JP2008250427A - 情報処理システムに用いられるバージョンアップ装置及び該装置を備えた情報処理システム並びに情報処理システムをバージョンアップするためのプログラム - Google Patents

情報処理システムに用いられるバージョンアップ装置及び該装置を備えた情報処理システム並びに情報処理システムをバージョンアップするためのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数のサーバとクライアントからの処理要求による負荷を稼動中のサーバ間で分散させる負荷分散機とを有する情報処理システムを停止させずにかつデータの引き継ぎ作業を行わずにバージョンアップする。
【解決手段】情報処理システム10に備えられた管理サーバ20は、サーバ11…11に格納されているソフトウエアのバージョンアップ指令を受け付ける受付手段21bと、受付手段21bでバージョンアップ指令を受け付けたとき、複数のサーバ11…11のうちの所定のサーバ11を停止させ、そのサーバ11に格納されているソフトウエアをバージョンアップするバージョンアップ手段21aと、バージョンアップ手段21aによるサーバ11の停止及びバージョンアップの作業を各サーバ11について順次行うことにより全てのサーバ11…11に格納されているソフトウエアをバージョンアップする制御手段21aとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は情報処理システム、特に、システム全体としての処理の高速化を図るために、複数のサーバと、クライアントからの処理要求による負荷を稼動中のサーバ間で分散させる負荷分散機とを有する情報処理システムをバージョンアップする技術分野に属する。
近年、飛行機やホテルの予約サービス、あるいは銀行のオンラインサービス等が、クライアントコンピュータとサーバコンピュータとが専用回線で相互に情報通信可能に接続されたクライアントサーバシステムを用いて提供されることが多くなっている。このようなクライアントサーバシステムでは、システムダウンが起きると、業務に多大の影響を及ぼすことになるので、営業中は安定に連続運転することが求められている。そのため、例えば、サーバ側のハードウエアを稼動系と待機系とに二重化しておき、万が一稼働系がシステムダウンしても、待機系を直ちに稼働系として用いることができるように待機系を常時アップデートしておく、等の対策が一般に行われている。
一方、クライアントサーバシステム全体としての処理の高速化を図るために、複数のサーバと、クライアントからの処理要求による負荷を稼動中のサーバ間で分散させる負荷分散機とを備えることが知られている。この負荷分散機の動作として、例えば特許文献1には、複数のホストコンピュータ間で端末からの処理要求による負荷を分散させるために、各コンピュータの処理能力の余裕度を各コンピュータから定期的に収集しておき、現在処理能力の余裕度が最も高いコンピュータに端末からの新たな処理要求を依頼することや、現在確立されているセッションの数が最も少ないホストコンピュータに端末からの新たな処理要求を依頼することが記載されている。いずれにしても、負荷分散機は、稼動中のサーバになるべく均等に処理要求を依頼して負荷分散を図るものであり、何等かの理由によって稼働停止中のサーバには処理要求を依頼しないものである。
ところで、クライアントサーバシステムはセキュリティの向上やバグの修正等のために機能を改善したり追加する頻度が高く、そのため、システムのバージョンアップ、つまりサーバに格納されているアプリケーションモジュール等のソフトウエアの更新(バージョンアップ)が頻繁に行われる。このシステムのバージョンアップ時の動作として、例えば特許文献2には、稼働系と待機系の1+1冗長構成の複数プロセッサシステムにおいて、稼働系プロセッサを稼働させたまま、待機系プロセッサのソフトウエアを更新し、次いで、サービスに必要な各種データを稼働系プロセッサのメモリから待機系プロセッサのメモリへ引き継ぎ、その後、待機系プロセッサと稼働系プロセッサとを相互に切り替える技術が記載されている。
特開平9−97233(段落0003、0007) 特開2002−49502(段落0014)
しかしながら、特許文献2に記載の技術は、システムをバージョンアップするに際し、待機系プロセッサと稼働系プロセッサとを切り替えるものであるから、この技術をクライアントサーバシステムにそのまま適用すると、たとえ短時間であってもその切替時にはシステムが停止することになり、その停止中はクライアントからの処理要求が受け付けられなくなる。
また、特許文献2に記載の技術は、待機系プロセッサのデータを稼働系プロセッサのデータにアップデートさせるために、待機系プロセッサと稼働系プロセッサとの切替えを行う前に、サービスに必要な各種データを稼働系プロセッサのメモリから待機系プロセッサのメモリへ引き継ぐ作業を行わなければならず、そのためのソフトウエアを別途準備する必要がある。
本発明は、システム全体としての処理の高速化を図るために、複数のサーバと、クライアントからの処理要求による負荷を稼動中のサーバ間で分散させる負荷分散機とを有する情報処理システムをバージョンアップする際に生じ得る前記のような不具合に対処するもので、システムを停止させることなく、かつ、データの引き継ぎ作業を行うことなく、システムをバージョンアップすることが可能な技術の提供を課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、複数のサーバと、クライアントからの処理要求による負荷を稼動中のサーバ間で分散させる負荷分散機とを有する情報処理システムに用いられるバージョンアップ装置であって、前記情報処理システムの外部から入力される、前記サーバに格納されているソフトウエアのバージョンアップ指令を受け付ける受付手段と、この受付手段で前記バージョンアップ指令を受け付けたとき、複数のサーバのうちの所定のサーバを停止させ、そのサーバに格納されているソフトウエアをバージョンアップするバージョンアップ手段と、このバージョンアップ手段によるサーバの停止及びバージョンアップの作業を各サーバについて順次行うことにより、全てのサーバに格納されているソフトウエアをバージョンアップする制御手段とを備えていることを特徴とする。
次に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理システムに用いられるバージョンアップ装置であって、各サーバの稼働率を検出する稼働率検出手段を備え、前記バージョンアップ手段は、既にバージョンアップが済んでいるサーバを除き、この稼働率検出手段で検出された稼働率が最も低いサーバを停止させることを特徴とする。
次に、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の情報処理システムに用いられるバージョンアップ装置であって、前記受付手段で前記バージョンアップ指令を受け付けたとき、前記バージョンアップ手段が所定のサーバを停止させる前に、サーバに現在格納されているソフトウエアの現行バージョンをバックアップするバックアップ手段と、前記バージョンアップ手段によるバージョンアップが成功したか否かを判定する成否判定手段と、この成否判定手段でバージョンアップが失敗したと判定したとき、前記サーバに格納されているソフトウエアを前記バックアップ手段でバックアップした現行バージョンに復帰させる復帰手段とを備えていることを特徴とする。
次に、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の情報処理システムに用いられるバージョンアップ装置であって、サーバに格納されているソフトウエアのバージョンアップに伴い、クライアントに格納されているソフトウエアのバージョンアップが必要か否かを判定する要否判定手段と、この要否判定手段でバージョンアップが必要と判定したとき、サーバ側のバージョンアップが完了したのち処理要求をしてきた各クライアントについてそのクライアントに格納されているソフトウエアを順次バージョンアップしていく第2のバージョンアップ手段とを備えていることを特徴とする。
次に、請求項5に記載の発明は、複数のサーバと、クライアントからの処理要求による負荷を稼動中のサーバ間で分散させる負荷分散機とを有する情報処理システムであって、請求項1から4のいずれかに記載のバージョンアップ装置を備えていることを特徴とする。
次に、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の情報処理システムであって、前記負荷分散機は、複数のサーバのうちのいずれのサーバが停止しているかを検出する停止検出手段を備えていることを特徴とする。
次に、請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の情報処理システムであって、前記バージョンアップ装置は、複数のサーバのうちのいずれのサーバを停止させたかを前記負荷分散機に通知する通知手段を備えていることを特徴とする。
なお、前記請求項1〜4に記載のバージョンアップ装置の各手段、及び前記請求項5〜7に記載の情報処理システムの各手段は、コンピュータの中央処理装置、入力装置、出力装置、通信装置、記録装置等のハードウエア資源と、これらのハードウエア資源を用いて各手段の動作を実現するプログラムとによって構成される。
次に、請求項8に記載の発明は、複数のサーバと、クライアントからの処理要求による負荷を稼動中のサーバ間で分散させる負荷分散機とを有する情報処理システムをバージョンアップするためのプログラムであって、コンピュータを、前記情報処理システムの外部から入力される、前記サーバに格納されているソフトウエアのバージョンアップ指令を受け付ける受付手段、この受付手段で前記バージョンアップ指令を受け付けたとき、複数のサーバのうちの所定のサーバを停止させ、そのサーバに格納されているソフトウエアをバージョンアップするバージョンアップ手段、及び、このバージョンアップ手段によるサーバの停止及びバージョンアップの作業を各サーバについて順次行うことにより、全てのサーバに格納されているソフトウエアをバージョンアップする制御手段として機能させることを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明によれば、複数のサーバと、クライアントからの処理要求による負荷を稼動中のサーバ間で分散させる負荷分散機とを有する情報処理システムに用いられるバージョンアップ装置において、受付手段とバージョンアップ手段とが備えられ、前記サーバに格納されているソフトウエアのバージョンアップ指令が前記情報処理システムの外部から入力されて、これを受付手段が受け付けたとき、バージョンアップ手段が複数のサーバのうちの所定のサーバを停止させるから、負荷分散機は、このバージョンアップ手段によって停止されたサーバ、つまり稼動中でないサーバに対しては処理要求を依頼することがなくなり、この停止中のサーバを除く他の稼動中のサーバ間で負荷分散を図ることになる。
そして、バージョンアップ手段は、停止させたサーバに格納されているソフトウエアをバージョンアップするので、このようなサーバの停止及びバージョンアップという一連の作業により、複数のサーバのうちの所定のサーバについてのバージョンアップが完了することになる。
そして、制御手段が、このようなバージョンアップ手段によるサーバの停止及びバージョンアップという一連の作業を各サーバについて順次行うことにより、全てのサーバに格納されているソフトウエアをバージョンアップするから、結局、システム全体として見たときには、従来のように稼働系と待機系とを切り替える、というようなことをせずに済み、複数のサーバのうちの所定のサーバのみが一時的に停止するだけで、他の複数のサーバは稼動中のままであるから、システム全体としては停止することがない。その結果、クライアントからの処理要求がシステムのバージョンアップ中も常時受け付け可能であって、情報処理システムの営業中における安定な連続運転が達成される。
しかも、このように稼働系と待機系との切替えを行わないから、サービスに必要な各種データを稼働系から待機系へ引き継ぐ作業を行わずに済み、そのためのソフトウエアを別途準備する必要がなくなる。
次に、請求項2に記載の発明によれば、バージョンアップ装置に、各サーバの稼働率を検出する稼働率検出手段が備えられ、バージョンアップ手段は、この稼働率検出手段で検出された稼働率が最も低いサーバ、換言すれば、負荷が最も少ないサーバ(処理能力の余裕度が最も高いサーバ)を停止させるから、システム全体としての処理の高速化を大きく減損することなく、複数のサーバを順次バージョンアップしていくことが可能となる。
しかも、既にバージョンアップが済んでいるサーバを除いて稼働率が最低のサーバを停止させるから、既にバージョンアップが済んでいるサーバを再びバージョンアップするというような無駄な動作が回避される。
なお、稼働率検出手段は、各サーバの稼働率を定期的に検出してもよく、あるいは、システム外部からのバージョンアップ指令が受け付けられたときに検出してもよい。
次に、請求項3に記載の発明によれば、バージョンアップ装置にバックアップ手段が備えられ、このバックアップ手段は、システム外部からのバージョンアップ指令が受け付けられたとき、前記バージョンアップ手段により所定のサーバが停止される前に、サーバに現在格納されているソフトウエアの現行バージョンをバックアップするから、前記バージョンアップ手段によるバージョンアップが開始される前にソフトウエアの現行バージョンがバージョンアップ装置に保存されることになる。
そして、前記バージョンアップ手段によるバージョンアップが失敗したと判定されたときは、復帰手段が、停止されたサーバに格納されているソフトウエアを前記バックアップ手段でバックアップした現行バージョンに復帰させるから、たとえバージョンアップがうまくいかなかった場合でも、サーバを元のバージョンのソフトウエアで再び稼動させることができ、その結果、サーバの停止時間が徒に長引くことが回避されて、稼動中のサーバの数が減少している時間、つまりシステム全体としての処理の高速化が減損している時間の短縮化が図られることになる。
次に、請求項4に記載の発明によれば、バージョンアップ装置に要否判定手段が備えられ、この要否判定手段により、サーバ側のバージョンアップに伴い、クライアントに格納されているソフトウエアのバージョンアップが必要と判定されたときは、第2のバージョンアップ手段が、サーバ側のバージョンアップが完了したのち処理要求をしてきた各クライアントについてそのクライアントに格納されているソフトウエアを順次バージョンアップしていくから、サーバ側とクライアント側とで共に全機器がバージョンアップされ、その結果、クライアントを用いて情報処理システムが提供するサービスを利用する者が、セキュリティの向上やバグの修正等のための機能の改善や追加の効果を満足に享受することが可能となる。
次に、請求項5に記載の発明によれば、複数のサーバと、クライアントからの処理要求による負荷を稼動中のサーバ間で分散させる負荷分散機とを有する情報処理システムにおいて、請求項1から4のいずれかに記載のバージョンアップ装置が備えられたから、前記請求項1から前記請求項4に記載した発明の効果と同様の効果が奏される情報処理システムが得られることになる。
次に、請求項6に記載の発明によれば、負荷分散機に、複数のサーバのうちのいずれのサーバが停止しているかを検出する停止検出手段が備えられたから、負荷分散機は、複数のサーバのうちのいずれのサーバが停止中であるかの情報、換言すれば、クライアントからの処理要求をいずれのサーバに依頼できるかの情報を自ら収集することができる。
なお、停止検出手段は、停止中のサーバを定期的に検出してもよく、あるいは、クライアントから新たな処理要求があったときに検出してもよい。
次に、請求項7に記載の発明によれば、バージョンアップ装置に、複数のサーバのうちのいずれのサーバを停止させたかを負荷分散機に通知する通知手段が備えられたから、負荷分散機は、複数のサーバのうちのいずれのサーバが停止中であるかの情報、換言すれば、クライアントからの処理要求をいずれのサーバに依頼できるかの情報を自ら収集する必要がなくなる。
次に、請求項8に記載の発明によれば、複数のサーバと、クライアントからの処理要求による負荷を稼動中のサーバ間で分散させる負荷分散機とを有する情報処理システムをバージョンアップするためのプログラムにおいて、コンピュータを、請求項1に記載の受付手段、バージョンアップ手段、及び、制御手段として機能させるから、このプログラムをコンピュータに搭載すれば、請求項1に記載のバージョンアップ装置と同様の装置及び同様の効果が得られることになる。
以下、図面を参照して本発明の最良の実施の形態を説明する。なお、本実施形態に係る管理サーバ20(バージョンアップ装置)に搭載されたプログラムは、本発明に係る情報処理システム10をバージョンアップするためのプログラムの実施の形態を構成する。
図1は、本実施形態に係る情報処理システム10の構成図である。この情報処理システム10は、クライアントサーバシステムであって、複数のアプリケーションサーバ11…11(1号機〜X号機)と、複数のクライアントコンピュータ13…13とが、専用回線14を介して、相互に情報通信可能に接続されている。アプリケーションサーバ(以下単に「サーバ」ということがある)11…11は、例えば飛行機やホテルの予約サービス等を提供する者の側にあり、クライアントコンピュータ(以下単に「クライアント」ということがある)13…13は、そのサービスを利用する者の側にある。
特に、この情報処理システム10は、システム全体としての処理の高速化を図るために、クライアント13…13からの処理要求による負荷を稼動中のサーバ11…11間で分散させる負荷分散機12が備えられている。負荷分散機12は、サーバ11…11と専用回線14との間に配設され、クライアント13…13からの処理要求を稼動中のサーバ11…11間でなるべく均等に割り振って、サーバ11…11間で負荷の均等化を図るものである。その場合に、負荷分散機12は、理由の如何を問わず、稼動が停止中のサーバ11…11にはクライアント13…13からの処理要求を依頼しないようになっている。
負荷分散機12は、複数のサーバ11…11のうちの特定のサーバ11に負荷が集中する結果、システム全体としての処理速度が低下する、という不具合を抑制するもので、例えば、クライアント13から新たな処理要求を受け付けたときに、複数のサーバ11…11のうち現在最も処理能力に余裕のある(負荷が最も少ない)サーバを選択し、そのサーバに新たな処理要求を依頼するように構成されている。
また、この情報処理システム10は、セキュリティの向上やバグの修正等のために、サーバ11…11に格納されたソフトウエアをバージョンアップする際に主たる機能を発揮するアプリケーションサーバ管理部21と、クライアント13…13に格納されたソフトウエアをバージョンアップする際に主たる機能を発揮するクライアント管理部22とを有する管理サーバ20(特許請求の範囲の「バージョンアップ装置」に相当する)が、サーバ11…11と専用回線14との間に配設されている。
図示したように、アプリケーションサーバ11及び管理サーバ20のアプリケーションサーバ管理部21は、コンピュータで構成され、CPU等の中央処理装置11a,21a、外部から情報を入力するための入力装置11b,21b、外部へ情報を出力するための出力装置11c,21c、他の機器との情報通信を管理する通信装置11d,21d、及び、各種プログラムやデータを格納するためのメインメモリやROM、RAM等の記録装置11e,21e等が、バスを介して相互に接続されている。特に、管理サーバ20のアプリケーションサーバ管理部21は、その入力装置21bを介して、この情報処理システム10のバージョンアップ指令を情報処理システム10の外部から受け付けるようになっている。バージョンアップ指令は、例えばこの情報処理システム10の管理者が必要時に適宜のタイミングで出すものである。
図2は、この情報処理システム10の通常稼動時における主な信号の流れを示す機能ブロック図、図3は、この情報処理システム10のバージョンアップ時における主な信号の流れを示す機能ブロック図である。これらの図2及び図3においては、アプリケーションサーバ11の内部構成を機能別に示してある。
アプリケーションサーバ11のアプリケーション制御部(フレームワーク)A,B,…は、負荷分散機12及び管理サーバ20と信号を授受し合うもので、中央処理装置11a及び通信装置11d等のハードウエア資源と、これらのハードウエア資源を用いて該当する機能を実現するプログラムとによって構成されている。
アプリケーションサーバ11の処理装置は、アプリケーション制御部A,B,…と信号を授受し合うもので、中央処理装置11a等のハードウエア資源と、これらのハードウエア資源を用いて該当する機能を実現するプログラムとによって構成されている。
アプリケーションサーバ11のアプリケーションモジュール格納部A,B,…は、サービスの提供に必要な各種プログラムやデータ等のアプリケーションモジュール(ソフトウエア)を格納し、呼び出しに応じてそのコピーを処理装置に提供するもので、記録装置11e等のハードウエア資源と、これらのハードウエア資源を用いて該当する機能を実現するプログラムとによって構成されている。
なお、図3に示したように、管理サーバ20は、前記アプリケーションモジュール格納部A,B,…に直接アクセスすることができ、該格納部A,B,…にアプリケーションモジュールの新バージョンを書き込む(あるいは送信する)ことができる。
また、図2及び図3に示したように、本実施形態においては、特に、アプリケーション制御部及びアプリケーションモジュール格納部はそれぞれ種類の異なるものが複数づつ具備されている。その場合に、1つのアプリケーション制御部と1つのアプリケーションモジュール格納部とは相互に対応し合い、アプリケーション制御部A,B,…はそれぞれアプリケーションモジュール格納部A,B,…のために動作する。ただし、複数のアプリケーションサーバ11…11間でみれば、全てのアプリケーションサーバ11…11は相互に同じ機能を有している。つまり、種類の異なる同数のアプリケーション制御部及びアプリケーションモジュール格納部を具備しているのである。
図2に例示したように、この情報処理システム10の通常稼動時は、まず、負荷分散機12からアプリケーションサーバ11のアプリケーション制御部に対して(どのアプリケーションサーバ11のアプリケーション制御部を選択するかについては後述する:図4のステップS13参照)、クライアント13から要求された処理が依頼される(符号1)。アプリケーション制御部は、この処理依頼を受けると、処理装置にアプリケーションモジュールの実行指示を出す(符号2)。処理装置は、この実行指示を受けると、アプリケーションモジュール格納部から該当するアプリケーションモジュールを読み出して実行し、アプリケーション制御部にアプリケーションモジュールの実行完了を報告する(符号3)。そして、アプリケーション制御部から負荷分散機12に処理の実行結果が送信され(符号4)、この実行結果は、処理を要求したクライアント13に送られる。
これに対し、図3に例示したように、この情報処理システム10のバージョンアップ時は、まず、管理サーバ20からアプリケーションサーバ11のアプリケーション制御部に対して(どのアプリケーションサーバ11のアプリケーション制御部を選択するかについては後述する:図6のステップS34参照)、停止命令が送信される(符号1)。アプリケーション制御部は、この停止命令を受けると、処理装置にアプリケーションモジュールの停止指示を出す(符号2)。処理装置は、この停止指示を受けると、現在実行中の処理が終わったときに、アプリケーション制御部にアプリケーションモジュールの停止完了を報告する(符号3)。そして、アプリケーション制御部から管理サーバ20に停止完了が送信され(符号4)、管理サーバ20は、この停止完了の通知を受けると、バージョンアップ命令として、アプリケーションサーバ11のアプリケーションモジュール格納部に直接アクセスし、該格納部に格納されているアプリケーションモジュールを新バージョンに更新する(符号5)。
なお、アプリケーション制御部から管理サーバ20に停止完了が送信された(符号4)後、このアプリケーション制御部が再び起動されるまでの間は、負荷分散機12がこのアプリケーション制御部に稼働状況を問い合せると(符号i)、アプリケーション制御部は、停止中である旨を送信する(符号ii)。これにより、負荷分散機12は、複数のサーバ11…11のうちのいずれのサーバが停止しているかを検出することができる。
ここで、クライアント13からの処理要求の種類に応じて、負荷分散機12は、アプリケーションサーバ11の制御部Aか、Bか、Cか、…のいずれかにその処理を依頼する。そして、格納部Aか、Bか、Cか、…のいずれかに格納されているアプリケーションモジュールAか、Bか、Cか、…のいずれかが実行される。1つのサーバ11において、例えばアプリケーションモジュールAとアプリケーションモジュールBとが同時に実行されることもあり、制御部Aは停止中であるが制御部Bは稼動中であることもある。また、例えば制御部Aが停止中で格納部Aに格納されているアプリケーションモジュールAがバージョンアップされつつ、制御部Bが稼動中で格納部Bに格納されているアプリケーションモジュールBが実行されていることもある。
一般に、本明細書で、サーバについて稼動というのは、本実施形態では、サーバ11の制御部Aか、Bか、Cか、…について稼動という意味であり、サーバについて停止というのは、本実施形態では、サーバ11の制御部Aか、Bか、Cか、…について停止という意味である。これは、前述したように、本実施形態では、1つのサーバ11において、複数種類のアプリケーション制御部A,B,…、同種類のアプリケーションモジュール格納部A,B,…及び同種類のアプリケーションモジュールA,B,…が備えられているからである。これに代えて、例えば、1つのサーバ11に、1種類のアプリケーション制御部、1種類のアプリケーションモジュール格納部及び1種類のアプリケーションモジュールだけが備えられている場合は、サーバについて稼動というのは、機器としての1つのサーバ11が稼動という意味となり、サーバについて停止というのは、機器としての1つのサーバ11が停止という意味となる。そして、このように、機器としてのサーバ11を単位とする場合も、サーバ11内の制御部、格納部及びアプリケーションモジュールの組を単位とする場合も、いずれの場合も、負荷分散機12又は管理サーバ20に対して、稼動状況として「実行可」を送信するのは、クライアント13からの処理要求を処理可能という意味であり、稼動状況として「停止中」を送信するのは、クライアント13からの処理要求を処理不能という意味である(クライアント13からの処理要求以外の動作(例えばバージョンアップに伴う動作)は実行可能)。
以下、図4〜図10のフローチャートに従って、前記管理サーバ20を含むこの情報処理システム10の具体的動作をさらに詳しく説明する。
図4は、情報処理システム10の通常稼動時における負荷分散機12及びアプリケーションサーバ11の具体的動作の1例を示すフローチャートである。まず、負荷分散機12は、クライアント13から新たな処理要求を受け付けると(ステップS11)、サーバ11…11の稼動状況及び稼働率のモニタリングを実行する(ステップS12)。
このモニタリングは、図5のフローチャートに従って行われる。まず、負荷分散機12は、各サーバ11のアプリケーション制御部(処理要求の種類に応じた制御部)に対し、稼働状況の問合せを行う(ステップS21)。負荷分散機12は、全サーバ11…11のアプリケーション制御部に稼働状況の問合せを行ったか否かを判定し(ステップS22)、全サーバ11…11のアプリケーション制御部に稼動状況の問合せを行うまで稼働状況の問合せを続行する。一方、各サーバ11のアプリケーション制御部は、この稼働状況の問合せを受け付けると(ステップS23)、自己の稼働状況を負荷分散機12に送信する(ステップS24)。ここで、各サーバ11のアプリケーション制御部は、稼働状況として「実行可」又は「停止中」を送信する。負荷分散機12は、各サーバ11からの稼働状況を受信する(ステップS25)と共に、その応答時間(ステップS21の問合せからステップS25の受信までの時間)に基いて各サーバ11のアプリケーション制御部の稼働率を記録する(ステップS26)。ただし、この稼働率の記録は、稼働状況として「実行可」が送信されてきた場合に限られる(つまりサーバ11のアプリケーション制御部が停止中のときは稼働率は記録しない)。ここで、応答時間が短いほど(応答速度が速いほど)、サーバ11のアプリケーション制御部の現在の処理能力に余裕があると判断され、稼働率は低い値に記録される。また、負荷分散機12は、各サーバ11から稼働状況として「実行可」又は「停止中」を受信する(ステップS25)ことにより、複数のサーバ11…11のうちのいずれのサーバが停止しているかを検出することができる(請求項6の停止検出手段)。
図4に戻り、次いで、負荷分散機12は、複数のサーバ11…11のうちから、前記ステップS25で受信した稼働状況が「実行可」であり、かつ、ステップS26で記録した稼働率が最も低いサーバ11のアプリケーション制御部を選択する(ステップS13)。つまり、現在最も処理能力に余裕がある稼働中のサーバ11を選択するのである。そして、負荷分散機12は、その選択したサーバ11のアプリケーション制御部に対し、クライアント13から要求された処理を依頼する(ステップS14:図2の符号1参照)。一方、サーバ11は、この処理依頼を受けると、処理を実行し(ステップS15:図2の符号2〜3参照)、その実行結果を負荷分散機12に送信する(ステップS16:図2の符号4参照)。負荷分散機12は、前記実行結果を受信すると(ステップS17)、これを処理を要求したクライアント13に送る。情報処理システム10は、通常稼動時は、このように動作することにより、複数のサーバ11…11間で負荷の均一分散が図られ、システム全体としての処理が高速化することになる。
次に、図6〜図10は、情報処理システム10のバージョンアップ時における管理サーバ20及びアプリケーションサーバ11の具体的動作の1例を示すフローチャートである。まず、管理サーバ20は、前述したように、この情報処理システム10の管理者が必要時に適宜のタイミングで出すバージョンアップ指令を受け付けると(ステップS31:図1参照:このとき管理サーバ20はアプリケーションモジュールの新バージョンを取り込む:請求項1及び請求項8の受付手段)、サーバ11のアプリケーションモジュール格納部(処理要求の種類に応じた格納部)に現在格納されているアプリケーションモジュールの現行バージョンをバックアップする(ステップS32:請求項4のバックアップ手段)。次いで、管理サーバ20は、サーバ11…11の稼動状況及び稼働率のモニタリングを実行する(ステップS33)。
このモニタリングは、図8のフローチャートに従って行われる。まず、管理サーバ20は、各サーバ11のアプリケーション制御部(処理要求の種類に応じた制御部)に対し、稼働状況の問合せを行う(ステップS51)。管理サーバ20は、全サーバ11…11のアプリケーション制御部に稼働状況の問合せを行ったか否かを判定し(ステップS52)、全サーバ11…11のアプリケーション制御部に稼動状況の問合せ行うまで稼働状況の問合せを続行する。一方、各サーバ11のアプリケーション制御部は、この稼働状況の問合せを受け付けると(ステップS53)、自己の稼働状況を管理サーバ20に送信する(ステップS54)。ここで、各サーバ11のアプリケーション制御部は、稼働状況として「実行可」又は「停止中」を送信する。管理サーバ20は、各サーバ11からの稼働状況を受信する(ステップS55)と共に、その応答時間(ステップS51の問合せからステップS55の受信までの時間)に基いて各サーバ11のアプリケーション制御部の稼働率を記録する(ステップS56)。ただし、この稼働率の記録は、稼働状況として「実行可」が送信されてきた場合に限られる(つまりサーバ11のアプリケーション制御部が停止中のときは稼働率は記録しない)。ここで、応答時間が短いほど(応答速度が速いほど)、サーバ11のアプリケーション制御部の現在の処理能力に余裕があると判断され、稼働率は低い値に記録される。これにより、管理サーバ20は、各サーバ11の稼働率を検出することができる(請求項2の稼働率検出手段)。
図6に戻り、次いで、管理サーバ20は、複数のサーバ11…11のうちから、前記ステップS56で記録した稼働率が最も低いサーバ11のアプリケーション制御部を選択する(ステップS34)。つまり、現在最も処理能力に余裕がある稼働中のサーバ11を選択するのである。ただし、ステップS34では、既にバージョンアップが済んでいるサーバ11を再びバージョンアップするというような無駄な動作を回避するために、既にバージョンアップが済んでいるサーバ11を除いて稼働率が最低のサーバ11を選択するようにする。
そして、管理サーバ20は、その選択したサーバ11のアプリケーション制御部に対し、停止命令を出力する(ステップS35:図3の符号1参照)。一方、サーバ11は、この停止命令を受けると、停止処理を実行し(ステップS36:図3の符号2〜3参照:これ以降、負荷分散機12からの稼働状況の問合せに対して「停止中」を送信し、負荷分散機12からの新規の処理依頼を拒否することになる)、停止完了した旨を管理サーバ20に送信する(ステップS37:図3の符号4参照)。
管理サーバ20は、前記停止完了を受信すると(ステップS38)、選択したサーバ11のアプリケーション制御部に対し、アプリケーションモジュールのバージョンアップ命令を出力する(ステップS39:図3の符号5参照:請求項1及び請求項8のバージョンアップ手段)。サーバ11は、このバージョンアップ命令を受けると、アプリケーションモジュールのバージョンアップ処理を実行し(ステップS40)、モジュールパーミッションを変更したのち(ステップS41)、バージョンアップ処理の結果(成功又は失敗)を管理サーバ20に送信する(ステップS42)。
管理サーバ20は、前記バージョンアップ処理の結果を受信すると(ステップS43)、前記バージョンアップ処理が成功したか否かを判定し(ステップS44:請求項3の成否判定手段)、成功したと判定した場合は、管理サーバ20は、選択したサーバ11のアプリケーション制御部に対し、起動命令を出力する(ステップS45)。サーバ11は、この起動命令を受けると、起動処理を実行し(ステップS46:これ以降、負荷分散機12からの稼働状況の問合せに対して「実行可」を送信し、負荷分散機12からの新規の処理依頼を受け入れることになる)、バージョンアップしたアプリケーションモジュールの稼動を開始する(ステップS47)。
一方、管理サーバ20は、起動命令を出力(ステップS45)したのち、全てのサーバ11…11で、前記のようなサーバ11の停止(ステップS35〜S38)及びバージョンアップ(ステップS39〜S47)という一連の作業を完了したか否かを判定し(ステップS48)、全サーバ11…11で前記一連の作業を行うまで前記一連の作業を続行する(請求項1及び請求項8の制御手段)。
これに対し、管理サーバ20は、前記バージョンアップ処理が成功したか否かを判定(ステップS44:請求項3の成否判定手段)した結果、失敗したと判定した場合は、選択したサーバ11のアプリケーション制御部に対し、アプリケーションモジュールの現行バージョンを送信して(ステップS32でバックアップしておいたもの)、モジュールの復帰命令を出力する(ステップS61:請求項3の復帰手段)。サーバ11は、このモジュール復帰命令を受けると、アプリケーションモジュールの現行バージョンへの復帰処理を実行し(ステップS62)、復帰処理が完了した旨を管理サーバ20に送信する(ステップS63)。
管理サーバ20は、前記復帰処理の完了通知を受信すると(ステップS64)、選択したサーバ11のアプリケーション制御部に対し、起動命令を出力する(ステップS65)。サーバ11は、この起動命令を受けると、起動処理を実行し(ステップS66:これ以降、負荷分散機12からの稼働状況の問合せに対して「実行可」を送信し、負荷分散機12からの新規の処理依頼を受け入れることになる)、復帰した現行バージョンのアプリケーションモジュールの稼動を開始する(ステップS67)。
さらに、図7のステップS48でYESの場合は、引き続き、図10のステップS71に進んで、管理サーバ20のアプリケーションサーバ管理部21は、サーバ11に格納されているアプリケーションモジュールのバージョンアップに伴い、クライアント13に格納されているクライアントモジュールのバージョンアップが必要か否かを判定し(請求項4の要否判定手段)、必要と判定した場合は、管理サーバ20のクライアント管理部22に対し、クライアントモジュールの新バージョンを移設して、クライアントモジュールのバージョンアップ命令を出力する(ステップS72)。クライアント管理部22は、このバージョンアップ命令を受けると、クライアントモジュールの新バージョンを格納する(ステップS73)。そして、サーバ11…11のバージョンアップが完了したのち(ステップS48でYES)、処理要求をしてきた各クライアント13は、そのクライアント13に格納されているクライアントモジュールを順次バージョンアップしていく(ステップS74:請求項4の第2のバージョンアップ手段)。
以上のように、本実施形態によれば、複数のサーバ11…11と、クライアント13…13からの処理要求による負荷を稼動中のサーバ11…11間で分散させる負荷分散機12とを有する情報処理システム10に用いられるバージョンアップ装置(管理サーバ)20において、受付手段(ステップS31)とバージョンアップ手段(ステップS39)とが備えられ、前記サーバ11に格納されているソフトウエア(アプリケーションモジュール)のバージョンアップ指令(図1参照)が前記情報処理システム10の外部から入力されて、これを受付手段(ステップS31)が受け付けたとき、バージョンアップ手段(ステップS39)が複数のサーバ11…11のうちの所定のサーバ11を停止させるから、負荷分散機12は、このバージョンアップ手段(ステップS39)によって停止されたサーバ11、つまり稼動中でないサーバ11に対しては処理要求を依頼することがなくなり、この停止中のサーバ11を除く他の稼動中のサーバ11…11間で負荷分散を図ることになる。
そして、バージョンアップ手段(ステップS39)は、停止させたサーバ11に格納されているソフトウエアをバージョンアップするので、このようなサーバ11の停止及びバージョンアップという一連の作業により、複数のサーバ11…11のうちの所定のサーバ11についてのバージョンアップが完了することになる。
そして、制御手段(ステップS35〜S48)が、このようなバージョンアップ手段(ステップS39)によるサーバ11の停止及びバージョンアップという一連の作業を各サーバ11…11について順次行うことにより、全てのサーバ11…11に格納されているソフトウエアをバージョンアップするから、結局、システム全体として見たときには、従来のように稼働系と待機系とを切り替える、というようなことをせずに済み、複数のサーバ11…11のうちの所定のサーバ11のみが一時的に停止するだけで、他の複数のサーバ11…11は稼動中のままであるから、システム全体としては停止することがない。その結果、クライアント13からの処理要求がシステム10のバージョンアップ中も常時受け付け可能であって、情報処理システム10の営業中における安定な連続運転が達成される。
しかも、このように稼働系と待機系との切替えを行わないから、サービスに必要な各種データを稼働系から待機系へ引き継ぐ作業を行わずに済み、そのためのソフトウエアを別途準備する必要がなくなる。
また、バージョンアップ装置20に、各サーバ11…11の稼働率を検出する稼働率検出手段(ステップS56)が備えられ、バージョンアップ手段(ステップS39)は、この稼働率検出手段(ステップS56)で検出された稼働率が最も低いサーバ11、換言すれば、負荷が最も少ないサーバ11(処理能力の余裕度が最も高いサーバ11)を停止させるから、システム全体としての処理の高速化を大きく減損することなく、複数のサーバ11…11を順次バージョンアップしていくことが可能となる。
しかも、既にバージョンアップが済んでいるサーバ11を除いて稼働率が最低のサーバ11を停止させるから(ステップS34)、既にバージョンアップが済んでいるサーバ11を再びバージョンアップするというような無駄が生じない。
なお、各サーバの稼働率は、システム外部からのバージョンアップ指令(図1参照)が受け付けられたときに検出する他、定期的に検出するようにしてもよい。
また、バージョンアップ装置20にバックアップ手段(ステップS32)が備えられ、このバックアップ手段(ステップS32)は、システム外部からのバージョンアップ指令が受け付けられたとき、前記バージョンアップ手段(ステップS39)により所定のサーバ11が停止される前に、サーバ11に現在格納されているソフトウエアの現行バージョンをバックアップするから、前記バージョンアップ手段(ステップS39)によるバージョンアップが開始される前にソフトウエアの現行バージョンがバージョンアップ装置20に保存されることになる。
そして、前記バージョンアップ手段(ステップS39)によるバージョンアップが失敗したと判定されたとき(ステップS44)は、復帰手段(ステップS61)が、停止されたサーバ11に格納されているソフトウエアを前記バックアップ手段(ステップS32)でバックアップした現行バージョンに復帰させるから、たとえバージョンアップがうまくいかなかった場合でも、サーバ11を元のバージョンのソフトウエアで再び稼動させることができ、その結果、サーバ11の停止時間が徒に長引くことが回避されて、稼動中のサーバ11…11の数が減少している時間、つまりシステム全体としての処理の高速化が減損している時間の短縮化が図られることになる。
また、バージョンアップ装置20に要否判定手段(ステップS71)が備えられ、この要否判定手段(ステップS71)により、サーバ11…11側のバージョンアップに伴い、クライアント13…13に格納されているソフトウエア(クライアントモジュール)のバージョンアップが必要と判定されたときは(このことから、サーバ11…11側がバージョンアップされたからといってクライアント13…13側を常にバージョンアップするとは限らないことが判る。ただし、サーバ11…11側がバージョンアップされていないのにクライアント13…13側だけバージョンアップすることはない)、第2のバージョンアップ手段(ステップS74)が、サーバ11…11側のバージョンアップが完了したのち処理要求をしてきた各クライアント13…13についてそのクライアント13に格納されているソフトウエアを順次バージョンアップしていくから、サーバ11側とクライアント13側とで共に全機器がバージョンアップされ、その結果、クライアント13を用いて情報処理システム10が提供するサービスを利用する者が、セキュリティの向上やバグの修正等のための機能の改善や追加の効果を満足に享受することが可能となる。
また、負荷分散機13に、複数のサーバ11…11のうちのいずれのサーバ11が停止しているかを検出する停止検出手段(ステップS25)が備えられたから、負荷分散機13は、複数のサーバ11…11のうちのいずれのサーバ11が停止中であるかの情報、換言すれば、クライアント13からの処理要求をいずれのサーバ11に依頼できるかの情報を自ら収集することができる。
なお、停止中のサーバ11は、クライアント13から新たな処理要求があったときに検出する他、定期的に検出するようにしてもよい。
なお、前記実施形態は、本発明の最良の実施形態であるが、特許請求の範囲を逸脱しない限り、さらに種々の変更や改良を加えることができる。例えば、バージョンアップ装置20に、複数のサーバ11…11のうちのいずれのサーバ11を停止させたかを負荷分散機12に通知する通知手段を備えるようにしてもよい。これにより、負荷分散機12は、複数のサーバ11…11のうちのいずれのサーバ11が停止中であるかの情報、換言すれば、クライアント13からの処理要求をいずれのサーバ11に依頼できるかの情報を自ら収集する必要がなくなる。
以上、具体例を挙げて詳しく説明したように、本発明は、システム全体としての処理の高速化を図るために、複数のサーバと、クライアントからの処理要求による負荷を稼動中のサーバ間で分散させる負荷分散機とを有する情報処理システムをバージョンアップする際に、システムを停止させることなく、かつ、データの引き継ぎ作業を行うことなく、システムをバージョンアップすることが可能な技術であるから、コンピュータを用いた情報処理の技術分野、特に、システムのバージョンアップが頻繁に行われるクライアントサーバシステムの技術分野において広範な産業上の利用可能性が期待される。
本発明の最良の実施の形態に係る情報処理システムの構成図である。 前記情報処理システムの通常稼動時における主な信号の流れを示す機能ブロック図である。 前記情報処理システムのバージョンアップ時における主な信号の流れを示す機能ブロック図である。 前記情報処理システムの通常稼動時における負荷分散機及びアプリケーションサーバの具体的動作の1例を示すフローチャートである。 図4のステップS12のサブルーチンを示すフローチャートである。 前記情報処理システムのバージョンアップ時における管理サーバ及びアプリケーションサーバの具体的動作の1例の前半部分を示すフローチャートである。 同、後半部分を示すフローチャートである。 図6のステップS33のサブルーチンを示すフローチャートである。 図7のステップS44でNOの場合における管理サーバ及びアプリケーションサーバの具体的動作の1例を示すフローチャートである。 図7のステップS48でYESの場合に引き続き行われる管理サーバのアプリケーションサーバ管理部及びクライアント管理部並びにクライアントコンピュータの具体的動作の1例を示すフローチャートである。
符号の説明
10 情報処理システム
11 アプリケーションサーバ
12 負荷分散機
13 クライアントコンピュータ
14 専用回線
20 管理サーバ(バージョンアップ装置)
21 アプリケーションサーバ管理部
22 クライアント管理部

Claims (8)

  1. 複数のサーバと、クライアントからの処理要求による負荷を稼動中のサーバ間で分散させる負荷分散機とを有する情報処理システムに用いられるバージョンアップ装置であって、
    前記情報処理システムの外部から入力される、前記サーバに格納されているソフトウエアのバージョンアップ指令を受け付ける受付手段と、
    この受付手段で前記バージョンアップ指令を受け付けたとき、複数のサーバのうちの所定のサーバを停止させ、そのサーバに格納されているソフトウエアをバージョンアップするバージョンアップ手段と、
    このバージョンアップ手段によるサーバの停止及びバージョンアップの作業を各サーバについて順次行うことにより、全てのサーバに格納されているソフトウエアをバージョンアップする制御手段とを備えていることを特徴とする情報処理システムに用いられるバージョンアップ装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理システムに用いられるバージョンアップ装置であって、
    各サーバの稼働率を検出する稼働率検出手段を備え、
    前記バージョンアップ手段は、既にバージョンアップが済んでいるサーバを除き、この稼働率検出手段で検出された稼働率が最も低いサーバを停止させることを特徴とする情報処理システムに用いられるバージョンアップ装置。
  3. 請求項1又は2に記載の情報処理システムに用いられるバージョンアップ装置であって、
    前記受付手段で前記バージョンアップ指令を受け付けたとき、前記バージョンアップ手段が所定のサーバを停止させる前に、サーバに現在格納されているソフトウエアの現行バージョンをバックアップするバックアップ手段と、
    前記バージョンアップ手段によるバージョンアップが成功したか否かを判定する成否判定手段と、
    この成否判定手段でバージョンアップが失敗したと判定したとき、前記サーバに格納されているソフトウエアを前記バックアップ手段でバックアップした現行バージョンに復帰させる復帰手段とを備えていることを特徴とする情報処理システムに用いられるバージョンアップ装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の情報処理システムに用いられるバージョンアップ装置であって、
    サーバに格納されているソフトウエアのバージョンアップに伴い、クライアントに格納されているソフトウエアのバージョンアップが必要か否かを判定する要否判定手段と、
    この要否判定手段でバージョンアップが必要と判定したとき、サーバ側のバージョンアップが完了したのち処理要求をしてきた各クライアントについてそのクライアントに格納されているソフトウエアを順次バージョンアップしていく第2のバージョンアップ手段とを備えていることを特徴とする情報処理システムに用いられるバージョンアップ装置。
  5. 複数のサーバと、クライアントからの処理要求による負荷を稼動中のサーバ間で分散させる負荷分散機とを有する情報処理システムであって、
    請求項1から4のいずれかに記載のバージョンアップ装置を備えていることを特徴とする情報処理システム。
  6. 請求項5に記載の情報処理システムであって、
    前記負荷分散機は、複数のサーバのうちのいずれのサーバが停止しているかを検出する停止検出手段を備えていることを特徴とする情報処理システム。
  7. 請求項5に記載の情報処理システムであって、
    前記バージョンアップ装置は、複数のサーバのうちのいずれのサーバを停止させたかを前記負荷分散機に通知する通知手段を備えていることを特徴とする情報処理システム。
  8. 複数のサーバと、クライアントからの処理要求による負荷を稼動中のサーバ間で分散させる負荷分散機とを有する情報処理システムをバージョンアップするためのプログラムであって、
    コンピュータを、
    前記情報処理システムの外部から入力される、前記サーバに格納されているソフトウエアのバージョンアップ指令を受け付ける受付手段、
    この受付手段で前記バージョンアップ指令を受け付けたとき、複数のサーバのうちの所定のサーバを停止させ、そのサーバに格納されているソフトウエアをバージョンアップするバージョンアップ手段、及び、
    このバージョンアップ手段によるサーバの停止及びバージョンアップの作業を各サーバについて順次行うことにより、全てのサーバに格納されているソフトウエアをバージョンアップする制御手段として機能させることを特徴とする情報処理システムをバージョンアップするためのプログラム。
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