JP2008250115A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】良好な階調特性を維持することができ、複数のレーザ光源の特性のばらつきを抑えることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】レーザ光源30から出力される光線束をパルス幅変調して像担持体41を露光する露光部3と、前記像担持体41を現像してトナー像を生成する画像形成部4と、前記画像形成部4により前記像担持体41に形成され、または、転写ベルト61に転写された濃度調整用のテストパッチの濃度を検出する濃度測定部91と、前記濃度測定部91により測定されたテストパッチの濃度に基づいて前記光線束の強度を調整する強度調整部92とを備えた画像形成装置であって、前記強度調整部92は少なくともベタのテストパッチと所定のドット充填率の網点によるテストパッチの一方もしくは両方に基づいて、所定の階調特性が得られるように前記光線束の強度を調整する。
【選択図】図1
【解決手段】レーザ光源30から出力される光線束をパルス幅変調して像担持体41を露光する露光部3と、前記像担持体41を現像してトナー像を生成する画像形成部4と、前記画像形成部4により前記像担持体41に形成され、または、転写ベルト61に転写された濃度調整用のテストパッチの濃度を検出する濃度測定部91と、前記濃度測定部91により測定されたテストパッチの濃度に基づいて前記光線束の強度を調整する強度調整部92とを備えた画像形成装置であって、前記強度調整部92は少なくともベタのテストパッチと所定のドット充填率の網点によるテストパッチの一方もしくは両方に基づいて、所定の階調特性が得られるように前記光線束の強度を調整する。
【選択図】図1
Description
本発明は、レーザ光源から出力される光線束をパルス幅変調して像担持体を露光する露光部と、前記露光部により露光された像担持体を現像してトナー像を生成する画像形成部と、前記画像形成部により前記像担持体に形成され、または、転写ベルトに転写された濃度調整用のテストパッチの濃度を検出する濃度測定部と、前記濃度測定部により測定されたテストパッチの濃度に基づいて前記光線束の強度を調整する強度調整部とを備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置には、帯電させた像担持体としての感光体に、前記感光体を露光する露光部に組み込まれるレーザ光源から光線束を出力することで、前記感光体の表面に静電潜像を形成し、形成された静電潜像にトナーを静電付着させて、顕像化したトナー像を用紙に転写することにより画像を形成するレーザ方式の画像形成装置がある。
例えば、特許文献1には、前記レーザ方式の画像形成装置に備えられる光走査装置として、レーザ光源を点灯し、前記レーザ光源から出力される光線束によって感光体を光走査する光走査装置であって、光線束の状態を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて光線束の定常の強度が変化するように前記レーザ光源を制御した後、光線束の立ち上がりの強度が変化するように前記レーザ光源を制御する制御手段とを備えた光走査装置が提案されており、前記光走査装置では、出力する光線束の強度を意図的にオーバーシュートさせ、そのオーバーシュート量を調整することにより、光線束の径を安定させて良好な画質を維持していた。
特開2002−303814号公報
しかし、出力する光線束の強度を意図的にオーバーシュートさせると以下の問題が生じる虞があった。つまり、従来は、階調特性の調整を、現像バイアスの調整、現像バイアスの周波数調整等によって行なっていたところ、更なる高画質化のために、これらに加えて光線束の強度を用いて階調特性の調整を行なうと、濃度が高い画素の静電潜像を形成する場合に、オーバーシュートの影響が大きくなることで、階調とトナー濃度の階調特性が高階調領域で飽和してしまい、画像の品質を劣化させる虞があった。
ところで、近年、画像形成装置によって形成される画像の高解像度化や、画像形成装置の画像形成処理の高速化が進んでおり、前記レーザ方式の画像形成装置は、それらに対応するために、一つの感光体に対して出力する光線束の数を増加させる、つまり、光線束を出力する前記レーザ光源(例えば、レーザダイオード)を一つの感光体について複数設ける、所謂マルチビーム方式を採用するケースが増加している。
しかし、マルチビーム方式では、一つの感光体に対して複数のレーザ光源から光線束を照射するため、各レーザ光源の特性のばらつきを抑える必要がある。例えば、レーザ光源としてのレーザダイオードの各々が、同一の感光体に対して照射エネルギーが均一であること、レーザ光源の発光パターンにばらつきが無いこと等が要求される。
また、画像形成装置が、使用される用紙の厚み等に応じてプロセス速度が異なる構成である場合には、プロセス速度の違いに応じて各レーザ光源から照射される光線束の強度を変える必要がある。つまり、プロセス速度毎の各レーザ光源の特性のばらつきを抑える必要がある。
さらに、画像形成装置がタンデム方式等のカラー画像形成装置である場合には、各色の感光体に光線束を出力するレーザ光源毎の特性のばらつきを抑える必要もある。
本発明の目的は、上述の問題に鑑み、良好な階調特性を維持することができ、複数のレーザ光源の特性のばらつきを抑えることができる画像形成装置を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による画像形成装置の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、レーザ光源から出力される光線束をパルス幅変調して像担持体を露光する露光部と、前記露光部により露光された像担持体を現像してトナー像を生成する画像形成部と、前記画像形成部により前記像担持体に形成され、または、転写ベルトに転写された濃度調整用のテストパッチの濃度を検出する濃度測定部と、前記濃度測定部により測定されたテストパッチの濃度に基づいて前記光線束の強度を調整する強度調整部とを備えた画像形成装置であって、前記強度調整部は少なくともベタのテストパッチと所定のドット充填率の網点によるテストパッチの一方もしくは両方に基づいて、所定の階調特性が得られるように前記光線束の強度を調整する点にある。
階調特性の高濃度領域では、図7の破線に示すように、オーバーシュートの影響で階調特性が飽和するので、オーバーシュートが階調特性に対して悪く作用する。逆に、階調特性の低濃度領域では、一定の画像領域に存在する数少ない画素を確実に表示させるために光線束をオーバーシュートさせることが有効である。
よって、上述の構成によれば、高濃度領域であるベタのテストパッチで光線束の強度を調整する、つまり図7のA点を導出するとともに、オーバーシュートの必要性が高い低濃度領域よりは濃度が若干高い所定ドット充填率の網点によるテストパッチで光線束の強度を調整する、つまり図7のB点を導出して、A点とB点に基づいて、例えば、図7の実線に示すように、擬似的に階調特性を導出することで、階調特性の高濃度領域における飽和を低減させて、良好な階調特性を維持することができる。尚、少なくともベタのテストパッチと所定のドット充填率の網点によるテストパッチの何れか一方に基づいて、所定の階調特性が得られるように前記光線束の強度を調整することもできる。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、前記露光部が同一の像担持体に対して複数のレーザ光源を備えたマルチビーム方式で構成され、前記強度調整部はレーザ光源毎に形成された少なくともベタのテストパッチと所定のドット充填率の網点によるテストパッチの一方もしくは両方に基づいて所定の階調特性が得られるように前記光線束の強度を各別に調整する点にある。
上述の構成によれば、強度調整部が、夫々のレーザ光源について個別に光線束の強度を調整することで、夫々のレーザ光源について適正な階調特性を得ることができるので、各レーザ光源の特性のばらつきを低減することができる。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第一または第二特徴構成に加えて、前記画像形成部は複数のプロセス速度で画像を形成するようにプロセス速度が切替可能に構成され、前記強度調整部は各プロセス速度に基づいて前記光線束の強度を各別に調整する点にある。
上述の構成によれば、強度調整部が、夫々のレーザ光源について異なるプロセス速度毎に光線束の強度を調整することで、各レーザ光源の異なるプロセス速度について適正な階調特性を得ることができる。よって、画像形成装置のプロセス速度に応じて各レーザ光源の階調特性を切り替えるように構成することで、プロセス速度の相違によって発生する虞がある各レーザ光源の特性のばらつきを低減することができる。
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述の第一から第三の何れかの特徴構成に加えて、前記画像形成部がトナー色毎に形成された画像を重ね合わせてカラー画像を生成するように構成され、前記強度調整部はトナー色毎に形成されたベタのテストパッチと所定のドット充填率の網点によるテストパッチの一方もしくは両方に基づいて、所定の階調特性が得られるように前記光線束の強度を調整する点にある。
上述の構成によれば、強度調整部が、複数の感光体毎のレーザ光源について個別に光線束の強度を調整することで、各感光体のレーザ光源について、適正な階調特性を得ることができるので、カラー対応の画像形成装置であっても各レーザ光源の特性のばらつきを低減することができる。
以上説明した通り、本発明によれば、良好な階調特性を維持することができ、複数のレーザ光源の特性のばらつきを抑えることができる画像形成装置を提供することができるようになった。
以下、本発明による画像形成装置としてタンデム方式のカラーデジタル複写機を用いた実施形態について説明する。
前記カラーデジタル複写機は、図1及び図2に示すように、カラーCCDを備え、原稿画像を光電変換して読み取る画像読取部1と、前記画像読取部1で読み取られたRGB成分の画像データに対して階調変換、カラー調整、倍率変換等の画像処理を施し、YMCKの各成分による出力画像データに変換する画像処理部2と、前記画像処理部2で変換された出力画像データに基づいて、レーザ光源から出力される光線束をパルス幅変調して像担持体41を露光する露光部3と、前記露光部3により露光された前記像担持体41を現像してトナー像を生成する画像形成部4と、前記画像形成部4に記録媒体としての用紙を供給する給紙部51と、給紙された用紙にトナー像を転写する転写部6と、トナー像が転写された用紙を定着処理する定着部7と、前記用紙が排出される排紙部52と、各種のメニューを設定する複数のメニュー設定キー等が配置された操作部8と、それらを制御する制御部9等を備えて構成されている。
前記露光部3は、同一の像担持体41に対して複数のレーザ光源を備えたマルチビーム方式で構成されている。
詳述すると、前記露光部3は、図3(a)に示すように、可視赤色半導体レーザでなる複数のレーザ光源30(図3(a)ではレーザ光源30が二個の例を示している)と、前記レーザ光源30の各々から出力された光線束を前記像担持体41に向けて反射するべく、所定速度で回転するポリゴンミラー31と、Fθレンズ32等を備えて構成されている。
前記レーザ光源30の各々は、図3(b)に示すように、PWM制御部とレーザ駆動部を備えて構成されている。
前記PWM制御部は、所定周波数で発振する発振回路33と、前記発振回路3から出力されたパルスを1ドットの解像度を決定する周波数のパルス信号に分周する分周回路34と、前記分周回路34の出力を画像データを構成する各画素値に応じてパルス幅変調するPWM回路35で構成されている。
前記レーザ駆動部は、前記分周回路34からの出力に基づいて前記PWM回路35から出力されたパルスのオン時間のみレーザダイオードLDを駆動するレーザ駆動回路36と、各画素値に対応して決定される基準電圧を生成する基準電圧生成部37と、レーザ光源30に内蔵されたフォトダイオードPDによりモニタされるレーザダイオードLDの発光強度が前記基準電圧で設定される強度になるようにレーザダイオードLDの駆動電流をフィードバック制御する光量制御部38を備えて構成されている。
そして、前記露光部3は、図3(a)に示すように、二個のレーザ光源30から出力される複数の光線束を、被走査面である前記像担持体41の表面の副走査方向に所定の光線間隔で結像させる。
前記画像形成部4は、トナー色毎に形成された画像を重ね合わせてカラー画像を生成するように構成されており、図2に示すように、像担持手段としての転写ベルト61に沿って配置されたM(マゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色に対応した四つの像担持体ユニット40で構成されている。そして、各像担持体ユニット40には、前記像担持体41の周方向に沿って帯電装置、前記露光部3、現像ローラや磁気ローラ等よりなる現像装置、クリーナ、除電ランプ等が配置されている。
また、前記画像形成部4は複数のプロセス速度で画像を形成するようにプロセス速度が切替可能に構成されている。
詳述すると、前記制御部9は、所定の条件に基づいて、前記給紙部51を制御して給紙タイミングを遅延させる、または、前記画像形成部4、前記転写部6、及び前記定着部7を制御してこれらの機能ブロックへの用紙の突入にウェイトをかける、若しくは、これらの機能ブロックの処理速度を変更する。例えば、前記制御部9は、用紙が厚い場合は、前記定着部7を通過する用紙の搬送速度が低下するように搬送系を制御し、用紙が薄い場合は、前記定着部7を通過する用紙の搬送速度が上昇するように前記搬送系を制御する。
前記転写部6は、三本のローラ60に支持された無端状の前記転写ベルト61と、前記転写ベルト61を介して前記像担持体41の反対側に配置された一次転写ローラと、前記転写ベルト61に接触配置された二次転写ローラ62等を備えて構成されており、前記像担持体ユニット40で形成されたM(マゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロー)、K(ブラック)の夫々のトナー像が前記一次転写ローラに印加される転写電圧の作用によって前記転写ベルト61上に一次転写され、前記二次転写ローラ62に印加される転写電圧の作用によって前記給紙部51から給紙された用紙に二次転写される。
前記制御部9は、CPUと、CPUにより実行される制御プログラム等が格納されたROMと、制御データを格納するRAM等を備えて構成されており、前記CPUにより実行される制御プログラム及び関連するハードウェアにより、前記カラーデジタル複写機に画像形成処理を実行させるための所定の機能、及び、以下で説明する所定の機能が実現される。
つまり、前記制御部9は、前記画像形成部4により前記転写ベルト61に転写された濃度調整用のテストパッチの濃度を検出する濃度測定部91と、前記濃度測定部91により測定されたテストパッチの濃度に基づいて前記光線束の強度を調整する強度調整部92とを備えて構成されている。
前記強度調整部92による前記光線束の強度の調整は、例えば、装置の電源スイッチの投入時、または、装置の省電力モードからの復帰時において、通常の画像形成プロセスが可能な状態に移行するウォーミングアップ完了の前の所定時期等に実行される。
また、前記光線束の強度とは、前記レーザダイオードLDの発光によって生じる図3(c)に示す波形のP1〜P3のことである。なお、図3(c)では、前記露光部3は、出力する光線束の強度を意図的にオーバーシュートさせており、図中OSがオーバーシュート成分である。
以下、前記濃度測定部91について説明する。前記濃度測定部91は、前記制御部9のCPUによって実行される制御プログラムから検出開始の命令を受けると、前記制御部9がROMに記憶されている基準パターンのデータを読み出して、前記基準パターンが前記転写ベルト61に転写されるように、前記画像形成部4及び前記転写部6を制御する。
ここで、前記基準パターンは、予め設定された順序に並べられた夫々階調パターンの異なる複数のテストパッチよりなる画素データを、前記画像形成部4にて前記転写ベルト61に転写させた夫々画像濃度の異なる複数のテストパッチよりなる静電潜像である。前記基準パターンに使用する各色のグラデーション画像の例を図4(a)に示す。測定に用いるテストパッチは、図4(a)のグラデーションの一部のパターンから選択される。
そして、前記濃度測定部91は、前記画像形成部4で形成され、前記転写ベルト61に転写されたテストパッチの濃度を反射型濃度センサ42により検出するよう構成されている。
前記反射型濃度センサ42は、図2に示すように、前記転写ベルト61の周方向に沿って、前記像担持体ユニット40より下流側に設けられている。つまり、前記反射型濃度センサ42は、各色の前記像担持体ユニット40について共通のものが用いられる。
詳述すると、前記反射型濃度センサ42は、図4(b)に示すように、前記転写ベルト61の法線方向に対して所定の傾斜角度で単一の偏光光を投光する投光部421と、前記法線方向に対して前記投光部421と反対側に配置され、前記転写ベルト61からの反射光を前記投光光と同一の第1の偏光光と前記投光光と異なる第2の偏光光とに分離する偏光分離部422と、前記第1及び前記第2の偏光光を受光する第1及び第2の受光部423とを備えて構成されており、前記反射型濃度センサ42によって検出される濃度値は、トナー像が形成されていない前記転写ベルト61表面を検出したときを1として、トナー像の濃度が濃くなるほど低い値を示す。
なお、前記反射型濃度センサ42の個数は、一個でも複数でもよい。前記反射型濃度センサ42が複数個備えられている場合は、用紙の搬送方向に垂直に、つまり前記レーザ光源30の主走査方向に平行に、例えば、中央と両端に設けられている。
以下、前記強度調整部92について説明する。前記強度調整部92は少なくともベタのテストパッチと所定のドット充填率の網点によるテストパッチに基づいて、所定の階調特性が得られるように前記光線束の強度を調整するように構成されている。
詳述すると、前記強度調整部92は、図4(a)のテストパッチE1の領域の一部の拡大図である図5(a)に示すようなベタのテストパッチでは、最大の階調(例えば、256階調の場合だと255)で、前記濃度測定部91で検出された濃度が所定値、例えばID 1.6となるように、前記光線束の強度を調整する。
ここで、前記強度調整部92は、前記レーザ光源30に備えられた前記基準電圧生成部37を制御して、基準電圧を加減させることによって、前記光線束の強度の調整を行なう。
また、前記強度調整部92は、所定の充填率の網点によるテストパッチでは、所定の階調で、前記濃度測定部91で検出された濃度が所定値となるように、前記光線束の強度を調整する。
ここで、所定の充填率の網点によるテストパッチは、前記テストパッチの隣接する各画素間が連続してドット充填された画素とならない充填率、例えば、充填率が略25%のテストパッチである。
このようなテストパッチの一例を図で示すと、図4(a)のテストパッチE2の領域の一部の拡大図である図5(b)や図5(c)に示すようなテストパッチであり、このようなテストパッチは、例えば、白と白以外のドットを適度に分散させる面積階調法等によって作成される。
そして、前記強度調整部92は、充填率に対応した階調、例えば充填率が25%の場合は最大階調の25%の階調で、前記濃度測定部91で検出された濃度が所定値、例えばID 1.6の25%程度となるように、前記光線束の強度を調整する。
次に、前記強度調整部92は、ベタのテストパッチと網点によるテストパッチにおいて夫々算出した階調に対応する濃度に基づいて、階調特性を導出する。
ここで、階調特性は、入力画像データの階調に対する出力画像データの各濃度が所望の階調性を確保できるように階調から濃度へ数値変換するルックアップテーブルとして導出され、前記制御部8に設けられたROMに記憶される。つまり、ある入力画像データの階調に対して前記ルックアップテーブルにて変換された出力画像データに対応した濃度値が出力される
階調特性の導出としては、例えば、前記強度調整部92は、図7に示すように、両階調に対する両濃度の二点を直線で結ぶことによって階調と濃度の特性を導出する。
なお、以上の例ではベタのテストパッチと網点によるテストパッチの二箇所において算出した階調に対応する濃度に基づいて、階調特性を導出する構成について説明したが、一箇所または三箇所以上であってもよい。例えば、一箇所であれば、ベタのテストパッチにおいて算出した階調に対応する濃度の点と、階調が零で濃度が零の点との二点を直線で結ぶことによって階調と濃度の特性を導出する構成や、複数箇所の点を近似曲線で結ぶことによって階調と濃度の特性を導出する構成がある。
また、前記強度調整部92はレーザ光源毎に形成された少なくともベタのテストパッチと所定のドット充填率の網点によるテストパッチに基づいて所定の階調特性が得られるように前記光線束の強度を各別に調整するように構成されている。
詳述すると、前記強度調整部92は、複数のレーザ光源30の各々によって、別々のテストパッチを形成させる。例えば、前記カラーデジタル複写機が二個の前記レーザ光源30を備えている場合、一方のレーザ光源30によって形成されるテストパッチが前記像担持体41の主走査方向の左側に形成され、他方のレーザ光源30によって形成されるテストパッチが前記像担持体41の主走査方向の右側に形成される。
そして、前記強度調整部92は、複数の前記レーザ光源30の各々について、各レーザ光源30によって形成されたテストパッチに基づいて、上述した調整処理、つまり、所定の階調特性が得られるような前記光線束の強度の調整処理を行ない、前記レーザ光源30の各々についての階調特性を導出する。
また、前記強度調整部92は各プロセス速度に基づいて前記光線束の強度を各別に調整する。
詳述すると、前記強度調整部92は、前記カラーデジタル複写機において実現されるプロセス速度の各々について、別々のテストパッチを形成させる。例えば、前記カラーデジタル複写機が高速と低速の二種類のプロセス速度のモードを有している場合、前記強度調整部92は、各モードについてテストパッチを形成させ、形成された各テストパッチに基づいて、上述した調整処理、つまり、所定の階調特性が得られるような前記光線束の強度の調整処理を行ない、高速モードと低速モードの各々についての階調特性を導出する。
また、前記強度調整部92はトナー色毎に形成されたベタのテストパッチと所定のドット充填率の網点によるテストパッチに基づいて、所定の階調特性が得られるように前記光線束の強度を調整するように構成されている。
詳述すると、前記強度調整部92は、像担持手段としてのM(マゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色に対応した四つの像担持体ユニット40の各々に、別々のテストパッチを形成させる。つまり、前記強度調整部92は、複数備えられている像担持体41の各々について、各像担持体41に対応するレーザ光源30によって形成されたテストパッチに基づいて、上述した調整処理、つまり、所定の階調特性が得られるような前記光線束の強度の調整処理を行ない、前記像担持体41の各々についての階調特性を導出する。
なお、前記像担持体ユニット40の各々に複数のレーザ光源30が備えられている場合、前記強度調整部92は、各像担持体41に備えられているレーザ光源30の各々についての階調特性を導出する。
以下、本発明によるカラーデジタル複写機の強度調整部92による光線束の強度の調整について、図6に示すフローチャートに基づいて説明する。
濃度測定部91は、制御部9のCPUによって実行される制御プログラムから検出開始命令を受けると(S1)、ベタのテストパッチと網点のテストパッチの濃度を検出する(S2)。
強度調整部92は、検出された両テストパッチに基づいて、所定の階調特性が得られるように光線束の強度を調整する(S3)。
前記強度調整部92は、ステップS3の光線束の強度の調整を、複数の像担持体41のうち現在選択されている像担持体41の周方向に沿って配置されている全てのレーザ光源30について実行する(S4、S5)。
また、前記強度調整部92は、ステップS3の光線束の強度の調整を、前記カラーデジタル複写機に搭載されている全ての像担持体41について実行する(S6、S7)。
さらに、前記強度調整部92は、ステップS3の光線束の強度の調整を、前記カラーデジタル複写機が有しているプロセス速度の全段階について実行する(S8、S9)。
以下、別実施形態について説明する。上述の実施形態では、前記強度調整部92による前記光線束の強度の調整は、例えば、装置の電源スイッチの投入時、または、装置の省電力モードからの復帰時において、通常の画像形成プロセスが可能な状態に移行するウォーミングアップ完了の前の所定時期に実行される構成について説明したが、強度の調整時期はこれに限らない。例えば、装置の電源スイッチの投入時または装置の省電力モードからの復帰時から所定枚数の印刷が完了した時や、トナーを充填しているトナーユニットの交換時期等であってもよい。
上述の実施形態では、強度調整部92はベタのテストパッチと所定のドット充填率の網点によるテストパッチに基づいて、所定の階調特性が得られるように光線束の強度を調整する構成について説明したが、前記テストパッチはベタ及び網点に限らない。例えば、網点によるテストパッチの代わりに、図5(d)に示すような線によるテストパッチであってもよい。
上述の実施形態では、濃度測定部91は、画像形成部4で作成され、転写ベルト61に転写されたテストパッチの濃度を反射型濃度センサ42により検出する構成について説明したが、前記濃度測定部91は、前記画像形成部4で作成され、用紙に記録された各テストパッチの濃度を画像読取部1により検出する構成であってもよい。
つまり、本実施形態のカラーデジタル複写機は、テストパッチは用紙に記録された上で前記カラーデジタル複写機から一旦出力され、出力されたテストパッチが記録された用紙は、原稿として前記画像読取部1に備えられたスキャナによって読み取られて前記濃度測定部91に送られるのである。
上述の実施形態では、露光部3が同一の像担持体41に対して複数のレーザ光源30を備えたマルチビーム方式である構成について説明したが、前記露光部3が同一の像担持体41に対して単一のレーザ光源30を備えた方式であってもよい。
上述の実施形態では、本発明による画像形成装置としてタンデム方式のカラーデジタル複写機を用いた実施形態、つまり、画像形成部4が、転写ベルト61に沿って配置された各色に対応した複数の像担持体ユニット40で構成されているについて説明したが、前記画像形成装置はタンデム方式に限らない。
例えば、前記画像形成部4が、各色のトナーに対応する現像装置が装着されたロータリーラックと、複数の現像装置のうちの何れかの色の現像装置に備えられた現像ローラが、像担持体41との対向位置に配置されるように、前記ロータリーラックを回転させるロータリーラック駆動手段とを備えて構成されており、一つの色が前記像担持体41を介して中間転写ベルト61に転写されると、当該色の残存トナーはクリーナによって前記像担持体41から除去され、その後、前記ロータリーラックが前記ロータリーラック駆動手段に駆動されることで、各色が順番に前記中間転写ベルト61に転写されて、カラー画像を形成する方式であってもよい。
上述の実施形態では、本発明による画像形成装置としてカラーデジタル複写機を用いた実施形態について説明したが、前記画像形成装置はカラーデジタル複写機に限らない。例えば、前記画像形成装置としてモノクロデジタル複写機、カラーまたはモノクロのアナログ複写機、プリンタ、ファクシミリ、複合機等を用いた実施形態であってもよい。
上述の実施形態は何れも本発明の一実施例に過ぎず、当該記載により本発明の範囲が限定されるものではなく、各部の具体的構成は本発明による作用効果を奏する範囲において適宜変更することができることは言うまでもない。
3:露光部
30:レーザ光源
4:画像形成部
41:像担持体
61:転写ベルト
91:濃度測定部
92:強度調整部
30:レーザ光源
4:画像形成部
41:像担持体
61:転写ベルト
91:濃度測定部
92:強度調整部
Claims (4)
- レーザ光源から出力される光線束をパルス幅変調して像担持体を露光する露光部と、前記露光部により露光された像担持体を現像してトナー像を生成する画像形成部と、前記画像形成部により前記像担持体に形成され、または、転写ベルトに転写された濃度調整用のテストパッチの濃度を検出する濃度測定部と、前記濃度測定部により測定されたテストパッチの濃度に基づいて前記光線束の強度を調整する強度調整部とを備えた画像形成装置であって、
前記強度調整部は少なくともベタのテストパッチと所定のドット充填率の網点によるテストパッチの一方もしくは両方に基づいて、所定の階調特性が得られるように前記光線束の強度を調整する画像形成装置。 - 前記露光部が同一の像担持体に対して複数のレーザ光源を備えたマルチビーム方式で構成され、前記強度調整部はレーザ光源毎に形成された少なくともベタのテストパッチと所定のドット充填率の網点によるテストパッチの一方もしくは両方に基づいて所定の階調特性が得られるように前記光線束の強度を各別に調整する請求項1記載の画像形成装置。
- 前記画像形成部は複数のプロセス速度で画像を形成するようにプロセス速度が切替可能に構成され、前記強度調整部は各プロセス速度に基づいて前記光線束の強度を各別に調整する請求項1または2記載の画像形成装置。
- 前記画像形成部がトナー色毎に形成された画像を重ね合わせてカラー画像を生成するように構成され、前記強度調整部はトナー色毎に形成されたベタのテストパッチと所定のドット充填率の網点によるテストパッチの一方もしくは両方に基づいて、所定の階調特性が得られるように前記光線束の強度を調整する請求項1から3の何れかに記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2007093037A JP2008250115A (ja) | 2007-03-30 | 2007-03-30 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007093037A JP2008250115A (ja) | 2007-03-30 | 2007-03-30 | 画像形成装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018202811A (ja) * | 2017-06-08 | 2018-12-27 | 株式会社リコー | 光源制御装置及び画像形成装置 |
CN111045310A (zh) * | 2018-10-15 | 2020-04-21 | 柯尼卡美能达株式会社 | 图像形成装置以及光照射方法 |
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JP2005331980A (ja) * | 2005-08-01 | 2005-12-02 | Canon Inc | 画像形成装置 |
-
2007
- 2007-03-30 JP JP2007093037A patent/JP2008250115A/ja active Pending
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