JP2008249825A - コレステリック液晶組成物、円偏光分離シート及び製造方法 - Google Patents
コレステリック液晶組成物、円偏光分離シート及び製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008249825A JP2008249825A JP2007088132A JP2007088132A JP2008249825A JP 2008249825 A JP2008249825 A JP 2008249825A JP 2007088132 A JP2007088132 A JP 2007088132A JP 2007088132 A JP2007088132 A JP 2007088132A JP 2008249825 A JP2008249825 A JP 2008249825A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- crystal composition
- cholesteric liquid
- group
- crystal layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Polarising Elements (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
【解決手段】反応性基を1分子中に2つ以上有する液晶性化合物等を含有するコレステリック液晶組成物であって、これを基材上に塗布して液晶層を得、温度23℃、無酸素雰囲気下で前記塗膜に塗布面側から、紫外線を、紫外線照射積算量が100mJ/cm2となるように照射して硬化物(1)の層を得たときの、前記硬化物(1)表面の23℃での濡れ指数が30〜35mN/mであり、かつ、雰囲気を酸素を含む雰囲気に変更して液晶層を得て紫外線照射を行い、硬化物(2)の層を得たときの、前記硬化物(2)表面の23℃での濡れ指数が45〜57mN/mとなることを特徴とするコレステリック液晶組成物;前記組成物の硬化物の層を有する円偏光分離シート及びその製造方法。
【選択図】 なし
Description
〔2〕 屈折率差Δnが0.18以上であることを特徴とする前記コレステリック液晶組成物。
〔3〕 組成物中の固形分濃度が25〜45重量%であることを特徴とする前記コレステリック液晶組成物。
〔4〕 前記コレステリック液晶組成物の硬化物の層を1層以上有する円偏光分離シート。
〔5〕 前記コレステリック液晶組成物を透明樹脂基材に塗布して液晶層を得る工程、及び少なくとも1回の光照射及び/又は加温処理により前記液晶層を硬化する工程を含むことを特徴とする、円偏光分離シートの製造方法。
〔6〕前記コレステリック液晶組成物を透明樹脂基材に塗布して液晶層を得る工程、及び前記液晶層を硬化する工程を含み、前記硬化する工程が、1回以上の光照射及び/又は加温処理を含み、かつ前記光照射のうち少なくとも1回は無酸素雰囲気下での光照射であることを特徴とする、円偏光分離シートの製造方法。
R3−C3−D3−C5−M−C6−D4−C4−R4 …式(1)
(式中、R3及びR4は反応性基であり、それぞれ独立して(メタ)アクリル基、(チオ)エポキシ基、オキセタン基、チエタニル基、アジリジニル基、ピロール基、ビニル基、アリル基、フマレート基、シンナモイル基、オキサゾリン基、メルカプト基、イソ(チオ)シアネート基、アミノ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、及びアルコキシシリル基からなる群より選択される基を表す。D3及びD4は単結合、炭素原子数1〜20個の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基、及び炭素原子数1〜20個の直鎖状又は分岐鎖状のアルキレンオキサイド基からなる群より選択される基を表す。C3〜C6は単結合、−O−、−S−、−S−S−、−CO−、−CS−、−OCO−、−CH2−、−OCH2−、−C=N−N=C−、−NHCO−、−OCOO−、−CH2COO−、及び−CH2OCO−からなる群より選択される基を表す。Mはメソゲン基を表し、具体的には、非置換又はハロゲン原子、ヒドロキシル基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、炭素原子数1〜10個の直鎖状又は分岐状のアルキル基、ハロゲン化アルキル基で1つ以上置換されていてもよい、アゾメチン類、アゾキシ類、ビフェニル類、ターフェニル類、ナフタレン類、アントラセン類、シアノビフェニル類、シアノフェニルエステル類、安息香酸エステル類、シクロヘキサンカルボン酸フェニルエステル類、シアノフェニルシクロヘキサン類、シアノ置換フェニルピリミジン類、アルコキシ置換フェニルピリミジン類、フェニルジオキサン類、トラン類、アルケニルシクロヘキシルベンゾニトリル類の群から選択された2〜4個の骨格を、−O−、−S−、−S−S−、−CO−、−CS−、−OCO−、−CH2−、−OCH2−、−C=N−N=C−、−NHCO−、−OCOO−、−CH2COO−、及び−CH2OCO−等の結合基によって結合されて形成される。)
本発明において、棒状液晶性化合物(A)は非対称構造であることが好ましい。ここで非対称構造とは、一般式(1)において、メソゲン基Mを中心としてR3−C3−D3−C5−と−C6−D4−C4−R4が異なる構造のことをいう。棒状液晶性化合物(A)として、非対称構造のものを用いることにより、配向均一性をより高めることができる。
R1−A1−B−A2−R2 式(2)
(イ)化合物(A)として、ネマチック液晶性があり、キラリティが無く、且つ1分子中2以上の反応性基を有する化合物
(ロ)化合物(B)として、液晶性がなく、キラリティが無く、且つ1分子中1つの反応性基を有する化合物
(ハ)カイラル剤として、キラリティがあり且つ1分子中1以上の反応性基を有する化合物
さらに、上記(ハ)において、カイラル剤が非液晶性であるものがさらに好ましい。
該光重合開始剤の配合割合はコレステリック液晶組成物中0.03〜7重量%であることが好ましい。該光重合開始剤の配合量が0.03重量%より少ないと重合度が低くなってしまい膜強度が低下してしまう場合があるため好ましくない。逆に7重量%より多いと、液晶の配向を阻害してしまい液晶相が不安定になってしまう場合があるため好ましくない。
前記架橋剤の配合割合は、コレステリック液晶組成物を硬化して得られる硬化液晶層中に0.1〜15重量%となるようにすることが好ましい。該架橋剤の配合割合が0.1重量%より少ないと架橋密度向上の効果が得られず、逆に15重量%より多いと液晶層の安定性を低下させてしまうため好ましくない。
(1−1:配向膜を有する透明樹脂基材の調製)
厚み100μmの脂環式オレフィンポリマーからなるフィルム(株式会社オプテス製、商品名「ゼオノアフィルムZF14−100」)の両面をコロナ放電処理した。5%のポリビニルアルコールの水溶液を当該フィルムの片面に♯2のワイヤーバーを使用して塗布し、塗膜を乾燥し、膜厚0.1μmの配向膜を形成した。次いで当該配向膜をラビング処理し、配向膜を有する透明樹脂基材を調製した。
表1に示す配合割合で使用材料の各成分を混合し、固形分約40重量%のコレステリック液晶組成物を調製した。このコレステリック液晶組成物を♯10のワイヤーバーを使用して、上記(1−1)で調製した配向膜を有する透明樹脂基材の、配向膜を有する面に塗布した。塗膜を100℃で5分間配向処理し乾燥膜厚4μmのコレステリック液晶層を形成させた。
このような液晶層を有する基材を多数調製し、下記(1−3)〜(1−5)に供した。
上記(1−2)で調製したコレステリック液晶層の、液晶組成物を塗布した面(即ち基材と反対側の面)側から、酸素濃度0%、温度23℃の環境下で紫外線(水銀ランプ;365nmバンドパスフィルター使用で光線透過領域が346〜383nm)を紫外線照射積算量が100mJ/cm2となるように照射して、液晶層を硬化させ、硬化物(1)の層を得、さらにJIS K6768に従い濡れ指数を測定した。当該硬化物(1)の濡れ指数が35mN/mであった。
続いて、紫外線照射積算量を100mJ/cm2に設定した上で、酸素濃度を21%に変更した他は、上記(1−3)と同様に液晶層の調製及び硬化を行い、硬化物(2)の層を得、濡れ指数を測定したところ、濡れ指数は54mN/mであった。
上記(1−2)で調製したコレステリック液晶層に、温度23℃で、透明樹脂基材側から6mJ/cm2の紫外線を照射して、100℃で1分間加温した。該フィルムを冷却後、再度コレステリック液晶層の透明樹脂基材側から6mJ/cm2の紫外線を照射して100℃で1分間加温した後に、コレステリック液晶層の塗布面側から500mJ/cm2の紫外線を照射して、円偏光分離シートを作製した。これらの紫外線照射及び加温の工程は全て、窒素置換により酸素濃度0%の雰囲気中で行った。
上記(1−5)で調製したフィルムを分光器(大塚電子社製、瞬間マルチ測光システムMCPD−3000)と顕微鏡(ニコン社製、偏光顕微鏡ECLIPSE E600−POL)を使用して透過スペクトルを測定した。選択反射帯域の半値幅を表1に示す。
コレステリック液晶組成物の組成を表1及び表2に示す通りとした他は、実施例1の(1−1)〜(1−3)と同様にして、硬化物(1)及び硬化物(2)の濡れ指数を求めた。さらに、実施例1の(1−1)〜(1−2)及び(1−5)〜(1−6)と同様にして、円偏光分離シートを作製し評価した。結果を表1に示す。表1の結果から、以下のことがわかる。実施例のコレステリック液晶組成物は、広い選択反射帯域を有する円偏光分離シートが得ることができる。これに対し、硬化物(2)の濡れ指数が本発明に規定する範囲外のもの(比較例1)は、得られる円偏光分離シートの選択反射帯域の広さが劣っている。
棒状液晶性化合物1:Δn0.18、1分子中の反応性基数2、平均屈折率1.645
棒状液晶性化合物2:Δn0.23、1分子中の反応性基数2、平均屈折率1.638
化合物:下記式で表される化合物
重合開始剤:イルガキュア907(チバスペシャルティケミカルズ社)
界面活性剤:フッ素系界面活性剤KH40(セイミケミカル社)
Claims (6)
- 反応性基を1分子中に2つ以上有する液晶性化合物と、
反応性基を1分子中に1つ以上備えるカイラル剤と、
光重合開始剤とを含有するコレステリック液晶組成物であって、
前記コレステリック液晶組成物を基材上に塗布して液晶層を得、温度23℃、無酸素雰囲気下で前記塗膜に塗布面側から、紫外線を、紫外線照射積算量が100mJ/cm2となるように照射して硬化物(1)の層を得たときの、前記硬化物(1)表面の23℃での濡れ指数が30〜35mN/mであり、かつ、
雰囲気を酸素濃度21%の雰囲気に変更して液晶層を得て紫外線照射を行い、硬化物(2)の層を得たときの、前記硬化物(2)表面の23℃での濡れ指数が45〜57mN/mとなることを特徴とするコレステリック液晶組成物。 - 屈折率差Δnが0.18以上であることを特徴とする請求項1記載のコレステリック液晶組成物。
- 組成物中の固形分濃度が25〜45重量%であることを特徴とする請求項1又は2記載のコレステリック液晶組成物。
- 請求項1〜3のいずれか1項記載のコレステリック液晶組成物の硬化物の層を1層以上有する円偏光分離シート。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載のコレステリック液晶組成物を透明樹脂基材に塗布して液晶層を得る工程、及び少なくとも1回の光照射及び/又は加温処理により前記液晶層を硬化する工程を含むことを特徴とする、円偏光分離シートの製造方法。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載のコレステリック液晶組成物を透明樹脂基材に塗布して液晶層を得る工程、及び前記液晶層を硬化する工程を含み、
前記硬化する工程が、1回以上の光照射及び/又は加温処理を含み、かつ前記光照射のうち少なくとも1回は無酸素雰囲気での光照射であることを特徴とする、円偏光分離シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007088132A JP2008249825A (ja) | 2007-03-29 | 2007-03-29 | コレステリック液晶組成物、円偏光分離シート及び製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007088132A JP2008249825A (ja) | 2007-03-29 | 2007-03-29 | コレステリック液晶組成物、円偏光分離シート及び製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008249825A true JP2008249825A (ja) | 2008-10-16 |
Family
ID=39974873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007088132A Pending JP2008249825A (ja) | 2007-03-29 | 2007-03-29 | コレステリック液晶組成物、円偏光分離シート及び製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008249825A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2007142206A1 (ja) * | 2006-06-05 | 2009-10-22 | 日本ゼオン株式会社 | コレステリック液晶組成物及び円偏光分離シート、並びにその用途 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004318066A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-11-11 | Nitto Denko Corp | 広帯域コレステリック液晶フィルムの製造方法、円偏光板、直線偏光素子、照明装置および液晶表示装置 |
JP2007065314A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Nippon Zeon Co Ltd | 円偏光分離シート |
-
2007
- 2007-03-29 JP JP2007088132A patent/JP2008249825A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004318066A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-11-11 | Nitto Denko Corp | 広帯域コレステリック液晶フィルムの製造方法、円偏光板、直線偏光素子、照明装置および液晶表示装置 |
JP2007065314A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Nippon Zeon Co Ltd | 円偏光分離シート |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2007142206A1 (ja) * | 2006-06-05 | 2009-10-22 | 日本ゼオン株式会社 | コレステリック液晶組成物及び円偏光分離シート、並びにその用途 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101455427B1 (ko) | 콜레스테릭 액정 조성물, 원편광 분리 시트 및 제조 방법 | |
US8048495B2 (en) | Cholesteric liquid crystal composition, circular polarization separator sheet and use thereof | |
JP5532974B2 (ja) | 液晶層形成用組成物、円偏光分離シート及びその製造方法、並びに輝度向上フィルム及び液晶表示装置 | |
JP2014197205A (ja) | 立体画像表示装置用複屈折レンズ材料、及び、立体画像表示装置用複屈折レンズの製造方法 | |
JP2014174321A (ja) | 表面形状を有する光学フィルムの製造方法、重合性液晶フィルム、および表面形状を有する重合性液晶フィルム | |
JP2008250187A (ja) | コレステリック液晶組成物、円偏光分離シート及び製造方法 | |
JP2011161887A (ja) | 長尺のフィルムのロール体 | |
JP6349699B2 (ja) | 光学積層体および光学積層体の製造方法 | |
JP2017015897A (ja) | 画像投射システム及び投影面部材 | |
US11634636B2 (en) | Method for manufacturing resin thin film stripped pieces | |
JP2006342332A (ja) | 環状エーテル系重合性液晶組成物、ホメオトロピック配向液晶フィルム、およびホメオトロピック配向液晶フィルムの製造方法 | |
JP2009104065A (ja) | 輝度向上フィルム及び液晶表示装置 | |
JP5540630B2 (ja) | 液晶層形成用組成物、円偏光分離シート及びその製造方法、輝度向上フィルム並びに液晶表示装置 | |
JP2009175550A (ja) | 輝度向上フィルム及び液晶表示装置 | |
JP4756161B2 (ja) | 円偏光分離シート、製造方法及び液晶表示装置 | |
WO2018154991A1 (ja) | 偏光解消フィルム、偏光解消部材および偏光解消フィルムの製造方法 | |
JP4883033B2 (ja) | 輝度向上フィルム、その製造方法及び液晶表示装置 | |
JP2008249825A (ja) | コレステリック液晶組成物、円偏光分離シート及び製造方法 | |
JP5045182B2 (ja) | 円偏光分離シート、製造方法及び液晶表示装置 | |
JP2010091616A (ja) | 輝度向上フィルム、複合積層体及び液晶表示装置 | |
JP4775252B2 (ja) | 光学素子 | |
JP5773029B2 (ja) | 液晶層形成用組成物、円偏光分離シート及びその製造方法、輝度向上フィルム並びに液晶表示装置 | |
JP2011112720A (ja) | 反射型円偏光分離素子及び液晶表示装置 | |
JP2009192983A (ja) | 選択反射素子及び液晶表示装置 | |
JP6032238B2 (ja) | 液晶層形成用組成物、円偏光分離シート及びその製造方法、並びに輝度向上フィルム及び液晶表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20081112 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091210 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20110408 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110512 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110524 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20111004 |