JP2008247683A - 反応装置 - Google Patents

反応装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008247683A
JP2008247683A JP2007092403A JP2007092403A JP2008247683A JP 2008247683 A JP2008247683 A JP 2008247683A JP 2007092403 A JP2007092403 A JP 2007092403A JP 2007092403 A JP2007092403 A JP 2007092403A JP 2008247683 A JP2008247683 A JP 2008247683A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas pipe
fuel gas
oxygen
oxygen gas
reaction apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007092403A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5018179B2 (ja
Inventor
Satoyuki Saito
智行 齊藤
Atsushi Hitomi
篤志 人見
Takeshi Urano
武 浦野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2007092403A priority Critical patent/JP5018179B2/ja
Publication of JP2008247683A publication Critical patent/JP2008247683A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5018179B2 publication Critical patent/JP5018179B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)

Abstract

【課題】高温での耐久性を向上することができる反応装置を提供すること。
【解決手段】酸素ガスを含有する酸素含有ガスを流通させる酸素ガス管10と、燃料ガスを流通させる燃料ガス管20とを備え、酸素ガスと燃料ガスとを反応させる反応装置100であって、酸素ガス管10及び燃料ガス管20が互いに交差し、酸素ガス管10及び燃料ガス管20がそれぞれ、中間部110Aとその中間部110Aの両側から突出する突出部110Bとで構成され、酸素ガス管10及び燃料ガス管20の中間部110A、中間部120A同士が接触し、酸素ガス管10及び燃料ガス管20が単一の酸素ガス選択透過性材料で構成されている反応装置100。
【選択図】図1

Description

本発明は、酸素ガスと燃料ガスとを反応させる反応装置に関する。
地球温暖化や資源枯渇の問題が現実味を帯びる中、エネルギーの効率的利用の観点から資源として豊富に埋蔵されている天然ガス等炭化水素燃料を合成ガスに転換し、多様化を図ることが重要な課題となっている。このような合成ガスの製造法として、スチームリフォーミングによる合成ガスの製造法が一般的に利用されているが、この製造法で用いる反応は大きな吸熱反応であるためエネルギーの投入量が大きくなりすぎるなどの問題点がある。そこで、発熱反応で合成ガスを得ることができるCHの部分酸化反応(CH+1/2O→CO+2H)が注目されている。
この反応プロセスを行う反応装置として、例えば燃料ガスを流通させる管状の酸素分離エレメントを、酸素ガスを供給するケーシングに貫通させた酸化反応モジュールが提案されている(下記特許文献1参照)。この酸化反応モジュールでは、酸素分離エレメントが膜状セラミックと、膜状セラミックを支持する多孔質支持体とで構成されている。
特開2005−270895号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の酸化反応モジュールでは、例えば膜状セラミックが酸素ガス透過性材料で構成され、多孔質支持体が酸素ガス透過性材料で構成され、ケーシングがムライトで構成されている。このため、酸化反応モジュールが例えば800〜1000℃という高温環境下で使用されると、異材質間の線膨張係数差による応力がかかって割れや欠けが生じることがあり、高温での耐久性の点で改良の余地があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、高温での耐久性を向上することができる反応装置を提供することを目的とする。
本発明は、酸素ガスを含有する酸素含有ガスを流通させる少なくとも1本の酸素ガス管と、燃料ガスを流通させる少なくとも1本の燃料ガス管とを備えており、前記酸素ガスと前記燃料ガスとを反応させる反応装置であって、前記酸素ガス管及び前記燃料ガス管が互いに交差しており、前記酸素ガス管及び燃料ガス管がそれぞれ、中間部とこの中間部から両側に突出する突出部とで構成され、前記酸素ガス管及び前記燃料ガス管の前記中間部同士が接触し、前記酸素ガス管及び前記燃料ガス管が単一の酸素ガス選択透過性材料で構成されている反応装置である。
この反応装置によれば、800℃〜1000℃の高温において酸素ガス管に酸素ガス含有ガスが流通され、燃料ガス管に燃料ガスが流通されると、酸素含有ガス中の酸素ガスが、酸素ガス管の中間部及び燃料ガス管の中間部を選択的に透過し、燃料ガス管を流れる燃料ガスと混合されて反応する。このとき、反応による熱で反応装置内に温度分布を生じても、酸素ガス管及び燃料ガス管が単一の酸素ガス選択透過性材料で構成されているため、線膨張係数差による応力の発生が十分に抑制され、割れやクラックの発生が十分に防止される。また、燃料ガス管と酸素ガス管とが交差している交差部分からは、酸素ガス管の突出部、及び燃料ガス管の突出部が突出している。このため、この突出部へのガス管又はガスマニホールドの接続が容易となる。
上記反応装置が前記酸素ガス管を複数本有し、前記酸素ガス管の前記中間部から両側に突出する突出部のうち、少なくとも一方の側に突出する突出部において、隣り合う突出部同士が接触していることが好ましい。
この場合、複数本の酸素ガス管に接続するガスマニホールドの構造を簡素化できるとともに、複数の突出部へのガスマニホールドの接続作業も容易となる。
上記反応装置が前記燃料ガス管を複数本有し、前記燃料ガス管の前記中間部に対して少なくとも一方の側に突出している複数の突出部のうち隣り合う突出部同士が接触していることが好ましい。
この場合、複数本の燃料ガス管に接続するガスマニホールドの構造を簡素化できるとともに、複数の突出部へのガスマニホールドの接続作業も容易となる。
上記反応装置において、前記酸素ガス管及び前記燃料ガス管が相互に食い込んでいることが好ましい。
この場合、酸素ガス管及び燃料ガス管が相互に食い込んでいない場合に比べて、反応装置を低背化することができる。また、酸素ガス管及び燃料ガス管が相互に食い込むことで、燃料ガスと酸素ガス管との接触面積を増加させることが可能となる。さらに、酸素ガス管が燃料ガス管に対して強固に固定されるため、酸素ガス管に衝撃が加わっても、燃料ガス管から脱落しにくく、耐衝撃性に優れる。
上記反応装置において、前記燃料ガス管の前記中間部に切欠きが形成され、その切欠きに前記酸素ガス管の前記中間部が嵌め込まれることによって前記酸素ガス管及び前記燃料ガス管が相互に食い込んでいることが好ましい。
この場合、燃料ガス管の中間部に切欠きが形成されず、中間部に設けた凹部に酸素ガス管が嵌め込まれる場合に比べて、酸素ガス管のガス流路と燃料ガス管のガス流路との間の酸素ガス選択透過性材料の厚さを小さくすることが可能となり、酸素ガス管から燃料ガス管への酸素透過率を向上することができる。
上記反応装置において、前記酸素ガス管の前記中間部が、前記燃料ガス管のガス流路を狭めるように嵌め込まれていることが好ましい。
この場合、燃料ガス管を流れる燃料ガスと、酸素ガス管との接触面積が増加するため、酸素ガスと燃料ガスとの反応効率を向上させることができる。
本発明によれば、高温での耐久性を向上することができる反応装置が提供される。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る反応装置の第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1の反応装置を示す分解斜視図、図3は、図1の反応装置にガスマニホールド及び配管を装着した状態を示す平面図、図4は、図1の反応装置を示す正面図、図5は、図1の反応装置を示す断面図である。
本実施形態の反応装置100は、酸素ガスと燃料ガス(CHガス)とを反応させるものであり、図1及び図2に示すように、酸素ガスを含有する空気などの酸素含有ガスを流通させる4本の扁平状の酸素ガス管10と、燃料ガスを流通させる3本の扁平状の燃料ガス管20とを備えている。なお、4本の酸素ガス管10をそれぞれ、必要に応じて、酸素ガス管10A、10B、10C,10Dと呼ぶこととする。また3本の燃料ガス管20をそれぞれ必要に応じて、燃料ガス管20A、20B、20Cと呼ぶこととする。
図3に示すように、4本の酸素ガス管10A〜10Dの一方の端部にはガスマニホールド11及び配管12を介して酸素供給源(図示せず)が接続される。ガスマニホールド11は、配管12から供給される空気を、各酸素ガス管10A〜10Dに分配させるものである。4本の酸素ガス管10A〜10Dのもう一方の端部にはガスマニホールド13を介して配管14が接続されている。ガスマニホールド13は、4本の酸素ガス管10A〜10Dから供給される空気を集めて配管14に合流させるものである。
3本の燃料ガス管20A〜20Cの一方の端部にはガスマニホールド15及び配管16を介して燃料ガス供給源(図示せず)が接続されている。ガスマニホールド15は、配管16から供給されるCHガスを、各燃料ガス管20A〜20Cに分配させるものである。3本の燃料ガス管20A〜20Cのもう一方の端部にはガスマニホールド17を介して配管18が接続されている。ガスマニホールド17は、3本の燃料ガス管20A〜20C内で酸素ガスと燃料ガスとの反応によって生成されるHガス及びCOガスを集めて配管18に合流させるものである。
図1、図2及び図4に示すように、4本の酸素ガス管10A〜10Dは、互いに離間しながら一定方向に沿って積み重ねられている。3本の燃料ガス管20A〜20Cは、互いに離間しながら、酸素ガス管10と同一方向に積み重ねられている。
図3に示すように、各酸素ガス管10は、中間部110Aと、その中間部110Aを挟むように設けられる一対の突出部110Bとで構成されている。各燃料ガス管20も、中間部120Aと、その中間部120Aを挟むように設けられる突出部120Bとで構成されている。
そして、図1及び図4に示すように、酸素ガス管10の中間部110Aと燃料ガス管20の中間部120Aとは互いに接触しており、酸素ガス管10と燃料ガス管20とが交互に積層されている。別言すると、各燃料ガス管20は、酸素ガス管10によって挟まれている。
そして、隣り合う酸素ガス管10及び燃料ガス管20は互いに直交するように交差している。言い換えると、隣り合う酸素ガス管10及び燃料ガス管20は、酸素ガス管10の中間部110Aから突出部110Bが突出する方向と、燃料ガス管20の中間部120Aから突出部120Bが突出する方向とが互いに直交するように交差している。なお、本実施形態では、酸素ガス管10と燃料ガス管20とは互いに直交するように交差しているが、斜めに交差していてもよい。
ここで、4本の酸素ガス管10及び3本の燃料ガス管20は単一の酸素ガス選択透過性材料で構成されている。4本の酸素ガス管10及び3本の燃料ガス管20は酸素ガスを選択的に透過する材料で構成されていればよく、かかる材料としては、例えばCe0.85Sm0.152−δ(SDC)とMnFe(MFO)から成る酸素イオン・電子混合伝導材料が挙げられる。
この反応装置100によれば、図1及び図5に示すように、800〜1000℃の高温において酸素ガス管10に空気が流通され、燃料ガス管20にCHガスが流通される。この状態において、酸素ガス管10において空気中の酸素が酸素イオン化する。この酸素イオンは、酸素分圧の高い酸素ガス管10内から、酸素分圧の低い燃料ガス管20へと移送される。燃料ガス管20へと移送された酸素イオンは、燃料ガス管20内にて酸素イオン同士の結合を生じて酸素分子となるか、燃料ガスと反応して電子を放出する。このようにして、酸素ガス管10内から移送された酸素が、燃料ガス側で燃料ガスとの部分酸化反応に供される。
このとき、CHガスと酸素ガスとが部分酸化反応を起こすと、この反応は発熱反応であるため、反応に応じて熱を発生する。こうしてこの反応による熱で反応装置100内に温度分布を生じても、酸素ガス管10及び燃料ガス管20が単一の酸素ガス選択透過性材料で構成されているため、線膨張係数差による応力の発生が十分に抑制され、割れやクラックの発生が十分に防止される。
また、酸素ガス管10の中間部110A,燃料ガス管20の中間部120Aからはそれぞれ、突出部110B及び突出部120Bが突出している。このため、この突出部110B,120Bへのガスマニホールド11,13,15,17の接続が容易となる。
本実施形態の反応装置100についてより具体的に説明する。図2に示すように、4本の酸素ガス管10A〜10Dのうち最上部の酸素ガス管10Dを除く3本の酸素ガス管10A〜10Cの中間部110Aには切欠き11が形成され、その切欠き11には、燃料ガス管20の中間部120Aが嵌め込まれている。即ち、酸素ガス管10の中間部110Aが燃料ガス管20の中間部120Aに食い込まれている(図4参照)。
ここで、燃料ガス管20の中間部120Aは、酸素ガス管10のガス流路12が、その断面形状及び面積がその延在方向に沿って一定の矩形状となるように酸素ガス管10の中間部110Aに食い込まれている(図5参照)。
3本の燃料ガス管20の中間部120Aにはそれぞれ、図2に示すように、酸素ガス管10と反対側に切欠き21が形成され、その切欠き21には酸素ガス管10が嵌め込まれている。即ち、燃料ガス管20の中間部120Aが酸素ガス管10の中間部110Aに食い込まれている(図4参照)。
ここで、酸素ガス管10の中間部110Aは、燃料ガス管20のガス流路22が、その断面形状及び面積がその延在方向に沿って一定の矩形状となるように燃料ガス管20の中間部120Aに食い込まれている(図5参照)。
このように、燃料ガス管20と酸素ガス管10とは相互に食い込み合っている。このため、酸素ガス管10と燃料ガス管20とが相互に食い込んでいない場合に比べて、反応装置100を低背化することができる。さらに、酸素ガス管10及び燃料ガス管20同士の強固な固定が可能となるため、例えば酸素ガス管10に衝撃が加わっても、燃料ガス管20から脱落しにくく、耐衝撃性に優れる。
特に、反応装置100では、燃料ガス管20の中間部120Aに切欠き21が形成され、その切欠き21に酸素ガス管10が嵌め込まれることによって燃料ガス管20に酸素ガス管10が食い込んでいる。このため、燃料ガス管20の中間部120Aに切欠き21が形成されず、中間部120Aに設けた凹部に酸素ガス管10が嵌め込まれる場合に比べて、酸素ガス管10のガス流路12と燃料ガス管20のガス流路22との間の酸素ガス選択透過性材料の厚さを小さくすることが可能となり、酸素ガス管10から燃料ガス管20への酸素透過率を向上することができる。
次に、上述した反応装置100の製造方法について図6〜図9を参照しながら説明する。
まず、酸素ガス管10A〜10D及び燃料ガス管20A〜20Cを作製するための3種類のガス管製造用シートを準備する。図6〜図8は、3種類のガス管製造用シートをそれぞれ示す斜視図である。図6に示すガス管製造用シート30は、シート状の支持体33上に形成されており、支持体33の中央部上に設けられる帯状で且つ未焼成の混合伝導部31と、支持体33の縁部であって混合伝導部31の両側にそれぞれ設けられる消失可能部32とで構成されている。混合伝導部31は、酸素ガス管10A〜10D及び燃料ガス管20A〜20Cの一部を構成することとなるものであり、焼成されると酸素イオンを伝導する性質および電子を伝導する性質を有すると共に気密性が生じる材料で構成される。混合伝導部31は、例えばCe0.85Sm0.152−δ(SDC)とMnFe(MFO)のの複合材料及びアクリル系バインダーの混合物で構成することができる。ここで、MFOのSDCに対する体積比率は15vol%程度とすることが好ましい。混合伝導部31は、例えば、上記材料を含むペーストを支持体31の中央部上に印刷し、乾燥することによって得ることができる。
消失可能部32は、熱処理または化学的処理による完全燃焼や熱分解あるいは揮散(昇華)などによって消失させることが可能な材質からなり、例えばポリエチレンやカーボンブラックのような材料で構成される。消失可能部32も、上記材料を含むペーストを支持体33のうち混合伝導部31の両側にそれぞれ印刷し、乾燥することによって得ることができる。支持体33は、例えばPETから構成されている。
図7に示すガス管製造用シート40は、シート状の支持体43上に形成されており、支持体43上に設けられ互いに離間して配置される一対の線状の混合伝導部41と、支持体43上にあって混合伝導部41の内側及び外側にそれぞれ配置される消失可能部42とで構成されている。混合伝導部41も、酸素ガス管10A〜10D及び燃料ガス管20A〜20Cの一部を構成することとなるものであり、一対の混合伝導部41の間隔は、帯状の混合伝導部31の幅と略同一となっている。ここで、混合伝導部41は混合伝導部31と同一材料で構成され、消失可能部42は、消失可能部32と同様の材料で構成されている。混合伝導部41及び消失可能部42は、上記ガス管製造用シート30と同様に印刷法によって形成することができる。
図8に示すガス管製造用シート50は、支持体53上に形成されており、支持体53上に設けられる十字状の混合伝導部51と、支持体53の四隅であって混合伝導部51が設けられていない部分に設けられる消失可能部52とで構成されている。混合伝導部51は、酸素ガス管10A〜10D及び燃料ガス管20A〜20Cの一部を構成することとなるものであり、混合伝導部51の中央にある交差部から突出する部分は、混合伝導部31の幅と略同一となっている。ここで、混合伝導部51は混合伝導部31、41と同一材料で構成され、消失可能部52は、消失可能部32、42と同様の材料で構成されている。混合伝導部51及び消失可能部52は、上記ガス管製造用シート30と同様に印刷法によって形成することができる。
次に、上記3種類のガス管製造用シート30〜50を用いた反応装置100の製造方法ついて説明する。
まず3種類のガス管製造用シート30,40,50を用意する。これらはそれぞれ、反応装置100の製造時においては、支持体33,43,53から剥離して使用する。
次に、ガス管製造用シート30を台(図示せず)の上に載置し、その上に、ガス管製造用シート40及びガス管製造用シート50を交互に積層する。このとき、ガス管製造用シート40は6枚、ガス管製造用シート50は6枚積層する。また、ガス管製造用シート40は、積層するたびに、90度ずつ回転させるようにする。そして、最上部のガス管製造用シート50の上にガス管製造用シート40及びガス管製造用シート30を積層する。
次に、こうして得られた積層成形体に対し、焼成前に300〜900℃程度の温度で脱バインダ工程を施す。このとき、脱バインダ工程での数100℃での加熱によって、消失可能部32,42,52を消失させる。その消失可能部32,42,52が消失したことによって生じた空間が酸素ガス管10A〜10D及び燃料ガス管20A〜20Cのガス流路12,22となる。
こうして脱バインダ工程を施した後は、混合伝導部31,41,51の焼成工程を施す。焼成工程では1000〜1600℃の高温で焼き上げることになるので、遅くとも焼成工程では消失可能部32,42,52を完全に消失させることができる。またこの焼成により、混合伝導部31,41,51は、酸素イオンを伝導する性質および電子を伝導する性質を有すると共に気密性が生じることとなる。
以上のようにして反応装置100が得られる。例えば最下部のガス管製造用シート30、その上のガス管製造用シート40、更にその上のガス管製造用シート50によって、反応装置100の酸素ガス管10Aが形成されることになる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る反応装置の第2実施形態について図10〜図12を用いて説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図10は、本発明に係る反応装置の第2実施形態を示す斜視図、図11は、図10の反応装置を示す正面図、図12は、図10の反応装置を示す断面図である。
図10に示すように、本実施形態の反応装置200は、まず酸素ガス管10の中間部110Aから両側に突出する突出部110Bにおいて、隣り合う突出部110B同士が接触している点で第1実施形態の反応装置100と相違する。また、反応装置200は、燃料ガス管20の中間部120Aから両側に突出する突出部120Bにおいて、互いに隣り合う突出部120B同士が接触している点でも第1実施形態の反応装置100と相違する。
このため、4本の酸素ガス管10及び3本の燃料ガス管20に接続するガスマニホールド(図示せず)の構造を簡素化できるとともに、酸素ガス管10及び燃料ガス管20へのガスマニホールド(図示せず)の接続作業も容易となる。
また、図11及び図12に示すように、反応装置200は、3本の燃料ガス管20A〜20Cの中間部120Aにはそれぞれ、酸素ガス管10B〜10Dの中間部110Aが食い込んでおり、燃料ガス管20のガス流路22を狭めている点で反応装置100と相違する。ここで、酸素ガス管10B〜10Dの中間部110Aはより具体的には、燃料ガス管20A〜Cに埋設されている。より具体的に述べると、酸素ガス管10の中間部110Aは、各燃料ガス管20を貫通している。
このように、燃料ガス管20の中間部120Aには、酸素ガス管10の中間部110Aが食い込んでおり、燃料ガス管20のガス流路22を狭めると、燃料ガス管20を流れる燃料ガスと、酸素ガス管10との接触面積が増加するため、燃料ガスと酸素ガスとの反応効率を向上させることができる。
また本実施形態の反応装置200は、1つの平板状部材を、隣り合う酸素ガス管10の共通の管壁としており、酸素ガス選択透過材料の厚さを小さくすることが可能であるため、酸素ガス管10から燃料ガス管20へ酸素ガスを容易に送り込むことが可能となる。
次に、上述した反応装置200の製造方法について図6〜図8、図13〜図15を参照しながら説明する。
まず、反応装置200を作製する場合、図6〜図8に示すガス管製造用シート30,40,50のほか、図13に示すガス管製造用シート240、230を用意する。
図13に示すガス管製造用シート240は、一対の混合伝導部41のそれぞれの外側に、消失可能部42を横切り互いに離間して配置される一対の混合伝導部241をさらに有する点でガス管製造用シート40と相違する。ここで、混合伝導部241は、混合伝導部41と接触しており、一対の混合伝導部241の間隔は、一対の混合伝導部41の間隔と略同一となっている。
図14に示すガス管製造用シート230は、混合伝導部31の両側にそれぞれ、消失可能部32を横切り互いに離間して配置される一対の混合伝導部231をさらに有する点でガス管製造用シート30と相違する。ここで、混合伝導部231は、混合伝導部31と接触しており、一対の混合伝導部231の間隔は、混合伝導部31の幅と略同一となっている。なお、図13〜図15において、第1実施形態と同一又は同等の構成要素には同一符号を付してある。
次に、上記図13及び図14に示すガス管製造用シート240,230及び図6〜図8に示すガス管製造用シート30〜50を用いた反応装置200の製造方法ついて説明する。
まずガス管製造用シート30,40,50については、第1実施形態と同様、支持体33,43,53から剥離して使用する。同様に、ガス管製造用シート230,240についても、支持体30,40から剥離して使用する。
次に、図15に示すように、ガス管製造用シート30を台(図示せず)の上に載置し、その上に、ガス管製造用シート40を積層する。
次に、ガス管製造用シート230,240を交互に積層する。このとき、ガス管製造用シート230は6枚、ガス管製造用シート50は6枚積層する。また、また、ガス管製造用シート240及びガス管製造用シート230はそれぞれ、積層するたびに、90度ずつ回転させるようにする。
そして、最上部のガス管製造用シート230の上にガス管製造用シート50を積層する。
次に、こうして得られた積層成形体に対し、焼成前に300〜900℃程度の温度で脱バインダ工程を施す。このとき、脱バインダ工程での数100℃での加熱によって、消失可能部32,42,52を消失させる。その消失可能部32,42,52が消失したことによって生じた空間が酸素ガス管10A〜10D及び燃料ガス管20A〜20Cのガス流路12,22となる。
こうして脱バインダ工程を施した後は、混合伝導部31,41,51の焼成工程を施す。焼成工程では1000〜1600℃の高温で焼き上げることになるので、遅くとも焼成工程では消失可能部32,42,52を完全に消失させることができる。またこの焼成により、混合伝導部31,41,51,231,241は、酸素イオンを伝導する性質および電子を伝導する性質を有すると共に気密性が生じることとなる。
以上のようにして反応装置200が得られる。例えば最下部のガス管製造用シート30、その上のガス管製造用シート40、ガス管製造用シート230、ガス管製造用シート240、ガス管製造用シート230によって酸素ガス管10Aが形成され、最下部から3番目のガス管製造用シート230、その上のガス管製造用シート240、ガス管製造用シート230、ガス管製造用シート240、ガス管製造用シート230によって燃料ガス管20Aが形成されることになる。
本発明は、上記第1及び第2実施形態に限定されるものではない。例えば上記第1及び第2実施形態では、酸素ガス管10及び燃料ガス管20が相互に食い込んでいるが、必ずしも互いに食い込んでいる必要はない。例えば上記第1実施形態において、酸素ガス管10に切欠き11を設けず、燃料ガス管20に切欠き21を設けないで、酸素ガス管10及び燃料ガス管20を互いに接触して交差するように積み重ねる構成であってもよい。
また、上記第1実施形態では酸素ガス管10及び燃料ガス管20が扁平状となっているが、これらは円管状等であってもよい。
さらに、上記第1及び第2実施形態では、反応装置100,200が酸素ガス管10、燃料ガス管20を複数本有しているが、酸素ガス管10及び燃料ガス管20は1本ずつであってもよい。
また、上記第1及び第2実施形態では、脱バインダ工程時に、混合伝導部31,41,51,231,241中のアクリル系バインダを除去するとともに、消失可能部32,42,52も同時に除去しているが、焼成時における混合伝導部31,41,51,231,241のつぶれをより確実に防止する観点からは、脱バインダ工程時には、酸素透過層中のアクリル系バインダのみを除去し、消失可能部32,42,52については焼成工程後も残すようにし、焼成工程後に消失可能部32,42,52を除去するための熱処理を行うことが好ましい。この場合、混合伝導部31,41,51,231,241中のアクリル系バインダと、消失可能部32,42,52に用いる材料とは、互いに分解温度が異なるものを選択する必要がある。
本発明に係る反応装置の第1実施形態を示す斜視図である。 図1の反応装置を示す分解斜視図である。 図1の反応装置にガスマニホールド及び配管を装着した状態を示す平面図である。 図1の反応装置を示す正面図である。 図1の反応装置を示す断面図である。 図1の反応装置を構成するガス管製造用シートの第1例を示す斜視図である。 図1の反応装置を構成するガス管製造用シートの第2例を示す斜視図である。 図1の反応装置を構成するガス管製造用シートの第3例を示す斜視図である。 図1の反応装置の製造工程で製造される積層成形体を示す分解斜視図である。 本発明に係る反応装置の第2実施形態を示す斜視図である。 図10の反応装置を示す正面図である。 図10の反応装置を示す断面図である。 図10の反応装置を構成するガス管製造用シートの一例を示す斜視図である。 図10の反応装置を構成するガス管製造用シートの他の例を示す斜視図である。 図10の反応装置の製造工程で製造される積層成形体を示す分解斜視図である。
符号の説明
10,10A,10B,10C,10D…酸素ガス管、11…切欠き、20,20A,20B,20C…燃料ガス管、22…ガス流路、100,200…反応装置、110A,120A…中間部、110B、120B…突出部。

Claims (6)

  1. 酸素ガスを含有する酸素含有ガスを流通させる少なくとも1本の酸素ガス管と、燃料ガスを流通させる少なくとも1本の燃料ガス管とを備えており、前記酸素ガスと前記燃料ガスとを反応させる反応装置であって、
    前記酸素ガス管及び前記燃料ガス管が互いに交差しており、
    前記酸素ガス管及び燃料ガス管がそれぞれ、中間部とこの中間部から両側に突出する突出部とで構成され、
    前記酸素ガス管及び前記燃料ガス管の前記中間部同士が接触し、
    前記酸素ガス管及び前記燃料ガス管が単一の酸素ガス選択透過性材料で構成されている、反応装置。
  2. 前記酸素ガス管を複数本有し、前記酸素ガス管の前記中間部から両側に突出する突出部のうち、少なくとも一方の側に突出する突出部において、隣り合う突出部同士が接触している、請求項1に記載の反応装置。
  3. 前記燃料ガス管を複数本有し、前記燃料ガス管の前記中間部から両側に突出する突出部のうち、少なくとも一方の側に突出する突出部において、隣り合う突出部同士が接触している、請求項1又は2に記載の反応装置。
  4. 前記酸素ガス管及び前記燃料ガス管が相互に食い込んでいる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の反応装置。
  5. 前記燃料ガス管の前記中間部に切欠きが形成され、その切欠きに前記酸素ガス管の前記中間部が嵌め込まれることによって前記酸素ガス管及び前記燃料ガス管が相互に食い込んでいる、請求項4に記載の反応装置。
  6. 前記酸素ガス管の前記中間部が、前記燃料ガス管のガス流路を狭めるように前記切欠きに嵌め込まれている、請求項5に記載の反応装置。
JP2007092403A 2007-03-30 2007-03-30 反応装置 Expired - Fee Related JP5018179B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007092403A JP5018179B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 反応装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007092403A JP5018179B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 反応装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008247683A true JP2008247683A (ja) 2008-10-16
JP5018179B2 JP5018179B2 (ja) 2012-09-05

Family

ID=39973085

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007092403A Expired - Fee Related JP5018179B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 反応装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5018179B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04298964A (ja) * 1991-03-27 1992-10-22 Ngk Insulators Ltd 固体電解質型燃料電池及びその製造方法
JPH08253301A (ja) * 1995-03-13 1996-10-01 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd プレート型改質器
JPH10139402A (ja) * 1996-11-08 1998-05-26 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd プレート式反応器
JP2003290637A (ja) * 2002-03-29 2003-10-14 Tdk Corp 混合伝導体積層素子の製造方法および混合伝導体積層素子
JP2004531022A (ja) * 2000-10-30 2004-10-07 ジーテック コーポレーション 燃料電池、改質装置又は熱プラントとして動作可能な多機能エネルギシステム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04298964A (ja) * 1991-03-27 1992-10-22 Ngk Insulators Ltd 固体電解質型燃料電池及びその製造方法
JPH08253301A (ja) * 1995-03-13 1996-10-01 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd プレート型改質器
JPH10139402A (ja) * 1996-11-08 1998-05-26 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd プレート式反応器
JP2004531022A (ja) * 2000-10-30 2004-10-07 ジーテック コーポレーション 燃料電池、改質装置又は熱プラントとして動作可能な多機能エネルギシステム
JP2003290637A (ja) * 2002-03-29 2003-10-14 Tdk Corp 混合伝導体積層素子の製造方法および混合伝導体積層素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP5018179B2 (ja) 2012-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7179323B2 (en) Ion transport membrane module and vessel system
RU2579584C2 (ru) Мембранная система переноса кислорода и способ переноса тепла в каталитические/технологические реакторы
RU2653151C2 (ru) Способ и система для получения синтез-газа с помощью системы риформинга на основе мембраны переноса кислорода со вторичным риформингом
KR100967593B1 (ko) 단형 멤브레인 산화 반응기 시스템
US20080016767A1 (en) Fuel processor for use with portable fuel cells
US9333477B2 (en) Hydrocarbon reforming device using micro channel heater
TWI724933B (zh) 氫氣淨化裝置
US9187324B2 (en) Hydrogen generation assemblies and hydrogen purification devices
JP2006508785A (ja) 化学マイクロ反応装置およびその方法
RU2016117903A (ru) Реактор с комплектом керамических транспортирующих кислород мембран и способ риформинга
JP5902027B2 (ja) 燃料電池モジュール
US8961625B2 (en) Catalytic microchannel reformer
US10717040B2 (en) Hydrogen purification devices
JP4590202B2 (ja) 燃料改質反応器
JP5018179B2 (ja) 反応装置
WO2006069057A2 (en) Fuel processor for use with portable fuel cells
US8821832B2 (en) Fuel processor for use with portable fuel cells
JP4914846B2 (ja) 燃料電池システム用蒸発器
JP2007091565A (ja) 燃料改質反応器
JPH11116202A (ja) 加圧改質装置
JP2006210151A (ja) 燃料電池システム
JP2008143724A (ja) 水素製造用反応管及びそれを備えた水素製造装置、水素製造方法
Morse et al. Chemical microreactor and method thereof
JP2005155997A (ja) 触媒燃焼器
JP2005298261A (ja) 燃料改質システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120515

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120528

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5018179

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150622

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees