JP2008247608A - 用紙搬送装置、用紙処理装置、給紙装置、画像形成装置用紙搬送方法、用紙搬送プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

用紙搬送装置、用紙処理装置、給紙装置、画像形成装置用紙搬送方法、用紙搬送プログラム、及び記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2008247608A
JP2008247608A JP2007278922A JP2007278922A JP2008247608A JP 2008247608 A JP2008247608 A JP 2008247608A JP 2007278922 A JP2007278922 A JP 2007278922A JP 2007278922 A JP2007278922 A JP 2007278922A JP 2008247608 A JP2008247608 A JP 2008247608A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
sheet
conveying
transport
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007278922A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5011063B2 (ja
Inventor
Akira Kunieda
晶 國枝
Masahiro Tamura
政博 田村
Makoto Hidaka
信 日高
Hitoshi Hattori
仁 服部
Junichi Tokita
淳一 土岐田
Ichiro Ichihashi
一郎 市橋
Nobuyasu Suzuki
伸宜 鈴木
Hideya Nagasako
秀也 永迫
Naohiro Yoshikawa
直宏 吉川
Kazuhiro Kobayashi
一啓 小林
Tomohiro Furuhashi
朋裕 古橋
Keiji Maeda
啓司 前田
Tomoichi Nomura
知市 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2007278922A priority Critical patent/JP5011063B2/ja
Priority to US12/073,680 priority patent/US7896341B2/en
Publication of JP2008247608A publication Critical patent/JP2008247608A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5011063B2 publication Critical patent/JP5011063B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Registering Or Overturning Sheets (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

【課題】特定のサイズの用紙に対して用紙の姿勢を補正することができるようにする。
【解決手段】用紙を排出する排出ローラ4aと、前記用紙を受け入れて搬送する入口ローラ4bと、前記用紙の姿勢を補正するレジストローラ4cとを備えた用紙装置において、前記排出ローラ4aと前記レジストローラ4cとの搬送距離dが、前記レジストローラ4cによって姿勢を補正する用紙の最大サイズ以上でかつ少しだけ長い長さとする。この場合、前記用紙の最大サイズは、例えばA4横又はLT横である。
【選択図】図1

Description

本発明は、用紙(シート、シート部材、シート状転写媒体、転写紙等のシート状記録媒体を総称して用紙と称している)を搬送する用紙搬送装置、前記用紙の仕分け、綴じ、スタック等を行う用紙処理装置、用紙を給紙手段から給紙する給紙装置、並びに前記用紙搬送装置、前記用紙処理装置、前記給紙装置の1つを一体又は別体に備えた画像形成装置、用紙搬送方法、用紙搬送制御をコンピュータによって実行させるための用紙搬送プログラム、及びこの用紙搬送プログラムが記録された記録媒体に関する。
近年、画像形成装置から排出された用紙の姿勢を補正して、搬送方向と直交する方向のずれを検出、修正した後、穿孔するパンチ機能を備えた後処理装置が主流となってきている。後処理装置とは、パンチ以外に綴じ、仕分け、さらには、中綴じ、中折り等の機能を有する、フィニッシャと呼ばれるもので、1台の装置にそれら全ての機能を盛り込んだものが多い。
画像形成装置から排出された用紙はフィニッシャの入口ローラあるいは入口ローラよりも下流に位置するレジストローラにその先端が突き当てられてスキューが補正され、その後、用紙の搬送方向と平行な端面の位置を検知して用紙のずれを測定する。そしてズレた分、パンチユニットをずれ量だけずれ方向にスライドさせて穿孔する。この動作を行うことによってパンチ穴位置の精度が向上し、複数枚の用紙のパンチ穴揃え精度が向上する。
このようなフィニッシャにおいて、例えば、特許文献1記載の発明では、入口ローラがレジストローラの役割を果たしている。この発明では、用紙が入口ローラに突き当たり、用紙の姿勢が補正される際、画像形成装置側の用紙を排出する排出ローラは駆動し続けていることを特徴としている。
特開2003−212424号公報
前記特許文献1記載の発明では、用紙が入口ローラに突き当たり、用紙の姿勢が補正される際、画像形成装置側の用紙を排出する排出ローラは駆動し続けているので、用紙の姿勢が補正される間は、フィニッシャの入口ローラと画像形成装置側の排出ローラとの間に撓みが生じている。実際、この撓みによってスキュー補正が実行されるが、画像形成装置から排出される用紙の線速がより速くなると形成される撓みが大きくなるといった問題が起きる。
すなわち、特許文献1記載の発明の構成では、中速機あるいは低速機の画像形成装置においては問題ないが、画像形成装置が高速機になった場合、形成される撓みが大きくなりすぎるため、精度良くスキュー補正し、安定して用紙を搬送することが困難となる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、特定のサイズの用紙に対して用紙の姿勢を補正することができるようにすることにある。
前記課題を解決するため、第1の手段は、前段の排出手段から排紙される用紙を受け入れて搬送する搬送手段と、前記用紙の姿勢を補正する補正手段と、を備えた用紙搬送装置において、前記排出手段と前記補正手段との搬送距離が、前記補正手段によって姿勢を補正する用紙の最大サイズ以上の長さであることを特徴とする。
第2の手段は、第1の手段において、前記用紙の最大サイズがA4横又はLT横であることを特徴とする。
第3の手段は、第1の手段において、前記搬送距離より大きい用紙の場合、前記排出手段と前記搬送手段の間の用紙の撓み量が所定の高さを越えないように前記排出手段、前記搬送手段、及び前記補正手段の速度、停止タイミング及び加速度をそれぞれ設定し、前記各手段を制御して用紙の姿勢を補正する制御手段を備えていることを特徴とする。
第4の手段は、第3の手段において、前記制御手段が、前記排出手段の線速をV1、前記搬送手段の線速をV2で用紙を搬送し、用紙先端が前記搬送手段を通過するときに当該搬送手段を減速し、前記補正手段を静止又は逆回転させ、所定時間経過後に前記搬送手段を速度V2になるまで加速させ、前記補正手段を速度V3になるまで加速させることを特徴とする。
第5の手段は、第4の手段において、前記前記排出手段の線速V1が前記搬送手段と前記排出手段との間に形成される撓み量により決定されることを特徴とする。
第6の手段は、第1の手段において、前記搬送距離より大きい用紙の場合、前記排出手段と前記搬送手段の間の用紙の撓み量が所定の高さを越えるように前記排出手段、前記搬送手段、及び前記補正手段の速度、停止タイミング及び加速度が設定されているとき、用紙の姿勢を補正しないことを特徴とする。
第7の手段は、第1ないし第6のいずれかの手段に係る用紙搬送装置と、前記用紙搬送装置の用紙搬送方向上流側に設けられた給紙手段とを備えた給紙装置を特徴とする。
第8の手段は、第1ないし第6のいずれかの手段に係る用紙搬送装置と、前記補正手段の用紙搬送方向下流側に設けられ、前記用紙に穿孔する用紙穿孔手段とを備えた用紙処理装置を特徴とする。
第9の手段は、第1ないし第6のいずれかの手段に係る用紙搬送装置と、前記補正手段の用紙搬送方向下流側に設けられ、複数枚の用紙からなる用紙束に綴じ処理を行う綴じ手段とを備えた用紙処理装置を特徴とする。
第10の手段は、第1ないし第6のいずれかの手段に係る用紙搬送装置を備えた画像形成装置を特徴とする。
第11の手段は、第7の手段に係る給紙装置を備えた画像形成装置を特徴とする。
第12の手段は、第8又は第9の手段に係る用紙処理装置を備えた画像形成装置を特徴とする。
第13の手段は、前段の排出手段から排紙される用紙を受け入れて搬送手段により搬送し、前記搬送手段によって搬送されてきた前記用紙の姿勢を補正手段によって補正する用紙搬送方法において、前記排出手段と前記補正手段との搬送距離が、前記補正手段によって姿勢を補正する用紙の最大サイズ以上の長さに設定され、停止又は逆転状態にある前記補正手段に用紙を当接させ、当該補正手段に当接させた状態で用紙を撓ませて用紙先端位置を補正した後、前記補正手段の搬送を開始させることを特徴とする。
第14の手段は、第13の手段において、前記用紙の最大サイズがA4横又はLT横であることを特徴とする。
第15の手段は、第13の手段において、前記搬送距離より大きい用紙の場合、前記排出手段と前記搬送手段の間の用紙の撓み量が所定の高さを越えないように前記排出手段、前記搬送手段、及び前記補正手段の速度、停止タイミング及び加速度をそれぞれ設定し、用紙の姿勢を補正することを特徴とする。
第16の手段は、第15の手段において、前記排出手段の線速をV1、前記搬送手段の線速をV2で用紙を搬送し、用紙先端が前記搬送手段を通過するときに当該搬送手段を減速し、前記補正手段を静止又は逆回転させ、所定時間経過後に前記搬送手段を速度V2になるまで加速させ、前記補正手段を速度V3になるまで加速させることを特徴とする。
第17の手段は、コンピュータによって実行され、前段の排出手段から排紙される用紙を受け入れて搬送手段により搬送し、前記搬送手段によって搬送されてきた前記用紙の姿勢を補正手段によって補正するための用紙搬送プログラムにおいて、前記排出手段と前記補正手段との搬送距離が、前記補正手段によって姿勢を補正する用紙の最大サイズ以上の長さに設定され、停止又は逆転状態にある前記補正手段に用紙を当接させ、当該補正手段に当接させた状態で用紙を撓ませて用紙先端位置を補正した後、前記補正手段の搬送を開始させる処理を含んでいることを特徴とする。
第18の手段は、第17の手段において、前記搬送距離より大きい用紙の場合、前記排出手段と前記搬送手段の間の用紙の撓み量が所定の高さを越えないように前記排出手段、前記搬送手段、及び前記補正手段の速度、停止タイミング及び加速度をそれぞれ設定し、用紙の姿勢を補正する処理を含んでいることを特徴とする。
第19の手段は、第18の手段において、前記排出手段の線速をV1、前記搬送手段の線速をV2で用紙を搬送する処理と、用紙先端が前記搬送手段を通過するときに当該搬送手段を減速する処理と、前記補正手段を静止又は逆回転させる処理と、所定時間経過後に前記搬送手段を速度V2になるまで加速させる処理と、前記補正手段を速度V3になるまで加速させる処理とを含んでいることを特徴とする。
第20の手段は、第17ないし第19のいずれかの手段に係る用紙搬送プログラムがコンピュータによって読み込まれ、実行可能に記録された記録媒体を特徴とする。
なお、後述の実施形態において、排出手段は排出ローラ4a、搬送ローラ対165,310に、搬送手段は入口ローラ4b、搬送ローラ対169に、補正手段はレジストローラ4c,161に、搬送距離は符号d、d1,d2に、制御手段は制御装置31に、用紙搬送装置はローラ4a,4b,4cを含む用紙を受け入れてから排紙するまでの搬送機構に、用紙穿孔手段はパンチ50に、綴じ手段はスティプラ12に、用紙処理装置は用紙後処理装置2,400に、画像形成装置は符号1,PRに、それぞれ対応する。
本発明によれば、排出手段と補正手段との搬送距離と姿勢を補正する用紙のサイズを規定したので、特定のサイズの用紙に対して用紙の姿勢を補正することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において各実施形態について同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
1.第1の実施形態
〈全体構成〉
図1は本発明の実施形態に係る用紙処理装置と画像形成装置とからなる画像形成システムの概略構成を示す図である。本実施形態に係る画像形成システムは、シート状の記録媒体である用紙に画像を形成する画像形成装置1と、画像形成装置1から排紙された用紙に対して整合、綴じなどの各種後処理を行う用紙処理装置としての用紙後処理装置2とから基本的に構成されている。画像形成装置1は、用紙に画像を形成する機能を有する複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの機能が複合された複合機のいずれかからなる。これらの機能を有する画像形成装置については、公知のものであり、この画像形成装置の機能は本願発明の要旨ではないので、ここでの説明は省略する。また、用紙後処理装置2には、前記整合や綴じ機能の他に穴明け、折りなどの機能を備えているものもあるが、これらは公知の構成であり、用紙後処理装置2の仕様に応じて適宜設定される。
用紙後処理装置2は、受入口2a、下搬送路2b,2c、上搬送路、プレスタック経路2d、用紙処理部18、排紙ローラ16、排紙口15及び排紙トレイ3から基本的に構成されている。受入口2aは用紙を画像形成装置1の排紙口1aから受け入れる開口であり、この受入口2aに続く用紙搬送路2gには入口センサS1と入口ローラ対4bが設けられている。
入口ローラ対4bの下流側の用紙搬送路2gは用紙を用紙処理部18側に導く下搬送路2b,2c(以下、切換爪9が設けられた分岐点より上流側を第1の下搬送路2b、下流側を第2の下搬送路2cと称す)と、そのまま排紙口15側に導く上搬送路(図では詳細は省略している)とに分岐し、その分岐点に分岐爪2eが配されている。この分岐爪2eは図示しないステッピングモータによって駆動され、用紙の搬送経路を切り換える。なお、ステッピングモータに代えてソレノイドを用いることもできる。前記用紙搬送路2gには前記排紙口1aの用紙搬送方向上流側に設けられた排出ローラ4aにニップから搬送距離d離れた位置にレジストローラ対4cが設けられている。また、レジストローラ対4cの用紙搬送方向下流側にパンチ50が配置され、その下流に搬送ローラ対4dがさらに設けられている。前記分岐爪2eは前記搬送ローラ対4のさらに下流側に位置している。
第1の下搬送路2bには用紙搬送方向上流側から当該下搬送路2bで用紙を検知するセンサS2と第1の搬送ローラ5が設けられ、下端部にはプレスタック経路2dが用紙搬送方向と逆行する用紙を受け入れることができるような角度で分岐し、その分岐点に切換爪9が逆行するときのガイドとして機能するように設けられている。第2の下搬送路2cは前記分岐点から用紙処理部18に至る搬送路であり、第2及び第3の搬送ローラ対6,7が配されると共に、最下流側にはトレイ排紙ローラ8対が設けられている。なお、以下の説明では、ローラ対の対は省略する。
用紙処理部18は、用紙が排紙され、積載されるスティプルトレイ14、スティプルトレイ14に積載される用紙の用紙搬送方向と直交する方向を整合する整合フェンス10、用紙搬送方向を整合する後端フェンス11、スティプルトレイ14上に排出された用紙を後端フェンス11側に寄せる叩コロ14a、スティプルトレイ14上で整合された用紙束を綴じるスティプラ12、及びスティプルトレイ14上で綴じられた用紙束を放出する放出ベルト13と一対の放出爪13a,13bとからなる放出機構から構成されている。放出ベルト13は放出ローラ19と従動ローラ19aとの間に張設され、用紙束を放出爪13a,13bのいずれかによって排紙口15から排紙トレイ3上に放出する。その際、支軸17aに揺動可能に支持された排紙レバー17の自由端側に設けられた排紙ローラ16を押し上げながら放出することにより、排紙ローラ16から所定の押圧力を受け、用紙束の搬送が確実に行われるようにしている。
〈制御構成〉
図2は本実施形態に係る画像形成システムの制御構成を示すブロック図である。
同図において、制御装置31は、CPU32、I/Oインターフェース33等を有するマイクロコンピュータからなり、画像形成装置1本体のコントロールパネルの各スイッチ等、及び入口センサS1、センサS2、その他の各センサからの信号がI/Oインターフェース33を介してCPU32へ入力される。CPU32は、入力された信号に基づいて、各種モータやソレノイドなどの制御を司る。また、スティプラ12も図示しないスティプラ駆動モータやスティプラ移動モータを制御することによりCPU32の指示によって用紙の所定の位置にスティプル針を打ち込み、用紙束の綴じ動作を実行する。
なお、用紙後処理装置2の制御は前記CPU32が図示しないROMに書き込まれたプログラムを、図示しないRAMをワークエリアとして使用しながら実行することにより行われる。また、制御や処理に必要なデータは前記RAMの他にEPROM34に記憶される。
〈動作〉
画像形成装置1から出力された用紙は排紙口1a、受入口2aから用紙後処理装置2に入り、入口センサSN1により用紙は検知され、入口ローラ4bによって搬送される。用紙の姿勢を補正する場合はレジストローラ4cのニップに用紙先端を突き当て撓みを形成した後、再び搬送を開始し、パンチ50を通過した後、搬送ローラ4dによって搬送される。
図3は用紙の姿勢を補正(スキュー補正)するときの入口S1とローラ4a,4b,4cタイミングを示すタイミングチャート、図4はこのときの制御手順を示すフローチャートである。また、図5ないし図7はスキュー補正の詳細を示す図である。なお、本実施形態で姿勢を補正することが可能な用紙の種類は、用紙サイズがLT(レターサイズ)横以下の用紙である。これは、用紙の姿勢を補正する場合、レジストローラ4cに用紙が突き当たった際に用紙は一度停止し、搬送距離dよりも用紙サイズが大きいと、画像形成装置1の排出ローラ4aに用紙が噛んだ状態になってしまうからである。したがって、搬送距離dをLT横の用紙搬送方向への長さよりと同等値もしくは少しだけ大きい値にしておけば、LT横以下の用紙サイズ全てに対して用紙の姿勢をすることが可能となる。このときの状態を図5及び図6に示す。このうち図5は停止したレジストローラ4cのニップに用紙が当接してスキュー補正が行われるときの状態を示し、図6は逆回転するレジストローラ4cのニップに用紙が当接してスキュー補正が行われるときの状態を示す。
すなわち、停止したレジストローラ4cのニップに用紙を当接させてスキュー補正を行う場合、図5−1に示すように用紙は排出ローラ4aから入口ローラ4bに受け渡され、入口ローラ4bからレジストローラ4cに送られる。図5−2に示すように停止状態のレジストローラ4cのニップに当接した用紙は先端をニップが規制することによってスキューが補正される。その際、入口ローラ4bは搬送装置にあるので、レジストローラ4cの上流側で用紙が撓むことになる。そこで、図5−3に示すようにレジストローラ4cが入口ローラ4bと同速になるまで高加速度で送ることにより、撓みは解消され、用紙は撓みが解消された状態で搬送される。
図6の場合は、図6−2においてレジストローラ4cが逆転して用紙の当接を待っている点が異なるだけで、図5の場合と同様に動作する。
ここで姿勢を補正する用紙の用紙サイズをLT横以下(LT横以下に合うように搬送距離dを設定)とした理由として、国内ではA4Y、海外ではLTYのニーズが高いと判断したからである。さらに搬送距離dを小さくするということは、フィニッシャ自体の小型化につながるというメリットもある。
具体的な動作は以下のようになる。
図3において排出ローラ4aが用紙を画像形成装置1から用紙後処理装置2に排出し、入口センサS1がONになると(ステップS101)、入口ローラ4bが回転を開始し、入口ローラ4bが速度V2で回転している状態で、静止もしくは逆回転しているレジストローラ4cに対して、入口ローラ4bが減速度Aで減速して突き当てる。用紙先端がレジストローラ4cに突き当たることによって用紙の姿勢が補正され、スキュー補正完了後、入口ローラ4bは加速度Bで速度V2になるまで加速する。一方、レジストローラ4cは加速度Cで速度V3まで加速する。
このとき、入口ローラ4bとレジストローラ4cの速度及び加速度を異ならせているのは、入口ローラ4bの速度V2を次の用紙先端の線速に合わせておいた方が、制御が容易になるためで、すなわち、
加速度C≧加速度B かつ 速度V3≧速度V2
のような関係になっていることを意味する。
また、LT横よりも大きいサイズであっても、レジストローラ4cに用紙先端が突き当たり、用紙の姿勢が補正されることによって形成される撓みが用紙の搬送に悪影響を与えない程度であれば用紙の姿勢を補正し(図7−2)、異常が生じるようであれば、用紙の姿勢を補正しない制御をする(図7−3)ことも可能である。なお、ここでいう撓みとは、用紙の姿勢を補正する際に、入口ローラ4bの速度が落ちていくのに対し、画像形成装置1の排出ローラ4aは駆動し続けていることによる入口ローラ4bと画像形成装置1の排出ローラ4aとの間に形成された撓みのことである。なお、図7−1は排出ローラ4aと入口ローラ4bとによって用紙を搬送している状態を、図7−4はレジストローラ4cによって撓みが解消された状態で用紙が搬送されている状態を示す。
図4の制御手順では、入口センサS1がONになり(ステップS101)、入口ローラ4bを駆動するモータ、レジストローラ4cを駆動するモータ、搬送ローラ4dを駆動するモータがそれぞれ駆動され(ステップS102)、入口センサS1がOFFになると(ステップS103)、用紙長がLD横以下か否かをチェックする(ステップS104)。このチェックで用紙長がLD横以下でなければ速度V1,V2,V3と、減速度Aと加速度B,Cがスキュー補正しても問題ない関係かどうかをチェックし(ステップS105)、問題なければ、スキュー補正を行って(ステップS106)、さらに下流の処理に移行し、問題があれば、スキュー補正を行うことなく(ステップS107)、さらに下流の処理に移行する。この場合、用紙の厚さ、腰の強さによって撓み量を特定することは難しいので、前記問題ない関係かどうかは、実験的あるいは設計的に特定する。また、問題とは、例えば用紙に折り跡が付く、用紙に傷が付く、あるいはジャムが発生するなどのことを指す。
なお、前述のようにスキュー補正する際、図5の例ではレジストローラ用紙搬送手段4cが静止した状態で用紙が突き当たりスキュー補正を行い、図6の例では搬送方向と逆方向に回転した状態で用紙を突き当ててスキュー補正している。これは用紙がローラに突き当たる際、ローラが逆回転していた方が、スキュー補正されやすい傾向があるためである。これに対し、高い生産性を追及する場合は、レジストローラ4cが逆方向に回転する分時間のロスになるため、静止した状態のスキュー補正をした方が良い。
なお、スキュー補正の際、図3のタイミングチャートから分かるように、静止したレジストローラ4cに用紙を突き当てる(図5)ために、入口ローラ4bの減速が終わって入口ローラ4bが静止するまでに所定の時間T1が必要であり、同様に逆回転したレジストローラ4cに用紙を突き当てる(図6)ために、入口ローラ4bの減速が終わり、かつレジストローラ4cの逆回転も終わって十分なセトリングタイムをとるまでに所定の時間T2が必要である。
排出ローラ4aの周速V1と入口ローラ4bの周速V2との関係は以下の通りである。
大サイズ(用紙搬送方向の寸法が搬送距離dよりも大きいサイズ)の用紙について、例えば、入口ローラ4bと排出ローラ4aとの間に6mmの撓みまで形成されても安全と判断した場合について考える。今の場合、入口ローラ4bの速度V2と排出ローラ4aの速度V1は同一であるものとする。入口ローラ4bは0mm/sから600mm/sにスルーアップするまでに60ms時間を要するような制御(加速度Aを持つような制御)をしていて、このとき、600mm/s(速度V1)で排出ローラ4aから用紙が排出されて来たとすると、用紙の姿勢を補正する際、用紙は入口ローラ4bによってスルーダウンしながらレジストローラ4cに突き当たる(速度V2と加速度Aの関係)。このとき排出ローラ4aは速度V1で駆動し続けているため、形成される撓みを簡単に見積もると、
600mm/s×60ms/2=18mm
となる。これでは、形成される撓み量が大きすぎる。したがって、この場合には、スキュー補正は行わない。
次に、入口ローラ4bが0mm/sから400mm/sにスルーアップするまでに40mm/s時間を要するような制御をする場合、このとき400mm/sで排出ローラ4aから用紙が排出されて来たとすると、入口ローラ4bと排出ローラ4aに形成される撓み量は
400mm/s×40ms/2=8mm
となり、安全な範囲になる。以上より、今回の例では、
V1≦400mm/s
である必要がある。したがって、速度V1は入口ローラ4bと排出ローラ4aとの間に形成される撓み量により決定される値であることが分かる。また、速度V1が決まれば速度V2とV3、及び加速度A減速度BとCも同時に決定される。
このようにしてレジストローラ4cでスキュー補正が行われた用紙は、分岐爪2eを図示反時計方向に回動させることにより下搬送路2bに導かれる。以下、下搬送路2bにおける動作について説明する。
下搬送路2bに導かれた用紙は、当該用紙の移動力で切換爪9を図示反時計方向に回動させ、それにより確保された下搬送路2cを通り、搬送ローラ6、搬送ローラ7、スティプル排紙ローラ8によりスティプルトレイ14へ搬送される。搬送された用紙は矢印B方向へ自重落下し、また、叩きコロ14aで下方に叩き落とされ、後端フェンス11で搬送方向の後端が揃えられる。そして、予め用紙の後端をセンサSN2で検知し、用紙搬送方向が揃えられ得る時間の後、整合フェンス10により幅方向が揃えられる。この動作を繰り返すことにより多枚数の用紙が1枚ずつ整合される。
1部の場合は以上のように動作するが、2部以上の場合には、以下のようにして動作する。
画像形成装置1から出力される用紙の間隔は一定でありジョブ間の間隔も一定に出力されてくる。画像形成装置1からは1部目が出力されるときに用紙のサイズ、枚数、搬送速度、処理モードなどの信号が送られてくる。その信号を用紙後処理装置が受け取ることにより用紙をスタックさせる枚数や増速ポイント、増速線速、逆流ポイント、スタック時の停止ポイントが決定される。
まず、最初に搬送方向の長さがB5横サイズ(182mm)以上LG(リーガル)サイズ(355.6mm)未満の用紙の搬送動作を図8の(a)から(d)に示す。なお、図8及び図9では、パンチ50から搬送方向下流側の搬送状態を示す。
画像形成装置1から出力されたジョブの先頭用紙が用紙後処理装置2の入口ローラ4b、レジストローラ4c、搬送ローラ4d、搬送ローラ5により搬送され、分岐爪9を通過し図8(a)の位置(分岐爪9を通過5mmくらい搬送されたところ)まで搬送される。このとき画像形成装置1からの信号により用紙を逆流させる必要がある場合は、搬送ローラ6及び搬送ローラ7が一度停止し、時計方向に逆転をはじめる。その際、分岐爪9が作動し、用紙はプレスタック経路2dに導かれ、プレスタックされる。このプレスタック経路2dに搬送される距離は搬送ローラ5の直前に配置されたセンサSN2からのパルスカウントやタイマ等によって制御タイミングをとり、先端の位置が同じ位置になるところで停止する。このとき、用紙は搬送ローラ6のニップに挟持され、ニップから数mm飛び出した状態で停止している。この飛び出す量をできるだけ少なくするために、逆転するポイントにできるだけ近い位置にセンサSN2を配置させ、搬送誤差を少なくし精度良く用紙が停止するようにしている。精度良く停止できれば飛び出す量も極限まで少なくすることができ、それによって次用紙と重ね合わせて搬送するときのずれを小さくしてスティプルトレイ14での揃えを向上させている。
次に、図8(b)に示すように搬送ローラ5により2枚目の用紙が搬送されてくる。そしてセンサSN2の検知情報により2枚目の用紙先端が搬送ローラ6から上流側に所定の距離、例えば5mmの位置まで搬送されると、図8(c)に示すように第2の搬送路2cにスタックされていた用紙が反時計方向に搬送ローラ6及び搬送ローラ7が回転し、搬送を開始する。図8(d)に示すようにジョブの先頭用紙は搬送ローラ7のニップに挟持された状態で再搬送されるのでジョブの先頭用紙の先端の方が2枚目の用紙先端よりも先行した状態で2枚同時にスティプルトレイ14上に排出される。排出された用紙束は、スティプルトレイ14の中央部の用紙搬送方向に平行に設置された放出ベルト13が回転し、放出ベルト13の対称な位置に設置された1対の放出爪13a、14bが矢印B方向に移動し、一方の放出爪13の背で用紙先端を叩きき、用紙を後端フェンス11まで落として搬送方向のずれを整合する。このことにより、本体の生産性及び綴じ品質を落とさず後処理を行うことができる。放出ベルト13は、放出ローラ19と従動ローラ19aとの間に掛け渡され、用紙の放出動作を行う。
以上が2枚の場合の搬送状況である。スティプルトレイ14における処理内容によって2枚、3枚と用紙をスタックし、ジョブ間を稼ぐ場合は、上記の動作を繰り返すことにより本体のCPMを落とすことなく後処理を行うことが可能である。
なお、プレスタック経路2dに待機していた用紙の再搬送のタイミングがこの実施形態では、前述のように搬送ローラ6の上流側5mmの位置に設定されているが、このタイミングは必ずしも搬送ローラ6から5mmの位置でなくても良く、搬送ローラ6のスローアップ中にN+1枚目の用紙先端が搬送ローラ6に進入しないという条件を満たすことを前提とし、できるだけ搬送ローラ6に近い位置に設定する。仮に、N+1枚目の用紙先端が搬送ローラ6に突き当たってから搬送されても先端傷、撓み傷等がなければ問題はない。
一方、A4縦サイズよりも大きい用紙(B4T、LG以上)の搬送動作を図9の(a)から(d)に示す。B4T、LGサイズ以上の用紙が搬送されてくるときは、予め搬送ローラ6を矢印方向に動作させて圧を解除させておく。搬送ローラ5と搬送ローラ7の距離はLGサイズより数mmから10mmの範囲で短く設定されているため、搬送ローラ6の圧が解除されていても問題なく搬送される。
このような状態で、上述したような搬送ローラ6の動作を搬送ローラ7で行い、プレスタックをしていく。
仮にB4T、LGサイズ以上の用紙をプレスタックするときに搬送ローラ6の圧解除を行わなければ、LGサイズ未満の用紙と同様に搬送ローラ6から上流側に5mmの位置まで逆転搬送して停止させる必要がある。つまり、用紙が長くなればなるほど逆転搬送距離が長くなり、次用紙が搬送ローラ6に進入できなくなり、高生産性には対応できなくなる。
図9の例では搬送ローラ6の圧解除を、従動ローラを矢印方向に可動させることにより行っているが、駆動ローラを可動させることによって圧解除を行っても良い。駆動ローラの圧解除機構を図10ないし図12に示す。
図10及び図11は搬送ローラ6及び7の駆動機構を示す図である。同図に示すように搬送ローラ6はモータ22からの駆動を、ベルト23を介してプーリ21に伝達し、さらにアイドラ24を介して回転している。アイドラ24とギヤ6aはリンク24で接続されており、図10の矢印方向に搬送ローラ6が可動するときはアイドラ24を中心にギヤ6aが回動する。そのとき、リンク24はアイドラ24とギヤ6aに接続されているため双方の軸間距離が変化することはない。
図12は搬送ローラ6の矢印方向への可動機構を示す図である。同図に示すように搬送ローラ6の軸にレバー25が接続されている。レバー25には長穴上の摺動部分25aがあり、その部分にプーリ26のピン部26aが挿入されている。プーリ26はモータ27からベルト28を介して伝達されると時計回り(反時計回りでも良い)に回転して、それに伴ってピン部26aが長穴上の摺動部分25aを摺動して、図6(a)の状態から図6(b)の状態に移行、すなわち、圧がかかった状態から圧解除の状態になる。
以上のような動作をすることによって、LGサイズ以上の用紙をプレスタックするときの対応をしている。
2.第2の実施形態
図13は第2の実施形態に係る給紙装置側に本発明を適用したディジタル複写機のシステム構成の一例を示す図である。同図において、ディジタル複写機はモノクロ画像形成用のもので本体PR、画像形成装置本体PRの上部の設置された画像読み取り装置200、さらにその上に装着された自動原稿給送装置(以下、「ADF」と称す)500、画像形成装置本体PRの同図において右側に配置された大容量給紙装置300、及び画像形成装置本体PRの同図において左側に配置された用紙後処理装置400から基本的に構成されている。
画像形成装置本体PRは画像書き込み部110、作像部120、定着部130、両面搬送部140、給紙部150、垂直搬送部160、及び手差し部170からなる。
画像書き込み部110は画像読み取り装置200で読み取った原稿の画像情報に基づいて発光源であるLDを変調し、ポリゴンミラー、fθレンズなどの走査光学系により感光体ドラム121にレーザ書き込みを行うものである。作像部120は感光体ドラム121、この感光体ドラム121の外周に沿って設けられた現像ユニット122、転写ユニット123、クリーニングユニット124及び除電ユニットなどの公知の電子写真方式の作像要素からなる。
定着部130は前記転写ユニット123で用紙に転写された画像を加熱及び加圧により定着する。両面搬送部140は定着部120の用紙搬送方向下流側に設けられ、用紙の搬送方向を用紙後処理装置400側あるいは両面搬送部140側に切り換える第1の切換爪141、第1の切換爪141によって導かれた用紙を両面搬送部140側に搬送する反転搬送路142、反転搬送路142で反転した用紙を再度転写ユニット123側に搬送する画像形成側搬送路143、及び反転した用紙を用紙後処理装置400側に搬送する後処理側搬送路144を含み、画像形成側搬送路143と後処理側搬送路144との分岐部には第2の切換爪145が配されている。
給紙部150は4段の給紙段からなり、それぞれピックアップローラ、給紙ローラによって選択された給紙段に収納された用紙が引き出され、垂直搬送部160に導かれる。垂直搬送部160では、搬送ローラ対165,166,167,168及び169を介して各給紙段から送り込まれた用紙を転写ユニット123の用紙搬送方向上流側直前のレジストローラ161まで搬送し、レジストローラ161では、感光体ドラム121上の顕像の画像先端とタイミングを取って用紙を転写ユニット123に送り込む。手差し部170は開閉自在な手差しトレイ171を備え、必要に応じて手差しトレイ171を開いて用紙を手差しにより供給する。この場合もレジストローラ161で用紙の搬送タイミングが取られ、搬送される。
大容量給紙装置300は同一サイズの用紙を大量にスタックして供給するもので、用紙が消費されるにしたがって底板302が上昇し、常にピックアップローラ301から用紙のピックアップが可能に構成されている。ピックアップローラ301から給紙される用紙は、搬送ローラ対310によって垂直搬送部160から搬送ローラ対169を経てレジストローラ161のニップまで搬送される。
用紙後処理装置400はパンチ、整合、スティプル、仕分けなどの所定の処理を行うもので、第1の実施形態における用紙後処理装置2に対応する。この実施形態では、前記機能のためにパンチ401、スティプルトレイ(整合)402、スティプラ403、シフトトレイ404を備えている。すなわち、画像形成装置PRから用紙後処理装置400に搬入された用紙は、穴明けを行う場合にはパンチ401で1枚ずつ穴明けが行われ、その後、特に処理するものがなければ、プルーフトレイ405へ、ソート、スタック、仕分けを行う場合にはシフトトレイ404にそれぞれ排紙される。仕分けは、この実施形態は、シフトトレイ404が用紙搬送方向に直交する方向に所定量往復動することにより行われる。このほかに、用紙搬送路で用紙を用紙搬送方向と直交する方向に移動させて仕分けを行うこともできる。
整合する場合には、穴明けが行われた、あるいは穴明けが行われていない用紙が下搬送路406に導かれ、スティプルトレイ402において後端フェンスで用紙搬送方向を直交する方向が整合され、ジョガーフェンスで用紙搬送方向と平行な方向の整合が行われる。ここで、綴じが行われる場合には、整合された用紙束の所定位置、例えば角部、中央2個所など所定の位置がスティプラ403によって綴じられ、放出ベルトによってシフトトレイ404に排紙される。また、この実施形態では、下搬送路406にはプレスタック搬送路407が設けられ、搬送時に複数枚の用紙をスタックし、後処理中の画像形成装置本体PR側の画像形成動作の中断を避けることができるようになっている。
画像読み取り装置200は、ADF500によってコンタクトガラス210上に導かれ、停止した原稿を光学的にスキャンし、第1ないし第3のミラーを経て結像レンズで結像された読み取り画像をCCDやCMOSなどの光電変換素子によって読み取る。読み取られた画像データは、図示しない画像処理回路で所定の画像処理が実行され、記憶装置に一旦記憶される。そして、画像形成時に画像書き込み部110によって記憶装置から読み出され、画像データに応じて変調し、光書き込みが行われる。
ADF500は両面読み取り機能を有するもので、画像読み取り装置200のコンタクトガラス210設置面に開閉自在に取り付けられている。このADF500では、原稿載置台510に載置された原稿が原稿読み取り時に自動的にコンタクトガラス210上に送り出される。
この実施形態においても、給紙部150の縦搬送路160の最上段の給紙段の搬送ローラ対165からレジストローラ161までの搬送距離d1及び大容量給紙装置300の搬送ローラ対310からレジストローラ161までの搬送距離d2は共にレジストローラ161によって姿勢を補正する用紙の最大サイズ以上の長さに設定されている。
なお、特に説明しない各部は前述の第1の実施形態と同様に構成され、同等に機能する。また、前記搬送距離d,d1,d2は少なくとも姿勢を補正する用紙の用紙搬送方向の長さの最大長以上である必要があるが、小型化を考慮すると、最大長以上ではあるが、できるだけ短い寸法であることが望ましい。
これまでに説明したように、本実施形態によれば、
1)LT横以下の用紙に対して、用紙の姿勢を精度良く補正することができる。
2)用紙サイズを限定したので、搬送距離dを縮めることが可能となり、用紙後処理装置(フィニッシャ等)2の小型化を促進することができる。
3)画像形成装置1の排出ローラ4aの速度V1と用紙後処理装置2の入口ローラ4bの速度V2とスキュー補正するレジストローラ4cの速度V3と、それぞれのローラ4a,4b,4cの加速度(マイナスも含む)を比較しながら制御するので、用紙の姿勢を補正するか否かを判断することができる。これにより前述のように限定した用紙サイズに加えて、より長尺のサイズの用紙の処理も可能となり、汎用性の高いシステムを提供することができる。
4)したがって、低速機、中速機クラスの画像形成装置であれば、LT横よりも用紙サイズが大きい用紙に対しても用紙の姿勢を補正することが可能となる。
5)また、用紙サイズに拘わらずジャムが生じにくいシステムとなっているので、搬送品質の安定化を図ることができる。
6)以上により、安定した搬送品質の確保、システムの小型化の促進、良好な後処理精度の確保を図ることができる。
等の効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る用紙処理装置と画像形成装置とからなる画像形成システムの概略構成を示す図である。 本実施形態に係る画像形成システムの制御構成を示すブロック図である。 用紙の姿勢を補正するときの入口センサ、排出ローラ、入口ローラ、及びレジストローラ間の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 図3の動作時の制御手順を示すフローチャートである。 レジストローラが停止した状態で用紙が当接するときのスキュー補正動作を示す動作説明図である。 レジストローラが逆転した状態で用紙が当接するときのスキュー補正動作を示す動作説明図である。 用紙が排出ローラに噛み込まれた状態でスキュー補正するときの動作を示す動作説明図である。 搬送方向の長さがB5横サイズ以上LGサイズ未満の用紙の搬送動作を示す動作説明図である。 A4縦サイズよりも大きい用紙の搬送動作を示す動作説明図である。 切換爪の下流側の2つの搬送ローラの駆動機構を示す図である。 図11の駆動機構の側面図である。 図10における用紙搬送方向上流側の搬送ローラの接離機構を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る用紙処理装置と画像形成装置と給紙装置とからなる画像形成システムの概略構成を示す図である。
符号の説明
1,PR 画像形成装置
2,400 用紙後処理装置
2b,2c,2g 搬送路
4a 排出ローラ
4b 入口ローラ
4c,161 レジストローラ
12 スティプラ
31 制御装置
50 パンチ
165,169,310 搬送ローラ対
d,d1,d2 搬送距離

Claims (20)

  1. 前段の排出手段から排紙される用紙を受け入れて搬送する搬送手段と、前記用紙の姿勢を補正する補正手段と、を備えた用紙搬送装置において、
    前記排出手段と前記補正手段との搬送距離が、前記補正手段によって姿勢を補正する用紙の最大サイズ以上の長さであることを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 請求項1記載の用紙搬送装置において、
    前記用紙の最大サイズは、A4横又はLT横であることを特徴とする用紙搬送装置。
  3. 請求項1記載の用紙搬送装置において、
    前記搬送距離より大きい用紙の場合、前記排出手段と前記搬送手段の間の用紙の撓み量が所定の高さを越えないように前記排出手段、前記搬送手段、及び前記補正手段の速度、停止タイミング及び加速度をそれぞれ設定し、前記各手段を制御して用紙の姿勢を補正する制御手段を備えていることを特徴とする用紙搬送装置。
  4. 請求項3記載の用紙搬送装置において、
    前記制御手段が、
    前記排出手段の線速をV1、前記搬送手段の線速をV2で用紙を搬送し、
    用紙先端が前記搬送手段を通過するときに当該搬送手段を減速し、
    前記補正手段を静止又は逆回転させ、
    所定時間経過後に前記搬送手段を速度V2になるまで加速させ、
    前記補正手段を速度V3になるまで加速させること、
    を特徴とする用紙搬送装置。
  5. 請求項4記載の用紙搬送装置において、
    前記前記排出手段の線速V1は、前記搬送手段と前記排出手段との間に形成される撓み量により決定されることを特徴とする用紙搬送装置。
  6. 請求項1記載の用紙搬送装置において、
    前記搬送距離より大きい用紙の場合、前記排出手段と前記搬送手段の間の用紙の撓み量が所定の高さを越えるように前記排出手段、前記搬送手段、及び前記補正手段の速度、停止タイミング及び加速度が設定されているとき、用紙の姿勢を補正しないことを特徴とする用紙搬送装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の用紙搬送装置と、
    前記用紙搬送装置の用紙搬送方向上流側に設けられた給紙手段と、
    を備えていることを特徴とする給紙装置。
  8. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の用紙搬送装置と、
    前記補正手段の用紙搬送方向下流側に設けられ、前記用紙に穿孔する用紙穿孔手段と、
    を備えていることを特徴とする用紙処理装置。
  9. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の用紙搬送装置と、
    前記補正手段の用紙搬送方向下流側に設けられ、複数枚の用紙からなる用紙束に綴じ処理を行う綴じ手段と、
    を備えていることを特徴とする用紙処理装置。
  10. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の用紙搬送装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項7記載の給紙装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項8又は9記載の用紙処理装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  13. 前段の排出手段から排紙される用紙を受け入れて搬送手段により搬送し、前記搬送手段によって搬送されてきた前記用紙の姿勢を補正手段によって補正する用紙搬送方法において、
    前記排出手段と前記補正手段との搬送距離が、前記補正手段によって姿勢を補正する用紙の最大サイズ以上の長さに設定され、停止又は逆転状態にある前記補正手段に用紙を当接させ、当該補正手段に当接させた状態で用紙を撓ませて用紙先端位置を補正した後、前記補正手段の搬送を開始させることを特徴とする用紙搬送方法。
  14. 請求項13記載の用紙搬送方法において、
    前記用紙の最大サイズは、A4横又はLT横であることを特徴とする用紙搬送方法。
  15. 請求項13記載の用紙搬送方法において、
    前記搬送距離より大きい用紙の場合、前記排出手段と前記搬送手段の間の用紙の撓み量が所定の高さを越えないように前記排出手段、前記搬送手段、及び前記補正手段の速度、停止タイミング及び加速度をそれぞれ設定し、用紙の姿勢を補正することを特徴とする用紙搬送方法。
  16. 請求項15記載の用紙搬送方法において、
    前記排出手段の線速をV1、前記搬送手段の線速をV2で用紙を搬送し、
    用紙先端が前記搬送手段を通過するときに当該搬送手段を減速し、
    前記補正手段を静止又は逆回転させ、
    所定時間経過後に前記搬送手段を速度V2になるまで加速させ、
    前記補正手段を速度V3になるまで加速させること、
    を特徴とする用紙搬送方法。
  17. コンピュータによって実行され、前段の排出手段から排紙される用紙を受け入れて搬送手段により搬送し、前記搬送手段によって搬送されてきた前記用紙の姿勢を補正手段によって補正するための用紙搬送プログラムにおいて、
    前記排出手段と前記補正手段との搬送距離が、前記補正手段によって姿勢を補正する用紙の最大サイズ以上の長さに設定され、停止又は逆転状態にある前記補正手段に用紙を当接させ、当該補正手段に当接させた状態で用紙を撓ませて用紙先端位置を補正した後、前記補正手段の搬送を開始させる処理を含んでいることを特徴とする用紙搬送プログラム。
  18. 請求項17記載の用紙搬送プログラムにおいて、
    前記搬送距離より大きい用紙の場合、前記排出手段と前記搬送手段の間の用紙の撓み量が所定の高さを越えないように前記排出手段、前記搬送手段、及び前記補正手段の速度、停止タイミング及び加速度をそれぞれ設定し、用紙の姿勢を補正する処理を含んでいることを特徴とする用紙搬送プログラム。
  19. 請求項18記載の用紙搬送プログラムにおいて、
    前記排出手段の線速をV1、前記搬送手段の線速をV2で用紙を搬送する処理と、
    用紙先端が前記搬送手段を通過するときに当該搬送手段を減速する処理と、
    前記補正手段を静止又は逆回転させる処理と、
    所定時間経過後に前記搬送手段を速度V2になるまで加速させる処理と、
    前記補正手段を速度V3になるまで加速させる処理と、
    を含んでいることを特徴とする用紙搬送プログラム。
  20. 請求項17ないし19のいずれか1項に記載の用紙搬送プログラムがコンピュータによって読み込まれ、実行可能に記録されていることを特徴とする記録媒体。
JP2007278922A 2007-03-08 2007-10-26 用紙搬送装置、給紙装置、用紙処理装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP5011063B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007278922A JP5011063B2 (ja) 2007-03-08 2007-10-26 用紙搬送装置、給紙装置、用紙処理装置及び画像形成装置
US12/073,680 US7896341B2 (en) 2007-03-08 2008-03-07 Sheet conveying device, sheet finisher, sheet feeding device, image forming apparatus, and sheet conveying method

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007058963 2007-03-08
JP2007058963 2007-03-08
JP2007278922A JP5011063B2 (ja) 2007-03-08 2007-10-26 用紙搬送装置、給紙装置、用紙処理装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008247608A true JP2008247608A (ja) 2008-10-16
JP5011063B2 JP5011063B2 (ja) 2012-08-29

Family

ID=39973020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007278922A Expired - Fee Related JP5011063B2 (ja) 2007-03-08 2007-10-26 用紙搬送装置、給紙装置、用紙処理装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5011063B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012224433A (ja) * 2011-04-19 2012-11-15 Ricoh Co Ltd スキュー補正装置、用紙処理装置及び画像形成システム
JP2015016962A (ja) * 2013-07-10 2015-01-29 株式会社リコー 用紙後処理装置、および画像形成システム
JP2016013617A (ja) * 2014-06-30 2016-01-28 キヤノン株式会社 記録装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体
JP2018016491A (ja) * 2016-07-13 2018-02-01 セイコーエプソン株式会社 中間ユニット、後処理装置、及び印刷装置
JP2019163109A (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 株式会社リコー シート処理装置及び画像形成システム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58157658A (ja) * 1982-03-11 1983-09-19 Minolta Camera Co Ltd シ−ト送り装置
JP2002308475A (ja) * 2001-04-11 2002-10-23 Canon Inc シート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2003276909A (ja) * 2002-03-22 2003-10-02 Ricoh Co Ltd 用紙処理装置及び画像形成システム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58157658A (ja) * 1982-03-11 1983-09-19 Minolta Camera Co Ltd シ−ト送り装置
JP2002308475A (ja) * 2001-04-11 2002-10-23 Canon Inc シート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2003276909A (ja) * 2002-03-22 2003-10-02 Ricoh Co Ltd 用紙処理装置及び画像形成システム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012224433A (ja) * 2011-04-19 2012-11-15 Ricoh Co Ltd スキュー補正装置、用紙処理装置及び画像形成システム
JP2015016962A (ja) * 2013-07-10 2015-01-29 株式会社リコー 用紙後処理装置、および画像形成システム
JP2016013617A (ja) * 2014-06-30 2016-01-28 キヤノン株式会社 記録装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体
JP2018016491A (ja) * 2016-07-13 2018-02-01 セイコーエプソン株式会社 中間ユニット、後処理装置、及び印刷装置
JP7003440B2 (ja) 2016-07-13 2022-01-20 セイコーエプソン株式会社 中間ユニット、後処理装置、及び印刷装置
JP2019163109A (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 株式会社リコー シート処理装置及び画像形成システム
JP7064714B2 (ja) 2018-03-19 2022-05-11 株式会社リコー シート処理装置及び画像形成システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5011063B2 (ja) 2012-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7896341B2 (en) Sheet conveying device, sheet finisher, sheet feeding device, image forming apparatus, and sheet conveying method
US20050230898A1 (en) Sheet processing apparatus and image forming apparatus having the same
US6702279B2 (en) Sheet treating apparatus
US7703758B2 (en) Sheet stacking device and sheet processing device, and image forming apparatus provided therewith
JP4827646B2 (ja) シート積載装置とシート処理装置、及びそれらを備えた画像形成装置
JP2004026481A (ja) シート処理装置、画像形成装置、及びシート処理方法
JP5011063B2 (ja) 用紙搬送装置、給紙装置、用紙処理装置及び画像形成装置
JP4054822B2 (ja) シート搬送システム及びその制御方法、並びに制御プログラム及び記憶媒体
US8874022B2 (en) Sheet placement unit, post-processing apparatus and image forming system
JP4694401B2 (ja) シート処理装置、及び画像形成装置
JP6019847B2 (ja) 画像形成システム及び用紙搬送方法
JP4722643B2 (ja) シート処理装置および画像形成装置
JP2007076874A (ja) 用紙後処理装置、画像形成装置
JP4034300B2 (ja) シート後処理装置及び待機トレイ
JP2006096469A (ja) シート後処理装置及び待機トレイ
US7206542B2 (en) Sheet post-process apparatus and waiting tray
JP4319967B2 (ja) 用紙処理装置および画像形成装置
JP2009173379A (ja) 画像形成システム及び当該システムにおける用紙搬送方法
US7177588B2 (en) Sheet post-process apparatus and waiting tray
JP2005075569A (ja) シート処理装置及びシート搬送装置
JP2002060095A (ja) 用紙搬送装置、その用紙搬送装置を備えた画像読取装置およびその用紙搬送装置を備えた画像形成装置
JPH1120992A (ja) シート搬送装置およびこれを備えた画像形成装置
JP4240692B2 (ja) シート材自動搬送装置
JP2007314322A (ja) シート搬送装置、シート処理装置、及び画像形成装置
JP2008297036A (ja) シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120529

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120604

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5011063

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees