JP2008247465A - 結束機 - Google Patents
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Abstract
【課題】結束具の引出し時におけるブレーキ機構を簡素な構成で実現できるようにすると共に、当該結束具を被結束物に再現性良く結束できるようにする。
【解決手段】結束具が巻き付けられたボビン52は、略水平に設けられた設置台90に、当該ボビン52の棒状の芯52aが略垂直になるように設置される。このボビン52から結束具が引出されてこのボビン52が回転する時に、設置台90の設置面とこの設置面に接触するボビン52のリブ52eとの間に摩擦を生じさせてボビン52にブレーキをかける。
【選択図】 図26
【解決手段】結束具が巻き付けられたボビン52は、略水平に設けられた設置台90に、当該ボビン52の棒状の芯52aが略垂直になるように設置される。このボビン52から結束具が引出されてこのボビン52が回転する時に、設置台90の設置面とこの設置面に接触するボビン52のリブ52eとの間に摩擦を生じさせてボビン52にブレーキをかける。
【選択図】 図26
Description
本発明は、ツイストタイなどの線状の結束具を、袋口を絞った包装体や線材を束ねた結束体等の被結束物に結束する結束機に関する。詳しくは、結束具が巻き付けられた巻付け保持具の棒状の巻付け部が、略水平に設けられた設置台に略垂直になるように設置されることで、結束具が引出されて巻付け保持具が回転する時に、設置台の設置面とこの設置面に接触する巻付け保持具の端部との間に摩擦を生じさせて巻付け保持具にブレーキをかけることができるようにすると共に、結束具の引出し量を超過して巻付け保持具が回転することを防止できるようにしたものである。
従来、結束機により、ツイストタイなどの線状の結束具を、袋口を絞った包装体などに結束することが多い。例えば、結束機は、ツイストタイが巻き付けられた巻付け保持具(ボビン)を備える。このボビンは、ボビンの芯を地面に対し水平にして結束機に取り付けて使用する形態が一般的である。例えば、ボビンの芯を左右に若干延長し、この延長された芯の左右部分を支持する。また、ボビンの芯を筒状に形成して当該芯の内部に軸棒を挿入して支持する。これにより、ボビンからツイストタイを引き出す際に、当該ボビンが回転するようになる。このような従来例に係る特許文献1には、ボビンの芯を地面に対し水平にして結束機に取り付けられたボビンが開示されている。
ところで、従来例及び特許文献1に係る結束機によれば、ボビンの芯を地面に対し水平にして結束機に取り付けている。この場合、ボビンの芯に巻き付けられたツイストタイが引出されて当該ボビンが回転する時に、ボビンの空回りを防止するためにブレーキ機構を別途備える必要がある。このため、ボビンに係る結束機の機構が複雑になるおそれがある。
また、鉄心などが被覆されたツイストタイは、略扁平状に設けられていることが多く、当該略扁平状のツイストタイの扁平面が鉛直方向となるように立てた状態(第1の状態)で包装体などに結束することが多い。このとき、ボビンの芯を地面に対し水平にして結束機に取り付けた場合、ボビンに巻き付けられたツイストタイは、扁平面が略水平方向となるように寝た状態(第2の状態)で待機する。このため、ツイストタイをボビンから引き出して結束する場合、ツイストタイが寝た状態から起立した状態に約90°ほどツイストタイを捻る必要がある。この捻りによりツイストタイが変形してツイストタイの機械内部での動きが落ち着かず、当該結束機の性能の低下を招くおそれがある。
そこで、本発明はこのような従来例に係る課題を解決したものであって、結束具(ツイストタイ)の引出し時におけるブレーキ機構を簡素な構成で実現できるようにすると共に、当該結束具を被結束物に再現性良く結束できるようにした結束機を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る結束機は、線状の結束具を被結束物に結束する結束機であって、前記結束具が巻き付けられる巻付け保持具と、略水平に設けられ、前記巻付け保持具を設置する設置台と、前記設置台に設置された前記巻付け保持具の結束具を引出して所定長に切断し、当該切断した結束具を前記被結束物に結束する結束手段とを備え、前記巻付け保持具は、前記結束具を巻き付ける為の棒状の巻付け部を有し、当該巻付け保持具の棒状の巻付け部が、前記略水平に設けられた設置台に略垂直になるように設置されることを特徴とするものである。
本発明に係る結束機によれば、線状の結束具を被結束物に結束する場合であって、巻付け保持具は、結束具を巻き付ける為の棒状の巻付け部が、略水平に設けられた設置台に略垂直になるように設置される。結束手段は、設置台に設置された巻付け保持具の結束具を引出して所定長に切断し、当該切断した結束具を被結束物に結束する。これにより、結束具が引出されて巻付け保持具が回転する時に、設置台の設置面とこの設置面に接触する巻付け保持具の端部との間に摩擦が生じる。
本発明に係る結束機によれば、線状の結束具を被結束物に結束する場合であって、巻付け保持具は、略水平に設けられた設置台に、当該巻付け保持具の棒状の巻付け部が略垂直になるように設置されるものである。
この構成によって、結束具が引出されて巻付け保持具が回転する時に、設置台の設置面とこの設置面に接触する巻付け保持具の端部との間に摩擦が生じる。これにより、巻付け保持具にブレーキがかかるので、結束具の引出し量を超過して巻付け保持具が回転することを防止できる。従って、結束具の引出し時におけるブレーキ機構を簡素な構成で実現できる。
また、結束具が巻き付けられた巻付け部が設置台に対して垂直に設定されているので、当該結束具を被結束物に再現性良く結束することができる。
以下、図面を参照して本発明の結束機の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態の結束機2Aの構成例を示す斜視図である。図1に示す結束機2Aは、図2に示すタグ1Aの係止孔11mにツイストタイなどの線状の結束具13を通すと共に、袋口を絞った袋14(図5参照)などの被装着物に当該結束具13を巻き付けてタグ1Aを被装着物に取り付けるものである。
結束機2Aは、本体シャーシ部92及びこの本体シャーシ部92を支持する支持部91を備える。支持部91は、「H」型の支持台91b及びこの支持台91bに略垂直に取り付けられた支持棒91aから構成される。支持棒91aの先端には、支持台91bと平行になるように本体シャーシ部92が取り付けられる。本体シャーシ部92は、複数の板金を組み合わせて構成される。本体シャーシ部92には、タグホルダ機構3A、タグ搬送機構4A、結束具搬送機構5A、結束具成形機構6A、結束具締結機構7A及びボビン52が備えられる。なお、結束具搬送機構5A、結束具成形機構6A及び結束具締結機構7Aは、結束手段の一例を構成する。
タグ搬送機構4Aは、タグ搬送手段の一例として機能し、タグ1Aを搬送する。タグ搬送機構4Aは、本体シャーシ部92の前方(図6における紙面左手側)の下側に設置される。このタグ搬送機構4Aには、タグ1Aが複数枚収納される。この例で、タグ搬送機構4Aは結束処理毎に、収納されたタグ1Aを1枚づつタグホルダ機構3Aに搬送する。
タグホルダ機構3Aはタグ保持移動手段の一例として機能し、本体シャーシ部92を介してタグ搬送機構4Aと対峙するように本体シャーシ部92の前方の上側に設置される。タグホルダ機構3Aは、タグ搬送機構4Aにより搬送されたタグ1Aを保持して結束具成形機構6Aに向かって移動する。タグホルダ機構3Aの移動後、ボビン52に巻き付けられた結束具13が搬送される。
ボビン52は巻付け保持具の一例であり、結束具13を巻き付けて保持するものである。ボビン52は棒状の巻付け部の一例である芯52aを備え、この芯52aには結束具13が巻き付けられて保持される。ボビン52は、地面に対して略水平に設けられた本体シャーシ部92の設置台90に当該ボビン52の芯52aが略垂直になるように設置される。
結束具搬送機構5Aは、ボビン52の近傍に取り付けられ、ボビン52に巻きつけられて保持された結束具13を引き出し、結束具成形機構6Aに向かって移動後のタグホルダ機構3Aに向けて結束具13を搬送する。搬送された結束具13は、タグホルダ機構3Aにより保持されたタグ1Aの2箇所の係止孔11mに通される。
結束具成形機構6Aは、タグ1Aを保持したタグホルダ機構3Aと向き合う位置に設置され、タグ1Aに通された結束具13を切断し、当該切断されてボビン52側の結束具と切り離された結束具13’の後端部と先端部とを寄せて結束具締結機構7Aに供給する。
結束具締結機構7Aは、結束具成形機構6Aの近傍に設置され、この結束具成形機構6Aにより寄せられた結束具13’の後端部と先端部とをねじって締結する。このように、結束機2Aは構成され、タグ1Aに結束具13を通すと共に、袋口を絞った袋14などに当該結束具13’を巻き付けてタグ1Aを袋14に取り付ける。
図2A及びBは、結束機2Aで使用されるタグ1Aの構成例を示す説明図である。図2Aはタグ1Aの正面図であり、図2Bはタグ1Aの斜視図である。タグ1Aは、情報提示部10Aと装着部11Aと連結部12Aを、紙やプラスチック等の薄板材で一体に形成して構成される。
図2Aに示す2本の破線は、装着部11Aと連結部12Aとの境界及び連結部12Aと情報提示部10Aとの境界を示すものである。情報提示部10Aには各種情報が印刷等で表示される。また、各種情報が印刷されたシール部材が貼り付けられても良い。更に、点字等の如く打刻された情報が記載されていても良い。
装着部11Aは、結束具13に係止される係止孔11mを2箇所に備える。係止孔11mは係止部の一例であり、図2に示すタグ1Aの長手方向を縦方向とした場合、タグ1Aの横方向に所定の間隔を開けて2個の貫通孔を形成して構成される。
連結部12Aは、情報提示部10Aの両側辺の一部を所定の形状に切り欠いて凹部12mが形成され、情報提示部10Aより狭い幅で、装着部11Aと情報提示部10Aを連結する。このように、タグ1Aは構成されている。
図3は、結束具13の構成例を示す斜視図である。図3に示す結束具13は、一般にツイストタイ等と称され、可塑性を有した金属または樹脂等の芯線としての細線13aを、樹脂や紙等の被覆材13bで被覆して構成される。結束具13は、幅の狭いテープ状(帯状)であり、タグ1Aの係止孔11mに通されて袋14に締結される。
続いて、図1に示した結束機2Aと図4を参照して結束機2Aの機能を説明する。図4A〜Dは結束機2Aの機能例を示す工程図である。図4Aは、タグ1Aの移動例を示す斜視図である。この例で、タグ搬送機構4Aによりタグ1Aをタグホルダ機構3Aに搬送し、このタグホルダ機構3Aによりタグ1Aを保持して、袋14が配置される結束具成形機構6Aに向かって移動する。
図4Bは、タグ1Aに対する結束具13の挿入例を示す斜視図である。この例で、結束具搬送機構5Aは、ボビン52に巻き付けられた結束具13を80mm程度引出し、この結束具13の先端をタグ1Aの2つの係止孔11mに通す。
図4Cは、結束具13の形成例を示す斜視図である。この例で、結束具13の先端が一方の係止孔11mに通された後、タグホルダ機構3Aの形状に合わせて結束具13の進行方向をUターンして当該結束具13の先端を他方の係止孔11mに通す。挿入後、結束具成形機構6Aは結束具13の所定位置を切断し、結束具13の全長を80mm程度に設定する。切断後、結束具成形機構6Aは、切断された結束具13’の両端を袋14に寄せると共に、結束具13’の形状をU字形状に規制する。
図4Dは、結束具13’の締結例を示す斜視図である。この例で、U字形状に規制された結束具13’の先端部と後端部とを寄せて、図4Cに示す先端S字形状のねじりアーム70のS字部70aにより保持し、このネジリアーム70を所定数ほど回転させる。これにより、結束具13’がねじられて締結されると共に、タグ1Aが袋14の袋口に結束具13’により固定される。このようにして、袋14の袋口を自動的に結束すると共にタグ1Aを固定する。
図5はタグ1Aの装着例を示す斜視図である。図5に示す袋14には、結束具13’が締結されると共に、結束具13’によりタグ1Aが装着されている。タグ1Aは、2箇所の係止孔11mに結束具13’が通され、この結束具13’により袋14の袋口を結束しているので、情報提示部10Aの向きが袋14に沿った縦向きとなり、横向きになることがない。
また、タグ1Aは、袋14が絞られて棒状に形成された袋口に結束具13’が巻かれるため、装着部11Aが袋14の絞られた形状に倣って湾曲する場合がある。しかしながら、装着部11Aと情報提示部10Aとの間は、情報提示部10Aの両側辺に凹部12mが形成されて、情報提示部10Aより狭い幅の連結部12Aで連結されているので、情報提示部10Aは装着部11Aの湾曲形状に倣わず、情報提示部10Aが大きく湾曲し難い。これにより、タグ1Aの情報提示部10Aに記載されている情報を明確に認識できる。そして、情報提示部10Aが湾曲することなく袋14に沿った縦向きとなることから、タグ1Aを袋14に装着した姿の外観が良好となる。
続いて、図6〜図9を参照して、結束機2Aの構成及び動作例を説明する。図6に示す結束機2Aは、図1に示した結束機2Aを上面から見た図である。この結束機2Aの状態は、待機状態である。結束機2Aの待機状態において、タグ搬送機構4Aはタグホルダ機構3Aにタグ1Aを1枚搬送している。
タグホルダ機構3Aは、カールガイド30及びガイドプレート95を備える。カールガイド30は、スライド自在に取り付けられており、図6に示すホームポジションHPの位置で待機する。このカールガイド30を矢印Q1の方向へ移動するために、作動板32、寄せモータ93、ボールネジ軸94及びトルクリミッタ33(図24参照)を備える。
この例で、寄せモータ93にはDC(Direct Current)モータが使用され、この寄せモータ93の回転軸に結合されたギヤ93aと、ボールネジ軸94に結合されたギヤ94aとが噛合される。作動板32は、このボールネジ軸94にスライド移動自在に螺合される。スライド移動する作動板32の動作は、トルクリミッタ33を介してカールガイド30に伝達される。カールガイド30は、作動板32の動作を受けて、対向する結束具成形機構6Aに対して接近及び離間する方向に移動する。結束具成形機構6Aの前方には、ガイドプレート95がスライド自在に取り付けられる。
このガイドプレート95は、透過型のガイドプレートセンサ107(図21参照)によりスライド移動が検出される。これにより、ユーザが袋14を図6に示す結束口103に配置しようとすると、先ずガイドプレート95が配置過程にある袋14によって一旦押し込まれ、袋14が結束口103に正しく配置されるとガイドプレート95が図示状態に自動復帰する。この往復動作をガイドプレートセンサ107により検出することで、袋14が正確に検出口103に配置されたことが判定可能となる。なお、ガイドプレート95が、押し込まれたままの状態である場合、結束機2Aは、袋14が結束口103に正しくに配置されていないと判断して、結束処理を開始しない。これにより、不良結束を回避できる。また、ガイドプレート95は、タグ1Aを保持したカールガイド30の爪が当該ガイドプレート95に到達することで、タグ1Aの脱落を防止する。
ボビン52の結束具13は、結束具搬送機構5Aにより所定の位置まで引き出される。この例で、結束具搬送機構5Aは、結束具送りローラ50a、従動ローラ50b、50c、レバー50d、搬送経路50e及び結束具送りモータ50i(図23参照)から構成される。従動ローラ50bは、ボビン52の近傍に設置され、従動ローラ50cは、結束具13の先端が搬送経路50eの入口に向くように設置される。結束具送りローラ50aは、搬送経路50eの入口付近に設置され、結束具送りモータ50iの回転軸が結合される。この結束具送りローラ50aには、レバー50dが突き当てられる。この例で、レバー50dは従動ローラ50f及びバネ50gを備え、回動自在に本体シャーシ部92に取り付けられている。レバー50dは、バネ50gにより反時計回りに付勢されており、従動ローラ50fが結束具送りローラ50aに突き当てられている。この従動ローラ50fと結束具送りローラ50aとの間には、結束具13が挟まれる。これにより、結束具送りローラ50aが時計回りに回転することで、結束具13をボビン52から引き出して搬送経路50eに送り出すことができる。
なお、ボビン52を交換して最初にボビン52の結束具13を搬送経路50eに通す場合、ユーザは、レバー50dを時計回りに回動させ、従動ローラ50fと結束具送りローラ50aとの間を広げてボビン52の結束具13をその間に通し、この結束具13の先端をカッター62の位置に設定する。
結束具成形機構6Aは、カッター62及び左右のアプローチアーム60’、60を備える。カッター62は、カッターリンク62a〜62c(図8参照)及びリンクローラ97を介して本体シャーシ部92に取り付けられる。リンクローラ97は、上述の作動板32の下端部に取り付けられたローラアーム101により、作動板32のスライド移動と共に押される。リンクローラ97が押されると、このリンクローラ97に結合されたカッターリンク62a〜62cが動作し、図8に示すカッターリンク62cの先端に取り付けられたカッター62が、移動して結束具13を切断する。
また、リンクローラ97には右側のアプローチアーム60の一端が取り付けられる。このアプローチアーム60の形状は、V字形状である。アプローチアーム60は、一端がリンクローラ97に回転自在に取り付けられ、アプローチアーム60の谷部がピン105aで本体シャーシ部92に回動自在に取り付けられる。また、アプローチアーム60の谷部には、ピン105aで扇形(間欠)ギヤ97aが固定され、この扇形ギヤ97aは、一方の連結ギヤ96aに噛合される。この連結ギヤ96aは、隣設する他方の連結ギヤ96bと噛合し、この連結ギヤ96bには、扇形ギヤ97bが噛合する。この扇形ギヤ97bには、左側のL字形状のアプローチアーム60’がピン105bで取り付けられる。
この構成により、リンクローラ97が押されると、右側のアプローチアーム60がピン105aを中心として反時計回りに回動し、これと同時に扇形ギヤ97aもピン105aを中心として反時計回りに回動し、この扇形ギヤ97aに噛合された連結ギヤ96aが時計回りに回転する。連結ギヤ96aが時計回りに回転すると、連結ギヤ96bが反時計回りに回転し、この連結ギヤ96bに噛合された扇形ギヤ97bがピン105bを中心として時計回りに回動し、この扇形ギヤ97bに取り付けられた左側のアプローチアーム60’もピン105bを中心として時計回りに回動する。従って、左右のアプローチアーム60’、60が閉じるようになる。
なお、左右のアプローチアーム60’、60は、開いた状態で結束具13の搬送経路50eの一部を構成する。この例で、右のアプローチアーム60は、カッター62の位置からコネクトブロック31aの位置まで搬送経路50eを構成する。コネクトブロック31aは、アプローチアーム60とカールガイド30との間を接続する。また、左のアプローチアーム60’は、搬送経路50eの終端部を構成する。コネクトブロック31a’は、カールガイド30とアプローチアーム60’との間を接続する。
結束具締結機構7Aは、ねじりアーム70及びねじりモータ70c(図23参照)を備える。このねじりモータ70cにはステッピングモータが使用される。ねじりアーム70は、先端にS字部70a(図4参照)及び後端にギヤ70bを備え、S字部70aにより結束具13’の先端部と後端部とを保持する。ギヤ70bには、ねじりモータ70cの回転軸が噛合しており、このねじりモータ70cが回転することにより、ねじりアーム70が回転する。
図7に示す結束機2Aは、タグ1Aに結束具13を通すと共に当該結束具13を切断してなる結束具13’によって袋14を結束した結束状態である。図6に示した待機状態からこの結束状態に移行するためには、先ず、結束機2Aは、ユーザにより袋14が図6に示した結束口103に配置しようとする過程において、図24に示すアーム121によりメインスイッチ120(図23参照)がONされる。その後、上述したようにガイドプレートセンサ107により、ガイドプレート95の往復動作を検出して袋14が正しく結束口103に配置されたことを検出する。
袋14を配置後、寄せモータ93を正回転させて、ギヤ93a、94aを介してボールネジ軸94を正回転させる。このボールネジ軸94にスライド移動自在に螺合された作動板32は、矢印Q2の方向にスライド移動する。この作動板32の動作は、トルクリミッタ33(図24参照)を介してカールガイド30に伝達され、このカールガイド30は、作動板32の動作を受けて、対向する結束具成形機構6Aに対して接近する方向に、ホームポジションHPから結束ポジションP1まで移動すると共にガイドプレート95を押し込んでコネクトブロック31a、31a’に当接する。このとき、ガイドプレート95は、タグ1Aを保持したカールガイド30の爪が当該ガイドプレート95に到達することで、タグ1Aの脱落を防止している。また、カールガイド30は、結束具13の搬送経路50eの一部を構成している。
カールガイド30を移動後、結束具送りモータ50i(図23参照)により結束具送りローラ50aを回転し、この結束具送りローラ50aとバネ50gに付勢された従動ローラ50fとで挟まれた結束具13をボビン52から80mm程度引き出して搬送経路50eに送り出す。このとき、結束具13は、右側のアプローチアーム60、コネクトブロック31a、カールガイド30、左側のコネクトブロック31a’及びアプローチアーム60’により構成された搬送経路50eを進む。
搬送経路50eに結束具13を送り出した後、再び寄せモータ93を回転させて、ギヤ93a、94aを介してボールネジ軸94を回転させる。このボールネジ軸94の回転により作動板32は、矢印Q2の方向に更にスライド移動し、この作動板32の下端部に取り付けられたローラアーム101により、リンクローラ97を押し進める。
リンクローラ97が押し進められることにより、このリンクローラ97にリンク結合されたカッター62は、図7に示すように結束具13の搬送経路50eに差し込まれて、この搬送経路50eに存在する結束具13を切断する。この切断処理と同時に、リンクローラ97にリンク結合された右側のアプローチアーム60が反時計回りに回動し、これと同時に扇形ギヤ97aも反時計回りに回動し、この扇形ギヤ97aと噛合する連結ギヤ96aが時計回りに回転する。この連結ギヤ96aが時計回りに回転すると、連結ギヤ96bが反時計回りに回転し、この連結ギヤ96bに噛合された扇形ギヤ97bが時計回りに回動し、この扇形ギヤ97bに取り付けられた左側のアプローチアーム60’も時計回りに回動する。従って、左右のアプローチアーム60’、60が閉じるようになり、左右のアプローチアーム60’、60により、結束具13’の先端部と後端部とをねじりアーム70に寄せて結束具13の形状をU字形状に規制する。
ねじりアーム70は、先端に設けられたS字部70aにより結束具13’の先端部と後端部とを保持する。ねじりアーム70は、このS字部70aにより結束具13’の先端部と後端部とを保持した状態で、ねじりモータ70c(図23参照)により所定回数回転される。これにより、袋14の袋口に結束具13’が締結される。
結束具13’を締結後、寄せモータ93を逆回転させて、ギヤ93a、94aを介してボールネジ軸94を逆回転させる。このボールネジ軸94にスライド移動自在に螺合された作動板32は、矢印Q3の方向にスライド移動する。この作動板32の動作を受けて、カールガイド30は、対向する結束具成形機構6Aに対して離間する方向に移動すると共に押し込んだガイドプレート95を解放する。更に、作動板32の下端部に取り付けられたローラアーム101とリンクローラ97との当接が解除される。リンクローラ97と係止軸97’との間には、リンクロー97を係止軸97’の側へ常時付勢している引っ張りバネ122が掛け渡されており、ローラアーム101とリンクローラ97との当接が解除されることで、リンクローラ97は矢印Q3の方向へ移動する。
リンクローラ97がQ3方向へ移動することにより、このリンクローラ97にリンク結合されたカッター62は、結束具13の搬送経路50eから退避する。このカッター62の退避処理と同時に、リンクローラ97と結合された右側のアプローチアーム60が時計回りに回動し、これと同時に扇形ギヤ97aも時計回りに回動し、この扇形ギヤ97aに噛合された連結ギヤ96aが反時計回りに回転する。この連結ギヤ96aが反時計回りに回転すると、連結ギヤ96bが時計回りに回転し、この連結ギヤ96bに噛合された扇形ギヤ97bが反時計回りに回動し、この扇形ギヤ97bに取り付けられた左側のアプローチアーム60’も反時計回りに回動する。従って、左右のアプローチアーム60’、60が開くようになり、左右のアプローチアーム60’、60は、再び搬送経路50eの一部を構成する。
その後、タグ搬送機構4Aは、内部に収納されたタグ1Aを1枚タグホルダ機構3Aのカールガイド30に搬送する。これにより、結束機2Aは、図6に示した待機状態に戻る。
図8に示す結束機2Aは、要部構成例を示す上面図であり、図6に示した待機状態の結束機2Aのタグホルダ機構3A、結束具形成機構6A及び結束具締結機構7Aを示す。
図8に示す結束具形成機構6Aは、カッター62を動作させるために、カッターリンク62a〜62c、リンクピン97c、97d及び固定軸97eを備える。このカッター62は、L字形状のカッターリンク62cの曲がり角に設けた支軸62’によって回動自在に取り付けられる。カッターリンク62cの一端には、バネ軸104が取り付けられる。
バネ軸104には、つる巻きバネ123が巻き付けられており、つる巻きバネ123の一端側は、カッター62と係合し、他端側は支軸62’に係合している。これにより、カッター62はつる巻きバネ123によって支持62’を回動中心として常時反時計方向へ付勢される。
また、カッターリンク62cの他端は、リンクピン97dにより、カッターリンク62bの一端に回動自在に取り付けられる。
カッターリンク62bの略中央部は、固定軸97eにより本体シャーシ部92(図1参照)に固定されて固定軸97eを中心として回動自在に取り付けられる。カッターリンク62bの他端は、リンクピン97cにより、カッターリンク62aの一端に回動自在に取り付けられる。このカッターリンク62aの他端は、リンクローラ97を介してV字形状のアプローチアーム60に回動自在に結合される。アプローチアーム60の谷部がピン105aにより本体シャーシ部92に回動自在に取り付けられる。また、アプローチアーム60の谷部に固定された扇形ギヤ97aもピン105aにより本体シャーシ部92に回動自在に取り付けられる。
また、左側のL字形状のアプローチアーム60’の一端(後端)が、ピン105bにより本体シャーシ部92に回動自在に取り付けられる。また、アプローチアーム60’の後端に固定された扇形ギヤ97bもピン105bにより本体シャーシ部92に回動自在に取り付けられる。この構成により、リンクローラ97が矢印Q2の方向に押されると、カッターリンク62a〜62cが固定軸97eを中心としてリンク動作し、カッター62が結束具13の搬送経路50eに差し込まれるようになる。
例えば、図9に示す結束機2Aは、要部構成例を示す上面図であり、図7に示した結束状態の結束機2Aのタグホルダ機構3A、結束具形成機構6A及び結束具締結機構7Aを示す。
図9に示す結束具形成機構6Aのリンクローラ97が矢印Q2の方向に押されて、このリンクローラ97にリンク結合されたカッターリンク62aが押し上げられている。この押し上げられたカッターリンク62aにリンクピン97cでリンク結合されたカッターリンク62bは、固定軸97eを中心にして反時計回りに回動している。この反時計回りに回動されたカッターリンク62bにリンクピン97dで結合されたカッターリンク62cは、押し下げられている。これにより、このカッターリンク62cにリンク結合されたカッター62も押し下げられて、カッター62が結束具13の搬送経路50eに差し込まれ、搬送経路50eに存在する結束具13を切断している。
また、図7で説明したように、カッター62の動作と同時にリンクローラ97にリンク結合された右側のアプローチアーム60がピン105aを中心にして反時計回りに回動し、これと同時に扇形ギヤ97aも反時計回りに回動し、この扇形ギヤ97aに噛合された連結ギヤ96aが時計回りに回転する。この連結ギヤ96aが時計回りに回転すると、連結ギヤ96bが反時計回りに回転し、この連結ギヤ96bに噛合された扇形ギヤ97bが時計回りに回動し、この扇形ギヤ97bに取り付けられた左側のアプローチアーム60’もピン105bを中心にして時計回りに回動する。従って、左右のアプローチアーム60’、60が閉じるようになり、左右のアプローチアーム60’、60により、結束具13’の先端部と後端部とをねじりアーム70に寄せることができる。
続いて、図10〜図13を参照して、タグ搬送機構4Aの構成及び動作例を説明する。図10A及びBは、タグ搬送機構4Aの構成例を示す斜視図である。図10Aに示すタグ搬送機構4Aは、カートリッジ40及びタグ送り部41を備えて構成される。カートリッジ40はタグ収納部の一例を構成し、このカートリッジ40には、タグ1Aが積層された状態で複数枚収納される。このカートリッジ40は、タグ送り部41の後端側から斜めに挿入されてタグ送り部41に装着される。
タグ送り部41は、タグ送りローラ41a及びタグ送りモータ41bを備える。この例で、タグ送りローラ41aは、ローラ回転軸41d及び2個のローラリング41eから構成される。ローラ回転軸41dに2個のローラリング41eが圧入され、間隔を空けて固定される。このローラ回転軸41dの一端には、ギヤ41cが取り付けられる。ローラリング41eの素材は、例えばゴム素材である。もちろん、タグ1Aとの摩擦力が大きい素材であればゴム素材以外でもよい。
タグ送りローラ41aは、タグ送り部41の底面前方に、カートリッジ40に収納されたタグ1Aの送り出し方向に対してローラ回転軸41dが略垂直になるように回転自在に取り付けられる。このとき、ローラ回転軸41dに圧入されたローラリング41eが、カートリッジ40の最下部のタグ1Aに当接している。
タグ送り部41の側面には、タグ送りモータ41bが取り付けられる。このタグ送りモータ41bの回転軸には、タグ送りローラ41aのギヤ41cが噛合される。この構成により、タグ送りモータ41bの回転により、タグ送りローラ41aが所定数回転してカートリッジ40に収納された最下部のタグ1Aを一枚づつ送り出す。なお、タグ送りモータ41bには、例えばステッピングモータが使用される。
また、タグ送り部41は、タグ送りガイド42を備える。このタグ送りガイド42は、案内部の一例として機能し、タグ送り部41により送られたタグ1Aを案内する。タグ送りガイド42は、第1及び第2の湾曲部材の一例である左右のガイドフラップ42a、作動ピン42b、回動軸42d及びリンク42e、42fを備える。
左右のガイドフラップ42aは、第1及び第2の湾曲部材の一例を構成し、開閉自在に取り付けられる。この例で、ガイドフラップ42aの形状は、湾曲板形状である。リンク42eは、ガイドフラップ42aの上部壁面に設けられ、リンク42fは、このリンク42eの一端に所定の角度を有して設けられる。リンク42eとリンク42fとの結合部には、回動軸42dが取り付けられる。また、リンク42fの先端には、作動ピン42bが取り付けられる。また、リンク42eには、引っ張りバネ用ピン42gが取り付けられ、この引っ張りバネ用ピン42gには、引っ張りバネ42h(図11B参照)が取り付けられる。この引っ張りバネ42hは、左右のガイドフラップ42aのリンク42eを向かい合わせるように引っ張る。図10Aに示すガイドフラップ42aは、閉じた状態である。この状態で、ガイドフラップ42aは、タグ送り部41により送られたタグ1Aを湾曲板形状に沿って案内する。
また、図10Bに示すようにタグ送り部41の前面には、反射型のタグセンサ109が埋め込まれて取り付けられる。このタグセンサ109は、タグ送りローラ41aによりタグ1Aが送り出されているか否かを検出する。
図10Bに示すガイドフラップ42aは、開いた状態である。このようにガイドフラップ42aを開くためには、作動ピン42bを図10Bに示す矢印Q3の方向(図7に示した矢印Q3と同一方向)へ押し出す。作動ピン42bが矢印Q3の方向へ押し出されると、左右のガイドフラップ42aは、回動軸42dを軸にして離間するように移動する。このとき、左右のガイドフラップ42aは、引っ張りバネ42hにより左右のガイドフラップ42aを接近するように引っ張られている。従って、矢印Q3の方向へ押した作動ピン42bを解放すると、引っ張りバネ42hの力により左右のガイドフラップ42aが接近して、図10Aに示した閉じた状態に戻る。このようにして、左右のガイドフラップ42aは開閉する。
図11A及びBは、カールガイド30及びタグ搬送機構4Aの動作例を示す上面図である。図11Aに示すカールガイド30は、図6に示したホームポジションHPに位置している。このとき、タグ搬送機構4Aのタグ送りガイド42のガイドフラップ42aは、閉じた状態である。この閉状態のとき、左右のガイドフラップ42aのリンク42eの引っ張りバネ用ピン42gに取り付けられた引っ張りバネ42h(図11B参照)により、左右のリンク42eが向かい合うように引っ張られている。また、左右のガイドフラップ42aを動かす作動ピン42bの各々は、カールガイド30の左右の凹部30aに落ち込んでいる。
図11Bに示す左右のガイドフラップ42aは、カールガイド30がホームポジションHPから図7に示した結束ポジションP1に移動すると共に、閉状態から開状態に移行したものである。このように、ガイドフラップ42aが開状態に移行するには、カールガイド30がスライド移動(前進)することにより、カールガイド30の凹部30aに落ち込んだ作動ピン42bを押し進めると共に押し上げて駆動する。これにより、作動ピン42bが取り付けられたリンク42f、42eを介して、左右のガイドフラップ42aが回動軸42dを中心にして回動して開いてカールガイド30が前進する。このとき、左右のガイドフラップ42aのリンク42eの引っ張りバネ用ピン42gに取り付けられた引っ張りバネ42hにより、左右のリンク42eが向かい合うように引っ張られている。
図11Bのカールガイド30が後退して図11Aに示した位置に戻ると、作動ピン42bがカールガイド30の凹部30aに再び落ち込むと共に押し戻される。これにより、作動ピン42bが取り付けられたリンク42f、42eを介して、左右のガイドフラップ42aが回動軸42dを中心にして回動して閉じる。このようにして、左右のガイドフラップ42aは、カールガイド30のスライド移動に連動して開閉する。
図12A及びBは、タグ搬送機構4Aによるタグ1Aの搬送例(その1)を示す斜視図である。図12Aに示すタグ搬送機構4Aのカートリッジ40には、複数枚のタグ1Aが積層された状態で収納されている。カートリッジ40は底面の前方にタグ取出口40aを備える。このタグ取出口40aは、タグ収納時にタグ1Aの装着部11Aが覗く程度開口されて形成されている。
カートリッジ40は、タグ送り部41に対して矢印Q4の斜め方向に押し込まれ、タグ送り部41のロック爪41fにカートリッジ40のロック爪用孔40bが引っ掛けられ、傾斜した状態でタグ送り部41に装着される。カートリッジ40をタグ送り部41に装着すると、カートリッジ40のタグ取出口40aから覗いたタグ1Aの装着部11Aが、タグ送り部41のタグ送りローラ41aのローラリング41eに当接する。
この当接した状態で、タグ送りローラ41aを回転させる。タグ送りローラ41aを回転させると、図12Bに示すように、カートリッジ40の最下部に位置するタグ1Aが送り出されて、ガイドフラップ42aの湾曲板形状に沿って案内される。このとき、ガイドフラップ42aは、タグ1Aの装着部11Aが略垂直方向を向くようにタグ1Aを案内し、タグ1Aの凹部12mがタグ送り部41の上方に現れる位置でタグ1Aの送り出しを停止する。このようにして、タグ搬送機構4Aのカートリッジ40に収納されたタグ1Aが送り出されて、案内される。
図13A及びBは、タグ搬送機構4Aによるタグ1Aの搬送例(その2)を示す斜視図である。図13Aに示すタグ搬送機構4Aは、図12Bに示したタグ搬送機構4Aのタグ送りガイド42のガイドフラップ42aによりタグ1Aの装着部11Aが略垂直方向を向くように案内されたタグ1Aに、カールガイド30を配置した状態である。この例で、タグ1Aの装着部11Aは、カールガイド30の前方に取り付けられたL字形状のタグ支え30eと、カールガイド30のタグ掛け爪部30bとの間に案内される。すなわち、タグ1Aの装着部11Aの下位に設けられた凹部12mが、カールガイド30のタグ掛け爪部30bの正面に配置される。
タグ1Aの凹部12mがカールガイド30のタグ掛け爪部30bの正面に配置された状態で、図13Bに示すようにカールガイド30がスライド移動(前進)する。これにより、タグ1Aの凹部12mはカールガイド30のタグ掛け爪部30bに引っ掛けられ、かつ、タグ1Aの装着部11Aはタグ支え30eに支えられる。また、カールガイド30が前進することにより、カールガイド30の凹部30aに落ち込んだ作動ピン42bを押し進めると共に押し上げて、左右のガイドフラップ42aを回動させつつ開く。これにより、カールガイド30に保持されたタグ1Aが、左右のガイドフラップ42aの開口部を通過できるようになる。
このように、左右のガイドフラップ42aは、カールガイド30がタグ1Aを保持して図6に示したホームポジションHPから移動するときに、図13Bに示すように左右のガイドフラップ42aを開く。また、ガイドフラップ42aは、当該カールガイド30が保持したタグ1Aを解放してホームポジションHPに戻るときに、図13Aに示すように左右のガイドフラップ42aを閉じる。
これにより、タグ1Aの移動の際にガイドフラップ42aが邪魔にならないので、タグ1Aを円滑に移動できる。しかも、カールガイド30が直進移動することができるので、カールガイド30が無駄な動きをせずに済み、当該結束機2Aの処理性能が向上する。
続いて、図14〜図18を参照して、カートリッジ40の構成及び機能例を説明する。図14A及びBは、カートリッジ40の構成例を示す斜視図である。図14Aに示すカートリッジ40は、カートリッジ40を底面側から見た図であり、図14Bに示すカートリッジ40は、カートリッジ40を上面側から見た図である。カートリッジ40は、本体部40p、タグ位置調整部40c及びタグ位置規制部40dを備える。タグ位置規制部40dは、本体部40pの前方側に設けられ、カートリッジ40に収納される複数枚のタグ1Aの送出方向の前後位置を規制する。この例で、タグ位置規制部40dは、図2に示したタグ1Aの装着部11Aの外形を成す周囲の辺11Aa〜11Aeを保持して規制する。例えば、タグ位置規制部40dは、突起部の一例を構成する所定形状のタグ掛け突起部40kを備え、タグ1Aの凹部12mに当該タグ掛け突起部40kを係合させることで辺11Ad、11Aeを支持して当該タグ1Aの前後位置を規制する。
また、突起40k’、40k’によって辺11Ab、11Acを保持するとともに、壁面40k”によって辺11Aaを保持する。これにより、タグ1Aの装着部11Aの周囲の辺11Aa〜11Acがタグ掛け突起部40k、突起40k’、壁面40k”によって支持されて、当該タグ1Aの送出方向前後位置が規制される。
なお、本実施例の如く、カートリッジ40を傾斜して配置する場合には、タグ掛け突起部40k、突起40k’、壁面40k”のうち、カートリッジ40の傾斜の下方側に位置する部分が重要となり、本実施例のように後端側が下方に位置するよう配する場合には、タグ掛け突起部40kが最も位置規制に重要な部位となる。
タグ位置規制部40dは、カートリッジ40の筐体(本体部40p)に一体成形されている。この本体部40pは、例えば、軟化する温度に加熱した熱可塑性樹脂に射出圧を加えて金型に押込んで成形される。本体部40pの形状は略直方体の形状であり、上面及び背面が開口され、前面と底面の一部が開口されている。
タグ位置調整部40cは、本体部40pの後方側に設けられ、タグ位置規制部40dにより前後位置が規制された複数枚のタグ1Aの左右位置を調整する。この例で、タグ位置調整部40cは、左右のタグ幅調整板40i及びタグ幅調整機構40nを備える。左右のタグ幅調整板40iは、第1及び第2の揃え部材の一例であり、タグ1Aの左右位置を揃える。タグ幅調整機構40nは調整機構の一例として機能し、左右のタグ幅調整板40iの間に配置され、当該左右のタグ幅調整板40iの位置を調整する。このタグ幅調整機構40nは、回転部材の一例であるタグ幅調整ダイヤル40e、ピン40f、長孔40g、スリット40h及び第1及び第2の連結部材の一例である2つのリンク40j(図17参照)を備える。
2本のスリット40h及び長孔40gは、本体部40pの底面の短手方向に設けられる。スリット40hには、鉄板を折り曲げたL字形状の2枚のタグ幅調整板40iがスライド自在に嵌合される。
このタグ幅調整板40iの各々の所定位置に、図17の各リンク40jの一端が、ピン40fにより回転自在に結合される。このとき、このピン40fは、長孔40gに挿入される。各リンク40jの他端は、タグ幅調整ダイヤル40eの底部に回転自在に結合される。
この構成により、タグ幅調整機構40nは、タグ幅調整ダイヤル40eが一方向に回転されると、左右のタグ幅調整板40iの間隔を狭く調整し、タグ幅調整ダイヤル40eが他方向に回転されると左右のタグ幅調整板40iの間隔を広く調整する。従って、左右のタグ幅調整板40iは、スリット40hに沿って接近又は離間する方向に移動する。
図15A及びBは、カートリッジ40の機能例(その1)を示す説明図である。図15Aはカートリッジ40を斜めから見た図であり、図15Bはカートリッジ40を上面から見た図である。図15A及びBに示すカートリッジ40には、タグ1Aが複数枚ほど装填され、積層された状態で収納されている。タグ1Aをカートリッジ40に装填する場合、タグ1Aの装着部11Aをカートリッジ40のタグ位置規制部40dに嵌め込むように装填する。
装填されたタグ1Aが積層された状態で、タグ位置規制部40dは、タグ1Aの装着部11Aの外形を成す周囲の辺を保持して規制している。この例で、図12Aに示したように、カートリッジ40は、傾斜した状態でタグ送り部41に装着されるので、タグ1Aの自重により、タグ位置規制部40dのタグ掛け突起部40kにタグ1Aの装着部11Aの辺11Ad、11Aeが引っ掛って係合する。これにより、タグ1Aの前後位置が規制される。
また、タグ位置調整部40cは、図14Aに示したタグ幅調整ダイヤル40eが回転されて、離間されたタグ幅調整板40iを接近する方向に移動して、このタグ1Aのタグ幅調整板40iの面部分により両側端部10aを挟み込んでタグ1Aの幅を調整している。このように、前後位置が規制されたタグ1Aの左右位置を調整することで、当該タグ1Aを整列して収納できる。これにより、複数枚のタグ1Aを収納する際に、左右位置のみを調整すれば良いので、当該タグ1Aを簡単に整列して収納できる。しかも、タグ1Aの前後位置が規制されているので、タグ収納部が傾いた状態でもタグ1Aが滑り落ちることを防ぐことができる。
図16A及びBは、カートリッジ40の機能例(その2)を示す説明図である。図16Aはカートリッジ40を斜めから見た図であり、図16Bはカートリッジ40を上面から見た図である。図16A及びBに示すカートリッジ40には、タグの情報提示部10Bの形状が異なる円形タグ1Bが複数枚ほど装填され、積層された状態で収納されている。この例で、円形タグ1Bの情報提示部10Bの形状は円形である。このとき、円形タグ1Bの装着部11Aとタグ1Aの装着部11Aとは同じ形状なので、位置規制部40dは、タグ1Aの場合と同じように、円形タグ1Bの装着部11Aの周囲の辺を保持して規制している。
また、タグ位置調整部40cは、図14Aに示したタグ幅調整ダイヤル40eが回転されて、離間されたタグ幅調整板40iを接近する方向に移動して、タグ幅調整板40iの面部分により円形タグ1Bの円弧部10a’を挟み込んで円形タグ1Bの幅を調整している。このように、情報提示部10Bの形状が円形の場合であっても、前後位置が規制された円形タグ1Bの左右位置を調整することで、当該円形タグ1Bを整列して収納できる。
図17A及びBは、タグ位置調整部40cの要部の構成及び動作例(その1)を示す説明図である。図17Aはタグ位置調整部40cを斜めから見た図であり、図17Bはタグ位置調整部40cを底面から見た図である。図17Bに示すタグ幅調整ダイヤル40eの底面の破線円周R上に、2個のリンク40jの一端が対峙してピン40mにより回転自在に取り付けられる。リンク40jの他端は、左右のタグ幅調整板40iの所定位置に、ピン40fにより回転自在に取り付けられる。タグ幅調整ダイヤル40eが時計回りに回転されると、左右のタグ幅調整板40iは離間する方向に移動し、タグ幅調整ダイヤル40eが反時計回りに回転されると、左右のタグ幅調整板40iは接近する方向に移動する。
図18A及びBは、タグ位置調整部40cの要部の動作例(その2)を示す説明図である。図18Aはタグ位置調整部40cを斜めから見た図であり、図18Bはタグ位置調整部40cを底面から見た図である。図17A及びBに示したタグ位置調整部40cのタグ幅調整ダイヤル40eが反時計回りに回転されると、図17A及びBに示すタグ幅調整ダイヤル40eの破線円周Rの上のピン40mが回転して、このピン40mにより取り付けられた2つのリンク40jが、タグ幅調整ダイヤル40eに向かって引き寄せられる。このとき、このリンク40jに取り付けられた左右のタグ幅調整板40iもタグ幅調整ダイヤル40eに向かって引き寄せられ、左右のタグ幅調整板40iは接近する。このようにして、タグ幅調整ダイヤル40eを回転することにより、左右のタグ幅調整板40iが接近又は離間するようになる。
続いて、図19〜図22を参照して、タグの全長に応じてタグの送り出し量を変更する機能を説明する。図19A及びBは、全長の異なるタグの構成例を示す正面図である。図19Bに示すロングタグ1Cは、図19Aに示すタグ1Aよりも情報提示部10Cが距離L1だけ長い。ロングタグ1Cの他の構成、すなわち装着部11A、連結部12A、係止孔11m及び凹部12mは、タグ1Aと同じ構成である。
図20A及びBは、全長の異なるタグ1A又はロングタグ1Cをカートリッジ40に装填する例を示す斜視図である。図20Aに示すカートリッジ40には、図15Aに示したように、タグ1Aが複数枚ほど装填され、積層された状態で収納されている。装填されたタグ1Aが積層された状態で、タグ位置規制部40dは、タグ1Aの装着部11Aの周囲の辺を保持して規制している。また、タグ位置調整部40cは、図14Aに示したタグ幅調整ダイヤル40eが回転されて、離間されたタグ幅調整板40iを接近する方向に移動して、タグ幅調整板40iの面部分によりタグ1Aの両側端部10aを挟み込んでタグ1Aの幅を調整している。
図20Bに示すカートリッジ40には、ロングタグ1Cが複数枚ほど装填され、積層された状態で収納されている。装填されたロングタグ1Cが積層された状態で、タグ位置規制部40dは、ロングタグ1Cの装着部11Aの周囲の辺を保持して規制している。また、タグ位置調整部40cは、図14Aに示したタグ幅調整ダイヤル40eが回転されて、離間されたタグ幅調整板40iを接近する方向に移動して、タグ幅調整板40iの面部分によりロングタグ1Cの両側端部10aを挟み込んでタグの幅を調整している。ロングタグ1Cは、タグ1Aに比べて情報提示部10Cの後端側が、距離L1だけカートリッジ40の背面から飛び出している。このように、全長の異なるタグ1A又はロングタグ1Cがカートリッジ40に収納される。
図21A及びBは、タグ1Aを搬送する例を示す斜視図である。図21Aに示すタグ搬送機構4Aのカートリッジ40に収納されたタグ1Aは、タグ送りローラ41aにより送り出されている。このタグ送りローラ41aにより送り出されたタグ1Aに対して、カールガイド30は、カールガイド30のタグ掛け爪部30bにタグ1Aの凹部12mを引っ掛けてスライド移動(前進)している。このとき、タグ1Aは、タグ送りローラ41aによりカートリッジ40から完全に送り出され、タグ1Aの情報提示部10Cの後端部がタグサポート42cにより支持されている。このタグサポート42cにより、カールガイド30の前進時にタグ1Aの落下を防止できる。なお、タグ1Aの搬送の説明を容易にするためにガイドフラップ42aの図示は省略している。
図21Bに示すカールガイド30は、図21Aに示したタグ1Aを保持した状態から更に前進して、カールガイド30がガイドプレート95に到達している。このとき、カールガイド30のタグ掛け爪部30bがガイドプレート95の先端に当接して、タグ掛け爪部30bとガイドプレート95により、タグ1Aを保持している。これにより、タグ1Aの脱落を防止できる。カールガイド30のタグ掛け爪部30bとガイドプレート95によりタグ1Aが保持された状態で、図1に示した結束具搬送機構5Aにより結束具13がタグ1Aに向かって搬送される。また、カールガイド30によりガイドプレート95が押されて、ガイドプレート95の後端部に設置された透過型のガイドプレートセンサ107により、ガイドプレート95が検出される。
図22A及びBは、ロングタグ1Cを搬送する例を示す斜視図である。図22Aに示すタグ搬送機構4Aのカートリッジ40に収納されたロングタグ1Cは、タグ送りローラ41aにより送り出されている。このタグ送りローラ41aにより送り出されたロングタグ1Cに対して、カールガイド30は、カールガイド30のタグ掛け爪部30bにタグ1Aの凹部12mを引っ掛けて前進している。このとき、ロングタグ1Cは、上述のタグ1Aの場合と異なり、タグ送りローラ41aによりカートリッジ40から完全に送り出されておらず、ロングタグ1Cの情報提示部10Cの後端部がカートリッジ40の中に残っている。従って、ロングタグ1Cを搬送する場合、カールガイド30の前進と共にタグ送りローラ41aを回転させて、カートリッジ40の中に残ったロングタグ1Cの情報提示部10Cの後端部を送り出す。
図22Bに示すカールガイド30は、図22Aに示したロングタグ1Cを保持した状態から更に前進して、カールガイド30がガイドプレート95に到達した状態である。このとき、カールガイド30のタグ掛け爪部30bがガイドプレート95の先端に当接して、タグ掛け爪部30bとガイドプレート95により、ロングタグ1Cを保持している。この状態で、図1に示した結束具搬送機構5Aにより結束具13が、カールガイド30のタグ掛け爪部30bとガイドプレート95により保持されたロングタグ1Cに搬送される。このとき、ロングタグ1Cは、カートリッジ40から未だ完全に送り出されておらず、ロングタグ1Cの情報提示部10Cの後端部がカートリッジ40の中に若干残っている。従って、結束具13の搬送後に、タグ送りローラ41aを回転させてカートリッジ40の中に残ったロングタグ1Cの情報提示部10Cの後端部を送り出す。このように、ロングタグ1Cを搬送する場合は、一旦ロングタグ1Cを送り出して待機状態とした後、残りの部分を送り出す。このように2回に分けて送り出すことで、タグの全長に合わせて当該タグを完全かつ安定して送り出すことができる。従って、全長の異なるタグを取り扱うことができるようになる。
このような、タグ1Aとロングタグ1Cとの送り出し量を切り換えるために、結束機2Aは図24に示す操作部106(切り替えスイッチ)を備える。この操作部106は、操作手段の一例として機能し、結束具搬送機構5Aにより送り出されるタグの送り出し量を設定するようになされる。この例で、操作部106は、タグの全長の長短によって切り換えられる。操作部106は、全長が長いロングタグ1Cに切り換えられた場合、ロングタグ1Cを示す操作情報D1(図23参照)を出力し、タグの全長が短いタグ1Aに切り換えられた場合、タグ1Aを示す操作情報D1を出力する。なお、操作部106は、ON/OFFの切り替えスイッチによるものの他に、ローラの回転数を多段階に切り換えるダイヤル式のものにしてもよい。
図23は、結束機2Aの制御系の構成例を示すブロック図である。図23に示す制御系は、制御部110及びモータ駆動部141b、193、150i、170cを備える。この制御部110は、CPU114、RAM112、EEPROM113、I/Oインターフェース111及びシステムバス115から構成されている。なお、図23の寄せモータ93は、図6に示した寄せモータ93と同一であり、図23のタグ送りモータ41bは、図10に示したタグ送りモータ41bと同一である。また、図23のガイドプレートセンサ107は、図21に示したガイドプレートセンサ107と同一である。
制御部110のEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)113はシステムバス115を介してCPU(Central Processing Unit)114に接続される。このEEPROM113には、結束機2Aの制御プログラムなどが保存されている。この制御プログラムは、袋14が結束口103に設定されたことを検出後、タグ1Aを搬送して結束具13を送り出し、タグ1Aに通された当該結束具13を切断してねじる処理を実行させるものである。
RAM(Random Access Memory)112はシステムバス115を介してCPU114に接続される。結束機2Aの電源起動時、RAM112には、EEPROM113に保存された制御プログラムがCPU114により展開される。
CPU114は、I/O(Input/Output)インターフェース111を介してタグセンサ109に接続され、タグ1Aが搬送されている場合、タグセンサ109からタグ1Aが搬送されていることを示す搬送データD8を入力する。タグ1Aが搬送されていない場合、CPU114は、タグセンサ109からタグ1Aが搬送されていないことを示す搬送データD8を入力する。CPU114は、この搬送データD8に基づいて、タグ送りモータ41bを回転するための制御データD2をモータ駆動部141bに出力する。
また、CPU114は、I/Oインターフェース111を介して操作部106に接続され、操作部106からタグ1Aの種類を示す操作データD1を入力する。CPU114は、この操作データD1に基づいて、タグ1Aの送り出し量を変更する。
また、CPU114は、I/Oインターフェース111を介して袋センサ108に接続される。この袋センサ108は、結束口103付近に設置されたアーム121(図24参照)により袋14が結束口103に配置されたか否かを検出する。CPU114は、この袋センサ108により検出された袋検出データD7を入力する。
また、CPU114は、I/Oインターフェース111を介してガイドプレートセンサ107に接続され、ガイドプレートセンサ107により検出された検出データD6を入力する。
CPU114は、このガイドプレートセンサ107からの検出データD6を入力後、寄せモータ93を制御するための制御データD3をモータ駆動部193に出力する。モータ駆動部193は、この制御データD3から制御信号S3を生成して寄せモータ93に出力する。寄せモータ93は、この制御信号S3に基づいて回転し、図7に示したボールネジ軸94にスライド移動自在に螺合された作動板32を、ギヤ93a、94aを介して矢印Q2の方向にスライド移動させてカールガイド30をホームポジションHPから結束ポジションP1まで移動させる。
作動板32をスライド移動後、CPU114は、結束具送りモータ50iを制御するための制御データD4をモータ駆動部150iに出力する。モータ駆動部150iは、この制御データD4から制御信号S4を生成して結束具送りモータ50iに出力する。結束具送りモータ50iは、この制御信号S4に基づいて図7に示した結束具送りローラ50aを回転し、結束具13をボビン52から引き出して搬送経路50eに送り出す。
結束具13を搬送経路50eに送出後、CPU114は、再び寄せモータ93を制御するための制御データD3をモータ駆動部193に出力する。モータ駆動部193は、この制御データD3から制御信号S3を生成して寄せモータ93に出力する。寄せモータ93は、この制御信号S3に基づいて回転し、図7に示した作動板32を矢印Q2の方向に更にスライド移動させて、この作動板32の下端部に取り付けられたローラアーム101によりリンクローラ97を押して当該リンクローラ97の結合されたカッター62及びアプローチアーム60、60’を駆動させる。
カッター62及びアプローチアーム60、60’を駆動後、CPU114は、ねじりモータ70cを制御するための制御データD5をモータ駆動部170cに出力する。モータ駆動部170cは、この制御データD5から制御信号S5を生成してねじりモータ70cに出力する。ねじりモータ70cは、この制御信号S5に基づいて図7に示したねじりアーム70を回転させる。
ねじりアーム70を回転後、CPU114は、寄せモータ93を逆回転するための制御データD3をモータ駆動部193に出力する。モータ駆動部193は、この制御データD3から制御信号S3を生成して寄せモータ93に出力する。寄せモータ93は、この制御信号S3に基づいて逆回転し、図7に示した作動板32を上述の矢印Q2とは反対の矢印Q3の方向にスライド移動させて、カールガイド30を結束ポジションP1からホームポジションHPに戻す。
カールガイド30をホームポジションHPに戻した後、CPU114は、タグ送りモータ41bを回転するための制御データD2をモータ駆動部141bに出力する。この例で、CPU114は、操作部106から操作データD1を入力し、当該操作データD1に基づいてタグ送りモータ41bのタグの送り出し量(回転数)を判別し、判別結果に基づいてタグ送りモータ41bのタグの送り出し量を制御する。例えば、CPU114は、タグの全長が長いことを示す操作データD1を入力した場合、タグの送り出し量を多くする(ロングタグ1C用)制御データD2をモータ駆動部141bに出力する。また、CPU114は、タグの全長が短いことを示す操作データD1を入力した場合、タグの送り出し量を少なくする(通常のタグ1A用)制御データD2をモータ駆動部141bに出力する。モータ駆動部141bは、この制御データD2から制御信号S2を生成してタグ送りモータ41bに出力する。タグ送りモータ41bは、この制御信号S2に基づいて回転し、図10Aに示したタグ送りローラ41aを回転させてカートリッジ40に収納された最下部のタグ1Aを一枚送り出す。
この例で、ロングタグ1C用の制御データD2と通常のタグ1A用の制御データD2との相違により、ロングタグ1C用の制御データD2の場合には、結束具13の搬送後に、タグ送りローラ41aを回転させてカートリッジ40の中に残ったロングタグ1Cの情報提示部10Cの後端部を送り出すの如く制御されるようになる。
なお、操作部106から操作データD1を入力してタグの送り出し量を制御する方法以外に、タグの全長を検出してタグの送り出し量を制御する方法も考えられる。例えば、結束具搬送機構5Aにより搬送されるタグの全長を検出する検出手段の一例として機能する反射型のタグ全長センサ116を、タグの全長判別部(カートリッジ40の後端部から飛び出すタグ)を検出する位置に備える(図20B参照)。このタグ全長センサ116は、ロングタグ1Cの距離L1に係る部分を検出する。CPU114は、このタグ全長センサ116から検出データD9を入力し、当該検出データD9に基づいてタグ送りモータ41bのタグの送り出し量(回転数)を判別し、判別結果に基づいてタグ送りモータ41bのタグの送り出し量を制御する。
この例で、タグ全長センサ116はタグの後端部を検出し、このタグの全長が長い場合(ロングタグ1Cの距離L1に係る部分を検出した場合)、タグの全長が長いことを示す検出データD9をCPU114に出力し、タグの全長が短い場合、タグの全長が短いことを示す検出データD9を出力する。CPU114は、タグの全長が長いことを示す検出データD9を入力した場合、タグの送り出し量を多くする(ロングタグ1C用)制御データD2をモータ駆動部141bに出力する。また、CPU114はタグの全長が短いことを示す検出データD9を入力した場合、タグの送り出し量を少なくする(通常のタグ1A用)制御データD2をモータ駆動部141bに出力する。モータ駆動部141bは、この制御データD2から制御信号S2を生成してタグ送りモータ41bに出力する。タグ送りモータ41bは、この制御信号S2に基づいて回転し、図10Aに示したタグ送りローラ41aを回転させてカートリッジ40に収納された最下部のタグ1Aを一枚送り出す。
この例で、ロングタグ1C用の制御データD2と通常のタグ1A用の制御データD2との相違により、ロングタグ1C用の制御データD2の場合には、結束具13の搬送後に、タグ送りローラ41aを回転させてカートリッジ40の中に残ったロングタグ1Cの情報提示部10Cの後端部を送り出すの如く制御されるようになる。これにより、タグの全長に合わせて当該タグを完全に送り出すことができる。
タグ1Aを一枚送り出した後、CPU114は、袋センサ108により検出される袋検出データD7の入力待ち状態となる。また、CPU114は、操作部106からの操作データD1の入力待ち状態となる。このようにして、結束機2Aは、EEPROM113に保存された制御プログラムにより制御される。
続いて、図24〜図26を参照して、結束機2Aのボビン52の構成及び機能例を説明する。図24は、ボビン52が結束機2Aから取り外された状態を示す斜視図である。図24に示すボビン52の芯52aには、開口部52bが設けられる。結束機2Aの設置台90には、回転軸棒90aが略垂直に取り付けられる。設置台90の回転軸棒90aにボビン52の開口部52bを挿入するために、回転軸棒90aの径は、開口部52bの径よりも若干小さく設計されている。
このボビン52を結束機2Aの設置台90に装着する場合、ユーザは、地面に対して略水平に設けられた設置台90の回転軸棒90aにボビン52の芯52aの開口部52bを挿入して回転自在に設置する。この例で、ボビン52は、ボビン52の芯52aが、設置台90に対して略垂直になるように設置される。これにより、結束具13が引出されてボビン52が回転する時に、設置台90の設置面90bとこの設置面90bに接触するボビン52との間に摩擦が生じる。
設置後、ユーザは、ボビン52に巻き付けられた結束具13を引き出して、当該結束具13を従動ローラ50b、50cに回す。その後、ユーザは、レバー50dを回転させて従動ローラ50f(図6参照)と結束具送りローラ50aとの間を広げて結束具13をその間に通してこの結束具13の先端を図6に示したカッター62の位置に設定する。
このとき、結束具13が巻き付けられた芯52aが設置台90に対して略垂直に設定されているので、鉄心などが被覆された結束具13の場合、この結束具13を引き出して結束するまでの工程において、引き出した結束具13の姿勢を維持した状態で、当該結束具13を袋14に結束することができる。これにより、被覆された結束具13が捻れないので機械内部で当該結束具13の動きが落ち着き、当該結束機2Aの性能が向上する。
図25は、ボビン52の構成例を示す斜視図である。図25に示すボビン52は鍔部52c、52dを備える。鍔部52c、52dは、はみ出し防止部の一例であり、ボビン52の芯52aの両端に設けられる。鍔部52c、52dは、ボビン52の芯52aに巻き付けられた結束具13が、当該芯52aの端部からはみ出すことを防ぐものである。
一方の鍔部52cにはリブ52eが設けられる。この例で、リブ52eはボビン52の芯52aの外周に沿ってドーナツ形状に、鍔部52cの底面に設けられる。このリブ52eが、設置台90の設置面90bに当接するようにボビン52が設置される。
図26A〜Cは、ボビン52の機能例を示す説明図である。図26Aはボビン52の設置例を示す上面図である。図26Bは、図26Aに示すボビン52のX−X矢視断面図である。図26Bに示すボビン52は、ボビン52の開口部52bに設置台90の回転軸棒90aが挿入されて設置されている。このとき、ボビン52は、ボビン52の芯52aが、設置台90の設置面90bに対して略垂直になるように設置されている。また、設置台90の設置面90bには、ボビン52に設けられたリブ52eが当接している。
これにより、結束具13が引出されてボビン52が回転する時に、設置台90の設置面90bとこの設置面90bに当接したボビン52のリブ52eとの間に摩擦が生じる。従って、当該ボビン52にブレーキがかかるので、結束具13の引出し量を超過してボビン52が回転することを防止できる。このように、結束具13の引出し時におけるブレーキ機構を簡素な構成で実現できる。
図26Cに示すボビン52’は、図26Bに示したボビン52のリブ52eのリブ幅を大きく形成したものである。これにより、ボビン52’は、ボビン52’のリブ52eと設置台90の設置面90bとの接触面積が、ボビン52に比べて大きくなる。従って、ボビン52’は、図26Bに示したボビン52よりも回転時の摩擦力が大きくなるのでブレーキが良くかかるようになる。このように、リブ52eの形状を変更するだけで、ボビン52のブレーキのかかり具合を簡単に変更できる。
続いて、図27及び図28を参照して、結束処理の一連の動作を順を追って説明する。図27及び図28は、結束機2Aの動作例を示すフローチャートであり、分割して記載している。
結束機2Aの状態は、結束機2Aのボビン52に巻き付けられた結束具13の先端が、図6に示したカッター62の位置に設定されている。また、タグ搬送機構4Aのカートリッジ40には、タグ1Aが積層されて収納され、操作部106は、タグ1Aに切り換えられている。
これらを結束処理の条件として、図27に示すステップST1で、CPU114は、結束機2Aの電源がONされているか否かを判定する。CPU114は、結束機2Aの電源がONされた場合、図23に示した制御部110のEEPROM113に保存された制御プログラムを読み出してRAM112に展開する。CPU114は、結束機2Aの電源がOFFされている場合、電源がONされるまで待機する。続いてステップST2へ移行する。
ステップST2で、CPU114は、タグが搬送されているか否かを判定する。例えば、CPU114は、図10Aに示したタグセンサ109からタグ1Aが搬送されていないことを示す搬送データD8を入力した場合、ステップST3へ移行する。また、CPU114は、タグセンサ109からタグ1Aが搬送されていることを示す搬送データD8を入力した場合、ステップST4へ移行する。
ステップST3で、CPU114は、タグ1Aを搬送するように制御する。例えば、CPU114は、タグ送りローラ41aを回転させてカートリッジ40に収納された最下部のタグ1Aを一枚送り出すように制御してステップST4へ移行する。
ステップST4で、CPU114は、袋14が結束機2Aの結束口103に配置されたか否かを判定する。例えば、ユーザにより袋14が図6に示した結束口103に配置されると、図24に示したアーム121が回転され、当該アーム121の一端が袋センサ108により検出される。CPU114は、袋センサ108から袋検出データD7を入力した場合メインスイッチ120をONにしてステップST5へ移行する。また、CPU114は、袋センサ108から袋検出データD7を入力しなかった場合、再び袋14が配置されたか否かを判定する。
ステップST5で、CPU114は、ガイドプレート95が定位置に存在するか否かを判定する。例えば、ユーザにより袋14が結束口103に配置されると、図21に示したガイドプレート95が一旦押されてスライド移動する。CPU114は、この一旦押されたガイドプレート95が元の位置に戻っているか否かを判定する。例えば、CPU114は、ガイドプレート95の後端部に取り付けられた透過型のガイドプレートセンサ107(図21参照)から出力されるローレベル又はハイレベルの検出データD6により、ガイドプレート95が元の位置に戻っているか否かを判定する。
この例で、ガイドプレートセンサ107が遮光されているとき、CPU114はローレベルの検出データD6を入力する。また、ガイドプレートセンサ107が遮光されていないとき、CPU114はハイレベルの検出データD6を入力する。
従って、ガイドプレート95が元の位置に戻っていない場合、すなわち、袋14がガイドプレート95からはみ出してガイドプレート95が押された状態を維持している場合、ガイドプレートセンサ107は遮光されてローレベルの検出信号D6を出力する。このように、CPU114は、ローレベルの検出データD6を入力した後に、ハイレベルの検出データD6を入力しない場合、袋14がガイドプレート95からはみ出していると判定して次のステップの動作に移行しない。このとき、CPU114は、例えば7〜10秒経ってもハイレベルの検出データD6を入力しない場合、ビープ音によりユーザに警報するように制御してもよい。ハイレベルの検出データD6を入力した場合、すなわち、ガイドプレート95が元の位置に戻っている場合、ステップST6へ移行する。
ステップST6で、CPU114は、通常のタグ1A又はロングタグ1Cが操作部106により設定されているかを判定する。例えば、CPU114は、操作部106から通常のタグ1Aを示す操作データD1を入力した場合ステップST7へ移行する。
ステップST7で、CPU114は、図7に示したカールガイド30を移動させる。例えば、CPU114は寄せモータ93を回転させて、図7に示した作動板32を矢印Q2の方向にスライド移動させてカールガイド30をホームポジションHPから結束ポジションP1まで移動させてステップST8へ移行する。
ステップST8で、CPU114は結束具13を搬送させる。例えば、CPU114は、結束具送りモータ50iを回転させて、結束具13をボビン52から引き出して搬送経路50eに送り出してステップST9へ移行する。
ステップST9で、CPU114は、結束具13を切断し、当該結束具13の切断された結束具13’の先端部と後端部とを向き合わせて寄せるように制御する。例えば、CPU114は、再び寄せモータ93を回転させて、図7に示した作動板32を矢印Q2の方向に更にスライド移動させて、この作動板32の下端部に取り付けられたローラアーム101によりリンクローラ97を押して当該リンクローラ97の結合されたカッター62及びアプローチアーム60、60’を駆動させて、結束具13を切断すると共に当該結束具13の切断された結束具13’の先端部と後端部とを向き合わせるように寄せて図28に示すステップST10へ移行する。
ステップST10で、CPU114は結束具13をねじるように制御する。例えば、CPU114は、ねじりモータ70cを回転させて、図7に示したねじりアーム70を回転させて当該ねじりアーム70に先端部と後端部とが保持された結束具13’をねじる。なお、このとき、図9に示すねじりアーム70に取り付けられたカムプレート99により、ガイドプレート95をロックする。これは、ガイドプレート95が戻ってしまうとタグ1Aを押してしまいタグ1Aの変形や、結束物が抜けにくくなってしまうからである。続いてステップST11へ移行する。
ステップST11で、CPU114は、カールガイド30、アプローチアーム及びカッター62を元の位置に戻すように制御する。例えば、CPU114は、寄せモータ93を逆回転し、図7に示した作動板32を上述の矢印Q2とは反対の矢印Q3の方向にスライド移動させて、カールガイド30を結束ポジションP1からホームポジションHPに戻す。このとき、作動板32の下端部に取り付けられたローラアーム101とリンクローラ97との当接が解除される。リンクローラ97と係止軸97’との間には、リンクロー97を係止軸97’の側へ常時付勢している引っ張りバネ122が掛け渡されており、ローラアーム101とリンクローラ97との当接が解除されることで、リンクローラ97は矢印Q3の方向へ移動する。リンクローラ97がQ3方向へ移動することにより、このリンクローラ97にリンク結合されたカッター62は、結束具13の搬送経路50eから退避する。
このカッター62の退避処理と同時に、リンクローラ97に係合された左右のアプローチアーム60’、60が元の位置に戻り、再び搬送経路50eの一部を構成してステップST12へ移行する。
ステップST12で、CPU114は、袋14が抜き取られたか否かを判定する。例えば、袋センサ108は、上述のステップST4で、袋14が押し当てられることにより正回転されたアーム121が、袋14が抜き取られることにより、逆回転して元の位置に戻っているか否かを検出する。CPU114は、この袋センサ108から、アーム121が元の位置に戻っていることを示す袋検出データD7を入力した場合、メインスイッチ120をOFFにしてステップST13へ移行する。また、CPU114は、袋センサ108から、アーム121が元の位置に戻っていないことを示す袋検出データD7を入力した場合、再び袋14が抜き取られたか否かを判定する。
ステップST13で、CPU114は、ステップST10でロックしたガイドプレート95をロック解除するように制御する。例えば、CPU114は、ねじりモータ70cを半回転させて、図9に示したねじりアーム70を半回転させて、ねじりアーム70に取り付けられたカムプレート99によりロックされたガイドプレート95を解放してステップST14へ移行する。
ステップST14で、CPU114は、タグ1Aを搬送するように制御する。例えば、CPU114は、タグ送りローラ41aを回転させてカートリッジ40に収納された最下部のタグ1Aを一枚送り出すように制御してステップST15へ移行する。
ステップST15で、CPU114は、電源がOFFされたか否かを判定する。電源がOFFされなかった場合、ステップST2へ戻る。電源がOFFされた場合、結束処理の終了となる。
なお、ステップST6で、CPU114が、操作部106からロングタグ1Cを示す操作データD1を入力した場合ステップST16へ移行する。ステップST16で、CPU114は、カールガイド30を移動すると共にロングタグ1Cを送り出す。例えば、CPU114は寄せモータ93を回転させて、図7に示した作動板32を矢印Q2の方向にスライド移動させてカールガイド30をホームポジションHPから結束ポジションP1まで移動させる。このとき、CPU114は、カールガイド30の前進と同時に、図22Aに示したタグ送りローラ41aを回転させて、カートリッジ40の中に残ったロングタグ1Cの情報提示部10Cの後端部を送り出すように制御してステップST17へ移行する。
ステップST17で、CPU114は結束具13を搬送させる。例えば、CPU114は、結束具送りモータ50iを回転させて、結束具13をボビン52から引き出して搬送経路50eに送り出してステップST18へ移行する。
ステップST18で、CPU114は、結束具13を切断し、当該結束具13の切断された結束具13’の先端部と後端部とを向き合わせて寄せると共に、タグ1Aを更に送り出すように制御する。例えば、CPU114は、再び寄せモータ93を回転させて、図7に示した作動板32を矢印Q2の方向に更にスライド移動させて、この作動板32の下端部に取り付けられたローラアーム101によりリンクローラ97を押して当該リンクローラ97とリンク結合されたカッター62及びアプローチアーム60、60’を駆動させて、結束具13を切断すると共に当該結束具13の切断された結束具13’の先端部と後端部とを向き合わせるように寄せるように制御する。このとき、CPU114は、作動板32を矢印Q2の方向に更にスライド移動させると同時に、再びタグ送りローラ41aを回転させてカートリッジ40の中に残ったロングタグ1Cの情報提示部10Cの後端部を完全に送り出して上述のステップST10へ移行して結束具13’をねじって結束する。
このように、本発明に係る結束機2Aによれば、係止孔11mを有したタグ1Aを、当該タグ1Aの係止孔11mに結束具13を通して袋14に取り付ける場合あって、タグ1Aを積層して収納するカートリッジ40は、複数枚のタグ1Aの送出方向の前後位置を規制する所定形状のタグ位置規制部40dと、前後位置が規制された複数枚のタグ1Aの左右位置を調整するタグ位置調整部40cとを有し、このタグ位置調整部40cのタグ幅調整機構40nにより、タグ幅調整板40iの位置を調整してタグ1Aの左右位置を揃えるものである。
従って、前後位置が規制されたタグ1Aの左右位置を調整することで、複数枚のタグ1Aを収納する際に、左右位置のみを調整すれば良いので、当該タグ1Aを簡単に整列して収納できる。しかも、タグ1Aの前後位置が規制されているので、カートリッジ40が傾いた状態でもタグ1Aが滑り落ちることを防ぐことができる。
また、この結束機2Aによれば、タグ1Aを案内するタグ送りガイド42の左右のガイドフラップ42aは、タグ1Aを案内可能な閉じ位置(図13A参照)と、タグ1Aがカールガイド30によって保持された状態で移動するのを阻害しない開位置(図13B参照)とに開閉駆動される。この例で、左右のガイドフラップ42aは、開閉駆動がカールガイド30の直進移動によってなされる。
従って、タグ1Aをカールガイド30により保持して移動するときにガイドフラップ42aを開き、保持したタグ1Aを解放して戻るときにガイドフラップ42aを閉じることができる。これにより、タグ1Aの移動の際にガイドフラップ42aが邪魔にならないので、タグ1Aを円滑に移動できる。しかも、カールガイド30が直進移動することのみでできるので、カールガイド30が無駄な動きをせずに済み、当該結束機2Aの処理性能が向上する。
また、結束機2Aによれば、ボビン52は、略水平に設けられた設置台90に、当該ボビン52の棒状の芯52aが略垂直になるように設置されるものである。
従って、ボビン52から結束具13が引出されてこのボビン52が回転する時に、設置台90の設置面90bとこの設置面90bに接触するボビン52のリブ52eとの間に摩擦が生じる。これにより、ボビン52にブレーキがかかるので、結束具13の引出し量を超過してボビン52が回転することを防止できる。従って、結束具13の引出し時におけるブレーキ機構を簡素な構成で実現できる。
また、結束具13が巻き付けられた芯52aが設置台90に対して略垂直に設定されているので、鉄心などが被覆された結束具13の場合、この結束具13を引き出して結束するまでの工程において、引き出した結束具13の姿勢を維持した状態で、当該結束具13を袋14に結束することができる。これにより、被覆された結束具13が捻れないので機械内部で当該結束具13の動きが落ち着き、再現性良く結束することができるので当該結束機2Aの性能が向上する。
また、結束機2Aによれば、CPU114は、タグ1A又はロングタグ1Cの送り出し量を設定するための操作部106から操作情報D1を入力し、当該操作情報D1に基づいてタグ搬送機構4Aのタグの送り出し量を判別し、判別結果に基づいてタグの送り出し量を制御する。
また、CPU114は、タグの後端部を検出するタグ全長センサ116から検出データD9を入力し、当該検出データD9に基づいてタグ搬送機構4Aのタグの送り出し量を判別し、判別結果に基づいてタグの送り出し量を制御する。
従って、タグの全長に合わせて当該タグを完全に送り出すことができる。これにより、全長の異なるタグを取り扱うことができるようになる。
なお、結束具13を用いて説明したが、針金の如き芯線部材に帯状の被覆を施した結束具13に限られることなく、断面が略円形状を成す被覆線を結束具13として用いる場合にも、本発明は適用できる。また、被覆を施していない針金や、樹脂製の芯線を備えた被覆線、樹脂からのみなる線状部材や帯状部材などを結束具13として用いる場合にも適用できる。
本発明は、袋口を絞った包装体や線材を束ねた結束体等の被装着物に線状の結束具を巻き付けて結束する結束機に適用して好適である。
1A・・・タグ、2A・・・結束機、3A・・・タグホルダ機構(タグ保持移動手段)、4A・・・タグ搬送機構(タグ搬送手段)、5A・・・結束具搬送機構、6A・・・結束具成形機構、7A・・・結束具締結機構、11m・・・係止孔(係止部)、12m・・・凹部、13・・・結束具、14・・・袋(被装着物)、30・・・カールガイド、40・・・カートリッジ(タグ収納部)、40c・・・タグ位置調整部、40d・・・タグ位置規制部、40e・・・タグ幅調整ダイヤル(回転部材)、40i・・・タグ幅調整板(第1及び第2の揃え部材)、40j・・・リンク(第1及び第2の連結部材)、40k・・・タグ掛け突起部(突起部)、40n・・・タグ幅調整機構(調整機構)、41・・・タグ送り部41a・・・タグ送りローラ、42・・・タグ送りガイド(案内部)、42a・・・ガイドフラップ(第1及び第2の湾曲部材)、42b・・・作動ピン(第1及び第2の作動部材)、42d・・・回動軸、42e,42f・・・リンク(第1及び第2のリンク部材)、52・・・ボビン(巻付け保持具)、52a・・・芯(巻付け部)、52b・・・開口部、52c,52d 鍔部(はみ出し防止部)、52e・・・リブ、90・・・設置台、90a・・・回転軸棒、91・・・支持部、91a・・・支持棒、91b・・・支持台、106・・・操作部(操作手段)、108・・・タグセンサ(検出手段)、110・・・制御部(制御手段)、114・・・CPU
Claims (3)
- 線状の結束具を被結束物に結束する結束機であって、
前記結束具が巻き付けられる巻付け保持具と、
略水平に設けられ、前記巻付け保持具を設置する設置台と、
前記設置台に設置された前記巻付け保持具の結束具を引出して所定長に切断し、当該切断した結束具を前記被結束物に結束する結束手段とを備え、
前記巻付け保持具は、
前記結束具を巻き付ける為の棒状の巻付け部を有し、
当該巻付け保持具の棒状の巻付け部が、前記略水平に設けられた設置台に略垂直になるように設置されることを特徴とする結束機。 - 前記巻付け保持具は、
前記巻付け部に巻き付けられた前記結束具が、当該巻付け部の端部からはみ出すことを防ぐはみ出し防止部を有し、
前記はみ出し防止部は、所定形状のリブを備え、
前記リブは、前記設置台の設置面に当接することを特徴とする請求項1に記載の結束機。 - 前記設置台は、
当該設置台の設置面に略垂直に設けられた回転軸棒を備え、
前記巻付け保持具の巻付け部は、
前記設置台の回転軸棒に挿入され、当該設置台に回転自在に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の結束機。
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