JP2008247328A - 車両の走行安全装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】障害物との接触の可能性があると判断される場合、接触回避支援動作を行う前にドライバ(運転者)に操舵トルクを付与することで、ドライバが弛緩した状態でステアリングホイールを把持している場合でも、注意を喚起することで回避操作の開始が遅れることがないようにした車両の走行安全装置を提供する。
【解決手段】物体との接触の可能性があると判断される場合、検出された物体との接触回避支援動作を行う(S16からS24,S28)車両の走行安全装置において、接触回避支援動作を行う前に物体から自車が回避する方向と反対の方向に所定時間あるいは所定値以下の操舵トルクを付与する(S26)。
【選択図】図2

Description

この発明は車両の走行安全装置に関し、より具体的には車両(自車)の周囲の先行車などの障害物を検出し、それとの接触回避を支援するようにした装置に関する。
車両に電磁波によるレーダを搭載して前方の先行車などの障害物を検出・認識し、障害物との接触の可能性を判断し、接触の可能性があると判断される場合、警報や操舵などの車両制御により障害物との接触回避支援動作を行う装置が知られており、その例として本出願人が先に提案した、下記の特許文献1記載の技術を挙げることができる。その従来技術においては、障害物(対向車両)が車両に接近している場合、車両が適正進路から逸脱し難くなるように制御している。
特開2006−131072号公報
上記した従来技術においては車両が適正進路から逸脱し難くなるように制御することで接触回避を支援しているが、いずれにしても障害物との接触の可能性がある場合、警報などでドライバ(運転者)に回避動作を促したり、あるいは回避操舵を支援したりする場合、ドライバが弛緩した状態でステアリングホイールを把持していると、回避操作の開始が遅れる恐れがある。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、障害物との接触の可能性があると判断される場合、接触回避支援動作を行う前にドライバに操舵トルクを付与することで、ドライバが弛緩した状態でステアリングホイールを把持している場合でも、注意を喚起することで回避操作の開始が遅れることがないようにした車両の走行安全装置を提供することにある。
上記の目的を解決するために、請求項1にあっては、車両の周囲に存在する物体を検出する物体検出手段と、前記車両の運動状態を検出する運動状態検出手段と、前記検出された運動状態に基づいて前記検出された物体との接触の可能性を判断する接触可能性判断手段と、前記物体との接触の可能性があると判断される場合、前記検出された物体との接触回避支援動作を行う接触回避支援手段とを備えた車両の走行安全装置において、前記接触回避支援手段が接触回避支援動作を行う前に前記物体から前記車両が回避する方向と反対の方向に所定時間操舵トルクを付与する操舵トルク付与手段を備える如く構成した。
請求項2に係る車両の走行安全装置にあっては、前記所定時間は、前記車両の挙動に影響を与えず、かつドライバが知覚可能な程度の時間である如く構成した。
請求項3に係る車両の走行安全装置にあっては、前記所定時間は50msecから100msecの間の時間である如く構成した。
請求項4にあっては、車両の周囲に存在する物体を検出する物体検出手段と、前記車両の運動状態を検出する運動状態検出手段と、前記検出された運動状態に基づいて前記検出された物体との接触の可能性を判断する接触可能性判断手段と、前記物体との接触の可能性があると判断される場合、前記検出された物体との接触回避支援動作を行う接触回避支援手段とを備えた車両の走行安全装置において、前記接触回避支援手段が接触回避支援動作を行う前に所定値以下の操舵トルクを付与する操舵トルク付与手段を備える如く構成した。
請求項5に係る車両の走行安全装置にあっては、前記所定値は、前記車両の走行中の路面反力に相関する値である如く構成した。
請求項6に係る車両の走行安全装置にあっては、前記所定値は、5kgfcmから15kgfcmの間の値、またはドライバの操舵力において0.25kgfから0.75kgfの間の値である如く構成した。
請求項7に係る車両の走行安全装置にあっては、前記操舵トルク付与手段は、前記接触回避支援手段が接触回避支援動作を行う前に前記物体から前記車両が回避する方向と反対の方向に前記操舵トルクを付与する如く構成した。
請求項1に係る車両の走行安全装置において、接触回避支援動作を行う前に物体から車両が回避する方向と反対の方向に所定時間操舵トルクを付与する如く構成したので、ドライバが弛緩した状態でステアリングホイールを把持している場合でも、無意識に付与された操舵トルクの方向と逆の方向に操舵しようとする反射的な反応を惹起させることができる。即ち、ドライバの注意を喚起して回避方向に素早く操舵しようとする反射的な反応を惹起させることができ、よって回避操作の開始が遅れることがない。
請求項2に係る車両の走行安全装置にあっては、所定時間は車両の挙動に影響を与えず、かつドライバが知覚可能な程度の時間である如く構成したので、上記した効果に加え、車両の挙動に影響を与えることなく、ドライバの注意を喚起することができる。
請求項3に係る車両の走行安全装置にあっては、所定時間は50msecから100msecの間の時間である如く構成したので、請求項2と同様、車両の挙動に影響を与えることなく、ドライバの注意を喚起することができる。
請求項4に係る車両の走行安全装置にあっては、接触回避支援動作を行う前に所定値以下の操舵トルクを付与する如く構成したので、ドライバが弛緩した状態でステアリングホイールを把持している場合でも、付与された操舵トルクを無意識に抑えようと保持するような反応を惹起させることができる。即ち、ドライバの把持状態を弛緩状態から緊張状態にすることができ、よって回避操作の開始が遅れることがない。
請求項5に係る車両の走行安全装置にあっては、所定値は車両の走行中の路面反力に相関する値である如く構成したので、上記した効果に加え、車両の挙動に影響を与えることなく、ドライバの注意を喚起することができる。
請求項6に係る車両の走行安全装置にあっては、所定値は5kgfcmから15kgfcmの間の値、またはドライバの操舵力において0.25kgfから0.75kgfの間の値である如く構成したので、請求項5と同様、車両の挙動に影響を与えることなく、ドライバの注意を喚起することができる。
請求項7に係る車両の走行安全装置にあっては、接触回避支援動作を行う前に物体から車両が回避する方向と反対の方向に操舵トルクを付与する如く構成したので、請求項4で述べた効果に加え、ドライバが無意識にステアリングホイールを動かないように抑える、つまり付与された操舵トルクと逆方向の操舵力が発生するような反応を惹起させることができ、その後の回避操舵をよりスムーズにすることができる。
以下、添付図面に即してこの発明に係る車両の走行安全装置を実施するための最良の形態について説明する。
図1はこの発明の第1実施例に係る車両の走行安全装置を全体的に示す概略図である。
図1において、符号10は車両の走行安全装置を示し、装置10は、内燃機関(図に「ENG」と示す。以下「エンジン」という)12の駆動力を自動変速機(図に「T/M」と示す)14から駆動輪(図示せず)に伝達する車両(自車。図示せず)に搭載され、制御装置16と、ブレーキアクチュエータ20と、EPS(Electric Power Steering)アクチュエータ22と、警報装置24を備える。
制御装置16は、走行制御部26と、エンジン制御部30と、変速制御部32と、ブレーキ制御部34と、EPS制御部36からなる。これら制御部は全てマイクロコンピュータを備えると共に、相互に通信自在に構成される。
走行制御部26は接触回避支援動作を行う接触回避支援手段などとして機能するが、それについては後述する。エンジン制御部30と変速制御部32は、エンジン12と自動変速機14の動作を制御するが、エンジン制御部30と変速制御部32の動作は本願の要旨と直接の関連を有しないため、説明は省略する。
ブレーキアクチュエータ20は、ブレーキペダル(図示せず)の踏み込み力を増力するマスタバック(図示せず)と、増力された踏み込み力で制動圧を発生し、ブレーキ油圧機構(図示せず)を介して駆動輪と従動輪に装着されたブレーキを動作させるマスタシリンダ(図示せず)からなる。
ブレーキ制御部34はブレーキアクチュエータ20に接続される。ブレーキ制御部34は、走行制御部26の指令に応じ、ブレーキ油圧機構を介してドライバ(運転者)のブレーキペダル操作とは独立にブレーキアクチュエータ20を動作させる自動ブレーキを実行することで車両の走行を制動(減速)する。
EPSアクチュエータ22は、前輪が駆動輪である場合を例にとって説明すると、ステアリングシャフトなどから伝達されるステアリングホイール(図示せず)の回転運動をピニオンを介してラック(共に図示せず)の往復運動に変換し、タイロッド(図示せず)を介し前輪を転舵させる機構において、そのラック上に配置された電動機からなる。
EPS制御部36はEPSアクチュエータ22に接続される。EPS制御部36は、走行制御部26の指令に応じ、EPSアクチュエータ22を動作させてドライバに操舵トルクを付与する。
警報装置24は車両の運転席付近に設置されたオーディオスピーカとインディケータ(共に図示せず)を備え、走行制御部26に接続される。走行制御部26は警報装置24を動作させ、音声と視覚を介してドライバに警報する。
走行制御部26は、さらに必要に応じ、車両の運転席に配置されたシートベルト(図示せず)の駆動機構を介してシートベルトを引き込ませる、あるいはEPS制御部36を介してEPSアクチュエータ22を動作させてステアリングホイールを振動させることによってもドライバに警報する。
上記に加え、装置10は、図示のようなセンサ類を備える。
以下説明すると、撮影装置40は、CCDカメラやC−MOSカメラからなるカメラ40aと画像処理部40bからなる。カメラ40aは車両のフロントウィンドウの車室内側でルームミラー近傍の位置に配置され、フロントウィンドウ越しに進行方向前方を撮影する。画像処理部40bは、カメラ40aで撮影して得た画像を入力し、フィルタリングや二値化などの画像処理を行って画像データを生成し、走行制御部26に出力する。
レーダ装置42は、レーザ光やミリ波などのレーダ42aとレーダ制御部42bからなる。レーダ42aは車両のボディのノーズ部などに配置され、走行制御部26からの指令に応じて動作するレーダ制御部42bの指示に従い、レーザ光などを車両の進行方向前方などの周囲に発信すると共に、それが車両の周囲に存在する物体によって反射されて生じた反射信号を受信して発信信号と混合してビート信号を生成し、走行制御部26に出力する。
操舵トルクセンサ44はステアリングホィールとEPSアクチュエータ22の間に配置され、ステアリングホイールからドライバが入力(操作)した操舵力(操舵トルク)の方向と大きさに応じた出力を生じる。
操舵角センサ46はステアリングシャフトの付近に配置され、ステアリングホイールを通じてドライバが入力(操作)した操舵角の方向と大きさに応じた出力を生じる。
ヨーレートセンサ50は車両の重心位置付近に配置され、車両の鉛直軸(ヨー軸)回りのヨーレート(回転角速度)に応じた出力を生じる。
車速センサ52は駆動輪のドライブシャフト(図示せず)の付近に配置され、駆動輪の所定回転ごとにパルスを出力する。上記したセンサの出力も走行制御部26に送られ、走行制御部26はそれらの入力値から操舵トルクなどを検出すると共に、車速センサ52の出力をカウントして車速を検出する。
図2は、図1に示す装置10、より具体的には装置10の制御装置16の内の走行制御部26の接触回避支援動作を示すフロー・チャートである。
以下説明すると、S10において前記した撮影装置40あるいはレーダ装置42の出力に基づき、車両(自車)の周囲の物体(先行車など)を検出し、車両に対する相対位置と相対速度を検出する。次いでS12に進み、車両の速度とヨーレートから車両の進路を推定する。
次いでS14に進み、物体との相対位置と相対速度、および車両進路の関係から接触可能性を判断すると共に、接触の可能性がある物体を障害物として認識する。例えば図3に示す如く、推定された車両(符号100で示す)の予測進路と、物体(符号102で示す)の位置の変化から予測される物体102の予測進路に基づき、車両100と物体102の距離が零になる車両100の予測位置と物体102の予測位置を推定すると共に、それらのラップ量104を算出し、ラップ量104が所定値以上の場合、接触の可能性があると判断し、障害物と認識する。
次いでS16に進み、接触回避困難と判断、換言すれば接触の可能性ありと判断されたか否か判断し、肯定されるときはS18に進み、前記したラップ量に応じて接触回避支援タイミングを算出し、S20に進み、S18で算出された値にS10で検出された相対速度を乗じて接触回避支援距離を算出する。
次いでS22に進み、目標進路を算出する。即ち、図4に示す如く、接触を回避するための目標進路として障害物102の左に回避するための左回避量と右に回避するための右回避量を算出し、回避量が小さい方向、図示例でいえば右方向を目標進路と算出(決定)する。
次いでS24に進み、相対距離が接触回避支援距離未満か否か判断し、肯定されるときはS26に進み、操舵トルクを付与する。操舵トルクは、図5に示す如く、目標進路の操舵方向と反対の方向に、換言すれば障害物(物体)102から車両(自車)100が回避する方向と反対の方向に所定時間あるいは所定値以下の値を付与する。
操舵トルクは、ドライバが弛緩した状態でステアリングホイールを把持している場合でも、無意識に付与された操舵トルクの方向と逆の方向に操舵しようとする反射的な反応を惹起させる程度、ドライバの注意を喚起して回避方向に素早く操舵しようとする反射的な反応を惹起させる程度、即ち、ドライバの把持状態を弛緩状態から緊張状態に変化させる程度に付与する。
所定時間は、具体的には車両(自車)の挙動に影響を与えず、かつドライバが知覚可能な程度の時間であり、より具体的には50msecから100msecの間の時間とする。
所定値は具体的には車両100の通常走行中の路面反力に相関する値、例えば路面反力と同程度の値、具体的には5kgfcmから15kgfcmの間の値、またはドライバの操舵力において0.25kgfから0.75kgfの間の値とする。所定値はさらに減少させてステアリングホイールを保持する手や腕に刺激を与える程度としても良い。
図6に破線で示す如く、操舵トルクは所定時間に限定することなく、連続的に付与し続けるようにしても良い。さらには、同図に実線で示す如く、操舵トルクは障害物102から車両100が回避する方向と反対の方向に付与した後、回避する方向に付与するようにしても良い。
上記から明らかな如く、操舵トルクは、障害物102から車両100が回避する方向と反対の方向に所定時間、適宜な値を付与しても良く、あるいは所定値以下のトルクを所定時間の間ではなく、換言すれば連続的にあるいは異なる時間に付与しても良く、さらには所定時間、所定値以下のトルクを付与しても良いものである。
図2の説明に戻ると、次いでS28に進み、接触回避支援動作を実行する。接触回避支援動作としては警報装置24を介して音声あるいは視覚による警報を実行する。
S28においては、それに加え、あるいはそれに代え、前記した目標進路となるように、EPS制御部36とEPSアクチュエータ22を介して操舵トルクを制御しても良く、さらには操舵制御のほかに、ブレーキ制御部34とブレーキアクチュエータ20を介して自動ブレーキを作動させて車両100を減速させるなどのブレーキアシストを行っても良い。
尚、S28において接触回避支援動作が行われる前にS26において操舵トルクが付与されることから、ドライバが弛緩した状態でステアリングホイールを把持していた場合でも、回避操作の開始が遅れることがない。S16およびS24で否定されるときは、以降の処理をスキップする。
このように、第1実施例に係る車両の走行安全装置にあっては、接触回避支援動作を行う前に障害物(物体)102から車両(自車)100が回避する方向と反対の方向に所定時間、あるいは所定値以下の操舵トルクを付与する如く構成したので、ドライバが弛緩した状態でステアリングホイールを把持している場合でも、無意識に付与された操舵トルクの方向と逆の方向に操舵しようとする反射的な反応を惹起させることができる。即ち、ドライバの注意を喚起して回避方向に素早く操舵しようとする反射的な反応を惹起させることができ、よって回避操作の開始が遅れることがない。
また、所定時間は車両100の挙動に影響を与えず、かつドライバが知覚可能な程度の時間、具体的には50msecから100msecの間の時間である如く構成したので、上記した効果に加え、車両100の挙動に影響を与えることなく、ドライバの注意を喚起することができる。
また、接触回避支援動作を行う前に物体102から車両100が回避する方向と反対の方向に所定値以下の操舵トルクを付与する如く構成したので、ドライバが弛緩した状態でステアリングホイールを把持している場合でも、付与された操舵トルクを無意識に抑えようと保持するような反応を惹起させることができる。即ち、ドライバの把持状態を弛緩状態から緊張状態にすることができ、よって回避操作の開始が遅れることがない。
また、所定値は車両100の走行中の路面反力に相関する値である如く構成したので、上記した効果に加え、車両100の挙動に影響を与えることなく、ドライバの注意を喚起することができる。
また、所定値は、具体的には5kgfcmから15kgfcmの間の値、またはドライバの操舵力において0.25kgfから0.755kgfの間の値である如く構成したので、上記で延べた同様に車両100の挙動に影響を与えることなく、ドライバの注意を喚起することができる。
また、接触回避支援動作を行う前に物体102から車両100が回避する方向と反対の方向に操舵トルクを付与する如く構成したので、上記で延べたと同様、ドライバが無意識にステアリングホイールを動かないように抑える、つまり付与された操舵トルクと逆方向の操舵力が発生するような反応を惹起させることができ、その後の回避操舵をよりスムーズにすることができる。
図7は、この発明の第2実施例に係る車両の走行安全装置の動作、より具体的には走行制御部26によって実行される図2と同様の接触回避支援動作を示すフロー・チャートである。
以下説明すると、S100からS112まで第1実施例の図2フロー・チャートのS10からS22までの処理と同様の処理を行った後、S114に進み、相対距離が接触回避支援距離+d未満か否か判断する。dは、相対速度×設定時間(例えば0.5secから1.0sec)で決定される。
S114で肯定されるときはS116に進み、第1実施例と同様、操舵トルクを付与する。次いでS118に進み、相対距離が接触回避支援距離未満か否か判断する。S114で否定されるときも同様である。
S118で肯定されるときはS120に進み、第1実施例と同様、接触回避支援動作を実行する。尚、S106あるいはS118で否定されるときは以降の処理をスキップする。
第2実施例に係る車両の走行安全装置にあっては、接触回避支援動作を実行する前の距離dだけ先行する操舵トルクを付与するようにしたので、ドライバが弛緩した状態でステアリングホイールを把持している場合でも、ドライバの注意を一層良く喚起して回避方向に素早く操舵しようとする反射的な反応を惹起させることができ、よって回避操作の開始が一層遅れることがない。残余の構成および効果は第1実施例と異ならない。
上記の如く、第1、第2実施例にあっては、車両(自車)100の周囲に存在する物体102を検出する物体検出手段(撮影装置40、レーダ装置42、走行制御部26,S10,S100)と、前記車両の運動状態を検出する運動状態検出手段(ヨーレートセンサ50、走行制御部26,S12,S102)と、前記検出された運動状態に基づいて前記検出された物体との接触の可能性を判断する接触可能性判断手段(S14,S104)と、前記物体との接触の可能性があると判断される場合、前記検出された物体との接触回避支援動作を行う接触回避支援手段(S16からS24,S28,S106からS114,S118,S120)とを備えた車両の走行安全装置10において、前記接触回避支援手段が接触回避支援動作を行う前に前記物体から前記車両が回避する方向と反対の方向に所定時間操舵トルクを付与する操舵トルク付与手段(S26,S116)を備えるように構成した。
また、前記所定時間は、前記車両の挙動に影響を与えず、かつドライバが知覚可能な程度の時間である如く構成した。
また、前記所定時間は50msecから100msecの間の時間である如く構成した。
また、車両(自車)100の周囲に存在する物体を検出する物体検出手段(撮影装置40、レーダ装置42、走行制御部26,S10,S100)と、前記車両の運動状態を検出する運動状態検出手段(ヨーレートセンサ50、走行制御部26,S12,S102)と、前記検出された運動状態に基づいて前記検出された物体との接触の可能性を判断する接触可能性判断手段(S14,S104)と、前記物体との接触の可能性があると判断される場合、前記検出された物体との接触回避支援動作を行う接触回避支援手段(S16からS24,S28,S106からS114,S118,S120)とを備えた車両の走行安全装置10において、前記接触回避支援手段が接触回避支援動作を行う前に所定値以下の操舵トルクを付与する操舵トルク付与手段(S26,S116)を備える如く構成した。
また、前記所定値は、前記車両の走行中の路面反力に相関する値である如く構成した。
また、前記所定値は、5kgfcmから15kgfcmの間の値、またはドライバの操舵力において0.25kgfから0.75kgfの間の値である如く構成した。
また、前記操舵トルク付与手段は、前記接触回避支援手段が接触回避支援動作を行う前に前記物体から前記車両が回避する方向と反対の方向に前記操舵トルクを付与する(S26,S116)如く構成した。
尚、上記において、ステアリングシャフトをラック・ピニオン機構を介して前輪(駆動輪)に機械的に連結すると共に、そのラック上にEPSアクチュエータ(電動機)22を配置して操舵をアシストするようにしたが、ステアリングシャフトと前輪との機械的な連結を断ったステア・バイ・ワイヤシステムとしても良い。
この発明の第1実施例に係る車両の走行安全装置を全体的に示す概略図である。 図1に示す装置の動作である接触回避支援動作を示すフロー・チャートである。 図2フロー・チャートの接触可能性の判断処理を説明する、車両(自車)と物体との位置関係を示す説明図である。 同様に、図2フロー・チャートの目標進路の算出処理を説明する、車両(自車)と物体との位置関係を示す説明図である。 図2フロー・チャートの操舵トルク付与を示す説明タイム・チャートである。 同様に、図2フロー・チャートの操舵トルク付与を示す説明タイム・チャートである。 この発明の第2実施例に係る車両の走行安全装置の動作で、図2と同様の接触回避支援動作を示すフロー・チャートである。
符号の説明
10 車両の走行安全装置、16 制御装置、20 ブレーキアクチュエータ、22 EPSアクチュエータ、24 警報装置、26 走行制御部、34 ブレーキ制御部、36 EPS制御部、40 撮影装置、42 レーダ装置、44 操舵トルクセンサ、46操舵角センサ、50 ヨーレートセンサ、52 車速センサ、100 車両(自車)、102 物体(障害物)

Claims (7)

  1. 車両の周囲に存在する物体を検出する物体検出手段と、前記車両の運動状態を検出する運動状態検出手段と、前記検出された運動状態に基づいて前記検出された物体との接触の可能性を判断する接触可能性判断手段と、前記物体との接触の可能性があると判断される場合、前記検出された物体との接触回避支援動作を行う接触回避支援手段とを備えた車両の走行安全装置において、前記接触回避支援手段が接触回避支援動作を行う前に前記物体から前記車両が回避する方向と反対の方向に所定時間操舵トルクを付与する操舵トルク付与手段を備えることを特徴とする車両の走行安全装置。
  2. 前記所定時間は、前記車両の挙動に影響を与えず、かつドライバが知覚可能な程度の時間であることを特徴とする請求項1記載の車両の走行安全装置。
  3. 前記所定時間は50msecから100msecの間の時間であることを特徴とする請求項1または2記載の車両の走行安全装置。
  4. 車両の周囲に存在する物体を検出する物体検出手段と、前記車両の運動状態を検出する運動状態検出手段と、前記検出された運動状態に基づいて前記検出された物体との接触の可能性を判断する接触可能性判断手段と、前記物体との接触の可能性があると判断される場合、前記検出された物体との接触回避支援動作を行う接触回避支援手段とを備えた車両の走行安全装置において、前記接触回避支援手段が接触回避支援動作を行う前に所定値以下の操舵トルクを付与する操舵トルク付与手段を備えることを特徴とする車両の走行安全装置。
  5. 前記所定値は、前記車両の走行中の路面反力に相関する値であることを特徴とする請求項4記載の車両の走行安全装置。
  6. 前記所定値は、5kgfcmから15kgfcmの間の値、またはドライバの操舵力において0.25kgfから0.75kgfの間の値であることを特徴とする請求項4または5記載の車両の走行安全装置。
  7. 前記操舵トルク付与手段は、前記接触回避支援手段が接触回避支援動作を行う前に前記物体から前記車両が回避する方向と反対の方向に前記操舵トルクを付与することを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の車両の走行安全装置。
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