JP2008246561A - 粉末成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造の粉末成形装置によって上パンチと下パンチを同期させてダイに対して相対的に接近可能とすることで、粉末成形品の上パンチ側と下パンチ側の密度を所望の密度に成形できる粉末成形装置を提供すること。
【解決手段】ダイ11と、前記ダイ11に対して相対移動可能に取り付けられた下パンチ40と、前記ダイ11の充填部A及び前記下パンチ40に対して相対移動可能に支持された上パンチ20とを備えた粉末成形装置10であって、前記下パンチ40と前記上パンチ20とが同期して、前記充填部Aに対して所定の比率で相対的に接近可能とされる同期手段70を備え、前記同期手段70は、前記上パンチ20と、前記ダイ11と、前記下パンチ40とを接続する連結部材72とを備え、前記連結部材72は、前記ダイ11と前記連結部材72とが接続される第1の接続部73a廻りに回動自在とされることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、粉末成形品を成形する粉末成形装置に関するものである。
周知のように、金属粉末を圧粉体に成形し、その圧粉体を焼結することによって製造する粉末冶金焼結法が、自動車部品や電子部品等の分野において広く用いられている。
粉末冶金焼結法における粉末成形方法として、金属粉末が充填される充填部が形成されたダイと、ダイとともに充填部を画成する下パンチと、ダイの充填部に向かい進退可能に支持された上パンチとを備え、ダイの形成された充填部に成形粉末が充填されたときに、上パンチが充填部に向かい進入、押圧し、充填部内に充填され下パンチで保持された金属粉末を上パンチで押圧、圧粉して所望の成形品を形成することが一般的である。
このような上パンチによる金属粉末の押圧、圧粉を行った場合、上パンチ近傍では金属粉末を充分に押圧、圧粉することが可能であるが、上パンチから離れた下パンチ側では金属粉末内部や金属粉末とダイとの摩擦によって、上パンチからの押圧力が弱められるために、上パンチの押圧力が下パンチ近傍まで充分に伝達されず、圧粉された粉末成形品の下パンチ側の密度が上パンチ側に比較して低く形成され、下パンチ側の強度が充分に得られないという問題があった。
そこで、下パンチ側の密度を上パンチ側の密度と同等し、又は下パンチ側の密度を上パンチ側の密度よりも高くするために、上パンチと下パンチを対向して接近する方向に前進させて充填部内の金属粉末を押圧し、又は上パンチの下降にともないダイを下降させることで下パンチを充填部に対して相対的に上昇させることで下パンチ側の密度を高くする粉末成形プレスのダイコントロールに関する技術が公開されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開昭59−85801号公報
しかしながら、上述のように、例えばNC制御手段等によって充填部内の金属粉末を上パンチと下パンチにより両側から押圧する場合や、上下パンチ又はダイを相対的に移動させる場合には金属粉末を上パンチ側と下パンチ側とから押圧することが可能であるが、NC制御手段を備えない機械式の粉末成形装置においては、上パンチと下パンチが同期して金属粉末を押圧することが困難であるため、上パンチによる圧粉がほぼ完了した後に、ダイを下パンチに対して下降させて下パンチ側を押圧、圧粉するいわゆる第3加圧という方法が採用されており、粉末成形品の下パンチ側の密度が低くなるという問題があった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、NC制御手段等を用いることなく簡単な構造の粉末成形装置によって上パンチと下パンチを同期させてダイに対して相対的に接近可能とすることで、粉末成形品の上パンチ側と下パンチ側の密度を所望の密度に成形できる粉末成形装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に記載された発明は、金属粉末が充填される充填部が形成されたダイと、前記ダイに対してダイの軸線方向に相対移動可能に取り付けられ、前記ダイとともに充填部を画成する下パンチと、前記ダイの上方に配置され、前記ダイの充填部及び前記下パンチに対して前記軸線方向に相対移動可能に支持された上パンチとを備えた粉末成形装置であって、前記下パンチと前記上パンチとが同期して、前記充填部に対して所定の比率で相対的に接近可能とされる同期手段を備え、前記同期手段は、前記上パンチと、前記ダイと、前記下パンチとを接続する連結部材を備え、前記連結部材は、前記ダイと前記連結部材とが接続される第1の接続部廻りに回動自在とされることを特徴とする。
この発明に係る粉末成形装置によれば、上パンチと、ダイと、下パンチとを接続する連結部材を備え、連結部材は、ダイと連結部材とが接続される第1の接続部廻りに回動自在とされており、上パンチが連結部材に接続された状態で上パンチがダイの充填部に向かって下降すると、連結部材と上パンチとの接続部がダイに接近するとともに連結部材が第1の接続部廻りに回動される。連結部材が回動されると、下パンチと連結部材との接続部は、ダイに対して相対的に接近する。その結果、下パンチは、上パンチに同期してダイの充填部に対して相対的に接近する。
その結果、上パンチと下パンチとは同期して、所定の比率で接近することとなり、金属粉末は、上パンチと下パンチによって所定の速度比で圧粉され、ダイの充填部内の粉末成形品の上パンチ側及び下パンチ側の密度をそれぞれ所望の密度に成形することができる。
請求項2に記載された発明は、請求項1記載の粉末成形装置であって、前記連結部材は、前記上パンチと前記連結部材とが接続される第2の接続部から前記第1の接続部までの距離と、前記下パンチと前記連結部材とが接続される第3の接続部から前記第1の接続部までの距離とが等しく形成されていることを特徴とする。
この発明に係る粉末成形装置によれば、上パンチと連結部材とが接続される第2の接続部から第1の接続部までの距離と、下パンチと連結部材とが接続される第3の接続部から第1の接続部までの距離とが等しく形成されているので、上パンチと下パンチとが同じ速度で充填部内の金属粉末を圧粉することが可能となり、その結果、粉末成形品の上パンチ側と下パンチ側の密度が略同じ粉末成形品を成形することができる。
請求項3に記載された発明は、請求項1又は請求項2に記載の粉末成形装置であって、前記連結部材は、第3の接続部において、前記軸線に対する所定の傾き角θをもって下パンチに接続されることを特徴とする。
この発明に係る粉末成形装置によれば、連結部材が、第3の接続部において、軸線に対する所定の傾き角θをもって下パンチに接続されるので、傾き角θの大きさを変更することにより、上パンチに対した下パンチが同期して移動する速度を調整することができる。
その結果、粉末成形品の上パンチ側と下パンチ側のそれぞれの密度を所望の密度に調整して成形することができる。
請求項4に記載された発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の粉末成形装置であって、前記同期手段は、前記上パンチと前記第2の接続部とを接続するダイコンを備えていることを特徴とする。
この発明に係る粉末成形装置によれば、同期手段は、上パンチと第2の接続部とを接続するダイコンを備え、上パンチと第2の接続部とがダイコンを介して接続可能とされるので、上パンチと連結部材とを簡単な構造にて接続することができる。
また、ダイコンを調整することにより、上パンチと連結部材との接続タイミングを調整して、下パンチが上パンチと同期して移動し始めるタイミング及びその同期して移動する区間を調整することができる。
その結果、粉末成形品の上パンチ側と下パンチ側のそれぞれの密度を所望の密度に調整して成形することができる。
本発明の粉末成形装置によれば、簡単な構造によって下パンチと上パンチのダイに対する移動速度を同期させることができ、その結果、成形する粉末成形品の上パンチ側と下パンチ側の密度を調整することができる。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。
図1は、この発明の実施の形態を示す図であり、符号10は、粉末成形装置を示している。
粉末成形装置10は、ダイ11と、上パンチ20と、下パンチ40とを備えている。
ダイ11は、略円筒状とされ、中央部にダイ11の軸線O1に沿って上パンチ20側から下パンチ40側に向かって貫通する充填部Aが形成されており、ダイプレート14に形成された凹部に収納されるとともに押え板12によってダイプレート14に固定されている。
ダイプレート14は、上パンチ20側から下パンチ40側に向かって貫通する貫通孔14aと、軸線O1に沿って上パンチプレート30側に延在するガイドロッド16と、軸線O1に沿って下パンチプレート50側に延在するガイドロッド17とを備えている。
上パンチ20は、ダイ11の上方に配置され、軸線O1に沿って充填部Aに向かって延在するとともに上パンチホルダ25を介して上パンチプレート30に立設され、充填部Aに挿入自在とされている。また、上パンチ20の中央部には、軸線O1に沿った貫通孔21が形成されている。
上パンチプレート30は、T型ジョイント30aと、ダイコン32と、ガイド部材34とを備えており、T型ジョイント30aを介して上ラム80に接続可能とされ、上ラムにより軸線O1に沿って上下方向に移動可能とされている。
ガイド部材34は、中央部に軸線O1方向にガイド孔34aが形成され、このガイド孔34aにガイドロッド16が挿入されることで、上パンチプレート30がダイ11に対して相対的に移動したときに、上パンチ20の位置がダイ11に対してずれるのを抑制するようになっている。
ダイコン32は、ダイコン調整部材33を介して上パンチプレート30に立設されており、ダイコン32を回転して、ダイコン32の基端側に形成された雄ネジ部(図示せず)とダイコン調整部材33に形成された雌ネジ(図示せず)との係合状態を変えることにより、上パンチ20の先端面20aに対するダイコン32の先端面32aの相対的な高さが調整可能とされている。
下パンチ40は、ダイ11の下方に配置され、充填部Aの軸線O1方向に充填部Aに向かって延在するとともに下パンチプレート50に下パンチホルダ42を介して固定されており、充填部Aに挿入自在とされている。下パンチ40が、ダイ11の充填部Aに挿入されることで、金属粉末Pが充填可能な充填部Aが画成されるようになっている。
この実施の形態においては、下パンチプレート50は、図示しない粉末成形プレス本体の本体ベッドに固定されている。
また、下パンチ40には、中央部に貫通孔41が形成され、貫通孔41には、コアロッド45が下パンチ40に対して進退自在に収納されており、上パンチ20が下降した場合、コアロッド45は、上パンチ20の貫通孔21に挿入されるようになっており、コアロッド45により粉末成形品の中央部に孔が形成されるようになっている。
コアロッド45は、その先端面がダイ11の表面と面位置に配置されており、ホルダ46を介して押上板60に接続されるとともに押上板60はT型ジョイント61を介して下ラム(図示せず)に接続されて、軸線O1に沿って上下方向に移動可能とされている。
また、押上板60には、ガイドロッド17の一端が連結されている。
下パンチプレート50は、ガイド部材51を備えており、ガイド部材51の中央部には軸線O1方向にガイド孔51aが形成され、このガイド孔51aにガイドロッド17が挿入されることで、ダイ11が下パンチプレート50に対して相対的に移動するときに、ダイ11が下パンチ20に対してずれるのを抑制するようになっている。
また、粉末成形装置10は、上パンチ20と下パンチ40とがダイ11の充填部Aに向かって同期して接近可能とするための同期手段70を備えており、同期手段70は、ダイ11と、上パンチ20と、下パンチ40とを接続する連結部材72と、連結部材72とダイ11、上パンチ20、下パンチ40を接続するための、第1の接続部材74と、第2の接続部材76と、第3の接続部材78とを備えている。
連結部材72は、略2等辺三角形に形成された平板からなり、その頂点近傍には、連結部材72が回動するときに中心となる軸受孔72aが形成され、この軸受孔72aが、連結部材72とダイプレート14を接続する第1の接続部73aを構成している。
また、連結部材72は、2等辺三角形の底辺の一方側の頂部近傍にカムフォロア72bを、他方側の頂部近傍にカムフォロア72cを備えており、カムフォロア72bが第2の接続部材76を介して上パンチ20と、カムフォロア72cが第3の接続部材78を介して下パンチ40と接続されるようになっている。
第1の接続部材74は、ダイプレート14に固定されており、連結部材72の第1の接続部73aを構成する軸受孔72aを支持するための支持軸75を有しており、支持軸75に軸受孔72aが嵌挿されることにより、連結部材72が、第1の接続部73a廻りに回動自在とされている。
第2の接続部材76は、上パンチ20の変位を連結部材72に伝達する円柱状の部材であり、ダイプレート14の貫通孔14aに挿入され、軸線O1方向に進退自在とされており、上パンチ20が下降してきたときにダイコン32の先端面32aと当接することで上パンチ20の変位量が伝達され、第2の接続部材76の先端面76aがカムフォロア72bと接触して押圧することにより、上パンチ20の変位量を連結部材72に伝達するようになっている。
また、第2の接続部材76の先端面76aとカムフォロア72bとの接触部は、第2の接続部73bを構成するようになっている。
第3の接続部材78は、略L字形に形成された平板からなり、L字形の屈曲部近傍に支持孔78aを有しており、下パンチプレート50に設けられた支持部材52が支持孔78aに支持されることにより下パンチプレート50と接続され、連結部材72が第1の接続部73廻りに回動された場合に、伝達される上パンチ20の軸線O1方向の変位量がカムフォロア72cを介して下パンチ40に伝達されるようになっている。
また、第3の接続部材78は、カムフォロア72cを介して伝達される上パンチ20の軸線O1方向の変位量を受けるためのカム79を備えており、カム79は、カムフォロア72cが挿入可能とされ、水平方向に対して所定の傾き角θを有する溝から構成されている。
また、第3の接続部材78は、支持孔78aを中心に回動可能とされており、第3の接続部材78を回動させて固定ボルト78bによって下パンチプレート50に固定することによってカム79の傾き角θが調整できるようになっており、第3の接続部材78のカム79とカムフォロア72cとの接触部は、第3の接続部73cを構成するようになっている。
ダイプレート14が下降することにより連結部材72が回動されると、第3の接続部73cは、カム79が傾き角θを有しているために軸線O1方向に傾き角θに対応する変位量だけ下降して、その分ダイプレート14が速く下降することとなり、その結果、傾き角θを調整して上パンチ20に対する下パンチ40の速度比を調整することが可能とされる。
図1から図4においては、傾き角θの機能を説明するために傾き角θを強調して図示したが、傾き角θを0°にして金属粉末Pを圧粉、成形することも可能である。
この実施の形態において、接続とは、連結部材72の軸受孔72a、カムフォロア72b、カムフォロア72cが、第1の接続部73a、第2の接続部73b、第3の接続部73cにおいて、それぞれ第1の接続部材74の支持軸75、第2の接続部材76の先端面76a、第3の接続部材の接続カム79と少なくとも接触することを意味しており、離脱不能に接続又は連結されることを要しない。
また、連結部材72の回動状態によって、第1の接続部73a、第3の接続部73cは、わずかながら、軸線O1と直交する方向に変位するが、その変位量は大きくないため、特に考慮しないものとする。
次に、以上のように構成された粉末成形装置1の作用について説明する。
この実施形態において、カム79の傾き角θが0°である場合について説明する。
まず、図1に示すように、下パンチ40をダイ11の充填部Aの所定位置に配置して、金属粉末Pが充填可能な状態の充填部Aを画成するとともに上パンチ20をダイ11の上方の所定位置に配置させる。その後、図示しないシューボックスを前進移動させて充填部Aの上方に到達したときに充填部Aに金属粉末Pを充填する。
つぎに、図2に示すように、上パンチ20の先端面20aが充填部Aに充填された金属粉末Pの上面に達するまで、上パンチ20と上パンチプレート30を上ラム80によって下降させる。
この実施の形態においては、上パンチ20が充填部Aに充填された金属粉末Pの上面に当接した時点で、ダイコン32の先端面32aが、第2の接続部材76の上面に当接し、その後、第2の接続部材76は、上パンチ20が下降した変位量と同じ量だけ、ダイ11に対して下方に変位する。
第2の接続部材76が押し下げられると、連結部材72の第2の接続部73bに設けられたカムフォロア72bが下方に押し下げられて、連結部材72は、第1の接続部73a廻りに回動させられる。(この実施の形態においては、連結部材72は、第1の接続部73a廻りに時計回りに回動される)。
このことは、図3に示すように、ダイ11及びダイプレート14と、上パンチ20とが、第3の接続部73cを中心として相対的に、同じ方向に回動することになり、ダイ11及びダイプレート14が、上パンチ20の下降にともなう変位量に対して、第3の接続部73cからの距離に比例した所定の比率Rで下降する。
ここで、所定の比率Rは、上パンチ20の変位量をXとし、第3の接続部73cから第2の接続部73bまでの距離をL23とし、第3の接続部73cから第1の接続部73aまでの距離をL13とした場合に、ダイ11及びダイプレート14の変位量Zは、変位量Z=変位量X・(L13)/(L23)とされ、所定の比率R=(L13)/(L23)と定義されることとなる。
この実施の形態において、第2の接続部から第1の接続部までの距離L12と、第3の接続部から第1の接続部までの距離L13とが等しく形成されていることから、下パンチプレート50に接続される第3の接続部からダイ11に変位を伝達する第1の接続部までの距離L13と、第3の接続部から上パンチ20に変位を伝達する第1の接続部までの距離L13が、1:2となり、ダイ11は、上パンチ20の変位量に対して、1/2だけ変位することとなる。
なお、カム79の傾き角θは、0°であるので速度比に影響を及ぼさないとする。
また、ダイコン32の先端面32aの高さを調整してダイコン32が第2の接続部材76と当接するタイミングを変えることにより、下パンチ40が上パンチ20と同期して移動し始めるタイミングの関係を調整され、同期が開始されるときに上パンチ20が充填部Aにどれだけ挿入されるかが決定される。
下パンチ40が、上パンチ20の変位量と同じ量だけダイ11に対して相対的に上昇し、上パンチ20と下パンチ40がダイ11に対して同期して接近、上下から金属粉末Pを押圧、圧粉された粉末成形品Wが成形される。
このとき、図2で示したようにダイコン32が第2の接続部材76と当接してから、図4で示したように上パンチ20及び下パンチ40による金属粉末Pの押圧、圧粉が完了すると、ダイコン32が第2の接続部材76を下死点まで押し下げた状態となり、第2の接続部材76の下降量H1とダイプレート14の下降量H2との関係は、図5のように表すことができる。
すなわち、第2の接続部材76の下降量H1及び下降速度V1とダイプレート14の下降量H2及び下降速度V2は、所定の比率R=(L13)/(L23)により決定され、所定の比率1、すなわち、L13=L23の場合には、第2の接続部材76の下降量H1及び下降速度V1は、ダイプレート14の下降量H2及び下降速度V2の2倍となり、H1−H2=H1であることから、金属粉末Pが上パンチ20と下パンチ40から同じ速度で同じ変位量だけ圧粉された粉末成形品Wが成形される。
その後、図示しない下ラムがT型ジョイント61を介して押上板60を下降させ、押上板60とともにダイプレート14が下降することにより粉末成形品Wが下パンチ40により押上げられ、ダイ11から抜き出される。
この実施形態に係る粉末成形装置10によれば、連結部材72の第2の接続部73cから第1の接続部73aまでの距離と、第3の接続部73cから第1の接続部73aまでの距離とが等しく形成されているので、上パンチ20と下パンチ40が同期するとともにダイ11に対して同じ速度で接近し、上パンチ20側と下パンチ40側の密度が略均一の粉末成形品を成形することができる。その結果、粉末成形品の密度を高精度に管理することが可能となる。
また、第3の接続部材78に、カムフォロア72cから伝達される変位量を受けるためのカム79が形成されているので、カム79の傾き角θを調整することにより、上パンチ20に対する下パンチ40の速度比を調整することができる。
また、上パンチ20と第2の接続部76とを接続するダイコン32を備え、上パンチ20と連結部材72が、第2の接続部76とダイコン32とを介して接続可能とされるので、上パンチ20と連結部材72とを簡単な構造にて接続することができる。
また、ダイコン32の先端面32aの上パンチ20の先端面20aに対する高さを調整することにより、上パンチ20と連結部材72との接続タイミングを調整して、下パンチ40が上パンチ20と同期して移動し始めるタイミング及びその同期して移動する区間を調整することができる。
その結果、粉末成形品Wの上パンチ20側と下パンチ40側のそれぞれの密度を所望の密度に調整して成形することができる。
なお、本発明の技術的範囲は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能であり、例えば、上記実施の形態においては、下パンチプレート50が粉末成形プレス本体の本体ベッドに固定される場合について説明したが、ダイプレート14が本体ベッドに固定されて上パンチプレート30と下パンチプレート50が移動自在とされる構成や、上パンチプレート30が本体ベッドに固定されて、ダイプレート14及び下パンチプレート50が移動自在とされる構成としてもよい。
上記実施の形態においては、連結部材72が、第1の接続部73a、第2の接続部73b、第3の接続部73cに、軸受孔72a、カムフォロア72b、カムフォロア72cを備え、それぞれの第1の接続部73a、第2の接続部73b、第3の接続部73cにおいて、第1の接続部材74の支持軸75、第2の接続部材76の接続面76a、第3の接続部材の接続カム79を介して、ダイプレート14、上パンチ20、下パンチ40と接続される場合について説明したが、連結部材72と、これらダイプレート14、上パンチ20、下パンチ40との接続については、これらの接続部材を用いないで接続させてもよい。
上記実施の形態においては、第3の接続部材78に形成されるカム79の傾き角θが0°とされ、下パンチ40が上パンチ20と同じ速度で接近するように形成されている場合について説明したが、傾き角θを0°以外の角度として下パンチ40と上パンチ20の移動速度を変化させてもよい。
上記実施形態においては、上パンチ20が充填部Aに充填された金属粉末Pに当接したタイミングでダイコン32が第2の接続部材76と当接するとともに、下パンチ40が上パンチ20と同期してダイ11に対して移動し始める場合について説明したが、ダイコン32の先端面32aの上パンチ20の先端面20aに対する高さを調整して上パンチ20が単独で充填部Aを押圧する区間を設けてもよい。
また、上記実施の形態においては、第2の接続部73bから前記第1の接続部73aまでの距離L12と、第3の接続部73cから第1の接続部73aまでの距離L13とが等しく形成され、上パンチ20と下パンチ40とがダイ11に対して同じ速度で接近する場合について説明したが、第2の接続部73bから前記第1の接続部73aまでの距離L12と、第3の接続部73cから第1の接続部73aまでの距離L13とを所定の比率Rに形成することにより、粉末成形品の上パンチ20側又は下パンチ40側のいずれかを密度を高く成形するように構成してもよい。
また、上記実施の形態においては、連結部材72が第1の接続部73aにおいてダイプレート14に軸支され、連結部材72が第2の接続部73b及び第3の接続部73cにおいて第1の接続部73a廻りに自在に移動する場合について説明したが、連結部材72を第3の接続部73cにおいて軸支して、第2の接続部73b及び第3の接続部73cを第1の接続部73a廻りに相対的に回動させる構成としてもよい。
この発明に係る粉末成形装置によれば、上パンチ側と下パンチ側の密度差が小さい粉末成形品を簡単な構造にて成形可能であり、産業上の利用可能性が認められる。
この発明の実施形態に係る粉末成形装置の概略を示す図である。 この発明の実施形態に係る粉末成形装置における同期開始時の状態を示す図である。 この発明の実施形態に係る粉末成形装置における同期して圧粉する状態を示す図である。 この発明の実施形態に係る粉末成形装置における圧粉完了状態を示す図である。 この発明の実施形態に係る粉末成形装置における上パンチとダイプレートの下降量及び下降速度の関係を説明する図である。
符号の説明
θ 傾き角
A 充填部
P 金属粉末
10 粉末成形装置
11 ダイ
20 上パンチ
32 ダイコン
40 下パンチ
70 同期手段
72 連結部材
73a 第1の接続部
73b 第2の接続部
73c 第3の接続部

Claims (4)

  1. 金属粉末が充填される充填部が形成されたダイと、
    前記ダイに対してダイの軸線方向に相対移動可能に取り付けられ、前記ダイとともに充填部を画成する下パンチと、
    前記ダイの上方に配置され、前記ダイの充填部及び前記下パンチに対して前記軸線方向に相対移動可能に支持された上パンチとを備えた粉末成形装置であって、
    前記下パンチと前記上パンチとが同期して、前記充填部に対して所定の比率で相対的に接近可能とされる同期手段を備え、
    前記同期手段は、
    前記上パンチと、前記ダイと、前記下パンチとを接続する連結部材を備え、
    前記連結部材は、前記ダイと前記連結部材とが接続される第1の接続部廻りに回動自在とされることを特徴とする粉末成形装置。
  2. 請求項1記載の粉末成形装置であって、
    前記連結部材は、
    前記上パンチと前記連結部材とが接続される第2の接続部から前記第1の接続部までの距離と、
    前記下パンチと前記連結部材とが接続される第3の接続部から前記第1の接続部までの距離とが等しく形成されていることを特徴とする粉末成形装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の粉末成形装置であって、
    前記連結部材は、
    第3の接続部において、前記軸線に対する所定の傾き角θをもって下パンチに接続されることを特徴とする粉末成形装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の粉末成形装置であって、
    前記同期手段は、
    同期手段は、前記上パンチと前記第2の接続部とを接続するダイコンを備えていることを特徴とする粉末成形装置。


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