JP2008246561A - 粉末成形装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ダイ11と、前記ダイ11に対して相対移動可能に取り付けられた下パンチ40と、前記ダイ11の充填部A及び前記下パンチ40に対して相対移動可能に支持された上パンチ20とを備えた粉末成形装置10であって、前記下パンチ40と前記上パンチ20とが同期して、前記充填部Aに対して所定の比率で相対的に接近可能とされる同期手段70を備え、前記同期手段70は、前記上パンチ20と、前記ダイ11と、前記下パンチ40とを接続する連結部材72とを備え、前記連結部材72は、前記ダイ11と前記連結部材72とが接続される第1の接続部73a廻りに回動自在とされることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
粉末冶金焼結法における粉末成形方法として、金属粉末が充填される充填部が形成されたダイと、ダイとともに充填部を画成する下パンチと、ダイの充填部に向かい進退可能に支持された上パンチとを備え、ダイの形成された充填部に成形粉末が充填されたときに、上パンチが充填部に向かい進入、押圧し、充填部内に充填され下パンチで保持された金属粉末を上パンチで押圧、圧粉して所望の成形品を形成することが一般的である。
請求項1に記載された発明は、金属粉末が充填される充填部が形成されたダイと、前記ダイに対してダイの軸線方向に相対移動可能に取り付けられ、前記ダイとともに充填部を画成する下パンチと、前記ダイの上方に配置され、前記ダイの充填部及び前記下パンチに対して前記軸線方向に相対移動可能に支持された上パンチとを備えた粉末成形装置であって、前記下パンチと前記上パンチとが同期して、前記充填部に対して所定の比率で相対的に接近可能とされる同期手段を備え、前記同期手段は、前記上パンチと、前記ダイと、前記下パンチとを接続する連結部材を備え、前記連結部材は、前記ダイと前記連結部材とが接続される第1の接続部廻りに回動自在とされることを特徴とする。
その結果、上パンチと下パンチとは同期して、所定の比率で接近することとなり、金属粉末は、上パンチと下パンチによって所定の速度比で圧粉され、ダイの充填部内の粉末成形品の上パンチ側及び下パンチ側の密度をそれぞれ所望の密度に成形することができる。
その結果、粉末成形品の上パンチ側と下パンチ側のそれぞれの密度を所望の密度に調整して成形することができる。
また、ダイコンを調整することにより、上パンチと連結部材との接続タイミングを調整して、下パンチが上パンチと同期して移動し始めるタイミング及びその同期して移動する区間を調整することができる。
その結果、粉末成形品の上パンチ側と下パンチ側のそれぞれの密度を所望の密度に調整して成形することができる。
図1は、この発明の実施の形態を示す図であり、符号10は、粉末成形装置を示している。
粉末成形装置10は、ダイ11と、上パンチ20と、下パンチ40とを備えている。
ダイ11は、略円筒状とされ、中央部にダイ11の軸線O1に沿って上パンチ20側から下パンチ40側に向かって貫通する充填部Aが形成されており、ダイプレート14に形成された凹部に収納されるとともに押え板12によってダイプレート14に固定されている。
ダイプレート14は、上パンチ20側から下パンチ40側に向かって貫通する貫通孔14aと、軸線O1に沿って上パンチプレート30側に延在するガイドロッド16と、軸線O1に沿って下パンチプレート50側に延在するガイドロッド17とを備えている。
ガイド部材34は、中央部に軸線O1方向にガイド孔34aが形成され、このガイド孔34aにガイドロッド16が挿入されることで、上パンチプレート30がダイ11に対して相対的に移動したときに、上パンチ20の位置がダイ11に対してずれるのを抑制するようになっている。
この実施の形態においては、下パンチプレート50は、図示しない粉末成形プレス本体の本体ベッドに固定されている。
また、押上板60には、ガイドロッド17の一端が連結されている。
また、連結部材72は、2等辺三角形の底辺の一方側の頂部近傍にカムフォロア72bを、他方側の頂部近傍にカムフォロア72cを備えており、カムフォロア72bが第2の接続部材76を介して上パンチ20と、カムフォロア72cが第3の接続部材78を介して下パンチ40と接続されるようになっている。
また、第2の接続部材76の先端面76aとカムフォロア72bとの接触部は、第2の接続部73bを構成するようになっている。
また、第3の接続部材78は、支持孔78aを中心に回動可能とされており、第3の接続部材78を回動させて固定ボルト78bによって下パンチプレート50に固定することによってカム79の傾き角θが調整できるようになっており、第3の接続部材78のカム79とカムフォロア72cとの接触部は、第3の接続部73cを構成するようになっている。
図1から図4においては、傾き角θの機能を説明するために傾き角θを強調して図示したが、傾き角θを0°にして金属粉末Pを圧粉、成形することも可能である。
また、連結部材72の回動状態によって、第1の接続部73a、第3の接続部73cは、わずかながら、軸線O1と直交する方向に変位するが、その変位量は大きくないため、特に考慮しないものとする。
この実施形態において、カム79の傾き角θが0°である場合について説明する。
まず、図1に示すように、下パンチ40をダイ11の充填部Aの所定位置に配置して、金属粉末Pが充填可能な状態の充填部Aを画成するとともに上パンチ20をダイ11の上方の所定位置に配置させる。その後、図示しないシューボックスを前進移動させて充填部Aの上方に到達したときに充填部Aに金属粉末Pを充填する。
第2の接続部材76が押し下げられると、連結部材72の第2の接続部73bに設けられたカムフォロア72bが下方に押し下げられて、連結部材72は、第1の接続部73a廻りに回動させられる。(この実施の形態においては、連結部材72は、第1の接続部73a廻りに時計回りに回動される)。
なお、カム79の傾き角θは、0°であるので速度比に影響を及ぼさないとする。
また、ダイコン32の先端面32aの上パンチ20の先端面20aに対する高さを調整することにより、上パンチ20と連結部材72との接続タイミングを調整して、下パンチ40が上パンチ20と同期して移動し始めるタイミング及びその同期して移動する区間を調整することができる。
その結果、粉末成形品Wの上パンチ20側と下パンチ40側のそれぞれの密度を所望の密度に調整して成形することができる。
A 充填部
P 金属粉末
10 粉末成形装置
11 ダイ
20 上パンチ
32 ダイコン
40 下パンチ
70 同期手段
72 連結部材
73a 第1の接続部
73b 第2の接続部
73c 第3の接続部
Claims (4)
- 金属粉末が充填される充填部が形成されたダイと、
前記ダイに対してダイの軸線方向に相対移動可能に取り付けられ、前記ダイとともに充填部を画成する下パンチと、
前記ダイの上方に配置され、前記ダイの充填部及び前記下パンチに対して前記軸線方向に相対移動可能に支持された上パンチとを備えた粉末成形装置であって、
前記下パンチと前記上パンチとが同期して、前記充填部に対して所定の比率で相対的に接近可能とされる同期手段を備え、
前記同期手段は、
前記上パンチと、前記ダイと、前記下パンチとを接続する連結部材を備え、
前記連結部材は、前記ダイと前記連結部材とが接続される第1の接続部廻りに回動自在とされることを特徴とする粉末成形装置。 - 請求項1記載の粉末成形装置であって、
前記連結部材は、
前記上パンチと前記連結部材とが接続される第2の接続部から前記第1の接続部までの距離と、
前記下パンチと前記連結部材とが接続される第3の接続部から前記第1の接続部までの距離とが等しく形成されていることを特徴とする粉末成形装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の粉末成形装置であって、
前記連結部材は、
第3の接続部において、前記軸線に対する所定の傾き角θをもって下パンチに接続されることを特徴とする粉末成形装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の粉末成形装置であって、
前記同期手段は、
同期手段は、前記上パンチと前記第2の接続部とを接続するダイコンを備えていることを特徴とする粉末成形装置。
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---|---|---|---|---|
JPS6229160B2 (ja) * | 1982-11-10 | 1987-06-24 | Tamagawa Kikai Kk | |
JPH04237600A (ja) * | 1991-01-22 | 1992-08-26 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 圧縮成形機 |
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2007
- 2007-03-30 JP JP2007093923A patent/JP5106904B2/ja active Active
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JPS6229160B2 (ja) * | 1982-11-10 | 1987-06-24 | Tamagawa Kikai Kk | |
JPH04237600A (ja) * | 1991-01-22 | 1992-08-26 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 圧縮成形機 |
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