以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態を詳細に説明する。本実施例における遊技機としては、7セグメントやドットマトリクスのLED(発光ダイオード)等からなる表示装置により特図ゲームを行う遊技機等であればよい。
図1は、本実施例におけるパチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2にはガイドレールによって囲まれた、ほぼ円形状の遊技領域が形成されている。この遊技領域の中央位置上方には、識別可能な識別情報としての特別図柄を可変表示する特別図柄表示装置4が設けられている。特別図柄表示装置4の下方には、特別図柄とは異なる飾り図柄の可変表示や所定の演出表示となる画像表示などを行うことができる画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5の下方には、普通可変入賞球装置(始動入賞口)6が配置されている。普通可変入賞球装置6の下方には、特別可変入賞球装置7や普通図柄表示装置40が設けられている。
特別図柄表示装置4は、例えば7セグメントやドットマトリクスのLED等から構成されている。特別図柄表示装置4は、普通可変入賞球装置6への遊技球の入賞により始動条件が成立したことに基づいて行われる可変表示ゲームとしての特図ゲームにおいて、例えば「0」〜「9」を示す数字等から構成され、各々が識別可能な複数種類の識別情報として機能する特別図柄を可変表示する。
特別図柄表示装置4により行われる特図ゲームでは、特別図柄の可変表示を開始させた後、所定時間が経過すると、特別図柄の可変表示結果となる確定特別図柄を停止表示(導出表示)する。このとき、特別図柄表示装置4にて特図ゲームでの確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示されれば特定表示結果としての「大当り」となり、大当り図柄以外の特別図柄が停止表示されれば「ハズレ」となる。特図ゲームでの可変表示結果が「大当り」になると、特別可変入賞球装置7が備える開閉板を開閉させることによる特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。この実施の形態におけるパチンコ遊技機1では、具体的な一例として、「3」あるいは「7」を示す特別図柄を大当り図柄とし、それ以外の数値を示す特別図柄をハズレ図柄としている。また、この大当り図柄のうち、「3」を示す特別図柄を15ラウンド大当り図柄とし、「7」を示す特別図柄を2ラウンド大当り図柄とする。
特別図柄表示装置4による特図ゲームで15ラウンド大当り図柄「3」が停止表示されたことに基づく大当り遊技状態においては、特別可変入賞球装置7の開閉板が、所定期間(例えば29秒)あるいは所定個数(例えば10個)の入賞球が発生するまでの期間において開成され、開成されている間は遊技盤2の表面を落下する遊技球を受け止め、その後に閉成することで1回のラウンドが終了する。そして、この開閉サイクルとしてのラウンドを所定の上限回数(例えば15ラウンド)まで繰り返すことができる。
これに対し、2ラウンド大当り図柄「7」が停止表示されたことに基づく大当り遊技状態においては、特別可変入賞球装置7の開閉板が、上記所定期間よりも短い期間(例えば2秒)において開成され、その後に閉成することで1回のラウンドが終了する。そして、この開閉サイクルとしてのラウンドを、上記所定の上限回数よりも少ない回数(例えば2ラウンド)だけ実行する。
画像表示装置5は、例えばLCD等から構成され、多数の画素(ピクセル)を用いたドットマトリクス方式による画面表示を行うものであればよい。画像表示装置5の表示画面では、特別図柄表示装置4による特図ゲームにおける特別図柄の可変表示に対応して、例えば3つに分割された表示領域としての可変表示部にて、各々が識別可能な複数種類の飾り図柄を可変表示する。具体的な一例として、画像表示装置5には、「左」、「中」、「右」の可変表示部が配置され、各可変表示部にて飾り図柄が可変表示される。そして、特別図柄表示装置4における特別図柄の可変表示が開始されるときには、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各可変表示部にて飾り図柄の可変表示(例えば切替表示やスクロール表示)を開始させ、その後、特別図柄表示装置4における特別図柄の可変表示結果として確定特別図柄が停止表示されるときに、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各可変表示部にて確定図柄となる飾り図柄が停止表示されることで、可変表示結果となる飾り図柄の組合せが停止表示(導出表示)される。
例えば、「左」、「中」、「右」の各可変表示部では、10種類の数字「0」〜「9」を示す図柄が飾り図柄として変動可能に表示される。そして、「左」、「中」、「右」の各可変表示部では、飾り図柄の可変表示が開始されると、図柄が示す番号の小さいものから大きいものへと切替表示やスクロール表示が行われ、飾り図柄「9」が表示されると、次に飾り図柄「0」が表示される。そして、特別図柄表示装置4における特別図柄の確定特別図柄が15ラウンド大当り図柄である場合には、「左」、「中」、「右」の可変表示部にて同一の飾り図柄が停止表示され、2ラウンド大当り図柄である場合には、「左」、「中」、「右」の可変表示部にてチャンス目となる所定の飾り図柄の組合せ(例えば「1」、「3」、「5」)が停止表示される。
この実施の形態では、図柄番号が奇数である飾り図柄「1」、「3」、「5」、「7」または「9」を確変大当り用飾り図柄とし、偶数である飾り図柄「0」、「2」、「4」、「6」または「8」を示す飾り図柄を通常大当り用飾り図柄とする。飾り図柄の可変表示結果として確変大当り用飾り図柄が停止表示されたときや、後述する大当り終了後再抽選演出表示の再抽選結果として確変大当り用飾りが停止表示されるときには、所定の可変表示結果としての確変大当りとなる。また、飾り図柄の可変表示結果としてチャンス目となる飾り図柄の組合せが停止表示されたときには、突然確変大当りとなる。確変大当りや突然確変大当りとなったときには、その確変大当り、あるいは突然確変大当りに基づく大当り遊技状態が終了した後、所定回数(例えば100回)の特図ゲームが実行されるまで、あるいは、特図ゲームにおける可変表示結果が大当りとなるまで、特別遊技状態の1つとして、継続して確率変動制御(確変制御)が行われる高確率状態(高確率状態)となる。この高確率状態では、特図ゲームにおいて可変表示結果として大当り図柄が停止表示されて大当り遊技状態に制御される確率が、通常遊技状態時よりも向上する。なお、通常遊技状態とは、大当り遊技状態や特別遊技状態以外の遊技状態のことであり、特図ゲームにおける確定特別図柄として大当り図柄が停止表示されて大当りとなる確率が、電源投入直後などの初期設定状態と同一に制御されている。
また、この確変大当りとなったときには、大当り遊技状態の開始時に、その旨が画像表示装置5などを用いて遊技者に報知されるのに対し、突然確変大当りとなったときには、大当り遊技状態が開始される旨が報知されず、画像表示装置5などにて所定の演出表示が実行される。このため、遊技者に、大当り遊技状態を経ることなく、飾り図柄の可変表示結果としてチャンス目となる組合せが導出表示されたことに起因して、遊技状態が通常遊技状態から突然高確率状態へと移行したように思わせることができる。
他方、飾り図柄における可変表示結果として通常大当り用飾り図柄が停止表示され、且つ後述する大当り終了後再抽選演出表示の再抽選結果として通常大当り用飾りが停止表示されるときには通常大当りとなる。この通常大当りとなったときには、大当り遊技状態が終了した後に確変制御が行われないため、特図ゲームにおける可変表示結果が大当りとなって大当り遊技状態に制御される確率は向上しない。なお、通常大当りとなって大当り遊技状態が終了した後には、その通常大当りに基づく大当り遊技状態が終了した後、所定回数(例えば100回)の特図ゲームが実行されるまで、または、特図ゲームにおける可変表示結果が大当りとなるまで、高確率状態とは異なる特別遊技状態の1つとして、継続して時間短縮制御(時短制御)が行われる時間短縮状態となるようにしてもよい。時短制御が行われる時間短縮状態では、各特図ゲームにて大当りとなって大当り遊技状態に制御される確率は通常遊技状態と同一であるが、特図ゲームにおいて特別図柄の可変表示が開始されてから表示結果となる確定特別図柄が停止表示されるまでの時間である可変表示時間は、通常遊技状態よりも短くなるように制御される。
加えて、画像表示装置5には、普通可変入賞球装置6に入った有効入賞球数すなわち保留記憶数(始動入賞記憶数)を表示する特別図柄始動記憶表示エリアが設けられていてもよい。特別図柄始動記憶表示エリアでは、保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)未満のときの有効始動入賞に対応して、入賞表示が行われる。具体的な一例として、通常青色であった表示を赤色表示に変化させる。この場合、飾り図柄の表示エリア(可変表示部)と特別図柄始動記憶表示エリアとを区分けして設けることで、飾り図柄の可変表示中も保留記憶数が表示された状態とすることができる。なお、特別図柄始動記憶表示エリアを飾り図柄の表示エリアの一部に設けるようにしてもよい。この場合には、飾り図柄の可変表示中には保留記憶数の表示を中断するようにすればよい。また、保留記憶数を表示する表示器(特別図柄始動記憶表示器)が、画像表示装置5とは別個に設けられてもよい。
普通可変入賞球装置6は、ソレノイド21(図2)によって垂直(通常開放)位置と傾動(拡大開放)位置との間で可動制御される一対の可動翼片を有するチューリップ型役物(普通電動役物)を備えて構成されている。普通可変入賞球装置6は、普通図柄表示装置40による普通図柄の可変表示(普通図ゲーム)で表示結果が「当り」となったときに、電動チューリップの可動翼片を所定時間が経過するまで傾動位置に制御することで、可動翼片を垂直位置としたときに比べて遊技球が入賞しやすくなる。普通可変入賞球装置6に入賞した遊技球は、各入賞口スイッチ70(図2)に含まれる始動入賞口スイッチによって検出される。
特別可変入賞球装置7は、ソレノイド22(図2)によって入賞領域を開成及び閉成制御する開閉板を備えて構成されている。この開閉板は、例えばパチンコ遊技機1の電源投入後に大当り遊技状態が発生する以前までのような通常時には、閉成した状態にある。他方、特別図柄表示装置4による特図ゲームでの可変表示結果などに基づいて大当り遊技状態となった場合に、ソレノイドによって入賞領域を所定期間あるいは所定個数の入賞球が発生するまでの期間において開成した後、閉成する。特別可変入賞球装置7にて開閉板が開成しているときに入賞領域に遊技球が入賞した場合には、各入賞口スイッチ70(図2)に含まれる大入賞口スイッチによって当該遊技球が検出されたことに基づいて、所定数の賞球の払い出しが行われる。
普通図柄表示装置40は、例えばLED等から構成され、遊技領域に設けられた所定の通過ゲートを遊技球が通過することを始動条件とする普通図ゲームにおいて、点灯、点滅、発色などが制御される。この普通図ゲームにおいて所定の当りパターンで表示が行われると、普通図ゲームにおける表示結果が「当り」となる。ここで、前述の高確率状態と時間短縮状態では、普通図柄表示装置40による普通図ゲームにおける可変表示時間が通常遊技状態のときよりも短くなるとともに、各回の普通図ゲームで表示結果が当り図柄となる確率が向上するようにしてもよい。このときにはさらに、普通可変入賞球装置6における可動翼片の傾動時間が通常遊技状態のときよりも長くなるとともに、その傾動回数が通常遊技状態のときよりも増加するようにしてもよい。このように、高確率状態や時間短縮状態では、大当り遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な遊技状態となる。ここで、時間短縮状態では、確変制御が行われず、大当り遊技状態となる確率は通常遊技状態のときと同じであるので、高確率状態の方が時間短縮状態よりも遊技者にとって有利である。
また、遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、ランプを内蔵した風車、アウト口等が設けられている。遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果ランプ9が設けられている。パチンコ遊技機1の遊技領域における各構造物(例えば普通可変入賞球装置6や特別可変入賞球装置7等)の周囲には装飾用LEDが設置されていてもよい。
パチンコ遊技機1には、図2に示すような主基板11と、演出制御基板12が搭載されている。主基板11と演出制御基板12は、パチンコ遊技機1の背面にて適所に配置され、両基板の間に、例えば演出制御信号の信号線やストローブ信号を送受信するための演出制御INT信号の信号線などが配線されている。なお、演出制御基板12は、演出制御基板や音声制御基板、ランプ制御基板といった複数の独立した基板によって構成されてもよいし、これらをまとめた1つの基板として構成されてもよい。その他、パチンコ遊技機1の背面には、電源電圧を供給する電源基板や、払出制御基板、情報端子基板などといった、各種の制御基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板11は、主として、特図ゲームにおいて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号の入力を行う機能、演出制御基板12などからなるサブ側の制御基板に宛てて、それぞれに指令情報の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、ホールの管理コンピュータに対して各種情報を出力する機能などを備えている。また、主基板11は、特別図柄表示装置4を構成する各セグメントの点灯/消灯制御を行うことにより特別図柄表示装置4における特別図柄の可変表示を制御する一方で、普通図柄表示装置40の点灯/点滅/発色制御を行うことにより普通図柄表示装置40における普通図柄の可変表示を制御する。
このような主基板11から演出制御基板12に対して送信される制御コマンドは、例えば電気信号として伝送される演出制御コマンドである。図3は、この実施の形態で用いられる演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。演出制御コマンドは、例えば2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を示し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。MODEデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「1」とされ、EXTデータの先頭ビットは「0」とされる。なお、図3(A)に示されたコマンド形態は一例であって、他のコマンド形態を用いてもよい。また、この例では、制御コマンドが2つの制御信号で構成されることになるが、制御コマンドを構成する制御信号数は、1であってもよいし、3以上の複数であってもよい。
図3(A)に示す例において、コマンド8000(h)〜80XX(h)は、特別図柄表示装置4による特図ゲームで特別図柄の可変表示を開始するときに送信される可変表示開始コマンドである。なお、XX(h)は不特定の16進数であることを示し、演出制御コマンドによる指示内容に応じて任意に設定される値であればよい。可変表示開始コマンドは、例えば特別図柄表示装置4による特別図柄の可変表示が開始されてから確定特別図柄が停止表示されるまでの時間である特別図柄の可変表示時間や、飾り図柄の可変表示態様をリーチとしてからハズレとなるリーチハズレとするかリーチとすることなくハズレとなる通常ハズレとするか、さらには大当り開始前再抽選演出表示を実行するか否かなどを示すEXTデータを含んでいる。すなわち、可変表示開始コマンドは、特別図柄及び飾り図柄の可変表示時間(総可変表示時間)を示す演出制御コマンドであり、表示に使用する可変表示パターン(変動パターン)を指定する可変表示パターンコマンドである。
ここで、リーチとは、画像表示装置5にて導出表示した飾り図柄が大当り組合せの一部を構成しているときに未だ導出表示していない飾り図柄(リーチ変動図柄という)については可変表示が行われている表示態様、あるいは、全て又は一部の飾り図柄が大当り図柄の全て又は一部を構成しながら同期して可変表示している表示態様のことである。具体的には、予め定められた組合せ有効ライン上の一部の可変表示部に予め定められた大当り組合せを構成する図柄を停止表示しているときに未だ停止表示していない組合せ有効ライン上の可変表示部において可変表示が行われている表示態様(例えば、表示領域に設けられた「左」、「中」、「右」の可変表示部のうち「左」、「右」の可変表示部には大当り図柄の一部となる(例えば「7」)が停止表示されている状態で「中」の可変表示部は未だ可変表示が行われている表示態様)、あるいは、有効ライン上の可変表示部の全て又は一部の飾り図柄が大当り図柄の全て又は一部を構成しながら同期して可変表示している表示態様(例えば、表示領域に設けられた「左」、「中」、「右」の可変表示部の全てで可変表示が行われてどの状態が表示されても同一の飾り図柄が揃っている態様で可変表示が行われている表示態様)である。また、リーチの際に、通常と異なる演出がランプや音などで行われることがある。この演出をリーチ演出という。また、リーチの際に、画像表示装置5にてキャラクタ(人物等を模した演出表示であり、飾り図柄とは異なるもの)を表示させたり、背景の表示態様を変化させたり、飾り図柄の可変表示態様を変化させたりすることがある。このキャラクタの表示や背景の表示態様、飾り図柄の変動態様の変化を、リーチ演出表示という。
また、大当り開始前再抽選演出表示とは、画像表示装置5による飾り図柄の可変表示が開始されてから可変表示時間が経過する以前に、通常大当り組合せとなる飾り図柄を仮停止表示させて特図ゲームの可変表示結果が大当りとなった旨を報知した後に、飾り図柄を再可変表示させて可変表示時間が経過したときに通常大当り図柄又は確変大当り図柄を導出表示させることにより、特図ゲームの可変表示結果を通常大当りから確変大当りに成り上げるか否かの再抽選を行う演出表示のことである。具体的には、画像表示装置5による飾り図柄の可変表示を開始してから可変表示時間経過前の所定タイミングに、「左」、「中」、「右」の可変表示部に通常大当り図柄を仮停止表示させるとともに、例えば画像表示装置5に所定の大当り報知用画像を表示させたり、スピーカ8L,8Rから所定の大当り報知用音声を出力させたりするなどして、遊技者に大当りが発生した旨を報知する。それから所定期間経過した後、例えば画像表示装置5に所定の再抽選報知用画像を表示させたり、スピーカ8L,8Rから再抽選報知用音声を出力させたりするなどして、発生した通常大当りを確変大当りに成り上げるか否かの再抽選が行われる旨を遊技者に報知するとともに、画像表示装置5による飾り図柄の可変表示を再開させる。そして、飾り図柄の可変表示を開始してから可変表示時間が経過したときに、通常大当り組合せの飾り図柄又は確変大当り組合せの飾り図柄を導出表示させる。この結果、確変大当り飾り図柄が導出表示されたときには、画像表示装置5やスピーカ8L,8Rなどを用いて、確変大当りに成り上がった旨の報知演出が実行される一方で、通常大当り飾り図柄が導出表示されたときには、成り上がらなかった旨の報知演出が実行される。なお、この実施の形態では、再抽選を行う際、仮停止表示された通常大当り組合せの飾り図柄を再度可変表示させてから、通常大当り組合せの飾り図柄又は確変大当り組合せの飾り図柄を導出表示するものとしたが、仮停止表示された通常大当り図柄を可変表示させることなく、例えば所定のアニメ画像を伴った演出表示などを行った後に、通常大当り組合せの飾り図柄又は確変大当り組合せの飾り図柄に変更させるようにしてもよい。
コマンド90XX(h)は、画像表示装置5による飾り図柄の可変表示結果が大当りとなるか否かや、大当り終了後の遊技状態が高確率状態となるか否かを示す表示結果コマンドである。例えば図3(B)に示すように、コマンド9000(h)は、特図ゲームの可変表示結果がハズレとなることを示している。コマンド9001(h)は、特図ゲームの可変表示結果が15ラウンド大当りとなることと、大当り終了後の遊技状態が通常遊技状態になることと、を示している。コマンド9002(h)は、特図ゲームの可変表示結果が15ラウンド大当りとなることと、大当り終了後の遊技状態が高確率状態になることと、大当り終了後再抽選演出表示を行わないことと、を示している。コマンド9003(h)は、特図ゲームの可変表示結果が15ラウンド大当りとなることと、大当り終了後の遊技状態が高確率状態になることと、大当り終了後再抽選演出表示を行うことと、を示している。コマンド9004(h)は、特図ゲームの可変表示結果が2ラウンド大当りとなることを示している。このため、演出制御基板12の側では、表示結果コマンドによって特図ゲームにおける可変表示結果の種類がハズレであるか15ラウンド大当りであるか2ラウンド大当りであるかを特定することが可能となるとともに、特図ゲームにおける可変表示結果の種類が15ラウンド大当りであるときには、大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態とするか高確率状態とするかを特定することができる。また、15ラウンド大当りの終了後の遊技状態が高確率状態となるときには、大当り終了後再抽選演出表示の実行の有無をも特定することができる。
ここで、大当り終了後再抽選演出表示とは、画像表示装置5による飾り図柄の可変表示結果として通常大当り組合せの飾り図柄が導出表示されたことに基づいて発生した大当り遊技状態の終了後に、その後の遊技状態を、飾り図柄の可変表示結果に対応する通常遊技状態から、高確率状態に成り上げるか否かの再抽選を行う演出表示である。具体的には、大当り遊技状態が終了した後に、通常の大当り終了時(再抽選を行わない大当り終了時)とは異なる態様のエンディング画像を画像表示装置5に表示することにより、終了した通常大当りを確変大当りに成上げるか否かの再抽選が行われる旨を遊技者に報知する。その後、画像表示装置5による飾り図柄を可変表示させ、所定期間経過後、通常大当り組合せの飾り図柄又は確変大当り組合せの飾り図柄を導出表示させる。この結果、確変大当り飾り図柄が導出表示されたときには、画像表示装置5やスピーカ8L,8Rなどを用いて、高確率状態に成り上がった旨の報知演出が実行される一方で、通常大当り飾り図柄が導出表示されたときには、成り上がらなかった旨の報知演出が実行される。なお、この実施の形態では、再抽選を行う際、導出表示された通常大当り組合せの飾り図柄を可変表示させてから、通常大当り組合せの飾り図柄又は確変大当り組合せの飾り図柄を導出表示するものとしたが、導出表示させた通常大当り図柄を可変表示させることなく、例えば所定のアニメ画像を伴った演出表示などを行った後に、通常大当り組合せの飾り図柄又は確変大当り組合せの飾り図柄に変更させるようにしてもよい。また、飾り図柄に表示することなく、確変大当りとするか否かを報知するアニメ画像などを表示するようにしてもよい。例えば大当り終了時に画像表示装置5でルーレットゲームを開始させ、回転するルーレットに投入されたボールが「奇数」に入ったときには、画像表示装置5上に「確変!!」と表示して、大当り終了後の遊技状態が高確率状態となることを報知するようにし、投入されたボールが「偶数」に入ったときには、画像表示装置5上に「残念!!」と表示して、大当り終了後の遊技状態が通常遊技状態となることを報知するようにしてもよい。
コマンドA000(h)は、特別図柄表示装置4による特図ゲームでの可変表示結果が「大当り」となったことにより、大当り遊技状態が開始されることを示す大当り開始コマンドである。例えば、大当り開始コマンドは、パチンコ遊技機1が大当り遊技状態に移行することを示すコマンドである。コマンドA1XX(h)は、大当り遊技状態において開始されるラウンドの回数を示すラウンド数通知コマンドである。コマンドB0XX(h)は、大当り遊技状態が終了することを示す大当り終了コマンドである。また、この実施の形態では、大当り終了コマンドは、大当り終了時に画像表示装置5にて実行される演出表示の内容、具体的には、大当り終了時に大当り終了後再抽選演出表示を実行するか否かや、大当り終了後再抽選演出表示によって大当り後の遊技状態が高確率状態に成り上がるか否か、或いは大当り終了後再抽選演出表示を実行しない場合、確変突入時演出表示を実行するか否かを示している。
例えば図3(C)に示すように、コマンドB000(h)は、特図ゲームの可変表示結果が15ラウンド大当りで、大当り終了後の遊技状態が高確率状態となる場合において、大当り終了後再抽選演出表示を行わない旨の決定がなされているときに送出される大当り終了コマンドであり、大当り終了後再抽選演出表示を伴わない大当り終了演出表示を実行することを示している。コマンドB001(h)は、特図ゲームの可変表示結果が15ラウンド大当りで、大当り終了後の遊技状態が通常遊技状態となる場合に送出される大当り終了コマンドであり、大当り終了後再抽選演出表示を実行することと、この大当り終了後再抽選演出表示によって大当り後の遊技状態が高確率状態に成り上がらないことと、を示している。コマンドB002(h)は、特図ゲームの可変表示結果が15ラウンド大当りで、大当り終了後の遊技状態が高確率状態となる場合において、大当り終了後再抽選演出表示を行う旨の決定がなされているときに送出される大当り終了コマンドであり、大当り終了後再抽選演出表示を実行することと、この大当り終了後再抽選演出表示によって大当り後の遊技状態が高確率状態に成り上がることと、を示している。コマンドB003(h)は、特図ゲームの可変表示結果が2ラウンド大当りとなる場合、即ち飾り図柄の可変表示結果が突然確変大当りとなる場合に送出される大当り終了コマンドであり、確変突入時演出表示を実行することを示している。
このため、演出制御基板12の側では、大当り終了コマンドによって、大当り終了時に大当り終了後再抽選演出表示を実行するか否かや、大当り終了後再抽選演出表示によって大当り後の遊技状態が高確率状態に成り上がるか否か、或いは大当り終了後再抽選演出表示を実行しない場合、確変突入時演出表示を実行するか否かを特定することができる。
その他、演出制御コマンドとしては、大当り遊技状態が終了するときに確変制御が開始されることを示す確変開始コマンド、大当り遊技状態が終了するときに時短制御が開始されることを示す時短開始コマンド、確変制御が終了されることを示す確変終了コマンドや時短制御が終了されることを示す時短終了コマンドなどが用意されていてもよい。
主基板11には、図2に示すように、始動入賞口である普通可変入賞球装置6、大入賞口である特別可変入賞球装置7やその他の入賞口への遊技球の入賞等を検出するための各入賞口スイッチ70からの検出信号を受信するための配線も接続されている。さらに、主基板11には、普通可変入賞球装置6における可動翼片の可動制御や特別可変入賞球装置7における開成・閉成制御を行うための指令信号をソレノイド21及び22へ送信するための配線が接続されている。
主基板11は、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路107、ソレノイド回路108などを搭載して構成される。遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラムを記憶するROM(Read Only Memory)101と、ワークメモリとして使用されるRAM(Random Access Memory)102と、遊技制御用のプログラムに従って制御動作を行うCPU(Central Processing Unit)103と、I/O(Input/Output)ポート104と、を含んでいる。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、図4に示すように、特図保留メモリ110と、ランダムカウンタ111と、大当り判定用テーブルメモリ112と、確定特別図柄決定用テーブルメモリ113と、可変表示パターンテーブルメモリ114と、可変表示パターン決定用テーブルメモリ115と、再抽選演出表示実行決定用テーブルメモリ116と、各種カウンタ117と、フラグメモリ118と、各種タイマ119と、を備えている。
特図保留メモリ110は、遊技球が普通可変入賞球装置6に入賞して特別図柄の可変表示(特図ゲーム)を実行するための条件(始動条件)が成立したが、従前の可変表示を実行中である等の理由のために可変表示を実際に開始するための条件(開始条件)が成立していない保留状態を記憶するためのメモリである。特図保留メモリ110では、4つのエントリが設けられており、各エントリには、普通可変入賞球装置6への入賞順に保留番号とその入賞により抽出された乱数値(後述するランダムR1の値)が対応付けて格納される。特別図柄の可変表示が1回終了したり、大当り遊技状態が終了したりするごとに、最上位の情報に基づいた可変表示の開始条件が成立し、最上位の情報に基づいた可変表示が実行される。このとき、第2位以下の格納データが1位ずつ繰り上がる。また、特別図柄の可変表示中等に遊技球が普通可変入賞球装置6に新たに入賞した場合には、その入賞による乱数値が最上位の空エントリに格納される。
ランダムカウンタ111は、遊技制御に用いられる判定用乱数や表示用乱数のカウントを行うものである。図5は、ランダムカウンタ111によりカウントされる各乱数を示す説明図である。ランダムカウンタ111は、図5に示すように、ランダムR1〜R6のカウントを行う。ランダムR1は、大当りを発生させてパチンコ遊技機1を特定遊技状態とするか否かを決定する大当り判定用の乱数であり、「0」〜「65535」の範囲の値をとる。ランダムR2は、パチンコ遊技機1を大当り遊技状態とした後に高確率状態へと移行する確率変動制御(確変制御)を行うか否かを判定するための乱数であり、「0」〜「9」の範囲の値をとる。
ランダムR3は、確定図柄として導出表示する特別図柄を決定する確定特別図柄決定用の乱数であり、「0」〜「349」の範囲の値をとる。ランダムR4は、ハズレ時にリーチとするか否かを決定するリーチ判定用の乱数であり、「0」〜「1530」の範囲の値をとる。ランダムR5は、特別図柄の可変表示に用いる可変表示パターンを決定するための表示用の乱数であり、「0」〜「108」の範囲の値をとる。ランダムR6は、大当り遊技状態の終了後に再抽選演出表示を実行するか否かを判定する再抽選演出表示実行決定用の乱数であり、「0」〜「99」の範囲の値をとる。
図4に示す大当り判定用テーブルメモリ112は、CPU103が特図ゲームにおける表示結果を大当りとするか否かを判定するために設定される複数の大当り判定用テーブルを記憶する。具体的には、大当り判定用テーブルメモリ112は、図6(A)に示す通常時大当り判定用テーブル120と、図6(B)に示す確変時大当り判定用テーブル121と、を格納する。
図6(A)に示す通常時大当り判定用テーブル120と、図6(B)に示す確変時大当り判定用テーブル121と、は、特別図柄表示装置4による特図ゲームの表示結果を大当りとするか否かを判定するためのテーブルである。各大当り判定用テーブル120及び121では、ランダムR1の値と特図ゲームの表示結果を示す設定データとが対応付けて格納されている。そして、確変時大当り判定用テーブル121では、通常時大当り判定用テーブル120に比べてより多くのランダムR1の値が、「大当り」の表示結果と対応付けられている。すなわち、確変時大当り判定用テーブル121を用いて特図ゲームの表示結果を決定することで、通常遊技状態のときよりも大当り遊技状態となる確率が高い高確率状態とすることができる。
この実施の形態において、図6(A)に示す通常時大当り判定用テーブル120には、ランダムカウンタ111より抽出されるランダムR1の値「0〜65535」のうち「2001〜2184」が「大当り」の表示結果と対応付けられている。一方、図6(B)に示す確変時大当り判定用テーブル121には、ランダムカウンタ111によりカウントされるランダムR1の値「0〜65535」のうち「2001〜3104」が「大当り」の表示結果と対応付けられている。
図4に示す確定特別図柄決定用テーブルメモリ113は、特図ゲームでの確定図柄として導出表示する特別図柄を決定するために設定される複数の確定特別図柄決定用テーブルを記憶する。具体的には、確定特別図柄決定用テーブルメモリ113は、図7(A)に示すハズレ時確定特別図柄決定用テーブル130と、図7(B)に示す大当り時確定特別図柄決定用テーブル131と、を格納する。
図7(A)に示すハズレ時確定特別図柄決定用テーブル130と、図7(B)に示す大当り時確定特別図柄決定用テーブル131と、は、特別図柄表示装置4による特図ゲームの表示結果として導出表示される確定特別図柄を決定するためのテーブルである。各確定特別図柄決定用テーブル130及び131では、ランダムR3の値と確定特別図柄を示す設定データとが対応付けて格納されている。
図4に示す可変表示パターンテーブルメモリ114は、特図ゲームや飾り図柄の可変表示で使用される複数の可変表示パターンを記憶する。具体的には、可変表示パターンテーブルメモリ114は、図8に示す可変表示パターンテーブル140を格納する。
図8に示す可変表示パターンテーブル140には、例えば、複数の可変表示パターンと、各種タイマ119に設けられた可変表示時間タイマが計測する特別図柄及び飾り図柄の総可変表示時間と、可変表示開始コマンド80XX(h)のEXTデータとして設定される制御コードと、が対応付けて格納されている。この実施の形態では、突然確変大当り、突然確変大当り以外の大当り、リーチハズレ、通常ハズレのそれぞれに対応して異なる可変表示パターンが用意されている。例えば、突然確変大当りに対応する可変表示パターンとしては、突然確変大当り時可変表示パターン(図8の可変表示パターン#60)が用意されている。また、突然確変大当り以外の大当りに対応する可変表示パターンとして、リーチA〜リーチEの大当り時可変表示パターンが用意されている。また、リーチA〜リーチEの大当り時可変表示パターンのそれぞれには、大当り開始前再抽選演出表示の実行を伴うものと、伴わないものと、が用意されている。リーチハズレに対応する可変表示パターンとしては、リーチA〜リーチEのリーチ時可変表示パターンが用意されている。通常ハズレに対応する可変表示パターンとしては、通常ハズレ時可変表示パターン(図8の可変表示パターン#1)が用意されている。可変表示パターンは可変表示開始コマンドによって指定されることから、演出制御基板12の側においては、可変表示開始コマンドにて指定された可変表示パターンにより、画像表示装置5での飾り図柄の可変表示結果をハズレとするか突然確変大当り以外の大当りとするか突然確変大当りとするか、ハズレの場合にリーチとするか否か、及び、大当りの場合に大当り開始前再抽選演出表示を実行するか否かを特定することができる。
図4に示す可変表示パターン決定用テーブルメモリ115は、図9(A)に示すリーチ時可変表示パターン決定用テーブル150と、図9(B)に示す大当り時可変表示パターン決定用テーブル151と、を格納している。各可変表示パターン決定用テーブル150及び151は、飾り図柄の可変表示結果を突然確変大当りでない大当り、あるいはリーチハズレとするときに、ランダムカウンタ111より抽出されるランダムR5の値に基づいて、複数種類ある可変表示パターンのうちから特図ゲームや飾り図柄の可変表示に使用するものを選択決定できるように構成されている。
ここで、リーチ時可変表示パターン決定用テーブル150と、大当り時可変表示パターン決定用テーブル151と、を比べると、各可変表示パターン(リーチの種類)に対するランダムR5の値の割当てが異なっている。すなわち、飾り図柄の可変表示における表示結果がリーチハズレとなるか、突然確変大当り以外の大当りとなるかに応じて、選択されるリーチ種類の割合が異なるものとなっている。これにより、表示結果が大当りとなる確率は、飾り図柄の可変表示中に出現するリーチの種類に応じて異なるものとなる。このように、リーチの種類毎に決められる表示結果が大当りとなる確率は、リーチの大当り信頼度、あるいは単に、リーチの信頼度とも称される。
図4に示す再抽選演出表示実行決定用テーブルメモリ116は、図10に示す大当り終了後再抽選演出表示実行決定用テーブル160を格納している。大当り終了後再抽選演出表示実行決定用テーブル160は、ランダムカウンタ111より抽出されるランダムR6の値に基づいて、画像表示装置5にて大当り終了後再抽選演出表示を実行するか否かを決定できるように構成されている。
図4に示す各種カウンタ117は、大入賞口開放回数カウンタと、大入賞口入賞球カウンタと、を備えている。大入賞口開放回数カウンタは、大当り遊技状態にて開閉板により特別可変入賞球装置7に設けられた大入賞口を開放する回数、すなわちラウンドの実行回数を、カウントするためのものである。例えば、大当り遊技状態にて開閉板により大入賞口を開成して各ラウンドを開始するときに、大入賞口開放回数カウンタにおけるカウント値を1加算する。その後、大当り遊技状態が終了するとき(あるいは、次の大当り遊技状態が開始されるとき)には、カウント値を、例えば「0」などといった、所定の初期値に設定する初期化を行う。
大入賞口入賞球カウンタは、大当り遊技状態にて実行される各ラウンド中において、特別可変入賞球装置7に設けられた大入賞口への入賞球の個数をカウントするためのものである。例えば、大当り遊技状態にて大入賞口スイッチによって遊技球が検出されたときに、大入賞口入賞球カウンタにおけるカウント値を1加算する。その後、大当り遊技状態中にて各ラウンドが終了するとき(あるいは、新たなラウンドが開始されるとき)には、カウント値を、例えば「0」に設定するなどといった、所定の初期値に設定する初期化を行う。
フラグメモリ118は、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられる複数種類のフラグを設定するためのものである。例えば、フラグメモリ118には、特別図柄プロセスフラグ、普通図柄プロセスフラグ、大当りフラグ、確変確定フラグ、確変中フラグ、メイン側突然確変フラグ、大入賞口開放待ちフラグ、大当り終了後再抽選演出表示フラグ、入力状態フラグ、エラーフラグ及びタイマ割込フラグなどが設けられている。
特別図柄プロセスフラグは、後述する特別図柄プロセス処理(図21)において、どの処理を選択・実行すべきかを指示する。普通図柄プロセスフラグは、普通図柄プロセス処理において、どの処理を選択・実行すべきかを指示する。大当りフラグは、特別図柄表示装置4による特図ゲームの表示結果が大当りとなるときにオン状態にセットされ、ハズレとなるときにクリアされオフ状態となる。なお、大当りフラグは、大当り終了時にクリアされオフ状態になるようにしてもよい。
確変確定フラグは、特別図柄表示装置4による特図ゲーム及び画像表示装置5による飾り図柄の可変表示を開始するときに、特図ゲームの可変表示結果及び飾り図柄の可変表示結果を大当りとし、大当り終了後の遊技状態を高確率状態にする旨の決定がなされると、オン状態にセットされ、大当り遊技状態が終了するときにクリアされてオフ状態になる。確変中フラグは、大当り遊技状態が終了するときに確変確定フラグがオンとなっていれば、オン状態にセットされ、通常大当りとなったことに基づく大当り遊技状態が終了するとき等にクリアされてオフ状態となる。メイン側突然確変フラグは、特別図柄表示装置4による特図ゲームの表示結果が2ラウンド大当りとなるときにオン状態にセットされ、大当り遊技状態が終了するときにクリアされてオフ状態になる。
大入賞口開放待ちフラグは、特図ゲームにおける可変表示結果が大当りとなったことに基づく大当り遊技状態にて最初のラウンドが開始されるより前や、各ラウンドが終了した後に次のラウンドが開始されるより前に、オン状態にセットされ、各種タイマ119に設けられた大入賞口開放待ち時間タイマがタイムアウトしたときに、クリアされてオフ状態となる。大当り終了後再抽選演出表示フラグは、大当り終了後再抽選演出表示が実行される旨の決定がなされたときにオン状態にセットされ、大当り遊技状態を終了するときにクリアされ、オフ状態となる。
入力状態フラグは、I/Oポート104に入力される各種信号の状態や各入賞口スイッチ70から入力される検出信号の状態等に応じて各々セットあるいはクリアされる複数ビットからなるフラグである。エラーフラグは、パチンコ遊技機1において各種のエラーが発生したときに、発生したエラーの種類に対応するビットがセットされる複数ビットからなるフラグである。タイマ割込フラグは、所定時間が経過してタイマ割込みが発生するごとにオン状態にセットされる。
各種タイマ119は、遊技の制御に用いられる複数種類のタイマを含んで構成されている。例えば、各種タイマ119は、メイン側可変表示時間タイマや、メイン側大当り終了演出表示時間タイマ、大入賞口開放待ち時間タイマ、大入賞口開放時間タイマなどを含んでいる。メイン側可変表示時間タイマは、特図ゲームにおける特別図柄の残り可変表示時間に対応したタイマ値を記憶し、定期的にタイマ値をカウントダウンするダウンカウンタとして用いられる。この場合、メイン側可変表示時間タイマには、特別図柄表示装置4による特別図柄の可変表示が開始されるに際して決定された可変表示パターンに対応したタイマ初期値が設定される。メイン側大当り終了演出表示時間タイマは、画像表示装置5による大当り終了演出表示の実行時間を主基板11側で計測するためのダウンカウンタであり、主基板11から演出制御基板12に対して大当り終了コマンドが送出されるに際して、後述する大当り終了後再抽選演出表示実行決定処理(図26)での決定結果に対応したタイマ初期値が設定される。
大入賞口開放待ち時間タイマは、特図ゲームにおける可変表示結果が大当りとなったことに基づく大当り遊技状態にて、開閉板により大入賞口を開成してラウンドを開始するまでの待ち時間を計測するためのダウンカウンタである。大入賞口開放待ち時間タイマは、大当り遊技状態が開始されるときや、大当り遊技状態における各ラウンドが終了した後に次のラウンドが開始されるより前に、所定のタイマ初期値がセットされ、定期的に行われるタイマ値のカウントダウンが開始される。大入賞口開放時間タイマは、大当り遊技状態にて実行される各ラウンドにおいて開閉板により大入賞口を開成してからの経過時間を計測するためのダウンカウンタである。大入賞口開放時間タイマは、大当り遊技状態における各ラウンドが開始されるときに、特別図柄表示装置4による特図ゲームの表示結果が15ラウンド大当りである場合にはタイマ初期値T1(例えば29秒に対応するタイマ初期値)が、2ラウンド大当りである場合にはタイマ初期値T0(例えば2秒に対応するタイマ初期値)がセットされ、定期的に行われるタイマ値のカウントダウンが開始される。
図2に示すスイッチ回路107は、各入賞口スイッチ70からの検出信号を取り込んで、遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝達する。ソレノイド回路108は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からの指令に従って各ソレノイド21及び22を駆動する。ソレノイド21は、リンク機構を介して普通可変入賞球装置6の可動翼片に連結されている。ソレノイド22は、リンク機構を介して特別可変入賞球装置7の開閉板に連結されている。
演出制御基板12は、画像表示装置5における表示動作や、スピーカ8L,8Rからの音声出力動作、遊技効果ランプ9におけるランプの点灯動作及び消灯動作などの制御を行うものである。例えば、演出制御基板12は、主基板11から伝送される演出制御コマンドに基づいて画像表示装置5に画像の切換表示を実行させることなどにより、各種の演出表示を実行する制御を行う。また、演出制御基板12には、音声出力回路13やランプドライバ回路14への制御信号を伝送する配線などが接続されている。
図11は、演出制御基板12のハードウェア構成例を示すブロック図である。演出制御基板12は、CPU200と、ROM201と、RAM202と、VDP(Video Display Processor)203と、CGROM(Character Generator ROM)204と、VRAM(Video RAM)205と、音声データ出力回路206と、ランプデータ出力回路207と、を備えている。
CPU200は、主基板11から送信された演出制御コマンドを受信すると、RAM202の所定領域をワークエリアとして用いながら、ROM201から演出制御を行うための制御データを読み出す。こうして読み出した制御データに基づいて、CPU200は、VDP203に描画指令を送るなどして画像表示装置5の表示制御を行ったり、音声データ出力回路206から音声出力回路13に音声データを出力させるなどして音声出力制御を行ったり、ランプデータ出力回路207からランプドライバ回路14にランプデータを出力させるなどしてランプ点灯制御を行ったりする。
VDP203は、例えば画像表示装置5による画像表示を行うための表示制御機能及び高速描画機能を有し、CPU200からの描画指令に従った画像処理を実行する。また、CPU200とは独立した二次元のアドレス空間を持ち、そこにVRAM205をマッピングしている。例えばVDP203は、CGROM204から読み出した画像データをVRAM205の所定領域に展開する。そして、画像表示装置5に対してR(赤)、G(緑)、B(青)信号及び同期信号などからなる映像信号を出力する。一例として、R、G、B信号はそれぞれ8ビットで表され、画像表示装置5はVDP203からの指示に従ってR、G、Bのそれぞれを256階調、これらを合成して約1670万色の多色表示を行うことができる。なお、R、G、B信号のビット数は8ビット以外のビット数であってもよく、また、R、G、B信号の各ビット数が互いに異なる数であってもよい。
CGROM204は、画像表示装置5にて画像表示を行うために使用される各種の画像データを記憶しておくためのものである。例えば、CGROM204には、画像表示装置5にて表示される画像の中でも使用頻度の高いキャラクタ画像データ、具体的には、人物、動物、または、文字、図形もしくは記号等が予め記憶されていている。
VRAM205は、VDP203による画像データの展開が行われるフレームバッファメモリである。
音声データ出力回路206は、CPU200からの制御指令を受けて音声出力回路13に音声データを出力する。音声出力回路13では、例えば音声データ出力回路206から受けた音声データにデジタル/アナログ変換を施すなどして音声信号を生成し、スピーカ8L、8Rに供給することによって音声を出力させる。
ランプデータ出力回路207は、CPU200からの制御指令を受けてランプドライバ回路14にランプデータを出力する。ランプドライバ回路14では、例えばランプデータ出力回路207から受けたランプデータに応じたランプ駆動信号を生成し、遊技効果ランプ9に供給することによってランプの点灯/消灯切換を行う。
また、演出制御基板12は、図12に示すように、受信コマンドバッファメモリ210と、ランダムカウンタ211と、表示制御パターンテーブルメモリ212と、飾り図柄決定用テーブルメモリ213と、表示結果メモリ214と、大当り時表示用飾り図柄メモリ215と、フラグメモリ216と、各種タイマ217と、を備えている。
図12に示す受信コマンドバッファメモリ210には、主基板11から受信した演出制御コマンドを格納するための受信コマンドバッファが複数設けられている。図13は、受信コマンドバッファメモリ210の構成例を示す図である。図13に示す例では、12個の受信コマンドバッファが設けられており、受信したコマンドを格納する受信コマンドバッファは、コマンド受信個数カウンタで指定される。コマンド受信個数カウンタは、「0」〜「11」の値をとる。各受信コマンドバッファは、例えば1バイトで構成され、複数の受信コマンドバッファをリングバッファとして使用することにより、2バイト構成の演出制御コマンドを6個格納することができる。
図12に示すランダムカウンタ211は、飾り図柄の可変表示内容を決定するために用いられる各種乱数のカウントを行うものである。図14は、ランダムカウンタ211によりカウントされる各乱数を示す説明図である。ランダムカウンタ211は、図14に示すように、ランダムR10〜R13のカウントを行う。ランダムR10は、大当り時における飾り図柄の確定図柄と、ハズレ時に左側の飾り図柄における確定図柄と、大当り終了後再抽選演出表示の再抽選結果として導出表示される大当り図柄と、を決定する乱数であり、「0」〜「249」の範囲の値をとる。ランダムR11は、ハズレ時に中央の飾り図柄における確定図柄を決定する乱数であり、「0」〜「162」の範囲の値をとる。ランダムR12は、リーチとしない通常ハズレ時に右側の飾り図柄における確定図柄を決定する乱数であり、「0」〜「72」の範囲の値をとる。ランダムR13は、大当り開始前再抽選演出表示が行われるときに、確定図柄が導出表示される前に仮停止表示される大当り図柄を決定する乱数であり、「0」〜「106」の範囲の値をとる。
図12に示す表示制御パターンテーブルメモリ212は、主基板11から受けた演出制御コマンドに基づいて選択される表示制御パターン決定用テーブルを記憶する。表示制御パターンテーブルメモリ212は、例えば図15に示す図柄表示制御パターンテーブル220などを含んでいる。
図15に示す図柄表示制御パターンテーブル220は、複数種類の図柄表示制御パターンを格納する。各図柄表示制御パターンは、図16に示すように、図柄表示制御プロセスタイマ設定値、図柄表示制御データなど、飾り図柄の表示状態を制御するためのデータからなり、時系列的に飾り図柄の可変表示速度や表示する図柄の大きさ、その表示状態での表示期間、キャラクタの切替タイミング等が設定されている。
図12に示す飾り図柄決定用テーブルメモリ213は、画像表示装置5にて可変表示される飾り図柄の確定図柄や、大当り開始前再抽選演出表示の実行時に仮停止表示される飾り図柄を決定するために用いられる複数種類の飾り図柄決定用テーブルを記憶する。具体的には、飾り図柄決定用テーブルメモリ213は、図17(A)に示す通常大当り時確定飾り図柄決定用テーブル230、図17(B)に示す確変大当り時確定飾り図柄決定用テーブル231、図17(C)に示す仮停止飾り図柄決定用テーブル232、図18(A)に示す左確定飾り図柄決定用テーブル233、図18(B)に示す中確定飾り図柄決定用テーブル234、及び図18(C)に示す右確定飾り図柄決定用テーブル235を格納する。
図17(A)に示す通常大当り時確定飾り図柄決定用テーブル230は、通常大当りとなるときや、大当り終了後再抽選演出表示が実行されるときに、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示結果として、また、大当り終了後の遊技状態が通常遊技状態となるときに、大当り終了後再抽選演出表示の再抽選結果として、「左」、「中」、「右」の可変表示部にて導出表示される同一の通常大当り用飾り図柄を決定するためのテーブルである。例えば、通常大当り時確定飾り図柄決定用テーブル230は、ランダムR10の値と、確定図柄として選択決定される通常大当り用飾り図柄の図柄番号と、を対応付ける決定用データなどから構成されている。
図17(B)に示す確変大当り時確定飾り図柄決定用テーブル231は、確変大当りとなるときに、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示結果として、また、大当り終了後の遊技状態が高確率状態となるときに、大当り終了後再抽選演出表示の再抽選結果として、「左」、「中」、「右」の可変表示部にて導出表示される同一の確変大当り用飾り図柄を決定するためのテーブルである。例えば、確変大当り時確定飾り図柄決定用テーブル231は、ランダムR10の値と、確定図柄として選択決定される確変大当り用飾り図柄の図柄番号とを対応付ける決定用データなどから構成されている。
図17(C)に示す仮停止飾り図柄決定用テーブル232は、大当り開始前再抽選演出表示が行われるときに、確定図柄が導出表示される前に仮停止表示される大当り図柄を決定するためのテーブルである。例えば仮停止飾り図柄決定用テーブル232は、ランダムR13の値と、仮停止表示される飾り図柄として選択決定される通常大当り用飾り図柄の図柄番号と、を対応付ける決定用データなどから構成されている。
図18(A)に示す左確定飾り図柄決定用テーブル233は、リーチハズレまたは通常ハズレとなるときに、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示結果として「左」の可変表示部にて導出表示される飾り図柄を決定するためのテーブルである。例えば、左確定飾り図柄決定用テーブル233は、ランダムR10の値と、「左」の可変表示部における確定図柄となる飾り図柄の図柄番号と、を対応付ける決定用データなどから構成されている。
図18(B)に示す中確定飾り図柄決定用テーブル234は、リーチハズレまたは通常ハズレとなるときに、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示結果として「中」の可変表示部にて導出表示される飾り図柄を決定するためのテーブルである。例えば、中確定飾り図柄決定用テーブル234は、ランダムR11の値と、「左」の可変表示部における確定図柄の図柄番号に対する加算値と、を対応付ける決定用データなどから構成されている。すなわち、リーチハズレ時または通常ハズレ時には、ランダムR11に基づき中確定飾り図柄決定用テーブル234を用いて決定した加算値を、左確定飾り図柄決定用テーブル233を用いて決定した確定図柄の図柄番号に加算することで、「中」の可変表示部における確定図柄を決定することができる。なお、リーチハズレ時に中確定飾り図柄決定用テーブル234を用いて決定された加算値が「0」である場合には、可変表示結果をハズレとするために、「中」の可変表示部における確定図柄の図柄番号を1加算するなどしてもよい。
図18(C)に示す右確定飾り図柄決定用テーブル235は、通常ハズレとなるときに、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示結果として「右」の可変表示部にて導出表示される飾り図柄を決定するためのテーブルである。例えば、右確定飾り図柄決定用テーブル235は、ランダムR12の値と、「左」の可変表示部における確定図柄の図柄番号に対する加算値と、を対応付ける決定用データなどから構成されている。
図12に示す表示結果メモリ214は、主基板11から送信された表示結果コマンドのEXTデータを格納するものである。
大当り時表示用飾り図柄メモリ215は、パチンコ遊技機1が大当り遊技状態であるときに、画像表示装置5に表示させる飾り図柄を示すデータを格納する。例えば、大当り時表示用飾り図柄メモリ215には、主基板11から送信された大当り開始コマンドが演出制御基板12にて受信されたときに、確定飾り図柄を示すデータが記憶される。このとき、確定飾り図柄が主基板11から送信された可変表示開始コマンドや表示結果コマンドから特定される飾り図柄の可変表示結果と整合しているか否かの判定が行われ、整合していないと判別されたときには、不整合の判定結果を示す不整合情報データとして、例えば「?」を示す図柄といった、所定の飾り図柄を特定可能なデータが格納される。
フラグメモリ216は、画像表示装置5における表示状態や主基板11からのコマンド受信に応じて各々セットあるいはクリアされる複数種類のフラグを設定するためのものである。例えば、フラグメモリ216には、演出制御プロセスフラグ、可変表示開始フラグ、有効フラグ、大当り開始フラグ、大当り終了フラグ、サブ側突然確変フラグ、大当り終了演出表示中フラグ、及びタイマ割込フラグなどが設けられている。
演出制御プロセスフラグは、後述する演出制御プロセス処理(図36)において、どの処理を選択・実行すべきかを指示する。可変表示開始フラグは、主基板11から可変表示開始コマンド80XX(h)を受信したときにオン状態にセットされる。有効フラグは、主基板11から表示結果コマンド90XX(h)を受信したときにオン状態にセットされる。大当り開始フラグは、主基板11から大当り開始コマンドA000(h)を受信したときにオン状態にセットされ、大当り終了フラグは、主基板11から大当り終了コマンドB0XX(h)を受信したときにオン状態にセットされる。
サブ側突然確変フラグは、主基板11から表示結果コマンド9004(h)を受信したときにオン状態にセットされ、大当り遊技状態を終了するときにクリアされオフ状態となる。大当り終了演出表示中フラグは、主基板11から大当り終了コマンドB0XX(h)を受信したときにオン状態にセットされる。タイマ割込フラグは、所定時間が経過してタイマ割込みが発生するごとにオン状態にセットされる。
各種タイマ217は、画像表示装置5の表示制御に用いられる複数種類のタイマを含んで構成される。例えば、各種タイマ217は、図柄表示制御プロセスタイマや、可変表示時間タイマ、大当り終了演出表示時間タイマを含んでいる。
図柄表示制御プロセスタイマは、図柄表示プロセステーブルに設定されているプロセスタイマ値をカウントダウンすることにより、画像表示装置5にて飾り図柄を表示制御パターンに従った態様で可変表示させる可変表示期間を計測する。
可変表示時間タイマは、特別図柄表示装置4による特図ゲームに対応して画像表示装置5にて実行される飾り図柄の可変表示時間を演出制御基板12側で計測するためのものである。例えば、可変表示時間タイマは、飾り図柄の可変表示が実行される残り時間に対応したタイマ値を記憶し、定期的にタイマ値をカウントダウンするダウンカウンタとして用いられる。この場合、可変表示時間タイマには、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示が開始されるに際して、主基板11から送信された可変表示開始コマンドにて示された可変表示パターンに対応したタイマ初期値が設定される。
大当り終了演出表示時間タイマは、画像表示装置5による大当り終了演出表示の実行時間を演出制御基板12側で計測するためのダウンカウンタであり、主基板11から送信される大当り終了コマンドにて示された後述する大当り終了後再抽選演出表示実行決定処理(図25)での決定結果に対応したタイマ初期値が設定される。
次に、本実施例におけるパチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。図19は、主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100が実行する遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。主基板11では、所定の電源基板からの電源電圧が供給されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103が、まず、図19のフローチャートに示す遊技制御メイン処理を実行する。遊技制御メイン処理を開始すると、CPU103は、割込禁止に設定した後(ステップS1)、必要な初期設定を行う(ステップS2)。この初期設定では、例えば、RAM102がクリアされる。また、遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定を行う。これにより、以後、所定時間(例えば、2ミリ秒)ごとにCTCから割込要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込処理を実行することができる。初期設定が終了すると、割込を許可した後(ステップS3)、ループ処理に入る。
図19に示す遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込要求信号を受信して割込要求を受け付けると、図20のフローチャートに示す遊技制御割込処理を実行する。
遊技制御割込処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路107を介して各入賞口スイッチ70から入力される検出信号の状態を判定する(ステップS11)。続いて、所定のエラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS12)。この後、所定の判定用乱数を更新する判定用乱数更新処理(ステップS13)、所定の表示用乱数を更新する表示用乱数更新処理(ステップS14)と、を順次実行する。
次に、CPU103は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS15)。特別図柄プロセス処理では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序で制御するために、フラグメモリ118に設けられた特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選択されて実行される。特別図柄プロセス処理に続いて、CPU103は、普通図柄プロセス処理を実行する(ステップS16)。普通図柄プロセス処理では、普通図柄表示装置40を所定の順序で制御するために、フラグメモリ118に設けられた普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選択されて実行される。
さらに、CPU103は、所定のコマンド制御処理を実行することにより、主基板11から演出制御基板12等のサブ側の制御基板に対して制御コマンドを送出し、遊技状態に合わせた演出動作等の動作制御を指示する(ステップS17)。例えば、CPU103が所定のコマンド送信テーブルに設定された制御データに基づいてI/Oポート104からの信号出力動作を制御することなどにより、演出制御基板12等のサブ側の制御基板に対して、遊技状態に合わせた演出動作等の動作制御を指示する制御信号を送信させる。このコマンド制御処理により主基板11から送出された演出制御コマンドを演出制御基板12のCPU200が受け取り、その表示制御コマンドに従って画像表示装置5の表示制御などが行われる。
また、CPU103は、所定の情報出力処理を実行することにより、各種出力データの格納領域の内容をI/Oポート104に含まれる各出力ポートに出力する(ステップS18)。この情報出力処理では、主基板11から所定の情報端子基板に、大当り情報、始動情報、確率変動情報などをホール管理用コンピュータに対して出力する指令の送出も行われる。
続いて、CPU103は、所定のソレノイド出力処理を実行することにより、所定の条件が成立したときに普通可変入賞球装置6における可動翼片の可動制御や特別可変入賞球装置7における開閉板の開閉駆動を行う(ステップS19)。この後、所定の賞球処理を実行することにより、各入賞口スイッチ70から入力された検出信号に基づく賞球数の設定などを行い、払出制御基板に対して払出制御コマンドを出力可能とする(ステップS20)。
その後、CPU103は、特別図柄表示装置4の各セグメントLEDや各ドットLEDの点灯/消灯動作を制御する特別図柄表示制御処理(ステップS21)と、普通図柄表示装置40のLEDの点灯/消灯動作を制御する普通図柄表示制御処理(ステップS22)と、を順次実行する。
図21は、ステップS15にて実行される特別図柄プロセス処理を示すフローチャートである。特別図柄プロセス処理を開始すると、CPU103は、まず、遊技球が普通可変入賞球装置6に入賞したか否かを、各入賞口スイッチ70に含まれる始動球検出スイッチから入力される検出信号や、フラグメモリ118に設けられた入力状態フラグなどをチェックすることにより、判別する(ステップS101)。遊技球が入賞して始動球検出スイッチからの検出信号がオン状態となった場合(ステップS101;Yes)、入賞処理を実行する(ステップS102)。一方、遊技球が入賞していない場合(ステップS101;No)には、入賞処理をスキップする。
図22は、ステップS102の入賞処理を示すフローチャートである。この入賞処理において、CPU103は、まず、特図保留メモリ110が記憶している始動入賞記憶数が最大値の「4」であるか否かを判別する(ステップS201)。
始動入賞記憶数が「4」であるときには(ステップS201;Yes)、今回の入賞による始動検出は無効として、そのまま入賞処理が終了する。一方、始動入賞記憶数が4未満であるときには(ステップS201;No)、特図保留メモリ110の始動入賞記憶数を1加算し(ステップS202)、ランダムカウンタ111よりランダムR1の値を抽出し(ステップS203)、抽出したランダムR1の値を特図保留メモリ110の空エントリの先頭にセットする(ステップS204)。
この後、CPU103は、フラグメモリ118に格納されている特別図柄プロセスフラグの値に基づいて、図21に示すステップS110〜S116の7個の処理のいずれかを選択する。以下に、ステップS110〜S116の各処理について説明する。
ステップS110の特別図柄通常処理は、特別図柄プロセスフラグの値が初期値「0」のときに実行される処理である。この処理において、CPU103は、図23に示すように、まず、特図保留メモリ110が記憶している保留記憶数が「0」であるか否かを判別する(ステップS211)。ここで、特図保留メモリ110において、保留番号「1」に対応した大当り判定用乱数R1の値等の各種データが記憶されていない場合には、保留記憶数が「0」であると判別される。保留記憶数が「0」であれば(ステップS211;Yes)、特別図柄通常処理を終了する。
一方、保留記憶数が「0」ではないと判別すると(ステップS211;No)、特図保留メモリ110から保留番号「1」に対応して格納されているランダムR1の値を読み出す(ステップS212)。この際、保留記憶数を「1」減算し、且つ、特図保留メモリ110の第2〜第4エントリ(保留番号「2」〜「4」)に格納されたランダムR1の値を1エントリずつ上位にシフトする(ステップS213)。
その後、CPU103は、ステップS212の処理にて読み出したランダムR1の値に基づき、特別図柄表示装置4にて実行される特図ゲームにおける表示結果として、15ラウンド大当り図柄である「3」を停止表示するか、2ラウンド大当り図柄である「7」を停止表示するか、ハズレ図柄(例えば図柄番号が「3」及び「7」以外の特別図柄)を停止表示するかを判定する特別図柄判定処理を実行する(ステップS214)。この特別図柄判定処理を実行した後、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を可変表示パターン設定処理に対応した値である「1」に更新する(ステップS215)。
図24、図25及び図26は、図23に示すステップS214にて実行される特別図柄判定処理を示すフローチャートである。この特別図柄判定処理において、CPU103は、図24に示すように、まず、フラグメモリ118に設けられている確変中フラグをチェックして高確率状態(確変中)であるか否かを判別し(ステップS301)、確変中ではなければ(ステップS301;No)、通常遊技状態であると判断し、特図ゲームの表示結果を大当りとするか否かを判定するためのテーブルとして、図6(A)に示すような通常時大当り判定用テーブル120を設定する(ステップS302)。これに対して、確変中であれば(ステップS301;Yes)、図6(B)に示すような確変時大当り判定用テーブル121を設定する(ステップS303)。
続いて、CPU103は、ステップS212の処理にて読み出したランダムR1の値に基づき、ステップS302又はS303の処理にて設定した大当り判定用テーブル120又は121を用いて特図ゲームの表示結果を大当りとするか否かを判定する大当り判定処理を実行する(ステップS304)。そして、ハズレとすることに決定した場合には(ステップS305;No)、フラグメモリ118に設けられた大当りフラグをクリアしてオフ状態とした後(ステップS306)、ステップS312の処理へと進む。
これに対して、大当りとすることに決定した場合には(ステップS305;Yes)、フラグメモリ118に設けられた大当りフラグをオン状態にセットする(ステップS307)。続いて、CPU103は、ランダムカウンタ111よりランダムR2の値を抽出し(ステップS308)、抽出したランダムR2の値が奇数であるか偶数であるかにより、大当り終了後の遊技状態を高確率状態とするか通常遊技状態とするかを判定する確変判定処理を実行する(ステップS309)。
抽出したランダムR2の値が奇数である場合には、大当り終了後の遊技状態を高確率状態とするものと判定して(ステップS310;Yes)、フラグメモリ118に設けられた確変確定フラグをオン状態にセットする(ステップS311)。一方、偶数である場合には、大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態とするものと判定して(ステップS310;No)、ステップS311の処理をスキップする。
続いて、CPU103は、フラグメモリ118に設けられた大当りフラグがオンとなっているか否かを判定する(図25のステップS312)。この判定の結果、大当りフラグがオフの場合には(ステップS312;No)、特別図柄表示装置4による特図ゲームの確定図柄を決定するためのテーブルとして、図7(A)に示すハズレ時確定特別図柄決定用テーブル130を設定する(ステップS313)。
続いて、CPU103は、ランダムカウンタ111よりランダムR3の値を抽出し(ステップS314)、抽出したランダムR3の値に基づき、ステップS313の処理にて設定したハズレ時確定特別図柄決定用テーブル130を用いて、今回の特図ゲームにおける確定特別図柄を決定する(ステップS315)。そして、CPU103は、所定のコマンド送信テーブルに所定の制御データを設定するなどして、表示結果コマンド9000(h)を演出制御基板12に対して送出可能に設定する(ステップS316)。
一方、大当りフラグがオンの場合には(ステップS312;Yes)、さらにフラグメモリ118に設けられた確変確定フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS317)。この判定の結果、確変確定フラグがオフの場合には(ステップS317;No)、特別図柄表示装置4による特図ゲームの確定図柄として、15ラウンド大当り図柄である「3」を決定する(ステップS318)。
続いて、フラグメモリ118に設けられた大当り終了後再抽選演出表示フラグをオン状態にセットすると共に(ステップS319)、所定のコマンド送信テーブルに所定の制御データを設定するなどして、表示結果コマンド9001(h)を演出制御基板12に対して送出可能に設定する(ステップS320)。
これに対して、確変確定フラグがオンの場合には(ステップS317;Yes)、特別図柄表示装置4による特図ゲームの確定図柄を決定するためのテーブルとして、図7(B)に示す大当り時確定特別図柄決定用テーブル131を設定する(図26のステップS321)。続いて、CPU103は、ランダムカウンタ111よりランダムR3の値を抽出し(ステップS322)、抽出したランダムR3の値に基づき、ステップS321の処理にて設定した大当り時確定特別図柄決定用テーブル131を用いて、今回の特図ゲームにおける確定図柄を決定する(ステップS323)。
そして、ステップS323の処理にて決定した確定特別図柄が15ラウンド大当り図柄「3」であるか2ラウンド大当り図柄「7」であるかを判定する(ステップS324)。この判定の結果、確定特別図柄が15ラウンド大当り図柄「3」である場合には(ステップS324;No)、ランダムカウンタ111よりランダムR6の値を抽出し(ステップS325)、抽出したランダムR6の値に基づき、図10に示す大当り終了後再抽選演出表示実行決定用テーブル160を用いて、大当り終了後再抽選演出表示を実行するか否かを決定する大当り終了後再抽選演出表示実行決定処理を実行する(ステップS326)。
ステップS326の大当り終了後再抽選演出表示実行決定処理にて大当り終了後再抽選演出表示を実行しない旨の決定がなされた場合には(ステップS327;No)、所定のコマンド送信テーブルに所定の制御データを設定するなどして、表示結果コマンド9002(h)を演出制御基板12に対して送出可能に設定する(ステップS328)。
一方、ステップS326の大当り終了後再抽選演出表示実行決定処理にて大当り終了後再抽選演出表示を実行する旨の決定がなされた場合には(ステップS327;Yes)、フラグメモリ118に設けられた大当り終了後再抽選演出表示フラグをオン状態にセットすると共に(ステップS329)、所定のコマンド送信テーブルに所定の制御データを設定するなどして、表示結果コマンド9003(h)を演出制御基板12に対して送出可能に設定する(ステップS330)。
これに対して、確定特別図柄が2ラウンド大当り図柄「7」である場合には(ステップS324;Yes)、フラグメモリ118に設けられたメイン側突然確変フラグをオン状態にセットすると共に(ステップS331)、所定のコマンド送信テーブルに所定の制御データを設定するなどして、表示結果コマンド9004(h)を演出制御基板12に対して送出可能に設定する(ステップS332)。
図21に示すステップS111の可変表示パターン設定処理は、特別図柄プロセスフラグの値が「1」のときに実行される処理である。この処理において、CPU103は、図27に示すように、まず、フラグメモリ118に設けられた大当りフラグがオンとなっているか否かを判別する(ステップS221)。大当りフラグがオフであるときには(ステップS221;No)、ランダムカウンタよりランダムR4の値を抽出し(ステップS222)、抽出したランダムR4の値に基づいて、リーチとするか否かを判定するリーチ判定処理を実行する(ステップS223)。
リーチとしない場合には(ステップS224;No)、今回の特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示で使用する可変表示パターンとして、図8に示す可変表示パターンテーブル140に格納された通常ハズレの可変表示パターン#1を選択決定する(ステップS225)。これに対して、リーチとする場合には(ステップS224;Yes)、可変表示パターンを選択するためのテーブルとして、図9(A)に示すリーチ時可変表示パターン決定用テーブル150を設定する(ステップS226)。
また、ステップS221の処理にて大当りフラグがオンであると判別したときには(ステップS221;Yes)、さらにフラグメモリ118に設けられているメイン側突然確変フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS227)。メイン側突然確変フラグがオフの場合には(ステップS227;No)、可変表示パターンを選択するためのテーブルとして、図9(B)に示す大当り時可変表示パターン決定用テーブル151を設定する(ステップS228)。
そして、CPU103は、ランダムカウンタ111よりランダムR5の値を抽出し(ステップS229)、抽出したランダムR5の値に基づいて、ステップS226又はS228の処理にて設定した可変表示パターン決定用テーブルのうちから、今回の特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示で使用する可変表示パターンを選択決定する(ステップS230)。
これに対して、メイン側突然確変フラグがオンの場合には(ステップS227;Yes)、今回の特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示で使用する可変表示パターンとして、図8に示す可変表示パターンテーブル140に格納された突然確変大当りの可変表示パターン#60を選択決定する(ステップS231)。
ステップS225,S230又はS231の処理にて可変表示パターンを選択決定した後、この選択決定された可変表示パターンに対応する制御データを、所定のコマンド送信テーブルにセットするなどして、可変表示開始コマンド80XX(h)を演出制御基板12に対して送信可能に設定する(ステップS232)。
この後、今回の特図ゲームで用いられる可変表示パターンにおける特別図柄の可変表示時間に対応したタイマ初期値が、各種タイマ119に設けられた可変表示時間タイマに設定される(ステップS233)。また、このときには、特別図柄表示装置4において特別図柄の可変表示を開始させるための設定なども行われる。その後、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄可変表示処理に対応した値である「2」に更新して、可変表示パターン決定処理を終了する(ステップS234)。
図21に示すステップS112の特別図柄可変表示処理は、特別図柄プロセスフラグの値が「2」のときに実行される処理である。この処理において、CPU103は、各種タイマ119に設けられた可変表示時間タイマにより経過時間を計測し、経過時間が可変表示パターンに対応する特別図柄の可変表示時間に達したか否かを判定する。この後、可変表示時間タイマがタイムアウトすることにより可変表示パターンに対応した特別図柄の総可変表示時間に達した旨の判定がなされると、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄停止処理に対応した値である「3」に更新する。
ステップS113の特別図柄停止処理は、特別図柄プロセスフラグの値が「3」のときに実行される処理である。この処理において、CPU103は、フラグメモリ118に設けられている大当りフラグをチェックして、可変表示結果が大当りであるかハズレであるかの判定を行う。また、パチンコ遊技機1が高確率状態となっているときには、高確率状態から通常遊技状態に戻すか否かを判定し、戻すと判定すると、パチンコ遊技機1における遊技状態を高確率状態から通常遊技状態に移行させる。具体的には、高確率状態にて実行された特図ゲームの回数を、RAM102等に設けられた所定の確変カウンタを用いるなどしてカウントし、高確率状態にて実行された特図ゲームの回数が例えば100回に達すると、高確率状態から通常遊技状態に戻すと判定し、フラグメモリ118に設けられた確変中フラグをクリアしてオフ状態にするなどして、パチンコ遊技機1における遊技状態を高確率状態から通常遊技状態に移行させる。そして、可変表示結果が大当りになるときは、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放前処理に対応した値である「4」に更新し、ハズレとなるときには、特別図柄プロセスフラグの値を「0」に更新する。
ステップS114の大入賞口開放前処理は、特別図柄プロセスフラグの値が「4」のときに実行される処理である。この処理において、CPU103は、図28に示すように、まず、フラグメモリ118に設けられた大入賞口開放待ちフラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS241)。ここで、大入賞口開放待ちフラグは、後述するステップS249の処理が実行されたときに、オン状態にセットされる。この大入賞口開放待ちフラグがオフであるときには(ステップS241;No)、各種カウンタ117に設けられている大入賞口開放カウンタにおけるカウント値が「0」であるか否かを判定する(ステップS242)。
大入賞口開放回数カウンタにおけるカウント値が「0」のときには(ステップS242;Yes)、フラグメモリ118に設けられたメイン側突然確変フラグがオンであるか否かを判定する(ステップS243)。メイン側突然確変フラグがオフのときには(ステップS243;No)、例えば遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されている大入賞口開放回数レジスタなどに、大入賞口開放回数カウンタにおけるカウント最大値として「15」を設定する(ステップS244)。また、CPU103は、例えば遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されている大入賞口開放時間タイマなどに、15ラウンド大当り時における特別可変入賞球装置7の1ラウンド当たりの開放時間である29秒に対応するタイマ値「T1」を、タイマ初期値として設定する(ステップS245)。
一方、メイン側突然確変フラグがオンのときには(ステップS243;Yes)、大入賞口開放回数カウンタにおけるカウント最大値として「2」を大入賞口開放回数レジスタに設定すると共に(ステップS246)、2ラウンド大当り時における特別可変入賞球装置7の1ラウンド当たりの開放時間である2秒に対応するタイマ値「T0」を、タイマ初期値として大入賞口開放時間レジスタに設定する(ステップS247)。
ステップS245又はS247の処理の後、CPU103は、例えば所定のコマンド送信テーブルに所定の制御データを設定するなどといった、演出制御基板12に対して大当り開始コマンドA000(h)を送信するための設定を行う(ステップS248)。一方、大入賞口開放回数カウンタにおけるカウント値が「0」以外の値であるときには(ステップS242;No)、ステップS243〜S248までの処理をスキップする。
この後、CPU103は、フラグメモリ118に設けられた大入賞口開放待ちフラグをオン状態にセットする共に(ステップS249)、大入賞口開放待ち時間タイマに所定のタイマ初期値して、大入賞口開放待ち時間タイマにおけるタイマ値のカウントダウンをスタートさせる(ステップS250)。
また、ステップS241の処理にて大入賞口開放待ちフラグがオンである旨の判定がなされたときには(ステップS241;Yes)、大入賞口開放待ち時間タイマにおけるタイマ値を1減算した後(図29のステップS251)、減算後のタイマ値が「0」になったか否かを判定する(ステップS252)。そして、大入賞口開放待ち時間タイマにおけるタイマ値が「0」になったときには(ステップS252;Yes)、大入賞口を開閉板により開成するために、開閉板と連結されたソレノイド22を駆動する動作切替の設定を行う(ステップS253)。ステップS253の処理では、例えばCPU103がソレノイド回路108に対して、ソレノイド22の駆動開始を指示する指令を送る。この指令に応答して、ソレノイド回路108がソレノイド22を駆動することにより、開閉板が大入賞口を開成することで、遊技球が大入賞口に入賞可能となる。
また、CPU103は、フラグメモリ118に設けられた大入賞口開放待ちフラグをクリアすると共に(ステップS254)、大入賞口開放回数カウンタにおけるカウント値を1加算する(ステップS255)。また、このときには、例えば大入賞口開放回数カウンタにおけるカウント値に対応した制御データを所定のコマンド送信テーブルにセットするなどして、演出制御基板12に対してラウンド数通知コマンドA1XX(h)を送信するための設定が行われる(ステップS256)。
続いて、CPU103は、ステップS245又はS247の処理にて大入賞口開放時間レジスタに記憶されているタイマ初期値を、各種タイマ119に設けられた大入賞口開放時間時間タイマにセットして、大入賞口開放時間タイマにおけるタイマ値のカウントダウンをスタートさせる(ステップS257)。その後、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放中処理に対応した値である「5」に更新する(ステップS258)。一方、大入賞口開放待ち時間タイマにおけるタイマ値が「0」になっていないときには(ステップS252;No)、ステップS253〜S258の処理を実行せずに、大入賞口開放前処理を終了する。
ステップS115の大入賞口開放中処理は、特別図柄プロセスフラグの値が「5」のときに実行される処理である。この処理において、CPU103は、図30に示すように、まず、遊技球が特別可変入賞球装置7の大入賞口に入賞したか否かを、各入賞口スイッチ70に含まれる大入賞口入賞球検出スイッチから入力される検出信号や、フラグメモリ118に設けられた入力状態フラグなどをチェックすることにより、判別する(ステップS261)。遊技球が入賞して大入賞口入賞球検出スイッチからの検出信号がオン状態となった場合(ステップS261;Yes)、各種カウンタ117に設けられている大入賞口入賞球カウンタにおけるカウント値を1加算する(ステップS262)。一方、遊技球が入賞していない場合には(ステップS261;No)、ステップS262の処理をスキップする。
続いて、CPU103は、大入賞口開放時間タイマにおけるタイマ値を1減算した後(ステップS263)、減算後のタイマ値が「0」になったか否かを判定する(ステップS264)。そして、大入賞口開放時間タイマにおけるタイマ値が「0」になっていないときには(ステップS264;No)、さらに各種カウンタ117に設けられた大入賞口入賞球カウンタにおけるカウント値が上限値である「10」に達したか否かを判定する(ステップS265)。ここで、大入賞口入賞球カウンタにおけるカウント値が上限値「10」に達していないときには(ステップS265;No)、そのまま大入賞口開放中処理を終了する。
大入賞口入賞球カウンタにおけるカウント値が上限値「10」に達しているときには(ステップS265;Yes)、大入賞口開放時間タイマにおけるタイマ値を初期化して「0」にした後(ステップS266)、ステップS267の処理へと進む。また、ステップS264の処理にて大入賞口開放時間タイマにおけるタイマ値が「0」になったと判定したときには(ステップS264;Yes)、ステップS265及びS266の処理をスキップして、ステップS267の処理へと進む。
続いて、CPU103は、大入賞口を開閉板により閉成するために、開閉板と連結されたソレノイド22の駆動を停止する動作切替の設定を行う(ステップS267)。ステップS267の処理では、例えばCPU103がソレノイド回路108に対して、ソレノイド22の駆動停止を指示する指令を送る。この指令に応答して、ソレノイド回路108がソレノイド22の駆動を停止することにより、開閉板が大入賞口を閉成することで、遊技球が大入賞口に入賞することはできなくなり、1回のラウンドが終了する。
この後、CPU103は、大入賞口入賞球カウンタにおけるカウント値を初期化して「0」に戻した後(ステップS268)、大入賞口開放回数カウンタにおけるカウント値が大入賞口開放回数レジスタに記憶されているカウント最大値に達したか否かを判定する(ステップS269)。
大入賞口開放回数カウンタにおけるカウント値がカウント最大値に達していない場合には(ステップS269;No)、特定遊技状態(大当り遊技状態)を終了する条件が成立していないとして特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放前処理に対応した値である「4」に更新する(ステップS270)。これに対して、大入賞口開放回数カウンタにおけるカウント値がカウント最大値に達した場合には(ステップS269;Yes)、特定遊技状態(大当り遊技状態)を終了する条件が成立したとして大入賞口開放回数カウンタにおけるカウント値を初期化して「0」に戻した後(ステップS271)、特別図柄プロセスフラグの値を大当り終了処理に対応した値である「6」に更新する(ステップS272)。
ステップS116の大当り終了処理は、特別図柄プロセスフラグの値が「6」のときに実行される処理である。この処理において、CPU103は、図31に示すように、まず、フラグメモリ118に設けられた大当り終了演出表示中フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS281)。大当り終了演出表示中フラグがオフのときには(ステップS281;No)、続いて大当り終了後再抽選演出表示フラグがオンとなっている否かを判定する(ステップS282)。
大当り終了後再抽選演出表示フラグがオフであれば(ステップS282;No)、さらにメイン側突然確変フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS283)。メイン側突然確変フラグがオフであれば(ステップS283;No)、所定のコマンド送信テーブルに所定の制御データを設定するなどして、大当り終了コマンドB000(h)を演出制御基板12に対して送出可能に設定する(ステップS284)。また、CPU103は、フラグメモリ118に設けられた確変確定フラグをクリアしてオフ状態にすると共に、確変中フラグをオン状態にセットする(ステップS285)。
これに対し、メイン側突然確変フラグがオンであれば(ステップS283;Yes)、所定のコマンド送信テーブルに所定の制御データを設定するなどして、大当り終了コマンドB003(h)を演出制御基板12に対して送出可能に設定する(ステップS286)。また、CPU103は、フラグメモリ118に設けられた確変確定フラグ及び突然確変フラグをクリアしてオフ状態にすると共に、確変中フラグをオン状態にセットする(ステップS287)。
その後、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴わない確変大当りの終了時の大当り終了演出表示の実行時間(例えば4秒)に対応するタイマ初期値が、各種タイマ119に設けられた大当り終了演出表示時間タイマに設定される(ステップS288)。
これに対し、大当り終了後再抽選演出表示フラグがオンのときには(ステップS282;Yes)、CPU103は、大当り終了後再抽選演出表示フラグをクリアしてオフ状態とした後(図32のステップS289)、フラグメモリ118に設けられた確変確定フラグがオンであるか否かを判別する(ステップS290)。
確変確定フラグがオフであれば(ステップS290;No)、所定のコマンド送信テーブルに所定の制御データを設定するなどして、大当り終了コマンドB001(h)を演出制御基板12に対して送出可能に設定する(ステップS291)。その後、CPU103は、確変中フラグをクリアしてオフ状態にする(ステップS292)。すなわち、通常大当りに基づく大当り遊技状態が終了するときには、高確率状態が終了して通常遊技状態へと戻る。
一方、確変確定フラグがオンであれば(ステップS290;Yes)、所定のコマンド送信テーブルに所定の制御データを設定するなどして、大当り終了コマンドB002(h)を演出制御基板12に対して送出可能に設定する(ステップS293)。その後、CPU103は、確変確定フラグをクリアしてオフ状態にすると共に、確変中フラグをオン状態にセットする(ステップS294)。
ステップS292又はS294の処理の後、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴うときの大当り終了演出表示の実行時間(例えば12秒)に対応するタイマ初期値が、各種タイマ119に設けられた大当り終了演出表示時間タイマに設定される(ステップS295)。
そして、ステップS288又はS295の処理にて大当り終了演出表示時間タイマの設定が行われた後には、フラグメモリ118に設けられた大当り終了演出表示中フラグがオン状態にセットされる(図31のステップS296)。
また、ステップS281の処理にて大当り終了演出表示中フラグがオンであると判定されたときには(ステップS281;Yes)、各種タイマ119に設けられている大当り終了演出表示時間タイマにおけるタイマ値を1減算してタイマ値の更新を行う(ステップS297)。そして、更新された大当り終了演出表示時間タイマのタイマ値が「0」となっているか否かを判定する(ステップS298)。
ここで、タイマ値が「0」となっていれば(ステップS298;Yes)、大当り終了演出表示時間タイマがタイムアウトしたとして、フラグメモリ118に設けられている大当り終了演出表示中フラグをクリアしてオフ状態にした後(ステップS299)、特別図柄プロセスフラグの値を初期値である「0」に更新して、大当り終了処理を終了する(ステップS300)。一方、タイマ値が「0」となっていないときには(ステップS298;No)、大当り終了演出表示時間タイマが未だタイムアウトしていないものとして、特別図柄プロセスフラグを更新することなく大当り終了処理を終了する。
次に、演出制御基板12における動作を説明する。図33は、演出制御基板12に搭載された演出制御用のCPU200が実行する演出制御メイン処理を示すフローチャートである。演出制御メイン処理を開始すると、図33に示すように、まず、所定の初期化処理を実行することにより、RAM202のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載された図示しないCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う
(ステップS31)。
その後、CPU200は、所定のタイマ割込フラグを監視し、タイマ割込フラグがセットされるまでループ処理を実行する(ステップS32;No)。この実施の形態では、CPU200にて33ミリ秒ごとにタイマ割込みが発生し、このタイマ割込みが発生すると、所定のタイマ割込処理を実行することにより、タイマ割込フラグがセットされる。
CPU200では、33ミリ秒ごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11からの演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、CPU200は、自動的に割込禁止状態に設定するが、自動的に割込禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込禁止命令(DI命令)を発行することが好ましい。
主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることによりCPU200において割込みが発生することで、図34のフローチャートに示すコマンド受信割込処理の実行が開始される。このコマンド受信割込処理において、CPU200は、まず、各レジスタの値をスタックに退避する(ステップS41)。続いて、演出制御コマンドデータの入力に割り当てられて主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートなどから、演出制御コマンドを読み込む(ステップS42)。そして、2バイト構成の演出制御コマンドのうちの1バイト目であるか否かを判別する(ステップS43)。ここで、演出制御コマンドの1バイト目(MODE)と2バイト目(EXT)とは、受信側で直ちに区別可能に構成されている。すなわち、先頭ビットによって、MODEとしてのデータを受信したのかEXTとしてのデータを受信したのかを、受信側において直ちに検出できる。受信したコマンドの先頭ビットが「1」である場合には、2バイト構成である演出制御コマンドのうちの有効な1バイト目(MODEデータ)を受信したと判別される。
ステップS43の処理にて1バイト目のMODEデータであると判別したときには(ステップS43;Yes)、受信コマンドバッファメモリ210にて、コマンド受信個数カウンタにより指定される受信コマンドバッファに、受信したコマンドを格納する(ステップS44)。ステップS44の処理を実行した後には、ステップS50の処理へと進む。一方、演出制御コマンドの1バイト目でなければ(ステップS43;No)、1バイト目のMODEデータを既に受信したか否かを判別する(ステップS45)。1バイト目のMODEデータを既に受信したか否かは、受信コマンドバッファに格納されているコマンドデータを確認することにより、判別することができる。
1バイト目を既に受信している場合には(ステップS45;Yes)、今回受信した1バイトのうちの先頭ビットが「0」であるか否かを判別し、先頭ビットが「0」であれば、有効な2バイト目を受信したとして、コマンド受信個数カウンタにより指定される次の受信コマンドバッファに、受信したコマンドを格納する(ステップS46)。なお、ステップS45の処理にて演出制御コマンドの1バイト目を受信していないと判別した場合や(ステップS45;No)、2バイト目として受信したデータのうちの先頭ビットが「0」でない場合には、ステップS50の処理へと進む。
ステップS46の処理にて2バイト目のコマンドデータを格納すると、コマンド受信個数カウンタの値を2加算し(ステップS47)、その値が「12」以上であるか否かを判別する(ステップS48)。「12」以上であれば(ステップS48;Yes)、コマンド受信個数カウンタをクリアして、その値を「0」に戻す(ステップS49)。一方、「12」未満のときには(ステップS48;No)、ステップS49の処理をスキップする。その後、ステップS41の処理にて退避されていたレジスタを復帰し(ステップS50)、割込許可に設定する(ステップS51)。
こうしたコマンド受信割込処理により、主基板11から送信された演出制御コマンドが受信コマンドバッファメモリ210に設けられた受信コマンドバッファに格納される一方で、図33に示すステップS32の処理にてタイマ割込みの発生が確認される。タイマ割込みの発生が確認されたときには(ステップS32;Yes)、フラグメモリ216に設けられたタイマ割込フラグをクリアしてオフ状態とした後に、所定のコマンド解析処理を実行する(ステップS33)。
コマンド解析処理が終了すると、CPU200は、所定のランダムカウンタがカウントするランダムの値を更新するためのカウンタ更新処理(ステップS34)などを実行した後、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS35)。
図35は、図33に示すステップS33のコマンド解析処理を示すフローチャートである。このコマンド解析処理において、CPU200は、図35に示すように、まず、受信コマンドバッファメモリ210に設けられたコマンド受信テーブルに、主基板11から受信した演出制御コマンドが格納されているか否かを確認する(ステップS401)。
コマンド受信テーブルに受信コマンドが格納されている場合(ステップS401;Yes)、CPU200は、コマンド受信テーブルから受信コマンドを読み出し(ステップS402)、この読み出した受信コマンドが可変表示開始コマンド80XX(h)であれば(ステップS403;Yes)、そのコマンドのEXTデータをRAM202に確保された可変表示パターン格納エリアに格納してセーブするとともに(ステップS404)、フラグメモリ216に設けられた可変表示開始フラグをオン状態にセットし(ステップS405)、ステップS401の処理へとリターンする。
これに対して、ステップS402の処理にて読み出した受信コマンドが可変表示開始コマンド80XX(h)ではないときには(ステップS403;No)、そのコマンドが表示結果コマンド90XX(h)であるか否かを判別する(ステップS406)。
ステップS402の処理にて読み出した受信コマンドが表示結果コマンド90XX(h)であれば(ステップS406;Yes)、そのコマンドのEXTデータを表示結果メモリ214に格納してセーブするとともに(ステップS407)、フラグメモリ216に設けられた有効フラグをオン状態にセットし(ステップS408)、ステップS401の処理へとリターンする。
これに対して、ステップS402の処理にて読み出した受信コマンドが表示結果コマンド90XX(h)ではないときには(ステップS406;No)、そのコマンドが大当り開始コマンドA000(h)であるか否かを判別する(ステップS409)。
ステップS402の処理にて読み出した受信コマンドが大当り開始コマンドA000(h)であれば(ステップS409;Yes)、フラグメモリ216に設けられた大当り開始フラグをオン状態にセットし(ステップS410)、ステップS401の処理へとリターンする。
これに対して、ステップS402の処理にて読み出した受信コマンドが大当り開始コマンドA000(h)ではないときには(ステップS409;No)、そのコマンドがラウンド数通知コマンドA1XX(h)であるか否かを判別する(ステップS411)。
ステップS402の処理にて読み出した受信コマンドがラウンド数通知コマンドA1XX(h)であれば(ステップS411;Yes)、そのコマンドのEXTデータをRAM202に確保されたラウンド数格納エリアに格納してセーブするとともに(ステップS412)、フラグメモリ216に設けられたラウンド数通知フラグをオン状態にセットする(ステップS413)。
これに対して、ステップS402の処理にて読み出した受信コマンドがラウンド数通知コマンドA1XX(h)でないときには(ステップS411;No)、そのコマンドが大当り終了コマンドB0XX(h)であるか否かを判別する(ステップS414)。
ステップS402の処理にて読み出した受信コマンドが大当り終了コマンドB0XX(h)であれば(ステップS414;Yes)、そのコマンドのEXTデータをRAM202に確保された大当り終了演出表示内容格納エリアに格納してセーブするとともに(ステップS415)、フラグメモリ216に設けられた大当り終了フラグをオン状態にセットする(ステップS416)。
これに対して、ステップS402の処理にて読み出した受信コマンドがその他の演出制御コマンドである場合には(ステップS414;No)、受信コマンドに対応するコマンド受信フラグをセットし(ステップS417)、ステップS401の処理へとリターンする。
一方、ステップS401の処理にてコマンド受信テーブルに受信コマンドが格納されていないと判別した場合には(ステップS401;No)、そのままコマンド解析処理を終了する。
図36は、ステップS35の演出制御プロセス処理を示すフローチャートである。この演出制御プロセス処理において、CPU200は、フラグメモリ216に設けられている演出制御プロセスフラグの値に基づいて、図36に示すステップS420〜S425の6個の処理のいずれかを選択する。以下に、ステップS420〜S425の各処理について説明する。
ステップS420の可変表示開始コマンド受信待ち処理は、演出制御プロセスフラグの値が「0」のときに実行される処理である。この処理において、CPU200は、フラグメモリ216に設けられた可変表示開始フラグがオンとなっているか否かを判別する。上述したコマンド解析処理において、可変表示開始コマンドが受信コマンドバッファから読み出されたときには、可変表示開始フラグがオン状態にセットされている。可変表示開始フラグがオン状態であれば、可変表示開始フラグをクリアしてオフ状態とし、演出制御プロセスフラグの値を演出制御設定処理に対応した値である「1」に更新する。一方、可変表示開始フラグがオフのときには、そのまま可変表示開始コマンド受信待ち処理を終了する。
ステップS421の演出制御設定処理は、演出制御プロセスフラグの値が「1」のときに実行される処理である。図37、図38及び図39は、図36のステップS421にて実行される演出制御設定処理の一例を示すフローチャートである。図37及び図38に示す演出制御設定処理を開始すると、CPU200は、まず、例えばRAM202の可変表示パターン格納エリアに格納された可変表示開始コマンドのEXTデータを読み取るなどして、可変表示パターンを特定する(ステップS501)。
そして、ステップS501の処理にて特定した可変表示パターンが大当り時可変表示パターンであるか否かを判定する(ステップS502)。ステップS501の処理にて特定した可変表示パターンが大当り時可変表示パターンでないときには(ステップS502;No)、さらにこの可変表示パターンがリーチ時可変表示パターンであるか否かを判定する(ステップS503)。
ステップS501の処理にて特定した可変表示パターンがリーチ時可変表示パターンでなければ(ステップS503;No)、CPU200は、通常時可変表示パターンであると判断して、ランダムカウンタ211よりランダムR10の値を抽出し(ステップS504)、抽出したランダムR10の値に基づき、図18(A)に示す左確定飾り図柄決定用テーブル233を用いて左確定図柄を決定する(ステップS505)。
また、CPU200は、ランダムカウンタ211よりランダムR11の値を抽出し(ステップS506)、抽出したランダムR11の値に基づき、図18(B)に示す中確定飾り図柄決定用テーブル234を用いて中確定図柄を決定する(ステップS507)。さらに、CPU200は、ランダムカウンタ211よりランダムR12の値を抽出し(ステップS508)、抽出したランダムR12の値に基づき、図18(C)に示す右確定飾り図柄決定用テーブル235を用いて右確定図柄を決定する(ステップS509)。
続いて、CPU200は、ステップS504〜S509の処理にて決定された飾り図柄の組合せが、チャンス目と同一であるか否かを判定する(ステップS510)。ここで、チャンス目と同一である場合には(ステップS510;Yes)、例えばステップS509の処理にて決定した右確定図柄の図柄番号に任意の値(例えば「1」)を加算するなどして、左・中・右確定図柄の組合せが、チャンス目とは異なるものとなるようにする(ステップS511)。なお、図柄番号に任意の値が加算される確定飾り図柄は、右確定図柄に限定されず、左・中確定図柄であってもよい。また、左・中・右確定図柄の全て、或いはこれらのうちの2つの飾り図柄の図柄番号に任意の値を加算するようにしてもよい。この場合、飾り図柄の図柄番号に加算される値は、同一であってもよいし、左・中・右確定図柄のそれぞれで異なるものとしてもよい。さらに、ステップS504〜S509の処理にて決定された飾り図柄の組合せがチャンス目と同一の場合には、予め定められたチャンス目とは異なる任意の飾り図柄の組合せを、確定図柄として決定するようにしてもよい。一方、ステップS504〜S509の処理にて決定された飾り図柄の組合せがチャンス目と異なる場合には(ステップS510;No)、ステップS511の処理をスキップする。この後、CPU200は、ステップS529の処理へと進む。
一方、ステップS501の処理にて特定した可変表示パターンがリーチ時可変表示パターンであれば(ステップS503;Yes)、CPU200は、ランダムカウンタ211よりランダムR10の値を抽出し(ステップS512)、抽出したランダムR10の値に基づき、図18(A)に示す左確定飾り図柄決定用テーブル233を用いて左確定図柄を決定する(ステップS513)。また、左確定図柄と同一の図柄番号である飾り図柄を右確定図柄とすることを決定すると共に(ステップS514)、左・右確定図柄とは異なる図柄番号の飾り図柄を中確定図柄とすることを決定する(ステップS515)。具体的には、CPU200は、まず、ランダムカウンタ211よりランダムR11の値を抽出し、抽出したランダムR11の値に基づき、図18(B)に示す中確定飾り図柄決定用テーブル234を用いて加算値を決定する。そして、決定した加算値が「0」以外の値であれば、決定した加算値を、ステップS513の処理にて決定した左確定図柄の図柄番号に加算することで、中確定図柄を決定する。一方、決定した加算値が「0」である場合には、任意の値(例えば「1」)を、ステップS513の処理にて決定した左確定図柄の図柄番号に加算することで、中確定図柄を決定する。この後、CPU200は、ステップS529の処理へと進む。
また、ステップS501の処理にて特定した可変表示パターンが大当り時可変表示パターンであるときには(ステップS502;Yes)、さらにこの大当り時可変表示パターンが大当り開始前再抽選演出表示の実行を伴うものであるか否かを判定する(図38のステップS516)。
大当り開始前再抽選演出表示の実行を伴うものであれば(ステップS516;Yes)、CPU200は、ランダムカウンタ211よりランダムR13の値を抽出し(ステップS517)、抽出したランダムR13の値に基づき、図17(C)に示す仮停止飾り図柄決定用テーブル232を用いて、大当り組合せとなる仮停止図柄を決定する(ステップS518)。一方、ステップS501の処理にて特定した可変表示パターンが大当り開始前再抽選演出表示の実行を伴わない大当り可変表示パターンであれば(ステップS516;No)、CPU200は、ステップS517及びS518の処理をスキップする。
続いて、CPU200は、例えば表示結果メモリ214に格納された表示結果コマンドのEXTデータを読み取るなどして、特図ゲームの可変表示結果、大当り終了後の遊技状態、及び大当り終了後再抽選演出表示の実行の有無を特定する(ステップS519)。そして、ステップS519の処理にて特定した特図ゲームの可変表示結果が2ラウンド大当りか否かを判定する(ステップS520)。ステップS519の処理にて特定した特図ゲームの可変表示結果が2ラウンド大当りであるときには(ステップS520;Yes)、フラグメモリ216に設けられたサブ側突然確変フラグをオン状態にセットすると共に(ステップS521)、チャンス目となる飾り図柄の組合せを確定図柄に決定する(ステップS522)。ステップS519の処理にて特定した特図ゲームの可変表示結果が2ラウンド大当りでないときには(ステップS520;No)、さらにステップS519の処理にて特定した大当り終了後の遊技状態が通常遊技状態であるか高確率状態であるかを判定する(ステップS523)。
ステップS519の処理にて特定した大当り終了後の遊技状態が高確率状態であるときには(ステップS523;Yes)、さらに大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴うものであるか否かを判定する(ステップS524)。大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴わないものであるときには(ステップS524;No)、確定飾り図柄を決定するためのテーブルとして、図17(B)に示す確変大当り時確定飾り図柄決定用テーブル231を設定する(ステップS525)。
一方、ステップS519の処理にて特定した大当り終了後の遊技状態が通常遊技状態であるときや(ステップS523;No)、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴うものであるときには(ステップS524;Yes)、確定飾り図柄を決定するためのテーブルとして、図17(A)に示す通常大当り時確定飾り図柄決定用テーブル230を設定する(ステップS526)。
CPU200は、ランダムカウンタよりランダムR10の値を抽出し(ステップS527)、抽出したランダムR10の値に基づき、ステップS525又はS526の処理にて設定した確定飾り図柄決定用テーブルを用いて、大当り組合せとなる確定飾り図柄を決定する(ステップS528)。
続いて、CPU200は、ステップS501の処理にて特定した可変表示パターンに対応する図柄表示制御パターンを決定する(図39のステップS529)。具体的には、RAM202の可変表示パターン格納エリアに格納されたEXTデータに応じて、図15に示す図柄表示制御パターンテーブル220のうちから、図柄表示制御パターンを選択決定する。続いて、CPU200は、VDP203に対して所定の描画命令を送出するなどして、飾り図柄の可変表示を開始するための表示設定を行う(ステップS530)。この際、ステップS529の処理にて決定した図柄表示制御パターンに従って、各種タイマ217に設けられている図柄表示制御プロセスタイマの設定なども行われる。
そして、ステップS501の処理にて特定した可変表示パターンが示す総可変表示時間に対応するタイマ初期値を、各種タイマ217に設けられている可変表示時間タイマにセットしてカウントダウン動作を開始させることによって、飾り図柄の可変表示時間の計測を開始する(ステップS531)。この後、演出制御プロセスフラグの値を飾り図柄可変表示処理に対応した値である「2」に更新して(ステップS532)、演出制御設定処理を終了する。
図36のステップS422の飾り図柄可変表示処理は、演出制御プロセスフラグの値が「2」のときに実行される処理である。この処理において、CPU200は、各種タイマ217に含まれる図柄表示制御プロセスタイマがタイムアウトするごとに、図柄表示制御パターンテーブルにおける読出位置を切り替え、その読出位置から読み出された図柄表示制御プロセスタイマ設定値及び図柄表示制御データに従って、画像表示装置5の表示制御を変更する。そして、各種タイマ217に設けられている可変表示時間タイマがタイムアウトすると、大当り開始コマンド受信待ち時間タイマに対して予め定められたタイマ初期値を設定し、その大当り開始コマンド受信待ち時間タイマのカウントダウン動作を開始すると共に、演出制御プロセスフラグの値を大当り開始コマンド受信待ち処理に対応した値である「3」に更新する。
ステップS423の大当り開始コマンド受信待ち処理は、演出制御プロセスフラグの値が「3」のときに実行される処理である。この処理において、CPU200は、図40に示すように、まず、主基板11から送信される大当り開始コマンドA000(h)を受信したか否かを、フラグメモリ216に設けられた大当り開始フラグがオンであるか否かを判別することにより、判定する(ステップS541)。ステップS541の処理にて大当り開始コマンドA000(h)を受信したと判定したときには(ステップS541;Yes)、今回の特図ゲームの表示結果が大当りであると判断して、表示結果メモリ214に格納されている表示結果コマンドのEXTデータを読み出して、飾り図柄の可変表示結果を特定する(ステップS542)。具体的には、表示結果メモリ214から読み出された表示結果コマンドのEXTデータが「00(h)」のときには、飾り図柄の可変表示結果がハズレであると特定され、「01(h)」又は「03(h)」のときには、通常大当りであると特定される。また、「02(h)」のときには、確変大当りであると特定され、「04(h)」のときには、突然確変大当りであると特定される。
そして、CPU200は、飾り図柄の可変表示結果として導出表示した確定飾り図柄の組合せと、ステップS542の処理にて特定した飾り図柄の可変表示結果と、を照合し(ステップS543)、それらが整合しているか否かを判定する(ステップS544)。このときには、RAM202に設けられた所定の記憶エリア(例えば確定飾り図柄記憶エリア)などに格納されているデータを読み出すことにより、確定飾り図柄を特定するようにすればよい。
例えば、ステップS542にて特定した飾り図柄の可変表示結果が通常大当りであるときには、確定飾り図柄の組合せが「左」、「中」、「右」の各可変表示部で同一の通常大当り用飾り図柄となっているか否かを判定し、同一の通常大当り用飾り図柄となっていれば、ステップS542にて特定した飾り図柄の可変表示結果と、導出表示した確定飾り図柄の組合せと、が整合しているものと判断する。これに対して、同一の通常大当り用飾り図柄以外の飾り図柄となっている場合には、ステップS542にて特定した飾り図柄の可変表示結果と、導出表示した確定飾り図柄の組合せと、が整合していないものと判断する。このときにも、「左」、「中」、「右」の各可変表示部における確定飾り図柄を特定し、特定した飾り図柄がステップS542にて特定した飾り図柄の可変表示結果と整合しているか否かを判定するようにしてもよい。例えば確定飾り図柄の図柄番号が、ステップS542にて特定した飾り図柄の可変表示結果に対応した番号であるか否かを判定してもよい。あるいは、「左」、「中」、「右」の各可変表示部における確定飾り図柄の組合せから飾り図柄の可変表示結果を特定し、この確定飾り図柄の組合せから特定した飾り図柄の可変表示結果と、ステップS542にて特定した飾り図柄の可変表示結果と、が一致しているか否かを判定するようにしてもよい。
また、ステップS542にて特定した飾り図柄の可変表示結果が確変大当りであるときには、確定飾り図柄の組合せが「左」、「中」、「右」の各可変表示部で同一の確変大当り用飾り図柄となっているか否かを判定し、同一の確変大当り用飾り図柄となっていれば、ステップS542にて特定した飾り図柄の可変表示結果と、導出表示した確定飾り図柄の組合せと、が整合しているものと判断する。これに対して、同一の確変大当り用飾り図柄以外の飾り図柄となっている場合には、ステップS542にて特定した飾り図柄の可変表示結果と、導出表示した確定飾り図柄の組合せと、が整合していないものと判断する。このときには、「左」、「中」、「右」の各可変表示部における確定飾り図柄を特定し、特定した飾り図柄がステップS542にて特定した飾り図柄の可変表示結果と整合しているか否かを判定するようにしてもよい。例えば確定飾り図柄の図柄番号が、ステップS542にて特定した飾り図柄の可変表示結果に対応した番号であるか否かを判定してもよい。あるいは、「左」、「中」、「右」の各可変表示部における確定飾り図柄の組合せから飾り図柄の可変表示結果を特定し、この確定飾り図柄の組合せから特定した飾り図柄の可変表示結果と、ステップS542にて特定した飾り図柄の可変表示結果と、が一致しているか否かを判定するようにしてもよい。
さらに、ステップS542にて特定した飾り図柄の可変表示結果が突然確変大当りであるときには、確定飾り図柄の組合せが「左」、「中」、「右」の各可変表示部でチャンス目を構成するものとなっているか否かを判定し、チャンス目を構成するものとなっていれば、ステップS542にて特定した飾り図柄の可変表示結果と、導出表示した確定飾り図柄の組合せと、が整合しているものと判断する。これに対して、チャンス目を構成するものとなっていない場合には、ステップS542にて特定した飾り図柄の可変表示結果と、導出表示した確定飾り図柄の組合せと、が整合していないものと判断する。このときにも、「左」、「中」、「右」の各可変表示部における確定飾り図柄を特定し、特定した飾り図柄がステップS542にて特定した飾り図柄の可変表示結果と整合しているか否かを判定するようにしてもよい。例えば確定飾り図柄の図柄番号が、ステップS542にて特定した飾り図柄の可変表示結果に対応した番号であるか否かを判定してもよい。あるいは、「左」、「中」、「右」の各可変表示部における確定飾り図柄の組合せから飾り図柄の可変表示結果を特定し、この確定飾り図柄の組合せから特定した飾り図柄の可変表示結果と、ステップS542にて特定した飾り図柄の可変表示結果と、が一致しているか否かを判定するようにしてもよい。
ステップS544の処理にて飾り図柄の可変表示結果と確定飾り図柄が整合している旨の判定がなされたときには(ステップS544;Yes)、確定飾り図柄を示すデータを大当り時表示用飾り図柄メモリ215に格納することにより、確定飾り図柄を大当り時表示用飾り図柄メモリ215に記憶させる(ステップS545)。続いて、この確定飾り図柄の組合せが「左」、「中」、「右」の各可変表示部で同一の通常大当り用飾り図柄又は確変大当り用飾り図柄となっているか、或いはチャンス目を構成するものとなっているかを判定する(ステップS546)。同一の通常大当り用飾り図柄又は確変大当り用飾り図柄であれば(ステップS546;No)、大当り遊技状態の開始を報知する15ラウンド大当り演出表示を画像表示装置5にて開始させるための設定を行う(ステップS547)。これに対して、チャンス目を構成する飾り図柄の組合せであれば(ステップS546;No)、高確率状態の開始を予告する突然確変大当り演出表示を画像表示装置5にて開始させるための設定を行う(ステップS548)。
これに対して、飾り図柄の可変表示結果と確定飾り図柄が整合していないときには(ステップS544;No)、飾り図柄の可変表示結果と確定飾り図柄が整合していないことを特定可能な情報を示す不整合情報データを、大当り時表示用飾り図柄メモリ215に格納する(ステップS549)。このとき、CPU200は、不整合情報データとして、「?」の図柄を示すデータを大当り時表示用飾り図柄メモリ215に格納すればよい。
ステップS549の処理を実行したときには、例えば画像表示装置5に所定の異常報知用画像を表示させたり、スピーカ8L、8Rから所定の異常報知用音声を出力させたりするなど、遊技者等に異常が発生したことを報知する設定を行う(ステップS550)。ステップS547、S548及びS550のいずれかの処理を実行した後には、表示制御プロセスフラグの値を大当り演出処理に対応した値である「4」に更新する(ステップS551)。
ステップS541の処理にて大当り開始コマンドを受信していない旨の判定がなされたときには(ステップS541;No)、大当り開始コマンド受信待ちタイマにおけるタイマ値を1減算した後(ステップS552)、減算後のタイマ値が「0」になったか否かを判定する(ステップS553)。大当り開始コマンド受信待ちタイマにおけるタイマ値が「0」になっていないときには(ステップS553;No)、大当り開始コマンド受信待ち時間が経過していないと判断して、そのまま大当り開始コマンド受信待ち処理を終了する。他方、ステップS553の処理にて大当り開始コマンド受信待ちタイマにおけるタイマ値が「0」になった旨の判定がなされたときには(ステップS553;Yes)、今回の特図ゲームの表示結果がハズレであると判断して、表示制御プロセスフラグの値を可変表示開始コマンド受信待ち処理に対応した値である「0」に更新する(ステップS554)。
ステップS424の大当り演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が「4」のときに実行される処理である。この処理において、CPU200は、図41に示すように、まず、主基板11から送信されるラウンド数通知コマンドA1XX(h)を受信したか否かを、フラグメモリ216に設けられたラウンド数通知フラグがオンであるか否かを判別することにより、判定する(ステップS561)。ステップS561の処理にてラウンド数通知コマンドA1XX(h)を受信した旨の判定がなされたときには(ステップS561;Yes)、そのラウンド数通知コマンドのEXTデータを読み取ることより、大当り遊技状態にて今回開始されるラウンドの実行回数であるラウンド数を特定する(ステップS562)。
また、CPU200は、大当り時表示用飾り図柄メモリ215の記憶データを読み出し(ステップS563)、その記憶データが不整合情報データであるか否かを判定する(ステップS564)。このとき、ステップS563の処理にて読み出した記憶データが不整合情報データとは異なるデータであれば(ステップS564;No)、その記憶データに示される飾り図柄を特定する(ステップS565)。そして、ステップS565の処理にて特定した飾り図柄の組合せがチャンス目であるか否かを判定する(ステップS566)。
ステップS565の処理にて特定した飾り図柄の組合せがチャンス目でない場合には(ステップS566;No)、特定した飾り図柄に対応するラウンド中画像表示用の指令をVDP203に送信するなどして、特定した飾り図柄を用いたラウンド中画像を画像表示装置5に表示させるための設定を行う(ステップS567)。一方、ステップS565の処理にて特定した飾り図柄の組合せがチャンス目である場合には(ステップS566;Yes)、確変突入予告演出表示用の指令をVDP203に送信するなどして、確変突入予告演出表示を画像表示装置5にて実行させるための設定を行う(ステップS568)。
これに対して、ステップS563の処理にて読み出した記憶データが不整合情報データであるときには(ステップS564;Yes)、例えば「?」を示す図柄に対応するラウンド中画像表示用の指令をVDP203に送信するなどして、「?」を示す図柄を用いたラウンド中画像を画像表示装置5に表示させるための設定を行う(ステップS569)。
また、ステップS561の処理にてラウンド数通知コマンドA1XX(h)を受信していない旨の判定がなされたときには(ステップS561;No)、主基板11から送信される大当り終了コマンドB0XX(h)を受信したか否かを、フラグメモリ216に設けられた大当り終了フラグがオンであるか否かを判別することにより、判定する(ステップS570)。ステップS570の処理にて大当り終了コマンドB0XX(h)を受信していない旨の判定がなされたときには(ステップS570;No)、大当り演出処理を終了する。他方、大当り終了コマンドを受信していれば(ステップS570;Yes)、表示制御プロセスフラグの値を大当り終了演出処理に対応した値である「5」に更新する(ステップS571)。また、このときには、フラグメモリ216に設けられている大当り終了フラグは、クリアされオフ状態となる。
ステップS425の大当り終了演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が「5」のときに実行される処理である。図42、図43、図44、図45及び図46は、図36のステップS425にて実行される大当り終了演出処理の一例を示すフローチャートである。図42、図43、図44、図45、図46に示す大当り終了演出処理を開始すると、CPU200は、まず、フラグメモリ216に設けられた大当り終了演出表示中フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS581)。大当り終了演出表示中フラグがオフのときには(ステップS581;No)、例えばRAM202の大当り終了演出表示内容格納エリアに格納された大当り終了コマンドのEXTデータを読み取るなどして、大当り終了演出表示の内容を特定する(ステップS582)。
続いて、CPU200は、ステップS582の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容が確変突入時演出表示を指定するものであるか否かを判定する(ステップS583)。確変突入時演出表示を指定するものでないときには(ステップS583;No)、続いてこの特定した大当り終了演出表示の内容が大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴うものであるか否かを判定する(ステップS584)。大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴わないものでもないときには(ステップS584;No)、フラグメモリ216に設けられたサブ側突然確変フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS585)。
ステップS585の処理にてサブ側突然確変フラグがオンとなっている旨の判定がなされた場合には(ステップS585;Yes)、ステップS582の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、サブ側突然確変フラグの状態と、が整合していないものと判断して、サブ側突然確変フラグをクリアしてオフ状態にした後(ステップS586)、ステップS590の処理へと進む。これに対して、ステップS585の処理にてサブ側突然確変フラグがオフとなっている旨の判定がなされた場合には(ステップS585;No)、ステップS582の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、サブ側突然確変フラグの状態と、が整合しているものと判断して、例えば表示結果メモリ214に格納された表示結果コマンドのEXTデータを読み取るなどして、特図ゲームの可変表示結果、大当り終了後の遊技状態、及び大当り終了後再抽選演出表示の実行の有無を特定する(ステップS587)。続いて、CPU200は、ステップS587の処理にて特定した特図ゲームの可変表示結果が15ラウンド大当りで、大当り終了後の遊技状態が高確率状態であり、且つ大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴わないものであるか否かを判定する(ステップS588)。
このとき、ステップS587の処理にて特定した特図ゲームの可変表示結果が15ラウンド大当りで、大当り終了後の遊技状態が高確率状態であり、且つ大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴わないものである旨の判定がなされた場合には(ステップS588;Yes)、ステップS582の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、ステップS587の処理にて特定した特図ゲームの可変表示結果、大当り終了後の遊技状態及び大当り終了後再抽選演出表示の実行の有無と、が整合しているものと判断して、VDP203に対して所定の描画命令を送出するなどして、画像表示装置5にて大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴わない大当り終了演出表示を開始するための設定を行う(ステップS589)。
一方、ステップS587の処理にて特定した特図ゲームの可変表示結果が2ラウンド大当りであるときや、大当り終了後の遊技状態が通常遊技状態であるとき、或いは大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴うものであるときには(ステップS588;No)、ステップS582の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、ステップS587の処理にて特定した特図ゲームの可変表示結果、大当り終了後の遊技状態及び大当り終了後再抽選演出表示の実行の有無と、が整合していないものと判断して、VDP203に対して所定の描画命令を送出するなどして、画像表示装置5にて不整合時演出表示を開始するための設定を行う(ステップS590)。
その後、大当り終了後再抽選演出表示を伴わない大当り終了演出表示の実行時間(例えば4秒)に対応するタイマ初期値が、各種タイマ217に設けられた大当り終了演出表示時間タイマに設定される(ステップS591)。また、フラグメモリ216に設けられた大当り終了演出表示中フラグがオン状態にセットされる(ステップS592)。
また、ステップS582の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容が確変突入時演出表示を指定するものであるときには(ステップS583;Yes)、続いてフラグメモリ216に設けられたサブ側突然確変フラグがオンとなっているか否かを判定する(図43のステップS593)。
ステップS593の処理にてサブ側突然確変フラグがオンとなっている旨の判定がなされた場合には(ステップS593;Yes)、ステップS582の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、サブ側突然確変フラグの状態と、が整合しているものと判断して、サブ側突然確変フラグをクリアしてオフ状態にした後(ステップS594)、VDP203に対して所定の描画命令を送出するなどして、画像表示装置5にて確変突入時演出表示を開始するための設定を行う(ステップS595)。
これに対して、ステップS593の処理にてサブ側突然確変フラグがオフとなっている旨の判定がなされた場合には(ステップS593;No)、ステップS582の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、サブ側突然確変フラグの状態と、が整合していないものと判断して、VDP203に対して所定の描画命令を送出するなどして、画像表示装置5にて不整合時演出表示を開始するための設定を行う(ステップS596)。
ステップS595又はS596の処理を実行した後、確変突入時演出表示の実行時間(例えば4秒)に対応するタイマ初期値が、各種タイマ217に設けられた大当り終了演出表示時間タイマに設定される(ステップS597)。また、フラグメモリ216に設けられた大当り終了演出表示中フラグがオン状態にセットされる(ステップS598)。
また、ステップS582の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容が大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴うものであるときには(ステップS584;Yes)、さらに大当り終了後再抽選演出表示により行われる再抽選の結果が、大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態から高確率状態に成り上げるものであるか否かを判定する(図44のステップS599)。
大当り終了後再抽選演出表示により行われる再抽選の結果が、大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態から高確率状態に成り上げないものであるときには(ステップS599;No)、続いてフラグメモリ216に設けられたサブ側突然確変フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS600)。
ステップS600の処理にてサブ側突然確変フラグがオンとなっている旨の判定がなされた場合には(ステップS600;Yes)、ステップS582の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、サブ側突然確変フラグの状態と、が整合していないものと判断して、サブ側突然確変フラグをクリアしてオフ状態にした後(ステップS601)、ステップS608の処理へと進む。これに対して、ステップS600の処理にてサブ側突然確変フラグがオフとなっている旨の判定がなされた場合には(ステップS600;No)、ステップS582の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、サブ側突然確変フラグの状態と、が整合しているものと判断して、例えば表示結果メモリ214に格納された表示結果コマンドのEXTデータを読み取るなどして、特図ゲームの可変表示結果及び大当り終了後の遊技状態を特定する(ステップS602)。続いて、CPU200は、ステップS602の処理にて特定した特図ゲームの可変表示結果が15ラウンド大当りで、大当り終了後の遊技状態が通常遊技状態であるか否かを判定する(ステップS603)。
このとき、ステップS602の処理にて特定した特図ゲームの可変表示結果が15ラウンド大当りで、大当り終了後の遊技状態が通常遊技状態である旨の判定がなされた場合には(ステップS603;Yes)、ステップS582の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、ステップS602の処理にて特定した特図ゲームの可変表示結果、大当り終了後の遊技状態及び大当り終了後再抽選演出表示の実行の有無と、が整合しているものと判断して、再可変表示後に導出表示する飾り図柄を決定するためのテーブルとして、図17(A)に示す通常大当り時確定飾り図柄決定用テーブル230を設定する(ステップS604)。
CPU200は、ランダムカウンタよりランダムR10の値を抽出し(ステップS605)、抽出したランダムR10の値に基づき、ステップS604の処理にて設定した通常大当り時確定飾り図柄決定用テーブル230を用いて、大当り組合せとなる再変動後の確定飾り図柄を決定する(ステップS606)。続いて、CPU200は、VDP203に対して所定の描画命令を送出するなどして、画像表示装置5にて大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴う大当り終了演出表示を開始するための設定を行う(ステップS607)。
一方、ステップS602の処理にて特定した特図ゲームの可変表示結果が2ラウンド大当りであるときや、大当り終了後の遊技状態が高確率状態であるときには(ステップS603;No)、ステップS582の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、ステップS602の処理にて特定した特図ゲームの可変表示結果、大当り終了後の遊技状態及び大当り終了後再抽選演出表示の実行の有無と、が整合していないものと判断して、VDP203に対して所定の描画命令を送出するなどして、画像表示装置5にて不整合時演出表示を開始するための設定を行う(ステップS608)。
その後、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴う大当り終了演出表示の実行時間(例えば12秒)に対応するタイマ初期値が、各種タイマ217に設けられた大当り終了演出表示時間タイマに設定される(ステップS609)。また、フラグメモリ216に設けられた大当り終了演出表示中フラグがオン状態にセットされる(ステップS610)。
また、ステップS599の処理にて大当り終了後再抽選演出表示により行われる再抽選の結果が、大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態から高確率状態に成り上げるものである旨の判定がなされたときには(ステップS599;Yes)、続いてフラグメモリ216に設けられたサブ側突然確変フラグがオンとなっているか否かを判定する(図45のステップS611)。
ステップS611の処理にてサブ側突然確変フラグがオンとなっている旨の判定がなされた場合には(ステップS611;Yes)、ステップS582の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、サブ側突然確変フラグの状態と、が整合していないものと判断して、サブ側突然確変フラグをクリアしてオフ状態にした後(ステップS612)、ステップS619の処理へと進む。これに対して、ステップS611の処理にてサブ側突然確変フラグがオフとなっている旨の判定がなされた場合には(ステップS611;No)、ステップS582の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、サブ側突然確変フラグの状態と、が整合しているものと判断して、例えば表示結果メモリ214に格納された表示結果コマンドのEXTデータを読み取るなどして、特図ゲームの可変表示結果、大当り終了後の遊技状態、及び大当り終了後再抽選演出表示の実行の有無を特定する(ステップS613)。続いて、CPU200は、ステップS613の処理にて特定した特図ゲームの可変表示結果が15ラウンド大当りで、大当り終了後の遊技状態が高確率状態であり、且つ大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴うものであるか否かを判定する(ステップS614)。
このとき、ステップS613の処理にて特定した特図ゲームの可変表示結果が15ラウンド大当りで、大当り終了後の遊技状態が高確率状態であり、且つ大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴うものである旨の判定がなされた場合には(ステップS614;Yes)、ステップS582の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、ステップS613の処理にて特定した特図ゲームの可変表示結果、大当り終了後の遊技状態及び大当り終了後再抽選演出表示の実行の有無と、が整合しているものと判断して、再可変表示後に導出表示する飾り図柄を決定するためのテーブルとして、図17(B)に示す確変大当り時確定飾り図柄決定用テーブル231を設定する(ステップS615)。
CPU200は、ランダムカウンタよりランダムR10の値を抽出し(ステップS616)、抽出したランダムR10の値に基づき、ステップS615の処理にて設定した確変大当り時確定飾り図柄決定用テーブル231を用いて、大当り組合せとなる再変動後の確定飾り図柄を決定する(ステップS617)。続いて、CPU200は、VDP203に対して所定の描画命令を送出するなどして、画像表示装置5にて大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴う大当り終了演出表示を開始するための設定を行う(ステップS618)。
一方、ステップS613の処理にて特定した特図ゲームの可変表示結果が2ラウンド大当りであるときや、大当り終了後の遊技状態が通常遊技状態であるとき、或いは大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴わないものであるときには(ステップS614;No)、ステップS582の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、ステップS613の処理にて特定した特図ゲームの可変表示結果、大当り終了後の遊技状態及び大当り終了後再抽選演出表示の実行の有無と、が整合していないものと判断して、VDP203に対して所定の描画命令を送出するなどして、画像表示装置5にて不整合時演出表示を開始するための設定を行う(ステップS619)。
その後、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴う大当り終了演出表示の実行時間(例えば12秒)に対応するタイマ初期値が、各種タイマ217に設けられた大当り終了演出表示時間タイマに設定される(ステップS620)。また、フラグメモリ216に設けられた大当り終了演出表示中フラグがオン状態にセットされる(ステップS621)。
また、ステップS581の処理にて大当り終了演出表示中フラグがオンであると判定されたときには(ステップS581;Yes)、各種タイマ217に設けられている大当り終了演出表示時間タイマにおけるタイマ値を1減算してタイマ値の更新を行う(図46のステップS622)。そして、更新された大当り終了演出表示時間タイマのタイマ値が「0」となっているか否かを判定する(ステップS623)。
ここで、タイマ値が「0」となっていれば(ステップS623;Yes)、大当り終了演出表示時間タイマがタイムアウトしたとして、フラグメモリ216に設けられている大当り終了演出表示中フラグをクリアしてオフ状態にした後(ステップS624)、演出制御プロセスフラグの値を初期値である「0」に更新して、大当り終了演出処理を終了する(ステップS625)。一方、タイマ値が「0」となっていないときには(ステップS623;No)、大当り終了演出表示時間タイマが未だタイムアウトしていないものとして、演出制御プロセスフラグを更新することなく大当り終了演出処理を終了する。
以下、パチンコ遊技機1における具体的な制御の一例について説明する。
パチンコ遊技機1では、遊技者等がパチンコ遊技機1の右下位置に設けられた打玉操作ハンドルを操作したことに応答して、図示せぬ発射モータの駆動力により遊技球が遊技領域に打ち込まれる。そして、遊技領域に打ち込まれた遊技球が普通可変入賞球装置6に入賞することにより特図ゲームの開始条件が成立すると、ランダムカウンタ111により更新されるランダムR1が抽出され、特図保留メモリ110に記憶される。
CPU103は、特図ゲームが終了したとき、あるいは大当り遊技状態が終了したときに、特図保留メモリ110に記憶されているランダムR1の値を保留番号「1」のエントリから読み出し(図23のステップS212)、読み出したランダムR1の値に基づいて、開始条件が成立した特図ゲームの可変表示結果及び可変表示結果を大当りとする場合には大当り終了後の遊技状態を高確率状態にするか否かを決定する。すなわち、CPU103は、図23に示すステップS214の特別図柄判定処理にて例えば図24に示すステップS304の大当り判定処理及びステップS309の確変判定処理を実行して、特図ゲームの可変表示結果を大当りとするかハズレとするか、大当りとする場合にはさらに大当り終了後の遊技状態を高確率状態とするか否かの判定を行う。
大当り判定処理にて特図ゲームの可変表示結果を大当りとする旨の判定がなされ、さらに確変判定処理にて大当り終了後の遊技状態を高確率状態とする旨の判定がなされた場合には、特別図柄表示装置4による特図ゲームにおける確定特別図柄を、15ラウンド大当り図柄「3」とするか2ラウンド大当り図柄「7」とするかを決定する(図26のステップS323)。このとき、確定特別図柄を15ラウンド大当り図柄である「3」とする旨の決定がなされた場合には(ステップS324;No)、ランダムカウンタ111より抽出されたランダムR6の値に基づいて、大当り終了後再抽選演出表示を実行するか否かの決定がなされる(ステップS326の大当り終了後再抽選演出表示実行決定処理)。そして、この大当り終了後再抽選演出表示実行決定処理にて大当り終了後再抽選演出表示を実行する旨の決定がなされた場合には(ステップS327;Yes)、大当り終了後再抽選演出表示の実行指令を含む表示結果コマンド9003(h)が演出制御基板12に対して送出可能に設定される(ステップS330)。
続く図27の可変表示パターン設定処理では、この場合、ステップS221の処理にて大当りフラグがオンであると判定され(ステップS221;Yes)、また、ステップS227の処理にてメイン側突然確変フラグがオフであると判定されるため(ステップS227;No)、特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示における可変表示パターンを決定するためのテーブルとして、図9(B)の大当り時可変表示パターン決定用テーブル151が設定される(ステップS228)。そして、CPU103は、ランダムカウンタ111より抽出したランダムR5の値の値に基づいて、ステップS228の処理にて設定した大当り時可変表示パターン決定用テーブル151を参照することにより、特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示における可変表示パターンを決定する(ステップS230)。
また、図9(B)の大当り時可変表示パターン決定用テーブル151には、大当り開始前再抽選演出表示の実行を伴う可変表示パターンと、伴わない可変表示パターンと、が用意されていることから、ステップS230の処理では、可変表示パターンの決定と同時に、大当り開始前再抽選演出表示の実行の有無の決定も行われる。そして、ステップS230の処理にて可変表示パターンを決定した後には、決定した可変表示パターンに対応する可変表示開始コマンド80XX(h)が演出制御基板12に対して送出可能に設定される(ステップS232)。このため、ステップS230の処理にて大当り開始前再抽選演出表示の実行を伴う可変表示パターンを決定した場合には、大当り開始前再抽選演出表示の実行指令を含む可変表示パターンが演出制御基板12に対して送出可能に設定されることとなる。
これに対し、演出制御基板12の側では、主基板11から送信された可変表示開始コマンド80XX(h)を受信すると、CPU200がこの可変表示開始コマンド80XX(h)によって示された可変表示パターンを特定する(図37のステップS501)。このとき、ステップS501の処理にて特定される可変表示パターンは、大当り開始前再抽選演出表示の実行を伴った大当り時可変表示パターンであるため、図38のステップS516の処理にてYesと判定され、ランダムカウンタ211より抽出したランダムR13の値に基づいて、図17(C)の仮停止表示飾り図柄決定用テーブル232のうちから、飾り図柄の可変表示を開始してから可変表示時間経過前の所定のタイミングに仮停止表示される通常大当り組合せとなる飾り図柄(例えば「2」)が決定される(ステップS518)。
また、表示結果コマンド9003(h)からは、表示結果が大当りになることと、大当り終了後の遊技状態が高確率状態になることと、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴うことと、が特定されるため(ステップS519)、ステップS520の処理にてNoと判定された後、ステップS523及びS524の処理にてYesと判定され、確定飾り図柄を決定するためのテーブルとして、図17(A)に示す通常大当り時確定飾り図柄決定用テーブル230が設定される(ステップS526)。続いて、CPU200は、ランダムカウンタ211より抽出したランダムR13の値に基づいて、図17(A)に示す通常大当り時確定飾り図柄決定用テーブル230のうちから、飾り図柄の可変表示を開始してから可変表示時間経過後に導出表示される通常大当り組合せとなる飾り図柄(例えば「2」)を決定する(ステップS528)。
そして、CPU200は、受信した可変表示パターン、即ち大当り開始前再抽選演出表示の実行を伴う大当り時可変表示パターンに対応する図柄表示制御パターンを、図柄表示制御パターンテーブル220のうちから読み出して(図39のステップS529)、読み出した図柄表示制御パターンに従って画像表示装置5による飾り図柄の可変表示を開始するための表示設定を行う(ステップS530)。
こうして画像表示装置5上では、図47(A)に示すように、飾り図柄の可変表示が開始され、その後、図47(B),(C)に示すように、左図柄と右図柄との可変表示が順次停止され、さらに飾り図柄の可変表示を開始してから可変表示時間が経過するまで間の所定のタイミングに中図柄の可変表示が停止されることにより、画像表示装置5上には、図47(D)に示すように、ステップS518の処理にて決定された通常大当り組合せとなる飾り図柄「2」が仮停止表示される。このとき、CPU200は、図47(E)に示すような所定の大当り報知用画像を画像表示装置5に表示させて、遊技者に大当りが発生した旨を報知する。これにより、パチンコ遊技機1は、遊技者に飾り図柄の可変表示結果が通常大当りになったものと判断させることができる。
そして、画像表示装置5に通常大当り組合せとなる飾り図柄「2」を仮停止表示させてから所定期間経過後に、CPU200は、図47(F)に示すような所定の再抽選報知用画像を画像表示装置5に表示させて、遊技者に通常大当りを確変大当りに成り上がらせるか否かの再抽選が行われることを報知する。続いて、CPU200は、図47(G)に示すように、通常大当り組合せで仮停止表示されている飾り図柄の可変表示を再開させる。
その後、飾り図柄の可変表示を開始してから可変表示時間が経過したとき、画像表示装置5上には、図47(H)に示すように、ステップS528の処理にて決定された通常大当り組合せとなる飾り図柄「2」が導出表示されると共に、図47(I)に示すような所定の再抽選結果報知画像を画像表示装置5に表示させて、再抽選の結果、確変大当りに成り上がらなかった旨を遊技者に報知する。
このとき、主基板11の側では、特別図柄表示装置4による特図ゲームにおける可変表示結果として「3」を示す15ラウンド大当り図柄が導出表示され、メイン側突然確変フラグがオフであることから(ステップS243;No)、大入賞口開放回数の最大値として「15」が、また大入賞口開放時間として「T1」が、それぞれレジスタ設定されるなどして(ステップS244及びS245)、15ラウンド大当りに基づく大当り遊技状態への制御が開始される。また、主基板11から演出制御基板12に対しては、大当り開始コマンドA000(h)が送出可能に設定される(ステップS248)。
これに対して、演出制御基板12の側では、CPU200が主基板11から送信された大当り開始コマンドA000(h)の受信をすると、画像表示装置5において導出表示された確定飾り図柄が、表示結果メモリ214に格納されている表示結果コマンドのEXTデータにより特定される飾り図柄の可変表示結果と整合しているか否かの判定を行う(ステップS543)。この場合、表示結果コマンドのEXTデータは、「03(h)」であることから、飾り図柄の可変表示結果として通常大当りが特定されるので、画像表示装置5において導出表示された確定飾り図柄が通常大当り用飾り図柄となっているか否かの判定が行われる。
この例では、通常大当り組合せとなる飾り図柄「2」が導出表示されることから、表示結果コマンドのEXTデータにより特定される飾り図柄の可変表示結果と整合しているものと判断され(ステップS544;Yes)、例えば確定飾り図柄の図柄番号を示すデータなどといった、確定飾り図柄を特定可能なデータが、大当り時表示用飾り図柄メモリ215に格納される。これにより、確定飾り図柄が大当り時表示用飾り図柄メモリ215に記憶される(ステップS545)。
この後、大当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7の開閉板が一定時間(例えば29秒)又は一定数の遊技球(例えば10個)が入賞するまで開成し、開閉を一定サイクル(例えば15回)繰り返す動作が行われ、この特別可変入賞球装置7における開閉板が開成されるサイクルであるラウンドが開始されるごとに、主基板11から演出制御基板12に対してラウンド数を通知するためのラウンド数通知コマンドB1XX(h)が送信される。演出制御基板12の側では、CPU200が主基板11からのラウンド数通知コマンドB1XX(h)を受信したときに(図41のステップS561)、大当り時表示用飾り図柄メモリ215に格納されているデータを読み出して(ステップS563)、そのデータが不整合情報データであるか否かを判定する(ステップS564)。
この例では、ステップS564の処理にて読み出されたデータが不整合情報データではなく(ステップS564;No)、また、大当り時表示用飾り図柄メモリ215に格納されているデータにより特定される確定飾り図柄がチャンス目とは異なることから(ステップS566;No)、この特定された飾り図柄を用いたラウンド中画像の表示設定が行われる(ステップS567)。これにより、図40に示すステップS544の処理にて整合している旨の判定がなされたとき(整合性OKのとき)には、大当り遊技状態中において、例えば図48(A)に示すようなラウンド中画像が画像表示装置5に表示される。図48(A)に示すラウンド中画像には、大当り遊技状態にて開始されたラウンド数を報知するための報知情報50を示す画像とともに、大当り時表示用飾り図柄メモリ215に格納されているデータにより特定される確定飾り図柄に対応した報知情報51Aを示す画像が含まれている。
これに対して、例えば図24に示すステップS304の大当り判定処理において特図ゲームの可変表示結果及び飾り図柄の可変表示結果を大当りとする旨の決定がなされたにも関わらず、誤って通常時可変表示パターンやリーチ時可変表示パターンを指定する可変表示開始コマンド80XX(h)が主基板11から演出制御基板12に対して送出されたり、図37〜図39の演出制御設定処理において主基板11より受信した可変表示開始コマンド80XX(h)に基づく飾り図柄の可変表示結果の判定が誤って行われたりするなどして、画像表示装置5において導出表示された確定飾り図柄の組合せがハズレの表示結果を示すものとなっている場合には、ステップS544の処理にて整合していないと判定され(図40のステップS544;No)、大当り時表示用飾り図柄メモリ215には、例えば「?」を示す飾り図柄の図柄番号に対応したデータなどといった、不整合の判定結果を特定可能な不整合情報データが格納される(ステップS549)。また、このときには、遊技者等に異常が発生したことを報知するための設定が行われる(ステップS550)。例えば、CPU200は、VDP203や、音声データ出力回路206、ランプデータ出力回路207のうちの全部または一部に所定の指令を送信するなどして、画像表示装置5に所定の異常報知用画像を表示させたり、スピーカ8L、8Rから所定の異常報知用音声を出力させたり、遊技効果ランプ9に含まれる異常報知用ランプを点灯させたりすればよい。
このように大当り時表示用飾り図柄メモリ215に不整合データが格納された場合、大当り遊技状態では、不整合情報データに対応して「?」を示す飾り図柄を用いたラウンド中画像の表示設定が行われる(図41のステップS569)。これにより、図40に示すステップS544の処理にて整合していない旨の判定がなされたとき(整合性NGのとき)には、大当り遊技状態中において、例えば図48(B)に示すようなラウンド中画像が画像表示装置5に表示される。図48(B)に示すラウンド中画像には、大当り遊技状態にて開始されたラウンド数を報知するための報知情報50を示す画像とともに、大当り時表示用飾り図柄メモリ215に格納されている不整合情報データにより不整合の判定結果が特定されたことに対応して、「?」を示す図柄からなる報知情報51Bの画像が含まれている。
この後、大当り遊技状態が終了すると、主基板11の側では、大当り終了後再抽選演出表示フラグと確変確定フラグが共にオンとなっていることから、図31のステップS282及び図32のステップS290の処理にてYesと判定され、演出制御基板12に対しては、大当り終了後再抽選演出表示の実行を指令すると共にその再抽選結果として通常遊技状態から高確率状態に成り上がることを指定する大当り終了コマンドB002(h)が送出可能に設定される(ステップS293)。
これに対して、演出制御基板12の側では、主基板11からの大当り終了コマンドB002(h)から、大当り終了後再抽選演出表示が実行されることとその再抽選結果として通常遊技状態から高確率状態に成り上がることが指定されていることが大当り終了演出表示の内容として特定されるので(図42のステップS582)、ステップS583の処理にてNoと判定された後、ステップSS584及び図44のステップS599の処理にてYesと判定される。
また、この例では、表示結果コマンドのEXTデータにより特定される表示結果が大当りで、大当り終了後の遊技状態が高確率状態で、且つ大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴うことものであることから、サブ側突然確変フラグはオフ状態になっており、ステップS611の処理にてNoと判定された後、ステップS614の処理にてYesと判定されるため、CPU200によって大当り終了コマンドB002(h)のEXTデータにより特定される大当り終了演出表示の内容と、表示結果コマンドのEXTデータにより特定される表示結果、大当り終了後の遊技状態及び大当り終了後再抽選演出表示の実行の有無と、が整合しているものと判断される。
この結果、再抽選後の確定飾り図柄を決定するためのテーブルとして、図17(B)に示す確変大当り時確定飾り図柄決定用テーブル231が設定され(ステップS615)、ランダムカウンタ211より抽出したランダムR10の値に基づいて、再抽選後に導出表示される確変大当り組合せとなる飾り図柄(例えば「7」)が決定され(ステップS617)、画像表示装置5にて大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴う大当り終了演出表示を開始するための設定がなされる(ステップS620)。
これにより、画像表示装置5上には、図47(J)に示すような所定の大当り終了報知画像が表示された後、図47(K)に示すような所定の再抽選報知用画像を画像表示装置5に表示させて、遊技者に大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態から高確率状態に成り上がらせるか否かの再抽選が行われることを報知する。続いて、CPU200は、図47(L)に示すように、通常大当り組合せで仮停止表示されている飾り図柄の可変表示を再開させ、所定期間経過後、図47(M)に示すように、ステップS617の処理にて決定された確変大当り組合せとなる飾り図柄「7」を画像表示装置5に導出表示させる。そして、CPU200は、図47(N)に示すような所定の再抽選結果報知画像を画像表示装置5に表示させて、再抽選の結果、大当り終了後の遊技状態が高確率状態に成り上がった旨が遊技者に報知される。
これに対して、例えば図26に示すステップS326の大当り終了後再抽選演出表示実行決定処理において大当り終了後再抽選演出表示を実行する旨の決定がなされたにも係らず、確変確定フラグが誤ってクリアされるなどして、主基板11から演出制御基板12に対して、大当り終了後再抽選演出表示の実行を指令すると共にその再抽選結果として通常遊技状態から高確率状態に成り上がらないことを指定する大当り終了コマンドB001(h)が送出され、演出制御基板12の側で、CPU200が大当り終了コマンドB001(h)のEXTデータにより特定される大当り終了演出表示の内容と、表示結果コマンドのEXTデータにより特定される表示結果、大当り終了後の遊技状態及び大当り終了後再抽選演出表示の実行の有無と、が整合していないものと判断した場合には(図44のステップS603;No)、VDP203に対して所定の描画命令を送出するなどして、画像表示装置5にて不整合時演出表示を開始するための設定が行われる(ステップS608)。
これにより、CPU200によって大当り終了コマンドB001(h)のEXTデータにより特定される大当り終了演出表示の内容と、表示結果コマンドのEXTデータにより特定される表示結果、大当り終了後の遊技状態及び大当り終了後再抽選演出表示の実行の有無と、が整合していないものと判断された場合には、大当り遊技状態の終了時において、図47(L)及び(M)に示すような飾り図柄の可変表示画像に代えて、図49(A)〜(C)に示すような不整合時用の演出画像が画像表示装置5に表示される。
また、図26のステップS324の処理にて確定特別図柄を2ラウンド大当り図柄である「7」とする旨の決定がなされた場合には(ステップS324;Yes)、メイン側突然確変フラグがオン状態にセットされた後(ステップS331)、主基板11から演出制御基板12に対しては、2ラウンド大当りを示す表示結果コマンド9004(h)を送出可能に設定される(ステップS332)。
続く図27の可変表示パターン設定処理では、この場合、ステップS221及びS227の処理にて大当りフラグとメイン側突然確変フラグとが共にオンであると判定されるため(ステップS221;Yes、ステップS227;Yes)、今回の特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示における可変表示パターンとして、突然確変大当り時可変表示パターン(図8の可変表示パターン#60)が決定される(ステップS231)。そして、決定した可変表示パターン#60に対応する可変表示開始コマンド80XX(h)が演出制御基板12に対して送出可能に設定される(ステップS232)。
これに対して、演出制御基板12の側では、主基板11から送信された表示結果コマンド9004(h)を受信すると、CPU200がこの表示結果コマンド9004(h)によって示された特図ゲームの可変表示結果を特定する(図38のステップS519)。このとき、ステップS519の処理にて特定される特図ゲームの特図ゲームの可変表示結果は、2ラウンド大当りであるため、ステップS520の処理にてYesと判定され、サブ側突然確変フラグがオン状態にセットされると共に(ステップS521)、チャンス目となる飾り図柄の組合せ(例えば「1」,「3」,「5」)を確定飾り図柄に決定する(ステップS522)。
そして、CPU200は、受信した可変表示パターン、即ち突然確変大当り時可変表示パターンに対応する図柄表示制御パターンを、図柄表示制御パターンテーブル220のうちから読み出して(ステップS529)、読み出した図柄表示制御パターンに従って画像表示装置5による飾り図柄の可変表示を開始するための表示設定を行う(ステップS530)。
こうして画像表示装置5上では、図50(A)に示すように、飾り図柄の可変表示が開始され、その後、図50(B),(C)に示すように、左図柄と右図柄との可変表示が順次停止され、さらに飾り図柄の可変表示を開始してから可変表示時間が経過したとき、中図柄の可変表示が停止されることにより、画像表示装置5上には、図50(D)に示すように、チャンス目となる飾り図柄の組合せ(例えば「1」,「3」,「5」)が導出表示される。
このとき、主基板11の側では、特別図柄表示装置4による特図ゲームにおける可変表示結果として「7」を示す2ラウンド大当り図柄が導出表示され、メイン側突然確変フラグがオンであることから(ステップS243;Yes)、大入賞口開放回数の最大値として「2」が、また大入賞口開放時間として「T0」が、それぞれレジスタ設定されるなどして(ステップS246及びS247)、2ラウンド大当りに基づく大当り遊技状態への制御が開始される。また、主基板11から演出制御基板12に対しては、大当り開始コマンドA000(h)が送出可能に設定される(ステップS248)。
このようにして開始された大当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7の開閉板が一定時間(例えば2秒)開成し、開閉を一定サイクル(例えば2回)繰り返す動作が行われる。これに対して、演出制御基板12の側では、CPU200が主基板11から送信された大当り開始コマンドA000(h)を受信した後、ステップS424の大当り演出処理を実行することにより、画像表示装置5には、図50(E)〜(G)に示すような所定の確変突入予告用の演出画像が表示される。
この後、大当り遊技状態が終了すると、主基板11の側では、大当り終了後再抽選演出表示フラグがオフとなっており、またメイン側突然確変フラグがオンとなっていることから、図31のステップS282の処理にてNoと判定された後、ステップS283の処理にてYesと判定され、演出制御基板12に対しては、確変突入時演出表示の実行を指令する大当り終了コマンドB003(h)が送出可能に設定される(ステップS286)。
これに対して、演出制御基板12の側では、主基板11から大当り終了コマンドB003(h)を受信すると、図42のステップS583の処理にてYesと判定され、また、ステップS521の処理にてサブ側突然確変フラグがオン状態にセットされていることから、ステップS593の処理にてYesと判定されることから、VDP203に対して所定の描画命令を送出するなどして、画像表示装置5にて確変突入時演出表示を開始するための設定が行われる(ステップS595)。これにより、大当り遊技状態の終了時には、図50(H)に示すような確変突入時用の演出画像が画像表示装置5に表示される。
このようにすることで、パチンコ遊技機1は、遊技者に大当り遊技状態に移行したことを報知することなく、通常大当りや確変大当りが発生したときよりも短い期間大当り遊技状態に制御し、大当り遊技状態の終了後、遊技状態を高確率状態に移行させることができる。これにより、遊技者に、大当り遊技状態を経ることなく、飾り図柄の可変表示結果としてチャンス目が表示されたことに起因して、遊技状態が通常遊技状態から高確率状態へと移行したように思わせることができる。
以上説明したように、上記実施の形態におけるパチンコ遊技機1は、大当り終了後に高確率状態に移行させるか否かを報知する演出表示として、大当り開始前再抽選演出表示と大当り終了後再抽選演出表示といった二種類の演出表示が用意されているため、大当り開始前再抽選演出表示と大当り終了後再抽選演出表示とのいずれか一種類しかない場合に比べて、遊技者の遊技に対する興趣を高めることができる。
また、大当りの種類として、通常大当りと、確変大当りと、遊技者に報知することなく、大当り遊技状態への制御を開始させ、大当り遊技状態終了後、遊技状態を高確率状態に移行させる突然確変大当りと、が用意されており、通常大当りとする場合には、飾り図柄の可変表示結果として、通常大当り図柄の組合せが、確変大当りとする場合には、確変大当たり図柄の組合せが、突然確変大当りとなる場合には、チャンス目となる飾り図柄の組合せが、それぞれ導出表示される。このように、大当りの種類として、通常大当りと確変大当りとに加えて、さらに突然確変大当りを用意することで、画像表示装置5による飾り図柄の可変表示に対する遊技者の関心を高めることができる等、遊技者の遊技に対する興趣を高めることができる。
さらに、演出制御基板12のCPU200は、主基板11から送信された可変表示開始コマンド80XX(h)と表示結果コマンド90XX(h)とにより、大当り開始前再抽選演出表示と大当り終了後再抽選演出表示との実行の指令の双方がなされた場合、表示結果コマンド90XX(h)により大当り終了後の遊技状態を高確率状態とすることが指定されていても、大当り開始前再抽選演出表示では、再可変表示後に通常大当り組合せとなる飾り図柄を画像表示装置5に導出表示させて、飾り図柄の可変表示結果を通常大当りから確変大当りに成り上げず、その後に実行される大当り終了後再抽選演出表示において、大当り終了後の遊技状態を、飾り図柄の可変表示結果に対応する通常遊技状態から高確率状態に成り上げる。これにより、大当り開始前再抽選演出表示において、再可変表示後に確変大当り組合せとなる飾り図柄が導出表示されて確変大当りに成り上げられた後に、大当り終了後再抽選演出表示が実行されるといった不都合を防止することができる。
また、特別図柄表示装置4による特図ゲームにおける可変表示結果として15ラウンド大当り図柄や2ラウンド大当り図柄が導出表示されて大当りとなった後、演出制御基板12が主基板11から送信された大当り開始コマンドA000(h)を受信したときには、図40に示すステップS544の処理において、画像表示装置5に導出表示された確定飾り図柄が、表示結果メモリ214に格納されている表示結果コマンドのEXTデータにより特定される飾り図柄の可変表示結果と整合するか否かの判定が行われる。そして、整合しない旨の判定がなされたときには、ステップS549の処理にて不整合の判定結果を特定可能な不整合情報データを大当り時表示用飾り図柄メモリ215に格納する。この後、パチンコ遊技機1が大当り遊技状態に制御されているときには、図41に示すステップ563の処理にて大当り時表示用飾り図柄メモリ215から読み出したデータが不整合情報データであるか否かの判定が行われ、不整合情報データである旨の判定がなされると、ステップS567の処理が実行されることにより、画像表示装置5には、図48(B)に示す報知情報51Bのように「?」を示す図柄といった、所定の識別情報が表示される。
これにより、例えばCPU200が図37に示すステップS501の処理にて可変表示開始コマンド80XX(h)から特定した可変表示パターンや、図38に示すステップS519の処理にて表示結果コマンド90XX(h)から特定した特図ゲームの可変表示結果や、大当り終了後の遊技状態、大当り終了後再抽選演出表示の実行の有無に応じて確定飾り図柄を誤って決定したときであっても、その誤って決定された確定飾り図柄は大当り遊技状態中において画像表示装置5に表示されることがないので、誤った情報が長期間にわたって表示されることを防止でき、遊技者に誤解を与えない表示を行うことができる。
さらに、図40に示すステップS544の処理において、画像表示装置5に導出表示された確定飾り図柄が、表示結果メモリ214に格納されている表示結果コマンドのEXTデータにより特定される飾り図柄の可変表示結果と整合しない旨の判定がなされたときには、CPU200が図40に示すステップS547の処理を実行することにより、異常が発生したことを報知する。この報知により、遊技者は、何らかの異常が発生したことを認識することができる。
また、主基板11の側にて大当り終了後再抽選演出表示を実行する旨の決定がなされた場合においては、大当り遊技状態を終了するときに、大当り終了後再抽選演出表示による再抽選の結果、即ち大当り終了後の遊技状態を高確率状態に成り上げるか否かを特定可能な大当り終了コマンドB0XX(h)が主基板11から演出制御基板12に対して送出される。これにより、画像表示装置5上で、例えば表示結果コマンド90XX(h)によって示される大当り終了後の遊技状態が通常遊技状態であるにも関わらず、再可変表示後に通常大当り組合せの飾り図柄が導出表示される等、大当り終了後再抽選演出表示が誤った態様で行われることを防止することができる。
また、演出制御基板12のCPU200は、大当り開始前再抽選演出表示を実行するか否かを可変表示開始コマンド80XX(h)から特定することができ、大当り終了後再抽選演出表示を実行するか否かを表示結果コマンド90XX(h)から特定することができる。このため、大当り開始前再抽選演出表示の実行を指令する演出制御コマンドや、大当り終了後再抽選演出表示の実行を指令する演出制御コマンドなどを別個設けなくても、大当り開始前再抽選演出表示や、大当り終了後再抽選演出表示を実行することができるようになる。この結果、パチンコ遊技機1は、演出制御コマンドの種類を増加させることなく、多様な演出を実行することが可能となる。
加えて、大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態とするか高確率状態とするかや、大当り終了後再抽選演出表示を実行するか否かは、表示結果コマンド90XX(h)によって示されるため、大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態とするか高確率状態とするかや、大当り終了後再抽選演出表示を実行するか否かを可変表示開始コマンド80XX(h)によって示させる場合に比べて、可変表示開始コマンド80XX(h)の種類を減らすことができる。
さらに、演出制御基板12が主基板11から送信された大当り終了コマンドB0XX(h)を受信したときには、受信した大当り終了コマンドB0XX(h)のEXTデータにより特定される大当り終了演出表示の内容が、表示結果コマンドのEXTデータにより特定される表示結果や、大当り終了後の遊技状態、及び大当り終了後再抽選演出表示の実行の有無と整合しているか否かの判定が行われる。そして、整合しない旨の判定がなされたときには、大当り遊技状態の終了時において、ステップS590やS596、S608、S619の処理が実行されることにより、画像表示装置5には、図49(A)〜(C)に示すような不整合時用の演出画像が画像表示装置5に表示される。
これにより、演出制御基板12の側で事前に特定されていた大当りの種類や、大当り終了後再抽選演出表示の実行の有無と、大当り終了演出表示の内容と、が整合しなくなってしまうことを回避することができる。
また、CPU200は、主基板11から送信された大当り終了コマンドB0XX(h)を受信するとき、即ち大当り遊技状態が終了したときに、大当り終了後再抽選演出表示の実行を開始するため、大当り終了後においても遊技者に遊技に対する興味を持たせることが可能となる結果、遊技者の遊技に対する興趣を長期間保つことができる。
さらに、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴う大当り終了演出表示と、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴わない大当り終了演出表示処理と、では、異なる態様のエンディング画像が画像表示装置5に表示される。このため、遊技者は、大当り終了後再抽選演出表示が実行されるか否かといった遊技状態を、画像表示装置5の表示態様から把握することが可能となる。
また、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴わない大当り終了演出表示の実行時間(例えば4秒)は、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴う大当り終了演出表示の実行時間(例えば12秒)よりも短くなるように設定されているので、大当り終了後再抽選演出表示が実行されない場合には、大当り終了演出表示時間が無駄に長くなってしまうことを防止することができる。
さらに、特別図柄表示装置4における特図ゲームでは、大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態とするか高確率状態とするかを問わず、共通の大当り図柄(15ラウンド大当り図柄「3」)が用いられるので、画像表示装置5にて大当り終了後再抽選演出表示が行われる場合には、特図ゲームの可変表示結果として導出表示された特別図柄の種類によって、遊技者に再抽選の結果を悟られてしまうといった事態を防止することができる。
この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施の形態において、演出制御基板12側のCPU200は、主基板11から送信される可変表示開始コマンド80XX(h)に基づいて大当り開始前再抽選演出表示の実行の有無を判定し、表示結果コマンド90XX(h)に基づいて大当り終了後再抽選演出表示の実行の有無を判定するものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、例えば可変表示開始コマンド80XX(h)から、大当り開始前再抽選演出表示の実行の有無と、大当り終了後再抽選演出表示の実行の有無と、の双方を特定できるようにしてもよい。
この場合には、図51に示すように、4種類の表示結果コマンド90XX(h)を設けるようにし、このうち、コマンド9000(h)は、特図ゲームの可変表示結果及び飾り図柄の可変表示結果がハズレとなることを示しものとし、コマンド9001(h)は、特図ゲームの可変表示結果が15ラウンド大当りとなることと、大当り終了後の遊技状態が通常遊技状態になることと、を示すものとし、コマンド9002(h)は、特図ゲームの可変表示結果が15ラウンド大当りとなることと、大当り終了後の遊技状態が高確率状態になることと、を示すものとし、コマンド9004(h)は、特図ゲームの可変表示結果が2ラウンド大当りとなることと、大当り終了後の遊技状態が高確率状態になることと、を示すものとすればよい。
また、可変表示パターンテーブルメモリ114には、図52に示すように、通常ハズレ時可変表示パターン、リーチA〜Eのリーチ時可変表示パターン及び突然確変大当り時可変表示パターンに加えて、大当り開始前再抽選演出表示と大当り終了後再抽選演出表示との実行を共に伴わないリーチA〜リーチEの大当り時可変表示パターンと、大当り開始前再抽選演出表示の実行のみを伴うリーチA〜リーチEの大当り時可変表示パターンと、大当り終了後再抽選演出表示の実行のみを伴うリーチA〜リーチEの大当り時可変表示パターンと、大当り開始前再抽選演出表示と大当り終了後再抽選演出表示との実行を共に伴うリーチA〜リーチEの大当り時可変表示パターンと、からなる可変表示パターンテーブル141を格納しておく。
さらに、可変表示パターン決定用テーブルメモリ115には、図9(A)に示すリーチ時可変表示パターン決定用テーブル150と、図53に示す通常大当り時可変表示パターン決定用テーブル152と、図54に示す確変大当り時可変表示パターン決定用テーブル153と、を格納しておく。
そして、図23に示すステップS214の特別図柄判定処理では、図25のステップS317の処理にてYesと判定されたとき、図55に示すように、特別図柄表示装置4による特図ゲームの確定図柄を決定するためのテーブルとして、図7(B)に示す大当り時確定特別図柄決定用テーブル131を設定するようにする(ステップS341)。続いて、CPU103は、ランダムカウンタ111よりランダムR3の値を抽出し(ステップS342)、抽出したランダムR3の値に基づき、ステップS341の処理にて設定した大当り時確定特別図柄決定用テーブル131を用いて、今回の特図ゲームにおける確定図柄を決定するようにする(ステップS343)。
そして、ステップS343の処理にて決定した確定特別図柄が15ラウンド大当り図柄「3」であるか2ラウンド大当り図柄「7」であるかを判定し(ステップS344)、この判定の結果、確定特別図柄が15ラウンド大当り図柄「3」であれば(ステップS344;No)、所定のコマンド送信テーブルに所定の制御データを設定するなどして、表示結果コマンド9002(h)を演出制御基板12に対して送出可能に設定すればよい(ステップS345)。
これに対して、確定特別図柄が2ラウンド大当り図柄「7」であれば(ステップS344;Yes)、フラグメモリ118に設けられたメイン側突然確変フラグをオン状態にセットすると共に(ステップS346)、所定のコマンド送信テーブルに所定の制御データを設定するなどして、表示結果コマンド9004(h)を演出制御基板12に対して送出可能に設定するようにすればよい(ステップS347)。
また、図21に示すステップS111の可変表示パターン設定処理では、図56に示すように、まず、フラグメモリ118に設けられた大当りフラグがオンとなっているか否かを判別し(ステップS701)、大当りフラグがオンであれば(ステップS701;Yes)、さらにフラグメモリ118に設けられているメイン側突然確変フラグがオンとなっているか否かを判定するようにする(ステップS702)。
メイン側突然確変フラグがオフであれば(ステップS702;No)、さらに確変確定フラグがオンとなっているか否かを判定し(ステップS703)、確変確定フラグがオフであれば(ステップS703;No)、図53に示す通常大当り時可変表示パターン決定用テーブル152を設定し(ステップS704)、オンであれば(ステップS703;Yes)、図54に示す確変大当り時可変表示パターン決定用テーブル153を設定すればよい(ステップS705)。
続いて、CPU103は、ランダムカウンタ111よりランダムR5の値を抽出し(ステップS706)、抽出したランダムR5の値に基づいて、ステップS704又はS705の処理にて設定した可変表示パターン決定用テーブルのうちから、今回の特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示で使用する可変表示パターンを選択決定するようにする(ステップS707)。
そして、この選択決定された可変表示パターンが大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴うものであるか否かを判定し(ステップS708)、伴うのであれば(ステップS708;Yes)、フラグメモリ118に設けられている大当り終了後再抽選演出表示フラグをオン状態に設定し(ステップS709)、伴わないのであれば(ステップS708;No)、ステップS709の処理をスキップすればよい。
これに対して、メイン側突然確変フラグがオンあれば(ステップS702;Yes)、今回の特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示で使用する可変表示パターンとして、図52に示す可変表示パターンテーブル140に格納された突然確変大当りの可変表示パターン#60を選択決定するようにする(ステップS710)。
この後、ステップS707やS710などの処理にて選択決定された可変表示パターンに対応する制御データを、所定のコマンド送信テーブルにセットするなどして、可変表示開始コマンド80XX(h)を演出制御基板12に対して送信可能に設定するようにし(ステップS711)、今回の特図ゲームで用いられる可変表示パターンにおける特別図柄の可変表示時間に対応したタイマ初期値を可変表示時間タイマに設定するようにする(ステップS712)、そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を可変表示制御処理に対応した値である「2」に更新して、可変表示パターン決定処理を終了するようにすればよい(ステップS713)。
そして、図36に示すステップS421の演出制御設定処理では、図57に示すように、まず、図37のステップS502の処理にて大当り時可変表示パターンであると判定されたときには(ステップS502;Yes)、さらにこの大当り時可変表示パターンが大当り開始前再抽選演出表示の実行を伴うものであるか否かを判定するようにする(ステップS801)。
大当り開始前再抽選演出表示の実行を伴うものであれば(ステップS801;Yes)、CPU200は、ランダムカウンタ211よりランダムR13の値を抽出し(ステップS802)、抽出したランダムR13の値に基づき、図17(C)に示す仮停止飾り図柄決定用テーブル232を用いて、大当り組合せとなる仮停止図柄を決定するようにする(ステップS803)。一方、ステップS501の処理にて特定した可変表示パターンが大当り開始前再抽選演出表示の実行を伴わない大当り時可変表示パターンであれば(ステップS801;No)、CPU200は、ステップS802及びS803の処理をスキップするようにする。
さらに、CPU200は、ステップS501の処理にて特定した可変表示パターンが大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴う大当り時可変表示パターンであるか否かを判定し(ステップS804)、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴わない大当り時可変表示パターンであれば(ステップS804;No)、例えば表示結果メモリ214に格納された表示結果コマンドのEXTデータを読み取るなどして、特図ゲームの可変表示結果を特定するようにし(ステップS805)、この特定した特図ゲームの可変表示結果が2ラウンド大当りか否かを判定するようにする(ステップS806)。
ステップS805の処理にて特定した特図ゲームの可変表示結果が2ラウンド大当りであるときには(ステップS806;Yes)、フラグメモリ216に設けられたサブ側突然確変フラグをオン状態にセットすると共に(ステップS807)、チャンス目となる飾り図柄の組合せを確定図柄に決定するようにし(ステップS808)、特定した特図ゲームの可変表示結果が15ラウンド大当りであるときには(ステップS806;No)、図17(B)に示す確変大当り時確定飾り図柄決定用テーブル231を設定すればよい(ステップS809)。
これに対して、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴う大当り時可変表示パターンであれば(ステップS804;Yes)、図17(A)に示す通常大当り時確定飾り図柄決定用テーブル230を設定すればよい(ステップS810)。その後、CPU200は、ランダムカウンタよりランダムR10の値を抽出し(ステップS811)、抽出したランダムR10の値に基づき、ステップS809又はS810の処理にて設定した確定飾り図柄決定用テーブルを用いて、大当り組合せとなる確定飾り図柄を決定するようにし(ステップS812)、その後図33のステップS529の処理へと進むようにする。
また、図36に示すステップS423の大当り開始コマンド受信待ち処理では、図58に示すように、まず、主基板11から送信される大当り開始コマンドA000(h)を受信したか否かを判定し(ステップS821)、大当り開始コマンドA000(h)を受信したと判定したときには(ステップS821;Yes)、今回の特図ゲームの表示結果が大当りであると判断して、可変表示パターン格納エリアに格納されている可変表示開始コマンドのEXTデータと表示結果メモリ214に格納されている表示結果コマンドのEXTデータとを読み出して、飾り図柄の可変表示結果を特定すればよい(ステップS822)。
具体的には、可変表示パターン格納エリアから読み出された可変表示開始コマンドのEXTデータが通常時可変表示パターンやリーチ時可変表示パターンを示すものであるときや、表示結果メモリ214から読み出された表示結果コマンドのEXTデータが「00(h)」のときには、飾り図柄の可変表示結果がハズレであると特定され、可変表示開始コマンドのEXTデータが大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴う大当り時可変表示パターンを示すものであるときや、表示結果コマンドのEXTデータが「01(h)」のときには、通常大当りであると特定されるようにすればよい。また、可変表示開始コマンドのEXTデータが大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴わない大当り時可変表示パターンを示すものであるときには、確変大当りであると特定され、可変表示開始コマンドのEXTデータが突然確変大当り時可変表示パターンを示すものであるときや、表示結果コマンドのEXTデータが「04(h)」のときには、突然確変大当りであると特定されるようにすればよい。
そして、CPU200は、飾り図柄の可変表示結果として導出表示した確定飾り図柄の組合せと、ステップS822の処理にて特定した飾り図柄の可変表示結果と、を照合し(ステップS823)、それらが整合しているか否かを判定するようにし(ステップS824)、整合しているときには(ステップS824;Yes)、確定飾り図柄を示すデータを大当り時表示用飾り図柄メモリ215に格納することにより、確定飾り図柄を大当り時表示用飾り図柄メモリ215に記憶させるようにする(ステップS825)。
続いて、この確定飾り図柄の組合せが「左」、「中」、「右」の各可変表示部で同一の通常大当り用飾り図柄又は確変大当り用飾り図柄となっているか、或いはチャンス目を構成するものとなっているかを判定するようにし(ステップS826)、同一の通常大当り用飾り図柄又は確変大当り用飾り図柄であれば(ステップS826;No)、大当り遊技状態の開始を報知する15ラウンド大当り演出表示を画像表示装置5にて開始させるための設定を行うようにする(ステップS827)。一方、チャンス目を構成する飾り図柄の組合せであれば(ステップS826;No)、大当り遊技状態の開始を報知せず、高確率状態の開始を予告する突然確変大当り演出表示を画像表示装置5にて開始させるための設定を行うようにする(ステップS828)。
これに対して、飾り図柄の可変表示結果として導出表示した確定飾り図柄の組合せと、ステップS822の処理にて特定した飾り図柄の可変表示結果と、が整合していないときには(ステップS824;No)、飾り図柄の可変表示結果と確定飾り図柄が整合していないことを特定可能な情報を示す不整合情報データを、大当り時表示用飾り図柄メモリ215に格納するようにする(ステップS829)。
また、ステップS829の処理を実行したときには、例えば画像表示装置5に所定の異常報知用画像を表示させたり、スピーカ8L、8Rから所定の異常報知用音声を出力させたりするなど、遊技者等に異常が発生したことを報知する設定を行うようにする(ステップS830)。ステップS827、S828、S830のいずれかの処理を実行した後には、演出制御プロセスフラグの値を大当り演出処理に対応した値である「4」に更新するようにする(ステップS831)。
また、ステップS821の処理にて大当り開始コマンドを受信していない旨の判定がなされたときには(ステップS821;No)、大当り開始コマンド受信待ちタイマにおけるタイマ値を1減算した後(ステップS832)、減算後のタイマ値が「0」になったか否かを判定するようにし(ステップS833)、タイマ値が「0」になっていないときには(ステップS833;No)、そのまま大当り開始コマンド受信待ち処理を終了するようにする。一方、大当り開始コマンド受信待ちタイマにおけるタイマ値が「0」になったときには(ステップS833;Yes)、今回の特図ゲームの表示結果がハズレであると判断して、演出制御プロセスフラグの値を可変表示開始コマンド受信待ち処理に対応した値である「0」に更新するようにする(ステップS834)。
また、図36のステップS425の大当り終了演出処理では、図59に示すように、まず、フラグメモリ216に設けられた大当り終了演出表示中フラグがオンとなっているか否かを判定し(ステップS841)、大当り終了演出表示中フラグがオフであれば(ステップS841;No)、例えばRAM202の大当り終了演出表示内容格納エリアに格納された大当り終了コマンドのEXTデータを読み取るなどして、大当り終了演出表示の内容を特定するようにする(ステップS842)。
続いて、CPU200は、ステップS842の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容が確変突入時演出表示を指定するものであるか否かを判定し(ステップS843)、確変突入時演出表示を指定するものでなければ(ステップS843;No)、続いてこの特定した大当り終了演出表示の内容が大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴うものであるか否かを判定するようにする(ステップS844)。
ここで、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴わないものでもなければ(ステップS844;No)、フラグメモリ216に設けられたサブ側突然確変フラグがオンとなっているか否かを判定し(ステップS845)、サブ側突然確変フラグがオンであれば(ステップS845;Yes)、ステップS842の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、サブ側突然確変フラグの状態と、が整合していないものと判断して、サブ側突然確変フラグをクリアしてオフ状態にした後(ステップS846)、ステップS850の処理へと進むようにする。
これに対して、サブ側突然確変フラグがオフであれば(ステップS845;No)、例えばRAM202の可変表示パターン格納エリアに格納された可変表示開始コマンドのEXTデータを読み取るなどして、可変表示パターンを特定するようにする(ステップS847)。
そして、ステップS847の処理にて特定した可変表示パターンが、大当り終了後再抽選演出表示の実行指令を伴わないものであるか否かを判定し(ステップS848)、大当り終了後再抽選演出表示の実行指令を伴わないものであれば(ステップS848;Yes)、ステップS842の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、ステップS847の処理にて特定した可変表示パターンと、が整合しているものと判断して、VDP203に対して所定の描画命令を送出するなどして、画像表示装置5にて大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴わない大当り終了演出表示を開始するための設定を行う(ステップS849)。
これに対して、ステップS847の処理にて特定した可変表示パターンが、大当り終了後再抽選演出表示の実行指令を伴わない可変表示パターンとは異なるものであれば(ステップS848;No)、ステップS842の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、ステップS847の処理にて特定した可変表示パターンと、が整合していないものと判断して、VDP203に対して所定の描画命令を送出するなどして、画像表示装置5にて不整合時演出表示を開始するための設定を行う(ステップS850)。
その後、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴わない大当り終了演出表示の実行時間(例えば4秒)に対応するタイマ初期値が、各種タイマ217に設けられた大当り終了演出表示時間タイマに設定され(ステップS851)、また、フラグメモリ216に設けられた大当り終了演出表示中フラグがオン状態にセットされるようにすればよい(ステップS852)。
また、ステップS842の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容が大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴うものであれば(ステップS844;Yes)、さらに大当り終了後再抽選演出表示により行われる再抽選の結果が、大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態から高確率状態に成り上げるものであるか否かを判定し(図60のステップS853)、大当り終了後再抽選演出表示により行われる再抽選の結果が、大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態から高確率状態に成り上げないものであれば(ステップS853;No)、続いてフラグメモリ216に設けられたサブ側突然確変フラグがオンとなっているか否かを判定するようにする(ステップS854)。
ここで、サブ側突然確変フラグがオンであれば(ステップS854;Yes)、ステップS842の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、サブ側突然確変フラグの状態と、が整合していないものと判断して、サブ側突然確変フラグをクリアしてオフ状態にした後(ステップS855)、ステップS864の処理へと進むようにし、サブ側突然確変フラグがオフであれば(ステップS854;No)、例えばRAM202の可変表示パターン格納エリアに格納された可変表示開始コマンドのEXTデータを読み取るなどして、可変表示パターンを特定するようにする(ステップS856)。
そして、ステップS856の処理にて特定した可変表示パターンが、大当り終了後再抽選演出表示の実行指令を伴わないものであるか否かを判定し(ステップS857)、大当り終了後再抽選演出表示の実行指令を伴わないものであれば(ステップS857;No)、ステップS842の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、ステップS847の処理にて特定した可変表示パターンと、が整合していないものと判断して、ステップS864の処理へと進むようにする。
これに対して、大当り終了後再抽選演出表示の実行指令を伴うものであれば(ステップS857;Yes)、続いて例えば表示結果メモリ214に格納されている表示結果コマンドのEXTデータを読み取るなどして、特図ゲームの可変表示結果及び大当り終了後の遊技状態を特定するようにする(ステップS858)。
そして、ステップS858の処理にて特定した特図ゲームの可変表示結果が15ラウンド大当りで、大当り終了後の遊技状態が通常遊技状態であるか否かを判定し(ステップS859)、表示結果が15ラウンド大当りで大当り終了後の遊技状態が通常遊技状態であれば(ステップS859;Yes)、ステップS842の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、ステップS858の処理にて特定した大当り終了後の遊技状態と、が整合しているものと判断して、再可変表示後に導出表示する飾り図柄を決定するためのテーブルとして、図17(A)に示す通常大当り時確定飾り図柄決定用テーブル230を設定するようにすればよい(ステップS860)。
CPU200は、ランダムカウンタよりランダムR10の値を抽出し(ステップS861)、抽出したランダムR10の値に基づき、ステップS860の処理にて設定した通常大当り時確定飾り図柄決定用テーブル230を用いて、大当り組合せとなる再変動後の確定飾り図柄を決定するようにし(ステップS862)、VDP203に対して所定の描画命令を送出するなどして、画像表示装置5にて大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴う大当り終了演出表示を開始するための設定を行うようにすればよい(ステップS863)。
一方、ステップS858の処理にて特定した特図ゲームの可変表示結果が2ラウンド大当りである場合や、大当り終了後の遊技状態が通常遊技状態が高確率状態である場合には(ステップS859;No)、ステップS842の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、ステップS858の処理にて特定した大当り終了後の遊技状態と、が整合していないものと判断して、VDP203に対して所定の描画命令を送出するなどして、画像表示装置5にて不整合時演出表示を開始するための設定を行うようにすればよい(ステップS864)。
その後、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴う大当り終了演出表示の実行時間(例えば12秒)に対応するタイマ初期値が、各種タイマ217に設けられた大当り終了演出表示時間タイマに設定され(ステップS865)、フラグメモリ216に設けられた大当り終了演出表示中フラグがオン状態にセットされるようにすればよい(ステップS866)。
また、大当り終了後再抽選演出表示により行われる再抽選の結果が、大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態から高確率状態に成り上げるものであれば(ステップS853;Yes)、続いてフラグメモリ216に設けられたサブ側突然確変フラグがオンとなっているか否かを判定するようにする(図61のステップS867)。ここで、サブ側突然確変フラグがオンであれば(ステップS867;Yes)、ステップS842の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、サブ側突然確変フラグの状態と、が整合していないものと判断して、サブ側突然確変フラグをクリアしてオフ状態にした後(ステップS868)、ステップS877の処理へと進むようにし、サブ側突然確変フラグがオフであれば(ステップS867;No)、例えばRAM202の可変表示パターン格納エリアに格納された可変表示開始コマンドのEXTデータを読み取るなどして、可変表示パターンを特定するようにする(ステップS869)。
そして、ステップS869の処理にて特定した可変表示パターンが、大当り終了後再抽選演出表示の実行指令を伴うものであるか否かを判定し(ステップS870)、大当り終了後再抽選演出表示の実行指令を伴わないものであれば(ステップS870;No)、ステップS842の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、ステップS847の処理にて特定した可変表示パターンと、が整合していないものと判断して、ステップS877の処理へと進むようにする。
これに対して、大当り終了後再抽選演出表示の実行指令を伴うものであれば(ステップS870;Yes)、続いて例えば表示結果メモリ214に格納されている表示結果コマンドのEXTデータを読み取るなどして、表示結果及び大当り終了後の遊技状態を特定するようにする(ステップS871)。そして、ステップS871の処理にて特定した特図ゲームの可変表示結果が15ラウンド大当りで、大当り終了後の遊技状態が高確率状態であるか否かを判定する(ステップS872)。
ステップS871の処理にて特定した特図ゲームの可変表示結果が15ラウンド大当りで、大当り終了後の遊技状態が高確率状態であれば(ステップS872;Yes)、ステップS842の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、ステップS871の処理にて特定した大当り終了後の遊技状態と、が整合しているものと判断して、再可変表示後に導出表示する飾り図柄を決定するためのテーブルとして、図17(B)に示す確変大当り時確定飾り図柄決定用テーブル231を設定するようにすればよい(ステップS873)。
CPU200は、ランダムカウンタよりランダムR10の値を抽出し(ステップS874)、抽出したランダムR10の値に基づき、ステップS873の処理にて設定した確変大当り時確定飾り図柄決定用テーブル231を用いて、大当り組合せとなる再変動後の確定飾り図柄を決定するようにし(ステップS875)、VDP203に対して所定の描画命令を送出するなどして、画像表示装置5にて大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴う大当り終了演出表示を開始するための設定を行うようにすればよい(ステップS876)。
一方、ステップS871の処理にて特定した特図ゲームの可変表示結果が2ラウンド大当りである場合や、大当り終了後の遊技状態が通常遊技状態である場合には(ステップS872;No)、ステップS842の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、ステップS871の処理にて特定した大当り終了後の遊技状態と、が整合していないものと判断して、VDP203に対して所定の描画命令を送出するなどして、画像表示装置5にて不整合時演出表示を開始するための設定を行うようにすればよい(ステップS877)。
その後、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴う大当り終了演出表示の実行時間(例えば12秒)に対応するタイマ初期値が、各種タイマ217に設けられた大当り終了演出表示時間タイマに設定され(ステップS878)、フラグメモリ216に設けられた大当り終了演出表示中フラグがオン状態にセットされるようにすればよい(ステップS879)。
このようにすれば、演出制御基板12のCPU200は、主基板11から送信された可変表示開始コマンド80XX(h)により、大当り開始前再抽選演出表示と大当り終了後再抽選演出表示との実行の指令の双方がなされた場合、表示結果コマンド90XX(h)により大当り終了後の遊技状態を高確率状態とすることが指定されていても、大当り開始前再抽選演出表示では、再可変表示後に通常大当り組合せとなる飾り図柄を画像表示装置5に導出表示させて、飾り図柄の可変表示結果を通常大当りから確変大当りに成り上げず、その後に実行される大当り終了後再抽選演出表示において、大当り終了後の遊技状態を、飾り図柄の可変表示結果に対応する通常遊技状態から高確率状態に成り上げる。これにより、大当り開始前再抽選演出表示において、再可変表示後に確変大当り組合せとなる飾り図柄が導出表示されて確変大当りに成り上げられた後に、大当り終了後再抽選演出表示が実行されるといった不都合を防止することができる。
また、演出制御基板12のCPU200は、大当り開始前再抽選演出表示を実行するか否かと、大当り終了後再抽選演出表示を実行するか否かと、を可変表示開始コマンド80XX(h)から特定することができる。このため、大当り開始前再抽選演出表示の実行を指令する演出制御コマンドや、大当り終了後再抽選演出表示の実行を指令する演出制御コマンドなどを別個設けなくても、大当り開始前再抽選演出表示や、大当り終了後再抽選演出表示を実行することができるようになる結果、パチンコ遊技機1は、演出制御コマンドの種類を減少させることができる。
また、特別図柄表示装置4による特図ゲームにおける可変表示結果として15ラウンド大当り図柄や2ラウンド大当り図柄が導出表示されて大当りとなった後、演出制御基板12が主基板11から送信された大当り開始コマンドA000(h)を受信したときには、図58に示すステップS824の処理において、画像表示装置5に導出表示された確定飾り図柄が、RAM202の可変表示パターン格納エリアに格納されている可変表示パターンのEXTデータと表示結果メモリ214に格納されている表示結果コマンドのEXTデータとにより特定される飾り図柄の可変表示結果と整合するか否かの判定が行われる。そして、整合しない旨の判定がなされたときには、ステップS829の処理にて不整合の判定結果を特定可能な不整合情報データを大当り時表示用飾り図柄メモリ215に格納する。この後、パチンコ遊技機1が大当り遊技状態に制御されているときには、図41に示すステップ563の処理にて大当り時表示用飾り図柄メモリ215から読み出したデータが不整合情報データであるか否かの判定が行われ、不整合情報データである旨の判定がなされると、ステップS567の処理が実行されることにより、画像表示装置5には、図48(B)に示す報知情報51Bのように「?」を示す図柄といった、所定の識別情報が表示される。
これにより、例えばCPU200が図37に示すステップS501の処理にて可変表示開始コマンド80XX(h)から特定した可変表示パターンや、図57に示すステップS805の処理にて表示結果コマンド90XX(h)から特定した特図ゲームの可変表示結果に応じて確定飾り図柄を誤って決定したときであっても、その誤って決定された確定飾り図柄は大当り遊技状態中において画像表示装置5に表示されることがないので、誤った情報が長期間にわたって表示されることを防止でき、遊技者に誤解を与えない表示を行うことができる。
さらに、演出制御基板12が主基板11から送信された大当り終了コマンドB0XX(h)を受信したときには、受信した大当り終了コマンドB0XX(h)のEXTデータにより特定される大当り終了演出表示の内容が、可変表示開始コマンドのEXTデータにより特定される可変表示パターンや、表示結果コマンドのEXTデータにより特定される表示結果や大当り終了後の遊技状態と整合しているか否かの判定が行われる。そして、整合しない旨の判定がなされたときには、大当り遊技状態の終了時において、ステップS850やS864、S877の処理が実行されることにより、画像表示装置5には、図49(A)〜(C)に示すような不整合時用の演出画像が画像表示装置5に表示される。
これにより、演出制御基板12の側で事前に特定されていた大当りの種類や、飾り図柄の可変表示結果として決定されていた飾り図柄の種類と、大当り終了演出表示の内容と、が整合しなくなってしまうことを回避することができる。
さらに、可変表示開始コマンド80XX(h)を、画像表示装置5による飾り図柄の可変表示結果をハズレとするか突然確変大当りとするか突然確変大当り以外の大当りとするか、ハズレの場合にリーチとするか否か、及び、突然確変大当り以外の大当りの場合に大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態とするか高確率状態とするか、さらに大当り終了後の遊技状態が高確率状態の場合に大当り開始前再抽選演出表示を実行するか否かを示すものとし、表示結果コマンド90XX(h)を、画像表示装置5による飾り図柄の可変表示結果を示すものとしてもよい。この場合、演出制御基板12の側では、突然確変大当り以外の大当りの場合の大当り終了後の遊技状態の特定を、可変表示開始コマンド80XX(h)が指定する可変表示パターンが通常大当り可変表示パターンであるか、確変大当り時可変表示パターンであるかによって行うようにすればよい。即ち、可変表示開始コマンド80XX(h)によって指定される可変表示パターンが通常大当り時可変表示パターンのときには、大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態にするものと特定するようにし、確変大当り時可変表示パターンのときには、高確率状態にするものと特定するようにすればよい。そして、可変表示開始コマンド80XX(h)によって指定される可変表示パターンが通常大当り時可変表示パターンであるとき、即ち、大当り終了後の遊技状態が通常遊技状態になるとき、或いは可変表示開始コマンド80XX(h)によって指定される可変表示パターンが確変大当り時可変表示パターンであり、即ち、大当り終了後の遊技状態が高確率状態になり、且つ表示結果コマンド90XX(h)によって指定される飾り図柄の可変表示結果が通常大当りのときには、大当り終了後再抽選演出表示を実行するようにすればよい。
この場合には、図62に示すように、4種類の表示結果コマンド90XX(h)を設けるようにし、このうち、コマンド9000(h)は、飾り図柄の可変表示結果がハズレとなることを示すものとし、コマンド9001(h)は、飾り図柄の可変表示結果が通常大当りとなることを示すものとし、コマンド9002(h)は、飾り図柄の可変表示結果が確変大当りとなることを示すものとし、コマンド9004(h)は、飾り図柄の可変表示結果が突然確変大当りとなることを示すものとすればよい。また、可変表示パターン決定用テーブルメモリ115には、図9(A)に示すリーチ時可変表示パターン決定用テーブル150と、図63に示す通常大当り時可変表示パターン決定用テーブル154と、図64に示す確変大当り時可変表示パターン決定用テーブル155と、を格納しておく。
そして、図23に示すステップS214の特別図柄判定処理では、図25のステップS317の処理にてYesと判定されたとき、図65に示すように、特別図柄表示装置4による特図ゲームの確定図柄を決定するためのテーブルとして、図7(B)に示す大当り時確定特別図柄決定用テーブル131を設定するようにする(ステップS351)。続いて、CPU103は、ランダムカウンタ111よりランダムR3の値を抽出し(ステップS352)、抽出したランダムR3の値に基づき、ステップS351の処理にて設定した大当り時確定特別図柄決定用テーブル131を用いて、今回の特図ゲームにおける確定図柄を決定するようにする(ステップS353)。
そして、ステップS353の処理にて決定した確定特別図柄が15ラウンド大当り図柄「3」であるか2ラウンド大当り図柄「7」であるかを判定し(ステップS354)、この判定の結果、確定特別図柄が15ラウンド大当り図柄「3」であれば(ステップS354;No)、ランダムカウンタ111よりランダムR6の値を抽出し(ステップS355)、抽出したランダムR6の値に基づき、図10に示す大当り終了後再抽選演出表示実行決定用テーブル160を用いて、大当り終了後再抽選演出表示を実行するか否かを決定する大当り終了後再抽選演出表示実行決定処理を実行する(ステップS356)。
ステップS356の大当り終了後再抽選演出表示実行決定処理にて大当り終了後再抽選演出表示を実行しない旨の決定がなされた場合には(ステップS357;No)、所定のコマンド送信テーブルに所定の制御データを設定するなどして、表示結果コマンド9002(h)を演出制御基板12に対して送出可能に設定する(ステップS358)。
一方、ステップS356の大当り終了後再抽選演出表示実行決定処理にて大当り終了後再抽選演出表示を実行する旨の決定がなされたときには(ステップS357;Yes)、フラグメモリ118に設けられた大当り終了後再抽選演出表示フラグをオン状態にセットすると共に(ステップS359)、所定のコマンド送信テーブルに所定の制御データを設定するなどして、表示結果コマンド9001(h)を演出制御基板12に対して送出可能に設定するようにすればよい(ステップS360)。
これに対して、確定特別図柄が2ラウンド大当り図柄「7」であれば(ステップS354;Yes)、フラグメモリ118に設けられたメイン側突然確変フラグをオン状態にセットすると共に(ステップS361)、所定のコマンド送信テーブルに所定の制御データを設定するなどして、表示結果コマンド9004(h)を演出制御基板12に対して送出可能に設定するようにすればよい(ステップS362)。
そして、図36に示すステップS421の演出制御設定処理では、図66に示すように、まず、図37のステップS502の処理にて大当り時可変表示パターンであると判定されたときには(ステップS502;Yes)、さらにこの大当り時可変表示パターンが大当り開始前再抽選演出表示の実行を伴うものであるか否かを判定するようにする(ステップS881)。
大当り開始前再抽選演出表示の実行を伴うものであれば(ステップS881;Yes)、CPU200は、ランダムカウンタ211よりランダムR13の値を抽出し(ステップS882)、抽出したランダムR13の値に基づき、図17(C)に示す仮停止飾り図柄決定用テーブル232を用いて、大当り組合せとなる仮停止図柄を決定するようにする(ステップS883)。一方、ステップS501の処理にて特定した可変表示パターンが大当り開始前再抽選演出表示の実行を伴わない大当り時可変表示パターンであれば(ステップS881;No)、CPU200は、ステップS882及びS883の処理をスキップするようにする。
さらに、CPU200は、ステップS501の処理にて特定した可変表示パターンが通常大当り時可変表示パターンであるか否かを判別し(ステップS884)、通常大当り時可変表示パターンであれば(ステップS884;Yes)、ステップS891の処理へと進むようにする。これに対して、ステップS501の処理にて特定した可変表示パターンが通常大当り時可変表示パターンでなければ(ステップS884;No)、例えば表示結果メモリ214に格納された表示結果コマンドのEXTデータを読み取るなどして、飾り図柄の可変表示結果を特定するようにし(ステップS885)、この特定した飾り図柄の可変表示結果が突然確変大当りか否かを判定するようにする(ステップS886)。
ステップS885の処理にて特定した飾り図柄の可変表示結果が突然確変大当りであれば(ステップS886;Yes)、フラグメモリ216に設けられたサブ側突然確変フラグをオン状態にセットすると共に(ステップS887)、チャンス目となる飾り図柄の組合せを確定図柄に決定するようにし(ステップS888)、特定した飾り図柄の可変表示結果が突然確変大当りでないときには(ステップS886;No)、さらに飾り図柄の可変表示結果が通常大当りであるか確変大当りであるかを判定するようにする(ステップS889)。
ステップS885の処理にて特定した飾り図柄の可変表示結果が確変大当りであれば(ステップS889;Yes)、可変表示開始コマンド80XX(h)によって示される可変表示パターンの種類と、表示結果コマンド90XX(h)によって示される飾り図柄の可変表示結果と、が共に確変大当りで合致していることから、大当り終了後再抽選演出表示が実行されないものと判断される。この結果、確定飾り図柄を決定するためのテーブルとしては、図17(B)に示す確変大当り時確定飾り図柄決定用テーブル231が設定されることとなる(ステップS890)。
これに対して、ステップS885の処理にて特定した飾り図柄の可変表示結果が通常大当りであれば(ステップS889;No)、可変表示開始コマンド80XX(h)によって示される可変表示パターンが確変大当り時可変表示パターンとなっており、表示結果コマンド90XX(h)によって示される飾り図柄の可変表示結果が通常大当りとなっていることから、大当り終了後再抽選演出表示が実行されるものと判断される。この結果、可変表示時間経過時に導出表示される確定飾り図柄を決定するためのテーブルとしては、図17(A)に示す通常大当り時確定飾り図柄決定用テーブル230が設定されることとなる(ステップS891)。
その後、CPU200は、ランダムカウンタよりランダムR10の値を抽出し(ステップS892)、抽出したランダムR10の値に基づき、ステップS890又はS891の処理にて設定した確定飾り図柄決定用テーブルを用いて、大当り組合せとなる確定飾り図柄を決定するようにすればよい(ステップS893)。
また、図36のステップS425の大当り終了演出処理では、図67に示すように、まず、フラグメモリ216に設けられた大当り終了演出表示中フラグがオンとなっているか否かを判定し(ステップS901)、大当り終了演出表示中フラグがオフであれば(ステップS901;No)、例えばRAM202の大当り終了演出表示内容格納エリアに格納された大当り終了コマンドのEXTデータを読み取るなどして、大当り終了演出表示の内容を特定するようにする(ステップS902)。
続いて、CPU200は、ステップS902の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容が確変突入時演出表示を指定するものであるか否かを判定し(ステップS903)、確変突入時演出表示を指定するものでなければ(ステップS903;No)、続いてこの特定した大当り終了演出表示の内容が大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴うものであるか否かを判定するようにする(ステップS904)。
ここで、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴うものでもなければ(ステップS904;No)、フラグメモリ216に設けられたサブ側突然確変フラグがオンとなっているか否かを判定し(ステップS905)、サブ側突然確変フラグがオンであれば(ステップS905;Yes)、ステップS902の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、サブ側突然確変フラグの状態と、が整合していないものと判断して、サブ側突然確変フラグをクリアしてオフ状態にした後(ステップS906)、ステップS912の処理へと進むようにする。
これに対して、サブ側突然確変フラグがオフであれば(ステップS905;No)、例えば表示結果メモリ214に格納された表示結果コマンドのEXTデータを読み取るなどして、飾り図柄の可変表示結果を特定するようにする(ステップS907)。そして、ステップS907の処理にて特定した飾り図柄の可変表示結果が確変大当りであるか否かを判定し(ステップS908)、確変大当りとは異なるものであれば(ステップS908;No)、ステップS902の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、ステップS907の処理にて特定した飾り図柄の可変表示結果と、が整合していないものと判断して、ステップS912の処理へと進むようにする。
一方、確変大当りであれば(ステップS908;Yes)、ステップS902の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、ステップS907の処理にて特定した飾り図柄の可変表示結果と、が整合しているものと判断して、続いて例えばRAM202の可変表示パターン格納エリアに格納された可変表示開始コマンドのEXTデータを読み取るなどして、可変表示パターンを特定するようにする(ステップS909)。
そして、ステップS909の処理にて特定した可変表示パターンが、確変大当り時可変表示パターンであるか否かを判定し(ステップS910)、確変大当り時可変表示パターンであれば(ステップS910;Yes)、ステップS902の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、ステップS909の処理にて特定した可変表示パターンと、が整合しているものと判断して、VDP203に対して所定の描画命令を送出するなどして、画像表示装置5にて大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴わない大当り終了演出表示を開始するための設定を行う(ステップS911)。
これに対して、ステップS909の処理にて特定した可変表示パターンが、確変大当り時可変表示パターンとは異なるものであれば(ステップS910;No)、ステップS902の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、ステップS909の処理にて特定した可変表示パターンと、が整合していないものと判断して、VDP203に対して所定の描画命令を送出するなどして、画像表示装置5にて不整合時演出表示を開始するための設定を行う(ステップS912)。
その後、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴わない大当り終了演出表示の実行時間(例えば4秒)に対応するタイマ初期値が、各種タイマ217に設けられた大当り終了演出表示時間タイマに設定され(ステップS913)、また、フラグメモリ216に設けられた大当り終了演出表示中フラグがオン状態にセットされるようにすればよい(ステップS914)。
また、ステップS902の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容が大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴うものであれば(ステップS904;Yes)、さらに大当り終了後再抽選演出表示により行われる再抽選の結果が、大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態から高確率状態に成り上げるものであるか否かを判定し(図68のステップS915)大当り終了後再抽選演出表示により行われる再抽選の結果が、大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態から高確率状態に成り上げないものであれば(ステップS915;No)、続いてフラグメモリ216に設けられたサブ側突然確変フラグがオンとなっているか否かを判定するようにする(ステップS916)。
ここで、サブ側突然確変フラグがオンであれば(ステップS916;Yes)、ステップS902の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、サブ側突然確変フラグの状態と、が整合していないものと判断して、サブ側突然確変フラグをクリアしてオフ状態にした後(ステップS917)、ステップS926の処理へと進むようにし、サブ側突然確変フラグがオフであれば(ステップS916;No)、例えば表示結果メモリ214に格納された表示結果コマンドのEXTデータを読み取るなどして、飾り図柄の可変表示結果を特定するようにする(ステップS918)。
そして、ステップS918の処理にて特定した飾り図柄の可変表示結果が、通常大当りであるか否かを判定し(ステップS919)、通常大当りとは異なる表示結果であれば(ステップS919;No)、ステップS902の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、ステップS918の処理にて特定した飾り図柄の可変表示結果と、が整合していないものと判断して、ステップS926の処理へと進むようにする。
一方、ステップS918の処理にて特定した飾り図柄の可変表示結果が通常大当りであれば(ステップS919;Yes)、ステップS902の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、ステップS918の処理にて特定した飾り図柄の可変表示結果と、が整合しているものと判断して、例えばRAM202の可変表示パターン格納エリアに格納された可変表示開始コマンドのEXTデータを読み取るなどして、可変表示パターンを特定するようにする(ステップS920)。
そして、ステップS920の処理にて特定した可変表示パターンが通常大当り時可変表示パターンであるか否かを判定し(ステップS921)、通常大当り時可変表示パターンであれば(ステップS921;Yes)、ステップS902の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、ステップS920の処理にて特定した可変表示パターンと、が整合しているものと判断して、再可変表示後に導出表示する飾り図柄を決定するためのテーブルとして、図17(A)に示す通常大当り時確定飾り図柄決定用テーブル230を設定するようにすればよい(ステップS922)。
CPU200は、ランダムカウンタよりランダムR10の値を抽出し(ステップS923)、抽出したランダムR10の値に基づき、ステップS922の処理にて設定した通常大当り時確定飾り図柄決定用テーブル230を用いて、大当り組合せとなる再変動後の確定飾り図柄を決定するようにし(ステップS924)、VDP203に対して所定の描画命令を送出するなどして、画像表示装置5にて大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴う大当り終了演出表示を開始するための設定を行うようにすればよい(ステップS925)。
一方、ステップS920の処理にて特定した可変表示パターンが通常大当り時可変表示パターンとは異なるものであれば(ステップS921;No)、ステップS902の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、ステップS920の処理にて特定した可変表示パターンと、が整合していないものと判断して、VDP203に対して所定の描画命令を送出するなどして、画像表示装置5にて不整合時演出表示を開始するための設定を行うようにすればよい(ステップS926)。
その後、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴う大当り終了演出表示の実行時間(例えば12秒)に対応するタイマ初期値が、各種タイマ217に設けられた大当り終了演出表示時間タイマに設定され(ステップS927)、フラグメモリ216に設けられた大当り終了演出表示中フラグがオン状態にセットされるようにすればよい(ステップS928)。
また、大当り終了後再抽選演出表示により行われる再抽選の結果が、大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態から高確率状態に成り上げるものであれば(ステップS915;Yes)、続いてフラグメモリ216に設けられたサブ側突然確変フラグがオンとなっているか否かを判定するようにする(図69のステップS929)。
ここで、サブ側突然確変フラグがオンであれば(ステップS929;Yes)、ステップS902の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、サブ側突然確変フラグの状態と、が整合していないものと判断して、サブ側突然確変フラグをクリアしてオフ状態にした後(ステップS930)、ステップS939の処理へと進むようにし、サブ側突然確変フラグがオフであれば(ステップS929;No)、例えば表示結果メモリ214に格納された表示結果コマンドのEXTデータを読み取るなどして、飾り図柄の可変表示結果を特定するようにする(ステップS931)。
そして、ステップS931の処理にて特定した飾り図柄の可変表示結果が、通常大当りであるか否かを判定し(ステップS932)、通常大当りとは異なる可変表示結果であれば(ステップS932;No)、ステップS902の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、ステップS931の処理にて特定した飾り図柄の可変表示結果と、が整合していないものと判断して、ステップS939の処理へと進むようにする。
一方、ステップS931の処理にて特定した飾り図柄の可変表示結果が通常大当りであれば(ステップS932;Yes)、ステップS902の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、ステップS931の処理にて特定した飾り図柄の可変表示結果と、が整合しているものと判断して、例えばRAM202の可変表示パターン格納エリアに格納された可変表示開始コマンドのEXTデータを読み取るなどして、可変表示パターンを特定するようにする(ステップS933)。
そして、ステップS933の処理にて特定した可変表示パターンが確変大当り時可変表示パターンであるか否かを判定し(ステップS934)、確変大当り時可変表示パターンであれば(ステップS934;Yes)、ステップS902の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、ステップS933の処理にて特定した可変表示パターンと、が整合しているものと判断して、再可変表示後に導出表示する飾り図柄を決定するためのテーブルとして、図17(B)に示す確変大当り時確定飾り図柄決定用テーブル231を設定するようにすればよい(ステップS935)。
CPU200は、ランダムカウンタよりランダムR10の値を抽出し(ステップS936)、抽出したランダムR10の値に基づき、ステップS935の処理にて設定した確変大当り時確定飾り図柄決定用テーブル231を用いて、大当り組合せとなる再変動後の確定飾り図柄を決定するようにし(ステップS937)、VDP203に対して所定の描画命令を送出するなどして、画像表示装置5にて大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴う大当り終了演出表示を開始するための設定を行うようにすればよい(ステップS938)。
一方、ステップS933の処理にて特定した可変表示パターンが確変大当り時可変表示パターンとは異なるものであれば(ステップS934;No)、ステップS902の処理にて特定した大当り終了演出表示の内容と、ステップS933の処理にて特定した可変表示パターンと、が整合していないものと判断して、VDP203に対して所定の描画命令を送出するなどして、画像表示装置5にて不整合時演出表示を開始するための設定を行うようにすればよい(ステップS939)。
その後、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴う大当り終了演出表示の実行時間(例えば12秒)に対応するタイマ初期値が、各種タイマ217に設けられた大当り終了演出表示時間タイマに設定され(ステップS940)、フラグメモリ216に設けられた大当り終了演出表示中フラグがオン状態にセットされるようにすればよい(ステップS941)。
このようにすれば、演出制御基板12のCPU200は、主基板11から送信された可変表示開始コマンド80XX(h)により、大当り開始前再抽選演出表示の実行の指令がなされ、可変表示開始コマンド80XX(h)が示す可変表示パターンの種類と表示結果コマンド90XX(h)が示す飾り図柄の可変表示結果とに基づいて大当り終了後再抽選演出表示が実行されるものと判断した場合には、大当り開始前再抽選演出表示では、再可変表示後に通常大当り組合せとなる飾り図柄を画像表示装置5に導出表示させて、飾り図柄の可変表示結果を通常大当りから確変大当りに成り上げず、その後に実行される大当り終了後再抽選演出表示において、大当り終了後の遊技状態を、飾り図柄の可変表示結果に対応する通常遊技状態から高確率状態に成り上げる。これにより、大当り開始前再抽選演出表示において、再可変表示後に確変大当り組合せとなる飾り図柄が導出表示されて確変大当りに成り上げられた後に、大当り終了後再抽選演出表示が実行されるといった不都合を防止することができる。
また、演出制御基板12のCPU200は、大当り開始前再抽選演出表示を実行するか否かを可変表示開始コマンド80XX(h)から特定することができ、大当り終了後再抽選演出表示を実行するか否かを可変表示開始コマンド80XX(h)と表示結果コマンド90XX(h)とから特定することができる。このため、大当り開始前再抽選演出表示の実行を指令する演出制御コマンドや、大当り終了後再抽選演出表示の実行を指令する演出制御コマンドなどを別個設けなくても、大当り開始前再抽選演出表示や、大当り終了後再抽選演出表示を実行することができるようになる結果、パチンコ遊技機1は、演出制御コマンドの種類を減少させることができる。
また、演出制御基板12が主基板11から送信された大当り終了コマンドB0XX(h)を受信したときには、受信した大当り終了コマンドB0XX(h)のEXTデータにより特定される大当り終了演出表示の内容が、可変表示開始コマンドのEXTデータにより特定される可変表示パターンや、表示結果コマンドのEXTデータにより特定される飾り図柄の可変表示結果と整合しているか否かの判定が行われる。そして、整合しない旨の判定がなされたときには、大当り遊技状態の終了時において、ステップS912や、926、939の処理が実行されることにより、画像表示装置5には、図49(A)〜(C)に示すような不整合時用の演出画像が画像表示装置5に表示される。
これにより、演出制御基板12の側で事前に特定されていた飾り図柄の可変表示結果と、大当り終了演出表示の内容と、が整合しなくなってしまうことを回避することができる。
また、上記実施の形態において、図23に示すステップS214の特別図柄判定処理では、ステップS317の処理にて大当り終了後の遊技状態が通常遊技状態であると判定されたときには、常に大当り終了後再抽選演出表示フラグがオン状態にセットされ(ステップS319)、大当り終了後再抽選演出表示の実行指令を伴う表示結果コマンド9001(h)が主基板11から演出制御基板12に対して送出される(ステップS320)ものとして説明した。即ち、上記実施の形態では、大当り終了後の遊技状態が通常遊技状態となるときには、常に大当り終了後再抽選演出表示が実行されるものとして説明した。
しかしながら、本発明は、これに限定されず、例えばステップS317の処理にて大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態とする旨の判定がなされたときにも、ランダムカウンタ111より抽出したランダムR6の値に基づいて、大当り終了後再抽選演出表示を実行するか否か決定を行うようにしてもよい。そして、大当り終了後再抽選演出表示を実行する旨の決定がなされたときには、大当り終了後再抽選演出表示フラグをオン状態にセットした後(ステップS319)、表示結果コマンド9001(h)を演出制御基板12に対して送出するようにし、実行しない旨の決定がなされたときには、大当り終了後再抽選演出表示フラグをオン状態にセットすることなく、表示結果コマンド9001(h)を演出制御基板12に対して送出するようにすればよい。このようにすれば、大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態とする旨の判定がなされた場合であっても、大当り終了後再抽選演出表示を実行する旨の決定がなされたときのみ、大当り終了後再抽選演出表示が実行されるようにすることができる。なお、図36に示すステップS425の大当り終了演出処理にて実行される大当り終了演出表示の内容との整合性判定に用いるために、大当り終了後再抽選演出表示を実行する旨の決定がなされたときと実行しない旨の決定がなされたときとで、異なる表示結果コマンド90XX(h)を送出するようにしてもよい。
また、上述の可変表示開始コマンド80XX(h)から、大当り開始前再抽選演出表示の実行の有無と、大当り終了後再抽選演出表示の実行の有無と、の双方を特定できるようにした変形例の場合には、大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態とする旨の判定がなされたときにも、図54に示す確変大当り時可変表示パターン決定用テーブル153を用いるようにすればよい。このようにすれば、大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態とする旨の判定がなされた場合であっても、大当り終了後再抽選演出表示を実行する旨の決定がなされたときのみ、大当り終了後再抽選演出表示が実行されるようにすることができる。なお、この場合にも、図36に示すステップS425の大当り終了演出処理にて実行される大当り終了演出表示の内容との整合性判定に用いるために、大当り終了後再抽選演出表示を実行する旨の決定がなされたときと実行しない旨の決定がなされたときとで、異なる表示結果コマンド90XX(h)を送出するようにしてもよい。
さらに、上述のように大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態とするか高確率状態とするかを特定可能な可変表示コマンド80XX(h)を用いた変形例の場合には、例えばステップS317の処理にて飾り図柄の可変表示結果が通常大当りであると判定されたときにも、ランダムカウンタ111より抽出したランダムR6の値に基づいて、大当り終了後再抽選演出表示を実行するか否か決定を行うようにすればよい。そして、大当り終了後再抽選演出表示を実行する旨の決定がなされたときには、大当り終了後再抽選演出表示フラグをオン状態にセットした後(ステップS319)、通常大当りの表示結果コマンド9001(h)を演出制御基板12に対して送出するようにし、実行しない旨の決定がなされたときには、大当り終了後再抽選演出表示フラグをオン状態にセットすることなく、通常大当りの表示結果コマンド9001(h)を演出制御基板12に対して送出するようにすればよい。このようにすれば、飾り図柄の可変表示結果が通常大当りの場合であっても、大当り終了後再抽選演出表示を実行する旨の決定がなされたときのみ、大当り終了後再抽選演出表示が実行されるようにすることができる。
さらに、上記実施の形態では、第2演出表示は、演出制御基板12側のCPU200が主基板11から大当り終了コマンドB0XX(h)を受信したときに、大当り終了後再抽選演出表示として実行されるものとして説明した。しかしながら、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば大当り遊技状態中に主基板11から演出制御基板12に対して送出されるラウンド数通知コマンドや、ラウンド遊技終了コマンドなどを受信したときに、第2演出表示を実行するものとしてもよい。ここで、ラウンド遊技終了コマンドは、ラウンド遊技が終了したことを示すものである。そして、このようにする場合には、ラウンド数通知コマンド及びラウンド遊技終了コマンドを、第2演出表示の実行の有無を示すようなものとすればよい。
また、例えばランダムカウンタ111より抽出した所定の乱数値に基づいて、ラウンド数通知コマンドと、ラウンド遊技終了コマンドと、大当り終了コマンドと、のうちから選択決定したコマンドがCPU200によって受信されたときに、第2演出表示を実行するようにしてもよい。このようにすれば、遊技者が第2演出表示の開始タイミングを特定しづらくなる結果、遊技者に第2演出表示がなされるか否かについて興味を持たせることができるなど、遊技の興趣をより一層高めることができる。
さらに、第2演出表示の実行指令を含むラウンド数通知コマンド及びラウンド遊技終了コマンドを主基板11から演出制御基板12に送信して、ラウンド中やラウンド間のインターバルにおいて第2演出表示を実行する場合には、何ラウンド目で第2演出表示の実行を開始するかを、例えばランダムカウンタ111より抽出した所定の乱数値に基づいて決定するようにしてもよい。このときには、乱数値に基づいて決定したラウンド数をRAM102などに設けられた所定のカウンタにセットし、ラウンド遊技が終了する毎にカウンタのカウント値を1ずつ減算するようにすればよい。
そして、カウンタにおけるカウント値が「0」となったときには、第2演出表示の実行指令を含むラウンド数通知コマンド、或いはラウンド遊技終了コマンドを演出制御基板12に対して送出可能に設定すると共に、RAM102などに設けられた所定の第2演出表示時間タイマに例えば12秒に対応するタイマ初期値をセットして、第2演出表示時間タイマによる計測をスタートさせるようにすればよい。
これに対して、演出制御基板12の側では、CPU200が第2演出表示の実行指令を含むラウンド数通知コマンド、或いはラウンド遊技終了コマンドを主基板11から受信したとき、画像表示装置5による第2演出表示の実行を開始させると共に、RAM202などに設けられた所定の第2演出表示時間タイマに例えば12秒に対応するタイマ初期値をセットして、第2演出表示時間タイマによる計測をスタートさせるようにすればよい。
演出制御基板12がラウンド遊技終了コマンドを受信したときに第2演出表示の実行を開始させることにより、ラウンド間のインターバルにおいて第2演出表示を実行させるようにする場合には、第2演出表示の終了後に次のラウンド遊技が開始されるように、RAM102に設けられた第2演出表示時間タイマがタイムアウトしたときにラウンド数通知コマンドを送出するようにすればよい。
また、図8に示す可変表示パターンテーブル140では、通常ハズレに対応するパターンとして、可変表示パターン#1のみが用意され、突然確変大当りに対応するパターンとして、可変表示パターン#60のみが用意されているものとして説明したが、これに限定されるものではなく、リーチ時可変表示パターンなどと同様に、通常時可変表示パターンや、突然確変大当り時可変表示パターンを複数用意してもよい。例えば、高確率状態では、通常遊技状態にて用いられる可変表示パターンに比べて特別図柄の可変表示時間が短い可変表示パターンが、通常時可変表示パターンや突然確変大当り時可変表示パターンとして用いられるようにしてもよい。あるいは、通常遊技状態で使用される通常ハズレに対応するパターンを複数用意しておき、リーチ時可変表示パターンなどと同様に、ランダムR5に基づき、所定の通常時可変表示パターン決定用テーブルや突然確変大当り時可変表示パターンを参照して特図ゲームなどで用いる可変表示パターンを決定するようにしてもよい。
さらに、上記実施の形態では、特別遊技状態は、高確率状態であったが、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば可変表示時間が通常遊技状態よりも短くなるようにする時短短縮状態であってもよい。
また、上記実施の形態における大当り開始前再抽選演出表示や大当り終了後再抽選演出表示は、大当り終了後の遊技状態を、遊技者にとって不利な通常遊技状態から、遊技者にとって有利な高確率状態に成り上がらせる演出表示であるとして説明した。しかしながら、本発明の第1演出表示や第2演出表示は、これに限定されるものではなく、例えば大当り遊技を、不利なものから有利なものに成り上がらせる演出表示であるものとしてもよい。具体的には、大当り遊技状態の開始時に画像表示装置5による表示で報知されたラウンド数や大入賞口の開放時間を、再抽選により成り上げるような演出表示を行うものとしてもよい。例えば大当り遊技状態の開始時にラウンド数を「7」回と報知しておき、その後所定の再抽選演出表示を画像表示装置5にて実行してラウンド数が「15」回に成り上がった旨を報知するようにする態様であってもよいし、また、大当り遊技状態の開始時に大入賞口の開放時間を「15」秒と報知しておき、その後所定の再抽選演出表示を画像表示装置5にて実行して大入賞口の開放時間が「29」秒に成り上がった旨を報知するような態様であってもよい。
さらに、第1演出表示や第2演出表示は、有利度合いが不利なものから有利なものへと成り上がるものであれば任意であり、その他のものであっても構わない。
加えて、本発明の遊技機は、パチンコ遊技機等の弾球遊技機において画像表示装置を有するものであれば、例えば、一般電役機、又はパチコンと呼ばれる確率設定機能付き弾球遊技機等であっても構わない。また、本発明は、入賞球の検出に応答して所定数の賞球を払い出す払出式遊技機に限定されるものではなく、遊技球を封入し入賞球の検出に応答して得点を付与する封入式遊技機にも適用することができる。
さらに、パチンコ遊技機1の動作をシミュレーションするゲーム機などにも本発明を適用することができる。本発明を実現するためのプログラム及びデータは、コンピュータ装置等に対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置等の有する記憶装置にプリインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。