JP2008246172A - シャワー浴装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】座った姿勢の使用者の前方に吐水部を設けなくても使用者の体の前面側にシャワー流を浴びせることができ全身が温まるシャワー浴装置を提供する。
【解決手段】座部と、座部上方に設けられた複数の吐水部と、下腿支持部を備え、第1の吐水部からの吐水が下腿支持部の角度を調整することにより下腿支持部近傍に到達し、着座者は下腿支持部で下腿を支持することにより第1の吐水部からの肩越しの吐水でシャワー流を直接受けることができ下腿を温め、第2の吐水部は、着座者の頚部に近い方に向かって吐水することで、肩部と肩部に着水した湯水が流れ落ちることで背中を温められ、第3の吐水部は、着座者の肩峰及び胸部に向かって吐水することで肩峰及び胸部、また胸部に着水した湯水が流れ落ちることで体前面が温められるため、使用者は着座した状態で、肩越しの吐水で体全体を温めることが可能である。
【選択図】図1
【解決手段】座部と、座部上方に設けられた複数の吐水部と、下腿支持部を備え、第1の吐水部からの吐水が下腿支持部の角度を調整することにより下腿支持部近傍に到達し、着座者は下腿支持部で下腿を支持することにより第1の吐水部からの肩越しの吐水でシャワー流を直接受けることができ下腿を温め、第2の吐水部は、着座者の頚部に近い方に向かって吐水することで、肩部と肩部に着水した湯水が流れ落ちることで背中を温められ、第3の吐水部は、着座者の肩峰及び胸部に向かって吐水することで肩峰及び胸部、また胸部に着水した湯水が流れ落ちることで体前面が温められるため、使用者は着座した状態で、肩越しの吐水で体全体を温めることが可能である。
【選択図】図1
Description
本発明は、シャワー浴装置に関し、特に使用者が座った姿勢でシャワー浴を受けることができるシャワー浴装置に関する。
使用者が座った姿勢でシャワー浴を受けることができるシャワー浴装置として、例えば特許文献1に開示されるものがある。この特許文献1によれば、座った姿勢の使用者の背面から肩越しに前方にせり出したアームに設けられた噴霧ノズルから使用者に向けて噴霧がかけられる。
しかし、特許文献1のシャワー浴装置を利用する際には、浴室壁面に取り付けたアームを壁面より引き出して利用するため、浴室が狭くなり、また、アームが浴室空間へせり出すため利用者が鬱陶しさを感じることもあり得る。
また、下腿に吐水を行う吐水部がないため、下腿には吐水が直接かからない。このため、下腿へは体幹部などに着水し、流れ落ちてきた温度低下した湯水しかかからず、下腿が温まりにくかった。下腿、特に足部は末梢部のために血流量が多く、足部が冷えることで使用者に「冷え」を感じさせると同時に、全身が温まりにくいという問題点があった。
また、特許文献1のシャワー浴装置を利用する際の姿勢では、体幹部と下腿の高低差が大きく血液が全身に循環しにくいという問題点があった。
国際公開第97/30619号
また、下腿に吐水を行う吐水部がないため、下腿には吐水が直接かからない。このため、下腿へは体幹部などに着水し、流れ落ちてきた温度低下した湯水しかかからず、下腿が温まりにくかった。下腿、特に足部は末梢部のために血流量が多く、足部が冷えることで使用者に「冷え」を感じさせると同時に、全身が温まりにくいという問題点があった。
また、特許文献1のシャワー浴装置を利用する際の姿勢では、体幹部と下腿の高低差が大きく血液が全身に循環しにくいという問題点があった。
本発明は、座った姿勢の使用者の前方に吐水部を設けなくても使用者の体の前面側にシャワー流を浴びせることができ、体全体を温めることができるシャワー浴装置を提供する。
本発明の一態様によれば、座部と前記座部後方の上方に配置した複数の吐水部と、
前記吐水部からの吐水方向が、前記座部前方方向に吐水されるように構成されたシャワー装置であって、前記座部前方には、下肢支持部を有し、前記吐水部のうち、少なくとも第1の吐水部からの吐水軌跡が、前記下肢支持部近傍に到達するように前記吐水部からの吐水方向、および前記吐水と前記座部との位置関係は調整されていることを特徴とするシャワー浴装置が提供される。
前記吐水部からの吐水方向が、前記座部前方方向に吐水されるように構成されたシャワー装置であって、前記座部前方には、下肢支持部を有し、前記吐水部のうち、少なくとも第1の吐水部からの吐水軌跡が、前記下肢支持部近傍に到達するように前記吐水部からの吐水方向、および前記吐水と前記座部との位置関係は調整されていることを特徴とするシャワー浴装置が提供される。
また、本発明の他の一態様である請求項2に記載の発明によれば、請求項1記載のシャワー浴装置において、吐水部は、前記座部の中心を挟んで少なくとも1対に設けられたことを特徴としたので頭部に干渉せず、シャワー流が確実に下腿に到達させることで下腿を温めることができる。
また、本発明の他の一態様である請求項3に記載の発明によれば、請求項1、2に記載のシャワー浴装置において、吐水部からの吐水方向は、水平面に対して斜め下方に吐水することを特徴としたので、吐水部が上方となり、シャワー流が、吐水部と下腿到達までの落下距離が増加し、吐水刺激が大きくなるために血行促進効果がある。
また、本発明のさらに他の一態様である請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3記載のシャワー装置において、前記第1の吐水部の吐水方向より、水平面に対して鉛直方向側に吐水されるように第2の吐水部を設け、前記第2の吐水部は、前記座部の中心を挟んで少なくとも1対に設けられていることを特徴としたので、前記第2吐水部からのシャワー流は確実に肩部に吐水される。これにより、温熱中枢へ大きな影響を与える肩部と温熱受容器の多く血流量の多い末梢部(足部)を同時に温め、使用者に温感を与えることができる。
また、本発明のさらに他の一態様である請求項5記載の発明によれば、請求項2乃至4記載のシャワー装置において、前記第3の吐水部は、前記第1の吐水部よりも前記座部前方方向に突出していることを特徴としたので、前記第3の吐水部からのシャワー流は使用者の体の前面に吐水される。これにより体前面の広い面積が温められ、肩部、末梢部(足部)との組み合わせによって、使用者にさらに温感を与える効果がある。
また、本発明のさらに他の一態様である請求項6記載の発明によれば、請求項5記載のシャワー装置において、前記第3の吐水部は、前記第1の吐水部よりも前記座部前方方向に突出していることを特徴としたので、前記第3吐水部からのシャワー流が肩部に遮られ背中に回りこむことや、胸部の中心にシャワー流が届かない、ということがなくなり、確実に体前面にシャワー流を吐水され、体前面を温める効果がある。
また、本発明のさらに他の一態様である請求項7記載の発明によれば、請求項5,6記載のシャワー装置において、前記第1の吐水部は前記第1の吐水部からの吐水後の吐水粒径の平均粒径が、前記第3の吐水部からの吐水後の平均粒径よりも大きく設定されていることを特徴としたので、前記第1吐水部からのシャワー流は使用者の体に到達するまでの湯水の温度低下が、前記第3吐水部からのシャワー流よりも少なくなり、吐水部と体の距離の差によって人体着水時の湯水の温度の差が少なく、使用者に温熱的ストレスを与えることがない。
本発明によれば、座った姿勢で体全体を温めることができるシャワー装置が提供される。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
[実施形態]
図1は、浴室内に設置された本発明の実施形態に係るシャワー浴装置を模式的に表す斜視図である。
図2は、同シャワー浴装置を模式的に表す側面図である。
図3は、同シャワー浴装置を模式的に表す正面図である。
[実施形態]
図1は、浴室内に設置された本発明の実施形態に係るシャワー浴装置を模式的に表す斜視図である。
図2は、同シャワー浴装置を模式的に表す側面図である。
図3は、同シャワー浴装置を模式的に表す正面図である。
本実施形態に係るシャワー浴装置は、図1に示すように、浴室の床面100に設けられた台部1の上面にある座部2と、座部2の後方の上方の浴室壁面110に設けられた背面部3の上部にある複数の吐水部と、座部2の前方下方にある下腿支持部4と、を備える。図示では背面部と浴室壁面を別体で設けているが、浴室壁面自体を着座者の背を受ける背面部として機能させても良い。
第1の吐水部21は座部2の中心を挟んで1対設けられている。第1の吐水部21は使用者が座部2に着座した状態で、その着座者の肩よりも上方に位置する。
下腿支持部4は座部前縁を軸に回動し、図2のように自由な角度で固定することができるようになっている。すなわち、使用者は座部2に着座した後、下腿支持部4を回動させ、自由な角度で固定することで下腿を適当な位置に調整することができる。また、下腿支持部4を使用しない時は図3のように台部前面11の垂面に当接させ収納するようにしても良い。
図4に第1の吐水部からのシャワー流を破線の矢印で示す。
第1の吐水部21からは斜め下方に噴出し、下腿支持部4近傍に落下するシャワー流が吐水される。着座者200は下腿支持部4を回動させ、第1の吐水部21からのシャワー流が下腿に直接当たる位置に下腿支持部4の角度を調整することで下腿に直接シャワー流を受けることができる。なお、第1吐水部からの吐水方向は使用する着座者の体格によって調整できるようになっている。
第1の吐水部21からは斜め下方に噴出し、下腿支持部4近傍に落下するシャワー流が吐水される。着座者200は下腿支持部4を回動させ、第1の吐水部21からのシャワー流が下腿に直接当たる位置に下腿支持部4の角度を調整することで下腿に直接シャワー流を受けることができる。なお、第1吐水部からの吐水方向は使用する着座者の体格によって調整できるようになっている。
着座者はその下腿に直接シャワー流を受けることにより、第1の吐水部21から最も遠く、また血流が流れにくく、皮膚温が低い下腿の温熱効果を高めることができる。特に足部には動静脈吻合(AVA:arteriovenous anastomosis)があり、足部に温熱刺激を与えることにより、AVAが開いて血流が増大し、これにより全身の温熱効果が高めることができる。また、着座者は下腿支持部4で、下腿を適当な角度で支持することで、体幹部と下腿部との高低差が少なくなるため下腿部で温められた血液が全身に流れやすくなり、全身の温熱効果を高めることができる。
また、吐水部21から着座者200の下腿に向けて斜め下方に吐水することで、滴の落下加速度が増し、さらに飛翔距離が長くなることで滴どうしの結合によって大きな滴径になりやすく、下腿に対する刺激を高めることができる。この結果、血行を促進させ、また、リンパ液の逆流を抑制して、リンパ液の円滑な流れを促進することができる。
なお、本実施例では吐水部21は対になっているが、吐水部21からの吐水軌跡が下腿支持部4近傍に到達すれば1つでも構わない。
図3に示すように、第2の吐水部22からの吐水は、第1の吐水部21の吐水方向よりも水平面に対して鉛直方向側に吐水するため、着座者200の頚部の近くの肩部に向けてシャワー流が吐水される。肩部に当たったシャワー流の一部は、着座者200の胸部から胴部にかけての体の前側及び側部を流れ、また、肩部にあたったシャワー流の他の一部は、背中に回りこむ。このようにして、着座者200の体の前面と背中とをいずれも温めることができる。また、シャワー流によるマッサージ効果も肩部に作用させることができる。
第2の吐水部22からの吐水により、着座者200は温熱中枢への影響が大きい頚部に近い肩をシャワー流で温めることができ、温熱中枢へ大きな影響を与える頚部への温熱刺激と、第1吐水部からの温熱刺激を末梢部に与えることで、温感を素早く得ることが可能となる。これにより、全身の温熱効果をさらに高めることができる。
図3に示すように、第3の吐水部23からは着座者200の肩峰から胸部に向けて斜め下方にシャワー流が吐水される。肩峰部に当たったシャワー流は、第1及び第2の吐水部21、22では十分にシャワー流が到達しない、腕部の中央付近を中心とした部分や胴部の側部に流れて、その部分を温め、胸部に当たったシャワー流は体の前面を温める。
第1の吐水部21、第2の吐水部22、第3の吐水部23からのシャワー流により着座者の全身を温めることができるため、全身の温熱効果をさらに高めることができる。
また、図6のように背面部3の一部の形状を変えて第3の吐水部23を第1の吐水部21よりも座部前方方向に突出させることにより第3の吐水部23からのシャワー流が着座者の肩などに遮られず、体格に関係なく確実にシャワー流を胸部に当てることができ、全身の温熱効果をさらに確実に高めることができる。
なお、本実施形態では第1吐水部21、第2吐水部22、第3吐水部23で全身に吐水を行っているが、使用者の好みに応じて、第1吐水部21と第2吐水部22のみ、や第1吐水部21と第3吐水部23のみの組合わせで使用しても良い。
第1の吐水部21から吐水された湯水の平均粒径は、第2の吐水部22、第3の吐水部23から吐水された湯水の平均粒径よりも大きいものとすることができる。具体的には、例えば、第1の吐水部21から吐水された湯水の平均粒径は1400〜3000マイクロメータの範囲とし、第2の吐水部22、第3の吐水部23から吐水された湯水の平均粒径は500〜1400マイクロメータの範囲とすることができる。このようにすれば、第1の吐水部21から吐水され、着座者の下腿部に落下するシャワー流の、吐水後の温度の低下を抑制し、温かい湯水を着座者の下腿部にあてることができる。また、同時に第1の吐水部21から吐水され、着座者の下腿部に落下するシャワー流による刺激を適度に与え、マッサージ効果を得ることができる。なお、湯水の粒径は、吐水孔のサイズや形状を調節することにより制御できる。
100:浴室床面、110:浴室、1:台部、2:座部、3:背面部、4:下肢支持部、11:台部前面、21:第1の吐水部、22:第2の吐水部、23:第3の吐水部
Claims (7)
- 座部と前記座部後方の上方に配置した複数の吐水部と、
前記吐水部からの吐水方向が、前記座部前方方向に吐水されるように構成されたシャワー装置であって、
前記座部前方には、下腿支持部を有し、
前記吐水部のうち、少なくとも第1の吐水部からの吐水軌跡が、前記下腿支持部近傍に到達するように
前記吐水部からの吐水方向、および前記吐水と前記座部との位置関係は調整されている
ことを特徴とするシャワー浴装置。 - 前記吐水部は、前記座部の中心を挟んで少なくとも1対に設けられたことを特徴とする請求項1記載のシャワー浴装置。
- 前記吐水部からの吐水方向は、水平面に対して斜め下方に吐水することを特徴とする請求項1乃至2記載のシャワー浴装置。
- 前記第1の吐水部の吐水方向より、
水平面に対して鉛直方向側に吐水されるように第2の吐水部を設け、
前記第2の吐水部は、前記座部の中心を挟んで少なくとも1対に設けられていること
特徴とする請求項2乃至3記載のシャワー浴装置。 - 前記第1の吐水部の吐水方向より、
水平面に対して斜め下方、かつ前記座部中心方向に向かって吐水するように第3の吐水部を設け、前記第3の吐水部は、前記座部の中心を挟んで少なくとも1対に設けられていること特徴とする請求項2乃至4記載のシャワー浴装置。 - 前記第3の吐水部は、
前記第1の吐水部よりも前記座部前方方向に突出していることを特徴とする
請求項5記載のシャワー浴装置。 - 前記第1の吐水部は、
前記第1の吐水部からの吐水後の吐水粒径の平均粒径が、前記第3の吐水部からの吐水後の平均粒径よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項5乃至6記載のシャワー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007095217A JP2008246172A (ja) | 2007-03-30 | 2007-03-30 | シャワー浴装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007095217A JP2008246172A (ja) | 2007-03-30 | 2007-03-30 | シャワー浴装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008246172A true JP2008246172A (ja) | 2008-10-16 |
Family
ID=39971795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007095217A Pending JP2008246172A (ja) | 2007-03-30 | 2007-03-30 | シャワー浴装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008246172A (ja) |
-
2007
- 2007-03-30 JP JP2007095217A patent/JP2008246172A/ja active Pending
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