JP2008246171A - シャワー浴装置 - Google Patents

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稔 佐藤
Yutaka Aihara
豊 相原
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Abstract

【課題】座った姿勢の使用者の前方に吐水部を設けなくても使用者の体の前面側にシャワー流を浴びせることができるシャワー浴装置を提供すること。
【解決手段】座部と、背面部と、を備え、背面部は、座部の中心を挟んで設けられた第1の吐水部と、第1の吐水部より上方に設けられた第2の吐水部と、を有し、第1の吐水部は、座部に着座した着座者の下肢に向かってシャワー流を吐水し、第2の吐水部は、少なくとも水平面方向の成分を有し吐水することで、座部に使用者が着座した状態で、使用者の頸部もしくは背中の中心線上に到達するようにシャワー流を吐水可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、シャワー浴装置に関し、特に使用者が座った姿勢でシャワー浴を受けることができるシャワー浴装置に関する。
使用者が座った姿勢でシャワー浴を受けることができるシャワー浴装置として、例えば特許文献1に開示されるものがある。この特許文献1によれば、座った姿勢の使用者の背面から肩越しに前方にせり出したアームに設けられた噴霧ノズルから使用者に向けて噴霧がかけられる。
しかし、特許文献1のシャワー浴装置を利用する際には、浴室壁面に取り付けたアームを壁面より引き出して利用するため、浴室が狭くなり、また、アームが浴室空間へせり出すため利用者が鬱陶しさを感じることもあり得る。さらに、アームからの吐水は、体の前面側へ向けての吐水であるため、利用者の顔面への跳ね返りや、逆上せなども懸念される。
さらに、従来の使用者の背面部への吐水は、座部の中心を挟んで両側に設置されたノズルからの噴霧のため、使用者の背面中心部に吐水があたり難い。また、吐水口から使用者の背面までの到達飛距離が遠く、噴霧後の吐水の温度低下が激しい。さらに、使用者の側面へ吐水が当たり易いため、着水後の水跳ね等による熱損失および不快感が大きく、効率的に使用者を暖め難いという問題があった。
国際公開第97/30619号
本発明は、座った姿勢の使用者の前方に吐水部を設けなくても使用者の体の前面側および背面側に効率的にシャワー浴できるシャワー浴装置を提供する。
本発明の一態様によれば、座部と、吐水部と、を備えたシャワー浴装置であって前記吐水部は、前記座部後方の上方に位置し、前記吐水部からの吐水方向が、前記座部前方方向に吐水されるように構成されており、前記吐水部は、前記座部の中心を挟んで離間した、少なくとも1対に設けた第1の吐水部と、前記第1の吐水部間に設けた第2の吐水部と、を有し、前記座部に使用者が着座した状態であっても、前記第1の吐水部からの吐水が、前記座部前方方向に到達し、前記第2の吐水部からの吐水が、少なくとも水平面方向の成分を有し吐水することで、使用者の頸部もしくは背中の中心線上に到達するようにしたことを特徴とするシャワー浴装置が提供される。
本発明によれば、座った姿勢の使用者の前方に吐水部を設けなくても使用者の体の前面側にシャワー流を浴びせることができ、さらに、面積の広い背面部に確実に吐水浴びせることができるシャワー浴装置が提供される。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。なお、各図面中、同一の構成要素には同一の符号を付している。
[第1の実施形態]
図1は、浴室内に設置された本発明の第1の実施形態に係るシャワー浴装置を模式的に表す側面図である。
図2は、同シャワー浴装置において、各吐水部からのシャワー流の吐水方向を正面側から見た模式図である。
図3は、同シャワー浴装置において、各吐水部からのシャワー流の吐水方向を側面側から見た模式図である。
図4は、同シャワー浴装置において、平面に対して垂直に複数備えた第2吐水部22からのシャワー流の吐水方向を正面側から見た模式図である。
図5は、同シャワー浴装置において、平面に対して垂直に複数備えた第2吐水部22からのシャワー流の吐水方向を側面側から見た模式図である。
図6は、同シャワー浴装置において、平面に対して吐水口をX方向に備えた第2吐水部22からのシャワー流の吐水方向を正面側から見た模式図である。
図7は、同シャワー浴装置において、上下可動可能な第2吐水部22からのシャワー流の吐水方向を正面側から見た模式図である。
図8は、同シャワー浴装置において、上下可動可能な第2吐水部22からのシャワー流の吐水方向を側面側から見た模式図である。
本実施形態に係るシャワー浴装置は、主として、座部4と吐水部21、22を備えている。本実施形態では、浴室の壁面100に設けられた背面部2と、浴室の床面110上に設けられた台部3と、を備える。図示では、台部3は、背面部2の下部に一体的に設けられているが、台部3と、背面部2とを、別体で設けてもよい。また、背面部を浴室壁面で構成し、すなわち浴室壁面自体を、着座者の背を受ける背面部として機能させてもよい。
台部3は、背面部2の前方側(図1における矢印yの方向)に出張っている。台部3の上面には、その上面の他の部分よりも床面110側にくぼんだ凹状の座部4が形成されている。背面部2には、その背面部2の他の部分よりも浴室壁面100側にくぼんだ凹状の背もたれ部5が形成されている。背もたれ部5および座部4は、ひとつながりの凹部として形成されている。
座部4は、奥行き方向に向かって(背もたれ部5に向かって)下向き傾斜している。すなわち、座部4のくぼみ深さが、奥行き方向に向かって(背もたれ部5に向かって)徐々に深くなっている。
背面部2の上部であって、浴室壁面100及び浴室床面110に対して略平行な第1の方向(台部3の幅方向)の略中央部には、座部4に座った着座者の頭部、または首から頭部にかけての部分を支持するための頭部支持部25が設けられている。頭部支持部25は、背面部2に対して第2の方向(台部3の出張り方向)yに突出して設けられている。
背もたれ部5よりも上方の背面部2には、1対の第1の吐水部21が設けられている。第1の吐水部21は、第1の方向xに見て、頭部支持部25を挟むように頭部支持部25の左右両側に、それぞれ1つずつ設けられている。第1の吐水部21は、使用者が座部4に着座した状態で、その着座者の肩よりも上方に位置する。また、座部4と第1の吐水部21との間の高さは、浴室床面110からの座部4の高さよりも大きい。使用者が座部4に着座した際に、一対の第1の吐水部21間に、着座者の顔または頭部を位置させることができるように、2つの第1の吐水部21は、第1の方向xに互いに離間している。すなわち、一対の第1の吐水部21は、使用者が座部4に着座した状態で、着座者の顔または頭部を挟む位置に設けられている。ただし、第1の吐水部21は、座部4に着座した着座者の頭部よりも高い位置に設けてもよい。
座部4の中心付近であって、座部の後方であり上方に備えられた背もたれ部5、背面部2には、第2の吐水部22が設けられている。頭部支持部25に着座者の頭部を置くことで、背もたれ部5、背面部2と着座者の背中の間に、空間が形成され、第2の吐水部22から着座者の背中に当たった吐水は、流れやすくなる。第2の吐水部22は、頭部支持部25の下部に設けられている。使用者が着座した際に、吐水部22に直接触れぬように、凹状の座部4を形成した箇所に吐水部22を設けても良い。また、凹状の座部4にさらに凹状部を形成すれば、確実に第2の吐水部22に直接触れず、吐水が使用者に当たる。にまた、第2の吐水部22は、頭部支持部に備えられても良い。また、第2の吐水部22は、頭部支持部25の下方であって、台部3に備えてもよい。
また、図4に示すように座部4の中心部であって、座部の後方であり上方に備えられた背もたれ部5から背面部2にかけて、第2の吐水部22を複数備えても良い。また、第2の吐水部22は図示のような直線的に備えなくても良い。
さらに、図6に示すように、座部4の中心部であって、座部の後方であり上方に備えられた背もたれ部5もしくは背面部2に、第2の吐水部22のノズル開口部を台部3の幅方向に広げて、背面全体へ滝状の吐水を行うノズルを備えても良い。
また、図7に示すように、座部4の中心部であって、座部の後方であり上方に備えられた背もたれ部5もしくは背面部2には、第2の吐水部22の吐水方向を座部に対して上方方向から、下方方向に可変可能な吐水部を備えても良い。
さらに、図1から図8に示す第2の吐水部22の吐水方向が使用者の背中の中心上に浴びせる他に、肩部へ当たるように吐水を分散させても良い。
各吐水部21の吐水方向は、水平面に対して斜め下方に設定され、吐水部21からは、例えば40〜45℃程度のシャワー流が吐水される。
吐水部22の吐水方向は、水平面に対して少なくともy方向のベクトルを持つように設定され、吐水部21からは、例えば40〜45℃程度のシャワー流、ミストが吐水される。
台部3において、その出張り方向(第2の方向y)の前方側に位置する前面部27には、浴室壁面100側にくぼんだ凹部28が形成されている。凹部28は座部4とつながっている。
凹部28の前方の浴室床面110上には、足浴槽29が設けられている。各吐水部21、22から吐水された湯水は、着座者の体表面を伝って、もしくは背もたれ部5および座部4を経て足浴槽29に溜まる。
次に、本実施形態に係るシャワー浴装置の作用について説明する。
図2、3において各吐水部21、22からのシャワー流を破線の矢印で表す。
第1の吐水部22からは、水平面に対して斜め下方に噴出し座部4の前縁近傍に落下するシャワー流が吐水される。すなわち、上記特許文献1のような浴室空間内にせり出したアームを介さずに、背面部2に設けた第1の吐水部21から直接座部4の前縁近傍に落下するシャワー流が吐水される。なお、座部4に着座者が着座した状態では、その着座者に吐水流があたって座部4の前縁近傍には直接落下しないため、座部4に着座者が着座した状態における「座部4の前縁近傍に落下する」には、「座部4に着座した着座者の下肢近傍に落下する」も含む。別の視点から表現すれば、第1の吐水部21からは、シャワー流が、着座者200の肩越しに斜め下方に吐水され、着座者200の特に大腿部を中心とした下肢近傍にシャワー流が落下する。なおこの時、シャワー流は、着座者200の下肢だけでなく腹部にも落下するようにしてもよい。そして、このシャワー流は、着座者200の膝から足に向けて下肢の表面を流れる。
第1の吐水部21が、着座者200の後方であって且つ着座者200の下肢から遠い頭部付近に設けられた構成であっても、着座者200の肩越しに吐水を行うことで、その吐水流が着座者200に遮られることなく確実に下肢まで到達させて、膝から下の下肢を確実に温めることができる。
また、第1の吐水部21は、着座者200の頭部より上に設けられ、このように高い位置から吐水させることにより「打たせ湯」のように、シャワー流によるマッサージ効果も下肢に作用させることができる。第1の吐水部21からのシャワー流を高い位置から落下させることで、水滴の落下加速度が増し、さらに飛翔距離が長くなることで滴どうしの結合によって大きな滴径になりやすく、下肢に対する刺激を高めることができる。この結果、血行を促進させ、また、リンパ液の逆流を抑制して、リンパ液の円滑な流れを促進することができる。人体におけるリンパ液の流れに沿ってシャワー流による刺激を与えなくても、リンパ経路に断続的な刺激を与えることで、リンパ液の逆流を抑制して、リンパ液の円滑な流れを促進することができる。リンパ液の流れを促進することで、体に溜まった老廃物を排出し、また、むくみ、こり、疲労感を取り除き、免疫機能を高めることができる。
第2の吐水部22からは、水平面に対して少なくともy方向のベクトルを持つ吐水噴出される。すなわち、座部4に着座者が着座した状態において、その着座者の頚部もしくは背面中心部に吐水流を当てることができる。頚部および背面部に吐水を当てた場合、着水した湯水は、背面表面を流れる。すなわち、第2の吐水部22から吐水された湯水が、背もたれ部5と着座者200の背中の間に連続的に湯水が流れ込むため温度境界層ができず、湯水の熱が着座者200の背中に伝わりやすくなる。この時着水、対流する湯水は使用者の背面と背面部2に囲まれることにより、水跳ねや大気中への熱損失が少ない。さらに、温熱中枢へ大きな影響を与える頚部への温熱刺激と、第1の吐水部21からの温熱刺激を末梢部に与えることで、温感を素早く得ることが可能となる。
第2吐水部22は、水平面に対して垂直に複数配置する構成であっても、座部4に着座した着座者の頚部もしくは背面中心部に吐水流を当てることができる。また、吐水位置、水勢、湯温を選択的に変更すれば、使用者の好みの温熱効果とマッサージ効果を得ることができ、疲労回復となる。
第2吐水部22は、水平面に対してx方向に複数配置する構成であっても、座部4に着座した着座者の頚部もしくは背面中心部に吐水流を当てることができる。すなわち、肩幅方向に設置された吐水部から、受熱面積の広い背面全体へ一気に温熱刺激を与えることが可能なため、短時間で効果的な温熱効果を得ることができる。
第2吐水部22は、y方向に上下可動する構成であっても、座部4に着座した着座者の頚部もしくは背面中心部に吐水流を当てることができる。吐水が上下に可動することによるマッサージ感も得られ、効率的に温熱刺激を与えることができる。
また、第2吐水部22は使用者が着座していない状態においても、使用する前に吐水することで、冬場等の大気温度で冷えた座部4を温めることができる。さらに、配管内の冷えた水を捨てることが可能となる。これにより、使用者は着座して、シャワー装置を使用した際に不快感が無くなる。
着座者200の背面側に回り込んだ湯水は、着座者200の背中または背もたれ部5を伝って、座部4に向けて連続的に流れる。すなわち、第2の吐水部22から吐水された湯水が、背もたれ部5へ次々と流れ込むため着座者200の背中と背もたれ部5との間に温度境界層ができず、湯水の熱が着座者200の背中に伝わりやすくなる。人体の背中は、温熱受容器(人体が熱を感じる部分)の密度が高いため、少ない流量でも温熱効果を高くでき、使用湯量の節約による節水及び省エネルギーにもなる。
また、背もたれ部5は、座部4へとつながる凹状に形成されているため、背もたれ部5に流れ込んだ湯水の飛散や流出を抑えて、無駄なく確実に座部4へと湯水を導くことができる。すなわち、少ない流量でも温熱効果を損なうことなく、また、使用湯量の節約による節水及び省エネルギーにもなる。
各吐水部21、22から吐水された湯水は、着座者200の体表面もしくは背もたれ部5を伝って、凹状の座部4に溜まる。座部4に湯水が溜まることで、着座者200の臀部、および大腿部における少なくとも裏側が確実に湯水に接触した状態となる。これにより、各吐水部21、22からの吐水流が直接当たらない腰部付近を効率的に温めることができる。また、腰部を温めることで、腸内運動の活性化も図れる。
座部4は、背もたれ部5からつながるくぼみとして形成されているため、湯水の横漏れを抑えて、各吐水部21、22からの湯水を無駄なく効率的に人体に当てることができる。すなわち、使用湯水量の節約による節水及び省エネルギーが図れる。
座部4にも、着座者200の体表面もしくは背もたれ部5を伝って次々と湯水が流れ込むため、着座者200と座部4との間に温度境界層ができず、湯水の熱が着座者200の臀部および大腿部に伝わりやすくなり、温熱効果を高めることができる。
座部4に溜まった湯水は、台部3の前面部27に設けた凹部28に流出し、着座者200の脚部から足を流れる。その結果として、湯水を無駄にせずに足まで温めることができる。台部3の前面部27に、座部4とつながった凹部28を設けたことで、座部4に溜まった湯水があふれても横漏れせずに凹部28を流れて足浴槽29に溜まるため、各吐水部21、22からの湯水を無駄なく利用することができる。
着座者200はその足部を、足浴槽29に溜まった湯水に浸けることにより、各吐水部21、22から最も遠く、また血流が流れにくく、皮膚温が低い足部の温熱効果を高めることができる。また、足部には、動静脈吻合(AVA:arteriovenous anastomosis)があり、足部を足浴槽29の湯水に浸けることでAVAが開いて血流が増大し、これにより全身の温熱効果がさらに高まる。
本実施形態によれば、座部4に溜まった湯水に浸かりつつ、各吐水部21、22によるシャワー流を体全体に受けることで、浴槽への入浴初期と同様なお湯に浸かる感覚(入浴感)を得ることができ、シャワー浴でありながら高い温熱効果を得られる。しかも、浴槽に浸かる場合に比べて水圧が体にかからず体への負担が少ない。浴槽の中に出入りする動作が必要なく、着座した状態で使用できるので、高齢者や身体動作に障害を有する使用者でも高い温熱効果を楽に得ることができる。また、体の部分ごとにシャワーをかけるのではなく、全身にシャワーを同時にかけられるため、短時間で節水しながらシャワーを浴びて体を温めることができる。さらに、温熱中枢への影響が大きい頚部への温熱刺激と他の部位への温熱刺激を組み合わせることにより、より効果的に温感を得ることができる。
また、各吐水部21、22から吐水されるのは噴霧ではなく連続的な水流からなるシャワー流であるため、ミスト(噴霧)を噴出させる場合のように周辺の空間が高温高湿雰囲気にならず、逆上せを防げる。またさらに、気化熱による吐水の温度低下が少ないので、シャワーの設定温度を必要以上に高く設定する必要がなく、経済的である。
また、各吐水部21、22から吐水されるのは噴霧ではなく連続的な水流からなるシャワー流であるため、ミスト(噴霧)を噴出させる場合のように周辺の空間が高温高湿雰囲気にならず、逆上せを防げる。またさらに、気化熱による吐水の温度低下が少ないので、シャワーの設定温度を必要以上に高く設定する必要がなく、経済的である。
なお、本実施形態のシャワー浴装置において各吐水部21、22から吐水されるシャワー流は、各吐水部21、22に穿設された複数のシャワー穴から吐水される。その穴径は、例えば0.2mm〜4mmの範囲内であることが望ましく、この範囲であれば、少ない流量で広範囲に渡り効率的に温めることができる。なお、「シャワー流」とは、吐水部から吐水された瞬間が線状となって吐水されるものも、流滴状となって吐水されるもの(ミスト流)も含む。
また、複数の吐水部を設けたアームが着座者の前方にせり出す特許文献1に比べて、本実施形態では、各吐水部21、22を着座者200の後方の浴室壁面に一体に設けることにより、限られたスペースの浴室空間内で、設置スペースの省スペース化が図れ、またコンパクトですっきりした構成であるため浴室内での鬱陶しさがなくなり、デザイン性も損なわない。また、前方にせり出すアームがないため、例えば使用者を車いすからシャワー浴装置の座部4へと移乗させる作業も安全且つ容易に行え、使い勝手がよい。また、アームがないため、座部4に着座した状態で、もしくはシャワー浴装置近くで、体や髪を洗う動作の邪魔にもならない。
また、各吐水部21、22からのシャワー流の吐水方向を前述したように適切に設定することで、着座者200の前方に多数の吐水部を設けなくても、着座者の後方に最小限の吐水部を設けるだけで、少量の湯でも効率的に着座者200の体全体を温めるシャワー浴が実現できる。吐水部を最小限にすることで、低コスト化も図れる。また、必要湯量を抑えることで、節水及び省エネルギーにもなる。
[第2の実施形態]
図9は、本発明の第2の実施形態に係るシャワー浴装置において、大柄な使用者に対して、各吐水部からのシャワー流の吐水方向を側面側から見た模式図である。
図10は、本発明の第2の実施形態に係るシャワー浴装置において、小柄な使用者に対して、各吐水部からのシャワー流の吐水方向を側面側から見た模式図である。
本実施形態では、各吐水部21、22の吐水方向は、水平面に対して斜め下方に設定され、各吐水部21、22からシャワー流が吐水されるが、第1の実施形態とは逆に、第1の吐水部21からは、水平面に対して斜め下方に噴出し座部4の前縁近傍に落下するシャワー流が吐水され、第2の吐水部22からは、着座者200の頚部または背中に向けてシャワー流が吐水される。
第1の吐水部21からは、シャワー流が、着座者200の肩越しに斜め下方に吐水され、着座者200の特に大腿部を中心とした下肢近傍にシャワー流が落下する。第2の吐水部22から吐水され、頚部または背中にあたったシャワー流は、着座者200の頚部から背中にかけての体の後側部を流れ、座部4に溜まる。座部4に湯水が連続的に溜まることにより、湯水は対流し、凹部28に流れ込む。また、頚部にあたったシャワー流の他の一部は、胸部に回り込む。
本実施形態では、より下肢に近い方の第1の吐水部21から下肢に向けてシャワー流を吐水するため、第1の実施形態に比べて短い距離で下肢にまでシャワー流を到達させることができる。すなわち、第1の吐水部21から吐水されたシャワー流が下肢に至るまでの飛翔中の温度低下を抑制でき、下肢を所望の温度のシャワー流で温めることができる。
また、座部4より上方に設置された第1の吐水部21と第2の吐水部22から下方に向けてシャワー流を吐水するため、使用者に体格差があっても、確実に使用者の下肢、頚部、背中に当てることができる。
また、第1の吐水部21からの吐水は、座部4の前部もしくは前方に到達することに対して、使用者が大柄であろうと、小柄であろうと、座部4に着座すれば、使用者の膝は座部の前方にくるため、下肢に確実に吐水が当たる。よって、体格差に影響されず使用可能である。
また、第2の吐水部22からの吐水は、確実に温熱中枢へ大きな影響を与える頚部および受熱面積の広い背面部へ温熱刺激を与え、さらに、第1の吐水部21からの温熱刺激を確実に末梢部に与えることで、温感を素早く得ることが可能となる。
[第3の実施形態]
図11は、本発明の第3の実施形態に係るシャワー浴装置において、各吐水部からのシャワー流の吐水方向を正面側から見た模式図である。
図12は、本発明の第3の実施形態に係るシャワー浴装置において、各吐水部からのシャワー流の吐水方向を側面側から見た模式図である。
背もたれ部5よりも上方の背面部2には、1対の第3の吐水部23が設けられている。第3の吐水部23は、第1の方向xに見て、頭部支持部25を挟むように頭部支持部25の左右両側に、それぞれ1つずつ設けられている。第3の吐水部23は、使用者が座部4に着座した状態で、その着座者の肩よりも上方に位置する。また、座部4と第3の吐水部23との間の高さは、浴室床面110からの座部4の高さよりも大きい。使用者が座部4に着座した際に、一対の第3の吐水部23間に、着座者の顔または頭部を位置させることができるように、2つの第3の吐水部23は、第1の方向xに互いに離間している。すなわち、一対の第3の吐水部23は、使用者が座部4に着座した状態で、着座者の顔または頭部を挟む位置に設けられている。ただし、第3の吐水部23は、座部4に着座した着座者の頭部よりも高い位置に設けてもよい。
第3の吐水部23の吐水方向は、第1の吐水部21の吐水部よりも水平面に対して鉛直方向側に設定され、第3の吐水部23からは、着座者200の肩部に向けてシャワー流が吐水される。第1の吐水部21からは、水平面に対して斜め下方に噴出し座部4の前縁近傍に落下するシャワー流が吐水され、第2の吐水部22からは水平面に対して斜め下方に噴出し使用者の頚部から背中にシャワー流が吐水される。
各吐水部21、22、23の吐水方向は、水平面に対して斜め下方に設定され、各吐水部21、22、23からは、例えば40〜45℃程度のシャワー流が吐水される。
第3の吐水部23からは、着座者200の首の付け根の近くの肩部に向けてシャワー流が吐水される。肩部にあたったシャワー流の一部は、着座者200の胸部から胴部にかけての体の前側及び側部を流れ、また、肩部にあたったシャワー流の他の一部は、背中に回り込む。このようにして、着座者200の体の前側と背中とをいずれも温めることができる。また、シャワー流によるマッサージ効果も肩部に作用させることができる。
第3の吐水部23から着座者200の首の付け根の近くの肩部に向けてシャワー流を吐水し着座者200の上半身の前面と背中とにシャワー流を流すことにより、着座者200の後方に設けた一対の第3の吐水部23だけであっても、着座者200の上半身全体を効率よく温めることができる。すなわち、吐水部を最小限にして低コスト化を図りつつ、高い温熱効果が得られる。
第1の吐水部21からは、シャワー流が、着座者200の肩越しに斜め下方に吐水され、着座者200の特に大腿部を中心とした下肢近傍にシャワー流が落下する。第2の吐水部22から吐水され、頚部または背中にあたったシャワー流は、着座者200の頚部から背中にかけての体の後側部を流れ、座部4に溜まる。第3の吐水部23から吐水され、肩部にあたったシャワー流の一部は、着座者200の胸部から胴部にかけての体の前側及び側部を流れ、また、肩部にあたったシャワー流の他の一部は、背中に回り込む。
本実施形態では、第1の吐水部21から下肢に至るシャワー流の飛翔距離と、第2の吐水部22から頚部および背中に至るシャワー流の飛翔距離と、第3の吐水部23から肩に至るシャワー流の飛翔距離との差を小さくすることができ、すなわち、各吐水部21、22、23から吐水されたシャワー流の飛翔中における温度低下の程度の差を縮めて、下肢と体幹部(胴部)との温度差を小さくでき、不快感を与えにくい。
また、第1の吐水部21からの吐水による下肢の温熱受容器による温熱効果と、第2の吐水部22からの吐水による頚部から背中にかけての温熱受容器による温熱効果と、第3の吐水部21からの吐水による肩部の温熱受容器による温熱効果を得ることができる。
さ らに、第2の吐水部22と第3の吐水部23からの吐水は、温熱中枢への影響が大きい頚部への温熱刺激へ与えるため、他の部位への温熱刺激との相乗効果により、効果的に温感と温まりに得ることができる。
[第4の実施形態]
図13は、本発明の第4の実施形態に係るシャワー浴装置において、各吐水部からのシャワー流の吐水方向を正面側から見た模式図である。
図14は、本発明の第4の実施形態に係るシャワー浴装置において、各吐水部からのシャワー流の吐水方向を正面側から見た模式図である。
本実施形態では、前述した第1の吐水部21及び第2の吐水部22、第3の吐水部23に加えて、第4の吐水部24を設けている。すなわち、第1の吐水部21とほぼ同じ高さの背面部2であって、第1の吐水部21より外側(図1においてx方向に見た場合の外側)に、一対の第4の吐水部24を設けている。
第4の吐水部24からは、着座者200の肩峰部(肩頂部)に向けてシャワー流が吐水される。肩峰部にあたったシャワー流は、第1及び第2、第3の吐水部21、22、23からのシャワー流によって到達しきれない、腕部の中央付近を中心とした部分や胴部の側部に流れて、その部分を温める。第1〜第4の吐水部21〜24及び足浴槽29によって、着座者200の体幹部、腕部、下肢、足先を含む体全体を温めることができる。
また、前述したシャワー浴装置の実施形態における背面部2は、鉛直方向に対して傾斜した背もたれ部5を有してもよい。すなわち、図3に表される第1の実施形態に比べて、、着座者200の背を受ける背もたれ部5が後方に倒れるように傾斜している。着座者200は、頭部を後方に倒して体幹部を斜めに寝かせた姿勢となる。
このような姿勢となることで、図3の姿勢よりも、腹部や腰部が、座部4の前縁近傍に近づき、座部4の前縁近傍に向けて斜め下方に吐水されるシャワー流を下肢だけでなく、腹部や腰部に、直接または下肢への跳ね返りを利用して浴びせることができる。この結果、腹部や腰部の温熱効果やマッサージ効果を高めることができる。また、着座者200がリラックスした姿勢となり、シャワー浴で感じる心地よさや満足感を、より高めることができる。
図15は、シャワー浴装置における吐水ユニット40の斜視図である。
図16は、同吐水ユニット40の正面図である。
図17は、同吐水ユニット40の横断面図である。
本実施形態では、第1〜第4の吐水部51〜54が、それぞれ個別に、前述した背面部2に取り付けられるのではなく、保持部材50に第1〜第4の吐水部51〜54をまとめて保持させて吐水ユニット40を構成し、第1〜第4の吐水部51〜54は、吐水ユニット40ごと背面部2に取り付けられる。
第1〜第4の吐水部51〜54は、保持部材50の長手方向に並んで配設されている。第1の吐水部51及び第2の吐水部52、第3の吐水部53は、保持部材50の正面部50aに設けられ、第4の吐水部54は、正面部50aと鈍角を形成して正面部50aの長手方向の両端に設けられた傾斜部50bに設けられている。
第1の吐水部51は、図1において座部4におけるx方向の中心を挟むようにその中心の左右両側に、それぞれ1つずつ設けられている。第1の吐水部51は、使用者が座部4に着座した状態で、その着座者の肩よりも上方に位置する。使用者が座部4に着座した際に、一対の第1の吐水部51間に、着座者の顔または頭部を位置させることができる。ただし、第1の吐水部51は、座部4に着座した着座者の頭部よりも高い位置に設けてもよい。
第1の吐水部51とほぼ同じ高さであって、第1の吐水部51より内側(図1においてx方向に見た場合の内側)に、第2の吐水部52が設けられている。
第1の吐水部51とほぼ同じ高さであって、第1の吐水部51より内側(図1においてx方向に見た場合の内側)で、第2の吐水部52より外側(図1においてx方向に見た場合の外側)に、一対の第3の吐水部53が設けられている。
第1及び第2、第3の吐水部51、52、53とほぼ同じ高さであって、第1の吐水部51より外側(図1においてx方向に見た場合の外側)に、一対の第4の吐水部54が設けられている。第4の吐水部51は、正面部50aに対して傾斜した傾斜部50bに設けられており、座部4に着座した着座者よりも外側(図1においてx方向に見た場合の外側)から、肩峰部付近に向けられている。
第1〜第4の吐水部51〜54は、保持部材50にまとめて保持された状態で、背面部2に対して取り付けられるので、取り扱いや組み付け性に優れる。また、第1の吐水部51及び第3の吐水部53、第4の吐水部54が吐水ユニット40を構成し、第2の吐水部は独立していても良い。
第1の吐水部51からは、水平面に対して斜め下方に噴出し座部4の前縁近傍に落下するシャワー流が吐水される。すなわち、第1の吐水部51からは、シャワー流が、着座者の肩越しに斜め下方に吐水され、着座者の特に大腿部を中心とした下肢近傍にシャワー流が落下し、膝から下の下肢を確実に温めることができる。
第2の吐水部22からは、水平面に対して少なくともy方向のベクトルを持つ吐水噴出される。すなわち、座部4に着座者が着座した状態において、その着座者の頚部もしくは背面中心部に吐水流を当てることができる。さらに、温熱中枢へ大きな影響を与える頚部への温熱刺激と、受熱面積が広い背中に効果的に温熱刺激をを与えることができるため、少ない流量で効率的に温めることができる。
第3の吐水部53からは、着座者の首の付け根の近くの肩部に向けてシャワー流が吐水される。肩部にあたったシャワー流の一部は、着座者の胸部から胴部にかけての体の前側及び側部を流れ、また、肩部にあたったシャワー流の他の一部は、背中に回り込む。このようにして、着座者の体の前側と背中とをいずれも温めることができる。また、シャワー流によるマッサージ効果も肩部に作用させることができる。
第4の吐水部54からは、着座者の肩峰部に向けてシャワー流が吐水される。肩峰部にあたったシャワー流は、第1及び第2、第3の吐水部51、52、53からのシャワー流によってカバーしきれない、腕部の中央付近を中心とした部分や胴部の側部に流れて、その部分を温める。本実施形態においても、第1〜第4の吐水部51〜54からのシャワー流によって、着座者の全身を温めることができる。
また、本実施形態では、各吐水部51〜54は、それぞれ、吐水方向を調整可能に、保持部材50に保持されている。各吐水部51〜54は同じ構造を有し、図18は、各吐水部51〜54の断面構造を例示する模式図である。
前面が開口されたケーシング111の中に、ボール体112が、Oリング119を介して液密且つ回動自在に保持されている。ケーシング111の前面側にはフランジ部120が設けられ、そのフランジ部120が、保持部材50の正面部50aに裏側から固定されている。
ボール体112の内部には、段付き孔121が貫通して形成されており、その段付き孔121の一端側には蓋部材114が嵌め込まれている。段付き孔121には、筒部材116が挿入され、その筒部材116の一端側には、複数の吐水口118が形成されたシャワープレート117が設けられている。シャワープレート117は、保持部材50の正面部50aから外部に突出している。
図示しない給水流路から供給される湯水は、ケーシング111に開口された流入口113よりケーシング111の内部に流入し、蓋部材114の内部に形成された流路115を通ってボール体112内部の段付き孔121に導かれ、さらに段付き孔121に挿入された筒部材116の内部を通って、シャワープレート117の吐水口118から、外部に噴出する。
蓋部材114内の流路115を通過した水流は、段付き孔121の軸方向に対して斜めに、段付き孔121内に流出し、段付き孔121内に旋回流が形成される。そして、筒部材116において蓋部材114側の端部が、その旋回流の水圧を受けることで、筒部材116がボール体112に対してわずかに揺動する。筒部材116は、段付き孔121の軸方向のまわりに例えば3°の範囲内で傾いて揺動し、これにより、シャワープレート117からは、わずかに旋回したシャワー流が吐水される。
ボール体112は、回動自在にケーシング111に保持され、ケーシング111に対してボール体112が回動することで、シャワープレート117は、上下、左右、斜め方向に可動される。シャワープレート117は、例えば、図18に表す状態から、上下、左右、斜め方向に30°ほどの範囲内で可動できる。
ボール体112を回動させることで、シャワープレート117が向けられる方向、すなわちシャワー流の吐水方向を変えることができ、その吐水方向を適切に設定することで、着座者の体格、体型、深く座るあるいは浅く座るなどの座り方、また、どの部位にシャワー流を当てるかといった好みなどに応じて、着座者の所望の部位に、各吐水部51〜54からのシャワー流を確実に到達させることができる。このため、湯水を無駄に使用することなく、節水しながらも着座者の全身を効率的に温めることができる。また、着座者の体格等に合わせて多数の吐水部を設けなくてよいので、コスト低減にもなる。なお、第1〜第4の吐水部51〜54のすべてについて、吐水方向を調整可能にすることに限らず、第1〜第4の吐水部51〜54のうち少なくともいずれか1つだけが吐水方向を調整可能であってもよい。
また、図19に図示するように保持部材50に第1及び第3、第4の吐水部51、53、54をまとめて保持させて吐水ユニット40を構成し、第2の吐水部52は、独立して背面部2に取り付けられて、吐水方向を調整可能であっても良い。
また、第2の吐水部52は円筒状に形成され、円筒の長手方向に吐水口を配列し、その円筒が回動自在にケーシング111に保持され、ケーシング111に対して円筒が回動することで、吐水口は、上下に可動されても良い。
図20は、本発明の第6の実施形態に係るシャワー浴装置における吐水ユニットの斜視図である。
図21は、同吐水ユニットの側面図である。
本実施形態では、前述した保持部材50が、水平軸のまわりに回動可能となるよう構成している。具体的には、保持部材50の軸方向の両端部に軸部材56を設け、その軸部材56を、取付板55に固定された軸受部材57に回動自在に支持させている。取付板55は、前述した背面部2に取り付けられる。あるいは、軸受部材57を、直接、背面部2に設けてもよい。
図20(a)及び図21(a)は、保持部材50が下方に回動され、各吐水部51〜54からのシャワー流の吐水方向が水平面より下方に向けられた状態を表す。
図20(b)及び図21(b)は、保持部材50が上方に回動され、各吐水部51〜54からのシャワー流の吐水方向が水平面より上方に向けられた状態を表す。
保持部材50が水平軸のまわりに回動することで、保持部材50に保持された第1〜第4の吐水部51〜54は上下に揺動し、これにより、各吐水部51〜54からのシャワー流の吐水方向を調整できる。第1〜第4の吐水部51〜54の吐水方向の調整を一度にまとめて行えるので、面倒さがない。
本実施形態の構成において、各吐水部51〜54は前述した第5の実施形態と同様に、それぞれが個別に保持部材50に対して揺動自在な構成としてもよいし、保持部材50に対して固定させてもどちらでもよいが、前者の構成とすれば、より細かな吐水方向の調整を行える。
前述した各実施形態において、各吐水部の座部からの高さは、例えば、400〜1400(mm)であり、より確実に前述の効果を得るべく好ましくは500〜1000(mm)であり、さらに好ましくは650〜900(mm)である。また、この範囲で高さ調整可能であっても良い。
また、座部の床面からの高さは、例えば、250〜600(mm)であり、より確実に前述の効果を得るべく好ましくは300〜500(mm)であり、さらに好ましくは350〜450(mm)である。 座部においても、この範囲で高さ調整可能であっても良い。
また、座部の中心を挟んで対をなす最外側の第3の吐水部間の距離は、、例えば、340〜1200(mm)であり、より確実に前述の効果を得るべく好ましくは500〜800(mm)であり、さらに好ましくは550〜650(mm)である。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれら具体例に限定されるものではない。
例えば、前述した各実施形態は、技術的に可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、これらも本発明の範囲に包含される。
また、各具体例における各要素の構造、形状、機能、配置関係、材料などについて当業者が適宜変更あるいは追加したものであっても、本発明の要旨を含む限りにおいて本発明の範囲に包含される。
浴室内に設置された本発明の第1の実施形態に係るシャワー浴装置を模式的に表す側面図である。 同シャワー浴装置において、各吐水部からのシャワー流の吐水方向を正面側から見た模式図である。 同シャワー浴装置において、各吐水部からのシャワー流の吐水方向を側面側から見た模式図である。 同シャワー浴装置において、平面に対して垂直に複数備えた第2吐水部22からのシャワー流の吐水方向を正面側から見た模式図である。 同シャワー浴装置において、平面に対して垂直に複数備えた第2吐水部22からのシャワー流の吐水方向を側面側から見た模式図である。 同シャワー浴装置において、平面に対して吐水口をX方向に備えた第2吐水部22からのシャワー流の吐水方向を正面側から見た模式図である。 同シャワー浴装置において、上下可動可能な第2吐水部22からのシャワー流の吐水方向を正面側から見た模式図である。 同シャワー浴装置において、上下可動可能な第2吐水部22からのシャワー流の吐水方向を側面側から見た模式図である。 本発明の第2の実施形態に係るシャワー浴装置において、大柄な使用者に対して、各吐水部からのシャワー流の吐水方向を側面側から見た模式図である。 本発明の第2の実施形態に係るシャワー浴装置において、小柄な使用者に対して、各吐水部からのシャワー流の吐水方向を側面側から見た模式図である。 は、本発明の第3の実施形態に係るシャワー浴装置において、各吐水部からのシャワー流の吐水方向を正面側から見た模式図である。 は、本発明の第3の実施形態に係るシャワー浴装置において、各吐水部からのシャワー流の吐水方向を側面側から見た模式図である。 は、本発明の第4の実施形態に係るシャワー浴装置において、各吐水部からのシャワー流の吐水方向を正面側から見た模式図である。 本発明の第4の実施形態に係るシャワー浴装置において、各吐水部からのシャワー流の吐水方向を正面側から見た模式図である。 シャワー浴装置における吐水ユニット40の斜視図である。 同吐水ユニット40の正面図である。 同吐水ユニット40の横断面図である。 同吐水ユニットにおける各吐水部の断面構造を例示する模式図である。 同吐水ユニット40の斜視図である。 同シャワー浴装置における吐水ユニットの斜視図である。 同吐水ユニットの側面図である。
符号の説明
2…背面部、3…台部、4…座部、5,105…背もたれ部、21…第1の吐水部、22…第2の吐水部、23…第3の吐水部、24…第4の吐水部、29…足浴槽、40…吐水ユニット、50…保持部材、51〜54…第1〜第4の吐水部、100…浴室壁面、110…浴室床面

Claims (4)

  1. 座部と、
    吐水部と、
    を備えたシャワー浴装置であって
    前記吐水部は、前記座部後方の上方に位置し、
    前記吐水部からの吐水方向が、前記座部前方方向に吐水されるように構成されており、
    前記吐水部は、前記座部の中心を挟んで離間した、少なくとも1対に設けた第1の吐水部と、
    前記第1の吐水部間に設けた第2の吐水部と、を有し、
    前記座部に使用者が着座した状態であっても、
    前記第1の吐水部からの吐水が、前記座部前方方向に到達し、
    前記第2の吐水部からの吐水が、少なくとも水平面方向の成分を有し吐水することで、
    使用者の頸部もしくは背中の中心線上に到達するように
    したことを特徴とするシャワー浴装置。
  2. 前記第1の吐水部、および第2の吐水部からの吐水方向が、
    水平面に対して斜め下方に吐水することを特徴とする請求項1に記載のシャワー浴装置。
  3. 前記第1の吐水部よりも、水平面に対して鉛直方向側に吐水されるように前記座部の中心を挟んで少なくとも1対の第3の吐水部を備え、前記座部に使用者が着座した状態で、
    前記第3の吐水部からの吐水が、使用者の肩に吐水が到達するように、
    したことを特徴とする請求項1、2いずれかに記載のシャワー浴装置。
  4. 前記第1の吐水部よりも、水平面に対して斜め下方、かつ前記座部中心方向に向かって吐水するように前記座部中心に対して外側に、少なくとも1対の第4の吐水部を備え、
    前記座部に使用者が着座した状態で、
    前記第4の吐水部からの吐水が、使用者の肩峰から胸部に吐水が到達するように、
    したことを特徴とする請求項1、2、3いずれかに記載のシャワー浴装置。
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