JP2008245916A - 遊技機特定システム、rfid読取装置、コンピュータ、遊技機特定システムの制御方法およびプログラム - Google Patents

遊技機特定システム、rfid読取装置、コンピュータ、遊技機特定システムの制御方法およびプログラム Download PDF

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潤一 川田
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Abstract

【課題】顧客作業を必要とせず、各顧客が遊技している遊技機を特定することができる遊技機特定システムを提供する。
【解決手段】RFID読取装置43は、RFID付きの会員カード8および遊技機用RFIDタグ14から、それぞれID情報を読み取るID情報読取手段と、読み取ったID情報をホスト装置7に送信するID情報送信手段と、を備え、ホスト装置7は、RFID読取装置43から、ID情報を受信するID情報受信手段と、ID情報受信手段の受信結果に基づいて、顧客毎に、遊技対象となっている遊技機11を特定する遊技機特定手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、顧客毎に遊技対象となっている遊技機を特定する遊技機特定システム、RFID読取装置、コンピュータ、遊技機特定システムの制御方法およびプログラムに関するものである。
従来、遊技場において、顧客(遊技客)が遊技している遊技機を特定するための遊技機特定システム(会員管理装置)が知られている。この場合、顧客が会員カードを遊技媒体貸出装置に挿入して遊技を行うことで、会員IDと遊技中の遊技機IDとを関連付ける。これにより、当該顧客がどの遊技機でプレイしているのかを把握する(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−237554号公報
しかしながら、上記の会員管理装置では、顧客が積極的に会員カードを遊技媒体貸出装置に挿入しなければプレイ中の遊技機を特定することができない。このため、現状は、遊技中の一部の会員についてしか遊技機を特定することができず、多数を占める会員カードを挿入しない会員(例えば、挿入することが手間と感じる会員)については、どの遊技機でプレイしているのかを特定(把握)することができないという問題がある。
本発明は、顧客作業を必要とせず、各顧客が遊技している遊技機を特定することができる遊技機特定システム、RFID読取装置、コンピュータ、遊技機特定システムの制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の遊技機特定システムは、顧客が所持するRFID付きの会員カードと、顧客が遊技する1以上の遊技機にそれぞれ設けられる遊技機用RFIDタグと、会員カードのRFIDおよび遊技機用RFIDタグからデータを読み取るRFID読取装置と、RFID読取装置と接続され、当該RFID読取装置の読取結果に基づいて、各顧客が遊技している遊技機を特定するホスト装置と、を有する遊技機特定システムであって、RFID読取装置は、会員カードおよび遊技機用RFIDタグから、それぞれID情報を読み取るID情報読取手段と、読み取ったID情報をホスト装置に送信するID情報送信手段と、を備え、ホスト装置は、RFID読取装置から、ID情報を受信するID情報受信手段と、ID情報受信手段の受信結果に基づいて、顧客毎に、遊技対象となっている遊技機を特定する遊技機特定手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の遊技機特定システムの制御方法は、顧客が所持するRFID付きの会員カードと、顧客が遊技する1以上の遊技機にそれぞれ設けられる遊技機用RFIDタグと、会員カードのRFIDおよび遊技機用RFIDタグからデータを読み取るRFID読取装置と、RFID読取装置と接続され、当該RFID読取装置の読取結果に基づいて、各顧客が遊技している遊技機を特定するホスト装置と、を有する遊技機特定システムの制御方法であって、RFID読取装置が、会員カードおよび遊技機用RFIDタグから、それぞれID情報を読み取り、当該ID情報をホスト装置に送信するステップと、ホスト装置が、ID情報を受信し、当該受信結果に基づいて、顧客毎に、遊技対象となっている遊技機を特定するステップと、を実行することを特徴とする。
これらの構成によれば、RFID読取装置により、遊技中の会員が所持しているRFID付き会員カードおよび会員が遊技中の遊技機の遊技機用RFIDタグからそれぞれID情報を読み取り、これらを関連付けることで、顧客毎に遊技対象となっている遊技機を特定することができる。この場合、顧客からの積極的な動作なしに会員のID情報の読み取りが可能となり、顧客が会員カードさえ所持していれば、当該顧客がどの遊技機でプレイしているのかを容易に把握することができる。これにより、効率的に、且つ数多くの顧客の遊技動向(顧客毎の好みの機種等)を把握することができる。
また、ホスト装置は、各遊技機が遊技中であることを検出する遊技検出手段をさらに備え、遊技機特定手段は、遊技中であることを検出した場合にのみID情報に基づいて、顧客毎に、遊技対象となっている遊技機を特定することが好ましい。
この構成によれば、遊技機が遊技中であることを検出し、遊技中の場合にのみ顧客と遊技機とを特定する。この場合、例えば、RFID読取装置によりID情報を取得した際に、そのID情報が、遊技機に近づいただけの顧客のものか、もしくは、実際に遊技機でプレイしている顧客のものかを判別することとなり、結果として、実際に遊技機でプレイしている顧客とその遊技機に関するID情報のみを取得することができる。これにより、効率良く必要(有用)な情報を取得することができる。
また、ID情報読取手段は、下方に指向性を有するリーダーであり、RFID読取装置は、任意の1の島に属する複数の遊技機の上方に設けられ、複数の遊技機に沿って配設されたガイドレールと、リーダーを保持すると共に、リーダーをガイドレールに沿って移動させる移動機構と、をさらに備えたことが好ましい。
この構成によれば、RFID読取装置を島内の複数の遊技機の上方を巡回させることで、各ID情報の読み取りを行う。これにより、個々の遊技機、あるいは個々の遊技機近辺に、それぞれRFID読取装置を設置する必要がないため、これに係るコストを削減できる。また、下方に指向性の有るRFID読取装置を遊技機上方に設置してID情報の読み取りを行うことで、その読み取り範囲が顧客全体を包括することとなり、顧客の会員カードの携帯位置にかかわらず、読み取ることができる。
また、ID情報読取手段は、各遊技機の椅子の背板に組み込まれ、前方に指向性を有する背板アンテナと、各遊技機の椅子の座板に組み込まれ、上方に指向性を有する座板アンテナと、の少なくとも1方から成ることが好ましい。
この構成によれば、RFID読取装置によるID情報の読み取りを、2方向から行うことで、精度良くID情報を読み取ることができる。また、遊技機の椅子に設けることで、その読み取り範囲が着席した顧客のみに限定されるため、例えば、周辺に居る他の顧客のID情報を誤って読み取ることがなく、正確に当該顧客がプレイしている遊技機を特定することができる。
また、顧客の遊技機の椅子への離着席を検出する離着席検出装置をさらに有し、RFID読取装置は、離着席検出装置から、離着席の検出結果を取得する離着席検出結果取得手段をさらに備え、ID情報読取手段は、離着席検出結果取得手段による検出結果の取得をトリガとして、ID情報の読み取りを開始することが好ましい。
この構成によれば、顧客の離着席時のみ検出を行うため、RFID読取装置の駆動時間を短くすることができ、結果、RFID読取装置に係る消費電力を抑制することができる。さらに、ID情報の読み取り頻度を低減させることで、電波による弊害(電波の干渉や周辺機器への影響)を抑えることができる。
また、着席検出手段は、各遊技機の椅子に組み込んだジャイロセンサで構成されていることが好ましい。
この構成によれば、遊技機の椅子の着席状況を振動により検出することができる。これにより、椅子に顧客が着席しているのか、物が置かれているだけなのかを判別することができる。
また、RFID読取装置は、遊技機間に配置される台間装置に組み込まれ、遊技機特定手段は、1の前記遊技機と隣り合う2のRFID読取装置から送信されるID情報に基づいて、遊技対象となっている遊技機を特定することが好ましい。
この構成によれば、RFID読取装置を台間装置内に組み込むことで、既存のスペースを有効に活用できる。また、2台のRFID読取装置によりID情報を読み取ることで、ID情報を読み取る精度を高めることができる。また、読取範囲が、隣り合う2台の遊技機で遊技する2人の顧客を覆う場合においても、遊技機および顧客のID情報を確実に対応付けることができる。
また、顧客が遊技機の椅子に着席していることを検出する対人検出装置をさらに有し、RFID読取装置は、遊技機間に配置される台間装置に組み込まれ、ID情報読取手段は、対人検出装置により顧客の着席を検出している間は読取りを実行しないことが好ましい。
この構成によれば、対人検出装置(例えば、赤外線センサ等)により顧客の着席を検出している間は、RFID読取装置による読み取りを実行しないことで、不要な読取の回数を削減することができる。例えば、1台の遊技機で遊技を続行している同一の顧客に対して不要な読取を無くすことができる。
また、ID情報読取手段は、共通の壁面に並ぶ複数の遊技機に沿って水平な指向性を有するリーダーであり、RFID読取装置は、各遊技機IDの読取り電波強度を示す強度テーブルと、リーダーの読取結果と、強度テーブルの参照結果とに基づいて、会員IDと遊技機IDとを対応付ける対応付け手段と、をさらに備え、ID情報送信手段は、対応付け手段による対応付けの結果を、ID情報としてホスト装置に送信することが好ましい。
この構成によれば、水平方向に指向性を有するRFID読取装置を使用し、電波強度によって会員IDと遊技機IDと、を検出して対応付ける。この場合、電波強度の差により複数の会員IDおよび遊技機IDを一意に特定することができる。また、1台のRFID読取装置で複数の遊技機IDを検出することができるため、RFID読取装置の設置に係るコストを削減することができる。
また、ホスト装置は、ID情報受信手段の受信時刻と、遊技機特定手段による特定結果と、に基づいて、顧客毎の遊技履歴を生成する遊技履歴生成手段と、生成した顧客毎の遊技履歴を登録する顧客管理データベースと、をさらに備えたことが好ましい。
この構成によれば、顧客毎の遊技履歴を顧客管理データベースで管理することで、プレイ時間や顧客の好きな機種等の顧客の遊技動向を具体的に把握することができる。また、顧客管理データベースを利用することで、個々の顧客に適した販売促進活動を効果的に行うことができ、ひいては集客率の向上が期待できる。
本発明のRFID読取装置は、上記に記載の遊技機特定システムに用いられることを特徴とする。
本発明のRFID読取装置を用いることにより、各顧客が遊技している遊技機を特定することが可能な遊技機特定システムを提供できる。
本発明のコンピュータは、上記に記載の遊技機特定システムにおける前記ホスト装置として機能することを特徴とする。
本発明のプログラムは、コンピュータに、上記に記載の遊技機特定システムの制御方法における各ステップを実行させるためのものであることを特徴とするプログラム。
これらを用いることにより、RFID読取装置により、遊技中の会員が携帯しているRFID付き会員カードおよび会員が遊技中の遊技機の遊技機用RFIDタグからそれぞれID情報を読み取り、これらを関連付けることで、顧客毎に遊技対象となっている遊技機を特定することが可能なコンピュータおよびプログラムを提供することができる。
以下、添付の図面を参照して、本実施形態に係る遊技機特定システムについて説明する。本実施形態に係る遊技機特定システムは、遊技場において、RFID付きの会員カードをRFID読取装置で読み取ることにより、各顧客が遊技中の遊技機を特定するシステムである。また、本実施形態では、遊技機としてパチンコ機を想定し、文中の「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は、パチンコ機で遊技を行う顧客(遊技者)から見た方向に従う。なお、本実施形態に係る遊技機特定システムは、一例であり、その使用場所を遊技場に限定するものではなく、例えば、オフィスや飲食店等において、従業員の居場所を特定するシステムとして使用することも可能である。
図1は、第1実施形態に係る遊技機特定システム1のシステム構成図である。同図に示すように、遊技機特定システム1は、遊技機ユニット3と顧客が着席するための遊技椅子4と、から成る複数の遊技機セット2と、遊技場内LAN5(有線)および遊技場内無線LAN6により接続され、複数の遊技機ユニット3を管理すると共に、遊技機ユニット3からの情報に基づいて、顧客の遊技履歴を管理するホスト装置7と、顧客が所持するRFID付きの会員カード8と、から構成されている。
遊技機ユニット3は、遊技対象となる遊技機11と、遊技機11の上部に配置された遊技機ランプ12と、遊技機11の左部に配置された台間装置13と、遊技機11の下部に配置された遊技機用RFIDタグ14と、で構成されており、ホスト装置7と遊技場内LAN5で接続されている。また、遊技機11と遊技機ランプ12と、は遊技場内専用線15でも接続されている。
遊技機11は、前面に広く設けた遊技盤21と、遊技盤21の前面を覆う透光板を有する前扉22と、前面右下部に設けられ、遊技球の発射操作を行うためのハンドル23と、遊技盤21の下側に配設した遊技球を貯めるための上皿24と、上皿24の下方に配設した下皿25と、を備えている。
遊技盤21は、ハンドル23から打ち出された遊技球を導くガイドレール26によって囲まれた遊技領域Aを有し、この遊技領域A内には、遊技球の軌道を変更させる複数の遊技釘27と、遊技球が入賞すると下皿25に所定数の遊技球を払い出させる複数の入賞口28と、遊技球が入ると使用済み遊技球として処理されるアウト口29が設けられている。また、遊技盤21の中央部には開口が形成され、この開口には裏側から液晶表示装置30が臨んでいる。そして、遊技機11は、遊技機ランプ12、台間装置13、ホスト装置7と連携し、遊技状況に応じて遊技に関する情報の送受信を行う。
遊技機ランプ12は、ランプの点灯/消灯(あるいは、点滅)により、従業員および顧客に遊技状況を報知するものであり、例えば、大当たり発生時や遊技機11に異常が発生した場合(遊技機11の故障や前扉22の開放等)に、ランプを点灯(点滅)させることにより、異常を報知するようになっている。
台間装置13は、紙幣を挿入する紙幣挿入口31と、ICカードを挿入するカード挿入口32と、から成る貸出し装置33と、遊技球の貸し出し可能金額等を表示する表示装置34と、を有している。この場合、顧客(遊技者)が、紙幣挿入口31に紙幣を挿入、あるいは、ICカード挿入口32にICカード(プリペイド機能付き)を挿入することにより、紙幣またはICカードを識別し、貸出し装置33は、その投入金額に応じた遊技球の貸出しを行う。また、表示装置34は、遊技球の貸し出し可能金額等を表示し、遊技客に利用可能な金額を報知する。
遊技機用RFIDタグ14は、各遊技機用RFIDタグ14に固有の遊技機IDが割り振られており、この遊技機IDにより遊技機11を一意に特定できるようになっている。そして、遊技機用RFIDタグ14を後述するRFID読取装置43で読み取ることにより、遊技機IDの情報がホスト装置7に登録される。
会員カード8は、遊技場において顧客に発行されるRFID付きのカードであり、会員カード8毎に固有の会員IDが割り振られ、この会員IDにより顧客を一意に特定するものである。そして、この会員カード8をRFID読取装置43で読み取ることにより、会員IDの情報がホスト装置7に登録される。
遊技椅子4は、背板41と、座板42と、遊技機用RFIDタグ14および会員カード8からID情報(遊技機IDおよび会員ID)を読み取るRFID読取装置43(椅子スキャン型)と、を有し、各遊技機11と対峙するように設置されている。RFID読取装置43は、座板42の下部に配置されたRFID読取装置本体45と、背板41の後側に取り付けられた背板アンテナ46(ID情報読取手段)と、座板42とRFID読取装置本体45と、の間に配置された座板アンテナ47(ID情報読取手段)と、を有している。また、RFID読取装置本体45には、遊技客の着席および離席を感知する離着席検出装置48が内蔵されている。
RFID読取装置43は、背板アンテナ46および座板アンテナ47を介して、会員カード8および遊技機用RFIDタグ14を読み取る。また、遊技場内無線LAN6を介して、ホスト装置7に対し、ID情報を送信する(ID情報送信手段)。離着席検出装置48は、遊技客の離着席を振動により感知するジャイロセンサであり、この離着席検出装置48が、顧客の離着席時に発生する振動を検出する。これにより、椅子に顧客が着席しているのか、物が置かれているだけなのかを判別することができる。
また、RFID読取装置43は、離着席検出装置48の振動検出結果を取得し(離着席検出結果取得手段)、これを切っ掛けとして、ID情報の読み取りを開始する。この場合、背板アンテナ46または座板アンテナ47により、遊技椅子4の後側または下側の2方向から、遊技機IDおよび顧客が所有している会員IDを読み取る(図2参照:図中の点線は読取範囲)。背板アンテナ46と座板アンテナ47とは、後述するRFID読取装置43の制御部66からのアンテナ切り替え信号により、自動的に切り替えられることで、互いの読取範囲を補完し、確実にID情報を読み取る。
読み取られたID情報は、RFID読取装置43に送られ、所定の処理が行われた後に、遊技場内無線LAN6を介してホスト装置7に送信される。また、RFID読取装置43によるID情報の読み取りは、ホスト装置7からの読取命令を受信した場合にも行われる。このように、RFID読取装置43によるID情報の読み取りを、2方向から行うことで、精度良くID情報を読み取ることができる。また、RFID読取装置43を遊技機11の遊技椅子4に設けることで、その読み取り範囲が着席した顧客のみに限定されるため、例えば、周辺に居る他の顧客のID情報を誤って読み取ることがなく、正確に当該顧客がプレイしている遊技機11を特定することができる。
また、顧客の離着席時のみ読み取りを行うため、RFID読取装置43の駆動時間が短くなり、RFID読取装置43に係る消費電力を抑制することができる。さらに、会員カード8および遊技機用RFIDタグ14の読み取り頻度を低減させることで、電波による弊害を抑えることができる。なお、離着席検出装置48により検出した顧客の着席/離席時間を記録することで、当該顧客のプレイ時間、好みの遊技機種等の顧客情報を把握することができる。
ホスト装置7は、遊技場内から離れた遊技事務所等に設置されると共に、遊技場内LAN5および遊技場内無線LAN6により各遊技機ユニット3と接続されている。ホスト装置7は、ディスプレイ51、キーボード52および顧客管理データベース53を有しており、これらにより、各会員の遊技履歴(プレイ時間、使用した遊技機11、来店状況等)を管理する。
また、ホスト装置7は、遊技機11に発生した異常を検出し、遊技機ランプ12の点灯/消灯を制御したり、ホスト装置7のディスプレイ51および従業員のインカム等に異常内容を通知したりして、従業員に異常を報知する。
また、ホスト装置7は、顧客管理データベース53に、RFID読取装置43から送信される会員IDおよび遊技機IDを関連付けて登録し、さらに、ID情報(会員IDおよび遊技機ID)の受信時刻等を加味して当該顧客の遊技履歴として登録する(遊技履歴生成手段)。これにより、顧客がどの遊技機11でプレイしているか、あるいは当該顧客の遊技機11毎のプレイ時間等の遊技履歴を把握することができる。
さらに、ホスト装置7は、各遊技機11が遊技中であることを検出し(遊技検出手段)、遊技中であることを検出した場合にのみID情報に基づいて、顧客と遊技機11と、を特定する。これにより、例えば、RFID読取装置43によりID情報を取得した際に、そのID情報が、遊技機11に近づいただけの顧客のものか、もしくは、実際に遊技機11でプレイしている顧客のものかを判別することとなり、結果として、実際に遊技機11でプレイしている顧客とその遊技機11に関するID情報のみを取得することができる。
次に、図3ないし図8の制御ブロック図を参照し、各装置の制御構成について説明する。図3に示すように、RFID読取装置43は、RFID通信部61と、無線LAN通信部62と、センスアップ回路部63と、メモリ部64と、電源部65と、背板アンテナ46と、座板アンテナ47と、離着席検出装置48と、各部と接続されRFID読取装置43を制御する制御部66を備えている。
RFID通信部61は、RF部71と、RFID変調/復調部72と、RFID制御部73と、アンテナ切換部74と、を有している。RF部71は、背板アンテナ46または座板アンテナ47を介して、RFIDタグ(遊技機用RFIDタグ14および会員カード8のRFID)とのデータ(信号)の送受信を行う部分であり、データ送信時は、RFIDタグに対して電力供給用の搬送波と、送信対象データを変調した変調波と、を電波(あるいは、誘導電磁界)として送信する。一方、データ受信時は、RFIDタグから反射波(変調)を受信し、RFID変調/復調部72へ送信する。
RFID変調/復調部72は、送受信データの変調または復調を行う部分であり、RF部71へのデータ送信時は、ベースバンド信号(コマンド信号等)を変調して送信する。一方、RF部71からのデータ受信時は、受信した反射波からデータ(ベースバンド信号)を復元(復調)し、RFID制御部73へ送信する。
RFID制御部73は、送受信データのエンコードやデコードを行う部分であり、送信時には、送信データのエンコードを行い、RFID変調/復調部72へ送信を行う。一方、RFID変調/復調部72からの受信データをデコードして制御部66に送信する。
アンテナ切換部74は、送受信先を背板アンテナ46または座板アンテナ47に切替える部分であり、制御部66からの指示により、その切換えを行う。
無線LAN通信部62は、無線LANRF部75と、無線LAN変調/復調部76と、無線LANベースバンド部77と、無線LANアンテナ78と、を有している。無線LANRF部75は、ホスト装置7と無線LAN通信における電波の送受信を行う部分であり、データ送信時は、変調されたベースバンド信号(コマンド信号やデータ信号等)を搬送波に重畳させて無線LANアンテナ78からホスト装置7に送信する。一方、データ受信時は、ホスト装置7からの変調波を無線LANアンテナ78から受け取り、無線LAN変調/復調部76へ送信する。
無線LAN変調/復調部76は、送受信データの変調または復調を行う部分であり、無線LANRF部75へのデータ送信時は、ベースバンド信号(コマンド信号等)を変調して送信する。一方、無線LANRF部75からのデータ受信時は、受信したデータ(変調されたベースバンド信号)を復元(復調)し、無線LANベースバンド部77へ送信する。
無線LANベースバンド部77は、送受信データのエンコードやデコードを行う部分であり、送信時には、送信データのエンコードを行い、無線LAN変調/復調部76への送信を行う。一方、無線LAN変調/復調部76からの受信データをデコードして制御部66に送信する。
センスアップ回路部63は、離着席検出装置48(ジャイロセンサ)により検出した振動信号を増幅し、制御部66に対して振動検出結果を送信する。また、電源部65は、バッテリー79を有し、RFID読取装置43を駆動させるための電源供給を行う。また、メモリ部64は、読み取ったID情報(会員IDおよび遊技機ID)等を記憶する。
これら各部が、制御部66によって制御されることにより、RFID読取装置43は、遊技機用RFIDタグ14および会員カード8から、ID情報の読み取りを行い、当該ID情報をホスト装置7に送信する。例えば、顧客(会員)着席時に、離着席検出装置48により振動を感知すると、離着席検出装置48は、センスアップ回路63に振動信号を送信する。振動信号を受けたセンスアップ回路63は、その振動信号を増幅し、制御部66に送信する。制御部66は、その振動信号をトリガとして、RFID通信部61に対してID情報取得指示を出す。ID情報取得指示を受けたRFID通信部61は、背板アンテナ46または座板アンテナ47を介して、遊技機用RFIDタグ14および会員カード8からID情報を読み取る。読み取られたID情報は、RFID通信部61を介して制御部66に送信され、制御部66は、無線LAN通信部62を介してホスト装置7にID情報の送信を行う。これにより、顧客管理データベース53に会員IDと遊技機IDと、が関連付けて記憶される。
次に、図4を参照して、RFID付きの会員カード8および遊技機用RFIDタグ14の制御構成について説明する。同図(a)のRFID付きの会員カード8は、RFID通信部81と、電源部82と、アンテナ部83と、メモリ部84と、各部と接続され会員カード8を制御する制御部85と、を備えている。また、同図(b)の遊技機用RFIDタグ14は、RFID通信部91と、電源部92と、アンテナ部93と、メモリ部94と、各部と接続され遊技機用RFIDタグ14を制御する制御部95と、を備えている。
RFID通信部81(91)は、RF部86(96)と、RFID変調/復調部87(97)と、RFID制御部88(98)と、を有している。RF部86(96)は、RFID読取装置43と信号の受発信を行う部分であり、アンテナ部83(93)を介してRFID読取装置43から送信された搬送波と変調波と、を電波(もしくは、誘導電磁界)として受信する。一方、送信時は、RFID変調/復調部87(97)で生成された反射波(変調波)を、アンテナ部83(93)を介してRFID読取装置43に送信する。
RFID変調/復調部87(97)は、送受信データ(信号)の変調または復調を行う部分であり、RF部86(96)へのデータ送信時は、ベースバンド信号(データ信号等)をアンテナ部83(93)の抵抗を変化させることにより重畳し、反射波として送信する(変調)。一方、データ受信時は、RFID読取装置43からの変調波からベースバンド信号(コマンドやデータ等)を復元する(復調)。
RFID制御部88(98)は、送受信データのエンコードやデコードを行う部分であり、送信時には、送信データのエンコードを行い、RFID変調/復調部87(97)へ送信を行う。一方、受信時には、RFID変調/復調部87(97)からの受信データをデコードして所定の処理を行う。また、RFID制御部88(98)のメモリには、自身のID(会員IDまたは遊技機ID)が記憶されている。
電源部82(92)は、整流回路部89(99)を有し、アンテナ部83(93)を介してRFID読取装置43から受信する電力供給用の搬送波を利用することにより、RFIDタグに必要な電源を生成する。
これら各部が制御部85(95)により制御されることにより、会員カード8および遊技機用RFIDタグ14は、RFID読取装置43と通信を行い、結果としてID情報がRFID読取装置43により読み取られる。
また、会員カード8には、ICカード機能が付加される場合があり、これに係るプリペイド機能やポイント機能に関するデータをメモリ部84に記憶し、制御部85により各機能に伴う処理が制御される。
次に、図5を参照して、台間装置13の制御構成について説明する。台間装置13は、紙幣識別部101と、カード読取部102と、ネットワーク制御部103と、表示制御部104と、記憶部106と、各部と接続され台間装置13を制御する制御部107と、ネットワーク制御部103により制御されるネットワークIF部108と、表示処理部104により制御される表示装置34と、を備えている。
紙幣識別部101は、顧客が、紙幣挿入口31から挿入した紙幣の金額および真偽を識別する。カード読取部102は、顧客が、カード挿入口32から挿入したICカード機能付きの会員カード8を読み取り、会員IDの読み取りを行う。ネットワーク制御部103は、遊技機11およびホスト装置7との通信を制御するところであり、遊技場内LAN5への接続口であるネットワークIF部108を介してのデータ通信を制御する。
表示処理部104は、紙幣識別部101の紙幣識別結果、カード読取部102によるICカード付き会員カード8の読取結果および遊技機11からの遊技情報に基づき、遊技球の貸し出し可能金額等を表示装置34に表示する表示処理を行う。
次に、図6を参照して、遊技機ランプ12の制御構成について説明する。遊技機ランプ12は、ネットワーク制御部111と、専用線制御部112と、表示処理部113と、記憶部114と、各部と接続され遊技機ランプ12を制御する制御部115と、表示処理部113により制御される表示装置116と、ネットワーク制御部111により制御されるネットワークIF部117と、専用線制御部112により制御される専用線IF部118と、を備えている。
ネットワーク制御部111は、ホスト装置7との通信を制御するものであり、遊技場内LAN5への接続口であるネットワークIF部117を介して、遊技機ランプ12の点灯/消灯を示すデータをホスト装置7に送信する等の制御を行う。専用線制御部112は、遊技機11との通信を制御するものであり、専用線IF部118を介して、対応する遊技機11と直接接続されている。そして、遊技機11の遊技状況に基づく遊技機ランプ12の点灯/消灯の指示データを受信する等の制御を行う。
表示処理部113は、ホスト装置7および遊技機11からの遊技機ランプ12の点灯/消灯の指示に基づき、表示装置116(ランプ本体)の点灯処理および消灯処理を行う。記憶部114は、ホスト装置7および遊技機11からの遊技機ランプ12の制御指示に対応する遊技機ランプ12の点灯/消灯パターン等を記憶する。
これら各部が、制御部115によって制御されることにより、例えば、遊技機11からのランプ点灯指示を、専用線IF部118を介して受信し、その指示に基づく点灯パターンを記憶部114から読出し、表示処理部113により、当該点灯パターンでの処理を行うことで、表示装置116を点灯させる。
次に、図7を参照して、遊技機11の制御構成について説明する。遊技機11は、ネットワーク制御部121と、専用線制御部122と、打出制御部123と、払出制御部124と、表示処理部125と、LED(発光ダイオード)部126と、ボタン入力検出部127と、ハンドル部128と、異常検出センサ部129と、記憶部130と、各部と接続され遊技機11を制御する制御部131と、ネットワーク制御部121により制御されるネットワークIF部132と、専用線制御部122により制御される専用線IF部133と、打出制御部123により制御される玉打出装置134と、払出制御部124により制御される玉払出装置135と、表示処理部125により制御される液晶表示装置30と、を備えている。
ネットワーク制御部121は、ホスト装置7との通信を制御するところであり、遊技場内LAN5への接続口であるネットワークIF部132を介してのデータ通信を制御する。専用線制御部122は、遊技機ランプ12との通信を制御するところであり、専用線IF部133を介して、対応する遊技機ランプ12と直接接続されている。そして、遊技機11の遊技状況に基づく遊技機ランプ12の点灯/消灯に関する通信を制御する。
打出制御部123は、ハンドル部128からの信号(ハンドルの回転状況に関する信号)を、制御部131を介して受信し、そのハンドルの回転状況に応じた、遊技球の発射速度、発射する遊技球の玉数等の制御を行う。この制御結果に基づいて、玉打出装置134から遊技領域Aに遊技球を打出す。
払出制御部124は、ボタン入力検出部127からの信号(ボタンが押されたか否か、または、押された回数等)を、制御部131を介して受信し、そのボタン入力信号に応じた遊技球を払出すための制御を行う。この制御に基づいて、玉払出装置135から所定の遊技球を払出す。また、大当りが発生したことが制御部131により検出された場合においては、その大当りの規模に応じた遊技球を払出すように制御し、この制御結果に基づいて、玉払出装置135から所定の遊技球を払出す。
表示処理部125は、制御部131からの指示により、抽選結果等の遊技状況に応じた画像(図柄)の表示処理を行う。そして、液晶表示装置30に当該画像を表示する。LED部126は、制御部131により制御されており、大当り等が発生すると、制御部131からの指示によりランプ(LED)の点灯/消灯を行い、遊技機11の装飾効果や演出効果を高める。異常検出センサ部129は、遊技機11で異常が発生した場合、その異常を検出し、制御部131に通知する。記憶部130は、遊技機11の遊技状況(大当り回数、入賞回数等)や打出/払出された遊技球の玉数を記憶する。
これら各部が、制御部131によって制御されることにより、例えば、遊技機11に異常が発生した場合、制御部131は、異常検出センサ部129からの異常通知を受信し、その通知内容に基づいて、ネットワークIF部132を介してホスト装置7に異常を通知する。また、専用線IF部133を介して、遊技機ランプ12に異常発生に対応するランプ表示要求を出す。
次に、図8を参照して、ホスト装置7の制御構成について説明する。ホスト装置7は、キーボード52と、表示処理部141と、ネットワークIF部142と、記憶部143と、各部と接続されホスト装置7を制御する制御部144と、表示処理部141により制御されるディスプレイ51と、を備えている。
キーボード52は、管理者による文字情報の入力を行うものである。表示処理部141は、キーボード52により入力された文字情報や、各種情報(顧客管理データベース53の情報等)の表示処理を行い、ディスプレイ51に表示する。ネットワークIF部142は、遊技場内LAN5および遊技場内無線LAN6と接続するための接続口であり、これにより、遊技機ユニット3およびRFID読取装置43等との通信を行う。記憶部143は、顧客管理データベース53であり、会員IDと、それに関連付けられた遊技機IDおよび遊技動向等の顧客情報が記憶されている。
これら各部が、制御部144によって制御されることにより、例えば、RFID読取装置43から送信されるID情報(会員IDおよび遊技機ID)、会員の遊技記録(プレイ時間、好みの遊技機11や来店状況等)に基づいて、顧客管理データベース53への登録・変更・削除等を行い、顧客(会員)管理を行う。また、遊技機11に異常が発生した場合においては、遊技機11の異常検出センサ部129からの通知により、即座に異常を把握することができ、この異常情報に基づいて、迅速に障害対応を行うことができる。
次に、図9のフローチャートを参照し、第1実施形態のRFID読取装置43(椅子スキャン型)により、会員IDと遊技機IDと、を読み取り、その読取結果に基づいて、当該顧客が遊技している遊技機11を特定する処理手順について説明する。
まず、顧客が、会員カード8を所持した状態で、所望する遊技機11の椅子(遊技椅子4)に着席する。この時、遊技椅子4に設置されたRFID読取装置43内の離着席検出装置48(ジャイロセンサ)は、この着席に係る振動(加速度)を検出する(S001)。RFID読取装置43は、この検出結果を取得し(離着席検出結果取得手段)、検出結果をトリガとして、当該遊技機11の遊技機用RFIDタグ14の遊技機IDの読み取りを開始する(S002,ID情報読取手段)。この場合、RFID読取装置43は、背板アンテナ46と座板アンテナ47と、を適宜切換え、遊技機用RFIDタグ14を2方向からスキャンすることで遊技機IDの読み取りを行う。
RFID読取装置43による読み取りに対し、当該遊技機用RFIDタグ14は、自身の遊技機IDをRFID読取装置43に送信する(S003)。遊技機用RFIDタグ14からの遊技機IDの送信を受け、RFID読取装置43は、対象となる遊技機11の遊技機IDを取得し(S004)、遊技機IDから遊技機11の遊技機番号を特定する(S005)。この場合、遊技機IDと遊技機番号と、は、一意に関連付けられており、遊技機IDと遊技機番号と、が同一番号である必要はない。
遊技機IDを取得した後、RFID読取装置43は、顧客が所有する会員カード8の会員IDの読み取りを開始する(S006,ID情報読取手段)。この場合も、遊技機IDの読み取りと同様に、RFID読取装置43は、背板アンテナ46と座板アンテナ47と、を適宜切換え、当該顧客の会員カード8を2方向からスキャンすることで会員IDの読み取りを行う。
RFID読取装置43による読み取りに対し、会員カード8は、自身の会員IDをRFID読取装置43に送信する(S007)。RFID読取装置43は、会員IDを受信し、これにより対象となる顧客の会員IDを取得する(S008)と共に、その会員IDを取得した時間(ID取得時間)を取得する(S009)。このID取得時間は、顧客が遊技を開始した時間として管理される。
そして、RFID読取装置43は、会員データ(遊技機ID、会員ID、遊技機番号およびID取得時間)をホスト装置7に送信する(S010,ID情報送信手段)。ホスト装置7は、RFID読取装置43から送信された会員データを受信し(S011,ID情報受信手段)、受信した遊技機番号の遊技機11が、遊技中を示しているか否かを確認するために、遊技機11から送信されるプレイ信号の状態を確認する(S012)。
遊技機11は、ホスト装置7に対し、自身の状態(遊技中か否か)に基づいたプレイ信号を送信する(S013)。プレイ信号を受信したホスト装置7は、プレイ信号に基づいて、当該遊技機11が遊技中であるか否かを判別する(S014)。
当該遊技機11が遊技中を示している場合(S014:YES)、ホスト装置7は、取得した会員データに基づいて、顧客管理データベース53を更新する(S015)。この時、会員IDと遊技機ID(又は、遊技機番号)と、を関連付けて顧客管理データベース53に記憶するため、当該会員IDの顧客が遊技している遊技機11を特定することができる(遊技機特定手段)。その後、ホスト装置7は、RFID読取装置43に待機指示を送信し、この待機指示に基づき、RFID読取装置43は、待機状態になる(S016)。
一方、当該遊技機11が遊技中を示していない場合(S014:NO)、RFID読取装置43は、一旦、処理をクリアし、改めて顧客の発する振動を検出した際に、再度、遊技機IDおよび会員IDの読み取りを行う。
次に、図10を参照し、会員が遊技中であるか離席(遊技終了)したのかを判定する処理手順について説明する。この処理手順は、上述の処理後に行われるものであり、顧客の会員IDおよび顧客が遊技中の遊技機11の遊技機IDは取得済みであることを前提とする。
まず、RFID読取装置43は、待機状態であり、会員カード8および遊技機用RFIDタグ14の読み取りを停止している(S021)。この時、RFID読取装置43は、自身の待機時間を計測するために、待機タイマーを起動する(S022)。RFID読取装置43は、待機タイマーにより所定時間を計測すると、離着席検出装置48を駆動し(S023)、離着席検出装置48は、遊技椅子4の振動測定を開始する(S024)。そして、RFID読取装置43は、遊技椅子4の振動測定結果を取得し(離着席検出結果取得手段)、この取得した振動測定結果が、所定の範囲内か否かをチェックする(S025)。
振動測定結果が所定の範囲以内(所定の下限値≦振動測定結果≦所定の上限値)である場合(S025:YES)、RFID読取装置43は、遊技椅子4には、まだ顧客が着席していると判定し、待機タイマーをクリアする(S026)と共に、改めて待機時間を計測するために、待機タイマーを再セットする(S022)。
一方、振動測定結果が所定の範囲外(所定の下限値>振動測定結果、または、所定の上限値<振動測定結果)の場合(S025:NO)、RFID読取装置43は、会員カード8の会員IDの読み取りを開始する(S027,ID情報読取手段)。
会員IDが正常に読み取れた場合(S027:YES)、RFID読取装置43による読み取りに対し、会員カード8は、自身の会員IDをRFID読取装置43に送信する(S028)。RFID読取装置43は、会員IDを受信し(ID情報受信手段)、これにより対象となる顧客の会員IDを取得する(S029)。会員IDを取得することができたため、RFID読取装置43は、遊技椅子4には、まだ顧客が着席していると判定し、待機タイマーをクリアする(S026)。
一方、会員IDが読み取れない場合(S027:NO)、顧客が離席している(遊技を終了した)と判定し、RFID読取装置43は、会員IDの読出を実行した時間を、顧客が席を離れた時間(離席検出時間)として取得する(S030)。そして、RFID読取装置43は、待機タイマーをクリア(S031)した後、会員データ(会員ID、遊技機ID、遊技機番号および離席検出時間)をホスト装置7に送信する(S032)。
ホスト装置7は、RFID読取装置43から送信された会員データを受信する(S033)。そして、ホスト装置7は、遊技終了処理(S034)を実行することにより、取得した会員データに基づいて、顧客管理データベース53の内容を更新する(S035)。この場合、ホスト装置7は、会員ID、遊技機ID(又は、遊技機番号)および離席検出時間を関連付けて顧客管理データベース53に登録する。これにより、顧客が遊技を行っていたプレイ時間(離席検出時間―ID取得時間)を把握することができる。
このように、第1実施形態によれば、RFID読取装置43により、遊技中の顧客が所持しているRFID付きの会員カード8および会員が遊技中の遊技機11の遊技機用RFIDタグ14から、それぞれID情報を読み取り、これらを関連付けることで、顧客毎に遊技対象となっている遊技機11を特定することができる。この場合、顧客からの積極的な動作なしに顧客のID情報の読み取りが可能となり、顧客が会員カード8さえ所持していれば、当該顧客がどの遊技機11でプレイしているのかを容易に把握することができる。
次に、図11ないし図13を参照し、本発明の第2実施形態に係る遊技機特定システム1について説明する。第2実施形態に係る遊技機特定システム1の基本的な構成は、第1実施形態に係る遊技機特定システム1と同一であるため、ここでは、異なる部分であるRFID読取装置151について説明する。
図11に示すように、第2実施形態のRFID読取装置151は、RFID読取装置本体152と、複数の遊技機11からなる島150の上方に設けられ、複数の遊技機11に沿って配設された読取装置用ガイドレール153と、RFID読取装置本体152を保持すると共に、読取装置用ガイドレール153に沿ってRFID読取装置本体152を移動させる移動機構154と、を有し、自走式スキャン型の読取装置として構成されている。また、遊技機用RFIDタグ14は、各遊技機11の上方、且つRFID読取装置本体152の下方に位置するように配置されている。
RFID読取装置本体152は、その内部に、遊技機IDを読み取る遊技機用RFIDタグ用アンテナ155と、会員IDを読み取る会員カード用アンテナ156と、無線LANアンテナ157(図12参照)と、を有している。遊技機用RFIDタグ用アンテナ155は、下方に指向性を有しており、その読取範囲は、遊技機11の上部のみ、つまり、遊技機用RFIDタグ14のみを包括する範囲に設定される(図中の2点鎖線の範囲)。
一方、会員カード用アンテナ156は、同じく下方に指向性を有しており、その読取範囲は、遊技椅子4aに着席した顧客の会員カード8を確実にスキャンできるように広範囲に設定されている(図中の1点鎖線の範囲)。また、無線LANアンテナ157により、遊技場内無線LAN6を介してホスト装置7と通信を行う。
移動機構154は、ステッピングモータの駆動により、読取装置用ガイドレール153に沿ってRFID読取装置本体152を移動させる。この場合、ステッピングモータの回転による移動距離(ステッピングモータ1回転に対する移動距離)は一定に保たれるため、回転数を調整することで、確実にRFID読取装置本体152が遊技機用RFIDタグ14の直上に来るように移動させることができる。
RFID読取装置本体152は、移動機構154を駆動することにより、遊技機11に上部に沿って配設された読取装置用ガイドレール上153を自走(巡回)し、各遊技機11の直上に移動することにより、各遊技機11の遊技機用RFIDタグ14の読み取りを開始する。そして、遊技機用RFIDタグ用アンテナ155および会員カード用アンテナ156により、遊技機11の上方から、遊技機IDおよび顧客が所持している会員カード8の会員IDを読み取る。
読み取られたID情報(遊技機IDおよび会員ID)は、RFID読取装置本体152に送られ、所定の処理が行われた後に、遊技場内無線LAN6を介してホスト装置7に送信される。また、RFID読取装置151によるID情報の読み取りは、ホスト装置7からの読取命令を受信した場合にも行われる。
次に、図12の制御ブロック図を参照し、第2実施形態のRFID読取装置151の制御構成について説明する。図12に示すように、RFID読取装置151は、遊技機用RFID通信部161と、会員カード用RFID通信部162と、無線LAN通信部163と、移動機構駆動回路部164と、メモリ部165と、電源部166と、遊技機用RFIDタグ用アンテナ155と、会員カード用アンテナ156と、無線LANアンテナ157と、各部と接続されRFID読取装置151を制御する制御部167と、移動機構駆動回路部164により制御される移動機構154と、を備えている。
遊技機用RFID通信部161は、RF部168と、RFID変調/復調部169と、RFID制御部170と、を有し、会員カード用RFID通信部162は、RF部171と、RFID変調/復調部172と、RFID制御部173と、を有している。また、無線LAN通信部163は、無線LANRF部174と、無線LAN変調/復調部175と、無線LANベースバンド部176と、を有している。これら各RFID通信部161、162および無線LAN通信部163の制御動作は、上述の第1実施形態のRFID読取装置43のRFID通信部61および無線LAN通信部62と同一であるため、ここでの説明は省略する。
移動機構駆動回路部164は、移動機構154(ステッピングモータ)の駆動を制御するための回路であり、制御部167からの指示により、ステッピングモータの駆動開始、駆動終了およびモータ回転数の制御を行う。また、電源部166は、バッテリー177を有し、RFID読取装置151を駆動させるための電源供給を行う。また、メモリ部165は、読み取ったID情報(会員IDおよび遊技機ID)等を記憶する。
これら各部が、制御部167によって制御されることにより、RFID読取装置151は、遊技機用RFIDタグ14および会員カード8から、ID情報の読み取りを行い、当該ID情報をホスト装置7に送信する。例えば、制御部167が、移動機構駆動回路164に対して、移動機構154の駆動指示を出すと、RFID読取装置151は、移動機構154により読取装置用ガイドレール153上を巡回し、各遊技機11の真上で停止する。そして、制御部167は、各RFID通信部161、162に対してID情報(遊技機IDおよび会員ID)取得指示を出す。
ID情報取得指示を受けた各RFID通信部161、162は、遊技機用RFIDタグ用アンテナ155および会員カード用アンテナ156を介して、遊技機用RFIDタグ14および会員カード8からID情報を読み取る。読み取られたID情報は、各RFID通信部161、162を介して制御部167に送信され、制御部167は、無線LAN通信部163を介してホスト装置7にID情報の送信を行う。これにより、ホスト装置7の顧客管理データベース53に会員IDと遊技機IDと、が関連付けて記憶される。その後、RFID読取装置151は、制御部167の再走指示により再び巡回を開始し、次の遊技機11に対して同様の動作を行う。
次に、図13のフローチャートを参照し、第2実施形態のRFID読取装置151(自走式スキャン型)により、会員IDと遊技機IDと、を読み取り、その読取結果に基づいて、当該顧客が遊技している遊技機11を特定する処理手順について説明する。
まず、RFID読取装置151は、遊技機11の上方を読取装置用ガイドレール153に沿って移動し、対象となる遊技機11の直上で停止する(S041)。そして、当該遊技機11の遊技機用RFIDタグ14の遊技機IDの読み取りを開始する(S042,ID情報読取手段)。この場合、RFID読取装置151は、遊技機用RFIDタグ用アンテナ155により、遊技機用RFIDタグ14のみをスキャンすることで遊技機IDの読み取りを行う。
RFID読取装置151による読み取りに対し、当該遊技機用RFIDタグ14は、自身の遊技機IDをRFID読取装置151に送信する(S043)。遊技機用RFIDタグ14からの遊技機IDの送信を受け、RFID読取装置151は、対象となる遊技機11の遊技機IDを取得し(S044)、遊技機IDから遊技機11の遊技機番号を特定する(S045)。この場合、遊技機IDと遊技機番号と、は、一意に関連付けられており、遊技機IDと遊技機番号が同一である必要はない。また、遊技機番号を特定することで、RFID読取装置151は、現在の読み取り位置が、どの遊技機11の上であるのかを認識する。
遊技機IDを取得した後、RFID読取装置151は、顧客が所有する会員カード8の会員IDの読み取りを開始する(S046,ID情報読取手段)。この場合、RFID読取装置151は、会員カード用アンテナ156により、当該顧客の会員カード8をスキャンすることで会員IDの読み取りを行う。
RFID読取装置151による読み取りに対し、会員カード8は、自身の会員IDをRFID読取装置151に送信する(S047)。RFID読取装置151は、会員IDを受信し、これにより対象となる顧客の会員IDを取得する(S048)と共に、その会員IDを取得した時間(ID取得時間)を取得する(S049)。
そして、RFID読取装置151は、会員データ(遊技機ID、会員ID、遊技機番号およびID取得時間)をホスト装置7に送信する(S050,ID情報送信手段)。ホスト装置7は、RFID読取装置151から送信された会員データを受信し(S051,ID情報受信手段)、受信した遊技機番号の遊技機11が、遊技中を示しているか否かを確認するために、遊技機11から送信されるプレイ信号の状態を確認する(S052)。
遊技機11は、ホスト装置7に対し、自身の状態(遊技中か否か)に基づいたプレイ信号を送信する(S053)。プレイ信号を受信したホスト装置7は、プレイ信号に基づいて、当該遊技機11が遊技中であるか否かを判別する(S054)。
当該遊技機11が遊技中を示している場合(S054:YES)、ホスト装置7は、取得した会員データに基づいて、顧客管理データベース53を更新する(S055)。この時、会員IDと遊技機ID(又は、遊技機番号)と、を関連付けて顧客管理データベース53に記憶するため、当該会員IDの顧客が遊技している遊技機11を特定することができる(遊技機特定手段)。この後、RFID読取装置151は、再び、遊技機11の上方を読取装置用ガイドレール153に沿って移動し、次の対象となる遊技機11まで移動する。
一方、当該遊技機11が遊技中を示していない場合(S054:NO)、ホスト装置7は、当該会員IDの顧客は遊技をしていない(椅子に座っているだけ)と判定し、顧客管理データベース53を更新せずに、処理を終了する。この後、RFID読取装置151は、再び、遊技機11の上方を読取装置用ガイドレール153に沿って移動し、他の(次の)遊技機11のID情報の取得を開始する。これら上記の動作を繰り返すことで、顧客毎に遊技対象となっている遊技機11を特定することができると共に、どの程度遊技していたのかを把握することができる。
このように、第2実施形態によれば、複数の遊技機11の遊技機ID、および各遊技機11に対応する顧客の会員IDを、1台のRFID読取装置151を巡回させることで読み取ることができるため、ID情報の読み取りに係るコストを削減することができる。また、遊技機11の上方から下方に向けて、広範囲に読み取り可能であるため、顧客の会員カード8の所持位置に関わらず、読み取ることができる。
なお、上記では、1の島150に対し、1のRFID読取装置151を巡回させるようにしているが、これに限らず、1の島150に対し、複数のRFID読取装置151を巡回させるようにしても良い。また、島150の片面側毎に、それぞれRFID読取装置151を配置し、島150の一端から他端までを往復させるようにしても良い。
次に、図14ないし図16を参照し、本発明の第3実施形態に係る遊技機特定システム1について説明する。第3実施形態に係る遊技機特定システム1の基本的な構成は、第1実施形態に係る遊技機特定システム1と同一であるため、ここでは、異なる部分であるRFID読取装置181について説明する。
図14に示すように、第3実施形態のRFID読取装置181は、島150の上部の一端に固定されており、その内部には、遊技機IDおよび会員IDを読み取るRFIDアンテナ182と、無線LANアンテナ183と、を有している(いずれも、図15参照)。なお、読取対象となる遊技機用RFIDタグ14は各遊技機11の上方、且つRFID読取装置181の下方に配置されているものとする。また、図中(a)は、遊技機セット2の上面図であり、(b)は、正面図である。
RFIDアンテナ182は、島150の片面側に並ぶ複数の遊技機11に沿って水平な指向性を有しており、その読取範囲は、島150の片面側に配置された、全ての遊技機用RFIDタグ14および全て遊技椅子4aを包括する範囲に設定される(図中の点線が読取範囲)。また、無線LANアンテナ183により、遊技場内無線LAN6を介してホスト装置7と通信を行う。
また、RFID読取装置181は、後述するメモリ部187に電波強度を示す強度テーブル184を有し(図15参照)、強度テーブル184には、各遊技機用RFIDタグ14に対する電波強度が記録されている。RFID読取装置181は、遊技機用RFIDタグ14と通信することで、各遊技機用RFIDタグ14の電波強度を把握し、遊技機IDと電波強度と、を関連付けて強度テーブル184に記録する。
遊技機用RFIDタグ14の電波強度の測定方法は、まず、RFID読取装置181により、各遊技機用RFIDタグ14の電波強度を複数回測定し、この測定結果を平均化することで、各遊技機用RFIDタグ14の基本となる電波強度(基本電波強度)を設定する。
次に、隣り合う遊技機用RFIDタグ14との基本電波強度の差分を求め、この差分の1/2を基本電波強度に加えた値、または、基本電波強度から引いた値を、隣り合う遊技機用RFIDタグ14との境界値として設定する。つまり、基本電波強度±(基本電波強度の差分)/2で求められる値が、隣り合う遊技機用RFIDタグ14との境界値となる。これら境界値で挟まれる範囲が、遊技機用RFIDタグ14の電波強度となり、遊技機IDと関連付けられて強度テーブル184に設定される{基本電波強度−(基本電波強度の差分)/2≦遊技機用RFIDタグ14の電波強度≦基本電波強度+(基本電波強度の差分)/2}。
RFID読取装置181は、複数の遊技機11の側面方向から、各遊技機11の遊技機用RFIDタグ14の遊技機IDおよび電波強度の読み取りを行い、遊技機IDと電波強度と、を関連付けて強度テーブル184に記録する。そして、複数の顧客が所持している各会員カード8の会員IDおよび各会員カード8の電波強度を取得し、これらの会員カード8の電波強度と強度テーブル184の記録内容と、を比較することで、各会員IDと各遊技機IDと、を関連付ける(対応付け手段)。そして、これらID情報(会員IDおよび遊技機ID)を、遊技場内無線LAN6を介してホスト装置7に送信する。
次に、図15の制御ブロック図を参照し、RFID読取装置181の制御構成について説明する。同図に示すように、RFID読取装置181は、RFID通信部185と、無線LAN通信部186と、メモリ部187と、RFIDアンテナ182と、無線LANアンテナ183と、各部と接続されRFID読取装置181を制御する制御部188を備えている。
RFID通信部185は、RF部189と、RFID変調/復調部190と、RFID制御部191と、を有している。また、無線LAN通信部186は、無線LANRF部192と、無線LAN変調/復調部193と、無線LANベースバンド部194と、を有している。これらRFID通信部185および無線LAN通信部186の制御動作は、上述の第1実施形態に係るRFID読取装置43のRFID通信部61および無線LAN通信部62と同一であるため、ここでの説明は省略する。
メモリ部187は、読み取ったID情報(会員IDおよび遊技機ID)、強度テーブル184、およびID情報を読み取った際の電波強度等を記憶する。
これら各部が、制御部188によって制御されることにより、RFID読取装置181は、遊技機用RFIDタグ14および会員カード8から、ID情報の読み取りを行い、当該ID情報をホスト装置7に送信する。例えば、制御部188が、RFID通信部185に対してID情報(遊技機IDおよび会員ID)取得指示を出す。ID情報取得指示を受けたRFID通信部185は、RFIDアンテナ182を介して、遊技機用RFIDタグ14および会員カード8からID情報を読み取ると共に、それぞれに対応する電波強度を取得する。取得した電波強度を元に、強度テーブル184の生成、あるいは、強度テーブル184との比較を行うことで、遊技機IDと、会員IDとを関連付ける。関連付けられたID情報は、RFID通信部185を介して制御部188に送信され、制御部188は、無線LAN通信部186を介してホスト装置7にID情報の送信を行う。これにより、ホスト装置7の顧客管理データベース53に会員IDと遊技機IDと、が関連付けて記憶される。
次に、図16のフローチャートを参照し、第3実施形態のRFID読取装置181(固定取付け式スキャン型)により、会員IDと遊技機IDと、を読み取り、その読取結果に基づいて、当該顧客が遊技している遊技機11を特定する処理手順について説明する。
まず、島150に設置された複数の遊技機11の遊技機用RFIDタグ14の遊技機IDの読み取りを開始する(S061,ID情報読取手段)。この場合、RFID読取装置181は、RFIDアンテナ182により、複数の遊技機用RFIDタグ14をスキャンすることで複数の遊技機IDの読み取りを行う。
RFID読取装置181による読み取りに対し、各遊技機用RFIDタグ14は、自身の遊技機IDをRFID読取装置181に送信する(S062)。各遊技機用RFIDタグ14からの遊技機IDの送信を受け、RFID読取装置181は、各遊技機用RFIDタグ14の遊技機IDと、各遊技機用RFIDタグ14の基本電波強度を取得する(S063)。そして、取得した各基本電波強度を元に、上述の電波強度の測定方法に基づいて、各遊技機用RFIDタグ14の電波強度を求め、求めた電波強度と遊技機IDと、を関連付けて強度テーブル184に記録する(S064)。これにより、遊技機IDと、電波強度とが一意に対応付けられる。
次に、RFID読取装置181は、顧客が所有する会員カード8の会員IDの読み取りを開始する(S065,ID情報読取手段)。RFID読取装置181による読み取りに対し、会員カード8は、自身の会員IDをRFID読取装置181に送信する(S066)。RFID読取装置181は、会員IDと、会員カード8の電波強度と、を受信し、これにより、対象となる顧客の会員IDおよび会員IDに関連付いた電波強度を取得する(S067)と共に、その会員IDを取得した時間(ID取得時間)を取得する(S068)。
そして、取得した会員IDの電波強度と、上記の強度テーブル184の参照結果と、に基づいて(比較し)、会員IDと遊技機IDと、を対応付ける(対応付け手段)(S069)。そして、当該遊技機IDから遊技機11の遊技機番号を特定する(S070)。この場合、遊技機IDと遊技機番号と、は、一意に関連付けられており、遊技機IDと遊技機番号が同一番号である必要はない。
次に、RFID読取装置181は、会員データ(遊技機ID、会員ID、遊技機番号およびID取得時間)をホスト装置7に送信する(S071,ID情報送信手段)。ホスト装置7は、RFID読取装置181から送信された会員データを受信し(S072,ID情報受信手段)、受信した遊技機番号の遊技機11が、遊技中を示しているか否かを確認するために、遊技機11から送信されるプレイ信号の状態を確認する(S073)。
遊技機11は、ホスト装置7に対し、自身の状態(遊技中か否か)に基づいたプレイ信号を送信する(S074)。プレイ信号を受信したホスト装置7は、プレイ信号に基づいて、当該遊技機11が遊技中であるか否かを判別する(S075)。
当該遊技機11が遊技中を示している場合(S075:YES)、ホスト装置7は、取得した会員データに基づいて、顧客管理データベース53を更新する(S076)。この時、会員IDと遊技機ID(または、遊技機番号)と、を関連付けて顧客管理データベース53に記憶するため、当該会員IDの顧客が遊技している遊技機11を特定することができる(遊技機特定手段)。
一方、当該遊技機11が遊技中を示していない場合(S075:NO)、ホスト装置7は、当該会員IDの顧客は遊技をしていない(椅子に座っているだけ)と判定し、顧客管理データベース53を更新せずに、処理を終了する。これら上記の動作を繰り返すことで、顧客毎に遊技対象となっている遊技機11を特定することができると共に、どの程度遊技していたのかを把握することができる。
このように、第3実施形態によれば、複数の遊技機11の遊技機IDおよび複数の顧客の会員IDを、1台のRFID読取装置181により読み取り、電波強度の差によって各遊技機IDと、各会員IDと、を一意に関連付けることで、該当する顧客が遊技中の遊技機11を特定することができる。また、1台のRFID読取装置181で複数の遊技機IDを検出することができるため、RFID読取装置181の設置に係るコストを削減することができる。
次に、図17ないし図19を参照し、本発明の第4実施形態に係る遊技機特定システム1について説明する。第4実施形態に係る遊技機特定システム1の基本的な構成は、第1実施形態に係る遊技機特定システム1と同一であるため、ここでは、異なる部分である台間装置201および台間装置201に内蔵されるRFID読取装置202について説明する。
図17に示すように、第4実施形態の台間装置201aは、紙幣を挿入する紙幣挿入口200と、遊技球の貸し出し可能金額等を表示する表示装置204と、会員IDを読み取るためのRFID読取装置202aと、を有している。また、台間装置202aは、隣接する2つの遊技機11a、11cと関連付けされている。つまり、台間装置202aが特定されることで、隣接する2台の遊技機11a、11cを特定することができる。
紙幣挿入口200は、顧客が紙幣を投入するところであり、その投入金額に応じた遊技球の貸出しが行われる。また、表示装置204は、遊技球の貸し出し可能金額等を顧客に報知する。
RFID読取装置202aは、RFIDアンテナ203aを有し、これにより、会員IDを読み取る。また、遊技場内LAN5を介して、ホスト装置7に対し、ID情報(会員ID)を送信する(ID情報送信手段)。RFIDアンテナ203aの読取範囲は、隣り合う2つの遊技機11a、11cの周辺を包括するように設定されている(図中の点線の範囲)。この場合、台間装置201aが、隣り合う2つの遊技機11a、11cと関連付けられているため、当該RFID読取装置202a(RFIDアンテナ203a)により読み取られるID情報は、2つの遊技機11a、11cのいずれかに関連したID情報となる。なお、図中の実線の円は、RFID読取装置202b(RFIDアンテナ203b)の読取範囲である。
RFID読取装置202aは、常時、隣り合う遊技機11a、11cの周辺に対してID情報の読み取りを行う。また、RFID読取装置202bは、常時、隣り合う遊技機11a、11bの周辺に対してID情報の読み取りを行う。顧客が遊技椅子4aに着席すると、当該顧客の会員カード8は、2台のRFID読取装置202a、202bで読み取られる。2台のRFID読取装置202a、202bは、読み取った会員IDと、それぞれが配設されている台間装置201a、201bの台間装置IDと、をホスト装置7に送信する。この場合、RFID読取装置202a、202bの会員IDの検出範囲はオーバーラップする(図中の実線と点線が交じり合う領域Sの部分)。ホスト装置7は、これらの会員IDと、2つの台間装置IDと、を受信し、2つの台間装置IDに重複して関連付けられている遊技機11aを特定することで、遊技機11aの遊技機台番号を取得する。これにより、当該顧客が遊技中の遊技機11aを特定し、会員IDと関連付けを行う。
次に、図18の制御ブロック図を参照し、第4実施形態の台間装置201の制御構成について説明する。同図に示すように、台間装置201は、RFID読取装置部205と、台間装置処理部206と、ネットワーク制御部207と、メモリ部208と、各部と接続され台間装置201を制御する制御部209と、ネットワーク制御部207により制御されるネットワークIF部210と、を備えており、メモリ部208には、読み取ったID情報(会員ID)および台間装置ID等が記憶されている。
RFID読取装置部205は、RF部211と、RFID変調/復調部212と、RFID制御部213と、RFIDアンテナ203と、を有している。また、台間装置処理部206は、表示制御部214と、表示装置204と、紙幣識別部215と、を有している。なお、これらRFID読取装置部205および台間装置処置部206の制御動作は、上述の第1実施形態のRFID読取装置43のRFID通信部61および台間装置13と同一であるため、ここでの説明は省略する。
これら各部が、制御部209によって制御されることにより、例えば、制御部209が、RFID読取装置部205に対してID情報(会員ID)取得指示を出す。ID情報取得指示を受けたRFID読取装置部205は、RFIDアンテナ203を介して、会員カード8から会員IDを読み取る。取得した会員IDは、制御部209に送信され、メモリ部208に記憶されている台間装置IDと関連付けられる。そして、制御部209は、ネットワーク制御部207を介してホスト装置7にID情報(会員IDおよび台間装置ID)の送信を行う。ホスト装置7は、台間装置IDから遊技機11の遊技機番号を特定し、当該遊技機番号と会員IDとを関連付けて顧客管理データベース53に登録する。
次に、図19のフローチャートを参照し、第4実施形態のRFID読取装置202(台間装置内蔵型)により、会員IDを読み取り、その読取結果に基づいて、当該顧客が遊技している遊技機11を特定する処理手順について説明する。
まず、RFID読取装置202aは、顧客が所有する会員カード8の会員IDの読み取りを開始する(S081,ID情報読取手段)。この場合、RFID読取装置202aは、FRIDアンテナ203aにより、当該顧客の会員カード8をスキャンすることで会員IDの読み取りを行う。
RFID読取装置202aによる読み取りに対し、会員カード8は、自身の会員IDをRFID読取装置202aに送信する(S082)。RFID読取装置202aは、会員IDを受信し、これにより対象となる顧客の会員IDを取得する(S083)と共に、会員IDが正常に取得できたか否かをチェックする(S084)。
会員IDが正常に取得できた場合(S084:YES)、会員IDを取得した時間(ID取得時間)を取得する(S085)。そして、RFID読取装置202aは、会員データ(会員ID、台間装置IDおよびID取得時間)をホスト装置7に送信する(S086,ID情報送信手段)。一方、会員IDが正常に取得できなかった場合(S084:NO)、RFID読取装置202aは、再度、会員IDの読み取りを行う。
一方、RFID読取装置202bは、顧客が所有する会員カード8の会員IDの読み取りを開始する(S087,ID情報読取手段)。この場合、RFID読取装置202bは、FRIDアンテナ203bにより、当該顧客の会員カード8をスキャンすることで会員IDの読み取りを行う。
RFID読取装置202bによる読み取りに対し、会員カード8は、自身の会員IDをRFID読取装置202bに送信する(S088)。RFID読取装置202bは、会員IDを受信し、これにより対象となる顧客の会員IDを取得する(S089)と共に、会員IDが正常に取得できたか否かをチェックする(S090)。
会員IDが正常に取得できた場合(S090:YES)、会員IDを取得した時間(ID取得時間)を取得する(S091)。そして、RFID読取装置202bは、会員データ(会員ID、台間装置IDおよびID取得時間)をホスト装置7に送信する(S092,ID情報送信手段)。一方、会員IDが正常に取得できなかった場合(S090:NO)、RFID読取装置202bは、再度、会員IDの読み取りを行う。
ホスト装置7は、2つのRFID読取装置202a、202bから送信された会員データを受信する(S093,ID情報受信手段)。そして、受信した2つの台間装置IDに重複して関連付けられている遊技機11aの遊技機番号を特定する(S094)。ホスト装置7は、特定した遊技機番号の遊技機11aが、遊技中を示しているか否かを確認するために、遊技機11aから送信されるプレイ信号の状態を確認する(S095)。
遊技機11aは、ホスト装置7に対し、自身の状態(遊技中か否か)に基づいたプレイ信号を送信する(S096)。プレイ信号を受信したホスト装置7は、プレイ信号に基づいて、当該遊技機11が遊技中であるか否かを判別する(S097)。
当該遊技機11aが遊技中を示している場合(S097:YES)、ホスト装置7は、取得した会員データ(会員IDおよびID取得時間)および当該遊技機11aの遊技機番号と、に基づいて、顧客管理データベース53を更新する(S098)。この時、会員IDと遊技機番号と、を関連付けて顧客管理データベース53に記憶するため、当該会員IDの顧客が遊技している遊技機11aを特定することができる(遊技機特定手段)。
一方、当該遊技機11aが遊技中を示していない場合(S097:NO)、ホスト装置7は、当該会員IDの顧客は遊技をしていない(椅子に座っているだけ)と判定し、顧客管理データベース53の更新を行わずに処理を終了する。これら上記の動作を繰り返すことで、顧客毎に遊技対象となっている遊技機11aを特定することができると共に、どの程度遊技していたのかを把握することができる。
このように、第4実施形態によれば、RFID読取装置202を台間装置201に組み込むことで、既存のスペースを有効に活用できる。また、2台のRFID読取装置202によりID情報を読み取ることで、ID情報を読み取る精度を高めることができる。また、読取範囲が、隣り合う2台の遊技機11で遊技する2人の顧客を覆う場合においても、遊技機11および顧客のID情報を確実に対応付けることができる。なお、島150の両端の台間装置201は、隣接する1の遊技機11に対してのみと関連付けることが好ましい。
次に、図20ないし図23を参照し、本発明の第5実施形態に係る遊技機特定システム1について説明する。第5実施形態に係る遊技機特定システム1の基本的な構成は、第1実施形態に係る遊技機特定システム1と同一であるため、ここでは、異なる部分である台間装置221および台間装置221に内蔵されるRFID読取装置222について説明する。
図20に示すように、第5実施形態の台間装置221は、紙幣を挿入する紙幣挿入口223と、遊技球の貸し出し可能金額等を表示する表示装置224と、会員IDを読み取るためのRFID読取装置222と、対人検出装置225と、を有しており、遊技場内LAN5に接続されている。また、台間装置221は、特定の遊技機11と一意に関連付けがされている。
紙幣挿入口223は、顧客が紙幣を投入するところであり、その投入金額に応じた遊技球の貸出しが行われる。また、表示装置224は、遊技球の貸し出し可能金額等を顧客に報知する。
RFID読取装置222は、RFIDアンテナ226を有し、これにより、会員IDを読み取る(図中の点線が読取範囲)。また、遊技場内LAN5を介して、ホスト装置7に対し、ID情報(会員ID)を送信する(ID情報送信手段)。RFIDアンテナ226の読取範囲は、RFID読取装置222が内蔵されている台間装置221と一意に関連付けられている遊技機11を包括するように設定されている。このため、RFID読取装置222が読み取るID情報(会員ID)は、遊技機11の遊技機番号と一意に関連付けられることとなる。
対人検出装置225は、RFIDアンテナ226の近傍に配置されており、赤外線センサにより遊技椅子4aに顧客が着席していることを検出するものである。対人検出装置225の赤外線の照射方向は、当該対人検出装置225が内蔵されている台間装置221と一意に関連付けられている遊技機11の遊技椅子4aの方向に設定されている(図中の矢印方向)。これにより、顧客がどの遊技機11の遊技椅子4aに着席したか(どの遊技機11で遊技中か)を検出することができる。
RFID読取装置222は、対人検出装置225の検出結果をトリガとして、会員IDの読み取りを開始する。そして、RFIDアンテナ226により、顧客が所持している会員カード8の会員IDを読み取る。読み取られた会員IDは、RFID読取装置222(台間装置221)と関連付けられた遊技機番号と共に、遊技場内LAN5を介してホスト装置7に送信される。ホスト装置7は、受信した会員IDおよび遊技機番号により、当該顧客が遊技中の遊技機11を特定する。
次に、図21の制御ブロック図を参照し、第5実施形態の台間装置221の制御構成について説明する。同図に示すように、台間装置221は、RFID読取装置部227と、台間装置処理部228と、ネットワーク制御部229と、メモリ部230と、アンプ部231と、対人検出装置225と、各部と接続され台間装置221を制御する制御部232と、ネットワーク制御部229により制御されるネットワークIF部234と、を備えている。
RFID読取装置部227は、RF部241と、RFID変調/復調部242と、RFID制御部243と、RFIDアンテナ226と、を有している。また、台間装置処理部228は、表示制御部244と、表示装置224と、紙幣識別部245と、を有している。なお、これらRFID読取装置部227および台間処置部228の制御動作は、上述の第1実施形態のRFID読取装置43のRFID通信部61および台間装置13と同一であるため、ここでの説明は省略する。
アンプ部231は、対人検出装置225からの対人検出信号を増幅し、制御部232に対して送信する。また、メモリ部230は、読み取ったID情報(会員ID)、台間装置221に関連付けられた遊技機番号等を記憶している。
これら各部が、制御部232によって制御されることにより、例えば、制御部232は、対人検出装置225により検出された対人検出信号を受信すると、RFID読取装置部227に対してID情報(会員ID)取得指示を出す。ID情報取得指示を受けたRFID読取装置部227は、RFIDアンテナ226を介して、会員カード8から会員IDを読み取る。取得した会員IDは、RFID読取装置部227を介して制御部232に送信され、メモリ部230に記憶されている遊技機番号と関連付けられる。そして、制御部232は、ネットワーク制御部229を介してホスト装置7にID情報(会員IDおよび遊技機番号)の送信を行う。ホスト装置7は、遊技機番号と会員IDとを関連付けて顧客管理データベース53に登録する。
また、制御部232は、対人検出装置225からの検出信号が継続している間は、RFID読取装置部227へのID情報読取指示や、ネットワーク制御部229を介してのホスト装置7への通信等を停止する。
次に、図22のフローチャートを参照し、第5実施形態のRFID読取装置222(台間装置内蔵型)により、会員IDを読み取り、その読取結果に基づいて、当該顧客が遊技している遊技機11を特定する処理手順について説明する。
まず、対人検出装置225は、顧客が遊技機11の遊技椅子4aに着席したことを検出する(S101)。この検出結果をトリガとして、当該対人検出装置225が配置されている台間装置221に内蔵されたRFID読取装置222は、顧客が所有する会員カード8の会員IDの読み取りを開始する(S102,ID情報読取手段)。この場合、RFID読取装置222は、RFIDアンテナ226により、当該顧客の会員カード8をスキャンすることで会員IDの読み取りを行う。
RFID読取装置222による読み取りに対し、会員カード8は、自身の会員IDをRFID読取装置222に送信する(S103)。RFID読取装置222は、会員IDを受信し、これにより対象となる顧客の会員IDを取得する(S104)と共に、その会員IDを取得した時間(ID取得時間)を取得する(S105)。このID取得時間は、顧客が遊技を開始した時間として管理される。
そして、RFID読取装置222は、会員データ(会員ID、ID取得時間、および当該RFID読取装置222が内蔵されている台間装置221に関連付けられた遊技機番号)をホスト装置7に送信する(S106,ID情報送信手段)。ホスト装置7は、RFID読取装置222から送信された会員データを受信し(S107,ID情報受信手段)、受信した遊技機番号の遊技機11が、遊技中を示しているか否かを確認するために、遊技機11から送信されるプレイ信号の状態を確認する(S108)。
遊技機11は、ホスト装置7に対し、自身の状態(遊技中か否か)に基づいたプレイ信号を送信する(S109)。プレイ信号を受信したホスト装置7は、プレイ信号に基づいて、当該遊技機11が遊技中であるか否かを判別する(S110)。当該遊技機11が遊技中を示している場合(S110:YES)、ホスト装置7は、取得した会員データおよび遊技機番号に基づいて、顧客管理データベース53を更新する(S111)。この時、会員IDと遊技機番号と、を関連付けて顧客管理データベース53に記憶するため、当該会員IDの顧客が遊技している遊技機11を特定することができる(遊技機特定手段)。
この後、RFID読取装置222は、対人検出装置225により、当該顧客が遊技椅子4aに着席している間は、待機状態となり(S112)、当該顧客の会員カード8の読み取りを停止する。一方、当該遊技機11が遊技中を示していない場合(S110:NO)、RFID読取装置222は、一旦、処理をクリアし、対人検出装置225により改めて顧客を検出した際に、会員IDの読み取りを行う。
次に、図23を参照し、顧客が離席(遊技終了)した場合についての処理手順について説明する。この処理手順は、上述の処理後に行われるものであり、顧客の会員IDは取得済みであることを前提とする。
まず、RFID読取装置222は、待機状態であり、会員カード8の読み取りを停止している(S121)。この時、対人検出装置225は、顧客の検出を継続して行っている(S122)。顧客を検出し続けている場合は(S122:YES)、待機状態のまま、会員カード8の読み取りを停止する(S121)。一方、顧客を検出できなくなった場合は、RFID読取装置222は、会員カード8の読み取りを開始する(S123)。
会員IDが正常に読み取れた場合(S123:YES)、RFID読取装置222による読み取りに対し、会員カード8は、自身の会員IDをRFID読取装置222に送信する(S124)。RFID読取装置222は、会員IDを受信し(ID情報受信手段)、これにより、対象となる顧客の会員IDを取得する(S125)。会員IDを取得することができたため、RFID読取装置222は、遊技機11(遊技椅子4a)には、まだ顧客が着席している(遊技中)と判定し、待機状態になり(S121)、当該顧客の会員カード8の読み取りを停止する。
一方、会員IDが読み取れない場合(S123:NO)、顧客が離席した(遊技を終了した)と判定し、RFID読取装置222は、会員IDの読み取りを実行した時間を、顧客が席を離れた時間(離席検出時間)として取得する(S126)。そして、RFID読取装置222は、会員ID、遊技機番号および離席検出時間を会員データとしてホスト装置7に送信する(S127)。
ホスト装置7は、RFID読取装置222から送信された会員データを受信する(S128)。そして、ホスト装置7は、遊技終了処理(S129)を実行することにより、取得した会員データに基づいて、顧客管理データベース53の内容を更新する(S130)。この場合、ホスト装置7は、会員ID、遊技機番号および離席検出時間を関連付けて顧客管理データベース53に登録する。これにより、顧客が遊技を行っていたプレイ時間(離席検出時間−ID取得時間)を把握することができる。これら上記の動作を繰り返すことで、顧客毎に遊技対象となっている遊技機11を特定することができると共に、顧客が遊技を行っていたプレイ時間を把握することができる。
このように、第5実施形態によれば、対人検出装置225により、顧客の着席が検出されている間、RFID読取装置222は、待機状態に入り、会員カード8の読み取りや、ホスト装置7への通信を行わないようになっている。これにより、不要な読み取りの回数を削減することができ、例えば、1台の遊技機で遊技を続行している同一の顧客に対して不要な読み取りを無くすことができる。
以上、第1実施形態ないし第5実施形態を示したが、各実施形態に係る顧客管理システム1の機能をプログラムとして提供することが可能である。また、そのプログラムを記憶媒体(図示省略)に格納して提供することも可能である。記録媒体としては、CD−ROM、フラッシュROM、メモリカード(コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、メモリースティック等)、コンパクトディスク、光磁気ディスク、デジタルバーサタイルディスクおよびフレキシブルディスク等を利用することができる。
また、上述した実施例によらず、遊技機特定システム1の装置構成や処理工程等について、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
第1実施形態に係る遊技機特定システムの構成図である。 第1実施形態に係る遊技機および遊技椅子の正面図(a)と、遊技機および遊技椅子の側面図(b)である。 第1実施形態に係るRFID読取装置の制御ブロック図である。 会員カードの制御ブロック図(a)、および遊技機用RFIDタグの制御ブロック図である。 第1実施形態に係る台間装置の制御ブロック図である。 遊技機ランプの制御ブロック図である。 遊技機の制御ブロック図である。 ホスト装置の制御ブロック図である。 第1実施形態のRFID読取装置により、当該顧客が遊技している遊技機を特定する処理手順について説明するフローチャートである。 第1実施形態のRFID読取装置により、会員が遊技中であるか否か判定する処理手順について説明するフローチャートである。 第2実施形態に係る遊技機特定システムの構成図である。 第2実施形態に係るRFID読取装置の制御ブロック図である。 第2実施形態のRFID読取装置により、当該顧客が遊技している遊技機を特定する処理手順について説明するフローチャートである。 第3実施形態に係る遊技機特定システムの構成図である。 第3実施形態に係るRFID読取装置の制御ブロック図である。 第3実施形態のRFID読取装置により、当該顧客が遊技している遊技機を特定する処理手順について説明するフローチャートである。 第4実施形態に係る遊技機特定システムの構成図である。 第4実施形態に係る台間装置の制御ブロック図である。 第4実施形態のRFID読取装置により、当該顧客が遊技している遊技機を特定する処理手順について説明するフローチャートである。 第5実施形態に係る遊技機特定システムの構成図である。 第5実施形態に係る台間装置の制御ブロック図である。 第5実施形態のRFID読取装置により、当該顧客が遊技している遊技機を特定する処理手順について説明するフローチャートである。 第5実施形態のRFID読取装置により、当該顧客が離席(遊技終了)したか否かを判定する処理手順について説明するフローチャートである。
符号の説明
1…遊技機特定システム 4、4a…遊技椅子 7…ホスト装置 8…会員カード 11、11a、11b、11c…遊技機 13、201、201a、201b、221…台間装置 14…遊技機用RFIDタグ 43、151、181、202、202a、202b、222…RFID読取装置 46…背板アンテナ 47…座板アンテナ 48…離着席検出装置 53…顧客管理データベース 150…島 153…読取装置用ガイドレール 154…移動機構 184…強度テーブル 225…対人検出装置

Claims (14)

  1. 顧客が所持するRFID付きの会員カードと、
    前記顧客が遊技する1以上の遊技機にそれぞれ設けられる遊技機用RFIDタグと、
    前記会員カードのRFIDおよび前記遊技機用RFIDタグからデータを読み取るRFID読取装置と、
    前記RFID読取装置と接続され、当該RFID読取装置の読取結果に基づいて、各顧客が遊技している遊技機を特定するホスト装置と、を有する遊技機特定システムであって、
    前記RFID読取装置は、
    前記会員カードおよび前記遊技機用RFIDタグから、それぞれID情報を読み取るID情報読取手段と、
    読み取った前記ID情報を前記ホスト装置に送信するID情報送信手段と、を備え、
    前記ホスト装置は、
    前記RFID読取装置から、前記ID情報を受信するID情報受信手段と、
    前記ID情報受信手段の受信結果に基づいて、前記顧客毎に、遊技対象となっている遊技機を特定する遊技機特定手段と、を備えたことを特徴とする遊技機特定システム。
  2. 前記ホスト装置は、
    前記各遊技機が遊技中であることを検出する遊技検出手段をさらに備え、
    前記遊技機特定手段は、遊技中であることを検出した場合にのみ、遊技対象となっている前記遊技機を特定することを特徴とする請求項1に記載の遊技機特定システム。
  3. 前記ID情報読取手段は、下方に指向性を有するリーダーであり、
    前記RFID読取装置は、
    任意の1の島に属する複数の遊技機の上方に設けられ、複数の遊技機に沿って配設されたガイドレールと、
    前記リーダーを保持すると共に、前記リーダーを前記ガイドレールに沿って移動させる移動機構と、をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機特定システム。
  4. 前記ID情報読取手段は、各遊技機の椅子の背板に組み込まれ、前方に指向性を有する背板アンテナと、前記各遊技機の椅子の座板に組み込まれ、上方に指向性を有する座板アンテナと、の少なくとも1方から成ることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機特定システム。
  5. 前記顧客の前記遊技機の椅子への離着席を検出する離着席検出装置をさらに有し、
    前記RFID読取装置は、
    前記離着席検出装置から、前記離着席の検出結果を取得する離着席検出結果取得手段をさらに備え、
    前記ID情報読取手段は、前記離着席検出結果取得手段による検出結果の取得をトリガとして、前記ID情報の読み取りを開始することを特徴とする請求項4に記載の遊技機特定システム。
  6. 前記RFID読取装置は、
    前記遊技機間に配置される台間装置に組み込まれ、
    前記遊技機特定手段は、1の前記遊技機と隣り合う2の前記RFID読取装置から送信される前記ID情報に基づいて、遊技対象となっている前記遊技機を特定することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機特定システム。
  7. 前記顧客が前記遊技機の椅子に着席していることを検出する対人検出装置をさらに有し、
    前記RFID読取装置は、
    前記遊技機間に配置される台間装置に組み込まれ、
    前記ID情報読取手段は、前記対人検出装置により前記顧客の着席を検出している間は読取りを実行しないことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機特定システム。
  8. 前記ID情報読取手段は、共通の壁面に並ぶ複数の遊技機に沿って水平な指向性を有するリーダーであり、
    前記RFID読取装置は、
    各遊技機IDの読取り電波強度を示す強度テーブルと、
    前記リーダーの読取結果と、前記強度テーブルの参照結果とに基づいて、会員IDと前記遊技機IDとを対応付ける対応付け手段と、をさらに備え、
    前記ID情報送信手段は、前記対応付け手段による対応付けの結果を、前記ID情報として前記ホスト装置に送信することを特徴とする請求項1および2に記載の遊技機特定システム。
  9. 前記着席検出手段は、前記各遊技機の椅子に組み込んだジャイロセンサで構成されていることを特徴とする請求項4に記載の遊技機特定システム。
  10. 前記ホスト装置は、
    前記ID情報受信手段の受信時刻と、前記遊技機特定手段による特定結果と、に基づいて、前記顧客毎の遊技履歴を生成する遊技履歴生成手段と、
    生成した前記顧客毎の遊技履歴を登録する顧客管理データベースと、をさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の遊技機特定システム。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の遊技機特定システムに用いられることを特徴とするRFID読取装置。
  12. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の遊技機特定システムにおける前記ホスト装置として機能することを特徴とするコンピュータ。
  13. 顧客が所持するRFID付きの会員カードと、
    前記顧客が遊技する1以上の遊技機にそれぞれ設けられる遊技機用RFIDタグと、
    前記会員カードのRFIDおよび前記遊技機用RFIDタグからデータを読み取るRFID読取装置と、
    前記RFID読取装置と接続され、当該RFID読取装置の読取結果に基づいて、各顧客が遊技している遊技機を特定するホスト装置と、を有する遊技機特定システムの制御方法であって、
    前記RFID読取装置が、前記会員カードおよび前記遊技機用RFIDタグから、それぞれID情報を読み取り、当該ID情報を前記ホスト装置に送信するステップと、
    前記ホスト装置が、前記ID情報を受信し、当該受信結果に基づいて、前記顧客毎に、遊技対象となっている遊技機を特定するステップと、を実行することを特徴とする遊技機特定システムの制御方法。
  14. コンピュータに、請求項13に記載の遊技機特定システムの制御方法における各ステップを実行させるためのプログラム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010131165A (ja) * 2008-12-04 2010-06-17 Joyco Systems Corp 遊技媒体貸出装置およびこれを含む遊技媒体貸出システム
JP2011000290A (ja) * 2009-06-19 2011-01-06 Kyoraku Sangyo Kk 遊技場における遊技機検査システム
JP2016022129A (ja) * 2014-07-18 2016-02-08 ダイコク電機株式会社 遊技場用システム
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JP2020031762A (ja) * 2018-08-28 2020-03-05 フィールズ株式会社 情報収集システム、プログラム及び情報処理装置

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