JP2008243715A - 射出成形装置とその金型と電気機器用ケースの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】金型を閉じる力を利用して端子を本体に圧入するとともに、端子の一部が樹脂に覆われた樹脂一体型ケースを製造する射出成形装置を実現する。
【解決手段】射出成形装置200は、第1金型210と第2金型220と駆動装置250を備える。第1金型は、端子140が載置された本体120を固定する。第2金型は、本体120に対向する位置に支持される。駆動装置は、金型同士を近づける。第2金型は、スライド部材230とスプリング232を有する。スライド部材は、本体に載置された端子に対向する位置で第2金型の表面から伸縮自在に突出している。スプリングは、スライド部材を第2金型の表面から突出する方向に付勢する。駆動装置が金型同士を近づけると、スライド部材が本体に載置された端子に当接して本体の突起124へ圧入する。さらに金型同士を近づけると、端子が突起の基部へ圧入された後にスライド部材が後退しながら金型が閉じる。
【選択図】図5

Description

本発明は、端子を電気機器用ケースの本体に圧入するとともに、端子の一部を覆う樹脂部品を本体に一体成形する射出成形装置とその金型、及び、電気機器用ケースの製造方法に関する。
電気コネクタなどの電気機器用ケースは、端子が本体に固定されており、端子の一部が樹脂で覆われているものが多い。
例えば特許文献1に、端子金具がシールドシェル(本体)に固定されており、その端子金具の一部が樹脂製のコネクタハウジングで覆われているシールドコネクタが開示されている。このシールドコネクタは、端子金具をグランド電位に接続すると、シールドシェルの電位がグランド電位となり、シールドシェル内を電磁ノイズから隔離する。端子金具は、他の金具との短絡を防ぐためにその一部が樹脂部品で覆われている。
特開2002−25718号公報
端子金具は、シールドコネクタと接続不良を起こさないために、シールドコネクタに強固に固定される必要がある。そのため特許文献1のシールドコネクタを製造する場合、従来は、シールドシェルに端子金具を固定する工程と、端子金具が固定されたシールドシェルに樹脂製のコネクタハウジングを射出成形する工程を必要とする。従来の技術では、端子が本体に強固に固定されており、端子の一部が樹脂に覆われた電気機器用ケースを製造するのに多くの工程を必要とする。
少ない工程で、端子が本体に強固に固定されており、端子の一部が樹脂に覆われた電気機器用ケースを製造する技術が望まれている。
本発明は、電気機器用ケースの本体に樹脂部品を射出成形するための射出成形装置において、金型を閉じる際の力を利用して端子を本体に圧入する。端子を載置した本体に対向させながら金型を本体に近づけて金型を閉じる際に、金型の一部を端子に当接させて本体に圧入する。そうすることで、射出成形装置が樹脂部品を射出成形する工程において本体に端子を強固に固定することができる。射出成形装置の他に端子を本体に固定する装置を必要とせず、本体に固定された端子の一部が樹脂に覆われた電気機器用ケースを少ない工程で製造することができる。
本発明は、端子を電気機器用ケースの本体に圧入するとともに、端子の一部を覆う樹脂部品を本体に一体成形する射出成形装置に具現化することができる。この射出成形装置は、第1金型と第2金型と駆動装置を備える。
第1金型は、端子が載置された本体を固定する。第2金型は、端子が載置された本体に対向する位置に支持される。駆動装置は、第1金型と第2金型のいずれか一方を他方に向けて移動させる。
第2金型は、スライド部材と付勢手段を有する。スライド部材は、本体に載置された端子に対向する位置で第2金型の表面から伸縮自在に突出している。付勢手段は、スライド部材を第2金型の表面から突出する方向に付勢する。付勢手段は、例えばスプリングでよい。
駆動装置が第1金型と第2金型を近づけると、付勢手段によって付勢されたスライド部材が本体に載置された端子に当接して端子を本体の所定位置へ圧入する。さらに金型同士を近づけると、端子が所定位置へ圧入された後にスライド部材が端子に当接した状態で後退しながら金型が閉じる。
端子は、圧入される結果、本体の所定位置に位置決めされる。即ち、圧入前の端子の位置は本体の所定位置とは異なる。例えば、本体に形成されている突起へ端子の孔を圧入する場合、端子の孔の内径は突起の外径よりも小さめに形成されるので、圧入前の端子は圧入後の所定位置ではなく、突起の上部に係止されることになる。
他方、第2金型の表面には、樹脂部品の形状を画定するキャビティ壁が形成されている。端子の一部を樹脂で覆う場合、金型が閉じた状態では、キャビティ壁が端子に近接して位置することになる。端子が所定位置に圧入された後であれば、第2金型を本体に近づけるときにキャビティ壁と端子が干渉しないとしても、所定位置とは異なる位置に端子が載置された状態で第2金型を本体に近づけると、端子の圧入する部位とは異なる部位が先にキャビティ壁と干渉してしまう場合がある。圧入する部位とは異なる部位が先にキャビティ壁と干渉してしまうと、端子を圧入することができなくなる。
本発明は、第2金型の表面から伸縮自在に突出するスライド部材によって、キャビティ壁と端子が干渉するほどに相互に接近する前に端子を本体の所定位置まで圧入する。従って、端子が所定位置まで圧入される前に、端子がキャビティ壁と干渉することを防止できる。
端子とキャビティ壁の干渉を確実に防止するには、端子に当接する前のスライド部材の突出長さが、端子の先端がキャビティ壁に達する前にスライド部材が本体の所定位置まで端子を圧入可能な長さ以上であることが好ましい。端子の先端がキャビティ壁に到達した時点で端子が所定位置まで圧入されるので、端子がキャビティ壁と干渉することを確実に防止できる。
スライド部材が、金型が閉じたときにスライド可能範囲の最後部に位置することが好ましい。金型が完全に閉じる時点で金型の閉じ力を直接にスライド部材に伝達することで、圧入部品を所定位置まで確実に圧入することができる。
本発明は、端子が本体に圧入されているとともに、端子の一部を覆う樹脂部品が本体に一体成形された電気機器用ケースを製造する方法に具現化することもできる。
この製造方法は、端子が配置された本体を第1金型に固定する工程と、金型表面から伸縮自在に突出するスライド部材を有する第2金型を、スライド部材が端子に対向する状態を維持しながら第1金型に近づけて金型を閉じる工程と、閉じた金型に形成されたキャビティに樹脂を射出する工程を含む。
金型を閉じる工程は、第1金型と第2金型が近づく間にスライド部材が本体に載置された端子に当接して端子を本体の所定位置へ圧入し、端子が所定位置へ圧入された後にスライド部材が端子に当接した状態で後退しながら最終的に第1金型と第2金型が閉じる。
この製造方法によれば、本体に圧入された端子の一部を覆う樹脂部品が本体に一体成形された電気機器用ケースを安価に製造することができる。
本発明によれば、電気機器用ケースの本体に端子を確実に圧入するとともに端子の一部を覆う樹脂部品を本体に一体成形する射出成形装置と射出成形用金型を実現することができる。
また、本体に圧入された端子の一部を覆う樹脂部品が本体に一体成形された電気機器用ケースを安価に製造することができる。
以下、図面を参照して実施例を説明する。
本発明に係る射出成形装置は、樹脂製のコネクタが金属の本体に一体成形されたコネクタケース(電気機器用ケース)を製造する装置である。
まず、コネクタケースについて説明する。図1は、コネクタケース100の斜視図である。コネクタケース100は、金属製の本体120に、樹脂製のコネクタ130が一体に成形されている。コネクタ130は、金属製の本体120とともに一体をなすコネクタ基部132と、コネクタ基部132から突出するコネクタ嵌合部134から構成される。コネクタ嵌合部134は、外部の他のコネクタと嵌合する部分である。コネクタ嵌合部134から、金属製のグランド端子140、及び他の端子群150がコネクタ嵌合部134の突出方向に沿って伸びている。グランド端子140は、後述するように本体120に直接固定されており、本体120と電気的に導通している。他の端子群150は、本体120内に配置されている基板(不図示)に接続されている。
図2に、グランド端子140の斜視図を示す。図3に、本体120の斜視図を示す。図3には、本体120に圧入された状態のグランド端子140を仮想線で示している。
グランド端子140は、底板142と、底板142の一端から垂直に伸びるピン146から構成されている。底板142には、グランド端子140を本体120の突起124に圧入するための圧入孔144が形成されている。
本体120は、直方体状の切欠122が設けられている。この切欠122に樹脂製のコネクタ基部132が射出成形される。切欠122の底面に、突起124と貫通孔126が設けられている。図3に示すように、突起124にグランド端子140の圧入孔144が圧入されることによって、グランド端子140が本体120に強固に固定される。なお、後述するように、グランド端子140は、コネクタ130を射出成形する工程において、突起124に圧入される。
貫通孔126は、他の端子群150が通過するための孔であり、他の端子群150は、この貫通孔126を通じて、本体120内の基板(不図示)に接続される。
図4に、図1のVI−VI線に沿った断面図を示す。グランド端子140は、本体120の突起124に圧入されるとともに、その一部がコネクタ130によって覆われている。グランド端子140は、突起124の基部まで圧入されており、これによって、グランド端子140は突起124に強固に固定されるとともに、グランド端子140の底板142が本体120に面接触して良好な電気的接続が確保される。グランド端子140は、圧入孔144の周囲とピン146の先端を露出しており、その他の部分がコネクタ130によって覆われている。
次に、図5から図8を参照して、本体120にグランド端子140を圧入するとともに、本体120に樹脂製のコネクタ130を一体成形する射出成形装置200を説明する。同時に、射出成形装置200を用いてコネクタケース100を製造する方法を説明する。なお、図5から図8は、射出成形装置200の断面であって、図1のVI−VI線に沿った断面に対応する断面を示している。従って、図5から図8には、図1に示す他の端子群150は示されていない。また、図5から図8は、射出成形装置200の主要部のみを示しており、射出成形装置200の他の部分は図示を省略している。
射出成形装置200は、第1金型210と、第2金型220と、駆動装置250を備える。
コネクタケース100を製造するには、まず、第1金型210に、グランド端子140が載置された本体120を固定する。第2金型220は、グランド端子140が載置された本体120に対向する位置で駆動装置250に支持されている。駆動装置250は油圧によって第2金型220を第1金型210に向けて移動させることができる。
次に、コネクタケース100を製造するために、第1金型210と第2金型220を近づけて金型を閉じる。後述するように、第2金型には金型表面から伸縮自在に突出するスライド部材230が備えられており、金型を閉じる際に、スライド部材230がグランド端子140に対向する状態を維持しながら第2金型220を第1金型に近づける。
駆動装置250は、本体120に対向した状態を保持しながら第2金型220を第1金型210に向けて移動させる。駆動装置250が第2金型220を移動させて、第2金型220が第1金型210に密着すると、第2金型220の下面の一部と本体120の切欠122の表面で閉空間が形成される。この閉空間が、樹脂を射出するキャビティとなる。第2金型220を第1金型210に密着させることを「金型を閉じる」と表現することがある。換言すれば、第1金型210と第2金型220を閉じることによってキャビティが形成される。
第2金型210の下面のうち、キャビティを形成する壁面がキャビティ壁222である。キャビティ壁222には、射出された樹脂によってコネクタ嵌合部134を形成するための窪み222aが形成されている。窪み222aには、細孔224が設けられている。図5に示すように、グランド端子140は、本体120に載置された状態では傾いており、グランド端子140のピン146の軸線方向は細孔224の軸線方向に一致しない。後述するように、第2金型220が第1金型210に近づくにつれてグランド端子140の圧入孔144が本体120の突起124の基部に圧入される。その結果、グランド端子140のピン146の軸線方向が細孔224の軸線方向に一致する。その状態で第2金型220がさらに第1金型210に近づくと、細孔224にグランド端子140のピン146の先端が挿通する。細孔224の内径とピン146の外径はほぼ等しく、細孔224にピン146の先端が挿通した状態でキャビティに樹脂を射出することによって、ピン146の先端を露出させてピン146の他部を覆うコネクタ130を形成することができる。
第2金型220には、スライド部材230が取り付けられている。スライド部材230は、本体120に載置されたグランド端子140に対向する位置で、第2金型220の表面から伸縮自在に突出している。スライド部材230は、スプリング232によって、第2金型220の表面からグランド端子140へ向かって突出する方向に付勢されている。第2金型220のスライド部材230の後端部に対向する位置には、ストッパ234が設けられており、このストッパ234によって、スライド部材230のスライド可能範囲の最後部が画定される。
スライド部材230の先端には、窪み230aが形成されている。第2金型220が第1金型210に近づくと、窪み230aに本体120の突起124が挿通する。
図5から図8は、駆動装置250によって第2金型220が第1金型210に向かって移動する様子を示している。図5は、第2金型220が移動する前の状態、即ち、第2金型220が完全に開いた状態を示している。図6は、スライド部材230の先端が本体120に載置されたグランド端子140に当接する位置まで第2金型220が第1金型210に近づいた状態を示している。図7は、スライド部材230がグランド端子140を本体120の突起124の基部まで圧入する位置まで第2金型220が第1金型210に近づいた状態を示している。図8は、第2金型220が第1金型210に密着した状態、即ち、金型同士が閉じた状態を示している。
第1金型210と第2金型220が完全に開いた状態(図5)から、金型同士が閉じた状態(図8)に至るまでの過程を説明する。
まず、図5に示す状態について説明する。
グランド端子140を本体120の突起124に圧入して固定するために、圧入孔144の内径は突起124の外径よりも小さく形成されている。そのため、本体120にグランド端子140を載置しただけでは、圧入孔144は突起124に嵌合しない。そのため、グランド端子140は突起124の上端に引っ掛かった状態に置かれる。即ち、図5に示すように、グランド端子140は、本来の所定位置(図4に示す通り突起124の基部に圧入された位置)ではなく、所定位置からずれた場所に位置する。このとき、図5に示す通り、グランド端子140のピン146の軸線方向は細孔224の軸線方向に一致しない。
次に、図6と図7に示す状態について説明する。グランド端子140に当接する前のスライド部材230の突出長さLは、グランド端子140のピン146の先端がキャビティ壁222(キャビティ壁222の一部である窪み222a含む)に達する前にスライド部材230がグランド端子140を突起124の基部まで圧入できる長さ以上に設定されている。即ち、図6に示す通り、スライド部材230の先端がグランド端子140に当接した時点では、ピン146の先端はキャビティ壁222(窪み222aを含む)に達していない。仮に、スライド部材230の突出長さが図6に示すLよりも短い場合、ピン146の先端がキャビティ壁222(窪み222aを含む)に干渉してしまい、第2金型220が第1金型210に近づく間にピン146が曲がってしまう可能性がある。射出成形装置200は、図6に示す状態から図7に示す状態に第2金型220が移動する間に、第2金型220とともに移動するスライド部材230がグランド端子140を圧入する。なお、スプリング232は、グランド端子140を圧入するのに充分な大きさの付勢力をスライド部材230に与える。
スライド部材230には窪み230aが設けられている。第2金型220が第1金型210に近づくにつれて、突起124が窪み230aに進入するとともに、スライド部材230の先端が突起124の周囲でグランド端子140を突起124の基部まで圧入する。
グランド端子140が突起124の基部へ圧入されるにつれて、グランド端子140の傾きが変化する。最終的にグランド端子140が突起124の基部まで圧入されると、グランド端子140のピン146の軸線方向が細孔224の軸線方向に一致する。従って、第2金型220が第1金型210へさらに近づくにつれて、ピン146の先端はキャビティ壁222(窪み222aを含む)に干渉することなく、細孔224に挿通する。
図7に示す状態から図8に示す状態に至る過程を説明する。
スライド部材230は、グランド端子140を突起124の基部まで圧入するとそれ以上は第1金型210側へは移動できない。その状態で、第2金型220が第1金型210へさらに近づくと、スライド部材230は第2金型220に対して相対的に後退する。金型同士が閉じたとき、即ち、第2金型220が第1金型210に密着するとき、スライド部材230の後端がストッパ234に当接する。即ち、スライド部材230は、金型同士が閉じたときにスライド可能範囲の最後部に位置する。このとき、駆動装置250が出力する駆動力(金型を閉じる力)がスライド部材230にダイレクトに伝達される。これによって、スプリング232の付勢力に関わらずに、グランド端子140を最終的に突起124の基部まで確実に圧入することができる。このストッパ234によって、スプリング232の付勢力が経時変化等で小さくなっても、グランド端子140を突起124の基部まで確実に圧入することができる。
金型同士が閉じると、キャビティ壁222(窪み222aを含む)と本体120の切欠122の表面によってキャビティ240が形成される。この状態でキャビティ240に樹脂を射出することによって、図1或いは図4に示すコネクタ130を本体120に一体に成形することができる。このとき、グランド端子140のピン146の先端は、窪み222aに設けられた細孔224に挿通している。従って、ピン146の先端を露出させたコネクタ嵌合部134を形成することができる。
射出した樹脂が硬化した後に金型を開くことによって、図1に示したコネクタケース100が完成する。
上記説明したように、射出成形装置200は、金型同士が閉じるときの力を利用して、グランド端子140を本体120に圧入する。第2金型220は、その表面から伸縮自在に突出するスライド部材230を備えている。グランド端子140を載置した本体120を固定した状態で第2金型220を本体120に近づけると、第2金型220のキャビティ壁222(窪み222aを含む)がグランド端子140の先端に到達する前に、スライド部材230がグランド端子140を所定位置(突起124の基部)まで圧入する。突出するスライド部材230によって、圧入前のグランド端子140の位置が所定位置(突起124の基部)とは異なる位置であっても、第2金型220のキャビティ壁(窪み222aを含む)がグランド端子140に到達する前に、グランド端子140を所定位置まで圧入することができる。金型を閉じるときに、グランド端子140の先端が他の部分と干渉することなく、ピン146の先端が第2金型220の細孔224に挿通する。
細孔224は、グランド端子140のピン146の先端をコネクタ130で覆わないためにピン146を挿通するための孔である。従って、細孔224とピン146の間のクリアランスは僅かである。そのため、グランド端子140が本体120の所定位置に確実に位置決めされた状態でないと、第2金型220が本体120に近づいたときにグランド端子140と第2金型220が予想外の干渉を起こす可能性がある。射出成形装置200は、グランド端子140と第2金型220の予想外の干渉を回避してグランド端子140を本体120に確実に圧入することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
コネクタケースの斜視図である。 コネクタケースに圧入されるグランド端子の斜視図である。 コネクタケースの本体の斜視図である。 図1のVI−VI線に沿った断面図である。 射出成形装置の部分断面図である(金型が完全に開いた状態)。 射出成形装置の部分断面図である(金型のスライド部材がグランド端子に当接した状態)。 射出成形装置の部分断面図である(スライド部材がグランド端子を圧入した状態)。 射出成形装置の部分断面図である(金型が閉じた状態)。
符号の説明
100:コネクタケース
120:本体
130:コネクタ
140:グランド端子
200:射出成形装置
210:第1金型
220:第2金型
222:キャビティ壁
230:スライド部材
232:スプリング
250:駆動装置

Claims (5)

  1. 端子を電気機器用ケースの本体に圧入するとともに、端子の一部を覆う樹脂部品を本体に一体成形する射出成形装置であり、
    端子が載置された本体を固定する第1金型と、
    端子が載置された本体に対向する位置に支持される第2金型と、
    第2金型に配置されており、本体に載置された端子に対向する位置で第2金型の表面から伸縮自在に突出するスライド部材と、
    スライド部材を第2金型の表面から突出する方向に付勢する付勢手段と、
    第1金型と第2金型のいずれか一方を他方に向けて移動させる駆動装置を備えており、
    駆動装置が第1金型と第2金型とを近づけると、付勢手段によって付勢されたスライド部材が本体に載置された端子に当接して端子を本体の所定位置へ圧入し、端子が所定位置へ圧入された後にスライド部材が端子に当接した状態で後退しながら第1金型と第2金型が閉じることを特徴とする射出成形装置。
  2. 第2金型の表面に、樹脂部品の形状を画定するキャビティ壁が形成されており、端子に当接する前のスライド部材の突出長さが、端子の先端がキャビティ壁に達する前にスライド部材が本体の所定位置まで端子を圧入可能な長さ以上であることを特徴とする請求項1の射出成形装置。
  3. スライド部材が、第1金型と第2金型が閉じたときにスライド可能範囲の最後部に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載の射出成形装置。
  4. 端子を電気機器用ケースの本体に圧入するとともに、端子の一部を覆う樹脂部品を本体に一体成形するための金型であり、
    端子が載置された本体に金型を対向させたときに、端子に対向する位置で金型表面から伸縮自在に突出するスライド部材と、
    スライド部材を金型表面から突出する方向に付勢する付勢手段を備えており、
    端子が載置された本体に対向させながら金型を近づけると、付勢手段によって付勢されたスライド部材が本体に載置された端子に当接して端子を本体の所定位置へ圧入し、端子が所定位置へ圧入された後にスライド部材が端子に当接した状態で後退しながら金型が閉じることを特徴とする射出成形用金型。
  5. 端子が本体に圧入されているとともに、端子の一部を覆う樹脂部品が本体に一体成形された電気機器用ケースの製造方法であり、
    端子が配置された本体を第1金型に固定する工程と、
    金型表面から伸縮自在に突出するスライド部材を有する第2金型を、スライド部材が端子に対向した状態を維持しながら第1金型に近づけて金型を閉じる工程と、
    閉じた金型に形成されたキャビティに樹脂を射出する工程を含んでおり、
    前記金型を閉じる工程は、第1金型と第2金型が近づく間にスライド部材が本体に載置された端子に当接して端子を本体の所定位置へ圧入し、端子が所定位置へ圧入された後にスライド部材が端子に当接した状態で後退しながら最終的に第1金型と第2金型が閉じることを特徴とする電気機器用ケースの製造方法。
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