JP2008243094A - 紙葉類の検査装置及び検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】投入される紙葉類の方向によらず効率良く検査を行うことができる、紙葉類検査装置及び検査方法を提供する。
【解決手段】供給された紙葉類を1枚ずつ機内に供給する供給部11と、供給される紙葉類の供給方向とを検出する検出器23と、紙葉類の片面に対峙するように配されて紙葉類の片面の真偽特徴を検出する真偽検出器23と、紙葉類を集積する複数の集積部15、17、19と、これらを結ぶ搬送路と、検査対象の紙葉類の券種を指定すると共に、紙葉類の検査結果に対応してどの集積部に搬送するかの運用を指定する操作部27とを有する紙葉類検査装置であって、指定された券種が片面のみに真偽特徴を有する場合であって、紙葉類の真偽判定が不能となるような運用が指定されたときは、所定の認証を要求し、認証が得られたときに当該運用の指定を有効とする認証部61を備えた紙葉類検査装置である。
【選択図】 図8

Description

本発明は、投入される方向によらず、紙葉類を効率良く検査することができる、紙葉類検査装置及び検査方法に関する。
紙葉類検査装置は、紙葉類の種類、方向、汚れ、真偽などを検査し、検査結果に基づき複数の集積装置にそれぞれの紙葉類を搬送して、分類、施封、裁断等を行う。一方、紙葉類の内、有価証券等には偽造されるのを防ぐ為、さまざまな特徴が設けられている。そこで上述の紙葉類検査装置は、これらの特徴に基づいて真偽を判断している。(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−109068号公報
ところで、紙葉類には、片方の面にのみ真偽を判断するための特徴を備えたものが有るが、紙葉類検査装置に投入される紙葉類の方向は定まっていないため、表裏、前後を組合わせた4つの方向で投入される可能性がある。
しかし、紙葉類検査装置の真偽検出器は、搬送される紙葉類の一方の面(表面側、あるいは裏面側)にのみ配置されているものがほとんどであり、投入される紙葉類の方向によっては検出器による真偽の検出が不可能な場合があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、投入される紙葉類の方向によらず効率良く検査を行うことができる、紙葉類検査装置及び検査方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明に係る紙葉類検査装置は、供給された紙葉類を1枚ずつ機内に供給する供給部と、供給される紙葉類の供給方向を検出する検出器と、前記紙葉類の片面に対峙するように配されて前記紙葉類の片面の真偽特徴を検出する真偽検出器と、紙葉類を集積する複数の集積部と、これらを結ぶ搬送路と、検査対象の紙葉類の券種を指定すると共に、前記紙葉類の検査結果に対応してどの集積部に搬送するかの運用を指定する操作部とを有する紙葉類検査装置であって、前記指定された券種が片面のみに真偽特徴を有する場合であって、前記紙葉類の真偽判定が不能となるような前記運用が指定されたときは、所定の認証を要求し、前記認証が得られたときに当該運用の指定を有効とする認証部を備えた。
また本発明に係る紙葉類検査装置は、供給された紙葉類を1枚ずつ機内に供給する供給部と、供給される紙葉類の供給方向を検出する検出器と、前記紙葉類の片面に対峙するように配されて前記紙葉類の片面の真偽特徴を検出する真偽検出器と、紙葉類を集積する複数の集積部と、紙葉類を裁断する裁断部と、これらを結ぶ搬送路と、検査対象の紙葉類の券種を指定すると共に、前記紙葉類の検査結果に対応して搬送する集積部あるいは裁断部を指定する操作部とを有する紙葉類検査装置であって、前記指定された券種が片面のみに真偽特徴を有する場合であって、前記紙葉類が真偽判定を不能とするような態様で搬送されたときは、当該紙葉類は前記操作部の指定によらず特定の集積部に搬送する排除処理部を備えた。
また本発明に係る紙葉類検査方法は、供給された紙葉類を1枚ずつ機内に供給する供給部と、供給される紙葉類の供給方向を検出する検出器と、前記紙葉類の片面に対峙するように配されて前記紙葉類の片面の真偽特徴を検出する真偽検出器と、紙葉類を集積する複数の集積部と、これらを結ぶ搬送路と、検査対象の紙葉類の券種を指定すると共に、前記紙葉類の検査結果に対応してどの集積部に搬送するかの運用を指定する操作部とを有する紙葉類検査装置の検査方法であって、前記指定された券種が片面のみに真偽特徴を有する場合であって、前記紙葉類の真偽判定が不能となるような前記運用が指定されたときは、所定の認証を要求し、前記認証が得られたときに当該運用の指定を有効とする。
また本発明に係る紙葉類検査方法は、供給された紙葉類を1枚ずつ機内に供給する供給部と、供給される紙葉類の供給方向とを検出する検出器と、前記紙葉類の片面に対峙するように配されて前記紙葉類の片面の真偽特徴を検出する真偽検出器と、紙葉類を集積する複数の集積部と、紙葉類を裁断する裁断部と、これらを結ぶ搬送路と、検査対象の紙葉類の券種を指定すると共に、前記紙葉類の検査結果に対応して搬送する集積部あるいは裁断部を指定する操作部とを有する紙葉類検査装置の検査方法であって、前記指定された券種が片面のみに真偽特徴を有する場合であって、前記紙葉類が真偽判定を不能とするような態様で搬送されたときは、当該紙葉類を前記操作部の指定によらず特定の集積部に搬送する。
本発明の紙葉類検査装置及び方法によれば、投入される紙葉類の方向によらず効率良く検査を行うことができる。
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明を実施する場合の形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、紙葉類検査装置の例として、銀行券を検査する場合について説明する。
図1は、本発明の一実施形態である紙葉類検査装置1の全体的な構成を示す外観図である。紙葉類検査装置1は、銀行券供給部10、第1集積施封装置15、第2集積施封装置17、排除券集積装置19、表示部25、操作部27及び扉29を備えている。
係員は、扉29を開いて、外部から大量に持ち込まれた紙葉類である、例えば銀行券を銀行券供給部10にセットする。そして検査の条件を操作部27から入力した後に検査を開始させる。
紙葉類検査装置1は、銀行券を検査して指定された条件に従って分類し所定の集積装置に搬送する。第1集積施封装置15、第2集積施封装置17は、搬送された銀行券を集積すると共に例えば100枚単位に施封する。排除券集積装置19は、搬送された排除対象の銀行券を集積する。
図2は、紙葉類検査装置1の操作部27の外観図である。
同図において、銀行券供給部10には扉29が設けられ、この扉29は取手30によって手動で開閉することができる。
操作部27には、数字などを入力するテンキー33、紙葉類検査装置1の操作を指示する各種操作ボタン34〜38、および紙葉類の処理枚数を表示するカウンタ39が設けられ、さらに図示しないキーボードやマウスなどの接続が可能とされている。
また、銀行券供給部10、表示部25、及び操作部27は係員がアクセスしやすいように一箇所に集めて配置されている。係員はその場で排除券集積装置19から排除券を取り出してその内容を確認することができる。さらに、排除券集積装置19の上方には表示部25が配置されており、その表示内容と排除券との照合確認などを効率良く行うことができる。
図3は、紙葉類検査装置1の内部構成を示す図である。
紙葉類検査装置1の内部には、取出搬送装置11、検査装置23、搬送区分装置13、第1集積施封ユニット15a、15b、第2集積施封ユニット17a、17b、及び裁断装置21が設けられている。
取出搬送装置11は、銀行券供給部10から銀行券を1枚ずつ取出して、搬送区分装置13に送り込む。搬送区分装置13は、送り込まれた銀行券を検査装置23へ供給する。検査装置23は、搬送区分装置13によって搬送されてくる銀行券に対して必要な検査を行う。また搬送区分装置13は、検査装置23の検査結果に基づいて銀行券を集積施封装置15,17、排除券集積装置19または裁断装置21の何れかに搬送する。
第1集積施封装置15および第2集積施封装置17はそれぞれ、搬送区分装置13によって搬送されてきた銀行券を集積し、100枚単位で帯により施封を行う装置である。第1集積施封装置15は2つの集積施封ユニット15a,15bで構成され、これらは交互に集積と施封の動作を繰り返す。すなわち、一方の集積施封ユニットは100枚の銀行券が集積されると施封動作に移り、その間搬送されてきた銀行券は他方の集積施封ユニットに銀行券が集積されるようになっている。第2集積施封装置17についても同様に2つの集積施封ユニット17a,17bが設けられている。
排除券集積装置19は、搬送区分装置13によって搬送されてくる排除券(後で説明する)を集積する。裁断装置21は、搬送区分装置13によって搬送されてくる損券(後で説明する)を細片に裁断する。
次に、検査結果による銀行券の分類について説明する。
検査装置23によって、銀行券の券種(額面)、真偽、方向(表裏正逆)、正損等の判別が行われ、銀行券は「正券」、「損券」、「偽券」、「検査不能券」に分類・判別される。
「正券」とは、検査の結果正規でかつ有効な券、即ち、再利用可能であると判定された券である。「損券」とは、正規の券であるとは認められたが無効な券、即ち、汚損などにより再利用不可能であると判定された券である。「偽券」とは、正規のものと認められなかった券である。「検査不能券」とは、例えば重ね取り、スキュー(券の斜行)、ショートピッチ(搬送経路中において前の券との間隔が短すぎて後段の処理が困難となるもの)等の理由により検査が正しく行えなかった券である。「偽券」と「検査不能券」を併せて「排除券」と呼ぶ。
図4は、紙葉類検査装置1の制御系統をブロック化して示す図である。
紙葉類検査装置1の制御系統は、メインコントローラ61を中心として構成されている。メインコントローラ61には、入出力装置としてデータ蓄積装置60、帳票出力プリンタ62、表示部25、及びキーボード・マウス63が接続されている。
また、メインコントローラ61にはたとえばUSB(Universal Serial Bus)ハブ64などのインターフェースを通じて、紙葉類検査装置1内の各部を制御するコントローラであるトランスポートコントローラ65、バンダーコントローラ66、検知コントローラ67が接続されている。
トランスポートコントローラ65は、メインコントローラ61による管理のもと、銀行券供給部10、取出搬送装置11、搬送区分装置13、第1集積施封装置15、第2集積施封装置17、排除券集積装置19、裁断装置21、ジャーナルプリンタ68などを制御する。
なお、ジャーナルプリンタ68は、データを随時出力するためのプリンタであり、必要に応じて接続される。
バンダーコントローラ66は、メインコントローラ61による管理のもと、第1集積施封装置15および第2集積施封装置17内の集積施封ユニット15a,15bおよび集積施封ユニット17a,17bを制御する。
検知コントローラ67は、メインコントローラ61による管理のもと、検査装置23の制御および検査装置23で得られた検知データの処理を行う。
さらに、メインコントローラ61はLANを通じて不図示のネットワークサーバ41と接続される。
検査装置23には、各種の検出機能を備えた装置が設けられ、検知コントローラ67を介してメインコントローラ61との間で情報の授受を行うことで所望の検査が実行される。以下、主な検査機能について説明する。
銀行券の券種を判定するため、検査装置23には、光源とレンズ、CCDカメラ等からなり、搬送される紙葉類の両面の画像情報を収集する装置が設けられている。一方、データ蓄積装置60には、この紙葉類検査装置1で取り扱う銀行券の画像情報の標準パターン(以下、辞書と呼ぶ)が格納されている。
この辞書には、銀行券の種類毎に4方向の画像が記憶されている。例えば、ユーロ券の場合では、5、10、20、50、100,200,500ユーロの7種に対して、それぞれ4つの方向の画像、即ち、28種類の画像が記憶されている。図5は、4つの方向を示している。
なお、本明細書では、「方向」とは、上述の4つの態様を示すものとする。
メインコントローラ61は、搬送される銀行券の両面の画像情報と、この辞書のパターンを比較して、それぞれの標準パターン毎に類似度を算出する。そして、1番高い類似度と2番目に高い類似度との差が一定値以上ある場合、即ち、1番目のパターンとよく似ているが、2番目のパターンとあまり似ていないと判断した時、類似度の最も大きい券種・方向を、搬送された銀行券の券種・方向と判断する。
また、銀行券の真偽を確認するため、検査装置23には、安全線検知器、発光インク検知器等の検出器が備えられている。
安全線検知方法は、銀行券に漉き込まれている安全線(Security Shred)を検出するもので、安全線を構成する物質の種類(繊維、金属、プラスチック、磁性材料等が存在)に応じた検出器を用いる。例として磁性材料の場合には、コイルを用いた検出器によって信号を検出し、その信号があるレベル以上の場合、真正な券として扱う。安全線は、銀行券に漉きこまれている為、一般的には銀行券の表裏どちらからでも検出が可能である。
発光インク検知方法は、インクに含まれる燐光成分の存在を確認するものである。特定波長の紫外線を銀行券に照射し、それにより励起された光を検出する。
図6は、発光インク検知方法を説明する図である。紫外線を銀行券の一面に照射し、励起した光の内フィルタを透過した所定波長の光を受光装置が受光する。しかし、受光光量は大きくなく、一般的には、燐光成分が記録された面からの光しか検出できない。
メインコントローラ61は、検出信号があるレベル以上の場合、真正な券であると判断する。
係員は操作部27を操作しつつ表示部25の画面上で、種々の運用形態を指定することができる。
図7は、検査の形態を指定するための設定画面40である。
この設定画面40には、設定入力欄41と表示欄42とが設けられている。
設定入力欄41には、調査入力欄41a、裁断入力欄41b、額面入力欄41c、汚損レベル入力欄41d、分類モード入力41欄e、バッチサイズ入力欄41f、及び照合タイプ入力欄41gが設けられている。また、表示欄42には、額面表示欄42a、及び照合タイプ表示欄42bが設けられている。
額面入力欄41cのラジオボタンを指定することで検査する銀行券の種類を設定することができる。設定した銀行券の種類は、額面表示欄42aに表示される。
汚損レベル入力欄41dには、正券と損券とを判別するレベルを設定する。「ノーマル」のラジオボタンを指定すると、正券と損券を判別するための基準レベルを設定することができる。基準レベルは1〜16まで指定することができ、基準レベルの数値が高くなるほど、正券と判断する基準が厳しくなる。基準レベル1では、正券と判断される枚数が多くなり、基準レベル16では、正券と判断される枚数が少なくなる。
分類モード入力欄eにあるノーマル1〜ノーマル3のいずれかを指定することで、検査後の銀行券の処理方法を選択することができる。なお、ノーマル1〜ノーマル3のそれぞれの処理内容は、別の設定画面を用いて設定されている。
バッチサイズ入力欄41fには、1回の検査で照合する銀行券の枚数を設定する。例えば、1000枚と設定すると、銀行券を1000枚検査した単位で、検査結果の取りまとめなどが実行される。
照合タイプ入力欄41gからは、照合方法を指定することができる。
裁断入力欄41bの「オン」を指定すると、調査入力欄41aが入力可能となって、調査の割合を指定することができる。この割合を指定することによって、裁断される予定の銀行券の内、指定された割合の銀行券が調査のために裁断されずにサンプリングされる。
係員は操作部27を操作して設定画面40から設定入力を行うことで、種々の運用形態を指定することが可能である。例えば、第1集積施封装置15および第2集積施封装置17に集積される銀行券の種類を自由に指定することができる。また、第1集積施封装置15に正券を集積する一方、第2集積施封装置17に損券を集積し、裁断装置21を使用しないように運用することができる。さらに、第1集積施封装置15に正券の中で表向きのものを集積する一方、第2集積施封装置17に正券の中の裏向きのものを集積し、損券を裁断装置21で裁断する運用などを指定できる。
続いて、一方の面にのみ真偽の特徴をもつ銀行券を検査する方法について説明する。
図8は、裏面のみに発光インクの特徴を有する銀行券を検査する手順を示すフロー図である。
ステップS01において、係員は操作部27を操作しつつ表示部25の画面上で、運用形態に応じて、前記の第1集積施封装置15および第2集積施封装置17に集積される銀行券の種類などを指定する。
ステップS02でYesの場合、即ち、いずれかの集積施封装置に裏側(裏正方向、裏逆方向を含む)を指定した場合、その集積施封装置に集積される銀行券は、銀行券の表側が発光インク検知器に対侍するように搬送される。当該銀行券は、「その裏面のみに発光インクの特徴を有する銀行券」であるため、発光インク検知器はその信号を検出できない。したがって、この場合には真正券とも偽造券とも判定不能となる。
そこで、ステップS03において、警告画面を表示部25に表示する。そして、ステップS04において、監督者による個人認証コードとパスワードの入力を求める。図9は、監督者入力画面43を示す図である。
ステップS05でYesの場合、即ち、監督者が入力した個人認証コードとパスワードが正規なものと認められた場合、ステップS06において、上述の集積の設定が許される。ステップS05でNoの場合、即ち、監督者が入力した個人認証コードあるいはパスワードが正規なものと認められない場合、ステップS07において、上述の集積の設定は許可されない。
一方、ステップS02でNoの場合、即ち、いずれの集積施封装置にも裏側(裏正方向、裏逆方向を含む)を指定しない場合、上述の判定不能の状態は発生しない。そこで、ステップS06において、その集積設定が許可される。
このように、その券種の真偽をチェックできない状態で搬送するような運用を指定した場合でも監督者の承認を得た場合にはその運用を認めるとする使用法は、例えば、銀行券供給部10に供給される銀行券の表裏方向が混合されている場合に有効である。
1回目に裏側(裏正方向、裏逆方向を含む)を上面にして集積するように設定されて、集積部に集積施封された銀行券のみを、2回目に表方向で流すことにより、発光検知により真偽を確認することができる。なお、このような使い方をする場合には、不図示の他の設定画面から設定を行うことにより、1回目に裏側を上面にして集積された銀行券についてはデータとして計数に算入せず、2回目の処理時に計数に組み込むようにすることができる。
図10は、裏面のみに発光インクの特徴を有する銀行券について、裁断の設定がされた場合の手順を示すフロー図である。
銀行券の真偽をチェックし、ステップS10でNOの場合、即ち、真正券でない場合は、ステップS15において、排除券として集積する。ステップS10でYesの場合、即ち、真正券である場合は、ステップS11において、正券かどうかを調べる。
ステップS11でYesの場合、即ち、正券である場合は、ステップS13において、指定された運用に従って集積処理を実行する。
ステップS11でNOの場合、即ち、損券である場合は、券種検知が表面または裏面のいずれの面に対して行われたかを判断する。
ステップS12でNOの場合、即ち、裏面に対して券種検知が行われた場合は、当該銀行券は、「その裏面のみに発光インクの特徴を有する銀行券」であるため、発光インク検知器はその信号を検出している。したがって、この場合にはステップS14において、その銀行券は裁断される。
ステップS12でYesの場合、即ち、表面に対して券種検知が行われた場合は、当該銀行券は、「その裏面のみに発光インクの特徴を有する銀行券」であるため、発光インク検知器はその信号を検出できない。したがって、真正券とも偽造券とも判定不能である。裁断できるのは真正券のみであるため、この場合にはステップS15において、その銀行券は排除券として集積する。
この実施例によれば、片方の面にのみ真偽の特徴を有する銀行券が、真偽判定が不能となるような方向で搬送されるときは、集積・裁断の運用時においても排除券扱いをすることができる。従って、係員は当該銀行券を正しい状態で再度検査することができる。
なお、上述の実施形態では、銀行券を処理する装置について説明したが、本発明はこの例に限定されず、その他、一方の面にのみ真偽特徴を有する種々の紙葉類の処理装置に適用できることは言うまでもない。
なお、上述の実施の形態で説明した各機能は、ハードウエアを用いて構成しても良く、また、ソフトウエアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現しても良い。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
更に、各機能は図示しない記録媒体に格納したプログラムをコンピュータに読み込ませることで実現させることもできる。ここで本実施の形態における記録媒体は、プログラムを記録でき、かつコンピュータが読み取り可能な記録媒体であれば、その記録形式は何れの形態であってもよい。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
本発明の一実施形態である銀行券処理装置の全体的な構成を示す外観図。 紙葉類検査装置の操作部の外観図。 紙葉類検査装置の内部構成を示す図。 紙葉類検査装置の制御系統をブロック化して示す図。 銀行券の4方向を説明する図 発光インク検知方法を説明する図。 検査の形態を指定するための設定画面を示す図。 裏面のみに発光インクの特徴を有する銀行券を鑑査する手順を示すフロー図。 監督者入力画面を示す図。 裏面のみに発光インクの特徴を有する銀行券について、裁断の設定がされた場合の手順を示すフロー図。
符号の説明
10…銀行券供給部,11…取出搬送装置,13…搬送区分装置,15,17…集積施封装置,19…排除券集積装置,21…裁断装置,23…検査装置,25…表示部,27…操作部,33…テンキー,34−38…各種操作ボタン、40…設定画面,43…管理者入力画面,60…データ蓄積装置、61…メインコントローラ,62…帳票出力プリンタ,63…キーボード・マウス,65…トランスポートコントローラ,66…バンダーコントローラ、67…検知コントローラ。

Claims (6)

  1. 供給された紙葉類を1枚ずつ機内に供給する供給部と、供給される紙葉類の供給方向を検出する検出器と、前記紙葉類の片面に対峙するように配されて前記紙葉類の片面の真偽特徴を検出する真偽検出器と、紙葉類を集積する複数の集積部と、これらを結ぶ搬送路と、検査対象の紙葉類の券種を指定すると共に、前記紙葉類の検査結果に対応してどの集積部に搬送するかの運用を指定する操作部とを有する紙葉類検査装置であって、
    前記指定された券種が片面のみに真偽特徴を有する場合であって、前記紙葉類の真偽判定が不能となるような前記運用が指定されたときは、所定の認証を要求し、前記認証が得られたときに当該運用の指定を有効とする認証部
    を備えたことを特徴とする紙葉類検査装置。
  2. 前記紙葉類検査装置の動作を統括して制御する制御部を更に有し、
    前記制御部は、真偽判定不能となる紙葉類については検査結果の計数からは除外するとともに、当該紙葉類が表裏を変更して再供給されたときは、真偽判定を実行して検査結果の計数を確定するようになされたこと
    を特徴とする請求項1に記載の紙葉類検査装置。
  3. 供給された紙葉類を1枚ずつ機内に供給する供給部と、供給される紙葉類の供給方向を検出する検出器と、前記紙葉類の片面に対峙するように配されて前記紙葉類の片面の真偽特徴を検出する真偽検出器と、紙葉類を集積する複数の集積部と、紙葉類を裁断する裁断部と、これらを結ぶ搬送路と、検査対象の紙葉類の券種を指定すると共に、前記紙葉類の検査結果に対応して搬送する集積部あるいは裁断部を指定する操作部とを有する紙葉類検査装置であって、
    前記指定された券種が片面のみに真偽特徴を有する場合であって、前記紙葉類が真偽判定を不能とするような態様で搬送されたときは、当該紙葉類は前記操作部の指定によらず特定の集積部に搬送する排除処理部
    を備えたことを特徴とする紙葉類検査装置。
  4. 供給された紙葉類を1枚ずつ機内に供給する供給部と、供給される紙葉類の供給方向を検出する検出器と、前記紙葉類の片面に対峙するように配されて前記紙葉類の片面の真偽特徴を検出する真偽検出器と、紙葉類を集積する複数の集積部と、これらを結ぶ搬送路と、検査対象の紙葉類の券種を指定すると共に、前記紙葉類の検査結果に対応してどの集積部に搬送するかの運用を指定する操作部とを有する紙葉類検査装置の検査方法であって、
    前記指定された券種が片面のみに真偽特徴を有する場合であって、前記紙葉類の真偽判定が不能となるような前記運用が指定されたときは、所定の認証を要求し、前記認証が得られたときに当該運用の指定を有効とすること
    を特徴とする紙葉類検査方法。
  5. 真偽判定不能となる紙葉類については検査結果の計数からは除外するとともに、当該紙葉類が表裏を変更して再供給されたときは、真偽判定を実行して検査結果の計数を確定すること
    を特徴とする請求項4に記載の紙葉類検査方法。
  6. 供給された紙葉類を1枚ずつ機内に供給する供給部と、供給される紙葉類の供給方向を検出する検出器と、前記紙葉類の片面に対峙するように配されて前記紙葉類の片面の真偽特徴を検出する真偽検出器と、紙葉類を集積する複数の集積部と、紙葉類を裁断する裁断部と、これらを結ぶ搬送路と、検査対象の紙葉類の券種を指定すると共に、前記紙葉類の検査結果に対応して搬送する集積部あるいは裁断部を指定する操作部とを有する紙葉類検査装置の検査方法であって、
    前記指定された券種が片面のみに真偽特徴を有する場合であって、前記紙葉類が真偽判定を不能とするような態様で搬送されたときは、当該紙葉類を前記操作部の指定によらず特定の集積部に搬送すること
    を特徴とする紙葉類検査方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106447897A (zh) * 2016-08-15 2017-02-22 深圳怡化电脑股份有限公司 一种检测纸币磁性特征的方法及装置

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