JP2008243093A - 辞書データの登録装置及び辞書データの登録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】単に姿勢変動に対応するだけでなく、実際に通路を歩行する際の傾向(予想しうる変動)を反映させた辞書データを作成することができ、この結果として、利用者に大きな負担をかけずに、高精度な顔照合が行える辞書データを作成し、登録することができる歩行者認証用の辞書データの登録装置を提供できる。
【解決手段】顔画像による歩行者認証用の辞書データを登録するための登録装置であって、姿勢(顔の向き)を変動させた登録者の顔を撮影した複数の顔画像から姿勢変動データを収集し、さらに、実際に通路を歩行している登録者の顔を撮影した顔画像から歩行データを収集し、姿勢変動データと歩行データとを融合させた辞書データを作成し、作成した辞書データを通路内を歩行する人物を顔照合により認証するための辞書データとして登録するようにしたものである。
【選択図】 図4

Description

本発明は、たとえば、歩行中の認証対象者の顔画像を撮影し、撮影した認識対象者(歩行者)の顔データと予め辞書データとして登録されている顔データとを照合することにより歩行者に対する認証を行う歩行者認証装置などに用いられる辞書データの登録装置および辞書データの登録方法に関する。
従来の一般的な顔認証装置では、立ち止まった状態の認証対象者の顔画像を撮影し、撮影した顔画像と予め登録されている顔画像とを照合することにより認証対象者に対する認証処理を行うものが多い。これに対して、近年、歩行者の顔画像を撮影し、撮影した歩行者の顔データと予め辞書データとして登録されている顔データとを照合することにより歩行者を認証する歩行者認証装置が開発されている。上記歩行者認証装置では、歩行中の人物の顔を含む画像をカメラにより撮影し、撮影した画像から歩行者の顔領域を抽出し、抽出した顔領域の画像(顔画像)から得られる顔の特徴量としての顔データ(入力部分空間)と予め辞書データとして登録されている顔データ(登録部分空間)との照合を行う。
このような歩行者認証装置においては、歩行中の人物の顔を撮影するため、撮影された画像における顔画像の状態変動が大きい。例えば、認証対象者が歩行中であるため、認証対象者の姿勢(顔の向きなど)は、立ち止まっている場合に比べて変動が大きい。また、カメラが特定の位置の人物だけを撮影するものではないので、被撮影者の位置や照明などの環境変化による撮影条件の変動も大きい。通常、顔照合処理では、照合処理時に撮影された顔画像の姿勢(顔の向き)と登録時に撮影された顔画像の姿勢(顔の向き)とが変動したり、照合処理時と登録時とで撮影条件が変動したりすると、照合精度が劣化する。このため、歩行者認証装置では、認証性能を確保するために、頻繁に登録情報(登録用の顔画像)の更新を行ったり、種々の条件で複数の登録情報を取得したりする必要がある。
たとえば、実際の歩行中における姿勢の変動を含む顔画像を収集するためには、登録者に通路を何度も歩かせて、歩行中における当該登録者の多くの顔画像を収集することが考えられる。また、環境の変動を含む顔画像を収集するためには、環境を変動させた状態で、何度も通路を歩くことを登録者に要求する必要がある。しかしながら、上記のような方法では、何度も通路を歩かせることを登録者に強要しなければならない。このため、上記のような登録用の顔画像の収集方法は、ユーザに対する負荷が大きく、あまり現実的ではない。
また、従来、ガイダンスによって登録者に姿勢(顔の向き)の変動を促し、登録用の顔画像として必要な姿勢で撮影した顔画像を収集および登録する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。このような登録方法では、所望の姿勢を変動させた種々の顔画像を収集できる。しかしながら、実際に歩行する際の姿勢変動が反映されていないため、照合精度が低くなったり、照合精度にばらつきがでたりする可能性がある。
上記のように、従来の歩行者認証装置では、辞書データの登録処理において、登録情報(登録用の顔画像)を収集するために、ユーザに対する要求する負担が増えてしまったり、頻繁な辞書データの更新によって管理タスクへの負担が大きくなってしまったりするなどの問題がある。
特開2003−141541号公報
この発明の一形態は、上記のような問題点を解決するものであり、ユーザの負荷を軽減しつつ、効率的に辞書データを登録することが可能な辞書データの登録装置および辞書データの登録方法を提供することを目的とする。
この発明の一形態としての辞書データの登録装置は、歩行者を認証するための辞書データを登録するものにおいて、画像を入力する画像入力手段と、この画像入力手段により入力した画像から人物の顔画像を検出する顔検出手段と、前記画像入力手段により入力した登録者の種々の姿勢の顔を撮影した複数の画像における複数の顔画像から得られる複数の顔データを収集する第1のデータ収集手段と、前記画像入力手段により入力した歩行中の前記登録者の顔を撮影した複数の画像における複数の顔画像から得られる複数の顔データを収集する第2のデータ収集手段と、前記第1のデータ収集手段により収集された顔データと前記第2のデータ収集手段により収集された顔データとを統合する統合手段と、この統合手段により統合したデータを前記登録者の辞書データとして記憶する記憶手段とを有する。
この発明の一形態としての辞書データの登録装置は、歩行者を認証するための辞書データを登録するものにおいて、画像を入力する画像入力手段と、この画像入力手段により入力した画像から人物の顔画像を検出する顔検出手段と、前記画像入力手段により入力した登録者の種々の姿勢の顔を撮影した複数の画像における複数の顔画像から得られる複数の顔データを収集する第1のデータ収集手段と、前記画像入力手段により入力した照明条件を変動させて前記登録者の顔を撮影した複数の画像における複数の顔画像から得られる複数の顔データを収集する第2のデータ収集手段と、前記第1のデータ収集手段により収集された顔データと前記第2のデータ収集手段により収集された顔データとを統合する統合手段と、この統合手段により統合したデータを前記登録者の辞書データとして記憶する記憶手段とを有する。
この発明の一形態としての辞書データの登録方法は、歩行者を認証するための辞書データの登録方法であって、登録者の種々の姿勢の顔を撮影した複数の画像を入力し、それらの入力画像から種々の姿勢の顔画像を検出し、それらの種々の姿勢の顔画像から得られる複数の顔データを前記登録者の姿勢変動データとして収集し、歩行中の前記登録者の顔を撮影した複数の画像を入力し、それらの入力画像から歩行中の変動を含む複数の顔画像を検出し、それらの歩行中の変動を含む顔画像から得られる複数の顔データを前記登録者の歩行データとして収集し、前記姿勢変動データと前記歩行データとを統合し、この統合したデータを前記登録者の辞書データとして記憶手段に記憶する。
この発明の一形態としての辞書データの登録方法は、歩行者を認証するための辞書データの登録方法であって、登録者の種々の姿勢の顔を撮影した複数の画像を入力し、それらの入力画像から種々の姿勢の顔画像を検出し、それらの種々の姿勢の顔画像から得られる複数の顔データを前記登録者の姿勢変動データとして収集し、照明条件を変動させて前記登録者の顔を撮影した複数の画像を入力し、それらの入力画像から照明変動を含む複数の顔画像を検出し、それらの照明変動を含む顔画像から得られる複数の顔データを前記登録者の環境変動データとして収集し、前記姿勢変動データと前記環境変動データとを統合し、この統合したデータを前記登録者の辞書データとして記憶手段に記憶する。
この発明の一形態によれば、ユーザの過大な負荷をかけずに、効率的に辞書データを登録することが可能な辞書データの登録装置および辞書データの登録方法を提供できる。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
まず、第1の実施の形態について説明する。
図1は、第1の実施の形態に係る歩行者認証システム1の運用形態の例を示す図である。
図1に示す歩行者認証システム1は、A地点、B地点、C地点を有する通路を歩行する人物を顔画像により認証するシステムである。図1に示す例では、歩行者認証システム1は、歩行者認証装置11、カメラ12および表示装置13などにより構成されている。
上記カメラ12は、認識対象者(歩行者)が通行する通路に設置される。上記カメラ12は、通路内において、所定の方向に移動(歩行)する歩行者の顔画像(顔を含む画像)が撮影できるように設置されている。上記カメラ12は、動画像あるいは所定間隔ごとの静止画像として、通路内を撮影するようになっている。上記カメラ12で撮影された画像は、歩行者認証装置11に供給されるようになっている。また、上記カメラ12は、通路内の状態を監視するための監視カメラとして設置されているものであっても良い。また、上記カメラ12は、前記通路内の各所に複数設置されているものであっても良い。
上記表示装置13は、LCDパネルなどにより構成される。上記表示装置13は、通路内の人物が目視可能な位置に設置される。上記表示装置13では、前記通路内の人物に対する案内などが表示されるようになっている。上記表示装置13には、通路内の人物に対して特定の動きを要求する旨の案内などを表示したり、通路内を所定の方向に歩行している人物に対して通行案内などを表示したりするようになっている。上記表示装置13に表示される内容は、上記歩行者認証装置11により制御される。たとえば、図2は、上記表示装置13に表示される案内画面の例を示す図である。図2に示す例では、顔の位置を移動させることを促すために、利用者の顔画像と移動方向を示すグラフィカルイメージ(矢印)とが表示されている。
上記歩行者認証装置11は、前記通路内を所定の方向に歩行する歩行者が予め登録されている特定の人物(登録者)であるか否かを認証する装置である。上記歩行者認証装置11では、認証処理として、歩行者の顔画像と登録者の顔画像とを照合することにより歩行者の認証を行う。また、上記歩行者認証装置11では、登録処理として、登録者の顔画像を登録する処理も行うようになっている。
また、上記歩行者認証システムが用いられる通路は、A地点、B地点、C地点を有している。図1に示すように、A地点、B地点、C地点は、上記カメラ12からの距離が近い順であるとする。この場合、上記カメラ12では、A地点の人物を撮影した場合、B地点の人物を撮影した場合、C地点の人物を撮影した場合の順に、人物の顔画像(顔領域)が小さいサイズで撮影される。
たとえば、図3は、A、B、C地点の人物を撮影した場合の顔画像のサイズの例を示す図である。図3に示すように、上記カメラ12がA地点の人物を撮影した場合の顔画像、B地点の人物を撮影した場合の顔画像、C地点の人物を撮影した場合の顔画像の順に、顔画像のサイズが小さくなっている。このように、上記カメラ12が特定の地点(固定位置)に設置されている場合(たとえば、既存の監視カメラをカメラ12として利用する場合)、上記カメラ12が撮影した画像から検出される顔画像は、通路内における人物の位置によってサイズが変化してしまう。このように顔画像のサイズが変化が大きいと、認証精度に影響があるため、本歩行者認証システムでは、各地点の人物を撮影した画像から辞書データとして登録すべき顔データを収集するようになっている。
次に、上記歩行者認証装置11の構成について説明する。
図4は、上記歩行者認証装置11の構成例を示すブロック図である。
上記歩行者認証装置11は、図4に示すように、処理部21、画像入力部22、画像メモリ23、表示制御部24、辞書データ部25および通行制御部26などにより構成されている。
上記処理部21は、当該歩行者認証装置11全体の制御および各種の情報処理などを行うものである。上記処理部21は、CPU、ワーキングメモリ、プログラムメモリおよび各種の内部インターフェースなどにより構成される。上記処理部21では、上記CPUがワーキングメモリを用いてプログラムメモリに記憶されている各種のプログラムを実行することにより種々の処理および各部の制御などを実現している。
上記画像入力部22は、上記カメラ12で撮影した画像を入力するためのインターフェースである。この画像入力部22は、たとえば、上記カメラ12から取り込んだ画像を画像メモリ23に記憶するようになっている。上記画像メモリ23は、上記カメラ12で撮影され、上記画像入力部22により入力した画像などを記憶するためのメモリである。上記表示制御部24は、上記表示装置13に表示する内容を制御するものである。
上記辞書データ部25は、登録者の顔画像における特徴量などの辞書データを記憶するものである。上記辞書データ部25に記憶される辞書データは、歩行者認証用の登録情報として用いられる。上記辞書データ部25には、たとえば、姿勢変動データと歩行データとを統合した辞書データが記憶される。ここで、姿勢変動データは、通路内の複数の地点において種々の姿勢(顔の向き)で撮影された登録者の顔画像から得られる顔の特徴量などのデータである。また、歩行データは、当該登録者が通路を歩行した際における姿勢変動などのデータである。この歩行データは、当該登録者が通路を歩行する際に予測される姿勢変動を示すデータとなる。姿勢変動データと歩行データとについては、後で詳細に説明する。
従って、上記辞書データ部25には、通路内の複数の地点において種々の姿勢で撮影された登録者の顔画像から得られた顔の特徴量(姿勢変動データ)に、当該登録者が通路を歩行する際における姿勢変動の予測(歩行データ)を反映させた顔の特徴量の分布が辞書データとして記憶されるようになっている。
なお、上記辞書データ部25は、歩行者認証装置11の外部に設けられるようにしても良い。たとえば、上記辞書データ部25は、ネットワークインターフェースなどを介して歩行者認証装置11と通信可能な外部機器に設けられるようにしても良い。
上記通行制御部26は、顔画像による認証結果に基づいて歩行者の通行を制御するものである。たとえば、図示しないドアによって歩行者の通行を制限する場合(登録者以外の通行を阻止する場合)、上記通行制御部26は、顔画像による認証結果に基づいて図示しないドアの開閉を制御する。当該歩行者認証システムが歩行者の通行を制御するためのシステムでない場合(たとえば、単に、顔画像による認証結果を表示装置などに表示するシステムである場合)、上記通行制御部26は、省略するようにしても良い。
次に、上記処理部21が有する種々の機能について説明する。
上記処理部21では、図4に示すように、各種のプログラムを実行することにより実現される機能として、顔検出部31、特徴抽出部32、認証部(照合部)33、位置判定部34、姿勢判定部35、姿勢データ収集部36、歩行データ収集部37、統合部(辞書データ作成部)38などの機能を有している。
上記顔検出部31は、上記画像入力部22により入力した画像から顔画像を検出するものである。すなわち、上記顔検出部31は、上記画像入力部22により入力した画像に対して、予め用意されたテンプレートを当該画像内で移動させながら相関値を求めることにより、最も高い相関値を与える位置を顔領域として検出する。また、顔領域の検出方法は、固有空間法や部分空間法を利用した顔抽出法などでも実現は可能である。
上記特徴抽出部32は、上記顔検出部により検出された顔領域の画像から顔の特徴量を抽出するものである。上記特徴抽出部32は、上記顔検出部により検出された顔領域の画像において、目および鼻孔などの顔における特徴点としての顔部位の位置を抽出する。たとえば、顔画像における特徴点の検出方法は、文献(福井和広、山口修:「形状抽出とパターン照合の組合せによる顔特徴点抽出」,電子情報通信学会論文誌(D),vol.J80−D−II,No.8,pp2170.2177(1997))などに記載されている方法で実現可能である。さらに、上記特徴抽出部32では、各特徴点の位置関係に基づいて、当該顔画像における顔の特徴量を生成する。たとえば、上記特徴抽出部32では、特徴量として、上記顔検出部31により検出された顔領域を正規化処理し、正規化した顔画像における特徴点の位置関係に基づいてN次元の量子ベクトルfを生成する。
上記認証部33は、上記画像入力部22により入力され、上記顔検出部31で検出され顔画像から得られる特徴量(以下、入力顔データとも称する)と上記辞書データ部25に記憶されている顔画像の特徴量(以下、登録顔データとも称する)との照合を行う。上記認証部33では、上記入力顔データと上記辞書データ部25に記憶されている登録顔データとの類似度を算出する。上記認証部33では、算出した類似度のうち最大となる類似度が所定の閾値以上であるか否かを判定する。上記認証部33は、算出した類似度のうち最大となる類似度が所定の閾値以上である場合、当該入力顔画像の人物が最大類似度となった登録顔画像の人物であると判定する。
たとえば、本歩行者認証システムの認証部33では、歩行中の人物を認証するため、相互部分空間法を用いて照合を行なっている。この場合、特徴抽出部32では、順次入力される複数の顔画像から得られる特徴量から特徴ベクトルの分布(入力部分空間)としての入力顔データを生成し、辞書データ部25では、予め特徴ベクトルの分布(登録部分空間)としての登録顔データを登録しておく。これにより、上記認証部33では、相互部分空間法を用いて、入力顔データとしての入力部分空間と登録顔データとしての登録部分空間との照合を行う。
上記位置判定部34は、上記顔検出部31により検出された顔画像に基づいて当該人物の位置を判定する。上記位置判定部34は、たとえば、上記カメラ12が連続して撮影した複数の画像における顔画像のサイズの変化に基づいて、通路内における人物の位置を判定する。ここで、上記カメラ12は、連続した時系列の複数の画像(各フレームの画像)を撮影するものとする。また、上記位置判定部34では、当該人物の位置に基づいてどの位置をどの時刻で通過したかを判定する。例えば、通路内におけるA地点、B地点、C地点に対し、各地点で検出される顔領域の大きさ(顔サイズ)をS,S,Sとする。この場合、歩行時の時系列変化による顔サイズの変化は、…、St−1、S、St+1、…として表される。当該人物が時刻tにどの地点を通過したかについては、たとえば、DP法(Dinamic Programming)等を用いて導出される。
上記姿勢判定部35は、顔画像から顔の向き(姿勢)を判定する。つまり、上記姿勢判定部35は、上記顔検出部31により検出された顔画像における顔の向きを判定するものである。上記姿勢判定部35は、たとえば、上記特徴抽出部32により抽出される顔の特徴点の相対的な位置の変化などに基づいて顔の向きを判定する。なお、顔特徴点の相対的な位置の変化により顔の向きを判定する技術は、たとえば、特許文献1(特開2003−141541号公報)などに記載されている方法が適用可能である。
上記姿勢データ収集部36は、種々の姿勢の顔画像から得られた顔の特徴量を姿勢変動データとして収集する。上記姿勢データ収集部36では、姿勢変動データとして、所定の複数の姿勢での顔画像から得られた顔の特徴量を収集する。つまり、上記姿勢データ収集部36は、上記姿勢判定部35により判定された姿勢が所定の姿勢であれば、当該姿勢の顔画像から得られた顔の特徴量を収集する。たとえば、上記姿勢データ収集部36では、上記画像入力部22により順次入力する各画像(フレーム)毎に生成されたN次元の量子ベクトルfに基づき、自己相関行列R=(1/n)Σffを用いて、行列Rの固有値とそれに対応する固有ベクトルを求める。ラベルLについての特徴空間は、降順に並べられた固有値に対応する固有ベクトルをn<N個抽出して構成される。
また、上記姿勢データ収集部36では、通路内の所定の地点において、種々の姿勢の顔画像から得られた顔の特徴量(特徴ベクトルの分布D、D、D)を姿勢変動データとして収集する。例えば、通路内のA地点、B地点、C地点で姿勢変動データを収集する場合、上記姿勢データ収集部36は、A地点、B地点、C地点の人物を撮影した種々の姿勢の顔画像から得られた顔の特徴量を各地点での姿勢変動データとして収集する。
上記歩行データ収集部37は、上記通路内を歩行した人物の顔画像に関するデータを歩行データ(時系列パターン)として収集する。上記歩行データ収集部37は、歩行データとして、上記通路内を実際に通行した人物について、通路内における位置、姿勢(顔の向き)、顔の特徴量などを対応づけたデータを収集する。たとえば、A地点、B地点、C地点で人物を検出した時刻がt=T、T、Tであることを上記位置判定部34により推定した場合、上記歩行データ収集部37は、t=T、T、Tの近傍フレームから抽出された顔の特徴量(特徴ベクトルの分布DTA、DTB、DTC)をA、B、C地点近傍における実際に通路を歩行した場合の変動(予想しうる変動)を示す歩行データとして収集する。
上記統合部(辞書データ作成部)38は、上記姿勢データ収集部36により収集された姿勢データと上記歩行データ収集部37により収集された歩行データとを統合して辞書データを作成する。
たとえば、上記姿勢データ収集部36では、A地点、B地点、C地点において予め姿勢変動データを収集している。ここで、上記姿勢データ収集部36がA地点、B地点、C地点において収集した姿勢変動データにより構成される特徴ベクトルの分布をそれぞれD、D、Dとする。
また、上記歩行データ収集部37では、t=T、T、Tの近傍フレームにおいて上記姿勢判定部35により判定された姿勢をA、B、C地点近傍での姿勢変動を示す歩行データとして収集している。ここで、上記歩行データ収集部37がA、B、C地点において収集した歩行データにより構成される特徴ベクトルの分布(入力部分空間)をそれぞれDTA、DTB、DTCとする。つまり、特徴ベクトルの分布DTA、DTB、DTCが実際にA、B、C地点を歩行した時刻として推定されたt=T、T、Tの近傍フレームより構成される特徴ベクトルの分布である。
A、B、C地点における実際の歩行中の姿勢変動を含む特徴ベクトルの近似分布D´、D´、D´は、それぞれD´=D+DTA、D´=D+DTB、D´=D+DTCとして構成される。したがって、特徴ベクトルの分布D´、D´、D´は、それぞれA、B、C地点で収集された姿勢変動データより構成される特徴ベクトルの分布D、D、Dに対して、実際に当該人物が歩行した際の変動(予想しうる変動)を示す特徴ベクトルの分布DTA、DTB、DTCを反映させたものとなる。すなわち、上記のような特徴ベクトルの分布D´、D´、D´は、A、B、C地点で収集された姿勢変動データに実際に歩行した際の変動(予想しうる変動)を含むものとなる。これにより、上記統合部38では、辞書データとして、姿勢変動データと歩行データとを統合させた特徴ベクトルの分布が得られる。
また、図5は、A地点、B地点、C地点付近の特徴ベクトルの分布を特徴空間上にマッピングした例を示している。図5に示す例では、横軸が辞書データ(Reference)であり、縦軸が入力データ(Input)である。図5に示す各ベクトルは、各時刻ごとの顔画像の状態を示している。従って、図5において、人物が登録時と同様に歩行した場合、各ベクトルは、スタート地点から終点までの直線を構成する。すなわち、図5に示す例では、実際に通路を人物が歩行する場合、登録時とは異なる動作を行いながら人物が通路を歩行することを示している。また、図6は、歩行データと姿勢変動データとの統合処理を概念的に示す図である。図6(a)に示すような各地点での歩行データとしての特徴ベクトルの分布と図6(b)に示すような姿勢変動データとしての特徴ベクトルの分布とを統合することにより、辞書データとしての特徴ベクトルの分布が生成されるようになっている。
次に、上記のような第1の実施の形態の歩行者認証システムにおける登録処理について説明する。
図7及び図8は、第1の実施の形態としての登録処理の例を説明するためのフローチャートである。
辞書データの登録処理は、まず、複数の地点において登録者から姿勢変動データを収集する処理(姿勢変動データ収集処理)と、実際に登録者が通路を歩行した際の歩行データを収集する処理(歩行データ収集処理)と、姿勢変動データと歩行データとを統合して登録する処理(統合処理)とを有している。なお、図7及び図8において、姿勢変動データ収集処理の例は、後述するステップS11〜S23の処理であり、歩行データの収集処理の例は、後述するステップS31〜S40の処理であり、統合処理の例は、後述するステップS51〜S54の処理である。
まず、姿勢変動データ収集処理の例について説明する。
登録が開始されると、上記表示制御部24は、登録者に対して最初の登録地点へ移動する旨を案内する案内画面を上記表示装置13に表示する(ステップS11)。また、上記カメラ12は、通路内の画像を連続的に撮影し(ステップS12)、撮影した画像を順次上記画像入力部22へ供給する(ステップS13)。上記画像入力部22に画像が入力されると、上記顔検出部31は、入力された画像から顔画像(顔の顔領域)を検出する処理を行う(ステップS14)。顔画像が抽出されると、上記位置判定部34は、検出された顔画像のサイズなどに基づいて当該人物(登録者)の当該通路内における位置を判定する(ステップS15)。この判定により当該登録者の位置が所望の登録地点でないと判定された場合(ステップS16、NO)、上記処理部21は、上記ステップS11へ戻り、上記表示制御部24により所望の登録地点へ移動する旨の案内を上記表示装置13に表示させる。
また、上記判定により当該登録者の位置が所望の登録点であると判定された場合(ステップS16、YES)、上記特徴抽出部32は、上記顔検出部31により検出された顔画像から顔の特徴点及びそれらの特徴点に基づく顔の特徴量を抽出する処理を行う(ステップS17)。上記特徴抽出部32により顔の特徴点が抽出されると、上記姿勢判定部35は、抽出された顔の特徴点の相対的な位置関係などにより姿勢(顔の向き)を判定する処理を行う(ステップS18)。ここで、登録すべき姿勢は、予め種々の姿勢が決められているものとする。このため、予め決められている姿勢の顔画像から抽出した顔の特徴量を姿勢変動データとして抽出するものとする。
すなわち、上記姿勢判定部35は、姿勢の判定結果が所望の姿勢(所定の姿勢のうち未収集の姿勢)であるか否かを判定する(ステップS19)。この姿勢判定により姿勢が所望の姿勢でないと判定された場合(ステップS19、NO)、上記処理部21では、上記表示制御部24により当該登録者に対して所望の姿勢となることを促す案内画面を上記表示装置13に表示し(ステップS22)、上記ステップS12へ戻る。この場合、上記表示装置13に表示する姿勢の変更を促す案内は、所定の順序で姿勢を変更させるような案内(たとえば、図2に示すような顔の向きを指示する案内)であっても良いし、任意の順序で姿勢を変更させるような案内であっても良い。
また、上記姿勢判定により姿勢が所望の姿勢であると判定された場合(ステップS19、YES)、上記姿勢データ収集部36では、上記特徴抽出部32により抽出された顔の特徴量を当該姿勢における顔の特徴量として収集する(ステップS20)。当該姿勢における顔の特徴量を収集すると、上記処理部21では、当該地点での所定の種々の姿勢における顔の特徴量(姿勢変動データ)の収集が完了したか否かを判定する(ステップS21)。
この判定により当該地点における姿勢変動データの収集が完了していないと判定した場合、つまり、当該地点で収集すべき種々の姿勢のうち未収集の姿勢があると判定した場合(ステップS21、YES)、上記処理部21では、上記表示制御部24により当該登録者に対して所望の姿勢(収集すべき種々の姿勢のうち未収集の姿勢)となることを促す案内画面を上記表示装置13に表示し(ステップS22)、上記ステップS12へ戻る。
また、上記判定により当該地点における姿勢変動データの収集が完了したと判定した場合(ステップS21、YES)、上記姿勢データ収集部36では、当該地点における姿勢変動データの収集を完了する。この際、上記姿勢データ収集部36では、当該地点(A、B、C地点)における姿勢変動データとして特徴ベクトルの分布(D、D、D)を構成する。
ある地点での姿勢変動データの収集が完了した場合(ステップS21、YES)、上記処理部21では、所定の全地点での姿勢変動データの収集が完了したか否かを判定する(ステップS23)。この判定により全地点での姿勢変動データの収集が完了していないと判定した場合(ステップS23、NO)、上記処理部21では、上記ステップS11へ戻り、姿勢変動データの収集が完了していない地点への移動を促す案内を上記表示制御部24により上記表示装置13に表示させる。なお、通常は、当該通路の通行順路(たとえば、カメラから遠い位置へ向かう順路)で各地点における姿勢変動データの収集を行うように案内を行う。たとえば、図1に示すような構成であれば、C地点、B地点、A地点の順で姿勢変動データの収集を行うような案内を行う。また、上記判定により全地点での姿勢変動データの収集が完了したと判定された場合(ステップS23、YES)、上記処理部21では、ステップS31へ進み、姿勢変動データ収集処理を終了して歩行データ収集処理へ移行する。
次に、歩行データ収集処理の例について説明する。
上記勢変動データ収集処理が完了すると、上記処理部21は、上記表示制御部24により実際に通路を歩行する旨の案内を表示装置13に表示させる(ステップS31)。また、上記カメラ12は、通路内の画像を連続的に撮影し(ステップS32)、撮影した画像を順次上記画像入力部22へ供給する(ステップS33)。上記画像入力部22に画像が入力されると、上記顔検出部31は、入力された画像から顔画像(顔の顔領域)を検出する処理を行う(ステップS34)。
顔画像が検出されると、上記位置判定部34は、検出された顔画像のサイズなどに基づいて当該人物(登録者)の当該通路内における位置を判定する(ステップS35)。また、上記特徴抽出部32は、上記顔検出部31により検出された顔画像から顔の特徴点及びそれらの特徴点に基づく顔の特徴量を抽出する処理を行う(ステップS36)。上記特徴抽出部32により顔の特徴点が抽出されると、上記姿勢判定部35は、抽出された顔の特徴点の相対的な位置関係などにより姿勢(顔の向き)を判定する処理を行う(ステップS37)。上記の処理によって得られた位置検出結果、特徴量、姿勢検出結果などのデータは、歩行データ収集部37内の図示しないメモリに蓄積される(ステップS38)。
また、上記歩行データ収集処理を開始した後、上記処理部21では、当該登録者による通路内の歩行が終了したか否かを判定するようになっている(ステップS39)。たとえば、上記処理部21は、上記位置判定部34による位置判定結果に基づいて当該登録者による通路内の歩行が終了したか否かを判定する。また、上記処理部21は、上記顔検出部31による顔の検出結果に基づいて当該登録者による通路内の歩行が終了したか否かを判定するようにしても良い。
当該登録者による通路内の歩行が終了したと判定されるまで(ステップS39、NO)、上記処理部21は、上記ステップS32〜S39の処理を繰り返し実行する。この結果、歩行が終了するまでのデータがメモリに蓄積される。
当該登録者による通路内の歩行が完了したと判定した場合(ステップS39、YES)、上記歩行データ収集部37は、所定の各地点周辺における歩行データを収集する処理を行う(ステップS40)。各地点周辺の歩行データは、上記位置判定部34による位置検出結果などに基づいて選別される。たとえば、上記歩行データ収集部37は、上記位置判定部34により推定される各地点を通行した時刻の近傍フレームから得られた特徴量を各地点周辺における歩行データとして選別し、それらのデータから各地点(A、B、C地点)周辺における特徴ベクトルの分布(DTA、DTB、DTC)を構成する。上記のような処理により、当該登録者が通路を実際に歩行した場合の各地点周辺における歩行データが収集される。
次に、統合処理の例について説明する。
姿勢変動データ収集処理と歩行データ収集処理とが完了すると、上記統合部38は、姿勢データ収集部36により収集された姿勢変動データと歩行データ収集部37により収集された歩行データとを統合する処理を行う(ステップS51)。ここで、姿勢変動データは、A、B、C地点での特徴ベクトルの分布D、D、Dとして収集されているものとする。また、歩行データは、A、B、C地点周辺での特徴ベクトルの分布DTA、DTB、DTCとして収集されているものとする。この場合、姿勢変動データと歩行データとは、上述したように、A、B、C地点における実際の歩行中の姿勢変動を含む特徴ベクトルの近似分布D´、D´、D´として統合される。すなわち、統合された辞書データとしての特徴ベクトルの近似分布D´、D´、D´は、それぞれD´=D+DTA、D´=D+DTB、D´=D+DTCとして構成される。
上記のような姿勢変動データと歩行データとの統合が成功した場合、つまり、辞書データの作成が成功した場合(ステップS52、YES)、上記統合部38は、作成した辞書データを当該登録者の登録データとして辞書データ部に登録する(ステップS54)。また、姿勢変動データあるいは歩行データが不足している場合などは、上記統合部38は、辞書データの作成に失敗したものと判断する(ステップS52、NO)。このような場合(ステップS52、NO)、上記処理部21では、エラー処理を行う(ステップS53)。エラー処理としては、たとえば、登録に失敗した旨を表示装置13に表示する処理などを行う。
上記のように、第1の実施の形態では、姿勢(顔の向き)を変動させた登録者の顔を撮影した複数の顔画像から姿勢変動データを収集し、さらに、実際に通路を歩行している登録者の顔を撮影した顔画像から歩行データを収集し、姿勢変動データと歩行データとを融合させた辞書データを作成し、作成した辞書データを通路内を歩行する人物を顔照合により認証するための辞書データとして登録するようにしたものである。これにより、単に姿勢変動に対応するだけでなく、実際に通路を歩行する際の傾向(予想しうる変動)を反映させた辞書データを作成することができる。この結果として、利用者に大きな負担をかけずに、高精度な顔照合が行える辞書データを作成し、登録することができる。
次に、第1の実施の形態の変形例について説明する。
上述した第1の実施の形態では、通路内の複数の地点において、姿勢変動データを収集することを前提として説明している。しかしながら、運用形態によっては、複数地点で姿勢変動データを収集しにくい状況もありうる。たとえば、ユーザへの負担軽減を優先させるために複数地点での姿勢変動データを収集しない場合、登録時において通路長が短く複数地点で姿勢変動データを収集できない場合などが考えられる。第1の実施の形態の変形例では、上記のような場合に、最低1回の姿勢変動データの収集(1つの地点での姿勢変動データの収集)により、上述した動作を実現するものである。
以下の説明では、上述した歩行者認証システムにおいて、たとえば、A地点のみで姿勢変動データを収集する場合を想定して説明する。
まず、A地点で収集されたデータより構成される特徴ベクトルの分布DについてR(θ)を姿勢変動パラメータとして、自己相関行列R=(1/n)Σ(R(θ)f)(R(θ)f)より求められたものと考える。すると、t=Tの近傍フレームより構成される特徴ベクトルの分布DTAを用いて予想しうる変動を含む事前分布(特徴ベクトルの分布)D´は、D´=D+DTAの処理により獲得できる。
さらに、A地点とB地点の姿勢変動データの相違について、R(θ´)を姿勢変動パラメータとして自己相関行列R´=(1/n)Σ(R(θ´)f)(R(θ´)f)によりB地点における姿勢変動データとしての特徴ベクトルの分布Dを推定出来る。従って,上記姿勢データ収集部36あるいは上記統合部38では、t=Tの近傍フレームより構成されるB地点周辺の歩行データとしての特徴ベクトルの分布DTBを用いて、特徴ベクトルの分布D´をD´=D+DTBにより生成することができる。同様な手法により、C地点についても、C地点の姿勢変動データとしての特徴ベクトルの分布Dを推定することができる。つまり、t=Tの近傍フレームより構成されるC地点周辺の歩行データとしての特徴ベクトルの分布DTCを用いて、特徴ベクトルの分布D´をD´=D+DTCにより生成することができる。
以上により、第1の実施の形態の変形例によれば、1つの地点で収集した姿勢変動データを用いて所定の各地点における姿勢変動データを確保することができ、歩行データと統合した辞書データを作成することが可能となる。この結果として、登録時のユーザの負担を軽減でき、照合精度が良い辞書データを効率的に作成できる。
次に、第2の実施の形態について説明する。
上記第2の実施の形態は、さらに、上記第1の実施の形態で説明した処理により作成される辞書データに、さらに、照明などの環境変動を統合した辞書データを作成するものである。顔照合処理においては、顔画像を撮影した際の環境によって照合精度が左右されることがある。たとえば、一般に、同じ明るさの環境で撮影された2つの顔画像を照合する場合に比べて、異なる明るさの環境で撮影された2つの顔画像を照合する場合あるいは顔を照らす光の方向が異なる環境で撮影された2つの顔画士を照合する場合は、照合精度が低くなる。このため、辞書データに環境変動を考慮した情報を統合することにより、照合精度を向上させることが可能となる。
以下に説明する第2の実施の形態では、環境変動としての照明変動に応じた情報を辞書データに統合するものである。
図9は、第2の実施の形態に係る歩行者認証システムの構成例を示すブロック図である。なお、ここでは、歩行者認証システムは、例えば、図1に示すような運用形態を想定するものとする。
上記歩行者認証システムは、歩行者認証装置111、カメラ12、表示装置13および複数の照明114などにより構成される。なお、図9に示す歩行者認証システムにおけるカメラ12及び表示装置13は、図1あるいは図4に示すものと同様であるため詳細な説明を省略する。なお、表示装置13の目前における登録者の種々の姿勢の顔画像を撮影するために、複数のカメラを種々の角度で設置するようにしても良い。これにより、姿勢変動データを収集するためのユーザの負担を軽減することが可能となる。この場合も、表示装置13に表示するガイダンスにより姿勢変動させた登録者の顔画像から姿勢変動データを得る場合と同等な姿勢変動データが得られる。
また、上記歩行者認証装置111は、図9に示すように、処理部121、画像入力部22、画像メモリ23、表示制御部24、辞書データ部25、通行制御部26および照明制御部127などにより構成されている。また、上記処理部121は、図4に示すように、各種のプログラムを実行することにより実現される機能として、顔検出部31、特徴抽出部32、認証部(照合部)33、位置判定部34、姿勢判定部35、姿勢データ収集部36、歩行データ収集部37、統合部(辞書データ作成部)138、環境データ収集部139などの機能を有している。ここで、図9に示す歩行者認証装置111と図4に示す歩行者認証装置11と同様な構成要素については、同一箇所に同一符号を付して詳細な説明を省略するものとする。
上記複数の照明114は、たとえば、表示装置13に近傍に設置される。上記複数の照明114は、表示装置13の目前における人物の顔を種々の方向や種々の明るさで照明するものである。これらの照明114は、人物の顔に対する撮影条件(照明などの環境)を意図的に変動させるために、上記歩行者認証装置111の照明制御部127により制御されるようになっている。
上記環境データ収集部139は、種々の環境(照明)条件における顔の特徴量を環境変動データとして収集する。上記環境データ収集部139では、種々の照明条件で撮影された顔画像から得られた顔の特徴量を環境変動データとして収集する。つまり、上記環境データ収集部139は、環境変動データとして、上記照明制御部127により制御される種々の照明条件で撮影された顔画像から得られた顔の特徴量を収集する。たとえば、上記環境データ収集部139では、ここで、環境変動パラメータをL(θi)すると、自己相関行例R=(1/n)Σ(L(θ)f)(L(θ)f)により行列Rの固有値とそれに対応する固有ベクトルが得られる。これが、環境変動データDであるものとする。
また、上記姿勢データ収集部36では、上記第1の実施の形態と同様な手法により、表示装置13の目前における姿勢変動データを収集する。つまり、上記姿勢データ収集部36は、表示装置13の目前における種々の姿勢の登録者の顔を撮影した顔画像から得られた顔の特徴量を姿勢変動データとして収集するものとする。ここで、姿勢変動パラーメータがR(θi)であるとすると、自己相関行例R=(1/n)Σ(R(θi)f)(R(θi)f)により行列Rの固有値とそれに対応する固有ベクトルが得られる。これが、姿勢変動データDPNLであるものとする。
また、上記歩行データ収集部37は、上記第1の実施の形態と同様に、上記通路内を歩行した人物の顔画像に関するデータを歩行データ(時系列パターン)として収集する。たとえば、上記歩行データ収集部37は、A地点で人物を検出した時刻(t=T)を推定し、t=Tの近傍フレームから抽出された顔の特徴量(特徴ベクトル)から作成される自己相関行列R=(1/2ε)Σ|t−TA|<ε(f)(f)を用いて、歩行データとしての特徴ベクトルの分布(部分空間)を生成する。
上記統合部(辞書データ作成部)38は、上記姿勢データ収集部36により収集された姿勢変動データDPNLと上記環境データ収集部139により収集された環境変動データDと上記歩行データ収集部37により収集された歩行データDとを統合して辞書データを作成する。なお、上記歩行データ収集部37により収集された歩行データDに上記姿勢データ収集部36により収集された姿勢変動データDPNLを投影した特徴ベクトルの分布(部分空間)と、上記歩行データ収集部37により収集された歩行データDに上記環境データ収集部139により収集された環境変動データDを射影した特徴ベクトルの分布(部分空間)とを辞書データとして作成するようにしても良い。
次に、第2の実施の形態の歩行者認証システムにおける登録処理時の登録者の動作について概略的に説明する。
上述しように、第2の実施の形態では、姿勢変動データと環境変動データと歩行データとを収集し、それらのデータを統合することにより、辞書データを作成する。ここで、姿勢変動データと環境変動データとは、表示装置13の目前を登録地点として、その地点における登録者の顔を撮影した画像から収集されるものとする。
図10は、姿勢変動データを収集する際の様子を模式的に示す図である。
図10に示すように、姿勢変動データを収集する場合、登録者は、表示装置13の目前で種々の姿勢となる。この際、登録者は、表示装置13に表示される姿勢を変更する旨のガイダンスに従って姿勢を変更する。このようなガイダンスに応じた姿勢の登録者の顔がカメラ12により撮影される。従って、姿勢変動データの収集処理では、ガイダンスに応じた種々の姿勢の登録者の顔画像を撮影し、それらの顔画像から姿勢変動データとしての顔の特徴量を収集するようになっている。
図11は、環境変動データを収集する際の様子を模式的に示す図である。
図11に示すように、環境変動データを収集する場合、上記表示装置13の目前の登録者は、種々の照明条件で顔画像が撮影される。この際、各照明114は、所定の種々の条件で制御される。それらの照明条件において、上記カメラ12は、登録者の顔画像を撮影する。すなわち、環境変動データの収集処理では、所定の種々の照明条件の元で登録者の顔画像を撮影し、それらの顔画像から環境変動データとしての顔の特徴量を収集するようになっている。
図12は、歩行データを収集する際の様子を模式的に示す図である。
図12に示すように、歩行データを収集する場合、歩行中の登録者の顔画像が撮影される。すなわち、歩行データの収集処理では、実際に登録者が歩行している状態で、当該登録者の顔画像を撮影し、それらの顔画像から歩行データとしての顔の特徴量を収集するようになっている。
次に、第2の実施の形態の歩行者認証システムにおける登録処理について説明する。
図13、図14及び図15は、第2の実施の形態としての辞書データの登録処理の例を説明するためのフローチャートである。
辞書データの登録処理は、姿勢変動データを収集する処理(姿勢変動データ収集処理)と、環境変動データを収集する処理(環境変動データ収集処理)と、実際に登録者が通路を歩行した際の歩行データを収集する処理(歩行データ収集処理)と、姿勢変動データ、環境変動データおよび歩行データを統合してそれらの統合したデータを辞書データとして登録する処理(統合処理)とを有している。
なお、図13、図14及び図15において、姿勢変動データ収集処理の例は、後述するステップS111〜S122の処理であり、環境変動データ収集処理の例は、後述するステップS131〜S144の処理であり、歩行データ収集処理の例は、後述するステップS151〜S160の処理であり、統合処理の例は、後述するステップS171〜S174の処理である。また、姿勢変動データ収集処理、環境変動データ収集処理および歩行データ収集処理は、図13、図14及び図15に示す順序に限定されるものではなく、任意の順序で実行するようにしても良い。
まず、姿勢変動データ収集処理の例について説明する。
登録が開始されると、上記表示制御部24は、登録者に対して表示装置13の目前(所榮の登録地点)へ移動する旨を案内する案内画面を上記表示装置13に表示する(ステップS111)。また、上記カメラ12は、表示装置13の目前の人物の顔を含む画像(顔画像)を撮影し(ステップS112)、撮影した画像を上記画像入力部22へ供給する(ステップS113)。上記画像入力部22に画像が入力されると、上記顔検出部31は、入力された画像から顔画像(顔の顔領域)を検出する処理を行う(ステップS114)。顔画像が抽出されると、上記位置判定部34は、検出された顔画像のサイズなどに基づいて当該人物(登録者)が所定の登録地点であるか否かを判定する(ステップS115)。この判定により当該登録者の位置が所定の登録地点でないと判定された場合(ステップS116、NO)、上記処理部21は、上記ステップS111へ戻り、上記表示制御部24により所定の登録地点へ移動する旨の案内を上記表示装置13に表示させる。
また、上記判定により当該登録者の位置が所定の登録地点であると判定された場合(ステップS116、YES)、上記特徴抽出部32は、上記顔検出部31により検出された顔画像から顔の特徴点及びそれらの特徴点に基づく顔の特徴量を抽出する処理を行う(ステップS117)。上記特徴抽出部32により顔の特徴点が抽出されると、上記姿勢判定部35は、抽出された顔の特徴点の相対的な位置関係などにより姿勢(顔の向き)を判定する処理を行う(ステップS118)。ここで、登録すべき姿勢は、予め種々の姿勢が決められているものとする。このため、予め決められている姿勢の顔画像から抽出した顔の特徴量を姿勢変動データとして抽出するものとする。
すなわち、上記姿勢判定部35は、姿勢の判定結果が所望の姿勢(所定の姿勢のうち未収集の姿勢)であるか否かを判定する(ステップS119)。この姿勢判定により姿勢が所望の姿勢でないと判定された場合(ステップS119、NO)、上記処理部21では、上記表示制御部24により当該登録者に対して所望の姿勢となることを促す案内画面を上記表示装置13に表示し(ステップS122)、上記ステップS112へ戻る。この場合、上記表示装置13に表示する姿勢の変更を促す案内は、所定の順序で姿勢を変更させるような案内(たとえば、図2に示すような顔の向きを指示する案内)であっても良いし、任意の順序で姿勢を変更させるような案内であっても良い。
また、上記姿勢判定により姿勢が所望の姿勢であると判定された場合(ステップS119、YES)、上記姿勢データ収集部36では、上記特徴抽出部32により抽出された顔の特徴量を当該姿勢における顔の特徴量として収集する(ステップS120)。当該姿勢における顔の特徴量を収集すると、上記処理部21では、当該地点での所定の種々の姿勢における顔の特徴量(姿勢変動データ)の収集が完了したか否かを判定する(ステップS121)。
この判定により当該地点における姿勢変動データの収集が完了していないと判定した場合、つまり、当該地点で収集すべき種々の姿勢のうち未収集の姿勢があると判定した場合(ステップS121、YES)、上記処理部21では、上記表示制御部24により当該登録者に対して所望の姿勢(収集すべき種々の姿勢のうち未収集の姿勢)となることを促す案内画面を上記表示装置13に表示し(ステップS122)、上記ステップS112へ戻る。
また、上記判定により当該地点における姿勢変動データの収集が完了したと判定した場合(ステップS121、YES)、上記姿勢データ収集部36では、当該地点における姿勢変動データの収集を完了する。この際、上記姿勢データ収集部36では、当該地点における姿勢変動データとして特徴ベクトルの分布DPNLを構成する。
上記表示装置13の目前(所定の登録地点)での姿勢変動データの収集が完了した場合(ステップS121、YES)、上記処理部21では、ステップS131へ進み、姿勢変動データ収集処理を終了して環境データ収集処理へ移行する。なお、複数の地点で上記姿勢変動データを収集する場合、上記第1の実施の形態と同様に、各地点において上述したような姿勢変動データを収集する処理を行う。また、上記第1の実施の形態の変形例で説明した手法により、所定の1地点で収集した姿勢変動データを用いて複数の地点(たとえば、A、B、C地点)における姿勢変動データを生成するようにしても良い。
次に、環境変動データ収集処理の例について説明する。
上記環境変動データ収集処理が完了すると、上記処理部21は、上記照明制御部127により所定の照明条件で各照明114を制御(点灯)する(ステップS131)。すると、上記カメラ12は、表示装置13の目前の人物の顔を含む画像(顔画像)を撮影し(ステップS132)、撮影した画像を上記画像入力部22へ供給する(ステップS133)。上記画像入力部22に画像が入力されると、上記顔検出部31は、入力された画像から顔画像(顔の顔領域)を検出する処理を行う(ステップS134)。顔画像が抽出されると、上記位置判定部34は、検出された顔画像のサイズなどに基づいて当該人物(登録者)が所定の登録地点であるか否かを判定する(ステップS135)。この判定により当該登録者の位置が所定の登録地点でないと判定された場合(ステップS136、NO)、上記処理部21は、上記表示制御部24により所定の登録地点へ移動する旨の案内を上記表示装置13に表示させ、上記ステップS132へ戻る。
また、上記判定により当該登録者の位置が所定の登録地点であると判定された場合(ステップS136、YES)、上記特徴抽出部32は、上記顔検出部31により検出された顔画像から顔の特徴点及びそれらの特徴点に基づく顔の特徴量を抽出する処理を行う(ステップS137)。上記特徴抽出部32により顔の特徴点が抽出されると、上記姿勢判定部35は、抽出された顔の特徴点の相対的な位置関係などにより姿勢(顔の向き)を判定する処理を行う(ステップS138)。ここで、種々の照明条件で撮影する顔画像は、所定の姿勢であるものとする。このため、上記姿勢判定部35は、姿勢の判定結果が所定の姿勢であるか否かを判定する(ステップS139)。この姿勢判定により所定の姿勢でないと判定された場合(ステップS140、NO)、上記処理部21では、上記表示制御部24により当該登録者に対して所定の姿勢となることを促す案内画面を上記表示装置13に表示し(ステップS141)、上記ステップS132へ戻る。
また、上記姿勢判定により姿勢が所望の姿勢であると判定された場合(ステップS140、YES)、上記姿勢データ収集部36では、上記特徴抽出部32により抽出された顔の特徴量を当該照明条件における顔の特徴量として収集する(ステップS142)。当該照明条件における顔の特徴量を収集すると、上記処理部21では、所定の種々の照明条件における顔の特徴量(環境変動データ)の収集が完了したか否かを判定する(ステップS143)。
この判定により環境変動データの収集が完了していないと判定した場合(ステップS143、YES)、上記処理部21では、別の照明条件(収集すべき種々の姿勢のうち未収集の姿勢)に変更し(ステップS144)、上記ステップS131へ戻る。これにより、別の照明条件で照明が制御され、その照明条件における顔の特徴量が収集される。
また、上記判定により環境変動データの収集が完了したと判定した場合(ステップS143、YES)、上記姿勢データ収集部36では、収集した顔の特徴量により環境変動データとしての特徴ベクトルの分布DPNLを生成する。これにより、上記処理部21では、ステップS151へ進み、環境変動データ収集処理を終了して歩行データ収集処理へ移行する。なお、複数の地点で上記環境変動データを収集する場合、各地点において上述したような環境変動データを収集する処理を行うようにすれば良い。また、上記第1の実施の形態の変形例で説明した手法により、所定の1地点で収集した環境変動データを用いて複数の地点(たとえば、A、B、C地点)における環境変動データを生成するようにしても良い。
次に、歩行データ収集処理の例について説明する。
上記環境変動データ収集処理が完了すると、上記処理部21は、上記表示制御部24により実際に通路を歩行する旨の案内を表示装置13に表示させる(ステップS151)。また、上記カメラ12は、通路内の画像を連続的に撮影し(ステップS152)、撮影した画像を順次上記画像入力部22へ供給する(ステップS153)。上記画像入力部22に画像が入力されると、上記顔検出部31は、入力された画像から顔画像(顔の顔領域)を検出する処理を行う(ステップS154)。
顔画像が検出されると、上記位置判定部34は、検出された顔画像のサイズなどに基づいて当該人物(登録者)の当該通路内における位置を判定する(ステップS155)。また、上記特徴抽出部32は、上記顔検出部31により検出された顔画像から顔の特徴点及びそれらの特徴点に基づく顔の特徴量を抽出する処理を行う(ステップS156)。上記特徴抽出部32により顔の特徴点が抽出されると、上記姿勢判定部35は、抽出された顔の特徴点の相対的な位置関係などにより姿勢(顔の向き)を判定する処理を行う(ステップS157)。上記の処理によって得られた位置検出結果、特徴量、姿勢検出結果などのデータは、歩行データ収集部37内の図示しないメモリに蓄積される(ステップS158)。
また、上記歩行データ収集処理を開始した後、上記処理部21では、当該登録者による通路内の歩行が終了したか否かを判定するようになっている(ステップS159)。たとえば、上記処理部21は、上記位置判定部34による位置判定結果に基づいて当該登録者による通路内の歩行が終了したか否かを判定する。また、上記処理部21は、上記顔検出部31による顔の検出結果に基づいて当該登録者による通路内の歩行が終了したか否かを判定するようにしても良い。
当該登録者による通路内の歩行が終了したと判定されるまで(ステップS159、NO)、上記処理部21は、上記ステップS32〜S39の処理を繰り返し実行する。この結果、歩行が終了するまでのデータがメモリに蓄積される。
当該登録者による通路内の歩行が完了したと判定した場合(ステップS159、YES)、上記歩行データ収集部37は、所定の各地点周辺における歩行データを収集する処理を行う(ステップS160)。各地点周辺の歩行データは、上記位置判定部34による位置検出結果などに基づいて選別される。たとえば、上記歩行データ収集部37は、上記位置判定部34により推定される各地点を通行した時刻の近傍フレームから得られた特徴量を各地点周辺における歩行データとして選別し、それらのデータから各地点(A、B、C地点)周辺における特徴ベクトルの分布(DTA、DTB、DTC)を構成する。上記のような処理により、当該登録者が通路を実際に歩行した場合の各地点周辺における歩行データが収集される。
次に、統合処理の例について説明する。
姿勢変動データ収集処理と歩行データ収集処理とが完了すると、上記統合部38は、姿勢データ収集部36により収集された姿勢変動データと、環境データ収集部139により収集された環境変動データと、歩行データ収集部37により収集された歩行データとを統合する処理を行う(ステップS171)。ここで、姿勢変動データ、環境変動データおよび歩行データの統合処理は、上述したように、姿勢変動データとしての特徴ベクトルの分布(部分空間)、環境変動データとしての特徴ベクトルの分布(部分空間)および歩行データとしての特徴ベクトルの分布(部分空間)をそれぞれ射影した特徴ベクトルの分布(部分空間)として辞書データを作成するものである。
上記のような姿勢変動データ、環境変動データ及び歩行データの統合が成功した場合、つまり、辞書データの作成が成功した場合(ステップS172、YES)、上記統合部138は、作成した辞書データを当該登録者の登録データとして辞書データ部25に登録する(ステップS174)。また、姿勢変動データ、環境データあるいは歩行データが不足している場合などは、上記統合部138は、辞書データの作成に失敗したものと判断する(ステップS172、NO)。このような場合(ステップS172、NO)、上記処理部21では、エラー処理を行う(ステップS173)。エラー処理としては、たとえば、登録に失敗した旨を表示装置13に表示する処理などを行う。
上記のように、第2の実施の形態では、姿勢(顔の向き)を変動させた登録者の顔を撮影した複数の顔画像から姿勢変動データを収集し、照明条件を変動させた状態で撮影した登録者の複数の顔画像から環境変動データを収集し、さらに、実際に通路を歩行中の登録者の顔を撮影した顔画像から歩行データを収集し、姿勢変動データと環境変動データと歩行データとを融合させた辞書データを作成し、作成した辞書データを通路内を歩行する人物を顔照合により認証するための辞書データとして登録するようにしたものである。
これにより、第2の実施の形態の歩行者認証システムでは、姿勢変動および環境変動などに対応するだけでなく、実際に通路を歩行する際の傾向(予想しうる変動)を反映させた辞書データを作成することができる。この結果として、利用者に大きな負担をかけずに、高精度な顔照合が行える辞書データを作成し、登録することができる。
次に、第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態では、顔写真あるいは記憶媒体としてのメモリに記憶されている顔画像データから姿勢変動データを収集する。さらに、姿勢変動データを収集した人物の歩行データについては、カメラにより撮影した顔画像から得られた特徴量と姿勢変動データとの照合により一致した人物あるいは管理者が指定した人物が通路を歩行中に収集する。すなわち、第3の実施の形態は、人物(登録者)に登録処理を意識させずに、辞書データを作成するものである。なお、以下に説明する第3の実施の形態の処理は、姿勢変動データを収集するための顔画像の入力元が写真あるいは記憶媒体であること以外は上記第1の実施の形態(第1の実施の形態の変形例)とほぼ同様な流れで実施される処理であるものとする。
図16は、第3の実施の形態に係る歩行者認証システムの構成例を示す図である。
図16に示す歩行者認証システムでは、歩行者認証装置211に読取装置215が接続された構成となっている。上記読取装置215は、顔を含む画像の画像データを記録媒体(たとえば、写真などの顔画像が印刷されている印刷物、あるいは、顔画像データをメモリに記憶した記憶媒体)から読み取るためのスキャナあるいはメモリリーダなどである。また、図16に示す歩行者認証装置211の構成例では、図4に示す第1の実施の形態に係る歩行者認証装置211の構成例に加えて読取装置215から画像データを入力するためのインターフェース228を具備している。なお、図16に示す歩行者認証装置211では、図4に示す歩行者認証装置211の構成と同様な部分については同一箇所に同一符号を付して詳細な説明を省略するものとする。
上記インターフェース228は、読取装置215から画像データを入力するためのものである。たとえば、読取装置215がスキャナである場合、上記インターフェース228は、上記スキャナが顔を含む画像が印刷されている写真などの印刷物から画像を光学的に読み取って電気信号に変換した画像(顔画像)データを入力する。また、上記読取装置215がメモリリーダである場合、上記インターフェース228は、顔を含む画像のデータが記憶されている記憶媒体としてのメモリから上記メモリリーダが読み出した画像(顔画像)データを入力する。
第3の実施の形態に係る歩行者認証装置211では、写真あるいは記憶媒体から姿勢変動データを生成するための顔画像を取得する。このため、第3の実施の形態の歩行者認証装置211では、所望の種々の姿勢における顔画像が全て収集できない場合も想定される。このような場合であっても、図16に示す姿勢データ収集部236では、上記インターフェース228から入力した各画像における顔画像から姿勢変動データを収集する。たとえば、2種類の姿勢の顔画像しか得られなかった場合であっても、上記姿勢データ収集部236は、それらの顔画像から姿勢変動データを生成する。また、たとえば、コンピュータグラフィックス技術などを用いて、上記インターフェース228から得られた顔画像から種々の姿勢の顔画像を擬似的に作成し、それらの顔画像から姿勢変動データを収集あるいは生成するようにしても良い。すなわち、上記姿勢データ収集部236では、上記インターフェース228を介して得られた画像だけから姿勢変動データを生成する。
また、上記歩行データ収集部37は、上記第1の実施の形態で説明したように、上記通路を実際に歩行している人物を撮影した画像から歩行データを収集する。但し、第3の実施の形態では、登録処理として表示装置13に表示した案内に従って通路を歩行させた人物の顔画像を収集するシステムではない(つまり、第3の実施の形態では、人物(登録者)に意識させずに歩行データを収集するシステムである)。このため、歩行者認証装置211は、当該人物に意識させない状態で人物を特定し、その特定された人物の歩行データを収集する。
たとえば、歩行中の人物は、カメラ12が撮影した歩行中の人物の顔画像から得られた特徴量(特徴ベクトル)と予め写真あるいはメモリから収集した顔画像に基づいて生成された姿勢変動データ(特徴ベクトルの分布)との照合によって特定する。また、上記カメラ12で撮影した画像を監視している管理者が人物を特定し、その特定した人物を示す情報を上記管理者が図示しない操作部により入力するようにしても良い。
次に、上記のような第3の実施の形態の歩行者認証システムにおける登録処理について説明する。
図17及び図18は、第3の実施の形態に係る辞書データの登録処理の例を説明するためのフローチャートである。
図17及び図18において、後述するステップS211〜S223の処理は、第3の実施の形態としての姿勢変動データ収集処理であり、後述するステップS231〜S240の処理は、第3の実施の形態としての歩行データの収集処理であり、後述するステップS51〜S54の処理は、第3の実施の形態としての統合処理である。なお、以下の説明では、図17及び図18に示す処理おいて、図7及び図8と同等な処理については、詳細な説明を省略するものとする。
まず、管理者は、登録すべき人物の顔が写っている写真あるいは登録すべき人物の顔画像データが記憶されている記憶媒体を読取装置215により読み取らせる。上記読取装置215により読み取った顔を含む画像の画像データは、上記インターフェース228により歩行者認証装置211に取り込まれる。こららの画像データは、画像メモリ23などに格納される。上記インターフェース228を介して画像データが入力されると、歩行者認証装置211の処理部221では、入力した各画像について順次後述する処理を施す。
すなわち、上記インターフェース228により画像データが入力されると、上記顔検出部31は、入力された画像データから顔画像(顔の領域)を検出する処理を行う(ステップS214)。顔画像が抽出されると、上記特徴抽出部32は、上記顔検出部31により検出された顔画像から顔の特徴点及びそれらの特徴点に基づく顔の特徴量を抽出する処理を行う(ステップS217)。上記特徴抽出部32により顔の特徴点が抽出されると、上記姿勢判定部35は、抽出された顔の特徴点の相対的な位置関係などにより姿勢(顔の向き)を判定する処理を行う(ステップS218)。
また、上記姿勢判定部35により姿勢が判定されると、上記姿勢データ収集部236は、上記特徴抽出部32により抽出された顔の特徴量を当該姿勢における顔の特徴量として収集する(ステップS220)。当該姿勢における顔の特徴量を収集すると、上記処理部221では、姿勢変動データを収集するための次の顔画像データがあるか否かを判定する(ステップS221)。上記処理部221では、たとえば、読取装置215が読み取っていない画像データであるか否か、あるいは、上記インターフェース228により入力した全ての画像データについて顔の特徴量の収集が完了したか否かにより、姿勢変動データを収集するための次の顔画像データがあるか否かを判定する。
上記判定により姿勢変動データを収集するための次の顔画像データがあると判定した場合(ステップS221、NO)、上記処理部221は、上記ステップS211あるいは上記ステップS213からの処理を繰り返し実行する。
また、上記判定により姿勢変動データを収集するための次の顔画像データがないと判定した場合(ステップS221、NO)、上記姿勢データ収集部236は、上記ステップS220で収集した顔の特徴量(インターフェース228により入力した各画像データから得られた特徴量)により姿勢変動データを生成する(ステップS222)。なお、通路内の複数地点における姿勢変動データが必要である場合、上記姿勢データ収集部236は、上記第1の実施の形態の変形例で説明した手法により、通路内の各地点における姿勢変動データを生成するようにしても良い。
当該人物の姿勢変動データを生成すると、上記処理部221は、生成された姿勢変動データを当該人物の辞書データとして一旦辞書データ部25に登録する(ステップS223)。これにより、上記歩行者認証装置211では、姿勢変動データを辞書データとして人物の認証処理(顔照合処理)が実行可能な状態となる。ここで、姿勢変動データを一旦辞書データとして登録するのは、歩行データを収集すべき人物を顔照合により抽出(特定)するためである。
すなわち、上記のような処理により姿勢変動データが辞書データとして辞書データ部25に登録されている状態において、上記歩行者認証装置211では、上記カメラ12により撮影した画像から得られる特徴量と辞書データとを照合(顔照合)することにより人物の認証処理を行う(ステップS230)。この認証処理によって歩行データを収集する必要のない人物が特定された場合、つまり、歩行データが統合済みの辞書データの人物が特定された場合(ステップS231、NO)、上記処理部221は、上記ステップS230へ戻り、認証処理を繰り返し実行する。
また、上記認証処理によって、姿勢変動データが辞書データとして登録されている人物、つまり、歩行データが統合されていない辞書データの人物が特定された場合(ステップS231、YES)、上記処理部221では、当該人物の歩行データの収集処理を行う(ステップS232〜S240)。なお、ステップS232〜S240の処理は、上記第1の実施の形態で説明した上記ステップS32〜S40の処理と同様である。このため、ステップS232〜S240の処理については、詳細な説明を省略する。
上記歩行データの収集処理が完了すると、上記処理部221は、姿勢変動データと歩行データとの統合及び登録(更新)処理を行う(ステップS251〜S254)。なお、ステップS251〜S254の処理は、上記第1の実施の形態で説明した上記ステップS51〜S54の処理と同様である。このため、ステップS251〜S254の処理については、詳細な説明を省略する。
上記のような第3の実施の形態の歩行者認証装置では、写真あるいは記憶媒体から人物の顔を含む画像の複数の画像データを読み込み、それらの読み込んだ画像データから特徴量を抽出し、それらの特徴量から当該人物の姿勢変動データを生成し、さらに、生成した姿勢変動データと歩行データとを統合した辞書データを生成し、生成した辞書データを登録する。これにより、第3の実施の形態の歩行者認証装置によれば、登録者に対して辞書データの登録処理を意識させることなく、当該登録者の辞書データを生成及び登録することができる。
なお、第3の実施の形態の変形例として、以下のような形態で姿勢変動データを収集するようにしても良い。たとえば、ある人物の顔画像が複数の異なる記憶媒体に記録されている場合、上記歩行者認証装置211では、それらの記憶媒体から当該人物の顔画像を順次取り込んで姿勢変動データを収集するようにしても良い。また、1つの記憶媒体に複数の人物の顔画像が記録されている場合、それらの顔画像について顔照合処理を行い、各人物ごとの顔画像を抽出し、それらの顔画像により各人物ごとの姿勢変動データを収集するようにしても良い。
第1の実施の形態に係る歩行者認証システムの運用形態の例を説明するための図である。 表示装置に表示される案内画面の例を示す図である。 A、B、C地点の人物を撮影した場合の顔画像のサイズの例を示す図である。 第1の実施の形態に係る歩行者認証システムの構成例を示すブロック図である。 A、B、C地点付近の特徴ベクトルの分布を特徴空間上にマッピングした例を示している。 歩行データと姿勢変動データとの統合処理を概念的に示す図である。 第1の実施の形態としての辞書データの登録処理における姿勢変動データ収集処理を説明するためのフローチャートである。 第1の実施の形態としての辞書データの登録処理における歩行データ収集処理と統合処理を説明するためのフローチャートである。 第2の実施の形態に係る歩行者認証システムの構成例を示すブロック図である。 姿勢変動データを収集する際の様子を模式的に示す図である。 環境変動データを収集する際の様子を模式的に示す図である。 歩行データを収集する際の様子を模式的に示す図である。 第2の実施の形態としての辞書データの登録処理における姿勢変動データ収集処理を説明するためのフローチャートである。 第2の実施の形態としての辞書データの登録処理における環境変動データ収集処理を説明するためのフローチャートである。 第2の実施の形態としての辞書データの登録処理における歩行データ収集処理と統合処理を説明するためのフローチャートである。 第3の実施の形態に係る歩行者認証システムの構成例を示す図である。 第3の実施の形態としての辞書データの登録処理における姿勢変動データ収集処理を説明するためのフローチャートである。 第3の実施の形態としての辞書データの登録処理における歩行データ収集処理と統合処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
11、111、211…歩行者認証装置、12…カメラ、13…表示装置、21、121、221…処理部、22…画像入力部、23…画像メモリ、24…表示制御部、25…辞書データ部、26…通行制御部、31…顔検出部、32…特徴抽出部、33…認証部、34…位置判定部、35…姿勢判定部、36、236…姿勢データ収集部、37…歩行データ収集部、38、138…統合部、114…照明、127…照明制御部、139…環境データ収集部、215…読取装置、228…インターフェース

Claims (10)

  1. 歩行者を認証するための辞書データを登録する登録装置において、
    画像を入力する画像入力手段と、
    この画像入力手段により入力した画像から人物の顔画像を検出する顔検出手段と、
    前記画像入力手段により入力した登録者の種々の姿勢の顔を撮影した複数の画像における複数の顔画像から得られる複数の顔データを収集する第1のデータ収集手段と、
    前記画像入力手段により入力した歩行中の前記登録者の顔を撮影した複数の画像における複数の顔画像から得られる複数の顔データを収集する第2のデータ収集手段と、
    前記第1のデータ収集手段により収集された顔データと前記第2のデータ収集手段により収集された顔データとを統合する統合手段と、
    この統合手段により統合したデータを前記登録者の辞書データとして記憶する記憶手段と、
    を有することを特徴する辞書データの登録装置。
  2. さらに、前記顔検出手段により検出した顔画像における姿勢を判定する姿勢判定手段を有し、
    前記第1のデータ収集手段は、前記姿勢判定手段による所望の姿勢であると判定された顔画像から得られる顔データを収集する、
    ことを特徴とする前記請求項1に記載の辞書データ登録装置。
  3. 前記第1のデータ収集手段は、所定地点に存在する前記登録者の種々の姿勢の顔を撮影した複数の画像における複数の顔画像から得られる複数の顔データを収集し、
    前記第2のデータ収集手段は、前記所定地点周辺を歩行中の前記登録者を撮影した複数の画像における複数の顔画像から得られる複数の顔データを収集する、
    ことを特徴とする前記請求項1又は2に記載の辞書データ登録装置。
  4. さらに、前記顔検出手段により検出された顔画像に基づいて前記登録者の位置を判定する位置判定手段を有し、
    前記第2のデータ収集手段は、前記位置判定手段により前記所定地点周辺を歩行中であると判定された前記登録者の顔を撮影した複数の画像から得られる顔データを収集する、
    ことを特徴とする前記請求項3に記載の辞書データ登録装置。
  5. 歩行者を認証するための辞書データを登録する登録装置において、
    画像を入力する画像入力手段と、
    この画像入力手段により入力した画像から人物の顔画像を検出する顔検出手段と、
    前記画像入力手段により入力した登録者の種々の姿勢の顔を撮影した複数の画像における複数の顔画像から得られる複数の顔データを収集する第1のデータ収集手段と、
    前記画像入力手段により入力した照明条件を変動させて前記登録者の顔を撮影した複数の画像における複数の顔画像から得られる複数の顔データを収集する第2のデータ収集手段と、
    前記第1のデータ収集手段により収集された顔データと前記第2のデータ収集手段により収集された顔データとを統合する統合手段と、
    この統合手段により統合したデータを前記登録者の辞書データとして記憶する記憶手段と、
    を有することを特徴する辞書データの登録装置。
  6. さらに、前記登録者に対して姿勢の変動を促す案内を表示する表示手段を有する、
    ことを特徴とする前記請求項1乃至5に記載の辞書データの登録装置。
  7. 前記画像入力手段は、認証対象者が歩行する通路内の画像を連続的に撮影するカメラから画像を順次入力するものである、
    ことを特徴とする前記請求項1乃至5に記載の辞書データの登録装置。
  8. 前記画像入力手段は、登録者の顔を含む画像が記録されている記録媒体から画像データを入力するものである、
    ことを特徴とする前記請求項1乃至5に記載の辞書データの登録装置。
  9. 歩行者を認証するための辞書データの登録方法であって、
    登録者の種々の姿勢の顔を撮影した複数の画像を入力し、
    それらの入力画像から種々の姿勢の顔画像を検出し、
    それらの種々の姿勢の顔画像から得られる複数の顔データを前記登録者の姿勢変動データとして収集し、
    歩行中の前記登録者の顔を撮影した複数の画像を入力し、
    それらの入力画像から歩行中の変動を含む複数の顔画像を検出し、
    それらの歩行中の変動を含む顔画像から得られる複数の顔データを前記登録者の歩行データとして収集し、
    前記姿勢変動データと前記歩行データとを統合し、
    この統合したデータを前記登録者の辞書データとして記憶手段に記憶する、
    ことを特徴する辞書データの登録方法。
  10. 歩行者を認証するための辞書データの登録方法であって、
    登録者の種々の姿勢の顔を撮影した複数の画像を入力し、
    それらの入力画像から種々の姿勢の顔画像を検出し、
    それらの種々の姿勢の顔画像から得られる複数の顔データを前記登録者の姿勢変動データとして収集し、
    照明条件を変動させて前記登録者の顔を撮影した複数の画像を入力し、
    それらの入力画像から照明変動を含む複数の顔画像を検出し、
    それらの照明変動を含む顔画像から得られる複数の顔データを前記登録者の環境変動データとして収集し、
    前記姿勢変動データと前記環境変動データとを統合し、
    この統合したデータを前記登録者の辞書データとして記憶手段に記憶する、
    ことを特徴する辞書データの登録方法。
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