JP2008241990A - 複合光学素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ガラス基材上に重合性組成物の重合によって形成した樹脂からなる複合光学素子において熱的な強度が大きな複合光学素子を提供する。
【解決手段】 ガラス基材上に樹脂を積層してなる複合光学素子において、積層された樹脂の中心厚さをx[mm]、積層された樹脂の最大厚部分と最小厚部分の厚さの差をy[mm]、積層された樹脂の−50℃における破壊強度をf[MPa]とするとき、前記複合光学素子が
0≦y≦−x+f/60
(ただし、0<x≦f/60)
なる条件を満たす複合光学素子。
【選択図】 なし

Description

本発明は、カメラ等の撮像光学系、表示デバイス等の投影光学系、画像表示装置等の観察光学系などの光学系に用いる、透明樹脂とガラス基材とが一体となった複合光学素子に関するものであり、特に成形後の環境変化によっても積層された樹脂にクラックの発生しない複合光学素子に関する。
近年、デジタルカメラをはじめとした撮像デバイスにおいては小型化・薄型化が求められている。これらを実現するための手段として、光学ガラス基材上にエネルギー硬化型の樹脂を積層することで、ガラスと樹脂とが一体となった複合光学素子が提案されている。 複合光学素子を作製・取り扱う上では基材の変形や割れ、積層された樹脂のクラック発生などが問題となる場合がある。そこで、ガラス基材上に紫外線硬化型樹脂層を形成する際に、重合度を60−90%と変化させることでヒートサイクル特性等を向上することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、積層された樹脂層には完全に硬化していないものが含まれているために、経時的に材料特性が変化し、環境変化による樹脂クラック耐性への信頼性が失われてしまうという問題があった。
特開2006−76026号公報
本発明は、ガラス基材上にエネルギー硬化型樹脂を一体に形成した複合光学素子において、ガラス基材と積層された樹脂形成時の硬化収縮によって樹脂内部に応力が発生した場合でもクラックが発生しない複合素子を提供することを課題とするものである。
本発明は、ガラス基材上に樹脂を積層してなる複合光学素子において、積層された樹脂の中心厚さをx[mm]、積層された樹脂の最大厚部分と最小厚部分の厚さの差をy[mm]、積層された樹脂の−50℃における破壊強度をf[MPa]とするとき、前記複合光学素子が
0≦y≦−x+f/60
(ただし、0<x≦f/60)
なる条件を満たす複合光学素子である。
また、樹脂の中心厚さが10mm以下の範囲にある前記の複合光学素子である。
また、樹脂がエネルギー硬化型樹脂である前記の複合光学素子である。
ガラス基材上に透明樹脂が積層された複合光学素子において透明樹脂の破壊強度と形状を特定の関係に設定することによって複合光学素子の環境変化による樹脂クラックの発生を防止した複合光学素子を提供するものである。
本発明は、ガラス基材上にエネルギー硬化型樹脂を一体に形成した複合光学素子において、積層された樹脂形成時の硬化収縮によって樹脂内部に応力が発生した場合、あるいは樹脂内部に応力が発生した場合でも、形成する樹脂層の厚さ、破壊強度を所定の大きさとすることによってクラックが発生しない複合素子を提供するが可能であることを見出したものである。
本発明の光学素子の一例を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の複合素子の製造方法を説明する図である。
形成すべき光学面の形状に合致した金型1に、重合性組成物2を滴下し、上方よりガラス基材3を降下し、重合性組成物2を所定の形状に押し拡げる。
次いで、ガラス基材3を介して紫外線4を所定のエネルギーで照射して重合性組成物2を硬化した。重合性組成物の硬化後、金型1より離型して、紫外線硬化型樹脂とガラス基材3とが一体となった複合光学素子5を作製する。
金型1の形状は曲率一定の球面状であっても良いし、部分的に曲率の異なる非球面状であっても良く、さらに平面であっても良い。また、金型の凹凸形状は適宜選択できる。
ガラス基材3についても、曲率一定の球面状であっても良いし、部分的に曲率の異なる非球面状であっても良く、さらに平面であっても良い。また、該ガラス基材の凹凸形状は適宜選択できる。
本発明は、ガラス基材上に樹脂を積層してなる複合光学素子において、積層された樹脂の中心厚さをx[mm]、積層された樹脂の最大厚部分と最小厚部分の厚さの差をy[mm]、積層された樹脂の−50℃における破壊強度をf[MPa]とするとき、前記複合光学素子が
0≦y≦−x+f/60
(ただし、0<x≦f/60)
なる条件を満たすことを特徴とする複合光学素子である。
上記の式におけるy(mm)は、積層された樹脂の最大厚さと最小厚さの差であり、積層された樹脂の厚さは複合光学素子の光軸と平行な、樹脂中を通過する軸の長さである。 積層された樹脂が両凹形状であれば、最大厚さは周縁部の肉厚となり、最小厚さは光軸が通過する部分の樹脂厚さとなる。
また、積層された樹脂が両凸形状であれば、最大厚さは光軸が通過する中心部の樹脂厚さであり、最小厚さは周縁部の肉厚となる。積層された樹脂が平行平板状であればyの値は0となる。
また、積層された樹脂がその他の形状であっても、複合光学素子の光軸に平行で樹脂を通過する軸の長さの最大値と最小値を選ぶことで、y(mm)を規定することができる。y(mm)は樹脂最大厚から最小厚を減じた値であるから、正の値をとる。
fは、積層された樹脂の長さ5mm、幅1mm、厚さ1mmの試験片を動的粘弾性測定装置(ティー・エイ・インスツルメント社 DMA Q800)によって3点曲げ試験により測定した、−50℃における破壊強度であり、単位はMPaである。
本発明の複合光学素子が用いられる光学製品は−50〜80℃での環境耐性が必要となる。通常、線膨張係数の大きく異なる材料を積層した物品では、環境の変化によって部材の剥離やクラックの発生が懸念される。本発明の複合光学素子においても、積層された樹脂とガラス基材の熱線膨張係数の違いから、温湿度などの環境変化より部材に応力が発生し、剥離やクラックが発生する。
本発明の複合光学素子の積層された樹脂とガラス基材に働く応力は、樹脂を硬化させた温度より低温の環境においては、積層された樹脂よりもガラス基材の収縮量のほうが小さいため、当該樹脂には中心から外側へ向かう引張応力が発生している。一方、樹脂を硬化させた温度より高温の環境においては、積層された樹脂の方がガラス基材よりも大きく膨張するため、当該樹脂には外側から中心へ向かう圧縮応力が発生する。
また、本発明の複合光学素子に求められる−50〜80℃の温度領域では−50℃の方がより大きな応力が樹脂に発生することを見出したものである。
本発明に用いられるエネルギー硬化型樹脂としては、熱硬化型樹脂や紫外線硬化型樹脂が挙げられ、メタクリル酸、アクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ノニルフェニル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)クリレート、ジメチロールトリシクロデカンジ(メタ)アクリレート、イソボルニルメタクリレート、トリメチルプロパン(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、9,9−ビス(4−(2−アクリロイルオキシエトキシ)フェニル)フルオレン等のモノマーあるいはオリゴマーの一種もしくは複数種を組み合わせて用いることができる。
なお、(メタ)アクリレートは、アクリレート、メタクリレートのいずれか一種を含有するものを意味する。
これらエネルギー硬化型樹脂の硬化に用いる反応開始剤としては、ベンゾフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オンなどを挙げることができる。
以下に、実施例、比較例を示し本発明を説明する。
実施例1−1
9,9−ビス(4−(2−アクリロイルオキシエトキシ)フェニル)フルオレンの99.5重量部に、ベンゾフェノンの0.5重量部を添加してよく混合した。この紫外線硬化可能なモノマーを、直径20mmの平板ガラス基材(BK7)上に適量滴下し、上方より直径10mmの平面を有する金型を押し当て、モノマー層の厚さが1.1mmになるように調整した。このとき、当該金型とガラス基材の中心軸が一致するように部材を配置した。
金型と平板ガラス基材との間隔を1.1mmに保ちながら、ガラス基材を通して紫外線を照射した後、樹脂を金型より離型して、ガラス基材と樹脂とが一体となった複合素子を得た。
当該複合光学素子は、直径20mmの平板ガラス基材(BK7)の片面の中心に、直径10mm、厚さ1.1mmの平面樹脂が積層した構造を有する。
次いで、10個の複合光学素子をサンプルとして使用し各試験温度ごとに試験をし、その結果を表1に示す。
これらの結果から、樹脂のクラックの発生には−50℃での樹脂の破壊強度に関係しているすることが分かった。
Figure 2008241990
実施例1−2
所定の曲率を有する金型と平面ガラス基材を用いて、中心樹脂厚さ及び肉厚差の異なる複合光学素子を作製した。この試験に用いた複合光学素子の作製方法と形状は以下のとおりである。
9,9−ビス(4−(2−アクリロイルオキシエトキシ)フェニル)フルオレンの99.5重量部に、ベンゾフェノンの0.5重量部を添加してよく混合した。この紫外線硬化可能なモノマーを、直径20mmの平板ガラス基材(BK7)上に適量滴下し、上方より直径10mmの金型を押し当て、モノマー層を所定の厚さに調整した。このとき、当該金型とガラス基材の中心軸が一致するように部材を配置した。
金型と平板ガラス基材との間隔に保ちながら、ガラス基材を通して紫外線を照射した後、樹脂を金型より離型して、ガラス基材と樹脂とが一体となった複合素子を得た。
当該複合光学素子は、直径20mmのガラス基材(BK7)の片面の中心に、直径10mmの表面に所定の曲率をもつ樹脂が積層した構造を有する。
この複合光学素子を温度サイクル試験し、樹脂クラックの発生率と樹脂形状との関係を表2に示す。
複合光学素子に積層された樹脂の中心厚さが同じであっても、肉厚差が増大すると−50℃の環境で樹脂クラックが発生した。また、当該複合光学素子に積層された樹脂の肉厚差が同一であっても、中心樹脂厚が増大すると温度サイクル試験で樹脂クラックが発生した。これより、積層された樹脂に発生する応力は、中心樹脂厚さx(mm)と肉厚差y(mm)に関係していることを分かった。
Figure 2008241990
また、これらのことから、積層された樹脂の形状(肉厚差)と、この樹脂の−50℃での破壊強度とが相関関係を持っていることが分かった。
以上の結果を図2ないし図4に示した。
図2から4は、複合光学素子に積層された樹脂の形状と、当該複合光学素子を温度サイクル試験したときのクラック発生限界を調べた結果である。図2から4の網掛け部分の形状の積層樹脂は、温度サイクル試験によっても樹脂クラックの発生しなかった形状領域である。
また、図2から4の網掛け部分の形状の積層樹脂は、温度サイクル試験によっても樹脂クラックの発生しなかった形状領域である。
図2の複合光学素子に使用した樹脂はメチル(メタ)アクリレートであって、当該樹脂の−50℃における破壊強度は98MPaであった。
図3の複合光学素子に使用した樹脂はジメチロールトリシクロデカンジアクリレート(共栄社化学製DCP−A)であって、当該樹脂の−50℃における破壊強度は128MPaであった。
図4の複合光学素子に使用した樹脂は9,9−ビス(4−(2−アクリロイルオキシエトキシ)フェニル)フルオレンであって、当該樹脂の−50℃における破壊強度は128MPaであった。
これらの結果から、肉厚差y[mm]、積層された樹脂の−50℃における破壊強度をf[MPa]とするとき、
y≦f/60
なる条件を満たすとクラックの発生しないことを求めた。
さらに、積層された樹脂の中心厚さが厚くなると硬化時の硬化収縮量が大きくなり、これに伴って発生する硬化型樹脂の内部応力も大きくなる。同一の樹脂を同一の硬化条件で硬化した場合でも、樹脂の中心厚さが大きいときほど樹脂に発生する内部応力は大きくなり、環境変化による樹脂クラックが発生する。このため、樹脂クラックを防止する観点からは、樹脂の中心厚さはより薄い必要がある。
積層された樹脂の中心厚さをx[mm]とするとき、前記複合光学素子が
0≦y≦−x+f/60
(ただし、0<x<f/60)
なる条件を満たすことが好ましい。
この条件を満たすことにより、より精度の厳しい高品質な複合光学素子においても、温度変化によって、積層された樹脂にクラックが発生しないばかりでなく、樹脂の光学面の形状が発生した引張応力あるいは圧縮応力によって変形することも防止できる。
また、ガラス基材上に積層された樹脂の厚さが10mmより大きい場合では、紫外線および熱硬化型樹脂いずれにおいても深部硬化性や硬化収縮による形状保持が困難であることから、樹脂の中心厚さは10mm以下であることが好ましい。
実施例2−1
モノマーとして、メチルメタクリレートを99.5重量部、光重合開始剤としてベンゾフェノンを0.5重量部配合した重合性組成物を曲率半径200mmの凹面を有する金型に充填し、上方にカップリング剤による表面処理を施した曲率半径80mmの凸面を有する直径20mmのガラス基材(BK7)を被せて、ガラス面と重合性組成物面とが界面を形成するようにした。金型の曲率および、ガラス基材と金型との距離を適宜選択することで、積層される樹脂の中心厚さxと肉厚差yを制御することができる。
次いで、照明装置(住田光学製 LS−165UV)で405nm光における照度が200mW/cm2となるようにして2分間、ガラス基材を通して照射をした。照射終了後、金型より樹脂を離型し、ガラス基材と樹脂とが一体となった複合光学素子を得た。
得られた複合光学素子に積層された樹脂の中心厚さxは0.3mm、肉厚差yは0.8mmであった。
得られた複合光学素子について、以下の方法で評価してその結果を表3に示す。
温度サイクル試験
温度サイクル試験は、以下の温湿度プログラムによりおこなった。サンプルを20℃60%RHの環境下、1時間保持した後、3時間かけて80℃40%RHに変化させた。次いで、80℃40%RHで3時間保持した後、5時間かけて−50℃に変化させた。更に−50℃で3時間保持した後、3時間かけて20℃60%RHに変化させた。
これを4サイクルおこない、計72時間の温度サイクル試験とした。
80℃40%RHから−50℃まで、72時間の温湿度変化試験をすることでおこなった。
樹脂クラックの評価方法について
温度サイクル試験後の複合光学素子については、目視により樹脂クラックを観測した。わずかでもクラックが認められたものについては不良として評価した。
破壊強度試験
間隔1mmに保持したスライドガラスに複合光学素子の作製用の重合性組成物を充填して、複合光学素子の作製と同様の条件で重合して、長さ5mm、幅1mm、厚さ1mmの試験片を作製して、動的粘弾性測定装置(ティー・エイ・インスツルメント社 DMA Q800)によって、−50℃において3点曲げによって6N/minで荷重を加えたときに樹脂が破断したときの応力から測定し、強度をMPaで表した。
実施例2−2
光軸部の樹脂中心厚xが0.1mm、肉厚差yが0.8mmとした点を除き、実施例2−1と同様に複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
実施例2−3
光軸部の樹脂中心厚xが0.1mm、肉厚差yが1.4mmとした点を除き、実施例2−1と同様に複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
実施例2−4
光軸部の樹脂中心厚xが0.3mm、肉厚差yが0.4mmとした点を除き、実施例2−1と同様に複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
実施例2−5
光軸部の樹脂中心厚xが0.3mm、肉厚差yが1.2mmとした点を除き、実施例2−1と同様に複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
実施例2−6
光軸部の樹脂中心厚xが0.9mm、肉厚差yが0mmとした点を除き、実施例2−1と同様に複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
実施例2−7
光軸部の樹脂中心厚xが0.6mm、肉厚差yが0.8mmとした点を除き、実施例2−1と同様に複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
実施例2−8
光軸部の樹脂中心厚xが1.5mm、肉厚差yが0mmとした点を除き、実施例2−1と同様に複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
実施例2−9
モノマーとしてジメチロール-トリシクロデカンジアクリレート(共栄社化学製 DCP−A)の99.5重量部、光重合開始剤としてベンゾフェノンの0.5重量部を配合した重合性組成物を用いた点を除き、実施例2−1と同様にして光軸の樹脂中心厚さxが0.1mm、肉厚差yが0.8mmなる形状で複合光学素子を作製し実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
実施例2−10
光軸部の樹脂中心厚xが0.1mm、肉厚差yが1.7mmとした点を除き、実施例2−9と同様に複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
実施例2−11
光軸部の樹脂中心厚xが0.3mm、肉厚差yが0.8mmとした点を除き、実施例2−9と同様に複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
実施例2−12
光軸部の樹脂中心厚xが0.3mm、肉厚差yが1.7mmとした点を除き、実施例2−9と同様に複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
実施例2−13
光軸部の樹脂中心厚xが0.9mm、肉厚差yが0mmとした点を除き、実施例2−9と同様に複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
実施例2−14
光軸部の樹脂中心厚xが0.9mm、肉厚差yが1.2mmとした点を除き、実施例2−9と同様に複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
実施例2−15
光軸部の樹脂中心厚xが2.0mm、肉厚差yが0mmとした点を除き、実施例2−9と同様に複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
実施例2−16
モノマーとして9,9−ビス(4−(2−アクリロイルオキシエトキシ)フェニル)フルオレンの99.5重量部、光重合開始剤としてベンゾフェノンの0.5重量部を配合した重合性組成物を用いた点を除き、実施例1と同様にして、光軸の樹脂中心厚さxが0.3mm、肉厚差yが0.3mmなる形状で複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
実施例2−17
光軸の樹脂の中心厚さxは0.3mm、肉厚差yは0.6mmとした点を除き、実施例2−16と同様にして複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
実施例2−18
光軸の樹脂の中心厚さxは0.6mm、肉厚差yは0.3mmとした点を除き、実施例2−16と同様にして複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
実施例2−19
光軸の樹脂の中心厚さxは0.9mm、肉厚差yは0mmとした点を除き、実施例2−16と同様にして複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
比較例2−1
光軸の樹脂の中心厚さxは0.1mm、肉厚差yは1.7mmとした点を除き、実施例2−1と同様にして複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
比較例2−2
樹脂の光軸部の中心厚さxは0.3mm、肉厚差yは1.7mmとした点を除き、実施例2−1と同様にして複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
比較例2−3
樹脂の光軸部の中心厚さxは0.9mm、肉厚差yは1.2mmとした点を除き、実施例2−1と同様にして複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
比較例2−4
樹脂の光軸部の中心厚さxは0.9mm、肉厚差yは1.7mmとした点を除き、実施例2−1と同様にして複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
比較例2−5
樹脂の光軸部の中心厚さxは1.5mm、肉厚差yは0.4mmとした点を除き、実施例2−1と同様にして複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
比較例2−6
樹脂の光軸部の中心厚さxは0.1mm、肉厚差yは2.2mmとした点を除き、実施例2−9と同様にして複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
比較例2−7
樹脂の光軸部の中心厚さxは0.3mm、肉厚差yは2.2mmとした点を除き、実施例2−9と同様にして複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
比較例2−8
樹脂の光軸部の中心厚さxは0.9mm、肉厚差yは1.7mmとした点を除き、実施例2−9と同様にして複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
比較例2−9
樹脂の光軸部の中心厚さxは2.0mm、肉厚差yは0.8mmとした点を除き、実施例2−9と同様にして複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
比較例2−10
樹脂の光軸部の中心厚さxは0.3mm、肉厚差yは0.8mmとした点を除き、実施例2−16と同様にして複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
比較例2−11
樹脂の光軸部の中心厚さxは0.6mm、肉厚差yは0.6mmとした点を除き、実施例2−16と同様にして複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
比較例2−12
樹脂の光軸部の中心厚さxは0.9mm、肉厚差yは0.3mmとした点を除き、実施例2−16と同様にして複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
比較例2−13
樹脂の光軸部の中心厚さxは0.9mm、肉厚差yは0.6mmとした点を除き、実施例2−16と同様にして複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
比較例2−14
樹脂の光軸部の中心厚さxは1.1mm、肉厚差yは0mmとした点を除き、実施例2−16と同様にして複合光学素子を作製し、実施例2−1と同様に評価してその結果を表3に示す。
Figure 2008241990
また、以上の実施例2−1から2−8および比較例2−1から2−5の評価結果を図2に示す。図2の横軸は複合光学素子に積層された樹脂の中心厚さx(mm)であり、縦軸は積層された樹脂の最大厚さと最小厚さの差(mm)である。網掛け部分が本発明の範囲を示し、−50℃における破壊強度は98MPaであることより、y切片が1.6で傾き−1の直線とx−y軸によって挟まれる領域を示している。
得られた複合光学素子について温度サイクル試験による温湿度変化の耐性試験をしたところ、この複合光学素子において樹脂クラックは10個中ひとつも発生しなかった。
また、以上の実施例2−9から2−15および比較例2−6から2−9の評価結果を図3に示す。図3の横軸は複合光学素子に積層された樹脂の中心厚さx(mm)であり、縦軸は積層された樹脂の最大厚さと最小厚さの差(mm)である。図3の傾き−1の線分は、樹脂のクラック発生限界である。
また、図3の網掛け部分の形状で成形した複合光学素子上の樹脂は、温度サイクル試験によっても樹脂クラックは発生しなかった領域であり、これは本発明の範囲を示している。
図4は、複合光学素子に積層された樹脂の形状と、当該複合光学素子の温度サイクル試験による樹脂クラック発生限界形状を調べた結果であり、実施例2−16から2−19と比較例2−10から2−14の評価結果を示す図である。図4の傾き−1の線分は、実施例2−16で示した樹脂を用いて複合光学素子を作製した場合の樹脂クラック発生限界である。
本発明のガラス基材上に形成したエネルギー硬化型樹脂の破壊強度と樹脂形状を規定することで、少ない樹脂量で作製できることから低コスト且つヒートサイクル特性の信頼性が高い複合光学素子を提供することができる。
本発明の複合光学素子の製造方法の説明図である。 本発明の複合光学素子の実施例と比較例における樹脂の中心厚さxと肉厚差yの関係を説明する図である。 本発明の複合光学素子の他の実施例と比較例における樹脂の中心厚さxと肉厚差yの関係を説明する図である。 本発明の複合光学素子の他の実施例と比較例における樹脂の中心厚さxと肉厚差yの関係を説明する図である。
符号の説明
1…金型、2…重合性組成物、3…ガラス基材、4…紫外光、5…複合光学素子

Claims (3)

  1. ガラス基材上に樹脂を積層してなる複合光学素子において、積層された樹脂の中心厚さをx[mm]、積層された樹脂の最大厚部分と最小厚部分の厚さの差をy[mm]、積層された樹脂の−50℃における破壊強度をf[MPa]とするとき、前記複合光学素子が
    0≦y≦−x+f/60
    (ただし、0<x≦f/60)
    なる条件を満たすことを特徴とする複合光学素子。
  2. 前記樹脂の中心厚さが10mm以下の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の複合光学素子。
  3. 前記樹脂がエネルギー硬化型樹脂であることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項記載の複合光学素子。
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