JP2008241887A - カラオケネットワークシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】カラオケユーザが所望するコンテンツの利用可否についての情報を、ユーザが快適に閲覧できるような態様で提供する。
【解決手段】ユーザからの入力に基づき、携帯電話からインターネット用ホストへ利用可否情報の配信を要求する(S104)。インターネット用ホストからの指示によりカラオケ用ホストはマスタ機へコンテンツ取得状況の配信を要求する(S303)。マスタ機は、自マスタ機とスレイブ機のコンテンツ取得状況をカラオケ用ホストへ配信する(S503)。カラオケ用ホストはこれをインターネット用ホストへ配信する(S307)。インターネット用ホストは、取得したコンテンツ取得状況に基づき、ユーザの現在位置と店舗との距離が近い順に、携帯電話において1画面内に表示可能な件数の利用可否情報を抽出し、これを携帯電話へ配信する(S210)。携帯電話は、配信された利用可否情報の内容を表示する(S107)。
【選択図】図7

Description

本発明は、ネットワークを利用したカラオケ情報提供システムに関するものであり、特に、カラオケユーザが所望するコンテンツを利用可能なカラオケ装置についての情報を提供するための技術に関する。
近年、カラオケ演奏のみならず、映画、バラエティ番組、ドラマ、CMといった映像コンテンツや、オーディションやクイズ等のユーザ参加型コンテンツ、飲食物等の注文といった購買コンテンツ等、様々なコンテンツを再生可能なカラオケ装置が実現されており、カラオケ装置が提供可能なコンテンツは多種多様化の一途をたどっている。また、これら様々なコンテンツを、ネットワークを介して配信用のホストサーバから各カラオケ店(例えば、カラオケボックス等)に設置されたカラオケ装置へ配信するいわゆる通信カラオケシステムも広く普及している。
また、この種の通信カラオケシステムとして、特許文献1に記載のように、新譜楽曲のタイトル、楽曲ID等を含んだ新譜紹介記事データや、会員ユーザが実際に歌唱した楽曲に関する演奏履歴情報をホストサーバから会員ユーザの携帯情報端末に配信するサービスを行うものが知られている。このようなサービスは、ユーザがカラオケを積極的に利用するための動機付けとなる。
ところで、ユーザが所有する携帯情報端末に対して情報提供を行うシステムの従来技術として、特許文献2に記載のものが知られている。特許文献2で開示されている技術は次のとおりである。接続情報管理サーバは、接続情報の参照の要求元である携帯情報端末から取得した位置情報を加味して接続情報に優先度情報を付加して接続情報リストを作成し、これを要求元の携帯情報端末へ送信する。携帯情報端末は、受信した接続情報リストを、優先度情報に基づく順序で表示する。
特開2002−328687号公報 特開2002−24223号公報
通常、通信カラオケシステムにおいては、配信用のホストサーバと、カラオケ店に配置されている複数のカラオケ装置のうちホストサーバの管理下にある代表のカラオケ装置(以下、マスタ機と称する)とが直接通信することで、ホストサーバからマスタ機へコンテンツが配信される(1次配信)。そして、マスタ機に配信されたコンテンツは、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して、マスタ機から当該カラオケ店内でマスタ機の管理下にあるカラオケ装置(以下、スレイブ機と称する)へとコピーされることで、カラオケ店内の各カラオケ装置へ配信される(2次配信)。
一方、カラオケ装置からユーザへ提供可能なコンテンツが多種多様化するにあたり、ホストサーバから各カラオケ店へ配信するコンテンツのデータ量は増加している。このため、カラオケ装置のマスタ機からスレイブ機へコンテンツをコピーする際の通信負荷が増大する等の事情により、新たに配信されたコンテンツを取得するのに各カラオケ装置間で時間差が生じる。つまり、同一のカラオケ店内において、全てのカラオケ装置へのコンテンツのコピーが完了していなければ、例えば部屋aに設置されたカラオケ装置で利用可能なコンテンツが部屋bに設置されたカラオケ装置では利用できないといった状況が発生する場合がある。
また、ホストサーバからカラオケ店に配信されるコンテンツの種類や内容は、ポップス、演歌、洋楽等のジャンルや地域といったカテゴリごとに分類された複数のコンテンツの集合体であるパッケージごとに、各カラオケ店とコンテンツ提供者との契約によって決められるものである。つまり、カラオケ店によって契約するパッケージは異なるため利用できるコンテンツも異なり、カラオケ店Aで利用可能なコンテンツがカラオケ店Bでは利用できないといった状況が発生する場合がある。さらに、設置されたカラオケ装置の台数がmであるカラオケ店Cにおいて、例えば、コンテンツdを利用可能とする契約を結んだカラオケ装置の台数がmより少ない場合、カラオケ店Cにおいてコンテンツdを利用できるカラオケ装置と利用できないカラオケ装置が混在することになる。この場合、同じカラオケ店Cであっても、必ずしもコンテンツdを利用できるわけではない。
上述のように、カラオケ店によって利用可能なコンテンツが異なったり、あるいは同じカラオケ店でも部屋によって利用できるコンテンツが異なるといった状況が生じることで、次のような問題が起こり得る。例えば、ユーザにとって特定のお気に入りのコンテンツがある場合、前回そのお気に入りのコンテンツを利用したカラオケ店とは異なる店舗、あるいは前回と同じカラオケ店であるが前回とは違う部屋で、当該お気に入りのコンテンツを利用しようとしたときに、そこに設置されているカラオケ装置ではそのお気に入りのコンテンツを利用できないといった事態が生じることがある。また、ユーザが特定のお気に入りのコンテンツを利用できたカラオケ店を再び訪れたが、その気に入りのコンテンツを利用することができた部屋を既に他のユーザが使用中であれば、そのユーザは他の部屋に案内される。このとき、案内された他の部屋に設置されているカラオケ装置におけるコンテンツの利用契約が前回利用したカラオケ装置のものと異なれば、案内された他の部屋ではそのお気に入りのコンテンツを利用できない可能性もある。
このような場合、大抵ユーザが部屋に入室し、その部屋に設置されたカラオケ装置の使用を開始してから、特定のお気に入りのコンテンツが利用できないことが判明するため、ユーザにとっては大変不便である。
そこで、指定されたコンテンツの利用可否に関する情報を、ホストサーバからユーザの所有する携帯情報端末等に対して配信するシステムを構築し、指定されたコンテンツを利用できるカラオケ店やカラオケルーム(カラオケ装置が設置されている部屋)等に関する情報のリストを携帯情報端末に表示させるサービスを提供することで上記問題を解決することが考えられる。このようなシステムによれば、ユーザは、カラオケ店に来店する前に目的のコンテンツがどのカラオケ装置で利用できるかを携帯電話等で予め知ることができる。
このようなサービスにおいて、ホストサーバから携帯情報端末へ利用可否情報のリストを送信するリストの件数が多い場合、特に表示画面の小さな携帯情報端末では、1画面に表示しきれないリストを手動操作でスクロールさせて表示させながら閲覧するといった具合に、必要な情報をユーザが得るためには多くの手間が必要となる等の問題がある。例えば、ユーザが指定したコンテンツに対して、全国のカラオケ店における膨大な件数の利用可否情報のリストを携帯情報端末へ送信してしまうと、ユーザが必要な情報を得るのに膨大な件数のリストを手動でスクロールさせながら閲覧しなければならない。また、一画面内に収まらないリストを携帯情報端末側で自動的にスクロールさせて順次表示することも考えられるが、画面外へスクロールするリストをユーザが見逃してしまった場合には、見逃した情報を再び表示させるために、スクロールの指示操作をユーザが行わなければならず、何れにせよユーザにとって大変煩雑である。
一方、特許文献2では、接続情報管理サーバから携帯情報端末へ送信するリストに位置情報に基づく距離に応じた優先度情報を付加することで、この優先度情報に基づいて携帯情報端末側でリストを並び替え、ユーザにとって有用な情報をリストの上位に表示する技術が開示されている。このような技術を用いることで、ユーザの現在位置や目的地等の何らかの位置情報に基づいて、ユーザにとって有用と思われる情報を優先的に表示させることができるので、ユーザが必要な情報を得るための手間はある程度軽減されると考えられる。しかしながら、位置情報に基づく優先度によってリストの並び替えを行うだけでは、1画面で表示しきれない膨大な件数のリストを手動でスクロールさせて閲覧しなければならないといった問題を解決することはできない。
そこで、ホストサーバから携帯情報端末へ利用可否情報のリストを送信する際、位置情報を考慮するだけでなく、情報の送信先の携帯情報端末の画面における表示範囲も考慮するなどして送信するリストの件数を絞り込むことで、ユーザが快適に利用可否情報のリストを閲覧することができるように配慮することが肝要である。
本発明は上述のような事情を鑑みなされており、カラオケユーザが所望するコンテンツを利用可能なカラオケ装置についての情報を、ユーザが快適に閲覧できるような態様で提供するための技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載のカラオケネットワークシステムは、以下のような特徴を有する。
本発明のカラオケネットワークシステムは、カラオケ楽曲を少なくとも含むコンテンツを再生するカラオケ装置でありホストサーバからコンテンツの配信を受ける1つ以上のマスタ機と、マスタ機それぞれに対しコンテンツの配信を行うホストサーバとが第1ネットワークを介して通信可能に接続されている。また、表示デバイスに情報を表示する機能とユーザが入力操作する入力機能とを有する携帯情報端末と、ホストサーバとが第2ネットワークを介して通信可能に接続されている。さらに、カラオケ装置でありマスタ機からコンテンツの配信を受ける1つ以上のスレイブ機と、マスタ機とが第3ネットワークを介して通信可能に接続されている。
このうち、携帯情報端末は、位置情報を取得する位置情報取得手段と、第1情報送信手段と、第2情報取得手段と、表示手段とを備える。
第1情報送信手段は、ユーザが指定する特定のコンテンツのカラオケ装置における利用可否に関する利用可否情報の配信を要求するための情報であり、特定のコンテンツの識別情報と、位置情報取得手段によって取得した位置情報と、表示デバイスの表示規模を特定するための表示規模特定情報とを少なくとも含んだ第1情報をホストサーバへ送信する。第2情報取得手段は、送信された第1情報に応じてホストサーバから配信される第2情報を取得する。表示手段は、取得した第2情報に含まれる利用可否情報に基づく情報を表示デバイスに表示する。
ホストサーバは、マスタ機及びこのマスタ機と接続する各スレイブ機からなるグループが所在する位置に関する位置情報を記憶する記憶手段と、第3情報送信手段と、第4情報取得手段と、特定手段と、リスト作成手段と、第2情報配信手段とを備える。
第3情報送信手段は、携帯情報端末から第1情報を取得した場合、この第1情報に基づき、特定のコンテンツの取得状況に関するコンテンツ取得状況情報をホストサーバへ配信することを要求するための第3情報を、各マスタ機に対して送信する。第4情報取得手段は、送信された第3情報に応じて各マスタ機それぞれから配信される第4情報を取得する。特定手段は、第1情報に含まれる表示規模特定情報に基づいて携帯情報端末が備える表示デバイスの表示規模を特定する。リスト作成手段は、取得した第4情報に含まれるコンテンツ取得状況情報に基づき、前記各グループ単位で各カラオケ装置の特定のコンテンツの利用可否に関する情報を示す利用可否情報をそれぞれ作成し、この各利用可否情報に対して第1情報に含まれる位置情報と記憶手段に記憶されている位置情報との関係に応じた所定の優先順を設定した利用可否情報リストを作成する。第2情報配信手段は、利用可否情報リストにおける優先順の上位から、特定手段によって特定した表示規模に応じた所定の件数分までの利用可否情報を含んだ第2情報を、第1情報送信元の携帯情報端末へ配信する。
マスタ機は、第5情報送信手段と、第6情報取得手段と、第4情報配信手段とを備える。
第5情報送信手段は、スレイブ機におけるコンテンツの取得状況に関する取得情報をマスタ機へ配信することを要求するための第5情報を、マスタ機に接続されたスレイブ機それぞれに対して送信する。第6情報取得手段は、送信された第5情報に応じてスレイブ機それぞれから配信される第6情報を取得する。第4情報配信手段は、ホストサーバから第3情報を取得した場合、第6情報取得手段によって取得した第6情報に含まれる取得情報に基づくスレイブ機それぞれにおけるコンテンツの取得状況と、自マスタ機におけるコンテンツの取得状況とに基づいて、各カラオケ装置における第3情報に該当するコンテンツの取得状況に関するコンテンツ取得状況情報を含んだ第4情報をホストサーバへ配信する。
スレイブ機は、マスタ機から第5情報を取得した場合、自スレイブ機におけるコンテンツの取得状況に関する取得情報を含んだ第6情報をマスタ機へ配信する第6情報配信手段を備える。
このように構成されたカラオケネットワークシステムによれば、ユーザが操作する携帯情報端末からの要求(第1情報)に応じて、ホストサーバが管理下のカラオケ装置(マスタ機)から取得したコンテンツ取得状況に基づく利用可否情報(第2情報)がホストサーバから携帯情報端末へ配信される。なお、ホストサーバが管理下のマスタ機からコンテンツの取得状況に関する情報(第4情報)を収集する際、マスタ機からは、自マスタ機における取得状況だけでなく、マスタ機が自機の管理下にあるスレイブ機から収集した各スレイブ機における取得状況(第6情報)も併せて第4情報としてホストサーバへ配信される。ホストサーバは、この第4情報に基づいて利用可否情報(第2情報)を作成し、携帯情報端末へ配信する。
具体的には、ユーザが携帯情報端末を介してコンテンツAについての利用可否情報の配信をホストサーバに対して要求した場合、例えば、このコンテンツAを利用できる(つまり、コンテンツAが配信済みである)カラオケ装置が設置されている店舗名や住所、連絡先、カラオケルーム(カラオケ装置が設置されている部屋)の部屋番号等が表示されるように構成することが考えられる。ユーザはその内容を確認することで、カラオケ店に来店する前に目的のコンテンツがどの店舗のどのカラオケ装置で利用できるかを携帯情報端末等で予め知ることができる。
また、携帯情報端末側からホストサーバへ送信される第1情報には、位置情報(例えばユーザの現在位置や目的地)と、自携帯情報端末が備える表示デバイスの表示規模を特定するための表示規模特定情報とが含まれる。ホストサーバ側では、この位置情報と、マスタ機及びこのマスタ機と接続する各スレイブ機からなるグループ(例えば、店舗単位)の位置情報に基づいて、このグループごとの利用可否情報に対して優先順を設定して利用可否情報リストを作成することができる。具体的には、携帯情報端末から取得した位置情報が示す地点と各店舗の所在地との間で両者の距離を計算し、この距離が短い方から順に当該店舗に対応する利用可否情報をリストの上位に設定するといった運用が考えられる。
さらに、ホストサーバ側では、要求元の携帯情報端末が備える表示デバイスの表示規模を特定し、利用可否情報リストの中から携帯情報端末へ配信すべき利用可否情報の件数を表示デバイスの表示規模に応じた所定の件数に絞り込むことができる。このとき、利用可否情報リストの上位からこの件数分までの利用可否情報が携帯情報端末へ配信される。なお、携帯情報端末へ配信する利用可否情報の件数としては、ユーザによる閲覧しやすさを重視するなら、例えば配信した全ての利用可否情報が表示デバイスにおける1画面内に表示可能な件数とするとよい(請求項2)。あるいは、多くとも2,3画面程度の数画面内に表示可能な件数に絞り込むことも考えられる。そうすることで、配信された利用可否情報をユーザが閲覧する際、全ての情報を見るためにユーザが手動で画面をスクロールさせるといった操作を軽減することができる。
このように、携帯情報端末へ利用可否情報のリストを送信する際、携帯情報端末の位置情報に基づいて利用可否情報の優先度を考慮すると共に、携帯情報端末が備える表示デバイスにおける表示範囲を考慮して送信するリストの件数を絞り込むことで、ユーザにとってより優先度の高い利用可否情報をユーザが快適に閲覧できる態様で提供できる。
ところで、同一のカラオケ店内においてマスタ機から管理下のスレイブ機へコンテンツのコピー(2次配信)が随時進行する等の様々な理由により、各カラオケ装置におけるコンテンツの取得状況は時々刻々と変化する。したがって、一旦ホストサーバからユーザの携帯情報端末へ特定のコンテンツに関する利用可否情報が配信された後も、直ぐに各カラオケ装置において当該コンテンツに対する取得状況が変化する可能性もある。そこで、携帯情報端末へ利用可否情報を一旦送信した後も、ユーザが指定したコンテンツについてカラオケ装置における取得状況が変化した場合、その内容を以って一旦配信した利用可否情報を更新することが望ましい。具体的には、請求項3に記載のカラオケネットワークシステムのように構成するとよい。
つまり、マスタ機では、第5情報送信手段は、第4情報送信手段がホストサーバから送信された第3情報に応じて最初に第4情報を送信した後、スレイブ機においてコンテンツ取得状況が変化した場合、随時第5情報をスレイブ機に対して送信する。第4情報配信手段は、ホストサーバからの第3情報に応じて最初に第4情報を送信した後、第6情報取得手段によって第6情報を取得した場合、この第6情報に基づく第4情報をホストサーバへ随時配信する。
一方、ホストサーバでは、マスタ機から随時配信されてくる第4情報に基づいて、既に作成されている利用可否情報リストにおける利用可否情報及び優先順を更新するリスト更新手段を更に備える。そして、第2情報配信手段は、携帯情報端末から送信されてきた第1情報に応じて最初に第2情報を送信した後、リスト更新手段による更新において利用可否情報リストの上位から表示規模に応じた所定の件数分までの範囲で内容に変更があった場合、更新された利用可否情報リストの上位から、特定手段によって特定した表示規模に応じた所定の件数分までの利用可否情報を含んだ第2情報を、第1情報送信元の携帯情報端末へ再び配信する。
このように構成されたカラオケネットワークシステムによれば、ホストサーバから携帯情報端末へ利用可否情報(第2情報)が一旦配信された後も、ホストサーバにおいては、マスタ機から随時配信されるコンテンツ取得状況情報(第4情報)に基づいて既に作成した利用可否情報リストが随時更新される。そして、この利用可否情報リストにおいて、上位から携帯情報端末の表示デバイスにおける表示規模に応じた所定の件数分までの範囲で内容に変更があった場合にのみ、この件数分までの利用可否情報(第2情報)が当該携帯情報端末へ再び配信される。このようにすることで、ユーザにとって優先度の高い上位の利用可否情報に更新があったときのみ再び利用可否情報が配信されるので、ユーザにとって有用な情報のみを適切なタイミングで提供することができ、ユーザにとって大変便利である。
ところで、近年、GPS(Global Positioning System)等を利用したナビゲーション機能を搭載した携帯電話等、自らの現在位置を特定可能な携帯情報端末が普及している。そこで、GPS等を利用して特定した現在位置を上述の位置情報として利用して、ユーザの現在位置近辺のカラオケ店に限定した利用可否情報を提供するような構成とすることが考えられる。しかしながら、携帯情報端末を持つユーザが高速で移動中である場合、利用可否情報の配信要求を出した時点での位置と移動後の位置とがかけ離れてしまっている可能性がある。この場合、要求時の位置近辺のカラオケ店に限定して配信された利用可否情報では、移動後の現在位置とはかけ離れてしまっていて、ユーザの役に立たないおそれがある。
そこで、請求項4に記載のカラオケネットワークシステムのように構成するとよい。つまり、携帯情報端末において、位置情報取得手段は位置情報として自携帯情報端末の現在位置情報を取得する機能を有する。そして、第1情報送信手段は、第1情報をホストサーバへ送信する時点の現在位置情報を含んだ第1情報をホストサーバへ送信し、送信後、自携帯情報端末の現在位置が前回の送信時における位置から所定量移動した場合、その時点での現在位置情報を含んだ第1情報をホストサーバへ再送信する。
このように構成されたカラオケネットワークシステムによれば、携帯情報端末の現在地が所定量移動する度に、その時点での現在位置情報が含まれた第1情報を携帯情報端末からホストサーバへ再送信することができる。そして、この送信された第1情報に応じてホストサーバから配信される利用可否情報(第2情報)を取得することで、ユーザが移動中であっても、常にユーザの現在位置に適合する利用可否情報をユーザに対して提供することができ、好適である。
ところで、ホストサーバが携帯情報端末へ配信する利用可否情報には、ユーザの利便性を考慮して種々の情報の項目を含むように、カラオケネットワークシステムを構成することが考えられる。利用可否情報に含める情報の項目としては、例えば、指定されたコンテンツを利用できるカラオケ装置がある店舗名やその住所、連絡先、距離情報、カラオケルームの部屋番号等が挙げられる。
さらに、これらの項目に対して、それぞれの項目で示される情報の重要度に応じて優先順を予め設定しておき、利用可否情報の配信先の携帯情報端末において、画面上でこの優先順に各項目が表示されるように構成することが考えられる。例えば、コンテンツの利用可否について知りたいユーザにとって最も重要なのは、コンテンツが利用できるか否かであり、次いで重要なのは、コンテンツを利用可能な施設や場所を特定する情報である。このようなニーズを考慮すると、上述の項目の一例においては、利用可否情報に含まれる項目で最も重要度が高いのは、「指定されたコンテンツを利用できる店舗名」であり、続いて重要度が高い順に、例えば「住所」、「連絡先」、「距離情報」、「カラオケルームの部屋番号」の順に優先順を設定することが考えられる。したがって、この順序に従って各項目に優先順位を設定すれば、ユーザにとって必要な情報が画面上で見やすい状態で表示されるので好適である。
ところが、配信された利用可否情報を携帯情報端末において横書きで表示する場合、1店舗ごとの利用可否情報に含まれる情報の項目の数が表示デバイスの横方向の表示可能範囲に対して多過ぎると、1件の利用可否情報が画面上において1行に収まらずに複数行にわたって表示されることになる。1店舗ごとの利用可否情報があまりに多数の行にわたって表示されると、提供される情報量が多い反面、ユーザにとって閲覧し難いものとなり、かえって不便である。
そこで、請求項5に記載のカラオケネットワークシステムのように構成するとよい。具体的には、ホストサーバが備えるリスト作成手段は、利用可否情報を複数の所定の項目の集合として作成し、かつ、特定手段によって特定した表示規模における画面横方向の表示規模に応じて、作成する利用可否情報に含まれる項目の数を変更する。
このように構成されたカラオケネットワークシステムによれば、携帯情報端末の表示デバイスにおける横方向の表示規模に応じて、例えば、1件の利用可否情報が画面上で1行に収まるような利用可否情報を作成し、これを画面全体での表示規模を考慮した件数だけ配信するといった運用が可能である。なお、ユーザが最も閲覧しやすい形態を考慮するならば、1件の利用可否情報を画面上で1行に収めるようにするのが最適であると考えられる。あるいは、利用可否情報1件あたりの情報量を優先するならば、1件の利用可否情報が多くても2,3行に収まるような項目数で利用可否情報を作成するように構成してもよい。このように、画面の横方向の表示範囲を考慮して1件あたりの利用可否情報の情報量(すなわち、項目数)を変化させることで、ユーザにとってより閲覧しやすい形態で利用可否情報を提供でき、便利である。
さらに、請求項6に記載のカラオケネットワークのように構成するとよい。具体的には、ホストサーバでは、利用可否情報に用いられる各項目に、それぞれ重要度に応じた優先順を予め設定しておく。そして、リスト作成手段は、この優先順の上位から、特定手段によって特定した表示規模における画面横方向の表示規模に応じた所定の件数分までの順位の項目を含み、かつ、これらの各項目が画面横方向の表示の起点側から優先順に表示されるように構成された利用可否情報を作成する。
このように構成されたカラオケネットワークシステムによれば、画面横方向の表示規模に応じて利用可否情報に含まれる項目の数を変更する場合においても、常に優先度が上位の項目を含む利用可否情報を携帯情報端末へ配信することができる。これにより、ユーザは、コンテンツの利用可否について重要度の高い情報から優先的に取得できるので、ユーザにとって大変便利である。さらに、配信される利用可否情報においては、各項目が携帯情報端末の画面横方向の表示の起点側(例えば、画面の左側)から優先順に表示されるように構成されているので、携帯情報端末の画面上において重要度の高い情報がユーザにとってより閲覧しやすい状態で表示され、好適である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
[カラオケネットワークシステム1の構成の説明]
図1は、インターネット200を利用したカラオケネットワークシステム1の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、カラオケネットワークシステム1は、カラオケ用ホストサーバ2、及びインターネット用ホストサーバ3に対して、カラオケサービスを提供するカラオケ店等の各カラオケルームに設置されるカラオケ装置であってカラオケ用ホストサーバ2と直接通信可能なマスタ機4a、並びにカラオケ用ホストサーバ2とは直接通信しないスレイブ機4b、及びリモコン端末5がLAN100を介して接続された店舗内のネットワークと、携帯電話6とが、インターネット200を介して接続されることによって形成されている。
カラオケ用ホストサーバ2は、カラオケ店ごとに通常1台設置されているカラオケ装置のマスタ機4aに対してカラオケの楽曲データや各種コンテンツデータ等を配信するためのカラオケサービス用のホストサーバである。カラオケ用ホストサーバ2は、ホストサーバ側のルータ140とカラオケ店側のルータ120との間でインターネット200上に形成されるVPN(virtual private network)を介して、カラオケ店側のLAN100に接続されている。つまり、カラオケ用ホストサーバ2と、マスタ機4a及びリモコン端末5との間の通信は、インターネット200上のVPN及びカラオケ店側のLAN100を介して行われる。
さらに、本カラオケネットワークシステム1において、カラオケ用ホストサーバ2は、本システムを利用する権限を有するユーザに関する登録情報を蓄積するユーザ登録データベース2c(詳細は後述する)や、登録されているユーザのカラオケ歌唱に関する情報及び当該ユーザから提供される情報等をインターネット200上で公開するための個人用Webページのデータを蓄積する個人用Webページデータベース2d(詳細は後述する)等を有するデータベース2bを備えている。また、このデータベース2bには、各カラオケ店向けに配信するコンテンツのデータや、各カラオケ店の位置(住所、地図上の座標等)や電話番号等の連絡先、営業時間、各カラオケ店に設置されているマスタ機4aの識別情報等といった各種情報を含む管理データベースも格納されている。
そして、カラオケ用ホストサーバ2が備えるWebサーバ2aは、このデータベース2bと連携しており、カラオケ店側のリモコン端末4等からの要求に応じて、カラオケネットワークシステム1を利用するためにログインしようとするユーザに対する認証や、ログインしたユーザに対する個人用Webページの配信・更新サービスを行う。すなわち、ここでいう連携とは、ユーザ認証及び個人用Webページの配信をWebサーバ2aが行うために、データベース2b内に格納されたユーザ登録データベース2cや個人用Webページデータベース2dを参照したり、Webサーバ2aが受け付けた個人用Webページ更新のデータをデータベース2b内に格納された個人用Webページデータベース2dに反映させたりすることで、Webサーバ2aが行う前記サービスに利用するためのデータと、データベース2bに格納されているデータとが対応していることを指す。
インターネット用ホストサーバ3は、Webサーバ3aによって携帯電話6等の携帯情報端末に対してインターネット200を介して情報の送信をするためのホストサーバである。また、インターネット用ホストサーバ3は、適宜な通信回線(例えば、LANやADSL回線等)を介してカラオケ用ホストサーバ2と通信可能に構成されている。
また、インターネット用ホストサーバ3が備えるデータベース3bは、カラオケ用ホストサーバ2が備えるデータベース2bとの間でミラーリングを行うことで、上述のユーザ登録データベース2cや個人用Webページデータベース2dといった一部のデータを互いに共有(すなわち、同一のデータをそれぞれ有する)している。
そして、インターネット用ホストサーバ3が備えるWebサーバ3aは、データベース3bと(上述のWebサーバ2aと同様に)連携しており、携帯電話6からの要求に応じて、カラオケ用ホストサーバ2が備えるWebサーバ2aと同様にカラオケネットワークシステム1を利用するためにログインしようとするユーザに対する認証や、ログインしたユーザに対する個人用Webページの配信・更新サービスを行う。
また、Webサーバ3aは、携帯電話6からの特定のコンテンツの利用可否に関する問い合わせに対し、カラオケ用ホストサーバ2を介して各カラオケ店のコンテンツの取得状況に関する情報を収集し、この収集した情報に基づいて当該コンテンツの利用可否に関する情報を携帯電話6へ配信するサービスを行う。
携帯電話6は、携帯電話事業者が提供するアクセスポイントや通信回線を介してインターネット200に接続可能ないわゆる第3世代以降の携帯電話であり、電話をかける・受けるといった通話機能以外に、インターネット200を介して受信したWebページを画面で閲覧したり、ユーザが画面上で情報や操作指示を入力したり、アニメーション等を表示するためのアプリケーションを動作させたりするための、いわゆるWebブラウザ機能を有するアプリケーションや、GPSを利用して自端末の現在位置を特定する、いわゆるGPS機能等を備えている。
携帯電話6は、インターネット200を介してインターネット用ホストサーバ3内のWebサーバ3aへアクセスし、Webサーバ3aから受信したデータに基づいて個人用Webページの閲覧・更新や、ユーザが指定したコンテンツの利用可否に関する情報の取得及び表示を行うための各種処理を実行する。
カラオケ装置であるマスタ機4a及びスレイブ機4b(以下、これらを総称するときは、単にカラオケ装置4と称する)は何れも、カラオケを利用するユーザから指定されたカラオケ楽曲や、映画、バラエティ番組、ドラマ、CMといった映像コンテンツやオーディション、クイズ等のユーザ参加型のコンテンツ、飲食物の注文といった購買コンテンツ等、様々なコンテンツの再生を行うための装置である。
カラオケ装置4は、全体の作動を制御する制御部、LAN100に接続し外部と通信を行うための通信インタフェース、カラオケ用の楽曲データや映像データ等のコンテンツデータやプログラム等の各種データを記憶するハードディスク(HDD)、複数のキースイッチからなる操作部、リモコン端末5と通信を行うための赤外線通信部、マイクロフォン、演奏データに基づく演奏再生を行うMIDI音源、MIDI音源から生成されたオーディオ信号及びマイクロフォンから入力されたオーディオ信号をスピーカへ出力する音声制御部、画像データに基づく映像の再生を制御する映像再生部、映像を表示するためのモニタ等を備える。
リモコン端末5は、カラオケルーム内で使用されるためのものであり、ユーザが再生を希望するコンテンツの再生の予約を行うための操作等の各種操作をユーザから受け付け、その操作信号を赤外線通信によってカラオケ装置4に送信する機能を有する。また、リモコン端末5は、無線LAN規格に従った無線通信によりアクセスポイント110経由でLAN100及びインターネット200上のVPNを介してカラオケ用ホストサーバ2へアクセスし、カラオケ用ホストサーバ2から受信したデータに基づいて個人用Webページの閲覧・更新するための機能も有する。
LAN100にはアクセスポイント110が接続されている。このアクセスポイント110は、無線LAN規格(例えば、IEEE802.11a/b/g規格,HomeRF規格,Bluetooth規格など)に従った無線通信で端末間を接続するための電波中継機であり、複数の端末と同時に通信を行う機能を有する。リモコン端末5とカラオケ用ホストサーバ2とは、このアクセスポイント110を中継することによって、LAN100及びインターネット200上のVPNを介して互いにデータ通信を行うことができる。
ルータ120,140は、インターネット200等の外部ネットワーク上の通信経路を暗号化して、仮想的に専用回線で接続されている状態を作り出すVPN技術を利用するためのいわゆるVPNゲートウェイである。ルータ120,140は、外部ネットワークであるインターネット200と、内部ネットワークであるLAN100及びカラオケ用ホストサーバ2側のネットワークとの接続点にそれぞれ置かれ、内部ネットワークからの通信を暗号化してインターネット200側に送出する。また、インターネット200側からの通信を復号化して内部ネットワークへ送出する。
[カラオケ用ホストサーバ2からカラオケ装置4へのコンテンツ配信の手順の説明]
ここで、本実施形態のカラオケネットワークシステム1において、カラオケ用ホストサーバ2から各カラオケ店に設置されたカラオケ装置4へコンテンツを配信する手順について説明する。図2は、カラオケ用ホストサーバ2、各カラオケ店に設置されたカラオケ装置のマスタ機4a及びスレイブ機4b間のネットワーク接続の概要を模式的に示す図である。
この図2に示すように、カラオケ用ホストサーバ2と各カラオケ店のマスタ機4aとは、WANであるインターネット200を介して接続されており、両者間で直接通信可能な構成となっている。各カラオケ店に設置されているマスタ機4aとスレイブ機4bとは、カラオケ店ごとに設置された構内通信網であるLAN100を介して接続されており、互いに通信可能な構成となっている。ここで、各カラオケ店のマスタ機4aは、インターネット200及びLAN100を介して、カラオケ用ホストサーバ2及び同一カラオケ店内のスレイブ機4bの双方に対して通信を行うことができる。これに対して、スレイブ機4bは、同一カラオケ店内のマスタ機4aあるいは他のスレイブ機4bと通信可能であるが、カラオケ用ホストサーバ2とは通信を行うことはできない構成となっている。
このように構成されたネットワークにおいて、カラオケ用ホストサーバ2から各カラオケ店に設置されたカラオケ装置4へのコンテンツの配信は、図3のラダーチャートに示すような手順で行われる。
まず、カラオケ用ホストサーバ2は、インターネット200のVPNを介してマスタ機4aに対して新しいコンテンツを配信する(S10)。マスタ機4aは、カラオケ用ホストサーバ2から取得したコンテンツをハードディスクに格納し、これを利用可能なコンテンツとして登録する(S11)。そして、カラオケ用ホストサーバ2に対して、コンテンツ配信が完了した旨を通知する(S12)。
その後、マスタ機4aは、カラオケ店内のLAN100に接続されている各スレイブ機4b(ここでは、スレイブ機a、bの2台のスレイブ機4bがあると想定する)に対して、新しく取得したコンテンツを順次コピーする(S13,S14)。マスタ機4aからコンテンツを取得したスレイブ機a,bは、それぞれ自機が取得しているコンテンツのリストである取得コンテンツリスト(図4の※1参照)に、新しく取得したコンテンツに関するレコードを追加する(S15,S16)。
図4の※1は、スレイブ機4bが記憶している取得コンテンツリストの記述様式を模式的に示す図である。この取得コンテンツリストは、スレイブ機4bが取得したコンテンツのファイル名称及び当該コンテンツの利用可否を示すコンテンツ取得フラグの一覧であり、スレイブ機4bのハードディスク等に記憶されている。コンテンツ取得フラグは、コンテンツファイル名ごとに「取得」又は「利用無効」という内容を示している。このリストにおいて、コンテンツ取得フラグが「取得」を示している場合、自スレイブ機4bにおいて当該コンテンツが利用可能な状態であることを示している。また、「利用無効」を示している場合、当該コンテンツのファイルが自スレイブ機4bのハードディスクに格納されている(すなわち、取得済みである)が、コンテンツ提供者とカラオケ店側の契約等により、自スレイブ機4bでは利用できない(利用が許可されていない)状態であることを示している。なお、スレイブ機4bのハードディスクに格納されていない(すなわち、取得していない)コンテンツについては、この取得コンテンツリストにそのコンテンツに関するレコードは存在しない。
この取得コンテンツリストは、マスタ機4aから新しいコンテンツが配信されたときや、格納しているコンテンツが消去されたとき、コンテンツの利用に関する契約が変更され格納しているコンテンツの利用可否が変更されたとき等、スレイブ機4bにおけるコンテンツの取得状況が変化したときに、スレイブ機4bによって都度更新される。
[リモコン端末5及び携帯電話6から行う「ユーザ登録」の説明]
本実施形態のカラオケネットワークシステム1では、ユーザは、予め登録された当該ユーザのアカウントによってシステムにログインすることで、個々のユーザに対応付けしたコンテンツの再生予約、個人用Webページの配信・編集、あるいは特定のコンテンツの利用可否の問い合わせ等といった各種サービスを利用することが可能になる。ここでは、ユーザがリモコン端末5や携帯電話6を利用して、上述のような各サービスを利用するためのアカウントを取得する「ユーザ登録」の手順について説明する。
なお、以下においては説明の便宜上、例えば「リモコン端末5、携帯電話6からホストサーバ内のWebサーバに接続する」といった具合に、カラオケ用ホストサーバ2とインターネット用ホストサーバ3とを、又はWebサーバ2a,3aとを特に区別せずに単にホストサーバ、Webサーバ等と表記する場合、リモコン端末5はカラオケ用ホストサーバ2内のWebサーバ2aへ、携帯電話6はインターネット用ホストサーバ3内のWebサーバ3aへそれぞれ接続することを指す。
図5は、リモコン端末5及び携帯電話6によって「ユーザ登録」を行う際の画面表示例を示す説明図である。
まず、ユーザからの指示入力に基づいて、図5(a)に示すようなネットワークメニュー画面71が、リモコン端末5及び携帯電話6が備えるモニタ等の表示デバイスに表示される。なお、このネットワークメニュー画面71や後述の各種画面は、リモコン端末5や携帯電話6が備えるユーザ登録用のアプリケーションソフトウェア等として予め格納されているデータに基づいて表示されるように構成することが考えられる。あるいは、インターネット200を介して、リモコン端末5又は携帯電話6からホストサーバ内のWebサーバへそれぞれ接続し、各Webサーバから配信されるWebページに基づいて表示されるような構成であってもよい。
図5(a)に示すネットワークメニュー画面71は、個人用Webページの閲覧・更新サービスを利用するための操作メニューを表示する画面であり、既に登録済みのユーザがシステムにログインするためのログイン画面へ移行するための「ログイン」ボタン82や、新規のユーザがアカウントを取得するための「新規ユーザ登録」ボタン83等が表示されている。ここで、タッチパネル、キースイッチやポインティングデバイス等を介して「新規ユーザ登録」ボタン83が押下されると、図5(b)に示すようなユーザ登録画面72が表示される。
図5(b)に示すユーザ登録画面72は、新規のユーザがアカウントを取得するために、システム上でのユーザの呼称となるニックネーム及びユーザ認証用のパスワードの入力をユーザ対して要求するための画面である。ここで、ユーザからの操作によってユーザ登録画面72内の入力ボックス内にニックネーム及びパスワードが入力された後「OK」ボタン84aが押下されると、ユーザ登録を要求するための登録要求情報と共に、ユーザによって入力されたニックネーム及びパスワードを示すデータが当該端末に対応するホストサーバ内のWebサーバへインターネット200を介して送信される。
リモコン端末5又は携帯電話6から送信された登録要求情報、当該ユーザのニックネーム及びパスワードを受信したホストサーバ内のWebサーバは、まず、ユーザごとに固有の識別情報であるユーザIDを生成する。そして、受信した内容に基づいて各ホストサーバ内のデータベース2b,3b内に設けられたユーザ登録データベース2c(詳細は後述)に当該ユーザのニックネーム、ユーザID、パスワード等の所定の情報を新たに登録する。
つぎに、ユーザ登録が完了した旨の情報とユーザIDとをユーザに対して通知するための登録完了情報を生成し、この登録完了情報を登録要求情報の送信元であるリモコン端末5又は携帯電話6に対して返信する。なお、携帯電話6から送信される登録要求情報と共に、電話番号や電子メールアドレスが送信された場合は、登録完了情報を電子メール等で当該携帯電話6へ送信してもよい。
リモコン端末5又は携帯電話6がホストサーバから登録完了情報を受信すると、この受信した登録完了情報に基づいて、図5(c)に示すようなユーザ登録完了画面73が表示される。ここでは、ユーザ登録完了画面73にユーザ「Mike06」のユーザ登録が完了した旨を通知する旨のメッセージ、「Mike06」のユーザID等が表示されている。
ホストサーバ側が発行するユーザIDは、ユーザがリモコン端末5又は携帯電話6からシステムにログインする際にパスワードと共に入力が必要となる認証用の識別情報である。したがって、ユーザは、このユーザ登録完了画面73によって自身に割り当てられたユーザIDを確認する。
そして、ユーザ登録完了画面73において、ユーザによって「OK」ボタン84bが押下されると、「ユーザ登録」が完了する。
[ユーザ登録データベース2c、個人用Webページデータベース2dの説明]
ここで、カラオケ用ホストサーバ2及びインターネット用ホストサーバ3内のデータベース2b,3bに格納されているユーザ登録データベース2c及び個人用Webページデータベース2dの具体的な内容について説明する。なお、データベース2b,3bは、それぞれ同一のユーザ登録データベース2c及び個人用Webページデータベース2dを共有している。
図6(a)は、ユーザ登録データベース2cの具体的内容を模式的に示す説明図である。このユーザ登録データベース2cは、上記「ユーザ登録」を経て登録された各ユーザのニックネーム、ユーザID、パスワード、及び当該ユーザの個人用Webページデータの格納先を示すパス等の各種情報を含むユーザ登録データのテーブルである。
本実施形態のカラオケネットワークシステム1では、各ホストサーバ内のWebサーバがこのユーザ登録データベース2cを参照することにより、ログインを要求してきたユーザに対する認証、ユーザとニックネームとの対応付け、ユーザと当該ユーザの個人用Webページとの対応付けを行う。
個人用Webページデータベース2d(図6(b)参照)は、ユーザ登録データベースに登録されている各ユーザの個人用Webページのデータを格納している。個人用Webページのデータは、個人用Webページを所定の様式でリモコン端末5や携帯電話6が備えるWebブラウザによって表示するためのデータのまとまりで、テキストデータやHTMLによるレイアウト情報、画像・音声・動画データ等から構成される。
このような個人用Webページのデータは、上述の「ユーザ登録」が行われた際に、新規登録されたユーザのための個人用Webページの雛形のデータを自動的に生成し、この雛形のデータを個人用Webページデータベース2dに格納すると共に、この個人用Webページの雛形のデータの格納先のパスをユーザ登録データベース2cの当該ユーザのユーザ登録データに登録しておくことが考えられる。このようにすることで、後にこのユーザが個人用Webページの雛形に基づいて簡単に自身の個人用Webページを編集することができる。
個人用Webページは、カラオケ装置4を利用したユーザの歌唱履歴、十八番の楽曲、歌唱に対する採点結果等に関する情報である「カラオケ情報」や、ユーザから提供される公開情報である「プロフィール」、「メッセージ」といった情報をコンテンツとして有する。
このうち「カラオケ情報」は、システムにログインしたユーザがカラオケ装置4を利用してカラオケ歌唱を行うことで、当該ユーザが歌唱した楽曲の楽曲名、歌唱したときの音高キー、歌唱時間等を含む歌唱履歴、十八番の楽曲、採点結果等を示すデータが当該カラオケ店のマスタ機4aを介してカラオケ用ホストサーバ2へアップロードされるように構成されている。また、「カラオケ情報」に含まれる歌唱履歴や十八番の楽曲等を示すデータは、個人用Webページとして表示する以外に、カラオケ装置4に対して演奏楽曲を予約するときに、選曲リストとしてリモコン端末5や携帯電話6でダウンロードすることで、このダウンロードした歌唱履歴や十八番の楽曲のリスト中から演奏楽曲を選択できるように構成されている。
本実施形態のカラオケネットワークシステム1では、上述の「ユーザ登録」において登録済みのユーザであれば、リモコン端末5からシステムにログインすることで、ユーザが利用するコンテンツを当該ユーザのアカウントに対応付けることができる。例えば、ユーザが、利用するコンテンツとしてカラオケ楽曲の演奏を指定して歌唱を行った場合、当該ユーザに対応する歌唱履歴等のカラオケ歌唱情報を当該カラオケ店のマスタ機4aを介してカラオケ用ホストサーバ2へ送信することで、当該ユーザのカラオケ歌唱に関する情報をカラオケ用ホストサーバ2のデータベース2bに蓄積できる。
つぎに、上述の「ユーザ登録」によって登録されたユーザがシステムにログインするための手順の概要について説明する。上述の「ユーザ登録」によって登録されたユーザが、リモコン端末5又は携帯電話6を用いて個人用Webページの閲覧・更新やコンテンツの利用可否に関する情報の配信等の各種サービスを利用する場合は、まず、図5(a)に示すネットワークメニュー画面71で「ログイン」ボタン82を押下することで表示される所定のログイン画面において、登録されているユーザID及びパスワードを入力することで、システムにログインする。
このとき、ホストサーバ内のWebサーバでは、リモコン端末5又は携帯電話6から送信されてきたユーザID及びパスワードと、データベース2bに格納されているユーザ登録データベース2c(図6(a)参照)に登録されているユーザID及びパスワードとが照合されることで、ログインを要求してきたユーザの認証が行われる。
なお、本実施形態のカラオケネットワークシステム1では、本発明における特徴的なサービスとして、携帯電話6からシステムにログインしたユーザが特定のコンテンツを指定することで、その指定されたコンテンツの利用可否に関する情報(利用可否情報)がインターネット用ホストサーバ3から当該携帯電話6へ配信される「コンテンツ利用可否情報配信サービス」を利用できる。インターネット用ホストサーバ3から携帯電話6へ配信される利用可否情報には、ユーザが指定したコンテンツを利用可能なカラオケ店及びそのカラオケルームの部屋番号、当該カラオケ店の位置や連絡先といった情報が含まれている。ユーザは、携帯電話6を利用してコンテンツの利用可否情報の内容を確認することで、カラオケ店に来店する前に目的のコンテンツがどのカラオケ装置で利用できるかを予め知ることができる。
[コンテンツ利用可否情報配信サービスの説明]
以下、上述の「コンテンツ利用可否情報配信サービス」に関する各種処理の手順について説明する。
図7は、「コンテンツ利用可否情報配信サービス」において、携帯電話6、インターネット用ホストサーバ3、カラオケ用ホストサーバ2、カラオケ装置のマスタ機4a及びカラオケ装置のスレイブ機4b間で行われる通信の流れを模式的に示すラダーチャートである。なお、このラダーチャートにおけるステップ(S)番号は、後述する各フローチャートのステップ番号と対応する。
まず、携帯電話6において、ユーザからの操作によりコンテンツ名やコンテンツ番号等のコンテンツ識別情報、及びインターネット用ホストサーバ3から配信される利用可否情報の内容を絞り込むための検索条件等を入力する(S101)。つぎに、ユーザにより入力されたコンテンツ識別情報、検索条件及びGPS機能により取得した現在位置情報等に基づき、インターネット用ホストサーバ3に対して、利用可否情報の配信を要求する(S104)。
インターネット用ホストサーバ3は、携帯電話6からの要求を受けると、各カラオケ装置4におけるコンテンツ取得状況に関する情報の収集をカラオケ用ホストサーバ2に対して指示する(S203)。カラオケ用ホストサーバ2は、インターネット用ホストサーバ3からの指示を受けると、各カラオケ店のマスタ機4aに対してコンテンツ取得状況の配信を要求する(S303)。
マスタ機4aは、カラオケ用ホストサーバ2からの要求を受けると、自マスタ機4aのコンテンツ取得状況と、同一店舗内のLAN100に接続されている管理下のスレイブ機4bから取得した各スレイブ機4bのコンテンツ取得状況とをカラオケ用ホストサーバ2へ配信する(コンテンツ取得状況を配信(1):S503)。
ここで、マスタ機4aが管理下のスレイブ機4bのコンテンツ取得状況を取得する手順について説明する。マスタ機4aは、スレイブ機4bにおいてコンテンツの取得状況が変化したときに、その都度スレイブ機4bに対してコンテンツ取得状況の配信を要求する(S402)。そして、この要求に応じてスレイブ機4bから配信されてきたコンテンツ取得状況を取得する。スレイブ機4bにおいてコンテンツの取得状況が変化する状況としては、次の(1)〜(3)のような事例が挙げられる。
(1)マスタ機4aからスレイブ機4bに対して新たなコンテンツが配信されたとき。
(2)コンテンツ提供者とカラオケ店との間の契約変更により、スレイブ機4bで利用可能なコンテンツの種類や数量が変更されたとき。
(3)スレイブ機4bにおいてコンテンツファイルの記憶媒体であるハードディスクが交換されたとき。
マスタ機4aは、上記(1)〜(3)のケースによってスレイブ機4bにおいてコンテンツの取得状況が変化したときに、都度スレイブ機4bからコンテンツ取得状況を取得しておく。その後、マスタ機4aに対してカラオケ用ホストサーバ2からコンテンツ取得状況の配信要求(S303)があったときに、自マスタ機4aのコンテンツ取得状況と共に、予め取得したスレイブ機4bのコンテンツ取得状況をカラオケ用ホストサーバ2へ配信する(S503)。
スレイブ機4bは、マスタ機4aからの要求を受けると、自スレイブ機4bのコンテンツ取得状況をマスタ機4aへ配信する(S610)。
カラオケ用ホストサーバ2は、マスタ機4aからマスタ機4a及びスレイブ機4bのコンテンツ取得状況を取得すると、その内容に基づくコンテンツ取得状況をインターネット用ホストサーバ3へ配信する(S307)。
インターネット用ホストサーバ3は、カラオケ用ホストサーバ2からコンテンツ取得状況を取得すると、その内容に基づいてユーザにより指定された検索条件や現在位置情報に応じて利用可否情報リストを作成する(S207)。そして、この作成した利用可否情報のリストから、要求元の携帯電話6が備える表示デバイス(モニタ)で1画面内に表示可能な件数の利用可否情報を抽出し(S208)、これを配信用リストとして要求元の携帯電話6へ配信する(S210)。携帯電話6は、インターネット用ホストサーバ3から取得した配信用リストに基づき、利用可否情報をモニタ等の表示デバイスに表示する(S107)。
なお、マスタ機4aにおいて、カラオケ用ホストサーバ2からの要求(S303)に応じて最初にコンテンツ取得状況を配信した(S503)後、スレイブ機4bでコンテンツの取得状況が変化した場合、マスタ機4aは、スレイブ機4bに対してコンテンツ取得状況の配信を要求し(S402)、スレイブ機4bからコンテンツ取得状況を再び取得する。そして、この取得したスレイブ機のコンテンツ取得状況に基づいて、コンテンツ取得状況を再びカラオケ用ホストサーバ2へ配信する(コンテンツ取得状況を配信(2):S503)。
カラオケ用ホストサーバ2は、マスタ機4aから再びコンテンツ取得状況を取得すると、その内容に基づくコンテンツ取得状況をインターネット用ホストサーバ3へ再び配信する(S307)。
インターネット用ホストサーバ3は、カラオケ用ホストサーバ2から再びコンテンツ取得状況を取得すると、その内容に基づいて既に作成してある利用可否情報リストを更新する(S215)。そして、この更新により前回配信した配信用リストの内容と差異が生じる場合、更新後の利用可否情報のリストから、要求元の携帯電話6が備える表示デバイス(モニタ)で1画面内に表示可能な件数分の利用可否情報を抽出し(S208)、これを配信用リストとして要求元の携帯電話6へ再び配信する(S210)。携帯電話6は、インターネット用ホストサーバ3から再び取得した配信用リストに基づき、既に表示されている利用可否情報を更新する(S107)。
マスタ機4aにおいて、カラオケ用ホストサーバ2からの要求(S303)に応じて、最初にコンテンツ取得状況を配信した(S503)後、それ以降は、スレイブ機4bにおいてコンテンツの取得状況が変化した場合、その都度、上述のようにスレイブ機4b→マスタ機4a→カラオケ用ホストサーバ2→インターネット用ホストサーバ3へと、コンテンツ取得状況が順次配信される。そして、インターネット用ホストサーバ3では、配信されてきたコンテンツ取得状況に応じて、既に作成した利用可否情報リストを更新し、更新の結果により前回の配信用リストと差異がある場合、新たに抽出した配信用リストを携帯電話6へ再び配信する。以上のような動作を、利用可否情報の配信を終了する指示がなされるまで、あるいは、当該ユーザがカラオケ店に入店し、そこからシステムにログインするまで繰り返す。
図8は、上述の「コンテンツ利用可否情報配信サービス」において携帯電話6が実行する処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、ユーザからの指示入力により、コンテンツ利用可否情報の配信要求及び閲覧用のアプリケーションを起動することで開始される。
まず、ユーザからの操作により、コンテンツ識別情報及び取得する利用可否情報の内容を絞り込むための検索条件等を入力する(S101)。ここで、ユーザによって入力されるコンテンツ識別情報としては、コンテンツの名称やコンテンツの再生予約に用いるコンテンツ番号等、コンテンツを特定できる情報であれば様々な情報を入力可能に構成してもよい。また、ユーザによって入力される検索条件としては、ユーザがカラオケサービスを利用したいと考えている地域、特定の店舗の名称、店舗の営業時間等がある。
つぎに、自端末の個体識別情報(UID)を読み出す(S102)。この個体指示別情報は、個々の端末を識別するための情報であり、当該携帯電話のキャリア(携帯電話の通信サービスを提供している会社)名、端末の機種名、端末ごとに固有の端末シリアル番号等が含まれている。なお、本実施形態では、この個体識別情報を用いて、インターネット用ホストサーバ3側で携帯電話6の機種名を特定し、その機種名から当該携帯電話6のモニタの画面サイズを特定する(特許請求の範囲における表示規模特定情報に相当)。
つづいて、GPSを利用して携帯電話6の現在位置情報を取得する(S103)。そして、S101でユーザにより入力されたコンテンツ識別情報及び検索条件、S102で読み出した個体識別情報、及びS103で取得した現在位置情報に基づき、利用可否情報配信要求データ(特許請求の範囲における第1情報に相当。図9の※2参照)を作成し、これをインターネット200経由でインターネット用ホストサーバ3へ送信する(S104)。
ここで、S104において携帯電話6がインターネット用ホストサーバ3へ送信する利用可否情報配信要求データの具体的な内容について説明する。図9の※2は、携帯電話6からインターネット用ホストサーバ3へ送信される利用可否情報配信要求データの記述様式を模式的に示す図である。図9の※2に示すように、この利用可否情報配信要求データには、「ユーザID」、「個体識別情報(UID)」、「コンテンツ識別情報」、「現在位置情報」、「検索条件情報」等の各種データが含まれている。
「ユーザID」は、当該携帯電話6を利用して現在ログイン中のユーザに対応するユーザIDを示すデータである。「個体識別情報(UID)」は、当該利用可否情報配信要求データを送信する携帯電話6を識別するための情報を示すデータである。「コンテンツ識別情報」は、ユーザによって入力されたコンテンツ識別情報を示すデータである。「現在位置情報」は、GPSを利用して取得した現在位置を示すデータである。「検索条件情報」は、ユーザによって入力された検索条件を示すデータである。なお、検索条件情報が複数存在する場合は、その数の分のデータが利用可否情報配信要求データに含まれることになる。
図8の説明に戻る。S104で利用可否情報配信要求データをインターネット用ホストサーバ3へ送信した後、インターネット用ホストサーバ3から配信用リストを受信したか否かを判定する(S105)。ここでは、利用可否情報を受信していないと判定している間(S105:NO)、この処理を繰り返す。
そして、S105においてインターネット用ホストサーバ3から配信用リスト(特許請求の範囲における第2情報に相当。図9の※3参照)を受信したと判定した場合(S105:YES)、S106の処理へ移行する。
ここで、インターネット用ホストサーバ3から携帯電話6へ送信されてくる配信用リストの具体的な内容について説明する。図9の※3は、インターネット用ホストサーバ3から携帯電話6へ送信される配信用リストの記述様式を模式的に示す図である。図9の※3に示すように、この配信用リストには、「店舗名」、「店舗位置情報」、「電話番号」、「距離情報」、「利用可能部屋数」及び「部屋番号」の各項目のデータからなる、店舗ごとの利用可否情報が複数件(=M件)含まれている。
なお、店舗ごとの各利用可否情報には、配信元のインターネット用ホストサーバ側で設定された順位が付されている。この順位は、送信した利用可否情報配信要求データに含まれる現在位置情報が示す位置(すなわち、現在位置)と、当該利用可否情報に対応する店舗の所在地との距離が短い順に付けられている。また、配信用リストに含まれる利用可否情報の件数(=M件)は、配信先の携帯電話6の画面サイズに応じて異なり、それぞれの携帯電話6のモニタにおいて、全ての利用可否情報を1画面内に表示可能な件数となっている。
各利用可否情報において、「店舗名」の項目は、当該コンテンツを利用できるカラオケ店の名称を示すデータである。「店舗位置情報」の項目は、当該カラオケ店の地図上の座標や住所、周辺地図、店舗への行き方等を示すデータである。「電話番号」の項目は、当該カラオケ店の電話番号を示すデータである。「距離情報」の項目は、上述の現在位置情報が示す位置(すなわち、現在位置)から当該カラオケ店までの距離を示すデータである。「利用可能部屋数」の項目は、当該カラオケ店内で当該コンテンツを利用できるカラオケルームの数を示すデータである。「部屋番号」の項目は、当該カラオケ店内で当該コンテンツを利用できるカラオケルームの部屋番号を示すデータであり、当該コンテンツを利用できる部屋が複数存在する場合(すなわち、「利用可能部屋数」>1)、その件数分のデータが含まれる。
図8の説明に戻る。S106では、インターネット用ホストサーバ3から取得した配信用リストに基づいて画面表示用のデータを作成する。このとき、配信用リストの各利用可否情報に付されている順位に基づき、画面上において上位の利用可否情報から順に上から並ぶようにし、そして、利用可否情報の各項目については、画面上において左側から「順位」、「店舗名」、「店舗位置情報」、「電話番号」、「距離情報」、「利用可能部屋数」、「部屋番号」の順に並ぶように、画面表示用データを作成する。そして、この作成した画面用表示のデータを用いて利用可否情報の内容をモニタに表示する(S107)。
つぎに、この処理を終了する否かを判定する(S108)。処理を終了するか否かの判断については、例えば、利用可否情報の閲覧を終了する旨の指示がユーザによって入力されたか否かによって判断すればよい。ここで、この処理を終了しないと判断した場合(S108:NO)、GPSを利用して携帯電話6の現在位置情報を取得する(S109)。そして、この取得した現在位置情報が示す位置(すなわち現在位置)が、前回送信した利用可否情報配信要求データ(図9の※2参照)に含まれる現在位置情報が示す位置から所定距離(例えば、数百m〜数km)以上移動しているか否かを判定する(S110)。
ここで、現在位置が前回送信した利用可否情報配信要求データに対応する位置から所定距離以上移動していないと判定した場合(S110:NO)、つづいて、インターネット用ホストサーバ3から配信用リスト(図9の※3参照)を再び受信したか否かを判定する(S111)。ここで、インターネット用ホストサーバ3から配信用リストを受信したと判定した場合(S111:YES)、S106の処理へ戻り、この受信した配信用リストに基づいて画面表示用のデータを作成する。そして、この作成した画面用表示のデータに基づいて現在表示中の画面を更新する(S107)。一方、S111で、インターネット用ホストサーバ3から配信用リストを受信していないと判定した場合(S111:NO)、S108の処理へ戻る。
一方、S110で、現在位置が前回送信した利用可否情報配信要求データに対応する位置から所定距離以上移動していると判定した場合(S110:YES)、インターネット用ホストサーバ3に対して、前回送信した利用可否情報配信要求データに基づく配信用リストの配信を停止する旨の指示を送信する(S112)。その後、S103の処理へ戻り、GPSを利用して再び携帯電話6の現在位置情報を取得する。そして、コンテンツ識別情報、検索条件、個体識別情報、及びS103で取得した最新の現在位置情報に基づいて利用可否情報配信要求データを再度作成して、これをインターネット用ホストサーバ3へ再送信し(S104)、S105以降の処理へと進む。
上述のようにしてS101〜S112の各処理を順次実行し、最後にS108においてこの処理を終了すると判定した場合(S108:YES)、すなわち、利用可否情報の閲覧を終了する旨の指示がユーザによって入力された場合、携帯電話6の処理を終了する。
つぎに、図10は、上述の「コンテンツ利用可否情報配信サービス」においてインターネット用ホストサーバ3のWebサーバ3aが実行する処理の手順を示すフローチャートである。
まず、携帯電話6から利用可否情報配信要求データ(図9の※2参照)を受信したか否かを判定する(S201)。この利用可否情報配信要求データは、図8のフローチャートにおけるS104の処理において携帯電話6からインターネット用ホストサーバ3へ送信されるものである。
S201で、利用可否情報配信要求データを受信していないと判定している間(S201:NO)、この処理を繰り返す。そして、利用可否情報配信要求データを受信したと判定した場合(S201:YES)、取得した利用可否情報配信要求データに含まれる個体識別情報(UID)から要求元の携帯電話6の機種名を読み取る。そして、この読み取った機種名の端末が備えるモニタの画面サイズを特定し、この画面サイズにおいて1画面内で表示できる利用可否情報の件数である表示上限件数を設定する(S202)。なお、携帯電話6の機種名から画面サイズを特定するには、図12に示すような、機種名ごとに画面サイズと画面に表示可能な行数とを示すテーブルを予めインターネット用ホストサーバ3のデータベース3b内に格納しておき、個体識別情報(UID)から読み取った機種名を基に、このテーブルを参照すればよい。
つぎに、携帯電話6から取得した利用可否情報配信要求データに基づき、コンテンツ取得状況収集指示データ(図11の※4参照)を作成し、これをカラオケ用ホストサーバ2へ送信する(S203)。
ここで、S203においてインターネット用ホストサーバ3がカラオケ用ホストサーバ2へ送信するコンテンツ取得状況収集指示データの具体的な内容について説明する。図11の※4は、インターネット用ホストサーバ3からカラオケ用ホストサーバ2へ送信されるコンテンツ取得状況収集指示データの記述様式を模式的に示す図である。図11の※4に示すように、コンテンツ取得状況収集指示データには、「ユーザID」及び「コンテンツ識別情報」のデータが含まれている。これらのデータは、携帯電話6から取得した利用可否情報配信要求データ(図9の※2参照)から、カラオケ用ホストサーバ2へ送信すべきデータを抽出したものである。
図10の説明に戻る。S203でコンテンツ取得状況収集指示データをカラオケ用ホストサーバ2へ送信した後、カラオケ用ホストサーバ2からコンテンツ取得状況データを受信したか否かを判定する(S204)。ここで、コンテンツ取得状況データを受信していないと判定している間(S204:NO)、この処理を繰り返す。そして、カラオケ用ホストサーバ2からコンテンツ取得状況データ(図11の※5参照)を受信したと判定した場合(S204:YES)、S205の処理へ移行する。
ここで、カラオケ用ホストサーバ2からインターネット用ホストサーバ3へ送信されてくるコンテンツ取得状況データの具体的な内容について説明する。図11の※5は、カラオケ用ホストサーバ2からインターネット用ホストサーバ3へ送信されるコンテンツ取得状況データの記述様式を模式的に示す図である。図11の※5に示すように、このコンテンツ取得状況データには、「コンテンツ名(コンテンツ番号)」からなるレコードに付随して、「店舗名」、「店舗位置情報」、「電話番号」、「利用可能部屋数」及び「部屋番号」の各項目のデータからなる、店舗ごとのコンテンツ取得状況を示すレコードが複数含まれている
なお、「コンテンツ名(コンテンツ番号)」、「店舗名」、「店舗位置情報」、「電話番号」、「利用可能部屋数」、「部屋番号」の各項目の内容については、上述の配信用リスト(図9の※3参照)の内容と同等であるため、ここでの説明は省略する。
図10の説明に戻る。S205では、カラオケ用ホストサーバ2から取得したコンテンツ取得状況データ内に、携帯電話6から取得した利用可否情報配信要求データ(図9の※2参照)に含まれる検索条件情報が示す各種条件に適合する店舗のデータが存在するか否か判定する。例えば、検索条件情報に、ユーザがカラオケを利用したいと希望する地域を示す情報が含まれていれば、その地域内にあるカラオケ店を適合する店舗としてみなす。また、店舗名称を示す情報が含まれていれば、当該名称に合致するものを適合する店舗としてみなす。また、営業日時を示す情報が含まれていれば、当該日時に営業している店舗を適合する店舗としてみなす。
ここで、検索条件情報に適合する店舗のデータが存在すると判定した場合(S205:YES)、利用可否情報配信要求データに含まれる現在位置情報と上記検索条件情報に適合する各店舗の地図上の座標とに基づき、携帯電話6の現在位置から各店舗までの距離をそれぞれ算出する(S206)。なお、携帯電話6の現在位置から各店舗までの距離については、両者間の直線距離を算出してもよいし、地図データ等に基づいて現在位置から道路に沿ってカラオケ店に至るまでの行程の長さを算出してもよい。
つづいて、カラオケ用ホストサーバ2から取得したコンテンツ取得状況データ、及びS206で算出した距離に基づいて、利用可否情報リスト(図11の※6参照)を作成する(S207)。具体的には、カラオケ用ホストサーバ2から取得したコンテンツ取得状況データの中から、携帯電話6から取得した利用可否情報配信要求データに含まれる検索条件情報に適合する店舗に関するデータを抽出し、これにS206で算出した携帯電話6の現在位置から各店舗までの距離を示す「距離情報」の項目を対応する店舗のデータに付加することで、店舗ごとの利用可否情報を作成する。また、店舗ごとの利用可否情報に対して、携帯電話6の現在位置から各店舗までの距離が短い順に優先順位を設定し、利用可否情報の一覧である利用可否情報リストを作成する。
ここで、S206においてインターネット用ホストサーバ3が作成する利用可否情報リストの具体的な内容について説明する。図11の※6は、利用可否情報リストの記述様式を模式的に示す図である。図11の※6に示すように、この利用可否情報リストには、「店舗名」、「店舗位置情報」、「電話番号」、「距離情報」、「利用可能部屋数」及び「部屋番号」の各項目のデータからなる、店舗ごとの利用可否情報が複数件(=N件)含まれる。
なお、店舗ごとの各利用可否情報には、携帯電話6の現在位置と、当該利用可否情報に対応する店舗の所在地との距離が短い順に順位が付される(各利用可否情報の左端の項目)。また、利用可否情報リストに含まれる利用可否情報の件数(=N件)は、カラオケ用ホストサーバ2から配信されてきたコンテンツ取得状況データ(※5)における全店舗数のうち、利用可否情報配信要求データ(図9の※2参照)に含まれる検索条件に適合する店舗の件数となる。
なお、「店舗名」、「店舗位置情報」、「電話番号」、「距離情報」、「利用可能部屋数」、及び「部屋番号」の各項目の内容については、上述の配信用リスト(図9の※3参照)の内容と同等であるため、ここでの説明は省略する。
図10の説明に戻る。S208では、S207で作成した利用可否情報リストにおいて、このリストの上位からS202で設定した表示上限件数(=M件とする)分までの順位の利用可否情報を抽出する(S208)。そして、この抽出した利用可否情報から配信用リスト(図9の※3参照)を作成する(S209)。ここでは、利用可否情報リストにおける利用可否情報の件数Nと、表示上限件数MとがN≧Mである場合、作成する配信用リストに含まれる利用可否情報の件数はM件となる。一方、N<Mである場合、配信用リストに含まれる利用可否情報の件数はN件となる。
そして、S209で作成した配信用リストを要求元の携帯電話6、すなわち当該利用可否情報配信要求データを送信してきた携帯電話6へ配信する(S210)。
一方、S205でカラオケ用ホストサーバ2から取得したコンテンツ取得状況データ内に、携帯電話6から取得した利用可否情報配信要求データに含まれる検索条件情報に適合する店舗のデータが存在しないと判定した場合(S205:NO)、S209では、ユーザが指定したコンテンツあるいは検索条件に適合する店舗のデータが存在しない旨をユーザに対して通知するための配信リストを作成し、これを要求元の携帯電話6へ送信する(S210)。
つぎに、この処理を終了する否かを判定する(S211)。処理を終了するか否かの判断については、例えば、配信用リストの配信を停止する旨の指示等を要求元の携帯電話6から受信したか否か、あるいは当該ユーザがカラオケ店からシステムにログインしたことを検知したか否かによって判断すればよい。ここで、この処理を終了しないと判断した場合(S211:NO)、カラオケ用ホストサーバ2からコンテンツ取得状況データ(図11の※5参照)を再び受信したか否かを判定する(S212)。コンテンツ取得状況データを受信したと判定した場合(S212:YES)、この受信したコンテンツ取得状況データ内に、携帯電話6から取得した利用可否情報配信要求データに含まれる検索条件情報が示す各種条件に適合する店舗のデータが存在するか否か判定する(S213)。
ここで、検索条件情報に適合する店舗のデータが存在すると判定した場合(S213:YES)、利用可否情報配信要求データに含まれる現在位置情報と上記検索条件情報に適合する各店舗の地図上の座標とに基づき、携帯電話6の現在位置から各店舗までの距離をそれぞれ算出する(S214)。
つぎに、今回新たに取得したコンテンツ取得状況データ、及びS214で算出した距離に基づいて、既に作成した利用可否情報リスト(図11の※6参照)の内容を更新する(S215)。具体的には、新たに取得したコンテンツ取得状況データに既存の利用可否情報リストにない店舗についての情報が含まれていれば、当該店舗の利用可否情報を新規に作成して、これをリストに追加する。このとき、リスト内において、この新規の利用可否情報を含む各利用可否情報の順位を更新する。また、新たに取得したコンテンツ取得状況データに既存の利用可否情報リストに存在する店舗についての情報が含まれていれば、既存の利用可否情報の内容を更新する。
そして、この更新した利用可否情報リストについて、今回の更新によってリストの上位から上記表示上限件数(ここではM件)分までの順位の範囲内において、前回の内容から変更があったか否かを判定する(S216)。ここで、更新後の利用可否情報リストの上位から表示上限件数(=M件)分までの順位の範囲内において、前回の内容から変更があったと判定した場合(S216:YES)、S208の処理へ戻り、このリストの上位から表示上限件数(=M件)分までの順位の利用可否情報を抽出し、この抽出した利用可否情報から配信用リスト(図9の※3参照)を再び作成する(S209)。そして、この作成した配信用リストを要求元の携帯電話6へ再び配信する(S210)。
一方、S212でカラオケ用ホストサーバ2からコンテンツ取得状況データを受信していないと判定した場合(S212:NO)、又は、S213で検索条件に適合する店舗のデータが存在しないと判定した場合、(S213:NO)、又は、S216で更新後の利用可否情報リストの上位から表示上限件数分までの順位の範囲内において、前回の内容から変更がなかったと判定した場合(S216:NO)、S211の処理へ戻る。
上述のようにしてS201〜S216の各処理を順次実行し、最後にS211においてこの処理を終了すると判定した場合(S211:YES)、すなわち、配信用リストの配信を停止する旨の指示等を要求元の携帯電話6から受信した場合、あるいは当該ユーザがカラオケ店からシステムにログインしたことを検知した場合、インターネット用ホストサーバ3の処理を終了する。
つぎに、図13は、上述の「コンテンツ利用可否情報配信サービス」においてカラオケ用ホストサーバ2のWebサーバ2aが実行する処理の手順を示すフローチャートである。
まず、インターネット用ホストサーバ3からコンテンツ取得状況収集指示データ(図11の※4参照)を受信したか否かを判定する(S301)。このコンテンツ取得状況収集指示データは、図10のフローチャートにおけるS203の処理においてインターネット用ホストサーバ3からカラオケ用ホストサーバ2へ送信されるものである。
S301で、コンテンツ取得状況収集指示データを受信していないと判定している間(S301:NO)、この処理を繰り返す。そして、コンテンツ取得状況収集指示データを受信したと判定した場合(S301:YES)、カラオケ用ホストサーバ2のデータベース2bに格納されているコンテンツのデータベースを参照し、取得したコンテンツ取得状況収集指示データに記述されているコンテンツ識別情報を、これに対応するコンテンツファイルの名称に変換する(S302)。つまり、コンテンツ識別情報がコンテンツの名称やコンテンツ番号を示す情報の場合、この情報に該当するコンテンツの実体(すなわち、データファイル)であるコンテンツファイルの名称に変換する。
つぎに、S302で変換したコンテンツファイルの名称に基づき、マスタ機向け要求データ(特許請求の範囲における第3情報に相当。図14の※7を参照)を、インターネット200のVPNを介して各カラオケ店のマスタ機4aへ送信する(S303)。
ここで、カラオケ用ホストサーバ2からマスタ機4aへ送信されるマスタ機向け要求データの具体的な内容について説明する。図14の※7は、カラオケ用ホストサーバ2からマスタ機4aへ送信されるマスタ機向け要求データの記述様式を模式的に示す図である。図14の※7に示すように、このマスタ機向け要求データはコンテンツファイル名を示すデータで構成されている。このコンテンツファイル名のデータは、S302においてコンテンツ取得状況収集指示データ(図11の※4参照)に含まれる「コンテンツ識別情報」をコンテンツファイルの名称に変換したものである。
図13の説明に戻る。S303でマスタ機向け要求データを各マスタ機4aへ送信した後、この送信先の全てのマスタ機4aからマスタ機報告データを受信したか否かを判定する(S304)。ここで、全てのマスタ機4aからの受信を完了していないと判定している間(S304:NO)、この処理を繰り返す。そして、全てのマスタ機4aからマスタ機報告データ(特許請求の範囲における第4情報に相当。図14の※8参照)を受信したと判定した場合(S304:YES)、取得したマスタ機報告データの内容を各マスタ機4aに対応付けてデータベース2bに保存する(S305)。
ここで、マスタ機4aからカラオケ用ホストサーバ2へ送信されてくるマスタ機報告データの具体的な内容について説明する。図14の※8は、マスタ機4aからカラオケ用ホストサーバ2へ送信されるマスタ機報告データの記述様式を模式的に示す図である。図14の※8に示すように、このマスタ機報告データには、「コンテンツファイル名」、「利用可能部屋数」、「マスタ機シリアル番号」及びこれに付随する「部屋番号(マスタ機)」の項目からなるレコードに続いて、「スレイブ機シリアル番号」及びこれに付随する「部屋番号(スレイブ機)」の項目からなるレコードが複数含まれている。この「マスタ機シリアル番号」+「部屋番号(マスタ機)」の項目からなるレコード、及び「スレイブ機シリアル番号」+「部屋番号(スレイブ機)」の項目からなるレコードが、「コンテンツファイル名」の項目が示すコンテンツを利用可能なカラオケルーム1部屋分の情報を示している(当該コンテンツを利用できないカラオケルームに関するレコードは含まれていない)。
なお、「利用可能部屋数」の項目は、当該マスタ機報告データの送信元であるマスタ機4aが設置されている店舗において「コンテンツファイル名」の項目に対応するコンテンツを利用可能なカラオケルームの数(=コンテンツを利用可能なマスタ機4a及びスレイブ機4bの総数)を示すデータである。
また、「マスタ機シリアル番号」の項目は、当該マスタ機報告データの送信元であるマスタ機4aに割り当てられている固有の識別番号(例えば、製造番号等)を示すデータである。「スレイブ機シリアル番号」の項目は、当該マスタ機報告データの送信元であるマスタ機4aと同一店舗に設置されている各スレイブ機4bに割り当てられている固有の識別番号を示すデータである。
また、各「マスタ機シリアル番号」及び「スレイブ機シリアル番号」の項目に付随する「部屋番号」の項目は、そのシリアル番号を持つカラオケ装置4が設置されているカラオケルームに割り当てられている番号(あるいは名称)を示すデータである。
図13の説明に戻る。S306では、各マスタ機4aから取得したマスタ機報告データに基づいて、コンテンツ取得状況データ(図11の※5参照)を作成する。具体的には、各マスタ機4aのシリアル番号に基づいて、データベース2bに格納されている上述の管理データベースから当該マスタ機4aが設置されている店舗の名称、位置情報、電話番号等を抽出して、これを元に各店舗のレコードを作成し、対応する店舗における利用可能部屋数及び部屋番号のデータをこのレコードに集結する。そして、これらのデータをコンテンツ名(コンテンツ番号)に対応付けることで、コンテンツ取得状況データを作成する。
そして、この作成したコンテンツ取得状況データをインターネット用ホストサーバ3へ配信し(S307)、カラオケ用ホストサーバ2における処理を終了するか否かを判定する(S308)。処理を終了するか否かの判断については、例えば、コンテンツ取得状況データの配信を停止する旨の指示等をインターネット用ホストサーバ3から受信したか否か、あるいは当該ユーザがカラオケ店からシステムにログインしたことを検知したか否かによって判断すればよい。ここで、この処理を終了しないと判断した場合(S308:NO)、少なくとも1台のマスタ機4aから、マスタ機報告データを受信したか否かを判定する(S309)。マスタ機4aからマスタ機報告データを受信していない判定した場合(S309:NO)、S308の処理へ戻る。
一方、マスタ機4aからマスタ機報告データを受信したと判定した場合(S309:YES)、S305の処理へ戻り、この取得したマスタ機報告データの内容を各マスタ機4aに対応付けてデータベース2bに保存し、この取得したマスタ機報告データに基づいて、コンテンツ取得状況データ(図11の※5参照)を再び作成する(S306)。そして、この作成したコンテンツ取得状況データをインターネット用ホストサーバ3へ再び配信する(S307)。
上述のようにしてS301〜S309の各処理を順次実行し、最後にS308においてこの処理を終了すると判定した場合(S308:YES)、すなわち、コンテンツ取得状況データの配信を停止する旨の指示等をインターネット用ホストサーバ3から受信した場合、あるいは当該ユーザがカラオケ店からシステムにログインしたことを検知した場合、カラオケ用ホストサーバ2の処理を終了する。
つぎに、図15は、上述の「コンテンツ利用可否情報配信サービス」においてマスタ機4aの制御部が実行する処理(コンテンツ取得状況収集処理)の手順を示すフローチャートである。
まず、スレイブ機4bにおけるコンテンツの取得状況が変更されたか否かを判定する(S401)。なお、本実施形態では、次の(1)〜(3)に示すケースを、スレイブ機4bにおけるコンテンツの取得状況が変更されたものとみなす。
(1)マスタ機4aが、スレイブ機4bに対して新たなコンテンツを配信したとき(コピー)。
(2)マスタ機4aが、スレイブ機4bに対して利用可能なコンテンツの種類や数量を変更したとき(契約変更)。
(3)スレイブ機4bにおいてコンテンツファイルの記憶媒体であるハードディスクが交換されたとき(HDD交換)。このとき、スレイブ機4bからマスタ機4aに対して、ハードディスクが交換された旨が通知されるものとする。
S401で、スレイブ機4bにおけるコンテンツの取得状況が変更されていないと判定している間(S401:NO)、この処理を繰り返す。そして、スレイブ機4bにおけるコンテンツの取得状況が変更されたと判定した場合(S401:YES)、すなわち、上記(1)〜(3)の何れかのケースに該当すると判定した場合、コンテンツ取得状況が変更された当該スレイブ機4bへスレイブ機向け要求データ(特許請求の範囲における第5情報に相当。図16の※9参照)を送信する(S402)。
ここで、マスタ機4aからスレイブ機4bへ送信されるスレイブ機向け要求データの具体的な内容について説明する。図16の※9は、マスタ機4aからスレイブ機4bへ送信されるスレイブ機向け要求データの記述様式を模式的に示す図である。図16の※9に示すように、このスレイブ機向け要求データは複数の「コンテンツファイル名」の項目のデータで構成されている。なお、このスレイブ機向け要求データに記述されるコンテンツの種類は、上述の(1)〜(3)のケースによって異なる。具体的には、上述の(1),(2)のケースであれば、新たに追加されたコンテンツや利用可否を変更されたコンテンツ等、すなわちコンテンツの取得状況の変更に直接関わるコンテンツのみをスレイブ機向け要求データに記述すればよい。また、上述の(3)のケースであれば、マスタ機4aが取得しているコンテンツの全てをスレイブ機向け要求データに記述すればよい。
図15の説明に戻る。S403では、自マスタ機4aにおけるコンテンツの取得状況を自マスタ機4a内のデータベースに保存する。ここでは、スレイブ機4bが格納している取得コンテンツリスト(図4の※1参照)と同様の形式でコンテンツの取得状況を保存すればよい。
つぎに、スレイブ機向け要求データの送信先であるスレイブ機4bから、スレイブ機報告データを受信したか否かを判定する(S404)。ここで、スレイブ機報告データを受信していないと判定している間(S404:NO)、この処理を繰り返す。そして、何れかのスレイブ機4bからスレイブ機報告データ(特許請求の範囲における第6情報に相当。図16の※10参照)を受信したと判定した場合(S404:YES)、取得したスレイブ機報告データの内容を送信元のスレイブ機4bに対応付けて自マスタ機4a内のデータベースに保存する(S405)。
ここで、スレイブ機4bからマスタ機4aへ送信されてくるスレイブ機報告データの具体的な内容について説明する。図16の※10は、スレイブ機4bからマスタ機4aへ送信されるスレイブ機報告データの記述様式を模式的に示す図である。図16の※10に示すように、このスレイブ機報告データには、送信元のスレイブ機4bに対応する「スレイブ機シリアル番号」及びこれに付随する「部屋番号」の項目からなるレコードに続いて、「コンテンツファイル名」及びこれに付随する「取得状況フラグ」の項目からなるレコードが複数含まれている。ここで、スレイブ機報告データに含まれる「コンテンツファイル名」の項目の種類及び数は、マスタ機4aからスレイブ機4bへ送信されたスレイブ機向け要求データ(図16の※9)に記述されている「コンテンツファイル名」の項目に対応している。
なお、「取得状況フラグ」の項目は、これが付随する「コンテンツファイル名」の項目が示すコンテンツの当該スレイブ機4bにおける取得状況を示すためのデータである。この「取得状況フラグ」の項目において、コンテンツの取得状況を示すデータとして「取得」、「未取得」及び「利用無効」の各フラグがある。「取得」フラグは、当該コンテンツがスレイブ機4bにおいて取得済みであり、かつ利用可能である状態を示す。「未取得」フラグは、当該コンテンツがスレイブ機4bに存在しない(取得に至っていない)状態であり、利用できない状態を示す。「利用無効」フラグは、当該コンテンツがスレイブ機4bにおいて取得済みであるが、契約等により利用が禁止されている状態を示す。
図15の説明に戻る。S406では、スレイブ機向け要求データの送信先である全てのスレイブ機4bからスレイブ機報告データを受信したか否かを判定する。ここで、全てのスレイブ機からの受信を完了していないと判定した場合(S406:NO)、S404の処理へ戻る。そして、全てのスレイブ機4bからスレイブ機報告データを受信したと判定した場合(S406:YES)、マスタ機4aの処理(コンテンツ取得状況収集処理)を終了する。
つぎに、図17は、上述の「コンテンツ利用可否情報配信サービス」においてマスタ機4aの制御部が実行する処理(コンテンツ取得状況配信処理)の手順を示すフローチャートである。
まず、カラオケ用ホストサーバ2からマスタ機向け要求データ(図14の※7参照)を受信したか否かを判定する(S501)。マスタ機向け要求データは、図13のフローチャートにおけるS303の処理においてカラオケ用ホストサーバ2からマスタ機4aへ送信されるものである。
S501で、マスタ機向け要求データを受信していないと判定している間(S501:NO)、この処理を繰り返す。そして、マスタ機向け要求データを受信したと判定した場合(S501:YES)、自マスタ機4aのデータベースに保存されているスレイブ機報告データや自マスタ機のコンテンツ取得状況に関するデータに基づき、マスタ機報告データ(図14の※8参照)を作成する(S502)。具体的には、データベースに保存されている上記各情報を参照し、マスタ機向け要求データに記述されているコンテンツファイル名ごとに当該コンテンツを利用可能なスレイブ機4bのシリアル番号及びこれに対応する部屋番号のデータを抽出し、これを当該コンテンツファイル名に対応付けて集結する。また、自マスタ機4aが当該コンテンツを利用可能であるならば、自マスタ機4aのシリアル番号及び部屋番号のデータも、当該コンテンツファイル名に対応付けて集結する。そして、コンテンツごとに当該コンテンツを利用可能な部屋の数を集計する。
そして、この作成したマスタ機報告データをカラオケ用ホストサーバ2へ配信し(S503)、マスタ機4aにおける処理(コンテンツ取得状況配信処理)を終了するか否かを判定する(S504)。処理を終了するか否かの判断については、例えば、マスタ機報告データの配信を停止する旨の指示等をカラオケ用ホストサーバ2から受信したか否かによって判断すればよい。
ここで、この処理を終了しないと判断した場合(S504:NO)、スレイブ機4bにおけるコンテンツの取得状況が変更されたか否かを判定する(S505)。なお、ここでは、図15のS401の処理と同様に、上述の(1)〜(3)に示すケースを、スレイブ機4bにおけるコンテンツの取得状況が変更されたものとみなす。
S505で、スレイブ機4bにおけるコンテンツの取得状況が変更されていないと判定した場合(S505:NO)、S504の処理へ戻る。そして、スレイブ機4bにおけるコンテンツの取得状況が変更されたと判定した場合(S505:YES)、コンテンツ取得状況が変更されたスレイブ機4bへスレイブ機向け要求データ(図16の※9参照)を送信し、その応答としてスレイブ機4bから配信されるスレイブ機報告データ(図16の※10参照)を取得し、これをデータベースに保存する(S506)。なお、このS506の処理の手順については、図15に示すコンテンツ取得状況収集処理における、S402〜S406の処理の手順と同様なので、ここでの詳しい説明は省略する。
つぎに、S506で取得したスレイブ機報告データの内容において、マスタ機向け要求データ(図14の※7参照)に記述されているコンテンツファイルについての取得状況に変化があったか否かを判定する(S507)。ここで、マスタ機向け要求データに記述されているコンテンツファイルについての取得状況に変化があったと判定した場合(S507:YES)、S502の処理へ戻り、自マスタ機4aのデータベースに保存されているスレイブ機報告データや自マスタ機のコンテンツ取得状況に関するデータに基づき、マスタ機報告データを再び作成し(S502)、これをカラオケ用ホストサーバ2へ再び配信する(S503)。一方、マスタ機向け要求データに記述されているコンテンツについての取得状況に変化がなかったと判定した場合(S507:NO)、S504の処理へ戻る。
上述のようにしてS501〜S507の各処理を順次実行し、最後にS504においてこの処理を終了すると判定した場合(S504:YES)、すなわち、マスタ機報告データの配信を停止する旨の指示等をカラオケ用ホストサーバ2から受信した場合、マスタ機4aの処理(コンテンツ取得状況配信)を終了する。
つぎに、図18は、上述の「コンテンツ利用可否情報配信サービス」においてスレイブ機4bの制御部が実行する処理の手順を示すフローチャートである。
まず、マスタ機4aからスレイブ機向け要求データ(図16の※9参照)を受信したか否かを判定する(S601)。スレイブ機向け要求データは、図15のフローチャートにおけるS402の処理においてマスタ機4aからスレイブ機4bへ送信されるものである。
S601で、スレイブ機向け要求データを受信していないと判定している間(S601:NO)、この処理を繰り返す。そして、スレイブ機向け要求データを受信したと判定した場合(S601:YES)、取得したスレイブ機向け要求データに記述されているコンテンツファイルの名称を1件ずつ読み出す(S602)。そして、自スレイブ機4bが記憶している取得コンテンツリスト(図4の※1参照)を参照し、この読み出したコンテンツファイルの名称に対応するレコードが取得コンテンツリストに存在するか否かを判定する(S603)。
ここで、対応するレコードが取得コンテンツリストに存在すると判定した場合(S603:YES)、このレコードにおけるコンテンツ取得フラグの内容を参照し、当該コンテンツが利用可能であるか否かを判定する(S604)。この判定において、当該コンテンツが利用可能であると判定した場合(S604:YES)、すなわち、当該レコードにおけるコンテンツ取得フラグが「取得」を示すデータである場合、自スレイブ機4bにおける当該コンテンツの取得状況を「取得」と判定する(S606)。一方、この判定において、当該コンテンツが利用できないと判定した場合(S604:NO)、すなわち、当該レコードにおけるコンテンツ取得フラグが「利用無効」を示すデータである場合、自スレイブ機4bにおける当該コンテンツの取得状況を「利用無効」と判定する(S607)。
一方、S603において、スレイブ機向け要求データから読み出したコンテンツファイルの名称に対応するレコードが取得コンテンツリストに存在しないと判定した場合(S603:NO)、自スレイブ機4bにおける当該コンテンツの取得状況を「未取得」と判定する(S605)。
つぎに、S608では、スレイブ機向け要求データ(図16の※9参照)に記述されている全てのコンテンツファイルの名称について、それぞれ取得状況を判定したか否かを判定する。ここで、全てのコンテンツファイルの名称に対する判定を完了していないと判定した場合(S608:NO)、S602の処理へ戻る。その後、S602〜S607の各処理を順次繰り返す。
そして、スレイブ機向け要求データに記述されている全てのコンテンツファイルの名称について取得状況を判定した場合(S608:YES)、S605,S606,S607の各処理における判定結果を自スレイブ機4bのシリアル番号及び部屋番号に対応付けて集結し、スレイブ機報告データ(図16の※10参照)を作成する(S609)。
そして、この作成したスレイブ機報告データをマスタ機4aへ配信し(S610)、スレイブ機4bにおける処理を終了する。
[時刻の経過に伴う利用可否情報の配信状況の推移]
つぎに、上述の「コンテンツ利用可否情報配信サービス」における、利用可否情報リスト(図11の※6参照)、配信用リスト(図9の※3参照)、及び携帯電話6における表示画面の時刻の経過に伴う推移の一例について、図19に基づき説明する。
図19は、ある時刻T1,T2,T3のそれぞれのタイミングにおける、インターネット用ホストサーバ3が作成する利用可否情報リスト並びに配信用リスト、及び携帯電話6のモニタにおける利用可否情報の表示画面の推移の具体例を模式的に示す説明図である。
図19において、時刻T1は、あるユーザが所有する携帯電話6(ここでは、携帯電話Aと想定する)から利用可否情報の配信要求(図8のS104参照)がインターネット用ホストサーバ3に対して行われた直後のタイミングを示す。このとき、インターネット用ホストサーバ3は、携帯電話Aから受信した利用可否情報配信要求データに基づいて各店舗におけるコンテンツ取得状況を取得し、利用可否情報リスト(※6a)を作成する(図10のS207参照)。なお、図19では、表記を簡潔にするために、利用可否情報リスト(※6a〜c)及び配信用リスト(※3a〜c)に含まれる店舗ごとの利用可否情報を「順位+店舗名」のように省略して表現しているが、実際には図9の※3や図11の※6に示すような記述様式と同様に作成されることに留意されたい。
時刻T1の時点では、利用可否情報リスト(※6a)には、ユーザの現在位置と各店舗との距離による優先順に、店舗A(1位)、店舗C(2位)、店舗E(3位)、店舗G(4位)…店舗n(n位)まで、n件の利用可否情報が含まれている。なお、ここでは、配信要求元である携帯電話Aが備えるモニタの画面サイズでは、1画面内に4件分の利用可否情報が表示できるものと想定する。すなわち、インターネット用ホストサーバ3において設定される表示上限件数は4である。
インターネット用ホストサーバ3は、利用可否情報リストにおける1位から4位まで4件(=表示上限件数)の利用可否情報を利用可否情報リスト(※6a)から抽出し、配信用リスト(※3a)を作成する(図10のS208,S209参照)。配信用リスト(※3a)には、店舗A,C,E,Gの4件分の利用可否情報が含まれている。
そして、この配信用リスト(※3a)が配信要求元の携帯電話Aへ配信される(図10のS210参照)と、携帯電話Aのモニタには、店舗A,C,E,Gの4件分の利用可否情報が1画面内に表示される。
つぎに、時刻T2は、時刻T1において配信用リスト(※3a)を送信した後、各カラオケ装置4におけるコンテンツ取得状況の変化に伴って、インターネット用ホストサーバ3がカラオケ用ホストサーバ2からコンテンツ取得状況データを再び受信した直後のタイミングを示す。
このとき、インターネット用ホストサーバ3は、取得したコンテンツ取得状況データに基づいて既存の利用可否状況リストを更新する(※6a→※6bへ更新。図10のS215参照)。ここでは、更新後の利用可否情報リスト(※6b)において、6位の位置に店舗Jに関する利用可否情報が新規に追加されている。すなわち、インターネット用ホストサーバ3が最初に配信用リスト(※3a)を送信した後で、店舗Jに設置されている何れかのカラオケ装置4において、ユーザが指定したコンテンツが新たに利用可能になったことを示している。また、当該店舗Jは、ユーザの現在位置から6番目に近い場所にあることになる。
このとき、利用可否情報リスト(※6b)について、全体では順位に更新があったものの、携帯電話Aにおける表示上限件数である4位以内の利用可否情報については内容に変動がない。したがって、この場合においては、インターネット用ホストサーバ3では配信用リストは作成されず、携帯電話Aへ配信もされない。したがって、時刻T2においては、携帯電話Aの表示画面に変化はなく、店舗A,C,E,Gの4件分の利用可否情報が表示されたままである。
つぎに、時刻T3は、時刻T2の後、各カラオケ装置4におけるコンテンツ取得状況の変化に伴って、インターネット用ホストサーバ3がカラオケ用ホストサーバ2からコンテンツ取得状況データを再び受信した直後のタイミングを示す。
このとき、インターネット用ホストサーバ3は、取得したコンテンツ取得状況データに基づいて既存の利用可否状況リストを再び更新する(※6b→※6cへ更新)。ここでは、更新後の利用可否情報リスト(※6c)において、3位の位置に店舗Dに関する利用可否情報が新規に追加されている。すなわち、インターネット用ホストサーバ3が最初に配信用リスト(※3a)を送信した後で、店舗Dに設置されている何れかのカラオケ装置4において、ユーザが指定したコンテンツが新たに利用可能になったことを示している。また、当該店舗Dは、ユーザの現在位置から3番目に近い場所にあることになる。
このとき、利用可否情報リスト(※6c)においては、携帯電話Aにおける表示上限件数である4位以内の利用可否情報に内容の変動がある。この場合、インターネット用ホストサーバ3は、利用可否情報リストにおける1位から4位まで4件(=表示上限件数)の利用可否情報を利用可否情報リスト(※6c)から抽出し、配信用リスト(※3c)を新たに作成する。この配信用リスト(※3c)には、店舗A,C,D,Eの4件分の利用可否情報が含まれている。
そして、この配信用リスト(※3c)が配信要求元の携帯電話Aへ配信されると、携帯電話Aでは、従前の利用可否情報の表示内容が更新され、新たに店舗A,C,D,Eの4件分の利用可否情報が1画面内に表示される。
なお、図19に示す具体例で想定している条件について、携帯電話6における表示上限件数が、例えば6件であったと仮定すると、インターネット用ホストサーバ3から配信される配信用リストには6件分の利用可否情報が含まれることになる。また、時刻T2においては、表示上限件数が4件であった場合には配信リストが携帯電話Aに対して配信されなかった。しかし、表示上限件数が6件である場合、時刻T2では、利用可否情報リスト(※6b)において表示上限件数の範囲内で内容に変更があったことになる。したがって、この場合、配信用リストが新たに作成され、携帯電話Aへ配信されることになる。このように、利用可否情報の要求元である携帯電話Aの画面サイズに応じて、インターネット用ホストサーバ3から配信される利用可否情報の件数や、その配信のタイミングが異なる。
[その他の工夫]
以下、本実施形態のカラオケネットワークシステム1に適用できるその他の工夫について説明する。
既に説明したように、インターネット用ホストサーバ3において作成される利用可否情報リスト(図11の※6参照)における店舗ごとの利用可否情報には、順位を示す項目に加え、「店舗名」、「店舗位置情報」、「電話番号」、「距離情報」、「利用可能部屋数」及び「部屋番号」の各項目の情報が含まれている。インターネット用ホストサーバ3から配信された利用可否情報を携帯電話6において横書きで表示する場合、これら全ての項目を表示しようとすると、モニタの横方向の画面サイズによっては1件の利用可否情報が画面上で1行に収まりきらない場合がある。しかしながら、横書きで利用可否情報を表示させる場合、ユーザが最も閲覧しやすい形態を考慮するならば、1件の利用可否情報を画面上で1行に収めるようにするのが好適であると考えられる。
そこで、以下のように構成するとよい。まず、インターネット用ホストサーバ3において、図20(a)に示すように、利用可否情報を構成する上記の各項目に、ユーザに提供する情報としての重要度を考慮した優先順位を予め設定しておく。なお、ユーザにとって最も重要な情報は、コンテンツが利用できるか否かであり、次いで重要なのは、コンテンツを利用可能な施設や場所を特定する情報であり、その次は連絡先を示す情報であると考えられる。このようなニーズを考慮し、ここでは、優先順位が高い方から「(コンテンツを利用できる)店舗名」、「店舗位置情報」、「電話番号」、「距離情報」、「利用可能部屋数」及び「部屋番号」の順に優先順位を設定している。
インターネット用ホストサーバ3は、利用可否情報リストを作成する際(図10のS207参照)、1件の利用可否情報が携帯電話6の画面上において1行で表示なサイズになるように、携帯電話6の画面サイズ(横方向)に応じて利用可否情報に含める項目の数を決定する。そして、各項目に設定されている優先順位の上位から、この決定された項目数までの順位の項目を含む利用可否情報を作成して、利用可否情報リストを作成する。なお、利用可否情報に含まれる各項目の並び順は、利用可否情報を携帯電話6のモニタに表示したる際に各項目が画面の左端側から優先順位の高い順に表示される順とする。
図20の(b−1)及び(b−2)に、携帯電話6の横方向の画面サイズに応じた項目数で作成される利用可否情報の具体例を示す。
(b−1)は、利用可否情報の要求元が「携帯電話A(横画面サイズ320ドット)」である場合に作成される利用可否情報の具体例を模式的に示す図である。インターネット用ホストサーバ3は、この携帯電話Aの画面サイズを特定し、店舗ごとの利用可否情報を携帯電話Aの横画面サイズである320ドット内で表示可能なサイズで作成する。ここでは、横方向320ドットの範囲で表示可能なサイズの利用可否情報として、順位の項目に加え、優先順位が高いものから「店舗名」、「店舗位置情報」、「電話番号」までの各項目を含む利用可否情報を作成する。
(b−2)は、利用可否情報の要求元が「携帯電話B(横画面サイズ640ドット)」である場合に作成される利用可否情報の具体例を模式的に示す図である。インターネット用ホストサーバ3は、この携帯電話Bの画面サイズを特定し、店舗ごとの利用可否情報を携帯電話Bの横画面サイズである640ドット内で表示可能なサイズで作成する。ここでは、横方向640ドットの範囲で表示可能なサイズの利用可否情報として、順位の項目に加え、優先順位が高いものから「店舗名」、「店舗位置情報」、「電話番号」、「距離情報」、「利用可能部屋数」までの各項目を含む利用可否情報を作成する。
[効果]
上記実施形態のカラオケネットワークシステム1によれば、次のような効果を奏する。
(1)インターネット用ホストサーバ3は、利用可否情報リスト(図11の※6参照)を作成する際、携帯電話6の現在位置と各店舗の所在地との間で両者の距離を計算し、この距離が短い方から順に当該店舗に対応する利用可否情報をリストの上位に設定する。そして、利用可否情報リストの中から携帯電話6へ配信すべき利用可否情報の件数を携帯電話6のモニタで1画面内に表示可能な件数に絞り込む。これにより、配信された利用可否情報をユーザが閲覧する際、全ての情報を見るためにユーザが手動で画面をスクロールさせるといった操作を軽減することができる。このように、携帯電話6へ利用可否情報を送信する際、携帯電話6の現在位置情報に基づいて利用可否情報の優先度を考慮すると共に、携帯電話6が備えるモニタにおける表示範囲を考慮して送信するリストの件数を絞り込むことで、ユーザにとってより優先度の高い利用可否情報をユーザが快適に閲覧できる態様で提供できる。
(2)インターネット用ホストサーバ3から携帯電話6へ配信用リスト(図11の※3参照)が一旦配信された後も、インターネット用ホストサーバ3においては、マスタ機4aから随時配信されるコンテンツ取得状況情報に基づいて既に作成した利用可否情報リストが随時更新される。そして、この利用可否情報リストにおいて、上位から表示上限件数までの範囲で内容に変更があった場合にのみ、この表示上限件数分までの利用可否情報を含む配信用リストが当該携帯電話6へ再び配信される。このようにすることで、ユーザにとって優先度の高い上位の利用可否情報に更新があったときのみ再び利用可否情報が配信されるので、ユーザにとって有用な情報のみを適切なタイミングで提供することができ、ユーザにとって大変便利である。
(3)携帯電話6の現在地が所定量移動する度に、その時点での現在位置情報が含まれた利用可否情報配信要求データ(図9の※2参照)を携帯電話6からインターネット用ホストサーバ3へ再送信することができる。そして、この送信された利用可否情報配信要求データに応じてインターネット用ホストサーバ3から配信される利用可否情報を取得することで、ユーザが移動中であっても、常にユーザの現在位置に適合する利用可否情報をユーザに対して提供することができ、好適である。
(4)携帯電話6のモニタにおける横方向の画面サイズに応じて、1件の利用可否情報が画面上で1行に収まるように利用可否情報を作成し、これを画面全体での表示規模を考慮した件数だけ配信することも可能である。このとき、常に優先度が上位の項目を優先的に含む利用可否情報を作成し、携帯電話6へ配信することができる。これにより、ユーザは、コンテンツの利用可否について重要度の高い情報から優先的に取得できるので、ユーザにとって大変便利である。さらに、配信される利用可否情報においては、優先順位が高い項目から順に携帯電話6の画面の左端側から表示されるように構成されている。よって、重要度の高い情報がユーザにとってより閲覧しやすい状態で提示されるようになり、好適である。
なお、本実施形態のカラオケネットワークシステム1と、特許請求の範囲に記載した構成との対応は次のとおりである。
実施形態の携帯電話6が、特許請求の範囲における携帯情報端末に相当する。詳しくは、携帯電話6が備えるWebブラウザ機能が、第1情報送信手段、第2情報取得手段及び表示手段に相当する機能を実現し、GPS機能が位置情報取得手段に相当する。
また、実施形態のインターネット用ホストサーバ3とカラオケ用ホストサーバ2とが協働することで、特許請求の範囲におけるホストサーバに相当する機能を実現する。詳しくは、インターネット用ホストサーバ3が備えるWebサーバ3aが、特定手段、リスト作成手段、リスト更新手段、及び第2情報配信手段に相当する機能を実現し、データベース3bが記憶手段に相当する。また、カラオケ用ホストサーバ2が備えるWebサーバ2aが、第3情報送信手段及び第4情報取得手段に相当する機能を実現する。
また、実施形態のマスタ機4aの制御部が、第4情報配信手段、第5情報送信手段及び第6情報取得手段に相当する機能を実現する。また、実施形態のスレイブ機4bの制御部が、第6情報配信手段に相当する機能を実現する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上述の実施形態は、カラオケ用ホストサーバ2とインターネット用ホストサーバ3との2台のサーバ装置によって特許請求の範囲におけるホストサーバの機能を実現する構成であったが、特許請求の範囲におけるホストサーバの機能を1台のサーバ装置で実現するような構成であってもよい。
また、上記実施形態では、携帯情報端末として携帯電話6を用いたが、これに限らず通信機能を有するPDAや、携帯型のゲーム機等を用いてもよい。また、上記実施形態では携帯電話6がGPSを利用して現在位置情報を取得する構成であったが、GPSを利用する以外に、地上に設置された通信設備(無線基地局や電波・光ビーコン)から現在位置情報を取得するような構成であってもよいし、ユーザが自分で現在位置情報を入力するような構成であってもよい。また、ユーザが自分で位置情報を入力する場合、現在位置に限らず、ユーザがこれからカラオケサービスを利用したいと考えている遠方の目的地等を入力可能とするような構成であってもよい。
実施形態のカラオケネットワークシステム1の概略構成を示すブロック図である。 カラオケ用ホストサーバ2と、各店舗に設置されたカラオケ装置のマスタ機4a及びスレイブ機4bとのネットワーク接続の概要を模式的に示す図である。 カラオケ用ホストサーバ2から各店舗に設置されたカラオケ装置4へのコンテンツを配信する手順を示すラダーチャートである。 スレイブ機4bが記憶している取得コンテンツリストの一例を模式的に示す図である。 リモコン端末5及び携帯電話6によってユーザ登録を行う際の画面表示例を示す説明図である。 (a)は、ユーザ登録データベース2cの具体的内容を示す説明図であり、(b)は、個人用Webページデータベース2dの具体的内容を示す説明図である。 携帯電話6、インターネット用ホストサーバ3、カラオケ用ホストサーバ2、カラオケ装置のマスタ機4a及びカラオケ装置のスレイブ機4b間で行われる通信の流れを模式的に示すラダーチャートである。 携帯電話6が実行する処理の手順を示すフローチャートである。 ※2は利用可否情報配信要求データの記述様式を模式的に示す図であり、※3は配信用リストの記述様式を模式的に示す図である。 インターネット用ホストサーバ3のWebサーバ3aが実行する処理の手順を示すフローチャートである。 ※4は、コンテンツ取得状況収集指示データの記述様式を模式的に示す図であり、※5は、コンテンツ取得状況データの記述様式を模式的に示す図であり、※6は、利用可否情報リストの記述様式を模式的に示す図である。 携帯電話の機種ごとの画面サイズと画面に表示可能な行数とを示すテーブルを模式的に示す図である。 カラオケ用ホストサーバ2のWebサーバ2aが実行する処理の手順を示すフローチャートである。 ※7は、マスタ機向け要求データの記述様式を模式的に示す図であり、※8は、マスタ機報告データの記述様式を模式的に示す図である。 マスタ機4aの制御部が実行する処理(コンテンツ取得状況収集処理)の手順を示すフローチャートである。 ※9は、スレイブ機向け要求データの記述様式を模式的に示す図であり、※10は、スレイブ機報告データの記述様式を模式的に示す図である。 マスタ機4aの制御部が実行する処理(コンテンツ取得状況配信処理)の手順を示すフローチャートである。 スレイブ機4bの制御部が実行する処理の手順を示すフローチャートである。 利用可否情報リスト、配信用リスト、及び携帯電話6のモニタにおける利用可否情報の表示画面の推移の具体例を模式的に示す説明図である。 横方向の画面サイズに応じて項目数を変更した利用可否情報具体例を模式的に示す説明図である。
符号の説明
1…カラオケネットワークシステム、2…カラオケ用ホストサーバ、2a…Webサーバ、2b…データベース、3…インターネット用ホストサーバ、3a…Webサーバ、3b…データベース、4a…カラオケ装置(マスタ機)、4b…カラオケ装置(スレイブ機)、5…リモコン端末、6…携帯電話、100…LAN、110…アクセスポイント、120,140…ルータ、200…インターネット。

Claims (6)

  1. カラオケ楽曲を少なくとも含むコンテンツを再生するカラオケ装置でありホストサーバからコンテンツの配信を受ける1つ以上のマスタ機と、前記マスタ機それぞれに対しコンテンツの配信を行うホストサーバとが第1ネットワークを介して通信可能に接続され、
    表示デバイスに情報を表示する機能とユーザが入力操作する入力機能とを有する携帯情報端末と、前記ホストサーバとが第2ネットワークを介して通信可能に接続され、
    さらに、前記カラオケ装置であり前記マスタ機からコンテンツの配信を受ける1つ以上のスレイブ機と、前記マスタ機とが第3ネットワークを介して通信可能に接続されたカラオケネットワークシステムにおいて、
    前記携帯情報端末は、
    位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    ユーザが指定する特定のコンテンツの前記カラオケ装置における利用可否に関する利用可否情報の配信を要求するための情報であり、前記特定のコンテンツの識別情報と、前記位置情報取得手段によって取得した位置情報と、前記表示デバイスの表示規模を特定するための表示規模特定情報とを少なくとも含んだ第1情報を前記ホストサーバへ送信する第1情報送信手段と、
    送信された前記第1情報に応じて前記ホストサーバから配信される第2情報を取得する第2情報取得手段と、
    取得した前記第2情報に含まれる利用可否情報に基づく情報を前記表示デバイスに表示する表示手段とを備え、
    前記ホストサーバは、
    前記マスタ機及びこのマスタ機と接続する前記各スレイブ機からなるグループが所在する位置に関する位置情報を記憶する記憶手段と、
    前記携帯情報端末から前記第1情報を取得した場合、この第1情報に基づき、前記特定のコンテンツの取得状況に関するコンテンツ取得状況情報を前記ホストサーバへ配信することを要求するための第3情報を、前記各マスタ機に対して送信する第3情報送信手段と、
    送信された前記第3情報に応じて前記各マスタ機それぞれから配信される第4情報を取得する第4情報取得手段と、
    前記第1情報に含まれる表示規模特定情報に基づいて前記携帯情報端末が備える表示デバイスの表示規模を特定する特定手段と、
    取得した前記第4情報に含まれるコンテンツ取得状況情報に基づき、前記各グループ単位で各カラオケ装置の前記特定のコンテンツの利用可否に関する情報を示す利用可否情報をそれぞれ作成し、この各利用可否情報に対して前記第1情報に含まれる位置情報と前記記憶手段に記憶されている位置情報との関係に応じた所定の優先順を設定した利用可否情報リストを作成するリスト作成手段と、
    前記利用可否情報リストにおける前記優先順の上位から、前記特定手段によって特定した表示規模に応じた所定の件数分までの前記利用可否情報を含んだ第2情報を、前記第1情報送信元の前記携帯情報端末へ配信する第2情報配信手段とを備え、
    前記マスタ機は、
    スレイブ機におけるコンテンツの取得状況に関する取得情報を前記マスタ機へ配信することを要求するための第5情報を、前記マスタ機に接続された前記スレイブ機それぞれに対して送信する第5情報送信手段と、
    送信された前記第5情報に応じて前記スレイブ機それぞれから配信される第6情報を取得する第6情報取得手段と、
    前記ホストサーバから前記第3情報を取得した場合、前記第6情報取得手段によって取得した第6情報に含まれる取得情報に基づく前記スレイブ機それぞれにおけるコンテンツの取得状況と、自マスタ機におけるコンテンツの取得状況とに基づいて、各カラオケ装置における前記第3情報に該当するコンテンツの取得状況に関するコンテンツ取得状況情報を含んだ第4情報を前記ホストサーバへ配信する第4情報配信手段とを備え、
    前記スレイブ機は、
    前記マスタ機から前記第5情報を取得した場合、自スレイブ機におけるコンテンツの取得状況に関する取得情報を含んだ第6情報を前記マスタ機へ配信する第6情報配信手段を備えること
    を特徴とするカラオケネットワークシステム。
  2. 請求項1に記載のカラオケネットワークシステムにおいて、
    前記ホストサーバが備える第2情報配信手段は、前記携帯情報端末が備える表示デバイスで1画面内に表示可能な件数分までの前記利用可否情報を含んだ第2情報を、前記第1情報送信元の前記携帯情報端末へ配信すること
    を特徴とするカラオケネットワークシステム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のカラオケネットワークシステムにおいて、
    前記マスタ機では、
    前記第5情報送信手段は、前記第4情報送信手段が前記ホストサーバから送信された前記第3情報に応じて最初に前記第4情報を送信した後、前記スレイブ機においてコンテンツ取得状況が変化した場合、随時前記第5情報を前記スレイブ機に対して送信し、
    前記第4情報配信手段は、前記ホストサーバからの前記第3情報に応じて最初に前記第4情報を送信した後、前記第6情報取得手段によって前記第6情報を取得した場合、この第6情報に基づく前記第4情報を前記ホストサーバへ随時配信し、
    前記ホストサーバでは、
    前記マスタ機から随時配信されてくる前記第4情報に基づいて、既に作成されている前記利用可否情報リストにおける前記利用可否情報及び前記優先順を更新するリスト更新手段を更に備え、
    前記第2情報配信手段は、前記携帯情報端末から送信されてきた前記第1情報に応じて最初に前記第2情報を送信した後、前記リスト更新手段による更新において前記利用可否情報リストの上位から、前記特定手段によって特定した表示規模に応じた所定の件数分までの範囲で内容に変更があった場合、更新された前記利用可否情報リストの上位から前記表示規模に応じた所定の件数分までの前記利用可否情報を含んだ第2情報を、前記第1情報送信元の前記携帯情報端末へ再び配信すること
    を特徴とするカラオケネットワークシステム。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載のカラオケネットワークシステムにおいて、
    前記携帯情報端末では、
    前記位置情報取得手段は、前記位置情報として自携帯情報端末の現在位置情報を取得する機能を有し、
    前記第1情報送信手段は、前記第1情報を前記ホストサーバへ送信する時点の現在位置情報を含んだ前記第1情報を前記ホストサーバへ送信し、送信後、自携帯情報端末の現在位置が前回の送信時における位置から所定量移動した場合、その時点での現在位置情報を含んだ前記第1情報を前記ホストサーバへ再送信すること
    を特徴とするカラオケネットワークシステム。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載のカラオケネットワークシステムにおいて、
    前記ホストサーバが備えるリスト作成手段は、前記利用可否情報を複数の所定の項目の集合として作成し、かつ、前記特定手段によって特定した表示規模における画面横方向の表示規模に応じて、作成する前記利用可否情報に含まれる項目の数を変更すること
    を特徴とするカラオケネットワークシステム。
  6. 請求項5に記載のカラオケネットワークシステムにおいて、
    前記ホストサーバでは、
    前記利用可否情報に用いられる前記各項目には、それぞれ重要度に応じた優先順が予め設定されており、
    前記リスト作成手段は、この優先順の上位から、前記特定手段によって特定した表示規模における画面横方向の表示規模に応じた所定の件数分までの順位の項目を含み、かつ、これらの各項目が画面横方向の表示の起点側から前記優先順に表示されるように構成された前記利用可否情報を作成すること
    を特徴とするカラオケネットワークシステム。
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