JP2008241813A - キャップ部材 - Google Patents

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正樹 白川
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Abstract

【課題】低コストで製造できかつ光結合効率の高いキャップ部材を得る。
【解決手段】キャップ部材10は、筒状部13と該筒状部13の一端側に設けられた平面部14を有する筒状部材12と、平板ガラス16、及び樹脂18を有する。平面部14は開口部20を有し、平板ガラス16は、開口部20を塞ぐ形状を有している。また、樹脂18は、平面部14の例えば表面側に配置されている。平板ガラス16はガラスで、その形状は平面であり、樹脂18は樹脂で、その形状は非球面であり、樹脂18の外形は、開口部20の外形よりも小さい。
【選択図】図2

Description

本発明は、レーザチップなどの発光素子等を気密に覆ってパッケージ状にした光学用のキャップ部材に関する。
この種のキャップ部材に関し、例えば特許文献1では、キャップ本体に穿設された円形の窓にガラスレンズを融着したガラスレンズキャップが開示されている。このガラスレンズキャップは、筒状のキャップ本体内面のレンズ形成部の周囲に、リング状部材を光透過用ガラスに当接させて融着させている。
また、特許文献2では、キャップ部材の頂部の窓にガラスレンズを形成したレンズキャップが開示されている。このレンズキャップは、筒状のキャップ部材の頂部に開口部を形成し、この開口部の周縁部を挟んで頂部の内側及び外側に亘って非球面レンズ等のガラスレンズを形成している。
すなわち、特許文献1及び特許文献2のいずれにおいても、キャップ部材にガラスレンズが用いられている。
特開平7−221349号公報 特開2006−301352号公報
しかしながら、従来技術のように、集光部材にガラスレンズを用いた場合、ガラスレンズの硝材自体が高価であり、また加工にもコストがかかる。特に、非球面ガラスレンズは、球面ガラスレンズに比べて、格段に製造が難しくなるという課題がある。また、製造が難しいということから、製造コストが大幅に上昇するという課題がある。
本発明は斯かる課題を解決するためになされたもので、製造が容易でかつ安価に製造することができると共に、樹脂の成形に関して製造の自由度が増大することのできるキャップ部材を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、
筒状部と該筒状部の一端側に設けられた平面部を有する筒状部材と、第1の光学部材と、第2の光学部材を有するキャップ部材であって、
前記平面部は開口部を有し、
前記第1の光学部材は、前記開口部を塞ぐ形状を有し、
前記第2の光学部材は、前記平面部の両側の少なくとも一方に配置され、
前記第1の光学部材はガラスで、その形状は球面または平面であり、
前記第2の光学部材は樹脂で、その形状は球面または非球面であり、
前記第2の光学部材の外形は、前記開口部の外形よりも小さいことを特徴とする。
本発明によれば、製造が容易でかつ安価であると共に、樹脂の成形に関して製造の自由度を増大させることができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
(発明の概要)
図1は、本発明の概要を説明する光学用のキャップ部材の断面正面図である。キャップ部材100は、筒状部材102と、第1の光学部材103と、第2の光学部材104を有する。キャップ部材100は、発光素子101が配置されたベース105上に載置される。キャップ部材100とベース105の接触部を十分接触させることで、内部の空間を気密状態にする。
この内部の空間には、気体、例えば窒素(N2)ガスが充填される。ここで、気体としては、窒素ガスのほかに、ヘリウムガス、酸素ガス、水蒸気ガスがある。なお、水蒸気は水分であることから、キャップ部材100を構成する部材は、ガスに加えて水分の透過を阻止する性能が要求される。
筒状部材102は、筒状部102aと、筒状部102aの一端側に設けられた平面部102bを有する。また、平面部102bは開口部102cを有している。開口部102cは円形であるが、円形以外の形状であっても良い。
第1の光学部材103は、外形が円形となっている。そして、その直径は、開口部102cの直径と略同じである。よって、第1の光学部材103は、開口部102cを塞ぐ形状を有していることになる。また、第1の光学部材103の材質はガラスである。
図1では、第1の光学部材103の両面は平面である。しかしながら、一方の面が平面で、他方の面が球面であっても良い。あるいは、両方が球面であっても良い。ただし、両面が球面の場合は、第1の光学部材103は球レンズ(ボールレンズ)103’である。
第2の光学部材104は、入射した光を屈折する屈折力を有している。第2の光学部材104の材質は樹脂である。
また、図1の構成では、第2の光学部材104は、第1の光学要素104aと第2の光学要素104bで構成されている。この構成では、第1の光学要素104aが平面部102bの外側面に配置され、第2の光学要素104bが平面部102bの内側面に配置されている。
なお、第2の光学部材104は、平面部102bの両側の少なくとも一方に配置されていれば良い。よって、第1の光学要素104aが平面部102bの外側面のみに配置されている場合、第1の光学要素104aが第2の光学部材104になる。また、第2の光学要素104bが平面部102bの内側面のみに配置されている場合、第2の光学要素104bが第2の光学部材104になる。
また、第2の光学部材104の両面は球面である。しかしながら、一方の面が球面で他方の面が非球面であっても良い。あるいは、両方が非球面であっても良い。なお、ここでの面とは、第1の光学部材103とは接していない面のことである。
そして、図1の構成では、第2の光学部材104の外形(直径)Eは、開口部102cの径(直径)Gよりも小さくなっている。このように構成すると、平面部102bの両側のどちら側からでも、第2の光学部材104に対してエネルギーを与えることができる。したがって、第2の光学部材104の成形に関して製造の自由度を増大させることができる。
また、上記のように、第1の光学部材103の材質はガラスで、第2の光学部材104の材質は樹脂である。ここで、屈折力を有する第2の光学部材104は、実質的にレンズである。この場合、樹脂はガラスに比べてコストを抑えることができるほか、成形も容易に行える。よって、この第2の光学部材104を樹脂にすれば、容易でかつ安価にキャップ部材を製造することができる。
また、上記のように、第1の光学部材103の面の形状は球面または平面であり、第2の光学部材104の面の形状は球面または非球面である。ガラスは樹脂に比べてコストが高いが、形状を単純にすれば、その使用量や製造コストを抑えることができる。
そこで、第1の光学部材103の面の形状を球面、ここでは球レンズ(ボールレンズ)にする。このようにすることで、ガラスレンズであっても容易に製造できる。また、第1の光学部材103の面の形状を平面、すなわち平行平面板にする。このようにすることで、レンズにした場合比べて材料の使用量を減らすことができるほか、製造も容易になる。一方、第2の光学部材104は樹脂であるため、面の形状が非球面であっても、ガラスレンズに比べて容易に非球面レンズを製造できる。
なお、第1の光学部材103の面の形状は平面であり、第2の光学部材104の面の形状は球面または非球面であることが好ましい。
第1の光学部材103の面の形状を平面にすることの効果、及び第2の光学部材104の面の形状を非球面にすることの効果は、上述したとおりである。また、第2の光学部材104の面の形状を非球面にすることが容易である以上、その面形状を球面にすることも容易であることは明らかである。
このように、第1の光学部材103と第2の光学部材104を用い、ガラスと樹脂で非球面の組み合わせレンズを形成することで、容易でかつ安価にキャップ部材を製造することができる。
また、光学用のキャップ部材に求められる高い気密性能と集光性能のうち、高い気密性能を第1の光学部材103に持たせ、集光性能を主に第2の光学部材104に持たせるのが好ましい。
図1の構成では、光を集光する部材を、2つの部材、すなわち第1の光学部材103と第2の光学部材104で構成している。ここで、第1の光学部材103にはガラスを用い、2の光学部材104には樹脂を用いている。ガラスは、第2の光学部材104に比べて気体(水分を含む)の透過を阻止する性能が高い材質となっている。一方、樹脂は、第1の光学部材103に比べて気体(水分を含む)の透過を阻止する性能が低い材質となっている。このようにすると、第1の光学部材103と第2の光学部材104の各々で、各々性能に適した材料の種類が多くなる(選択対象が広がる)。よって、製造工程を考慮した材料の選択や、それぞれの光学部材に使う材料の量、形状の選択等に関して選択肢が広がる。このようなことから、本実施形態によれば、容易でかつ安価にキャップ部材を製造することができる。
以下、その具体的な実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図2(A)は、第1の実施の形態のキャップ部材の断面正面図である。
このキャップ部材10は、円筒状の筒状部13と、金属製の筒状部材12と、第1の光学部材としての平板ガラス16と、第2の光学部材としての樹脂(樹脂レンズ)18と、を有している。筒状部材12は、筒状部13の軸方向の一端側に設けられた平面部14を有する。この平面部14は、筒状部材12の外方に位置する表面14aと,内方に位置する裏面14bとを有する。また、平面部14には、その略中央に円形状の開口部20が形成されている。そして、この開口部20には、該開口部20を塞ぐように平板ガラス16が嵌合されている。
なお、筒状部材12の内方には前述した発光素子(101)が収容される。また、筒状部13の軸方向の他端側(平面部14と反対側)は、金属板等が溶接等の手段により気密に封止される。すなわち、筒状部13の軸方向の他端側には、外向きのリブ15が形成されている。このリブ15の下面に、前記金属板等が一体的に固定される。
平板ガラス16は、その面形状が平面になっている。この平板ガラス16と平面部14とは、図2(B)に示すように、低融点ガラス22を介して気密に接合されている。この場合、低融点ガラス22によるシール部分の気密性は、例えば、1×10-9Pa・m3/s以下に設定されている。
なお、図2(B)では、平板ガラス16の外周面と開口部20の内周面の間に低融点ガラス22が介在していた。しかしながら、図2(C)に示すように、裏面14bと平板ガラス16の一面を覆うように低融点ガラス22を介在させても良い。
樹脂18は、平面部14の表面14aに配置されている。すなわち、本実施形態のキャップ部材10は、平板ガラス16の表面に、樹脂18による樹脂レンズが形成された構成になっている。よって、樹脂18は、平板ガラス16に密着した状態になっている。
ここで、本実施形態では、樹脂18の外形(直径Eは、開口部20の外径(直径)Gよりも小さく、E<Gの関係を有している。これにより、平面部14を挟んでその両側のどちらからでもエネルギーを供給することが可能となる。例えば樹脂18が紫外線硬化型樹脂である場合、この樹脂18の硬化には、後述する紫外線ランプ等によって紫外線を照射する。この場合、平面部14を挟んでその両側のどちら側にでも、紫外線ランプを配置することが可能となる。
このように、脂18の外形は平板ガラス16の外形よりも小さいので、平面部14のどちら側にも、エネルギーの供給源(例えば紫外線ランプ)を配置することができる。よって、本実施形態によれば、樹脂18の成形に関して、製造の自由度を増大させることができる。
また、樹脂18が平板ガラス16に密着されているので、該樹脂18により平板ガラス16を保護することができる。樹脂18は、平板ガラス16を外側から保護しつつ、ガラスレンズに樹脂レンズとしての光学機能を付与する役目をなしている。
また、本実施形態では、樹脂18として、紫外線硬化型樹脂又は熱硬化型樹脂等のエネルギー硬化型樹脂を用いている。この樹脂18は、平板ガラス16と接する面は平面となっている。また、平板ガラス16と接しない面は、球面若しくは非球面に形成されている。なお、平板ガラス16と接しない面を自由曲面、若しくは回折格子面等に形成しても良い。
また、本実施形態によれば、開口部20を平板ガラス16で塞いでいる。この平板ガラス16は、樹脂18に比べて気体の透過を阻止する機能を有している。これにより、筒状部材12の内部を気密に保持することができる。このため、筒状部材12を密封して内側にガスを充填した場合にも、長期に亘ってこのガスが抜けることがない。よって、筒状部材12の内側に収容した発光素子等の性能を長期に亘って維持することができる。
また、本実施形態によれば、平板ガラス16の表面に、樹脂18により非球面等の樹脂レンズを形成している。このように、このガラスが平面(平板)で、樹脂がレンズであるので、本実施形態によれば、容易かつ安価にキャップ部材10を得ることができる。すなわち、ガラスが平面なので材料費も少なくて済む。一方、樹脂がレンズなので、樹脂18の表面を容易に非球面や自由曲面等に成形してレンズにすることができる。このように、非球面等の樹脂レンズを平面ガラスレンズと組み合わせることによって、容易かつ安価にキャップ部材10を得ることができる。
また、樹脂レンズを非球面レンズにすることで、光結合効率の高いキャップ部材10を容易かつ安価に得ることができる。
なお、結合効率とは、例えば、光源から射出された光をファイバに入射させる場合であれば、光源から射出された光の量とファイバに入射した光の量の比率のことである。結合効率が高いということは、光源から射出された光の多くがファイバに入射したということになる。
また、樹脂18として、例えば紫外線硬化型樹脂を用いれば、常温での樹脂レンズ成形が可能となるため、容易に製造することができる。また、高温加熱を要しないため二酸化炭素の排出も抑制され、環境工学的にも優れているといえる。
(変形例)
図3は、本実施の形態の変形例の断面正面図である。なお、図3以降の図面では、筒状部材12のハッチングは省略する。
本変形例では、樹脂18が、平面部14の裏面14bに配置されている点が、第1の実施の形態と相違している。このように、本変形例のキャップ部材10は、平板ガラス16の裏面に、樹脂18による樹脂レンズが形成された構成になっている。なお、樹脂レンズの面形状は球面又は非球面になっている。
本変形例においても、樹脂18の外形Eは、平板ガラス16の外形Gよりも小さくなっている。これにより、平面部14を挟んでその両側のどちらからでもエネルギーを供給することが可能となる。よって、本実施例によれば、樹脂18の成形に関して、製造の自由度を増大させることができる。
また、本変形例によれば、第1の実施の形態の効果に加えて、樹脂レンズの耐久性を向上させることができる。すなわち、筒状部材12を密封して内側にガスを充填した場合、発光素子等と共に樹脂18も外気にさらされることがないので、樹脂18の耐久性が向上する。
また、平面部14の表面14aには樹脂18が突出していないので、本変形例によれば、平面部14の表面側14aに直接的に、例えば光ファイバ等の取付部を設けてコンパクトに構成することができる。
(第2の実施の形態)
図4は、第2の実施の形態のキャップ部材の断面正面図である。なお、第1の実施の形態と同一又は相当する部材には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
このキャップ部材10は、平面部14の開口部20に平板ガラス16が嵌合され、平板ガラス16が低融点ガラス22によって接合されている。また、平面部14の表面14aには、第1の樹脂181が配置され、平面部14の裏面14bには、第2の樹脂182が配置されている。
本実施形態でも、樹脂18として、紫外線硬化型樹脂又は熱硬化型樹脂等のエネルギー硬化型樹脂が用いられている。第1と第2の樹脂181、182の外形は、平板ガラス16の外形よりも小さくなっている(E<G)。これら第1と第2の樹脂181、182は、平板ガラス16との接する面は平面である。一方、平板ガラス16と接しない面は、球面若しくは非球面に形成されている。
このように、第1と第2の樹脂181、182の外形や形状を異ならせることで、所望の光学機能を得ることが可能である。
本実施形態では、樹脂181、182は、その外形が平板ガラス16の外径よりも小さくなるように形成されている。これにより、平面部14を挟んでその両側のどちらからでもエネルギーを供給することが可能となる。よって、本実施例によれば、樹脂18の成形に関して、製造の自由度を増大させることができる。
また、本実施形態によれば、開口部20を平板ガラス16で塞いだことにより、筒状部材12の内部を気密に保持することができる。
また、第1と第2の樹脂181、182が平板ガラス16に密着されているので、該第1と第2の樹脂181、182により平板ガラス16を保護することができる。
また、本実施形態では、2つのレンズをいずれも第1と第2の樹脂181、182にしている。そのため、第1の実施の形態に比べてレンズが1つ多いにもかかわらず、コストを抑えた上で光結合効率の高いキャップ部材10を得ることができる。
(第3の実施の形態)
図5(A)は第3の実施の形態のキャップ部材の断面正面図、(B)は、第3の実施の形態のキャップ部材の上面図である。なお、第1の実施の形態と同一又は相当する部材には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、図5(B)において、リブ15を示す線は図示していない。
このキャップ部材10は、平面部14の開口部20に平板ガラス16が嵌合され、該平板ガラス16が低融点ガラス22によって接合されている。また、平面部14の表面14aに、所定の直径を有する凹部24aと、直径方向に延びる1本の溝24bが形成されている。この溝24bは、開口部20に連通する有底の溝である。なお、溝24bの数は複数であっても構わない。
この溝24bは、平面部14の直径の全長に亘って形成されてはおらず、長手方向の途中まで形成されている。このため、後述するように、余剰樹脂18aが溝24に入り込んでも、該余剰樹脂18aが溝24の長手方向に無制限に流れ込むことはない。
そして、平面部14の表面14aに樹脂18が配置されている。この樹脂18は、平板ガラス16との接する面は平面になっている。一方、平板ガラス16と接しない面は球面又は非球面に形成されている。
この樹脂18としては、紫外線硬化型樹脂又は熱硬化型樹脂等のエネルギー硬化型樹脂が用いられている。レンズの成形に際して、凹部24aに樹脂が供給される。供給された樹脂18は、凹部24aの中央部から周辺部に向かって広がる。そして、凹部24aの側面に到達する。このとき、この樹脂18の余剰樹脂18aは溝24bに入り込む。これによって、平板ガラス16と樹脂18との接合面間に入り込んだ空気を、この溝24bを通って逃がすことができる。よって、平板ガラス16と樹脂18との接合面に空気が残留することを防止できる。このように、この溝24bは、平板ガラス16と樹脂18との接合面間に閉じ込められた空気を逃がす役目をなしている。
なお、本実施形態においても、この樹脂18の外形は、開口部20の外形よりも小さい。さらに、溝24bに流れ込んで硬化した樹脂18の全長は、樹脂18の外形よりも長い。
このように、本実施形態では、樹脂18の外形が開口部20の外形よりも小さいことに加えて、この溝24bにも樹脂18の余剰樹脂18aが入り込んでいる。そのため、本実施形態によれば、樹脂18の成形に関して製造の自由度を増大させることができると共に、樹脂18の平板ガラス16及び平面部14への密着強度をより高めることができる。
また、ガラスが平面(平板)で、樹脂がレンズなので容易かつ安価にキャップ部材10を得ることができる。
また、本実施形態によれば、開口部20を平板ガラス16で塞いだことにより、筒状部材12の内部を気密に保持することができる。
また、平板ガラス16の表面側に、樹脂18により非球面等の樹脂レンズを形成し、このガラスが平面なので、容易かつ安価にキャップ部材10を得ることができる。
また、レンズが樹脂なので、樹脂18の表面を容易に非球面や自由曲面等に成形することで樹脂レンズができる。このように、非球面の樹脂レンズにすることで、光結合効率の高いキャップ部材10を容易かつ安価に得ることができる。
また、本実施形態では、平面部14の表面14aに溝24bを設けたので、平板ガラス16と樹脂18との接合面間に空気溜りが発生することがない。そのため、樹脂レンズにおける光学性能が劣化することがない。よって、本実施形態によれば、光結合効率の高いキャップ部材10を得ることができる。すなわち、空気溜りが気泡となって光学特性に悪影響を及ぼすことがない。
(変形例1)
図6は、第3の実施の形態の変形例1を示す図である。図6(A)は変形例1のキャップ部材の断面正面図、(B)は上面図である。なお、図6(B)において、リブ15を示す線は図示していない。
図6に示す変形例1では、平面部14の表面側14aに、所定の直径を有する凹部24aと、直径方向に延びる1本の溝24b’が形成されている。この溝24b’は、開口部20に連通する有底の溝である。この溝24b’は、平面部14の直径の全長に亘って形成されている。なお、溝24b’の数は複数であっても構わない。
また、変形例1では、平面部14の裏面14b側には、平板ガラス16が配置されている。平板ガラス16は裏面14bの全面を覆う大きさを有している。
そして、この平板ガラス16と裏面14bの境界面に、低融点ガラス22を介在させている。この低融点ガラス22により、平板ガラス16を平面部14に接合している。この低融点ガラス22は、オーブン等に入れて加熱するだけで溶融し、平板ガラス16と平面部14とを接合することができる。
変形例1では、このように構成したうえで、平面部14の開口部20に、平面部14の表面14a側から樹脂18を配置したものである。この樹脂18は、平板ガラス16と接する面は平面で、平板ガラス16と接しない面は、球面又は非球面に形成されている。このとき、樹脂18の外形Eは開口部20の外形Gよりも小さい。なお、溝24b'には、樹脂18の一部の余剰樹脂18aが入り込んでいる。そして、溝24b’に流れ込んで硬化した樹脂18の全長は、樹脂18の外形Eよりも長い。
このように、本実施形態では、樹脂18の外形Eが開口部20の外形Gよりも小さいことに加えて、この溝24’にも樹脂18の余剰樹脂18aが入り込んでいる。そのため、本実施形態によれば、樹脂18の成形に関して製造の自由度を増大させることができると共に、樹脂18の平板ガラス16及び平面部14への密着強度をより高めることができる。
また、本実施形態によれば、平面部14の表面14aに、その直径方向に延びる溝24b’を設けたので、平板ガラス16と樹脂18との接合面間に入り込んだ空気が、この溝24b’を通って逃げる。このため、接合面間に空気溜りが発生することはなく、光結合効率の高いキャップ部材10を得ることができる。
また、平板ガラス16と平面部14の密着面積が広いので、両者の密着強度を高めることができる。また、内部の気密を高くすることができる。
(変形例2)
図7は、第3の実施の形態の変形例2を示す図である。図7(A)は変形例2のキャップ部材の断面正面図、(B)は上面図である。なお、図7(B)において、リブ15を示す線は図示していない。
変形例2は変形例1(図6)の構成から、溝24b’を取り除いた構成である。よって、詳細な説明は書略する。本変形例2においても、平面部14の開口部20に、平面部14の表面14a側から樹脂18が配置されている。この樹脂18は、平板ガラス16との接する面は平面で、平板ガラス16と接しない面は、球面若しくは非球面に形成されている。
本変形例においても、樹脂18の外形Eは開口部20の外形Gよりも小さい。そのため、本変形例では、樹脂18の成形に関して製造の自由度を増大させることができると共に、樹脂18の平板ガラス16及び平面部14への密着強度をより高めることができる。
なお、変形例1や変形例2では、平板ガラス16が平面部14の裏面14bの全面を覆う構成となっている。一方、第1の実施形態や第2の実施形態では、平板ガラス16が開口部20を覆う構成となっている。いずれにおいても、内部の気密性は維持できる。よって、変形例1や変形例2の構成を第1の実施形態や第2の実施形態で使用すること、あるいはその逆も可能である。
(第4の実施の形態)
図8は、第4の実施の形態のキャップ部材の断面正面図である。なお、第1の実施の形態と同一又は相当する部材には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施形態では、開口部20に、第1の光学部材としての球レンズ26を配置している。この球レンズ26を開口部20に嵌合し、低融点ガラス22を介して開口部20と球レンズ26とを接合している。また、球レンズ26の表面には、非球面作用を有する樹脂18の層を設けている。
本実施形態では、この樹脂18として、紫外線硬化型樹脂又は熱硬化型樹脂等のエネルギー硬化型樹脂が用いられている。
そして、本実施形態では、樹脂18の層の外形Eは、開口部20の外形Gよりも小さくなっている。すなわち、平面視にて、樹脂18は開口部20の周囲にまで及んでいない。
このように、本実施形態においても、この樹脂18は球レンズ26を覆うのみになっている。すなわち、樹脂18の外形Eは開口部20の外形Gよりも小さい。そのため、本実施形態によれば、樹脂18の成形に関して製造の自由度を増大させることができる。
ところで、一般に非球面ガラスレンズを光結合素子として用いた場合、光結合効率は高いが高価である。一方、球面ガラスレンズを光結合素子として用いた場合、安価ではあるが非球面ガラスレンズに比べると光結合効率が低下してしまう。
そこで、本実施形態では、球レンズ26を光結合素子として用い、該球レンズ26の表面に非球面作用を有する樹脂18の層を設けている。球レンズ26はガラスなので材料費の面では安価にならない。しかしながら、球レンズは、球面レンズに比べて製造は非常に容易である。よって、本実施形態によれば、容易でかつ安価にキャップ部材10を製造することができる。
また、本実施形態によれば、開口部20を球レンズ26で塞いだことにより、筒状部材12の内部を気密に保持することができる。よって、筒状部材12の内側に収容した発光素子等の性能を長期に亘って維持することができる。
また、本実施形態によれば、球レンズ26の表面に樹脂18を設けているが、この樹脂18の表面は容易に非球面や自由曲面等に成形することができる。このため、非球面の樹脂レンズを球ガラスレンズと組み合わせることで、光結合効率の高いキャップ部材10を容易かつ安価に得ることができる。
更に、本実施形態によれば、例えば樹脂18として紫外線硬化型樹脂を用いた場合、球レンズの表裏いずれの方向からでも紫外線を照射して樹脂18を硬化させることができる。このため、製造が容易である。
(製造方法の説明)
次に、図9及び図10(A)〜(F)に基づき、キャップ部材10の製造方法を説明する。なお、図9では、レンズキャップ11は、平板ガラス16が開口部20を覆う構成となっている。しかしながら、レンズキャップ11は、平板ガラス16が平面部14の裏面14bの全面を覆う構成であっても良い。
図9は、ガラス窓付きのレンズキャップ11の断面正面図である。このレンズキャップ11は、キャップ部材10の製造に先立って予め組み立てられるものである。
すなわち、レンズキャップ11は、筒状部材12の平面部14の開口部20を塞ぐように、平板ガラス16が嵌合されている。そして、この平板ガラス16を、低融点ガラス22を介して開口部20に接合している。なお、このようなレンズキャップ11を用いたのは、低価格で入手可能であるからである。
本実施形態では、このレンズキャップ11を予め作成しておいて、対向配置された上型30及び下型32を備えた金型装置を用いてキャップ部材10を製造する。
図10(A)に示すように、上型30に対し、下方からレンズキャップ11を嵌合させる。この際、上型30には、例えば不図示のワンタッチ引っ掛け部が設けられていて、この引っ掛け部により、レンズキャップ11を上型30に一時的に保持する。あるいは、保持には磁石などを用いる方法であっても良い。
次に、図10(B)に示すように、所望のレンズ形状(非球面状の滑らかな凹部)を形成した成形面32aを有する下型32を配置する。この下型32は、スリーブ34に摺動自在に嵌挿されている。また、この下型32とスリーブ34は、ガラス等のエネルギー透過型の材料で形成されている。そして、下型32の成形面32a上に、ノズル36から、樹脂18としてのエネルギー硬化型樹脂(例えば紫外線硬化型樹脂)を滴下する。
次に、図10(C)に示すように、上型30に対し下型32を接近移動させて、樹脂18をレンズキャップ11の平板ガラス16に接触させて押し付ける。この状態で、樹脂18に対し、紫外線ランプ38によってエネルギー(紫外線)を照射して、この樹脂18を硬化させる。
次に、図10(D)に示すように、樹脂18が硬化したら、前述したワンタッチ引っ掛け部を外して、上型30に対し下型32を下方に移動させる。このとき、レンズキャップ11と樹脂18との複合体が下型32に残るようにする。
最後に、図10(E)に示すように、不図示のエジェクト機構により下型32に対しスリーブ34を上方に摺動させる。なお、スリーブ34はレンズキャップ11の平面部14(金属部)に当接している。レンズキャップ11と樹脂18の複合体を下型32から離型する。
なお、図10(F)に示すように、下型32を金属型で作成し、上型30をガラス等のエネルギー透過型の材料で形成した場合は、上型30の上方に配置した紫外線ランプ38によって樹脂18にエネルギー(紫外線)を照射する。
なお、以上の説明では、上型30に対し下型32を移動させたり、スリーブ34に対し下型32を摺動させる場合について説明したが、これに限らず、下型32に対し上型30を移動させても良く、また両者を相対的に移動させても良い。
本実施形態によれば、樹脂レンズを接着する等の接着工程を減らして製造コスト削減を図ることができる。これに付随して、リードタイムの短縮や組み立て装置の簡略化を図ることができる。更に、樹脂18としての紫外線硬化型樹脂を用いることで、高温の加熱工程を要しない。このため、ガラスを溶融して金属枠に一体成形する工程と比較すると、二酸化炭素の排出も抑制され環境性に優れている。
本発明の概要を説明するキャップ部材の断面正面図である。 第1の実施の形態のキャップ部材の断面正面図である。 同上の変形例を示す断面正面図である。 第2の実施の形態のキャップ部材の断面正面図である。 (A)は、第3の実施の形態のキャップ部材の断面正面図であり、(B)は、その平面図である。 同上の変形例の断面正面図である。 同上の樹脂の充填前の断面正面図である。 第4の実施の形態のキャップ部材の断面正面図である。 ガラス窓付きのレンズキャップの断面正面図である。 (A)〜(F)は、キャップ部材の製造工程を示す図である。
符号の説明
10 キャップ部材
11 レンズキャップ
12 筒状部材
13 筒状部
14 平面部
14a 表面
14b 裏面
16 平板ガラス(第1の光学部材)
18 樹脂(第2の光学部材)
18a 余剰樹脂
181 第1の樹脂
182 第2の樹脂
20 開口部
22 低融点ガラス
24 溝
26 球レンズ
30 上型
32 下型
34 スリーブ
36 ノズル
38 紫外線ランプ
100 キャップ部材
101 発光素子
102 金属枠
103 ガラスレンズ
103’ 球レンズ

Claims (1)

  1. 筒状部と該筒状部の一端側に設けられた平面部を有する筒状部材と、第1の光学部材と、第2の光学部材を有するキャップ部材であって、
    前記平面部は開口部を有し、
    前記第1の光学部材は、前記開口部を塞ぐ形状を有し、
    前記第2の光学部材は、前記平面部の両側の少なくとも一方に配置され、
    前記第1の光学部材はガラスで、その形状は球面または平面であり、
    前記第2の光学部材は樹脂で、その形状は球面または非球面であり、
    前記第2の光学部材の外形は、前記開口部の外形よりも小さい
    ことを特徴とするキャップ部材。
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