JP6353341B2 - レンズの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、遮光部材を内包するレンズの製造方法に関するものである。
遮光部材を内包したレンズが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、遮光部材として絞り開口が形成された絞り板が、内包された絞り板付きレンズが開示されている(例えば、特許文献1参照)。絞り板付きレンズは、例えば、小型撮像装置やカメラに利用される(段落0001)。特許文献1に記載の絞り板付きレンズは、射出成形によって製造される(段落0015、0016)。具体的には、射出成形用の金型ユニット内に絞り板をインサートした状態で、金型ユニット内に透明樹脂を射出する、いわゆるインサート成形法により製造される。
特許文献1に記載の絞り板は、絞り開口とその周辺部の絞り機能を有する第1領域と、第1領域の外周に設けられ、金型ユニット内で絞り板を位置決めするための第2領域(以下、位置決め部という)とで構成されている(段落0013)。位置決め部は、耳たぶのように第1領域の左右二方向に外側に延びており、各位置決め部には、位置決めピンを挿入するための貫通孔が形成されている。位置決め部を設けることで、レンズの光軸に対する絞り板の正確な位置決めが可能になる。
特開2009−080500号公報
しかしながら、絞り板付きレンズを射出成形で製造する場合は、特許文献1のように位置決め部を絞り板に別途設けなければならないという制約が必要になる、という問題があった。射出成形は、金型ユニット内への樹脂の噴出圧が大きい。そのため、絞り板に位置決め部を設けておかないと、樹脂の噴射によって絞り板の位置ズレが生じてしまうおそれがあるので、絞り板の位置決めを正確に行うために位置決め部が必要になる。かりに絞り板に位置決め部を設けない場合でも、金型ユニット内での絞り板の正確な位置決めを行うための専用の位置決め部材が必要になる。そうなると、組み立て工数や手間が増えてしまう。
本発明は、遮光部材に位置決め部を設けたり、遮光部材から独立した専用の位置決め部材を設けることなく、金型ユニット内における遮光部材の正確な位置決めを行うことが可能なレンズの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のレンズの製造方法は、遮光部材が内包されるレンズの製造方法において、仮組み工程と、プリフォーム投入工程と、圧縮成形工程とを備えている。仮組み工程は、レンズ材料を用いて、遮光部材の位置決めを行うための位置決め部を有する形状に予め成形されたプリフォームに対して、位置決め部との係合により遮光部材を仮組みする。プリフォーム投入工程は、遮光部材が仮組みされたプリフォームを金型ユニット内に投入する。圧縮成形工程は、プリフォームが投入された金型ユニットを加熱することにより、プリフォームを、遮光部材が内包されるレンズ形状に圧縮成形する。上記遮光部材は、平板な遮光板に絞り開口が形成された絞り板であり、レンズ内において、絞り開口の中心とレンズの光軸とが一致した状態で配置される。プリフォームは、光軸と直交する水平断面が円形の円盤形状の本体部を有している。位置決め部は、凸型であり、上記本体部において水平方向の中央に形成されており、かつ、絞り開口と係合する。
プリフォームは、レンズを成形するための材料全体を賄う体積を有する1つの部材であることが好ましい。
プリフォームは、第1プリフォーム及び第2プリフォームを含む複数の部材で構成され、第2プリフォームは、絞り板が係合する上記位置決め部を有し、第1プリフォームは、第2プリフォームとの間に絞り板を挟み込む状態で、第2プリフォームと接合されることが好ましい。
第2プリフォームにおいて、位置決め部は、第1プリフォームと接合し、レンズ面として機能する接合面を有しており、第1プリフォームと第2プリフォームの接合によって、接合レンズが形成されることが好ましい。
遮光部材は、表面に形成された凹凸による反射防止構造を有することが好ましい。
上記凹凸は、第1凹凸と、この第1凹凸の平均的な配列周期よりも長い配列周期を有する第2凹凸の2種類の凹凸を含み、第1凹凸は第2凹凸上に形成されていることが好ましい。
第1凹凸は、配列周期が反射防止対象となる光の波長以下であることが好ましい。
本発明によれば、遮光部材に位置決め部を設けたり、遮光部材から独立した専用の位置決め部材を設けることなく、金型ユニット内における遮光部材の正確な位置決めを行うことが可能なレンズの製造方法を提供することができる。
第1実施形態のレンズの全体斜視図である。 図1のレンズの断面図である。 図1のレンズの平面図である。 レンズ製造装置の説明図である。 プリフォームの説明図である。 図1のレンズの製造方法の説明図である。 第2実施形態の接合レンズの断面図である。 図7の接合レンズのプリフォームの説明図である。 図7のレンズの製造方法の説明図である。 第3実施形態のプリフォームの説明図である。 図10のプリフォームの斜視図である。 絞り板の表面の反射防止構造の説明図である。
「第1実施形態」
図1〜3に示すレンズ10は、絞り板11が内包されたレンズである。レンズ10は、光軸LAを含む中央部にレンズ部12が形成されている。レンズ部12は、例えば、物体からの光が入射する入射面と入射した光が射出する射出面にそれぞれが対応するレンズ面13、14を有している。レンズ面13、14は、入射する光に対する屈折力を有する。レンズ面13、14は、例えば、2面とも凸型をしており、レンズ部12は凸レンズとして機能する。レンズ面13、14の周囲には、フランジ部16が形成されている。レンズ面13、14は、球面でもよいし、非球面でもよい。なお、レンズ部12は、凸レンズに限定されず、例えば、凹レンズでもよい。
絞り板11は、周知のように、平板な円形の遮光板の中央に絞り開口17を形成したものであり、絞り開口17の周囲は遮光部18として機能する。レンズ面13からレンズ10に入射した入射光のうち、絞り開口17を通過した光だけがレンズ面14から射出し、残りの光は遮光部18によって遮光される。絞り板11は、絞り開口17を開口とする開口付き遮光部材に相当する。絞り板11は、レンズ10の光軸LAに対して正確に位置決めされた状態で、レンズ10内に配置される。具体的には、絞り板11は、絞り開口17の中心と光軸LAが一致した状態で配置される。絞り板11は、外縁に位置する側面部も含めて全周面がレンズ10内に収容されている。
レンズ10は、図4に示すレンズ製造装置21によって製造される。レンズ製造装置21は、透明なプラスチックやガラスなどのレンズ材料を加熱しながら圧縮成形を行ってレンズ10を製造する。レンズ製造装置21は、金型ユニット22、移動機構23、ヒータ24、及び制御部26を備えている。金型ユニット22は、第1金型27、第2金型28、及び胴型29を有している。
胴型29は、圧縮方向と直交する水平方向の断面形状が円形で、かつ、第1金型27及び第2金型28による圧縮方向に貫通するガイド穴29Aを有する。第1金型27及び第2金型28は、ガイド穴29Aの内壁にガイドされて圧縮方向に移動自在である。第1金型27及び第2金型28は、胴型29内において、プリフォーム31を圧縮成形することにより、レンズ10を成形する。プリフォーム31は、レンズ材料で予め形成されたレンズ10の原型であり、レンズ10の圧縮成形に適した形状に形成されている。プリフォーム31は、レンズ材料がプラスチックの場合には、例えば、射出成形によって形成される。
第1金型27及び第2金型28には、相互に対向する面に、それぞれレンズ10の凸型のレンズ面13、14を形成するための、凹型の転写面27A、28Aが形成されている。
移動機構23は、第1金型27及び第2金型28を圧縮方向に移動する。また、プリフォーム31を胴型29内に投入する場合には、第1金型27を上方に移動して、胴型29から退避させる。ヒータ24は、金型ユニット22を加熱することにより、胴型29内のプリフォーム31を加熱する。移動機構23及びヒータ24は、制御部26によって制御される。制御部26は、ヒータ24の発熱量を制御することにより、胴型29内の温度を調節する。
図5に示すように、プリフォーム31は、光軸LAと直交する水平方向の横断面が円形の円盤形状の本体部32と、絞り板11を位置決めするための凸型の位置決め部33とを有している。位置決め部33は本体部32と一体に成形されており、プリフォーム31は予め位置決め部33を有する形状に成形されている。
本体部32は、本体部32の上面32A及び下面32Bは互いに平行な平面で形成されており、上面32A、32Bの平面形状は円形である。位置決め部33は、本体部32の上面32Aから円柱状に突出した凸型である。
プリフォーム31は、レンズ10を成形するための原型であるため、位置決め部33を含めて全体として、レンズ10を成形するためのレンズ材料を賄う体積を有する。本体部32の外径は、金型ユニット22の胴型29の内径とほぼ同じサイズである。そのため、金型ユニット22内において、プリフォーム31は、本体部32の外周と胴型29の内壁の係合によって、圧縮方向(光軸LA方向)と直交する水平方向の位置決めがなされる。
なお、金型ユニット22内におけるプリフォーム31の水平方向の位置決めは、本体部32の外周と胴型29の内壁との係合以外の方法でも可能である。例えば、後述する図9の形態と同様に、本体部32の下面32Aに、第2金型28の凹型の転写面28Aの形状に倣った凸部を形成し、転写面28Aと凸部との係合により水平方向の位置決めを行ってもよい。また、転写面28Aが凸型の場合には、下面32Aに凹部を形成し、転写面28Aと下面32Aとを係合させて位置決めを行う。
位置決め部33は、位置決め部33の外径と、絞り開口17の内径とがほぼ一致している。また、位置決め部33は、本体部32の上面32Aにおいて、水平方向の中央に形成されている。より具体的には、位置決め部33は、位置決め部33の中心軸と光軸LAが一致する位置に形成されている。位置決め部33に対して、絞り開口17を挿通させることにより、絞り板11をプリフォーム31に仮組みすることができる。仮組みした状態では、絞り板11が本体部32の上面32A上に載置される。この仮組みにより、絞り開口17の中心と、本体部32の中心(円形の上面42Aの中心)に位置する光軸LAの位置とが一致した状態で、絞り板11が位置決めされる。
図6を参照しながら、レンズ10の製造方法を説明する。まず、プリフォーム31の位置決め部33を絞り開口17に挿通させることにより、絞り板11をプリフォーム31に仮組みする(仮組み工程)。この仮組みにより、絞り板11は、絞り開口17の中心が光軸LAと一致する位置に正確に位置決めされる。
次に、仮組みしたプリフォーム31を金型ユニット22の胴型29内に投入して、第2金型28上に載置する(プリフォーム投入工程)。プリフォーム31の投入は、図示しないサクションアームなどを利用して行われる。プリフォーム31は、本体部32と胴型29との係合により、水平方向の位置決めがされる。
金型ユニット22内にプリフォーム31が投入されると、投入されたプリフォーム31に対して圧縮成形が行われる。圧縮成形工程は、加熱工程、成形工程、及び保圧冷却工程の3つの工程で構成される。まず、制御部26は、ヒータ24を駆動して、プリフォーム31を加熱する(加熱工程)。制御部26は、ヒータ24を制御して、金型ユニット22内の温度を調節し、プリフォーム31をガラス転移温度Tgまで加熱する。ガラス転移温度Tgでは、プリフォーム31は軟化するものの、位置決め部33などの形状は保たれている。そのため、加熱後においても、位置決め部33による絞り板11の位置決め作用は有効に機能している。
プリフォーム31が加熱されると、成形工程に入る。成形工程では、まず、制御部26は、移動機構23を制御して、第1金型27を胴型29内に進入させる。そして、移動機構23は、胴型29内において、第1金型27を第2金型28に向けて移動させる。加熱により軟化された状態のプリフォーム31は、第1金型27の転写面27Aと第2金型28の転写面28Aとによって挟み込まれることにより、圧力が加えられて圧縮される(成形工程)。その後、圧縮されたプリフォーム31は、圧力を維持したまま冷却される。圧縮状態が保たれたまま冷却されることにより、成形した形状が固定化さる(保圧冷却工程)。こうした圧縮成形工程により、プリフォーム31がレンズ形状に成形される。
プリフォーム31の位置決め部33は、転写面27Aによって押しつぶされながら、本体部32の外縁に向かって広がる。これにより、絞り板11の上方にプリフォーム31の一部が溶融したレンズ材料が流れ込み、絞り板11の全体が覆われて、絞り板11がレンズ材料内に内包される。位置決め部33は絞り板11の絞り開口17と係合しているため、位置決め部33が溶融したレンズ材料は絞り開口17を中心として放射状に広がる。そのため、絞り板11の全面に溶融したレンズ材料が流れ込みやすく、良好な成形性が確保される。
また、位置決め部33が押しつぶされることによって、本体部32の一部が、転写面28Aが形成された凹部に流し込まれる。転写面27A及び転写面28Aによってレンズ面13、14(図2参照)が成形されることにより、レンズ10が成形される。圧縮成形が終了すると、冷却後、第1金型27が胴型29から退避されて、レンズ10が取り出される。
金型ユニット22内において、プリフォーム31は、胴型29との係合により、水平方向の位置決めがされる。一方、絞り板11は、プリフォーム31の位置決め部33に仮組みされることにより、プリフォーム31の本体部32の上面32Aにおいて、横方向の位置決めがされている。そのため、金型ユニット22内において、絞り板11やプリフォーム31に対して外力が働いても、プリフォーム31に対する絞り板11の位置ズレは生じない。絞り板11は仮組みにおいて正確に位置決めされた状態で、成形後のレンズ10内に配置される。
また、プリフォーム31に位置決め部33を設けているため、従来のように、絞り板11に位置決め部を設ける必要が無い。そのため、レンズ10に内包される、絞り板11の形状に関する設計の自由度を大きくすることができる。また、絞り板11とは独立した専用の位置決め部材を設ける必要も無い。そのため、レンズ10の製造工程において、専用の位置決め部材を金型ユニット22内に配置する工程や、専用の位置決め部材とプリフォーム31を係合させる工程などが不用となるため、製造工程を効率化できる。また、圧縮成形は、射出成形のように材料の噴射圧も無いため、その分、絞り板11の位置ズレもし難い。また、位置決め部33は、プリフォーム31に一体成形されており、レンズ10の材料として消費されるため、材料の無駄も無い。また、1つのプリフォーム31からレンズ10を製造するため、工数が少なくて済み製造効率がよい。
上記実施形態では、プリフォーム31の本体部32の上面32A及び下面32Bが、それぞれ平面の形態で説明したが、上面32A及び下面32Bの少なくとも一方を曲面で形成してもよい。例えば、下面32Bを球面や非球面のレンズ面として形成してもよい。この場合には、プリフォーム31が成形された段階で下面32Bにはレンズ面が形成されているため、圧縮成形の際には、上面32Aの成形が行われる。
本実施形態では、絞り板11の絞り開口17と、プリフォームに設けた、円柱状の凸型の位置決め部33とを係合させることにより、絞り板11の位置決めを行う例で説明したが、位置決め部の形状は、他の形状でもよい。例えば、位置決め部33を円柱状とする代わりに角柱状としてもよい。角柱状の断面形状が正多角形の場合には、正多角径の外接円の直径と絞り開口17の直径を一致させれば、絞り板11の正確な位置決めを行うことができる。また、位置決め部の光軸LA方向の高さは、絞り開口17と係合できる程度の高さがあればよく、絞り開口17の厚み以下であってもよい。もちろん、より確実に係合させるには、位置決め部の光軸LA方向の高さは、絞り開口17の厚み以上の高さを有していることが好ましい。
「第2実施形態」
図7〜図9に示す第2実施形態において、接合レンズ43は、2つのレンズ部41、42を組み合わせた接合レンズである。図8に示すように、接合レンズ43は、第1プリフォーム46及び第2プリフォーム47の複数の部材から製造される。
図7において、レンズ部41、42は、それぞれ一方のレンズ面41A、42Aが露呈されており、他方のレンズ面41B、42B同士が対向して接合される。接合レンズ43の内部には、各レンズ部41、42の接合面41B、42Bの境界が形成される。また、接合レンズ43内には、絞り板11が内包されている。絞り板11の絞り開口17の内径は、接合面41B、42Bの外径とほぼ同じサイズである。接合レンズ43内において、絞り板11は、接合面41B、42Bが絞り開口17から露呈するように配置されている。
図8に示すように、第1プリフォーム46には、レンズ面41Aと接合面41Bが形成される。接合面41Bもレンズ面として機能する。レンズ面41Aは凸面であり、接合面41Bは凹面である。第2プリフォーム47には、レンズ面42Aと接合面42Bが形成される。接合面42Bもレンズ面として機能する。レンズ面42A及び接合面42Bはともに凸面である。第1プリフォーム46及び第2プリフォーム47は、レンズ材料がプラスチックの場合には、例えば、射出成形により形成される。
第2プリフォーム47において、接合面42Bが形成される隆起部48は、絞り板11を位置決めするための凸型の位置決め部として機能する。絞り板11は、絞り開口17が隆起部48と係合することにより第2プリフォーム47に仮組みされる。隆起部48の接合面42Bの外径と絞り開口17の内径はほぼ一致している。接合面42Bの中心は接合レンズ43の光軸LAと一致している。そのため、第2プリフォーム47に絞り板11が仮組みされると、第2プリフォーム47上において、絞り板11は、絞り開口17の中心と光軸LAが一致した状態で位置決めされる。
図9に示すように、接合レンズ43の製造方法は、まず、第2プリフォーム47に絞り板11を仮組みし、金型ユニット22内に投入する。次いで、第1プリフォーム46を金型ユニット22内に投入して、第2プリフォーム47上に重なるように配置する。この状態でヒータ24により、第1プリフォーム46及び第2プリフォーム47をガラス転移温度Tgまで加熱する。
加熱後、第1金型27と第2金型28により、第1プリフォーム46及び第2プリフォーム47が圧縮成形される。圧縮成形により接合レンズ43が成形される。第1プリフォーム46は、第2プリフォーム47との間に、絞り板11を挟み込む状態で第2プリフォーム47と接合される。圧縮成形後、成形された接合レンズ43が金型ユニット22から取り出される。こうした製造工程において、絞り板11は、絞り開口17と第2プリフォーム47の隆起部48との係合により位置決めされているから、従来のように、絞り板11に位置決め部を設けたり、絞り板11とは独立した専用の位置決め部材を設ける必要も無い。これにより、絞り板11の設計の自由度が向上し、製造工程も効率化される。
なお、第2実施形態では、2つのプリフォームを使用した例で説明したが、プリフォームの数は、3つ以上でもよい。複数のプリフォームを使用することにより、複雑な構成のレンズを製造することが可能となる。
「第3実施形態」
また、図10及び図11に示す第3実施形態のように、絞り板11の外縁とプリフォーム51に設けた位置決め部51Bとを係合させて絞り板11の位置決めを行ってもよい。プリフォーム51は、円盤形状の本体部51Aと、本体部51Aの外周縁に立設された円環状の位置決め部51Bとを有している。絞り板11の外径と、位置決め部51Bの内径は一致しており、絞り板11を位置決め部51B内に収容すると、絞り板11の外縁と位置決め部51Bの内壁との係合により絞り板11が位置決めされる。
ただし、絞り板11の位置決めを行う場合には、第1実施形態及び第2実施形態のように、プリフォームの中央部に形成された位置決め部と絞り開口17との係合により、絞り板11を位置決めすることが好ましい。理由は次のとおりである。絞り板11は、絞り開口17が機能的には重要部分であるため、一般に、絞り板11の外径より、絞り開口17の内径の方が、寸法精度が高い。そのため、絞り板11の外縁よりも、絞り開口17を位置決め部と係合させる方が、高い精度で位置決めが可能となる。また、プリフォーム上に仮組みされた絞り板11の全面に溶融したレンズ材料を引き延ばすには、外側から中央に向かう方向よりも、中央から外側に向かう方向の方が、レンズ材料が入り込みやすい。こうした成形適性の点でも、第1実施形態及び第2実施形態のように、プリフォームの中央部に位置決め部を形成する方が有利である。
「第4実施形態」
また、絞り板11としては、図12に示すように、遮光部18の表面に、反射防止構造を設けたものでもよい。反射防止構造は、例えば、特開2009−128522に記載されているように、凹凸の平均的な配列周期が異なる2種類の第1凹凸56及び第2凹凸57を含み、第1凹凸56及び第2凹凸57が層設された2層構造である。
第1凹凸56は、例えば、微細な円錐形状の複数の突起56Aが配列されることによって形成される。突起56Aによる第1凹凸56の配列周期は、例えば、反射防止対象となる光の波長以下である。反射防止対象の光が可視光の場合には、可視光の最短波長を400nmとすると、第1凹凸56の配列周期は400nm以下となる。
第1凹凸56のような微細な突起56Aによる反射防止構造は、モスアイ構造とも呼ばれる。モスアイ構造は、先端が細く根元が太い円錐形状の突起56Aを複数配列することによって形成される。モスアイ構造においては、突起の材料と、隣接する突起間を占有する光の媒質との体積比率が、突起の先端から根元に向かって徐々に変化するため、見かけ上の屈折率がゆるやかに変化する。そのため、第1凹凸56への入射光は、光の反射や屈折が生じにくくなり、第1凹凸56で吸収される。ここで、光の媒質は、本例のようにモスアイ構造がレンズ内に存在する場合にはレンズ材料であり、レンズ外の大気中に存在する場合は空気となる。
第1凹凸56は、第2凹凸57上に形成され、第2凹凸57は、第1凹凸56のベース面として機能する。第2凹凸57は複数の突起57Aによって形成される。突起57Aによる第2凹凸57の平均的な配列周期は、突起56Aの平均的な配列周期よりも長い。例えば、反射防止対象の光の波長よりも長い波長を持つ。反射防止対象の光が可視光の場合には、可視光の最長波長を800nmとすると、突起57Aの平均的な配列周期は、800nm以上となる。より具体的には、1μm(1000nm)以上のマイクロオーダーの配列周期を持つ。第2凹凸57は、第1凹凸56で吸収しきれなかった光を散乱させて、反射防止効果を得る。
ここで、第1凹凸56及び第2凹凸57の平均的な配列周期は、凹凸の断面を走査型電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)により観察し、隣り合う凹凸の頂点(Crest)間、もしくは谷底(Root)間の距離を10箇所計測し、その平均値を取ったものである。
絞り板11がこうした反射防止構造を有する場合には、絞り板11の表面が外部に露出されていると、表面の反射防止構造を破損しないように絞り板11を取り扱うことが難しい。レンズ10や接合レンズ43のように、絞り板11を内包させれば、絞り板11の表面が外部に直接露出されないため、絞り板11の取り扱い性が向上する。
なお、第4実施形態では、2種類の凹凸を有する反射防止構造を有する例で説明したが、反射防止構造は、例えば、第1凹凸のみで構成されるものでもよい。
上記各実施形態において、遮光部材として、絞り板を例に説明したが、遮光部材としては、絞り板でなくてもよいし、開口を持たない遮光部材でもよい。
本発明は、上記各実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない限り種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、上述の種々の実施形態や種々の変形例を適宜組み合わせることも可能である。
10 レンズ
11 絞り板
12、41、42 レンズ部
17 絞り開口
31 プリフォーム
33 位置決め部
43 接合レンズ
46 第1プリフォーム
47 第2プリフォーム

Claims (7)

  1. 遮光部材が内包されるレンズの製造方法において、
    レンズ材料を用いて、前記遮光部材の位置決めを行うための位置決め部を有する形状に予め成形されたプリフォームに対して、前記位置決め部との係合により前記遮光部材を仮組みする仮組み工程と、
    前記遮光部材が仮組みされた前記プリフォームを金型ユニット内に投入するプリフォーム投入工程と、
    前記金型ユニット内に投入された前記プリフォームを加熱し、加熱した状態で圧縮することにより、前記遮光部材が内包されるレンズ形状に成形して、冷却により固定化する圧縮成形工程とを備え
    前記遮光部材は、平板な遮光板に絞り開口が形成された絞り板であり、前記レンズ内において、前記絞り開口の中心と前記レンズの光軸とが一致した状態で配置され、
    前記プリフォームは、光軸と直交する水平断面が円形の円盤形状の本体部を有しており、
    前記位置決め部は、凸型であり、前記本体部において水平方向の中央に形成されており、かつ、前記絞り開口と係合することを特徴とするレンズの製造方法。
  2. 前記プリフォームは、前記レンズを成形するための材料全体を賄う体積を有する1つの部材であることを特徴とする請求項1に記載のレンズの製造方法。
  3. 前記プリフォームは、第1プリフォーム及び第2プリフォームを含む複数の部材で構成され、
    前記第2プリフォームは、前記絞り板が係合する前記位置決め部を有し、
    前記第1プリフォームは、前記第2プリフォームとの間に前記絞り板を挟み込む状態で、前記第2プリフォームと接合されることを特徴とする請求項1に記載のレンズの製造方法。
  4. 前記第2プリフォームにおいて、前記位置決め部は、前記第1プリフォームと接合し、レンズ面として機能する接合面を有しており、
    前記第1プリフォームと前記第2プリフォームの接合によって、接合レンズが形成されることを特徴とする請求項3に記載のレンズの製造方法。
  5. 前記遮光部材は、表面に形成された凹凸による反射防止構造を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のレンズの製造方法。
  6. 前記凹凸は、第1凹凸と、前記第1凹凸の平均的な配列周期よりも長い配列周期を有する第2凹凸の2種類の凹凸を含み、
    前記第1凹凸は、前記第2凹凸上に形成されていることを特徴とする請求項5に記載のレンズの製造方法。
  7. 前記第1凹凸は、前記配列周期が反射防止対象となる光の波長以下であることを特徴とする請求項6に記載のレンズの製造方法。
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