JP2008241540A - 電子時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 非発電又は非充電状態になった場合通常状態より消費電力が少ない節電状態へ移行する電子時計において、時計の仕様の如何に関らず、常に一定の基準で節電状態に移行させるため、消費電力の無駄が多い。
【解決手段】 発電手段と、発電手段の発電量に応じて発電の低下を検出する複数の検出レベルを有するとともに、複数の検出レベルに応じて検出信号を出力する発電検出手段と、時計負荷と、発電検出手段からの検出信号に基づいて時計回路を制御する制御手段とを有し、制御手段が検出信号に基づいて時計負荷を通常状態よりも消費電力が少ない節電状態に移行する電子時計において、
発電検出手段の前記複数の検出レベルそれぞれに対応して発電低下状態の経過時間を計測する非発電計時手段を有しており、非発電計時手段は、あらかじめ設定された所定の時間を計時すると、制御手段によって時計負荷を通常状態から節電状態に移行することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、太陽電池等の発電手段を有する電子時計において、発電手段が発電していない場合には、時計を最小限の動作にする事で低消費電力化した電子時計に関する。
近来腕時計のおいてのエコロジー化が進み、太陽電池等を利用した、電池交換不要の充電式電子時計が商品化されている。
しかし腕時計は、人が腕に携帯するため、個々の構成部品は、全て小型な物に限られ、おのずと太陽電池等の発電部や二次電池等の蓄電部も小型にせざろうえない。そのため、光があたっていない時の電池寿命は短く、止まり易かった。また一旦、電池がなくなると、小型の発電部での発電量が少ないため、通常動作が可能になるためには非常に長い充電時間がかかるという問題点があった。
さらに、ユーザーの要望から、通常の時刻表示以外の機能も有する多機能化された時計も増えており、より問題は深刻さを増してきた。
以上の状況から従来は発電部での発電がない場合に、一時的に付加機能や、時計表示を停止して時計を節電状態としており、その後発電が再開されると、再び通常状態に復帰する様なパワーセービング機能を搭載することで、上記問題に対処してきた(例えば特許文献1)。この特許文献1に記載された腕時計では、発電部での発電量を検出するための発電検出手段が複数の発電量検出値(発電レベル)を有しており、さらに節電状態としては、それぞれの発電量検出値に対応して、消費電力の異なる複数の節電状態を設けている。そして発電部での発電量が低下したときには、そのときに検出した発電量検出値に基づいて、対応する節電状態となるように制御されていた。
国際公開番号WO01/098843号パンフレット(第11頁〜第13頁、図2、図3)
ユーザーが腕時計を使用する日常生活の中で、充電が余り期待できないケースとしては、2つのケースが考えられる。
第1のケースとしては、毎日腕時計を使用するが、就寝時や休日に時計を外す様なケースである。この場合、充電に寄与しない時間は比較的短時間であり、おおよそ10時以下と考えられる。
第2のケースとしては毎日は腕時計を携帯せず、必要なときのみ取り出して使用するような長期間放置される場合であり、何時ユーザーが腕時計を使用するかはまちまちである。よって太陽電池を発電手段として用いている場合を考えると、完全に光のあたらない引き出しなどに保管されれば、腕時計は節電状態になって無駄な電力消費を制限することができるが、保管される場所の明るさが薄暗い状況にしかならないと、ある程度発電はするので、充電出来る発電量に至らない事が長時間継続することも十分ある。
特許文献1の腕時計は、発電量に応じて電力消費の異なる節電状態になっていたが、やはり発電量が少ない状況で時計動作の一部分だけを節電したとしても、時計を使用していないその状況が長時間継続すると時計が止まってしまう問題があった。
又、第3のケースはユーザーが使用する場面のみならず、メーカーや販売店での在庫期間でも同じことが発生する。
近年、電子時計も様々な機能を複数有する多機能時計が増えつつあり、しかも電力消費の大きい電波受信機能を備えた高機能時計も増えてきているので、その結果消費電力も増
加傾向にあり、今まで以上に時計が止まってしまうケースが増えてきた。
以上からユーザーの使用環境を踏まえたパワーセービング機能が必要とされた。
上記課題を解決するために、本発明の電子時計は下記記載の手段を採用する。
ソーラセル等により構成されている発電手段と、前記発電手段の発電量に応じて発電の低下を検出する複数の検出レベルを有するとともに、前記複数の検出レベルに応じて検出信号を出力する発電検出手段と、前記発電手段からの電力により動作する時計負荷と、前記発電検出手段からの前記検出信号に基づいて前記時計回路を制御する制御手段とを有し、前記制御手段が前記検出信号に基づいて前記時計負荷を通常状態よりも消費電力が少ない節電状態に移行する電子時計において、
前記発電検出手段の前記複数の検出レベルそれぞれに対応して発電低下状態の経過時間を計測する非発電計時手段を有しており、前記非発電計時手段は、あらかじめ設定された所定の時間を計時すると、前記制御手段によって前記時計負荷を通常状態から節電状態に移行することを特徴とする。
前記非発電計時手段は、前記少なくとも1つ以上の検出レベル毎に、長さの異なる所定の時間が設定された少なくとも1つ以上の計時手段を有することを特徴とする。
前記発電検出手段の検出レベルが比較的低いレベルに設定する場合、前記非発電計時手段の設定時間は短く、発電状態を検出する検出レベルが比較的高い場合、前記非発電計時手段の設定時間は長い事を特徴とする。
前記発電検出手段は、少なくとも第1の発電状態を検出する第1の検出レベルと、前記第1の発電状態よりも発電量が多い第2の発電状態を検出する第2の検出レベルとを有し、前記非発電計時手段は、前記第1の検出レベルに対応する第1の計時手段と、前記第2の検出レベルに対応する第2の計時手段とを有しており、前記第2の時手段に設定された時間が第1の計時手段に設定された時間よりも長いことを特徴とする。
前記発電検出手段が検出レベルが比較的低いレベルに設定されている場合は、発電状態が5Lux以下、又は、節電への移行するための設定時間が3日以内、検出レベルが比較的高いレベルに設定されている場合は、発電状態が5Lux以上、又は、節電への移行するための設定時間が3日以上で節電状態へ移行する事を特徴とする。
前記第1の計時手段が所定の時間を計時を経過し、通常状態から移行する第1の節電状態と、第2の計時手段が所定の時間を計時を経過し、通常状態から移行する第2の節電状態があり、前記第1の節電状態と第2の節電状態が重複した場合は、第2の節電状態が優先されることを特徴とする。
前記制御手段が前記検出信号に基づいて前記時計負荷を節電状態から通常状態へ移行する電子時計において、前記発電検出手段の前記少なくとも1つ以上の検出レベルそれぞれに対応して発電状態の経過時間を計測する発電計時手段を有しており、前記発電計時手段は、あらかじめ設定された所定の時間を計時すると、前記制御手段によって前記時計負荷を節電状態から通常状態に移行することを特徴とする。
前記発電検出手段の検出レベルが比較的低いレベルに設定する場合、前記発電計時手段の設定時間は短く、発電状態を検出する検出レベルが比較的高い場合、前記発電計時手段の設定時間は長い事を特徴とする。
前記発電計時手段は、少なくとも前記第1の検出レベルに対応する第3の計時手段と、
前記第2の検出レベルに対応する第4の計時手段とを有しており、前記第4の計時手段に設定された時間が第3の計時手段に設定された時間よりも長いことを特徴とする。
前記第2の計時手段が所定の時間を計時を経過し、第2の節電状態に移行した場合は、前記第4の計時手段に設定された時間に基づいて通常状態に移行することを特徴とする。
前記時計負荷は複数のモータと、前記複数のモータに基づいて動作する複数の指針とを有し、前記時計負荷を通常状態から節電状態に移行するときは前記複数のモータを停止させ、前記時計負荷を節電状態から通常状態に移行するときは、前記複数のモータの駆動を再開させて前記複数の指針を通常状態の位置まで復帰させる動作を実行させ、前記複数の指針ごとに通常状態の位置への移行が完了するまでの時間が異なるものであり、前記制御手段は、前記第1検出レベルに基づいて前記時計負荷を通常状態から節電状態に移行する場合は、通常状態への移行が完了するまでの時間が相対的に短い指針に対応するモータを先に停止させ、通常状態への移行が完了するまでの時間が相対的に長い指針に対応するモータをその後に停止させるように制御するとともに、前記第2検出レベルに基づいて前記時計負荷を通常状態から節電状態に移行する場合は、前記複数のモータをすべて同時に停止させるように制御することを特徴とする。
前記複数の検出レベルの中から1つの検出レベルのみが有効となるように選択する選択手段を有しており、前記非発電計時手段が前記選択手段によって選択された1つの前記検出レベルに基づいて前記所定の時間を計時すると、前記制御手段によって前記時計負荷を通常状態から節電状態に移行することを特徴とする。
この発明を実施する事により、ユーザーの使用状況、あるいはメーカー販売店での保管による充電不足に対し、幅広いパワーセービングが行えるため、たとえ多機能時計であっても電池の消耗により時計が止まることはない。
図面に基づいて、本発明の最良の実施形態を説明する。
以下図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態における電子時計と電子時計の駆動方法について説明する。図1は本発明の第1の実施形態であり、ランダムロジックで構成したモータを用いた場合の電子時計のシステム構成図、図3は、本発明の第1の実施形態に於けるタイムチャート図の一例あり、図2は、本発明の第2の実施形態であり、制御部にマイクロコンピュータを用いた2モータで且つLCD駆動回路を有した電子時計のシステム構成図であり、図5は、本発明の第2の実施形態に於けるタイムチャート図の一例ある。
まず図1を用いて第1の実施形態の構成を説明する。本実施形態は、1個のモータを有した電子時計であり、通常動作時は、分周信号群SKから、1秒運針動作を行っている。
図1において、1は発振部であり水晶発振器にて構成されており、発振信号XKを出力する。2は分周回路であり、分周信号群SKを出力する。3はモータ制御回路であり、モータパルスMP及びモータパルスモニタ信号MSを出力する。4は時計表示部であり、モータパルスMPを入力し、図示しないモータによって指針を駆動して時計運針を行う。5は太陽電池から構成された発電部であり、発電電圧HDを発生する。6は二次電池等から構成された蓄電部であり、発電電圧HDにより蓄電を行う。
7は発電検出回路Aであり、発電電圧HDを入力し、発電部5の発電量が後述する発電
レベルAより高い場合は発電検出信号KAを出力する。8は、発電レベルA非発電検出用計時回路であり、発電検出信号KA発生中は、発電レベルA非発電検出用計時回路8はリセット状態となる。しかし発電量が低下して発電検出信号KAが出力されないと、発電量が低下してからの継続時間を計測し、所定の時間が経過すると非発電タイムアップ信号DK_Aを出力する。9は、発電レベルA発電検出用計時回路であり、発電検出信号KAを入力し、発電量が十分な場合は発電タイムアップ信号HK_Aを常に出力するが、発電量が一旦低下した場合は、発電タイムアップ信号HK_Aの出力を停止する。そしてその後低下していた発電部5の発電量が発電レベルAを超すレベルまで復活した場合は、復活してからの継続時間を計測し、所定の時間が経過すると発電タイムアップ信号HK_Aを出力する。
11は、発電検出回路Bであり、発電電圧HDを入力し、発電部5の発電量が後述する発電レベルBより高い場合は発電検出信号KBを出力する。12は、発電レベルB非発電検出用計時回路であり、発電検出信号KB発生中は、発電レベルB非発電検出用計時回路12はリセット状態となる。しかし発電量が低下して発電検出信号KBが出力されないと、発電量が低下してからの継続時間を計測し、所定の時間が経過すると非発電タイムアップ信号DK_Bを出力する。13は、発電レベルB発電検出用計時回路であり、発電検出信号KBを入力し、発電量が十分な場合は発電タイムアップ信号HK_Bを常に出力するが、発電量が一旦低下した場合は、発電タイムアップ信号HK_Bの出力を停止する。そしてその後低下していた発電部5の発電量が発電レベルBを超すレベルまで復活した場合は、復活してからの継続時間を計測し、発電タイムアップ信号HK_Bを出力する。
30は非発電成立判断回路であり、非発電タイムアップ信号DK_A、DK_B及び発電タイムアップ信号HK_A、HK_Bを入力し、それぞれの信号に基づいて発電部5での発電状態を判別し、非発電成立信号HHを出力する。
19は、運針停止時アップダウンカウンタであり、非発電成立信号HHを入力し、運針停止信号TMおよび、早送り制御信号HYを出力する。20は、カウントアップ用メモリであり、不揮発性メモリにて構成されており、発電レベルA非発電検出用計時回路8、発電レベルA発電検出用計時回路9、発電レベルB非発電検出用計時回路12、発電レベルB発電検出用計時回路13用のカウントアップデータ群MDを出力する。
次に本発明における第1の実施形態の動作の説明を図1、図3及び図4を用いて説明をする。先に図3の説明をする。
図3は、発電部5の発電量の遷移状態を示した図であり、横軸が時間で、縦軸は発電量を示している。図3において、発電レベルAは発電検出回路Aの判定基準であり、極めて低い発電量である。発電レベルBは発電検出回路Bの判定基準であり、比較的低い発電量ではあるが、発電レベルAよりは高い発電量を示す発電レベルである。タイムチャートには実線で書かれたケースと、破線で書かれたケースの2種類の例が示されている。
実線で書かれたケースは、発電量が十分な状態から極端に発電量が低い状態に移行し、その後再び発電量が十分な状態に戻った場合の遷移状況を表した一例である。
破線で書かれたケースは、発電量が十分な状態から比較的低い発電量ではあるが、発電レベルAよりは高く発電レベルBよりは低い状態に移行し、その後発電量が十分な状態に戻った場合の遷移状況を表した一例である。
最初に、図3に示す実線でのケースについて説明する。時間P1になるまでは、発電量は発電レベルAを十分上回っているため、発電検出回路A7は、発電検出信号KAを出力する。発電レベルA発電検出用計時回路9からは、発電タイムアップ信号HK_Aを出力する。よって発電成立回路30からは、非発電成立信号HHが出力されないため、運針停止時アップダウンカウンタ19は非動作状態となり、運針停止信号TMおよび、早送り制御信号HYを出力しない。従ってモータ制御回路3は、分周信号群SKを用いて、1秒毎
に運針信号MPが出力することで、時計表示部4は、通常時刻表示を行っている。
次に、発電量が発電レベルAを下回った時点、つまり時間P1を過ぎると、発電検出回路A7は、発電タイムアップ信号HK_Aを停止する。よって発電レベルA発電検出用計時回路9は、発電タイムアップ信号HK_Aを停止すると同時に、発電レベルA非発電検出用計時回路8は、分周信号群SKからの1秒信号を用いてカウントアップを始める。又、カウントアップ用メモリ20の比較用データMD群を用いて、発電レベルA非発電検出用計時回路8はカウントアップと経過時間TA1との比較を開始する。
但し、この時点で非発電タイムアップ信号DK_A、非発電タイムアップ信号DK_Bはまだ発生していないため、非発電成立回路30は、非発電成立信号HHを出力せず、運針停止時アップダウンカウンタ19は停止状態である。つまり、モータ制御回路3は、分周信号群SKを用いて、1秒毎に運針信号MPが出力することで、時計表示部4は、通常時刻表示を継続している。
次に、時間P2の時点まで経過し、節電状態に移行するまでの動作を説明をする。発電レベルAを下回ったまま、経過時間TA1が経過すると、発電レベルA非発電検出用計時回路8はタイムアップし、非発電タイムアップ信号DK_Aを出力する。よって、非発電成立回路30は非発電タイムアップ信号DK_Aに基づいて非発電成立信号HHを出力する。又、運針停止時アップダウンカウンタ19は、非発電成立信号HHに基づいて強制停止信号TMを発生するため、モータ制御回路3は運針パルスMPの出力を停止する。同時に、運針停止時アップダウンカウンタ19は分周信号群SKの1秒信号を使用して、運針停止期間中の計時時間のカウントを行う。つまりこの時計は節電状態に移行する。
次に、時間P3の時点まで経過し、通常状態への移行準備状態の説明をする。時間P3の時点で発電量が発電レベルAを上回り、発電検出回路A7は発電検出信号KAを出力する。よって発電レベルA非発電検出用計時回路8はリセットされ、非発電タイムアップ信号DK_Aは出力を停止する。同時に発電レベルA発電検出用計時回路9は、カウントアップ用メモリ20から出力されている比較用データMD群に従い、経過時間TA2の計測を始める。この状態では非発電成立回路30から非発電成立信号HHが出力されたままであるため、節電状態が継続される。
次に、時間P3’の時点まで経過して、時計が通常状態への移行する動作を説明をする。発電量が発電レベルAを上回った状態で時間P3’まで経過すると、発電レベルA発電検出用計時回路9は、発電タイムアップ信号HK_Aを出力するので、非発電成立回路30は、非発電成立信号HHの出力を停止する。よって運針停止時アップダウンカウンタ19は、強制停止信号TMを停止するとともに強制運針信号HYを出力する。そのため、モータ制御回路3は連続的にモータ駆動信号MPを出力するとともに、運針モニタ信号MSを発生する。運針停止時アップダウンカウンタ19が運針モニタ信号MSを入力し、節電状態で運針を停止して運針していなかった時間分のカウント値の減算を開始する。その後、運針していなかった時間分のカウント値が“0”つまり現在時刻に復帰した時点で、運針停止時アップダウンカウンタ19は、強制運針信号HYの出力を停止する。この時点以降、モータ制御回路3は、分周信号群SKからの1秒ごとに運針パルスMPを出力することで、通常時計運針に復帰する。
ところで、図3実線でのケースでは、発電レベルBを基にした動作は反映されることは無いが、補足説明する。発電レベルBは、発電レベルAより発電量が多い場合の基準値なので、時間P1の時点で、発電検出回路B11も、発電タイムアップ信号HK_Bの出力を停止する。よって発電レベルB発電検出用計時回路13は、発電タイムアップ信号HK_Bを停止すると同時に、非発電レベルB非発電検出用計時回路12は、分周信号群SK
からの1秒信号を用いてカウントアップを始める。又、カウントアップ用メモリ20の比較用データMD群を用いて、発電レベルB非発電検出用計時回路12は経過時間TB1が経過したか比較を開始する。但し、経過時間TA1に対し、経過時間TB1は非常に長いため、時間P3’に至った時点ではタイムアップしない。よって発電レベルBに基づいた節電状態移行の条件には至らない。又時間P3’に至った時点で発電レベルBを超えていないが、経過時間TB1が経過する前に発電量が発電レベルBを越せば発電検出回路B11からは発電検出信号KBが出力され、発電レベルB非発電検出用計時回路12はカウントアップする前に、リセットされる。以上が、実線でのケースのタイムチャート例での説明である。
次に、図3に示す破線でのケースについて説明する。時間P1になるまでは、発電量は発電レベルBを十分上回っているため、発電検出回路B11は、発電検出信号KBを出力するため、発電レベルB非発電検出用計時回路12からは、発電タイムアップ信号HK_Bを出力する。よって発電成立回路30からは、非発電成立信号HHが出力されず、運針停止時アップダウンカウンタ19は非動作状態となり、モータ制御回路3は、分周信号群SKを用いて、1秒毎に運針信号MPが出力することで、時計表示部4は、通常時刻表示を行っている。
次に、発電量が発電レベルBを下回った時点、つまり時間P1を過ぎると、発電検出回路B11は、発電タイムアップ信号HK_Bを停止する。よって発電レベルB発電検出用計時回路13は、発電タイムアップ信号HK_Bを停止すると同時に発電レベルB非発電検出用計時回路12は、分周信号群SKからの1秒信号を用いてカウントアップを始める。又、発電レベルB非発電検出用計時回路12は、カウントアップ用メモリ20の比較用データMD群を用いて、カウントアップ値が経過時間TB1経過した否かの比較を開始する。
前述のごとく発電レベルBは、発電レベルAより高い発電量を検出する検出レベルであり、破線でのケースは、発電レベルAより低くなることは無いため、発電検出回路A7は、発電検出信号KAは、出力されたままであることから動作上無関係であり、その説明を省略する。
その後、発電量が発電レベルBを下回ったまま、経過時間TB1が経過し、時間P4に至ると、発電レベルB非発電検出用計時回路12はタイムアップし、非発電タイムアップ信号DK_Bを出力する。よって、非発電成立回路30は非発電タイムアップ信号DK_Bに基づいて非発電成立信号HHを出力する。又、運針停止時アップダウンカウンタ19は、非発電成立信号HHに基づいて強制停止信号TMを発生するため、モータ制御回路3は運針パルスMPを停止する。同時に、運針停止時アップダウンカウンタ19は1秒信号が入力しているためカウントを開始することで、運針停止期間中の計時時間のカウントを行う。つまり節電状態になる。
次に、P5の時点まで経過し、通常状態への移行準備状態の説明をする。時間P5の時点で、発電量が発電レベルBを上回り、発電検出回路13電検出信号KB出力する。よって発電レベルB非発電検出用計時回路12はリセットされ、非発電タイムアップ信号DK_Bは停止する。同時に発電レベルB発電検出用計時回路13は、カウントアップ用メモリ20から出力されている比較用データMD群に従い、経過時間TB2の計測を始める。この状態では非発電成立回路30からは非発電成立信号HHを出力されたままであるため、節電状態が継続される。
次に、時間P5’の時点まで経過し、通常状態への移行動作を説明する。時間P5’まで経過すると、発電レベルB発電検出用計時回路13は、発電タイムアップ信号HK_B
を出力し、非発電成立回路30は、非発電成立信号HHを停止する。よって運針停止時アップダウンカウンタ19は、強制停止信号TMを停止するとともに強制運針信号HYが出力する。そのため、モータ制御回路3は連続的にモータ駆動信号MPを出力するとともに、運針モニタ信号MSを発生する。運針停止時アップダウンカウンタ19が運針モニタ信号MSを入力し、節電状態で運針を停止して運針していなかった時間分のカウント値の減算を開始する。その後、運針していなかった時間分のカウント値が“0”つまり現在時刻に復帰した時点で、運針停止時アップダウンカウンタ19は、強制運針信号HYを停止する。以降は、モータ制御回路3は、分周信号群SKからの1秒ごとに運針パルスMPを出力することで、通常時計運針に復帰する。この場合、経過時間TB2は経過時間TA1よりも長く設定されている。これにより、薄暗い場所で保管されているような状態では、一時的に明るい光があたっても時計が簡単に通常状態へ移行しないようにしている。これにより、完全に暗い場所でなくて薄暗い場所に時計が保管されていたとしても、節電状態はそそまま維持されるので、時計の動作寿命を延ばすことができる。
図3の実線でのケースでは、発電量が発電レベルAを下回って経過時間TA1が経過し、その後経過時間TB1が経過する前に発電量が発電レベルAを上回る場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図4に示すように制御してもよい。具体的には次の通りである。
つまり、発電量が発電レベルAを下回って経過時間TA1が経過して節電状態に移行するが、その後発電レベルAを下回ったまま経過時間TB1が経過し、時間P4に至ると、発電レベルB非発電検出用計時回路12はタイムアップし、非発電タイムアップ信号DK_Bを出力する。
次にP3の時点まで経過した状態を説明する。時間P3の時点で、発電量が発電レベルAを上回り、発電検出回路A7は発電検出信号KAを出力する。よって発電レベルA非発電検出用計時回路8はリセットされ、非発電タイムアップ信号DK_Aの出力を停止する。同時に発電レベルA発電検出用計時回路9は、カウントアップ用メモリ20から出力されている比較用データMD群に従い、経過時間TA2の計測を始める。この状態では非発電成立回路30から非発電成立信号HHが出力されたままであるため、節電状態が継続される。
次に、時間P3’の時点まで経過した状態をする。発電量が発電レベルAを上回った状態で時間P3’まで経過するが、時間P3’の時点で、発電量が発電レベルBを下回っており、発電検出回路B11は電検出信号KBを出力していない。よって発電レベルB非発電検出用計時回路12は、非発電タイムアップ信号DK_Bを継続して出力している。よって、この状態では非発電成立回路30から非発電成立信号HHが出力されたままであるため、節電状態が継続される。
次に、P5の時点まで経過し、通常状態への移行準備状態の説明をする。時間P5の時点で、発電量が発電レベルBを上回り、発電検出回路13電検出信号KB出力する。よって発電レベルB非発電検出用計時回路12はリセットされ、非発電タイムアップ信号DK_Bは停止する。同時に発電レベルB発電検出用計時回路13は、カウントアップ用メモリ20から出力されている比較用データMD群に従い、経過時間TB2の計測を始める。この状態では非発電成立回路30からは非発電成立信号HHを出力されたままであるため、節電状態が継続される。
次に、時間P5’の時点まで経過し、通常状態への移行動作を説明する。時間P5’まで経過すると、発電レベルB発電検出用計時回路13は、発電タイムアップ信号HK_Bを出力し、非発電成立回路30は、非発電成立信号HHを停止する。よって運針停止時アップダウンカウンタ19は、強制停止信号TMを停止するとともに強制運針信号HYが出力する。そのため、モータ制御回路3は連続的にモータ駆動信号MPを出力するとともに
、運針モニタ信号MSを発生する。運針停止時アップダウンカウンタ19が運針モニタ信号MSを入力し、節電状態で運針を停止して運針していなかった時間分のカウント値の減算を開始する。その後、運針していなかった時間分のカウント値が“0”つまり現在時刻に復帰した時点で、運針停止時アップダウンカウンタ19は、強制運針信号HYを停止する。以降は、モータ制御回路3は、分周信号群SKからの1秒ごとに運針パルスMPを出力することで、通常時計運針に復帰する。
つまり図4は3つ目のケースであり、発電状態が発電レベルAを下回ったまま、節電状態に移行し、その後発電状態が発電レベルB以上になり、通常状態に復帰する動作である。
前記に説明した様に、発電状態が発電レベルAを下回ったまま時間P2に至ると、時計表示部4の1秒運針を停止し、節電状態に移行する。又、発電レベルBは、発電レベルAより発電量が多い場合の基準値なので、時間P1の時点で、発電検出回路B11も、発電タイムアップ信号HK_Bの出力を停止する。よって発電レベルB発電検出用計時回路13は、発電タイムアップ信号HK_Bを停止すると同時に、非発電レベルB非発電検出用計時回路12は、分周信号群SKからの1秒信号を用いてカウントアップを始める。又、カウントアップ用メモリ20の比較用データMD群を用いて、発電レベルB非発電検出用計時回路12は経過時間TB1が経過したか比較を開始する。その後、発電状態が発電レベルAを下回ったまま経過時間TB1が経過し、時間P4に至ると、発電レベルB非発電検出用計時回路12はタイムアップし、非発電タイムアップ信号DK_Bを出力する。
その後、時間P3の時点で発電量が発電レベルAを上回り、発電検出回路A7は発電検出信号KAを出力する。よって発電レベルA非発電検出用計時回路8はリセットされ、非発電タイムアップ信号DK_Aは出力を停止する。同時に発電レベルA発電検出用計時回路9は、カウントアップ用メモリ20から出力されている比較用データMD群に従い、経過時間TA2の計測を始める。その後発電量が発電レベルAを上回った状態で時間P3’まで経過すると、発電レベルA発電検出用計時回路9は、発電タイムアップ信号HK_Aを出力する。但し、この時点では発電レベルBを超えていないため、非発電タイムアップ信号DK_Bままであるため、節電状態は継続される。その後、時間P5にて発電常態が、発電レベルBを超え、時間P5’に至ると、通常時計運針に復帰する。
つまり、複数の発電検出レベルから節電状態に移行する仕様がある場合は、もし移行条件が重複した場合、発電レベルが大きいレベルのものが通常状態への復帰条件となる。
第1実施形態では、モータ制御回路3はモータが一方向に回転するような説明をしてきたが、モータ制御回路3は、正逆するような構成でもよく。又、パワーセービング状態から通常時刻に復帰させる際、運針停止時アップダウンカウンタ19は、復帰時間判断回路を有して、復帰時間が早いと思われる運針方向を決め通常時刻への復帰を行っても良い。
次に第2実施形態を説明する。第2実施形態は、制御システムがマイクロコンピュータにて構成されており、モータは他に秒単独駆動用と、時分連動駆動用の2モータから構成され、又デジタル表示のためのLCD(液晶ディスプレイ)を有した電子時計で説明する。
まず図2を用いて第2の実施形態の構成を説明する。但し、本実施形態の説明において第1実施形態と同一の素子及び信号に関しては第1実施形態と同一番号、同一記号を用いることにより、その説明を省略する。
40はマイクロコンピュータであり、発振部1からの発振信号XKを入力し、発振信号XKをシステムクロックとして動作を行う。続いてマイクロコンピュータ40の各ポートの説明をする。OP1は、出力ポートであり、モータA運針許可信号USAを出力する。
IP1は入力ポートであり、後述するモータ制御回路70からのモータA運針終了信号HRAが入力されている。OP2は、出力ポートであり、モータB運針許可信号USBを出力する。IP2は入力ポートであり、モータ制御回路70からのモータB運針終了信号HRBが入力されている。IP3は入力ポートであり、発電検出回路A7の発電検出信号KAが入力している。IP4は入力ポートであり、発電検出回路B11の発電検出信号KBが入力している。A_BUSはアドレスバスであり、後述するLCD駆動回路50に繋がっている。D_BUSはデータバスであり、LCD駆動回路50に繋がっている。以上がマイクロコンピュータ40の端子に関する構成である。
70はモータ制御回路であり、分周回路2の分周信号群SKを入力し、モータA駆動パルスMPA及びモータB駆動パルスMPBを出力する。4は時計表示部であり、該モータA駆動パルスMPAを入力し、秒針4Aを駆動すと共に、該モータB駆動パルスMPBを入力し、時分針4B、4Cを駆動する。時分針4B、4Cは図示しない輪列を介して連動するようになっている。
50はLCD駆動回路であり、アドレスバスA_BUSとデータバス及びD_BUSの情報により、表示データLDを出力する。60はLCD表示部であり、該表示データLDを入力して表示を行う。以上が第2実施形態の構成である。
次に、図2及び、図5を用いて第2の実施形態の動作説明をする。図5は発電部5の発電量の遷移状態を示した図であり、図5は図3と同様に実線で書かれたケースと、破線で書かれたケースの2種類の例が示されている。
実線で書かれたケースは、発電量が十分な状態から極端に発電量が低い状態に移行し、その後再び発電量が十分な状態に戻った場合の遷移状況を表した一例である。
破線で書かれたケースは、発電量が十分な状態から比較的低い発電量ではあるが、発電レベルAよりは高い発電レベルBよりは低い状態に移行し、その後発電量が十分な状態に戻った場合の遷移状況を表した一例である。
時間P1までは発電量が発電レベルA及び発電レベルB以上であり、発電検出回路A7は発電検出信号KAを出力するので、マイクロコンピュータ40は発電量が十分であると判断して通常の時計動作を行っている。マイクロコンピュータ40は、1秒毎に出力ポートOP1からモータA運針許可信号USAを出力する。モータ制御回路70は、モータA運針許可信号USAを入力すると、分周信号群SKに基づき、秒運針パルスMPAが出力され、秒針4Aは1秒毎に運針を行う。その後モータ制御回路70は、秒運針パルスMPAの出力が終了し、モータA運針終了信号HRAを出力することで、割り込み動作が発生し、マイクロコンピュータ40は、モータA運針許可信号USAを停止する。同時にモータ制御回路70は、モータA運針終了信号HRAを停止する。
又マイクロコンピュータ40は10秒毎に、出力ポートOP2からモータB運針許可信号USBを出力する。モータ制御回路70は、モータB運針許可信号USBを入力すると、分周信号群SKに基づき、モータB駆動パルスMPBが出力され、時分連動針4Bは10秒毎に運針を行う。その後モータ制御回路70は、モータB駆動パルスMPBの出力が終了し、モータB運針終了信号HRBを出力することで、割り込み動作が発生し、マイクロコンピュータ40は、モータB運針許可信号USBを停止する。同時にモータ制御回路70は、モータB運針終了信HRBを停止する。
又マイクロコンピュータ40は、1秒ごとにアドレスバスA_BUSとデータバス及びD_BUSを用いてコマンド及びデータをLCD駆動回路50へ供給する事で、LCD駆動回路50を介し、LCD表示部60に現在時刻を表示させる。以上が時間P1までの通常状態である。
次に、発電量が発電レベルAを下回った時点、つまり時間P1を過ぎると、発電検出回路A7は、発電検出信号KAを停止する。よってマイクロコンピュータ40は発振信号XKに基づき、発電レベルAを下回ってからの継続時間の計測を開始する。但し、図5に示す継続時間TA1が経過するまで、この時計は時間P1以前と同様に通常動作を継続する。
その後、発電量が発電レベルAを下回ったまま経過時間TA1を経過して時間P2に至ると、マイクロコンピュータ40はそれ以降OP1からモータA運針許可信号USAを発生しないため、秒針4Aはその場にて停止する。その代わりに、マイクロコンピュータ40は、秒針4Aが停止してからの停止時間を図示しない内部時計で計時する。すなわち、秒針4Aを停止して節電状態になるとともに、停止している間の経過時間を計測する。
また同時にマイクロコンピュータ40は、1秒毎にLCD駆動回路50に表示用時刻データを供給していたが、その動作も停止するとともに、LCD表示部60を消灯するためのコマンドを出力する。すなわち、LCD駆動回路50及びLCD表示部60を停止させることにより、節電状態となる。但し、分針4Bと時針4Cは10秒毎運針を継続しているため、マイクロコンピュータ40は、10秒毎に出力ポートOP2からモータB運針許可信号USBを出力する。モータ制御回路70は、モータB駆動パルスMPB出力することで、分針4B、時針4Cを10秒毎に運針させる。
つまり、ユーザが日常の携帯する中で夜暗くなったケースあり、再び発電量が発電レベルAを超え、ユーザが携帯を開始したと考えられる時には、通常状態に復帰する際、即座に復帰できる秒針4A(節電状態から通常状態へ移行が完了するまでの時間が相対的に短い指針)とLCD駆動回路50及びLCD表示部60のみを先に停止状態としている。一方、節電状態から通常状態へ移行が完了するまでの時間が相対的に長い指針である分針4Bと時針4Cは、この時点でも運針を継続させている。
続いて、時間P3の時点まで経過し、通常状態への移行準備状態の説明をする。時間P3の時点で、発電量が発電レベルAを上回ることで、発電検出回路A7は発電検出信号KAを出力する。よってマイクロコンピュータ40は、発電検出信号KAを検出してからの経過時間の計測を始める。この期間中は、経過時間TA2が経過するまでは、節電状態が継続される。経過時間TA2は数百mSから1秒程度と比較的短い時間であるが、瞬間的に発電検出信号KAを超えても即座に節電状態を解除には移行しないようにしたためである。
次に、P3’の時点まで経過し、通常状態への移行動作を説明をする。発電量が発電レベルAを上回ったまま、経過時間TA2が経過し、時間P3’に至ると、マイクロコンピュータ40は秒針4Aを停止していた時間に基づいて、秒針4Aの停止針位置と現在時刻表示位置までの早送り数を算出し、秒針4Aが現在時刻に一致するまで出力ポートOP1からモータA運針許可信号USAを連続的に出力する。つまりモータ制御回路70は、連続的にモータA運針パルスMPAを出力するため、秒針4Aは高速運針を行う。その後秒針4Aが現在時刻に一致すると、マイクロコンピュータ40は、1秒毎に出力ポートOP1からモータA運針許可信号USAを出力することで、秒針4Aは通常の1秒運針動作を行う。
又、マイクロコンピュータ40は、内部時刻情報を用いて、1秒ごとにLCD駆動回路50へ時刻情報を供給する事で、LCD駆動回路50を介してLCD表示部60に現在時刻を表示させる。以上が実線で書かれたケースの場合について説明である。
次に、破線で描かれたケースの場合について説明をする。このケースは、ユーザが頻繁に時計を通常携帯しなくなった場合や、在庫等で長期に保管された場合などを想定したものである。
時間P1までは通常動作であるため、その説明を省略する。発電量が低下して発電レベルBを下回った時点、つまり時間P1を過ぎると、発電検出回路B11は、発電検出信号KBを停止する。よってマイクロコンピュータ40は、発振信号XKに基づき、発電レベルBを下回ってからの継続時間の計測を開始する。但し、未だ経過時間TB1が経過していないため、この時点では時間P1以前と同様に通常動作を継続する。
その後、発電量が発電レベルBを下回ったまま経過時間TB1が経過して時間P4に至ると、マイクロコンピュータ40は、モータA運針許可信号USA及びモータB運針許可信号USBの出力を停止するため、秒針4A、分針4B、時針4Bはその場にて停止する。又、同時にLCD駆動回路50に表示用時刻データを供給していたが、その動作を停止するとともに、LCD表示部60が消灯するためのコマンドを発生する。すなわち時刻表示に関わる機能をすべて停止した節電状態に移行する。但しその間、マイクロコンピュータ40は、秒針4A、分針4B、時針4Bを停止している時間を内部時計にて計測して管理する。
続いて、時間P5の時点まで経過し、通常状態への移行準備状態へ移行する動作を説明する。時間P5の時点で、発電量が発電レベルBを上回ることで、発電検出回路B11は発電検出信号KBを出力する。よってマイクロコンピュータ40は、発電量が発電レベルBを上回ってからの経過時間の計測を始める。この状態で経過時間TB2が経過するまでは節電状態が継続される。又、経過時間TB2の設定時間は、数秒から数十秒と比較的長めに設定されており、長期間薄暗い状態に放置され、その状態から復帰させることを目的としているため、僅かな時間に強い光が照射されても、節電状態の解除を行わない。
次に、時間P5’の時点まで経過し、通常状態への移行動作を説明する。発電量が発電レベルBを上回ったまま、経過時間TB2が経過し、時間P5’に至ると、マイクロコンピュータ40は、秒針4A、分針4B、時針4Cを停止していた時間に基づいて、秒針4A、分針4B、時針4Cの停止針位置と現在時刻表示位置までの早送り数を算出し、秒針4A、分針4B、時針4Cが現在時刻に一致するまで出力ポートOP1からモータA運針許可信号USAを、出力ポートOP2からモータB運針許可信号USBを連続的に出力する。よってモータ制御回路70は、連続的にモータA駆動パルスMPA及びモータB駆動パルスMPBを出力する事で、秒針4A、分針4B、時針4Cの高速運針を行う。その後秒針4A、分針4B、時針4Cが現在時刻に一致するとマイクロコンピュータ40は、通常動作である秒針4Aを1秒運針、分針4B、時針4Cの10秒運針を再開する。
又、マイクロコンピュータ40は、内部現時時刻情報を用いて、1秒ごとに、LCD駆動回路50に、時刻情報を供給する事で、LCD表示部60に現在時刻を表示させる。以上が実線で書かれたケースの場合について説明である。
本実施形態1,2において発電量を基準にした2種類の発電レベルを基準にした実施形態を説明したが、必ずしも発電レベルは2種類である必要はなく、3つ以上あってもよい。
また節電状態に移行した場合、モータ運針やLCD駆動回路を同時に停止しているが、必ずしも同時に停止する必要は無く、LCD駆動回路を停止してから、モータの運針をしてもかまわないし、モータ運針に非常に大消費電力がある場合モータ運針を先に停止してもかまわない。
上記第1実施形態及び第2実施形態におけるシステム構成が、1チップのICにて構成されても、複数のICチップにて構成されていてもかまわない。
本実施形態1,2において極めて低い発電量を検出する発電レベルAは、夜光等の処理をしていない一般的な針文字版が見えにくくなる、5LUX以下の照度に設定し、比較的明るい発電量を検出する発電レベルBは、5LUX以上に設定してかまわない。
本実施形態1,2において、比較的明るい発電量を検出する発電レベルBからの節電移行時間は、時計携帯者が、週末の土日に一時的に、時計を外した場合より長い3日以上に設定し、極めて低い発電量を検出する発電レベルAは、日常携帯中の時計放置とし、節電移行時間は、3日以内と設定してもかまわない。
本実施形態1,2において、発電、非発電を検出するための検出回路が同一の発電検出回路にて説明したが、レベルの異なる発電検出回路と非発電回路を設けてもかまわない。
また本発明では、複数の検出レベルの中から1つの検出レベルのみが有効となるように選択する選択手段を設けても良く、その場合は、非発電計時手段が選択手段によって選択された1つの検出レベルに基づいて所定の時間を計時すると、制御手段によって時計負荷を通常状態から節電状態に移行するようにしても良い。
このように構成することにより、通常状態から節電状態へ移行するための非発電条件を任意に選択可能となるので、様々な仕様の節電機能付時計を提供することができる。
以上の説明で明らかなように、ユーザが日常携帯中、就寝時や休日に時計を外す様な比較的短時間放置される場所でも、ユーザが日常携帯せず長期間暗中に放置される場合や、メーカや販売店の暗中に在庫される場合でも、本発明により、適切な節電機能が行えることで、たとえマイクロコンピュータを搭載した様な多機能電子時計であるにもかかわらず、発電能力が少なくとも充分動作が可能であり且つ、電池の目減りにより停止することの無い電子時計を提供出来た。
本発明の第1実施形態の電子時計システム構成図である。 本発明の第2実施形態の電子時計システム構成図である。 本発明の第1実施形態に関わる発電部の発電量の遷移状態を示した図である。 本発明の第1実施形態に関わる発電部の発電量の遷移状態を示した図である。 本発明の第2実施形態に関わる発電部の発電量の遷移状態を示した図である。
符号の説明
3 モータ制御回路
8 発電レベルA非発電検出用計時回路
9 発電レベルA発電検出用計時回路
12 発電レベルB非発電検出用計時回路
13 発電レベルB発電検出用計時回路
19 運針停止時アップダウンカウンタ

Claims (12)

  1. ソーラセル等により構成されている発電手段と、前記発電手段の発電量に応じて発電の低下を検出する複数の検出レベルを有するとともに、前記複数の検出レベルに応じて検出信号を出力する発電検出手段と、前記発電手段からの電力により動作する時計負荷と、前記発電検出手段からの前記検出信号に基づいて前記時計回路を制御する制御手段とを有し、前記制御手段が前記検出信号に基づいて前記時計負荷を通常状態よりも消費電力が少ない節電状態に移行する電子時計において、
    前記発電検出手段の前記複数の検出レベルそれぞれに対応して発電低下状態の経過時間を計測する非発電計時手段を有しており、前記非発電計時手段は、あらかじめ設定された所定の時間を計時すると、前記制御手段によって前記時計負荷を通常状態から節電状態に移行することを特徴とする電子時計。
  2. 前記非発電計時手段は、前記少なくとも1つ以上の検出レベル毎に、長さの異なる所定の時間が設定された少なくとも1つ以上の計時手段を有することを特徴とする請求項1に記載の電子時計。
  3. 前記発電検出手段の検出レベルが比較的低いレベルに設定する場合、前記非発電計時手段の設定時間は短く、発電状態を検出する検出レベルが比較的高い場合、前記非発電計時手段の設定時間は長い事を特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子時計。
  4. 前記発電検出手段は、少なくとも第1の発電状態を検出する第1の検出レベルと、前記第1の発電状態よりも発電量が多い第2の発電状態を検出する第2の検出レベルとを有し、前記非発電計時手段は、前記第1の検出レベルに対応する第1の計時手段と、前記第2の検出レベルに対応する第2の計時手段とを有しており、前記第2の時手段に設定された時間が第1の計時手段に設定された時間よりも長いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子時計。
  5. 前記発電検出手段が検出レベルが比較的低いレベルに設定されている場合は、発電状態が5Lux以下、又は、節電への移行するための設定時間が3日以内、検出レベルが比較的高いレベルに設定されている場合は、発電状態が5Lux以上、又は、節電への移行するための設定時間が3日以上で節電状態へ移行する事を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の電子時計。
  6. 前記第1の計時手段が所定の時間を計時を経過し、通常状態から移行する第1の節電状態と、第2の計時手段が所定の時間を計時を経過し、通常状態から移行する第2の節電状態があり、前記第1の節電状態と第2の節電状態が重複した場合は、第2の節電状態が優先されることを特徴とする請求項4または5に記載の電子時計。
  7. 前記制御手段が前記検出信号に基づいて前記時計負荷を節電状態から通常状態へ移行する電子時計において、前記発電検出手段の前記少なくとも1つ以上の検出レベルそれぞれに対応して発電状態の経過時間を計測する発電計時手段を有しており、前記発電計時手段は、あらかじめ設定された所定の時間を計時すると、前記制御手段によって前記時計負荷を節電状態から通常状態に移行することを特徴とする請求項1に記載の電子時計。
  8. 前記発電検出手段の検出レベルが比較的低いレベルに設定する場合、前記発電計時手段の設定時間は短く、発電状態を検出する検出レベルが比較的高い場合、前記発電計時手段の設定時間は長い事を特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の電子時計。
  9. 前記発電計時手段は、少なくとも前記第1の検出レベルに対応する第3の計時手段と、
    前記第2の検出レベルに対応する第4の計時手段とを有しており、前記第4の計時手段に設定された時間が第3の計時手段に設定された時間よりも長いことを特徴とする請求項4から請求項7のいずれか1つに記載の電子時計。
  10. 前記第2の計時手段が所定の時間を計時を経過し、第2の節電状態に移行した場合は、前記第4の計時手段に設定された時間に基づいて通常状態に移行することを特徴とする請求項4から請求項9のいずれか1つに記載の電子時計。
  11. 前記時計負荷は複数のモータと、前記複数のモータに基づいて動作する複数の指針とを有し、前記時計負荷を通常状態から節電状態に移行するときは前記複数のモータを停止させ、前記時計負荷を節電状態から通常状態に移行するときは、前記複数のモータの駆動を再開させて前記複数の指針を通常状態の位置まで復帰させる動作を実行させ、前記複数の指針ごとに通常状態の位置への移行が完了するまでの時間が異なるものであり、前記制御手段は、前記第1検出レベルに基づいて前記時計負荷を通常状態から節電状態に移行する場合は、通常状態への移行が完了するまでの時間が相対的に短い指針に対応するモータを先に停止させ、通常状態への移行が完了するまでの時間が相対的に長い指針に対応するモータをその後に停止させるように制御するとともに、前記第2検出レベルに基づいて前記時計負荷を通常状態から節電状態に移行する場合は、前記複数のモータをすべて同時に停止させるように制御することを特徴とする請求項4に記載の電子時計。
  12. 前記複数の検出レベルの中から1つの検出レベルのみが有効となるように選択する選択手段を有しており、前記非発電計時手段が前記選択手段によって選択された1つの前記検出レベルに基づいて前記所定の時間を計時すると、前記制御手段によって前記時計負荷を通常状態から節電状態に移行することを特徴とする請求項1に記載の電子時計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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