JP2008241239A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】
収納効率と使い勝手の向上を図った冷蔵庫を提供する。
【解決手段】
最上部に配置され回転扉6によって開閉される冷蔵室2と、冷蔵室2よりも下側に設けられ引出扉7、9、10によって開閉される野菜室3及び冷凍室4と、各貯蔵室2、3、4を冷却するために庫内に設けられる冷却器20とともに冷凍サイクルを構成する圧縮機17とを備えた冷蔵庫において、圧縮機17は冷蔵庫本体1の後部上方に設置される機械室18内に備えられ、冷蔵室2内には複数の棚12が配設され、棚12の奥の領域には機械室18の配設スペースが設けられ、機械室18の配設スペースが棚12の最上段の領域の背面後部領域内に収められた構成とした。
【選択図】図1
収納効率と使い勝手の向上を図った冷蔵庫を提供する。
【解決手段】
最上部に配置され回転扉6によって開閉される冷蔵室2と、冷蔵室2よりも下側に設けられ引出扉7、9、10によって開閉される野菜室3及び冷凍室4と、各貯蔵室2、3、4を冷却するために庫内に設けられる冷却器20とともに冷凍サイクルを構成する圧縮機17とを備えた冷蔵庫において、圧縮機17は冷蔵庫本体1の後部上方に設置される機械室18内に備えられ、冷蔵室2内には複数の棚12が配設され、棚12の奥の領域には機械室18の配設スペースが設けられ、機械室18の配設スペースが棚12の最上段の領域の背面後部領域内に収められた構成とした。
【選択図】図1
Description
本発明は、冷蔵庫における圧縮機などを収納する機械室の配設構成方法に関する。
図7は、従来例となる冷蔵庫本体1の断面図である。収納室は上から冷蔵室2、野菜室3、冷凍室4という構成から成り、冷蔵室2はヒンジ機構5で保持される冷蔵回転扉6を有し、野菜室3は野菜引出扉7、冷凍室4は上段冷凍引出扉9と下段冷凍引出扉10を有する収納形態として構成されている。冷凍室4の収納形態を構成する方法は、図7に示すような上段冷凍引出扉9と下段冷凍引出扉10の2枚で構成する方法と、図8に示すような冷凍引出扉8として1枚で構成する方法が採用されている。
冷蔵室2内は、冷蔵食品の収納部となる冷蔵回転扉6側の複数個のポケット11と、冷蔵庫本体1側の複数個の棚12が配設されている。この冷蔵室2に収納される飲料や調味料、総菜などの冷蔵食品および冷蔵食材は、大きさや量、形状、使い勝手などの点から各々の収納部に分類収納されている。野菜室3内は、野菜引出扉7によって引き出される下段野菜容器13とその上部に設置された上段野菜容器14から成り、収納される野菜や果物の大きさや量、形状、使い勝手などの点から各々の収納容器に分類収納されている。
図7に示す冷凍室4内は、上段冷凍引出扉9によって引き出される上段冷凍容器16と、その下部に設置された下段冷凍引出扉10によって引き出される下段冷凍容器15から成り、収納される冷凍食品や冷凍食材の大きさや量、形状、使い勝手などの点から各々の収納容器に分類収納されている。また、図8に示す冷凍室4内は、冷凍引出扉8によって引き出される下段冷凍容器15と、その上部に形成された上段冷凍容器16から成り、収納される冷凍食品および冷凍食材の大きさや量、形状、使い勝手などの点から各々の収納容器に分類収納されている。
上記の各貯蔵室の構成において、圧縮機17などが設置された機械室18を、図7あるいは図8に示すように冷凍室4の背面下部に設置し、冷却器20は、冷凍室4あるいは野菜室3の背面に冷蔵庫本体1を形成する断熱材の一部を介して機械室18の上部に配設する構成か、あるいは、図9および図10に示すように冷却器20を冷凍室4背面と機械室18の間に冷蔵庫本体1を形成する断熱材の一部を介して構成する方法がとられている。
冷蔵庫内を冷却する冷凍サイクルは、図7および図8に示す圧縮機17と冷却器20を上下に配置した冷蔵庫本体1の断面図で説明すると、冷蔵庫本体1の背面最下部の機械室18内に設置された圧縮機17と冷凍室4背面に設置された冷却器20によって構成され、冷却器20の上部に設けられたファン駆動用モーター21によって強制通風用ファン22を回転させ、庫内空気を循環させると共に冷却器20での熱交換を促進させ、冷却された冷気を冷気風路23を通して冷蔵庫本体1内に循環させている。
冷却器20の下側には、除霜用の管ヒーター25が配置され、更に、その下部には除霜水用樋26が配置されている。冷蔵庫本体1内に設けられた各貯蔵室の温度は、冷気風路23の一部に設置された冷気量調節用ダンパー24の開閉動作によって、各貯蔵室の温度を所定の温度に保持する制御がなされている。
図7あるいは図8に示す従来例となる冷蔵庫の各貯蔵室構成と、冷凍サイクルを形成する機械室18と冷却器20の位置関係を観察すると、冷凍室4の背面下部に機械室18を設置し、冷凍室4と野菜室3の背面後部にまたがり、冷却器20を設置したことで両貯蔵室の奥行きが浅く収納容器を設ける形態としては複雑になり、且つ、両貯蔵室の収納容量を増加させようとすると、必然的に上部に配置された冷蔵室2と野菜室3との間の区画壁位置が高くなると共に、野菜室3の野菜引出扉7の位置を高めることになる。この状況は、図9および図10に示す冷却器20を、機械室18と冷凍室4の間に配設置した場合も同様である。
更に、温度が高くなる機械室18に隣接して貯蔵室の中では一番温度が低い冷凍室4が設けられていることによって、両者を熱的に遮断するに必要な断熱材の厚さを確保せねばならないことと、冷凍室4の奥行きが浅くなったことによって、上段冷凍容器16と下段冷凍容器15の合計容量を必要容量として確保するためには、両冷凍容器の合計深さ寸法を増加させる必要があり、上段冷凍容器16と下段冷凍容器15の両冷凍容器深さが増し、収納物の出し入れがしにくい容器形態となって使い勝手を阻害し、機械室18と冷却器20の間に設けられた本体を形成する断熱材の一部が庫内側に出っ張る形態となる。
更に、上段冷凍容器16と下段冷凍容器15で構成する両冷凍容器の深さを効率良く分割できなくなり、収納性と使い勝手の点で制約を受ける。冷凍室4においては、家庭での冷凍食品が増加する傾向にあり、冷凍室4の大容量化が望まれている現在、市場の流れからも拡大する基調に有り、対応が更に難しくなりつつある。
野菜室3においては、冷凍室4と同様に背面後部に冷却器20が設置されていることに伴い、奥行きが浅くなり、必要容量を確保するためには深さ寸法を増加させる必要があり、上段野菜容器14と下段野菜容器13との合計容器深さが増して、収納物の出し入れがしにくい容器形態となって使い勝手を阻害し、下部に設けられた冷凍室4の収納部高さが上昇したことに加えて、冷蔵室2と野菜室3とを区画する区画壁位置が一段と高くなり、同時に野菜室3の野菜引出扉7の位置を高めることになり、厚生省の調べによる日本人成人女性の平均身長の約156センチを基に算定した野菜引出扉7の高さ上限値である93センチを超えてしまい、出し入れがしにくい高さとなって使い勝手を阻害する。
更に、野菜室3においては、健康・栄養志向と相まって、家庭での青果物が増加する傾向にあり、野菜室3の大容量化が望まれている現在、市場の流れからも拡大する基調に有り、対応が一段と難しくなりつつある。また、冷蔵室2においては、図7および図8、図9および図10に示すように、背面下部に設けられた冷却器20から強制通風用ファン22によって吐出される冷気量を制御する冷気量調節用ダンパー24が冷気風路23の一部に設置されており、冷蔵室2の背面下部と野菜室3の背面上部にまたがり形成されている。これに伴い、冷蔵室2においては、本体側の棚12の最下段収納部の奥に凸部を生じ、最下段の棚12下の奥行きが浅くなって収納性を阻害している。
また、冷凍室4の下段冷凍引出扉10、上段冷凍引出扉9および野菜室3の野菜引出扉7の高さ寸法が増加したことに伴い、冷蔵室2の冷蔵回転扉6自体の高さ寸法が減少し、冷蔵回転扉6側のポケット11に収納したい食品の収納量を減少させざるを得ない状況となってしまう。ビン、缶、紙パック、ペットボトルなどの飲料容器サイズと種類の多様化に加え、調味料も容器サイズや種類が多様化している昨今、冷蔵室2の冷蔵回転扉6側に収納する食品の増加への対処と逆行することになっている。冷蔵室2の本体側の棚12の収納部においては、最上段の棚12奥に収納された食品には手が届きにくく、使い勝手の更なる改善が求められている。
課題を要約すると、冷凍室4の必要容量と野菜室3の必要容量を確保した上で冷蔵室2の冷蔵回転扉6側のポケット11の収納容量を確保し、更に、野菜室3の野菜引出扉7の高さを使い勝手を阻害しない床面からの高さ上限値である93センチ以下に抑えることである。
図7および図8、図9および図10に示す従来例となる冷蔵庫の各貯蔵室構成と、冷凍サイクルを形成する機械室18と冷却器20の配置を、各貯蔵室の必要容量と区画壁による分割位置との関係から見直し、収納効率が高く、且つ使い勝手の良い貯蔵形態を構築することである。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、収納効率と使い勝手の向上を図った冷蔵庫を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、最上部に配置され回転扉によって開閉される冷蔵室と、前記冷蔵室よりも下側に設けられ引出扉によって開閉される冷凍室及び野菜室と、各貯蔵室を冷却するために庫内に設けられる冷却器とともに冷凍サイクルを構成する圧縮機とを備えた冷蔵庫において、本発明では、前記圧縮機は冷蔵庫本体の後部上方に設置される機械室内に備えられ、前記冷蔵室内には複数の棚が配設され、前記棚の奥の領域には前記機械室の配設スペースが設けられ、前記機械室の配設スペースが前記棚の最上段の領域の背面後部領域内に収められた構成とした。
また、前記圧縮機は冷蔵庫本体の後部上方に設置される機械室内に備えられ、前記冷蔵室内には複数の棚が配設され、前記機械室の配設スペースを前記棚の最上段の背面後部領域のみとした。
本発明によれば、収納効率と使い勝手の向上を図った冷蔵庫を提供することができる。
最下段の貯蔵室として収納部を形成する冷凍室の開口部の高さ寸法と概ね同じくらいの高さの冷却ユニットを冷凍室の背面後部に設置し、機械室を形成する圧縮機などを、使い勝手の良くない冷蔵室の天井面若しくは、冷蔵庫本体の背面上部に設置させる。また、冷却器と組で使用される強制通風用ファン、ファン駆動用モーター、除霜用管ヒーターおよび除霜水用樋を、概ね冷却器の上下方向の投影面に大半が位置するように配置して、冷却ユニットとして構成しておく。
従って、機械室の体積分が冷蔵室と野菜室を区画する区画壁の下側から上側に移動したことになり、各貯蔵室の容積を一定とすると必然的に冷蔵室と野菜室の区画壁の位置が機械室の体積を冷蔵庫本体の底面積で除した商となる高さ分だけ下げた構成が可能となる。
また、冷凍室においては、背面後部の断熱材の位置を、冷蔵庫本体の背面を形成する断熱材と同一平面上として形成することが可能となり、冷凍室の開口部の高さ寸法と概ね同じくらいの冷却ユニットを冷凍室の背面後部に構成することによる相乗効果により、冷凍室内の内箱形状が単純な矩形となり、内部に形成される上段冷凍容器および下段冷凍容器の各容器深さも収納される食品や食材の大きさや量、形状、使い勝手などの要望に併せて設定することを可能とするものである。
更に、機械室を移設したことに伴い、熱の発生源となっていた圧縮機の影響も無くなり、室温に対する断熱性の確保をすることで対処できることになり、野菜室においては、冷却ユニットが、冷凍室の背面後部に移動させることによって、冷却ユニットの直上部の冷気風路を形成する部分に設置されていた冷気量調節用ダンパーの設置位置を冷蔵室と野菜室の背面後部にまたがる位置から野菜室の背面後部に下げることができ、冷気風路内スペースに形成できる構造に小形化することによって、冷蔵室最下段の背面後部に凸部として形成する必要が無くなり、冷気風路を確保するスペースのみの構成になって、冷却ユニットの構成に要した断熱材を含む断面積分から冷気風路の断面積分を差し引いた内箱底面積分が拡大されたことになる。
従って、拡大した分を含む底面積で野菜室を形成する所定の体積を除した商が野菜室の内箱高さとなり、野菜室の上段野菜容器と下段野菜容器の大容量化と収納底面積の拡大を可能とすると共に、野菜室の野菜引出扉の上面の高さを日本人成人女性の平均身長の約156センチを基に算定した野菜引出扉の高さ上限値である93センチ以下に抑えた設定にすることが可能となる。
冷蔵室においては、機械室を形成する圧縮機などを使い勝手の良くない天井面、若しくは冷蔵庫本体の背面上部に設置した形態とする。従って、機械室の移動に伴い冷凍室および野菜室の高さが機械室の体積を冷蔵庫本体の断面積で除した商となる高さ分だけ低くなることから、冷蔵室の容積を一定とすると必然的に冷蔵室の内箱を形成する底面の高さが下がり、冷蔵室の収納部が全体的により使いやすい高さとして構成できることになる。
また、収納食品の出し入れがしにくかった冷蔵室の最上段の棚奥の領域も機械室として有効に活用できる形態にすることができる。更に、冷蔵室の本体側の棚の最下段奥に冷気量調節用ダンパーの設置部として形成されていた凸部も無くなることから、棚の奥まで有効に使用できる収納性の高い形態とすることが可能にすることができる。
冷蔵室の冷蔵回転扉側に設けられた複数個のポケットの収納領域も、冷蔵室と野菜室の区画壁を構成する仕切部が下がった分だけ下側に拡大できることになり、飲料や調味料などの増加に対処しきれなかったボトル類への収納対応も緩和されることになる。
以下、本発明による前述の手段を用いた実施例として、図1に冷凍室4の扉を上段冷凍引出扉9と下段冷凍引出扉10の2枚で構成した実施例の断面図、図2には冷凍室4の扉を冷凍引出扉8の1枚で構成した実施例の断面図を用いて説明する。
収納室は、従来例と同様の上から冷蔵室2、野菜室3、冷凍室4という構成から成り、冷蔵室2はヒンジ機構5で保持される冷蔵回転扉6を有し、野菜室3は野菜引出扉7として構成されており、図1に示すような上段冷凍引出扉9と下段冷凍引出扉10の2枚で構成する方法と、図2に示すような冷凍引出扉8の1枚で構成する方法を採用している。冷蔵室2内は、冷蔵食品の収納部となる冷蔵回転扉6側の複数個のポケット11と、冷蔵庫本体1側の複数個の棚12が配設されている。
この冷蔵室2に収納される飲料や調味料、総菜などの冷蔵食品および冷蔵食材は、大きさや量、形状、使い勝手などの点から各々の収納部に分類収納されている。野菜室3内は、野菜引出扉7によって引き出される下段野菜容器13とその上部に設置された上段野菜容器14から成り、収納される野菜や果物の大きさや量、形状、使い勝手などの点から各々の収納容器に分類収納されている。
図1に示す冷凍室4内は、上段冷凍引出扉9によって引き出される上段冷凍容器16と、その下部に設置された下段冷凍引出扉9によって引き出される下段冷凍容器15から成り、収納される冷凍食品や冷凍食材の大きさや量、形状、使い勝手などの点から各々の収納容器に分類収納されている。
また、図2に示す冷凍室4内は、冷凍引出扉8によって引き出される下段冷凍容器15と、その上部に形成された上段冷凍容器15から成り、収納される冷凍食品および冷凍食材の大きさや量、形状、使い勝手などの点から各々の収納容器に分類収納されている。
本発明の狙いは、冷凍室4の必要容量と野菜室3の必要容量を確保した上で冷蔵室2の冷蔵回転扉6側のポケット11の収納必要容量を確保し、更に、冷蔵室2と野菜室3との間の区画壁の位置を下げ、野菜引出扉7の高さを使い勝手を阻害しない床面からの高さ上限値である93センチ以下に抑えることであり、図7および図8、図9および図10に示す従来例となる冷蔵庫の各貯蔵室構成と、冷凍サイクルを形成する機械室18と冷却ユニット19の配置を、各貯蔵室の必要容量と区画壁による分割位置との関係から見直し、収納効率が高く、且つ使い勝手の良い貯蔵形態の構築である。
前述の各収納室構成において、最下段の貯蔵室として収納部を形成する冷凍室4の開口部の高さ寸法と概ね同じくらいの高さの冷却ユニット19を冷凍室4の背面後部に設置し、機械室18を形成する圧縮機17などを、使い勝手の良くない冷蔵室2の天井面若しくは、冷蔵庫本体1の後部上方に設置させている。従って、機械室18の体積分が冷蔵室2と野菜室3を区画する区画壁の下側から上側に移動したことになり、各貯蔵室の容積を一定とすると必然的に冷蔵室2と野菜室3の区画壁の位置が機械室18の体積を冷蔵庫本体1の底面積で除した商となる高さ分だけ下げた構成が可能となっている。
また、冷凍室4においては、背面後部の断熱材の位置を、冷蔵庫本体1の背面を形成する断熱材と同一平面上として形成することが可能となり、冷凍室4の開口部の高さ寸法と概ね同じくらいの冷却ユニット19を冷凍室4の背面後部に構成することによる相乗効果により、冷凍室4内の内箱形状が単純な矩形となり、内部に形成される上段冷凍容器16および下段冷凍容器15の各容器深さも収納される食品や食材の大きさや量、形状、使い勝手などの要望に併せて設定することができるようになった。
更に、機械室18を冷蔵室2の天井若しくは冷蔵庫本体1の後部上方に移設したことに伴い、熱の発生源となっていた圧縮機17の影響も無くなり、室温に対する断熱性の確保をすることで対処できることになった。野菜室3においては、冷却ユニット19を冷凍室4の背面後部に設置したことによって、冷蔵室2と野菜室3にまたがるように設置されていた冷気量調節用ダンパー24を、冷気風路23内のスペースに形成できる構造に小形化したことによって冷蔵室2最下段の背面後部に凸部を生じることが無くなり、冷気風路23を確保するスペースのみの構成になり、冷却ユニット19の構成に要した断熱材を含む断面積分から冷気風路23の断面積分を差し引いた内箱底面積分が拡大されたことになっている。
従って、拡大した分を含む底面積で野菜室3を形成する所定の体積を除した商が野菜室3の内箱高さとなり、野菜室3の上段野菜容器14と下段野菜容器13の大容量化と収納底面積の拡大を可能とすると共に、野菜室3の野菜引出扉7の上面の高さを日本人成人女性の平均身長の約156センチを基に算定した野菜引出扉7の高さ上限値である93センチ以下に抑えた設定にすることを可能としている。
冷蔵室2においては、機械室18を形成する圧縮機17などを使い勝手の良くない天井面、若しくは冷蔵庫本体1の背面上部に設置した形態としている。従って、機械室18の移動に伴い冷凍室4および野菜室3の高さが機械室18の体積を冷蔵庫本体1の断面積で除した商となる高さ分だけ低くなることから、冷蔵室2の容積を一定とすると必然的に冷蔵室2の内箱を形成する底面が下げられ、冷蔵室2の収納部が全体的により使いやすい高さとして構成されている。
また、収納食品の出し入れがしにくかった冷蔵室2の最上段の棚奥の領域も機械室18として有効に活用できる形態とすることができる。冷蔵室2の扉側に設けられたポケット11の収納領域も、冷蔵室2と野菜室3の区画壁を構成する仕切部が下げられる分だけ下側に拡大できることになり、飲料や調味料などの増加に対処しきれなかったボトル類への対応も緩和された形態となっている。
図4は、機械室18を構成する圧縮機17などの構成部材を小形化した時の実施例で、機械室18を必要最小限のスペースとして冷蔵庫本体1側の棚12最上段の背面後部領域のみとし、冷蔵室2の棚12の収納部を更に拡大した実施例である。
図5は、年代別に見た日本人女性の平均身長を示した図であり、図6は、図4の本発明による実施例として提示した収納部の配置と日本人成人女性の平均身長による人体寸法との位置関係を示した図である。
上記の実施例によれば、上から冷蔵室、野菜室、冷凍室とした冷蔵庫本体に機械室を冷蔵室の天井面、若しくは冷蔵庫本体の背面上方に設置する構成としたことによって、冷凍室を広さ感に優れた使いやすい上段冷凍容器と下段冷凍容器から成る形態とすることができ、野菜室においては、同様に広さ感に優れた使いやすい上段野菜容器と下段野菜容器から成る形態とすることができる。
更に、野菜室においては、野菜引出扉の上面の高さを床上から93センチ以下の低い位置に設定できることから、二重の使い勝手改善効果が得られる。冷蔵室においては、本体側収納部を形成する棚の最上段奥あるいは上から2段目の棚奥の領域に、機械室を設置したことで、日本人成人女性の作業域内にすべての棚が配置された使い勝手に優れる構成にすることができる。
また、冷蔵回転扉に設けられたポケットの収納領域の拡大が図れることから、飲料や調味料の収納量拡大ニーズに対処した形態の実現が可能となり、ボトル類の収納場所不足の不満を緩和できる収納形態の構築ができるものである。
1・・・冷蔵庫本体、2・・・冷蔵室、3・・・野菜室、4・・・冷凍室、5・・・ヒンジ機構、6・・・冷蔵回転扉、7・・・野菜引出扉、8・・・冷凍引出扉、9・・・上段冷凍扉、10・・・下段冷凍扉、11・・・ポケット、12・・・棚、13・・・下段野菜容器、14・・・上段野菜容器、15・・・下段冷凍容器、16・・・上段冷凍容器、17・・・圧縮機、18・・・機械室、19・・・冷却ユニット、20・・・冷却器、21・・・ファン駆動用モーター、22・・・強制通風用ファン、23・・・冷気風路、24・・・冷気量調節用ダンパー、25・・・除霜用管ヒーター、26・・・除霜水用樋。
Claims (2)
- 最上部に配置され回転扉によって開閉される冷蔵室と、前記冷蔵室よりも下側に設けられ引出扉によって開閉される冷凍室及び野菜室と、各貯蔵室を冷却するために庫内に設けられる冷却器とともに冷凍サイクルを構成する圧縮機とを備えた冷蔵庫において、
前記圧縮機は冷蔵庫本体の後部上方に設置される機械室内に備えられ、前記冷蔵室内には複数の棚が配設され、
前記棚の奥の領域には前記機械室の配設スペースが設けられ、前記機械室の配設スペースが前記棚の最上段の領域の背面後部領域内に収められた冷蔵庫。 - 最上部に配置され回転扉によって開閉される冷蔵室と、前記冷蔵室よりも下側に設けられ引出扉によって開閉される冷凍室及び野菜室と、各貯蔵室を冷却するために庫内に設けられる冷却器とともに冷凍サイクルを構成する圧縮機とを備えた冷蔵庫において、
前記圧縮機は冷蔵庫本体の後部上方に設置される機械室内に備えられ、前記冷蔵室内には複数の棚が配設され、
前記機械室の配設スペースを前記棚の最上段の背面後部領域のみとしたことを特徴とする冷蔵庫。
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