JP2008241092A - ボイラ用排ガスco測定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 接触燃焼式のCOセンサは、構造が簡単で安価だが、測定原理上、酸素を必要とする。排ガス中に酸素がなくても、接触燃焼式のCOセンサを用いて、ボイラからの排ガス中のCOを測定可能とする。
【解決手段】 ボイラ1の煙突10と送風機11とが、排ガス導入路19により接続される。排ガス導入路19には、送風機11の吸込みにより、煙突10から排ガスが導入されると共に、エゼクタ20の空気導入口(吸入口)21から外気が導入される。排ガス導入路19には、空気導入口21よりも下流に、接触燃焼式のCOセンサ18が設けられている。エゼクタ20にて空気を混入された排ガスがCOセンサ18へ供給されることで、接触燃焼式のCOセンサ18を用いて、排ガス中のCOを測定することができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、蒸気ボイラや温水ボイラなどの各種ボイラにおいて、排ガス中のCO(一酸化炭素)の有無または濃度を測定するためのボイラ用排ガスCO測定構造に関するものである。
不完全燃焼を起こすと、有毒なCOが発生することはよく知られている。そこで、ボイラは、不完全燃焼を防止するよう構成され運転されるが、万一の場合に備えて、排ガス中のCOの有無を監視できると好ましい。COを測定するためのCOセンサには、各種のものが存在するが、構造が簡単で安価な接触燃焼式のものが使用できれば好ましい。接触燃焼式のCOセンサは、高温環境下でも使用可能であるから、この点からも、ボイラの排ガス中のCOを測定するのには好適である。
接触燃焼式のCOセンサは、可燃性ガスであるCOを触媒により燃焼させて、その燃焼熱により電気抵抗が変化することを利用する。そのため、原理上、可燃性ガスを燃焼させるための酸素が必要である。従って、測定雰囲気に酸素がなければ、ボイラの煙道や煙突に、単にCOセンサを設置しただけでは、COを測定することはできない。
ところが、そもそも排ガス中にCOが含まれるのは、酸素不足の状態で燃焼(不完全燃焼)している場合である。従って、接触燃焼式のように、測定原理上、酸素を必要とするCOセンサでは、排ガス中のCOを測定することができない場合も起こり得る。
特に、NOx(窒素酸化物)の低減などのために、低空気比で燃焼させたい場合があるが、そのようなボイラ(国際出願番号PCT/JP2006/313329)では、必然的に排ガス中の酸素濃度が低くなる。従って、万一、不完全燃焼して排ガス中にCOが含まれるようになった場合には、その旨を検知する必要が生じる。ところが、前述したように、排ガス中に酸素がないまたは少ない場合には、接触燃焼式のように、測定原理上、酸素を必要とするCOセンサを用いることができない。
この発明が解決しようとする課題は、測定原理上、酸素を必要とするCOセンサを用いつつ、排ガス中に酸素が存在しなくても、排ガス中のCOを測定可能とすることにある。特に、構造が簡単で安価な接触燃焼式のCOセンサを用いて、排ガス中のCOを測定可能とすることにある。
この発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、測定原理上、酸素を必要とするCOセンサを用いて、ボイラの排ガス中のCOを測定する構造であって、排ガスが通される排ガス路と、この排ガス路に設けられる前記COセンサと、このCOセンサへ向かう排ガスに空気を混入する空気導入手段とを備えることを特徴とするボイラ用排ガスCO測定構造である。
請求項1に記載の発明によれば、排ガス中の酸素濃度が低いかあるいは全くなくても、空気導入手段により排ガスに空気を混入することで、測定原理上、酸素を必要とするCOセンサ(典型的には接触燃焼式のCOセンサ)であっても、排ガス中のCOを測定することができる。
請求項2に記載の発明は、前記ボイラは、低空気比で燃焼可能に構成されると共に、低空気比で燃焼中、前記COセンサにより排ガス中のCOを監視されることを特徴とする請求項1に記載のボイラ用排ガスCO測定構造である。
低空気比で燃焼させるボイラの場合、排ガス中の酸素濃度が低くて、測定原理上、酸素を必要とするCOセンサを本来は用いることはできないが、請求項2に記載の発明によれば、低空気比で燃焼中でも、万一の不完全燃焼を検知することができる。すなわち、排ガス中の酸素濃度が低いかあるいは全くなくても、測定原理上、酸素を必要とするCOセンサを用いて、排ガス中のCOを測定することができる。
請求項3に記載の発明は、前記ボイラの煙道または煙突と、送風機とが、前記排ガス路としての排ガス導入路により接続され、この排ガス導入路には、前記送風機の吸込みにより、前記煙道または前記煙突から排ガスが導入されると共に、前記空気導入手段としての空気導入口から外気が導入され、前記COセンサは、前記空気導入口よりも下流において、前記排ガス導入路に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のボイラ用排ガスCO測定構造である。
請求項3に記載の発明によれば、ボイラに備え付けの送風機の吸込みを利用して、煙道または煙突から排ガスの一部を引き込み、その引き込みにより外気を吸い込んで、排ガスに空気を混入することができる。そして、排ガスと空気とは、COセンサへ送られる構成である。従って、ボイラの缶体から排出される排ガス中の酸素濃度が低いかあるいは全くなくても、測定原理上、酸素を必要とするCOセンサを用いて、排ガス中のCOを測定することができる。
請求項4に記載の発明は、前記ボイラの送風機からの空気が通される空気導入路に、前記ボイラの煙道または煙突からの排ガスが通される排ガス導入路が接続されて、前記排ガス路および前記空気導入手段が構成され、前記空気導入路には、前記送風機から空気が導入されると共に、この空気の流れにより、前記煙道または前記煙突から前記排ガス導入路を介して排ガスが吸引され、前記COセンサは、前記空気導入路への前記排ガス導入路の接続部よりも下流において、前記空気導入路に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のボイラ用排ガスCO測定構造である。
請求項4に記載の発明によれば、ボイラに備え付けの送風機の吐出を利用して、煙道または煙突から排ガスの一部を吸い込んで、排ガスに空気を混入することができる。そして、排ガスと空気とは、COセンサへ送られる構成である。従って、ボイラの缶体から排出される排ガス中の酸素濃度が低いかあるいは全くなくても、測定原理上、酸素を必要とするCOセンサを用いて、排ガス中のCOを測定することができる。
さらに、請求項5に記載の発明は、前記排ガス路は、前記ボイラの煙道または煙突から構成され、前記空気導入手段は、前記COセンサまたはそれより上流において、前記排ガス路に、送風機またはポンプから外気を導入することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のボイラ用排ガスCO測定構造である。
請求項5に記載の発明によれば、ボイラの煙道または煙突にCOセンサを設置するが、送風機またはポンプからの外気を混入した排ガスがCOセンサへ送られる。従って、ボイラの缶体から排出される排ガス中の酸素濃度が低いかあるいは全くなくても、測定原理上、酸素を必要とするCOセンサを用いて、排ガス中のCOを測定することができる。
この発明のボイラ用排ガスCO測定構造によれば、測定原理上、酸素を必要とするCOセンサを用いつつ、排ガス中に酸素が存在しなくても、排ガス中のCOを測定可能とすることができる。従って、構造が簡単で安価な接触燃焼式のCOセンサを用いて、排ガス中のCOを測定可能とすることもできる。
つぎに、この発明の実施の形態について説明する。
本発明の排ガスCO測定構造は、各種ボイラにおいて、その排ガス中のCO(一酸化炭素)を測定するものである。従って、本発明の排ガスCO測定構造は、ボイラに組み込まれ、ボイラの一部を構成する。ボイラは、その種類を特に問わないが、典型的には小型貫流ボイラである。
ボイラは、周知のとおり、バーナと伝熱管とを有する缶体を備える。バーナには、燃料が供給されると共に、送風機から燃焼用空気が供給される。これにより、バーナから缶体内へ向けて、燃料の燃焼が可能とされる。バーナからの燃焼ガスにより伝熱管の加熱が図られ、伝熱管との熱交換後の排ガスは、煙道および煙突を介して外部へ排出される。
排ガスCO測定構造は、COセンサを備え、このCOセンサにより、排ガス中のCOを測定する。COセンサとしては、構造が簡単で安価な接触燃焼式のものを用いるのが好ましい。接触燃焼式のCOセンサは、可燃性ガスであるCOを触媒により燃焼させて、その燃焼熱により電気抵抗が変化することを利用する。そのため、原理上、可燃性ガスを燃焼させるための酸素が、測定雰囲気中に必要となる。
ところが、不完全燃焼の場合、排ガス中の酸素濃度はそもそも低い。特に、低空気比で燃焼させるボイラの場合には、排ガス中の酸素濃度は0%付近となるため、万一、排ガス中にCOが含まれることとなった場合には、接触燃焼式のCOセンサでは検知できないおそれがある。
そこで、本発明の排ガスCO測定構造では、排ガス中の酸素濃度が低いかあるいは全くなくても、接触燃焼式のCOセンサを用いて、排ガス中のCOを測定可能とする。但し、接触燃焼式のCOセンサに限らず、測定原理上、酸素を必要とする他の方式のCOセンサにも、本発明は同様に適用されるものである。つまり、ここでは接触燃焼式のCOセンサを例に説明するが、測定原理上、酸素を必要とする他の方式のCOセンサにも、本発明は同様に適用されるものである。
ここで、空気比とは、実際燃焼空気量/理論燃焼空気量をいう。つまり、「燃焼に際して実際に必要な空気量」/「燃焼に際して理論上必要な空気量」を「空気比」という。そして、低空気比とは、空気比が1.1以下、好ましくは1.05以下をいう。
排ガスCO測定構造は、排ガスが通される排ガス路と、この排ガス路に設けられる接触燃焼式のCOセンサと、このCOセンサへ向かう排ガスに空気を混入する空気導入手段とを備える。空気導入手段により、排ガスに空気が混入されることで、排ガス中の酸素濃度が低いかあるいは全くなくても、接触燃焼式のCOセンサを用いて、排ガス中のCOを測定することができる。排ガス中への空気の混入の仕方により、次の三つの実施形態を挙げることができる。
第一実施形態では、缶体からの排ガスが通される煙道または煙突と、バーナへ燃焼用空気を供給する送風機の吸込口とが、排ガス導入路により接続される。従って、送風機には、外気に加えて排ガスも供給されるが、排ガス再循環の場合と比較して、排ガスの戻し量は微小でよい。
排ガス導入路には、その中途に、接触燃焼式のCOセンサが設けられると共に、このCOセンサよりも上流に、エゼクタが設けられる。排ガス導入路には、送風機の吸込みにより、煙道または煙突からの排ガスが導入されると共に、エゼクタの空気導入口から外気が吸引される。これにより、空気を混入された排ガスがCOセンサへ供給され、缶体から排出される排ガス中の酸素濃度が低いかあるいは全くなくても、接触燃焼式のCOセンサを用いて、排ガス中のCOを測定できる。
第二実施形態では、送風機の吐出口からバーナへ燃焼用空気を供給する管路に、空気導入路を分岐して設ける。この空気導入路の先端部は、通常は、煙道または煙突に接続される。従って、送風機からの空気は、バーナへ供給されると共に、空気導入路を介して煙道または煙突へも供給される。
空気導入路には、その中途に、接触燃焼式のCOセンサが設けられると共に、このCOセンサよりも上流に、エゼクタが設けられる。このエゼクタの吸入口と、煙道または煙突とは、排ガス導入路を介して接続される。空気導入路には、送風機から吐出される空気が導入されると共に、この空気の流れにより、エゼクタにおいて排ガス導入路から排ガスが吸引される。これにより、空気を混入された排ガスがCOセンサへ供給され、缶体から排出される排ガス中の酸素濃度が低いかあるいは全くなくても、接触燃焼式のCOセンサを用いて、排ガス中のCOを測定できる。
第三実施形態では、煙道または煙突に、接触燃焼式のCOセンサが設けられる。そして、煙道または煙突には、このCOセンサの設置部またはそれより上流において、送風機またはポンプから外気が導入される。これにより、空気を混入された排ガスがCOセンサへ供給され、缶体から排出される排ガス中の酸素濃度が低いかあるいは全くなくても、接触燃焼式のCOセンサを用いて、排ガス中のCOを測定できる。
低空気比で燃焼可能に構成されるボイラは、排ガス中の酸素濃度が0%付近で運転されるため、前記各実施形態の排ガスCO測定構造が好適に適用される。この際、ボイラの起動時や、燃焼の移行時などを除いた定常運転時(低空気比での燃焼中)のCOの排出を監視するのに特に好適に適用される。
以下、この発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明のボイラ用排ガスCO測定構造は、各種のボイラに適用可能であるが、ここではガス焚きの小型貫流ボイラに適用した例について説明する。
図1は、本発明のボイラ用排ガスCO測定構造の実施例1が適用されたボイラ1を示す概略図であり、一部を断面にして示している。ボイラ1は、バーナ2と多数の水管(伝熱管)3,3,…とを有する缶体4を備える。缶体4内の各水管3は、垂直に配置され、下端部が下部管寄せ5に接続される一方、上端部が上部管寄せ6に接続されている。缶体4には、バーナ2側の一端部に、給気路7が接続される一方、バーナ2と反対側の他端部に、排気路8が接続されている。排気路8は、煙道9および煙突(排気筒)10から構成される。
本実施例のバーナ2は、平面状の燃焼面(予混合気噴出面)を有する完全予混合式とされている。また、このバーナ2は、燃焼量を調整可能に構成されている。本実施例では、高燃焼、低燃焼および停止の三段階で燃焼量が切り替えられる。バーナ2には、燃焼量に応じた量の燃焼用空気とガス燃料とが供給される。
バーナ2への燃焼用空気の供給は、送風機11からの空気を、給気路7を介して送り込むことでなされる。送風機11は、周知のとおり、吸込口12から外気を取り込んで、吐出口13から送り出す構成である。送風機11から送り出された空気は、燃焼用空気として、給気路7を介してバーナ2へ供給される。
燃焼用空気の流量の調整は、インバータを用いて送風機11の回転数を制御することで行われる。あるいは、これに代えてまたはこれに加えて、給気路7の中途にダンパ14を設けて行ってもよい。この場合、給気路7には、流路方向と直交して回転軸15が配置されており、この回転軸15にて回転可能に、板状のダンパ14が設けられる。この際、回転軸15は、ダンパ14および給気路7の幅方向中央に配置される。給気路7内にダンパ14が回転可能に保持されることで、その傾き角を調整して、バーナ2へ送り出す空気流量を調整することができる。
バーナ2へのガス燃料の供給は、燃料供給路16からのガス燃料を、給気路7を介して送り込むことでなされる。給気路7にダンパ14が設けられる場合、給気路7には、ダンパ14より下流において、燃料供給路16からガス燃料が供給可能とされる。燃料供給路16からのガス燃料は、給気路7内において噴出され、送風機11からの空気に混入される。燃料供給路16には流量調整弁17が設けられており、この流量調整弁17の開度を調整することで、バーナ2へ供給するガス燃料の流量を調整することができる。
このようにして、送風機11からの燃焼用空気と、燃料供給路16からのガス燃料とは、給気路7内において予混合される。そして、この予混合気は、バーナ2から缶体4内へ向けて噴出される。この際、予混合気は着火手段(図示省略)により着火され、バーナ2から缶体4内へ向けて燃焼する。この燃焼に伴い生ずる燃焼ガスは、缶体4内の各水管3と熱交換して排ガスとなり、排気路8から大気中へ排出される。各水管3内の水は、バーナ2からの燃焼ガスにより加熱され、蒸気化される。この蒸気は、上部管寄せ6から気水分離器(図示省略)などを介して、蒸気使用設備(図示省略)へ送られる。
ところで、本実施例のボイラ1は、超低NOx化を図るために、低空気比で燃焼可能に構成されている。すなわち、空気比は1.1以下、好ましくは1.05以下とされる。たとえば、空気比を実質的に1.0に設定して運転したり、あるいは1.005などに設定したりして運転される。このような場合、缶体4からの排ガス中の酸素濃度は0%付近となるため、万一、排ガス中にCOが含まれることとなった場合に備えて、排ガス中のCOを検知する安全対策が必要となる。そこで、本実施例のボイラ1では、缶体4からの排ガス中のCOが、COセンサ18により監視される。COセンサ18としては、構造が簡単で安価な接触燃焼式のものを用いるのが好ましい。
接触燃焼式のCOセンサ18としては、従来公知の各種のものを使用できる。具体的には、白金線コイル上にアルミナや触媒を設けた検知素子が、補償素子などと共にブリッジ回路を構成して用いられる。そして、その測定原理は、検知素子表面に接触した可燃性ガス(CO)を触媒により燃焼させ、その燃焼熱が白金線コイルの温度を高めて電気抵抗を変化させるので、これを利用して電圧出力に変換してガス濃度を求めるものである。
従って、接触燃焼式のCOセンサ18の場合、その測定原理上、可燃性ガスであるCOを燃焼させるための酸素が、測定雰囲気中に必要となる。ところが、前述したように、低空気比で燃焼させるボイラ1の場合には、排ガス中の酸素濃度は0%付近となるため、万一、排ガス中にCOが含まれることとなった場合にも、単に排気路8に接触燃焼式のCOセンサ18を設けただけでは、COを検知できないおそれがある。以下に述べる排ガスCO測定構造は、この点を考慮して構成されている。
すなわち、本実施例のボイラ1では、煙突10の中途部と、送風機11の吸込口12とが、排ガス導入路19により接続されている。これにより、送風機11には、外気に加えて排ガスも供給されることになる。この際、COセンサ18によるCOの測定を目的とするため、排ガス再循環の場合と比較して、排ガスの戻し量は微小でよい。この戻し量は、特に問わないが、たとえば給気路7を流れる燃焼用空気中の排ガスの割合は約1%とされる。
排ガス導入路19には、その中途に、接触燃焼式のCOセンサ18が設けられると共に、このCOセンサ18よりも上流に、エゼクタ20が設けられる。このエゼクタ20の吸入口は、大気に開口されて空気導入口21とされている。なお、排ガス導入路19には、エゼクタ20よりも上流に、電磁弁(図示省略)を設けてもよい。
排ガス導入路19には、送風機11の吸込みにより、煙突10から排ガスの一部が引き込まれると共に、エゼクタ20の空気導入口21から外気が吸引される。煙突10からエゼクタ20へ送り込む排ガス流量を調整しておくことで、空気導入口21から吸引される空気量が所望に維持され、空気と排ガスとの所望割合の混合が実現される。
このようにして、空気を混入された排ガスがCOセンサ18へ供給され、缶体4から排出される排ガス中の酸素濃度が低いかあるいは全くなくても、接触燃焼式のCOセンサ18を用いて、排ガス中のCOを測定することができる。そして、COセンサ18にてCOを測定後の排ガスは、送風機11へ吸い込まれる。
ところで、エゼクタ20の吸入口(空気導入口21)から導入される空気量は、導入し過ぎによる排ガスの希釈を防止しつつも、COセンサ18によりCOを測定可能とする程度の空気量とする。具体的には、COの燃焼には酸素が実質的に同等量必要であり、また空気中に酸素が約21%含まれていることを考慮して設定される。たとえば、2000ppmのCOを測定するために必要な空気量は、CO量の約1/100程度に設定される。但し、どの程度のCOを測定可能とするか、および導入空気量はどの程度とするかは、適宜に設定されるものであり、上記の例に限定されるものではない。
COセンサ18による排ガス中のCOの監視は、ボイラ1の起動時やバーナ2の燃焼移行時などを除いた定常時、すなわち低空気比での燃焼中に特に有効である。そして、万一、COセンサ18により所定濃度のCOが検出された場合には、バーナ2の燃焼を停止したり、警報を出したりする。あるいは、COセンサ18によるCO濃度の測定結果に基づいて、ボイラ1を制御してもよい。たとえば、送風機11の回転をインバータ制御したり、給気路7のダンパ14の回転停止位置を微調整したり、あるいは燃料供給路16の流量調整弁17の開度を微調整したりして、燃焼状態が改善されるように制御する。
図2は、本発明のボイラ用排ガスCO測定構造の実施例2を示す概略図である。本実施例2の排ガスCO測定構造も、基本的には前記実施例1と同様である。そこで、以下においては、両者の異なる点を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。また、両実施例において、排ガスCO測定構造が適用されるボイラ1の構成は同一であるので、図示および説明は省略する。
本実施例2では、送風機11の吐出口13と、煙突10の中途部とが、空気導入路22により接続される。給気路7にダンパ14が設けられる場合、給気路7のダンパ14(図1)より上流部と、煙突10の中途部とが、空気導入路22により接続される。これにより、送風機11からの空気は、バーナ2へ供給されると共に、一部が空気導入路22を介して煙突10へも供給される。しかも、給気路7のダンパ14より上流部において、給気路7に空気導入路22を分岐して設けることで、空気導入路22へ供給される空気にガス燃料が含まれるのを防止することができる。
空気導入路22には、その中途に、接触燃焼式のCOセンサ18が設けられると共に、このCOセンサ18よりも上流に、エゼクタ20が設けられる。但し、COセンサ18の設置個所は、エゼクタ20の吸入口23よりも下流であればよく、図示例のように、エゼクタ20を構成するディフューザ24の出口部に設けてもよい。そして、エゼクタ20の吸入口23は、排ガス導入路19を介して煙突10と接続されている。この際、煙突10には、空気導入路22の出口よりも上流側に、排ガス導入路19を接続するのがよい。なお、空気導入路22には、エゼクタ20よりも上流に、電磁弁25を設けてもよい。
空気導入路22には、送風機11から吐出される空気が導入されると共に、この空気の流れにより、排ガス導入路19を介してエゼクタ20の吸入口23から排ガスが吸引される。送風機11からエゼクタ20へ送り込む空気流量を調整しておくことで、排ガス導入路19から吸引される排ガス量が所望に維持され、空気と排ガスとの所望割合の混合が実現される。
このようにして、空気を混入された排ガスがCOセンサ18へ供給され、缶体4から排出される排ガス中の酸素濃度が低いかあるいは全くなくても、接触燃焼式のCOセンサ18を用いて、排ガス中のCOを測定することができる。そして、COセンサ18にてCOを測定後の排ガスは、再び煙突10へ戻されて排出される。
図3は、本発明のボイラ用排ガスCO測定構造の実施例3を示す概略図である。本実施例3の排ガスCO測定構造も、基本的には前記実施例1および前記実施例2と同様である。そこで、以下においては、両者の異なる点を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。また、両実施例において、排ガスCO測定構造が適用されるボイラ1の構成は同一であるので、図示および説明は省略する。
本実施例3では、煙突10自体に、接触燃焼式のCOセンサ18が設けられる。そして、煙突10には、このCOセンサ18の設置部26へ向けて、送風機11からの空気が空気導入路22を介して供給される。この際、送風機11からCOセンサ18の設置部26へ送り込む空気は、所望の一定量に設定されている。従って、空気と排ガスとの所望割合の混合が実現される。ところで、空気導入路22には電磁弁25が設けられており、この電磁弁25の開閉を操作することで、空気の供給タイミングを制御することができる。たとえば、電磁弁25の開閉を制御して、COセンサ18の設置部26へ、定期的に空気を供給することができる。
このようにして、空気を混入された排ガスがCOセンサ18へ供給され、缶体4から排出される排ガス中の酸素濃度が低いかあるいは全くなくても、接触燃焼式のCOセンサ18を用いて、排ガス中のCOを測定することができる。
ところで、図4は、図3に基づき説明した実施例3の変形例を示す図である。図3の実施例では、ボイラ1の送風機11を用いたが、図4の実施例では、ポンプ27を用いている。その他の構成は、図3の実施例と同様であるため、説明は省略する。
本発明のボイラ用排ガスCO測定構造は、前記各実施例の構成に限らず適宜変更可能である。特に、ボイラ1の構成は、一例であって、適宜変更可能なことは言うまでもない。たとえば、前記各実施例では、気体燃料を用いたガス焚きボイラに適用した例について説明したが、液体燃料を用いた油焚きボイラに適用することもできる。また、缶体4は、図1の構成に限らず、円筒状に水管3,3,…が並んで構成される燃焼室の上部にバーナを設け、このバーナから下方の燃焼室へ向けて燃焼がなされる構成でもよい。
また、本発明のボイラ用排ガスCO測定構造は、低空気比で燃焼されるボイラ1に限らず、通常のボイラ1にも同様に適用可能である。この場合も、万一、不完全燃焼した場合には、排ガス中の酸素濃度が低くなるので、単に煙道9または煙突10に接触燃焼式のCOセンサ18を設置しただけでは、COを測定できないおそれがあるからである。
また、前記各実施例では、COセンサ18として接触燃焼式のものを用いたが、測定原理上、酸素を必要とする他の方式のCOセンサにも、同様に適用可能である。
本発明のボイラ用排ガスCO測定構造の実施例1が適用されたボイラを示す概略図であり、一部を断面にして示している。 本発明のボイラ用排ガスCO測定構造の実施例2を示す概略図である。 本発明のボイラ用排ガスCO測定構造の実施例3を示す概略図である。 本発明のボイラ用排ガスCO測定構造の実施例3の変形例を示す概略図である。
符号の説明
1 ボイラ
4 缶体
7 給気路
8 排気路(排ガス路)
9 煙道
10 煙突
11 送風機
18 COセンサ
19 排ガス導入路(排ガス路)
21 空気導入口(空気導入手段)
22 空気導入路(空気導入手段)
27 ポンプ

Claims (5)

  1. 測定原理上、酸素を必要とするCOセンサを用いて、ボイラの排ガス中のCOを測定する構造であって、
    排ガスが通される排ガス路と、
    この排ガス路に設けられる前記COセンサと、
    このCOセンサへ向かう排ガスに空気を混入する空気導入手段と
    を備えることを特徴とするボイラ用排ガスCO測定構造。
  2. 前記ボイラは、低空気比で燃焼可能に構成されると共に、低空気比で燃焼中、前記COセンサにより排ガス中のCOを監視される
    ことを特徴とする請求項1に記載のボイラ用排ガスCO測定構造。
  3. 前記ボイラの煙道または煙突と、送風機とが、前記排ガス路としての排ガス導入路により接続され、
    この排ガス導入路には、前記送風機の吸込みにより、前記煙道または前記煙突から排ガスが導入されると共に、前記空気導入手段としての空気導入口から外気が導入され、
    前記COセンサは、前記空気導入口よりも下流において、前記排ガス導入路に設けられている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のボイラ用排ガスCO測定構造。
  4. 前記ボイラの送風機からの空気が通される空気導入路に、前記ボイラの煙道または煙突からの排ガスが通される排ガス導入路が接続されて、前記排ガス路および前記空気導入手段が構成され、
    前記空気導入路には、前記送風機から空気が導入されると共に、この空気の流れにより、前記煙道または前記煙突から前記排ガス導入路を介して排ガスが吸引され、
    前記COセンサは、前記空気導入路への前記排ガス導入路の接続部よりも下流において、前記空気導入路に設けられている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のボイラ用排ガスCO測定構造。
  5. 前記排ガス路は、前記ボイラの煙道または煙突から構成され、
    前記空気導入手段は、前記COセンサまたはそれより上流において、前記排ガス路に、送風機またはポンプから外気を導入する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のボイラ用排ガスCO測定構造。
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