JP2008240394A - 振動型締固め車両の振動制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前後輪の各回転数の信号S1、S2を出力する回転数検出部2と、前後輪の回転数比のデータDaを算出する回転数比演算手段3と、を備え、データDaの値に基づいて前後輪の一方のスリップ状態を判定し、スリップと判定したときに振動中の車輪について振動を停止させる。
【選択図】図1
Description
(1)スリップ判定の基準となる基準データDsが前後輪の回転数比に合わせて自動で設定されるので、同一仕様の振動制御装置で前後輪の回転数比の異なる締固め車両に対応できる。これにより、製品の管理工数が削減される。
(2)スリップ判定の基準データDsが自動で設定されるので、人手によるデータ入力ミスの問題が解消される。
(3)スリップ判定の基準データDsは現在の前後輪の回転数比に合わせて常に更新されるので、スリップの判定精度が良好に維持される。
回転数検出部2としては、ロータリエンコーダに代表される光学式センサや磁気式センサ等の公知の近接センサが挙げられる。これらの近接センサは図2に示すようにそれぞれ前輪、後輪に内装されるが、前輪、後輪の回転数を結果的に導き出せればその取り付け態様は特に限定されない。例としては、走行モータM1、M2の回転数を検出する、減速機のギアの回転数を検出する、前輪、後輪と一体的に回転する被検知部を検出する等である。前輪、後輪の各近接センサは、それぞれ信号S1、S2を出力する。
回転数比演算手段3は、所定のサンプリング周波数にて回転数検出部2からの信号S1、S2を入力し、両信号から前後輪の回転数比のデータDaを算出する。
回転数比選別手段4は、データDaを、設定範囲T1の範囲内にあるデータD1と外れるデータD2とに選別する。設定範囲T1は例えば次のようにして設定される。振動制御装置1を起動するタイミングはほぼ締固め施工の開始時であり、この開始時にいきなり前後輪がスリップする状況はさほどない。したがって、振動制御装置1が起動して間もなく算出されるデータDaは、スリップしていない正常な前後輪の回転数比とみなせる。設定範囲T1の幅値自体は予め固定されており、振動制御装置1が起動して間もなく算出されたデータDaの平均値が設定範囲T1の中心となるように下限しきい値と上限しきい値が設定される。勿論、締固め施工の直前に、スリップの生じない地盤上で車両をテスト走行させてデータDaを予めサンプリングしておき、これを基に初期の設定範囲T1の上限しきい値と下限しきい値を設定してもよい。その後、施工中は、定期的にデータD1を平均化し、設定範囲T1を常に更新する。すなわち、所定走行(所定時間)で設定された設定範囲T1内のデータD1を平均化して後述する基準データDsとし、この基準データDsを中心として次の所定走行(所定時間)における設定範囲T1を決める。以降、その繰り返しとなる。これらのデータ更新周期は適宜に決められる。
基準データ生成手段5は、設定範囲T1内のデータD1を平均化し、その平均値を基準データDsとして生成する。ここで、前記回転数比選別手段4においてデータD2が存在した場合、基準データ生成手段5は、データD2に代えて所定の基準値を代入して平均化する措置が採られる。所定の基準値は予め設定された値であり、例としては、前の所定走行(所定時間)における基準データDsが挙げられる。例えば、車輪がスリップし、回転数比選別手段4においてデータDaが全てデータD2であった場合、基準データ生成手段5は前の所定走行(所定時間)における基準データDsを平均化する(つまり、前の所定走行(所定時間)における基準データDsそのもの)ことになる。このように、本発明の基準データ生成手段5における「設定範囲T1内のデータD1を平均化し」とは、データD2が存在したときには、代入した基準値等を加味して平均化する場合も包含するものとする。
スリップ判定手段6では、現在の信号S1、S2から回転数比演算手段3で算出した前後輪の回転数比のデータDa1と基準データDsとを比較し、データDa1が設定範囲T2から外れているときに、前後輪の一方がスリップしていると判定する。設定範囲T2は、若干のスリップであれば非スリップとみなすための許容範囲であり、基準データDsを中心として適宜に設定される。設定範囲T2の幅値自体は予め固定されており、基準データDsを中心に下限しきい値と上限しきい値が設定される。例えば、設定範囲T2の幅値が0.4として固定されていた場合で、基準データDsの値が1.20である場合には、設定範囲T2は、1.20を中心に下限しきい値を1.00、上限しきい値を1.40として設定される。設定範囲T2の幅値と前記設定範囲T1の幅値とは必ずしも同じ値とする必要はない。
制御手段7は、前記制御信号Vを入力し、振動中の車輪について自動的にその振動を停止させる。その制御の一例としては、起振軸を回転させる振動用モータを停止させる制御が挙げられる。図4は車輪(ロール)の振動系に関する油圧回路図である。符号Pvは油圧ポンプ、符号Mvは作動油の流れ方向の違いにより正逆回転が可能な振動用モータ、符号13は切換弁である。図4の場合、ロール内の振動装置は、起振軸21の回転方向の違いにより低振幅の振動と高振幅の振動のどちらかに選択可能なものとなっている。一例としては、起振軸21が一方向に回転すると、固定偏心錘22に対して一対の可動偏心錘23の偏位の方向が逆となって起振力は互いに打ち消す方向に作用して低い振幅となり、起振軸21が他方向に回転すると、固定偏心錘22に対して一対の可動偏心錘23の偏位の方向が一致して起振力が合成されて高い振幅となる。切換弁13は、弁の中央位置で振動用モータMvへの作動油の供給を遮断し、弁が左右に切り換わることで振動用モータMvへの作動油の流れ方向を変える3位置4ポートの弁となっている。
(1)車輪がスリップしたときに車輪の振動が自動で停止するので、振動停止に関するオペレータの手動操作が不要になる。
(2)スリップ判定の基準となる基準データDsが前後輪の回転数比に合わせて自動で設定されるので、同一仕様の振動制御装置1で前後輪の回転数比の異なる締固め車両に対応できる。これにより、製品の管理工数が削減される。
(3)スリップ判定の基準データDsが自動で設定されるので、人手によるデータ入力ミスの問題が解消される。
(4)スリップ判定の基準データDsは現在の前後輪の回転数比に合わせて常に更新されるので、スリップの判定精度が良好に維持される。
2 回転数検出部
3 回転数比演算手段
4 回転数比選別手段
5 基準データ生成手段
6 スリップ判定手段
7 制御手段
Claims (2)
- 前後輪の少なくとも一方を振動させて地盤を締め固める振動型締固め車両の振動制御装置であって、
前後輪の各回転数を検出して各回転数の信号S1、S2を出力する回転数検出部と、
信号S1、S2から前後輪の回転数比のデータDaを算出する回転数比演算手段と、
を備え、データDaの値に基づいて前後輪の一方のスリップ状態を判定し、スリップと判定したときに振動中の車輪について振動を停止させることを特徴とする振動型締固め車両の振動制御装置。 - 前記回転数比演算手段で算出されたデータDaを、設定範囲T1に対して範囲内にあるデータD1と外れるデータD2とに選別する回転数比選別手段と、
データD1を平均化し、その平均値を基準データDsとして生成する基準データ生成手段と、
現在の信号S1、S2から求めた前後輪の回転数比のデータDa1を基準データDsと比較し、データDa1が設定範囲T2から外れたとき、前後輪の一方がスリップしていると判定するスリップ判定手段と、
スリップ判定手段がスリップと判定したとき、振動中の車輪について振動を停止させる制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の振動型締固め車両の振動制御装置。
Priority Applications (3)
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