JP2008240394A - 振動型締固め車両の振動制御装置 - Google Patents

振動型締固め車両の振動制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】車輪のスリップ状態を判定したうえで車輪の振動を自動的に停止させる振動型締固め車両の振動制御装置を提供する。
【解決手段】前後輪の各回転数の信号S1、S2を出力する回転数検出部2と、前後輪の回転数比のデータDaを算出する回転数比演算手段3と、を備え、データDaの値に基づいて前後輪の一方のスリップ状態を判定し、スリップと判定したときに振動中の車輪について振動を停止させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロール等の車輪を振動させて地盤を締め固める振動型締固め車両の振動制御装置に関する。
図7は不整地の締固め施工に多用される締固め車両を示す側面図であり、(a)は後輪にタイヤ、前輪に平滑胴ロールを装着した機種、(b)は(a)の平滑胴ロールに代えて大径のタンピングロールを装着した機種を示している。締固め車両には、ロール内(タイヤ内の場合もあり得る)にロール振動用の振動装置を搭載したものがあり、その振動装置の一例が特許文献1に記載されている。
特開平7−150516号公報
不整地での施工中に前輪や後輪がぬかるみ等の軟弱地にはまってスリップしたとき、そのまま車輪に振動をかけ続けると、その振動力により車輪がぬかるみにもぐってしまい、ぬかるみからの脱出が困難になる。また、ぬかるみから外れている側の車輪にあっては、スリップの間、同じ地点を振動により強く締め固めてしまうという問題がある。従来ではスリップが生じたとき、オペレータが手動で振動スイッチを切っていたのであるが、スリップ発生時にこのようなスイッチ操作を別途行うことはオペレータにとって煩わしい作業となり、慣れないオペレータではスリップに気をとられて振動スイッチを切り忘れることも考えられる。
本発明はこのような課題を解決するために創案されたものであり、車輪のスリップ状態を判定したうえで車輪の振動を自動的に停止させる振動型締固め車両の振動制御装置を提供することを目的としている。
前記課題を解決するため、本発明は、前後輪の少なくとも一方を振動させて地盤を締め固める振動型締固め車両の振動制御装置であって、前後輪の各回転数を検出して各回転数の信号S1、S2を出力する回転数検出部と、信号S1、S2から前後輪の回転数比のデータDaを算出する回転数比演算手段と、を備え、データDaの値に基づいて前後輪の一方のスリップ状態を判定し、スリップと判定したときに振動中の車輪について振動を停止させることを特徴とする振動型締固め車両の振動制御装置とした。
この振動制御装置によれば、車輪が所定のスリップ状態にあり、車両が一時的に走行停止状態になっていることが検知されると、車輪の振動が自動的に停止する。自動で振動が停止するので、オペレータは何ら振動停止に関する操作を行う必要はない。
また、本発明においては、前記回転数比演算手段で算出されたデータDaを、設定範囲T1に対して範囲内にあるデータD1と外れるデータD2とに選別する回転数比選別手段と、データD1を平均化し、その平均値を基準データDsとして生成する基準データ生成手段と、現在の信号S1、S2から求めた前後輪の回転数比のデータDaを基準データDsと比較し、データDaが設定範囲T2から外れたとき、前後輪の一方がスリップしていると判定するスリップ判定手段と、スリップ判定手段がスリップと判定したとき、振動中の車輪について振動を停止させる制御手段と、を備えることを特徴とする振動型締固め車両の振動制御装置とした。
この振動制御装置によれば、次のような効果が奏される。
(1)スリップ判定の基準となる基準データDsが前後輪の回転数比に合わせて自動で設定されるので、同一仕様の振動制御装置で前後輪の回転数比の異なる締固め車両に対応できる。これにより、製品の管理工数が削減される。
(2)スリップ判定の基準データDsが自動で設定されるので、人手によるデータ入力ミスの問題が解消される。
(3)スリップ判定の基準データDsは現在の前後輪の回転数比に合わせて常に更新されるので、スリップの判定精度が良好に維持される。
本発明によれば、車輪がスリップした際、車輪の振動停止に関するオペレータの手動操作が不要となる。
本発明に係る振動制御装置は主にぬかるみなどができやすい不整地用の振動型締固め車両に搭載される。対象車両には、前輪、後輪としてタイヤ、鉄輪ロール等、各種の転圧ロールが装着されるが、本発明ではその種類や形状は問わない。また、振動を発生させる振動装置は、前輪、後輪のどちらか一方に搭載されていてもよいし、前輪、後輪の両方に搭載されていてもよい。図1は本発明に係る振動制御装置の構成ブロック図、図2は振動型締固め車両における振動制御装置のレイアウトの一例を示す側面図、図3は振動制御装置の制御動作のフローチャートである。
図1において、振動制御装置1は、前輪、後輪の各回転数を検出して前輪の回転数の信号S1、後輪の回転数の信号S2を出力する回転数検出部2と、信号S1、S2を入力して前後輪の回転数比のデータDaを算出する回転数比演算手段3と、データDaを、設定範囲T1に対して範囲内にあるデータD1と外れるデータD2とに選別する回転数比選別手段4と、データD1をサンプリングして平均化し、その平均値を基準データDsとして生成する基準データ生成手段5と、現在の信号S1、S2から求めた前後輪の回転数比のデータDaを基準データDsと比較し、データDaが設定範囲T2から外れたとき、前後輪の一方がスリップしていると判定するスリップ判定手段6と、スリップ判定手段6がスリップと判定したとき、振動中の車輪について振動を停止させる制御手段7と、を備える。
「回転数検出部2」
回転数検出部2としては、ロータリエンコーダに代表される光学式センサや磁気式センサ等の公知の近接センサが挙げられる。これらの近接センサは図2に示すようにそれぞれ前輪、後輪に内装されるが、前輪、後輪の回転数を結果的に導き出せればその取り付け態様は特に限定されない。例としては、走行モータM1、M2の回転数を検出する、減速機のギアの回転数を検出する、前輪、後輪と一体的に回転する被検知部を検出する等である。前輪、後輪の各近接センサは、それぞれ信号S1、S2を出力する。
「回転数比演算手段3」
回転数比演算手段3は、所定のサンプリング周波数にて回転数検出部2からの信号S1、S2を入力し、両信号から前後輪の回転数比のデータDaを算出する。
「回転数比選別手段4」
回転数比選別手段4は、データDaを、設定範囲T1の範囲内にあるデータD1と外れるデータD2とに選別する。設定範囲T1は例えば次のようにして設定される。振動制御装置1を起動するタイミングはほぼ締固め施工の開始時であり、この開始時にいきなり前後輪がスリップする状況はさほどない。したがって、振動制御装置1が起動して間もなく算出されるデータDaは、スリップしていない正常な前後輪の回転数比とみなせる。設定範囲T1の幅値自体は予め固定されており、振動制御装置1が起動して間もなく算出されたデータDaの平均値が設定範囲T1の中心となるように下限しきい値と上限しきい値が設定される。勿論、締固め施工の直前に、スリップの生じない地盤上で車両をテスト走行させてデータDaを予めサンプリングしておき、これを基に初期の設定範囲T1の上限しきい値と下限しきい値を設定してもよい。その後、施工中は、定期的にデータD1を平均化し、設定範囲T1を常に更新する。すなわち、所定走行(所定時間)で設定された設定範囲T1内のデータD1を平均化して後述する基準データDsとし、この基準データDsを中心として次の所定走行(所定時間)における設定範囲T1を決める。以降、その繰り返しとなる。これらのデータ更新周期は適宜に決められる。
例えば、設定範囲T1の幅値が0.4として固定されていた場合で、振動制御装置1が起動して間もなく算出されたデータDaの平均値が1.20とすると、設定範囲T1は、1.20を中心に下限しきい値を1.00、上限しきい値を1.40として設定され、回転数比選別手段4は、データDaを、1.00〜1.40内にあるデータD1と、それ以外のデータD2とに分ける。そして、仮にこのとき得られたデータD1の平均値が1.21であったとすると、次の所定走行(所定時間)における設定範囲T1は、1.21を中心に下限しきい値を1.01、上限しきい値を1.41として設定される。また、別の締固め車両において、振動制御装置1が起動して間もなく算出されたデータDaの平均値が1.10であった場合には、同様の処理により、下限しきい値が0.90、上限しきい値が1.30に設定される。そして、仮にこのとき得られたデータD1の平均値が1.09であったとすると、次の所定走行(所定時間)における設定範囲T1は、1.09を中心に下限しきい値を0.89、上限しきい値を1.29として設定される。このように、常に設定範囲T1の下限しきい値、上限しきい値を更新するようにすれば、例えば長時間の施工中にタイヤの空気圧に変化が生じてタイヤの有効径が変わり、前後輪の回転数比が変化した場合であっても、変化した回転数比に見合った下限しきい値、上限しきい値を設定できる。
また、振動制御装置1の搭載対象となる各振動型締固め車両の回転数比の値がさほど違わない場合は、設定範囲T1の位置を固定してもよい。例えば、最も回転数比の小さい車両での値が1.10であり、最も回転数比の大きい車両での値が1.20である場合、設定範囲T1の下限しきい値を0.90、上限しきい値を1.40として固定するなどである。
以上の設定範囲T1を介在させて主に前後輪のスリップで生ずる異常な回転数比を削除することにより、後の基準データDsの生成に当たり、スリップなどの突発的な因子を含まないデータを生成できる。
「基準データ生成手段5」
基準データ生成手段5は、設定範囲T1内のデータD1を平均化し、その平均値を基準データDsとして生成する。ここで、前記回転数比選別手段4においてデータD2が存在した場合、基準データ生成手段5は、データD2に代えて所定の基準値を代入して平均化する措置が採られる。所定の基準値は予め設定された値であり、例としては、前の所定走行(所定時間)における基準データDsが挙げられる。例えば、車輪がスリップし、回転数比選別手段4においてデータDaが全てデータD2であった場合、基準データ生成手段5は前の所定走行(所定時間)における基準データDsを平均化する(つまり、前の所定走行(所定時間)における基準データDsそのもの)ことになる。このように、本発明の基準データ生成手段5における「設定範囲T1内のデータD1を平均化し」とは、データD2が存在したときには、代入した基準値等を加味して平均化する場合も包含するものとする。
なお、本実施形態において、回転数比選別手段4や基準データ生成手段5で処理する各データは適宜に記憶手段8に記憶され、回転数比選別手段4と基準データ生成手段5との間でのデータのやり取り、また、基準データ生成手段5とスリップ判定手段6との間でのデータのやり取り等は記憶手段8を介して行っている。
「スリップ判定手段6」
スリップ判定手段6では、現在の信号S1、S2から回転数比演算手段3で算出した前後輪の回転数比のデータDaと基準データDsとを比較し、データDaが設定範囲T2から外れているときに、前後輪の一方がスリップしていると判定する。設定範囲T2は、若干のスリップであれば非スリップとみなすための許容範囲であり、基準データDsを中心として適宜に設定される。設定範囲T2の幅値自体は予め固定されており、基準データDsを中心に下限しきい値と上限しきい値が設定される。例えば、設定範囲T2の幅値が0.4として固定されていた場合で、基準データDsの値が1.20である場合には、設定範囲T2は、1.20を中心に下限しきい値を1.00、上限しきい値を1.40として設定される。設定範囲T2の幅値と前記設定範囲T1の幅値とは必ずしも同じ値とする必要はない。
スリップ判定手段6で前後輪の一方がスリップしていると判定されると、制御信号出力部9から制御手段7に制御信号Vが出力される。以上の回転数比演算手段3、回転数比選別手段4、基準データ生成手段5、スリップ判定手段6、記憶手段8、制御信号出力部9は、1つのコントロールユニット10として構成され、図2に示すように運転室内などに設置される。
「制御手段7」
制御手段7は、前記制御信号Vを入力し、振動中の車輪について自動的にその振動を停止させる。その制御の一例としては、起振軸を回転させる振動用モータを停止させる制御が挙げられる。図4は車輪(ロール)の振動系に関する油圧回路図である。符号Pvは油圧ポンプ、符号Mvは作動油の流れ方向の違いにより正逆回転が可能な振動用モータ、符号13は切換弁である。図4の場合、ロール内の振動装置は、起振軸21の回転方向の違いにより低振幅の振動と高振幅の振動のどちらかに選択可能なものとなっている。一例としては、起振軸21が一方向に回転すると、固定偏心錘22に対して一対の可動偏心錘23の偏位の方向が逆となって起振力は互いに打ち消す方向に作用して低い振幅となり、起振軸21が他方向に回転すると、固定偏心錘22に対して一対の可動偏心錘23の偏位の方向が一致して起振力が合成されて高い振幅となる。切換弁13は、弁の中央位置で振動用モータMvへの作動油の供給を遮断し、弁が左右に切り換わることで振動用モータMvへの作動油の流れ方向を変える3位置4ポートの弁となっている。
図1のスリップ判定手段6において、データDaが設定範囲T2の上限しきい値から外れ、それが前輪側がスリップした場合とすると、制御信号出力部9が切換弁13(図4)に制御信号Vを出力することで、図4において左右いずれかの弁位置にあった切換弁13が中央位置に切り換わり、振動用モータMvへの作動油の供給が遮断されてロールの振動が停止する。図1のスリップ判定手段6において、データDaが設定範囲T2の下限しきい値から外れ、後輪側がスリップした場合も同様に、制御信号出力部9が切換弁13(図4)に制御信号Vを出力することで、図4において左右いずれかの弁位置にあった切換弁13が中央位置に切り換わり、振動用モータMvへの作動油の供給が遮断されてロールの振動が停止する。この例では、切換弁13が制御手段7を構成するものである。
振動制御装置1の制御動作について図3のフローチャートを参照して、また具体的な構成要素については適宜に他図を参照して説明する。起動した振動制御装置1は、前後輪の回転数の検出を行い(ステップS101)、検出した両回転数から前後輪の回転数比のデータDaを算出し(ステップS102)、このデータDaが設定範囲T1内にあるか否かを判定する(ステップS103)。データDaが設定範囲T1である場合(ステップS103のYES)、そのデータDa(D1)を平均して基準データDsを生成する(ステップS106)。データDaが設定範囲T1から外れる場合(ステップS103のNO)、その外れたデータDa(D2)を削除し(ステップS104)、基準値を代入して(ステップS105)、ステップS106に移行する。この場合、ステップS106ではデータD1に代えて基準値を平均して基準データDsを生成する処理を行う。
次いで、現在の前後輪の回転数比のデータDaとステップS106で生成した基準データDsとの差分を算出し(ステップS107)、その差分が設定範囲T2内にあるか否かを判定する(ステップS108)。差分が設定範囲T2内にある場合(ステップS108のYES)、制御動作を終了する。差分が設定範囲T2から外れる場合(ステップS108のNO)、振動制御装置1は振動用モータMvを停止させる(ステップS109)。
以上のように、前後輪の各回転数を検出して各回転数の信号S1、S2を出力する回転数検出部2と、信号S1、S2から前後輪の回転数比のデータDaを算出する回転数比演算手段3と、を備え、データDaの値に基づいて前後輪の一方のスリップ状態を判定し、スリップと判定したときに振動中の車輪について振動を停止させる構成とすれば、次のような効果が奏される。
(1)車輪がスリップしたときに車輪の振動が自動で停止するので、振動停止に関するオペレータの手動操作が不要になる。
また、データDaを、設定範囲T1に対して範囲内にあるデータD1と外れるデータD2とに選別する回転数比選別手段4と、データD1を平均化し、その平均値を基準データDsとして生成する基準データ生成手段5と、現在の信号S1、S2から求めた前後輪の回転数比のデータDaを基準データDsと比較し、データDaが設定範囲T2から外れたとき、前後輪の一方がスリップしていると判定するスリップ判定手段6と、スリップ判定手段6がスリップと判定したとき、振動中の車輪について振動を停止させる制御手段7と、を備える構成とすれば、前記(1)の効果に加えて次のような効果が奏される。
(2)スリップ判定の基準となる基準データDsが前後輪の回転数比に合わせて自動で設定されるので、同一仕様の振動制御装置1で前後輪の回転数比の異なる締固め車両に対応できる。これにより、製品の管理工数が削減される。
(3)スリップ判定の基準データDsが自動で設定されるので、人手によるデータ入力ミスの問題が解消される。
(4)スリップ判定の基準データDsは現在の前後輪の回転数比に合わせて常に更新されるので、スリップの判定精度が良好に維持される。
応用例として、スリップ判定手段6がスリップと判定したとき、前後輪の回転数比が適正値となるように前後輪の走行モータM1、M2を制御することができる。図5は走行系に関する油圧回路図である。符号Pはエンジンにより駆動される油圧ポンプであり、例えば斜板式可変容量形ポンプからなる。前輪側の走行モータM1、後輪側の走行モータM2は、例えば斜板式可変容量形モータからなり、油圧ポンプPに対して並列に接続される。作動油がQ方向またはR方向に流れることで車両が前進または後進する。
図1のスリップ判定手段6において、データDaが設定範囲T2の上限しきい値から外れ、それが前輪側がスリップした場合とすると、図5において、制御信号出力部9は、走行モータM1の容量が小さくなるように、走行モータM1側の容量可変用のアクチュエータに対して制御信号を出力する。これにより、スリップによって意味なく前輪の走行モータM1ばかりに偏って供給されていた作動油が制限されて、スリップしていない後輪の走行モータM2に圧油供給が再開され、トラクション能力が増して、その場を走破し、結果として前輪のスリップ状態が解消される。同様に図1のスリップ判定手段6において、データDaが設定範囲T2の下限しきい値から外れて後輪側がスリップした場合、図5において、制御信号出力部9は、走行モータM2の容量が小さくなるように、走行モータM2側の容量可変用のアクチュエータに対して制御信号を出力し、これにより後輪のスリップが解消される。
図6は、走行モータM1、M2への各流路に流量絞り弁11、12を設けた場合の油圧回路図である。図6に示した流量絞り弁11、12は、絞り無しと絞り有りの2パターンを有する2位置2ポートの切換弁からなり、通常は共に絞り無し側に位置している。前輪側がスリップした場合、制御信号出力部9が流量絞り弁11に制御信号を出力することで、流量絞り弁11が絞り有り側に切り換わる。これにより、スリップによって意味なく前輪の走行モータM1ばかりに偏って供給されていた作動油が制限されて、スリップしていない後輪の走行モータM2に圧油供給が再開され、トラクション能力が増して、その場を走破し、結果として前輪のスリップ状態が解消される。後輪側がスリップした場合、制御信号出力部9が流量絞り弁12に制御信号を出力することで、流量絞り弁12が絞り有り側に切り換わり、走行モータM2への作動油の流量が制限されて後輪のスリップが解消される。
以上、本発明について最適な実施形態を説明した。本発明は図面に記載したものに限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲内で適宜に設計変更が可能である。例えば、制御手段の要件においては、車輪の振動を停止させる構成を有していれば足り、説明した振動用モータを停止させる方式に限られない。例としては、可動偏心錘の位置を調整して起振軸の偏心量がゼロとなるように制御することで、車輪の振動を停止させる等の方式が挙げられる。
本発明に係る振動制御装置の構成ブロック図である。 振動型締固め車両における振動制御装置のレイアウトの一例を示す側面図である。 振動制御装置の制御動作のフローチャートである。 ロールの振動系に関する油圧回路図である。 走行系に関する油圧回路図である。 流量絞り弁を設けた場合の走行系に関する油圧回路図である。 不整地の締固め施工に多用される締固め車両を示す側面図である。
符号の説明
1 振動制御装置
2 回転数検出部
3 回転数比演算手段
4 回転数比選別手段
5 基準データ生成手段
6 スリップ判定手段
7 制御手段

Claims (2)

  1. 前後輪の少なくとも一方を振動させて地盤を締め固める振動型締固め車両の振動制御装置であって、
    前後輪の各回転数を検出して各回転数の信号S1、S2を出力する回転数検出部と、
    信号S1、S2から前後輪の回転数比のデータDaを算出する回転数比演算手段と、
    を備え、データDaの値に基づいて前後輪の一方のスリップ状態を判定し、スリップと判定したときに振動中の車輪について振動を停止させることを特徴とする振動型締固め車両の振動制御装置。
  2. 前記回転数比演算手段で算出されたデータDaを、設定範囲T1に対して範囲内にあるデータD1と外れるデータD2とに選別する回転数比選別手段と、
    データD1を平均化し、その平均値を基準データDsとして生成する基準データ生成手段と、
    現在の信号S1、S2から求めた前後輪の回転数比のデータDaを基準データDsと比較し、データDaが設定範囲T2から外れたとき、前後輪の一方がスリップしていると判定するスリップ判定手段と、
    スリップ判定手段がスリップと判定したとき、振動中の車輪について振動を停止させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の振動型締固め車両の振動制御装置。
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