JP2008238616A - バッフル体付き合成樹脂製タンクの製造方法及び製造装置 - Google Patents

バッフル体付き合成樹脂製タンクの製造方法及び製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】金型の耐久寿命を確保でき、設計変更に対応し易く、更には、バッフル体3aの強度を十分に確保できる構造を実現する。
【解決手段】先ず、上記バッフル体3aを備えない合成樹脂製のタンク本体1aを成形する。又、このタンク本体1aと同材質製でこのタンク本体1aと別体のバッフル体3aを成形する。その後、これらタンク本体1aの内周面の一部とこのバッフル体3aのフランジ部5の片側面とを、ヒータ6により加熱溶融する。そして、このバッフル体3aのフランジ部5の片側面を上記タンク本体1aの内周面の一部に押し付けて、このバッフル体3aをこのタンク本体1aに融着する。これにより、上記課題を解決できる。
【選択図】図2

Description

この発明は、例えば、液中に別の液又は固体を加えて、回転攪拌機により攪拌混合する為に使用される、バッフル体付き合成樹脂製タンクの製造方法及び製造装置の改良に関する。
各種液体等を攪拌混合する為の大型(例えば容量が2000リットル程度)のタンクを、合成樹脂の回転成形により造る事が、例えば非特許文献1に記載されている様に、従来から行なわれている。この様な大型の合成樹脂製タンクの構造は、例えば特許文献1、2等に記載されている。又、この様な大型の合成樹脂製タンク内での攪拌効率を高める為に、このタンク内にバッフル体と呼ばれる部材を設ける事が、従来から行なわれている。図7〜9は、上記特許文献1に記載された従来構造を示している。
図7に示す、従来構造のバッフル体付き合成樹脂製タンクは、円筒状のタンク本体1の側壁2の内周面の複数個所に、径方向内方に突出するバッフル体3、3をこのタンク本体1と一体に設けている。そして、このタンク本体1内に配置した回転攪拌機31を作動させる事により、このタンク本体1内に存在する液体を攪拌する。この場合に、上記各バッフル本体3、3の存在により、この液体に径方向外側から内側に向く流れが引き起こされる等して、この液体が十分に混合される。
又、図8には、バッフル体3、3を、タンク本体1の上下方向に分割して配置した構造が記載されている。尚、図7、8に示した各バッフル体3、3は、図9に示す様に、断面略V字型に形成されており、攪拌時に液体が回転する方向に対して前側に存在する部分を、側壁2の内周面にほぼ直交する様に形成し、後側に存在する部分を、緩やかに湾曲させて上記側壁2の内周面に連続させている。
上述の図7〜9に示した従来構造の場合、タンク本体1とバッフル体3、3とを一体に形成している。この為、バッフル体付き合成樹脂製タンクを製造する為の金型の一部で、上記各バッフル体3、3を形成する部分に開口部を設けると共に、これら各バッフル体3、3を形成する為の割型を設ける必要がある。この為、この金型の耐久性を確保しにくく、金型の耐久寿命が低下する。又、上記各バッフル体3、3は、側壁2の内周面から径方向内方に突出した状態で設けられる。この為、合成樹脂製タンクの回転成形時に各バッフル体3、3を同時に形成する場合、これら各バッフル体3、3の先端部に、合成樹脂が行き渡りにくい。従って、これら各バッフル体3、3の先端部の肉厚を確保しにくく、これら各バッフル体3、3の先端部の肉厚が薄くなる可能性がある。そして、この様に肉厚が薄い部分が存在すると、合成樹脂製タンク内で液体等を攪拌する際に、上記各バッフル体3、3の強度を十分に確保できない可能性がある。
又、上記各バッフル体3、3の取付位置は、金型の開口部の位置に限定される為、設計変更に対応しにくい。即ち、これら各バッフル体3、3の取付位置や、大きさ、形状等を変更する場合には、金型や割型を変更する必要がある。特に、攪拌する液体の粘性等に合わせて所望の攪拌性能を得る為に、上記各バッフル体3、3の位置を変更する場合には、それぞれの仕様に合わせて金型を製造する必要があり、費用が嵩む。
これに対して、各バッフル体とタンク本体とをそれぞれ別に成形した後、これら各バッフル体とタンク本体とを溶接により接続する事が考えられる。但し、これら各バッフル体とタンク本体とを溶接により接続する場合、結合強度を確保しにくく、攪拌時に上記各バッフル体が上記タンク本体から分離する可能性がある。
実開昭63−126025号公報 実開昭63−35429号公報 ダイライト株式会社、テクノロジー"3つの大型成形技術"、[online]、[平成19年3月6日検索]、インターネット〈URL:http://www.dailite.co.jp/05_tecno/index.html〉
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、金型の耐久寿命を確保でき、設計変更に対応し易く、更には、バッフル体の強度を十分に確保できる構造を実現すべく発明したものである。
本発明のバッフル体付き合成樹脂製タンクの製造方法及び製造装置のうち、請求項1に記載したバッフル体付き合成樹脂製タンクの製造方法は、内周面に、この内周面から径方向内方に突出するバッフル体を設けた、バッフル体付き合成樹脂製タンクを造る為に利用する。
この様な本発明のバッフル体付き合成樹脂製タンクの製造方法は、先ず、上記バッフル体を備えない合成樹脂製のタンク本体を成形すると共に、合成樹脂製(例えばこのタンク本体と同材質製)でこのタンク本体と別体のバッフル体を成形する。
その後、これらタンク本体の内周面の一部(バッフル体を融着すべき部分)とバッフル体の一部表面(タンク本体の内周面と融着すべき部分)とを加熱溶融してから、このバッフル体の一部表面を上記タンク本体の内周面の一部に押し付けて、このバッフル体をこのタンク本体に融着する。
又、請求項2に記載したバッフル体付き合成樹脂製タンクの製造装置は、バッフル体をタンク本体の内周面の一部に融着する為の融着機と、この融着機を移動可能に支持する移動装置とを備える。
このうちの融着機は、上記バッフル体を上記タンク本体の内周面に押し付ける為の押圧装置と、このバッフル体の一部表面(タンク本体の内周面と融着すべき部分)とこのタンク本体の内周面の一部(バッフル体を融着すべき部分)を加熱溶融する為のヒータとを備える。
又、上記移動装置は、このタンク本体の内側に配置され、上記融着機をこのタンク本体の内周面に沿って移動可能に支持するものである。
そして、上記移動装置によって上記融着機を上記タンク本体の内周面の所定位置(バッフル体を融着すべき部分と対向する位置)に配置する。次いで、上記ヒータを、上記バッフル体の一部表面と上記タンク本体の内周面の一部とに当接させ、これら各面を加熱溶融させる。その後、上記ヒータをこれら各面の間から取り外し、上記押圧装置により、上記バッフル体を上記タンク本体の内周面の一部に押し付けて、このバッフル体をこのタンク本体の内周面の一部に融着する。
上述の様に構成される、本発明のバッフル体付き合成樹脂製タンクの製造方法及び製造装置によれば、金型の耐久寿命を確保でき、設計変更に対応し易い。又、バッフル体の強度を十分に確保できる。
即ち、バッフル体とタンク本体とを別々に成形する為、金型にこのバッフル体を成形する為の開口部や割型を設ける必要がない。この為、金型の耐久性を十分に確保できる。又、上記バッフル体の位置を自由に変更できる為、設計変更に対応し易い。
又、成形時に引け等の成形歪みを抑えて、製品の外観を良好にできる。又、上記バッフル体及び上記タンク本体を成形する為の金型の形状を単純化して、成形装置のコストを抑え、この成形装置により得られるバッフル体付き合成樹脂製タンクの低コスト化を図れる。
又、上記タンク本体とバッフル体とを別々に成形している為、回転成形時にこのバッフル体の先端部の肉厚が小さくなる事はない。この為、この先端部の強度を十分に確保できる。更に、バッフル体とタンク本体とを融着により直接(溶剤等を介さずに)結合固定しているので、この結合部の強度を確保し易い。この結果、攪拌時に上記バッフル体が損傷し易くなる事を防止できる。
又、本発明のバッフル体付き合成樹脂製タンクの製造装置によれば、作業がしにくいタンク本体内での、バッフル体の固定作業を容易に行なえる。
図1〜5は、本発明の実施の形態の1例を示している。本例のバッフル体付き合成樹脂製タンクの製造方法は、図1に示す様に、互いに別体に成形されたタンク本体1aと、複数個のバッフル体3a、3aとを融着して、バッフル体付き合成樹脂製タンク4を造るものである。本例の場合、上記タンク本体1aは、容量が2000リットルを超える大きさを有しており、例えば、ポリエチレン(PE)製で、外径が1.2〜3m、高さが1.2〜3.5m、容量が3000〜20000リットル程度の大きさを有する。
又、上述の様なタンク本体1aに取り付ける上記各バッフル体3a、3aは、上記タンク本体1aと同材質製で、前述の図9に示した従来構造と同様に、断面略V字型に形成している。又、上記各バッフル体3a、3aは、図2、3に示す様に、片側(図2、3の下側、タンク本体1aの内周面と対向する側)が開口した中空状に形成されており、開口縁部全体にフランジ部5を形成している。このフランジ部5の片側面は、上記タンク本体1aの内周面とほぼ同じ曲率の部分円筒状に形成している。又、上記各バッフル体3a、3aの大きさは、例えば、幅Tが170mm、長さLが340mm、高さHが170mm程度である。尚、この様な各バッフル体3a、3aの大きさ、形状、数、設置位置は、上記タンク本体1aの大きさや、攪拌する液体等の性質に応じて、設計的に定める。図示の例では、上記各バッフル体3a、3aを4個所に設けている。
上述の様な本発明のバッフル体付き合成樹脂製タンク4の製造方法は、先ず、上記各バッフル体3a、3aを備えないポリエチレン製のタンク本体1aを、回転成形により成形する。これと共に、このタンク本体1aと別体の上記各バッフル体3a、3aを、例えば、ポリエチレンの射出成形又は回転成形により成形する。その後、互いに接合すべき部分である、上記タンク本体1aの内周面の一部と、上記各バッフル体3a、3aのフランジ部5の片側面とを加熱溶融してから、このフランジ部5の片側面を上記タンク本体1aの内周面の一部に押し付ける。そして、上記各バッフル体3a、3aをこのタンク本体1aに融着する。
上述の加熱溶融作業は、図2、3に示す様に、ヒータ6の加熱面(ヒータフェイス)7、7に、上記フランジ部5の片側面と上記タンク本体1aの内周面の一部との互いに接合すべき部分を突き当てる事により行なう。上記ヒータ6の加熱面7、7は、上記タンク本体1aの内周面とほぼ同じ曲率の部分円筒状に形成している。又、これら両加熱面7、7は、例えばPTFE等のフッ素樹脂により表面をコーティングされたアルミニウム合金製で、溶融樹脂に対する濡れ性が乏しい。従って、上記ヒータ6により加熱される事で溶融した樹脂が上記両加熱面7、7に付着する事はない。尚、このヒータ6の他側面(図2、3の上面)中央部には、上記バッフル体3aの内側にがたつきなく挿入自在な凸部32を設けている。これにより、このバッフル体3aと上記ヒータ6とを組み合わせた状態で、上記加熱面7に対し上記フランジ部5の片側面の位置決めを図っている。
上述の加熱溶融作業を行なうべく、図4に示す様に、ヒータ6と、バッフル体3aを一方に押圧する押圧装置8とを組み合わせた融着機9を、タンク本体1aのマンホール部10から、このタンク本体1a内に進入させる。尚、後述する移動装置を使用する場合には、上記マンホール部10からこの移動装置と上記融着機9とを挿入し、上記タンク本体1a内にこれら移動装置及び融着機9を設置する。
本例の場合、上記加熱溶融作業は、図5に示す様に、上記タンク本体1aを横にした状態、即ち、図1の上下方向を水平方向とした状態で行なう。上記図5では、大きさの異なる2種類の大きさのタンク本体1aを支持した場合を、重ね合わせた状態で示している。この図5に示すタンク本体1aの支持装置11は、所定方向(図示の例では、図5の表裏方向)に移動可能な架台12と、この架台12の複数個所に設けたガイドローラ13a、13bと、これら各ガイドローラ13a、13bに掛け渡された無端ベルト14とを備える。上記架台12の下端面の複数個所には、車輪15、15を設けており、この架台12を、上記所定方向に移動可能に支持している。
又、上記各ガイドローラ13a、13bのうちの上記架台12の幅方向(図5の左右方向)両端部に設けたガイドローラ13a、13aは、この架台12の鉛直方向(図5の上下方向)上方にこの架台12から離れた位置に配置している。これら各ガイドローラ13a、13aは、この架台12上に上記タンク本体1aを設置した状態で、このタンク本体1aの下端縁よりも上方に位置する。一方、上記架台12の幅方向中央寄り部分に設けたガイドローラ13b、13bは、この架台12上に近接した状態で配置している。そして、この様に配置された各ガイドローラ13a、13bに、図5に鎖線で示す様に、上記無端ベルト14を掛け渡している。
上述の様に、各ガイドローラ13a、13bに掛け渡された無端ベルト14の中間部には、上記タンク本体1aを載置している。従って、この無端ベルト14を動かす(走行させる)事により、このタンク本体1aが回転する。又、この無端ベルト14の一部は、テンションプーリ16により押圧されている。このテンションプーリ16は、この無端ベルト14上に載置するタンク本体1aの大きさや重量等に応じて、この無端ベルト14に付与する張力を適切に調整する。尚、この様な無端ベルト14による支持構造は、タンク本体1aの長さ方向(図5の表裏方向)に関して、複数個所(例えば、タンク本体1aの中央部と両端寄り部分との3個所)に設ける。又、これら各支持構造を配置する位置は、上記長さ方向に関してバッフル体3a、3aを固定する部分から外れた位置とする事が好ましい。
上記無端ベルト14を走行させて、上記タンク本体1aを回転させ、バッフル体3aを固定する部分が図5の下側に位置した状態で、上記無端ベルト14の走行を停止させる。この際、上記架台12の中間部上面で、上記タンク本体1aの長さ方向に関して上記無端ベルト14を掛け渡した位置から外れた部分に設けた、回転停止用吸着パッド17を、上記タンク本体1aの外周面の一部に吸着させる。これにより、このタンク本体1aが回転不能となる。
この状態で、上記タンク本体1a内の所定位置に前記融着機9を配置する。この融着機9は、図5に示す様に、バッフル体3a及びヒータ6を図5の下側に向けた状態で配置する。この為に、上記融着機9のこれらバッフル体3a及びヒータ6の周囲の複数個所(例えば4個所)に、上記タンク本体1aの内周面に向けて突出する固定用吸着パッド18、18を設けている。そして、これら各固定用吸着パッド18、18を上記タンク本体1aの内周面に吸着させる事により、このタンク本体1aの内周面の所定個所に、上記融着機9を固定する。
上記融着機9は、図2〜4に示す様に、バッフル体3aをホルダ19により保持している。即ち、このホルダ19は、図示しないコンプレッサに接続した真空吸着盤20を固定している。この真空吸着盤20の形状は、上記バッフル体3aとほぼ相似形として、これら真空吸着盤20とバッフル体3aとを密着可能としている。そして、この真空吸着盤20により上記バッフル体3aを吸着する事により、このバッフル体3aを保持している。又、上記ホルダ19は、前記押圧装置8により図5の上下方向に移動可能に支持されている。この押圧装置8は、種々のものを利用できるが、本例の場合、エアシリンダ21とピストンとピストンロッド22とを備え、このエアシリンダ21内に圧縮空気を送り込む事により、このピストンロッド22をこのエアシリンダ21内から押し出し、このピストンロッド22の先端部に配置された上記ホルダ19を押圧する構造としている。
上述の様な融着機9により、バッフル体3aをタンク本体1a内の所定位置に固定する場合には、前記ヒータ6に通電しつつ両加熱面7、7に互いに融着すべき接合面、即ち、フランジ部5の片側面及びタンク本体1aの内周面の一部を押し付け、これら両接合面を200〜250℃程度にまで加熱して溶融させる。この押し付け作業は、前記押圧装置8により行なう。即ち、エアシリンダ21内に圧縮空気を送り込んでピストンロッド22を押し出す事により、このピストンロッド22の先端部に配置された上記ホルダ19を押圧する。このホルダ19には、前記真空吸着盤20により上記バッフル体3aが固定されており、このバッフル体3aと上記タンク本体1aの内周面との間には上記ヒータ6が配置されている。従って、上記ホルダ19を押圧する事により、上記バッフル体3aのフランジ部5の片側面が上記ヒータ6の一方の加熱面7に押し付けられると共に、このヒータ6の他方の加熱面7が上記タンク本体1aの内周面の一部に押し付けられる。これにより、上記両接合面が溶融する。
上述の様に両接合面を溶融させたならば、上記エアシリンダ21内の空気を抜き上記ピストンロッド22を引く事により、上記融着機9を上記タンク本体1aの内周面から離す。そして、上記ヒータ6を上記各接合面同士の間から取り除く。尚、このヒータ6を取り除く場合には、タンク本体1aの円周方向(図2、5の左右方向)にこのヒータ6を移動させる事により行なう。本例の場合、上記バッフル体3aは、タンク本体1aの長さ方向(図2、5の表裏方向)に長く、このタンク本体1aの内周面の円周方向に短い形状を有する。従って、上記バッフル体3aの寸法が短い方向である、上記タンク本体1aの円周方向に上記ヒータ6を移動させて、このヒータ6を、上記両接合面同士の間から引き抜く方が作業性が良い。
上記ヒータ6を上記両接合面同士の間から引き抜いた後、直ちにこれら両接合面同士を押し付ける。この際、前記ホルダ19を前記押圧装置8により、上記タンク本体1aの内周面に向けて押し付ける。即ち、上記エアシリンダ21内に再度圧縮空気を送り込んでピストンロッド22を押し出し、このピストンロッド22の先端部に配置された上記ホルダ19を押圧する。そして、このホルダ19に前記真空吸着盤20を介して固定された上記バッフル体3aを、上記タンク本体1aの内周面の一部に押し付ける。尚、このバッフル体3aをこのタンク本体1aの内周面の一部に押し付ける力は、例えば、1〜2kg/cm2程度とする。
尚、本例の場合、上記タンク本体1aの外周面で、上記バッフル体3aを固定する部分と整合する位置には、前述した様に、回転停止用吸着パッド17(図5)を配置している。従って、上記押圧装置8により上記バッフル体3aを上記タンク本体1aの内周面の一部に押し付けた状態で、このタンク本体1aの一部は、このバッフル体3aと上記回転停止用パッド17により挟持された状態となる。この為、このバッフル体3aを押し付けているにも拘らず、上記タンク本体1aの一部が弾性変形する事を防止して、これらバッフル体3aとタンク本体1aの一部との接合を確実に行なえる。
上述の様にして、加熱溶融した上記各接合面同士を突き合わせて上記押圧装置8により押圧した状態で、これら各接合面を冷却固化させれば、上記バッフル体3aが上記タンク本体1aの内周面の一部に、融着により接合固定される。この様に、タンク本体1aの内周面の1個所にバッフル体3aを固定したならば、融着機9に新たなバッフル体3aを装着し、この融着機9の上記タンク本体1aに対する位置を変えて、上述の作業を繰り返す。尚、本例の場合、タンク本体1aを支持する支持装置11を前述の様に構成しているので、前記無端ベルト14を走行させる事により、上記タンク本体1aを回転させる事ができ、上記融着機9のこのタンク本体1aに対する位置を容易に変える事ができる。
尚、タンク本体1aの設置方向は、上述した様な水平方向に限らず、鉛直方向であっても良い。この様な設置方向は、タンク自体の大きさや作業スペース等を考慮して適切な方向を選択する。タンク本体1aを鉛直方向に設置する場合には、融着機9をこのタンク本体1a内に進入させる為に、図6に示す様な移動装置23を使用する事もできる。この移動装置23は、軸方向に伸縮自在な1対の支持棒24、24と、これら両支持棒24、24の両端部同士をそれぞれ掛け渡す1対の横棒25、25と、これら両横棒25、25のうちの一方の横棒25に支持された回転ドラム26と、上記移動装置23を上記タンク本体1a内に固定する為の複数の吸着パッド27、27とを備える。
上記タンク本体1a内に上記移動装置23を配置する為に、上記各吸着パッド27、27を、上記両支持棒24、24及び上記両横棒25、25のうち、これら各棒24、25同士の接合部を含む何れかの部分に設けている。そして、上記移動装置23を上記タンク本体1a内に配置した状態で、上記両支持棒24、24を伸縮させて、このタンク本体1aの長さに見合う様に、上記移動装置23の高さを調整する。又、このタンク本体1aの底板部28(図1)側に存在する横棒25に設けた吸着パッド27を、この底板部28に吸着させる。又、その他の部分に設けた各吸着パッド27、27を、上記タンク本体1aの側壁部29(図1)の内周面に吸着させる。これにより、上記移動装置23をこのタンク本体1a内に固定する。
上述の様に移動装置23をタンク本体1a内に固定した状態で、融着機9をこのタンク本体1aの所定位置に配置する。即ち、上記移動装置23の回転ドラム26に巻き付けたロープ30の先端部に上記融着機9を固定する。そして、この回転ドラム26を回転させる事により、この融着機9の鉛直方向の位置を調整する。この融着機9の位置が定まったならば、この融着機9に設けた固定用吸着パッド18、18を上記タンク本体1aの側壁部29の内周面の一部に吸着させる。そして、前述のタンク本体1aを水平方向に配置した場合と同様に、バッフル体3a(図1〜5参照)をこのタンク本体1aの所定位置に融着させる。
尚、上述の移動装置の変形例として、1対の横棒にそれぞれ回転ドラムを設置し、これら両回転ドラムにロープを掛け渡して、このロープの中間部に融着機を吊り下げる事もできる。この様な変形例の構造によれば、タンク本体を水平方向に設置した場合に、このタンク本体内にこの変形例の構造を水平方向に設置すれば、上記融着機を水平方向に移動させる事ができる。即ち、上記ロープが水平方向に配設される為、上記両回転ドラムのうちの一方の回転ドラムを回転させる事により、上記ロープを水平方向に移動させ、このロープの中間部に吊り下げた上記融着機をこのロープと共に水平方向に移動させる。そして、所定位置で、上記一方の回転ドラムの回転を停止すれば、上記融着機を所定位置に配置できる。
或は、1対の横棒にレールを掛け渡し、このレール上に、上記融着機を移動可能に設置する事も可能である。又、モータ等の動力によりこのレール或は上記ロープに沿って、上記融着機を移動可能とすれば、例えば、外部からの操作により、この融着機を移動させる事ができる。又、次の様な構成を加えれば、作業員がタンク本体内に入らなくても、バッフル体のこのタンク本体への融着作業を、外部からの操作のみにより可能となる。即ち、融着機に設けた固定用吸着パッドを外部からの操作により、タンク本体の内周面の所定位置に吸着自在とする。又、押圧装置に就いても外部からの操作により作動可能とする。更に、ヒータがタンク本体の内周面と接触しない様に、外部からの操作によりスライド可能とする。この様な構造は、タンク本体を鉛直方向と水平方向との何れの方向に設置する場合にも適用可能である。
上述の様に構成される本例の構造によれば、金型の耐久寿命を確保でき、設計変更に対応し易い。又、バッフル体3a、3aの強度を十分に確保できる。
即ち、本例の場合、上記各バッフル体3a、3aと前記タンク本体1aとを別々に成形する為、金型にこれら各バッフル体3a、3aを成形する為の開口部や割型を設ける必要がない。この為、金型の耐久性を十分に確保できる。又、上記各バッフル体3a、3aの位置を自由に変更できる為、設計変更に対応し易い。例えば、攪拌する流体の種類に応じて、上記各バッフル体3a、3aの位置を変える事を容易に行なえる。この為、攪拌効率の高いバッフル付き合成樹脂製タンク4を、安価に得られる。
又、上記各バッフル体3a、3aと上記タンク本体1aとを別々に成形する為、合成樹脂の一部に特に容積が嵩む部分が生じる事がない。この為、成形時に生じる引け等の成形歪みを抑えて、製品の外観を良好にできる。又、上記各バッフル体3a、3a及びタンク本体1aを成形する為の金型の形状を単純化して、成形装置のコストを抑え、この成形装置により得られるバッフル付き合成樹脂製タンク4の低コスト化を図れる。
又、上記タンク本体1aと上記各バッフル体3a、3aとを別々に成形している為、回転成形時にこれら各バッフル体3a、3aの先端部の肉厚が小さくなる事はない。この為、この先端部の強度を十分に確保できる。この為、攪拌時に上記各バッフル体3a、3aが損傷し易くなる事を防止できる。
又、本例の場合、上記各バッフル体3a、3aと上記タンク本体1aとを融着により直接(溶剤等を介さずに)結合固定しているので、この結合部の強度を確保し易い。即ち、上記各バッフル体3a、3aと上記タンク本体1aとを別々に成形してから組み付ける構造として、前述した様に、これら両部材3a、1a同士を溶接により行なう事が考えられる。但し、溶接によりこれら両部材3a、1a同士を結合した場合、この結合部の強度を確保しにくい。これに対して本例の場合、同じ材質により形成した上記各バッフル体3a、3aと上記タンク本体1aとを、結合強度を確保し易い融着により結合している為、これら両部材3a、1a同士の結合強度を高くでき、攪拌時に上記各バッフル体3a、3aが、上記タンク本体1aから分離する等して破損する事を防止できる。
又、上述の様な融着作業を行なう為に、前述の移動装置23を使用すれば、作業がしにくいタンク本体1a内での、上記各バッフル体3a、3aの固定作業を容易に行なえる。即ち、上記移動装置23をタンク本体1a内に固定する事により、このタンク本体1a内で、重量が嵩む融着機9の移動を容易に行なえる。この為、この融着機9のこのタンク本体1aの内周面に対する位置決めを容易に行なえる。更に、前述の支持装置11を使用すれば、タンク本体1aを回転自在に支持できる為、やはり、上記融着機9のこのタンク本体1aの内周面に対する位置決めを容易に行なえる。この結果、上記各バッフル体3a、3aの融着作業を容易に行なえる。
本発明の対象となるバッフル付き合成樹脂製タンクを、一部を切断して示す斜視図。 バッフルとタンク本体との接合部の構造を、各部材を分離して示す断面図。 図2のA−A断面図。 融着機の斜視図。 本発明の実施の形態の1例に使用される装置を、大きさの異なる2種類のタンク本体を重ねて表すと共に、一部を切断して示す正面図。 本発明の実施の形態の別例に使用する移動装置を模式的に示す斜視図。 バッフル付き合成樹脂製タンクの従来構造の第1例を示す側面図。 同じく従来構造の第2例を、一部を切断して示す側面図。 図8の上方から見た図。
符号の説明
1、1a タンク本体
2 側壁
3、3a バッフル体
4 バッフル体付き合成樹脂製タンク
5 フランジ部
6 ヒータ
7 加熱面
8 押圧装置
9 融着機
10 マンホール部
11 支持装置
12 架台
13a、13b ガイドローラ
14 無端ベルト
15 車輪
16 テンションプーリ
17 回転停止用吸着パッド
18 固定用吸着パッド
19 ホルダ
20 真空吸着盤
21 エアシリンダ
22 ピストンロッド
23 移動装置
24 支持棒
25 横棒
26 回転ドラム
27 吸着パッド
28 底板部
29 側壁部
30 ロープ
31 回転攪拌機
32 凸部

Claims (2)

  1. 内周面に、この内周面から径方向内方に突出するバッフル体を設けた、バッフル体付き合成樹脂製タンクの製造方法であって、このバッフル体を備えない合成樹脂製のタンク本体を成形すると共に、合成樹脂製でこのタンク本体と別体のバッフル体を成形した後、これらタンク本体の内周面の一部とバッフル体の一部表面とを加熱溶融してから、このバッフル体の一部表面を上記タンク本体の内周面の一部に押し付けて、このバッフル体をこのタンク本体に融着する、バッフル体付き合成樹脂製タンクの製造方法。
  2. バッフル体をタンク本体の内周面の一部に融着する為の融着機と、この融着機を移動可能に支持する移動装置とを備え、この融着機は、上記バッフル体を上記タンク本体の内周面に押し付ける為の押圧装置と、このバッフル体の一部表面とこのタンク本体の内周面の一部を加熱溶融する為のヒータとを備えるものであり、上記移動装置は、このタンク本体の内側に配置され、上記融着機をこのタンク本体の内周面に沿って移動可能に支持するものであり、上記移動装置によって上記融着機を上記タンク本体の内周面の所定位置に配置し、上記ヒータを、上記バッフル体の一部表面と上記タンク本体の内周面の一部とに当接させ、これら各面を加熱溶融させた後、上記ヒータをこれら各面の間から取り外し、上記押圧装置により、上記バッフル体を上記タンク本体の内周面の一部に押し付けて、このバッフル体をこのタンク本体の内周面の一部に融着するバッフル体付き合成樹脂製タンクの製造装置。
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