JP2008238378A - 眼鏡レンズ加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 上下幅の狭いレンズを加工する場合でも、軸ずれを低減する。
【解決手段】 カップが付けられたレンズをチャック軸で保持し粗加工後、玉型に基づき仕上げ加工する加工装置で、玉型から食み出す大径カップが付けられたレンズを粗加工後、小径カップに替える加工モードの設定手段と、
該加工モードが設定されたとき、玉型に対し所定の加工代分大きくした第1軌跡と、カップの取付け中心位置から大径カップより大きな動径長で、且つ小径カップに替えたときにも軸ずれが抑えられる距離に設定された第2軌跡と、に基づき粗加工軌跡データを演算する演算手段と、
前記軌跡データに基づき大径カップが付けられたレンズを粗加工後に加工を中断し、次に小径カップに替えられたレンズを玉型に基づき仕上げ加工又は前記第1軌跡より外側の残りの領域を粗加工した後に玉型に基づき仕上げ加工する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、眼鏡レンズの周縁を加工する眼鏡レンズ加工装置に関する。
眼鏡レンズの周縁加工においては、眼鏡レンズ加工装置が持つ2つのレンズチャック軸により保持された眼鏡レンズの周縁が粗砥石により粗加工された後、仕上げ砥石等により仕上げ加工される(特許文献1参照)。2つのレンズチャック軸にレンズを保持させる際には、加工治具であるカップを軸打ち器(ブロッカー)を使用してレンズの表面に固定した後、カップの基部を一方のレンズチャック軸が持つカップホルダに装着し、もう一方のレンズチャック軸が持つレンズ押えによりレンズを保持させる。
加工中のレンズには砥石からの反力、回転力を受けて荷重がかかる。このため、目標レンズ形状である玉型の大きなレンズの加工においては、チャッキングによる保持力をなるべく確保できるように、取付け面積の大きな大径カップが用いられる。
近年、眼鏡枠のデザインは多様化してきており、上下幅が狭いレンズの加工が増加してきている。上下幅が狭い玉型のレンズの加工に際して、通常の大径カップでは加工具と干渉してしまう場合は、レンズへの取付け面の上下サイズを小さくした小径カップが用いられる(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−333684号公報 特開平10−249692号公報
しかし、小径カップは大径カップよりチャッキング時の保持力が弱く、特に径の大きな未加工のレンズ周縁を加工する粗加工時には、レンズチャック軸に掛かる回転モーメント荷重も大きくなるため、軸ずれが発生しやすい。さらに、水や油などが付着しにくい撥水物質がコーティングされたレンズでは、その問題がさらに顕著となる。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、上下幅の狭いレンズの周縁を加工する場合であっても、軸ずれの発生を低減できる眼鏡レンズ加工装置を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) レンズ固定用カップが取り付けられた眼鏡レンズをレンズチャック軸にて保持し、粗加工具によりレンズ周縁を粗加工した後、粗加工されたレンズ周縁を玉型データに基づいて仕上げ加工具により仕上げ加工する眼鏡レンズ加工装置において、
玉型から食み出す大径カップが取り付けられたレンズの周縁を粗加工した後、玉型内に納まる径を持つ小径カップに替えてレンズの周縁を加工するカップ変更加工モードを設定する加工モード設定手段と、
レンズ周縁加工を開始するための加工スタート信号を入力するスタート信号入力手段と、
前記カップ変更加工モードが設定されたときに、玉型データに対して所定の仕上げ加工代分大きくした第1軌跡と、玉型に対するカップの取付け中心位置から大径カップより大きな動径長で、且つ小径カップに替えたときにも軸ずれの発生が抑えられる距離の範囲内に設定された第2軌跡と、に基づいて粗加工軌跡データを演算する粗加工軌跡データ演算手段と、
加工スタート信号により前記粗加工軌跡データに基づいて大径カップが取り付けられたレンズの周縁を粗加工具により粗加工した後に一旦加工を中断し、再び加工スタート信号が入力されたときには、小径カップに替えられたレンズの周縁を玉型データに基づいて仕上げ加工具により仕上げ加工するか又は前記第1軌跡より外側の残りの領域を粗加工具により粗加工した後に玉型データに基づいて仕上げ加工具により仕上げ加工する加工制御手段と、を備えることを特徴とする。
(2) (1)の眼鏡レンズ加工装置において、前記粗加工軌跡データ演算手段は、前記第1軌跡と第2軌跡とを合成した合成軌跡を求め、この合成軌跡に対して粗加工具が接するときの最小の軌跡に基づいて粗加工軌跡データを演算することを特徴とする。
(3) (1)又は(2)の眼鏡レンズ加工装置において、前記第2軌跡は大径カップの動径長に対して所定距離分だけ大きくした動径長の軌跡として設定されていることを特徴とする。
(4) (1)又は(2)の眼鏡レンズ加工装置において、前記第2軌跡は大径カップより大きな動径長で且つカップの取付け中心位置を基準に動径長25mm以下の一定距離又は任意の形状で設定されていることを特徴とする。
本発明の装置によれば、上下幅の狭いレンズの周縁を加工する場合であっても、軸ずれの発生を低減できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る眼鏡レンズ周縁加工装置の加工部の概略構成図である。
加工装置本体1のベース170上にはキャリッジ部100が搭載され、キャリッジ101が持つレンズチャック軸(レンズ回転軸)102L,102Rに挟持された被加工レンズLEの周縁は、砥石スピンドル161aに取り付けられた砥石群162に圧接されて加工される。砥石群162は、プラスチック用粗砥石162a(粗加工具)、ヤゲン形成用の溝及び平坦加工面を持つ仕上げ用砥石162b(仕上げ加工具)及び鏡面仕上げ用砥石162c(鏡面仕上げ加工具)、ガラス用粗砥石162d(粗加工具)から構成される。砥石スピンドル(砥石回転軸)161aは、モータ160により回転される。
キャリッジ101の左腕101Lにレンズチャック軸102Lが、右腕101Rにレンズチャック軸102Rが、それぞれ回転可能に同軸に保持されている。レンズチャック軸102Rは、右腕101Rに取り付けられたモータ110によりレンズチャック軸102L側に移動され、レンズLEが2つのレンズチャック軸102R,102Lにより保持される。また、2つのレンズチャック軸102R,102Lは、左腕101Lに取り付けられたモータ120により、ギヤ等の回転伝達機構を介して同期して回転される。
キャリッジ101は、レンズチャック軸102R,102L及び砥石スピンドル161aと平行に延びるシャフト103,104に沿って移動可能なX軸移動支基140に搭載されている。支基140の後部には、シャフト103と平行に延びる図示なきボールネジが取り付けられており、ボールネジはX軸移動用モータ145の回転軸に取り付けられている。モータ145の回転により、支基140と共にキャリッジ101がX軸方向に直線移動される。
また、支基140には、Y軸方向(レンズチャック軸102R,102Lと砥石スピンドル161aの軸間距離が変動される方向)に延びるシャフト156,157が固定されている。キャリッジ101はシャフト156,157に沿ってY軸方向に移動可能に支基140に搭載されている。支基140にはY軸移動用モータ150が固定されている。モータ150の回転はY軸方向に延びるボールネジ155に伝達され、ボールネジ155の回転によりキャリッジ101はY軸方向に移動される。
図1において、装置本体の手前側に面取り機構部200が配置されている。面取り機構部200は、周知のものが使用されるため、説明は省略する(例えば、特開2006−239782号公報を参照)。
図1において、キャリッジ101の上方には、レンズコバ位置測定部(レンズ面位置測定部)300F、300Rが設けられている。図2はレンズ前面のレンズコバ位置を測定する測定部300Fの概略構成図である。図1のベース170上に固設された支基ブロック300aに取付支基301Fが固定され、取付支基301Fに固定されたレール302F上をスライダー303Fが摺動可能に取付けられている。スライダー303Fにはスライドベース310Fが固定され、スライドベース310Fには測定子アーム304Fが固定されている。測定子アーム304Fの先端部にL型のハンド305Fが固定され、ハンド305の先端に測定子306Fが固定されている。測定子306FはレンズLEの前側屈折面に接触される。
スライドベース310Fの下端部にはラック311Fが固定されている。ラック311Fは取付支基301F側に固定されたエンコーダ313Fのピニオン312Fと噛み合っている。また、モータ316Fの回転は、ギヤ315F、アイドルギヤ314F、ピニオン312Fを介してラック311Fに伝えられ、スライドベース310FがX軸方向に移動される。レンズコバ位置測定中、モータ316Fは常に一定の力で測定子306FをレンズLEに押し当てている。エンコーダ313Fはスライドベース310FのX軸方向の移動位置を検知する。この移動位置の情報、レンズチャック軸102L,102Rの回転角度の情報、Y軸方向の移動情報により、レンズLEの前面のコバ位置(レンズ前面位置も含む)が測定される。
レンズLEの後面のコバ位置を測定する測定部300Rの構成は、測定部300Fと左右対称であるので、図2に図示した測定部300Fの各構成要素に付した符号末尾の「F」を「R」に付け替え、その説明は省略する。
レンズコバ位置の測定は、測定子306Fがレンズ前面に当接され、測定子306Rがレンズ後面に当接される。この状態で玉型データに基づいてキャリッジ101がY軸方向に移動され、レンズLEが回転されることにより、レンズ周縁加工のためのレンズ前面及びレンズ後面のコバ位置が同時に測定される。
図1において、キャリッジ部100の後方には、穴加工・溝掘り機構部400が配置されている。以上、キャリッジ部100、レンズコバ位置測定部300F,300R、穴加工・溝掘り機構部400の構成は、基本的に特開2003−145328号公報に記載されたものを使用できるので、詳細は省略する。
図3は、眼鏡レンズ周縁加工装置の制御ブロック図である。制御部50に眼鏡枠形状測定部2(特開平4−93164号公報等に記載したものを使用できる)、タッチパネル式の表示手段及び入力手段としてのディスプレイ5、スイッチ部7、メモリ51、音発生手段55、キャリッジ部100、面取り機構部200、レンズコバ位置測定部300F,300R、穴加工・溝掘り機構部400等が接続されている。装置への入力信号は、ディスプレイ5の表示に対して、タッチペン(又は指)の接触により入力することができる。制御部50はディスプレイ5が持つタッチパネル機能により入力信号を受け、ディスプレイ5の図形及び情報の表示を制御する。スイッチ部7には、レンズ周縁加工を開始するための加工スタート信号を入力するスタートスイッチ7aが設けられている。
次に、レンズLEをレンズチャック軸(レンズ回転軸)102L,102Rに保持させる構成を説明する。図4は、レンズチャック軸102L、102RによりレンズLEを保持するカップホルダ、レンズ押えの構成を示す図である。図4(a)は、図6に示す大径カップ730又は後述する大径カップ630を使用する場合のカップホルダ、レンズ押えを示す図である。レンズチャック軸102Lの先端にはカップホルダ600がセットビスにより着脱自在に取り付けられており、レンズチャック軸102Rの先端にはレンズ押え610がセットビスにより着脱自在に取り付けられている。また、レンズLEの前面には、両面粘着テープ620を介して大径カップ630が固定されている。なお、レンズチャック軸102Lへのカップホルダ600の取付け構造、及びレンズチャック軸102Rに対するレンズ押え610の取付け構造は周知であるので、その説明は省略する。
図4(b)は、後述する小径カップ640を使用するときのカップホルダ700及びレンズ押え710を示す図である。カップホルダ700は、カップホルダ600に代えてレンズチャック軸102Lにセットビスにより着脱自在に取り付けられる。レンズ押え710も、レンズ押え610に代えてレンズチャック軸102Rにセットビスにより着脱自在に取り付けられる。カップホルダ700及びレンズ押え710は、図4(a)のカップホルダ600及びレンズ押え610より小径であり、それぞれ小径カップ640外径(図5に示す鍔部642の周縁)に略一致するサイズに形成されている。このため、上下幅のサイズが狭いレンズを加工する場合も、小径カップ640の最小サイズ付近まで砥石との加工干渉を起すことなく加工が行える。
カップ630の構成について、図5を用いて説明する。カップ630は、上下幅の狭いレンズの加工時に使用する小径カップ640と、これに被せられるサポーター650との二重構造で構成され、小径カップ640とサポーター650の組み合わせにより一体化されたときに大径のカップとして用いられる。図5(a)は、小径カップ640とサポーター650とを一体化した状態を示す図であり、図5(b)は小径カップ640とサポーター650とを分離した状態を示す図である。図5(c)は、サポーター650を底面の方向から見た図である。
小径カップ640は、レンズチャック軸102Lに取り付けられたカップホルダ600の挿入穴601に挿入される基部644と、基部644の下部(レンズの固定側)の周りに広がった小径の鍔部642と、が一体的に形成されている。鍔部642の下面がレンズに対する固定面とされる。基部644には、キー溝644aが形成されている。このキー溝644aを、挿入穴601に形成されたキー601aに嵌合させることにより、レンズLEの軸角度(乱視軸角度)を一定の関係にしてレンズLEをレンズチャック軸102Lに取り付けることができる。小径カップ用のカップホルダ700の挿入穴701及びキー701aは、挿入穴601及びキー601aと同サイズで形成されており、小径カップ640を単独で用いる場合も、同様にレンズLEをレンズチャック軸102Lに取り付けることができる。
小径カップ640の鍔部642は楕円形状とされ、レンズLEに対する鍔部642の固定面は上下幅の狭いレンズに極力対応できるように、鍔部642の短軸Sd642は15mm以下であり、基部644の径(ここでは11mm)より大きくされている。本実施形態では短軸Sd642は13.5mmである。鍔部642の長軸Ld642も、短軸Sd642と同寸法でもよいが、小径カップ用のカップホルダ700に取り付けた際の保持力を確保するために、本実施形態ではそれよりも長い18mmとされている。鍔部642の上部には、カップホルダ700の挿入穴701に基部644を挿入したとき、カップホルダ700の先端側に形成された凹凸部703aに噛み合う凹凸部642aが形成されている。
サポーター650の鍔部656は楕円形状であり、その中央には開口654が形成されている。開口654の内径d654は小径カップ640の基部644の外径d644と略一致(約11mm)し、開口654に基部644が挿入される。サポーター650の底部には、小径カップ640の鍔部642側の凹凸部642aに対応して噛み合う凹凸形状を持ち、鍔部642が一定の関係で嵌合される嵌合穴652が形成されている。嵌合穴652の長軸Ld652は鍔部642の長軸Ld642と略同一であり、短軸Sd652は鍔部642の短軸Sd642と略同一となっている。小径カップ640の上から開口654を通してサポーター650を被せ、嵌合穴652に鍔部642を嵌合させることにより、小径カップ640に対してサポーター650を一定の関係で一体化できる。また、嵌合穴652の深さは、小径カップ640を嵌合させたときに、サポーター650の底面と小径カップ640の底面とが、略同一高さとなるように形成されている。これにより、サポーター650と小径カップ640とを一体化した大径カップ630としてレンズLEの表面に取り付けることができ、サポーター650のみを取り外したときには、レンズLEの表面に固定された小径カップ640を残すことができる。
また、鍔部656の上面における開口654の周辺には、凹凸部656aが形成されている。基部644がカップホルダ600の挿入穴601に挿入されたとき、カップホルダ600の先端側に形成された凹凸部603aと鍔部656の凹凸部656aとが噛み合って嵌合される。凹凸部656aの外周は、横方向に長軸を有する楕円形状であり、長い側Ld656は20mm、短い側Sd656は17mmである。このLd656及びSd656の寸法は、図6に示す一体型の大径カップ730の凹凸部756aの外周と同じ寸法であり、レンズLEの周縁の粗加工時にも軸ずれが抑えられる寸法とされている。
鍔部656の上面には、凹凸部656aの外周から離れた位置(すなわち、カップホルダ600に装着されたとき、カップホルダ600に干渉しない位置)に2つのフック658が形成されている。この2つのフック658は、カップ630を用いた加工後、サポーター650を取り外すときに、図示を略すカップ剥がし治具で引っ掛けるために使用されるものである。フック658を使用することにより、レンズLEに取り付けられたサポーター650のみを容易に取り外すことができる。
小径カップ640とサポーター650とが一体化されたカップ630は、周知の軸打機(ブロッカー)により、両面粘着テープ620を介してレンズLEの表面に取り付けられる。両面粘着テープ620の外周形状は、サポーター650の周縁と略一致するサイズとされている。また、テープ620の外周とサポーター650の周縁を合わせて貼り付けたとき、小径カップ640の鍔部642の外周に略一致する箇所に切れ目622が設けられている。カップ630が取り付けられたレンズLEからサポーター650のみを取り外すとき、この切れ目622により外側の領域624がサポーター650と共に容易に取り外される。なお、レンズLEがマイナスレンズの場合、中央付近は薄くてもろいため、レンズLEの中央付近へかかる荷重を低減させるために、テープ620の中央には直径5mm程度の孔626が設けられている。
また、レンズLEの表面が撥水コーティング等の処理がされているために滑りやすく、レンズLEの表面に直接に両面粘着テープ620を貼り付けにくい場合、レンズLEの表面にパッチシール627を貼り付けると、テープ620の貼り付けが容易となる。パッチシール627においても、テープ620と同様な周縁形状及び、同様な位置に切れ目628が形成されている。これにより、サポーター650を取り外すとき、切れ目628より外側の領域629がテープ620の領域624及びサポーター650と共に容易に取り外される。
図4(a)において、カップ630を使用するときのカップホルダ600の周縁形状は、サポーター650の鍔部656に形成された凹凸部656aの外周形状に略一致する形状とされている。また、レンズ押え610の周縁形状もカップホルダ600の周縁形状に略一致する形状とされている。レンズ押え610とカップホルダ600の周縁形状が大きく異なると、レンズチャック軸102L、102R方向の剪断応力が発生し、コーティングやレンズLEの割れ等が生じる可能性がある。これを防ぐためにレンズ押え610とカップホルダ600の周縁形状を略一致させることが好ましい。カップホルダ600に装着されるカップ630は、レンズLEへの固定面が小径カップ640より広いため、カップホルダ600及びレンズ押え610を介してレンズチャック軸102L、102Rにより強く保持される。
図6は、従来使用されている一体型の大径カップ730を示す図である。一体型の大径カップ730の形状は、小径カップ640にサポーター650が被せられた状態のカップ630と同一形状である。大径カップ730が持つ鍔部756、凹凸部756a、フック758、基部744及びキー溝744aは、カップ630が持つ鍔部656、凹凸部656a、フック658、基部644及びキー溝644aとそれぞれ同様であるため、説明を略す。
次に、以上のような構成を持つ装置によるレンズ周縁の加工動作を説明する。眼鏡枠形状測定部2により測定された眼鏡枠の玉型データ(rn,θn)(n=1,2,…,N)は、スイッチ部7が持つスイッチを押すことにより入力され、メモリ51に記憶される。rnは動径長、θnは動径角のデータである。玉型データが入力されると、ディスプレイ5の画面500には玉型データに基づいて玉型図形FTが表示される。また、メモリ51には大径カップ630(大径カップ730も同様)の周縁形状及び小径カップ640の周縁形状(外径形状)のデータが予め記憶されている。ディスプレイ5の画面500には、小径カップ640の外径を示すカップ図形CsT及び大径カップ630の外径を示すカップ図形CbTが、玉型図形FTに重ねて表示される。
ボタンキー501を押すとテンキーが現れて(図示は略す)、装用者の瞳孔間距離(PD値)が入力できる状態となる。同様にボタンキー502により眼鏡枠の枠中心間距離(FPD値)を、ボタンキー503により玉型の幾何中心に対する光学中心の高さ等のレイアウトデータを入力できる状態となる。又、ボタンキー504により、レンズの光学中心にカップを取り付ける光心モードか、玉型の幾何中心にカップを取り付ける枠心モードか、を設定できる。光心モードと枠心モードの設定は、玉型に対するカップの取り付け中心(レンズ回転中心)の位置データとなる。上下幅の狭いレンズを加工する場合は、枠心モードを選択する。
また、レンズの材質、フレームの種類、加工モード(ヤゲン加工、平加工、溝掘り加工)、面取り加工の有無、等の加工条件も、ディスプレイ5に表示される所定のボタンキーを操作することにより設定できる。また、玉型(仕上げ加工後のレンズ)の上下幅が大径カップ630の外径よりも小さい場合は、初めに大径カップ630にて粗加工した後、小径カップ640に替えて仕上げ加工するカップ変更加工モードをスイッチ514により設定できる。
なお、カップ変更加工モードを設定すべきか否かについて、制御部50が判定しても良い。制御部50は、玉型データ、玉型に対するカップ中心のレイアウトデータ(枠心モード、光心モードの設定により決定される)及びメモリ51に記憶された大径カップ630の外径データに基づいて、玉型から大径カップ630の外径がはみ出し、加工干渉が生じるか否かを計算する。加工干渉が生じる場合は、その旨がディスプレイ5に表示される。また、ディスプレイ5の画面に表示される玉型図形FTとカップ図形CbTとの位置関係により、操作者がカップ変更加工モードを設定すべきか否かを判断できる。
玉型から大径カップ630の外径が食み出さず、加工干渉が生じない場合の通常の加工動作を簡単に説明する。操作者は、加工に必要なデータの入力ができたら、大径カップ630又は730が取り付けられたレンズLEをレンズチャック軸102Lのカップホルダ600、レンズチャック軸102Rのレンズ押え610によりチャッキングし、スイッチ部7のスタートスイッチ7aを押して装置を動作させる。制御部50は、スタート信号により測定部300F、300Rを作動させ、玉型データに基づいてレンズLEの前面及び後面のコバ位置を測定する。ヤゲン加工モードの場合、例えば同一経線方向のヤゲン頂点とヤゲン底の2箇所でコバ位置測定が行われる。レンズ前面及びレンズ後面のコバ位置が得られると、制御部50は、所定のプログラムに従い、玉型データ及びコバ位置情報に基づいてレンズLEに形成するヤゲン軌跡データを仕上げ加工軌跡として求める。ヤゲン軌跡データは、例えば、コバ厚を所定の比率で分割するようにヤゲン頂点を動径全周に配置する。また、制御部50は、仕上げ加工軌跡に対して所定の仕上げ加工代(例えば、1mm)分だけ動径方向に大きくした軌跡を粗加工軌跡データとして求める。
制御部50は、粗加工軌跡データに基づいてキャリッジ101の移動とレンズLEの回転を制御し、粗砥石162aによりレンズチャック軸102L,102Rに保持されたレンズLEの周縁を粗加工する。続いて、ヤゲン軌跡データに基づいてキャリッジ101の移動を制御し、仕上げ用砥石162bによりレンズLEの周縁をヤゲン仕上げ加工する。
次に、カップ変更加工モードを設定した場合を説明する。未加工のレンズLEの表面には、周知の軸打ち器によりカップ630を固定しておく。操作者は、カップ630が取り付けられたレンズLEをレンズチャック軸102Lのカップホルダ600に装着し、レンズ押え610が取り付けられているレンズチャック軸102Rによりチャッキングし、スイッチ部7のスタートスイッチ7aを押して装置を動作させる。
加工スタート信号が入力されると、制御部50は、粗加工前に未加工のレンズLEの径がレンズの周縁の加工寸法に足りているか否かを確認するために、玉型データに基づいて測定部300F、300Rを作動させ、レンズLEの前面及び後面のコバ位置を測定する。このときの測定軌跡は、大径カップ630に対して測定子306F,306Rの干渉を避けた範囲の玉型データに基づいて測定すれば良く、後述する粗加工軌跡を使用することもできる。大径カップ630に対して測定子306F,306Rの干渉を避けた範囲は、玉型と玉型に対するカップ中心のレイアウトデータ(枠心モード、光心モードの設定により決定される)及びメモリ51に記憶された大径カップ630の外径データに基づいて、制御部50により演算される。また、このときの測定時間を短くするためには、レンズの光学中心から玉型データの最も長い動径長位置を測定すれば足りる。レンズの光学中心に対する玉型データの動径長データは、PD、FPD及び玉型の幾何中心に対する光学中心の高さデータによるレイアウトデータから求められる。なお、玉型の幾何中心とレンズ回転中心とが異なる場合は、玉型データをレンズ回転中心に対して変換した形状データとして使用する。
レンズコバ位置測定によりレンズ径が不足しているときは、ディスプレイ5にその旨の警告メッセージが表示される。レンズ径が足りていれば、続いて制御部50は粗加工軌跡データを演算し、粗加工具により未加工レンズの周縁を粗加工する。
粗加工軌跡データの算出について、図7を用いて説明する。図7(a)において、800は玉型を示し、630Tは大径カップ630の外径(カップ外径)を示す。カップ外径630Tの中心(レンズ回転中心)は、枠心モードの設定により、玉型800の幾何中心FCに一致されている。玉型800が仕上げ加工される軌跡であり、玉型800の動径データ(rn,θn)(n=1,2,…,N)に対して中心FCを基準として動径方向に所定の仕上げ加工代Δdだけ大きくした動径データ(rn+Δd,θn)(n=1,2,…,N)の第1軌跡802を設定する。また、玉型800から食み出して取り付けられたカップ630に対する粗砥石162aの干渉を避けるため、カップ外径630Tの動径データ(Trn,θn)(n=1,2,…,N)に対して中心FCを基準として動径方向に所定距離Δdだけ大きくした動径データ(Trn+Δd,θn)(n=1,2,…,N)の第2軌跡804を設定する。粗加工軌跡は第1軌跡802と第2軌跡804を合成した最外周の合成軌跡とするが、第1軌跡802と第2軌跡804が交わる部分802a,802b,802c,802dを、半径r162の粗砥石162aにより加工しようとすると、その回りの第1軌跡802及び第2軌跡804を超えて干渉してしまう。これを避けるため、図7(b)に示すように、第1軌跡802及び第2軌跡804を合成した最外周の合成軌跡に対して半径r162の粗砥石162が接するように描いた動径データ(Rrn,θn)(n=1,2,…,N)の軌跡810を粗加工軌跡データとして算出する。
制御部50は、演算した粗加工軌跡データに基づいてキャリッジ101の移動とレンズLEの回転を制御し、粗砥石162aによりレンズ周縁を粗加工する。粗加工時、レンズのチャック中心から遠いレンズ周縁には、レンズの回転と粗砥石162aの回転力を受けて比較的大きな回転モーメント荷重が掛かるが、レンズLEは径の大きなカップ630を介してレンズチャック軸102L,102Rに保持されているためにその保持力が確保される。このため、粗砥石162aによる粗加工時の軸ずれが抑えられる。
粗加工が終了すると、制御部50はレンズ周縁加工を一旦中断し、画面500及び音発生手段55により粗加工が終了したことを操作者に知らせる。操作者はスイッチ部7のスイッチを押すことにより、レンズチャック軸102Rが開き、レンズLEはチャッキングの状態から解放される。そして、操作者は、カップ630が取り付けられたレンズLEを取り出し、図示なきカップ剥がし治具を用いて、カップ630からサポーター650、両面粘着テープの外側領域624、及びパッチシールの外側領域629を取り外し、小径カップ640のみがレンズLEに固定された状態に替える。
また、操作者は、レンズチャック軸102Lに装着されているカップホルダ600をカップホルダ700へ、チャック軸102Rに装着されているレンズホルダ610を710へ交換する。その後、小径カップ640に替えられた状態のレンズLEをレンズチャック軸102L、102Rによりチャッキングし、スイッチ部7のスタートスイッチを押して装置を動作させる。
制御部50は、粗加工終了後に再び加工スタート信号が入力されると、レンズ形状測定部300F、300Rを作動させ、玉型データ(図7(a)の玉型800)に基づいて、レンズの前面及び後面のコバ位置を測定する。平加工モードの場合は、玉型データが仕上げ加工軌跡データに変換される。ヤゲン加工モードの場合は、玉型データ及びコバ位置情報に基づいてレンズLEに形成するヤゲン軌跡データが仕上げ加工軌跡として演算される。また、面取りが設定されているときは、レンズの前面及び後面のコバ位置データに基づいて面取り加工軌跡が演算される。
仕上げ加工軌跡が得られると、制御部50は仕上げ加工軌跡に基づいて、小径カップ640に替えられたレンズ周縁の仕上げ加工までを行う。この加工に際しては、大きく2つの方法がある。第1の方法は、図8に示すように、玉型800に対して仕上げ加工代Δdだけ大きくした軌跡802より外側の残り領域820(粗加工軌跡810から第1軌跡802を差し引いた領域)を粗砥石162aにより粗加工した後、残りの仕上げ代分を仕上げ砥石162bにより加工する方法である。制御部50は、軌跡802に基づいてキャリッジ101の移動とレンズLEの回転を制御し、残り領域820を粗砥石162aにより再び加工する。このとき、レンズLEには取付け面積の狭い小径カップ640が取り付けられているが、残り領域820についてはカップ中心(レンズ回転中心)FCからの距離が十分に短く、加工時にレンズに掛かる回転モーメント荷重は小さいため、粗砥石162aによる粗加工でも軸ずれの発生は抑えられる。領域820の加工が終了すると、引き続いて、制御部50は玉型データ等により得られた仕上げ加工軌跡データに基づいてキャリッジ101の移動とレンズLEの回転を制御し、仕上げ用砥石162bによりレンズLEの周縁を仕上げ加工する。
第2の加工方法は、残りの領域820を含めて仕上げ砥石162bにより全て加工する方法である。制御部50は、仕上げ加工軌跡データに基づいてキャリッジ101の移動とレンズLEの回転を制御し、仕上げ用砥石162bによりレンズLEの周縁を仕上げ加工する。仕上げ加工に際しては、砥石回転用のモータ160の負荷電流を検知することにより、この場合、第1の方法に比べて領域820を余分に仕上げ砥石162bにより加工するため、レンズLEの回転数が多くなることに伴って加工時間も多少長くなるが、領域820が多くない場合には、第1の方法の粗加工時間と仕上げ加工時間のトータルでは大きな差が無く加工できる。
なお、領域820の加工量に応じて、第1の方法と第2の方法を選択的に使い分けることも可能である。領域820の加工量は、軌跡810から軌跡802を差し引いた領域と、レンズの前面及び後面のコバ位置測定の結果から求められるレンズ厚とに基づいて概略的に算出できる。
なお、上記の粗加工データの演算は、初めの粗加工により残りの形状をなるべく小さくするための好ましい演算方法であるが、これに限られるものではない。例えば、図9(a)に示すように、第2軌跡804の動径長Rbn(n=1,2,…,N)は、玉型800に対するカップの取付け中心位置FCから大径カップ630の外径630Tの動径長Trn(n=1,2,…,N)より大きな径であり、且つ小径カップ640に替えたときの粗加工又は仕上げ加工においても軸ずれの発生が抑えられる距離RAの範囲内に設定されていれば良い。小径カップ640の短軸Sd642が15mm以下(実施形態では13.5mm)のものを使用時には、距離RAが25mm以下であれば、レンズ周縁加工時にレンズLEに掛かる回転モーメント荷重は小さくなり、軸ずれを抑えることが可能である。ちなみに、距離RAは最大で25mmと説明したが、軸ずれの許容される量を増やしても良い場合、距離RAを広げても良い。また、第2軌跡804は楕円等、任意の形状であっても良い。図9(a)の例では、第2軌跡804の動径長Rbnは、距離RA以下の距離で、且つ大径カップ630が持つ最大半径15mmより大きな径である。図9(a)の動径長Rbnは、中心FCを中心に一定距離16mmで設定されている。粗加工軌跡810は、図9(b)のように、第1軌跡802及び第2軌跡804を合成した最外周の合成軌跡に対して半径r162の粗砥石162が接するように描いた動径長(Rrn,θn)(n=1,2,…,N)の軌跡810として算出される。
また、上記では小径カップ640とサポーター650を持つ2重構造のカップ630を用いた例を説明したが、これに限るものではない。初めは、カップ630の代わりに一体型カップ730を用いて粗加工を行い、次いで一体型カップ730をレンズLEから取り外した後に小径カップ640を軸打ち器により固定し直しても良い。しかし、この場合には、レンズLEへのカップの固定を2度行うことにより、取付け位置精度の低下や、操作者の手間が増加する。これに対して、図5に示したような2重構造のカップ630を用いれば、軸打ち器による小径カップ640のブロッキングのし直しの手間が省け、ブロッキングのし直しによる取付け位置誤差の発生が抑えられ、精度の良いレンズ周縁加工が可能となる。
また、本実施形態ではカップ630用のカップホルダ600及びレンズ押え610から小径カップ640用のカップホルダ700及びレンズ押え710への交換を行ったが、その変容例を図10により説明する。
カップ630を用いる場合は、小径カップ640用のカップホルダ700をベースとして、カップ630に対応した径を持つカップホルダ用サポーター900を装着する。サポーター900は筒構造であり、その内部には、カップホルダ700の先端に形成された凹凸部703aに嵌合される凹凸部901を有する。これにより、カップホルダ700に対してサポーター900が装着された後、カップホルダ700とサポーター900における相互間のずれを低減できる。そして、カップ630が持つ鍔部656の凹凸部656aは、サポーター900の先端側に形成された凹凸部903に嵌合される。これにより、カップホルダ700に装着されたサポーター900は、カップホルダ600と同様の機能を果たすことができる。
また、同様にレンズ押え710に対しても、サポーター900と略同一の周縁形状を有するレンズ押え用サポーター910を装着させることにより、レンズ押え610と同様の機能を果たすことができる。
このように、カップホルダ用サポーター900及びレンズ押え用サポーター910を用いることにより、カップホルダ600,700及びレンズ押え610,710の交換の手間がより軽減される。
以上、加工具として砥石162によるレンズLEの加工における軸ずれの低減について説明したが、カップ変更加工モードの適用範囲は上記に限られるものではない。例えば、加工具としてエンドミルを使用する場合(例えば、特開2006−281367号公報)にも、軸ずれは懸念されるため、カップ変更加工モードは適用可能である。
本発明に掛かる加工装置の加工部の概略構成図である。 レンズコバ位置測定部の概略構成図である。 眼鏡レンズ加工装置の制御ブロック図である。 カップホルダ、レンズ押えの構成を説明する図である。 小径カップ、サポーター等の構成を説明する図である。 一体型の大径カップを説明する図である。 粗加工軌跡データの算出について説明する図である。 仕上げ加工について説明する図である。 粗加工軌跡データ算出の他の例を説明する図である。 カップホルダ及びレンズ押えの変容例を説明する図である。
符号の説明
1 加工装置本体
50 制御部
100 キャリッジ部
102L、102R レンズチャック軸
162 砥石群
300F、300R レンズコバ位置測定部
630 大径カップ
640 小径カップ
650 サポーター
800 玉型
810 粗加工軌跡

Claims (4)

  1. レンズ固定用カップが取り付けられた眼鏡レンズをレンズチャック軸にて保持し、粗加工具によりレンズ周縁を粗加工した後、粗加工されたレンズ周縁を玉型データに基づいて仕上げ加工具により仕上げ加工する眼鏡レンズ加工装置において、
    玉型から食み出す大径カップが取り付けられたレンズの周縁を粗加工した後、玉型内に納まる径を持つ小径カップに替えてレンズの周縁を加工するカップ変更加工モードを設定する加工モード設定手段と、
    レンズ周縁加工を開始するための加工スタート信号を入力するスタート信号入力手段と、
    前記カップ変更加工モードが設定されたときに、玉型データに対して所定の仕上げ加工代分大きくした第1軌跡と、玉型に対するカップの取付け中心位置から大径カップより大きな動径長で、且つ小径カップに替えたときにも軸ずれの発生が抑えられる距離の範囲内に設定された第2軌跡と、に基づいて粗加工軌跡データを演算する粗加工軌跡データ演算手段と、
    加工スタート信号により前記粗加工軌跡データに基づいて大径カップが取り付けられたレンズの周縁を粗加工具により粗加工した後に一旦加工を中断し、再び加工スタート信号が入力されたときには、小径カップに替えられたレンズの周縁を玉型データに基づいて仕上げ加工具により仕上げ加工するか又は前記第1軌跡より外側の残りの領域を粗加工具により粗加工した後に玉型データに基づいて仕上げ加工具により仕上げ加工する加工制御手段と、を備えることを特徴とする眼鏡レンズ加工装置。
  2. 請求項1の眼鏡レンズ加工装置において、前記粗加工軌跡データ演算手段は、前記第1軌跡と第2軌跡とを合成した合成軌跡を求め、この合成軌跡に対して粗加工具が接するときの最小の軌跡に基づいて粗加工軌跡データを演算することを特徴とする眼鏡レンズ加工装置。
  3. 請求項1又は2の眼鏡レンズ加工装置において、前記第2軌跡は大径カップの動径長に対して所定距離分だけ大きくした動径長の軌跡として設定されていることを特徴とする眼鏡レンズ加工装置。
  4. 請求項1又は2の眼鏡レンズ加工装置において、前記第2軌跡は大径カップより大きな動径長で且つカップの取付け中心位置を基準に動径長25mm以下の一定距離又は任意の形状で設定されていることを特徴とする眼鏡レンズ加工装置。
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