JP2008238363A - 研磨装置及び研磨装置の制御方法 - Google Patents

研磨装置及び研磨装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】できる限り研磨時間を短縮しながら光学部品を自動的に研磨できる研磨装置及び研磨装置の制御方法を得る。
【解決手段】研磨しようとする光学部品Lと同一仕様のデータ取得用光学部品をポリシャで研磨して取得した研磨時間と研磨量の相関関係に関するデータと、被研磨面形状の測定値の設計値からの誤差量と、に基づいて、被研磨面の各位置におけるポリシャの滞留時間を演算し、被研磨面の特定位置の滞留時間に関する修正値に基づいて該特定位置の滞留時間を再演算し、再演算結果を反映した各位置における滞留時間情報に基づいてポリシャを自動走査制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、研磨装置及び研磨装置の制御方法に関する。
軸線回りに回転する状態でレンズを支持する回転支持手段と、ポリシャをその軸線回りに回転する状態で支持し、このポリシャをレンズの表面(被研磨面)に当てつけながらレンズの径方向に走査することによりレンズの表面を研磨するポリシャ走査手段と、を備える自動研磨装置は従来から知られている。
この研磨装置を用いた研磨方法の概略は以下の通りである。
まず研磨前のレンズの表面形状(外形形状)を形状測定装置で計測する。次いで、ポリシャによりレンズの表面を予備研磨し、予備研磨前後におけるレンズ表面の形状誤差を算出することにより、予備研磨での単位時間当たりの研磨量に関するデータを取得する。さらに、予備研磨後におけるレンズ表面の形状と理想形状との形状誤差である理想形状誤差を算出する。最後に予備研磨での単位時間当たりの研磨量データと理想形状誤差とに基づいてポリシャの走査速度(レンズ各点における研磨量)を演算し、この演算結果に基づいて仕上げ研磨を行う。
特開2002−233952号公報 特開2004−314220号公報
特許文献1及び特許文献2の発明は自動的に研磨を行うことが可能であるが、予備研磨後のレンズの表面形状と理想形状(設計形状)の間に誤差があると、誤差のある箇所が光学部品のどこの位置であってもその誤差を無くすように研磨してしまうので、研磨作業に必要以上に時間を要していた。
本発明は、できる限り研磨時間を短縮しながら光学部品を自動的に研磨できる研磨装置及び研磨装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明の研磨装置は、光学部品の被研磨面に相対回転しながら接触するポリシャを該被研磨面に沿って走査させる、プログラムされたコンピュータによって制御される研磨装置であって、上記光学部品と同一仕様のデータ取得用光学部品の被研磨面に回転接触する上記ポリシャを走査させることにより、該被研磨面における最も滞留時間が大きい位置の研磨時間と研磨量の相関関係に関するデータを取得する研磨データ取得手段と、該データと、上記光学部品の被研磨面形状の測定値と設計値との誤差量と、に基づいて、該誤差量を無くすための上記光学部品の被研磨面の各位置における上記ポリシャの滞留時間を演算する滞留時間演算手段と、上記被研磨面の特定位置の上記滞留時間に関する修正値を入力する修正値入力手段と、該修正値入力手段によって上記修正値が入力されたときに、該修正値に基づいて該特定位置の滞留時間を再演算する修正値演算手段と、該修正値演算手段による修正が反映された後の上記各位置における滞留時間情報に基づいて上記ポリシャの走査制御を行うポリシャ走査手段と、を備えることを特徴としている。
上記滞留時間演算手段が上記各位置における上記滞留時間と同時に上記各位置における必要研磨量を演算し、さらに、該各位置における上記滞留時間または必要研磨量を表示する表示手段を備えるのが好ましい。
また、上記滞留時間演算手段が上記各位置における上記滞留時間と同時に上記各位置における必要研磨量を演算し、さらに、該各位置における上記必要研磨量に基づいて、上記各位置における必要研磨量をグラフ化した必要研磨量分布グラフに関するデータを生成するグラフデータ生成手段と、該グラフデータ生成手段が生成した上記データに基づいて、上記必要研磨量分布グラフを表示する表示手段と、を備えてもよい。
この場合はさらに、上記修正値入力手段を、上記表示手段に表示された上記必要研磨量分布グラフの特定領域を該表示手段上で選択する領域選択手段とし、選択された上記特定領域に関するデータに基づいて上記修正値を演算する修正値演算手段を備えるのが好ましい。
上記修正値を、例えば、上記光学部品の有効光束が透過しない領域の研磨量をゼロにするものとしてもよい。このようにすれば、光学部品の光学性能に影響を与えることなく研磨時間の短縮化を図ることが可能である。
本発明の研磨装置の制御方法は、光学部品の被研磨面に相対回転しながら接触するポリシャを該被研磨面に沿って走査させる研磨装置のプログラムされたコンピュータによる制御方法であって、研磨データ取得手段が、上記光学部品と同一仕様のデータ取得用光学部品の被研磨面に回転接触する上記ポリシャを走査させることにより、該被研磨面における最も滞留時間が大きい位置の研磨時間と研磨量の相関関係に関するデータを取得するステップ、滞留時間演算手段が、この研磨時間と研磨量の相関関係に関するデータと、上記光学部品の被研磨面形状の測定値と設計値との誤差量と、に基づいて、該誤差量を無くすための上記被研磨面の各位置における上記ポリシャの滞留時間を演算するステップ、修正値入力手段が、上記被研磨面の特定位置の上記滞留時間に関する修正値を入力するステップ、修正値演算手段が、上記修正値入力手段によって入力された上記被研磨面の特定位置の上記滞留時間に関する修正値に基づいて該特定位置の滞留時間を再演算するステップ、及びポリシャ走査手段が、上記修正値演算手段による修正が反映された後の上記各位置における滞留時間情報に基づいて、上記ポリシャの走査制御を行うステップ、を有することを特徴としている。
上記滞留時間演算手段が上記各位置における上記滞留時間と同時に上記各位置における必要研磨量を演算するステップ、及び該各位置における上記滞留時間または必要研磨量を表示手段に表示するステップを有するのが好ましい。
また、上記滞留時間演算手段が上記各位置における上記滞留時間と同時に上記各位置における必要研磨量を演算するステップ、グラフデータ生成手段が、該各位置における上記必要研磨量に基づいて、上記各位置における必要研磨量をグラフ化した必要研磨量分布グラフに関するデータを生成するステップ、及び該グラフデータ生成手段が生成した上記データに基づいて、上記必要研磨量分布グラフを表示手段に表示するステップ、を有するようにしてもよい。
この場合はさらに、上記修正値入力手段である領域選択手段が、上記表示手段に表示された上記必要研磨量分布グラフの特定領域を該表示手段上で選択するステップ、及び修正値演算手段が、選択された上記特定領域に関するデータに基づいて上記修正値を演算するステップを、有するのが好ましい。
本方法においても、上記修正値を、例えば上記光学部品の有効光束が透過しない領域の研磨量をゼロにするものとしてもよい。
本発明によると、研磨しようとする光学部品の被研磨面形状データと、被研磨面の設計形状データと、研磨しようとする光学部品と同一仕様の光学部品であるデータ取得用光学部品の最もポリシャの滞留時間が大きい位置に関するポリシャの研磨時間と研磨量の相関関係に関するデータと、を利用して、研磨装置が光学部品の被研磨面をポリシャを用いて自動的に研磨する。
しかも、所定の修正値を入力することにより、研磨の必要のない箇所(例えばレンズの有効光束が透過しない領域である周辺部)は研磨しないようにすることが可能なので、研磨をより短時間のうちに実現できる。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の研磨装置10は大きな構成要素として、ワーク回転支持装置(ポリシャ走査手段)20、ポリシャ回転支持装置(ポリシャ走査手段)30、パソコン(コンピュータ)40、ディスプレイ50、キーボード60、マウス70及びレンズ形状測定機80を具備している。
まずは図2及び図3を利用してワーク回転支持装置20とポリシャ回転支持装置30の構造を説明する。
ワーク回転支持装置20及びポリシャ回転支持装置30は床面に設置されたベース台Bの上面に支持してある。ベース台Bの上面にはワーク回転支持装置20の構成要素である揺動モータ21が固定してある。揺動モータ21はワーク揺動テーブル22の右端部(左右方向は図2及び図3を基準にする)の下面を揺動モータ21を通る鉛直な揺動軸A回りに揺動可能として支持しており、揺動モータ21の駆動力によってワーク揺動テーブル22は揺動軸A回りに揺動する。ベース台Bの上面の揺動モータ21の左方には円弧ローラ23が設けてある。この円弧ローラ23は揺動軸Aを中心とした円弧形状であり、ワーク揺動テーブル22の左端部を摺動自在に支持している。
ワーク揺動テーブル22の上面には、その長手方向と平行な一対のスライドレール24が固定してあり、一対のスライドレール24がスライドテーブル25をスライド可能に支持している。
スライドテーブル25の上面にはワークスピンドル26が支持してある。このワークスピンドル26はその右端部に、ワークスピンドル26に対してその軸線回りに回転可能であり、かつ被研磨レンズ(光学部品)Lを嵌合保持可能な回転式チャック27を有している(ワークスピンドル26及び回転式チャック27の軸線は水平である)。ワークスピンドル26の左端面には回転式チャック27をその軸線回りに回転駆動するためのワークスピンドルモータ28が固定してある。
ベース台Bの上面の揺動モータ21の右側にはポリシャ回転支持装置30の構成要素であるポリシャ台31が固定してある。ポリシャ台31の上面には、平面視でポリシャ台31の長手方向と直交する方向に延びる一対のスライドレール32が固定してある。さらに一対のスライドレール32がスライドテーブル33をスライド可能に支持しており、このスライドテーブル33の上面にポリシャースピンドル34の下面を固着している。ポリシャースピンドル34はその左端部に、ポリシャースピンドル34に対してその軸線回りに回転可能であり、かつポリシャPの取付軸P1を嵌合保持可能な回転式チャック35を有している。ポリシャースピンドル34の右端面には回転式チャック35を回転駆動するためのポリシャースピンドルモータ36が設けてある。回転式チャック35に保持されるポリシャPは、取付軸P1の先端に設けた球形部を研磨布で包んだ公知のものであり、回転式チャック35に支持するとその軸線はポリシャースピンドル34及び回転式チャック35と同軸をなす(水平になる)。ポリシャ台31の上面には、スライドテーブル33(ポリシャースピンドル34)をスライドレール32に沿ってスライドさせるためのスライドモータ37が固定してある。
なお、ポリシャースピンドル34は常に図示を省略した付勢手段によって回転式チャック27に接近する方向(図2及び図3の左側)に付勢されている。
ワーク回転支持装置20及びポリシャ回転支持装置30は、ワーク回転支持装置20の揺動モータ21とワークスピンドルモータ28、及びポリシャ回転支持装置30のポリシャースピンドルモータ36とスライドモータ37を制御するパソコン40と電気的に接続している。パソコン40はCPU(中央処理装置)41とメモリ42を内蔵しており、かつディスプレイ50、キーボード60及びマウス70と電気的に接続している。メモリ42には、研磨しようとする被研磨レンズLの表面の実際の形状と設計形状との誤差から誤差展開係数を演算する誤差展開用プログラムと、求めた誤差展開係数に基づいて被研磨レンズLの各位置における誤差を無くすことが可能な必要研磨量及びポリシャPの滞留時間(ポリシャPが被研磨面のある特定位置に接触する時間の合計)を同時に演算する自動修正研磨用プラグラムとが予め記憶してある。
パソコン40はさらにレンズ形状測定機80と電気的に接続している。このレンズ形状測定機80は被研磨レンズLの表面形状を測定する公知のものである。
次に研磨装置10を用いた被研磨レンズLの研磨要領について説明する。
まず最初に研磨しようとする被研磨レンズLをレンズ形状測定機80にセットし、レンズ形状測定機80によって被研磨レンズLの表面(被研磨面)L1の形状を測定する。さらに、パソコン40のメモリ42に研磨しようとする被研磨レンズLの表面の設計形状に関するデータを記憶させる。
次に、図2及び図3に示すように形状を測定した被研磨レンズLをワーク回転支持装置20の回転式チャック27に保持させ、さらにポリシャ回転支持装置30の回転式チャック35にポリシャPの取付軸P1を保持させる。次いで、スライドレール24及びスライドテーブル25を利用してワークスピンドル26のスライド位置を調整し、被研磨レンズLの被研磨面L1にポリシャPが接触したら、スライドテーブル25の位置を固定する。上述のようにポリシャースピンドル34は常に付勢手段によって回転式チャック27(被研磨レンズL)に接近する方向に付勢されているので、このように被研磨レンズLとポリシャPをワーク回転支持装置20とポリシャ回転支持装置30にそれぞれセットすると、ポリシャPが被研磨レンズLの被研磨面L1に一定圧力で接触する。
次に、キーボード60またはマウス70を利用して上記自動修正研磨用プラグラムをパソコン40上で起動し、ディスプレイ(表示手段)50の画面上に図4に示す画面を表示する。ディスプレイ50の画面上にはポリシャ選択窓aが表示してあるので、キーボード60またはマウス70によりポリシャ選択窓aから使用するポリシャPを選択する。さらに、図示は省略してあるが、ディスプレイ50には被研磨レンズ選択窓が存在するので、キーボード60またはマウス70を利用して被研磨レンズ選択窓から、研磨しようとするレンズ(被研磨レンズL)を選択する。すると、自動修正研磨用プログラムに予め登録された単一研磨痕形状に関するグラフbがディスプレイ50上に表示される。この単一研磨痕形状に関するグラフbは、研磨しようとする被研磨レンズLと同一仕様(同一材料)のレンズであるデータ取得用レンズ(データ取得用光学部品。図示略)の被研磨面の中心部におけるポリシャPの滞留時間を該被研磨面のその他の部分に比べて長くした(中心部の滞留時間を最も長くした)ときの該中心部に関するポリシャPの滞留時間(研磨時間)と研磨量(研磨深さ及び研磨幅)の相関関係に関する情報を含んでいる(グラフbの横軸はデータ取得用レンズにおける中心からの距離、縦軸が研磨量。この相関関係に関するデータは研磨装置10(研磨データ取得手段)を利用することにより得られる)。
次いで、キーボード60またはマウス70を利用して図4に示したディスプレイ50の画面上の測定データ呼込ボタンcを押す。すると、レンズ形状測定機80がパソコン40のメモリ42に被研磨レンズLの被研磨面L1の測定形状に関するデータを送信する。すると、上記誤差展開用プログラムから指令を受けたCPU41が、この測定形状に関するデータとメモリ42に記憶させておいた被研磨レンズLの被研磨面L1の設計形状に関するデータとを利用して(測定形状と設計形状の誤差量を利用して)誤差展開係数を演算し、この誤差展開係数をメモリ42に記憶する。
この後に、ディスプレイ50の画面上に表示された最適滞留時間分布表示ボタンdを押すと、上記自動修正研磨用プラグラムの指令を受けたパソコン40のCPU(滞留時間演算手段)41が上記誤差展開係数に基づいて、被研磨面L1の各位置における測定形状と設計形状の誤差量を無くすために必要な各位置におけるポリシャPの滞留時間と必要研磨量を同時に演算する。さらにCPU(グラフデータ生成手段)41は、この滞留時間及び必要研磨量に基づいてグラフ用データを生成する。さらにCPU41は、このグラフ用データに基づいて、図4に示す被研磨レンズLの被研磨面L1の各位置における必要研磨量分布を示すグラフe及び滞留時間分布を示すグラフfを生成し、これらのグラフe、fをディスプレイ50の画面上に表示させる。
ここで仮にディスプレイ50の画面上の転送ボタンgをキーボード60またはマウス70を利用して押すと、上記自動修正研磨用プラグラムの指令を受けたパソコン40のCPU41がグラフe及びグラフfが包含する被研磨レンズLの表面の各位置の滞留時間情報に基づいてワーク回転支持装置20の揺動モータ21とワークスピンドルモータ28及びポリシャ回転支持装置30のポリシャースピンドルモータ36とスライドモータ37を自動的に駆動制御する。すると、ワークスピンドルモータ28とポリシャースピンドルモータ36の駆動力により被研磨レンズLとポリシャPがそれぞれの軸線回りに(互いに逆向きに)回転する。さらに、揺動モータ21によってワーク揺動テーブル22及び被研磨レンズLを揺動軸A回りに揺動し、さらに、スライドモータ37の駆動力によってポリシャースピンドル34及びポリシャPがスライドレール32に沿って往復スライドする。すると、被研磨レンズLとポリシャPの相対回転運動とポリシャPの被研磨面L1に対する径方向のスライド運動による合成運動により、ポリシャPは被研磨面L1上を所定の軌跡で走査する(このとき、ワーク揺動テーブル22の揺動角度及びポリシャPのスライド位置がどのような状態にあっても、ポリシャPの特定の位置が被研磨レンズLの被研磨面L1に回転接触する)。このようにポリシャPが所定時間だけ所定の軌跡で被研磨面L1上を走査すると、被研磨レンズLの被研磨面L1の各位置をポリシャPが演算された滞留時間だけ研磨することになるので、被研磨レンズLの被研磨面L1が上記設計形状となる。
しかし本実施形態ではこの時点では転送ボタンgを押さず、図5(a)に示すようにマウス(修正値入力手段。領域選択手段)70を利用してディスプレイ50の画面上の必要研磨量分布を示すグラフeのe1で示された領域(被研磨レンズLの有効光束が透過する領域の範囲外である周辺部に相当する領域)を選択し、さらに図5(b)に示すようにディスプレイ50の画面上で領域e1部分を削除する(修正値を入力する)。すると、上記自動修正研磨用プログラムの指令を受けたパソコン40のCPU(修正値演算手段)41がこの選択領域の研磨量(滞留時間)の再演算を行い、この選択領域の研磨量(滞留時間)をゼロに設定し直す。この選択領域(周辺領域)は被研磨レンズLの有効光束が透過しない領域なので、この部分を研磨せずに残しても被研磨レンズLの光学性能に影響は生じない。
このように必要研磨量及び滞留時間の再演算を行った後にキーボード60またはマウス70を利用して転送ボタンgを押すと、再演算された滞留時間情報(必要研磨量情報)に基づいてポリシャPが被研磨レンズLに対して相対回転しながら被研磨面L1上を被研磨レンズLの径方向に走査するので、被研磨レンズLの被研磨面L1が図5(b)の必要研磨量分布に基づいて研磨される(被研磨レンズLの周辺部は研磨されない)。
以上説明したように本実施形態によれば、被研磨レンズLの被研磨面L1形状をレンズ形状測定機80で測定すれば、被研磨レンズLの被研磨面L1の各位置の研磨量が自動的に演算され、ポリシャPがその演算結果に基づいて被研磨レンズLの被研磨面L1を研磨する。従って、経験の浅い未熟な作業者であっても、被研磨レンズLが所望の光学性能を発揮するように被研磨面L1を短時間かつ簡単に研磨できる。
しかも、必要に応じて被研磨レンズLの光学性能に影響のない周辺部を研磨しないようにできるので、被研磨レンズLの光学性能を落とすことなくより短時間のうちに研磨作業を実施できる。
なお、本実施形態ではマウス70を利用してディスプレイ50の画面上においてグラフeのe1で示された被研磨レンズLの周辺領域e1を選択したが、被研磨レンズLのその他の領域(光学性能に与える影響が小さい領域。例えば中央部)を選択してもよい。さらに、選択した領域e1の研磨量をゼロではない値まで減少させて実施してもよい。
また、マウス70以外の手段、例えばキーボード60によって領域e1を選択してもよい。
本発明の一実施形態の研磨装置の概要を示すブロック図である。 ワーク回転支持装置及びポリシャ回転支持装置の側面図である。 ワーク回転支持装置及びポリシャ回転支持装置の平面図である。 ディスプレイの画面上に写しだされた操作画面を示す図である。 (a)操作画面における必要研磨量分布グラフのレンズ周辺部e1をマウスで選択した状態を示す図である。(b)操作画面における必要研磨量分布グラフのレンズ周辺部の摩耗量をゼロに設定した後の図である。
符号の説明
10 研磨装置
20 ワーク回転支持装置(ポリシャ走査手段)
21 揺動モータ
22 ワーク揺動テーブル
23 円弧ローラ
24 スライドレール
25 スライドテーブル
26 ワークスピンドル
27 回転式チャック
28 ワークスピンドルモータ
30 ポリシャ回転支持装置(ポリシャ走査手段)
31 ポリシャ台
32 スライドレール
33 スライドテーブル
34 ポリシャースピンドル
35 回転式チャック
36 ポリシャースピンドルモータ
37 スライドモータ
40 パソコン(滞留時間演算手段)(修正値演算手段)(グラフデータ生成手段)
41 CPU
42 メモリ
50 ディスプレイ(表示手段)
60 キーボード
70 マウス(修正値入力手段。領域選択手段)
80 レンズ形状測定機(研磨データ取得手段)
A 揺動軸
B ベース台
L 被研磨レンズ(光学部品)
L1 被研磨面
P ポリシャ
P1 取付軸

Claims (10)

  1. 光学部品の被研磨面に相対回転しながら接触するポリシャを該被研磨面に沿って走査させる、プログラムされたコンピュータによって制御される研磨装置であって、
    上記光学部品と同一仕様のデータ取得用光学部品の被研磨面に回転接触する上記ポリシャを走査させることにより、該被研磨面における最も滞留時間が大きい位置の研磨時間と研磨量の相関関係に関するデータを取得する研磨データ取得手段と、
    該データと、上記光学部品の被研磨面形状の測定値と設計値との誤差量と、に基づいて、該誤差量を無くすための上記光学部品の被研磨面の各位置における上記ポリシャの滞留時間を演算する滞留時間演算手段と、
    上記被研磨面の特定位置の上記滞留時間に関する修正値を入力する修正値入力手段と、
    該修正値入力手段によって上記修正値が入力されたときに、該修正値に基づいて該特定位置の滞留時間を再演算する修正値演算手段と、
    該修正値演算手段による修正が反映された後の上記各位置における滞留時間情報に基づいて上記ポリシャの走査制御を行うポリシャ走査手段と、
    を備えることを特徴とする研磨装置。
  2. 請求項1記載の研磨装置において、
    上記滞留時間演算手段が上記各位置における上記滞留時間と同時に上記各位置における必要研磨量を演算し、さらに、
    該各位置における上記滞留時間または必要研磨量を表示する表示手段を備える研磨装置。
  3. 請求項1または2記載の研磨装置において、
    上記滞留時間演算手段が上記各位置における上記滞留時間と同時に上記各位置における必要研磨量を演算し、さらに、
    該各位置における上記必要研磨量に基づいて、上記各位置における必要研磨量をグラフ化した必要研磨量分布グラフに関するデータを生成するグラフデータ生成手段と、
    該グラフデータ生成手段が生成した上記データに基づいて、上記必要研磨量分布グラフを表示する表示手段と、を備える研磨装置。
  4. 請求項3記載の研磨装置において、
    上記修正値入力手段が、上記表示手段に表示された上記必要研磨量分布グラフの特定領域を該表示手段上で選択する領域選択手段であり、さらに、
    選択された上記特定領域に関するデータに基づいて上記修正値を演算する修正値演算手段を備える研磨装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項記載の研磨装置において、
    上記修正値が、上記光学部品の有効光束が透過しない領域の研磨量をゼロにするものである研磨装置。
  6. 光学部品の被研磨面に相対回転しながら接触するポリシャを該被研磨面に沿って走査させる研磨装置のプログラムされたコンピュータによる制御方法であって、
    研磨データ取得手段が、上記光学部品と同一仕様のデータ取得用光学部品の被研磨面に回転接触する上記ポリシャを走査させることにより、該被研磨面における最も滞留時間が大きい位置の研磨時間と研磨量の相関関係に関するデータを取得するステップ、
    滞留時間演算手段が、この研磨時間と研磨量の相関関係に関するデータと、上記光学部品の被研磨面形状の測定値と設計値との誤差量と、に基づいて、該誤差量を無くすための上記被研磨面の各位置における上記ポリシャの滞留時間を演算するステップ、
    修正値入力手段が、上記被研磨面の特定位置の上記滞留時間に関する修正値を入力するステップ、
    修正値演算手段が、上記修正値入力手段によって入力された上記被研磨面の特定位置の上記滞留時間に関する修正値に基づいて該特定位置の滞留時間を再演算するステップ、及び
    ポリシャ走査手段が、上記修正値演算手段による修正が反映された後の上記各位置における滞留時間情報に基づいて、上記ポリシャの走査制御を行うステップ、
    を有することを特徴とする研磨装置の制御方法。
  7. 請求項6記載の研磨装置の制御方法において、
    上記滞留時間演算手段が上記各位置における上記滞留時間と同時に上記各位置における必要研磨量を演算するステップ、及び
    該各位置における上記滞留時間または必要研磨量を表示手段に表示するステップを有する研磨装置の制御方法。
  8. 請求項6または7記載の研磨装置の制御方法において、
    上記滞留時間演算手段が上記各位置における上記滞留時間と同時に上記各位置における必要研磨量を演算するステップ、
    グラフデータ生成手段が、該各位置における上記必要研磨量に基づいて、上記各位置における必要研磨量をグラフ化した必要研磨量分布グラフに関するデータを生成するステップ、及び
    該グラフデータ生成手段が生成した上記データに基づいて、上記必要研磨量分布グラフを表示手段に表示するステップ、を有する研磨装置の制御方法。
  9. 請求項8記載の研磨装置の制御方法において、
    上記修正値入力手段である領域選択手段が、上記表示手段に表示された上記必要研磨量分布グラフの特定領域を該表示手段上で選択するステップ、及び
    修正値演算手段が、選択された上記特定領域に関するデータに基づいて上記修正値を演算するステップを有する研磨装置の制御方法。
  10. 請求項6から9のいずれか1項記載の研磨装置の制御方法において、
    上記修正値が、上記光学部品の有効光束が透過しない領域の研磨量をゼロにするものである研磨装置の制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011031388A (ja) * 2009-07-10 2011-02-17 Canon Inc 被加工物の加工方法
CN106863026A (zh) * 2017-04-14 2017-06-20 庄巍 饰品表面研磨方法

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