JP2008238277A - 板金面修正用具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ハウジング(10)と、シリンダ(86)とピストン(81)とを有するピストン機構(80)とを備えている。ハウジングは切換自在に配設されたエアー流路手段を有し、ハウジング内に圧縮空気を導入するエアー導入路(21A、21B、21C)を有するエアー導入手段(20)と、ハウジングに収容され、エアー導入手段を介してハウジング内に送り込まれる圧縮空気により作動するインパクトレンチ機構(30)と、インパクトレンチ機構により回転力が付与されるスクリュウボルトとを備え、ピストンがスクリュウボルトの回転に連動して出没自在であるようにシリンダ内に可動自在に配置され、ハウジング内のエアー流路を切り換えてピストン機構のピストンの進退を図って板金面の押し引きを可能とし板金面の修正を行う。
【選択図】図21
Description
(1)板金作業を円滑に行なうためには、(外向き凹の)凹部を押し出して修正を図る押し出し専用の板金面修正用具と(図27及び図29参照)、板金面を引っ張って凹部の修正を図る引っ張り専用の板金面修正用具(図28)の2種類(台)用意しなければならず、2台の板金面修正用具を板金面の性状に応じて使い分ける必要があった;
(2)板金時に油圧ポンプのオイル漏れが生じた場合には、漏れたオイルにより自動車が汚染されるおそれがある;
(3)加圧時には高圧ホース303を切り離すことが困難なため、板金面の修正作業時に油圧ポンプが邪魔になり板金作業を円滑に行なえない;
(4)板金作業を良好に行なうためには、ピストンの先端を導き板金面の所望の修正位置にあてがう人間と、油圧ポンプによる加圧作業を行なう人間の2人を必要としていた;
等の問題点を有していた。
(1)1台で板金面の性状に応じて板金面を押し出したり、あるいは引っ張ったりして板金面の修正が図れる。
(2)板金作業時に板金個所を汚染することがない板金面修正用具を提供することが可能となる。
(3)ピストンの押し出しあるいは引き戻し作業の途中で圧縮空気供給手段と板金面修正用具を接続するエアーホースを切り離しても負荷がかかったピストンの位置をそのままの状態で維持できるので、自動車のボンネットやトランクルーム等のように、板金作業の途中で実際にボンネット等を閉めて内側からの位置合わせの確認を行なう必要がある場合にも確実にして容易に板金作業を進めることができる(板金途中でエアーホースを切り離してボンネット等を閉め板金具合を逐一確認することが可能である)。
(4)スイッチレバーを操作するだけでピストン機構が作動するエアー式のため、ピストンの先端を板金面の所望の修正位置に導きあてがう作業と、ピストンの押し出しあるいは引き戻し作業を一人でスピーディに行なうことができる 。
(5)ハウジングの隅部に挿通され、ハウジングの両端に形成される開口部を被蓋する各被蓋手段を連結する押さえボルトを備えているため、ハウジングを軽量な素材により形成しても、板金面修正用具のハウジングに負荷がかかりやすい引き出し作業の際にも負荷に十分に耐え寿命が永く、また携帯可能なコンパクトな板金面修正用具が得られる。
(6)ピストンの押し出し、あるいは引き戻しをワンタッチの操作で行なえる板金面修正用具が得られる。
図1は、本発明に係る板金面修正用具の斜視図、
図2は、板金面修正用具の正面図、
図3は、板金面修正用具の背面図、
図4は、板金面修正用具の底面図、
図5は、板金面修正用具のスイッチレバーを操作して引き上げた状態にあるときの板金面修正用具の右側面略図であり、回転方向切換バルブを操作して前方側に押し出した状態を示す図、
図6は、板金面修正用具のスイッチレバーを操作して引き上げた状態にあるときの板金面修正用具の右側面略図であり、回転方向切換バルブを操作して図5の状態から後方側に押し出した状態を示す図、
図7は、板金面修正用具の左側面略図、
図8は、板金面修正用具のハウジングの後端面に形成された開口部を被蓋する第1の被蓋手段であるキャップの斜視図、
図9は、板金面修正用具の一部を切り欠いて内部構造を示した斜視断面略図、
図10は、図5の折線X−X断面拡大略図であり、エアーモータを回転(反時計方向の回転)させてピストンをシリンダ内から進出させるときの圧縮空気の流れを示す図、
図11は、図6の折線Y−Y断面拡大略図であり、エアーモータを逆回転(時計方向の回転)させてピストンをシリンダ内に収容し終えたときの圧縮空気の流れを示す図、
図12は、板金面修正用具のピストンが伸びた状態を示す斜視図、
図13は、板金面修正用具のピストンが伸びた状態を示す正面図、
図14は、板金面修正用具のピストンが伸びた状態を示す背面図、
図15は、板金面修正用具のピストンが伸びた状態にあるときに一部を切り欠いて内部構造を示した斜視断面略図、
図16は、板金面修正用具の各構成部品を示す分解斜視図、
図17は、板金面修正用具を構成するハウジング、エアー導入手段、ピストン機構、回転方向切換バルブの各構成部品を示す分解斜視図、
図18は、板金面修正用具を構成するインパクトレンチ機構の各構成部品を示す分解斜視図である。
符号9は、前記ハンドル21の自由端部側に接続されたエアーホース接続用のコネクタである。
符号56はカラーである。
その後、更に前記ピストン81の進退を進め、前記ピストン81に負荷がかかるようになり前記スクリューボルト70を作動するために一層の回転力が必要になると、前記ロータ41のロータ軸41Bに支持された前記カム53は、前記ハンマー51を一時押し上げる。
すると、前記ピストン81を進出させている場合には、前記スピンドル54の係止壁部54Bと前記ハンマー51の外周端壁51Bとの係止が外れ、前記ハンマー51は前記ハンマーフレーム52とともに一回転する。この一回転の間に、前記カム53の動きに導かれながら前記ハンマー51は押し下げられる、そして一回転後には、再び前記ハンマー51の外周端壁51Bが前記スピンドル54の係止壁部54Bに係止される。かくして、前記スピンドル54にショックを与え、前記スクリュウボルト70を回転し、前記ピストン81は更に進出する(前記ピストン81を引き戻す場合には、前記スピンドル54の係止壁部54Cと前記ハンマー51の外周端壁51Cとの係止が外れ、前記ハンマー51は前記ハンマーフレーム52とともに一回転する。この一回転の間に、前記カム53の動きに導かれながら前記ハンマー51は押し下げられる、そして一回転後には、再び前記ハンマー51の外周端壁51Cが前記スピンドル54の係止壁部54Cに係止される。かくして、前記スピンドル54にショックを与え、前記スクリュウボルト70を回転し、前記ピストン81は更に引き戻される。)。
(1)必要により、板金面修正用具1にアタッチメント150、155、160を付設する(図19、図20、図22)。
(2)コネクタ9とエアーホース230介して、コンプレッサ210と板金面修正用具1を接続する(図21)。
(3)板金修正を行なう凸部250にアタッチメント155を当てがう(図21) 。
(4)レバースイッチ25を操作して、ピストン81を押し出し凸部250を修正する。
(5)なお、この場合に、上記1.乃至4.の大まかな操作をして板金面修正用具1を板金面(凸部250)から外れないようにセットした後に、エアーホース230の中間に取り付けたエアーON・OFFスイッチ220を一旦OFFにし、スイッチレバー25を引き上げたまま制止ピン26にてスイッチレバー25を押さえ、その後、エアーON・OFFスイッチ220をオンにして遠隔操作するようにしてもよい。
(1)コネクタ9とエアーホース230を介して、コンプレッサ210と板金面修正用具1を接続する。
(2)エアーON・OFFスイッチ220を操作して、ピストン81を押し出した状態にセットする(図23)。
(3)アタッチメント160、170を介して自動車用板金修正用具1にチェーン180を取り付ける(図23及び図24)。
(4)一方のチェーン180の先端を固定された支柱190に、他方のチェー180の先端を引き出そうとするドアパネル202側に接続する(図25参照) 。
(5)エアーON・OFFスイッチ220を操作して、ピストン81をシリンダ内に没入させ凹部251を引っ張り出し凹部251を修正する(板金修正用具1は図25の状態から図26の状態に移行する)。
10 ハウジング
20 エアー導入手段
21A エアー導入路
21B エアー導入路
21C エアー導入路
30 インパクトレンチ機構
40 エアーモータ
50 インパクトレンチ
60 回転方向切換バルブ
70 スクリュウボルト
80 ピストン機構
81 ピストン
86 シリンダ
90 押さえボルト
Claims (15)
- ハウジング(10)と、
シリンダ(86)とピストン(81)とを有するピストン機構(80)とを備えてなる板金面修正用具であって、
前記ハウジングは切換自在に配設されたエアー流路手段を有し、
前記ハウジング内に圧縮空気を導入するエアー導入路(21A、21B、21C)を有するエアー導入手段(20)と、
前記ハウジングに収容され、前記エアー導入手段を介して前記ハウジング内に送り込まれる圧縮空気により作動するインパクトレンチ機構(30)と、
該インパクトレンチ機構により回転力が付与されるスクリュウボルト(70)とを備え、
前記ピストンが前記スクリュウボルトの回転に連動して出没自在であるように前記シリンダ内に可動自在に配置され、
前記ハウジング内のエアー流路を切り換えて前記ピストン機構のピストンの進退を図って板金面の押し引きを可能とし板金面の修正を行うことを特徴とする板金面修正用具。 - 前記インパクトレンチ機構は前記ハウジング内に送り込まれる圧縮空気により駆動するエアーモータ(40)と該エアーモータにより作動するインパクトレンチ(50)とを有し、
回転方向切換バルブ(60)が前記エアー流路手段を切り換えて、前記インパクトレンチ機構の前記エアーモータの回転方向を切り換えるように配設され、
前記エアー流路手段は前記回転方向切換バルブにより切り換えられる第1のエアー流路(17,66,67,15,11A、45A,45C)と第2のエアー流路(17,66,68,16,11B、45B、45D)とを有し、
前記エアーモータの回転方向の切換により前記ピストン機構を作動し板金面の修正を行うことを特徴とする請求項1に記載の板金面修正用具。 - 押さえボルト(90)が被蓋手段(11,12)を前記ハウジングの各端面に取着して該端面を閉止するように配置されており、
前記インパクトレンチ機構を作動させる際に、前記ハウジング内のエアー流路手段を切り換え、前記ピストン機構のピストンを作動させて板金面の修正を図ることを特徴とする請求項1に記載の板金面修正用具。 - 押さえボルト(90)が被蓋手段(11,12)を前記ハウジングの各端面に取着して該端面を閉止するように配置されており、
前記エアーモータの回転方向を切り換えて前記ピストン機構のピストンを作動し、板金面の修正を図ることを特徴とする請求項2に記載の板金面修正用具。 - 前記エアー導入手段は内部にエアー導入路が形成されたハンドル(21)を含んで構成され、該ハンドルは前記ハウジングの上方に配設されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の板金面修正用具。
- 前記ハウジングは第1の収容部(13A)と第2の収容部(13B)とを有し、
前記第1の収容部には前記インパクトレンチ機構が収容され、
前記各スクリュウボルトはボルト頭(71)を有し、
前記第2の収容部には前記各スクリュウボルトのボルト頭が収容され、
前記ハウジングには前記端面の一方に第1の開口(10A)が形成されるとともに前記端面の他方に第2の開口(10B)が形成され、
前記第1の開口は第1の被蓋手段(11)により被蓋されるとともに前記第2の開口は第2の被蓋手段(12)により被蓋されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の板金面修正用具。 - 前記第1の被蓋手段には内側壁面に、前記エアー流路手段の一部を構成する1対のエアー通路(11A、11B)が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の板金面修正用具。
- 前記ハウジングには前記第1の収容部の上方にブッシュ(65)を嵌め込む円筒穴(14)が形成され、
前記ブッシュには後方右側下部に第1のエアー流出孔(67)が形成されるとともに前方左側下部に第2のエアー流出孔(68)が形成され、
前記ハウジングには前記円筒穴の両側に2つのエアー通路(15,16)が形成され、
該エアー通路の一方(15)は前記第1の被蓋手段の一方のエアー通路(11A)及び前記ブッシュ(65)の前記第1のエアー流出孔に臨み、
前記エアー通路の他方(16)は前記第1の被蓋手段の他方のエアー通路(11B)及び前記ブッシュの前記第2のエアー流出孔に臨んでいることを特徴とする請求項6に記載の板金面修正用具。 - 前記ハウジングには頂面に段部(10C)が形成され、
前記エアー導入手段は前記エアー導入路が形成されたハンドル(21)を有し、
前記ハウジングの前記段部にはエアー導入孔(17)が前記ハンドルのエアー導入路(21C)に臨んでいることを特徴とする請求項6に記載の板金面修正用具。 - 前記ハウジングの前記段部の隅部には雌ねじ穴(19)が螺刻され、
前記ハンドルは基端部が前記ハウジングの前記段部にボルト(95)により固定されていることを特徴とする請求項9に記載の板金面修正用具。 - 前記エアー導入手段はハンドル(21)と、該ハンドルの基端部に設けたエアーレギュレータ(23)と、前記ハンドルの底面側中央に配設されたエアーバルブ(24)と、該エアーバルブを操作するように配置したスイッチレバー(25)と、該スイッチレバーの動きを選択的に制止する制止ピン(26)と、前記スイッチレバーの自由端部に形成された切抜き部(25A)において起立するように回動自在に軸支されたストッパ(27)とを有し、
前記エアーバルブは前記スイッチレバーを前記ハンドルの前記底面へ向けて操作することにより開状態にされ、
前記制止ピンによる前記スイッチレバーの制止は前記エアーバルブの上記開状態を維持するように行われることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の板金面修正用具。 - 前記エアーバルブは弁体(24A)を有し、
該弁体は前記エアー導入路間に配設された弁室(22)に配置され、前記エアーバルブの弁体は、前記スイッチレバーを操作して前記エアーバルブの下端部が前記スイッチレバーの頂面に衝接しながら上方に押し上げられると、前記弁室の弁座から浮き上がって開放状態を形成することにより、前記エアー導入路は互いに連通し、導入される圧縮空気が前記ハウジングの頂面に形成された前記エアー導入孔を介して前記ハウジングに流入することを特徴とする請求項11に記載の板金面修正用具。 - 前記回転方向切換バルブは両端部が前記ブッシュから突出していることを特徴とする請求項8に記載の板金面修正用具。
- 前記ピストン機構はピストン(81)と、シリンダ(86)と、ピストンガイド片(88)とにより構成され、前記ピストンは中空に形成されることにより長手方向に延びるように中心孔が内部に形成され、
前記ピストンの中心孔には前記スクリュウボルトの雄ねじ(72)が螺合する雌ねじ(82)が螺刻され、
前記ピストンには外周壁に前記ピストンガイド片を案内する案内条溝(83)が形成され、
該案内条溝は前記ピストンの長手方向に延びるように配設されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の板金面修正用具。 - 前記第1の被蓋手段と、ハウジングと、第2の被蓋手段は前記ハウジングの隅部に挿通された前記押さえボルトにより一体的に連結され、前記押さえボルトの先端は前記第2の被蓋手段に形成された雌ねじ部(12A)に螺合することを特徴とする請求項3または4に記載の板金面修正用具。
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2008
- 2008-05-23 JP JP2008160967A patent/JP4310554B2/ja not_active Expired - Lifetime
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