JP2008236110A - アナログdll回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】遅延の可変量を所望の遅延範囲に設定でき、素子バラツキによる電流変化の影響を低減でき、ジッタ精度の良いクロックを生成できるアナログDLL回路を提供する。
【解決手段】DLL回路を構成するバイアス回路は、第1乃至第3のPMOSトランジスタQ1、Q3、Q5と、第1乃至第3のNMOSトランジスタQ2、Q4、Q6と、定電流源Iと、抵抗Rとから構成されている。定電流源Iは、電源と第2のPMOSトランジスタQ3のドレインとの間に接続されている。この定電流源Iによる定電流を加えてオフセットを持たせることにより、遅延の可変量を所望の遅延範囲に設定でき、ローパスフィルタ出力(Vi)の変化による遅延の変化を小さくすることにより、ジッタ精度の良いクロックを生成できる。
【選択図】図6

Description

本発明は、クロック再生回路、波形合成等に適用されるDLL(Delay Locked Loop )回路に関するものである。
従来のアナログDLL回路は、入力信号と遅延信号との位相を比較し、当該比較結果に応じた位相差信号を出力する位相周波数比較器と、この位相差信号を入力して位相差信号に応じた制御電圧を出力するチャージポンプと、このチャージポンプの出力のリップルを除去するローパスフィルタと、ローパスフィルタの出力に比例したバイアス電圧を出力し、このバイアス電圧を遅延回路に出力するバイアス回路とを備え、遅延回路は、制御電圧に応じて制御された遅延時間で入力信号を遅延させて遅延信号を出力する。
図13(a)は、従来のアナログDLL回路を構成するバイアス回路、図13(b)は、バイアス回路の入力電圧に対するバイアス電流および遅延量の変化を示す特性図である。バイアス回路は、第1のPMOSトランジスタQ1及び第2のPMOSトランジスタQ3と、第1のNMOSトランジスタQ2及び第2のNMOSトランジスタQ4と、抵抗とから構成されている。第1のPMOSトランジスタQ1は、ソースが電源に接続され、ゲート及びドレインが共通に接続されている。第1のNMOSトランジスタQ2は、ドレインが第1のPMOSトランジスタQ1のドレインに接続され、ソースが抵抗Rを介して接地されている。ゲートには、アナログDLL回路を構成するローパスフィルタの出力Viが入力される。第2のPMOSトランジスタQ3は、ソースが電源に接続され、ゲートが前記第1のPMOSトランジスタのゲートに接続され、ドレインが第2のNMOSトランジスタQ4のドレインに接続される。また、第2のPMOSトランジスタQ3のゲートからはバイアス電圧Vbpが出力される。第2のNMOSトランジスタQ4は、ソースが接地され、ゲート及びドレインが共通に接続され、ゲートからはバイアス電圧Vbnが出力される。
バイアス回路からのバイアス電圧は、遅延回路に入力される入力信号を遅延させる遅延時間を制御するための制御電圧として用いられる。
特許文献1には、回路構成を簡略化でき、電源ノイズの影響を低減でき、ジッタの低減を実現できるインバータ型の遅延回路、電圧制御発振回路、電圧制御遅延回路、DLL回路等が開示されている。バイアス電圧または制御電圧に応じて駆動電流が制御され、当該駆動電流によって遅延時間が決められる遅延段を複数段接続し、電源電圧の変動を所定の割合で上記バイアス電圧または制御電圧に加算し、加算結果を上記各遅延段に供給することで、各遅延段の遅延時間の電源電圧依存性を抑制し、また、異なる電源電圧依存性、例えば、遅延時間が互いに相反する電源電圧依存性を持つ複数の遅延段を所定の割合で接続し、遅延回路全体の遅延時間の電源電圧依存性を抑制できる遅延回路、電圧制御遅延回路及び電圧制御発振回路を実現することが記載されている。
特開2002−50945号公報
従来の位相比較器の出力に対応したバイアス電圧を出力するバイアス回路では、素子のバラツキ等によってバイアス回路内の電流が変化した時、遅延量の変動範囲が、図13(b)のΔtに示すように広くなってしまうために、チャージポンプ出力に対する影響が大きくなってしまうという問題があった。
本発明は、このような事情によりなされたものであって、遅延の可変量を所望の遅延範囲に設定でき、また、素子バラツキ等による電流変化の影響を低減でき、さらに、チャージポンプの出力に対する影響を低減することにより内部クロックへの影響を緩和でき、ジッタ精度の良いクロックを生成できるアナログDLL回路を提供する。
本発明のアナログDLL回路の一態様は、入力信号を所定のタイミングで遅延させて遅延信号を出力する遅延回路と、前記入力信号と前記遅延信号との位相を比較し、当該比較結果に基づいた位相差信号を出力する位相周波数比較器と、前記位相差信号に応じた電圧レベルの信号を出力するチャージポンプと、前記チャージポンプの出力の高周波成分を除去するローパスフィルタと、前記ローパスフィルタの出力に比例したバイアス電圧を出力し、このバイアス電圧を前記遅延回路に出力するバイアス回路とを具備したアナログDLL回路において、
前記バイアス回路は、第1乃至第3のPMOSトランジスタと、第1乃至第3のNMOSトランジスタと、定電流源と、抵抗とから構成され、前記第1のPMOSトランジスタは、ソースが電源電圧に接続され、ゲート及びドレインが共通に接続され、前記第1のNMOSトランジスタは、ドレインが前記第1のPMOSトランジスタのドレインに接続され、ソースが前記抵抗を介して接地され、ゲートが前記ローパスフィルタの出力を入力する入力端とされ、前記第2のPMOSトランジスタは、ソースが電源に接続され、ゲートが前記第1のPMOSトランジスタのゲートに接続され、ドレインが前記第2のNMOSトランジスタのドレインに接続され、前記第2のNMOSトランジスタは、ソースが接地され、ゲート及びドレインが共通に接続され、前記第3のPMOSトランジスタは、ソースが電源に接続され、ゲート及びドレインが共通に接続され、ゲートが前記バイアス電圧を出力する第1の出力端とされ、前記第3のNMOSトランジスタは、ドレインが前記第3のPMOSトランジスタのドレインに接続され、ソースが接地され、ゲートが前記第2のNMOSトランジスタのゲートに接続されると共に前記バイアス電圧を出力する第2の出力端とされ、前記定電流源は、電源と前記第2のPMOSトランジスタのドレインとの間に接続されていることを特徴としている。
前記遅延回路は、ゲート及びドレインがそれぞれ共通に接続されている第1のPMOSトランジスタと第1のNMOSトランジスタとから構成されるインバータと、前記第1のPMOSトランジスタのソース側に第2のPMOSトランジスタを備えたPチャネル側電流源と、前記第1のNMOSトランジスタのソース側に第2のNMOSトランジスタを備えたNチャネル側電流源とを備えた遅延段を複数段有するようにしても良い。
本発明は、以上の構成により、遅延の可変量を所望の遅延範囲に設定でき、また、素子バラツキによる電流変化の影響を低減でき、さらに、チャージポンプの出力に対する影響を低減させることによる内部クロックへの影響を緩和でき、ジッタ精度の良いクロックを生成することができる。
以下、実施例を参照して発明の実施の形態を説明する。
図1乃至図7を参照して実施例1を説明する。
図1は、この実施例で説明するアナログDLL回路のブロック図、図2は、図1のアナログDLL回路を構成する位相周波数比較器の回路図、図3は、図2の位相周波数比較器のタイミングチャート、図4は、図1のアナログDLL回路を構成するチャージポンプの回路図、図5は、図4のチャージポンプのタイミングチャート、図6(a)は、図1のアナログDLL回路を構成するバイアス回路の回路図、図6(b)は、本実施例のバイアス回路の入力電圧に対するバイアス電流および遅延量の変化を示す特性図、図7は、図1のアナログDLL回路を構成する遅延回路の回路図である。
この実施例のアナログDLL回路は、図1に示すように、遅延回路1と、リファレンスクロックと遅延クロックとの位相を比較し、当該比較結果に応じた位相差信号を出力する位相周波数比較器(PFD)2と、この位相差信号を入力して位相差信号に応じた制御電圧を出力するチャージポンプ(CP)3と、このチャージポンプの出力のリップル除去を行うローパスフィルタ(LPF)4と、ローパスフィルタ4の出力に比例したバイアス電圧を出力し、このバイアス電圧を遅延回路1に出力するバイアス回路(BIAS)5とを備えている。遅延回路1は、制御電圧に応じて制御された遅延時間で入力信号を遅延させて遅延信号を出力する。
図2は、この実施例で用いられる位相周波数比較器2の一例である。この位相周波数比較器2は、NAND回路とNOT回路から構成され、リファレンスクロックと遅延クロックとを入力してそれらの位相差を比較し、位相差に応じたアップ信号及びダウン信号を出力する。図3のタイミングチャートによると、位相周波数比較器2に入力される遅延クロックの位相がリファレンスクロックの位相よりも早い場合にはダウン信号が出力され、リファレンスクロックの位相が遅延クロックの位相よりも早い場合にはアップ信号が出力される。
図4は、この実施例で用いられるチャージポンプ3の一例である。チャージポンプ3は、電流源Id1、電流源Id2、PMOSトランジスタ、NMOSトランジスタ、およびチャージポンプ出力を充放電するキャパシタCから構成されている。位相周波数比較器2の出力(アップ信号及びダウン信号)が、上記PMOSトランジスタもしくはNMOSトランジスタに入力されると、これらのトランジスタのオンオフが制御されて、電流源Id1からキャパシタCへの充電、もしくはキャパシタCから電流源Id2への放電がなされる。アップ信号は、NOT回路を介してPMOSトランジスタのゲートに接続され、ダウン信号は、アンプを介してNMOSトランジスタのゲートに接続されている。また、キャパシタCへの充放電に伴って、遅延回路1の入力信号を遅延させるための制御電圧が生成される。
図5は、図4に示すチャージポンプのタイミングチャートである。図5では、アップ信号の立上がりエッジでチャージポンプ出力が上昇し(キャパシタCに充電され)、ダウン信号の立上がりエッジでチャージポンプ出力が下降する(キャパシタCから放電される)。。キャパシタCの充電もしくは放電によりバイアス回路5の電位が上下する。チャージポンプ(CP)3からの出力は、ローパスフィルタ(LPF)4に入力されてリップル除去が行なわれる。リップル除去されたローパスフィルタ出力は、バイアス回路5に入力され、このローパスフィルタ出力に基づいたバイアス電圧Vbp、Vbnが出力される。
図6(a)は、この実施例で用いられるバイアス回路5を示す回路図、図6(b)は、このバイアス回路5の入力電圧に対するバイアス電流および遅延量の変化を示す特性図の一例である。バイアス回路5は、第1乃至第3のPMOSトランジスタQ1、Q3、Q5と、第1乃至第3のNMOSトランジスタQ2、Q4、Q6と、定電流源Iと、抵抗Rとから構成されている。第1のPMOSトランジスタQ1は、ソースが電源に接続され、ゲート及びドレインが共通に接続される。第1のNMOSトランジスタQ2は、ドレインが前記第1のPMOSトランジスタQ1のドレインに接続され、ソースが抵抗Rを介して接地され、ゲートにはローパスフィルタ4の出力が入力される。第2のPMOSトランジスタQ3は、ソースが電源に接続され、ゲートが第1のPMOSトランジスタQ1のゲートに接続され、ドレインが第2のNMOSトランジスタQ4のドレインに接続される。第2のNMOSトランジスタQ4は、ソースが接地され、ゲート及びドレインが共通に接続される。第3のPMOSトランジスタQ5は、ソースが電源に接続され、ゲート及びドレインが共通に接続され、ゲートからはバイアス電圧Vbpが出力される。
第3のNMOSトランジスタQ6は、ドレインが第3のPMOSトランジスタQ5のドレインに接続され、ソースが接地され、ゲートが前記第2のNMOSトランジスタのゲートに接続されると共に、ゲートからはバイアス電圧Vbnが出力される。定電流源Iは、電源と第2のPMOSトランジスタQ3のドレインとの間に接続されている。
NMOSトランジスタQ2のゲートにローパスフィルタの出力Viが入力されると、NMOSトランジスタのゲート−ソース間電圧に応じてドレイン電流が流れる。このドレイン電流によってNMOSトランジスタQ2のドレインにダイオード接続されたPMOSトランジスタQ1のゲート電圧が降下し、また、PMOSトランジスタQ1、Q3のゲート−ソース間電圧が等しいため、カレントミラーを構成するPMOSトランジスタQ3のドレイン−ソース間にPMOSトランジスタQ1と等しい電流が流れる。
このPMOSトランジスタQ3のドレイン電流に定電流Iが加算された電流IdによってNMOSトランジスタQ4のゲート電圧Vbnが上昇する。同時にNMOSトランジスタQ4、Q6のゲート−ソース間電圧が等しいのでカレントミラーを構成するNMOSトランジスタQ6のドレインにもIdと等しい電流が流れる。このIdによってダイオード接続されたトランジスタQ5のゲート電圧Vbpが電源電圧から降下する。これらのゲート電圧Vbn、Vbpに応じて遅延回路1で遅延量が決定される。
即ち、NMOSトランジスタQ2がOFFしている間、遅延回路1の遅延量は定電流Iのみで決まり、NMOSトランジスタQ2がONした場合、定電流IにNMOSトランジスタQ2のドレイン電流を加算した電流Idで遅延量が制御される。NMOSトランジスタQ2のゲート電圧Viが大きくなると、PMOSトランジスタQ1が飽和領域から線形領域に推移するため電流の増加が抑えられ、より大きな電流を流すことができなくなるため、遅延回路1の遅延量に限界を与える。これにより、遅延量が変化できる範囲はIdの変化できる範囲に限定される。
従来手法ではId=0の状態があるため、遅延回路1が動作しないときに無限の遅延時間とすると、遅延量の変化範囲は無限からIdの上限まで変化するため、Viの変化に対する遅延の変化量が大きい。これに対して、本発明では定電流Iを加えることによって遅延時間の最大値を与え、遅延時間の変化幅を制限することにより、Viの変化に対する遅延時間の変化量を従来手法に比べ小さくし、不要なViの変化による遅延時間の変動を抑えている。すなわち、チャージポンプの出力Viに対する遅延変化の感度を抑えることとなる。これによって、例えば、ジッタの影響や素子ばらつきなどによる不要なViの変化による遅延時間の変化量を低減でき、精度のよいクロックを得ることができる。
図7は、図1のアナログDLL回路を構成する遅延回路1を示している。
遅延回路1は、ゲートおよびドレインがそれぞれ共通に接続されている第1のPMOSトランジスタP2、P22、・・・P2nと第1のNMOSトランジスタN1、N12、・・・N1nが直列に接続された複数段のインバータ(INV1、INV2、・・・、INVn)と、各段のインバータの電源電圧Vcc側にそれぞれ接続された第2のPMOSトランジスタP1、P12、・・・、P1nを備えた複数段のPチャネル側電流源と、各段のインバータの接地電圧Vss側にそれぞれ接続された第2のNMOSトランジスタN2、N22、・・・、N2nを備えた複数段のNチャネル側電流源とを有している。
第1段のインバータ(INV1)において、第1のPMOSトランジスタP2のソースは、第2のPMOSトランジスタP1のドレインに接続され、第2のPMOSトランジスタP1のソースは、電源(Vcc)に接続されている。また、第1のNMOSトランジスタN1のソースは、第2のNMOSトランジスタN2のドレインに接続され、第2のNMOSトランジスタN2のソースは、基準電位(Vss)に接続されている。第1段のインバータ(INV1)を構成する第1のPMOSトランジスタP2および第1のNMOSトランジスタN1のゲートにはリファレンスクロック(RC)が入力され、最終段のインバータ(INn)の第1のPMOSトランジスタP2nおよび第1のNMOSトランジスタN1nのドレインから遅延クロック(CC)が出力される。遅延回路1は、最終的にリファレンスクロックと遅延クロックの位相差がなくなるように動作する。
次に、図8乃至図12を参照して、本実施例のアナログDLL回路を用いて安定した出力波形を得るための波形合成方法について説明する。図8は、従来の波形合成を行うためのアナログDLL回路のブロック図、図9は、従来方法における波形合成を説明する波形図、図10は、本発明の波形合成を行うためのアナログDLL回路のブロック図、図11は、本発明の波形合成を行う際に適用される論理回路の回路図、図12は、本発明における波形合成を説明する波形図である。
図8より、従来は、遅延回路21の任意の遅延段間から論理回路(AND回路)の一方の入力端Bに任意の遅延クロックを入力させ、リファレンスクロックCLKINを他方の入力端Aに入力させてクロックYを出力させる。しかし、入力クロックのパルス幅が狭い場合(図9(b)参照)や広い場合(図9(c)参照)には、これらパルス幅の影響が出力クロックYのパルス幅にも影響を与え、図9(a)に示すような安定した出力波形が得られなかった。
即ち、ANDなどの論理回路を利用し、位相差もしくはdutyの異なる複数のクロックを合成する場合、出力波形が入力クロックのduty factorの影響を受けるため、DLL回路の動作範囲が制限される。
一方、本発明の波形合成方法は、フリップフロップ等を用いて入力クロックのエッジトリガで所望の波形を生成するものである。図10のアナログDLL回路において、ある位相のクロックA(CLKIN)のエッジで出力信号レベルがHとなり、異なる位相のクロックBのエッジで出力信号レベルがLとなるようにする。これ以外のタイミングでは出力信号レベルを保持するようにする。入力クロックのエッジを用いて出力波形を合成するため、入力クロックのduty factorに影響されない。その結果、入力クロックの波形が変動しても、安定した出力クロックを生成することができる。すなわち、図12に示すように、入力クロックの波形がduty50%の場合、パルス幅が狭い場合およびパルス幅が広い場合でも常に所望の出力波形が得られる。図11は、図10のアナログDLL回路において、波形合成に用いられるフリップフロップ回路の詳細図を示している。
実施例1で説明するアナログDLL回路のブロック図。 図1のアナログDLL回路を構成する位相周波数比較器の回路図。 図2の位相周波数比較器のタイミングチャート。 図1のアナログDLL回路を構成するチャージポンプの回路図。 図4のチャージポンプのタイミングチャート。 (a)図1のアナログDLL回路を構成するバイアス回路の回路図、(b)バイアス回路5の入力電圧に対するバイアス電流および遅延量の変化を示す特性図。 図1のアナログDLL回路を構成する遅延回路の回路図。 アナログDLL回路を利用した従来の波形合成を行う回路のブロック図。 図8のアナログDLL回路による入力波形および出力波形を示す波形図。 アナログDLL回路を利用した本発明の波形合成を行う回路のブロック図。 図10のアナログDLL回路の波形合成を行う論理回路を示す回路図。 図10のアナログDLL回路による入力波形および出力波形を示す波形図。 従来のアナログDLL回路を構成するバイアス回路の回路図及びバイアス回路の動作を示す特性図。
符号の説明
1、21・・・遅延回路
2、22・・・位相周波数比較器(PFD)
3、23・・・チャージポンプ(CP)
4、24・・・ローパスフィルタ(LPF)
5、25・・・バイアス回路(BIAS)

Claims (2)

  1. 入力信号を所定のタイミングで遅延させて遅延信号を出力する遅延回路と、前記入力信号と前記遅延信号との位相を比較し、当該比較結果に基づいた位相差信号を出力する位相周波数比較器と、前記位相差信号に応じた電圧レベルの信号を出力するチャージポンプと、前記チャージポンプの出力の高周波成分を除去するローパスフィルタと、前記ローパスフィルタの出力に比例したバイアス電圧を出力し、このバイアス電圧を前記遅延回路に出力するバイアス回路とを具備したアナログDLL回路において、
    前記バイアス回路は、第1乃至第3のPMOSトランジスタと、第1乃至第3のNMOSトランジスタと、定電流源と、抵抗とから構成され、前記第1のPMOSトランジスタは、ソースが電源電圧に接続され、ゲート及びドレインが共通に接続され、前記第1のNMOSトランジスタは、ドレインが前記第1のPMOSトランジスタのドレインに接続され、ソースが前記抵抗を介して接地され、ゲートが前記ローパスフィルタの出力を入力する入力端とされ、前記第2のPMOSトランジスタは、ソースが電源に接続され、ゲートが前記第1のPMOSトランジスタのゲートに接続され、ドレインが前記第2のNMOSトランジスタのドレインに接続され、前記第2のNMOSトランジスタは、ソースが接地され、ゲート及びドレインが共通に接続され、前記第3のPMOSトランジスタは、ソースが電源に接続され、ゲート及びドレインが共通に接続され、ゲートが前記バイアス電圧を出力する第1の出力端とされ、前記第3のNMOSトランジスタは、ドレインが前記第3のPMOSトランジスタのドレインに接続され、ソースが接地され、ゲートが前記第2のNMOSトランジスタのゲートに接続されると共に前記バイアス電圧を出力する第2の出力端とされ、前記定電流源は、電源と前記第2のPMOSトランジスタのドレインとの間に接続されていることを特徴とするアナログDLL回路。
  2. 前記遅延回路は、ゲート及びドレインがそれぞれ共通に接続されている第1のPMOSトランジスタと第1のNMOSトランジスタとから構成されるインバータと、前記第1のPMOSトランジスタのソース側に第2のPMOSトランジスタを備えたPチャネル側電流源と、前記第1のNMOSトランジスタのソース側に第2のNMOSトランジスタを備えたNチャネル側電流源とを備えた遅延段を複数段有することを特徴とする請求項1に記載のアナログDLL回路。
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