JP2008236043A - 冗長構成装置間のip通信経路管理システム - Google Patents

冗長構成装置間のip通信経路管理システム Download PDF

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Abstract

【課題】冗長構成装置内での運用状態の切り替えに応じて、即座に切り替え後の構成に適合したIP通信経路を介する通信を可能とするIP通信経路管理システムを提供する。
【解決手段】複数の冗長構成システムにそれぞれ備えられた多重化された装置間に、これらの多重化された装置に関する運用状態の切り替えによって対向する可能性のある組み合わせに対応してIP通信経路をそれぞれ設定するためのネゴシエーションを行う経路設定手段と、経路設定手段によって設定されるIP通信経路とネットワークを介して対向する装置の組み合わせに関する情報を保持する経路テーブルと、各冗長構成システムにそれぞれ備えられ、多重化された装置の運用状態の組み合わせに関する変化を検出し、新たな組み合わせに対応して経路テーブルに示されたIP通信経路を、このIP通信経路に接続された自システム側の装置の機能を利用して行われる上位装置の処理に供する通信経路制御手段とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冗長構成を備えた装置間に設定されるIP通信経路を適切に管理するためのIP通信経路管理システムに関する。
装置を構成するユニットの少なくとも一つが多重化された複数の冗長構成装置について、多重化されたユニット間にIP通信経路を設定する場合には、実際にデータの授受を行う対向先のユニット間で通信ネゴシエーションを行い、対向しているユニット間にIP通信経路が設定される。
例えば、図8に示すように、2つの冗長構成装置が、それぞれ負荷分散のために二重化された装置A0、A1および装置B0、B1を介してそれぞれの上位装置Cと上位装置DとがHUB403を介して対向している場合に、装置A0と装置B0との間と装置A1と装置B1との間でそれぞれ通信ネゴシエーションが行われ、これらの装置間に2つのIP通信経路P00,P11が設定される。
このような冗長構成装置では、二重化された装置A0、A1のいずれかに障害が発生した場合に、障害が発生した装置(例えば、装置A1)の運用を停止させ、上位装置Cは、装置A1を利用して行っていた処理を、装置A0を利用して実行することで運用の継続が図られる。
このような処理の引継ぎの際に、従来は、上位装置Cからの指示に応じて、装置A0と装置B1(装置A1に対向していた装置)との間で新たにIP通信経路P01を設定する処理が行われ(特許文献1参照)、以降は、装置A0、A1の上位装置Cは、装置A0と装置B0、B1との間にそれぞれ設定された2本のIP通信経路P00,P01を介して装置B0、B1の上位装置Dと対向する。
特開2000−299691号公報
上述したように、障害が発生した装置の処理を引き継ぐ必要が生じてから、対向する装置との間のIP通信経路を設定する処理を行ったのでは、通信ネゴシエーションを開始してから新たなIP通信経路が設定されるまでの期間は、障害が発生した装置を利用して実行されていた処理は停止してしまう。つまり、上位装置Cと上位装置Dとが装置A1、IP通信経路P11および装置B1を経由して情報を授受することで進められている処理が、IP通信経路P01が設定されるまで停滞してしまう。
ネットワークを介して対向する装置A0、A1と装置B0、B1とがそれぞれ現用系装置と予備系装置である場合も同様である。
本発明は、冗長構成装置間をIP通信経路で結んで構成されるシステムにおいて、冗長構成装置内での運用状態の切り替えに応じて、即座に切り替え後の構成に適合したIP通信経路を介する通信を可能とするIP通信経路管理システムを提供することを目的とする。
本発明にかかわる第1のIP通信経路管理システムは、経路設定手段と、経路テーブルと、通信経路制御手段とから構成される。
本発明にかかわる第1のIP通信経路管理システムの原理は、以下の通りである。
ネットワークを介して対向する多重化された装置をそれぞれ含む複数の冗長構成システム間のIP通信経路にかかわるIP通信経路管理システムにおいて、経路設定手段は、複数の冗長構成システムにそれぞれ備えられた多重化された装置間に、これらの多重化された装置に関する運用状態の切り替えによって対向する可能性のある組み合わせに対応してIP通信経路をそれぞれ設定するためのネゴシエーションを行う。経路テーブルは、経路設定手段によって設定されるIP通信経路とネットワークを介して対向する装置の組み合わせに関する情報を保持する。通信経路制御手段は、各冗長構成システムにそれぞれ備えられ、多重化された装置の運用状態の組み合わせに関する変化を検出し、新たな組み合わせに対応して経路テーブルに示されたIP通信経路を、このIP通信経路に接続された自システム側の装置の機能を利用して行われる上位装置の処理に供する。
このように構成された第1のIP通信経路管理システムの動作は、下記の通りである。
例えば、ネットワークを介して対向する装置A,Bについて現用系装置A、Bと予備系装置B、Bとを持つ冗長構成システムについて、経路設定手段により、ネットワークを介して対向する互いの現用系装置A,B間のIP通信経路とともに、互いの予備系装置A,B間のIP通信経路、一方の冗長構成システムに備えられた予備系装置A(予備系装置B)と他方の冗長構成システムに備えられた現用系装置B(現用系装置A)との間のIP通信経路について必要なネゴシエーションが行われる。このとき、これらのIP通信経路に関するネゴシエーションで得られた経路情報が、それぞれのIP通信経路を介して対向する装置A,Bの組み合わせに対応して経路テーブルに保持される。
このようにして、多重化された装置A,Bに関する全ての組み合わせについてのネゴシエーションが行われた後に、一方の冗長構成システムの現用系装置Aに障害が発生し、この装置Aが予備系装置Aに切り替えられると、この運用状態の変化に応じて、通信経路制御手段により、障害が発生した装置Aに対向していた装置Bと新たに現用系となった装置Aとの組み合わせに対応して経路テーブルに保持された経路情報で示されるIP通信経路が、装置Aの機能を利用して行われる上位装置の処理に供される。
本発明にかかわる第2のIP通信経路管理システムは、上述した第1のIP通信経路管理システムの通信経路制御手段に、第1の余裕判定手段と切り替え経路選択手段とを備えて構成される。
本発明にかかわる第2のIP通信経路管理システムの原理は、以下の通りである。
上述した第1のIP通信経路管理システムにおいて、複数の冗長構成システムは、負荷分散を目的として多重化された装置を互いにネットワークを介して対向させる構成である。通信経路制御手段において、第1の余裕判定手段は、負荷分散を目的として多重化された装置のいずれかに関する障害に伴う運用状態の切り替えを検出したときに、多重化された装置のうち運用状態が維持されている装置それぞれにおいて利用可能な通信帯域に所定値以上の余裕があるか否かを判定する。切替経路選択手段は、第1の余裕判定手段によって通信帯域に余裕があるとされた装置と障害が発生した装置にネットワークを介して対向する装置との間のIP通信経路を選択的に上位装置の処理に供する。
このように構成された第2のIP通信経路管理システムの動作は、下記の通りである。
負荷分散を目的としてネットワークを介して対向する装置A、Bが多重化されている場合は、例えば、同一の機番で示される装置Aと装置Bとの間のIP通信経路および装置Aと装置Bとの間のIP通信経路とが並行して上位装置の処理に供される。
その後、一方の冗長構成システムの装置Bに障害が発生し、この装置Bが冗長構成システムから切り離されたときに、第1の余裕判定手段により、運用状態が維持されている装置Bが利用可能な通信帯域の余裕の有無が判定され、余裕があるとされた場合に、切替経路選択手段により、この装置Bに割り当てられた通信帯域の一部が、上述した装置Bがネットワークを介して対向していた装置Aとの間のIP通信経路の実現に供される。
本発明にかかわる第3のIP通信経路管理システムは、上述した第1のIP通信経路管理システムの通信経路制御手段に、再送検出手段と第2の余裕判定手段と再送経路選択手段とを備えて構成される。
本発明にかかわる第3のIP通信経路管理システムの原理は、以下の通りである。
上述した第1のIP通信経路管理システムにおいて、複数の冗長構成システムは、負荷分散を目的として多重化された装置を互いにネットワークを介して対向させる構成である。通信経路制御手段において、再送検出手段は、負荷分散を目的として多重化された装置のいずれかに関わるデータの再送要求の発生を検出する。第2の余裕判定手段は、負荷分散を目的として多重化された装置のうち、再送にかかわる装置以外について利用可能な通信帯域に別の所定値以上の余裕があるか否かを判定する。再送経路選択手段は、第2の余裕判定手段によって通信帯域に余裕があるとされた装置と再送要求が発生した装置にネットワークを介して対向する装置との間のIP通信経路を選択的に再送要求に関わる処理に供する。
このように構成された第3のIP通信経路管理システムの動作は、下記の通りである。
例えば、同一の機番で示される装置Aと装置Bとの間のIP通信経路とともに装置Aと装置Bとの間のIP通信経路が上位装置の処理に供されているときに、装置Aにかかわる処理でデータの再送要求が発生したことが再送検出手段によって検出されたときに、第2の余裕判定手段により、他方の装置(例えば、装置A)に割り当てられた通信帯域に別の所定値以上の余裕があるか否かが判定される。
再送が発生していない装置(例えば、装置A)に余裕があるとされた場合に、再送経路選択手段により、余裕があるとされた装置Aに割り当てられた通信帯域の一部が、上述した装置Aにかかわるデータの再送処理に供される。
本発明にかかわるIP通信経路管理システムによれば、多重化された装置が対向するあらゆる組み合わせについて予めネゴシエーションを行って経路情報を保持しておくことにより、冗長構成システム内での運用状態の切り替えに応じて、即座に切り替え後の構成に適合したIP通信経路を介する通信が可能となる。
これにより、運用状態の切り替えに伴う新たな通信経路設定のためのネゴシエーション処理を不要とし、多重化された装置の上位装置がこれらの装置の機能を利用して行う処理の継続性を向上することができる。
また、本発明にかかわる第2のIP通信経路管理システムでは、負荷分散のために多重化された装置の一つがシステムから切り離された場合に、この装置を介して上位装置が実行している処理に割り当てる新たな通信経路として、運用状態が維持されている装置の中から通信帯域に十分な余裕を持っている装置に対応するIP通信経路を選択的に割り当てることができる。これにより、障害が発生した装置にかかわる処理を振り替えたために振り替え先の装置の運用状態が維持できなくなるといった事態を避け、冗長構成システム全体の運用の維持を図ることができる。
また、本発明にかかわる第3のIP通信経路管理システムでは、負荷分散のために多重化された装置の一つでデータの再送が発生した場合に、このデータの再送についてのみ他の装置に振り替え、個々の装置における一時的な負荷の増大を平準化することにより、冗長構成システム全体の運用の安定化を図ることができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1に、本発明にかかわるIP通信経路管理システムの第1の実施形態を示す。
図1に示した冗長構成システムSaにおいて、装置A0、A1のいずれか一方が現用系装置となり、他方が予備系装置となって現用系装置の障害に備えている。同様に、冗長構成システムSbにおいて、装置B0、B1のいずれか一方が現用系装置となり、他方が予備系装置となって現用系装置の障害に備えている。
図1に示した上位装置Cからのデータは、冗長構成システムSaにおける現用系の装置(例えば、装置A0)およびHUB403を介して対向する冗長構成システムSbにおける現用系の装置(例えば、装置B0)に送出され、この現用系の装置を介して上位装置Dに渡される。また、上位装置Dからのデータは、冗長構成システムSbにおける現用系の装置(例えば、装置B0)およびHUB403を介して対向する冗長構成システムSaにおける現用系の装置(例えば、装置A0)に送出され、この現用系の装置を介して上位装置Cに渡される。
図1に示した経路制御装置210aにおいて、経路情報収集部211は、例えば、冗長構成システムSaの起動時に、上述した現用系の装置(例えば、装置A0と装置B0)相互を結ぶIP通信経路P00(図1において、太い実線で示す)とともに、装置A0と装置B1、装置A1と装置B0および装置A1と装置B1をHUB403を介してそれぞれ結ぶIP通信経路P01、P10、P11(図1において、細い破線で示す)を設定するために必要なネゴシエーション処理の実行を装置A0、A1にそれぞれ指示する(図2参照)。
この指示に応じて、装置A0、A1により、図2に示すように、それぞれの自装置にかかわるIPアドレスおよびMacアドレスを対向先に通知し、対向先のIPアドレスおよびMacアドレスを得ることにより、上述した4つのIP通信経路P00、P01、P10、P11に関わるネゴシエーション処理が行われる。このネゴシエーション処理で装置A0、A1が対向先の装置B0、B1から受け取ったMacアドレスは、装置A0、A1内に対向先のIPアドレスと対応して保持される(図2参照)。
その後、装置Cから装置A0に渡されるる装置B0に対応するIPアドレスを宛先としたデータは、この装置A0により、装置B0に対応するMacアドレスを宛先とするパケットとして送出され、HUB403を介して装置B0に渡され、更に、この装置B0の上位装置Dに渡される(図2参照)。
上述したように、図1に示した経路制御装置210aでは、冗長構成が適用された装置A0、A1と装置B0、B1との間で設定され得る全てのIP通信経路P00、P01、P10、P11についてのネゴシエーションが行われ、上位装置Cによるデータ伝送処理が開始されるときには、これらのIP通信経路に関わる経路情報が既に経路情報テーブル212に格納されている(図3(a)参照)。
したがって、図1に示した運用監視部213によって装置A0、A1に関する運用状態の変化が検出されたときに、検出結果に応じて、経路管理部214が上述した経路情報テーブル212を参照し、適切なIP通信経路を上位装置Cによるデータ伝送処理に供することができる。
例えば、運用監視部213によって、現用系の装置A0が非運用状態に移行し、代わって予備系の装置A1が運用状態に切り替えられたことが検出された場合に、経路管理部214は、経路情報テーブル212に保持された非運用状態に移行した装置A0に代わる代替装置を示す代替装置IDと装置A0にかかわるIP通信経路に変わる代替経路を示す代替経路IDを参照し、上位装置Cに、冗長構成システムSbとのデータの授受に利用する装置の切り替えを依頼する。
この依頼に応じて、上位装置Cに備えられた転送テーブル(図3(b)参照)の各宛先アドレスに対応する転送先の装置を示す利用装置IDが、非運用状態に移行した装置A0を示す装置ID「A0」から新たに現用系の装置となった装置A1を示す装置ID「A1」に変更される(図2参照)。
そして、以降は、上位装置Cが冗長構成システムSbへのデータ伝送に利用する宛先アドレス(例えば、宛先アドレス#B0)に向けて送信するデータは、新たに現用系となった装置A1に転送される。この装置A1では、上述したネゴシエーション処理によって装置B0に対応するMacアドレスが既に取得済みであるので、上位装置Cからのデータは、即座に、この装置B0に対応するMacアドレスを宛先とするパケットとして送出され、HUB403を介して装置B0に渡され、更に、この装置B0の上位装置Dに渡される(図2参照)。
このように、図1に示した経路制御装置210aによれば、ネットワークに接続された装置A0,A1に関する運用状態の切り替えに応じて、即座に、適切な通信経路をこのネットワークに接続された装置の上位装置によるデータ伝送処理に供することができる。
これにより、冗長構成の装置A0,A1の運用状態の切り替え処理に伴う上位装置Cによるデータ伝送処理の遅滞を防ぎ、冗長構成システムSaにおいて、冗長構成を採用したことによるシステムの運用継続効果を更に向上することができる。
また、上述した経路制御装置210aと同様に構成された経路制御装置210bにより、冗長構成システムSbに備えられた装置B0、B1にかかわるIP通信経路の管理を行うことにより、冗長構成の装置B0,B1の運用状態の切り替え処理に伴う上位装置Dによるデータ伝送処理の遅滞を防ぎ、冗長構成システムSbにおいて、冗長構成を採用したことによるシステムの運用継続効果を更に向上することができる。
(第2の実施形態)
図4に、本発明にかかわるIP通信経路管理システムの第2の実施形態を示す。
なお、図4に示す構成要素のうち、図1に示した各部と同等のものについては、図1に示した符号を付して示し、その説明を省略する。
図4に示した経路制御装置230aは、図1に示した経路制御装置210aを構成する各部に加えて、帯域情報収集部231と再送検出部232とを備え、また、経路管理部214に代えて経路管理部233を備えて構成されている。また、図1に示した冗長構成システムSaに備えられた装置A0、A1および冗長構成システムSbに備えられた装置B0、B1は、それぞれ負荷分散を目的として二重化されている。
図4に示した帯域情報収集部231は、例えば、経路管理部233からの指示に応じて、装置A0、A1に割り当てられている通信帯域のうち使用中でない未使用帯域の量を示す帯域情報を収集し、経路管理部233に通知する。また、図4に示した再送検出部232は、装置A0、A1がそれぞれの対向先である装置B0、B1から返された再送要求を検出したときに、その旨を経路管理部233に通知する。
また、図4に示した経路管理部233は、運用監視部213および再送検出部232からの通知を受け取ったときに、帯域情報収集部231から受け取った帯域情報に基づいて、IP通信経路の切り替えが可能か否かを判定し、この判定結果に応じて、上位装置Cに備えられた転送テーブルを操作することにより、上位装置Cが対向先の上位装置Dとのデータの授受に利用するIP通信経路を制御する。
ここで、上位装置C、Dに設けられる転送テーブルにおいて、図3(c)に示すように、各宛先アドレスについて、通常のデータ伝送の場合とデータの再送の場合とでそれぞれ利用装置IDを指定する構成とすることにより、通常のデータ伝送と再送とでIP通信経路を個別に指定することができる。
以下、冗長化された各装置A0、A1における通信帯域の余裕を考慮しつつ、これらの装置A0、A1と対向先の装置B0、B1との間のIP通信経路を管理する方法について説明する。
図5に、IP通信経路管理動作を表す流れ図を示す。また、図6および図7に、経路管理動作を説明するシーケンス図を示す。
まず、上述した第1の実施形態と同様にして、装置A0、A1と装置B0、B1とを結ぶ全てのIP通信経路P00、P01、P10、P11に関わるネゴシエーション処理が行われ(図5のステップ301、図6参照)、経路情報テーブル212にこれらのIP通信経路P00、P01、P10、P11に関わる経路情報が格納される。なお、図6においては、図2において破線で囲んだ通信ネゴシエーション処理に関わる信号のやり取りの図示は省略した。
このようにして、全てのIP通信経路に関する通信ネゴシエーションが完了した後に、図5に示したシステムでは、上位装置Cが宛先アドレスとして装置B0、B1をそれぞれ指定したデータを装置A0、A1に転送することにより、装置A0と装置B0とを結ぶIP通信経路P00と装置A1と装置B1とを結ぶIP通信経路P11との双方が使い分けられ、装置A0、A12より上位装置Cに関するデータ伝送処理負担が分担される(図6参照)。
その後、例えば、装置A0に発生した障害のためにこの装置A0が冗長構成システムSaから切り離されたことが運用監視部213からの通知で示されたときに(ステップ302の肯定判定、かつ、ステップ303の否定判定)、経路管理部233は、帯域情報収集部231を介して他方の装置A1における未使用帯域の量を示す帯域情報を収集する(ステップ304)。
次いで、経路管理部233は、ステップ304で得られた帯域情報で示される未使用領域の量と所定の閾値Th1とを比較し、未使用領域の量が閾値Th1よりも大きい場合に、システムから切り離される装置(例えば、装置A0)の処理が振り替えられる振り替え先の装置(例えば、装置A1)に十分な余裕があると判断する(ステップ305の肯定判定)。
この場合に、経路管理部233は、経路情報テーブル212を参照してシステムから切り離される装置(装置A0)の対向先(装置B0)に上位装置Cからのデータを伝送するために適切なIP通信経路(通信経路P01)を見つけ、見つけたIP通信経路を上位装置Cからの全てのデータ伝送に利用するために上述した転送テーブルの操作を行う(ステップ306)。この場合は、経路管理部233により、図3(c)に示した宛先アドレス#B0(装置B0に対応)に対応する利用装置IDが、通常伝送および再送の両方について初期状態で指定されている装置A0から装置A1に変更される。
このように、振り替え先となる装置(例えば、装置A1)の通信帯域に一定以上の余裕がある場合に限ってIP通信経路の振り替えを行うことにより、振り替え先の装置に過大な処理負荷がかかることを避け、負荷分散を目的とした冗長構成システムSaの安定的な運用を維持することができる。なお、上述した閾値Th1としては、例えば、装置A0、A1による上位装置Cからのデータ伝送処理において最低限の品質を実現可能な通信帯域に相当する値を適用することができる。
同様に、上述した経路制御装置230aと同様に構成された経路制御装置230bにより、振り替え先となる装置(例えば、装置B1)の通信帯域に一定以上の余裕がある場合に限ってIP通信経路の振り替えを行うことにより、振り替え先の装置に過大な処理負荷がかかることを避け、負荷分散を目的とした冗長構成システムSbの安定的な運用を維持することができる。
このようにして一旦システムから切り離された装置A0がシステムに復帰したことが運用監視部213からの通知によって示された場合に(ステップ302およびステップ303の肯定判定)、経路管理部233は、経路情報テーブル212を参照して、システムに復帰した装置A0が対向すべき装置(例えば、装置B0)を見つけ、上位装置Cの転送テーブルにおいて、装置A0が対向すべき装置B0を宛先とする全てのデータ伝送にかかわる利用装置IDを操作して、これらのデータ伝送にかかわる処理を装置A0に振り分ける(ステップ306、図6参照)。
一方、図7に示すように、再送検出部232による通知により、例えば、装置A1からこれに対向する装置B1を宛先として送出されたデータに関する再送要求が発生したことが示された場合に(図6のステップ302の否定判定、かつ、ステップ307の肯定判定)、経路管理部233は、上述したステップ304と同様にして振り替え先の装置(例えば、装置A0)から帯域情報を収集する(ステップ308)。
次いで、経路管理部233は、ステップ308で得られた帯域情報で示される未使用領域の量と所定の閾値Th2とを比較し、未使用領域の量が閾値Th2よりも大きい場合に、振り替え先の装置(例えば、装置A0)に再送処理を行うのに十分な余裕があると判断する(ステップ309の肯定判定)。
この場合に、経路管理部233は、経路情報テーブル212を参照して再送要求が発生した装置(装置A1)の対向先(装置B1)に上位装置Cからのデータを伝送するために適切なIP通信経路(通信経路P01)を見つけ、見つけたIP通信経路を上位装置Cからのデータの再送信に利用するために上述した転送テーブルの操作を行う(ステップ310)。この場合は、経路管理部233により、図3(c)に示した宛先アドレス#B1(装置B1に対応)に対応する利用装置IDが、再送についてのみ初期状態で指定されている装置A1から装置A0に変更される。
このようにして操作された転送テーブルに基づいて、上位装置Cが、再送要求の対象となった装置B1を宛先とするデータを再送する際に、通常伝送の場合について指定された利用装置A1の代わりに、このデータを振り替え先の装置A0に転送することにより、装置A0と装置B1とを結ぶIP通信経路を介してデータの再送が行われる(図7参照)。
一方、運用状態の切り替え通知も再送要求が検出された旨の通知も入力されない場合に(ステップ302およびステップ307の否定判定)、回路管理部233は、ステップ302に戻って運用監視部213および再送検出部232からの通知を待つ。
ところで、図6のステップ307において再送要求を検出した際に、振り替え先の帯域情報を収集する手順および未使用帯域の確認を行う手順を行う代わりに、各装置A0、A1における未使用帯域が所定の閾値Th3を下回ったときに、データの再送をもう一方の装置に振り替えるための転送テーブルの操作を行い(ステップ308〜ステップ310)、データ再送の必要性が生じたときに備えることも可能である。
このように、各装置における未使用領域の減少を検知して、データの再送に用いるIP通信経路を振り替えることにより、例えば、装置A0に振り分けられたデータ伝送処理により、この装置A0に割り当てられた通信帯域の大部分が利用されている場合に、この装置A0から送出されるデータに関する再送処理を通信帯域に十分な余裕を持っている装置A1に振り替えることができる。これにより、データの再送処理のために装置A0における通信帯域の逼迫に拍車をかけることを避け、装置A0および装置A1の安定的な運用の継続を図ることができる。
同様に、上述した経路制御装置230aと同様に構成された経路制御装置230bにより、冗長構成システムSbに備えられた装置B0、B1における未使用領域の減少を検知して、データの再送に用いるIP通信経路を振り替えることにより、データの再送処理のために一方の装置における通信帯域の逼迫に拍車をかけることを避け、両装置B0,B1の安定的な運用の継続を図ることができる。
以上に説明したように、本発明にかかわるIP通信経路管理システムによれば、ネットワークを介して対向している多重化された装置を備えた冗長構成システムにおいて、運用状態となっている装置の組み合わせに即した適切なIP通信経路を上位装置による通信処理に迅速かつ確実に供することができる。
これにより、冗長構成の装置に関する運用状態の切り替えに応じた代替のIP通信経路を設定するための通信ネゴシエーション処理を不要とし、切り替えに伴う処理の遅滞を回避することができる。
このような特徴は、ネットワークを介して対向する多重化された装置を備えた1対の冗長構成システムを運用する上で極めて有用である。
本発明にかかわるIP通信経路管理システムの第1の実施形態を示す図である。 経路管理動作を説明するシーケンス図である。 経路情報テーブルの例を示す図である。 本発明にかかわるIP通信経路管理システムの第2の実施形態を示す図である。 IP通信経路管理動作を表す流れ図である。 経路管理動作を説明するシーケンス図である。 経路管理動作を説明するシーケンス図である。 従来の経路管理方法の説明図である。
符号の説明
210a,210b,230a,230b 経路制御装置
211 経路情報収集部
212 経路情報テーブル
213 運用監視部
214、233 経路管理部
230 経路制御装置
231 帯域情報収集部
232 再送検出部
233 経路管理部
403 HUB

Claims (3)

  1. ネットワークを介して対向する多重化された装置をそれぞれ含む複数の冗長構成システム間のIP通信経路にかかわるIP通信経路管理システムにおいて、
    前記複数の冗長構成システムにそれぞれ備えられた多重化された装置間に、これらの多重化された装置に関する運用状態の切り替えによって対向する可能性のある組み合わせに対応してIP通信経路をそれぞれ設定するためのネゴシエーションを行う経路設定手段と、
    前記経路設定手段によって設定されるIP通信経路とネットワークを介して対向する装置の組み合わせに関する情報を保持する経路テーブルと、
    前記各冗長構成システムにそれぞれ備えられ、前記多重化された装置の運用状態の組み合わせに関する変化を検出し、新たな組み合わせに対応して前記経路テーブルに示されたIP通信経路を、このIP通信経路に接続された自システム側の装置の機能を利用して行われる上位装置の処理に供する通信経路制御手段と
    を備えたことを特徴とするIP通信経路管理システム。
  2. 請求項1に記載のIP通信経路管理システムにおいて、
    前記複数の冗長構成システムは、負荷分散を目的として多重化された装置を互いにネットワークを介して対向させる構成であり、
    通信経路制御手段は、
    前記負荷分散を目的として多重化された装置のいずれかに関する障害に伴う運用状態の切り替えを検出したときに、前記多重化された装置のうち運用状態が維持されている装置それぞれにおいて利用可能な通信帯域に所定値以上の余裕があるか否かを判定する第1の余裕判定手段と、
    前記第1の余裕判定手段によって通信帯域に余裕があるとされた装置と前記障害が発生した装置にネットワークを介して対向する装置との間のIP通信経路を選択的に前記上位装置の処理に供する切替経路選択手段とを備えた
    ことを特徴とするIP通信経路管理システム。
  3. 請求項1に記載のIP通信経路管理システムにおいて、
    前記複数の冗長構成システムは、負荷分散を目的として多重化された装置を互いにネットワークを介して対向させる構成であり、
    通信経路制御手段は、
    前記負荷分散を目的として多重化された装置のいずれかに関わるデータの再送要求の発生を検出する再送検出手段と、
    前記負荷分散を目的として多重化された装置のうち、前記再送にかかわる装置以外について利用可能な通信帯域に別の所定値以上の余裕があるか否かを判定する第2の余裕判定手段と、
    前記第2の余裕判定手段によって通信帯域に余裕があるとされた装置と前記再送要求が発生した装置にネットワークを介して対向する装置との間のIP通信経路を選択的に前記再送要求に関わる処理に供する再送経路選択手段とを備えた
    ことを特徴とするIP通信経路管理システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010093566A (ja) * 2008-10-08 2010-04-22 Fujitsu Ltd 内線接続方法及び経路選択装置

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