JP2008235579A - プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エッチング加工精度が向上され、異物及び汚染物質の更なる低減が得られるようにしたプラズマ処理装置を提供すること。
【解決手段】真空容器101内にアンテナ102と電極103を配置し、これらに印加すべき高周波に例えば180°の位相差を与えるとともに、所定のデューティ比でオンオフするようにしたプラズマ処理装置において、位相コントローラ123を設け、オンオフの立ち上がりをフィードバック制御し、オンオフの位相ズレが生じないようにしたもの。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体加工用のプラズマ処理装置に係り、特にプラズマを生成し試料を処理するために高周波電界を用いる方式のプラズマ処理装置に関するものである。
半導体デバイスの製造工程では、プラズマを用いた成膜、エッチング、表面改質といった様々な処理が行われている。そして、このようなプラズマ処理装置として、プラズマ発生用の高周波電源を変調出力させ、これによりプラズマ中の電子温度の分布及びイオンやラジカルなどの反応種の発生比率を制御し、エッチング加工精度を向上させるようにしたプラズマ処理装置が従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、このとき、更に、そのアンテナバイアス電源及び基板バイアス電源の出力電圧波形(Vpp)をフィードバックし、180°の位相差に制御することにより、処理容器内側壁アース部にイオンが衝撃することによる異物の堆積低減や汚染物質の堆積低減が可能になることも従来から知られている(例えば、特許文献2参照)。
特公平4−69415号公報 特開2004−111432号公報
上記従来技術によれば、イオンの衝撃による異物や汚染物質の堆積が低減できるが、それにも限度があり、近年の半導体デバイスの高細密化要求には対応に限界が生じてしまうという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、エッチング加工精度が向上され、異物及び汚染物質の更なる低減が得られるようにしたプラズマ処理装置を提供することにある。
上記目的は、真空容器内に配置され、その上面に処理対象のウェハが載せられる試料台と、この試料台内に配置され、高周波が供給される第1の電極と、前記真空容器内の前記試料台上方で前記ウェハに対向に配置され、高周波が供給される第2の電極と、前記試料台の周囲を囲んで配置され、接地された側壁とを備え、前記第1及び第2の電極間と前記側壁との間の空間にプラズマを形成するプラズマ処理装置であって、前記第1の電極に高周波を供給する第1の電源と前記第2の電極に高周波を供給する第2の電源による夫々の高周波の位相を所定角度ずらす第1の信号と、前記夫々の高周波を変調させる第2の信号と、前記各々の高周波の変調出力の立ち上がりを同期させる第3の信号を発生する制御手段が設けられていることにより達成される。
このとき、前記所定角度が180°であるようにしてもよく、制御手段が前記第1及び第2並びに第3の信号をアナログ信号及びデジタル信号のいずれかで発生させるものであるようにしてもよく、前記第1の信号と前記第3の信号を前記第1と第2の電源に供給する信号線の各々の長さが等しくなるようにしてもよい。
同じく、上記目的は、真空容器内に配置され、内側壁が接地された処理室内にある試料台に処理対象のウェハを載置し、前記処理室内にプラズマを形成した後、前記試料台内の第1の電極及び前記真空容器内の前記試料台上方で前記ウェハに対向して配置された第2の電極に高周波を供給して、前記ウェハを処理するプラズマ処理方法であって、前記第1と第2の電極に供給される各々の高周波の位相を所定の角度ずらす第1の手段と、前記各々の高周波を変調させる第2の手段と、前記各々の高周波の変調出力の立ち上がりを同期させる第3の手段とが備えられているようにして達成される。
このとき、前記第1の手段による前記所定の角度が180°であるようにしてもよく、前記第1の手段と第2の手段、それに第3の手段は、アナログ信号及びデジタル信号のいずれかにより信号を出力するものであってもよく、前記第1の手段から出力される信号と前記第3の手段から出力される信号の各々を伝送する信号線の長さが等しくされているようにしてもよい。
ここで、本発明が、これらの手段を備えることに想到したのは、以下の知見による。すなわち、バイアス電源変調出力機能を有すプラズマ処理装置において、例えば、高周波を所定の割合(デューティ比)でオンとオフを繰り返すという変調を行った場合においても、処理容器内側壁アース部にイオンが衝突することによる異物及び汚染物質の発生量の低減がそれほど得られないことが見い出された。
例えば、変調出力時における異物及び汚染低減のために、上記バイアス電源の変調出力機能を有すプラズマ処理装置に、対向する電極に印加される2種のバイアス電力の位相を180°ずらして制御するという、特許文献2に記載されている位相制御技法を追加してみた場合、それだけでは異物及び汚染物質の低減を効率的に得ることはできないことが判ったのである。
また、上記位相制御技法を追加した場合、アンテナバイアス電源と基板バイアス電源との位相制御はなされているが、このときアンテナバイアス電源と基板バイアス電源とがそれぞれ独立して変調されているため、例えば、アンテナバイアス電源の変調出力がオンの状態であるのに、基板バイアス電源の変調出力がオフの状態となるといったケースがあり、アンテナバイアス電源と基板バイアス電源との同期が取れない問題があった。
また、このような変調出力での位相制御機能を活用して異物及び汚染低減の検討を進める過程で、次のような問題があることが判明した。すなわち、制御信号をアンテナバイアス電源及び基板バイアス電源に送信する際、それぞれの電源に信号が到達する時間が異なることがあり、結果、位相にズレが生じて位相制御できないケースや、ノイズ等が原因となり送信した情報になまりが生じて、情報を正確に送信できない問題があった。
そこで、本発明では、上記の手段が、課題を解決するための手段として存在することに想到したのである。
本発明によれば、エッチング加工精度が向上されると共に異物や汚染物質を低減させることができるので、半導体デバイスの更なる高細密化要求にも対応することができる。
以下、本発明によるプラズマ処理装置について、いくつかの実施の形態により、図面と共に詳細に説明すると、まず、図1は、本発明の第1の実施の形態を示したもので、これは、本発明が対象とするプラズマ処理装置の一例であるプラズマエッチング装置について、本体の断面図と制御信号の流れを示したものである。
まず、真空容器101は、例えば鋼などの導電材料で作られた略円柱型の容器で、この真空容器101の内側側壁は接地(アース)され、その中は、下部に設置された真空排気手段及び調圧手段を備えた真空排気装置105により、高真空状態もしくは所定の圧力に保持される。そして、この真空容器101の上半部には、導体からなる平板状のアンテナ102が設置されている。
このアンテナ102には、その上部に同軸線路が設けられ、プラズマを発生させるためのプラズマ発生用高周波電源108が整合器109を介して接続されている。さらに、このアンテナ102には、バイアス電力を供給するためのアンテナバイアス電源112が整合器111を介した同軸線路で接続されている。また、整合器110とアンテナ102の間には、アンテナバイアス電源112から出力される電圧波形のVpp 電圧(ピーク・ツウ・ピーク電圧)を検出するためのVpp 検出器110が設置されている。
このアンテナ102の下方には、処理ガスを真空容器101内で還流させるための多数の貫通孔を備えたガス導入板104が設置されているが、ここで、この処理ガスは、真空容器101の外部に設置されている処理ガス供給手段及びガス流量調整手段を備えたガス供給装置107から、ガスラインを介して真空容器101内に供給されるようになっている。このとき真空容器101の上方外周部には、処理容器101を囲むように、例えばソレノイドコイルからなるコイル106が設けてあり、これにより処理容器101内に磁場を形成させることができるようになっている。
このとき真空容器101内下半部には、アンテナ102に対向させた状態で、試料を載置し保持できる電極103が設置され、試料台を構成している。そして、この電極103には、試料を当該電極103に静電吸着させるための静電チャック用電源113が、同軸線路により整合器114を介して接続され、更にバイアス電力を供給するための基板バイアス電源117も整合器116と同軸線路を介して接続されている。そして、このとき整合器116と電極103の間には、基板バイアス電源117から出力される電圧のVpp 電圧を検出するためのVpp 検出器115が設置されている。
このときのアンテナバイアス電源112及び基板バイアス電源117は、出力電圧を変調する機能と、受信した信号を増幅するアンプ機能の双方を備えていて、これらによる出力電圧は、Vpp 検出器110とVpp 検出器115によりそれぞれ検出される。そして、検出されたVpp 電圧は、位相フィードバック信号118、119として、位相差検出部120に供給される。そこで、これら位相フィードバック信号118、119を入力した位相差検出部120は、取得したそれぞれのVpp 電圧に基づいてアンテナバイアス電源112と基板バイアス電源117の出力電圧の位相差を算出し、算出した位相差信号121を位相制御部122に供給する。
これにより位相制御部122は、検出した位相差信号121を、制御マイコン130により設定されている目標位相差設定値129に一致するように位相制御させる第1の機能と、制御マイコン130で設定した周波数及びオン・オフ設定信号128に一致するように変調出力させる第2の機能と、アンテナバイアス電源112及び基板バイアス電源117を変調出力させる際、周波数及びオン・オフ設定信号128のオンとオフの中の「オン」の立ち上がりを同期させるためのトリガー信号(図2に図示)を生成させるという第3の機能を備えている。
そこで、位相制御部122は、まず、前記の第1の機能より取得した位相差情報を位相制御信号124及び126とし、次に、第2の機能と第3の機能により取得した変調出力情報及び出力同期情報は変調同期信号125及び127として、夫々アンテナバイアス電源112及び基板バイアス電源117に供給する。従って、これら位相差検出部120と位相制御部122により位相コントローラ123が構成されていることになる。
次に、この実施形態によるプラズマ処理について説明すると、これは、次の手順でプラズマ処理を行う。まず、真空容器101内を、真空排気装置104により排気して高真空にした後、真空容器101内の電極103に試料を載置し、静電チャック用電源113から電圧を印加し、電極103の表面に電位差を生じさせることで、試料を静電吸着させ、保持する。試料が電極103上に保持されたら、この後、ガス供給装置106から処理容器101内に処理ガスを供給し、処理容器101内の圧力を所定の圧力値に調整し、この状態に保持する。
処理容器101内部の圧力が調整し保持されたら、次に、所定の強度(例えば16mT)の磁場をコイル105により発生させ、所定の周波数(例えば450MHz)の高周波をプラズマ発生用高周波電源108から真空容器101内部に印加し、発生させた磁場と高周波の共鳴現象、いわゆる電子サイクロトロン共鳴により、効率よくプラズマが発生されるようにする。そして、プラズマが発生されたら、アンテナバイアス電源112と基板バイアス電源117からアンテナ102と電極103にバイアス電力を供給する。このとき、アンテナバイアス電源112と基板バイアス電源117から出力される電圧のVpp 電圧をVpp 検出器110、115で検出し、位相フィードバック信号118、119が位相差検出部120に供給されることになる。
そこで、位相差検出部120は、受信した位相フィードバック信号118と、位相フィードバック信号119を比較し、それらの信号の差を算出して位相差信号121とし、それを位相制御部122に入力する。このときの位相差信号121による位相差目標値は、予め制御マイコン130により任意に設定可能であり、ここで、本発明の場合、異物及び汚染物質の低減を目的としているため、異物及び汚染低減に効果的である位相差180°に設定し、目標位相差設定信号129として位相差検出部122に供給する。
このときアンテナバイアス電源112及び基板バイアス電源117の出力電力を変調出力させるための周波数の設定値とオン・オフの設定値も、制御マイコン130から与えられるが、これらも任意に設定することができる。このときの出力変調させる周波数と、例えばデューティ比50%のオン・オフ設定値は、周波数及びオン・オフ設定信号128として位相制御部122に供給される。そこで、位相制御部122は、受信した周波数及びオン・オフ設定信号128に基づいて、出力された変調出力の立ち上がりを同期するためのトリガー信号を生成する。
従って、このときにアンテナバイアス電源112から出力されるアンテナバイアス電力と基板バイアス電源117から出力される基板バイアス電力は、図2の左上に示すようになり、オン・オフ信号とトリガー信号は、図2の左下に示すようになる。そして、この結果、アンテナ102に印加されるアンテナバイアス電圧と電極103に印加される基板バイアス電圧は、図2の右に示すように、180°の位相差をもち、且つ、所定のデューティ比でオンオフされた波形に制御され、処理容器内側壁アース部にイオンが衝撃することによる異物の堆積低減や汚染物質の堆積低減が図れることになる。
その後、目標位相差設定信号129に合うように制御した位相差信号121を位相制御信号124及び126として、アナログ信号で、アンテナバイアス電源112及び基板バイアス電源117に供給する。このとき、周波数及びオン・オフ設定信号128と前記トリガー信号の2種類の信号は、変調同期信号125及び127として、デジタル信号によりアンテナバイアス電源112及び基板バイアス電源117に供給される。ここで、信号伝達遅延の差を低減するという観点に立てば、位相制御信号124と126を伝送する配線の長さは、同じにするのが望ましく、変調同期信号125と127を伝送する配線の長さも同じにするのが望ましい。但し、これが必要要件という訳ではない。
なお、このときの出力方式は、制御マイコン130により設定した周波数及びオン・オフ設定信号129を位相制御部122に供給し、前記トリガー信号と共にデジタル信号で電源装置に供給する方式になっているが、周波数及びオン・オフ設定信号129は制御マイコン130から直接アンテナバイアス電源112及び基板バイアス電源117に供給するようにしてもよい。この場合、位相制御部122から出力される変調同期信号125及び127は、前記トリガー信号のみとなる。
ところで、以上のように位相制御した変調出力は、時間経過と共に、プラズマの密度やインピーダンス変化といった原因により、設定した目標位相差からズレが生じる。そこで随時、位相差信号をフィードバックして修正を行う。ここで、図3は変調出力における位相差をズレなく制御するための一実施形態を示すもので、ここに図示した変調出力の波形において、オンした直後及びオフする直前は波形が安定せず、設定した電圧値を示していない。そこで、この実施形態では、次のような方法で制御を行うようになっている。
まず、第1のオンのとき出力した電圧値が所定の許容範囲内に収まり安定した時点で、Vpp 検出器110、115から出力電圧波形のVpp 電圧を取得する。次いで、いま、取得したVpp 電圧の平均を求め、位相フィードバック信号118及び119として位相差検出部120に供給し、これら2種の信号の差(レベル差)を算出する。そして、算出されたレベル差を位相差信号121として位相制御部122に供給し、目標位相差設定信号129に合うように制御された上で、アンテナバイアス電源112及び基板バイアス電源117に供給するのである。このとき、第1のオンで取得したVpp 電圧の平均は、第2のオン時まで保たれ、第2のオン時に上記第1のオン時と同じ制御を行うのである。
以上の制御方法を変調出力がオンする周期で繰り返すことにより、位相ズレがあってもズレのない状態に収斂する方向のフィードバック制御が働くことになり、位相ズレなく制御することができ、従って、この実施形態によれば、時間経過に伴うプラズマ密度の変化やインピーダンス変化があっても、位相ズレが生じる虞がなく、この結果、180°の位相差をもち、且つ、所定のデューティ比でオンオフされた波形に制御したことによる異物の堆積低減や汚染物質の堆積低減を充分に得ることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明すると、ここで、図5が本発明の第2の実施形態で、これも、図1で説明した第1の実施形態と同じく、本発明が対象とするプラズマ処理装置の一例であるプラズマエッチング装置について、本体の断面図と制御信号の流れを示したもので、このとき、図1の実施形態と同じ構成部分については同じ符号を付してあり、従って、この第2の実施形態が、図1で説明した第1の実施形態と差異している点は、位相制御部122からアンテナバイアス電源112と基板バイアス電源117に供給されている位相制御情報と変調出力情報、それに出力同期情報の送信方式が異なっている点だけであり、よって、異なっている点に付いて説明し、その他は説明を省略する。
この第2の実施形態の場合、位相制御部122は、目標位相差設定信号126に従って制御した位相差信号121と、周波数及びオン・オフ設定信号127と、トリガー信号の3種類の信号を、1種類の信号にまとめ、図2の右に示す変調出力及び出力同期並びに位相制御された最終的な波形として、これをアナログ信号化し、変調出力位相同期制御信号131及び132とした上でアンテナバイアス電源112と基板バイアス電源117に供給(送信)する方式になっている。
従って、この場合でも、動作については、図1の実施形態の場合と同じであり、このとき、アンテナバイアス電源112と基板バイアス電源117は、夫々受信したアナログ信号を増幅するだけの機能があればよく、よって、この第2の実施形態によれば、位相コントローラ123を増設すれば済むという簡単な改造により、本発明の問題を解決することができる。
そして、この第2の実施形態でも、信号伝達遅延の差を低減する観点からは、変調出力位相同期制御信号131及び132を伝送する配線については、同じ長さにするのが望ましいが、これも必要要件ではない。
ところで、ここに説明した実施形態では、所定の周期及びオン・オフのデューティ比にしたがって高周波出力をオン・オフする、いわゆる時間変調を例に説明したが、周波数変調、振幅変調などの変調方式の場合にも、変調の同期を取るという観点では、同様に本発明が適用できるのは言うまでもない。
ここで、本発明は、上記の実施形態以外にも、以下に列挙する形態で実施することができる。
アンテナバイアス電源及び基板バイアス電源の出力電力波形より取得した位相差情報を集約する位相コントローラを備え、取得した前記位相差情報を、外部より設定できる目標位相差(例えば180°)に従って位相制御した上で、位相制御信号として再び前記アンテナバイアス電源及び基板バイアス電源に送信することを特徴とするプラズマ処理装置。
出力電力を変調させるための周波数及びオン・オフ指令を外部より設定でき、これら設定した前記周波数及びオン・オフ指令を変調出力信号として、前記アンテナバイアス電源及び基板バイアス電源に送信することを特徴とした電源装置及びこれを用いたプラズマ処理装置。
前記位相コントローラは、変調出力の立ち上がりを同期させるためのトリガー信号を生成する機能を備え、生成した前記トリガー信号を前記アンテナバイアス電源及び基板バイアス電源に送信することを特徴とした電源装置及びこれを用いたプラズマ処理装置。
前記位相制御信号と、前記変調出力信号と、前記トリガー信号とを前記アンテナバイアス電源及び基板バイアス電源に送信することで、変調出力の立ち上がりを同期し、かつ位相差を制御することを特徴とした電源装置及びこれを用いたプラズマ処理装置。
前記アンテナバイアス電源及び基板バイアス電源に送信する前記位相差信号及び変調出力信号並びにトリガー信号をアナログ信号及びデジタル信号のいずれかで送信可能なことを特徴とする電源装置及びこれを用いたプラズマ処理装置。
前記位相差信号及び変調出力信号並びにトリガー信号を前記アンテナバイアス電源及び基板バイアス電源に送信する同軸配線の長さが等しいことを特徴とした電源装置及びこれを用いたプラズマ処理装置。
本発明に係るプラズマ処理装置の第1の実施形態を示す説明図である。 本発明の実施形態の動作を説明するための波形図である。 本発明の実施形態の動作を説明するための波形図である。 本発明に係るプラズマ処理装置の第2の実施形態を示す説明図である。
符号の説明
101:真空容器
102:アンテナ
103:電極
104:ガス導入板
105:真空排気装置
106:コイル
107:ガス供給装置
108:プラズマ発生用高周波電源
109、111、114、116:整合器
110、115:Vpp 検出器
112:アンテナバイアス電源
113:静電チャック用電源
117:基板バイアス電源
118、119:位相フィードバック信号
120:位相差検出部
121:位相差信号
122:位相制御部
123:位相コントローラ
124、126:位相制御信号
125、127:変調出力同期信号
128:周波数及びオン・オフ設定信号
129:目標位相差設定信号
130:制御マイコン
131、132:変調出力位相同期制御信号

Claims (8)

  1. 真空容器内に配置され、その上面に処理対象のウェハが載せられる試料台と、この試料台内に配置され、高周波が供給される第1の電極と、前記真空容器内の前記試料台上方で前記ウェハに対向に配置され、高周波が供給される第2の電極と、前記試料台の周囲を囲んで配置され、接地された側壁とを備え、前記第1及び第2の電極間と前記側壁との間の空間にプラズマを形成するプラズマ処理装置であって、
    前記第1の電極に高周波を供給する第1の電源と前記第2の電極に高周波を供給する第2の電源による夫々の高周波の位相を所定角度ずらす第1の信号と、前記夫々の高周波を変調させる第2の信号と、前記各々の高周波の変調出力の立ち上がりを同期させる第3の信号を発生する制御手段が設けられていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 請求項1に記載のプラズマ処理装置において、
    前記所定角度が180°であることを特徴とするプラズマ処理装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のプラズマ処理装置において、
    前記制御手段は、前記第1及び第2並びに第3の信号をアナログ信号及びデジタル信号のいずれかで発生させるものであることを特徴とするプラズマ処理装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れかに記載のプラズマ処理装置において、
    前記第1の信号と前記第3の信号を前記第1と第2の電源に供給する信号線の各々の長さが等しいことを特徴とするプラズマ処理装置。
  5. 真空容器内に配置され、内側壁が接地された処理室内にある試料台に処理対象のウェハを載置し、前記処理室内にプラズマを形成した後、前記試料台内の第1の電極及び前記真空容器内の前記試料台上方で前記ウェハに対向して配置された第2の電極に高周波を供給して、前記ウェハを処理するプラズマ処理方法であって、
    前記第1と第2の電極に供給される各々の高周波の位相を所定の角度ずらす第1の手段と、前記各々の高周波を変調させる第2の手段と、前記各々の高周波の変調出力の立ち上がりを同期させる第3の手段とが備えられていることを特徴とするプラズマ処理方法。
  6. 請求項5に記載のプラズマ処理方法において、前記第1の手段による前記所定の角度が180°であることを特徴とするプラズマ処理方法。
  7. 請求項5から請求項6の何れかに記載のプラズマ処理方法において、
    前記第1の手段と第2の手段、それに第3の手段は、アナログ信号及びデジタル信号のいずれかにより信号を出力することを特徴とするプラズマ処理方法。
  8. 請求項5から請求項7の何れかに記載のプラズマ処理方法において、
    前記第1の手段から出力される信号と前記第3の手段から出力される信号の各々を伝送する信号線の長さが等しくされていることを特徴とするプラズマ処理方法。
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