JP2008234841A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光装置のパネル内部の熱を放熱する。
【解決手段】発光装置1Aは、複数の発光素子50が配列された素子基板30と、発光素子50を挟んで素子基板30に対向する対向基板30とを有する。対向基板30の内側には遮光層BMが形成される。この遮光層BMは有効領域内の第1遮光部分BMaと周辺領域内の第2遮光部分BMbとを有し、第1遮光部分BMaよりも第2遮光部分BMbの方が熱抵抗が小さくなるように形成される。発光装置1Aには、端子部100a,100bを介してフレキシブル基板20が接続されており、第2遮光部分BMbは、端子部100bに接続される。
【選択図】図1

Description

本発明は、有機EL(Electroluminescence)素子などの発光素子を用いた発光装置に関する。
有機EL素子などの発光素子を利用した発光装置では、一般的に、電流駆動方式により素子の発光が制御される。しかしながら、発光装置に用いられる有機EL材料などの発光材料は、電流が流れる配線や発光素子自体からの発熱により劣化し易い。そこで、従来から、発光装置に放熱機構を設ける技術が提案されている。例えば、特許文献1には、その図4において、素子基板の上面(素子基板と発光層との間)に放熱部を設け、発光素子からの熱を放熱させることが記載されている。
特開2005−5252号公報(図4)
ところで、トップエミッション型の発光装置においては、発光素子が形成される素子基板の対向側にガラスなどの透明材料から成る対向基板を設けることが一般的である。しかしながら、ガラスは熱伝導率が低いため、素子基板と対向基板の間(すなわち、発光パネルの内部)に熱がこもり易いという問題があった。上述の特許文献1の技術によれば、発光パネル内の熱を放熱させることが可能である。しかしながら、特許文献1の技術においては、放熱部は発光層や配線の下層に配置されるため、放熱部の端の段差の影響により発光層や配線の平坦性が損なわれてしまう。このため、発光層の厚みがばらついたり、配線に欠陥が生じるおそれがあり、発光装置の品質や信頼性が低下するといった問題がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、素子層や配線の平坦性を損なわずとも、発光パネル内部の熱を放熱することが可能な発光装置を提供することを解決課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の発光装置は、発光層を有する複数の発光素子が形成される素子基板と、前記発光層を挟んで前記素子基板と反対側に設けられる対向基板と、前記対向基板の内側に設けられ、前記対向基板よりも熱伝導率が高い第1膜と、熱を外部に放熱する放熱部とを有し、前記素子基板は前記複数の発光素子が形成される有効領域と、当該有効領域を囲む周辺領域とを有し、前記第1膜は、前記有効領域の前記複数の発光素子の発光素子の間隙に重なる第1部分と、前記周辺領域に重なる第2部分とを有し、前記第1部分は前記第2部分に接続され、前記第2部分は前記放熱部に接続され、前記第2部分は前記第1部分よりも熱抵抗が小さい。本発明における発光素子とは、電気エネルギを付与すると発光するとともに発熱する素子、例えば、有機EL、無機EL、発光ダイオードなどを含む。
本発明においては、有効領域および周辺領域において対向基板の内側に熱伝導率が高い材料で形成された第1膜を設け、この第1膜を、熱を外部に放熱する放熱部に接続することにより、有効領域における配線や発光素子から発生した熱を外部に放熱することが可能である。すなわち、第1膜においては、有効領域に形成された第1部分と周辺領域に形成された第2部分とがあり、第2部分は第1部分よりも熱抵抗が小さくなるように構成しているため、有効領域から周辺領域に向けて熱が移動しやすく、有効領域内の熱を確実に周辺領域に逃がすことができる。さらに、この第2部分は、放熱部に接続することにより、この放熱部を介して、有効領域から周辺領域に移動した熱を外部に放熱することが可能である。結果として、発光材料の熱による劣化が抑制され、ひいては、発光素子の寿命を延長することが可能となる。よって、輝度の低下を抑制することができる。
さらには、対向基板側に形成された第1膜を熱の移動経路として利用するため、素子基板と発光素子との間に放熱部を設ける構成と比較して、発光層の厚みのバラツキや配線の欠陥が発生する可能性を低減することができ、発光装置の信頼性が向上する。加えて、発光パネル内部にこもる熱が放熱されやすいので、発光装置自体の温度の上昇を抑制することができ、対向基板の表面に貼られた円偏光板などのフィルムの劣化を抑制することが可能となる。
本発明の好適な態様において、前記素子基板には、端子部を介してフレキシブル基板が接続され、前記第2部分は、前記端子部と接続する接続部分を有し、前記端子部および前記フレキシブル基板は、前記放熱部である。本態様によれば、端子部および放熱基板を介して外部に熱を放熱することが可能となる。
本発明の好適な態様において、前記対向基板は、その端が前記素子基板の端よりも張り出す張り出し部分を有し、前記第2部分は、前記素子基板の前記周辺領域から前記張り出し部分まで延長されて形成されたはみ出し部分を有し、前記はみ出し部分は前記放熱部である。本態様によれば、第2部分のはみ出し部分を介して外部に熱を放熱することが可能である。このはみ出し部分は外気に接しているため、熱が放熱されやすい。好ましくは、前記はみ出し部分にフレキシブル基板を接続してもよい。なお、この態様の具体例は第3実施形態として後述される。
本発明の好適な態様において、前記対向基板の前記内側には、前記発光素子からの光を遮光する遮光層が設けられ、当該遮光層は、前記有効領域において前記複数の発光素子の間隙に重なる第1遮光部分と、前記周辺領域に重なる第2遮光部分とを有し、前記遮光層の前記第1遮光部分は前記第1膜の前記第1部分であるとともに、前記遮光層の前記第2遮光部分は前記第1膜の前記第2部分である。本態様においては、遮光層を上記第1膜として利用するので、有効領域内に新たに放熱用配線としての第1膜を積層する場合と比較して、コストを大幅に増加させることなく放熱効果を得ることが可能となる。さらに、遮光層自体を放熱用配線として用いるので、有効領域の開口率を低下させなくて済む。なお、この態様の具体例は第1実施形態として後述される。
本発明の別の好適な態様において、前記対向基板の前記内側には、前記発光素子からの光を遮光するとともに、前記複数の発光素子の間隙に重なるように形成された遮光層が設けられ、前記第1膜の前記第1部分は前記遮光層であり、前記第1膜の前記第2部分は、前記遮光層よりも熱伝導率が高い材料で形成されるとともに、前記遮光層の前記素子基板側の面に設けられる。本態様においては、有効領域内に第1膜を形成する代わりに有効領域においては遮光層を第1膜として機能させる。よって、有効領域内における凹凸が少なくてすむので、素子基板側と対向基板側との空間を接着剤等で充填する場合には、有効領域内に遮光層と第1膜の両方を形成する態様と比較して、素子基板と対向基板との間のギャップ制御が簡易となる。よって、発光装置の信頼性を低下させることなく、放熱効果を得ることができる。また、第1膜を発光素子の間隙に形成する必要がないので、コストを大幅に増大させることなく、効果的に熱を放熱させることが可能となる。なお、この態様の具体例は第4実施形態として後述される。
本発明の別の好適な態様において、前記対向基板と前記第1膜の間に設けられ、前記発光素子からの光を遮光するとともに、前記有効領域において前記複数の発光素子の間隙に重なるように形成される遮光層をさらに有し、前記第1膜は前記遮光層よりも熱伝導率の高い材料で形成される。本態様においては、遮光層とは別個に第1膜を設けるので、遮光層を第1膜として用いる場合と比較して、遮光性を有するという条件に縛られることなく、より熱伝導率が高い材料を第1膜として選択することができる。よって、放熱効果が高まる。さらに、第1膜を遮光層の下層に配置する構成としたので、有効領域の開口率を低下させなくて済む。なお、この態様の具体例は第2実施形態として後述される。
好ましくは、前記第1膜の前記第2部分の膜厚は、前記第1部分よりも厚い。本態様においては、周辺領域における第2部分の膜厚を第2部分よりも厚くすることにより第2部分の熱抵抗を第1部分の熱抵抗よりも小さくすることができる。よって、第2部分の幅を太くせずとも熱抵抗を低下させることができるので、周辺領域の幅を拡大せずとも(すなわち、狭額縁化を可能としつつ)、放熱効果を得ることが可能となる。
以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を説明する。なお、図面においては、各部の寸法の比率は実際のものとは適宜に異ならせてある。
<A:第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る発光装置1Aの構成を示す平面図であり、図2は、図1におけるA−A’線の断面図である。図1に示すように、この発光装置1Aは、素子基板10とフレキシブル基板20とを備える。素子基板10の端部には端子部100aが形成され、この端子部100aの各接続端子とフレキシブル基板20に形成された接続端子とが、ACF(anisotropic conductive film:異方性導電膜)と呼ばれる導電粒子を含有したフィルム状の接着剤を介して圧着固定される。また、フレキシブル基板20には、端子部100aの各接続端子に接続する配線200が配設される。フレキシブル基板20には、さらに、端子部100aを挟むように2つの端子部100bが形成される。この端子部100bは、後述の遮光層BMの第2遮光部分BMbと接続される。さらに、フレキシブル基板20には、外部の装置と発光装置1Aを接続するための複数の外部配線200が形成される。
素子基板10には、有効領域10Aと、当該有効領域10Aを囲む領域(つまり基板10の外周と有効領域10Aの間)の周辺領域10Bが設けられている。周辺領域10Bにはデータ線駆動回路、走査線駆動回路などの各種周辺回路が形成される(図示略)。
図1および図2に示されるように、有効領域10Aには、複数の発光素子50がマトリクス状に配置され、各発光素子50は、有機ELなどの発光材料からなる発光層52と、発光層52を挟むように形成された第1電極層(陽極)51と第2電極(陰極)53とを有する。発光素子50は、発光層52に流れる電流(以下「駆動電流」という)に応じた輝度で発光する。第1電極51は発光素子50ごとに相互に離間して配置される。これに対し、第2電極(陰極)53は基板10上の複数の発光素子50に対して共通に設けられた共通電極であり、図示せぬ接地線Gndに導通する。ただし、接地電位Gndを基準として負極性の電圧が第2電極53に供給される構成としてもよい。
素子基板10は、ガラスやプラスチックなど各種の絶縁材料からなる板材である。なお、本実施形態の発光装置1Aは発光素子50からの放射光が素子基板10とは反対側に出射するトップエミッション型であるから、素子基板10に光透過性は要求されない。
素子基板10の面上には配線25が形成される。配線25を含む素子基板10の表面は絶縁層15で覆われ、絶縁層15の上部には第1電極51が形成される。第1電極51は、第2電極53よりも仕事関数が高い光反射性の導電材料によって形成される。第1電極51はコンタクトホールCHを介して配線25に電気的に接続される。この配線25は、素子基板10に形成された駆動トランジスタ(図示略)に接続されている。発光素子50は、駆動トランジスタから供給される電流に応じて発光し発熱する。また、配線25は駆動トランジスタから発光素子50に対して電流を供給している間、電流により発熱する。
第1電極51が形成された絶縁層15の表面には隔壁層60が形成される。隔壁層60は絶縁性の膜体であり、開口部60aを有する。開口部60aの各々の全体は、第1電極51に重なる。より詳細には、発光層52が形成される前の段階では、開口部60aを通して第1電極51が露出している。開口部60aは第1電極51よりも狭く、第1電極51の端部は隔壁層60により部分的に覆われている。隔壁層60は、第1電極51とその後に形成される第2電極53との間を絶縁するとともに、複数の第1電極51同士の間を絶縁する。隔壁層60は、例えば、アクリルもしくはポリイミド等の透明樹脂を材料として形成される。
発光層52は、白色で発光する有機材料から成り、隔壁層60が形成された絶縁層15の全域を被覆するように複数の発光素子50にわたって連続に形成される。この発光層52は開口部60aの内側に入り込んで第1電極51に接触する部分(すなわち実際に発光する部分)と隔壁層60の面上に位置する部分とを含む。すなわち、発光層52は隔壁層60により区画されている。よって、隔壁層60を設けることにより第1電極51の各々を独立して制御することができ、複数の発光素子50の各々に独立して電流を流すことができる。発光層52は、例えば、真空蒸着などの、有機材料を表面に堆積させる堆積法により形成される。発光層52は、白色で発光する有機材料を全面に形成する代わりに、R・G・B各色に対応する有機材料を画素ごとにパターニングする方法を用いて形成してもよい。画素ごとに有機材料をパターニングする場合には、堆積法あるいはインクジェットにより有機材料を吐出させる方法が用いられる。なお、発光層52による発光を促進または効率化するための各種の機能層(正孔注入層、正孔輸送層、電子注入層、電子輸送層、正孔ブロック層、電子ブロック層)が発光層52に積層された構成としてもよい。
第2電極53は、複数の発光素子50にわたって連続に形成されて発光層52と隔壁層60とを覆う電極である。すなわち、第2電極53は、開口部60aの内側にて発光層52を挟んで第1電極51に対向する部分と隔壁層60の上層に位置する部分とを含む。図2に示すように、第1電極51と第2電極53と発光層52との積層のうち開口部60aの内周縁の内側に位置する部分(すなわち第1電極51から第2電極53に駆動電流が流れる領域)が発光領域である。発光層52のうち隔壁層60と重なり合う領域は、第1電極51と第2電極53との間に介在する隔壁層60によって電流が遮断されるから発光しない。駆動トランジスタを有するアクティブマトリクス型発光装置の場合には、隔壁層60により各発光素子50の発光領域がマトリクス状に形成される。
第2電極53は、光透過性の導電材料によって形成される。第2電極53は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)といった酸化導電材料や、光透過性を有する程度の膜厚で形成されたMgAgやAlなどの導電材料が用いられる。発光層52から素子基板10とは反対側に出射した光と発光層52から素子基板10側に出射して第1電極51の表面で反射した光とは第2電極53を透過して出射する。すなわち、本実施形態の発光装置1Aはトップエミッション型である。トップエミッション型の発光装置1Aでは、発光層52が第1電極51と接する領域(隔壁層60に囲まれた領域)から発光した光は配線25や上記駆動トランジスタなどに遮られることなく出射する。
このように発光素子50が形成された素子基板10には、キャップ封止体としての対向基板30が取り付けられる。これらは、図示しない位置でスペーサなどを介して接着剤により接合され、封止されている。対向基板30は例えばガラスまたは透明なプラスチックから形成されている。さらに、対向基板30の上面(素子基板10側と反対側の面)には、円偏光板40が設けられる。この円偏光板40は、発光装置1A内部で用いられる金属などの反射光や外光によるコントラストの低下を抑制することが可能である。円偏光板40は、例えば、位相差フィルムと偏光フィルムが順に積層されて構成される。
対向基板30の下層には、ブラックマトリクスとしての遮光層BMが形成されている。遮光層BMは、有効領域10Aにおいて、発光素子50を避けて発光素子50の間隙(すなわち、隔壁層60)に重なる位置に形成される格子状の第1遮光部分BMaと、この第1遮光部分BMaから周辺領域10Bにはみ出して有効領域10Aの四方に形成される第2遮光部分BMbとを含む。第1遮光部分BMaの格子の窓の各々には、カラーフィルタCF(CFr,CFgまたはCFb)が配置される。したがって、発光素子50から発した光は第1遮光部分BMaの格子の各窓を通じて各カラーフィルタCFを介して図の上方に放出される。遮光層BMは、例えば、クロムなど、遮光性を有するだけでなく、対向基板30よりも熱伝導率が高い材料で形成される。また、遮光層BMは、配線25よりも反射率の低い材料であることが望ましい。
ここで、熱伝導率とは、ある物質の熱の伝わりやすさを示す。その値は、厚み1mあたり1℃の温度差があるときに、単位時間に単位面積を移動する熱量のことであり、ある物質に固有の値である。例えば、ガラスの熱伝導率は1W/m・K(ワット毎メートル毎ケルビン)程度であり、クロムの熱伝導率は93.7W/m・K(標準状態下)である。すなわち、ガラスよりもクロムの方が熱は伝わりやすい。対向基板30にはガラスが用いられ、遮光層BMにはクロムが用いられるから、熱は対向基板30よりも遮光層BMを介して移動しやすい。
図3は、図1における領域M内の遮光層BMの拡大平面図である。図3に示されるように、第1遮光部分BMaは第2遮光部分BMbと一体的に形成されている(接続されている)。また、第2遮光部分BMbは第1遮光部分BMaよりも熱抵抗が小さくなるように形成される。ここで、熱抵抗とは熱の流れにくさを表す係数であり、1Wの熱流量に対して上昇する温度である(単位はK/Wまたは℃/W)。この熱抵抗は、材料の熱伝導率が高いほど小さくなる。また、熱抵抗は、熱伝導率のみならず、材料が使用される環境や条件によって可変する係数であり、例えば、同一の物質であっても大面積であるほど熱抵抗は小さくなる。本実施形態では、第1遮光部分BMaは格子状に形成されているのに対し第2遮光部分BMbは一様に形成されているので、第2遮光部分BMbは第1遮光部分BMaよりも熱抵抗が小さく(R2a>R2b)、有効領域10Aにおいて発生した熱は、第1遮光部分BMaから第2遮光部分BMbに向かって移動しやすい。
図4は、図1におけるB−B’線の断面図である。上述したように、対向基板30は、ガラスなどの熱伝導率が低い材料で形成されるのに対し、遮光層BMはクロムなどの熱伝導率が低い材料で形成される。このため、対向基板30よりも遮光層BMの方が熱抵抗は小さくなる(対向基板30の熱抵抗値R1>遮光層BMの熱抵抗値R2)。さらに、図4に示されるように、第2遮光部分BMbと端子部100bは、導電ペーストYを介して接続される。導電ペーストYは、例えば、球状やフレーク状の導電性の粉末粒子を樹脂溶液に分散させたペースト状塗料であり、導電性の粉末粒子としては、例えば、銀粉末粒子が用いられる。銀は熱伝導率が高いため、対向基板30の熱抵抗値R1>導電ペーストYの熱抵抗値R3となり、第1遮光部分BMaから第2遮光部分BMbに移動した熱は、対向基板30に向かってではなく、導電ペーストYに向かって移動しやすい。導電ペーストYに向かって移動した熱は、導電ペーストYを介して基板10の表面の端子部100bに到達し、フレキシブル基板20を介して外部に放熱される。端子部100bには銅やアルミなどの金属が用いられるため、熱抵抗が小さい。また、フレキシブル基板には、外部配線200などの導体が形成されているから、熱が移動しやすい。このように、有効領域10Aにおいて発生した熱は、第1遮光部分BMa→第2遮光部分BMb→導電ペーストY→端子部100b→フレキシブル基板20へと移動することにより、外部に放熱される。
ところで、発光装置1Aにおいては、素子基板10上の配線25や発光素子50が電流により発熱し、対向基板30と素子基板10との間の封止された空間(すなわち、発光パネルの内部)に熱がこもり易い。このため、発光層52の発光材料が熱により劣化し、輝度が低下するおそれがある。また、発光パネル内部の発熱によって、対向基板30の外側に貼られた円偏光版40などのフィルムも劣化するおそれがある。そこで、本実施形態では、発光素子50や配線25から発生した熱を、端子部100bおよびフレキシブル基板20を介して外気に放熱している。すなわち、端子部100bおよびフレキシブル基板20は放熱部として機能させる。そして、有効領域10Aのみならず周辺領域10Bにおいても遮光部BMを形成し(第2遮光部分BMb)、この第2遮光部分BMbを素子基板10側に形成された端子部100bと重なる位置まで延長し、さらに、第2遮光部分BMbと端子部100bとを導電ペーストYを介して接続する。このような構成とすることにより、有効領域10Aから放熱部までの熱の移動経路が形成される。この熱の移動経路においては、第2遮光部分BMbを第1遮光部分BMaよりも幅広に形成することによって第1遮光部分BMaよりも第2遮光部分BMbの熱抵抗が小さくなるように構成し、有効領域10Aから周辺領域10Bまで熱を移動させる。また、熱伝導率が高い導電ペーストYを用いて第2遮光部分BMbと端子部100bとを接続することにより、対向基板30側から素子基板10側に熱を移動させる。したがって、本実施形態によれば、有効領域10Aにおいて発生した熱を確実に放熱部まで移動させて外部に放熱させることができる。結果として、発光材料の熱による劣化が抑制される。よって、輝度の低下を抑制することができ、ひいては発光素子50の寿命を延長することが可能となる。
さらに、対向基板30側に形成された遮光層BMを熱の移動経路(すなわち、放熱用配線)として利用するため、素子基板10と発光素子50(すなわち、第1電極51、発光層52、第2電極53)との間に放熱部を設ける構成と比較して発光層や配線層の平坦性を損なうおそれがない。よって、発光層の厚みのばらつきや、配線層の欠陥が発生する可能性を低減することができ、発光装置1Aの信頼性が向上する。加えて、発光パネル内部にこもる熱が放熱されやすいので、発光装置1A自体の温度の上昇を抑制することができ、対向基板30の表面に貼られた円偏光板40などのフィルムの劣化を抑制することが可能となる。また、遮光層BMを放熱用配線として利用するので、有効領域10A内に新たに放熱用配線を積層する場合と比較して、コストを大幅に増加させることなく放熱効果を得ることが可能となる。さらに、遮光層BM自体を放熱用配線として用いるので、有効領域10Aの開口率を低下させなくて済む。
<B:第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る発光装置について説明する。本実施形態は、遮光層BMの下層に遮光層BMとは別個の放熱用配線を形成し、この放熱用配線を端子部100bと接続して熱を外気に放熱する。本実施形態は、放熱用配線を有する点を除いて上記第1実施形態と同様であるので、その説明を適宜省略する。また、図面においては同様の要素については同じ参照符号を用いる。
図5は、本発明の第2実施形態に係る発光装置2Aの構成を示す平面図であり、図6は、図5におけるA−A’線の断面図であり、図7は、図5における領域Mの放熱用配線THの拡大平面図である。図5から図7に示されるように、本実施形態に係る発光装置2Aにおいては、対向基板30の素子基板10側の面に、遮光層BMが形成され、さらにその下層に放熱用配線THが形成される。詳細には、有効領域10Aにおいては発光素子50の間隙に発光素子50を避けて遮光層の第1遮光部分BMaが形成され、この第1遮光部分BMaと重なる部分に格子状の放熱用配線の第1部分THaが形成される。また、周辺領域10Bにおいては、有効領域10Aの四方を囲むように遮光層の第2遮光部分BMcが形成され、遮光層BMの第2遮光部分BMcと重なるとともに有効領域10Aの四方を囲むように放熱用配線の第2部分THbが形成される。図7に示されるように、放熱用配線の第1部分THaと第2部分THbとは接続されている。また、第2部分THbを第1部分THaよりも幅広とすることにより、第2部分THbの熱抵抗が第1部分THaよりも小さくなるように形成されている(第1部分THaの熱抵抗値R4a>第2部分THbの熱抵抗値R4b)。放熱用配線THは、遮光層BMのように遮光性を有する必要がないので、例えば、銅のような熱伝導率が高い材料を用いて形成することができる。銅の熱伝導率は401W/(m・K)(標準状態下)であるので、遮光層BMにクロムを用いた場合には、遮光層BMよりも熱伝導率を高くすることができる。
なお、発明の理解を容易にするために、図5の平面図においては放熱用配線THと遮光層BMとの両方を図示したが、実際には、図6に示されるように、対向基板30側からみた場合には放熱用配線THは遮光層BMよりも下層に位置する。
図8は、図5におけるB−B’線の概略断面図である。図5および図8に示されるように、第2部分THbは、端子100bと重なる領域まで延長されて、導電ペーストYを介して端子部100bと接続される。このため、本実施形態においては、遮光層の第2遮光部分BMcは端子部100bと接続していない。
以上の構成において、有効領域10Aで発生した熱は、放熱用配線の第1部分THa→第2部分THb→導電ペーストY→端子部100b→フレキシブル基板20という経路で、外気に放熱される。
以上説明したように、本実施形態においては、遮光層BMの下層に放熱用配線THを形成することにより、上記第1実施形態と同様の効果を得ることが可能である。さらに、上記第1実施形態のように遮光層BMに放熱の役割を担わせる場合と比較して、遮光性を有するという条件に縛られることなく、より熱伝導率が高い材料を放熱用配線THとして選択することができるので放熱効果が高まる。さらに、放熱用配線THを遮光層BMの下層に配置する構成としたので、有効領域10Aの開口率を低下させなくて済む。
<C:第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る発光装置について説明する。本実施形態は、遮光層BMの下層に放熱用配線THを形成する点では上記第2実施形態と同様であるが、放熱用配線THを端子部100bに接続して熱を外気に放熱する代わりに、放熱用配線が素子基板10の端部からはみ出すように形成し、そのはみ出し部分を介して外部に熱が放熱されるように構成する。本実施形態は、放熱用配線がはみ出し部分を有する点を除いて上記第2実施形態と同様であるので、その説明を適宜省略する。また、図面においては同様の要素については同じ参照符号を用いる。
図9は、本発明の第2実施形態に係る発光装置3Aの構成の一部を示す概略平面図であり、図10は、図9におけるA−A’線の概略断面図である。図9および図10に示されるように、本実施形態の放熱用配線THは、有効領域10Aにおいて遮光層の第1遮光部分BMaの下層に格子状に形成される第1部分THaと、第1部分THaに接続され、周辺領域10Bにおいて遮光層の四方を囲む遮光層の第2遮光部分BMcの下層に形成される第2部分THcとを有する。また、第2部分THcは、周辺領域10Bのうち、素子基板10の一方の端部側において、素子基板10の端からはみ出すように形成される。放熱用配線THは、遮光層BMよりも熱伝導率が高い、例えば、銅などの材料で形成される。
なお、発明の理解を容易にするために、図9の平面図においては放熱用配線THと遮光層BMとの両方を図示したが、実際には、図10に示されるように、対向基板30側からみた場合には放熱用配線THは遮光層BMよりも下層に位置する。
図11は、図9におけるC−C’線の概略断面図である。図9および図11に示されるように、対向基板30および円偏光板40は、素子基板10のうち放熱用配線の第2部分THcが形成される側の端部側に張り出した状態で素子基板10と接合される。そして、対向基板30の素子基板10側の面には、有効領域10Aと周辺領域10Bとの境界から対向基板30の張り出し部分に至り当該張り出し部分をほぼ覆う領域に、放熱用配線の第2部分THcが形成される。したがって、放熱用配線の第2部分THcは素子基板10の端部よりもはみ出して、外気と直接接するはみ出し部分Eを有する。さらに、この第2部分THcのはみ出し部分Eには、異方性導電膜80を介してフレキシブル基板70が接続される。このように、有効領域10Aで発生した熱は、放熱用配線第1部分THa→放熱用配線第2部分THc→異方性導電膜80→フレキシブル基板70の移動経路を通って、外気に放熱される。この場合、放熱用配線第2部分THcのはみ出し部分Eおよびフレキシブル基板70は放熱部として機能する。なお、フレキシブル基板70は必ずしも設けずともよく、放熱用配線の第2部分THcのはみ出し部分Eを介して熱を直接外気に放出するようにしてもよい。よって、このはみ出し部分Eは単独でも放熱部として機能することができる。
図11に示されるように、素子基板10のうち放熱用配線の第2部分THcが形成される側の端部においては、素子基板10の端部は、はみ出し部分Eの内側(対向基板30の面内における内側)においてスペーサSを介して接着剤により対向基板30側と接合されて封止される。これにより、湿気や酸素が発光装置Dの内部に侵入することを防ぐことができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、上記第1および第2実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、上記第2実施形態と比較して、放熱用配線の第2部分THcの面積が拡大されるので熱抵抗(R4c)が小さくなり、有効領域10Aで発生した熱が第1部分THaから第2部分THcに移動しやすくなる。さらに、放熱用配線の第2部分THcを素子基板10の外側まで引き出し、外気に直接あるいはフレキシブル基板70を介して放熱するので、放熱効果が高まる。
<D:第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係る発光装置について説明する。本実施形態では、有効領域10A内に放熱用配線の第1部分THaを形成し周辺領域10Bに放熱用配線の第2部分THbまたは第2部分THcを形成する代わりに、有効領域10Aの左右両端に沿う各領域にのみ放熱用配線THdを形成する。換言すれば、有効領域10Aにおいては遮光層の第1遮光部分BMaを放熱用配線として機能させ、周辺領域10Bにおいては、遮光層BMとは別個に熱伝導率がより高い材料を用いて放熱用配線を形成する。本実施形態は、この点を除いて上記第2実施形態と同様であるので、その説明を適宜省略する。また、図面においては同様の要素については同じ参照符号を用いる。
図12は、本発明の第4実施形態に係る発光装置4Aの構成を示す平面図であり、図13は、図12におけるA−A’線の断面図であり、図14は、図12における領域Mにおける遮光層BMおよび放熱用配線THの拡大平面図である。図12〜図14に示されるように、有効領域10Aにおいては、対向基板30の素子基板10側の面に遮光層の第1遮光部分BMaが形成され、周辺領域10Bにおいては、有効領域10Aの四方を囲むように遮光層の第2遮光部分BMcが形成され、さらに、第2遮光部分BMcの下層には有効領域10Aの左右両端に沿う領域に放熱用配線THdが形成される。放熱用配線THdは、遮光層BMよりも熱伝導率が高い材料、例えば、銅で形成される。
なお、発明の理解を容易にするために、図12の平面図においては放熱用配線THと遮光層BMとの両方を図示したが、実際には、図14に示されるように、対向基板30側からみた場合には放熱用配線THは遮光層BMよりも下層に位置する。
図14に示されるように、放熱用配線THdの有効領域10A側の端部は有効領域10Aに入り込んで、第1遮光部分BMaと直接接して重なるように形成される。ここで、遮光層の第2遮光部分BMcは第1遮光部分BMaよりも幅広で形成されているから、第1遮光部分BMaよりも熱抵抗が小さい(第1遮光部分BMaの熱抵抗値R2a>第2遮光部分BMcの熱抵抗値R2c)。また、放熱用配線THdは遮光層BMよりも熱伝導率が高い材料で形成されるから、第2遮光部分BMcの熱抵抗値R2c>放熱用配線THdの熱抵抗値R4dである。よって、R2a>R2c>R4dである。したがって、放熱用配線THdが第1遮光部分BMaに接する構成とすることにより、有効領域10Aにおいて発生した熱は第1遮光部分BMaから熱抵抗が小さい放熱用配線THdへ直接移動することができ、第1遮光部分BMaを第2遮光部分BMcのみと接触させて熱を移動させる場合(すなわち、放熱用配線THdと第1遮光部分BMaとが接しない場合)と比較して、有効領域10Aから周辺領域10Bに対する熱の移動が起こり易くなる。
なお、本実施形態では、放熱用配線THdが有効領域10Aに入り込んで形成されることにより第1遮光部分BMaと重なる態様としたが、逆に、第1遮光部分BMaが周辺領域Bにはみ出して形成されることにより放熱用配線THdと第1遮光部分BMaとが重なる構成としてもよい。
図15は、図12におけるB−B’線の概略断面図である。図15に示されるように、上記第2実施形態と同様に、放熱用配線THdは導電ペーストYを介して素子基板10の上面に形成された端子部100bに接続される。端子部100bはフレキシブル基板20とさらに接続される。
以上の構成において、有効領域10Aで発生した熱は、遮光層の第1遮光部分BMa→放熱用配線THd→導電ペーストY→端子部100b→フレキシブル基板20を介して外部に放熱される。すなわち、遮光層の第1遮光部分BMaが放熱用配線の有効領域部分(第1部分)として機能し、放熱用配線THdが放熱用配線の周辺領域部分(第2部分)として機能する。
以上説明したように、本実施形態によれば、上記第1から第3実施形態と同様の効果が得られる。さらに、有効領域10A内における凹凸が少なくてすむので、素子基板10側と対向基板30側との空間を接着剤等で充填する場合には、上記第2および第3実施形態のように有効領域Aに遮光層BMと放熱用配線THの両方を形成する態様と比較して素子基板10と対向基板30との間のギャップ制御が簡易となる。よって、発光装置4Aの信頼性を低下させることなく、放熱効果を得ることができる。また、放熱用配線THを発光素子50の間隙に形成する必要がなくなるので、放熱用配線THの製造が簡易とある。よって、コストを大幅に増大させることなく、効果的に熱を放熱させることが可能となる。
<E:変形例>
(1)上記第1実施形態では、遮光層の第2遮光部分BMbを幅広とすることにより、第2遮光部分BMbが第1遮光部分BMaよりも熱抵抗が小さくなるよう構成していたが、代わりに、第2遮光部分BMbの膜厚を厚くすることにより、熱抵抗を小さくしてもよい。図16は、本変形例に係る発光装置における遮光層BMの断面図を示す。図16に示されるように、本変形例においては、遮光層の第2遮光部分BMbの膜厚を第1遮光部分BMaよりも厚くする構成としている。この構成によれば、周辺領域10Bにおける第2遮光部分BMbの熱抵抗を有効領域10Aにおける第1遮光部分BMaの熱抵抗よりも小さくすることができるので、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。さらに、第1実施形態と比較して第2遮光部分BMbの幅を太くすることなく同様の放熱効果を得ることができるので、周辺領域10Bの幅を第1実施形態よりも狭くすることができる。すなわち、狭額縁化が可能となる。
この変形例は、上記第2および第4実施形態にも適用可能である。すなわち、放熱用配線THの第2部分THbおよびTHdの幅を広くする代わりに、これらの層を厚膜に構成することにより熱抵抗を小さくしてもよい。この構成によっても、上記各第2および第4実施形態と同様の効果が得られる。
(2)上記第1、第2および第4実施形態では、外部配線200が形成されたフレキシブル基板20を介して外部に熱を放熱する態様について説明したが、本変形例では、外部配線200に加えて、熱伝導率が高い金属などの材料を広い面積でフレキシブル基板20上に形成するようにしてもよい。
図17は、本変形例に係る発光装置に用いられるフレキシブル基板20を示す平面図である。図17に示されるように、フレキシブル基板20上には外部配線200に加えて、放熱板300が形成されている。この放熱板300は、例えば、銅などの熱伝導率の高い材料を用いて広い面積で形成される。本変形例によれば、フレキシブル基板20の放熱効果をさらに向上させることが可能となる。
なお、同様の放熱板300を、第3実施形態におけるフレキシブル基板70の表面にも形成するようにしてもよい。フレキシブル基板20に放熱板300を形成する場合と同様に、フレキシブル基板70の放熱効果をさらに高めることが可能となる。
(3)上記第1、第2および第4実施形態では、遮光層BMまたは放熱用配線THとフレキシブル基板20上の端子部100bとを導電ペーストYを介して接続する態様について説明したが、これに限られず、異方性導電膜を用いて接続する態様としてもよい。
<F:電子機器>
次に、本発明に係る発光装置を利用した電子機器について説明する。図18ないし図20には、以上の何れかの形態に係る発光装置を表示装置として採用した電子機器の形態が図示されている。
図18は、発光装置を採用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。パーソナルコンピュータ2000は、各種の画像を表示する発光装置1A〜4Aと、電源スイッチ2001やキーボード2002が設置された本体部2010とを具備する。発光装置1A〜4Aは有機発光ダイオード素子を発光素子50として使用しているので、視野角が広く見易い画面を表示できる。
図19は、発光装置を適用した携帯電話機の構成を示す斜視図である。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001およびスクロールボタン3002と、各種の画像を表示する発光装置1A〜4Aとを備える。スクロールボタン3002を操作することによって、発光装置1A〜4Aに表示される画面がスクロールされる。
図20は、発光装置を適用した携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す斜視図である。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001および電源スイッチ4002と、各種の画像を表示する発光装置1A〜4Aとを備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった様々な情報が発光装置1A〜4Aに表示される。
なお、本発明に係る発光装置が適用される電子機器としては、図18から図20に示した機器のほか、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電子ペーパー、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、プリンタ、スキャナ、複写機、ビデオプレーヤ、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。
また、本発明に係る発光装置の用途は画像の表示に限定されない。例えば、光書込型のプリンタや電子複写機といった画像形成装置においては、用紙に形成されるべき画像に応じて感光体を露光する光ヘッド(書込ヘッド)が使用されるが、この種の光ヘッドとしても本発明の発光装置は利用される。
例えば、この種の光ヘッドは、複数の発光素子が配列された素子基板と、これらの発光素子を挟んで素子基板に対向する対向基板とを有する。そして、素子基板と対向基板とを張り合わせて構成される。このような構成において、発光素子が発光すると熱が内部にこもり、放熱が問題となる。対向基板には各発光素子に対応する開口部が設けられ、開口部以外の部分は遮光部として機能する。各発光素子からの出射光はこの開口部を通って感光体まで到達し、感光体の表面をスポット的に露光する。この光ヘッドにおいて、対向基板の素子基板側の面には、対向基板より熱伝導率が高い材料(例えば、銅)により放熱用配線が形成される。具体的には、複数の発光素子の間隙に第1部分が形成され、発光素子が配列される有効領域を囲む周辺領域に第2部分が形成される。第1部分は遮光部として機能する。この第2部分は、上記第1〜第2実施形態におけるいずれかの態様において外部に熱を放熱する放熱部に接続されることにより、光ヘッド内部の熱を外部に放熱することが可能である。
本発明の第1実施形態に係る発光装置の構成を示す平面図である。 図1におけるA−A’線の断面図である。 図1における領域Mの拡大平面図である。 図1におけるB−B’線の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る発光装置の構成を示す平面図である。 図5におけるA−A’線の断面図である。 図5における領域Mの拡大平面図である。 図5におけるB−B’線の断面図である。 本発明の第3実施形態に係る発光装置の構成を示す平面図である。 図9におけるA−A’線の断面図である。 図9におけるC−C’線の断面図である。 本発明の第4実施形態に係る発光装置の構成を示す平面図である。 図12におけるA−A’線の断面図である。 図12における領域Mの拡大平面図である。 図12におけるB−B’線の断面図である。 本発明の変形例に係る遮光層の断面図である。 本発明の変形例に係るフレキシブル基板の平面図である。 発光装置を採用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。 発光装置を適用した携帯電話機の構成を示す斜視図である。 発光装置を適用した携帯情報端末の構成を示す斜視図である。
符号の説明
1A〜4A…発光装置、10…基板、10A…有効領域、10B…周辺領域、15…絶縁層、20…フレキシブル基板(放熱部)、25…配線、30…対向基板、40…円偏光板、50…発光素子、51…第1電極、52…発光層、53…第2電極、60…隔壁層、60a…開口部、70…フレキシブル基板、80…異方性導電膜、100a…端子部、100b…端子部(放熱部)、200…外部配線、300…放熱板、BM…遮光層(第1膜)、BMa…第1遮光部分(第1部分)、BMb…第2遮光部分(第2部分)、BMc…第2遮光部分、CF(CFr,CFg,CFb)…カラーフィルタ、CH…コンタクトホール、E…はみ出し部分(放熱部)、R1,R2a,R2b,R2c,R3,R4a,R4b,R4c,R4d…熱抵抗値、S…スペーサ、TH…放熱用配線(第1膜)、THa…放熱用配線の第1部分(第1部分)、THb,THc,THd…放熱用配線の第2部分(第2部分)、Y…導電ペースト。

Claims (7)

  1. 発光層を有する複数の発光素子が形成される素子基板と、
    前記発光層を挟んで前記素子基板と反対側に設けられる対向基板と、
    前記対向基板の内側に設けられ、前記対向基板よりも熱伝導率が高い第1膜と、
    熱を外部に放熱する放熱部と、
    を有し、
    前記素子基板は前記複数の発光素子が形成される有効領域と、当該有効領域を囲む周辺領域とを有し、
    前記第1膜は、前記有効領域の前記複数の発光素子の間隙に重なる第1部分と、前記周辺領域に重なる第2部分とを有し、
    前記第1部分は前記第2部分に接続され、前記第2部分は前記放熱部に接続され、前記第2部分は前記第1部分よりも熱抵抗が小さい、
    発光装置。
  2. 前記素子基板には、端子部を介してフレキシブル基板が接続され、
    前記第2部分は、前記端子部と接続する接続部分を有し、
    前記端子部および前記フレキシブル基板は、前記放熱部である、
    請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記対向基板は、その端が前記素子基板の端よりも張り出す張り出し部分を有し、
    前記第2部分は、前記素子基板の前記周辺領域から前記張り出し部分まで延長されて形成されたはみ出し部分を有し、
    前記はみ出し部分は前記放熱部である、
    請求項1または請求項2に記載の発光装置。
  4. 前記対向基板の前記内側には、前記発光素子からの光を遮光する遮光層が設けられ、当該遮光層は、前記有効領域において前記複数の発光素子の間隙に重なる第1遮光部分と、前記周辺領域に重なる第2遮光部分とを有し、
    前記遮光層の前記第1遮光部分は前記第1膜の前記第1部分であるとともに、前記遮光層の前記第2遮光部分は前記第1膜の前記第2部分である、
    請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の発光装置。
  5. 前記対向基板の前記内側には、前記発光素子からの光を遮光するとともに、前記複数の発光素子の間隙に重なるように形成された遮光層が設けられ、
    前記第1膜の前記第1部分は前記遮光層であり、
    前記第1膜の前記第2部分は、前記遮光層よりも熱伝導率が高い材料で形成されるとともに、前記遮光層の前記素子基板側の面に設けられる、
    請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の発光装置。
  6. 前記対向基板と前記第1膜の間に設けられ、前記発光素子からの光を遮光するとともに、前記有効領域において前記複数の発光素子の間隙に重なるように形成される遮光層をさらに有し、
    前記第1膜は前記遮光層よりも熱伝導率の高い材料で形成される、
    請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の発光装置。
  7. 前記第1膜の前記第2部分の膜厚は、前記第1部分よりも厚い、
    請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の発光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011049141A1 (ja) * 2009-10-21 2011-04-28 シャープ株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子を用いた発光装置、およびその製造方法、ならびに該発光装置を備えた有機エレクトロルミネッセンス表示装置
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