JP2008234569A - スレーブ装置のフィルタ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信速度が動的に変化する通信環境においてもノイズ除去性能を向上し得るスレーブ装置のフィルタ回路を提供する。
【解決手段】フィルタ回路10では、シフトレジスタのフリップフロップFF11,12の入力側に介在する制御ゲートAnd13,14をシリアルデータの通信速度に基づいてセレクタSelにより制御する。これにより、入力端子Data_Inに入力されたシリアルデータの通信速度が動的に変化しても、その時々の通信速度に合わせて、シフトレジスタによるシフト動作の遅延量(遅延期間)を動的に変化させるため、この遅延期間内に発生するノイズを一致ゲートAnd15により除去することができる。したがって、通信速度が動的に変化する通信環境においてもノイズ除去性能を向上させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、マスタ装置が通信速度を動的に変化させて送信するシリアルデータを受信するのに用いられるスレーブ装置のフィルタ回路に関するものである。
シリアルデータを受信するのに用いられるフィルタ回路として、例えば、下記特許文献1に開示される「ノイズ除去回路」がある。この特許文献1では、当該ノイズ除去回路の構成としてブロック図的なものが開示されているが、これをより具体的な回路として表現すると、例えば、図6(A) に示されるような回路として構成される。
即ち、フリップフロップFF91,FF92を直列に接続し初段のフリップフロップFF91に入力端子Data_Inから入力されたシリアルデータを所定タイミングで次段のフリップフロップFF92に順次出力するシフトレジスタと、このシフトレジスタの各フリップフロップFF91,FF92から出力されるデータが全て一致する場合には当該データを受信データとして出力端子Data_Out から出力し得る一致ゲートAnd93と、により構成し得る。なお、所定タイミングは、クロック端子CLKから入力されるクロックによって決定される。
このようにフィルタ回路を構成することにより、例えば、図6(B) に示すように、予定したシリアルデータが入力端子Data_Inを介して初段のフリップフロップFF91に入力された場合には、このシリアルデータはクロック端子CLKから入力されるクロックの1周期分遅れて次段のフリップフロップFF92の入力と一致ゲートAnd93の一方の入力とに出力される(図6(B) に示すFF91_Q)。そして、次段のフリップフロップFF92に入力されたシリアルデータは、さらにクロック1周期分遅れて一致ゲートAnd93の他方の入力に出力される(図6(B) に示すFF92_Q)。これにより、一致ゲートAnd93では、フリップフロップFF91,92から入力されるこれらのデータが一致する期間のみ受信データを出力端子Data_Out を介して出力する(図6(B) に示すData_Out )。
これに対し、例えば、図6(C) に示すように、短期間に発生し得るインパルス状のノイズが入力端子Data_Inに入力された場合には(図6(C) に示すData_Inの一点鎖線円内)、初段のフリップフロップFF91からはクロックの1周期分だけデータが出力されて次段のフリップフロップFF92に入力されるものの、次のクロックのタイミングとの関係から次段のフリップフロップFF92では保持されないか、保持されたとしてもこれらの両データが同時期に一致ゲートAnd93に入力されることはない。このため、このような短期間(ここではクロック1周期以内)のノイズが入力されても、一致ゲートAnd93からは、受信データとしてデータが出力されることはなく(図6(C) に示すData_Out )、フィルタ回路として機能し得る。
なお、図6(A) に示すフィルタ回路は、シフトレジスタを最小に構成した例であり、このような構成では、前述したとおり、クロックCLKの1周期以内に発生するインパルス状のノイズを除去することはできても、それを超えた期間継続するノイズ(例えばバーストノイズ)のようなものについては除去することができない。そのため、通常、シフトレジスタを構成するフリップフロップの段数(ビット数)を多段(多ビット)に設定することで、ある程度の継続して発生するノイズをも除去可能にしている。
特開平5−120162号公報
しかしながら、上記特許文献1や図6(A) に示すように構成されるフィルタ回路は、通信速度がほぼ固定された仕様を有する通信方式においては、上述したような効果を得ることが可能となるが、例えば、マスタ装置が通信速度を動的に変化させて送信するシリアルデータを受信するのに用いようとすると、次のような問題がある。
例えば、セーフ・バイ・ワイヤ(SBW;Safe-by-Wire)と称される通信プロトコルにおいては、マスタ装置により、通信速度が20kbps,40kbps,80kbps,160kbps と動的に変更されることがあり、上述したようなフィルタ回路の構成は、最も通信速度が速いものに対応してフィルタ機能を維持する必要から、この場合には、フリップフロップの段数(ビット数)は、例えば160kbps の通信速度に適用可能に決定される。
このため、これよりも十分に通信速度が遅い場合においても(例えば20kbps や40kbps )、160kbps の場合に合わせて設定された段数のフリップフロップでシフトレジスタが構成されることとになることから、前述したように、本来ならば、通信速度が遅くなるに従ってフリップフロップを多段(多ビット)に構成することによりノイズ除去性能を向上することが可能になるにもかかわらず、そのような性能が得られないという問題がある。つまり、通信速度が遅い場合には、回路構成上の制約によってノイズ除去性能の向上が妨げられているという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、通信速度が動的に変化する通信環境においてもノイズ除去性能を向上し得るスレーブ装置のフィルタ回路を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1のスレーブ装置のフィルタ回路では、マスタ装置が通信速度を動的に変化させて送信するシリアルデータを受信するのに用いられるスレーブ装置のフィルタ回路であって、複数のフリップフロップを直列に接続し初段のフリップフロップに入力されたシリアルデータを所定タイミングで次段のフリップフロップに順次出力するシフトレジスタと、前記シフトレジスタの各フリップフロップから出力されるデータが全て一致する場合には当該データを受信データとして出力し得る一致ゲートと、前記各フリップフロップの入力側に介在し、出力を許容する制御信号を受けた場合、入力されたデータを当該フリップフロップに出力する制御ゲートと、前記シリアルデータの前記通信速度に基づいた波形区間内において所定周期で発生するカウンタパルスの数をカウントするカウンタと、前記カウンタパルスの発生周期を2の累乗で分周しそれぞれの発生周期の分周パルスを出力可能な分周器と、前記カウンタによりカウントされた前記カウンタパルスの数が、前記波形区間内でカウントすべき最小カウント数のn倍(nは1以上の整数)である場合には、前記分周器により2n−1で分周された前記分周パルスを選択し前記制御信号として出力するセレクタと、を備えることを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項2のスレーブ装置のフィルタ回路では、請求項1記載のスレーブ装置のフィルタ回路において、前記シリアルデータは、セーフ・バイ・ワイヤ(Safe-by-Wire)のための通信プロトコルによるL0レベルの信号であり、前記シフトレジスタは前記フリップフロップ2段(2ビット)で構成されていることを技術的特徴とする。
また、上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項3のスレーブ装置のフィルタ回路では、マスタ装置が通信速度を動的に変化させて送信するシリアルデータを受信するのに用いられるスレーブ装置のフィルタ回路であって、m個(mは3以上の整数)のフリップフロップを直列に接続し初段のフリップフロップに入力されたシリアルデータを所定タイミングで次段のフリップフロップに順次出力するシフトレジスタと、前記初段である第1フリップフロップおよびその次段の第2フリップフロップから出力されるデータが一致する場合、当該データを出力し得る第1一致ゲートと、前記第1フリップフロップ〜第(m−1)フリップフロップに加えてその後段の第mフリップフロップから出力されるデータのいずれもが一致する場合、当該データを出力し得る第(m−1)一致ゲートと、前記シリアルデータの前記通信速度に基づいた波形区間内において所定周期で発生するカウンタパルスの数をカウントするカウンタと、前記カウンタによりカウントされた前記カウンタパルスの数が前記波形区間内でカウントすべき最小カウント数であるときには、前記第1一致ゲートから出力される前記データを受信データとして選択して出力し、前記最小カウント数の(m−1)倍である場合には、前記第(m−1)一致ゲートから出力される前記データを受信データとして選択して出力するセレクタと、を備えることを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項4のスレーブ装置のフィルタ回路では、請求項3記載のスレーブ装置のフィルタ回路において、前記シリアルデータは、セーフ・バイ・ワイヤ(Safe-by-Wire)のための通信プロトコルによるL0レベルの信号であり、前記シフトレジスタは、第1フリップフロップ〜第5フリップフロップの5(=m)個のフリップフロップからなり、前記第1フリップフロップおよび前記第2フリップフロップから出力されるデータが一致する場合に当該データを出力する第1一致ゲートと、前記第1フリップフロップ、前記第2フリップフロップおよび前記第3フリップフロップから出力されるデータが一致する場合に当該データを出力する第2一致ゲートと、前記第1フリップフロップ、前記第2フリップフロップ、前記第3フリップフロップおよび前記第4フリップフロップから出力されるデータが一致する場合に当該データを出力する第3一致ゲートと、前記第1フリップフロップ、前記第2フリップフロップ、前記第3フリップフロップ、前記第4フリップフロップおよび前記第5フリップフロップから出力されるデータが一致する場合に当該データを出力する第4一致ゲートと、を備えることを技術的特徴とする。
請求項1の発明では、複数のフリップフロップを直列に接続して構成されるシフトレジスタの各フリップフロップの入力側には、出力を許容する制御信号を受けた場合、入力されたデータを当該フリップフロップに出力する制御ゲートが介在し、これらの制御ゲートには、セレクタから制御信号が出力される。このため、初段のフリップフロップに入力されたシリアルデータを所定タイミングで次段のフリップフロップに順次出力するという当該シフトレジスタによるシフト動作を、フリップフロップの入力側に介在する制御ゲートにより規制することが可能となり、またこれらの制御ゲートはセレクタからの制御信号によって制御される。そして、セレクタからは、このような制御信号として、シリアルデータの通信速度に基づいた波形区間内においてカウンタによりカウントされたカウンタパルスの数に基づくもので、当該波形区間内でカウントすべき最小カウント数のn倍(nは1以上の整数)である場合には、分周器により2n−1で分周された分周パルスが選択されて制御ゲートに出力される。
これにより、通信速度に基づいた波形区間内でカウントされるカウンタパルスの数が多い場合、つまり通信速度が遅い場合には、通信速度が速い場合(カウンタパルスの数が少ない場合)に比べて、遅い周期で発生する分周パルスで制御ゲートの出力を許容するので、シフトレジスタによるシフト動作を遅延させることが可能となる。
例えば、通信速度に基づいた波形区間内でカウントされたカウンタパルスの数が、最小カウント数の2倍である場合には、22−1=2で分周、つまりカウンタパルスの発生周期を2分周した発生周期の分周パルスを選択しこれを制御信号として制御ゲートに出力するので、カウンタパルスの2周期分、シフトレジスタによるシフト動作を遅延させることが可能となる。また、通信速度に基づいた波形区間内でカウントされたカウンタパルスの数が、最小カウント数の3倍である場合には23−1=4で、さらに最小カウント数の4倍である場合には24−1=8で、それぞれ分周された遅い周期で発生する分周パルスにより制御ゲートの出力を許容するので、シフトレジスタによるシフト動作をその分遅延させることが可能となる。なお、最小カウント数と同じ(1倍)である場合には、分周器により2=1で分周、つまりカウンタパルスの発生周期と同様に発生する分周パルスを選択しこれを制御信号として制御ゲートに出力する。
このようにシフトレジスタのフリップフロップの入力側に介在する制御ゲートを通信速度に基づいて制御することで、通信速度が動的に変化してもその時々の通信速度に合わせて、シフトレジスタによるシフト動作の遅延量(遅延期間)を動的に変化させるため、この遅延期間内に発生するノイズを一致ゲートにより除去することができる。したがって、通信速度が動的に変化する通信環境においてもノイズ除去性能を向上させることができる。
より具体的には、請求項2の発明にあるように、シリアルデータは、セーフ・バイ・ワイヤ(SBW;Safe-by-Wire)のための通信プロトコルによるL0レベルの信号であり、シフトレジスタはフリップフロップ2段(2ビット)で構成されている。これにより、例えば、マスタ装置により、通信速度が20kbps,40kbps,80kbps,160kbps と動的に変更されても、このようなフィルタ回路を備えたスレーブ装置のノイズ除去性能を向上させることができる。
請求項3の発明では、m個(mは3以上の整数)のフリップフロップを直列に接続して構成されるシフトレジスタの各フリップフロップの出力側には、初段である第1フリップフロップおよびその次段の第2フリップフロップから出力されるデータが一致する場合、当該データを出力し得る第1一致ゲートと、第1フリップフロップ〜第(m−1)フリップフロップに加えてその後段の第mフリップフロップから出力されるデータのいずれもが一致する場合、当該データを出力し得る第(m−1)一致ゲートと、接続される。そして、これらの第1一致ゲート〜第(m−1)一致ゲートから出力されるデータは、セレクタにより、シリアルデータの通信速度に基づいた波形区間内において所定周期で発生するカウンタによりカウントされたカウンタパルスの数が波形区間内でカウントすべき最小カウント数であるときには、第1一致ゲートから出力されるデータを受信データとして選択して出力され、最小カウント数の(m−1)倍である場合には、第(m−1)一致ゲートから出力されるデータを受信データとして選択して出力される。
これにより、通信速度に基づいた波形区間内でカウントされるカウンタパルスの数が最小カウント数である場合、つまり通信速度が速い場合には、初段の第1フリップフロップおよび次段の第2フリップフロップから出力されるデータのいずれもが一致するときに、当該データを受信データとして出力するのに対し、カウンタパルスの数が最小カウント数の(m−1)倍である場合、つまり通信速度が遅い場合には、通信速度が速い場合に比べて、第1フリップフロップや第2フリップフロップ(第(m−1)フリップフロップ)に加えてその後段の第mフリップフロップから出力されるデータのいずれもが一致するときに、当該データを受信データとして出力するので、通信速度に応じてフリップフロップの段数(ビット数)を変更することが可能となる。
例えば、通信速度に基づいた波形区間内でカウンタされたカウンタパルスの数が、最小カウント数の2倍である場合には、第1一致ゲート、第2一致ゲートおよび第3一致ゲートから出力されるデータのいずれもが一致するとき出力される当該データをセレクタが選択して受信データとして出力するので、フリップフロップを3段(3ビット)で構成したシフトレジスタの場合と同様にノイズを除去することができる。また、通信速度に基づいた波形区間内でカウンタされたカウンタパルスの数が、最小カウント数の3倍である場合には、第1一致ゲート、第2一致ゲート、第3一致ゲートおよび第4一致ゲートから出力されるデータのいずれもが一致するとき出力される当該データをセレクタが選択して受信データとして出力するので、フリップフロップを4段(4ビット)で、さらに最小カウント数の4倍である場合には、第1一致ゲート、第2一致ゲート、第3一致ゲート、第4一致ゲートおよび第5一致ゲートから出力されるデータのいずれもが一致するとき出力される当該データをセレクタが選択して受信データとして出力するので、フリップフロップを5段(5ビット)で、それぞれ構成したシフトレジスタの場合と同様にノイズを除去することができる。なお、最小カウント数と同じ(1倍)である場合には、第1一致ゲートおよび第2一致ゲートから出力されるデータのいずれもが一致するとき出力される当該データをセレクタが選択して受信データとして出力する。
このようにシフトレジスタとして機能するフリップフロップの段数(ビット数)を通信速度に基づいて制御することで、通信速度が動的に変化してもその時々の通信速度に合わせて、シフトレジスタによるシフト量を動的に変化させるため、このシフト動作の要する期間内(フリップフロップを動作させるクロック周期×(m−1))に発生するノイズを一致ゲートにより除去することができる。したがって、通信速度が動的に変化する通信環境においてもノイズ除去性能を向上させることができる。
より具体的には、請求項4の発明にあるように、シリアルデータは、セーフ・バイ・ワイヤ(SBW;Safe-by-Wire)のための通信プロトコルによるL0レベルの信号であり、シフトレジスタは、第1フリップフロップ〜第5フリップフロップの5(=m)個のフリップフロップから構成されている。そして、第1一致ゲート〜第4一致ゲートを備える。これにより、例えば、マスタ装置により、通信速度が20kbps,40kbps,80kbps,160kbps と動的に変更されても、このようなフィルタ回路を備えたスレーブ装置のノイズ除去性能を向上させることができる。
[第1実施形態]
この発明に係るスレーブ装置のフィルタ回路(以下、単に「フィルタ回路」という。)の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態では、セーフ・バイ・ワイヤ(SBW;Safe-by-Wire)に準拠した通信プロトコルに従ってデータ通信を行うマスタ装置(送信装置)に対するスレーブ装置(受信装置)に、本発明のフィルタ回路を適用した例として説明する。
なお、図1は、セーフ・バイ・ワイヤの通信バスを流れる信号波形の例を示す説明図であり、図2は、本第1実施形態に係るフィルタ回路の構成を示す回路図である。また、図3は、本第1実施形態に係るフィルタ回路による各信号波形のタイミング例を示す説明図である。
まず、セーフ・バイ・ワイヤの通信バスを流れる物理層レベルの信号例について図1を参照して説明する。図1に示すように、セーフ・バイ・ワイヤに準拠した通信プロトコルでは、マスタ装置から各スレーブ装置への電力供給を目的とするパワーフェーズPphと、データ信号の伝送を目的とするデータフェーズDphと、を交互に形成し、さらにこれらの繰り返しによってクロック同期信号を抽出可能に、マスタ装置から通信バスに送出される伝送波形を形成している。なお、パワーフェーズPphとデータフェーズDphは、デューティ比がそれぞれほぼ50%に設定されている。
また、データフェーズDphにおいては、パワーフェーズPph時の電圧レベルが例えば+11Vに設定されている場合に、例えば、データ「0」(または「1」)に意味づけられるL0の信号電圧+6Vや、データ「1」(または「0」)に意味づけられるL1の信号電圧+3V、さらにはデータの衝突時等のLS0の信号電圧である0V、というように、3段階の電圧レベルを維持することによって、ビットデータ等の情報伝達を可能に規定されている。
このため、例えば、L0の信号レベルを判定可能な閾値電圧Th_0を7V、L1の信号レベルを判定可能な閾値電圧Th_1を4V、LS0の信号レベルを判定可能な閾値電圧Th_Sを0.5V、にそれぞれ設定することによって、図1に示すように、L0では前述したクロック信号を抽出することができ、L1では伝送される情報信号としてのシリアルデータを復号することができる。また、LS0により他の装置等と間でデータの衝突等が発生したことを検出することが可能となる。
このようにセーフ・バイ・ワイヤでは、L1の信号レベルにおいて情報信号としてのシリアルデータを伝送し、L0の信号レベルにおいてはこのようなシリアルデータをサンプリングするためのタイミングクロック(クロック同期信号)を伝送している。このため、以下、図2および図3を参照して説明するフィルタ回路では、L0の信号レベルにおけるノイズ除去を主目的として構成される場合を例示する。
図2に示すように、フィルタ回路10は、フリップフロップFF11,FF12、制御ゲートAnd13,And14,And15、カウンタCnt、プリスケーラPscおよびセレクタSelから構成されている。
フリップフロップFF11,FF12は、それぞれ直列に接続されて2段(2ビット)のシフトレジスタを構成し得るもので、ここでは例えば、D型のフリップフロップが用いられている。
即ち、初段のフリップフロップFF11では、後述する制御ゲートAnd13を介して入力端子Data_InからD端子に入力されたシリアルデータを、クロック端子CLKから入力されたタイミングクロックの立ち上がりエッジでサンプリングし次の立ち上がりエッジでQ端子から出力する(図3に示すFF11_Q)。
また、この次段のフリップフロップFF12では、後述する制御ゲートAnd14を介して初段のフリップフロップFF11のQ端子からD端子に入力されたシリアルデータを、クロック端子CLKから入力されたタイミングクロックの立ち上がりエッジでサンプリングし次の立ち上がりエッジでQ端子から出力する。これにより、タイミングクロック2周期分遅れて出力端子Data_Out から出力可能になる(図3に示すFF12_Q)。
制御ゲートAnd13は、フリップフロップFF11のD端子(入力側)に介在して入力端子13bに出力を許容する制御信号を受けた場合に、入力端子13aに入力されたシリアルデータを出力端子13xから当該フリップフロップFF11のD端子(入力側)に出力し得るもので、ここでは例えば、ANDゲート(論理積)が用いられる。
また、制御ゲートAnd14は、フリップフロップFF12のD端子(入力側)に介在して入力端子14bに出力を許容する制御信号を受けた場合に、入力端子14aに入力されたシリアルデータを出力端子14xから当該フリップフロップFF11のD端子(入力側)に出力し得るもので、ここでも例えば、ANDゲート(論理積)が用いられる。
これに対し、一致ゲートAnd15は、シフトレジスタの各フリップフロップFF11,FF12から出力されるデータが全て一致する場合には当該データを受信データとして出力し得るもので、ここでも例えば、ANDゲート(論理積)が用いられる。
即ち、フリップフロップFF11のQ端子から出力されるシリアルデータを入力端子15aに入力し、フリップフロップFF12のQ端子から出力されるシリアルデータを入力端子15bに入力し、両者の論理値が一致した場合(L・L→L,H・H→H)に出力端子15xから当該データを受信データとして出力端子Data_Out を介して出力する(図3に示すData_Out)。
カウンタCntは、シリアルデータの通信速度に基づいた波形区間内(図3に示すData_Inのタイミング期間内)において所定周期で発生するカウンタパルスの数をカウントし得るもので、ここでは「所定周期で発生するカウンタパルス」として、クロック端子CLKから入力されるタイミングクロックが用いられている。そして、これによりカウントされたカウンタ出力Cnt_Out は、セレクタSelに出力されることで、後述するセレクタSelによって当該セレクタSelの出力制御が行われる。
プリスケーラPscは、所定周期で発生するカウンタパルスの発生周期を2の累乗で分周しそれぞれの発生周期の分周パルスを出力可能な分周器で、例えば、×1(=2),×2(=2),×4(=2),×8(=2)というように複数の分周パルスをセレクタSelに出力する。
即ち、図3に示すように、このプリスケーラPscは、×1(=2)では入力されたタイミングクロックを分周することなくそのまま分周パルスとして出力し、×2(=2)では文字通り入力されたタイミングクロックの周波数を1/2倍に分周し、繰り返し周期を2倍にして分周パルスを出力している(図3に示すPsc(×2))。
これに対し、×4(=2)では、単に分周をするのではなく、×2(=2)の分周波形から1つ飛びに間引きをしたように、×2(=2)の分周波形の繰り返し周期を2倍にして分周パルスを出力している(図3に示すPsc(×4))。同様に、×8(=2)においても、単に分周をするのではなく、×4(=2)の分周波形から1つ飛びに間引きをしたように、×4(=2)の分周波形の繰り返し周期を2倍(×2の分周波形の繰り返し周期を4倍)にして分周パルスを出力している(図3に示すPsc(×8))。
セレクタSelは、プリスケーラPscからこれらの分周パルス(Psc(×1),Psc(×2),Psc(×4),Psc(×8))を入力するとともに、カウンタCntによりカウントされたカウンタ出力Cnt_Out (カウンタパルスの数)が、前述の波形区間内(図3に示すData_Inのタイミング期間内)でカウントすべき最小カウント数のn倍(nは1以上の整数)である場合には、プリスケーラPscにより2n−1で分周された分周パルスを選択し、制御ゲートAnd13,14の出力を制御する制御信号Fil_Enbとして出力する。
例えば、図3に示すように、Data_Inのタイミング期間内にはタイミングクロックが4周期分、つまり4カウント分入るため、最小カウント数は「4」になる一方で、図3に示す符号αの期間におけるData_Inのタイミング期間には0〜3までの4カウントされることから、このαの期間においては最小カウント数4の1倍(=n)に対するプリスケーラPscにより21−1=1で分周された分周パルス、つまりPsc(×1)の分周パルスがセレクタSelにより選択されて制御信号Fil_Enbとして制御ゲートAnd13,14に出力される。
これにより、制御ゲートAnd13,14は、タイミングクロックと同じ周期で出力が許容されるので、このような制御ゲートAnd13,14が存在しない場合、つまり入力端子Data_Inから直接、フリップフロップFF11にシリアルデータが入力され、さらにフリップフロップFF11から出力されたデータが直接、フリップフロップFF12に入力されたのと同様に、一致ゲートAnd15にデータが出力されて、両フリップフロップFF11,12のデータが一致した場合にそれが受信データとして出力端子Data_Out に出力される(図3に示すα’の期間)。
このため、フィルタ回路10は、[背景技術]の欄で図6を参照して説明したように、フリップフロップFF11が図6に示すフリップフロップFF91、フリップフロップFF12が図6に示すフリップフロップFF92、一致ゲートAnd15が図6に示す一致ゲートAnd93、にそれぞれ対応して機能することから、タイミングクロックの1周期分以内のノイズが入力されても、一致ゲートAnd15からは、受信データとしてデータが出力されないので、例えば、セーフ・バイ・ワイヤにおける速い通信速度(例えば160kbps )に対応可能なフィルタとして機能する。
これに対し、図3に示す符号βの期間におけるData_Inのタイミング期間には0〜11までの12カウントされることから、このβの期間においては最小カウント数4の3倍(=n)に対するプリスケーラPscにより23−1=8で分周された分周パルス、つまりPsc(×8)の分周パルスがセレクタSelにより選択されて制御信号Fil_Enbとして制御ゲートAnd13,14に出力される。
これにより、Data_Inのタイミング期間内でカウントされるカウンタパルスの数が多い場合、例えば、160kbps よりも通信速度が遅い場合には、通信速度が160kbps の場合(カウンタパルスの数が少ない場合)に比べて、8分周された遅い周期で発生する分周パルスを制御信号Fil_Enbとして制御ゲートAnd13,14の出力を許容するので、シフトレジスタによるシフト動作をその分、つまりタイミングクロック(CLK)の4周期分相当、遅延させることが可能となる(図3に示すβ’の期間)。
このため、フィルタ回路10は、タイミングクロックの4周期分以内のノイズが入力されても、一致ゲートAnd15からは、受信データとしてデータが出力されないので、例えば、セーフ・バイ・ワイヤにおける遅い通信速度(例えば40kbps )に対応可能なフィルタとして機能する。
このようにシフトレジスタのフリップフロップFF11,12の入力側に介在する制御ゲートAnd13,14をシリアルデータの通信速度に基づいて制御することで、通信速度が動的に変化してもその時々の通信速度に合わせて、シフトレジスタによるシフト動作の遅延量(遅延期間)を動的に変化させるため、この遅延期間内に発生するノイズを一致ゲートAnd15により除去することができる。したがって、通信速度が動的に変化する通信環境においてもノイズ除去性能を向上させることができる。
[第2実施形態]
次に、この発明に係るスレーブ装置のフィルタ回路(以下、単に「フィルタ回路」という。)の第2実施形態について図を参照して説明する。本実施形態では、セーフ・バイ・ワイヤ(SBW;Safe-by-Wire)に準拠した通信プロトコルに従ってデータ通信を行うマスタ装置(送信装置)に対するスレーブ装置(受信装置)に、本発明のフィルタ回路を適用した例として説明する。なお、セーフ・バイ・ワイヤの通信バスを流れる信号波形の例等については、図1を参照して既に説明しているので、ここではその説明を省略する。
なお、図4は、本第2実施形態に係るフィルタ回路の構成を示す回路図で、図5は、本第2実施形態に係るフィルタ回路による各信号波形のタイミング例を示す説明図である。
図4に示すように、フィルタ回路20は、フリップフロップFF21,FF22,FF23,FF24,FF25、制御ゲートAnd26,And27,And28,And29、カウンタCntおよびセレクタSelから構成されている。
フリップフロップFF21,FF22,FF23,FF24,FF25は、それぞれ直列に接続されて5段(5ビット)のシフトレジスタを構成し得るもので、ここでは例えば、D型のフリップフロップが用いられている。
即ち、初段のフリップフロップFF21では、入力端子Data_InからD端子に入力されたシリアルデータを、クロック端子CLKから入力されたタイミングクロックの立ち上がりエッジでサンプリングし次の立ち上がりエッジでQ端子から出力する(図5に示すFF21_Q)。また、この次段のフリップフロップFF22では、初段のフリップフロップFF21のQ端子からD端子に入力されたシリアルデータを、クロック端子CLKから入力されたタイミングクロックの立ち上がりエッジでサンプリングし次の立ち上がりエッジでQ端子から出力する(図5に示すFF22_Q)。
同様に、この次段のフリップフロップFF23〜FF25では、前段のフリップフロップFF22〜FF24のQ端子からD端子に入力されたシリアルデータを、クロック端子CLKから入力されたタイミングクロックの立ち上がりエッジでサンプリングし次の立ち上がりエッジでQ端子から出力する(図5に示すFF23_Q〜FF25_Q)。これにより、最終段のフリップフロップFF25のQ端子から出力端子Data_Out を介して出力されるデータは、タイミングクロック5周期分遅れて出力される(図5に示すFF25_Q)。
一致ゲートAnd26は、シフトレジスタの各フリップフロップFF21,FF22から出力されるデータが全て一致する場合には当該データを受信データとして出力し得るもので、ここでは例えば、ANDゲート(論理積)が用いられる。即ち、フリップフロップFF21のQ端子から出力されるシリアルデータを入力端子26aに入力し、フリップフロップFF22のQ端子から出力されるシリアルデータを入力端子26bに入力し、両者の論理値が一致した場合(L・L→L,H・H→H)に出力端子26xから当該データをセレクタSelに出力する(図5に示すAnd26)。
一致ゲートAnd27は、シフトレジスタの各フリップフロップFF21〜FF23から出力されるデータが全て一致する場合には当該データを受信データとして出力し得るもので、これもANDゲートが用いられる。即ち、フリップフロップFF21のQ端子から出力されるシリアルデータを入力端子27aに入力し、フリップフロップFF22のQ端子から出力されるシリアルデータを入力端子27bに入力し、フリップフロップFF23のQ端子から出力されるシリアルデータを入力端子27cに入力し、これらの論理値がいずれも一致した場合(L・L・L→L,H・H・H→H)に出力端子27xから当該データをセレクタSelに出力する(図5に示すAnd27)。
一致ゲートAnd28は、シフトレジスタの各フリップフロップFF21〜FF24から出力されるデータが全て一致する場合には当該データを受信データとして出力し得るもので、これもANDゲートが用いられる。即ち、フリップフロップFF21のQ端子から出力されるシリアルデータを入力端子28aに入力し、フリップフロップFF22のQ端子から出力されるシリアルデータを入力端子28bに入力し、フリップフロップFF23のQ端子から出力されるシリアルデータを入力端子28cに入力し、フリップフロップFF24のQ端子から出力されるシリアルデータを入力端子28dに入力し、これらの論理値がいずれも一致した場合(L・L・L・L→L,H・H・H・H→H)に出力端子28xから当該データをセレクタSelに出力する(図5に示すAnd28)。
一致ゲートAnd29は、シフトレジスタの各フリップフロップFF21〜FF25から出力されるデータが全て一致する場合には当該データを受信データとして出力し得るもので、これもANDゲートが用いられる。即ち、フリップフロップFF21のQ端子から出力されるシリアルデータを入力端子29aに入力し、フリップフロップFF22のQ端子から出力されるシリアルデータを入力端子29bに入力し、フリップフロップFF23のQ端子から出力されるシリアルデータを入力端子29cに入力し、フリップフロップFF24のQ端子から出力されるシリアルデータを入力端子29dに入力し、フリップフロップFF25のQ端子から出力されるシリアルデータを入力端子29eに入力し、これらの論理値がいずれも一致した場合(L・L・L・L・L→L,H・H・H・H・H→H)に出力端子29xから当該データをセレクタSelに出力する(図5に示すAnd29)。
カウンタCntは、シリアルデータの通信速度に基づいた波形区間内(図5に示すData_Inのタイミング期間内)において所定周期で発生するカウンタパルスの数をカウントし得るもので、ここでは「所定周期で発生するカウンタパルス」として、クロック端子CLKから入力されるタイミングクロックが用いられている。そして、これによりカウントされたカウンタ出力Cnt_Out は、セレクタSelに出力されることで、セレクタSelによって当該セレクタSelの出力制御が行われる。
セレクタSelは、一致ゲートAnd26〜And29からそれぞれ出力されるデータを入力するとともに、カウンタCntによりカウントされたカウンタ出力Cnt_Out (カウンタパルスの数)が、前述の波形区間内(図5に示すData_Inのタイミング期間内)でカウントすべき最小カウント数であるときには、一致ゲートAnd26から出力されるデータを受信データとして選択して出力し、最小カウント数の(m−1)倍である場合には、第(m−1)番目の一致ゲートから出力されるデータを受信データとして選択して出力する。なお、「m」は、フリップフロップの段数(ビット数)で3以上の整数(ここではm=5)である。
例えば、図5に示すように、Data_Inのタイミング期間内にはタイミングクロックが4周期分、つまり4カウント分入るため、最小カウント数は「4」になる一方で、図5に示す符号αの期間におけるData_Inのタイミング期間には0〜3までの4カウントされることから、このαの期間においては最小カウント数4とこのカウント数4とが等しくになるため、セレクタSelでは一致ゲートAnd26から出力されるデータが受信データとして選択されて出力される(図5に示すα’の期間)。
このため、フィルタ回路20は、[背景技術]の欄で図6を参照して説明したように、フリップフロップFF21が図6に示すフリップフロップFF91、フリップフロップFF22が図6に示すフリップフロップFF92、一致ゲートAnd26が図6に示す一致ゲートAnd93、にそれぞれ対応して機能することから、タイミングクロックの1周期分以内のノイズが入力されても、一致ゲートAnd26からは、セレクタSelを介して受信データとしてデータが出力されないので、例えば、セーフ・バイ・ワイヤにおける速い通信速度(例えば160kbps )に対応可能なフィルタとして機能する。
これに対し、図5に示す符号βの期間におけるData_Inのタイミング期間には0〜11までの12カウントされることから、このβの期間においては最小カウント数4の3倍(=m−1)であり、セレクタSelでは、第3番目の一致ゲートAnd28から出力されるデータが受信データとして選択されて出力される(図5に示すβ’の期間)。このため、シフトレジスタは、4つのフリップフロップFF21,FF22,FF23,FF24で、構成されているように機能することから、そのシフト量は4段分(4ビット分)となり、当該シフトレジスタによるシフト動作をその分、つまりタイミングクロック(CLK)の4周期分相当、遅延させることが可能となる(図5に示すβ’の期間)。
このため、フィルタ回路20は、タイミングクロックの4周期分以内のノイズが入力されても、一致ゲートAnd28からは、受信データとしてデータが出力されないので、例えば、セーフ・バイ・ワイヤにおける遅い通信速度(例えば40kbps )に対応可能なフィルタとして機能する。
このようにシフトレジスタとして機能するフリップフロップFF21〜FF25の段数(ビット数)を通信速度に基づいて制御することで、通信速度が動的に変化してもその時々の通信速度に合わせて、シフトレジスタによるシフト量を動的に変化させるため、このシフト動作の要する期間内(フリップフロップを動作させるクロック周期×(m−1))に発生するノイズを一致ゲートにより除去することができる。したがって、通信速度が動的に変化する通信環境においてもノイズ除去性能を向上させることができる。
なお、上述した各実施形態は、セーフ・バイ・ワイヤのL0の信号レベルにおけるノイズ除去を主目的として構成される場合を例示して説明したが、本発明の適用はこれに限られることはなく、シリアルデータの通信速度に基づいた波形区間が存在するデータフォーマットを有するものであれば、他の通信プロトコルに準拠等したものでも、上述と同様の作用および効果を得ることができる。
また、上述した各実施形態は、セーフ・バイ・ワイヤのL0の信号レベルにおけるノイズ除去を主目的として構成される場合を例示して説明したが、例えば、セーフ・バイ・ワイヤのL1やLS0の信号レベルにおけるノイズ除去を目的としても構成することができ、このような場合においても、上述と同様の作用および効果を得ることができる。
セーフ・バイ・ワイヤの通信バスを流れる信号波形例を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係るフィルタ回路の構成を示す回路図である。 本第1実施形態に係るフィルタ回路による各信号波形のタイミング例を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係るフィルタ回路の構成を示す回路図である。 本第2実施形態に係るフィルタ回路による各信号波形のタイミング例を示す説明図である。 図6(A) は、従来例によるフィルタ回路の構成を示す回路図で、図6(B) および図6(C) は、従来例のフィルタ回路による各信号波形のタイミング例を示す説明図である。
符号の説明
10、20…フィルタ回路
And13、And14…制御ゲート
And15…一致ゲート
And26…一致ゲート(第1一致ゲート)
And27…一致ゲート(第2一致ゲート)
And28…一致ゲート(第3一致ゲート)
And29…一致ゲート(第4一致ゲート)
Cnt…カウンタ
CLK…クロック端子
Data_In…入力端子
Data_Out …出力端子
FF11…フリップフロップ(初段のフリップフロップ)
FF12…フリップフロップ(次段のフリップフロップ)
FF21…フリップフロップ(第1フリップフロップ)
FF22…フリップフロップ(第2フリップフロップ)
FF23…フリップフロップ(第3フリップフロップ)
FF24…フリップフロップ(第4フリップフロップ)
FF25…フリップフロップ(第5フリップフロップ)
Psc…プリスケーラ(分周器)
Sel…セレクタ

Claims (4)

  1. マスタ装置が通信速度を動的に変化させて送信するシリアルデータを受信するのに用いられるスレーブ装置のフィルタ回路であって、
    複数のフリップフロップを直列に接続し初段のフリップフロップに入力されたシリアルデータを所定タイミングで次段のフリップフロップに順次出力するシフトレジスタと、
    前記シフトレジスタの各フリップフロップから出力されるデータが全て一致する場合には当該データを受信データとして出力し得る一致ゲートと、
    前記各フリップフロップの入力側に介在し、出力を許容する制御信号を受けた場合、入力されたデータを当該フリップフロップに出力する制御ゲートと、
    前記シリアルデータの前記通信速度に基づいた波形区間内において所定周期で発生するカウンタパルスの数をカウントするカウンタと、
    前記カウンタパルスの発生周期を2の累乗で分周しそれぞれの発生周期の分周パルスを出力可能な分周器と、
    前記カウンタによりカウントされた前記カウンタパルスの数が、前記波形区間内でカウントすべき最小カウント数のn倍(nは1以上の整数)である場合には、前記分周器により2n−1で分周された前記分周パルスを選択し前記制御信号として出力するセレクタと、
    を備えることを特徴とするスレーブ装置のフィルタ回路。
  2. 前記シリアルデータは、セーフ・バイ・ワイヤ(Safe-by-Wire)のための通信プロトコルによるL0レベルの信号であり、前記シフトレジスタは前記フリップフロップ2段で構成されていることを特徴とする請求項1記載のスレーブ装置のフィルタ回路。
  3. マスタ装置が通信速度を動的に変化させて送信するシリアルデータを受信するのに用いられるスレーブ装置のフィルタ回路であって、
    m個(mは3以上の整数)のフリップフロップを直列に接続し初段のフリップフロップに入力されたシリアルデータを所定タイミングで次段のフリップフロップに順次出力するシフトレジスタと、
    前記初段である第1フリップフロップおよびその次段の第2フリップフロップから出力されるデータが一致する場合、当該データを出力し得る第1一致ゲートと、
    前記第1フリップフロップ〜第(m−1)フリップフロップに加えてその後段の第mフリップフロップから出力されるデータのいずれもが一致する場合、当該データを出力し得る第(m−1)一致ゲートと、
    前記シリアルデータの前記通信速度に基づいた波形区間内において所定周期で発生するカウンタパルスの数をカウントするカウンタと、
    前記カウンタによりカウントされた前記カウンタパルスの数が前記波形区間内でカウントすべき最小カウント数であるときには、前記第1一致ゲートから出力される前記データを受信データとして選択して出力し、前記最小カウント数の(m−1)倍である場合には、前記第(m−1)一致ゲートから出力される前記データを受信データとして選択して出力するセレクタと、
    を備えることを特徴とするスレーブ装置のフィルタ回路。
  4. 前記シリアルデータは、セーフ・バイ・ワイヤ(Safe-by-Wire)のための通信プロトコルによるL0レベルの信号であり、前記シフトレジスタは、第1フリップフロップ〜第5フリップフロップの5(=m)個のフリップフロップからなり、
    前記第1フリップフロップおよび前記第2フリップフロップから出力されるデータが一致する場合に当該データを出力する第1一致ゲートと、
    前記第1フリップフロップ、前記第2フリップフロップおよび前記第3フリップフロップから出力されるデータが一致する場合に当該データを出力する第2一致ゲートと、
    前記第1フリップフロップ、前記第2フリップフロップ、前記第3フリップフロップおよび前記第4フリップフロップから出力されるデータが一致する場合に当該データを出力する第3一致ゲートと、
    前記第1フリップフロップ、前記第2フリップフロップ、前記第3フリップフロップ、前記第4フリップフロップおよび前記第5フリップフロップから出力されるデータが一致する場合に当該データを出力する第4一致ゲートと、
    を備えることを特徴とする請求項3記載のスレーブ装置のフィルタ回路。
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