JP2008233709A - 光学式センサ及び画像形成装置 - Google Patents

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裕久 遠藤
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Abstract

【課題】トナー等が付着することを効果的に防止すると共に、コストの低減を実現した濃度センサ及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置1では、濃度センサ83が1次転写ベルト40の表面上に形成された基準パッチAのトナー画像の濃度を検出する際に、濃度センサ83の1次転写ベルト40と対向する対向面上にトナーと同極性の電界が発生しているため、1次転写ベルト40の表面上から飛散したトナー画像のトナーにクーロン力が生じて反発し薄膜部材83cから離れる方向に移動する。濃度センサ83にトナーが付着することが防止されて正確に濃度が検出される。
【選択図】図5

Description

本発明は、発光部と受光部を有する光学式センサ及びこれを備えた画像形成装置に関する。
従来、パーソナルコンピュータやワークステーション等から送信された画像データに基づいて印刷を行うための出力端末機器として、プリンタや複写機、ファクシミリ装置、それらの機能を併せ持つ複合機などの画像形成装置が知られている。この種の画像形成装置では様々な印刷方法が用いられているが、特に、電子写真プロセスとレーザ技術を用いたレーザビームプリンタは記録速度や印字品質の点で優位性が高く、製品の主流となっている。
また、製品市場ではレーザビームプリンタのフルカラー化に対する要求が高まっており、このフルカラー印刷では、例えば画像データが8ビットであれば各色単位に256階調の表現が可能であり、シアン、マゼンタ、イエローの組み合わせで約1670万色の印刷出力が行われているため、各色単位の階調再現性は特に重要な要素である。
一般に、この様な画像形成装置では、装置本体内において感光体ドラム等の像担持体に画像データ等に基づいた静電潜像によってトナー画像を現像し、転写ベルトの表面上に像担持体からのトナー画像を転写してこれを印刷用紙等に転写して印刷しているが、このときの画像品質を一定に保持するため、画像形成装置ではキャリブレーション等と称する調整動作が行われている。キャリブレーションでは、例えば定期的に感光体ドラムや転写ベルトの表面上にテストパターンを形成し、これを反射型センサ等を応用した濃度センサでトナー画像の濃度を検出し、画像形成ユニット等の各構成要素の調整を行っている。あるいは、濃度検出の結果に基づいて画像の非線形性を補正したり(γ補正)、濃度が予め設定された数値となるように電子写真プロセスの制御パラメータを変更して調整することにより、印刷画像の濃度や鮮明度を安定化させている。
上記の濃度センサは光学式であることから、感光体ドラムや転写ベルト表面から飛散したトナーが検知面に付着して汚れると、反射光の受光光量が低下して正確な濃度検出ができなくなる。濃度を正確に検出できなければ濃度を正確に調整できず、安定した濃度や鮮明度でフルカラー印刷を行うことができなくなるためトナーの付着を防止することが重要である。
このため例えば、濃度センサの検知面に清掃部材を摺動自在に設けたり、検知面にシャッター部材を設けたりする先行技術が知られている。前者では、清掃部材にシリコーンオイルが含侵されており、検知面のトナー汚れ等はシリコーンオイルに付着して除去されるものとなっている(例えば、特許文献1参照。)。また後者では、シャッター部材が検知面を遮蔽して、トナーの付着を防止するものとなっている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平11−161123号公報(図1) 特開平9−6203号公報(図5)
しかしながら、先行技術のように、濃度センサに清掃部材やシャッター部材等を設ける場合、その分のスペースを確保する必要があるため、装置全体が大型化してしまう。また、濃度センサの検知面を清掃部材で摺動したり、シャッター部材で遮蔽したりするための駆動機構が必要であることから、装置内部の構成が煩雑となり、さらにコストが増加することにもなる。
そこで本発明は、トナー等が付着することを効果的に防止すると共に、装置の大型化やコスト増加を抑えることができる技術の提供を課題とする。
本発明に係る光学式センサは、像担持体上に形成した静電潜像を、帯電させたトナーにより現像してトナー画像を形成する画像形成装置に用いることができ、装置本体内に光学式センサの発光部及び受光部が設置される。このうち発光部は検出光を発するものであり、受光部は、発光部が発した検出光に基づく光を受けるものである。受光部は、発光部から発せられた検出光を透過型センサとして受ける態様であってもよいし、あるいは、トナー画像等の対象物で反射された光を反射型センサとして受ける態様であってもよい。いずれにしても、本発明の光学式センサは、発光部から検出光が発せられる発光面か、もしくは受光部にて光を受ける受光面の少なくとも一方の近傍に反発部材が配置されており、この反発部材により、装置本体内に飛散したトナーを反発させることで上記の課題を解決する。
本発明の光学式センサによれば、その反発部材の作用によって、発光部又は受光部において検出用の光が出入りする面に対するトナーの付着が防止される。なお「発光面」は、それ自体が検出光を発するものでもよいし、発光素子から照射された検出光を透過させる面であってもよい。同様に「受光面」は、それ自体が光を受けるものでもよいし、受光素子で受ける光を透過させる面であってもよい。いずれにしても、反発部材によって発光面又は受光面へのトナーの付着を防止できるため、発光部から照射される検出光や、受光部で受ける光の劣化(光強度の低下)を抑えることができ、受光部にて受けた光に基づく検出動作を正確に行うことができる。
また本発明の光学式センサは、トナー画像の濃度を検出する目的で構成することもできる。すなわち光学式センサは、像担持体上に形成した静電潜像を帯電させたトナーにより現像して形成されたトナー画像を保持する画像保持体の近傍に設置され、この画像保持体に保持されたトナー画像に対して光を照射する発光部と、トナー画像にて反射された反射光を受ける受光部と、発光部から光が照射される発光面及び受光部にて反射光を受ける受光面の少なくとも一方の近傍に配置され、転写体の表面から飛散したトナーを反発させる反発部材とを備えてもよい。なお、画像保持体には別の像担持体(感光体)からトナー画像が転写されて保持されている態様であってもよいし、あるいは、像担持体と画像保持体とが同一の部材であり、像担持体上でトナー画像を形成した後、これを引き続き画像保持体として保持している態様であってもよい。
このような構成により、発光面又は受光面にトナーが付着して検出光の強度が劣化したり、受光量が低下したりすることを確実に防止することができる。また、受光面の近傍に反発部材を配置するだけであるため、光学式センサや転写体の付近に余分なスペースを確保する必要がないし、駆動部品を取り付ける必要がないことから、装置全体の大型化やコストの上昇を抑えることができる。
上述の光学式センサにおいて、反発部材は、トナーが帯電している極性と同極性の電圧が印加された導電性薄膜であってもよい。あるいは反発部材は、発光面又は受光面を覆う位置に設けられ、トナー画像の現像に用いられたトナーが帯電している極性と同極性の電圧が印加された透明導電性薄膜であってもよい。このような構成により、導電性薄膜に印加された電圧によって表面にトナーと同極性の電界が発生し、トナーがこの電界によって生じた反発力で導電性薄膜の表面から離れていくことになる。これにより、発光面や受光面のトナーによる汚れを確実に防止することができる。
また本発明は、上述の光学式センサを備えた画像形成装置として構成される。本発明の画像形成装置は、光学式センサを用いてトナー画像の濃度を正確に検出し、その結果に基づいて上記のキャリブレーションを適切に実行することができる。また、光学式センサを例えば用紙の搬送経路上に配置することで、用紙の先端又は後端が通過したことを検出することにも利用できる。あるいは、用紙収容部内での用紙の残量を検出したり、光学読取部において原稿サイズを検出したりする用途にも活用することができ、その利用可能性は極めて大きい。
いずれの場合にも、装置内部に飛散したトナーによる光学式センサの汚れを防止することができるため、正確な検出動作を保証することができる。また、光学式センサの付近に余計なスペースを確保したり、駆動部品を設けたりする必要がないため、画像形成装置の大型化や製造コストの上昇を抑えることができる。
以上のように本発明によれば、光学式センサを用いた検出動作の信頼性を大きく向上することができる。また、装置全体の小型化やコストの低減を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る光学式センサを備えた画像形成装置1の構成例を示した説明図である。画像形成装置1は、例えば外部から入力された画像情報に基づいて印刷用紙等の印刷媒体の表面にトナー画像を転写して印刷を行うプリンタ、複写機、ファクシミリ装置、それらの機能を併せ持つ複合機などの装置により実現されている。
図1に示される画像形成装置1は例えばタンデム型のカラープリンタである。画像形成装置1は、内部で用紙にカラー画像を形成(プリント)する四角箱状の装置本体2を備え、この装置本体2の上面部には、カラー画像が印刷された用紙を排出するための用紙排出部(排出トレイ)3が設けられている。
装置本体2内において、その下部には、用紙を収納する給紙カセット5が配設されている。また装置本体2内の中央部には、手差しの用紙を供給するスタックトレイ6が配設されている。そして装置本体2の上部には、装置外部から送信されてくる文字や絵柄などの画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部7が設けられている。また、図1中でみて装置本体2の左部には、給紙カセット5から繰り出された用紙を画像形成部7に搬送する第1の搬送路9が配設されており、右部から左部にかけては、スタックトレイ6から繰り出された用紙を画像形成部7に搬送する第2の搬送路10が配設されている。また装置本体2内の左上部には、画像形成部7で画像が形成された用紙に対して定着処理を行う定着ユニット14と、定着処理の行われた用紙を用紙排出部3に搬送する第3の搬送路11とが配設されている。
給紙カセット5は、装置本体2の外部(例えば図1中の手前側)に引き出すことにより用紙の補充を可能にしたものである。この給紙カセット5は、給紙方向のサイズが異なる少なくとも2種類の用紙を選択的に収納可能な収納部16を備えており、この収納部16に収納されている用紙が給紙ローラ17及び捌きローラ18により1枚ずつ第1の搬送路9側に繰り出される。
スタックトレイ6は、装置本体2外の右部に手差し用の用紙が積載されるトレイ19を備えており、このトレイ19に積載されている用紙がピックアップローラ20及び捌きローラ21により1枚ずつ第2の搬送路10側に繰り出される。
第1の搬送路9と第2の搬送路10とはレジストローラ22の手前で合流しており、転写ローラ23で、後述する1次転写ベルト40上のフルカラーのトナー画像が用紙に2次転写される。この後、定着ユニット14でトナー画像が定着された用紙は、必要に応じて第4の搬送路12で反転され、最初とは反対側の面にも転写ローラ23でフルカラーのトナー画像が2次転写される。そして、反対面のトナー画像が定着ユニット14で定着された後、第3の搬送路11を通って排出ローラ24により用紙排出部3に排出される。
画像形成部7は、ブラック(B)のトナー画像を形成する第1の画像形成ユニット26と、イエロー(Y)のトナー画像を形成する第2の画像形成ユニット27と、シアン(C)のトナー画像を形成する第3の画像形成ユニット28と、マゼンタ(M)のトナー画像を形成する第4の画像形成ユニット29と、各画像形成ユニット26〜29で形成されるフルカラーのトナー画像を用紙に転写する画像転写部30とを備えている。
各画像形成ユニット26〜29は、感光体ドラム32と、感光体ドラム32の周面に対向して配設された帯電部33と、帯電部33の下流側であって感光体ドラム32の周面上の特定位置にレーザビームを照射するレーザ走査ユニット34と、レーザ走査ユニット34からのレーザビーム照射位置の下流側であって感光体ドラム32の周面に対向して配設された現像部35と、現像部35の下流側であって感光体ドラム32の周面に対向して配設されたクリーニング部36とを備えている。
なお、各画像形成ユニット26〜29の感光体ドラム32は、図示しない駆動モータにより図中の反時計回り方向に回転する。また、各画像形成ユニット26〜29の現像部35には、各トナーボックス51にブラックトナー、イエロートナー、シアントナー及びマゼンタトナーがそれぞれ収納されている。
画像転写部30は、第1の画像形成ユニット26の近傍位置に配設された後ローラ(駆動ローラ)38と、第4の画像形成ユニット29の近傍位置に配設された前ローラ(従動ローラ)39と、後ローラ38と前ローラ39とに跨って配設された1次転写ベルト40と、各画像形成ユニット26〜29の感光体ドラム32における現像部35の下流側の位置に1次転写ベルト40を介して圧接可能に配設された4つの転写ローラ41とを備えている。
この画像転写部30では、各画像形成ユニット26〜29の転写ローラ41の位置で、1次転写ベルト40上に各色別のトナー画像がそれぞれ重ね合わせて転写されて、最後にはフルカラーのトナー画像となる。
第1の搬送路9は、給紙カセット5から繰り出されてきた用紙を画像転写部30側に搬送するものであり、装置本体2内で所定の位置に配設された複数の搬送ローラ43と、画像転写部30の手前に配設され、画像形成部7における画像形成動作と給紙動作とのタイミングを取るためのレジストローラ22とを備えている。
定着ユニット14は、画像形成部7でトナー画像が転写された用紙を加熱することにより定着させる処理を行うものであり、内蔵されたヒータにより加熱される定着ローラ(加熱ローラ)44と、この定着ローラ44に圧接して配設された加圧ローラ45と、定着ローラ44及び加圧ローラ45の上流側に配設され、画像転写部30により搬送されてきた用紙を定着ローラ44及び加圧ローラ45間に案内する前搬送路46と、定着ローラ44及び加圧ローラ45の下流側に配設され、定着ローラ44及び加圧ローラ45間を通過した用紙を第3の搬送路11に案内する後搬送路47とを備えている。
第3の搬送路11は、定着ユニット14で定着処理の行われた用紙を用紙排出部3に搬送するものであり、所定位置に搬送ローラ48が配設されると共に、出口側に前記排出ローラ24が配設されている。
1次転写ベルト40の上側の転写ローラよりも下流側の領域には、図示しないブラシ、ブレード等のベルトクリーニングユニットが設けられている。これにより、1次転写ベルト40の搬送面を清浄に保持することができる。また後述するように、1次転写ベルト40の表面上に形成された基準パッチA(図4参照)のクリーニングもこのベルトクリーニングユニットにより行われる。
また、本実施の形態においては、1次転写ベルト40の走行方向でみて各画像形成ユニット26〜29よりも下流側に濃度センサ(光学式センサ)83が配置されている。この濃度センサ83は、1次転写ベルト40の表面上に形成された基準パッチA(図4参照)のトナー画像の濃度を検出して、予め設定された数値に制御(キャリブレーション)するために用いられる。濃度センサ83から1次転写ベルト40に検出光が照射される位置には、1次転写ベルト40を挟んで対向する位置に内周ローラ37(図3,4に符号を示す)が設けられている。これにより濃度センサ83は、1次転写ベルト40が内周ローラ37に案内される位置でトナー画像の濃度を検出できるため、1次転写ベルト40のばたつきによる検出距離D(図3参照)の変動の影響を受けにくい。なお、ここでは感光体ドラム32が像担持体に相当し、各画像形成ユニット26〜29で形成したトナー画像を転写された1次転写ベルト40は、感光体ドラム32から転写されたトナー画像を保持する画像保持体に相当している。そして濃度センサ83は、1次転写ベルト40の表面上に保持されたトナー画像に対して検出光を照射する形態である。
更に、図2に示すように、画像形成装置1は、CPU84を中核部材として、画像形成装置1の様々な処理及び動作を行うための機能部がハードウエア若しくはソフトウエア又はそれらの両方により実装されている。このうち本実施形態で特に関係する機能部としては、上述した以外には、メモリ85、平均値演算部86、条件調整部87、及び画像処理テーブル88がある。メモリ85は、画像形成装置1の各種の処理及び動作に関連する情報を格納するものであり、ここでは、特に、パッチ画像記憶領域89と検出濃度記憶領域90を備えている。パッチ画像記憶領域89には、濃度センサ83によって濃度を検出して制御を行う際に用いるためのテストパターンとして、基準パッチAの画像データが予め記憶されている。ここで、基準パッチAのパターンとしては、所定の長さで連続的に、又は所定の長さのピッチで断続的に形成された画像等が用いられる。
また、検出濃度記憶領域90には、濃度センサ83により検出された基準パッチAの濃度情報が一時的に記憶される。画像処理テーブル88は、画像形成を行う際に、画像データに基づいて各画像形成ユニット26〜29を制御するための画像処理の条件が格納されたテーブルである。
平均値演算部86は、濃度センサ83により検出され、メモリ85の検出濃度記憶領域90に記憶された基準パッチAの濃度情報に基づいて、1次転写ベルト40の表面に形成された基準パッチAの濃度の平均値を演算する。そして、条件調整部87は、平均値演算部86により演算された基準パッチAの濃度の平均値に基づいて、画像形成条件の調整を行う。ここで調整される画像形成条件としては、例えば、現像部35における現像バイアス、レーザ走査ユニット34におけるレーザの照射量、帯電部33における帯電量、画像処理テーブル88における画像処理の条件等がある。
図4は、画像形成装置1の1次転写ベルト40の表面に形成された基準パッチAの濃度を濃度センサ83により検出する際の状態を示す図である。なお、この図においては基準パッチAは1次転写ベルト40の中央部にのみ形成されているが、これに限定されるものではなく、1次転写ベルト40の幅方向に異なる位置で複数箇所に形成することも可能である。ただしその場合には、濃度センサ83も基準パッチAの形成される位置に応じて複数箇所に配置する必要がある。
図5は、濃度センサ83の構成を示す説明図である。濃度センサ83は、基準パッチAのトナー画像に対して光を発光した反射光に基づいて濃度を検出する光反射型センサであり、1次転写ベルト40の表面上に形成された基準パッチAのトナー画像に対して光を照射する発光部83aを備えている。
発光部83aは、例えば発光ダイオード等を用いて実現され、1次転写ベルト40の表面上に形成された基準パッチAのトナー画像に対して光を発光し、この基準パッチAのトナー画像を反射した反射光を生じさせる機能を有する。
また、濃度センサ83は、発光部83aによって発光され基準パッチAのトナー画像を反射した反射光を受光する受光部83bを備えている。受光部83bは、例えばフォトダイオード等を用いて実現され、発光部83aによって発光され基準パッチAのトナー画像を反射した反射光を受光する。また、この受光した反射光に基づいて、基準パッチAのトナー画像の濃度を検出する機能を有する。
〔第1例〕
更に、濃度センサ83は、この濃度センサ83の外面のうち1次転写ベルト40と対向する対向面に設けられた薄膜部材83cを備えている。薄膜部材83cは、図6に示すように、濃度センサ83の外面のうち1次転写ベルト40と対向する対向面において、発光部83aに設けられた光を照射するための発光面や受光部83bに設けられた反射光を受光するための受光面の近傍に設けられた導電性を有する薄膜状の部材である。この薄膜部材83cには、図示しない画像形成装置1の電源部分等に接続されて電圧が印加される。このとき、薄膜部材83cには感光体ドラム32によって現像され1次転写ベルト40の表面上に形成されたトナー画像のトナーが帯電している極性と同極性の電圧が印加される。
薄膜部材83cにトナー画像のトナーが帯電している極性と同極性の電圧が印加されることにより、薄膜部材83cの表面にはトナーが帯電している極性と同極性の電界が発生する。トナー画像のトナーが1次転写ベルト40の回転等により表面上から飛散して濃度センサ83に近付くと、薄膜部材83cで発生している電界によりトナーに対して濃度センサ83から反発するクーロン力が生じる。そして、トナーはこのクーロン力により反発されて薄膜部材83cから離れる方向に移動し、発光部83aの発光面や受光部83bの受光面に付着することが防止されるようになっている。
なお薄膜部材83cには、発光部83aから発光した光や基準パッチAのトナー画像を反射した反射光が通過するための光通過穴83dが開けられている。
〔第2例〕
また薄膜部材83cは、図7に示すように、濃度センサ83の外面のうち1次転写ベルト40と対向する対向面において、発光部83aに設けられた光を照射するための発光面や受光部83bに設けられた反射光を受光するための受光面を覆う透明導電性部材であっても良い。この透明導電性部材としては、例えばITOフィルム等の透明導電性フィルムが用いられる。
濃度センサ83は、キャリブレーション機能等の操作時において所定の動作クロックに従って一定間隔で基準パッチAの濃度検出を行い、検出した濃度情報をメモリ85の検出濃度記憶領域90に記憶させる。この際、基準パッチAが形成されていない部分の濃度情報は検出濃度記憶領域90に記憶させない処理を行う。したがって、平均値演算部86は、検出濃度記憶領域90に記憶された全ての濃度情報の平均値を演算する処理を行う。
次に、本実施形態に係る画像形成装置1におけるキャリブレーション機能等により実現される現像濃度の補正のための動作処理について説明する。まず、現像濃度の調整の際には、パッチ画像記憶領域89から所定パターンの基準パッチAの画像データが読み出され、画像形成ユニット26〜29において感光体ドラム32に基準パッチAのトナー画像が現像され、転写ローラ41により1次転写ベルト40の表面上に基準パッチAのトナー画像が転写される。
そして、濃度センサ83は、発光部83aから1次転写ベルト40の表面上に形成された基準パッチAのトナー画像に対して光を発光し、このトナー画像を反射した反射光を受光部83bによって受光する。濃度センサ83は、受光部83bにより反射光に基づいて、基準パッチAのトナー画像の濃度を検出して濃度情報を生成する処理を行う。
このとき、濃度センサ83の薄膜部材83cにトナーが帯電している極性と同極性の電圧が印加されていることにより、濃度センサ83の1次転写ベルト40と対向する対向面上にはトナーと同極性の電界が発生している。1次転写ベルト40の下側に配置された濃度センサ83の位置関係と1次転写ベルト40の回転動作の影響等により、濃度センサ83に対して1次転写ベルト40の表面上からトナー画像のトナーが飛散して近付いても、この電界によってクーロン力が生じて反発し薄膜部材83cから離れる方向に移動する。発光部83aの発光面や受光部83bの受光面にトナーが付着することが防止されて、正確に濃度が検出される。
濃度センサ83によって生成された濃度情報は、メモリ85の検出濃度記憶領域90に記憶される。次に、平均値演算部86において、メモリ85の検出濃度記憶領域90に記憶された基準パッチAの濃度情報に基づいて、1次転写ベルト40の表面上に形成された基準パッチAの濃度の平均値が演算される。
そして、平均値演算部86により演算された基準パッチAの濃度の平均値に基づいて、条件調整部87において印刷処理で印刷する画像の現像濃度が適正になるように画像形成条件の調整を行う。ここで調整される画像形成条件としては、例えば、現像部35における現像バイアス、レーザ走査ユニット34におけるレーザの照射量、帯電部33における印加電圧、画像処理テーブル88における画像処理の条件等がある。
なお、濃度センサ83による濃度の検出位置を通過した基準パッチAは、1次転写ベルト40の上側の転写ローラよりも下流側に配置されたベルトクリーニングユニットにより清掃され除去される。
以上のように、本実施の形態における画像形成装置1では、濃度センサ83が1次転写ベルト40の表面上に形成された基準パッチAのトナー画像に対して光を発光した反射光に基づいて、基準パッチAのトナー画像の濃度を検出する際に、濃度センサ83の1次転写ベルト40と対向する対向面上にトナーと同極性の電界が発生しているため、1次転写ベルト40の表面上からトナー画像のトナーが飛散してもクーロン力が生じて反発し薄膜部材83cから離れる方向に移動する。濃度センサ83にトナーが付着することが防止されて正確に濃度が検出される。
このため、濃度センサ83や1次転写ベルト40の付近に清掃部材等を設けるスペースを確保する必要がなく、装置全体を大型化させることなくコストの上昇を抑えることができる。
なお、薄膜部材83cとして発光部83aの発光面や受光部83bの受光面を覆う透明導電性部材を用いた場合には、濃度センサ83にトナーが付着することがより効果的に防止されて薄膜部材83cの表面上からトナーが離れる方向に移動し、発光部83aから発光される光が遮られたり、受光部83bが受光する光量が低下することなく正確に濃度が検出される。
〔他の実施の形態〕
上述の実施の形態において、濃度センサ83が1次転写ベルト40の下側に配置され、1次転写ベルト40の表面上に形成された基準パッチAのトナー画像の濃度を検出しているが、図8に示すように、画像形成装置1がブラック(K)の色に対応する画像形成ユニット26のみを備えたモノクロ画像を形成する装置である場合には、濃度センサ83が感光体ドラム32の近傍に配置され、感光体ドラム32の表面上に形成された基準パッチAのトナー画像の濃度を検出しても良い。なお図8の構成では、画像形成ユニット26の感光体ドラム32が静電潜像を形成する像担持体に相当するとともに、その現像後はトナー画像を保持する画像保持体にも相当する。濃度センサ83は感光体ドラム32の表面上に形成され、かつ保持されたトナー画像に対して光を照射する態様である。
また、上述の実施の形態において、1次転写ベルト40の内側の後ローラ38の近傍等の濃度センサ83に対して対向する位置を接地し、グランドと接続しても良い。この場合には、薄膜部材83cの表面上に発生した電界からのクーロン力が濃度センサ83に対向する方向に生じてより効果的にトナーが離れる方向に移動させることができる。
上述の実施形態では、濃度センサ83を例に挙げているが、本発明は反射型もしくは透過型の光学式センサとして広く実施できる。このような光学式センサは、例えばレジストローラ22の近傍で用紙の先端又は後端を検出したり、用紙の収納部16で用紙の残量を検出したりする用途に適用できる。
本実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す説明図である。 本実施の形態に係る画像形成装置の機能を示すブロック図である。 本実施の形態に係る画像形成装置の濃度センサの位置関係を示す説明図である。 本実施の形態に係る画像形成装置の濃度センサの濃度検出時の動作を示す説明図である。 本実施の形態に係る画像形成装置の濃度センサの構成を示す説明図である。 本実施の形態に係る画像形成装置の濃度センサの構成を示す説明図である。 本実施の形態に係る画像形成装置の濃度センサの構成を示す説明図である。 他の実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す説明図である。
符号の説明
1 画像形成装置
14 定着ユニット
26,27,28,29 画像形成ユニット
32 感光体ドラム
38 後ローラ
39 前ローラ
40 1次転写ベルト
83 濃度センサ
83a 発光部
83b 受光部
83c 薄膜部材
83d 光通過穴
84 CPU
85 メモリ
89 パッチ画像記憶領域
90 検出濃度記憶領域

Claims (5)

  1. 像担持体上に形成した静電潜像を、帯電させたトナーにより現像してトナー画像を形成する画像形成装置に用いられる光学式センサにおいて、
    装置本体内に設置されて検出光を発する発光部と、
    前記発光部とは別に装置本体内に設置され、前記発光部が発した検出光に基づく光を受ける受光部と、
    前記発光部から検出光が発せられる発光面及び前記受光部にて光を受ける受光面の少なくとも一方の近傍に配置され、装置本体内に飛散したトナーを反発させる反発部材とを備えたことを特徴とする光学式センサ。
  2. 帯電させたトナーにより静電潜像を現像して形成したトナー画像を保持する画像保持体の近傍に設置され、この画像保持体に保持されたトナー画像に対して光を照射する発光部と、
    前記トナー画像にて反射された反射光を受ける受光部と、
    前記発光部から光が照射される発光面及び前記受光部にて反射光を受ける受光面の少なくとも一方の近傍に配置され、前記転写体の表面から飛散したトナーを反発させる反発部材とを備えたことを特徴とする光学式センサ。
  3. 請求項1又は2に記載の光学式センサにおいて、
    前記反発部材は、前記トナー画像の現像に用いられたトナーが帯電している極性と同極性の電圧が印加された導電性薄膜であることを特徴とする光学式センサ。
  4. 請求項1又は2に記載の光学式センサにおいて、
    前記反発部材は、
    前記発光面又は前記受光面を覆う位置に設けられ、前記トナー画像の現像に用いられたトナーが帯電している極性と同極性の電圧が印加された透明導電性薄膜であることを特徴とする濃度センサ。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の光学式センサを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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