JP2008233465A - プロジェクタおよびプロジェクタの投写方法 - Google Patents

プロジェクタおよびプロジェクタの投写方法 Download PDF

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Abstract

【課題】効率的に対象物を所定の大きさで投写させることが可能なプロジェクタおよびプロジェクタの投写方法を提供することを目的とする。
【解決手段】プロジェクタ1は、距離取得手段で取得する、スクリーン200までの距離データと、画像情報に挿入されている所定の対象物Tと補助対象物Mに対して補助対象物取得手段で取得する、補助対象物データと、大きさデータ取得部で取得する、補助対象物記憶部で記憶する補助対象物データに対応した大きさデータとに基づき、画像制御部で、補助対象物Mが補助対象物Mの大きさデータと略一致する大きさとなるようにスクリーン200へ投写させるための、ズームレンズ61に対する新たなズームデータを演算(算出)する。そして、算出したズームデータに基づいて、ズームレンズ駆動部100でズームレンズ61を駆動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクタおよびプロジェクタの投写方法に関するものである。
従来、プロジェクタは、光源から射出される光束を、画像情報に基づいて光変調装置で変調して光学像を形成し、形成した光学像を、投写レンズを介してスクリーンなどの投写対象面に映像として投写している。また、プロジェクタは、投写レンズにより映像を拡大して投写することにより、多くの人に同時に見てもらうことが可能となっている。
また、近年、プロジェクタの低価格化が進んだことにより、プロジェクタの普及が加速し、会社、学校はもとより、家庭、遊技場、飲食店など様々な場所でプロジェクタが使用されている。このような状況の中、プロジェクタは、会社などでのビジネス関係において用いられることがやはり多く、特に、プレゼンテーション資料の投写などに用いられている。
なお、プレゼンテーション資料の投写などにおいて、投写されているある対象物(例えば、新製品などの外観が表わされている画像)に対して、所定の大きさで投写させたい場合が生じる。例えば、その対象物自体の実際の大きさ(実物大)で投写させたい場合には、ユーザは、投写レンズを構成するズームレンズを回動させることにより、投写サイズを拡大/縮小し、実物大と略同程度となるように操作して投写させることになる。なお、対象物を理解してもらうことがプレゼンテーションの目的となっている場合には、対象物を所定の大きさ(特に実物大)で投写させることは、有効な手段となる。
しかし、ユーザが、ズームレンズを回動させ、目視で確認しながら対象物が所定の大きさの投写となるように調整することは、時間がかかり、また、目視での調整のため大きさが所定の大きさとは異なるという課題があった。その結果、効率的なプレゼンテーションの進行を妨げてしまっていた。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、効率的に対象物を所定の大きさで投写させることが可能なプロジェクタおよびプロジェクタの投写方法を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明のプロジェクタは、光源から射出される光束を、画像情報に基づいて光変調装置で変調して光学像を形成し、投写レンズを介して投写対象面に映像として投写するプロジェクタであって、投写対象面までの距離データを取得する距離取得手段と、画像情報に挿入されている所定の対象物と補助対象物に対し、補助対象物を検出して補助対象物データを取得する補助対象物取得手段と、補助対象物の大きさデータを記憶する補助対象物記憶部と、補助対象物記憶部から補助対象物データに対応した大きさデータを取得する大きさデータ取得部と、距離取得手段で取得した距離データと、補助対象物取得手段で取得した補助対象物データと、大きさデータ取得部で取得した補助対象物の大きさデータと、に基づき、補助対象物が補助対象物の大きさデータと略一致する大きさとなるように投写対象面へ投写させるための、投写レンズに対するズームデータを演算して制御を行なう画像制御部と、画像制御部で演算されたズームデータに基づいて投写レンズを駆動する投写レンズ駆動部と、を有することを特徴とする。
このようなプロジェクタによれば、距離取得手段で投写対象面までの距離データを取得し、補助対象物取得手段で画像情報から所定の補助対象物を検出して補助対象物データを取得する。そして、大きさデータ取得部により、補助対象物の大きさデータを記憶する補助対象物記憶部から補助対象物データに対応した大きさデータを取得する。
そして、画像制御部により、距離データと補助対象物データと大きさデータとに基づいて、補助対象物が補助対象物の大きさデータと略一致する大きさとなるように投写対象面へ投写させるための、投写レンズに対するズームデータを演算して制御を行なう。そして、投写レンズ駆動部により、画像制御部で演算されたズームデータに基づいて投写レンズを駆動することで、補助対象物の大きさデータと略一致する大きさとなる投写を行なうことにより、対象物を投写対象面へ投写させる。
このような構成により、補助対象物の大きさデータを所定の大きさに設定することにより、効率的に投写画像に含まれる対象物を補助対象物の大きさデータを基準として投写させることが可能なプロジェクタが実現できる。また、所定の大きさとして、例えば、補助対象物の大きさデータを実物大の大きさとする場合、対象物を略実物大で投写させることが可能なプロジェクタが実現する。
また、上述した目的を達成するために、本発明のプロジェクタは、光源から射出される光束を、画像情報に基づいて光変調装置で変調して光学像を形成し、投写レンズを介して投写対象面に映像として投写するプロジェクタであって、投写対象面までの距離データを取得する距離取得手段と、投写レンズのズームデータを取得するズーム取得手段と、画像情報に挿入されている所定の対象物と補助対象物に対し、対象物を検出して対象物データを取得する対象物取得手段と、画像情報に挿入されている所定の対象物と補助対象物に対し、補助対象物を検出して補助対象物データを取得する補助対象物取得手段と、補助対象物の大きさデータを記憶する補助対象物記憶部と、補助対象物記憶部から補助対象物データに対応した大きさデータを取得する大きさデータ取得部と、距離取得手段で取得した距離データと、ズーム取得手段で取得したズームデータと、対象物取得手段で取得した対象物データと、補助対象物取得手段で取得した補助対象物データと、大きさデータ取得部で取得した補助対象物の大きさデータと、に基づき、補助対象物が補助対象物の大きさデータと略一致する大きさとなるように投写対象面へ投写させるための、光変調装置の画像サイズに対する補助対象物データの画像サイズのズームデータを演算し、当該ズームデータに基づき、光変調装置に対して対象物を含む所定領域をズームさせた画像情報を送る制御を行なう画像制御部と、を有することを特徴とする。
このようなプロジェクタによれば、距離取得手段で投写対象面までの距離データを取得し、ズーム取得手段で投写レンズのズームデータを取得し、対象物取得手段で画像情報から所定の対象物を検出して対象物データを取得する。また、補助対象物取得手段で画像情報から補助対象物を検出して補助対象物データを取得する。そして、大きさデータ取得部により、補助対象物の大きさデータを記憶する補助対象物記憶部から補助対象物データに対応した大きさデータを取得する。
そして、画像制御部により、距離データとズームデータと対象物データと補助対象物データと大きさデータとに基づいて、補助対象物が補助対象物の大きさデータと略一致する大きさとなるように投写対象面へ投写させるための、光変調装置の画像サイズに対する補助対象物データの画像サイズのズームデータを演算し、当該ズームデータに基づき、光変調装置に対して対象物を含む所定領域をズームさせた画像情報を送る制御を行なう。これにより、光変調装置は、ズームさせた画像情報により変調を行ない、その変調された光学像が、投写レンズにより投写対象面に投写される。
このような構成により、補助対象物の大きさデータを所定の大きさに設定することにより、効率的に投写画像に含まれる対象物を補助対象物の大きさデータを基準として投写させることが可能なプロジェクタが実現できる。また、所定の大きさとして、例えば、補助対象物の大きさデータを実物大の大きさとする場合、対象物を略実物大で投写させることが可能なプロジェクタが実現する。
また、上述したプロジェクタにおいて、距離取得手段は、投写対象面までの距離情報を検出する距離検出部と、距離検出部で検出した距離情報を距離データとして処理する距離処理部と、を有し、補助対象物取得手段は、画像情報から所定の補助対象物の補助対象物情報を検出する補助対象物検出部と、補助対象物検出部で検出した補助対象物情報を補助対象物データとして処理する補助対象物処理部と、を有することが好ましい。
このようなプロジェクタによれば、距離取得手段は、距離検出部で投写対象面までの距離情報を検出し、距離処理部で距離情報を距離データとして処理する。また、補助対象物取得手段は、補助対象物検出部で画像情報から所定の補助対象物の補助対象物情報を検出し、補助対象物処理部で補助対象物情報を補助対象物データとして処理する。
この構成により、距離データおよび補助対象物データを取得することができる。また、補助対象物の大きさデータを所定の大きさに設定することにより、効率的に投写画像に含まれる対象物を補助対象物の大きさデータを基準として投写させることが可能なプロジェクタが実現できる。
また、上述したプロジェクタにおいて、距離取得手段は、投写対象面までの距離情報を検出する距離検出部と、距離検出部で検出した距離情報を距離データとして処理する距離処理部と、を有し、ズーム取得手段は、投写レンズのズーム情報を検出するズーム検出部と、ズーム検出部で検出したズーム情報をズームデータとして処理するズーム処理部と、を有し、対象物取得手段は、画像情報から所定の対象物の対象物情報を検出する対象物検出部と、対象物検出部で検出した対象物情報を対象物データとして処理する対象物処理部と、を有し、補助対象物取得手段は、画像情報から所定の補助対象物の補助対象物情報を検出する補助対象物検出部と、補助対象物検出部で検出した補助対象物情報を補助対象物データとして処理する補助対象物処理部と、を有することが好ましい。
このようなプロジェクタによれば、距離取得手段は、距離検出部で投写対象面までの距離情報を検出し、距離処理部で距離情報を距離データとして処理する。また、ズーム取得手段は、ズーム検出部で投写レンズのズーム情報を検出し、ズーム処理部でズーム情報をズームデータとして処理する。また、対象物取得手段は、対象物検出部で画像情報から所定の対象物の対象物情報を検出し、対象物処理部で対象物情報を対象物データとして処理する。また、補助対象物取得手段は、補助対象物検出部で画像情報から所定の補助対象物の補助対象物情報を検出し、補助対象物処理部で補助対象物情報を補助対象物データとして処理する。
この構成により、距離データ、ズームデータ、対象物データおよび補助対象物データを取得することができる。また、補助対象物の大きさデータを所定の大きさに設定することにより、効率的に投写画像に含まれる対象物を補助対象物の大きさデータを基準として投写させることが可能なプロジェクタが実現できる。
また、上述したプロジェクタにおいて、距離検出部は、光の反射を利用する距離センサを有することが好ましい。
このようなプロジェクタによれば、距離検出部に距離センサを有することにより、確実に投写対象面までの距離情報を検出することができる。
また、上述したプロジェクタにおいて、距離検出部は、光の反射を利用する距離センサを有し、ズーム検出部は、投写レンズの移動位置を検出する位置センサを有することが好ましい。
このようなプロジェクタによれば、距離検出部に距離センサ、ズーム検出部に位置センサを有することにより、確実に投写対象面までの距離情報を検出し、移動位置により投写レンズのズーム情報を検出することができる。
また、上述したプロジェクタにおいて、距離検出部は、光の反射を利用する距離センサを有し、ズーム検出部は、投写対象面に投写されている投写サイズを検出する撮像センサを有することが好ましい。
このようなプロジェクタによれば、距離検出部に距離センサ、ズーム検出部に撮像センサを有することにより、確実に投写対象面までの距離情報を検出し、投写対象面に投写されている投写サイズを検出することで投写レンズのズーム情報を検出することができる。
また、上述したプロジェクタにおいて、画像に含まれる補助対象物は、対象物の大きさを決めるためのメジャーであることが好ましい。
このようなプロジェクタによれば、補助対象物の大きさデータを記憶させることで、対象物を補助対象物の大きさデータを基準として投写させることができる。また、補助対象物の大きさデータは、メジャーとして初期的に適宜設定することができるため、対象物の形状に左右されずに、ズームデータを演算するための基準として利用することができる。
また、上述した目的を達成するために、本発明のプロジェクタの投写方法は、投写対象面までの距離データを取得する距離取得工程と、画像情報に挿入されている所定の対象物と補助対象物に対し、補助対象物を検出して補助対象物データを取得する補助対象物取得工程と、補助対象物の大きさデータを記憶する補助対象物記憶工程と、補助対象物記憶工程で記憶する大きさデータから補助対象物データに対応した大きさデータを取得する大きさデータ取得工程と、距離取得工程で取得した距離データと、補助対象物取得工程で取得した補助対象物データと、大きさデータ取得工程で取得した補助対象物の大きさデータと、に基づき、補助対象物が補助対象物の大きさデータと略一致する大きさとなるように投写対象面へ投写させるための、投写レンズに対するズームデータを演算して制御を行なう画像制御工程と、画像制御工程で演算されたズームデータに基づいて投写レンズを駆動する投写レンズ駆動工程と、を有することを特徴とする。
このようなプロジェクタの投写方法によれば、距離取得工程で投写対象面までの距離データを取得し、補助対象物取得工程で画像情報から所定の補助対象物を検出して補助対象物データを取得する。そして、大きさデータ取得工程により、補助対象物の大きさデータを記憶する補助対象物記憶工程から補助対象物データに対応した大きさデータを取得する。
そして、画像制御工程により、距離データと補助対象物データと大きさデータとに基づいて、補助対象物が補助対象物の大きさデータと略一致する大きさとなるように投写対象面へ投写させるための、投写レンズに対するズームデータを演算して制御を行なう。そして、投写レンズ駆動工程により、画像制御工程で演算されたズームデータに基づいて投写レンズを駆動することで、補助対象物の大きさデータと略一致する大きさとなる投写を行なうことにより、対象物を投写対象面へ投写させる。
このような工程により、補助対象物の大きさデータを所定の大きさに設定することにより、効率的に投写画像に含まれる対象物を補助対象物の大きさデータを基準として投写させることが可能な投写方法が実現できる。また、所定の大きさとして、例えば、補助対象物の大きさデータを実物大の大きさとする場合、対象物を略実物大で投写させることが可能なプロジェクタの投写方法が実現する。
また、上述した目的を達成するために、本発明のプロジェクタの投写方法は、投写対象面までの距離データを取得する距離取得工程と、投写レンズのズームデータを取得するズーム取得工程と、画像情報に挿入されている所定の対象物と補助対象物に対し、対象物を検出して対象物データを取得する対象物取得工程と、画像情報に挿入されている所定の対象物と補助対象物に対し、補助対象物を検出して補助対象物データを取得する補助対象物取得工程と、補助対象物の大きさデータを記憶する補助対象物記憶工程と、補助対象物記憶工程で記憶する大きさデータから補助対象物データに対応した大きさデータを取得する大きさデータ取得工程と、距離取得工程で取得した距離データと、ズーム取得工程で取得したズームデータと、対象物取得工程で取得した対象物データと、補助対象物取得工程で取得した補助対象物データと、大きさデータ取得工程で取得した補助対象物の大きさデータと、に基づき、補助対象物が補助対象物の大きさデータと略一致する大きさとなるように投写対象面へ投写させるための、光変調装置の画像サイズに対する補助対象物データの画像サイズのズームデータを演算し、当該ズームデータに基づき、光変調装置に対して対象物を含む所定領域をズームさせた画像情報を送るように制御を行なう画像制御工程と、を有することを特徴とする。
このようなプロジェクタの投写方法によれば、距離取得工程で投写対象面までの距離データを取得し、ズーム取得工程で投写レンズのズームデータを取得し、対象物取得工程で画像情報から所定の対象物を検出して対象物データを取得する。また、補助対象物取得工程で画像情報から補助対象物を検出して補助対象物データを取得する。そして、大きさデータ取得工程により、補助対象物の大きさデータを記憶する補助対象物記憶工程から補助対象物データに対応した大きさデータを取得する。
そして、画像制御工程により、距離データとズームデータと対象物データと補助対象物データと大きさデータとに基づいて、補助対象物が補助対象物の大きさデータと略一致する大きさとなるように投写対象面へ投写させるための、光変調装置の画像サイズに対する補助対象物データの画像サイズのズームデータを演算し、当該ズームデータに基づき、光変調装置に対して対象物を含む所定領域をズームさせた画像情報を送るように制御を行なう。これにより、光変調装置は、ズームさせた画像情報により変調を行ない、その変調された光学像が、投写レンズにより投写対象面に投写される。
このような工程により、補助対象物の大きさデータを所定の大きさに設定することにより、効率的に投写画像に含まれる対象物を補助対象物の大きさデータを基準として投写させることが可能な投写方法が実現できる。また、所定の大きさとして、例えば、補助対象物の大きさデータを実物大の大きさとする場合、対象物を略実物大で投写させることが可能なプロジェクタの投写方法が実現する。
また、上述したプロジェクタの投写方法において、距離取得工程は、投写対象面までの距離情報を検出する距離検出工程と、距離検出工程で検出した距離情報を距離データとして処理する距離処理工程と、を有し、補助対象物取得工程は、画像情報から所定の補助対象物の補助対象物情報を検出する補助対象物検出工程と、補助対象物検出工程で検出した補助対象物情報を補助対象物データとして処理する補助対象物処理工程と、を有することが好ましい。
このようなプロジェクタの投写方法によれば、距離取得工程は、距離検出工程で投写対象面までの距離情報を検出し、距離処理工程で距離情報を距離データとして処理する。また、補助対象物取得工程は、補助対象物検出工程で画像情報から所定の補助対象物の補助対象物情報を検出し、補助対象物処理工程で補助対象物情報を補助対象物データとして処理する。
このような工程により、距離データおよび補助対象物データを取得することができる。また、補助対象物の大きさデータを所定の大きさに設定することにより、効率的に投写画像に含まれる対象物を補助対象物の大きさデータを基準として投写させることが可能なプロジェクタの投写方法が実現できる。
また、上述したプロジェクタの投写方法において、距離取得工程は、投写対象面までの距離情報を検出する距離検出工程と、距離検出工程で検出した距離情報を距離データとして処理する距離処理工程と、を有し、ズーム取得工程は、投写レンズのズーム情報を検出するズーム検出工程と、ズーム検出工程で検出したズーム情報をズームデータとして処理するズーム処理工程と、を有し、対象物取得工程は、画像情報から所定の対象物の対象物情報を検出する対象物検出工程と、対象物検出工程で検出した対象物情報を対象物データとして処理する対象物処理工程と、を有し、補助対象物取得工程は、画像情報から所定の補助対象物の補助対象物情報を検出する補助対象物検出工程と、補助対象物検出工程で検出した補助対象物情報を補助対象物データとして処理する補助対象物処理工程と、を有することが好ましい。
このようなプロジェクタの投写方法によれば、距離取得工程は、距離検出工程で投写対象面までの距離情報を検出し、距離処理工程で距離情報を距離データとして処理する。また、ズーム取得工程は、ズーム検出工程で投写レンズのズーム情報を検出し、ズーム処理工程でズーム情報をズームデータとして処理する。また、対象物取得工程は、対象物検出工程で画像情報から所定の対象物の対象物情報を検出し、対象物処理工程で対象物情報を対象物データとして処理する。そして、補助対象物取得工程は、補助対象物検出工程で画像情報から所定の補助対象物の補助対象物情報を検出し、補助対象物処理工程で補助対象物情報を補助対象物データとして処理する。
このような工程により、距離データ、ズームデータ、対象物データおよび補助対象物データを取得することができる。また、補助対象物の大きさデータを所定の大きさに設定することにより、効率的に投写画像に含まれる対象物を補助対象物の大きさデータを基準として投写させることが可能なプロジェクタの投写方法が実現できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るプロジェクタの概略構成図である。図1を参照して、プロジェクタ1の構成および動作を説明する。
プロジェクタ1は、入力された画像信号をデジタル信号に変換するA/D変換部10と、光変調装置としての液晶パネル50の仕様に合せてデジタル信号を縮小や拡大(スケーリング)処理する画像処理部20と、液晶パネル50に表示するために画像処理されたデジタル信号を変換する液晶パネル駆動部30とを備えている。
そして、光束を射出する光源や、射出された光束を偏光変換および色分離する照明光学系40と、光変調を行なう液晶パネル50と、液晶パネル50からの透過光を色合成し、その合成光を拡大投写する投写光学系としての投写レンズ60とを備えている。また、これらの動作のタイミングなどを含め、動作全体を制御する制御部70を備えている。
なお、制御部70は、各種制御プログラムに基づいて演算処理およびシステム全体を制御するCPU71と、予めCPU71の制御プログラムなどを記憶しているROM72と、ROM72などから読み出したデータやCPU71の演算過程で必要な演算結果の記憶や、各種テーブルを記憶するRAM73などで構成されている。また、これらは、データを転送するための信号線であるバスにより、相互にデータ授受可能に接続されている。
また、ユーザがプロジェクタ1の操作を行なうためのリモコン装置(リモートコントローラ)91と、そのリモコン装置91からの信号を受信して制御部70に信号を送るリモコン制御部90とを備えている。
プロジェクタ1は、投写対象面(本実施形態では、スクリーン200)までの距離を検出する距離検出部80と、距離検出部80で検出された距離情報を距離データとして処理する距離処理部としての動作を行なう制御部70とを備えている。なお、距離検出部80と距離処理部(制御部70)とにより距離検出手段が構成されている。
また、距離検出部80は、本実施形態では、光の反射を利用する距離センサを備えている。詳細には、距離センサとして反射型赤外センサ(図示省略)を備えている。そして、反射型赤外センサは、プロジェクタ1本体の投写側の前面(スクリーン200と相対する側)に設置されている。
また、投写光学系としての投写レンズ60は、スクリーン200に投写された画像サイズを拡大・縮小するためのズームレンズ61と、投写された画像の焦点調整を行なうフォーカスレンズ62とを有して構成されている。
そして、ズームレンズ61を駆動する投写レンズ駆動部としてのズームレンズ駆動部100を備えている。また、ズームレンズ駆動部100は、本実施形態では、DC(直流)モータ(図示省略)およびギヤ列(図示省略)によりズームレンズ61を駆動している。
また、ズームレンズ61の位置をズーム情報として検出するズーム検出部としてのズームレンズ位置検出部110と、ズームレンズ位置検出部110で検出したズームレンズ61の位置(ズーム情報)をズームレンズ61のズーム倍率(ズームデータ)として処理するズーム処理部としての制御部70とを備えている。なお、ズーム検出部(ズームレンズ位置検出部110)とズーム処理部(制御部70)とによりズーム検出手段が構成されている。
ズームレンズ位置検出部110は、本実施形態では、位置センサを備えている。詳細には、位置センサとして光電式のロータリーエンコーダ(図示省略)を備えて投写レンズ60(ズームレンズ61)の移動位置を検出している。
なお、フォーカスレンズ62は、本実施形態では、手動での調整としている。また、ズームレンズ61およびフォーカスレンズ62は、それぞれ複数枚のレンズにより構成されている。
図2は、補助対象物を示す平面図であり、同図(a)は、10cmの補助対象物を示す平面図であり、同図(b)は、50cmの補助対象物を示す平面図であり、同図(c)は、100cmの補助対象物を示す平面図である。また、図3は、対象物と補助対象物とを含んだ画像の例示図である。
図2を参照して、補助対象物Mの説明を行なう。
補助対象物Mは、対象物T(図3参照)を所定の大きさで投写させるための基準となるものであり、メジャーとしての機能を有している。そして、補助対象物Mは、本実施形態では、図2に示すように、長方形の形状を有し、特定の部位に丸孔Hを有して形成されている。そして、相対する辺の1組は長さを変えずに、他の1組の辺の長さを補助対象物M毎に所定の長さとして異なるように設定している。
図2(a)に示す補助対象物M1は、10cmの辺長さを有し、10cmを指示するメジャーとして働く。また、図2(b)に示す補助対象物M2は、50cmの辺長さを有し、50cmを指示するメジャーとして働く。また、図2(c)に示す補助対象物M3は、100cmの辺長さを有し、100cmを指示するメジャーとして働く。なお、辺長さを変更して適宜補助対象物を作成することができる。
また、制御部70のROM72には、この補助対象物Mを検出するためのプログラムが記憶されている。そして、後述する補助対象物記憶部としてのRAM73には、予め補助対象物Mと補助対象物Mの大きさとを示すテーブルが記憶されている。
図3に示すように、プロジェクタ1に投写させるための画像を作成する場合に、対象物T(例えば、パソコンT1)の横に補助対象物M(本実施形態では、補助対象物M1)を含めた画像を作成することになる。
図4は、本実施形態の実物大の投写を行なう動作手順を示すフローチャートである。対象物Tを所定の大きさで投写させる動作手順の説明として、本実施形態では、図1〜図4を参照して、実物大の投写(以降、適宜、実物大投写と称する)を行なう動作手順に関し、工程を含めて説明する。
なお、プロジェクタ1は、投写対象面としてのスクリーン200に、所定の大きさの投写を行なわせるための対象物Tおよび補助対象物Mが含まれる画像を投写しているものとする。なお、本実施形態では、図3に示すように、実物大の投写を行なわせるための対象物T(パソコンT1)および補助対象物M1が含まれる画像を投写しているものとする。
そして、ユーザのリモコン装置91からの入力操作による入力信号を、制御部70が、投写されている画像の中の対象物Tおよび補助対象物Mを所定の大きさ(実物大)で投写させるための入力として判断した場合の、それ以降の動作手順を示している。また、ユーザにより、ズームレンズ駆動部100を用いてズームレンズ61を駆動することで投写サイズを設定し、フォーカスレンズ62を手動で回動して投写画像の焦点調整が行なわれているものとする。
ステップS100では、制御部70(以降、CPU71)は、距離取得手段を構成する距離検出部80の反射型赤外センサを駆動させて、スクリーン200までの距離を距離情報として検出する。反射型赤外センサは、赤外線をスクリーン200に向けて投光し、スクリーン200で反射して戻る赤外線を受光することで、距離情報を検出する。そして、距離検出部80は、距離情報を出力する。次に、ステップS101に移行する。
ステップS101では、CPU71は、距離取得手段を構成する距離処理部として動作を行なう。CPU71は、距離検出部80の反射型赤外センサから出力される距離情報を入力し、RAM73に記憶される距離情報と実際の距離(距離データ)との対応を示すテーブルを読み込み、検出した距離情報に対応する距離データを演算(算出)する。次に、ステップS102に移行する。
なお、ステップS100は、距離検出工程に対応し、ステップS101は、距離処理工程に対応する。また、距離検出工程と距離処理工程とにより距離取得工程が構成される。
ステップS102では、画像処理部20は、補助対象物取得手段を構成する補助対象物検出部として動作を行ない、画像処理部20に入力する画像信号から対象物Tの大きさの基準となる補助対象物Mを検出する。なお、補助対象物検出部は、ROM72から補助対象物Mを検出するためのプログラムを読み込んで実行することにより構築される。補助対象物検出部は、プログラムの実行により、補助対象物Mを検出(認識)する。なお、本実施形態では、上述した補助対象物Mの形状(辺の長さを含む)および丸孔Hを検出(補助対象物情報を検出)して補助対象物M1を検出する。
なお、画像処理部20は、入力する画像の画像サイズに対して、光変調装置としての液晶パネル50の画像サイズに対応させるために、スケーリング処理を行なう。なお、本実施形態での液晶パネル50の画像サイズは、XGAサイズ(1024×768ドット)であり、画像サイズデータとしてRAM73内に記憶されている。そして、画像処理部20は、入力する画像のサイズが、例えば、HDTVサイズ(1920×1080ドット)である場合には、スケーリング処理により、HDTVサイズをXGAサイズとなるように処理することになる。
次に、ステップS103では、画像処理部20は、補助対象物取得手段を構成する補助対象物処理部として動作を行ない、検出した補助対象物M1に対して補助対象物データとして処理する。具体的には、補助対象物データとして、液晶パネル50の画像サイズに対する補助対象物M1の画像サイズを演算(算出)する。なお、算出した補助対象物M1の画像サイズ(補助対象物データ)を制御部70に出力する。次に、ステップS104に移行する。
なお、ステップS102は、補助対象物検出工程に対応し、ステップS103は、補助対象物処理工程に対応する。また、補助対象物検出工程と補助対象物処理工程とにより、補助対象物取得工程が構成される。
ステップS104では、CPU71は、大きさデータ取得部として動作を行なう。CPU71は、補助対象物記憶部としてのRAM73から補助対象物M1と補助対象物M1の大きさデータとの対応を示すテーブルを読み込み、検出された補助対象物M1に対する大きさデータを取得する。具体的には、テーブルから、補助対象物M1に対応する大きさデータを読み込む。その大きさデータが、10cmである場合、10cmという大きさデータを取得する。
なお、補助対象物記憶部としてのRAM73には、予め補助対象物Mと補助対象物Mの大きさデータとの対応を示すテーブルなどが記憶されている。そして、テーブルは、各種の補助対象物Mと各々の補助対象物Mの所定の大きさを示すデータを記憶させている。本実施形態では、所定の大きさを補助対象物Mの実際の大きさに設定している。従って、補助対象物M1が10cmという補助対象物M1自体の大きさと一致させたテーブルとしているため、実物大の投写を行なうことになる。
なお、上記のテーブルに補助対象物Mの大きさを記憶させる工程が、補助対象物記憶工程に対応する。また、ステップS104は、大きさデータ取得工程に対応する。
また、補助対象物Mは、メジャーとして働き、設定された形状を有して形成されているため、本実施形態では、プロジェクタ1の製造時において、補助対象物記憶部(RAM73)にテーブルを記憶させている。この時点が補助対象物記憶工程に対応している。なお、RAM73に補助対象物Mの大きさを記憶させる方法として、プロジェクタ1に備わるオンスクリーン機能(いわゆるOSD(On Screen Display))を使用して、スクリーン200に投写されるメニューに従って、ユーザがリモコン装置91などを利用して入力することでも良い。
次に、ステップS105では、CPU71は、画像制御部として動作を行なう。CPU71は、距離処理部から出力される距離データ(スクリーン200とプロジェクタ1との距離)と、補助対象物処理部から出力される補助対象物データ(液晶パネル50の画像サイズに対する補助対象物M1の画像サイズ)と、補助対象物記憶部から取得した大きさデータとを入力する。
そして、CPU71は、距離データ、補助対象物データおよび大きさデータに基づいて、距離データで示す位置に設置されているスクリーン200に対して、補助対象物M1が補助対象物M1の大きさデータ(例えば、10cm)と略同一となる(略一致させる)ように投写させるための、ズームレンズ61に対するズーム倍率(ズームデータ)を演算(算出)する。なお、ステップS105は、画像制御工程に対応する。
次に、ステップS106では、CPU71は、ズームレンズ61を初期設定位置に移動させるために、ズームレンズ駆動部100を駆動させる。従って、現在投写しているズームレンズ61の位置に関係なく、ズームレンズ61は、初期設定位置に戻る動作を行なう。なお、初期設定位置とは、ズーム倍率が最小となる位置としている。次にステップS107に以降する。
ステップS107では、CPU71は、ズームレンズ駆動部100で、算出したズーム倍率となるように、ズームレンズ61を駆動する。詳細には、CPU71は、ズームレンズ駆動部100を駆動し、ズームレンズ駆動部100の駆動によるズームレンズ61の移動位置を、ズームレンズ位置検出部110で検出することにより、ズーム倍率に対応する位置で、ズームレンズ駆動部100の駆動を停止させる。なお、ステップS107は、投写レンズ駆動工程に対応する。
以上のフローの実行により、投写レンズ60を介して投写された補助対象物M1は、補助対象物M1の大きさ(10cm)と略一致した大きさで投写されることになる。この時、対象物T(例えば、パソコンT1)も、補助対象物M1と同様のズーム倍率で投写される。補助対象物M1の大きさが補助対象物M1の実物大の大きさで設定されているため、投写された対象物Tも対象物Tの実物大となる。この場合、投写サイズも算出したズーム倍率により、例えば、5倍の投写サイズが3倍の投写サイズとなる。
図5は、本実施形態の実物大の投写を説明する図であり、同図(a)は、最初に投写されている状態を示す図であり、同図(b)は、実物大の投写を行なった状態を示す図である。図5を参照して、実物大投写の説明を行なう。
図5(a)に示すように、通常は、対象物T(パソコンT1)および補助対象物M(M1)の画像が含まれる画像(映像)をスクリーン200に対して、投写サイズAとして投写させている。なお、投写サイズAは、ユーザの嗜好によるサイズである。
この状態で、ユーザが、例えば、リモコン装置91に設定される対象物の所定大きさ投写用の入力キーを操作することにより、図4に示したように、制御部70の制御により、動作手順で示される動作を実行する。その結果、図5(b)に示すように、本実施形態では、対象物T(パソコンT1)が、実物大の大きさで投写される投写サイズBとなるように、ズームレンズ61が最終的に動作して投写することができる。
また、図5(a)に示す投写サイズAから、実物大の大きさで投写される、図5(b)に示す投写サイズBに移行する際(図4におけるステップS106およびステップS107での状態)は、僅かの時間ではあるが、投写映像は写さないようにしている。詳細には、このときの投写映像は黒表示とする処理を行っている。しかし、これに限らず、ズームレンズ61の移動時にも映像を投写し続けていても良い。
上述した、実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)本実施形態のプロジェクタ1によれば、距離取得手段(距離検出部80の反射型赤外センサおよび距離処理部(CPU71))で、スクリーン200までの距離データを取得する。そして、補助対象物取得手段(補助対象物検出部および補助対象物処理部、として動作する画像処理部20)で、画像情報から所定の補助対象物M1を検出して補助対象物データ(液晶パネル50の画像サイズに対する補助対象物M1の画像サイズ)を取得する。そして、大きさデータ取得部(CPU71)で補助対象物記憶部(RAM73)から補助対象物データに対応した大きさデータを取得する。
そして、画像制御部(CPU71)により、距離データと補助対象物データと大きさデータとに基づいて、補助対象物M1が補助対象物M1の大きさデータと略一致する大きさとなるようにスクリーン200へ投写させるためのズーム倍率を演算(算出)する。そして、投写レンズ駆動部(ズームレンズ駆動部100)により、画像制御部の制御に基づいて投写レンズ60(ズームレンズ61)を駆動することで、補助対象物M1の大きさデータと略一致する大きさとなる投写を行なう。
このような構成により、補助対象物M1の大きさデータを実物大の大きさに設定することにより、効率的に投写画像に含まれる対象物T(パソコンT1)を略実物大で投写させることが可能なプロジェクタ1が実現する。
(2)本実施形態の距離取得工程(距離検出工程、距離処理工程)で、スクリーン200までの距離データを取得する。そして、補助対象物取得工程(補助対象物検出工程、補助対象物処理工程)で、画像情報から所定の補助対象物M1を検出して補助対象物データ(液晶パネル50の画像サイズに対する補助対象物M1の画像サイズ)を取得する。そして、大きさデータ取得工程で、補助対象物記憶工程で記憶した補助対象物データに対応した大きさデータを取得する。
そして、画像制御工程により、距離データと補助対象物データと大きさデータとに基づいて、補助対象物M1が補助対象物M1の大きさデータと略一致する大きさとなるようにスクリーン200へ投写させるためのズーム倍率を演算(算出)する。そして、投写レンズ駆動工程により、画像制御工程の制御に基づいて投写レンズ60(ズームレンズ61)を駆動することで、補助対象物M1の大きさデータと略一致する大きさとなる投写を行なう。
このような工程により、補助対象物M1の大きさデータを実物大の大きさに設定する場合、対象物T(パソコンT1)を略実物大で投写させることが可能な実物大投写方法が実現する。
(3)本実施形態のプロジェクタ1によれば、距離検出部80に距離センサ(反射型赤外センサ)を有することにより、確実にスクリーン200までの距離情報を検出することができる。
(4)本実施形態のプロジェクタ1によれば、補助対象物Mの大きさデータを補助対象物記憶部に記憶させることにより、対象物Tを補助対象物Mの大きさデータを基準として投写させることができる。また、本実施形態では、補助対象物M1を、対象物T(パソコンT1)に対する実物大の大きさの基準としている。補助対象物Mの大きさデータは、メジャーとして初期的に適宜設定することができ、対象物Tの形状に左右されずに、ズームデータを演算するための基準として利用することができる。
(5)本実施形態のプロジェクタ1によれば、補助対象物Mを数種類用意することにより、対象物Tを所定の大きさで投写させることができる。従って、補助対象物記憶部に有するテーブルの容量も少なくて良い。また、形状が様々に異なる対象物Tをそれぞれ認識させる必要がなく、決められた形状の補助対象物Mを検出することで良いため、確実に、また効率的に、対象物T(パソコンT1)を所定の大きさ(本実施形態では、実物大)で投写させることができる。
(6)本実施形態のプロジェクタ1によれば、対象物Tを所定の大きさ(本実施形態では、実物大)で投写するための入力部(スイッチキー)をリモコン装置91などに設定することができる。そして、ユーザが、投写されている画像の中の対象物Tを所定の大きさ(本実施形態では、実物大)の大きさで投写させたい場合には、その所定大きさ投写用のスイッチキーを押下することにより、目視での調整などは必要なく、簡単で確実に、対象物T(パソコンT1)を所定の大きさ(本実施形態では、実物大)で投写させることができる。従って、効率的なプレゼンテーションなどを行なうことができる。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態に係る実物大の投写を行なう動作手順を示すフローチャートである。そして、本実施形態のプロジェクタ2(図1参照)は、第1実施形態の図1に示すプロジェクタ1の構成と略同様の構成となる。図2に示す補助対象物Mおよび図3に示す画像の構成も同様となる。しかし、本実施形態のプロジェクタ2は、ズームレンズ位置検出部110と画像処理部20の動作が第1実施形態と異なっている。
なお、本実施形態では、対象物Tの所定の大きさの投写として、対象物Tの実物大の大きさの投写を行なわせている。図1〜図3を適宜参照し、図6を用いて、本実施形態における実物大投写を行なう動作手順に関し、工程を含めて説明する。
本実施形態のプロジェクタ2は、第1実施形態と同様に、投写対象面としてのスクリーン200に実物大の投写を行なわせるための対象物T(パソコンT1)および補助対象物M1を投写しているものとする(図5(a)参照)。そして、図6は、ユーザのリモコン装置91からの入力操作による入力信号を、制御部70が、投写されている画像の中の対象物Tおよび補助対象物Mを所定の大きさ(実物大)で投写させるための入力として判断した場合の、それ以降の動作手順を示している。また、ユーザにより、ズームレンズ駆動部100を用いてズームレンズ61を駆動することで投写サイズを設定し、フォーカスレンズ62を手動で回動して投写画像の焦点調整が行なわれているものとする。
なお、図6において、ステップS200およびステップS201は、図4に示すステップS100およびステップS101と同様である。詳細には、ステップS200とステップS201では、距離取得手段(距離検出部80の反射型赤外センサおよび距離処理部(CPU71))で、スクリーン200までの距離データを取得する。
なお、ステップS200は、距離検出工程に対応し、ステップS201は、距離処理工程に対応する。また、距離検出工程と距離処理工程とにより距離取得工程が構成される。
ステップS202では、CPU71は、ズームレンズ位置検出部110のロータリーエンコーダを駆動させて、ズームレンズ61の位置(移動距離)をズーム情報として検出する。なお、ズームレンズ位置検出部110は、ズーム取得手段を構成するズーム検出部として動作する。そして、ズームレンズ位置検出部110は、ユーザのリモコン装置91への入力操作などによって、スクリーン200に画像が投写される時点から駆動しており、ロータリーエンコーダは、ズームレンズ位置(ズーム情報)を出力する。次に、ステップS203に移行する。
ステップS203では、CPU71は、ズーム取得手段を構成するズーム処理部として動作を行なう。CPU71は、ズームレンズ位置検出部110のロータリーエンコーダから出力されるズームレンズ位置(ズーム情報)を入力する。そして、CPU71は、RAM73に記憶されるズームレンズ位置と実際のズームレンズ61のズーム倍率との対応を示すテーブルを読み込み、検出したズームレンズ位置(ズーム情報)に対応するズーム倍率(ズームデータ)を演算(算出)する。次に、ステップS204に移行する。
なお、ステップS202は、ズーム検出工程に対応し、ステップS203は、ズーム処理工程に対応する。また、ズーム検出工程とズーム処理工程とにより、ズーム取得工程が構成される。
次に、ステップS204では、画像処理部20は、対象物取得手段を構成する対象物検出部として動作を行ない、画像処理部20に入力する画像信号から対象物Tを検出する。なお、対象物検出部は、ROM72から対象物Tを検出するためのプログラムを読み込んで実行することにより構築される。本実施形態では、対象物検出部は、プログラムの実行により、対象物T(パソコンT1)を検出(認識)する。なお、対象物Tの形状(対象物情報)を検出して対象物T(パソコンT1)を認識する。
次に、ステップS205では、画像処理部20は、対象物取得手段を構成する対象物処理部として動作を行ない、検出した対象物T(パソコンT1)に対して対象物データとして処理する。具体的には、対象物データとして、液晶パネル50の画像サイズに対する対象物T(パソコンT1)の画像サイズを演算(算出)する。なお、算出した対象物T(パソコンT1)の画像サイズ(対象物データ)を制御部70に出力する。次に、ステップS206に移行する。
なお、ステップS204は、対象物検出工程に対応し、ステップS205は、対象物処理工程に対応する。また、対象物検出工程と対象物処理工程とにより、対象物取得工程が構成される。
ステップS206は、図4に示すステップS102と同様である。ステップS206では、画像処理部20は、補助対象物取得手段を構成する補助対象物検出部として動作を行ない、画像処理部20に入力する画像信号から対象物T(パソコンT1)の大きさの基準となる補助対象物Mを検出する。
なお、補助対象物検出部は、ROM72から補助対象物Mを検出するためのプログラムを読み込んで実行することにより構築される。そして、本実施形態では、補助対象物検出部は、プログラムの実行により、補助対象物Mを検出(認識)する。なお、上述した補助対象物Mの辺の長さや丸孔Hを含む形状(補助対象物情報)を検出して補助対象物M1を認識する。
ステップS207は、図4に示すステップS103と同様である。ステップS207では、画像処理部20は、補助対象物取得手段を構成する補助対象物処理部として動作を行ない、検出した補助対象物M1に対して補助対象物データとして処理する。具体的には、補助対象物データとして、液晶パネル50の画像サイズに対する補助対象物M1の画像サイズを演算(算出)する。なお、算出した補助対象物M1の画像サイズ(補助対象物データ)を制御部70に出力する。次に、ステップS208に移行する。
なお、ステップS206は、補助対象物検出工程に対応し、ステップS207は、補助対象物処理工程に対応する。また、補助対象物検出工程と補助対象物処理工程とにより、補助対象物取得工程が構成される。
ステップS208は、図4に示すステップS104と同様である。ステップS208では、CPU71は、大きさデータ取得部として動作を行なう。CPU71は、補助対象物記憶部としてのRAM73から補助対象物M1と補助対象物M1の大きさデータとの対応を示すテーブルを読み込み、検出された補助対象物M1に対する大きさデータを取得する。具体的には、テーブルから、補助対象物M1に対応する大きさデータを読み込む。その大きさデータが、10cmである場合、10cmという大きさデータを取得する。
なお、補助対象物記憶部としてのRAM73には、第1実施形態と同様に、予め補助対象物Mと補助対象物Mの大きさデータとの対応を示すテーブルなどが記憶されている。そして、テーブルは、各種の補助対象物Mと各々の補助対象物Mの所定の大きさを示すデータを記憶させている。本実施形態では、所定の大きさを補助対象物Mの実際の大きさに設定している。従って、補助対象物M1が10cmという補助対象物M1自体の大きさと一致させたテーブルとしているため、実物大の投写を行なうことになる。
なお、上記のテーブルに補助対象物Mの大きさを記憶させる工程が、補助対象物記憶工程に対応する。また、ステップS208は、大きさデータ取得工程に対応する。
ステップS209では、CPU71は、画像制御部として動作を行なう。CPU71は、距離処理部から出力される距離データ(スクリーン200とプロジェクタ2との距離)と、ズーム処理部から出力されるズーム倍率(ズームレンズ61のズーム倍率)と、対象物処理部から出力される対象物データ(液晶パネル50の画像サイズに対する対象物T(パソコンT1)の画像サイズ)と、補助対象物処理部から出力される補助対象物データ(液晶パネル50の画像サイズに対する補助対象物M1の画像サイズ)と、補助対象物記憶部から取得した大きさデータとを入力する。
そして、CPU71は、距離データ、ズーム倍率、対象物データ、補助対象物データおよび大きさデータに基づいて、距離データで示す位置に設置されるスクリーン200に対して、ズームレンズ61のズーム倍率(投写サイズ)は変えずに、光変調装置としての液晶パネル50上において、液晶パネル50の画像サイズに対する対象物T(パソコンT1)の画像サイズを変える(ズームする)。
そのために、CPU71は、補助対象物M1が補助対象物M1の大きさデータと略一致する大きさとなるようにスクリーン200へ投写させるための、液晶パネル50の画像サイズに対する補助対象物データの画像サイズのズームデータ(ズーム倍率)を演算(算出)する。なお、ステップS209は、画像制御工程に対応する。
次に、ステップS210では、画像処理部20は、画像補正部として動作を行なう。画像処理部20は、画像制御部(CPU71)で算出した液晶パネル50の画像サイズに対する補助対象物M1の画像サイズのズーム倍率に基づき、現在の対象物T(パソコンT1)の画像サイズを、算出したズーム倍率となるように変更(画像補正)する。この際、対象物T(パソコンT1)を含んだ、設定される領域部分の画像サイズを変更する。
なお、変更した対象物T(パソコンT1)を含んだ領域部分が、液晶パネル50の画像サイズに比べて小さい場合には、その領域部分以外は投写結果が黒表示となる画像補正も行なっている。これらの画像補正した画像情報を画像補正用信号として液晶パネル駆動部30に出力する。なお、ステップS210は、画像補正工程として画像制御工程に含まれる。次に、ステップS211に移行する。
なお、ステップS210で実行する画像補正部の動作は、いわゆる電子ズームの動作と同様となる。なお、第1実施形態での実物大の投写は、投写レンズ60のズーム倍率を変更するいわゆる光学ズームである。この違いが、第1実施形態と、第2実施形態との違いとなる。
ステップS211では、液晶パネル駆動部30は、画像処理部20での画像補正用信号に基づいて、液晶パネル50を駆動し、液晶パネル50の画像サイズに画像補正した結果となる対象物T(パソコンT1)を含む所定領域部分を表示させる。
以上のフローの実行により、液晶パネル50に表示される画像が、光源からの光束を変調して光学像を形成し、投写レンズ60を介してスクリーン200に投写されることにより、対象物T(パソコンT1)を含む所定領域が実物大で投写されることになる。この場合、所定領域部分以外は黒表示で投写される。
図7は、本実施形態の実物大の投写を説明する図であり、同図(a)は、最初に投写されている状態を示す図であり、同図(b)は、実物大の投写を行なった状態を示す図である。図7を参照して、実物大投写の説明を行なう。
図7(a)に示すように、通常は、対象物T(パソコンT1)および補助対象物M1の画像が含まれる画像(映像)をスクリーン200に対して、投写サイズAとして投写させている。なお、投写サイズAは、ユーザの嗜好によるサイズである。
この状態で、ユーザが、例えば、リモコン装置91に設定される対象物Tの所定大きさ投写用の入力キーを操作することにより、図6に示したように、制御部70の制御により、動作手順で示される動作を実行する。その結果、図7(b)に示すように、対象物T(パソコンT1)が実物大の大きさで、対象物T(パソコンT1)を含む所定領域が投写される。なお対象物T(パソコンT1)を含む所定領域の投写サイズは、投写サイズCとなる。また、投写サイズC以外の投写サイズAとの間の領域D(斜線で示す)は、黒画像が投写されている。
上述した、実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)本実施形態のプロジェクタ2によれば、距離取得手段(距離検出部80の反射型赤外センサおよび距離処理部(CPU71))で、スクリーン200までの距離データを取得する。そして、ズーム取得手段(ズームレンズ位置検出部110およびズーム処理部(CPU71))で、投写レンズ60(ズームレンズ61)のズームデータ(ズーム倍率)を取得する。そして、対象物取得手段(対象物検出部および対象物処理部、として動作する画像処理部20)で、画像情報から所定の対象物T(パソコンT1)を検出して対象物データ(液晶パネル50の画像サイズに対する対象物T(パソコンT1)の画像サイズ)を取得する。そして、補助対象物取得手段(補助対象物検出部および補助対象物処理部、として動作する画像処理部20)で、画像情報から所定の補助対象物M1を検出して補助対象物データ(液晶パネル50の画像サイズに対する補助対象物M1の画像サイズ)を取得する。そして、大きさデータ取得部(CPU71)で補助対象物記憶部(RAM73)から対補助象物データに対応した大きさデータを取得する。
そして、画像制御部(CPU71)により、距離データとズームデータと対象物データと補助対象物データと補助対象物M1の大きさデータとに基づいて、液晶パネル50上の画像サイズに対する補助対象物M1の画像サイズのズーム倍率を演算(算出)する。そして、ズーム倍率に基づき、現在の対象物T(パソコンT1)の画像サイズを、算出したズーム倍率となるように変更(画像補正)させた画像情報を画像補正用信号として液晶パネル駆動部30に出力する。詳細には、CPU71でズーム倍率を算出し、画像処理部20でそのズーム倍率となるように画像情報を変更(画像補正)させ、その画像補正した画像情報を画像補正用信号として液晶パネル駆動部30に出力する。そして、液晶パネル駆動部30により、液晶パネル50を駆動し、画像補正用信号に基づき変調させることにより投写する。
このような構成により、補助対象物M1の大きさデータを実物大の大きさに設定することにより、効率的に投写画像に含まれる対象物T(パソコンT1)を含む所定領域に対し、対象物T(パソコンT1)を略実物大で投写させることが可能なプロジェクタ2が実現する。
(2)本実施形態の距離取得工程(距離検出工程、距離処理工程)で、スクリーン200までの距離データを取得する。そして、ズーム取得工程(ズーム検出工程、ズーム処理工程)で、投写レンズ60(ズームレンズ61)のズームデータ(ズーム倍率)を取得する。そして、対象物取得工程(対象物検出工程、対象物処理工程)で、画像情報から所定の対象物T(パソコンT1)を検出して対象物データ(液晶パネル50の画像サイズに対する対象物T(パソコンT1)の画像サイズ)を取得する。そして、補助対象物取得工程(補助対象物検出工程、補助対象物処理工程)で、画像情報から所定の補助対象物M1を検出して補助対象物データ(液晶パネル50の画像サイズに対する補助対象物M1の画像サイズ)を取得する。そして、大きさデータ取得工程で、補助対象物記憶工程で記憶した対補助象物データに対応した大きさデータを取得する。
そして、画像制御工程により、距離データとズームデータと対象物データと補助対象物データと補助対象物M1の大きさデータとに基づいて、液晶パネル50上の画像サイズに対する補助対象物M1の画像サイズのズーム倍率を演算(算出)する。そして、ズーム倍率に基づき、現在の対象物T(パソコンT1)の画像サイズを、算出したズーム倍率となるように変更させた画像情報を画像補正用信号として液晶パネル駆動部30に出力する。そして、液晶パネル駆動部30により、液晶パネル50を駆動し、画像補正用信号に基づき変調させることにより投写する。
このような工程により、補助対象物M1の大きさデータを実物大の大きさに設定することにより、効率的に投写画像に含まれる対象物T(パソコンT1)を含む所定領域に対し、対象物T(パソコンT1)を略実物大で投写させることが可能な実物大投写方法が実現する。
(3)本実施形態のプロジェクタ2によれば、距離検出部80に距離センサ(反射型赤外センサ)、ズーム検出部(ズームレンズ位置検出部110)に位置センサ(ロータリーエンコーダ)を有することにより、確実にスクリーン200までの距離情報を検出し、移動位置によりズームレンズ61のズーム情報を検出することができる。
(4)本実施形態のプロジェクタ2によれば、補助対象物Mの大きさデータを補助対象物記憶部に記憶させることにより、対象物Tを補助対象物Mの大きさデータを基準として投写させることができる。また、本実施形態では、補助対象物M1を用いて、対象物T(パソコンT1)に対して実物大の大きさの基準としている。補助対象物Mの大きさデータは、メジャーとして初期的に適宜設定することができ、対象物Tの形状に左右されずに、ズームデータを演算するための基準として利用することができる。
(5)本実施形態のプロジェクタ2によれば、補助対象物Mを数種類用意することにより、対象物Tを所定の大きさで投写させることができる。従って、補助対象物記憶部に有するテーブルの容量も少なくて良い。また、効率的に、対象物T(パソコンT1)を所定の大きさ(本実施形態では、実物大)で投写させることができる。
(6)本実施形態のプロジェクタ2によれば、対象物Tを所定の大きさ(本実施形態では、実物大)で投写するための入力部(スイッチキー)をリモコン装置91などに設定することができる。そして、ユーザが、投写されている画像の中の対象物Tを所定の大きさ(本実施形態では、実物大)の大きさで投写させたい場合には、その所定大きさ投写用のスイッチキーを押下することにより、目視での調整などは必要なく、簡単で確実に、対象物T(パソコンT1)を所定の大きさ(本実施形態では、実物大)で投写させることができる。従って、効率的なプレゼンテーションなどを行なうことができる。
(第3実施形態)
図8は、本発明の第3実施形態に係るプロジェクタの概略構成図である。なお、本実施形態のプロジェクタ3は、第2実施形態では、ズーム取得手段を構成するズーム検出部として位置センサを備えているのに対し、本実施形態では、撮像センサを備える点が異なっている。なお、その他の構成は、第2実施形態と同様の構成となる。
また、本実施形態では、対象物Tの所定の大きさの投写として、対象物Tの実物大の大きさの投写を行なわせている。図8を参照して、本実施形態におけるプロジェクタ3の構成および動作を、第2実施形態との異なる構成部分に関して説明する。
本実施形態のプロジェクタ3は、上述したように、第2実施形態でのズームレンズ駆動部100(図1参照)およびズームレンズ位置検出部110(図1参照)は備えていない。そのため、ユーザは、画像を投写する場合、ズームレンズ61を手動で回動して投写サイズを設定する。
本実施形態のプロジェクタ3は、スクリーン200に投写される投写画像に対してズーム倍率(ズーム情報)を検出するためのズーム検出部120を備えている。なお、ズーム検出部120として、本実施形態では、撮像センサを備えている。詳細には撮像センサとしてCCD(Charge Coupled Devices)カメラ(図示省略)を備えてスクリーン200に投写されている画像の投写サイズを検出する。そして、CCDカメラは、プロジェクタ3本体の投写側の前面(スクリーン200と相対する側)に設置されている。
また、プロジェクタ3は、ズーム検出部120(CCDカメラ)で検出(撮像)した投写画像を記憶する撮像画像メモリ130を備えている。また、プロジェクタ3は、撮像画像メモリ130に記憶される撮像画像を処理する画像処理部20と、処理した撮像画像をズームレンズ61のズーム倍率(ズームデータ)として処理する制御部70とを備えている。プロジェクタ3は、ズーム検出部120とズーム処理部(撮像画像メモリ130、画像処理部20、制御部70)でズーム取得手段を構成している。
図9は、本実施形態の実物大の投写を行なう動作手順を示すフローチャートである。図8、図9を参照して、本実施形態における実物大投写を行なう動作手順に関し、工程を含めて説明する。
本実施形態のプロジェクタ3は、第1実施形態および第2実施形態と同様に、投写対象面としてのスクリーン200に実物大の投写を行なわせるための対象物T(パソコンT1)および補助対象物M1を投写しているものとする(図5(a)参照)。そして、図9は、ユーザのリモコン装置91からの入力操作による入力信号を、制御部70が、投写されている画像の中の対象物Tおよび補助対象物Mを所定の大きさ(実物大)で投写させるための入力として判断した場合の、それ以降の動作手順を示している。また、ユーザにより、ズームレンズ61を手動で回動して投写サイズを設定し、フォーカスレンズ62を手動で回動して投写画像の焦点調整が行なわれているものとする。
また、図6に示す第2実施形態での動作手順を示すフローチャートと同様の部分に関しては、適宜、簡単な説明または説明を省略する。
ステップS300とステップS301では、図6に示すステップS200およびステップS201と同様に、距離取得手段(距離検出部80の反射型赤外センサおよび距離処理部(CPU71))で、スクリーン200までの距離データを取得する。次に、ステップS302に移行する。
なお、ステップS300は、距離検出工程に対応し、ステップS301は、距離処理工程に対応する。また、距離検出工程と距離処理工程とにより距離取得工程が構成される。
ステップS302では、CPU71は、ズーム検出部120のCCDカメラを駆動させて、スクリーン200に投写されている投写画像を撮像する。そして、撮像された投写画像をズーム情報として撮像画像メモリ130に記憶させていく。そして、CPU71は、その記憶した画像データに対して、画像処理部20に解析させて、投写サイズをズーム情報として検出する。次に、ステップS303に移行する。
ステップS303では、CPU71は、検出した投写サイズに対して、RAM73に記憶される投写サイズとズームレンズ61のズーム倍率との対応を示すテーブルを読み込み、検出した投写サイズ(ズーム情報)に対応するズームレンズ61のズーム倍率(ズームデータ)を演算(算出)する。次に、ステップS304に移行する。
なお、ステップS302は、ズーム検出工程に対応し、ステップS303は、ズーム処理工程に対応する。また、ズーム検出工程とズーム処理工程とにより、ズーム取得工程が構成される。
ステップS304とステップS305では、図6に示すステップS204およびステップS205と同様に、対象物取得手段(対象物検出部および対象物処理部、として動作する画像処理部20)で、画像情報から所定の対象物T(パソコンT1)を検出して対象物データ(液晶パネル50の画像サイズに対する対象物T(パソコンT1)の画像サイズ)を取得する。次に、ステップS306に移行する。
また、ステップS304は、対象物検出工程に対応し、ステップS305は、対象物処理工程に対応する。また、対象物検出工程と対象物処理工程とにより、対象物取得工程が構成される。
ステップS306とステップS307では、図6に示すステップS206およびステップS207と同様に、補助対象物取得手段(補助対象物検出部および補助対象物処理部、として動作する画像処理部20)で、画像情報から所定の補助対象物M1を検出して補助対象物データ(液晶パネル50の画像サイズに対する補助対象物M1の画像サイズ)を取得する。次に、ステップS308に移行する。
なお、ステップS306は、補助対象物検出工程に対応し、ステップS307は、補助対象物処理工程に対応する。また、補助対象物検出工程と補助対象物処理工程とにより、補助対象物取得工程が構成される。
ステップS308からステップS311は、図6に示すステップS208からステップS211と同様となる。また、各工程も同様となる。
ステップS308は、図6に示すステップS208と同様である。ステップS308では、CPU71は、大きさデータ取得部として動作を行なう。CPU71は、補助対象物記憶部としてのRAM73から補助対象物M1と補助対象物M1の大きさデータとの対応を示すテーブルを読み込み、検出された補助対象物M1に対する大きさデータを取得する。具体的には、テーブルから、補助対象物M1に対応する大きさデータを読み込む。その大きさデータが、10cmである場合、10cmという大きさデータを取得する。
なお、補助対象物記憶部としてのRAM73には、第1実施形態および第2実施形態と同様に、予め補助対象物Mと補助対象物Mの大きさデータとの対応を示すテーブルなどが記憶されている。そして、テーブルは、各種の補助対象物Mと各々の補助対象物Mの所定の大きさを示すデータを記憶させている。本実施形態では、所定の大きさを補助対象物の実際の大きさに設定している。従って、補助対象物M1が10cmという補助対象物M1自体の大きさと一致させたテーブルとしているため、実物大の投写を行なうことになる。
なお、上記のテーブルに補助対象物Mの大きさを記憶させる工程が、補助対象物記憶工程に対応する。また、ステップS308は、大きさデータ取得工程に対応する。
ステップS309は、図6に示すステップS208と同様である。ステップS309では、CPU71は、画像制御部として動作を行なう。CPU71は、距離データ(スクリーン200とプロジェクタ3との距離)と、ズーム倍率(ズームレンズ61のズーム倍率)と、対象物データ(液晶パネル50の画像サイズに対する対象物T(パソコンT1)の画像サイズ)と、補助対象物データ(液晶パネル50の画像サイズに対する補助対象物M1の画像サイズ)と、補助対象物M1の大きさデータとを入力する。
そして、CPU71は、距離データ、ズーム倍率、対象物データ、補助対象物データおよび大きさデータに基づいて、距離データで示す位置に設置されるスクリーン200に対して、ズームレンズ61のズーム倍率(投写サイズ)は変えずに、光変調装置としての液晶パネル50上において、液晶パネル50の画像サイズに対する対象物T(パソコンT1)の画像サイズを変える(ズームする)。
そのために、CPU71は、補助対象物M1が補助対象物M1の大きさデータと略一致する大きさとなるようにスクリーン200へ投写させるための、液晶パネル50の画像サイズに対する補助対象物データの画像サイズのズームデータ(ズーム倍率)を演算(算出)する。なお、ステップS309は、画像制御工程に対応する。
次に、ステップS310は、図6に示すステップS210と同様である。ステップS310では、画像処理部20は、画像補正部として動作を行なう。画像処理部20は、画像制御部(CPU71)で算出した液晶パネル50の画像サイズに対する補助対象物M1の画像サイズのズーム倍率に基づき、現在の対象物T(パソコンT1)の画像サイズを、算出したズーム倍率となるように変更(画像補正)する。この際、対象物T(パソコンT1)を含んだ、設定される領域部分の画像サイズを変更する。
なお、変更した対象物T(パソコンT1)を含んだ領域部分が、液晶パネル50の画像サイズに比べて小さい場合には、その領域部分以外は投写結果が黒表示となる画像補正も行なっている。これらの画像補正した画像情報を画像補正用信号として液晶パネル駆動部30に出力する。なお、ステップS310は、画像補正工程として画像制御工程に含まれる。次に、ステップS311に移行する。
ステップS311は、図6に示すステップS211と同様である。ステップS311では、液晶パネル駆動部30は、画像処理部20での画像補正用信号に基づいて、液晶パネル50を駆動し、液晶パネル50の画像サイズに画像補正した結果となる対象物T(パソコンT1)を含む所定領域部分を表示させる。
以上のフローの実行により、液晶パネル50に表示される画像が、光源からの光束を変調して光学像を形成し、投写レンズ60を介してスクリーン200に投写されることにより、対象物T(パソコンT1)を含む所定領域が実物大で投写されることになる。この場合、所定領域部分以外は黒表示で投写される。また、本実施形態の実物大投写を説明する図は、第2実施形態での図7と同様となるため、図示および説明は省略する。
上述した、実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)本実施形態のプロジェクタ3によれば、距離取得手段(距離検出部80の反射型赤外センサおよび距離処理部(CPU71))で、スクリーン200までの距離データを取得する。そして、ズーム取得手段(ズーム検出部120およびズーム処理部(撮像画像メモリ130、画像処理部20、CPU71))で、投写レンズ60(ズームレンズ61)のズームデータ(ズーム倍率)を取得する。それ以降は、第2実施形態と同様の構成により、効率的に、対象物T(パソコンT1)を含む所定領域に対し、対象物T(パソコンT1)を略実物大で投写させることが可能なプロジェクタ3が実現する。
(2)第2実施形態と同様の工程により、効率的に、対象物T(パソコンT1)を含む所定領域に対し、対象物T(パソコンT1)を略実物大で投写させることが可能な実物大投写方法が実現する。
(3)本実施形態のプロジェクタ3によれば、距離検出部80に距離センサ(反射型赤外センサ)、ズーム検出部120に撮像センサ(CCDカメラ)を有することにより、確実にスクリーン200までの距離情報を検出し、スクリーン200に投写されている投写サイズを検出することによりズームレンズ61のズーム情報を検出することができる。
(4)本実施形態のプロジェクタ3によれば、補助対象物Mの大きさデータを補助対象物記憶部に記憶させることにより、対象物Tを補助対象物Mの大きさデータを基準として投写させることができる。また、本実施形態では、補助対象物M1を用いて、対象物T(パソコンT1)に対して実物大の大きさの基準としている。補助対象物Mの大きさデータは、メジャーとして初期的に適宜設定することができ、対象物Tの形状に左右されずに、ズームデータを演算するための基準として利用することができる。
(5)本実施形態のプロジェクタ3によれば、補助対象物Mを数種類用意することにより、対象物Tを所定の大きさで投写させることができる。従って、補助対象物記憶部に有するテーブルの容量も少なくて良い。また、効率的に、対象物T(パソコンT1)を所定の大きさ(本実施形態では、実物大)で投写させることができる。
(6)本実施形態のプロジェクタ3によれば、対象物Tを所定の大きさ(本実施形態では、実物大)で投写するための入力部(スイッチキー)をリモコン装置91などに設定することができる。そして、ユーザが、投写されている画像の中の対象物Tを所定の大きさ(本実施形態では、実物大)の大きさで投写させたい場合には、その所定大きさ投写用のスイッチキーを押下することにより、目視での調整などは必要なく、簡単で確実に、対象物T(パソコンT1)を所定の大きさ(本実施形態では、実物大)で投写させることができる。従って、効率的なプレゼンテーションなどを行なうことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)前記実施形態では、補助対象物Mと補助対象物Mの所定の大きさを示すデータを記憶するテーブルにおいて、補助対象物Mを形成する辺の実際の長さを所定の大きさとして補助対象物Mに対応させて記憶させている。これにより、対象物T(パソコンT1)に対して、実物大(1倍)の大きさで投写させている。従って、効率的に対象物T(パソコンT1)を実物大の大きさで投写させることが可能なプロジェクタ1,2,3および投写方法を実現している。
しかし、これに限らず、補助対象物Mの辺の実際の長さの半分(1/2)の長さを補助対象物Mの大きさとしてテーブルに記憶させることにより、本発明を適用すると、対象物T(パソコンT1)は、2倍の大きさとして投写することができる。また、補助対象物Mの辺の実際の長さの1/3の長さを補助対象物Mの大きさとしてテーブルに記憶させることにより、対象物T(パソコンT1)は、3倍の大きさとして投写することができる。
このように補助対象物Mの大きさとして、実際の長さに対して、1/2倍、1/3倍、または、2倍、3倍の長さとしてテーブルに記憶させることにより、対象物Tは、2倍、3倍、または、1/2倍、1/3倍として投写させることができる。従って、テーブルにおいて、補助対象物Mに対する大きさを適宜変更することによって、所定の大きさとして対象物Tを投射することができる。これにより、効率的に対象物Tを所定の大きさで投写させることが可能なプロジェクタおよび投写方法を実現できる。
(変形例2)前記実施形態において、補助対象物Mとして、10cmのメジャーとしての補助対象物M1を用いている。しかし、これに限らず、補助対象物M2(50cm用)、補助対象物M3(100cm用)を用いても良い。なお、補助対象物Mは、対象物Tの大きさに略近いものを使用することにより、投写された時の対象物Tの大きさと、所定の大きさとの誤差を少なくすることができる。
(変形例3)前記実施形態において、補助対象物Mは、矩形の形状を有し、特定の部位に丸孔Hを有して形成されている。そして、相対する辺の1組は長さを変えずに、他の1組の辺の長さを補助対象物M毎に異なるように設定している。しかし、補助対象物Mは、このような形状に限られず、簡易な形状で認識し易い物であれば、適宜形状を設定することができる。
(変形例4)第1実施形態では、ステップS106において、CPU71は、ズームレンズ駆動部100を駆動して、初期設定位置にズームレンズ61を移動させている。その後、ステップS107において、CPU71は、ズームレンズ駆動部100を駆動し、算出したズーム倍率となるように、ズームレンズ61を移動させている。しかし、これに限らず、ズームレンズ位置検出部110で、現在投写されている投写サイズ(図5(a)に示す投写サイズA)に対応したズーム倍率をデータとして読み込み、算出したズーム倍率となるための補正量を演算(算出)することでも良い。以下に詳細な説明を行なう。
CPU71は、補正処理部として動作を行なう。CPU71は、画像制御部(CPU71)で算出したズーム倍率に基づき、現在のズーム倍率から、算出したズーム倍率に変更させるための補正量を演算(算出)する。具体的には、現在のズーム倍率が5倍であり、算出した倍率が3倍であった場合、CPU71は、5倍のズーム倍率を3倍のズーム倍率に補正するためには、ロータリーエンコーダに対して、どの程度の補正量(現在のズームレンズ61位置に対してのズームレンズ61の移動量)が必要かを演算(算出)する。なお、このような補正量の算出を補正処理工程とした場合、補正処理工程は、画像制御工程に含まれる。
次に、CPU71は、ズームレンズ駆動部100に対して、算出した補正量に対応する信号を出力する。そして、ズームレンズ駆動部100は、入力した補正量の信号に対応して、ズームレンズ61を駆動(ズームレンズ61を移動)することで実現する。
このような処理を行なうことにより、ステップS106を行なうことなく、スムースに現在の投写サイズ(図5(a)で示す投写サイズA)から、算出したズーム倍率に対応する投写サイズ(図5(b)で示す投写サイズB)に変更させることができる。
(変形例5)前記変形例4において、ズーム検出部(ズームレンズ位置検出部110)にロータリーエンコーダを備えているが、ズームレンズ位置検出部110として、第3実施形態のズーム検出部120に備えた撮像センサとしてのCCDカメラを備えることでも良い。
その際、投写サイズの検出は、第3実施形態と同様に行ない、また、画像制御部(CPU71)により、距離データと補助対象物データと大きさデータとに基づいて、補助対象物M1が補助対象物M1の大きさデータと略同一となる(略一致させる)ように投写させるための、ズームレンズ61に対するズーム倍率(ズームデータ)を演算(算出)する。そして、ズームレンズ駆動部100がズームレンズ61を駆動させながら画像を投写する。そして、投写した投写画像(投写サイズ)を、CCDカメラで順次取み込み、画像処理部20で解析し、解析した結果が、算出したズーム倍率となったか否かを画像制御部(CPU71)が判断しながらズームレンズ駆動部100を制御することにより、対象物Tを所定の大きさで投写させることができる。
(変形例6)前記実施形態において、対象物Tを実物大で投写した場合に、スクリーン200内におさまる投写サイズとなっている。しかし、これに限らず、対象物Tを実物大で投写した場合に、投写サイズがスクリーン200よりも大きくなる場合がある。そのため、大きさの限られたスクリーン200を使用する場合と、スクリーン200よりも広い壁面などを投写対象面として使用する場合とを、対象物Tの実物大の大きさに応じて適宜選択することが良い。
例えば、対象物Tとして、車や家具などを実物大投写する場合などでは、投写対象物として壁面などを利用して投写することが良く、限られたスペースの中で、実物がなくても実物大の大きさを確認することができるため、本発明を使用することの効果が極めて高くなる。なお、対象物Tを所定の大きさで投写する場合にも同様となる。
(変形例7)前記第2実施形態において、実物大投写は、画像に含まれる対象物Tを含む所定領域としているが、この所定領域は、実物大投写される前の投写されている画像全体を所定領域としても良いし、画像全体ではなく対象物Tのみは含む領域を所定領域としても良い。なお、対象物Tを所定の大きさで投写する場合にも同様となる。
(変形例8)前記第2実施形態において、画像処理部20が、画像補正部として動作を行なった場合、変更した対象物Tを含んだ領域部分が、液晶パネル50の画像サイズに比べて小さい場合には、その領域部分以外は投写結果が黒表示(領域D)となる画像補正を行なっている。しかし、実物大の投写をさせる対象物Tを含んだ領域部分が、液晶パネル50の画像サイズに比べて大きくなる場合には、液晶パネル50には、対象物T全体を表示せず、対象物Tの部分を表示する画像補正としても良い。これにより、スクリーン200には、対象物T全体が投写されず、対象物Tの部分が投写される。なお、対象物Tを所定の大きさで投写する場合にも同様となる。
(変形例9)前記実施形態では、距離検出部80に距離センサとして、反射型赤外センサを備えているが、超音波やレーザを用いたセンサを備えても良い。
(変形例10)前記第1、第2実施形態では、ズームレンズ位置検出部110にズームレンズ61の移動位置を検出する位置センサとしてロータリーエンコーダを備えているが、リニアエンコーダを備えても良い。
(変形例11)前記第3実施形態では、ズーム検出部120に撮像センサとして、CCDカメラ(CCDイメージセンサ)を備えているが、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを備えても良い。
(変形例12)前記実施形態において、距離取得手段では、距離センサを備えている。しかし、距離取得手段として、スクリーン200とプロジェクタ1,2,3との距離を、ユーザがリモコン装置91などにより入力しても良い。
(変形例13)前記第2、第3実施形態において、ズーム取得手段では、位置センサ、撮像センサを備えている。しかし、ズームレンズ61のズーム倍率を、ユーザがリモコン装置91などにより入力しても良い。前記変形例4においても同様である。
(変形例14)前記実施形態において、光変調装置としての液晶パネル50は、透過型の液晶パネル50を用いているが、反射型の液晶パネルなど、反射型の光変調素子を用いることも可能である。また、入射した光の射出方向を、画素としてのマイクロミラー毎に制御することにより、光源から射出した光束を変調する微小ミラーアレイデバイスなどを用いても良い。
(変形例15)前記実施形態のプロジェクタ1,2,3は、フロントタイプのプロジェクタとして本発明を適用しているが、投写対象面としてのスクリーンを一体で有するリアタイプのプロジェクタにも適用できる。この場合、距離取得手段での距離データや、ズーム取得手段でのズームデータはリアタイプのプロジェクタの仕様で所定の値に設定されることになる。また、ズームレンズ61を搭載しないフロントタイプのプロジェクタにおいても同様に適用できる。
本発明の第1実施形態に係るプロジェクタの概略構成図。 補助対象物を示す平面図であり、(a)は10cmの補助対象物を示す平面図であり、(b)は50cmの補助対象物を示す平面図であり、(c)は100cmの補助対象物を示す平面図。 対象物と補助対象物とを含んだ画像の例示図。 実物大の投写を行なう動作手順を示すフローチャート。 実物大の投写を説明する図であり、(a)は最初に投写されている状態を示す図であり、(b)は実物大の投写を行なった状態を示す図。 本発明の第2実施形態に係る実物大の投写を行なう動作手順を示すフローチャート。 実物大の投写を説明する図であり、(a)は最初に投写されている状態を示す図であり、(b)は実物大の投写を行なった状態を示す図。 本発明の第3実施形態に係るプロジェクタの概略構成図。 実物大の投写を行なう動作手順を示すフローチャート。
符号の説明
1,2,3…プロジェクタ、10…A/D変換部、20…画像処理部、30…液晶パネル駆動部、40…照明光学系、50…液晶パネル、60…投写レンズ、61…ズームレンズ、62…フォーカスレンズ、70…制御部、71…CPU、72…ROM、73…RAM、80…距離検出部、90…リモコン制御部、91…リモコン装置、100…ズームレンズ駆動部、110…ズームレンズ位置検出部、120…ズーム検出部、130…撮像画像メモリ、200…スクリーン、M…補助対象物、T…対象物。

Claims (12)

  1. 光源から射出される光束を、画像情報に基づいて光変調装置で変調して光学像を形成し、投写レンズを介して投写対象面に映像として投写するプロジェクタであって、
    前記投写対象面までの距離データを取得する距離取得手段と、
    前記画像情報に挿入されている所定の対象物と補助対象物に対し、当該補助対象物を検出して補助対象物データを取得する補助対象物取得手段と、
    前記補助対象物の大きさデータを記憶する補助対象物記憶部と、
    前記補助対象物記憶部から前記補助対象物データに対応した前記大きさデータを取得する大きさデータ取得部と、
    前記距離取得手段で取得した前記距離データと、前記補助対象物取得手段で取得した前記補助対象物データと、前記大きさデータ取得部で取得した前記補助対象物の前記大きさデータと、に基づき、前記補助対象物が前記補助対象物の前記大きさデータと略一致する大きさとなるように前記投写対象面へ投写させるための、前記投写レンズに対するズームデータを演算して制御を行なう画像制御部と、
    前記画像制御部で演算された前記ズームデータに基づいて前記投写レンズを駆動する投写レンズ駆動部と、を有することを特徴とするプロジェクタ。
  2. 光源から射出される光束を、画像情報に基づいて光変調装置で変調して光学像を形成し、投写レンズを介して投写対象面に映像として投写するプロジェクタであって、
    前記投写対象面までの距離データを取得する距離取得手段と、
    前記投写レンズのズームデータを取得するズーム取得手段と、
    前記画像情報に挿入されている所定の対象物と補助対象物に対し、前記対象物を検出して対象物データを取得する対象物取得手段と、
    前記画像情報に挿入されている所定の前記対象物と前記補助対象物に対し、当該補助対象物を検出して補助対象物データを取得する補助対象物取得手段と、
    前記補助対象物の大きさデータを記憶する補助対象物記憶部と、
    前記補助対象物記憶部から前記補助対象物データに対応した前記大きさデータを取得する大きさデータ取得部と、
    前記距離取得手段で取得した前記距離データと、前記ズーム取得手段で取得した前記ズームデータと、前記対象物取得手段で取得した前記対象物データと、前記補助対象物取得手段で取得した前記補助対象物データと、前記大きさデータ取得部で取得した前記補助対象物の前記大きさデータと、に基づき、前記補助対象物が前記補助対象物の前記大きさデータと略一致する大きさとなるように前記投写対象面へ投写させるための、前記光変調装置の画像サイズに対する前記補助対象物データの画像サイズのズームデータを演算し、当該ズームデータに基づき、前記光変調装置に対して前記対象物を含む所定領域をズームさせた画像情報を送る制御を行なう画像制御部と、を有することを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項1に記載のプロジェクタであって、
    前記距離取得手段は、前記投写対象面までの距離情報を検出する距離検出部と、当該距離検出部で検出した前記距離情報を前記距離データとして処理する距離処理部と、を有し、
    前記補助対象物取得手段は、前記画像情報から所定の前記補助対象物の補助対象物情報を検出する補助対象物検出部と、当該補助対象物検出部で検出した前記補助対象物情報を前記補助対象物データとして処理する補助対象物処理部と、を有することを特徴とするプロジェクタ。
  4. 請求項2に記載のプロジェクタであって、
    前記距離取得手段は、前記投写対象面までの距離情報を検出する距離検出部と、当該距離検出部で検出した前記距離情報を前記距離データとして処理する距離処理部と、を有し、
    前記ズーム取得手段は、前記投写レンズのズーム情報を検出するズーム検出部と、当該ズーム検出部で検出した前記ズーム情報を前記ズームデータとして処理するズーム処理部と、を有し、
    前記対象物取得手段は、前記画像情報から所定の前記対象物の対象物情報を検出する対象物検出部と、当該対象物検出部で検出した前記対象物情報を前記対象物データとして処理する対象物処理部と、を有し、
    前記補助対象物取得手段は、前記画像情報から所定の前記補助対象物の補助対象物情報を検出する補助対象物検出部と、当該補助対象物検出部で検出した前記補助対象物情報を前記補助対象物データとして処理する補助対象物処理部と、を有することを特徴とするプロジェクタ。
  5. 請求項3に記載のプロジェクタであって、
    前記距離検出部は、光の反射を利用する距離センサを有することを特徴とするプロジェクタ。
  6. 請求項4に記載のプロジェクタであって、
    前記距離検出部は、光の反射を利用する距離センサを有し、
    前記ズーム検出部は、前記投写レンズの移動位置を検出する位置センサを有することを特徴とするプロジェクタ。
  7. 請求項4に記載のプロジェクタであって、
    前記距離検出部は、光の反射を利用する距離センサを有し、
    前記ズーム検出部は、前記投写対象面に投写されている投写サイズを検出する撮像センサを有することを特徴とするプロジェクタ。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載のプロジェクタであって、
    前記画像に含まれる前記補助対象物は、前記対象物の大きさを決めるためのメジャーであることを特徴とするプロジェクタ。
  9. プロジェクタの投写方法であって、
    投写対象面までの距離データを取得する距離取得工程と、
    画像情報に挿入されている所定の対象物と補助対象物に対し、当該補助対象物を検出して補助対象物データを取得する補助対象物取得工程と、
    前記補助対象物の大きさデータを記憶する補助対象物記憶工程と、
    前記補助対象物記憶工程で記憶する前記大きさデータから前記補助対象物データに対応した前記大きさデータを取得する大きさデータ取得工程と、
    前記距離取得工程で取得した前記距離データと、前記補助対象物取得工程で取得した前記補助対象物データと、前記大きさデータ取得工程で取得した前記補助対象物の前記大きさデータと、に基づき、前記補助対象物が前記補助対象物の前記大きさデータと略一致する大きさとなるように前記投写対象面へ投写させるための、前記投写レンズに対するズームデータを演算して制御を行なう画像制御工程と、
    前記画像制御工程で演算された前記ズームデータに基づいて前記投写レンズを駆動する投写レンズ駆動工程と、を有することを特徴とするプロジェクタの投写方法。
  10. プロジェクタの投写方法であって、
    投写対象面までの距離データを取得する距離取得工程と、
    投写レンズのズームデータを取得するズーム取得工程と、
    画像情報に挿入されている所定の対象物と補助対象物に対し、前記対象物を検出して対象物データを取得する対象物取得工程と、
    前記画像情報に挿入されている所定の前記対象物と前記補助対象物に対し、当該補助対象物を検出して補助対象物データを取得する補助対象物取得工程と、
    前記補助対象物の大きさデータを記憶する補助対象物記憶工程と、
    前記補助対象物記憶工程で記憶する前記大きさデータから前記補助対象物データに対応した前記大きさデータを取得する大きさデータ取得工程と、
    前記距離取得工程で取得した前記距離データと、前記ズーム取得工程で取得した前記ズームデータと、前記対象物取得工程で取得した前記対象物データと、前記補助対象物取得工程で取得した前記補助対象物データと、前記大きさデータ取得工程で取得した前記補助対象物の前記大きさデータと、に基づき、前記補助対象物が前記補助対象物の前記大きさデータと略一致する大きさとなるように前記投写対象面へ投写させるための、光変調装置の画像サイズに対する前記補助対象物データの画像サイズのズームデータを演算し、当該ズームデータに基づき、前記光変調装置に対して前記対象物を含む所定領域をズームさせた画像情報を送るように制御を行なう画像制御工程と、を有することを特徴とするプロジェクタの投写方法。
  11. 請求項9に記載のプロジェクタの投写方法であって、
    前記距離取得工程は、前記投写対象面までの距離情報を検出する距離検出工程と、当該距離検出工程で検出した前記距離情報を前記距離データとして処理する距離処理工程と、を有し、
    前記補助対象物取得工程は、前記画像情報から所定の前記補助対象物の補助対象物情報を検出する補助対象物検出工程と、当該補助対象物検出工程で検出した前記補助対象物情報を前記補助対象物データとして処理する補助対象物処理工程と、を有することを特徴とするプロジェクタの投写方法。
  12. 請求項10に記載のプロジェクタの投写方法であって、
    前記距離取得工程は、前記投写対象面までの距離情報を検出する距離検出工程と、当該距離検出工程で検出した前記距離情報を前記距離データとして処理する距離処理工程と、を有し、
    前記ズーム取得工程は、前記投写レンズのズーム情報を検出するズーム検出工程と、当該ズーム検出工程で検出した前記ズーム情報を前記ズームデータとして処理するズーム処理工程と、を有し、
    前記対象物取得工程は、前記画像情報から所定の前記対象物の対象物情報を検出する対象物検出工程と、当該対象物検出工程で検出した前記対象物情報を前記対象物データとして処理する対象物処理工程と、を有し、
    前記補助対象物取得工程は、前記画像情報から所定の前記補助対象物の補助対象物情報を検出する補助対象物検出工程と、当該補助対象物検出工程で検出した前記補助対象物情報を前記補助対象物データとして処理する補助対象物処理工程と、を有することを特徴とするプロジェクタの投写方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009008752A (ja) * 2007-06-26 2009-01-15 Casio Comput Co Ltd 投影装置、投影方法及びプログラム
JP2017106959A (ja) * 2015-12-07 2017-06-15 富士通株式会社 投影装置、投影方法及び投影用コンピュータプログラム

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