JP2008232234A - 軸受装置 - Google Patents

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JP2008232234A JP2007071334A JP2007071334A JP2008232234A JP 2008232234 A JP2008232234 A JP 2008232234A JP 2007071334 A JP2007071334 A JP 2007071334A JP 2007071334 A JP2007071334 A JP 2007071334A JP 2008232234 A JP2008232234 A JP 2008232234A
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豊 杉田
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Abstract

【課題】 簡単かつ安価な構成でありながら、組み付け性を考慮して内輪を軸に対して隙間ばめにて嵌挿した場合でもクリープ現象の発生等を効果的に抑制可能で、信頼性・耐久性に優れた軸受装置を提供すること。
【解決手段】 インナーレース11を隙間ばめにて軸部21の外周に嵌挿した後、スピンドルナット15を締め付けることで、インナーレース11を段部22へ押し付けて軸部21に固定する。本発明では、スピンドルナット15の締め付けの際に、インナーレース11の座面11Aの外周側が内周側より先に、クローワッシャ15Aと当接するように、インナーレース11を軸部21の長手方向中心軸を含む平面で切断した断面において、座面11Aの内周側が外周側に対して軸部21の基端側に向かって所定に傾斜されている。これにより、インナーレース11の内周面11Sを軸部21の外周面21Sに密着させる力を生じさせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転体を回転自在に支持する軸受装置に関する。
車両の車軸受(アクスル)の端部には、車輪を取り付けるためのホイールハブが、例えばユニットベアリング等の軸受を介して回転自在に支持される。
すなわち、図6に示すように、軸受であるユニットベアリング100は、例えば、アクスル200の端部210に設けられる軸部220の周囲に嵌挿されるインナーレース(内輪)110と、前記インナーレース110の外周に転動自在に配設される転動体(コロ(ローラー)、ボール等)120と、前記転動体120の外周に配設され当該転動体120を転動自在に支持するアウターレース(外輪)130と、を含んで構成され、前記インナーレース110と、前記転動体120と、前記アウターレース130と、がアッセンブリされて予めユニット化されている。なお、前記アウターレース130の外周にホイールハブ140が嵌挿されて取り付けられることになる。
このようなユニットベアリング100は、例えば、特許文献1、特許文献2などに開示されている。
特開平11−321213号公報 特開平7−27135号公報
ところで、このような従来のユニットベアリング100では、インナーレース110を前記軸部220の外周に対する嵌め合いをタイトにすると、高圧力のプレス機械などを用いて圧入組み付けを行わなければならず、組み付け性が悪くなるため、作業性を考慮して、インナーレース110を隙間ばめ(ルーズフィット)にて前記軸部220の外周に嵌挿した後、スピンドルナット150を締め付けることで、インナーレース110を、前記軸部220に設けられている段部221へ押し付けて軸部220に固定する構造が採用される場合がある。
しかし、このような構造を採用した場合には、車輪側からの入力により、インナーレース110の変形を伴う所謂クリープ現象(軸受の嵌め合い面に隙間が生じた場合に、嵌め合い面で相対的に回転方向にずれる現象をいう。)が生じ易く、軸部220の外周面やインナーレース110の内周面にフレッティング摩耗等の摩耗が生じる惧れがある。
なお、フレッティング摩耗等の摩耗が増大すると、軸部220の外周面と、インナーレース110の内周面と、の間でガタが生じるようになり、円滑な回転を提供することができなくなって振動や異音などを生じさせたり、延いてはスピンドルナット150の緩みなどを引き起こしてしまう惧れもある。
本発明は、かかる従来の実情に鑑みなされたもので、簡単かつ安価な構成でありながら、組み付け性を考慮して内輪(インナーレース)を軸部に対して隙間ばめ(ルーズフィット)にて嵌挿した場合であっても、クリープ現象の発生等を効果的に抑制可能で、以って信頼性・耐久性に優れた軸受装置を提供することを目的とする。
このため、本発明に係る軸受装置は、
内輪と、前記内輪の外周に転動自在に配設される複数の転動体と、前記転動体の外周に配設され前記転動体を転動自在に支持する外輪と、を含んで構成される軸受と、
前記内輪の内周に固定的に取り付けられる軸と、
前記外輪の外周に固定的に取り付けられる回転体と、
を含んで構成される軸受装置であって、
前記軸の外周に前記内輪の内周を挿入し、挿入方向下流側に配設される前記軸上の当接部に前記内輪を当接させる押圧力を挿入方向上流側から前記内輪に対して付与することで、前記内輪と前記軸とを固定的に取り付けるようにしたものにおいて、
前記押圧力により、前記内輪の内周面から前記軸の外周面に向けて作用する力が生じるように構成した。
本発明においては、前記軸の外周と前記内輪の内周とのはめ合いは、隙間ばめとすることができる。
本発明は、前記内輪の挿入方向上流側の側面に作用する締結部材を、挿入方向上流側から下流側へ向けて前記軸に締め込むことによって前記押圧力を生じさせる場合に、前記軸の長手方向中心軸を含む平面で切断した断面において、前記内輪と前記締結部材との当接位置を支点として前記内輪の内周面から前記軸の外周面に向かう方向の曲げモーメントが前記内輪に作用するように構成されることができる。
また、前記軸の長手方向中心軸を含む平面で切断した断面において、内周側が外周側に対して前記内輪の挿入方向下流側に向かって所定に傾斜するように、前記内輪の挿入方向上流側の側面が形成されることを特徴とすることができる。
本発明に係る前記内輪が前記挿入方向において2つに分割され、前記2つに分割された内輪の間に、挿入部材が配設されることを特徴とすることができる。
前記軸の長手方向中心軸を含む平面で切断した断面における前記挿入部材の形状は、内周側が外周側より狭い楔形状を有することを特徴とすることができる。
本発明によれば、簡単かつ安価な構成でありながら、組み付け性を考慮して、内輪(インナーレース)を軸部に対して隙間ばめ(ルーズフィット)にて嵌挿した場合であっても、クリープ現象の発生等を効果的に抑制可能で、信頼性・耐久性に優れた軸受装置を提供することができる。
以下に、本発明に係る軸受装置の実施の形態について、添付の図面を参照しつつ説明する。なお、以下で説明する実施の形態により、本発明が限定されるものではない。
図1に、本発明の第一の実施の形態に係る軸受装置を示す。
第一の実施の形態に係る軸受装置の軸受部であるユニットベアリング10は、アクスル(車軸)20の端部に設けられる軸部21の周囲に嵌挿されるインナーレース(内輪)11と、前記インナーレース11の外周に転動自在に配設される転動体(ローラー)12と、前記転動体12の外周に配設され当該転動体12を転動自在に支持するアウターレース(外輪)13と、を含んで構成されている。なお、前記インナーレース11と、前記転動体12と、前記アウターレース13と、は予めアッセンブリされてユニット化されている。
そして、前記アウターレース13の外周にホイールハブ14が嵌挿されて取り付けられ、アクスル20に対してホイールハブ14延いては車輪が回転自在に取り付けられることになる。ホイールハブ14、車輪が、本発明に係る回転体に相当する。
なお、本実施の形態においても、作業性を考慮して、従来と同様に、インナーレース11を隙間ばめ(ルーズフィット)にて前記軸部21の外周に嵌挿した後、本発明に係る締結部材であるスピンドルナット15を締め付けることで、インナーレース11を、前記軸部21に設けられている段部(本発明に係る当接部に相当)22へ押し付けて軸部21に固定するようになっている。
しかしながら、本実施の形態では、インナーレース11の形状が、従来の形状とは異なっている。
すなわち、図2に示すように、スピンドルナット15の締め付けの際に、スピンドルナット15とインナーレース11との間に介装されるクローワッシャ15Aと、インナーレース11のスピンドルナット15を受ける座面11Aの外周側が内周側より先に当接するように、インナーレース11を軸部21の長手方向中心軸を含む平面で切断した断面において、座面11Aの内周側が外周側に対して軸部21の基端側(インナーレース11の挿入方向下流側)に向かって所定に傾斜して(所定の傾斜角θをもって)形成されている。
このようにすると、スピンドルナット15の締め付けにより、インナーレース11の座面11Aの外周側を中心として、図1(及び図2)において反時計廻りのモーメントX(図1のナット締付時の図を参照)が作用することになり、インナーレース11には、図1において黒塗りの太矢印で示したように、軸部21の長手方向中心軸に向かう力、すなわちインナーレース11の内周面11Sを軸部21の外周面21Sに密着させる力が生じることになる。
従って、本実施の形態に係る軸受装置によれば、車輪側からの入力(アクスル20に対する曲げモーメント)が作用し、インナーレース11や軸部21に曲げ変形等が生じたとしても、当該変形に対してインナーレース11が良好に追従して軸部21の外周面21Sに対する密着性を良好に維持することができることになる。
このため、所謂クリープ現象(軸受の嵌め合い面に隙間が生じた場合に、嵌め合い面で相対的に回転方向にずれる現象をいう。)を効果的に防止でき、以って軸部21の外周面21Sやインナーレース11の内周面11Sにフレッティング摩耗等の摩耗が生じる惧れを抑制することができる。
すなわち、本実施の形態に係る軸受装置によれば、組立時にはインナーレース11と軸部21とを隙間ばめ(ルーズフィット)として作業性を確保しつつ、実働時にはスピンドルナット15を締め付けたことでインナーレース11と軸部21とを絞まりばめ(タイトフィット)した場合と同様の状態とすることができ、以ってクリープ現象等の発生を効果的に抑制でき、延いてはフレッティング摩耗等の摩耗が生じる惧れを効果的に防止することができる。
なお、インナーレース11の座面11Aを、図2のように、内周側が凹んだ凹形状に形成する場合に限定されず、インナーレース11の内周面11Sを軸部21の外周面21Sに密着させる力を生じさせることができるように、クローワッシャ15Aの座面を凹形状(座面11A側とは長軸上に並べた際に逆方向に凹形状となっている)に形成しても同様の作用効果が得られるものである。また、インナーレース11の座面11A及びクローワッシャ15Aの双方をそれぞれ凹形状に形成しても良いものである。
加えて、本実施の形態では、インナーレース11の座面11Aを凹形状に形成して説明したが、これに限定されるものではなく、インナーレース11の断部22との当接面11B側を、インナーレース11の内周面11Sを軸部21の外周面21Sに密着させる力を生じさせることができるように(図1(及び図3)において反時計廻りのモーメントY(図1のナット締付時の図を参照)、図3において実線の11Bで表したような凹形状(図2で示した座面11A側とは長軸上に並べた際に逆方向に凹形状となっている)に形成しても、同様の作用効果が得られる。また、インナーレース11の座面11A及び当接面11Bの双方を、それぞれ凹形状に形成しても良いものである。
また、インナーレース11の内周面11Sを軸部21の外周面21Sに密着させる力を生じさせることができるように、軸部21の段部22のインナーレース11との当接面22Aを、図3に示すような形状に形成しても、同様の作用効果が得られる(この場合、インナーレース11の当接面11Bは、図3において二点鎖線で示すように平坦形状とすることができる)。また、インナーレース11の座面11B及び段部22の当接面22Aの双方を、それぞれインナーレース11の内周面11Sを軸部21の外周面21Sに密着させる力を生じさせる形状に形成しても良いものである(図3において実線で示す形状が該当する)。
次に、本発明の第二の実施の形態について説明する。
第二の実施の形態に係る軸受装置は、第一の実施の形態に係る軸受装置のユニットベアリング10を構成するインナーレース(内輪)を軸方向において略中央部で2つに分割したもの、すなわち、軸方向において相互に対面して配設される一対のインナーレース31、32を用いている点で、第一の実施の形態と相違している。他の部分であって第一の実施の形態と同様の部分については、同様の符号を付してその詳細な説明は以下においては省略する。
図4に示すように、本実施の形態に係るインナーレース31、32は、長軸方向の略中央部に所定間隙をもった状態で、軸部21の長軸方向において相互に対向して配設されている。
更に、本実施の形態では、前記間隙に、軸部21の長手方向中心軸を含む平面で切断した断面において楔形状を有する円環状の挿入部材40が嵌め込まれている。
すなわち、前記挿入部材40は、図4に示したように、挿入部材40を軸部21の長手方向中心軸を含む平面で切断した断面において、表面40Aの内周側は外周側に対して軸部21の基端側(インナーレースの挿入方向下流側)に向かって所定に傾斜して形成され、表面40Bの内周側は外周側に対して軸部21の先端側(インナーレースの挿入方向上流側)に向かって所定に傾斜して形成されている。
なお、本実施の形態においても、作業性を考慮して、第一の実施の形態と同様に、インナーレース31、32を隙間ばめ(ルーズフィット)にて前記軸部21の外周に嵌挿した後、スピンドルナット15を締め付けることで、インナーレース31、32及び挿入部材40を、前記軸部21に設けられている段部22へ押し付けることで軸部21に固定するようになっている。
かかる構成を有する第二の実施の形態に係る軸受装置によれば、第一の実施の形態と同様の理由から、スピンドルナット15の締め付けにより、インナーレース31、32には、図4(図4のナット締付時の図を参照)において黒塗りの太矢印で示したように、軸部21の長手方向中心軸に向かう力、すなわちインナーレース31、32の内周面31S、32Sを軸部21の外周面21Sに密着させる力を生じさせることができる。
従って、本実施の形態に係る軸受装置によれば、車輪側からの入力(アクスル20に対する曲げモーメント)が作用し、インナーレース31、32及び軸部21に曲げ変形が生じたとしても、当該変形に対してインナーレース31、32が良好に追従して軸部21の外周面21Sに対する密着性を良好に維持することができることになる。
このため、所謂クリープ現象(軸受の嵌め合い面に隙間が生じた場合に、嵌め合い面で相対的に回転方向にずれる現象をいう。)を効果的に防止でき、以って軸部21の外周面21Sやインナーレース31、32の内周面31S、32Sにフレッティング摩耗等の摩耗が生じる惧れを効果的に抑制することができる。
すなわち、本実施の形態に係る軸受装置によれば、組立時にはインナーレース31、32と軸部21とを隙間ばめ(ルーズフィット)として作業性を確保しつつ、実働時にはスピンドルナット15を締め付けたことでインナーレース31、32と軸部21とを絞まりばめ(タイトフィット)した場合と同様の状態とすることができ、以ってクリープ現象の発生を効果的に抑制でき、延いてはフレッティング摩耗等の摩耗が生じる惧れを防止することができる。
なお、本実施の形態では、前記挿入部材40が挿入され当接するインナーレース31、32の表面は、当該挿入部材40の楔形状に対面するように所定の傾斜角をもって形成されることができる。
また、本実施の形態では、インナーレース31の座面31Aは平坦に形成することもできるが、第一の実施の形態と同様に、座面31Aを凹形状に形成することもできる(図2の形状を参照)。更に、インナーレース31の内周面31Sを軸部21の外周面21Sに密着させる力を生じさせることができるように、クローワッシャ15Aの座面を凹形状(座面31A側とは長軸上に並べた際に逆方向に凹形状となっている)に形成しても同様の作用効果が得られるものである。また、インナーレース31の座面31A及びクローワッシャ15Aの座面の双方をそれぞれ凹形状に形成しても良いものである。
加えて、インナーレース32の段部22との当接面32B側を、インナーレース32の内周面32Sを軸部21の外周面21Sに密着させる力を生じさせることができるように、第一の実施の形態において説明した図3で実線の11Bで表したような内周側が凹んだ凹形状(座面31A側とは長軸上に並べた際に逆方向に凹形状となっている)に形成しても、同様の作用効果が得られる。また、インナーレース31の座面31A及びインナーレース32の当接面32Bの双方を、それぞれ凹形状に形成しても良いものである。
また、インナーレース32の内周面32Sを軸部21の外周面21Sに密着させる力を生じさせることができるように、軸部21の段部22のインナーレース32との当接面22Aを、第一の実施の形態において説明した図3に示すような形状に形成しても、同様の作用効果が得られる(この場合、インナーレース32の当接面32Bは、図3において符号11Bを用いて二点鎖線で示したような平坦形状とすることができる)。また、インナーレース32の当接面32B及び段部22の当接面22Aの双方を、それぞれインナーレース32の内周面32Sを軸部21の外周面21Sに密着させる力を生じさせる形状に形成しても良いものである(図3において実線で示す形状が該当する)。
ところで、本実施の形態のように、インナーレースを二分割構成とし、その間に楔形状の円環状の挿入部材40を挿入する構成とすると、ユニットベアリング10に所謂予圧を付与することができると共に、長軸方向長さ(幅)を選択或は調整された挿入部材40を用いることで所望の予圧を付与することができるため、軸のラジアル方向及びアキシアル方向の正確な位置決めや、軸の振れの防止や軸受の剛性を所望に高めることができ、更には共振の発生による異音等の防止を効果的に図ることが可能となる。
ここで、上述した第一の実施の形態及び第二の実施の形態においては、図1、図2、図4に示したように、スピンドルナット15を締め付けたときに、インナーレース11(31)の座面11Aの外周側を中心として、図1、図2、図4において反時計廻りのモーメントX(図1のナット締付時の図を参照)を作用させて、インナーレース11(31)に、図1において黒塗りの太矢印で示したように、軸部21の長手方向中心軸に向かう力、すなわちインナーレース11(31)の内周面11S(31S)を軸部21の外周面21Sに密着させる力を生じさせることができるように、インナーレース11(31)を軸部21の長手方向中心軸を含む平面で切断した断面において、座面11A(31A)の内周側が外周側に対して軸部21の基端側(インナーレース11の挿入方向下流側)に向かって所定に傾斜して(所定の傾斜角θをもって)形成した例を用いて説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、図5に示すように、座面11A(31A)の外周側に段部50を形成して、当該外周側にある段部50とクローワッシャ15Aとを先に当接させることで、スピンドルナット15を締め込んでいくに従い、軸部21の長手方向中心軸に向かう力、すなわちインナーレース11、31の内周面11S(31S)を軸部21の外周面21Sに密着させる力を生じさせることができるように構成することもできるものである。
更に、インナーレース11(32)の段部22側の当接面11B(32B)を、上記と同様に、外周側に段部を形成して、スピンドルナット15を締め込んでいくに従い、軸部21の長手方向中心軸に向かう力、すなわちインナーレース11、31の内周面11S(31S)を軸部21の外周面21Sに密着させる力を生じさせることができるように構成することもできるものである。
なお、以上で説明した実施の形態は、本発明を説明するための例示に過ぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の第一の実施の形態に係る軸受装置の構成(組み付け時及びナット締結時)を概略的に示す図である。 同上実施の形態に係る軸受装置のインナーレース11の座面11A近傍を拡大して示す部分拡大図である。 同上実施の形態に係る軸受装置のインナーレース11の当接面11B近傍を拡大して示す部分拡大図である。 本発明の第二の実施の形態に係る軸受装置の構成(組み付け時及びナット締結時)を概略的に示す図である。 本発明に係る軸受装置のインナーレースの座面近傍の他の一例を拡大して示す部分拡大図である。 従来の軸受装置の構成例を説明する図である。
符号の説明
11 インナーレース(内輪)
11A インナーレースの座面
11B インナーレースの当接面
11S インナーレースの内周面
12 転動体
13 アウターレース(外輪)
15 スピンドルナット
15A クローワッシャ
20 アクスル(車軸)
21 軸部
21S 軸部の外周面
22 段部
31、32 インナーレース
40 挿入部材



Claims (6)

  1. 内輪と、前記内輪の外周に転動自在に配設される複数の転動体と、前記転動体の外周に配設され前記転動体を転動自在に支持する外輪と、を含んで構成される軸受と、
    前記内輪の内周に固定的に取り付けられる軸と、
    前記外輪の外周に固定的に取り付けられる回転体と、
    を含んで構成される軸受装置であって、
    前記軸の外周に前記内輪の内周を挿入し、挿入方向下流側に配設される前記軸上の当接部に前記内輪を当接させる押圧力を挿入方向上流側から前記内輪に対して付与することで、前記内輪と前記軸とを固定的に取り付けるようにしたものにおいて、
    前記押圧力により、前記内輪の内周面から前記軸の外周面に向けて作用する力が生じるように構成したことを特徴とする軸受装置。
  2. 前記軸の外周と前記内輪の内周とのはめ合いが、隙間ばめであることを特徴とする請求項1に記載の軸受装置。
  3. 前記内輪の挿入方向上流側の側面に作用する締結部材を、挿入方向上流側から下流側へ向けて前記軸に締め込むことによって前記押圧力を生じさせる場合に、前記軸の長手方向中心軸を含む平面で切断した断面において、前記内輪と前記締結部材との当接位置を支点として前記内輪の内周面から前記軸の外周面に向かう方向の曲げモーメントが前記内輪に作用するように構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の軸受装置。
  4. 前記軸の長手方向中心軸を含む平面で切断した断面において、内周側が外周側に対して前記内輪の挿入方向下流側に向かって所定に傾斜するように、前記内輪の挿入方向上流側の側面が形成されることを特徴とする請求項3に記載の軸受装置。
  5. 前記内輪が前記挿入方向において2つに分割され、前記2つに分割された内輪の間に、挿入部材が配設されたことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1つに記載の軸受装置。
  6. 前記軸の長手方向中心軸を含む平面で切断した断面における前記挿入部材の形状が、内周側が外周側より狭い楔形状を有することを特徴とする請求項5に記載の軸受装置。
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