JP2008231925A - 内燃機関の排気浄化システム - Google Patents

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Abstract

【課題】排気に排気浄化触媒を迂回させることの可能なバイパス通路を備えた内燃機関の排気浄化システムにおいて、バイパス通路を流通する排気の流量に制御誤差が生じることによって触媒に流入する排気の流量の推定誤差が生じ、排気浄化触媒に対する還元剤の供給量に過不足が生じることを可及的に抑制する。
【解決手段】基本温度誤差ΔTnに基づいて燃料添加量の制御誤差量ΔQadが略零になるように燃料添加量Qadを補正する添加燃料補正係数Kiを算出し、添加燃料補正係数Kiに基づいて燃料添加量Qadを補正する。また、バイパス温度誤差ΔTvに基づいてバイパス側流量の制御誤差量ΔVvが略零になるようにバイパス開度Dvを補正するバイパス開度補正係数Kvを算出し、バイパス開度補正係数Kvに基づいてバイパス開度Dvを補正する(S305)。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関の排気浄化システムに関する。
排気通路に排気浄化触媒を備える内燃機関の排気浄化システムでは、排気浄化触媒(例えば、吸蔵還元型NOx触媒、NOx触媒を担持するフィルタ等)の排気浄化性能を再生する性能再生処理を実施する際、排気浄化触媒よりも上流側から該排気浄化触媒に還元剤を供給する還元剤供給制御が行われる。
例えば、吸蔵還元型NOx触媒(以下、単に「NOx触媒」ともいう。)に対するSOx被毒回復処理においては、NOx触媒に還元剤を供給することで排気の空燃比をリッチ空燃比にさせ、且つ還元剤の反応熱によってNOx触媒の触媒床温を高温(例えば、600℃乃至700℃)に維持することによってNOx触媒に吸蔵されているSOxが還元される。また、NOx触媒に対するNOx還元処理においては、NOx触媒に還元剤を供給することでNOx触媒に流入する排気の空燃比をリッチ空燃比にさせ、NOx触媒に吸蔵されているNOxを還元させる。
また、NOx触媒を担持するフィルタ(以下、単に「フィルタ」という。)に対するPM再生処理においては、フィルタに供給した還元剤の反応熱によってフィルタの温度を上昇させ(例えば、500℃乃至700℃)、フィルタに捕集されているPMが酸化除去される。
ところで、内燃機関の排気通路に直列に2つの排気浄化触媒を設け、排気に上流側の排気浄化触媒をバイパスさせるバイパス通路と、バイパス通路を流通する排気の流量(以下、単に「バイパス側流量」ともいう。)を変更可能なバイパス弁とを備える内燃機関の排気浄化システムが提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。このような排気浄化システムにおいて、排気浄化触媒の性能再生処理を行うべく該排気浄化触媒に還元剤を供給する場合、排気浄化触媒に流入する排気の流量(以下、単に「触媒側流量」ともいう。)に応じて還元剤の供給量が決定される。
特開平7−163835号公報 特開2005−188374号公報 特開平7−83023号公報
しかしながら、バイパス弁の製造精度、劣化、或いはバイパス通路へのカーボンの付着などの経時変化等によって実際のバイパス側流量と指令値との誤差(以下、単に「バイパス側流量の制御誤差」という。)が生じる場合がある。その結果、排気浄化触媒に流入する排気の流量(以下、単に「触媒側流量」ともいう。)の推定誤差が生じ、実際の触媒側流量に応じた量の還元剤を排気浄化触媒に供給することが困難となる。その結果、排気浄化触媒に対する性能再生処理の効率が悪化する虞があった。また、触媒床温が過度に高温となって熱劣化が生じる虞や触媒床温が過度に低下して排気浄化触媒の活性が失われる虞があった。
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、排気に排気浄化触媒を迂回させることの可能なバイパス通路を備えた内燃機関の排気浄化システムにおいて、バイパス通路を流通する排気の流量に制御誤差が生じることによって触媒
に流入する排気の流量の推定誤差が生じ、排気浄化触媒に対する還元剤の供給量に過不足が生じることを可及的に抑制することのできる技術を提供することである。
上記課題を達成するために本発明における内燃機関の排気浄化システムは、以下の手段を採用した。即ち、
内燃機関の排気通路に設けられる排気浄化触媒と、
前記排気浄化触媒の上流側から還元剤を供給する還元剤供給手段と、
前記排気通路における前記排気浄化触媒の上流側の部分と下流側の部分とを連通し、排気に前記排気浄化触媒を迂回させるバイパス通路と、
前記バイパス通路を流通する排気の流量であるバイパス側流量を制御して、前記排気浄化触媒に流入する排気の流量である触媒側流量を調節可能な流量制御手段と、
前記排気浄化触媒の排気浄化性能を再生する性能再生処理において前記触媒側流量に応じた量の還元剤を前記還元剤供給手段に供給させる還元剤供給制御を実行する還元剤供給制御手段と、
前記還元剤供給制御が実施され、前記排気浄化触媒が昇温したときの触媒床温と目標床温との温度誤差を取得する温度誤差取得手段と、
前記排気に前記バイパス通路を流通させないときの前記温度誤差である基本温度誤差が略零になるように前記還元剤の供給量を補正する基本補正手段と、
前記排気に前記バイパス通路を流通させ、且つ前記基本補正手段により補正された量の還元剤が前記排気浄化触媒に供給されたときの前記温度誤差であるバイパス温度誤差が略零になるように前記バイパス側流量および/又は前記還元剤の供給量を補正するバイパス補正手段と、
を備えることを特徴とする。
上記構成の排気浄化システムにおいては、排気浄化触媒に対する性能再生処理を実施する際、排気浄化触媒に流入する触媒側流量に応じた量の還元剤を該排気浄化触媒に供給する還元剤供給制御が実行される。これにより、排気浄化触媒の触媒床温を目標温度まで上昇させ、或いは排気浄化触媒に流入する排気の空燃比を目標空燃費(例えば、リッチ空燃比或いは理論空燃比)まで低下させる。
上記性能再生処理として、前述した排気浄化触媒としてのNOx触媒に対するSOx被毒回復処理やNOx還元処理が例示できる。また、NOx触媒を担持したパティキュレートフィルタに対するPM再生処理を例示できる。
ここで、排気浄化触媒に対する性能再生処理を効率よく実施するためには、還元剤供給制御手段が、触媒側流量に応じて還元剤供給手段に供給させる還元剤の量を精度よく制御することが要求される。しかし、上述のように、バイパス通路へのカーボンの付着等に起因して実際のバイパス側流量と指令値との間に誤差が生じる場合がある。そうすると、バイパス側流量の制御誤差が生じると実際の触媒側流量の推定にも誤差生じるため、排気浄化触媒に対して還元剤が過剰に供給され、又は不足することになる。
ここで、還元剤供給制御が実行された際に上昇する触媒床温は触媒側流量と還元剤の供給量に依存すると考えられる。本発明では、性能再生処理における還元剤供給制御が実行されたときの触媒床温と目標床温との温度誤差に基づいて、バイパス側流量の制御誤差が生じることを抑制すべくバイパス側流量および/又は還元剤の供給量を補正することとした。
しかしながら、排気にバイパス通路を通過させた状態で還元剤供給制御を実行する場合、その結果として生じる触媒床温と目標温度との温度誤差には、バイパス側流量の制御誤
差に起因する温度誤差の他に、還元剤の供給量の制御誤差に起因する温度誤差も含まれてしまう。還元剤の供給量の制御誤差とは、還元剤供給手段による還元剤の実際の供給量と指令値との誤差による制御誤差が挙げられる。また、エアフローメータの検出誤差によって内燃機関から排出される排気流量に推定誤差が生じ、還元剤供給手段に還元剤を供給させるときの指令値が実際の触媒側流量に応じた値から外れることによる制御誤差が挙げられる。
バイパス側流量の制御誤差を精度良く学習し、該制御誤差を抑制するためには、前述した還元剤の供給量の制御誤差とバイパス側流量の制御誤差のそれぞれを精度良く学習することが必要となる。そこで本発明においては、先ず基本補正手段によって還元剤の供給量の制御誤差が略零になるように還元剤の供給量を補正することとした。すなわち、本発明において、排気にバイパス通路を流通させないときの触媒床温と目標床温との温度誤差である基本温度誤差を温度誤差取得手段が取得する。触媒床温は例えば排気の温度を検出する温度センサを排気浄化触媒の上流側および/又は下流側に配置し、この温度センサの検出値に基づいて推定しても良い。
基本温度誤差は排気にバイパス通路を流通させずに還元剤供給制御を実行したときの温度誤差であるため、前述したバイパス側流量の制御誤差の影響が除外される。つまり、基本温度誤差は還元剤の供給量の制御誤差に起因する温度誤差と判断することができる。これにより、基本温度誤差の大きさに基づいて、還元剤の供給量の制御誤差量を学習することができる。
本発明では、還元剤供給制御において、基本補正手段により基本温度誤差が略零になるように補正された量の還元剤が排気浄化触媒に供給される。これにより、還元剤の供給量の制御誤差が生じることが抑制される。
また、還元剤供給制御において排気にバイパス通路を流通させる場合に、そのときの温度誤差であるバイパス温度誤差が温度誤差取得手段によって取得される。ここで、バイパス温度誤差はバイパス側流量の制御誤差のみに起因する温度誤差であると判断することができる。これにより、バイパス温度誤差の大きさに基づいて、バイパス側流量の制御誤差量を学習することができる。
ここで、バイパス補正手段は、バイパス側流量の制御誤差量が略零になるように流量制御手段の制御するバイパス側流量を補正しても良い。あるいは、還元剤の供給量が、実際の触媒側流量に応じた量になるように補正しても良い。例えば、バイパス側流量が指令値よりも増量側に制御誤差が生じた場合に、実際の触媒側流量は該触媒側流量の推定値よりも少なくなる。その場合には、実際の触媒側流量に応じた量の還元剤を排気浄化触媒に供給させるべく、バイパス側流量の制御誤差量に応じて還元剤の供給量を減量側に補正しても良い。また、本発明ではバイパス側流量の制御誤差量が略零になるようにバイパス側流量および還元剤の供給量を補正するようにしても良い。
これにより、バイパス側流量の制御誤差が生じることに起因して排気浄化触媒に供給される還元剤に過不足が生じることを抑制できる。従って、排気浄化触媒の排気浄化能力を効率良く再生することが可能となる。また、排気浄化触媒の触媒床温と目標温度との間に温度誤差が生じることが抑制される。従って、排気浄化触媒の温度が過度に上昇して熱劣化が生じることを抑制できる。
また、本発明においては、前記基本補正手段は前記基本温度誤差に基づいて前記還元剤の補正量を算出する基本補正量算出手段を有し、前記バイパス補正手段は前記バイパス温度誤差に基づいて前記バイパス側流量の補正量および/又は前記還元剤の補正量を算出す
るバイパス補正量算出手段を有していても良い。
また、本発明においては、前記基本温度誤差が大きいほど前記基本補正手段による補正量を増量し、前記バイパス温度誤差が大きいほど前記バイパス補正手段による補正量を増量するようにしても良い。そうすれば、還元剤の供給量の制御誤差およびバイパス側流量の制御誤差が生じることをより好適に抑制することができる。
ここで、基本補正量算出手段は、エアフローメータの検出値と還元剤の供給量と基本温度誤差との関係に基づいて還元剤の補正量を算出しても良い。また、バイパス補正量算出手段は、エアフローメータの検出値とバイパス側流量と還元剤の供給量とバイパス温度誤差との関係に基づいてバイパス側流量の補正量および/又は還元剤の補正量を算出しても良い。
また、本発明における前記流量制御手段は、前記バイパス通路を流通する排気の流路面積を調節可能なバイパス弁を有し、該バイパス弁の開度を調節することによって前記バイパス側流量を制御しても良い。
また、本発明において、還元剤供給手段は、排気通路における排気浄化触媒よりも上流側に設けられ、排気浄化触媒に流入する前の排気中に還元剤を添加する還元剤添加弁を有し、該還元剤添加弁に還元剤を添加させることにより排気浄化触媒に還元剤を供給しても良い。その場合、バイパス通路は、排気通路における還元剤添加弁よりも上流側の部分と該排気浄化触媒よりも下流側の部分とを連通するとより好適である。これにより、排気浄化触媒に対する性能再生処理において、排気にバイパス通路を流通させる場合に、排気浄化触媒を迂回してしまう還元剤の量を低減することができる。
また、還元剤供給手段は、主噴射とは異なる時期に燃料噴射弁に還元剤としての燃料を副噴射させることによって排気浄化触媒に還元剤を供給しても良い。この副噴射として、内燃機関の膨張行程や排気行程等におけるポスト噴射等を例示できる。
また、本発明においては排気通路における排気浄化触媒よりも下流側に酸化能を有する補助触媒を設けても良い。これにより、排気浄化触媒に対する還元剤供給制御において供給された還元剤が該排気浄化触媒をすり抜けた場合、該還元剤を補助触媒において酸化させることができる。その結果、還元剤が白煙として大気中に放出されることを好適に抑制できる。
また、本発明の排気浄化システムが、排気浄化触媒よりも上流側に設けられる還元剤添加弁と該排気浄化触媒よりも下流側に設けられる補助触媒を備える場合、バイパス通路は、排気通路における排気浄化触媒よりも上流側の部分と排気浄化触媒と補助触媒との間の部分とを連通すると、より好適である。その結果、可及的に多くの還元剤が排気浄化触媒に供給され、バイパス通路を流通する排気の空燃比を過度に低下させることなく該排気を補助触媒に流入させることができる。つまり、補助触媒に流入する排気の酸素濃度が過度に低くならないので、排気浄化触媒をすり抜けてしまった還元剤を好適に補助触媒において浄化することができる。
本発明にあっては、排気に排気浄化触媒を迂回させることの可能なバイパス通路を備えた内燃機関の排気浄化システムにおいて、バイパス通路を流通する排気の流量に制御誤差が生じることによって触媒に流入する排気の流量の推定誤差が生じ、排気浄化触媒に対する還元剤の供給量に過不足が生じることを可及的に抑制することができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。尚、本実施の形態に記載されている構成要素の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は本実施例における内燃機関1と、その吸排気系及び制御系の概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関1は、4つの気筒2を有するディーゼルエンジンである。内燃機関1には、気筒2の燃焼室に直接燃料を噴射する燃料噴射弁3を各気筒に備えている。
<吸気系>
内燃機関1には、吸気マニホールド8が接続されており、吸気マニホールド8の各枝管は吸気ポートを介して各気筒2の燃焼室と連通されている。吸気マニホールド8と吸気通路9との接続部近傍には、吸気通路9内を流通する吸気の流量を調節可能な吸気絞り弁11が設けられている。また、吸気通路9における吸気絞り弁11よりも上流側には、吸気通路9を流れるガスを冷却するインタークーラ13が設けられている。
さらに、吸気通路9におけるインタークーラ13よりも上流側には、排気のエネルギを駆動源として作動するターボチャージャ5のコンプレッサハウジング6が設けられている。また、コンプレッサハウジング6よりも上流側には吸気通路9内を流通する吸気量に対応した電気信号を出力するエアフローメータ14が配置されており、該エアフローメータ14よりも上流側にはエアクリーナ4が設けられている。
このように構成された内燃機関1の吸気系では、エアクリーナ4によって吸気中の塵や埃が除去された後、吸気通路9を介してコンプレッサハウジング6に流入する。コンプレッサハウジング6に流入した吸気は、該コンプレッサハウジング6に内装されたコンプレッサホイールの回転によって圧縮される。そして、圧縮されて高温となった吸気は、インタークーラ13にて冷却された後、必要に応じて吸気絞り弁11によって流量を調節されて吸気マニホールド8に流入する。そして、吸気マニホールド8に流入した吸気は、各枝管を介して各気筒2に分配され、各気筒2の燃料噴射弁3から噴射された燃料を着火源として燃焼される。
<排気系>
一方、内燃機関1には、排気マニホールド18が接続されており、排気マニホールド18の各枝管は排気ポートを介して各気筒2の燃焼室と接続されている。排気マニホールド18にはターボチャージャ5のタービンハウジング7が接続されている。このタービンハウジング7には排気通路19が接続されており、排気通路19は下流にてマフラー(図示省略)に接続されている。
また、排気通路19におけるタービンハウジング7よりも下流側には内燃機関1から排出される排気を浄化するための2つの触媒が直列に設けられている。2つの触媒のうち上流側に配置された触媒は、吸蔵還元型NOx触媒(以下、NOx触媒という)15であり、下流側に配置された触媒は、酸化能を有する酸化触媒16である。
NOx触媒15は、流入する排気の酸素濃度が高い時は排気中のNOxを吸蔵し、流入する排気の酸素濃度が低い時は吸蔵しているNOxを放出する。その際、周囲の排気中に燃料などの還元成分が存在していれば、放出されたNOxと燃料がNOx触媒15上で還元反応してNOxが還元・浄化される。
排気通路19におけるタービンハウジング7とNOx触媒15との間には後述するECU26からの指令信号により開弁して還元剤としての燃料を排気中に添加する燃料添加弁17が設けられている。そして、燃料添加弁17から排気通路19内の排気に添加された燃料は該排気の酸素濃度を低下させる。このようにして形成された酸素濃度の低い排気はNOx触媒15に流入し、該NOx触媒15に吸蔵されていたNOxを放出させつつ窒素(N)に還元することになる。本実施例においては燃料添加弁17が本発明における還元剤供給手段に相当する。
燃料添加弁17から添加されNOx触媒をすり抜けた燃料は、下流側の酸化触媒16において酸化される。このようにしてNOx触媒15で反応しない燃料が白煙として大気中に放出され、エミッションが悪化することが抑制される。
また、排気通路19におけるNOx触媒15の直上流と直下流には排気の温度を検出する第1温度センサ23及び第2温度センサ24が設けられている。
このように構成された内燃機関1の排気系では、内燃機関1の各気筒2で燃焼された既燃ガスが排気ポートを介して排気マニホールド18に排出され、次いで排気マニホールド18からターボチャージャ5のタービンハウジング7に流入する。タービンハウジング7に流入した排気は、該排気が持つ熱エネルギを利用してタービンハウジング7内に回転自在に支持されたタービンホイールを回転させる。その際、タービンホイールの回転トルクはコンプレッサハウジング6のコンプレッサホイールに伝達される。そして、コンプレッサハウジング6から排出された排気は、排気通路19を介してNOx触媒15および酸化触媒16を通過した後、マフラーを介して大気中に放出される。
<排気バイパス機構>
また、内燃機関1には、排気にNOx触媒15を迂回させて酸化触媒16に流入させることの可能な排気バイパス機構20が備えられている。排気バイパス機構20は、排気通路19における燃料添加弁17よりも上流側の部分とNOx触媒15と酸化触媒16との間の部分を連通するバイパス通路21と、バイパス通路21内を流れる排気の流量(以下、「バイパス側流量」という。)Vvを調節可能なバイパス弁22とを備えている。このように構成された排気バイパス機構20では、バイパス弁22が開弁されると、バイパス通路21が導通状態となり、排気マニホールド9内の排気はNOx触媒15を迂回して、酸化触媒16に流入する。
以上述べたように構成された内燃機関1には、該内燃機関1及び吸排気系を制御するための電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)26が併設されている。こ
のECU26は、内燃機関1の運転条件や運転者の要求に応じて内燃機関1の運転状態等を制御する。
また、ECU26には、エアフローメータ14や、機関回転数を検出するクランクポジションセンサ27、アクセル開度を検出するアクセルポジションセンサ28などの内燃機関1の運転状態の制御に係るセンサ類や第1温度センサ23および第2温度センサ24が電気配線を介して接続され、それらの出力信号がECU26に入力されるようになっている。一方、ECU26には、燃料噴射弁3、燃料添加弁17、吸気絞り弁11、バイパス弁22等が電気配線を介して接続されており、ECU26によって制御されるようになっている。
ECU26には、CPU、ROM、RAM等が備えられており、ROMには、内燃機関1の種々の制御を行うためのプログラムや、データを格納したマップが記憶されている。また、後述する制御ルーチンはECU26のROMに記憶されているプログラムの一つで
ある。
次に、本実施例におけるNOx触媒15に対するSOx被毒回復処理について説明する。NOx触媒15が排気中のSOxによって被毒するとNOxの還元効率が悪化するため、NOx触媒15からSOxを還元させるSOx被毒回復処理が実施される。具体的には、燃料添加弁17から排気中に還元剤としての燃料を添加させる燃料添加制御を実行する。その結果、燃料が酸化されるときの反応熱によってNOx触媒15の触媒床温Tcを目標温度Ttまで上昇させるとともに、NOx触媒15に流入する排気の空燃比をリッチ空燃比にして、NOx触媒15に吸蔵されたSOxを還元させる。
本実施例においてはNOx触媒15に対するSOx被毒回復処理が本発明における性能再生処理に相当する。また、上記の燃料添加制御が本発明における還元剤供給制御に相当する。また、目標床温Ttとは、NOx触媒15に吸蔵されたSOxを好適に放出可能な温度(例えば、600℃〜700℃)であり、予め実験的に求められる温度である。
SOx被毒回復処理の実施中にNOx触媒15をすり抜けた燃料は下流側に配置される酸化触媒16によって酸化される。しかしながら、NOx触媒15から流出する排気の空燃比は低く、酸化触媒16において効率よく燃料を酸化させるための酸素が不足する。その結果、燃料が白煙として大気中に放出されてエミッションが悪化する虞がある。
本実施例では、SOx被毒回復処理に係る燃料添加制御において、バイパス弁22を開弁して比較的酸素濃度の高い排気を酸化触媒15に流入させる。その結果、NOx触媒15をすり抜けた燃料は酸化触媒16において好適に酸化される。「バイパス弁22を開弁する」とはバイパス弁22の開度(以下、「バイパス開度」)Dvを「全閉」以外の所定の目標開度に制御することを意味する。バイパス弁22の目標開度は内燃機関1の運転状態(機関回転数、負荷)に応じて予め実験的に求めておき、ECU26からバイパス弁22への指令信号によってバイパス開度Dvが制御される。本実施例においては、バイパス弁22に指令を出してバイパス側流量Vvを制御するとともにNOx触媒15に流入する排気の流量(以下、「触媒側流量」という。)Vcを調節するECU26が本発明における流量制御手段に相当する。
また、燃料添加弁17によって排気中に添加される燃料(以下、「添加燃料」という。)の燃料添加量Qadは、NOx触媒15の昇温量(つまり、現在の触媒床温Tcと目標床温Ttとの差)と触媒側流量Vcとに応じて決定され、ECU26によって制御される。NOx触媒15の触媒床温Tcを目標床温Ttまで上昇させるために必要な熱エネルギが求められ、それに応じて燃料添加量Qadが求められる。本実施例においては触媒側流量Vcに応じた量の燃料を燃料添加弁17に添加させるECU26が本発明における還元剤供給制御手段に相当する。
現在の触媒床温Tcは第1温度センサ23および第2温度センサ24の検出値に基づいて推定される。また、触媒側流量Vcは内燃機関1から排出される排気流量Vaからバイパス側流量Vvを減算した値である。ECU26は、エアフローメータ14の検出値に基づいて排気流量Vaを推定する。また、ECU26は、排気流量Vaとバイパス開度Dvとに基づいて触媒側流量Vcを推定する。
ところで、バイパス側流量Vvはバイパス弁22の製造精度のバラツキ、あるいはバイパス弁22の劣化、バイパス弁22およびバイパス通路21へのカーボンの付着等によって、実際のバイパス側流量と指令値との間に制御誤差(これを、「バイパス側流量の制御誤差」という。)が生じる場合がある。その場合には、触媒側流量Vcに対して添加燃料に過不足が生じ、SOx被毒回復処理の効率が悪化し、あるいは触媒床温Tcが過度に高
温となってNOx触媒15に熱劣化が生じる虞がある。
本実施例におけるSOx被毒回復制御においては、燃料添加制御を実施したときのNOx触媒15の触媒床温Tcと目標床温Ttとの誤差温度ΔTに基づいてバイパス側流量の制御誤差量ΔVvが学習され、該バイパス側流量の制御誤差量ΔVvが略零になるようにバイパス開度Dvがフィードバック制御される。
ここで、温度誤差ΔTには、バイパス側流量の制御誤差に起因する温度誤差のほか、燃料添加量の制御誤差に起因する温度誤差が含まれる。燃料添加量の制御誤差に起因する温度誤差とは、具体的には、燃料添加弁17から添加される実際の燃料添加量が指令値(目標値)からずれることに起因する温度誤差が含まれる。また、エアフローメータ14による吸気量の検出誤差により触媒側流量の推定値に誤差が生じ、燃料添加量の指令値(目標値)が実際の触媒側流量に応じた適合値から乖離することに起因する温度誤差が含まれる。
そこで、本実施例におけるSOx被毒回復処理においては、燃料添加誤差学習制御において燃料添加量の制御誤差量ΔQadを学習し、バイパス側流量誤差学習制御においてバイパス側流量の制御誤差量ΔVvを学習する。
先ず、本実施例における燃料添加誤差学習制御について説明する。燃料添加誤差学習制御は、排気にバイパス通路21を流通させない状態、つまりバイパス開度Dvを零とした状態で燃料添加制御を実行し、そのときの触媒床温Tcと目標床温Ttとの温度誤差である基本温度誤差ΔTnに基づいて燃料添加量の制御誤差量ΔQadを学習する。燃料添加誤差学習制御は排気にバイパス通路21を流通させないため、バイパス側流量の制御誤差量ΔVvが生じない。従って、基本温度誤差ΔTnは燃料添加量の制御誤差に起因して生じる温度誤差であると判断できる。
次に、バイパス側流量誤差学習制御について説明する。バイパス側流量誤差学習制御は、排気にバイパス通路21を流通させ、且つ前述の燃料添加誤差学習制御において学習された燃料添加量の制御誤差量ΔQadが略零になるように燃料添加量Qadを補正して燃料添加制御が実行される。そして、そのときの触媒床温Tcと目標床温Ttとの温度誤差であるバイパス温度誤差ΔTvに基づいてバイパス側流量の制御誤差量ΔVvを学習する。バイパス側流量誤差学習制御では、上述のように燃料添加量の制御誤差量ΔQadが略零になるように燃料添加量Qadが補正されているため、バイパス温度誤差ΔTvはバイパス側流量の制御誤差に起因して生じる温度誤差と判断できる。
以下、ECU26により行われる燃料添加誤差学習制御について、図2のフローチャートを参照して説明する。図2は本実施例における燃料添加誤差学習ルーチンを示すフローチャートである。
本ルーチンが実行されると、まずステップS101では、ECU26がバイパス弁22に指令を出しバイパス開度Dvが零に変更される。続くステップS102では、ECU26がエアフローメータ14の検出値を読み込み、触媒側流量Vcが推定される。ステップS103では、ECU26が第1温度センサ23および第2温度センサ24の検出値を読み込み、現在の触媒床温Tcを推定する。
ステップS104では、ECU26が触媒側流量Vcと触媒床温Tcと目標床温Ttとに基づいて燃料添加量Qadを演算し、燃料添加弁17に燃料を排気中に添加させる。ステップS105では、ECU26が第1温度センサ23および第2温度センサ24の検出値から昇温後の触媒床温Tcを推定し、触媒床温Tcと目標床温Ttとの差である基本温
度誤差ΔTnが取得される。本ルーチンにおいては基本温度誤差ΔTnを取得するECU26が本発明における温度誤差取得手段に相当する。
ステップS106では、ECU26が基本温度誤差ΔTnに基づいて燃料添加量の制御誤差量ΔQadを演算し、基本温度誤差ΔTnが略零になるように(つまり、燃料添加量の制御誤差量ΔQadが略零になるように)燃料添加量Qadを補正する添加燃料補正係数Kiを算出する。本ルーチンにおいては添加燃料補正係数Kiを算出するECU26が本発明における基本補正量算出手段に相当する。添加燃料補正係数Kiは学習値としてECU26内のROMに記憶される。本ステップが終了すると本ルーチンを一旦終了する。本ルーチンによれば、燃料添加量の制御誤差ΔQadを好適に抑制させるための添加燃料補正係数Kiを精度良く算出することができる。
次に、図3は本実施例におけるバイパス側流量誤差学習ルーチンを示すフローチャートである。本ルーチンと前述の制御ルーチンとにおいて処理内容が同一のステップは、同じ符号を用いることで詳しい説明を省略する。本ルーチンが実行されると、先ずステップS201では、ECU26が運転状態(機関回転数、負荷)を検出し、運転状態に応じたバイパス弁22の目標開度Dvtを演算する。機関回転数と負荷は、クランクポジションセンサ27によるクランク角度の検出値と、アクセルポジションセンサ28によるアクセル開度の検出値とから求められる。そして、ステップS201の処理が終わるとステップS202に進む。
ステップS202では、ECU26がエアフローメータ14の検出値を読み込み、エアフローメータ14の検出値およびステップS201で演算されたバイパス弁22の目標開度Dvtに基づいて触媒側流量Vcが推定される。続くステップS103では、ECU26が現在の触媒床温Tcを推定し、続くステップS204では、ECU26が触媒側流量Vcと触媒床温Tcと目標床温Ttとに基づいて基本燃料添加量Qadnを演算する。基本燃料添加量Qadnとは、燃料添加量の制御誤差が零としたときの、NOx触媒15を目標床温Ttまで昇温するために必要な燃料添加量である。
ステップS205では、ECU26が該ECU26内に記憶されている添加燃料補正係数Kiを読み込む。そして、ステップS206では、ECU26が添加燃料補正係数Kiを基本燃料添加量Qadnに乗じることによって修正燃料添加量Qadrを算出する。続くステップS207では、ECU26がバイパス弁22に指令を出し、バイパス開度Dvを目標開度Dvtに変更すると共に、燃料添加弁17に指令を出し修正燃料添加量Qadrの燃料を添加させる。
ステップS208では、ECU26が第1温度センサ23および第2温度センサ24の検出値から昇温後の触媒床温Tcを推定し、触媒床温Tcと目標床温Ttとの差からバイパス温度誤差ΔTvが取得される。本ルーチンにおいてはバイパス温度誤差ΔTvを取得するECU26が本発明における温度誤差取得手段に相当する。
ステップS209では、ECU26がバイパス温度誤差ΔTvに基づいてバイパス側流量の制御誤差量ΔVvを演算し、バイパス温度誤差ΔTvが略零になるように(バイパス側流量の制御誤差量ΔVvが略零になるように)バイパス開度Dvを補正するバイパス開度補正係数Kvを算出する。本ルーチンにおいてはバイパス開度補正係数Kvを算出するECU26が本発明におけるバイパス補正量算出手段に相当する。バイパス開度補正係数Kvは学習値としてECU26内のROMに記憶される。本ステップが終了すると本ルーチンを一旦終了する。本ルーチンによれば、バイパス側流量の制御誤差量ΔVvを精度良く学習することができる。
次に、本実施例のSOx被毒回復処理において燃料添加量Qadを添加燃料補正係数Kiにより補正し、バイパス開度Dvをバイパス開度補正係数Kvにより補正するときの制御について説明する。図4は、本実施例におけるSOx被毒回復制御ルーチンを示すフローチャートである。本ルーチンと前述の制御ルーチンとにおいて処理内容が同一のステップは、同じ符号を用いることで詳しい説明を省略する。なお、本ルーチンにおいては燃料添加量Qadを添加燃料補正係数Kiにより補正し、バイパス開度Dvをバイパス開度補正係数Kvにより補正するECU26が、本発明における基本補正手段およびバイパス補正手段に相当する。
本ルーチンが実行されると、ステップS301では、ECU26が内燃機関1の運転状態(機関回転数、負荷)を検出し、バイパス弁22の基本目標開度Dvntを演算する。基本目標開度Dvntとは、バイパス側流量の制御誤差量ΔVvが零であるときの内燃機関1の運転状態に応じて定められる目標開度である。
ステップS302では、ECU26が該ECU26内に記憶されているバイパス開度補正係数Kvを読み込む。ステップS303では、ECU26がバイパス開度補正係数Kvを基本目標開度Dvntに乗じることによって修正バイパス開度Dvrtを算出する。続くステップS304では、ECU26がエアフローメータ14の検出値を読み込み、エアフローメータ14の検出値および修正バイパス開度Dvrtに基づいて触媒側流量Vcが推定される。
ステップS305では、ECU26がバイパス弁22に指令を出し、バイパス開度Dvを修正目標開度Dvrtに変更すると共に、燃料添加弁17に指令を出し修正燃料添加量Qadrの燃料を添加させる。続くステップS208では、ECU26がバイパス温度誤差ΔTvを取得し、ステップS209では、ECU26がバイパス温度誤差ΔTvに基づいてバイパス開度補正係数Kvを算出する。そして、ECU26はバイパス開度補正係数Kvを学習値としてECU26内のROMに記憶する。本ステップが終了すると本ルーチンを一旦終了する。
本ルーチンによれば、添加燃料の燃料添加量Qadを添加燃料補正係数Kiに基づいて補正することによって燃料添加量の制御誤差が生じることを精度良く抑制することができる。また、バイパス側流量Vvをバイパス開度補正係数Kvに基づいて補正することによってバイパス側流量の制御誤差が生じることを精度良く抑制することができる。また、本ルーチンが実行される毎にバイパス側流量の制御誤差量ΔVvが学習され、バイパス開度補正係数Kvが更新される。従って、経時的に変化するバイパス側流量の制御誤差量ΔVvを精度良く学習することが可能となり、NOx触媒15に対するSOx被毒回復処理を効率よく実施することができる。
また、上述のバイパス側流量誤差学習ルーチンにおいては、バイパス側流量の制御誤差量ΔVvが略零になるようにバイパス開度Dvを補正するバイパス開度補正係数Kvを算出したが、これに限定される趣旨ではない。例えば、バイパス側流量の制御誤差量ΔVvに基づいて燃料添加量Qadを補正する第2の添加燃料補正係数を算出するようにしても良い。
つまり、実際の触媒側流量Vcに適合するだけの添加燃料がNOx触媒15に供給されるよう、燃料添加弁17に添加させる燃料添加量Qadを第2の添加燃料補正係数に基づいて補正しても良い。特に、バイパス開度Dvの補正が困難となる場合には、バイパス側流量の制御誤差量ΔVvが略零になるように燃料添加量を補正するとより好適である。具体的には、上記ルーチンのステップS301において演算される基本目標開度Dvntが「全開」である場合に、実際のバイパス側流量が指令値に比べて減量側に制御誤差が生じ
る場合が例示できる。また、バイパス側流量の制御誤差量ΔVvが略零になるように、バイパス側流量Vvおよび燃料添加量Qadを補正しても良い。
また、本実施例においては、NOx触媒15に対する性能再生処理の一例としてSOx被毒回復処理に本発明を適用する制御を例示的に説明したが、例えばNOx触媒15に吸蔵されたNOxを還元させるNOx還元処理に適用しても良い。その場合、例えばNOx触媒15に流入する排気の空燃比を目標空燃比まで低下させるために必要な燃料添加量を添加燃料補正係数Kiに基づいて補正し、且つバイパス開度Dvをバイパス開度補正係数Kvに基づいて補正しても良い。これにより、NOx触媒15に流入する排気の空燃比を精度良く目標空燃比に一致させることができる。つまり、NOx還元処理におけるNOxの還元効率を向上させることができる。
また、本実施例における排気浄化システムがNOx触媒15の代わりに例えば、NOx触媒を担持したパティキュレートフィルタを備える場合、該パティキュレートフィルタにより捕集されたPMを酸化除去するPM再生処理に本発明を適用しても良い。つまり、上記フィルタの昇温制御に本発明を適用することにより、フィルタ床温をPMが酸化可能な温度まで精度良く上昇させ、PMの再生効率を向上させることができる。
また、本実施例における燃料添加制御は燃料添加弁17から燃料を添加させているが、例えば内燃機関1の膨張行程や排気行程等において、燃料噴射弁3から燃料をポスト噴射させることによって燃料添加制御を実行しても良い。
また、本実施例におけるバイパス通路21は排気通路19における燃料添加弁17よりも上流側の部分とNOx触媒15と酸化触媒16との間の部分を連通しているが、これに限定される趣旨ではない。例えば、バイパス通路21は排気マニホールド18と排気通路19におけるNOx触媒15と酸化触媒16との間の部分を連通していても良いし、本発明の本旨を逸脱しない範囲内において実施形態には種々の変更を加え得る。
実施例1における内燃機関と、その吸排気系及び制御系の概略構成を示す図である。 実施例1における燃料添加誤差学習ルーチンを示すフローチャートである。 実施例1におけるバイパス側流量誤差学習ルーチンを示すフローチャートである。 実施例1におけるSOx被毒回復制御ルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
1・・・内燃機関
2・・・気筒
3・・・燃料噴射弁
4・・・エアクリーナ
5・・・ターボチャージャ
8・・・吸気マニホールド
9・・・吸気通路
14・・エアフローメータ
15・・吸蔵還元型NOx触媒
16・・酸化触媒
17・・燃料添加弁
18・・排気マニホールド
19・・排気通路
20・・排気バイパス機構
21・・バイパス通路
22・・バイパス弁
23・・第1温度センサ
24・・第2温度センサ
26・・ECU

Claims (4)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられる排気浄化触媒と、
    前記排気浄化触媒の上流側から還元剤を供給する還元剤供給手段と、
    前記排気通路における前記排気浄化触媒の上流側の部分と下流側の部分とを連通し、排気に前記排気浄化触媒を迂回させるバイパス通路と、
    前記バイパス通路を流通する排気の流量であるバイパス側流量を制御して、前記排気浄化触媒に流入する排気の流量である触媒側流量を調節可能な流量制御手段と、
    前記排気浄化触媒の排気浄化性能を再生する性能再生処理において前記触媒側流量に応じた量の還元剤を前記還元剤供給手段に供給させる還元剤供給制御を実行する還元剤供給制御手段と、
    前記還元剤供給制御が実施され、前記排気浄化触媒が昇温したときの触媒床温と目標床温との温度誤差を取得する温度誤差取得手段と、
    前記排気に前記バイパス通路を流通させないときの前記温度誤差である基本温度誤差が略零になるように前記還元剤の供給量を補正する基本補正手段と、
    前記排気に前記バイパス通路を流通させ、且つ前記基本補正手段により補正された量の還元剤が前記排気浄化触媒に供給されたときの前記温度誤差であるバイパス温度誤差が略零になるように前記バイパス側流量および/又は前記還元剤の供給量を補正するバイパス補正手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化システム。
  2. 前記基本補正手段は前記基本温度誤差に基づいて前記還元剤の補正量を算出する基本補正量算出手段を有し、
    前記バイパス補正手段は前記バイパス温度誤差に基づいて前記バイパス流量の補正量および/又は前記還元剤の補正量を算出するバイパス補正量算出手段を有することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化システム。
  3. 前記基本温度誤差が大きいほど前記基本補正手段による補正量を増量し、前記バイパス温度誤差が大きいほど前記バイパス補正手段による補正量を増量することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の排気浄化システム。
  4. 前記流量制御手段は、前記バイパス通路を流通する排気の流路面積を調節可能なバイパス弁を有し、該バイパス弁の開度を調節することによって前記バイパス側流量を制御することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の内燃機関の排気浄化システム。
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