JP2008231342A - インクセット、記録装置、及び該インクセットを用いた記録物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、イエローインク組成物、濃マゼンタインク組成物、濃シアンインク組成物、淡マゼンタインク組成物及び淡シアンインク組成物を少なくとも含むインクセットであって、それぞれのインク組成物が顔料を含み、前記イエロー、前記濃マゼンタ、前記濃シアン、前記淡マゼンタ、前記淡シアンインク組成物を等量ずつ含む混合液において、前記顔料100重量部に対して25重量部〜60重量部のトリアルカノールアミンが含まれる、インクセットを提供する。
【選択図】なし
Description
〔1〕イエローインク組成物、濃マゼンタインク組成物、濃シアンインク組成物、淡マゼンタインク組成物及び淡シアンインク組成物を少なくとも含むインクセットであって、それぞれのインク組成物が顔料を含み、前記イエロー、濃マゼンタ、濃シアン、淡マゼンタ及び淡シアンインク組成物を等量ずつ混合したとき、当該混合液に前記顔料100重量部に対して25重量部〜60重量部のトリアルカノールアミンが含まれる、インクセット。
本発明において用いられる、顔料を含有した同一又は類似の水不溶性ビニルポリマーは、ポリマー粒子を形成する。かかるポリマー粒子は、該ポリマー粒子の分散液としてインク組成物に配合されることが好ましい。顔料を包含したポリマー粒子分散液は、具体的には、特開2001−247810号公報に記載の方法によって調製することができ、例えば、以下の工程、すなわち、
(1)水溶性有機溶媒に溶解したポリマー溶液と、顔料と、必要により中和剤とを混合して、溶剤分散液を調製する工程
(2)この分散液を水相に展開して水性の懸濁液を調製する転送乳化工程
(3)溶剤分散液調整時に添加してある水溶性有機溶媒を蒸留して除き、顔料をポリマー粒子で包含する工程、により好ましく調製することができる。
(1)モノマー組成物
以下の組成のモノマーを用意した。
ポリプロピレングリコールモノメタクリレート(n=9) 15重量%
〔商品名=ブレンマー PP−500:日本油脂(株)製〕
ポリエチレングリコールモノメタクリレート(n=23) 10重量%
〔商品名=NK エステル M−230G:新中村化学(株)製〕
メタクリル酸 14重量%
スチレンモノマー 36重量%
スチレンマクロマー 15重量%
〔スチレン−アクロニトリル共重合マクロマー;スチレン含量=75重量%;数平均分子量=6,000;重合性官能基=メタクリロイル基;商品名=AN−6;東亞合成(株)製〕
n−ブチルメタクリレート 10重量%
反応容器に、メチルエチルケトン20重量部、重合連鎖移動剤(2−メルカプタンエタノール)0.03重量部、及び上記のモノマーの全量の10重量%を充填し、混合した。その後、容器を窒素ガス置換した。一方、滴下装置に上記モノマー組成の残り90重量%を充填した。
(1)イエロー分散液の調製
イエロー顔料を含有するポリマー粒子分散液を以下の通りに製造した。すなわち、上記〔1〕(2)で製造したポリマー(I)をメチルエチルケトンに溶解して50%溶液とし、この溶液50重量部、C.I.ピグメントイエロー74 75重量部、0.05%の水酸化カリウム300重量部、及びメチルエチルケトン60重量部を混合し、ホモジナイザーで30分間撹拌した。その後、イオン交換水300重量部を添加して、更に2時間撹拌した。ロータリーエバポレーターを用いてメチルエチルケトンの全量と水の一部を留去した後、0.3μmのメンブレンフィルターでろ過して、固形分が20重量%のイエロー分散液を得た。
顔料としてC.I.ピグメントバイオレット19 80重量部を用い、ポリマー(I)のメチルエチルケントン50%溶液を40重量部とすること以外は、イエロー分散液と同様に処理して、マゼンタ分散液を得た。
顔料としてC.I.ピグメントブルー15:4 50重量部を用い、ポリマー(I)のメチルエチルケントン50%溶液を100重量部とすること以外は、イエロー分散液と同様に処理して、シアン分散液を得た。
下記の表1に示した組成となるように、〔2〕で得たイエロー分散液、マゼンタ分散液、又はシアン分散液と、溶剤類及び超純水とを混合して、2時間攪拌した。続いて、孔経約1.2μmのメンブランフィルタ(商品名)(日本ミリポア・リミテッド製)を用いて濾過して、カラーインクを調製した。表1中、各組成物の添加量は重量%である。
前項〔3〕で得たイエロー、濃マゼンタ、濃シアン、淡マゼンタ及び淡シアンインクを、以下の表2の通りに組み合わせて、インクセットとした。尚、ブラックインクとしては、物性評価例に使用するプリンタ(PM−G700)の標準ブラックインクを使用した。
インクセットA1〜A5について、前記プリンタを用いて、写真用紙<光沢>(商品名:セイコーエプソン株式会社製)に、濃インクのみで印刷した各イエロー、マゼンタ、シアン色の100%DUTYパターンと、同様に淡インクのみで印刷した40%DUTYパターンを印刷した。25℃で24時間放置後、光沢度計GM−268(コニカミノルタ社製)を用いて20度鏡面光沢度(Gs20)を測定して、各イエロー、マゼンタ、シアン色の平均値を求め、下記の基準に基づき判定した。
A:Gs20の平均値が70以上
B:Gs20の平均値が40以上70未満
C:Gs20の平均値が40未満
インクセットA1〜A5について、前記プリンタを用いて、Xerox−4024(商品名:Xerox社製)に、濃インクのみで印刷した各イエロー、マゼンタ、シアン色の100%DUTYパターンを印刷した。25℃で24時間放置後、印字物のOD値をSpectrolino(商品名:Gretag社製)を用いて測色し、各イエロー、マゼンタ、シアン色の平均値を求め、下記の基準に基づき判定した。
A:ODの平均値が1.1以上
B:ODの平均値が1.1未満
インクセットA1〜A5について、前記プリンタを用いて、40℃及び20%相対湿度の環境下で、24時間ごとに廃液クリーニングを繰り返し、廃液が堆積して、廃液チューブが詰まるまでの回数を測定した。
A:廃液チューブが詰まるまでのクリーニング回数が36回〜50回
B:廃液チューブが詰まるまでのクリーニング回数が21回〜35回
C:20回以下の廃液クリーニングで廃液チューブが詰まる。
Claims (18)
- イエローインク組成物、濃マゼンタインク組成物、濃シアンインク組成物、淡マゼンタインク組成物及び淡シアンインク組成物を少なくとも含むインクセットであって、それぞれのインク組成物が顔料を含み、前記イエロー、前記濃マゼンタ、前記濃シアン、前記淡マゼンタ及び前記淡シアンインク組成物を等量ずつ混合したとき、当該混合液に前記顔料100重量部に対して25重量部〜60重量部のトリアルカノールアミンが含まれることを特徴とするインクセット。
- 前記トリアルカノールアミンの含有量が、前記イエロー、前記濃マゼンタ、前記濃シアン、前記淡マゼンタ及び前記淡シアンインク組成物の合計量に対して0.1重量%〜5重量%であることを特徴とする請求項1に記載のインクセット。
- 前記淡マゼンタ及び前記淡シアンインク組成物に含まれるトリアルカノールアミンの含有量が、前記イエロー、前記濃マゼンタ、前記濃シアンインク組成物に含まれるトリアルカノールアミンの含有量の2倍以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクセット。
- 前記トリアルカノールアミンが、トリエタノールアミン及び/又はトリプロパノールアミンであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクセット。
- 前記顔料は、前記イエロー、前記マゼンタ、前記シアン、前記淡マゼンタ及び前記淡シアンインク組成物において、同一又は類似の水不溶性ビニルポリマーに含有されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクセット。
- 前記(3)の共重合可能なモノマーが、(メタ)アクリル酸エステル類、芳香環含有モノマー及びマクロマーからなる群より選ばれた少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項6に記載のインクセット。
- 前記芳香環含有モノマーが、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン及びビニルナフタレンからなる群より選ばれた1種以上であることを特徴とする請求項7に記載のインクセット。
- 前記マクロマーが、片方の末端に重合性官能基を有するスチレン系マクロマーであることを特徴とする請求項7又は8に記載のインクセット。
- 前記水不溶性ビニルポリマーの重量平均分子量が3000〜300000であることを特徴とする請求項5〜9のいずれか一項に記載のインクセット。
- 前記顔料の添加量が、前記イエロー、前記濃マゼンタ、前記濃シアン、前記淡マゼンタ及び前記淡シアンインク組成物に対して0.5重量%〜15重量%であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載のインクセット。
- 前記イエローインク組成物が顔料としてC.I.ピグメントイエロー74を含み、濃マゼンタ及び淡マゼンタインク組成物が顔料としてC.I.ピグメントバイオレット19を含み、濃シアン及び淡シアンインク組成物が顔料としてC.I.ピグメントブルー15:4を含むことを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載のインクセット。
- 前記イエロー、前記濃マゼンタ、前記濃シアン、前記淡マゼンタ及び前記淡シアンインク組成物が、グリコール系ブチルエーテル及び/又は1,2−アルカンジオールを含むことを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載のインクセット。
- インクを記録媒体に付着させて印刷を行う記録方法に用いられることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載のインクセット。
- インクジェット記録方法に用いられることを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載のインクセット。
- 請求項1〜16のいずれか一項に記載のインクセットを搭載したことを特徴とする記録装置。
- 請求項1〜16のいずれか一項に記載のインクセットを用いて、インクジェット記録方法により記録が行われたことを特徴とする記録物。
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