JP2008230617A - キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】容器本体が損傷を受けづらく、開閉操作が容易であり、また容器本体に充填された油剤の影響を受け難い樹脂製のキャップを提供すること。
【解決手段】油剤を含む内容物が充填される容器本体11の口頸部に取り付けて使用される樹脂製のキャップ12である。該樹脂として、該油剤に対するSP値差が3以上であり且つ曲げ弾性率が400〜600MPaであるものを用いた。前記樹脂は、共重合成分としてソフトセグメントを含むポリエステル系樹脂、特にポリブチレンテレフタレートであることが好ましい。前記油剤は、イソパラフィン類であることが好ましい。
【選択図】図2

Description

本発明は、容器本体の口頸部に取り付けられて使用される樹脂製のキャップに関する。
容器本体の口頸部に取り付けられるキャップの一つとしてヒンジ付きキャップが知られている。ヒンジ付きキャップは、上蓋の開閉操作を片手でワンタッチで行えるので操作が容易であり、また開いた上蓋が紛失しないという利点がある。ヒンジ付きキャップは、上蓋とヒンジとキャップ本体とが、合成樹脂によって一体的に成形されている。ヒンジ部に適度な弾性と耐折り曲げ強度を付与する観点から、ヒンジ付きキャップの構成樹脂としては、一般にポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂が用いられている(特許文献1ないし4参照)。
ところで、容器本体内に充填された液体等の内容物の漏れ出しを防止するために、キャップにインナーリング等を設けて、液密なシール構造を形成することが知られている。この場合、キャップの構成樹脂として比較的剛直な(すなわち固い)材料を用い、且つシール構造を過度に強くすると、容器本体の口頸部に過度の応力が加わり、亀裂等が発生することがある。特に、容器本体に充填されている内容物の種類によっては、前記の亀裂等の発生や成長が助長されることがあり、それによって内容物の漏れ出しが生じるおそれがある。この問題は、ボトル本体がポリエチレンテレフタレート樹脂等の固い樹脂から構成されている場合に特に起こりやすい。
前記問題を解決するため、柔らかい合成樹脂を用いることが考えられる。柔らかい樹脂としてキャップに通常用いられているポリプロピレンを用いたところ、油剤、すなわち非水系の液体を含む内容物、特にイソパラフィン類を含む内容物が、室温下に長時間にわたり合成樹脂製のキャップと接触すると、該キャップの上蓋部に形成された棒状突起部が、キャップ本体部に形成された開口部から抜けにくくなる場合があることが判明した。この現象は、室温下に長時間(例えば90日間)にわたる保存試験を行ったことで初めて判明した。
実開平5−26849号公報 実開平5−86852号公報 特開2001−122295号公報 特開2001−322659号公報
したがって本発明の目的は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得るキャップを提供することにある。
本発明は、油剤を含む内容物が充填される容器本体の口頸部に取り付けて使用される樹脂製のキャップにおいて、該樹脂として、該油剤に対するSP値差が3以上であり且つ曲げ弾性率が400〜600MPaであるものを用いたキャップを提供するものである。
また本発明は、容器本体と該容器本体の口頸部に取り付けられた樹脂製のキャップを備え、油剤を含む内容物が充填された容器において、該樹脂として、該油剤に対するSP値差が3以上であり且つ曲げ弾性率が400〜600MPaであるものを用いた容器を提供するものである。
本発明によれば、容器本体が損傷を受けづらく、開閉操作が容易であり、また容器本体に充填された内容物、特に油剤の影響を受け難いキャップが提供される。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、容器本体11とキャップ12とを備えたキャップ付き容器10の斜視図が示されている。キャップ12は樹脂製のものであり、容器本体11の口頸部に取り付けて使用される。容器本体11内には、油剤を含む内容物、例えば液体等が充填される。
図2には、図1に示す容器10におけるキャップ12の要部の斜視図が示されている。また図3には、図1におけるIII−III線断面図が示されている。キャップ12は、容器本体11の口頸部を覆って配置される本体部13と、該本体部13の上面を覆って配置される上蓋部14と、該上蓋部14を開閉可能に該本体部13へ連結する薄肉ヒンジ部15とを備えている。本体部13、上蓋部14及び薄肉ヒンジ部15は、合成樹脂によって一体成形されている。
本体部13は天面部13aを有している。天面部13aの周縁部からは、下方に延びる筒状のスカート部13bが形成されている。天面部13aの下面においては、スカート部13bよりもやや内方の位置から、円筒状の雌ねじ部13cが垂下している。雌ネジ部13cは、容器本体11の口頸部に形成された雄ねじ部11aに螺合するようになっている。更に天面部13aの下面においては、雌ねじ部13cよりも内方の位置から、インナーリング13dが垂下している。キャップ12が容器本体11に螺合した状態においては、インナーリング13dが、容器本体11の口頸部における開口端の内壁に密着して液密なシール構造を形成する。この観点から、インナーリング13dの外径は、容器本体11の口頸部における開口端の内径よりも若干大きくなっている。
キャップ12の天面部13aのほぼ中央部には透孔からなる円形の開口部16が形成されている。開口部16の周囲には、天面部13aの上面から環状突部16aが突出している。容器本体11内に充填された内容物は、開口部16を通じて取り出される。
上蓋部14は、上方に向けて緩やかな凸状の曲面形状をしている天面部14aと、該天面部14aの周縁部から下方に垂下したスカート部14bとを有している。天面部14aにおける薄肉ヒンジ部15と対角の位置には、略水平方向へ張り出した張り出し部14cが形成されている。張り出し部14cは、この部分に指を係止して、上蓋部14を上方に向けて押し上げることで、該上蓋部14を開く動作を容易にするためのものである。
上蓋部14における天面部14aの下面からは、中空円筒状の棒状突起部17と、これを取り囲むように形成された支持円筒18とが垂下している。棒状突起部17と支持円筒18とは同心状に配置されている。棒状突起部17はその長さが支持円筒18に比べて大きくなっている。棒状突起部17は、上蓋部14を閉じた状態において、本体部13に形成された開口部16内に挿入される位置に形成されている。棒状突起部17は、その外径が、開口部16よりも若干大きくなっている。上蓋部14を閉じた状態においては、棒状突起部17の側面が、開口部16の内壁に密着して、液密なシール構造を形成する。
キャップ12の本体部13と上蓋部14とを連結する薄肉ヒンジ部15は、薄肉ヒンジ部として公知の構造のものである。薄肉ヒンジ部15は、中央が薄肉となっていることにより二つ折りに折り曲げ可能な一対の帯状部分19によって構成されている。また薄肉ヒンジ部15は、平行に配置された一対の帯状部分19の間に配置されて、本体部13に対して上蓋部14を開く側や閉じる側に付勢する付勢手段としての弾性片20を備えており、いわゆる3点ヒンジ形式のヒンジ部となっている。
本発明者らは、油剤、すなわち非水系の液体を含む内容物、特にイソパラフィン類を含む内容物が、室温下に長時間にわたり合成樹脂製のキャップと接触すると、該キャップが開かなくなるという問題を発見した。意外なことに、この現象は、所定温度の加熱下に行う通常の加速試験では発生せず、室温下に長時間(例えば90日間)にわたる保存試験で初めて発生した。
本実施形態においては、容器本体11に充填される内容物、すなわち油剤を含む内容物との関係で、キャップ12を構成する合成樹脂として、該油剤に対するSP値差が3以上のものを用いることで前記問題を解決した点に特徴の一つを有する。すなわち、本発明者らは、油剤、すなわち非水系の液体を含む内容物、特にイソパラフィン類を含む内容物が、室温下に長時間にわたり合成樹脂製のキャップと接触することにより、中空円筒状の棒状突起部17が膨潤或いは変形等を起こし、開口部16から抜けにくくなっている可能性もあると予想し、内容物とのSP値の差が大きな樹脂を選択してみたところ、前記問題を解決することができた。
棒状突起部17の膨潤は、通常所定温度の加熱下に行う加速試験でも発生していたが、該棒状突起部17が開口部16から抜けにくくなるという現象は発生しておらず、当初は、解決手段は無論、問題の発生メカニズムも明らかでなかった。すなわち、これまでは、合成樹脂製のキャップが油剤、特にイソパラフィン類を含む内容物と接触することにより問題が生じるという認識はなかった上、通常所定温度の加熱下に行う加速試験で棒状突起部17に膨潤が発生していたにもかかわらず開口部16から抜けにくくなることは起きなかったことから、棒状突起部17の膨潤或いはSP値と、棒状突起部17が開口部16から抜けにくくなることとを結び付けて考えていなかった。しかるに、上述の如く内容物とのSP値の差が大きなものを用いたことで問題が解消したことから、本発明者らは、SP値が近いことで膨潤や貼り付きの促進といった何らかの相互作用がおこり、棒状突起部17が開口部16から抜けにくくなるという問題が発生したと考えた。そして、内容物とSP値が離れた樹脂を選択することが、開閉などの動作を行う容器のキャップにおいては重要なことであると考え、本発明を完成した。
本実施形態においては、上述のとおり、油剤のSP値との関係で、キャップ12を構成する合成樹脂としてそのSP値が、油剤のSP値よりも3以上大きいものを用いることで、キャップ12の棒状突起部17が開口部16から抜けにくくなるという問題の解決を図っている。SP値は溶解度パラメータと呼ばれる物性値であり、SP値が近似する二種類の物質はよく混ざり合う性質を有する。つまりSP値が近似する二種類の物質は相溶性が高い。上述の如く、相溶性に関するパラメータであるSP値が、棒状突起部17が開口部16から抜けにくくなるという問題に影響を及ぼしているとは、当初は考えられなかった。本実施形態においては、SP値の差を上述のとおり3以上に設定することで、前記問題を効果的に防止できる。SP値の差の上限値に特に制限はなく、当該差が大きければ大きいほど好ましいが、3程度に差が大きければ、前記問題はほぼ解決される。なお、上述のイソドデカンのSP値は7である。
本実施形態においては、キャップ12への内容物の影響を更に一層効果的に防止することを目的として、キャップ12の本体部13に形成された環状突部16aの構造にも工夫を施している。即ち、環状突部16aの上端部には、水平方向に張り出した環状張り出し部16bが、環状突部16aの全周にわたって形成されている。環状張り出し部16bを設けることで、開口部16を通じて内容物を取り出したときに、環状突部16aの外側に内容物が付着・残留しづらくなる。その結果、キャップ12が一層膨潤しづらくなる。
本実施形態においては、キャップ12を構成する合成樹脂として、曲げ弾性率が特定の範囲内にあるものを用いた点にも特徴の一つを有する。曲げ弾性率は、樹脂のしなやかさないしやわらかさの尺度となるものである。キャップ12の構成樹脂として剛直なものを用いた場合には、上蓋部14の開閉動作中に薄肉ヒンジ部15に、ねじれ等の無理な力が加わると、薄肉ヒンジ部15に亀裂等が生じることがある。
また、キャップ12の本体部13に形成されたインナーリング13dの外径が、容器本体11の口頸部における開口端の内径よりも大きくなっていることは上述のとおりであるところ、インナーリング13dの構成樹脂が剛直であると、キャップ12を容器本体11の口頸部に螺合した状態において、インナーリング13dによって容器本体11の口頸部の開口端が半径方向に圧迫され、マイクロクラックが生じやすくなる。
これらの不都合を解消するために、本実施形態においては、キャップ12を構成する樹脂として、上述のSP値差を有することに加えて、曲げ弾性率が400〜600MPa、好ましくは400〜500MPaのものを採用している。この範囲内の樹脂を用いると、上蓋部14の開閉動作中に薄肉ヒンジ部15に、ねじれ等の無理な力が加わっても、薄肉ヒンジ部15が損傷を受けづらくなる。また薄肉ヒンジ部15に形成された弾性片20のバネ効果が顕著になり、上蓋部14の開閉動作を容易に行いやすくなる。更に、容器本体11の口頸部に無理な力を加えることなく、インナーリング13dによる液密なシール効果が確実なものとなる。曲げ弾性率が400MPa以上の樹脂を用いることで、剛性が高まり扱い易い。また、充填時に自動機を用いたキャッピングが可能となる。一方、曲げ弾性率が600MPa以下の樹脂を用いることで、ボトルノズル部にマイクロクラックが発生するおそれを低減でき、薄肉ヒンジ部15のヒンジ切れの可能性も低下する。
上述の曲げ弾性率は、ISO178(JIS;K7171)に準拠し、両端支持した標準試験片(80×10×4mm)の中央に集中荷重を加え試験片が破断又は規定のたわみに達するまで一定の速度(2mm/min)でたわませ、その間の試験片に加えられる荷重を測定し、所定の計算で求める。
キャップ12に用いられる樹脂としては、射出成形やブロー成形等の金型成形が可能であり且つ上述のSP値差及び曲げ弾性率を有するものであれば、その種類に特に制限はないが、共重合成分としてソフトセグメントを含むポリエステル系樹脂を用いることが好ましい。かかる樹脂は、油剤、特にイソパラフィン類に対する膨潤の程度が極めて低く、且つ柔軟なものだからである。ソフトセグメントとしては、例えば脂肪族ポリエーテルや脂肪族ポリエステルが挙げられる。使用するソフトセグメントの種類及びその使用量を適宜調整することによって、油剤に対する耐膨潤性を有し、且つ十分なしなやかさないしやわらかさを有する樹脂となる。共重合成分としてソフトセグメントを含むポリエステル系樹脂としては、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等が挙げられる。なかでもソフトセグメントを共重合成分として含むポリブチレンテレフタレートは、油剤、特にイソパラフィン類に対する高い耐膨潤性を有し、且つ十分なしなやかさないしやわらかさを有するので好ましい。
共重合成分としてソフトセグメントを含むポリブチレンテレフタレートとしては、例えば市販品を用いることができる。そのような市販品としては、三菱エンジニアリングプラスチック(株)から入手可能な樹脂であるノバデュラン(登録商標)5500シリーズが挙げられる。
容器本体11に充填される内容物は、上述のとおり油剤、例えばイソパラフィン類を含むものである。イソパラフィン類を含む内容物の一例としては、イソパラフィン類、界面活性剤、水溶性溶剤及び水を含む液状クレンジング組成物が挙げられる。この組成物におけるイソパラフィン類の含有量が10重量%以上、特に10〜40重量%である場合、キャップ12の構成樹脂として従来用いられてきたポリプロピレン等を用いると膨潤の問題が生じやすい。しかし、本実施形態に従い特定の樹脂を用いることで、そのような問題が解消される。
イソパラフィン類としては、流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン等が挙げられる。軽質流動イソパラフィンは、一般に炭素数8〜18の分岐炭素化合物の混合物であり、低分子量の炭化水素を含むと独特の臭いがある。このような臭いは使用者に好まれない場合がある。この観点から、炭素数8〜9の低分子量成分をできるだけ含まないことが好ましい。一方、炭素数16〜18の炭化水素を多く含むとクレンジング効果が低下する傾向にある。したがって前記のイソパラフィンは、炭素数10〜15のイソパラフィン系炭化水素を多く含むことが好ましい。なかでも、臭いとクレンジング効果とのバランスから、炭素数12のイソドデカンを多く含むことが好ましい。前記のイソパラフィンとしては、丸善石油化学から入手可能なマルカゾールR(商品名)、出光石油化学から入手可能なIPソルベント1620,2028(商品名)、新日本石油化学から入手可能なアイソゾール300,400(商品名)などが挙げられる。特にイソドデカンを高純度で含む点から、マルカゾールRを用いることが好ましい。
前記のクレンジング組成物における界面活性剤の配合量は5〜50重量%であることが好ましい。界面活性剤としては、HBL値が8以上の非イオン界面活性剤を用いることが好ましい。前記のクレンジング組成物における水溶性溶剤の配合量は10〜60重量%であることが好ましい。水溶性溶剤としては、エタノール、プロパノール、ブタノール等の一価アルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール類、グリセリン類、ソルビトール、マルチトール等の糖類などが挙げられる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記実施形態のキャップは、ヒンジ付きキャップであったが、これに代えて、容器本体の口頸部へねじ込み方式又は嵌合方式で取り付ける一般的な形状のキャップに本発明を適用してもよい。
また、開口部16及びそれに挿入される棒状突起部17を設けずに、ヒンジ付きキャップとなしてもよい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲はキャップの形状を含めかかる実施例に制限されない。特に断らない限り「%」は「重量%」を意味する。
〔実施例1〕
図1ないし図3に示す形状のキャップ付き容器10を成形した。容器10における容器本体11は、ポリエチレンテレフタレート製であった。キャップ12は、共重合成分としてソフトセグメントを含むポリブチレンテレフタレート(三菱エンジニアリングプラスチック(株)のノバデュラン(登録商標)5510)を用いた。得られた容器10の容器本体11内に以下の組成を有する液状クレンジング組成物を充填した。
・モノステアリン酸ジグリセリン(HLB8) 7%
・モノラウリン酸ポリエチレングリコール(HLB14) 14%
・イソドデカン(SP値7) 15%
・ソルビトール 15%
・1,3−ブチレングリコール 15%
・水 残部
〔比較例1〕
実施例1において、ポリプロピレンを用いてキャップを成形した以外は実施例1と同様にしてキャップ付き容器を得た。そして得られた容器の容器本体に前記のクレンジング組成物を充填した。
〔比較例2〕
実施例1において、曲げ弾性率の大きな樹脂であるポリブチレンテレフタレート(三菱エンジニアリングプラスチック(株)のノバデュラン(登録商標)5505)を用いてキャップを成形した以外は実施例1と同様にしてキャップ付き容器を得た。そして得られた容器の容器本体に前記のクレンジング組成物を充填した。
〔評価〕
前記の組成物が充填された実施例及び比較例の容器を倒立状態とし、温度20度、相対湿度65%の環境下で90日間保存した。保存後の容器について、キャップの開閉適正、ボトルのマイクロクラック発生の有無を評価した。その結果を以下の表1に示す。
Figure 2008230617
表1に示す結果から明らかなように、SP値3以上で曲げ弾性強度が480MPaの樹脂を選択することで開閉に問題がなく、マイクロクラックの発生のないキャップを得ることが出来た。
本発明の一実施形態を示す斜視図である。 図1に示すキャップの要部を拡大して示す斜視図である。 図1におけるIII−III線断面図である。
符号の説明
10 キャップ付き容器
11 容器本体
12 キャップ
13 本体部
13d インナーリング
14 上蓋部
15 薄肉ヒンジ部
16 開口部
17 棒状突起部
18 支持円筒
19 帯状部分
20 弾性片

Claims (6)

  1. 油剤を含む内容物が充填される容器本体の口頸部に取り付けて使用される樹脂製のキャップにおいて、該樹脂として、該油剤に対するSP値差が3以上であり且つ曲げ弾性率が400〜600MPaであるものを用いたキャップ。
  2. 前記樹脂が、共重合成分としてソフトセグメントを含むポリエステル系樹脂である請求項1記載のキャップ。
  3. 前記ポリエステル系樹脂が、ポリブチレンテレフタレートである請求項2記載のキャップ。
  4. 前記油剤が、イソパラフィン類である請求項1ないし3の何れかに記載のキャップ。
  5. 前記容器本体の口頸部を覆って配置される本体部と、該本体部の上面を覆って配置される上蓋部と、該上蓋部を開閉可能に該本体部へ連結する薄肉ヒンジ部とを備えた請求項1ないし4の何れかに記載のキャップ。
  6. 容器本体と該容器本体の口頸部に取り付けられた樹脂製のキャップを備え、油剤を含む内容物が充填された容器において、該樹脂として、該油剤に対するSP値差が3以上であり且つ曲げ弾性率が400〜600MPaであるものを用いた容器。
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