JP2008230565A - フィルタ及びエアクリーナ - Google Patents
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Abstract
【課題】エレメントの変形防止とフィルタの脱落防止とを兼ねることができて、構造が簡単で部品点数を削減することができるフィルタ及びエアクリーナを提供する。
【解決手段】エレメント31と、そのエレメント31に固定された枠体32とにより、フィルタ27を構成する。エレメント31は、複数の山部33aと谷部33bとを交互に有するようにプリーツ加工された本体33と、その本体33の谷部33bの両端開口を閉鎖するように本体33の両端に固定された端板34とより構成する。枠体32は、環状の外枠部35と、その外枠部35内に一体に架設形成された架設枠部36とより構成する。枠体32の外枠部35をエレメント31の外周部の端板34に接着するとともに、架設枠部36をエレメント31の本体33の山部33aの配列方向に延長させて、その山部33aの頂部に接着する。
【選択図】図2
【解決手段】エレメント31と、そのエレメント31に固定された枠体32とにより、フィルタ27を構成する。エレメント31は、複数の山部33aと谷部33bとを交互に有するようにプリーツ加工された本体33と、その本体33の谷部33bの両端開口を閉鎖するように本体33の両端に固定された端板34とより構成する。枠体32は、環状の外枠部35と、その外枠部35内に一体に架設形成された架設枠部36とより構成する。枠体32の外枠部35をエレメント31の外周部の端板34に接着するとともに、架設枠部36をエレメント31の本体33の山部33aの配列方向に延長させて、その山部33aの頂部に接着する。
【選択図】図2
Description
この発明は、乗用車等の車両において空調装置に組み込まれるエアクリーナ用のフィルタ、及びそのフィルタを備えたエアクリーナに関するものである。
一般に、この種のエアクリーナにおいては、エア流路を形成するクリーナハウジングに、そのエア流路を横切るようにフィルタが着脱可能に装着されている。
すなわち、図12〜図15に示すように、フィルタ51には、複数の山部と谷部とを交互に有するようにプリーツ加工されたエレメント51aが設けられている。そして、エア流路に沿ってエアが流れるとき、そのエアに含まれる塵埃がフィルタのエレメント51aにより捕捉除去されて、エアが濾過される。
すなわち、図12〜図15に示すように、フィルタ51には、複数の山部と谷部とを交互に有するようにプリーツ加工されたエレメント51aが設けられている。そして、エア流路に沿ってエアが流れるとき、そのエアに含まれる塵埃がフィルタのエレメント51aにより捕捉除去されて、エアが濾過される。
前記のような構成のエアクリーナにおいて、フィルタ51のエレメント51aに塵埃が堆積して目詰まりを生じた場合、通過可能なエア量が少なくなってエレメント51aの下流側におけるエア流路が過度に負圧になる。このような場合、そのエレメント51aのプリーツ形状が変形してエアが通り難くなる。このため、エア流路の負圧がさらに高くなって送風用のモータに大きな負荷がかかったり、フィルタ51が吸引されるようにして下流側に移動されてハウジングに対する所定の装着位置から脱落したりするおそれがある。
このような問題に対処するために、例えばエレメントの変形防止構造としては、図12(a)(b)び図13示すフィルタ51が知られている。また、フィルタ51の変形及び脱落防止構造としては、特許文献1に開示されるようなエアクリーナが従来から提案されている。
前記図12(a)(b)に示すフィルタ51においては、エレメント51aの谷部内に、その谷部の配列方向に沿って帯状に、かつ平行に延びるように複数箇所において充填材52が充填されている。そして、この充填材52により、エレメント51aの山部と谷部とが所定の間隔に保持されて、エレメント51aの変形が防止される。この充填材52は、溶融状態で谷部内に供給されて、硬化されたものである。
また、図13に示すフィルタ51においては、エレメント51aの谷部内に、その谷部の配列方向に延びる複数の櫛歯状体53が嵌合されて固定されたものである。この場合も、櫛歯状体53によりエレメント51aの山部と谷部とが所定の間隔に保持されて、エレメント51aの変形が防止される。
さらに、前記特許文献1に記載のエアクリーナにおいては、図14に示すように、フィルタ51のエレメント51aを収容支持するための枠体54が設けられている。そして、この枠体54内にエレメント51aが収容支持された状態で、フィルタ51がクリーナのエア流路を形成するハウジング内に着脱可能に装着される。枠体54には、フィルタの外周部を包囲する外枠部54aと、その外枠部54a内に一体に形成された格子状の支持部54bとが設けられている。そして、ハウジングに対するエレメント51aの装着状態においては、この枠体54の支持部54bにより、エレメント51aの変形と脱落とが防止される。
また、フィルタの脱落防止構造としては、図15に示すように、エア流路を形成するハウジング55の内部に格子状の支持部55aを設けて、その支持部55a上にフィルタ51のエレメント51aを着脱可能に装着するように構成したものも知られている。
さらに、エレメントの変形防止構造としては、エレメント内にグラスファイバ等よりなる網状の芯材を埋め込むことにより、エレメントのプリーツ形状を保持するように構成したものも知られている。
特開2001−341517号公報
ところが、図12(a)(b)に示すフィルタ51は、多量の充填材が必要であるばかりでなく、充填材52が硬化するまでに時間がかかり、製造コストが増大する。図13に示すフィルタ51においては、エレメント51aの谷部内に、櫛歯状体53を倒れないように保持した状態で櫛歯状体53を接着剤によって接着する必要があり、組み付けに手間がかかるものであった。しかも、図12(a)(b)及び図13に示すフィルタ51においては、ハウジングに装着するために、図14に示すような枠体が用いられる。このため、充填材52や櫛歯状体53に加えて枠体が必要になって、部品点数が増える結果となる。
一方、図14に示す特許文献1の構成においては、大きな形状の枠体54が必要であって、ハウジング側のフィルタ装着部の構成も大がかりな形状になって、エアクリーナ全体として重量増を招くことになる。
さらに、図15に示す構成においては、ハウジング55内にエア流路内を横切るように支持部55aが形成されるため、ハウジングの構成が複雑になるものであった。
さらに、エレメント内に補強用のグラスファイバ等の芯材を埋め込んだ構成においては、その芯材の存在のためにエレメントの通気抵抗が高くなって、濾過処理可能な通気量が少なくなる。しかも、芯材の剛性のために各山や谷を狭い角度に形成することが困難になり、結果としてエレメントの濾過面積が小さくなる。従って、このように構成されたフィルタは、濾過機能の劣るものであった。
さらに、エレメント内に補強用のグラスファイバ等の芯材を埋め込んだ構成においては、その芯材の存在のためにエレメントの通気抵抗が高くなって、濾過処理可能な通気量が少なくなる。しかも、芯材の剛性のために各山や谷を狭い角度に形成することが困難になり、結果としてエレメントの濾過面積が小さくなる。従って、このように構成されたフィルタは、濾過機能の劣るものであった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、エレメントの変形防止とフィルタの脱落防止とを兼ねることができて、構造が簡単で部品点数を削減することができるとともに、軽量化を達成でき、しかも高い濾過機能を得ることができるフィルタ及びエアクリーナを提供することにある。
上記の目的を達成するために、フィルタに係る発明では、複数の山部と谷部とを交互に有するようにプリーツ加工されたエレメントと、そのエレメントに固定された枠体とを備えたフィルタにおいて、前記枠体は、環状の外枠部と、その外枠部内に一体に架設形成された架設枠部とを有し、前記外枠部がその外周縁をエレメントから突出させて同エレメントの外周部に接着されるとともに、前記架設枠部がエレメントの山部の配列方向に延びて、その山部の頂部に接着されたことを特徴としている。
従って、この発明のフィルタでは、枠体の外枠部をエレメントの外周部に接着するとともに、枠体の架設枠部をエレメントの山部の頂部に接着したことで、エレメントの変形防止とフィルタの脱落防止とを兼ねることができる。よって、それらの防止構造を別々に設ける必要がなく、構造が簡単で部品点数を削減することができるとともに、軽量化を達成できる。そして、このフィルタは外枠部の外周縁においてクリーナハウジングに対して容易に支持することができる。
また、前記フィルタの構成において、前記エレメントは、プリーツ加工された本体と、その本体の山部及び谷部の両端開口を閉鎖するように本体の両端に固定された端板とよりなり、その端板を前記枠体の外枠部に接着するとよい。このように構成した場合には、エレメントの外周部を端板に沿って枠体の外枠部に接着することができる。
さらに、前記フィルタの構成において、前記枠体に前記エレメントの端板を位置決めするための位置決め部を形成するとよい。このように構成した場合には、エレメントを枠体に対して所定位置に正確に位置決めして接着固定することができる。
しかも、エアクリーナに係る発明では、エア流路を形成するクリーナハウジングに、その内部のエア流路を横切るようにフィルタを着脱可能に装着したエアクリーナにおいて、このフィルタとして前記のような構成のフィルタを用い、前記クリーナハウジングには前記枠体の外枠部を支持するフィルタ支持部を設けたことを特徴としている。
従って、枠体の外枠部をクリーナハウジングのフィルタ支持部に支持させることにより、フィルタをクリーナハウジング内に容易に着脱することができ、簡単な構造で軽量化されたエアクリーナを得ることができる。
以上のように、この発明によれば、エレメントの変形防止とフィルタの脱落防止とを兼ねることができて、構造が簡単で部品点数を削減することができ、しかも軽量化が可能となる。
(第1実施形態)
以下に、この発明の第1実施形態を、図1〜図3に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、エアクリーナのクリーナハウジング(以下、単にハウジングという)21はほぼ箱型に形成され、そのハウジング21の上部にはインレット22が突設されるとともに、ハウジング21の下部にはアウトレット23が突設されている。そして、このアウトレット23に図示しない空調装置の送風ファンが接続されて、その空調装置が作動されたとき、ハウジング21内においてインレット22とアウトレット23との間に形成されたエア流路24に沿ってエアが流れる。
以下に、この発明の第1実施形態を、図1〜図3に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、エアクリーナのクリーナハウジング(以下、単にハウジングという)21はほぼ箱型に形成され、そのハウジング21の上部にはインレット22が突設されるとともに、ハウジング21の下部にはアウトレット23が突設されている。そして、このアウトレット23に図示しない空調装置の送風ファンが接続されて、その空調装置が作動されたとき、ハウジング21内においてインレット22とアウトレット23との間に形成されたエア流路24に沿ってエアが流れる。
前記インレット22とアウトレット23との間において、ハウジング21にはフィルタ挿入口25が開口され、そのフィルタ挿入口25の両側上部には幅広部25aが形成されている。この幅広部25aと対応するように、ハウジング21の内部両側には一対のフィルタ支持部としてのフィルタ支持レール26が平行に延びるように配設され、それらの支持レール26の内面にはフィルタ挿入口25の幅広部25aに連続する溝部26aが形成されている。
図1及び図2に示すように、前記ハウジング21内のフィルタ支持レール26間にはフィルタ27がフィルタ挿入口25を介して着脱可能に装着支持されて、ハウジング21内のエア流路24を横切るように配置されている。そして、前記空調装置の作動に伴いエア流路24に沿ってエアが流れたとき、そのエアに含まれる塵埃がフィルタ27によって捕捉除去されて、吸入エアが濾過される。
そこで、前記フィルタ27の構成について詳細に説明する。
図1及び図3に示すように、フィルタ27は、エレメント31と、そのエレメント31に接着剤を用いて接着固定された枠体32とより構成されている。エレメント31は、複数の山部33aと谷部33bとを交互に有するようにプリーツ加工された不織布等よりなる本体33と、その本体33の山部33a及び谷部33bの両端開口を閉鎖するように本体33の両端に接着剤によって固定された不織布等よりなる端板34とより構成されている。この端板34は、本体33よりも厚く、高剛性を有するように形成されている。
図1及び図3に示すように、フィルタ27は、エレメント31と、そのエレメント31に接着剤を用いて接着固定された枠体32とより構成されている。エレメント31は、複数の山部33aと谷部33bとを交互に有するようにプリーツ加工された不織布等よりなる本体33と、その本体33の山部33a及び谷部33bの両端開口を閉鎖するように本体33の両端に接着剤によって固定された不織布等よりなる端板34とより構成されている。この端板34は、本体33よりも厚く、高剛性を有するように形成されている。
前記フィルタ27の枠体32は、合成樹脂よりなる四角環状の外枠部35と、その外枠部35内にフィルタ27の着脱方向と直交する横方向に沿って平行に延びるように外枠部35と一体に同外枠部35の対向辺間に架設形成された複数の架設枠部36とより構成されている。そして、枠体32の外枠部35がエレメント31の外周部の端板34に接着によって固定されるとともに、架設枠部36がエレメント31の本体33の山部33aの配列方向に延長されて、その山部33aの頂部に接着によって固定されている。また、前記外枠部35の外周縁は、エレメント31の外周縁から外方に突出している。
図1及び図2に示すように、フィルタ27をハウジング21のフィルタ挿入口25からハウジング21内に装着する場合には、枠体32の外枠部35の両側部における外周縁がフィルタ挿入口25の幅広部25aから両フィルタ支持レール26の溝部26a内に挿入案内されることにより、フィルタ27がハウジング21内の所定位置に配置される。そして、この装着状態では、一方の端板34がハウジング21のフィルタ挿入口25を閉鎖する。
この状態において、空調装置が運転されると、前述のように、吸入エアがエレメント31により濾過される。
そして、この第1実施形態においては、以下の効果がある。
そして、この第1実施形態においては、以下の効果がある。
(1) フィルタ27がエレメント31と枠体32とから構成されている。そして、枠体32の外枠部35がエレメント31の外周部の端板34に接着されるとともに、枠体32の架設枠部36がエレメント31の本体33の山部33a頂部に接着されている。従って、フィルタ27のエレメント31に塵埃が堆積した場合でも、そのエレメント31の本体33の山部33aと谷部33bとのプリーツ形状が架設枠部36によって保持される。従って、エレメント31が変形したり、フィルタ27がハウジング21に対する所定の装着状態から脱落したりするおそれを防止することができ、良好な濾過機能を維持できる。
(2) 枠体32の外枠部35をエレメント31の端板34に接着するとともに、枠体32の架設枠部36をエレメント31の山部33a頂部に接着したことで、エレメント31の変形防止とフィルタ27の脱落防止とを兼ねている。このため、それらの防止構造を別々に設ける必要がなく、構造が簡単で部品点数を削減することができるとともに、軽量化を達成できる。
(3) 枠体32はエレメント31に対して少量の接着剤で固定できるため、接着剤の硬化に長時間を要することはなく、組み付けに手間がかかることを防止でき、コストダウンに有効である。
(4) このエアクリーナにおいては、ハウジング21内にフィルタ27の枠体32の外枠部35を案内支持するためのフィルタ支持レール26が設けられている。よって、枠体32の外枠部35をフィルタ支持レール26に支持させることにより、フィルタ27をハウジング21内の所定装着位置に対して容易に着脱することができる。
(第2実施形態)
次に、この発明の第2実施形態を説明する。なお、この第2実施形態以降の各実施形態及び変形例においては、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
次に、この発明の第2実施形態を説明する。なお、この第2実施形態以降の各実施形態及び変形例においては、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
この第2実施形態では、図4に示すように、フィルタ27の枠体32において、外枠部35内に架設枠部36が縦方向及び横方向へクロス状に延びるように一体に形成されている。そして、枠体32の外枠部35がエレメント31の外周部の端板34に接着されるとともに、枠体32の架設枠部36うちでエレメント31の本体33の山部33aの配列方向に延びる架設枠部36が、それらの山部33aの頂部に接着により接着されている。
従って、この第2実施形態においても、前記第1実施形態に記載の効果とほぼ同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
次に、この発明の第3実施形態を説明する。
(第3実施形態)
次に、この発明の第3実施形態を説明する。
この第3実施形態においては、図5に示すように、フィルタ27の枠体32において、外枠部35内に架設枠部36が対角線方向へクロス状に延びるように一体に形成されている。また、枠体32の両側内面には、一対の補助架設枠部41が横方向へ延びるように一体に形成されている。そして、枠体32の外枠部35がエレメント31の外周部の端板34に接着されるとともに、枠体32の架設枠部36及び補助架設枠部41がエレメント31の本体33の山部33aの頂部に接着により固定されている。
従って、この第3実施形態においても、前記第1実施形態に記載の効果とほぼ同様の効果を得ることができる。
(第4実施形態)
次に、この発明の第4実施形態を説明する。
(第4実施形態)
次に、この発明の第4実施形態を説明する。
この第4実施形態においては、図6及び図7に示すように、フィルタ27の枠体32における外枠部35の下面に、エレメント31の各端板34を位置決めするための位置決め部としての位置決め溝42が形成されている。そして、エレメント31の各端板34の端縁が位置決め溝42内に係合された状態で、枠体32の外枠部35に接着により固定されている。
従って、この第4実施形態においても、前記第1実施形態に記載の効果とほぼ同様の効果を得ることができる。また、この第4実施形態においては、エレメント31の各端板34を枠体32の位置決め溝42に係合させることにより、エレメント31を枠体32に対して所定位置に正確に位置決めして固定することができる。
(第5実施形態)
次に、この発明の第5実施形態を説明する。
この第5実施形態においては、図8及び図9に示すように、フィルタ27の枠体32における外枠部35の下面両側縁に、エレメント31の各端板34を位置決めするための位置決め部としての位置決め突条43が形成されている。そして、エレメント31の各端板34の端縁が位置決め突条43に係合された状態で、枠体32の外枠部35に接着により固定されている。
次に、この発明の第5実施形態を説明する。
この第5実施形態においては、図8及び図9に示すように、フィルタ27の枠体32における外枠部35の下面両側縁に、エレメント31の各端板34を位置決めするための位置決め部としての位置決め突条43が形成されている。そして、エレメント31の各端板34の端縁が位置決め突条43に係合された状態で、枠体32の外枠部35に接着により固定されている。
従って、この第5実施形態においても、前記第1実施形態に記載の効果とほぼ同様の効果を得ることができる。また、この第5実施形態においても、前記第4実施形態の場合とほぼ同様に、エレメント31の各端板34を枠体32の位置決め突条43に係合させることにより、エレメント31を枠体32に対して所定位置に正確に位置決めして接着固定することができる。また、この第5実施形態においては、枠体32の厚みを増して、その枠体32の強度を向上できる。
(第6実施形態)
次に、この発明の第6実施形態を説明する。
この第6実施形態においては、図10及び図11に示すように、フィルタ27の枠体32における外枠部35の一端に、ハウジング21のフィルタ挿入口25を閉鎖するための蓋体44が一体に形成されている。蓋体44の内面には、環状のパッキン45が取り付けられている。そして、フィルタ27がハウジング21に装着された状態で、パッキン45がフィルタ挿入口25の開口周縁に接合されて、そのフィルタ挿入口25が蓋体44により気密状態で閉鎖される。
次に、この発明の第6実施形態を説明する。
この第6実施形態においては、図10及び図11に示すように、フィルタ27の枠体32における外枠部35の一端に、ハウジング21のフィルタ挿入口25を閉鎖するための蓋体44が一体に形成されている。蓋体44の内面には、環状のパッキン45が取り付けられている。そして、フィルタ27がハウジング21に装着された状態で、パッキン45がフィルタ挿入口25の開口周縁に接合されて、そのフィルタ挿入口25が蓋体44により気密状態で閉鎖される。
従って、この第6実施形態においても、前記第1実施形態に記載の効果とほぼ同様の効果を得ることができる。また、この第6実施形態においては、フィルタ27の枠体32に蓋体44が一体に形成されているため、ハウジング21の気密性を向上できる。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記各実施形態のフィルタ27において、枠体32の架設枠部36の架設個数を任意に変更して形成すること。
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記各実施形態のフィルタ27において、枠体32の架設枠部36の架設個数を任意に変更して形成すること。
・ 第6実施形態の蓋体44を第1〜第5実施形態の枠体32に設けること。
・ 枠体として合成樹脂以外の材料、例えば、金属や硬質ゴム等を用いること。
・ 枠体として合成樹脂以外の材料、例えば、金属や硬質ゴム等を用いること。
21…ハウジング、24…エア流路、25…フィルタ挿入口、26…フィルタ支持部としてのフィルタ支持レール、26a…溝部、27…フィルタ、31…エレメント、32…枠体、33…本体、33a…山部、33b…谷部、34…端板、35…外枠部、36…架設枠部、42…位置決め部としての位置決め溝、43…位置決め部としての位置決め突条、44…蓋体。
Claims (5)
- 複数の山部と谷部とを交互に有するようにプリーツ加工されたエレメントと、そのエレメントに固定された枠体とを備えたフィルタにおいて、
前記枠体は、環状の外枠部と、その外枠部内に一体に架設形成された架設枠部とを有し、前記外枠部がその外周縁をエレメントから突出させて同エレメントの外周部に接着されるとともに、前記架設枠部がエレメントの山部の配列方向に延びて、その山部の頂部に接着されたことを特徴とするフィルタ。 - 前記エレメントは、プリーツ加工された本体と、その本体の山部及び谷部の両端開口を閉鎖するように本体の両端に固定された端板とよりなり、その端板を前記枠体の外枠部に接着したことを特徴とする請求項1に記載のフィルタ。
- 前記枠体に前記エレメントの端板を位置決めするための位置決め部を形成したことを特徴とする請求項2に記載のフィルタ。
- 前記外枠に、フィルタ装着用のクリーナハウジングの開口を閉鎖するための蓋体を設けたことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載のフィルタ。
- エア流路を形成するクリーナハウジングに、その内部のエア流路を横切るようにフィルタを着脱可能に装着したエアクリーナにおいて、
前記フィルタとして請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載のフィルタを用い、前記ハウジングには前記枠体の外枠部を支持するフィルタ支持部を設けたことを特徴とするエアクリーナ。
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