JP2008230150A - シリアル記録装置の制御方法、シリアル記録装置の制御プログラム、およびシリアル記録装置 - Google Patents

シリアル記録装置の制御方法、シリアル記録装置の制御プログラム、およびシリアル記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】次回の記録ヘッド駆動用データを格納する余分なメモリを用意することなく、HV変換のような記録データ変換処理を含む記録処理を効率よく実施できるようにする。
【解決手段】記録ヘッド1の1走査による記録動作毎に、HV変換回路20でHV変換した記録データを記録データ格納手段30で複数のアドレッシングパターンの内、1のアドレッシングパターンを用いて記録データをメモリ22に格納する。そして、記録データ読み出し手段31で記録データ格納時に選択されたアドレッシングパターンを用いて記録データを読み出し、記録ヘッド1の走査中であっても、既に記録が終了したメモリ手段のメモリエリアに対して、後続の記録データの格納を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、キャリッジ上に搭載された記録ヘッドが記録媒体を走査して記録を行うシリアル記録装置の制御方法、シリアル記録装置の制御プログラム、およびシリアル記録装置に関するものである。
記録ヘッドを主走査方向に移動しながら、カラム単位で記録を行なう構成のシリアル記録装置が広く用いられている。
この種の装置では、コンピュータや画像処理装置などのホスト装置から転送されるラスター単位のデータを、カラム単位で記録できるように予めデータを変換する処理、いわゆるHV変換処理(横縦変換処理)が行なわれている(たとえば下記の特許文献1)。
HV変換されたデータは、プリントバッファに格納された後、記録ヘッドの主走査方向への移動に同期して読み出され、読み出されたデータに従って記録ヘッドが駆動され、記録が行われる。
ホスト装置からHV変換に必要なラスター数のデータを受信できた時点で、HV変換処理が開始され、順次プリントバッファへのデータ格納が始まる。
HV変換処理を行いながら記録出力する場合、ラスター単位で送られてくるデータをカラム単位で読み出して記録に用いる。このため、1つのプリントバッファのみを用いる場合には、記録ヘッドが1走査して、記録を終える(プリントバッファからの読み出しが終わる)まで、次のデータ(ラスター単位で受信してHV変換されたデータ)をプリントバッファに書き込むことができない。
そこで、プリントバッファとして、現在の記録ヘッドの走査で記録をしているデータが格納されたメモリエリアとは別に、次回の記録ヘッド走査で記録するデータを格納するためのメモリエリアを用意する構成が考えられている。この場合、現在の記録動作によるプリントバッファからのデータ読み出しと、次回の記録ヘッド走査で記録するデータの格納(HV変換後のデータの格納)を同時に処理する。そして、現在の記録ヘッド走査による記録が終了した時点で、次回の記録ヘッド走査で記録するデータがプリントバッファに格納されるように制御することで、連続的な記録ヘッド走査と、連続的な記録を行うことができる。
ただし、複数領域のプリントバッファを用いる構成では、次回の記録データの格納が遅い場合は、データの格納が終了するまで記録動作に待ち時間が生じる。また、マルチパス記録のように、記録データにランダムマスクを掛けて、複数パス(走査)に分割して記録する場合は、プリントバッファからのデータ読み出しは、記録が完成するまで何度も行われる。
また、ホスト装置から送られるラスターイメージデータを一時的にメモリに格納し、次のHV変換処理のためにデータを読み出して不要となったデータエリアに、新たなデータを格納していく構成も考えられている(下記の特許文献2)。
特開平9−193472号 特開平10−24628号
現在、記録出力高速化の要求に伴い記録ヘッドのノズル数(記録素子数)が増大したり、また、高精細化の要求に伴い、プリントデータの解像度が高くなる傾向がある。これにより、記録ヘッドの1回の走査で記録できるデータ量が増大し、そのデータを格納しておくためのプリントバッファのメモリ容量も増大している。このため、当然ながら、次回の記録ヘッド走査で記録するデータも同様に増加し、そのためのメモリエリアも必要であるため、プリントバッファ全体のメモリ容量がますます増大することになる。
以上のような事情から、以前にも増してメモリの効率的使用、メモリ容量の削減が求められている。
本発明の課題は、上記の問題を解決し、次回の記録ヘッド駆動用データを格納する余分なメモリを用意することなく、HV変換のような記録データ変換処理を含む記録処理を効率よく実施できるようにすることにある。
上記課題を解決するため、本発明においては、キャリッジ上に搭載された記録ヘッドが記録媒体を走査して記録を行うシリアル記録装置の制御方法、およびシリアル記録装置の制御プログラムにおいて、ホスト装置から受信した記録データに対して記録ヘッドを駆動できる形式への変換処理を行なってから変換後の記録データをメモリ手段に格納し、格納された記録データを記録ヘッドの走査に同期して記録ヘッドを駆動するため、メモリ手段から読み出すに際し、前記記録データ格納、および前記記録データ読み出しについて、前記変換処理で一度に処理できる記録データの単位を最小単位としてアドレッシングパターンを異ならせた複数の記録データ格納方法および記録データ読み出し方法を用意し、記録ヘッドの1走査による記録動作毎に、前記複数の記録データ格納方法を順次切り替え、選択された記録データ格納方法によるアドレッシングパターンで前記メモリ手段をアクセスして記録データを格納し、記録データ読み出しを行う場合は、記録データ格納に用いた記録データ格納方法に対応した記録データ読み出し方法によるアドレッシングパターンで前記メモリ手段をアクセスして記録データを読み出し、かつ記録ヘッドの走査中においても既に記録が終了したメモリ手段のメモリ領域に対して、後続の記録データの格納を行う構成を採用した。
また、キャリッジ上に搭載された記録ヘッドが記録媒体を走査して記録を行うシリアル記録装置においては、記録データを格納するメモリ手段と、記録データをメモリ手段に格納するための記録データ格納手段と、記録ヘッドの走査に同期して記録ヘッドを駆動するための記録データをメモリ手段から読み出す記録データ読み出し手段と、ホスト装置から受信したラスターデータをカラムデータに変換するHV変換処理手段と、1回のHV変換処理でメモリに格納する記録データを1単位とした異なる複数のアドレッシングパターンの内、1のアドレッシングパターンを用いてHV変換処理毎に記録データを格納するメモリエリアを選択する第1のメモリエリア選択手段と、第1のメモリエリア選択手段で選択されたエリアに格納された記録データを読み出すに際して、第1のメモリエリア選択手段で用いたアドレッシングパターンに対応したアドレッシングパターンでメモリエリアを選択する第2のメモリエリア選択手段を有し、記録ヘッドの1走査による記録動作毎に、記録データ格納手段で第1のメモリエリア選択手段のアドレッシングパターンを切り替えて記録データを格納するとともに、記録データ読み出し手段で記録データ格納時に選択されたアドレッシングパターンに対応するアドレッシングパターンを用いて第2のメモリエリア選択手段で記録データを読み出し、記録ヘッドの走査中であっても、既に記録が終了したメモリ手段のメモリエリアに対して、後続の記録データの格納を行う構成を採用した。
上記構成によれば、次回の記録ヘッド走査で記録するデータを格納するための余分なメモリエリアを用意する必要がない。そして、シリアル記録に必要な変換処理、例えばHV変換処理を実行しつつ、現在の記録ヘッド走査による記録中に、次回の記録ヘッド走査で記録するデータをプリントバッファに格納することができる。すなわち、本発明によれば、最小限のメモリエリアで記録動作を連続的かつ効率的に行うことができる、という優れた効果がある。
以下、本発明を実施するための最良の形態の一例を示すべく、記録データ変換処理としてHV変換を行うシリアル記録装置(プリンタ)に関する実施例を示す。
本発明では、プリントバッファを効率的に使用し、メモリ容量を削減できるようにする。このため、プリントバッファ上に、次回の記録ヘッド走査で記録するデータを格納するための余分なメモリエリアは用意しない。そして、現在の記録ヘッド走査で記録が完了し、不要となるデータエリアに、順次、次回の記録ヘッド走査で記録するデータを格納していくよう制御する。この時、記録に必要な変換処理、例えばHV変換処理によりプリントバッファへ書き込まれるデータエリアを最小単位としたアドレッシングパターンでアドレスの管理を行い、記録ヘッドの走査毎にアドレスの管理を変更することで、メモリを効率的に使用する。
例えば、1パス記録(記録ヘッドが走査した記録エリアの記録が、1回の記録ヘッド走査で完成する記録方法)の場合、記録ヘッドの走査毎に行われるプリントバッファのアドレス管理の方法を最低2種類用意する。そして、1回目の記録ヘッド走査では、第1のプリントバッファアドレス管理方法におけるアドレッシングパターンで記録データを格納する。並行して行なう記録出力では、第1のプリントバッファアドレス管理方法で読み出して記録を行うのと同時に、第2のプリントバッファアドレス管理方法におけるアドレッシングパターンで次回の記録データを格納する。
そして、現在の記録が終了し、かつ、次回の記録データの格納が終了したら、次は第2のプリントバッファアドレス管理方法で読み出して記録を行うのと同時に、第1のプリントバッファアドレス管理方法で、さらに次の記録データを格納していく。以上の動作を繰り返すことで1つのプリントバッファエリアを、現在の記録データエリアと次回の記録データエリアに分けて管理することができる。
図1および図2は本発明を採用したシリアルプリンタの構成を示している。図1はシリアルプリンタの記録機構要部の構成を、図2はシリアルプリンタの制御系の構成を示している。本実施例のシリアルプリンタは記録データ変換処理としてHV変換を行う。
図1の記録ヘッド1は、キャリッジ2に塔載されている。記録ヘッド1は後述の制御系の回路とフラットケーブル4により接続される。本実施例では記録ヘッド1の記録方式はインクジェット方式とし、サーマルヘッドなどからなるインクジェットヘッドIJHおよびインクタンクITから構成される。
キャリッジ2は、ガイドバー2a、2bに支持され、プラテン7上の記録用紙Pに沿ってベルト3aを介してCRモータ3によりa〜b方向に往復走査(記録主走査)する。キャリッジ2の走査範囲端部には、インクジェットヘッドIJHのノズルの詰まりなどを解消するための回復機構1aが配置される。回復機構1aは吸引式などの回復方式により構成される。
キャリッジ2の主走査位置は、エンコーダ8、およびキャリッジ2の下部に装着されたエンコーダセンサ9により検出される。
プラテン7は、ギアトレイン5を介してLFモータ6により回転駆動され、これにより、記録用紙Pに対する記録副走査位置が決定される。
図1の記録機構を用いた記録処理は、図2のような制御系により制御される。
図2においてCPU12は、ROM13に格納された、後述の制御手順を含む制御プログラムに従って記録機構全体、さらにプリンタ全体の動作を制御する。
ホスト装置から送られるラスター単位の記録データは、インターフェース回路11で受信され、一旦、RAM14に格納される。ホスト装置から送信され、RAM14に格納される記録データは、たとえばPDL(ページ記述言語)のような形式で記述されている。
その後、RAM14に格納された記録データは、CPU12で記録可能なデータ、たとえばビットマップ形式のデータに変換され、読み書き可能なメモリ21(Memory1)に格納される。
そして、そのデータは、再び読み出され、HV変換回路20でHV変換処理され、記録データ格納手段30を介して、別の読み書き可能なメモリ22(Memory2)に格納される。
なお、ワークバッファと称するメモリエリアはメモリ21(Memory1)内に存在し、プリントバッファと称するメモリエリアはメモリ22(Memory2)内に存在するものとする。また、以下では、必要に応じて、メモリ21、メモリ22は、煩雑さを回避し、かつ判読が容易になるよう、それぞれMemory1(21)、Memory2(22)、あるいは単にMemory1、Memory2のように記載する。もちろん、Memory1(21)と、Memory2(22)は、ハードウェア的に別体である必要はなく、同一メモリ素子内に割り当てられた異なるエリアから構成されていてもよい。
Memory2(22)内のデータは、キャリッジ2の走査に同期して記録データ読み出し手段31を介して読み出され、記録ヘッド駆動回路25に送られる。記録ヘッド駆動回路25は受信したデータに基づき記録ヘッド1を駆動し、これにより記録用紙Pへの記録が行われる。
なお、記録データ格納手段30、記録データ読み出し手段31はブロックで図示してあるが、必ずしもハードウェアにより構成される必要はなく、たとえばCPU12のソフトウェアにより構成することができる。
以上、記録データの流れに関係して、図2中の要部の部材を説明したが、さらに図2中の残りの部材につき説明する。
図2において、図1に示した部材は同一符号で示されており、このうちCRモータ3はCRモータ駆動回路23、LFモータ6はLFモータ駆動回路24をそれぞれ介して駆動される。
上記のRAM14は、上述のホスト装置から受信した記録データの格納の他、CPU12のその他の演算に必要な制御データなどを格納するワークエリアとして用いられる。EEPROM15は、ユーザ設定データなど、電源遮断後も内容を保持する必要がある制御データの格納に用いられる。
操作キー17およびLED19(あるいはLCDなどの表示器)は、不図示の操作パネルに配置され、ユーザーインターフェース機構を構成する。操作キー17およびLED19に対する入出力は、I/Oポートのような回路から構成される入力制御回路16、出力制御回路18を介して制御される。
さらに、図1のエンコーダセンサ9あるいは不図示の他の記録機構中のセンサ(たとえば用紙、インクなどの残量センサなど)からの検出データの入力は、I/F回路11を介して行なわれる。
図3はHV変換回路20により行なわれるHV変換の様子を示している。図3上段は、ワークバッファのアドレスと、ワークバッファに格納される記録データ(ラスター単位のデータ)の記録位置との関係の一例を視覚的に示している。
図3上段のように、ホスト装置から受信されるラスター単位のデータは、たとえば、縦16ラスター(ライン:行)分、横8n bit分のデータが、8bit単位でワークバッファに格納される。
なお、ワークバッファの構成は任意であり、図示のようなディメンジョン以外の構成を有していてもよいのはいうまでもない。また、複数倍のアドレス空間を用い、複数個のメモリを持つことで、ワークバッファに対する読み出しと書き込みを同時に処理しても良い。
たとえば、インク吐出ノズルが複数、記録ヘッド走査方向と交差するように配列されたインクジェットヘッドを用いる場合、図3に示すようなHV変換が行われる。たとえば、インクジェットヘッドを特定の走査位置で駆動する場合、同時駆動するノズルは、カラム方向に並んだデータ(たとえば図3上段の記録データA0、An、A2n…A15n)である。データ転送の効率からこのような飛び飛びのアドレスをアクセスするのは効率が良くないので、インクジェットヘッドに転送する順序でデータがワークバッファのアドレスに順次配置されるように順序を変更する。なお、HV変換の詳細については公知であるから、本実施例ではこれ以上の詳細な説明は省略する。
HV変換回路20がワークバッファから読み出したデータをHV変換すると、図3中段に示すように、記録データの格納単位がラスター(行)方向からカラム(列)方向に変化する。
図3下段は、HV変換された記録データをプリントバッファに格納した際のアドレスと、格納される記録データ(カラム単位のデータ)の記録位置との関係の一例を、視覚的に表している。図示のように、記録データはHV単位でラスター方向に格納される。
なお、図3中段および下段に符号Dで示したデータブロックは、図3上段において符号Dで示したデータブロックから生成されたものである。
図4は、HV変換後にプリントバッファに格納された記録データの様子を示している。図4は、HV変換後の1単位Zのデータを示している。ここでは、HV変換後にプリントバッファに格納された32アドレス(256bit)の記録データを1単位(Y…Yn…Y2n…Y4n…Y4n+4)として、縦と横にそれぞれ5個の連続したエリア6400bit(=256bit×5×5)をまとめて、1単位(Z)としている。なお、このような処理単位は一例にすぎず、HV変換後のデータをどのような単位でまとめて取り扱うかは任意である。
図5は、プリントバッファのエリア分割の一例を示している。図5は、縦方向(副走査方向に対応)に1280ノズルが配列された記録ヘッドが、同一パスで記録できるよう、プリントバッファには縦に1280bit分のデータエリア(Z0〜Z15)が配置されている。この縦の1280bitの記録データ(Z0〜Z15、Z16〜Z31…)が記録ヘッドの縦に配列された1280個のノズルを駆動する(後述の図6〜図11参照)。また、横(主走査)方向に1200dpiで8.5inch(=10200)以上の記録ができるよう、10240bit分のデータエリアを確保した場合に、縦320bit ×横2560bitを1つのエリアとして16分割した構成となっている。この16分割のエリアはArea1〜Area16として示されている。
本実施例では、現在の記録ヘッド走査で記録が完了し、不要となるプリントバッファのデータエリアに順次、次回の記録ヘッド走査で記録するデータを格納していくよう制御する。この時、HV処理によりプリントバッファへ書き込まれるデータエリアを最小単位としてアドレッシングパターンの管理を行い、記録ヘッドの走査毎にアドレスの管理を変更する。
さらに、プリントバッファに対して、複数の異なるアドレッシングパターンを用いたデータ格納方法で記録データを格納し、また読み出し時には格納時に用いたデータ格納方法に応じたデータ読み出しを行う。たとえば、1パス記録(記録ヘッドが走査した記録エリアの記録が、1回の記録ヘッド走査で完成する記録方法)の場合、記録ヘッドの走査毎に行われるプリントバッファのアドレス管理の方法を、最低2種類用意する。
そして、1回目の記録ヘッド走査では、第1のプリントバッファアドレス管理方法で格納された記録データを、第1のプリントバッファアドレス管理方法で読み出して記録を行うのと同時に、第2のプリントバッファアドレス管理方法で、次回の記録データを格納していく。
そして、現在の記録が終了し、かつ、次回の記録データの格納が終了したら、次は第2のプリントバッファアドレス管理方法で読み出して記録を行うのと同時に、第1のプリントバッファアドレス管理方法で、さらに次の記録データを格納していく。
上記の処理を繰り返すことで1つのプリントバッファエリアを現在の記録データエリアと、次回の記録データエリアに分けて管理する。
なお、上記した「プリントバッファアドレス管理方法」は、上述あるいは後述の入出力に関連した説明における「(プリントバッファ/データ)格納方法」、「(プリントバッファ/データ)読み出し方法」の各表現と意味において同等である。
図6、図7は、本実施例において、図5の格納フォーマットを有するプリントバッファエリアに対して第1および第2のデータ格納方法を用いて行う記録データ入出力の様子を示している。
図6は、第1のデータ格納方法で格納した場合のプリントバッファエリアと、該エリアに格納されるデータとの関係と、そのデータを第1のデータ読み出し方法で読み出した場合の、プリントバッファ上のデータと記録ヘッドとの対応関係を示している。
図7は、第2のデータ格納方法で格納した場合のプリントバッファエリアと、該エリアに格納されるデータとの関係と、そのデータを第2のデータ読み出し方法で読み出した場合の、プリントバッファ上のデータと記録ヘッドとの対応関係を示している。
また、図6および図7において、矢印は記録ヘッド1の移動に伴う記録データの読み出し順序(あるいは格納順序)、すなわち、第1/第2のデータ格納方法におけるアドレッシングパターンを示している(後述の図においても同様)。また、図中の丸数字は、4つにグループ分けされた記録ヘッド1の1280個のノズルを駆動するデータ単位の格納位置との対応を示している(後述の図においても同様)。
以下、図6、図7に従って、本実施例におけるプリントバッファエリアに対する記録データの入出力の様子を説明する。以下では、表記を容易にするため、プリントバッファエリアのエリアArea1〜Area16はエリアXはAreaXのように記載するものとする。
まず、始めに、ワークバッファのデータをプリントバッファエリアのArea1からArea4へ順番に展開する。これが終了すると、再びワークバッファにラスターデータが格納されるまで待つ。あるいは、別のワークバッファエリアにラスターデータが展開されていればそのデータを用いて、HV変換を行い、プリントバッファのArea5からArea8にデータを格納する。
同様に、Area9からArea12、および、Area13からArea16へのデータ格納を行う。そして、1スキャン(記録ヘッドの1走査で記録する)分のデータの格納が終了すると、記録動作に移り、記録ヘッド1を駆動する。
記録動作では、キャリッジ2の移動に同期して記録ヘッド駆動回路25に記録ヘッド1の記録データを転送する。記録ヘッド駆動回路25は転送されたデータに応じて記録ヘッド1の各ノズルを駆動する。
その際、前記第1のデータ格納方法でプリントバッファにデータを格納した場合には、対応する第1のプリントバッファ読み出し方法を用いる。すなわち、記録ヘッドの位置に合せて、Area1、5、9、13のデータ、Area2、6、10、14のデータ、Area3、7、11、15のデータ、Area4、8、12、16のデータを順次、読み出し、記録に用いる。
そして、第1の読み出し方法でArea1、5、9、13のデータを全て読み出し終えた時点で、次の、Area2、6、10、14のデータ読み出しと並行して、次回の記録ヘッドの走査で記録するデータをArea1、5、9、13に格納する。すなわち、既にデータが不要となったArea1、5、9、13に対して、データを格納するが、この時は第2のプリントバッファ格納方法を用いる。
図7のように、第2のプリントバッファ格納方法では、第1のプリントバッファ格納方法でArea1、2、3、4に格納すべきデータは、Area1、5、9、13に格納する。これが終了して、かつ、Area2、6、10、14の読み出しが終了していたら、次に、第1の格納方法でArea5、6、7、8に格納すべきデータをArea2、6、10、14に格納する。同様に、第1の格納方法でArea9、10、11、12に格納すべきデータを、Area3、7、11、15に格納し、第1の格納方法でArea13、14、15、16に格納すべきデータを、Area4、8、12、16に格納する。
そして、キャリッジ2の移動に同期して記録ヘッド駆動回路25を介して記録ヘッド1を駆動する。
その際、第2の方法でプリントバッファにデータを格納した場合には、対応する第2のプリントバッファ読み出し方法を用いて記録データを読み出す。すなわち、記録ヘッド1の位置に合せて、Area1、2、3、4のデータ、Area5、6、7、8のデータ、Area9、10、11、12のデータ、Area13、14、15、16のデータをそれぞれ同期して読み出し、記録に用いる。
そして、Area1、2、3、4のデータを読み出し終えたら、再び、第1のプリントデータ格納方法で、次の記録ヘッドの1パス(1スキャン)で記録すべきデータをプリントバッファに格納する。
以上のように本実施例によれば、現在の記録ヘッド走査で記録が完了し、不要となるプリントバッファのデータエリアに順次、次回の記録ヘッド走査で記録するデータを格納していくよう制御する。この時、HV変換処理によりプリントバッファへ書き込まれるデータエリアを最小単位としてアドレス管理を行い、記録ヘッドの走査毎にアドレスの管理を変更する。また、プリントバッファに対して、複数の異なるデータ格納方法で記録データを格納し、また読み出し時には格納時に用いたデータ格納方法に応じたデータ読み出しを行う。
これにより、少なくとも1パス分のプリントバッファ容量で、記録が終わり空いたプリントバッファのエリアに次のデータを展開でき、従来のダブルバッファ方式などと異なり、余分なメモリエリアを必要とせず、効率的なメモリ利用が可能となる。
本実施例では、キャリッジ(記録ヘッド)が1走査した後、記録ヘッドの1/2、あるいは、1走査で記録した副走査方向の長さの1/2の改行量で改行して記録するいわゆるマルチパス記録の場合のプリントバッファのアドレス管理を示す。マルチパス記録においては、記録紙面のある領域がキャリッジ(記録ヘッド)で複数回、走査される。
本実施例では、図1、図2に示したハードウェア的な構成は同じ、また図3〜図5に示したプリントバッファの格納形式も同様、また、図6のメモリ入出力までは本実施例でも処理は同様であるものとする。実施例1と共通するこれらの部分については説明を省略する。
以下、図6と、図8〜13に従って、記録データの流れを説明する。
まず、始めに、実施例1と同様、図6のようにワークバッファのデータをArea1からArea4へ順番に展開する。これが終了すると、再びワークバッファにラスターデータが格納されるまで待つ。あるいは、別のワークバッファエリアにラスターデータが展開されていればそのデータを用いて、HV変換を行い、プリントバッファのArea5〜Area8にデータを格納する。同様に、Area9〜Area12、および、Area13〜Area16へのデータ格納を行う。そして、1スキャン(記録ヘッドの1走査で記録する)分のデータの格納が終了すると、記録動作に移る。
そして、キャリッジ2の移動に同期して記録ヘッド駆動回路25を介して記録ヘッド1を駆動する。
その際、第1の方法でプリントバッファにデータを格納した場合には、対応する第1のプリントバッファ読み出し方法を用いて記録ヘッドの位置に合せて、Area1、5、9、13のデータ、Area2、6、10、14のデータ、Area3、7、11、15のデータ、Area4、8、12、16のデータをそれぞれ同期して読み出す。
この第一の読み出し方法で、Area1、5、9、13のデータを全て読み出し終えたら、次のArea2、6、10、14のデータ読み出しと並行して、次回の記録ヘッドの走査で記録するデータを、図8に示す第3のプリントバッファ格納方法で、Area1、5に格納する。
ここで、第1の実施例の図7で説明した場合と異なる点は、改行量が記録ヘッドの1/2、あるいは、1走査で記録した副走査方向の長さの1/2エリアであることである。従って、次のスキャン(走査)でも、Area9〜Area16のエリアに格納されている記録データは、再び記録が行われる(間引かれて記録される場合も含む)ため、保存しておかなければならない点である。従って、本実施例ではArea1〜Area8のエリアのみ、次回のスキャンのデータが格納できる。
このようにして、記録が終了して空いたメモリエリアに、次のスキャンの記録を格納していくことにより、1スキャンの記録と、Area1〜8へのデータ格納(Area1、5、2、6、3、7、4、8の順に格納)が終了すると、1/2改行を行って、次のスキャンの記録を行う。
この際、対応する第3の読み出し方法を用いて記録ヘッドの位置に合せて、Area9、13、1、3のデータ、Area10、14、5、7のデータ、Area11、15、2、4のデータ、Area12、16、6、8のデータをそれぞれ同期して読み出す。
この2回目のスキャンでは、次の(3回目の)スキャンの記録のため、Area1〜8のエリアのデータを保存しなければならない。従って、Area9〜16のエリアのみ次回のスキャンのデータが格納できる。この時の格納方法は図9に示す通りで、これが第4のプリントバッファ格納方法、ということになる。
再び、図9に示すように、1スキャンの記録と、Area9〜16へのデータ格納(Area9、13、10、14、11、15、12、16の順に格納)が終了すると、1/2改行を行って、次のスキャンの記録を行う。この際、対応する第4の読み出し方法を用いて、記録ヘッド1の位置に合せて、Area1、3、9、11のデータ、Area5、7、13、15のデータ、Area2、4、10、12のデータ、Area6、8、14、16のデータをそれぞれ同期して読み出す。
3回目のスキャンでは、次の(4回目の)スキャンの記録のため、Area9から16のエリアのデータを保存しなければならない。従って、1から8のエリアのみ次回のスキャンのデータが格納できる。この格納方法は、図10に示す通りで、これが第5のプリントバッファ格納方法である。
再び、図10に示すように、1スキャンの記録と、Area1〜8へのデータ格納(Area1、2、3、4、5、6、7、8の順に格納)が終了すると、1/2改行を行って、次のスキャンの記録を行う。この際、対応する第5の読み出し方法を用い、記録ヘッド1の位置に合せて、Area9、11、1、5のデータ、Area13、15、2、6のデータ、Area10、12、3、7のデータ、Area14、16、4、8のデータをそれぞれ同期して読み出す。
4回目のスキャンでは、次の(5回目の)スキャンの記録のため、Area1〜8のエリアのデータを保存しなければならない。従って、Area9〜16のエリアのみ次回のスキャンのデータが格納できる。この格納方法は図11に示す通りで、これが第6のプリントバッファ格納方法である。
再び、図11に示すように、1スキャンの記録と、Area9〜16へのデータ格納(Area9、10、11、12、13、14、15、16の順に格納)が終了すると、1/2改行を行って、次のスキャンの記録を行う。この際、第1の読み出し方法と同じ第6の読み出し方法が用いられる。すなわち、記録ヘッド1の位置に合せて、Area1、5、9、13のデータ、Area2、6、10、14のデータ、Area3、7、11、15のデータ、Area4、8、12、16のデータをそれぞれ同期して読み出す。
以上のように、ハーフラインフィードを利用したマルチパス記録においても、記録を終えて、データ保存の必要がないエリアに、次のスキャンの記録データを格納していくことができる。また、上述の実施例と同様、記録ヘッドのスキャン毎に格納方法、読み出し方法を順次変更することにより、プリントバッファメモリを有効利用することができる。
<HV変換単位の格納処理>
以上、実施例1と実施例2において、プリントバッファに対する記録データのアクセス方法について説明したが、以下ではHV変換の処理単位でのプリントバッファアクセス方法の詳細について説明しておく。
以下のHV変換の処理単位でのアクセスは実施例1と実施例2に共通するものであるが、ここでは説明を簡単にするために実施例1の場合について説明する。
ここでも記録ヘッド1が1280ノズルを有し、記録ヘッド1が1走査する際に、最大で、縦1280ドット、横(主走査方向の記録ドット数)10240ドット(例えば、1200dpiの記録で8.53inchの幅相当)が記録できる構成を前提とする。
また、図12のように、HV変換の処理単位を縦80×横80ドットとした場合、プリントバッファの記録範囲は、縦(副走査)方向に320ドットずつ4分割のエリア(メモリ上では、縦8bitを1Byteとして40Byte毎のエリア)に分割される。また、プリントバッファの記録範囲は、横(主走査)方向に2560ドットずつ4分割のエリア(メモリ上では、縦8bitを1Byteとして横方向に2560Byte毎のエリア)に、それぞれ分割される。なお、図12は記録ヘッド1の3スキャン(パス)分のプリントバッファ領域を示している。
本実施例では、図12のように構成されたプリントバッファの記録が終了したエリアに、次の走査で記録を行うデータを格納していく。
以下、図12、13、14および、図15のフローチャートを用いてHV変換の処理単位でのプリントバッファのアクセスにつき説明する。上述のプリントバッファ入出力制御、および図15の処理手順は、CPU12の制御プログラムとして例えばROM13に格納しておけばよい。
図15において、ステップS1では、図13のプリントバッファのArea1(320×2560)からArea16(320×2560)に、図11の紙面上の記録範囲1から16に記録できるようHV変換処理を終えた記録データを順に格納する。
続いて、ステップS2で、記録ヘッドを走査し、プリントバッファのArea1、5、9、13から、記録ヘッドの位置に対応するデータを読み出して、記録範囲の1、5、9、13に記録を行う(図14)。
ステップS3では、プリントバッファのArea1、5、9、13のデータの記録が終了したかどうかを判断する。ここで記録が終了したら、ステップS4でプリントバッファのArea2、6、10、14から記録ヘッドの位置に対応するデータを読み出して、記録範囲の2、6、10、14に記録を行う(図14)。同時に、次の記録ヘッド走査で記録するデータがあれば、記録が終了したプリントバッファのArea1、5、9、13に次回のヘッド走査で記録する記録範囲17〜20の記録データを格納していく。
ステップS5では、プリントバッファのArea2、6、10、14のデータの記録が終了したかどうかを判断し、終了したら、ステップS6でプリントバッファのArea3、7、11、15から記録ヘッドの位置に対応するデータを読み出して、記録範囲の3、7、11、15に記録を行う(図14)。同時に、次の記録ヘッド走査で記録するデータがあれば、記録が終了したプリントバッファのArea2、6、10、14に次回のヘッド走査で記録する記録範囲21〜24の記録データを格納していく。この時、ステップS4で開始したArea1、5、9、13への記録範囲17〜20のデータ格納が終了していなければ、そちらの格納処理を優先して行う。
ステップS7では、プリントバッファのArea3、7、11、15のデータの記録が終了したかどうかを判断する。ここで記録が終了したら、ステップS8でプリントバッファのArea4、8、12、16から、記録ヘッドの位置に合わせて対応するデータを読み出して、記録範囲の4、8、12、16に記録を行う(図14)。同時に、次の記録ヘッド走査で記録するデータがあれば、記録が終了したプリントバッファのArea3、7、11、15に次回のヘッド走査で記録する記録範囲25〜28の記録データを格納していく。この時、ステップS4、S6で開始したArea1、5、9、13、2、6、10、14への記録範囲17〜24のデータ格納が終了していなければ、そちらの格納処理を優先して行う。
ステップS9では、プリントバッファのArea4、8、12、16のデータの記録が終了したかどうかを判断する。ここで記録が終了したら、ステップS10で次回の記録ヘッド走査で記録するデータがあるかを判断し、もし記録データがなく記録が終了したならばステップS30に進み処理を終了する。
また、ステップS10で記録データが存在する場合は、ステップS11で記録が終了したプリントバッファのエリアArea4、8、12、16に、次回のヘッド走査で記録する記録範囲29〜32の記録データを格納していく。このとき、ステップS4、S6、S8で開始したArea1、5、9、13、2、6、10、14、3、7、11、15への記録範囲17〜28のデータ格納が終了していなければ、そちらの格納処理を優先して行う。
そしてステップS12で、次回の記録ヘッド走査で記録するデータが、プリントバッファのArea1〜16に全て格納されたら、ステップS13に進み、副走査方向への紙送りを行う。
ステップS14では、再び記録ヘッドの走査に同期して、プリントバッファのArea1、2、3、4から記録ヘッドの位置に合わせて対応するデータを読み出し、記録範囲17、21、25、29に記録を行う(図13)。
ステップS15では、プリントバッファのArea1、2、3、4のデータの記録が終了したかどうかを判断する。ここで記録が終了したら、ステップS16でプリントバッファのArea5、6、7、8から、記録ヘッドの位置に対応するデータを読み出し、記録範囲の18、22、26、30に記録を行う(図13)。同時に、次の記録ヘッド走査で記録するデータがあれば、記録が終了したプリントバッファのArea1、2、3、4に次回のヘッド走査で記録する記録範囲33〜36の記録データを格納していく。
ステップS17では、プリントバッファのArea5、6、7、8のデータの記録が終了したかどうかを判断する。ここで記録が終了したら、ステップS18でプリントバッファのArea9、10、11、12から記録ヘッドの位置に対応するデータを読み出して、記録範囲の19、20、21、22に記録を行う(図13)。同時に、次の記録ヘッド走査で記録するデータがあれば、記録が終了したプリントバッファのエリアArea5、6、7、8に次回のヘッド走査で記録する記録範囲37〜40の記録データを格納していく。
このとき、ステップS16で行ったArea1、2、3、4への記録範囲33〜36のデータ格納が終了していなければ、そちらの格納処理を優先して行う。
ステップS19では、プリントバッファのArea9、10、11、12のデータの記録が終了したかどうかを判断する。ここで記録が終了したら、ステップS20でプリントバッファのArea13、14、15、16から記録ヘッドの位置に対応するデータを読み出して、記録範囲の20、24、28、32に記録を行う(図13)。同時に、次の記録ヘッド走査で記録するデータがあれば、記録が終了したプリントバッファのエリアArea9、10、11、12に、次回のヘッド走査で記録する記録範囲41〜44の記録データを格納していく。この時、ステップS16、S18で行ったArea1〜8への、記録範囲33〜40のデータ格納が終了していなければ、そちらの格納処理を優先して行う。
ステップS21では、プリントバッファのArea13、14、15、16のデータの記録が終了したかどうかを判断する。ここで記録が終了したら、ステップS22で次回の記録ヘッド走査で記録するデータがあるかを判断し、もし記録データがなく記録が終了したならばステップS30に進み処理を終了する。
また、ステップS22で記録データが存在する場合は、ステップS23で、記録が終了したプリントバッファのエリアArea13、14、15、16に、次回のヘッド走査で記録する記録範囲45〜48の記録データを格納していく。この時、ステップS16、S18、S20で行ったArea1〜12への記録範囲33〜44のデータ格納が終了していなければ、そちらの格納処理を優先して行う。
ステップS24では、次回の記録ヘッド走査で記録するデータが、プリントバッファのArea1〜16に全て格納されたか判断し、格納されたら、ステップS25に進み、副走査方向への紙送りを行う。
ステップS26では、再び記録ヘッドの走査に同期して、プリントバッファのArea1、5、9、13から、記録ヘッドの位置に合わせて対応するデータを読み出して、記録範囲の33、37、41、45に記録を行う(図14)。
ステップS27では、プリントバッファのArea1、5、9、13のデータの記録が終了したかどうかを判断する。
ここで記録が終了したら、ステップS28でステップS1〜S26で説明したと同様に、記録ヘッドの位置に合わせて、記録データを読み出して記録を行う。また、次回の記録ヘッド走査で記録するデータがある場合は、記録が終了したプリントバッファエリアに次回の記録データを格納していく。
ステップS29では、全ての記録データの記録が終了したか否かを判断する。全ての記録データの記録が終了と判断した場合は、ステップS30に進み処理を終える。
なお、ステップS3、S5、S7、S9、S12、S15、S17、S19、S21、S24、S27、S29で、Noと判定された場合は、これらのステップのテストがYesになるまで、それぞれ1つ前のステップを繰り返す。また、ステップS13、S25、で紙送りが終了しない場合は、紙送り処理が終了するまで紙送り処理が終わるのを待つ。
以上のようにして、HV変換の処理単位でプリントバッファにアクセスし、プリントバッファの記録が終了したエリアに、次の走査で記録を行うデータを格納していくことができる。
これにより、小さなプリントバッファ容量で、記録が終わり空いたプリントバッファのエリアに次のデータを展開でき、従来のダブルバッファ方式などと異なり、余分なメモリエリアを必要とせず、効率的なメモリ利用が可能となる。
なお、本発明におけるアドレス管理は、CPU12のような制御手段の制御により行なうことができる。例えばこの制御手段がプリントバッファをアクセスする度に、プリントバッファがどのアドレス管理方法(アドレッシングパターン)で管理する(または管理されている)かを判断し、その都度アクセスするアドレスを計算することで実現することができる。
また、本発明のアドレス管理の一部は、CPU外部のアドレス変換制御回路により実行してもよい。例えばCPU12のような制御手段がアドレス変換制御回路に第1と第2のアドレス管理方法のいずれかを選択することによって、アドレス変換制御回路にアドレス管理を行なわせCPUの負担を軽減することも考えられる。
本発明は、上記実施例の記載に限定されることなく、キャリッジ上に搭載された記録ヘッドが記録媒体を走査して記録を行うシリアル記録装置において実施することができる。本発明を実施するために必要な制御プログラムは、あらかじめこれらシリアル記録装置のROM、あるいはHDDなどの記憶媒体に格納しておくことができる。また、MOやCD−ROMなどの記憶メディアからインストール/アップデートすることができる。また、シリアル記録装置がネットワークインターフェースを有している場合は、任意のサーバからネットワーク経由で供給することもできる。
本発明を採用したシリアル記録装置の記録機構の要部の構成を示した斜視図である。 図1の装置の制御系の構成を示したブロック図である。 図1の装置において、ワークバッファから読み出したデータのHV変換の様子を示した説明図である。 図1の装置における記録データの処理単位を示した説明図である。 図1の装置におけるプリントバッファのエリア分割の一例を示した説明図である。 図1の装置における第1のプリントバッファ格納方法を示した説明図である(実施例1)。 図1の装置における第2のプリントバッファ格納方法を示した説明図である(実施例1)。 図1の装置における第3のプリントバッファ格納方法を示した説明図である(実施例2)。 図1の装置における第4のプリントバッファ格納方法を示した説明図である(実施例2)。 図1の装置における第5のプリントバッファ格納方法を示した説明図である(実施例2)。 図1の装置における第6のプリントバッファ格納方法を示した説明図である(実施例2)。 図1の装置においてHV変換の処理単位でプリントバッファにアクセスする場合の記録紙面上の記録範囲とプリントバッファのデータエリアの関係を示した説明図である。 図1の装置においてHV変換の処理単位でプリントバッファにアクセスする場合の第1のプリントバッファアドレス管理方法を示した説明図である。 図1の装置においてHV変換の処理単位でプリントバッファにアクセスする場合の第2のプリントバッファアドレス管理方法を示した説明図である。 図1の装置においてHV変換の処理単位でプリントバッファにアクセスする場合の制御手順を示したフローチャート図である。
符号の説明
1 記録ヘッド
2 キャリッジ
3 CRモータ
4 フラットケーブル
5 ギアトレイン
6 LFモータ
7 プラテン
8 エンコーダ
9 エンコーダセンサ
11 I/F回路
12 CPU
13 ROM
14 RAM
15 EEPROM
16 入力制御回路
17 操作キー
18 出力制御回路
19 LED
20 HV変換回路
23 CRモータ駆動回路
24 LFモータ駆動回路
25 記録ヘッド駆動回路
30 記録データ格納手段
31 記録データ読み出し手段

Claims (4)

  1. キャリッジ上に搭載された記録ヘッドが記録媒体を走査して記録を行うシリアル記録装置の制御方法において、
    ホスト装置から受信した記録データに対して記録ヘッドを駆動できる形式への変換処理を行なってから変換後の記録データをメモリ手段に格納し、格納された記録データを記録ヘッドの走査に同期して記録ヘッドを駆動するため、メモリ手段から読み出すに際し、
    前記記録データ格納、および前記記録データ読み出しについて、前記変換処理で一度に処理できる記録データの単位を最小単位としてアドレッシングパターンを異ならせた複数の記録データ格納方法および記録データ読み出し方法を用意し、
    記録ヘッドの1走査による記録動作毎に、前記複数の記録データ格納方法を順次切り替え、選択された記録データ格納方法によるアドレッシングパターンで前記メモリ手段をアクセスして記録データを格納し、
    記録データ読み出しを行う場合は、記録データ格納に用いた記録データ格納方法に対応した記録データ読み出し方法によるアドレッシングパターンで前記メモリ手段をアクセスして記録データを読み出し、
    かつ記録ヘッドの走査中においても既に記録が終了したメモリ手段のメモリ領域に対して、後続の記録データの格納を行うことを特徴とするシリアル記録装置の制御方法。
  2. 請求項1に記載のシリアル記録装置の制御方法において、前記変換処理がホスト装置から受信した記録データの横縦の変換を行うHV変換処理であることを特徴とするシリアル記録装置の制御方法。
  3. 請求項1または2に記載のシリアル記録装置の制御方法を実施すべく、シリアル記録装置の制御手段により実行され、シリアル記録装置の構成部材を制御することを特徴とするシリアル記録装置の制御プログラム。
  4. キャリッジ上に搭載された記録ヘッドが記録媒体を走査して記録を行うシリアル記録装置において、
    記録データを格納するメモリ手段と、
    記録データをメモリ手段に格納するための記録データ格納手段と、
    記録ヘッドの走査に同期して記録ヘッドを駆動するための記録データをメモリ手段から読み出す記録データ読み出し手段と、
    ホスト装置から受信したラスターデータをカラムデータに変換するHV変換処理手段と、
    1回のHV変換処理でメモリに格納する記録データを1単位とした異なる複数のアドレッシングパターンの内、1のアドレッシングパターンを用いてHV変換処理毎に記録データを格納するメモリエリアを選択する第1のメモリエリア選択手段と、
    第1のメモリエリア選択手段で選択されたエリアに格納された記録データを読み出すに際して、第1のメモリエリア選択手段で用いたアドレッシングパターンに対応したアドレッシングパターンでメモリエリアを選択する第2のメモリエリア選択手段を有し、
    記録ヘッドの1走査による記録動作毎に、記録データ格納手段で第1のメモリエリア選択手段のアドレッシングパターンを切り替えて記録データを格納するとともに、記録データ読み出し手段で記録データ格納時に選択されたアドレッシングパターンに対応するアドレッシングパターンを用いて第2のメモリエリア選択手段で記録データを読み出し、記録ヘッドの走査中であっても、既に記録が終了したメモリ手段のメモリエリアに対して、後続の記録データの格納を行うことを特徴とするシリアル記録装置。
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