JP2008227912A - デジタル放送記録装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】容易に適切な記録条件(ビットレート設定)でデジタル放送番組を記録することが可能な高画質なデジタル放送記録装置を提供する。
【解決手段】放送番組に含まれるオーディオのチャネル数を判別する判別器と、上記オーディオのチャネル数に基づいて、号化変換における目標ビットレートを算出する目標ビットレート算出器と、目標ビットレートに基づいて放送番組を符号化変換する符号化変換部と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタル放送記録装置、特に、長時間記録モードによりデジタル放送を記録するデジタル放送記録装置に関する。
地上デジタル放送への移行やハイビジョン放送の進展に伴い、DVD/HDD(Digital Versatile Disc/Hard Disc Drive)レコーダ等のデジタル放送記録装置の普及が進んでいる(例えば、特許文献1参照)。
現在、デジタル放送はBSデジタル放送、地上波デジタル放送、CSデジタル放送などがあり、BSデジタルと地上波デジタルにおいては一部チャンネルを除いてほとんどがHD解像度のハイビジョン放送である。また、CSデジタル放送でも一部のチャンネルでハイビジョン放送が行われている。
ハイビジョン放送においては、BSデジタル放送で約24Mbps、地上波デジタル放送で約17Mbpsという高い伝送レート(ビットレート)で送られてくるため、例えば、1時間番組を記録するのに、BSデジタル放送で約11GB、地上波デジタル放送で約8GBの容量が必要になる。
したがって、近年普及が進んでいるハイビジョン対応のDVD/HDDレコーダーなどのデジタル放送記録装置においてもハイビジョン放送の記録時間は意外と短い。例えば、400GB(Gigabyte)のHDDを搭載したデジタル放送記録装置の場合、BSデジタル放送で34時間、地上波デジタル放送で46時間である。250GBのHDDを搭載したデジタル放送記録装置の場合、BSデジタル放送で21時間、地上波デジタル放送で29時間である。
そこで、ハイビジョン放送をHD画質のままで記録時間を延ばすトランスコードやトランスレートと呼ばれる技術がある。トランスコードとはデジタル放送の符号化方式MPEG2をより圧縮効率のよい別の符号化方式に変換してビットレートを下げる方法であり、H.264の符号化方式に変換するものなどがある。トランスレートとは符号化方式MPEG2のままでデータ量を削減してビットレート下げる方法である。
デジタル放送では多くのチャンネルで連動データ放送と呼ばれる放送を行っている。これはニュースや天気予報など番組の内容とは独立したものや、ドラマのあらすじなど番組の内容に関連するものを提供するものである。
トランスコードやトランスレートの技術を用いてデジタル放送の長時間記録を実現しようとする場合、前述のデータ放送をそのまま残すとビデオに割当てられるビットレートが極端に低くなってしまい画質劣化が大きくなってしまう。
例えば、BSデジタル放送(ビットレート:24Mbps)のある番組のストリームを解析した結果によれば、この番組ではデータ放送が約37%を占めている。BSデジタル放送においてハイビジョン長時間2倍/3倍モードの記録を考えた場合、ビットレートはそれぞれ24/2=12Mbps 、24/3=8Mbpsにする必要がある。
上記した番組のようなストリームにおいて、データ放送をそのまま残し、ハイビジョン長時間2倍/3倍モードを実現しようとする場合について、ビデオに割当て可能なビットレートを計算するとそれぞれ4.2Mbps,0.2Mbpsとなり現実的でない。放送によってはこのような番組もあるため、デジタル放送の長時間記録においてはデータ放送を削除してその分ビデオにビットレートを割当てる方法が有効である。
地上デジタル放送のある番組においてオーディオの占める割合について例(番組A及び番組B)を挙げて説明する。なお、これらのデータはパーシャルTS(TS:トランスポートストリーム)である。番組Aは、オーディオが1ストリーム(オーディオ1:2chステレオ 日本語)の放送である。番組Bは、オーディオが2ストリーム(オーディオ1:5.1chサラウンドステレオ 日本語,オーディオ2:2chステレオ 英語)の放送である。また、番組Aは字幕データなしであり、番組Bは字幕データありの放送である。
それぞれの番組の放送全体のシステムレートは約15Mbpsで、オーディオの占める割合は番組Aで1.4%、約0.20Mbps、番組Bで4.3%、約0.58Mbpsである。このように放送番組のオーディオの種類や数によってオーディオデータの占める割合が2倍以上違う場合がある。オーディオ、PAT/PMT/PCR/SITなどのPSI情報(番組特定情報:Program Specific Information)、字幕データを合わせたビデオとデータ放送以外のデータが占める割合は番組Aで1.8%、約0.27Mbps、番組Bで4.8%、約0.71Mbpsである。
地上波デジタル放送(ビットレート:17Mbps)においてハイビジョン長時間2倍/3倍モードの記録を考えた場合、ビットレートはそれぞれ17/2=8.5Mbps 、17/3=5.67Mbpsにする必要がある。例えば地上波デジタル放送のハイビジョン長時間3倍モードを想定すると、ビデオに使用できるビットレートは前述の番組Aで、5.67 Mbps−0.27 Mbps=5.4 Mbpsであるが、番組Bでは5.67 Mbps−0.71 Mbps=4.96 Mbpsと5Mbps以下になってしまう。
このような地上波デジタル放送のハイビジョンの記録(長時間3倍モード)においては、ビデオデータの目標ビットレートは、上記番組のうちビットレートの低い方、すなわち、番組Bについてのビットレート4.96Mbps(実際にはマージン分を含めるので4.96Mbpsより小さい値となる)となる。
当然、ビットレートが多い方が画質は良いが、番組Aのような放送については、ビデオのレートを低く抑えた分3倍モードの目標ビットレート5.67Mbpsよりも低くなる。すなわち、実際にはもう少しビデオにビットレートを割けるにもかかわらず必要以上にビットレートを抑えることになってしまう。
さらに、デジタル放送では上記した例以外にもオーディオの種類がいくつかあり、また、BSデジタル放送と地上波デジタル放送等で放送のビットレートが異なるなど、番組記録を行おうとするユーザーにとっては分かりにくく煩雑なものとなっている。従って、適切な記録条件(目標ビットレート)でそれぞれの番組を記録することは容易ではない。
特開2005−353112号公報
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、上記したような長時間記録モードにおける課題を解決し、容易に適切な記録条件(ビットレート設定)でデジタル放送番組を記録することが可能な高画質なデジタル放送記録装置を提供することが一例として挙げられる。
本発明によるデジタル放送記録装置は、デジタル放送による放送番組を符号化変換により圧縮記録するデジタル放送記録装置であって、放送番組に含まれるオーディオのチャネル数を判別する判別器と、上記オーディオのチャネル数に基づいて、号化変換における目標ビットレートを算出する目標ビットレート算出器と、目標ビットレートに基づいて放送番組を符号化変換する符号化変換部と、を有することを特徴としている。
以下、本発明の実施例を、図を参照しつつ説明する。
<デジタル放送記録装置の構成>
図1は、本発明の実施例であるデジタル放送記録装置10の構成を模式的に示すブロック図である。デジタル放送記録装置10は、ホスト部11A及びトランスコード部11Bから構成されている。
ホスト部11Aは、デジタル放送のMPEG2-TS(TS:トランスポートストリーム)の受信・記録・再生の処理を行う。また、トランスコード部11Bは、MPEG2-TSを長時間記録のために、より圧縮効率のよいH.264などの別の符号化方式に変換する。なお、トランスコード部11Bの符号化変換部23はH.264に限らず圧縮効率のよい他の符号化方式でも構わない。また、符号化方式はMPEG2のままでデータ量だけを削減する方法を用いることもできる。
すなわち、ホスト部11Aは、受信部11と、ストリーム抽出部12と、画像処理部14と、格納部16及び格納部16のインタフェース部(I/F)17、及びホスト部コントローラ15と、から構成されている。
より詳細には、受信部11は、アンテナANTを介して入力された受信信号を選局するチューナ、A/D(アナログ/デジタル)変換器、復調回路、暗号解除処理を行うデスクランブラなどで構成されている。当該復調回路は、例えば、BS/CSデジタル放送についてはQPSK復調回路、地上波デジタル放送についてはOFDM復調回路が該当する。
ストリーム抽出部12は、PIDフィルターによりビデオデータやオーディオデータを分離するTSデマルチプレクサなどで構成されている。
画像処理部14は、MPEG2やH.264などの圧縮されたビデオをデコード処理するデコーダ、動画/静止画プレーンなどのグラフィック処理を行うグラフィックエンジンなどで構成されている。
格納部16は、ストリームデータを記録する格納装置、例えばハードディスク(HDD)を有し、インタフェース部(I/F)17はデータバスBLに接続されている。また、ストリーム抽出部12及び画像処理部14は、データバスBLに接続されている。
また、ホスト部コントローラ15は、上記したホスト部11Aの各構成要素、すなわち、ホスト部全体をコントロールする。
一方、トランスコード部11Bは、DEMUX部21、バッファ22、符号化変換部23、REMUX部24及びトランスコード部コントローラ25から構成されている。
より詳細には、DEMUX部21はビデオデータ及びオーディオデータの分離処理を行い、当該分離処理されたデータストリームはバッファ22に一時的に格納される。
符号化変換部23は、バッファ22からの当該データストリームをより圧縮効率のよい符号化方式に変換する。そして、REMUX部24が当該ビデオデータやオーディオデータをTSフォーマットに組み立て直す。
さらにオーディオデータ判別器26が設けられ、オーディオストリームの種別、オーディオストリーム数、チャネル数についての判別が行われる。
トランスコード部コントローラ25は、上記したトランスコード部11Bの各構成要素、すなわち、トランスコード部全体をコントロールする。
なお、本実施例においては、ホスト部11A及びトランスコード部11Bに個別にコントローラ(それぞれホスト部コントローラ15、トランスコード部コントローラ25)が設けられている場合について説明するがこれに限らない。すなわち、ホスト部11A及びトランスコード部11Bを含む装置全体の制御を行う1つのコントローラとして構成されていてもよい。
次に、ハイビジョン長時間モード記録時の動作の概略について説明する。すなわち、アンテナANTを介して入力された信号は、受信部11において受信、選局された後、復調処理等が行われ、ストリーム抽出部12でパーシャル・トランスポートストリーム(以下、単に、パーシャルTSという。)としてトランスコード部11Bへ出力される。
トランスコード部11Bにおいて、ストリーム抽出部12からのパーシャルTSは、DEMUX部21においてビデオデータが分離され、バッファ22を経て符号化変換部23においてトランスコードされる。変換されたビデオと他のオーディオやPAT、PMTなどのデータはREMUX部24においてパーシャルTS化され、ホスト部11Aへ出力される。そして、パーシャルTS化されたデータは、ホスト部コントローラ15の制御の下、インタフェース部(I/F)17を介して格納部16に供給され、記録される。
<目標ビットレートの分類>
次に、ハイビジョン放送の長時間モード記録時における目標ビットレートの分類、設定について説明する。デジタル放送は、BSデジタル放送、地上波デジタル放送、110度CSデジタル放送の3つに分けられるがそれぞれ送信ビットレートが異なる。前述したようにBSデジタル放送は約24Mbps、地上波デジタル放送は約17Mbps、110度CSデジタル放送は約17Mbpsである。また、ハイビジョン放送の解像度はBSデジタル放送では1920×1080と1440×1080の混在(放送局により異なる)、地上波デジタル放送と110度CSデジタル放送は1440×1080である。1440×1080解像度のBSデジタル放送は1920×1080解像度のBSデジタル放送と同程度のビットレートで放送されているので、解像度によってビットレートが異なるのではなく、放送の種類によってビットレートは分類できる。
データ放送に関しては、番組によってデータ放送が含まれているものと含まれていないものとがあり、前述のように、データ放送が占める割合が30%を越えるような番組もある。オーディオデータのデータ量はオーディオチャネルの種類と数により異なる。例えば、モノラル、2chステレオ、デュアルモノラル(主音声+副音声)、5.1chサラウンドがあり、オーディオストリーム数とオーディオチャネル数が多いほどデータ量が増える。字幕放送は番組によって放送があるものとないものがあり、番組全体に占める字幕放送データの割合は小さく0.01〜0.02%程度である。PAT,PMT,PCR,SITなどのPSI情報はどの番組にも必ず必要であるが、番組全体に占める割合はBSデジタル放送で0.3〜0.4%程度、地上波デジタル放送で0.4〜0.5%程度である。
図2及び図3は、それぞれ地上波/110度デジタル放送(図2)及びBSデジタル放送(図3)のビットレートについて解析、分類した結果を表している。なお、代表例のみについて示している。また、地上波デジタル放送と110度デジタル放送はシステムレートがほぼ同じであるので、BSデジタル放送と地上波/110度デジタル放送の2つに分けて分類している。
図2及び図3において、「システムレート」は放送波全体のシステムレートを、「ビデオ」はビデオデータのビットレートを、「データ」はデータ放送のビットレートを、「オーディオ」はオーディオデータと字幕データとPAT/PMT/PCR/SITなどのPSI情報の合計ビットレート(以下、オーディオ総合ビットレート(TBR)という。)を示している。また、「オーディオタイプ」はオーディオの種別を示し、「1ch」はモノラル、「2ch」はステレオ、「(1+1)ch」はデュアルモノラル、「5.1ch」は5.1chサラウンド、「2ch+2ch」はステレオが2ストリーム、「5.1ch+2ch」はステレオと5.1chサラウンドのオーディオが1ストリームずつ、「3/1ch」は3/1chサラウンド放送を示している。
ここで、オーディオの全チャネル数(図中、「全ch(TCH)」)に基づいて、オーディオの全データ量を分類する。
なお、図中、オーディオの全チャネル数は、オーディオストリーム数及び各オーディオストリームのオーディオチャネル数から以下のように算出している。
モノラル:1ch=1
ステレオ:2ch=2
デュアルモノラル:(1+1)ch=2
5.1chサラウンド:5.1ch=6
ステレオが2ストリーム:2ch+2ch=4
ステレオと5.1chサラウンドのオーディオが1ストリームずつ:5.1ch+2ch=8
3/1chサラウンド放送:3/1ch=4
このように、本実施例においては、オーディオデータの種別(1ch,2ch,5.1ch,3/1ch,等)やオーディオストリームの種別(1ストリーム,(1+1)ch,2ch+2ch,等)にかかわらず、オーディオの全データ量をオーディオチャネル数から算出(上記)しているので、処理の負荷は軽く、高速に処理することができる。
図2(地上波/110度デジタル放送)を参照すると、モノラル、ステレオ、デュアルモノラル等のオーディオの全チャネル数(TCH)が2以下の場合は、オーディオ総合ビットレートが0.13Mbps〜0.32Mbpsの範囲であり、0.32Mbps以下と分類できる。また、ステレオが2ストリームの番組や5.1chサラウンド、3/1chサラウンドのようなオーディオの全チャネル数(TCH)が3以上かつ6以下のものはオーディオ総合ビットレートが0.34Mbps〜0.50Mbpsの範囲であり、0.50Mbps以下と分類できる。ステレオと5.1chサラウンドのオーディオが1ストリームずつの番組ではオーディオ総合ビットレートは0.71Mbpsである。
従って、オーディオの全チャネル数(TCH)に基づいて、オーディオのビットレートを以下のように分類する。すなわち、オーディオの全チャネル数(TCH)が2以下の場合、3以上かつ6以下、7以上の場合をそれぞれモードM1、モードM2、モードM3と分類する。そして、番組中のオーディオのビットレートに対応する当該モードM1、M2、M3に応じて、ビデオの記録時の目標ビットレートを設定すればより適切なビットレート配分ができるため画質向上が望める。
同様に、図3(BSデジタル放送)を参照すると、オーディオの全チャネル数(TCH)が2以下の場合は、オーディオ総合ビットレートが0.27Mbps〜0.29Mbpsの範囲であり、0.32Mbps以下と分類できる。また、オーディオの全チャネル数(TCH)が3以上かつ6以下のものはオーディオ総合ビットレートが0.41Mbps〜0.50Mbpsの範囲であり、0.50Mbps以下と分類できる。
従って、オーディオの全チャネル数(TCH)に基づいて、オーディオのビットレートを以下のように分類する。すなわち、オーディオの全チャネル数(TCH)が2以下の場合、3以上かつ6以下、7以上の場合をそれぞれモードN1、モードN2、モードN3とする。そして、番組中のオーディオのビットレートに対応する当該モードN1、N2、N3に応じて、ビデオの記録時の目標ビットレートを設定すればより適切なビットレート配分ができるため画質向上が望める。
なお、より詳細に分類し、目標ビットレート設定(M,Nの数)を適宜増やすことも可能である。なお、目標ビットレート設定を増やすと、ソフトウエア処理により実行する場合、ソフトウエア処理の負荷が増大する場合がある。
<目標ビットレートの設定(長時間2倍モード)>
次に、ハイビジョン放送の長時間2倍モードでの記録実行時を例に、目標ビットレートの設定について説明する。
なお、目標ビットレート設定は、トランスコード部コントローラ25の制御により、記録開始前のトランスコード部11Bの初期設定にてパラメーター設定される。例えば、以下に説明する目標ビットレートがトランスコード部コントローラ25の制御により設定される。そして、当該目標ビットレートに応じて、符号化変換部23がデータストリームのトランスコード処理を行う。
より詳細には、目標ビットレート設定のために、記録開始前に、トランスコード部コントローラ25によって、BSデジタル放送、地上波デジタル放送、110度CSデジタル放送の識別が行われ、トランスコード部コントローラ25の制御の下、オーディオデータ判別器26によって、オーディオストリームの種別判定およびオーディオストリーム、チャネルの数量把握が行われる。なお、オーディオデータ判別器26において必要とされる放送番組情報はトランスコード部コントローラ25からオーディオデータ判別器26に供給される。
より具体的には、PSI情報のSITの1stループに挿入されるネットワーク識別記述子のnetwork-idの値によってBSデジタル放送、地上波デジタル放送、110度CSデジタル放送の識別が行われる。また、SITの2ndループに挿入される音声コンポーネント記述子のcomponent-typeの値によってオーディオストリームの種別判定が行われる。また、PATとPMTを解析することによってオーディオストリーム、チャネルの数量把握が行われる。
次に、目標ビットレート設定について、図4のフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、記録すべき番組が地上波/110度デジタル放送の番組か否かが判別される(ステップS11)。記録すべき番組が地上波/110度デジタル放送(送信ビットレート又は信号ビットレートが17 Mbps)の番組であると判別された場合には、2倍記録モードであるので8.5Mbps(=17/2)が基準となるビットレート(基準ビットレート:基準BR)に設定される(ステップS12)。
次に、その番組のオーディオの全チャネル数(TCH)に基づいて、オーディオデータ量のモードが判別される。すなわち、全チャネル数(TCH)がモードM1に該当するか否かが判別される(ステップS13)。具体的には、オーディオの全チャネル数(TCH)が2以下であるか否かが判別される。なお、オーディオの全チャネル数(TCH)は、SITパケット等を参照することによりオーディオの種別、ストリーム数が判別され、これから全チャネル数(TCH)が判別される。
全チャネル数(TCH)が2以下(モードM1)であると判別された場合、すなわち、オーディオ種別がモノラル、ステレオ、デュアルモノラル等の場合、8.5−0.32−0.01=8.17Mbpsがビデオの目標ビットレートとして設定される(ステップS14)。ここで、0.32 Mbpsは、上記したように、実測値から求めた数値(モードM1の最大値、図2参照)であり0.01 Mbpsは実測値の誤差を考慮したマージン分である。
なお、デジタル放送記録時の管理情報についてはここでは省略しているが、必要があればマージン分に上乗せするようにしてもよい。
ステップS13において、全チャネル数(TCH)が2以下(モードM1)ではないと判別された場合には、モードM2であるか否かが判別される(ステップS15)。すなわち、オーディオの全チャネル数(TCH)が3以上かつ6以下であるか否かが判別される。
全チャネル数(TCH)が3以上かつ6以下であると判別された場合、すなわち、オーディオ種別が2ストリームある番組や5.1chサラウンド、3/1chサラウンド等の場合には、8.5−0.50−0.01=7.99Mbpsがビデオの目標ビットレートとして設定される(ステップS16)。
ステップS15において、全チャネル数(TCH)が3以上かつ6以下(モードM2)ではないと判別された場合は、モードM3に該当する場合である。すなわち、全チャネル数(TCH)が7以上の場合であり、すなわちステレオと5.1chサラウンドのオーディオが1ストリームずつの番組等の場合、8.5−0.71−0.01=7.78Mbpsがビデオの目標ビットレートとして設定される(ステップS17)。
一方、ステップS11において、地上波/110度デジタル放送の番組ではない、すなわち、記録すべき番組がBSデジタル放送(送信ビットレートが24 Mbps)の番組であると判別された場合には、2倍記録モードであるので12Mbps(=24 /2)が基準ビットレートに設定される(ステップS18)。
次に、その番組のオーディオの全チャネル数(TCH)に基づいて、モードN1であるか否かが判別される(ステップS19)。すなわち、オーディオの全チャネル数(TCH)が2以下であるか否かが判別される。
全チャネル数(TCH)が2以下(モードN1)であると判別された場合には、12−0.29−0.01=11.70Mbpsがビデオの目標ビットレートとして設定される(ステップS20)。ここで、0.29 Mbpsは、上記したように、実測値から求めた数値(図3参照)であり0.01 Mbpsは実測値の誤差を考慮したマージン分である。
ステップS19において、全チャネル数(TCH)が2以下(モードN1)ではないと判別された場合には、モードN2であるか否かが判別される(ステップS21)。すなわち、オーディオの全チャネル数(TCH)が3以上かつ6以下であるか否かが判別される。
全チャネル数(TCH)が3以上かつ6以下であると判別された場合には、12−0.50−0.01=11.49Mbpsがビデオの目標ビットレートとして設定される(ステップS22)。
ステップS21において、全チャネル数(TCH)が3以上かつ6以下(モードN2)ではないと判別された場合は、モードN3に該当する場合である。すなわち、全チャネル数(TCH)が7以上の場合である。この場合、12−0.71−0.01=11.28Mbpsがビデオの目標ビットレートとして設定される(ステップS23)。なお、BSデジタル放送においてステレオが2ストリームある番組やステレオと5.1chサラウンドのオーディオが1ストリームずつの番組は現時点で確認できないが、仮に放送があった場合は地上波デジタルでの放送と大差はないと推定される。従って、ここでは地上波デジタル放送での実測値を代用している。
なお、上記した実施例において示したオーディオ総合ビットレート、モードM1−M3,N1−N3等の圧縮率分類、目標ビットレート等に関する数値は例に過ぎない。要するに、デジタル放送の番組に含まれるオーディオデータのビットレート(例えば、オーディオの全チャネル数(TCH))に応じて、長時間記録(2倍、3倍モード等)時におけるビデオの目標ビットレートを定めるようにすればよい。すなわち、オーディオデータが少ない場合には、より多くのビットレートをビデオに割り当ててトランスコードするようにしている。しかも、装置が上記目標ビットレート設定(図4)を自動で行うため、ユーザは、煩雑な番組ごとの放送ビットレートなどを気にする必要がなく、極めて容易に最適な記録条件(目標ビットレート)で高画質記録を行うことができる。
<目標ビットレートの設定(長時間3倍モード)>
ハイビジョン長時間3倍モードによる記録の場合についても上記した2倍モードによる記録の場合と同様に実行することができる。より具体的には、BSデジタル放送については、24/3=8Mbpsが上記した基準ビットレート(目標システムレート)、地上波/110度CSデジタル放送については、17/3=5.67Mbpsが基準ビットレート(目標システムレート)となる。なお、以下の説明においては図を省略するが、図4のフローチャートに示した手順とはビットレート等の数値が異なる点を除いては、長時間2倍モードによる記録の場合(図4)と同様に実行することができる。
すなわち、BSデジタル放送においては、オーディオの全チャネル数(TCH)が2以下の場合(図4、モードN1に対応)、すなわちモノラル、ステレオ、デュアルモノラル等の場合では、8−0.29−0.01=7.70Mbpsがビデオの目標ビットレートとなる。また、全チャネル数(TCH)が3以上かつ6以下の場合(モードN2に対応)、すなわちステレオのオーディオストリーム数が2本の番組や5.1chサラウンド、3/1chサラウンド等の場合では、8−0.51−0.01=7.49Mbpsがビデオの目標ビットレートとなる。また、全チャネル数(TCH)が7以上の場合(モードN3に対応)、すなわちステレオと5.1chサラウンドのオーディオストリーム数が1本ずつの番組等の場合では、8−0.71−0.01=7.28Mbpsがビデオの目標ビットレートとなる。
一方、地上波/110度CSデジタル放送においては、オーディオの全チャネル数(TCH)が2以下の場合では(モードM1に対応)、5.67−0.33−0.01=5.34Mbpsがビデオの目標ビットレートとなる。また、全チャネル数(TCH)が3以上かつ6以下の場合では(モードM2に対応)、5.67−0.51−0.01=5.16Mbpsがビデオの目標ビットレートとなる。また、全チャネル数(TCH)が7以上の場合では、5.67−0.71−0.01=4.95Mbpsがビデオの目標ビットレートとなる。
なお、オーディオ全チャネル数(TCH)が7以上の場合は(モードM3に対応)、現時点では5.1ch+2chの合計8を想定しているが、今後、5.1ch+5.1chのような合計12の放送がなされることがあった場合は全チャネル数(TCH)が7以上の際のビットレート設定はさらに小さい値に設定する必要がある。
従って、長時間記録(3倍モード)時等においても、2倍モード記録時と同様に、オーディオデータが少ない場合には、より多くのビットレートをビデオに割り当てることができるため、高画質で記録を行うことができる。また、ユーザが煩雑な番組ごとの放送ビットレートなどを気にする必要がなく、極めて容易に最適な記録条件(目標ビットレート)で高画質記録を行うことができる。
<目標ビットレートの設定(SD長時間モード)>
上記実施例においては、ハイビジョン放送(HD解像度)のみ説明したが、SD解像度であっても同様の方法で目標ビットレートを決定することによって、より適切なビットレートを選択し画質向上を図ることができる。
図5は、SD解像度のデジタル放送を記録する場合における目標ビットレート設定のフローチャートを示す。
SD解像度のデジタル放送はBSデジタル放送と地上波デジタル放送の一部のチャンネルおよび110度CSデジタル放送の大部分のチャンネルで放送が行われている。それぞれの放送におけるストリームを解析してみると、BSデジタル放送、地上波デジタル放送、110度CSデジタル放送の違いによる特徴はみられない。ハイビジョン放送の場合と同様にオーディオチャネル数およびストリーム数が多いほどオーディオデータがストリーム全体に占める割合が多くなるという特徴を持っている。
まず、長時間2倍モードで記録するか3倍モードで記録するかが判別される(ステップS31)。2倍記録モードである場合には、送信ビットレートが8Mbpsであるので、4 Mbps(=8/2)が基準ビットレートに設定される(ステップS32)。
次に、その番組のオーディオの全チャネル数(TCH)が2以下であるか否かが判別される(ステップS33)。全チャネル数(TCH)が2以下であると判別された場合には、4.0−0.34−0.01=3.65Mbpsがビデオの目標ビットレートとして設定される(ステップS34)。ここで、0.34 Mbpsは、図2に示した場合と同様に、実測値から求めた数値であり0.01 Mbpsは実測値の誤差を考慮したマージン分である。
ステップS33において、全チャネル数(TCH)が2以下ではないと判別された場合には、オーディオの全チャネル数(TCH)が3以上かつ6以下であるか否かが判別される(ステップS35)。全チャネル数(TCH)が3以上かつ6以下であると判別された場合には、4.0−0.42−0.01=3.57Mbpsがビデオの目標ビットレートとして設定される(ステップS36)。
ステップS35において、全チャネル数(TCH)が3以上かつ6以下ではないと判別された場合には、すなわち、全チャネル数(TCH)が7以上の場合には、3.28Mbpsがビデオの目標ビットレートとして設定される(ステップS37)。なお、もともとSD解像度のデジタル放送は放送のレートが8Mbpsと低いのでオーディオの全チャネル数(TCH)が7以上となるような放送は今後もないと考えられるが、本実施例においては全チャネル数(TCH)が7以上となる場合も考慮し、上記した実施例の値を参考にし、4.0−0.71−0.01=3.28Mbpsを暫定的に目標ビットレートとした。
一方、ステップS31において、3倍記録モードであると判別された場合には、2.67 Mbps(=8/3)が基準ビットレートに設定される(ステップS38)。
次に、その番組のオーディオの全チャネル数(TCH)が2以下であるか否かが判別される(ステップS39)。全チャネル数(TCH)が2以下であると判別された場合には、2.67−0.34−0.01=2.32Mbpsがビデオの目標ビットレートとして設定される(ステップS40)。
ステップS39において、全チャネル数(TCH)が2以下ではないと判別された場合には、全チャネル数(TCH)が3以上かつ6以下であるか否かが判別される(ステップS41)。全チャネル数(TCH)が3以上かつ6以下であると判別された場合には、2.67−0.42−0.01=2.24Mbpsがビデオの目標ビットレートとして設定される(ステップS42)。
ステップS41において、全チャネル数(TCH)が3以上かつ6以下ではないと判別された場合、すなわち、全チャネル数(TCH)が7以上の場合、2.67−0.71−0.01=1.95Mbpsを暫定的に目標ビットレートとした。
このように、SD解像度のデジタル放送の記録時においても、HD解像度のデジタル放送の記録時と同様に、より多くのビットレートをビデオに割り当てることができ、また、極めて容易に最適な記録条件(目標ビットレート)で高画質記録を行うことができる。
以上詳細に説明したように、上記した構成により、デジタル放送の種別、番組のオーディオデータ量に応じて適切な記録条件(目標ビットレート)が設定されるため、容易に高画質でデジタル放送番組を記録することが可能なデジタル放送記録装置を提供することができる。
上記した実施例は適宜組み合わせて適用することができる。また、上記した実施例において示した数値等は例示に過ぎない。
実施例であるデジタル放送記録装置の構成を模式的に示すブロック図である。 地上波/110度デジタル放送のビットレートについて解析、分類した結果を示す図である。 BSデジタル放送のビットレートについて解析、分類した結果を示す図である。 目標ビットレートの設定について、その手順を示すフローチャートである。 SD解像度のデジタル放送の記録の場合における目標ビットレート設定のフローチャートである。
符号の説明
10 デジタル放送記録装置
11A ホスト部
11B トランスコード部
11 受信部
12 ストリーム抽出部
16 格納部
21 DEMUX部
22 バッファ
23 符号化変換部
24 REMUX部
25 トランスコード部コントローラ
26 オーディオデータ判別器

Claims (4)

  1. デジタル放送による放送番組を符号化変換により圧縮記録するデジタル放送記録装置であって、
    前記放送番組に含まれるオーディオのチャネル数を判別する判別器と、
    前記チャネル数に基づいて、前記符号化変換における目標ビットレートを算出する目標ビットレート算出器と、
    前記目標ビットレートに基づいて前記放送番組を符号化変換する符号化変換部と、を有することを特徴とするデジタル放送記録装置。
  2. 前記判別器は前記放送番組に含まれるオーディオのチャネル数に応じて前記放送番組の圧縮率を分類し、前記符号化変換部は当該圧縮率分類に基づいて前記放送番組を符号化変換することを特徴とする請求項1記載のデジタル放送記録装置。
  3. 前記デジタル放送は、BSデジタル放送、地上波デジタル放送及び110度CSデジタル放送を含み、前記放送番組が前記デジタル放送のいずれであるかの放送種別を判別する放送種別判別部を有し、前記目標ビットレート算出器は当該判別された放送種別に応じて前記目標ビットレートを算出することを特徴とする請求項1記載のデジタル放送記録装置。
  4. 前記符号化変換部は前記放送番組におけるデータ放送に関するデータを除いたデータについて符号化変換をなすことを特徴とする請求項1記載のデジタル放送記録装置。
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