JP2008227649A - 携帯受信機、固定受信機及びこれを用いた選局システム - Google Patents

Abstract

【課題】携帯受信機で視聴中の番組に応じて固定受信機で番組を選局する際に、携帯受信機と固定受信機の機能を連携して快適な視聴環境を提供する選局システムを得ることを目的とする。
【解決手段】放送番組を受信する携帯受信機１１０と固定受信機１２０とからなる選局システム１００であって、携帯受信機１１０は、視聴番組情報を取得する視聴番組情報取得部１１３と、取得した視聴番組情報を固定受信機１２０に送信する携帯受信機内情報送信部１１５とを備え、固定受信機１２０は、送信された視聴番組情報を受信する固定受信機内情報受信部１２３と、受信した視聴番組情報に応じて番組を選局する選局部１２２と、選局情報を送信する固定受信機内情報送信部１２４とを備え、携帯受信機１１０は、選局情報を受信する携帯受信機内情報受信部１１６と、受信した選局情報に応じて携帯受信機１１０内の制御を行う携帯受信機内制御部１１４とをさらに備える。
【選択図】図１

Description

本発明は、放送番組を受信する固定受信機、携帯受信機及びこれを用いた放送番組の選局システムに関するものである。

携帯受信機で視聴中の番組に対応した番組を固定受信機で選局する場合には、携帯受信機で視聴しているチャンネルを確認し、さらに、固定受信機の専用のリモコンを利用して、固定受信機を対応したチャンネルに合わせることが一般的である。しかし、リモコン操作が煩わしく、例えば地上デジタルテレビ放送を視聴する場合においては、チャンネル数が多いため、チャンネルとリモコンキーの割り当てを覚えることが難しく、直ちに選局することが困難であるという問題があった。この問題の改善策として、地上デジタルテレビ選局システムがある（例えば下記特許文献１に記載）。これは、携帯受信機で番組を視聴している場合に、携帯受信機から視聴中の番組に関する視聴番組情報を固定受信機に送信する。固定受信機は受信した視聴番組情報に基づいて選局する。このように簡単な操作で、携帯受信機が出力中の番組と同じ番組を固定受信機で視聴する選局システムを提供している。

特開２００２−１９９３０１号公報

しかしながら、特許文献１に記載の発明では、携帯受信機と同じ番組が固定受信機で選局された後は、携帯受信機と固定受信機とで同じ映像の音声を再生することになる。現在運用されているデジタル放送においては、放送伝送システムの仕様に起因して、映像および音声の再生が送出時に比較して数秒遅延する。この遅延する時間は、受信機能に関する仕様の違い、固定受信機用放送と携帯受信機用放送との放送形式の違いなど様々な条件に起因するため、受信機ごとに一様ではない。デジタル放送には、固定受信機向けの放送と携帯受信機向けの放送があり、画面の大きさ、データ放送の情報量の違いなどがある。

以上のことから、携帯受信機と固定受信機とで同一の番組を再生したとしても、多くの場合音声を再生するタイミングがそれぞれで異なるため、携帯受信機と固定受信機とからタイミングのずれた音声が聞こえてしまい非常に耳障りであるという問題があった。

また、固定受信機の選局番組を携帯受信機で視聴中の番組に合わせる選局動作後は、多くの利用者は固定受信機を利用して視聴を行う。このような利用形態の際に、携帯受信機の再生音量が小さいなどの理由で携帯受信機が番組を受信し続けていることを忘れてしまい、携帯受信機の充電池を必要以上に消費し、充電池の性能を悪化させてしまうという問題があった。

そこで本発明はかかる問題を解決するためになされたものであり、携帯受信機で視聴中の番組に応じて固定受信機で番組を選局する際に、携帯受信機と固定受信機の機能を連携して快適な視聴環境を提供することを目的としている。

本発明における放送選局システムは、放送番組を受信する携帯受信機と、放送番組を受信する固定受信機とからなる選局システムであって、前記携帯受信機は、視聴中の番組に関する視聴番組情報を取得する視聴番組情報取得部と、前記視聴番組情報取得部が取得した前記視聴番組情報を前記固定受信機に送信する携帯受信機内情報送信部とを備え、前記固定受信機は、前記携帯受信機の前記携帯受信機内情報送信部が送信する前記視聴番組情報を受信する固定受信機内情報受信部と、前記固定受信機内情報受信部が受信した前記視聴番組情報に応じて番組を選局する選局部と、前記選局部による選局動作の結果に関する選局情報を送信する固定受信機内情報送信部とを備え、前記携帯受信機は、前記固定受信機が前記視聴番組情報に応じて行った選局動作の結果に関する前記選局情報を前記固定受信機内情報送信部から受信する携帯受信機内情報受信部と、前記携帯受信機内情報受信部が受信した前記選局情報に応じて前記携帯受信機内の制御を行う携帯受信機内制御部とをさらに備える。

請求項１に記載のように、携帯受信機で視聴中の番組に応じて固定受信機で番組を選局する際に、固定受信機の選局結果を携帯受信機が把握することができるので、固定受信機の選局結果に基づいて携帯受信機の視聴機能を制御するシステムを構築することができる。これにより、利用者が携帯受信機と固定受信機との双方の装置を用いて番組を視聴する際に、それぞれの受信機の機能を適切に連携して、より快適な視聴環境を提供することが可能となる。

［実施の形態１］
本発明の実施の形態１における携帯受信機１１０と固定受信機１２０との間で行う選局システム１００は、携帯受信機１１０で視聴中の番組と同じ番組を固定受信機１２０で選局する際に、固定受信機１２０の選局の結果に応じて携帯受信機１１０の音量を調節するシステムである。

図１は、実施の形態１における選局システム１００の構成を示すブロック図である。携帯受信機１１０は、操作部１１１、携帯端末向け放送受信部１１２、視聴番組情報取得部１１３、携帯受信機内制御部１１４、携帯受信機内情報送信部１１５、携帯受信機内情報受信部１１６、携帯受信機内音声出力部１１７を備える。固定受信機１２０は、固定端末向け放送受信部１２１、選局部１２２、固定受信機内情報受信部１２３、固定受信機内情報送信部１２４を備える。

図２は、実施の形態１における選局システム１００の処理の流れを示すフローチャートであり、以下、視聴者が携帯受信機１１０で視聴中の番組に応じて固定受信機１２０で番組を選局する際の動作について説明する。

図２のフローチャートに示される処理は操作部１１１からの入力により呼び出される。入力の一例としては、携帯受信機１１０に取り付けられたボタンの押下が挙げられる。操作部１１１からの入力により携帯受信機１１０の視聴番組情報取得部１１３は、携帯端末向け放送受信部１１２から視聴番組情報を取得する（ステップS１１）。続いて、携帯端末向け放送受信部１１２から取得した情報を、携帯受信機内情報送信部１１５により固定受信機１２０へ送信する（ステップS１２）。視聴番組情報送信後、固定受信機１２０の選局動作後に固定受信機１２０から送られる選局情報を携帯受信機内情報受信部１１６が受信する（ステップS１３）。続いて、携帯受信機内情報受信部１１６が受信した選局情報から、携帯受信機内制御部１１４は固定受信機１２０の選局が正常通りに行われたことを把握し、携帯受信機１１０のボリュームを調節するために、携帯受信機内音声出力部１１７の制御を行う（ステップS１４）。

固定受信機１２０は、携帯受信機１１０から送信された視聴番組情報を固定受信機内情報受信部１２３が受信すると、選局を開始する（ステップS２１）。次に、固定受信機内情報受信部１２３が受信した視聴番組情報に応じて、選局部１２２が固定端末向け放送受信部１２１において受信する放送を変更する（ステップS２２）。その結果である選局情報を固定受信機内情報送信部１２４が携帯受信機１１０へと送信する（ステップS２３）。

このような構成により、携帯受信機１１０で視聴中の番組と同じ番組を固定受信機１２０で選局する際に、自動的に携帯受信機１１０の音量を調節する。以上から、携帯受信機１１０で視聴中の番組と同じ番組を固定受信機１２０で選局する際に、例えば携帯受信機１１０の音量を小さくするような制御を実施すれば、利用者は固定受信機１２０から再生される音声のみを聞き取ることが可能になるため、携帯受信機１１０と固定受信機１２０の両方から再生される音声のタイミングの違いに煩わされることなく、固定受信機１２０での視聴を行うことができる。

［実施の形態２］
本発明の実施の形態２における携帯受信機１１０と固定受信機１２０との間で行う選局システム１００は、携帯受信機１１０で視聴中の番組と同じ番組を固定受信機１２０で選局する際に、固定受信機１２０の選局の結果に応じて携帯受信機１１０の視聴を終了するように制御するシステムである。

実施の形態２にかかる選局システム１００の構成は図１に示す実施の形態１の構成と同じである。実施の形態１と異なる点は、携帯受信機内制御部１１４が固定受信機１２０の選局結果に基づいて携帯受信機１１０の視聴機能を制御する際に、携帯端末向け放送受信部１１２と携帯受信機内音声出力部１１７を制御する点である。

図３は、実施の形態２における選局システム１００の処理の流れを示すフローチャートであり、以下、実施の形態1と異なる動作について説明する。

ステップS１３において、携帯受信機内情報受信部１１６が受信した選局情報から、携帯受信機内制御部１１４は、固定受信機１２０の選局が正常通り行われたことを把握し、携帯受信機１１０の視聴を終了するために、携帯端末向け放送受信部１１２、携帯受信機内視聴音声出力部１１７の制御を行う（ステップS１５）。

このような構成により、携帯受信機１１０で視聴中の番組と同じ番組を固定受信機１２０で選局する際に、自動的に携帯受信機１１０の視聴を終了する。以上から、携帯受信機１１０で視聴中の番組と同じ番組を固定受信機１２０で選局する際に、携帯受信機１１０の視聴終了をし忘れて、携帯受信機１１０の充電池が必要以上に消費してしまうことを防げる。

なお、実施の形態１および２において、固定受信機１２０で選局する際の、携帯受信機１１０の動作の設定は、携帯受信機１１０の内部記憶部から読み出してもよいし、固定受信機１２０との通信により取得してもよい。内部記憶部から読み出す場合には、携帯受信機１１０ごとに個別の設定を行うことができ、また、高速に読み出すことができる。固定受信機１２０との通信により取得する場合には、一台の固定受信機１２０に対する複数の携帯受信機１１０の動作を統一することが可能となる。携帯受信機１１０の動作設定を固定受信機１２０から携帯受信機１１０へ送信する方法としては一例として固定受信機１２０から携帯受信機１１０へ送信される選局情報に、携帯受信機１１０の動作設定を付加する方法が挙げられる。

［実施の形態３］
本発明の実施の形態３における携帯受信機１１０と固定受信機１２０との間で行う選局システム１００は、携帯受信機１１０で視聴中の番組と同じ番組を固定受信機１２０で選局する際に、固定受信機１２０の音量を調整するように制御するシステムである。

図４は、実施の形態３における選局システム１００の構成を示すブロック図である。図１に示す実施の形態1の構成と異なる点は、固定受信機１２０が固定受信機内制御部１２５、固定受信機内音声出力部１２６をさらに備えている点である。

図５は、実施の形態３における選局システム１００の処理の流れを示すフローチャートであり、以下、実施の形態１と異なる動作について説明する。

固定受信機１２０では、ステップS２３により選局情報を送信した後、固定受信機１２０の音量を調節するために、固定受信機内制御部１２５が固定受信機内音声出力部１２６の制御を行う（ステップS２４）。

このような構成により、携帯受信機１１０で視聴中の番組と同じ番組を固定受信機１２０で選局する際に、自動的に固定受信機１２０のボリュームを調節する。以上から、携帯受信機１１０で視聴中の番組と同じ番組を固定受信機１２０で選局する際に、例えば固定受信機１２０の音量を小さくなるよう制御を実施すれば、利用者は、映像は固定受信機１２０を、音声は携帯受信機１１０を、と双方の受信機を組み合わせた番組視聴が容易に実現できる。深夜など利用環境で大きな音量を再生することができない番組視聴の際に、従来双方の受信機の音量設定を手動で行っていた場合に比較すると、利用者の操作の手間が減り、操作を行う煩わしさを軽減することができる。

なお、上記のように固定受信機１２０のボリュームを調整するとともに、実施の形態１，２のように固定受信機１２０の選局情報を携帯受信機１１０に送信し、携帯受信機内制御部１１４によって携帯受信機１１０を制御するような構成としてもよい。

なお、実施の形態３において、固定受信機１２０の選局動作の設定は、固定受信機１２０の内部記憶部から読み出してもよいし、携帯受信機１１０との通信により取得してもよい。内部記憶部から読み出す場合には、固定受信機１２０ごとに個別の設定を行うことができ、また、高速に読み出すことができる。携帯受信機１１０との通信により取得する場合には、一台の携帯受信機１１０に対する複数の固定受信機１２０の動作を統一することが可能となる。固定受信機１２０の動作設定を携帯受信機１１０から固定受信機１２０へ送信する方法としては、一例として携帯受信機１１０から固定受信機１２０へ送信される視聴番組情報に、固定受信機１２０の動作設定を付加する方法が挙げられる。

なお、実施の形態１から３において、携帯受信機１１０と固定受信機１２０の通信方法は、赤外線等の光を用いた通信の他、Bluetooth等の無線通信、携帯受信機１１０を固定受信機１２０に装着して、直接電気的に接触した通信路を設ける有線通信のいずれを利用しても良い。無線通信では、ケーブルが不要なために、通信範囲内であればどこからでも選局を行うことができる。また、有線通信では、無線通信に比べて、短い反応時間で操作を行うことができる。

また、実施の形態１から３において、視聴番組情報とは、携帯受信機１１０で視聴中の番組の受信周波数、ネットワークID、ネットワーク名、サービスID、サービス名等の携帯受信機１１０と固定受信機１２０のどちらも受信可能であり番組を特定することができる情報であればよい。同様に選局情報は、固定受信機１２０での選局の結果を表す情報であればよい。

また、実施の形態１から３において、テレビ番組、ラジオ番組、及びデータ番組など、固定受信機１２０と携帯受信機１１０の両方で受信可能な番組であれば、いずれの番組の選局にも可能である。

本発明の実施の形態１および２のかかる選局システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態１にかかる選局システムにおける選局時の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態２にかかる選局システムにおける選局時の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態３にかかる選局システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態３にかかる選局システムにおける選局時の動作を示すフローチャートである。

符号の説明

１００ 選局システム、１１０ 携帯受信機、１１１ 操作部、１１２ 携帯端末向け放送受信部、１１３ 視聴番組情報取得部、１１４ 携帯受信機内制御部、１１５ 携帯受信機内情報送信部、１１６ 携帯受信機内情報受信部、１１７ 携帯受信機内音声出力部、１２０ 固定受信機、１２１ 固定端末向け放送受信部、１２２ 選局部、１２３ 固定受信機内情報受信部、１２４ 固定受信機内情報送信部、１２５ 固定受信機内制御部、１２６ 固定受信機内音声出力部。

Claims (11)

1. 放送番組を受信する携帯受信機と、放送番組を受信する固定受信機と、からなる選局システムであって、
   前記携帯受信機は、
   視聴中の番組に関する視聴番組情報を取得する視聴番組情報取得部と、
   前記視聴番組情報取得部が取得した前記視聴番組情報を前記固定受信機に送信する携帯受信機内情報送信部と、を備え、
   前記固定受信機は、
   前記携帯受信機の前記携帯受信機内情報送信部が送信する前記視聴番組情報を受信する固定受信機内情報受信部と、
   前記固定受信機内情報受信部が受信した前記視聴番組情報に応じて番組を選局する選局部と、
   前記選局部による選局動作の結果に関する選局情報を送信する固定受信機内情報送信部と、を備え、
   前記携帯受信機は、
   前記固定受信機が前記視聴番組情報に応じて行った選局動作の結果に関する前記選局情報を前記固定受信機内情報送信部から受信する携帯受信機内情報受信部と、
   前記携帯受信機内情報受信部が受信した前記選局情報に応じて前記携帯受信機内の制御を行う携帯受信機内制御部と、をさらに備える選局システム。
2. 前記固定受信機は、
   前記選局部の選局動作に応じて前記固定受信機内の制御を行う固定受信機内制御部をさらに備える請求項１記載の選局システム。
3. 前記携帯受信機内制御部は、
   前記携帯受信機内情報受信部が受信した前記選局情報に応じて音量の制御を行う請求項１または２記載の選局システム。
4. 前記携帯受信機内制御部は、
   前記携帯受信機内情報受信部が受信した前記選局情報に応じて視聴動作の制御を行う請求項１または２記載の選局システム。
5. 前記固定受信機内制御部は、
   前記選局部の選局動作に応じて音量の制御を行う請求項２記載の選局システム。
6. 視聴中の番組に関する視聴番組情報を取得する視聴番組情報取得部と、
   前記視聴番組情報取得部が取得した前記視聴番組情報を固定受信機に送信する携帯受信機内情報送信部と、
   前記固定受信機が前記視聴番組情報に応じて行った選局動作の結果に関する選局情報を前記固定受信機から受信する携帯受信機内情報受信部と、
   前記携帯受信機内情報受信部が受信した前記選局情報に応じて前記携帯受信機内の制御を行う携帯受信機内制御部と、を備える携帯受信機。
7. 前記携帯受信機内制御部は、前記携帯受信機内情報受信部が受信した前記選局情報に応じて音量の制御を行う請求項６記載の携帯受信機。
8. 前記携帯受信機内制御部は、前記携帯受信機内情報受信部が受信した前記選局情報に応じて視聴動作の制御を行う請求項６記載の携帯受信機。
9. 携帯受信機が送信する視聴中の番組に関する視聴番組情報を受信する固定受信機内情報受信部と、
   前記固定受信機内情報受信部が受信した前記視聴番組情報に応じて番組を選局する選局部と、
   前記選局部による選局動作の結果に関する選局情報を前記携帯受信機へ送信する固定受信機内情報送信部と、を備える固定受信機。
10. 前記選局部の選局動作に応じて前記固定受信機内の制御を行う固定受信機内制御部をさらに備える請求項９記載の固定受信機。
11. 前記固定受信機内制御部は、前記選局部の選局動作に応じて音量の制御を行う請求項１０記載の固定受信機。

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