JP2008227570A - 差動型伝送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】伝送路が「使用中」の場合に、「空き」と誤認することのない、差動型伝送装置の提供を目的とする。
【解決手段】複数のノード間の信号伝送を極性の決められた2本の配線を備えた伝送路5を用いて行う、各ノードに設置される差動型伝送装置において、伝送路5に接続される差動型ライン・ドライバ81と、伝送路5に接続される差動型ライン・レシーバ82と、差動型ライン・ドライバ81及び差動型ライン・レシーバ82と接続されるシリアル伝送インターフェース61と、差動型ライン・レシーバ82からシリアル伝送インターフェース61に向けて出力されるレシーバ出力を検出する検出部63と、検出部63の検出結果に基づいて作動するタイマ62と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、差動型伝送装置に関し、特にデータ衝突を回避する差動型伝送装置に関する。
例えば、空気調和機システム(空調システム)はリモコン、室内機及び室外機で構成される。各機器間の信号伝送は、省線化を図るためシリアル(直列符号化信号)伝送技術を利用した2本線渡り配線方式が採用されている。この方法により1つのリモコンにより複数台の室内機/室外機の制御が可能になっている(特許文献1、2)。
図7は、シリアル伝送・2本線渡り配線を利用した空気調和機システムの基本構成を示す図である。図7に示すように、リモコン1は、伝送路5を介して室内機2a,2b、室外機3a,3bに接続され、空調システムの集中制御/監視を行なう。リモコン1、室内機2a,2b、室外機3a,3b(以下、ノードと総称することがある)の各々は、差動型伝送装置を備えている。図8に、従来の差動型伝送装置の一例を示す。この差動型伝送装置は、制御部60、シリアル伝送インターフェース61及びタイマ62を内蔵するマイクロコンピュータ6、及び差動型ライン・ドライバ/レシーバIC8を備えている。差動型ライン・ドライバ/レシーバIC8は、差動型ライン・ドライバ81と差動型ライン・レシーバ82とを備えている。データの送信・受信を行なう場合、差動型ライン・ドライバ/レシーバIC8の制御信号であるDE、REをマイクロコンピュータ6が制御する。
以上の差動型伝送回路は、調歩同期式通信方式(start/stop synchronous communication)を採用している。調歩同期式通信方式とは、通信プロトコルの一つであって、文字データの直前にスタート・ビット(STR)を、また、文字データの直後にストップ・ビット(STP)を送信する伝送方式である。したがって、8ビットの文字データを送るに際して、最低10ビットの文字データを送ることになる。この通信方式は、1文字単位で同期を取る通信方式であるが、各文字を送出するタイミングは任意でよいため、非同期式と呼ばれることも多い。
複数のノード(リモコン1、室内機2a,2b、室外機3a,3b)が、一つの伝送路5を共有する場合、伝送路5の「空き」状態を監視しながら、伝送路5上に通信データを送信する。これには、CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection:搬送波感知多重アクセス/衝突検出方式)が用いられている。CSMA/CDは、以下のようなステップを備えている。ステップ1:通信を開始する前に、一度受信を試みることで現在通信をしているノードが他にあるかどうか確認する(Carrier Sense)。
ステップ2:複数のノードは同じ伝送路を共用し、他者が通信をしていなければ自分の通信を開始する(Multiple Access)。
ステップ3:複数の通信が同時に行われた場合はそれを検出し、各ノードがランダムな時間だけ待ってから再び送信手順を行う(Collision Detection)。
ステップ3において、他のノードと全く同じ時間だけ間隔をあける確率は、極めて低いため、再び衝突が起こることを回避でできる。
特許第2566323号公報 特開平2−104197号公報
図9は、CSMA/CDにおいて、伝送路5からの差動型ライン・レシーバ82への入力(レシーバ入力(差動電圧))と、差動型ライン・レシーバ82からマイクロコンピュータ6(受信ポートRxD)への出力(レシーバ出力)と、タイマ62の動作とを対応付けて示した図である。
図9に示すように、レシーバ入力に対するレシーバ出力は、1バイトが、例えば、スタート・ビット(STR)、データ・ビット(b0〜b7)、誤り検出用ビット(PE)、ストップ・ビット(STP)の合計11ビットから構成される。マイクロコンピュータ6に、ソフトウェアとして組み込まれているタイマ62は、ストップ・ビット(STP)を受信することにより作動(図中、リセット)され、かつカウントダウンを開始する。タイマ62が作動されてから設定された時間が経過(図中、タイマ・アップ)するまでの時間は、通常、1バイト長(1バイトのデータ転送時間)以上の時間とされる。
図9に示すように、タイマ62がタイマ・アップされた後に、いずれのノードからも伝送路5へデータ転送が行われず、タイマ・アップ状態が1バイト長以上の時間が経過しているものとする。そうすると、伝送路5には、データが存在しておらず、マイクロコンピュータ6は伝送路5が「空き」状態にあると判断する。
この状態で、いずれかのノードからデータの送信がなされると、当該データを受信した、各ノードの差動型ライン・レシーバ82は、当該データをマイクロコンピュータ6の受信ポートRxDに出力する。マイクロコンピュータ6は、このデータ中のストップ・ビット(STP)を受信すると、タイマ62を作動させる。タイマ62が動作(タイマ・ノット・アップ)すると、マイクロコンピュータ6は、伝送路5上に通信データが存在し、「使用中」と判断する。このように伝送路5が「使用中」と判断されると、他のノードは伝送路5へのデータの転送を行わない。データの転送が継続し、ストップ・ビット(STP)の受信を再度受けると、タイマ62は新たに作動を開始する。データの送信が行われなくなり、タイマ・アップすると、マイクロコンピュータ6は、伝送路5は「空き」状態と判断する。この状態では、各ノードは、伝送路5上へデータの送信を行うことができる。
ところが、以上の従来の差動型伝送装置では、以下のような問題が生じる。
図10に示すように、タイマ・アップ状態において、伝送路5が「空き」と判断していずれかのノード(ノードA)がデータ送信を開始したとする。ところが、当該データのストップ・ビット(STP)までの間は、タイマ・アップ状態が継続されるため、伝送路5にはデータが転送されているにもかかわらず、各ノード(ノードB、ノードC)は伝送路5が「空き」と判断する。したがって、図10に示すように、ノードB、ノードCは、データを伝送路5へ送信してしまう。
以上のように、従来は、伝送路5の状態監視が1バイト長単位となるため、タイマ・アップ状態において、いずれかのノードがデータ送信を開始して、データのストップ・ビット(STP)までの間は、図9、図10に示すように、伝送路5が「使用中」にもかかわらず、「空き」と誤認してしまう。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、伝送路が「使用中」の場合に、「空き」と誤認することのない、差動型伝送装置の提供を目的とする。
かかる目的のもと、本発明の差動型伝送装置は、複数のノード間の信号伝送を極性の決められた2本の配線を備えた伝送路を用いて行う、各ノードに設置される差動型伝送装置において、伝送路に接続される差動型ライン・ドライバと、伝送路に接続される差動型ライン・レシーバと、差動型ライン・ドライバ及び差動型ライン・レシーバと接続されるシリアル伝送インターフェースと、差動型ライン・レシーバからシリアル伝送インターフェースに向けて出力されるレシーバ出力の電圧変化に基づいて伝送路におけるデータの存在状態を判断する監視部と、を備えることを特徴とする。
本発明の差動型伝送装置において、監視部は、レシーバ出力の電圧変化を検出する電圧検出部と、電圧検出部がレシーバ出力の電圧に変化があったことを検出すると作動するタイマと、を備えることができる。
この差動型伝送装置としては、シリアル伝送インターフェースと監視部とを内蔵するマイクロコンピュータを備えたものとすることができる。この場合、レシーバ出力は、マイクロコンピュータの入力ポートに転送され、電圧検出部は、入力ポートに転送されたレシーバ出力を所定時間ごとに検出することができる。
また、他の態様として、シリアル伝送インターフェースと監視部とを内蔵するマイクロコンピュータを備え、レシーバ出力は、マイクロコンピュータの外部割込みポートに転送され、電圧検出部は、外部割込みポートに転送されたレシーバ出力の電圧の変化を検出することもできる。
以上の態様は、マイクロコンピュータ内部でレシーバ出力の電圧の変化を検出するものであるが、マイクロコンピュータの外部に監視部を設けることもできる。すなわち本発明は、監視部を、差動型ライン・レシーバとシリアル伝送インターフェースとの間に配設することもできる。この監視部としては、レシーバ出力が高電圧の期間に充電され、かつ前記レシーバ出力が高電圧から低電圧に変化すると放電がなされものとし、監視部における充電電圧が所定値以下の場合に、伝送路にデータが存在すると判断することができる。
本発明の差動型伝送装置は、種々の用途に使用することができるが、典型的には空気調和機システムに適用することができる。つまり、複数のノードを、空気調和機システムを構成するリモート・コントローラ、室内機及び室外機とすることを本発明は推奨する。
本発明の差動型伝送装置は、シリアル伝送インターフェース以外にレシーバ出力の状態を監視する監視部を設け、この監視部でレシーバ出力の電圧変化に基づいて伝送路におけるデータの存在状態を判断する。この電圧変化は、ビット単位で変化するものであるから、従来の1バイト長より短い間隔で伝送路の監視を行うことができる。したがって、従来のように、伝送路が「使用中」にもかかわらず、「空き」と誤認することがなくなる。
<第1の実施形態>
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態における差動型伝送装置の構成を示すブロック図である。
この差動型伝送装置は、図7に示す空気調和機システムのリモコン1、室内機2a、2b、室外機3a、3bに適用される。
本実施の形態による差動型伝送装置は、マイクロコンピュータ6と、差動型ライン・ドライバ/レシーバIC8とを備えている。
マイクロコンピュータ6は、制御部60、シリアル伝送インターフェース61、タイマ62及び検出部63を備えている。制御部60は、CPUがメモリ(図示せず)に記憶されるソフトウェアを解釈、実行することにより、シリアル伝送インターフェース61、タイマ62及び検出部63の動作を制御する。また、タイマ62及び検出部63は、マイクロコンピュータ6に含まれるメモリ(図示せず)に記憶されるソフトウェアによって実現される。マイクロコンピュータ6は、送信ポートTxD、受信ポートRxD、汎用ポートP1、P2及びPxを備えている。
差動型ライン・ドライバ/レシーバIC8は、差動型ライン・ドライバ81と差動型ライン・レシーバ82とを備えている。
差動型ライン・ドライバ81は、配線Tによりマイクロコンピュータ6の送信ポートTxDと電気的に接続され、送信ポートTxDを介してマイクロコンピュータ6から転送されるデータを受信する。差動型ライン・ドライバ81は、伝送路接続端子4を介して伝送路5と接続されている。マイクロコンピュータ6から受信したデータは、マイクロコンピュータ6から差動型ライン・ドライバ81に対して付与される制御信号DEに基づいて、差動型ライン・ドライバ81から伝送路5に向けて転送される。
差動型ライン・レシーバ82は、配線Rによりマイクロコンピュータ6の受信ポートRxDと電気的に接続され、受信ポートRxDを介してマイクロコンピュータ6にデータを転送する。差動型ライン・レシーバ82は、伝送路接続端子4を介して伝送路5と接続されている。マイクロコンピュータ6から差動型ライン・レシーバ82に対して付与される制御信号REに基づいて、差動型ライン・レシーバ82は伝送路5を介してデータを受信する。
本実施の形態による差動型伝送装置は、配線Rから分岐された配線Rdが汎用の入力ポートPxに接続されている。したがって、本実施の形態による差動型伝送装置は、シリアル伝送インターフェース61以外に、差動型ライン・レシーバ82の出力状態を監視することができる。入力ポートPxに入力されたデータ(レシーバ出力)の電圧変化を検出部63が高速でサンプリングする。このサンプリングのタイミング及びサンプリングによるタイマ62の作動のタイミングを、差動型ライン・レシーバ82から出力されるデータと対比して示したのが図2である。
図2は、1バイトのデータが差動型ライン・レシーバ82から出力(レシーバ出力)された後に、伝送路5にはデータが転送されないことを示している。
レシーバ出力は、入力ポートPxにおいて電圧として検出される。このデータは、1バイトが、スタート・ビット(STR)、データ・ビット(b0〜b7)、誤り検出用ビット(PE)、ストップ・ビット(STP)から構成される。このデータの1ビット長(1ビットあたりのデータ転送時間)を104μsとする。図2におけるレシーバ出力は、データ「0」に相当するビットは低電圧として出力され、データ「1」に相当するビットは高電圧として出力される。
入力ポートPxに転送されたレシーバ出力の電圧を、定周期でサンプリングする。本実施の形態においては、サンプリングの周期を50μsとする。本発明において、サンプリングの周期を特に限定するものではない。しかし、サンプリングの周期を極端に長くしてしまうと、本発明の効果を得ることができなくなる。たとえば、サンプリングの周期を1バイト長以上にしてしまうと、ストップ・ビット毎にタイマを作動する従来と同様の問題が生ずる。レシーバ出力電圧のサンプリングは、1ビット長以下の時間とすることが好ましい。この場合、1ビット当り1回のサンプリングを行うことができる。レシーバ出力電圧のサンプリングの周期は、より短いほど好ましく、1/2ビット長以下の時間として、1ビット当り2回のサンプリングを行うことがより好ましい。本実施の形態は、この主旨に基づいて、サンプリングの周期を50μsとしている。
図2において、入力ポートPxがデータの受信を開始する。データの受信開始前までは、レシーバ出力電圧は、高電圧とされている。データの中でスタート・ビット(STR)に対応する信号が「0」であるため、レシーバ出力電圧は低電圧として検出される。また、スタート・ビット(STR)が終了してデータ・ビット中のデータ「b0」に対応する信号が「1」であるため、レシーバ出力電圧は高電圧として検出される。以後の「b1」、「b2」に対応する信号がともに「0」であるため、レシーバ出力電圧は低電圧として検出される。以降も同様にして、レシーバ出力電圧がサンプリングされる。
レシーバ出力電圧をサンプリングするタイミングを図2に▲印で示している。図2において、データ受信開始後のスタート・ビット(STR)に対応する時期に、50μsの間隔を隔てて、2度のサンプリングを行う。このスタート・ビット(STR)において、レシーバ出力電圧は、従前の高電圧から低電圧へと変化する。2度のサンプリングのうち、1度目のサンプリングの際に、レシーバ出力電圧は高電圧から低電圧へと変化する。このように、先行するサンプリングの時と電圧が変化したことを検出した時には、タイマ62が作動される。タイマ62が作動されている間、制御部60は、伝送路5が「使用中」と判断し、差動型ライン・ドライバ81に対してデータ送信の指示を出さない。
スタート・ビット(STR)からデータ・ビット(b0)に移行した後にも、レシーバ出力電圧のサンプリングが50μsの間隔で行われる。データ・ビット(b0)に対応する時期にも50μsの間隔を隔てて、2度のサンプリングが行われる。このデータ・ビット(b0)において、レシーバ出力電圧は、従前の低電圧から高電圧へと変化する。この2度のサンプリングのうち、1度目のサンプリングの際に、レシーバ出力電圧は、低電圧から高電圧へと変化する。よって、タイマ62が作動される。したがって、タイマ62の作動が継続され、マイクロコンピュータ6は伝送路5が「使用中」であると判断する。
以上のように、本実施の形態による差動型伝送装置は、レシーバ出力電圧が低電圧から高電圧へと変化することを、入力ポートPxをサンプリングすることにより検出する。そして、本実施の形態による差動型伝送装置は、その検出結果を得る度にタイマ62を作動させることにより、1ビット長未満、具体的には1/2ビットの期間で伝送路5の使用状況を監視することができる。したがって、図2に示すように、それまでの期間に未使用であった伝送路5において、新たに伝送路5の使用が開始された後に、当該使用に関わる1バイトのデータに対応する期間にも、制御部60は、伝送路5が「使用中」であることを認識できる。そのために、制御部60は、伝送路5に転送すべきデータが存在しても、データ衝突を回避するために、差動型ライン・ドライバ81に対して、データ転送の指示(DE)を出さない。
<第2の実施形態>
以下、本発明による第2の実施形態を図3及び図4に基づいて説明する。ただし、第2の実施形態は、第1の実施形態と基本的な構成が一致しているため、ここでは相違点を中心に説明する。
第2の実施形態による差動型伝送装置は、マイクロコンピュータ6の、外部割込みポート/INTを利用する。
図3に示すように、本実施の形態による差動型伝送装置は、配線Rから分岐された配線Rdが外部割込みポート/INTに接続されている。したがって、本実施の形態による差動型伝送装置においても、シリアル伝送インターフェース61以外に、差動型ライン・レシーバ82の出力状態を監視することができる。外部割込みポート/INTに入力されたデータの電圧変化を検出部64で検出する。
図4は、1バイトのデータが差動型ライン・レシーバ82から出力(レシーバ出力)された後に、伝送路5にはデータが転送されないことを示している。
図4に示すように、レシーバ出力は、データ「0」に相当するビットは低電圧として出力され、データ「1」に相当するビットは高電圧として出力される。そして、高電圧から低電圧に電圧が変化すると、そのことが外部割り込み信号として外部割込みポート/INTに入力される。
図4において、外部割込みポート/INTが、データの受信を開始する。データの受信開始前までは、レシーバ出力電圧は、高電圧とされている。データの中でスタート・ビット(STR)に対応する信号が「0」であるため、レシーバ出力電圧は、高電圧から低電圧と変化する。また、スタート・ビット(STR)が終了した後のデータ・ビット中のデータ「b0」に対応する信号が「1」であるため、レシーバ出力電圧は、高電圧に変化する。以後の「b1」、「b2」に対応する信号がともに「0」であるため、この間のレシーバ出力電圧は、低電圧となる。以降も同様にして、レシーバ出力電圧が変化する。
図4に示すように、スタート・ビット(STR)によりレシーバ出力電圧が変化した後、スタート・ビット(STR)からデータ・ビット(b0)に移行してレシーバ出力電圧が変化した後、データ・ビット(b0)からデータ・ビット(b1)に移行してレシーバ出力電圧が変化した後、データ・ビット(b2)からデータ・ビット(b3)に移行してレシーバ出力電圧が変化した後には、その都度、タイマ62が作動される。タイマ62の状態から、制御部60は伝送路5が「使用中」と判断する。
以上のように、外部割込みポート/INTに入力されたレシーバ出力電圧が低電圧から高電圧へと変化することを検出部64が検出する度にタイマ62を作動させることにより、本実施の形態による差動型伝送装置は、1ビット長未満の期間で伝送路5の使用状況を把握することができる。したがって、図4に示すように、それまでの期間に未使用であった伝送路5において、新たに伝送路5の使用が開始された後に、当該使用に関わる1バイトのデータに対応する期間にも、制御部60は、伝送路5が「使用中」であることを判断できる。そのために、制御部60は、伝送路5に転送すべきデータが存在しても、データ衝突を回避するために、差動型ライン・ドライバ81に対して、データ転送の指示(DE)を出さない。
<第3の実施形態>
以下、本発明による第3の実施形態を図5及び図6に基づいて説明する。ただし、第3の実施形態は、第1、第2の実施形態と基本的な構成が一致しているため、ここでは相違点を中心に説明する。
第3の実施形態による差動型伝送装置は、マイクロコンピュータ6の外部に伝送路5の状態を検出する回路を設ける。
図5に示すように、本実施の形態による差動型伝送装置は、配線Rから分岐された配線Rdが汎用の入力ポートPxに接続される。この分岐された配線Rd上に監視部9を配設する。この監視部9は、充放電回路を備え、レシーバ出力電圧の変化にしたがって充放電が行われる。すなわち、レシーバ出力電圧が変化する度に、この充放電回路は放電する。この放電以外のときは、この充放電回路は充電される。充放電回路の充電電圧がしきい値以上であれば伝送路5が「空き」と判断し、充放電回路の充電電圧がしきい値未満であれば伝送路5が「使用中」と判断する。
図6は、1バイトのデータが差動型ライン・レシーバ82から出力(レシーバ出力)された後に、伝送路5にはデータが転送されないことを想定している。
図6に示すように、レシーバ出力は、データ「0」に相当するビットは低電圧として出力し、データ「1」に相当するビットは高電圧として出力する。そして、高電圧から低電圧に電圧が変化すると、監視部9の充放電回路は、放電される。
図6において、監視部9がデータを受信する前までは、レシーバ出力電圧は、高電圧とされている。データの中でスタート・ビット(STR)に対応する信号が「0」であるため、データの受信開始とともに、レシーバ出力電圧は高電圧から低電圧と変化する。また、スタート・ビット(STR)が終了した後のデータ・ビット中のデータ「b0」に対応する信号が「1」であるため、レシーバ出力電圧は、高電圧に変化する。以後の「b1」、「b2」に対応する信号がともに「0」であるため、この間のレシーバ出力電圧は、低電圧となる。以降も同様にして、レシーバ出力電圧が変化する。
以上のようにレシーバ出力電圧が変化する度に、監視部9の充放電回路では、放電がなされ電圧が降下する。電圧が降下した後には、充放電回路には充電がなされ、充電電圧が上昇する。このように、充放電回路の充電電圧は、レシーバ出力電圧の変化に伴って変化する。そこで、この充放電回路の充電電圧を検出することにより、伝送路5の使用状態を把握することができる。すなわち、監視部9は、充放電回路の充電電圧がしきい値以上であれば伝送路5が「空き」と判断し、充放電回路の充電電圧がしきい値未満であれば伝送路5が「使用中」と判断する。この判断結果は、入力ポートPxを介して制御部60に通知される。
以上のように、本実施の形態による差動型伝送装置は、レシーバ出力電圧の変化に伴ってその充電電圧が変化する充放電回路の充電電圧によって、かつ1ビット長未満の期間で伝送路5の使用状況を把握することができる。したがって、図6に示すように、それまでの期間に未使用であった伝送路5において、新たに伝送路5の使用が開始された後に、当該使用に関わる1バイトのデータに対応する期間にも、制御部60は、伝送路5が「使用中」であることを認識できる。そのために、制御部60は、伝送路5に転送すべきデータが存在しても、データ衝突を回避するために、差動型ライン・ドライバ81に対して、データ転送の指示(DE)を出さない。
第1の実施形態における差動型伝送装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における差動型伝送装置による動作波形を示す図である。 第2の実施形態における差動型伝送装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態における差動型伝送装置による動作波形を示す図である。 第3の実施形態における差動型伝送装置の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態における差動型伝送装置による動作波形を示す図である。 空気調和機システムの基本構成を示す図である。 従来の差動型伝送装置の構成を示すブロック図である。 従来の差動型伝送装置による動作波形を示す図である。 従来の差動型伝送装置による動作波形を示す図である。
符号の説明
1…リモコン、2a,2b…室内機、3a,3b…室外機、4…伝送路接続端子、5…伝送路、6…マイクロコンピュータ、60…制御部、61…シリアル伝送インターフェース、62…タイマ、63,64…検出部、8…差動型ライン・ドライバ/レシーバIC、81…差動型ライン・ドライバ、82…差動型ライン・レシーバ、9…監視部

Claims (7)

  1. 複数のノード間の信号伝送を極性の決められた2本の配線を備えた伝送路を用いて行う、前記各ノードに設置される差動型伝送装置において、
    前記伝送路に接続される差動型ライン・ドライバと、
    前記伝送路に接続される差動型ライン・レシーバと、
    前記差動型ライン・ドライバ及び前記差動型ライン・レシーバと接続されるシリアル伝送インターフェースと、
    前記差動型ライン・レシーバから前記シリアル伝送インターフェースに向けて出力されるレシーバ出力の電圧変化に基づいて前記伝送路におけるデータの存在状態を判断する監視部と、
    を備えることを特徴とする差動型伝送装置。
  2. 前記監視部は、
    前記レシーバ出力の電圧変化を検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部が前記レシーバ出力の電圧に変化があったことを検出すると作動するタイマと、を備えることを特徴とする請求項1に記載の差動型伝送装置。
  3. 前記シリアル伝送インターフェースと前記監視部とを内蔵するマイクロコンピュータを備え、
    前記レシーバ出力は、前記マイクロコンピュータの入力ポートに転送され、
    前記電圧検出部は、前記入力ポートに転送された前記レシーバ出力の電圧を所定時間ごとに検出することを特徴とする請求項2に記載の差動型伝送装置。
  4. 前記シリアル伝送インターフェースと前記監視部とを内蔵するマイクロコンピュータを備え、
    前記レシーバ出力は、前記マイクロコンピュータの外部割込みポートに転送され、
    前記電圧検出部は、前記外部割込みポートに転送された前記レシーバ出力の電圧の変化を検出することを特徴とする請求項2に記載の差動型伝送装置。
  5. 前記監視部は、前記差動型ライン・レシーバと前記シリアル伝送インターフェースとの間に配設されることを特徴とする請求項1に記載の差動型伝送装置。
  6. 前記監視部は、
    前記レシーバ出力が高電圧の期間に充電され、かつ前記レシーバ出力が高電圧から低電圧に変化すると放電がなされ、
    前記監視部における充電電圧が所定値以下の場合に、前記伝送路に前記データが存在すると判断することを特徴とする請求項5に記載の差動型伝送装置。
  7. 前記複数のノードは、空気調和機システムを構成するリモート・コントローラ、室内機及び室外機であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の差動型伝送装置。
JP2007058416A 2007-03-08 2007-03-08 差動型伝送装置 Active JP5374025B2 (ja)

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