JP2008226781A - バックライト - Google Patents
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Abstract
【課題】厚さ方向に大型化させることなく十分な色混合が可能であり、発光面で均一照度の光を得ることができ、光源を好適に冷却することができるバックライトを提供する。
【解決手段】各色のLED10からの出射光を混合するための導光路20を筐体2の背面板2aに沿った奥行き方向に形成する。導光路20で十分に色混合された光の一部を導光路20の中途に形成されたハーフミラー部で反射させて空気層40で拡散させながら発光面9aに導くとともに、残りの光を導光路20終端の出射面23bから出射させた後、反射面30aで反射させて空気層40で拡散させながら発光面9aに導く。反射面30aを形成する反射部材30を熱伝導性の高い材料からなるブロックで構成し、当該反射部材30を、筐体2の背面板2a及び隣接する光源モジュール5の光源ユニット15に対して熱伝導可能に当接させる。
【選択図】図1
【解決手段】各色のLED10からの出射光を混合するための導光路20を筐体2の背面板2aに沿った奥行き方向に形成する。導光路20で十分に色混合された光の一部を導光路20の中途に形成されたハーフミラー部で反射させて空気層40で拡散させながら発光面9aに導くとともに、残りの光を導光路20終端の出射面23bから出射させた後、反射面30aで反射させて空気層40で拡散させながら発光面9aに導く。反射面30aを形成する反射部材30を熱伝導性の高い材料からなるブロックで構成し、当該反射部材30を、筐体2の背面板2a及び隣接する光源モジュール5の光源ユニット15に対して熱伝導可能に当接させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、発光色の異なる複数種類の発光ダイオード等の発光素子を光源として用いたバックライトに関する。
近年、液晶装置等のバックライトにおいては、冷陰極蛍光ランプ等に代えて、複数の発光ダイオード(LED)を光源として用いたバックライトが数多く提案されている。ところで、一般に、LEDは発光色の個体差が大きいため、この種のバックライトでは、複数種類のLEDから出射される光を混合することによって所望の色の光が生成される。
このような色混合によって所望の光を生成するための技術として、例えば、特許文献1には、R,G,Bの3色のLEDの周囲を反射性を持つ透光性円筒体で囲んだ導光体ブロックを光反射板上に配列し、各LEDからの出射光を透光性円筒体で内部反射させることにより白色混合させる技術が開示されている。
特開2005−339822号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された技術において、各LDDからの光線を十分に混合させるためには透光性円筒体の高さを高くする必要があるため、バックライトが厚さ方向に大型化する傾向にある。また、この種のバックライトは、各導光体ブロック間での光量が不足しがちな傾向にあり、発光面で均一な照度を得ることが困難であった。さらに、この種のバックライトでは、筐体内の奥部にもLEDが分散して配設されるため、LEDの冷却構造についても十分に検討する必要がある。
本発明は、厚さ方向に大型化させることなく十分な色混合が可能であり、発光面で均一照度の光を得ることができ、しかも、光源を好適に冷却することができるバックライトを提供することを目的とする。
本発明は、前面が開口された扁平な筐体と、前記筐体の開口部に設定された発光面と、発光色の異なる複数種類の光源を実装した光源ユニットと、前記光源ユニットからの光を入射して色混合させる導光路を前記筐体の背面に沿って奥行き方向に形成する導光板と、前記導光路の終端から出射する光を反射して前記発光面に導く反射部材とを有する複数組の光源モジュールと、を具備し、前記反射部材を熱伝導率の高い材料からなるブロックで構成するとともに、前記各光源モジュールを、前記筐体内に順次配列し、隣接する前記光源ユニットと前記反射部材とを熱伝導可能に当接させたことを特徴とする。
本発明のバックライトによれば、厚さ方向に大型化させることなく十分な色混合が可能であり、発光面で均一照度の光を得ることができ、しかも、光源を好適に冷却することができる。
以下、図面を参照して本発明の形態を説明する。図面は本発明の一実施形態に係わり、図1はバックライトの分解斜視図、図2はバックライトの要部断面図、図3はバックライト内における光の挙動及び熱の伝達状態を示す説明図、図4はバックライトの一部を破砕して示す斜視図である。
図1,2に示すバックライト1は、例えば、液晶テレビ等に好適なバックライトであり、このバックライト1は、前面が開口した扁平な略箱形形状の筐体2を有する。この筐体2は、例えば、矩形の背面板2aと、当該背面板2aの各辺に立設する側壁2bとが、熱伝導率の高いアルミニウム合金等を用いたプレス成形によって一体形成されて要部が構成されている。
この筐体2の内部には、例えば、発光色の異なる複数種類の発光ダイオード(LED)を光源として白色光を生成する複数組の光源モジュール5が、筐体2の長手方向に沿って所定間隔毎に配列されている。後述のように、本実施形態では、例えば、3種類のLEDを光源とする4個の光源モジュール5が筐体2内に順次配列されている。
また、筐体2には、例えば、矩形の開口部6aが開口するベゼル6が前面側から冠設されている。筐体2とベゼル6との間には、例えば、平面略矩形形状をなす拡散板7と、前面側に拡散シート9を貼着した平面略矩形形状のレンズシート8とが、背面側から順に重畳された状態で挟持されている。そして、ベゼル6の開口部6aから外部に露呈する拡散シート9上の領域が、発光面9aとして設定されている。ここで、拡散板7は各光源モジュール5と拡散板7の間には、所定の空隙による空気層40が形成されている。
光源モジュール5は、例えば、R,G,Bの3色のLED10R,10G,10Bを光源として実装した光源ユニット15と、この光源ユニット15から供給される各色の光線を入射して色混合させる導光路20を筐体2の背面に沿って奥行き方向に形成する導光板21と、導光路20の終端から出射する光を反射して発光面9aに導く反射部材30とを備えて構成されている。なお、以下の説明において、3色のLED10R,10G,10Bを総称してLED10ともいう。
光源ユニット15は、例えば、筐体2の長手方向の側壁2b間に保持される細長な短冊状のLED基板16上に、R,G,B各色を1組とする2組の各LED10R,10G,10Bが実装されて要部が構成されている。
ここで、例えば、筐体2の長手方法の各側壁2bの内面には、互いに対向する一対の基板保持溝3aが各光源モジュール5にそれぞれ対応して所定間隔毎に設けられている。これら各基板保持溝3aは、筐体2の前面側から背面側に向けて垂下されており、各光源ユニット15は、各対の基板保持溝3aにLED基板16の両端部が挿入されることにより、各LED10の各光軸を筐体2の背面板2aに沿った奥行き方向に指向させた状態で保持される。
導光板21は、例えば、その厚さが筐体2の深さよりも十分に薄く形成された細長な略直方体形状をなす。本実施形態において、この導光板21は、入射面22aが各LED10に当接する第1の導光部材22と、この第1の導光部材22の出射面22bに入射面23aが当接されると共に出射面23bが導光路20の終端を構成する第2の導光部材23とで分割形成されている。これら第1の導光部材22の出射面22b及び第2の導光部材23の入射面23aは筐体2の背面板2aに対して所定角度で傾斜されている。そして、これら出,入射面22b,23aが傾斜されることにより、導光路20内の中途にハーフミラー部が形成される。これにより、導光板21は、各LED10から入射された光を、導光路20終端の出射面23bからのみならず、その中途からも一部出射する(図3参照)。
ここで、図4に示すように、各導光部材22,23には、発光面9a側の面の両端部に、それぞれ凹部22c,23cが形成されている。そして、各導光部材22,23は、各凹部22c,23cに、筐体2の側壁2bから突出する爪部2cが係合することにより、筐体2内に保持されている。なお、各凹部22c,23cは、各爪部2cに対して十分大きなサイズに形成されている。これにより、各爪部2cは、各凹部22c,23cに対して遊嵌され、各導光部材22,23が熱膨張した場合にも、各導光部材22,23に不要な応力を発生させることなく、これらを好適に保持する。
反射部材30は、例えば、熱伝導率の高い材料からなる三角柱状のブロックで構成されている。本実施形態において、具体的には、反射部材30は、断面形状が直角三角形をなすアルミニウム合金製の部材で構成されている。この反射部材30は、直交する2つの面に連続する斜面が反射面30aとして設定され、鏡面加工されている。そして、図2,3に示すように、反射部材30は、導光板21の終端である出射面23bに反射面30aが対向するよう、筐体2内に配置される。その際、反射面30aに連続する他の面30b,30cは、例えば、適宜、隣接する光源ユニット15、及び、筐体2の背面板2aに対し、熱伝導性の良好な接着剤等を介して熱伝導可能に当接されている。
具体的に説明すると、本実施形態において、各光源モジュール5は、例えば、図2に示すように、導光板21の出射面23bが、筐体2の中央部に対して互いに向かい合うよう配列されている。なお、この場合において、各光源モジュール5は、導光板21内のハーフミラー部から反射部材30の反射面30aまでの各距離dが互いに等間隔となるよう、筐体2内に配列されている。そして、このような配列構造において、1列目の光源モジュール5の反射部材30は、面30bが筐体2の背面板2aに熱伝導可能に当接されているとともに、面30cが隣接する2列目の光源モジュール5のLED基板16に熱伝導可能に当接されている。また、4列目の光源モジュール5の反射部材30は、面30bが筐体2の背面板2aに熱伝導可能に当接されているとともに、面30cが隣接する3列目の光源モジュール5のLED基板16に熱伝導可能に当接されている。
なお、筐体2の長手方向両端部には、それぞれ、側壁2bに当接する熱伝導部材35が配設されており、これら熱伝導部材35には、1列目及び4列目の光源モジュール5のLED基板16が熱伝導可能に当接されている。
このような構成において、図3に示すように、光源ユニット15の各LED10R,10G,10Bから導光板21に入射された各色の光は、各々が全反射を繰り返しながら導光路20を進行する過程で互いに混合される。
そして、色混合された光の一部は、第1の導光部材22の出射面22bと第2の導光部材23の入射面23aとの間に形成されたハーフミラー部で反射されて導光路20の中途から出射され、空気層40で広範囲に拡散されながら発光面9a側に導かれる。一方、ハーフミラー部で反射されることなく透過した光は、導光路20の終端である出射面23bから出射され、反射面30aで反射された後、空気層40で広範囲に拡散されながら発光面9a側に導かれる。そして、空気層40で拡散された光は、拡散板7、レンズシート8、及び、拡散シート9の各作用によって、さらに拡散された後、発光面9aを発光させる。
その際、筐体2内の奥部に位置する2列目及び3列目の光源モジュール5の光源ユニット15で発生する熱は、それぞれ隣接する1列目及び4列目の光源モジュール5の反射部材30を介して筐体2の背面板2aに伝達され、外部に放出される。また、1列目及び4列目の光源モジュール5の光源ユニット15で発生する熱は、熱伝導部材35を介して筐体2の側壁2bに伝達され、外部に放出される。
このような実施形態によれば、各色のLED10R,10G,10Bからの出射光を混合するための導光路20を筐体2の背面板2aに沿った奥行き方向に形成することにより、バックライト1を厚さ方向に大型化させることなく、均質な所望色温度の光を色混合によって生成するに十分な光路長を確保することができる。そして、十分に色混合された光の一部を導光路20の中途に形成されたハーフミラー部で反射させて空気層40で拡散させながら発光面9aに導くとともに、残りの光を導光路20終端の出射面23bから出射させた後、反射面30aで反射させて空気層40で拡散させながら発光面9aに導くことにより、均一に色混合された所定色温度の均一照度の光を発光面9aで得ることができる。また、反射面30aを形成する反射部材30を熱伝導性の高い材料からなるブロックで構成し、当該反射部材30を、筐体2の背面板2a及び隣接する光源モジュール5の光源ユニット15に対して熱伝導可能に当接させることにより、筐体2内の奥部に位置する各LED10で発生した熱を効率よく外部に放熱することができる。
また、導光板21を第1,第2の導光部材22,23で分割形成し、これらの間にハーフミラー部を形成することにより、発光面9aにおける照度の均斉度を向上させることができる。すなわち、例えば、各光源モジュール5は、各LED10からの入射光をハーフミラー部と出射面23bとの2箇所て出射することができるので、例えば、筐体2内の4箇所に配列した光源ユニット15によって、あたかも、8箇所に光源が存在するのと同等の均斉度を実現することができる。
なお、上述の実施形態においては、反射部材30の斜面を鏡面加工することによって反射面30aを形成した一例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、反射部材30の斜面に反射特性の高いシートを貼着することによって反射面30aを形成してもよい。
また、上述の実施形態においては、発光面9aを形成する拡散シート9に対し、拡散板7及びレンズシート8を一体に重畳させた一例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、光源モジュール5と発光面9aとの間の空気層40の途中に、拡散板7を分離させて配設してもよい。
また、上述の実施形態においては、導光板21を第1,第2の導光部材22,23で分割形成し、これらの接合部にハーフミラー部を形成した一例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、単一の導光部材で導光板を構成してもよく、逆に、3個以上の導光部材を組み合わせて導光板を構成してもよい。
1…バックライト、2…筐体、2a…背面板、2b…側壁、2c…爪部、3a…基板保持溝、5…光源モジュール、6…ベゼル、6a…開口部、7…拡散板、8…レンズシート、9…拡散シート、9a…発光面、10(10R、10G、10B)…発光ダイオード、15…光源ユニット、16…LED基板、20…導光路、21…導光板、22…第1の導光部材、22a…入射面、22b…出射面、22c…凹部、23…第2の導光部材、23a…入射面、23b…出射面、23c…凹部、30…反射部材、30a…反射面、30b…面、30c…面、35…熱伝導部材、40…空気層
Claims (3)
- 前面が開口された扁平な筐体と、
前記筐体の開口部に設定された発光面と、
発光色の異なる複数種類の光源を実装した光源ユニットと、前記光源ユニットからの光を入射して色混合させる導光路を前記筐体の背面に沿って奥行き方向に形成する導光板と、前記導光路の終端から出射する光を反射して前記発光面に導く反射部材とを有する複数組の光源モジュールと、を具備し、
前記反射部材を熱伝導率の高い材料からなるブロックで構成するとともに、
前記各光源モジュールを、前記筐体内に順次配列し、
隣接する前記光源ユニットと前記反射部材とを熱伝導可能に当接させたことを特徴とするバックライト。 - 前記筐体を熱伝導率の高い材料で構成し、
前記各反射部材と前記筐体に対し熱伝導可能に当接させたことを特徴とする請求項1記載のバックライト。 - 前記反射部材を三角柱状のブロックで構成し、1の面を反射面として設定するとともに、他の2面を前記光源ユニット及び前記筐体に対する当接面としてそれぞれ設定したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバックライト。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2007067257A JP2008226781A (ja) | 2007-03-15 | 2007-03-15 | バックライト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007067257A JP2008226781A (ja) | 2007-03-15 | 2007-03-15 | バックライト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008226781A true JP2008226781A (ja) | 2008-09-25 |
Family
ID=39845132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007067257A Pending JP2008226781A (ja) | 2007-03-15 | 2007-03-15 | バックライト |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008226781A (ja) |
-
2007
- 2007-03-15 JP JP2007067257A patent/JP2008226781A/ja active Pending
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