JP2008225902A - 印刷管理システム、スプーラ管理方法 - Google Patents

印刷管理システム、スプーラ管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷ジョブをスプールした後にユーザが使用する環境が変更された場合に、その変更に応じて適切にスプール先を制御し、認証印刷処理を効率よく行うことを目的とする。
【解決手段】プリンタ装置の識別情報、及び該プリンタ装置に関してデフォルトでスプール先として選択されるデフォルトスプーラの識別情報を対応づけて記憶するデフォルト記憶手段と、ユーザのID情報、及び該ユーザの印刷ジョブを保持する関連スプーラの識別情報を対応づけて記憶する関連記憶手段と、ユーザXに対応するプリンタ装置が選択された場合、関連記憶手段を参照してユーザXの関連スプーラを特定し、デフォルト記憶手段を参照してユーザX対応プリンタ装置のデフォルトスプーラを特定し、該特定した関連スプーラから該特定したデフォルトスプーラへユーザXの印刷ジョブが転送されるように制御するスプーラ管理手段とを備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、認証印刷においてプリンタ装置からの要求に応じて印刷ジョブを提供するスプーラ装置の管理技術に関する。
従来より、認証デバイスを利用して認証できた者にのみ印刷を許可することで情報漏洩などを防止する認証印刷という枠組みが知られている。例えば、特許文献1には、機密性のある文書について印刷を行う場合に、印刷指示に応じて直ちに印刷するのではなく、印刷データに基づき展開した画像データを印刷装置の内部に記憶しておき、ユーザ認証が行われたことを条件に前記画像データに基づいて印刷を実行する構成が開示されている。また、特許文献2には、サーバ(スプーラ)に認証印刷用の印刷データを保持しておき、プリンタから認証情報が送信されてきた場合に、対応する印刷データをプリンタに送信する構成が開示されている。
特許第3034160号公報 特開2004−118232号公報
スプーラ装置から印刷ジョブを取得して認証印刷を行う場合、スプーラ装置とプリンタ装置との間のデータ転送レートが低いと、ジョブ取得に時間を要し、印刷処理のスループットが大きく低下してしまう。従って、認証印刷を実行するプリンタ装置が定まっているのであれば、印刷ジョブのスプール先として、そのプリンタ装置との間のデータ転送レートが相対的に高いスプーラ装置を選択することが良いと考えられる。
しかし、シンクライアントシステムのように、ユーザが使用する環境(端末やプリンタ装置など)が定まっていない場合、印刷指示時の使用環境と、認証印刷実行時の使用環境とが一致しないケースが起こり得る。このようなケースでは、印刷指示時の使用環境に基づき好適なスプール装置を選択して印刷ジョブをスプールしても、そのスプーラ装置と認証印刷を実行するプリンタ装置との間のデータ転送レートが高いとは限らないため、結果として、ジョブ取得に時間を要し、印刷処理のスループットが低下してしまう可能性があった。
そこで、本発明は、印刷ジョブをスプールした後にユーザが使用する環境が変更された場合に、その変更に応じて適切にスプール先を制御し、認証印刷処理を効率よく行うことを目的とする。
本発明の印刷管理システムは、プリンタ装置の識別情報、及び該プリンタ装置に関してデフォルトでスプール先として選択されるスプーラ装置(デフォルトスプーラ)の識別情報を対応づけて記憶するデフォルトスプーラ記憶手段と、ユーザのID情報、及び該ユーザの印刷ジョブを保持するスプーラ装置(関連スプーラ)の識別情報を対応づけて記憶する関連スプーラ記憶手段と、ユーザXに対応するプリンタ装置が選択された場合、関連スプーラ記憶手段を参照してユーザXの関連スプーラを特定し、デフォルトスプーラ記憶手段を参照してユーザX対応プリンタ装置のデフォルトスプーラを特定し、該特定した関連スプーラから該特定したデフォルトスプーラへユーザXの印刷ジョブが転送されるように制御するスプーラ管理手段とを備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、印刷ジョブがスプールされた後にユーザX対応プリンタ装置がスプール時のものから変更された場合であっても、変更後のユーザX対応プリンタ装置のデフォルトスプーラにユーザXの印刷ジョブが転送されるため、印刷実行時に、データ転送レートの高いデフォルトスプーラから迅速に印刷ジョブを取得することができ、印刷処理を効率よく行うことができる。
好適には、クライアント端末の識別情報、及び該クライアント端末から利用可能なプリンタ装置(利用可能プリンタ)の識別情報を対応づけて記憶する利用可能プリンタ記憶手段を備え、前記スプーラ管理手段は、ユーザXがクライアント端末の使用を開始した場合、利用可能プリンタ記憶手段を参照して該クライアント端末の利用可能プリンタを特定し、ユーザX対応プリンタ装置として選択することを特徴とする。
かかる構成によれば、シンクライアントシステムを採用している場合において、クライアント端末の使用開始をトリガーとして、印刷が実行される前にジョブ転送を行うことができるので、印刷実行時に、データ転送レートの高いデフォルトスプーラから迅速に印刷ジョブを取得することができ、印刷処理を効率よく行うことができる。
好適には、スプーラ装置とプリンタ装置との間のデータ転送レートを記憶するデータ転送レート記憶手段を備え、前記スプーラ管理手段は、データ転送レート記憶手段を参照して、前記特定した関連スプーラとユーザX対応プリンタ装置との間のデータ転送レートが、前記特定したデフォルトスプーラとユーザX対応プリンタ装置との間のデータ転送レートよりも低い場合に、前記特定した関連スプーラから前記特定したデフォルトスプーラへユーザXの印刷ジョブが転送されるように制御することを特徴とする。
かかる構成によれば、デフォルトスプーラへのジョブ転送によって、ジョブ取得時のデータ転送レートが改善されることを、確実に保証することができる。
好適には、スプーラ装置とプリンタ装置の組み合わせに対応づけて、ジョブ転送の可否を記憶するジョブ転送可否記憶手段を備え、前記スプーラ管理手段は、ジョブ転送可否記憶手段を参照して、前記特定した関連スプーラとユーザX対応プリンタ装置の組み合わせに対してジョブ転送「可」が対応づけられている場合に、前記特定した関連スプーラから前記特定したデフォルトスプーラへユーザXの印刷ジョブが転送されるように制御することを特徴とする。
かかる構成によれば、簡易な枠組みにてジョブ転送を制御することができる。
好適には、前記スプーラ管理手段は、前記特定した関連スプーラに対し、該関連スプーラとユーザX対応プリンタ装置との間のデータ転送レートの測定値が所定閾値以下の場合に前記特定したデフォルトスプーラへユーザXの印刷ジョブを転送するという、条件付き転送を指示することを特徴とする。
かかる構成によれば、ユーザXの関連スプーラとユーザX対応プリンタ装置との間のデータ転送レートの実測値に基づいてジョブ転送を行うか否かを判断できるので、その時点での通信ネットワークの込み具合に対して適応的にジョブ転送を制御することができる。
また本発明の印刷管理システムは、スプーラ装置とプリンタ装置との間のデータ転送レートを記憶するデータ転送レート記憶手段と、ユーザのID情報、及び該ユーザの印刷ジョブを保持するスプーラ装置(関連スプーラ)の識別情報を対応づけて記憶する関連スプーラ記憶手段と、ユーザXに対応するプリンタ装置が選択された場合、関連スプーラ記憶手段を参照してユーザXの関連スプーラを特定し、データ転送レート記憶手段を参照してユーザX対応プリンタ装置との間のデータ転送レートが該特定した関連スプーラよりも高いスプーラ装置を選択し、該特定した関連スプーラから該選択したスプーラ装置へユーザXの印刷ジョブが転送されるように制御するスプーラ管理手段とを備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、ユーザX対応プリンタ装置のデフォルトスプーラに限定されることなく、ジョブ取得時のデータ転送レートが改善されるように転送先を選択して、ジョブ転送を行うことができる。
好適には、印刷ジョブ、及び該印刷ジョブの権限ユーザのID情報を対応づけて保持し、プリンタ装置から、認証されたユーザを指定して印刷ジョブの要求を受け付けた場合、該指定されるユーザを権限ユーザとする印刷ジョブを該プリンタ装置へ提供するスプーラ装置を複数備えることを特徴とする。
また好適には、当該印刷管理システムがシンクライアントサーバ上に実装されていることを特徴とする。
本発明のスプーラ管理方法は、ユーザXに対応するプリンタ装置が選択された場合に実行する工程として、ユーザのID情報、及び該ユーザの印刷ジョブを保持するスプーラ装置(関連スプーラ)の識別情報を対応づけて記憶する関連スプーラ記憶手段を参照して、ユーザXの関連スプーラを特定する工程と、プリンタ装置の識別情報、及び該プリンタ装置に関してデフォルトでスプール先として選択されるスプーラ装置(デフォルトスプーラ)の識別情報を対応づけて記憶するデフォルトスプーラ記憶手段を参照して、ユーザX対応プリンタ装置のデフォルトスプーラを特定する工程と、該特定した関連スプーラから該特定したデフォルトスプーラへユーザXの印刷ジョブが転送されるように制御する工程とを備えることを特徴とする。
本発明のスプーラ管理方法は、一般的な情報処理装置により実施することができるが、そのためのプログラムは、CD−ROM、磁気ディスク、半導体メモリ及び通信ネットワークなどの各種の媒体を通じてインストールまたはロードすることができる。
なお、本発明において、手段とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その手段が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの手段や装置が有する機能が2つ以上の物理的手段や装置により実現されても、2つ以上の手段や装置の機能が1つの物理的手段や装置により実現されても良い。
また、本発明において、A及びBを対応づけて記憶するとは、A又はBの少なくとも一方をキーとして他方を検索又は抽出できるように記憶することを意味し、AとBとを直接的に対応づけて記憶する態様のほか、AとCとを対応づけて記憶し、CとBとを対応づけて記憶するなどして、AとBとを間接的に対応づけて記憶する態様も含む。また、A、B及びCを対応づけて記憶する(すなわち、3以上の要素を対応づけて記憶する)構成の場合、例えば、BがCを含んでいる状態で、AとBとを対応づけて記憶するような態様も含む。
また、本発明において、プリンタ装置とは、一般的なプリンタのみならず、印刷ジョブに基づき印刷処理を実行する機能を備えた各種印刷装置も含むものとする。
以上、本発明によれば、印刷ジョブをスプールした後にユーザが使用する環境が変更された場合に、その変更に応じて適切にスプール先を制御し、認証印刷処理を効率よく行うことができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態の認証印刷システム1の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、認証印刷システム1は、プリンタ装置10A〜C、認証デバイス100A〜C、スプーラ装置20A〜C、シンクライアント端末30A〜C、シンクライアントサーバ40などを備えている。このうち、プリンタ装置10A〜B、認証デバイス100A〜B、シンクライアント端末30A〜Bは部屋R1に設置されており、プリンタ装置10C、認証デバイス100C、シンクライアント端末30Cは部屋R2に設置されている。
プリンタ装置10A〜B、スプーラ装置20A〜B、シンクライアント端末30A〜Bは通信ネットワークN1に接続されており、プリンタ装置10C、スプーラ装置20C、シンクライアント端末30Cは通信ネットワークN2に接続されている。また、シンクライアントサーバ40は、通信ネットワークN1及びN2にルータ等を介して接続される通信ネットワークN3に接続されている。また、プリンタ装置10A〜Cと認証デバイス100A〜Cは、それぞれUSBなどのデバイス接続インタフェースを介して接続されている。
通信ネットワークN1〜N3は、LAN、インターネット、専用線、パケット通信網、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線、無線の両方を含んでいてよい。ただし、本実施形態では、通信ネットワークN1及びN2は、通信ネットワークN3のデータ転送レート(例えば、10MB/s)と比較して、相対的に高いデータ転送レート(例えば100MB/s)を有するように設計されている。
なお、図1に示す認証印刷システム1は、プリンタ装置10、スプーラ装置20、シンクライアント端末30をそれぞれ3台、シンクライアントサーバ40を1台備えているが、設計に応じて図1に示すのと異なる台数を備えるように認証印刷システム1を構成してもよい。
以下、プリンタ装置10A〜Cを区別する必要がない場合、まとめてプリンタ装置10と呼ぶものとし、認証デバイス100A〜C、スプーラ装置20A〜C、シンクライアント端末30A〜Cについても同様とする。
プリンタ装置10は、通常のプリンタ装置と同様の構成を備える(図2(a)参照)。
例えば、プリンタ装置10は、用紙をプリンタ装置内に供給する給紙機構、印字を行う印刷エンジン、及び用紙をプリンタ機外に排出する排紙機構等により構成される動力機構部を備える。印刷エンジンは、通常、紙送機構、キャリッジ機構、印刷ヘッドなどを含んで構成され、インクジェットプリンタや熱転写プリンタのように1文字単位で印刷するシリアルプリンタ、1行単位で印刷するラインプリンタ、ページ単位で印刷するページプリンタ等に対応する各種印刷エンジンを用いることができる。
また例えば、プリンタ装置10は、CPU、ROM、RAM、通信インタフェース、コンソールパネル等のユーザインタフェース等からなる情報処理部を備える。
プリンタ装置10の情報処理部は、原則として従来のプリンタ装置の情報処理部と同様の機能を備える。例えば、印刷ジョブを受信する受信手段11、印刷ジョブを解析してラスタ形式の印刷イメージを1バンド分又は1ページ分生成してイメージバッファに格納し、所定単位分(例えば1パス分)の印刷イメージをイメージバッファから印刷エンジンに転送し、印刷エンジンを制御しながら印刷を実行する印刷制御手段12等を備えている。
また、認証プリンタ装置としての機能、例えば、認証印刷実行希望ユーザのIDカードから認証デバイス100を利用してID情報を読み出すID読出手段13、該ID情報に基づき当該ユーザを認証する認証手段14、スプーラ装置20に対し、認証ユーザに対応する認証印刷ジョブを要求するジョブ要求手段15などを備えている(図2(b)参照)。IDカードは、ID情報(ユーザ名、ユーザID、社員番号など)が記憶されているものであれば、認証デバイス100の構成に応じて磁気カード、ICカードなど既存の態様から自由に選択することができる。
なお、プリンタ装置10の情報処理部が備える各手段は、情報処理部内のROMやRAM、外部の記憶媒体等に格納されるプログラムをCPUが実行することにより機能的に実現される。
認証デバイス100は、例えば磁気カードリーダ、バーコードリーダ、RFIDリーダなどであり、設計に応じて既存の種々の認証デバイスを用いることができる。
スプーラ装置20は、CPU(プロセッサ)、ROM、RAM、ユーザインタフェース、通信インタフェース、HDD等のハードウェアを備えて構成されている(図3(a)参照)。
スプーラ装置20は、通常のスプーラと同様に、認証印刷ジョブ、及び該認証印刷ジョブの印刷実行権限保持ユーザ(権限ユーザ)を対応づけて記憶するジョブ蓄積手段21、プリンタ装置10から受け付けたジョブ要求に基づき、対応する認証印刷ジョブをジョブ蓄積手段21から読み出し、プリンタ装置10に送信するジョブ管理手段22などを備える(図3(b)参照)。図6に、ジョブ蓄積手段21のデータ構造例を示す。
なお、スプーラ装置20が備える各手段は、スプーラ装置20内のROMやRAM、外部の記憶媒体等に格納されるプログラムをCPUが実行することにより機能的に実現される。また、ジョブ蓄積手段21は、スプーラ装置20が備えるROMやHDD等の不揮発性記憶装置上に実現される。
シンクライアント端末30は、CPU(プロセッサ)、ROM、RAM、ユーザインタフェース、通信インタフェース、IDカードリーダ等のハードウェアを備えて構成される(図4(a)参照)。
シンクライアント端末30は、シンクライアントサーバ40とともに、アプリケーションの管理、保存、実行などをサーバ側で行うシンクライアントシステム(以下、「サーバベース方式」という)を構成しており、サーバベース方式における通常のシンクライアント端末と同様の機能を備えている。
具体的には、端末使用ユーザのIDカードからID情報を読み出し、シンクライアントサーバ40に送信するユーザ登録手段31、ユーザから種々の入力情報を受け付けて、シンクライアントサーバ40に送信する入力手段32、シンクライアントサーバ40から種々の出力情報を受信し、ユーザに対して出力する出力手段33などを備えている(図4(b)参照)。
なお、シンクライアント端末30が備える各手段は、シンクライアント端末30内のROMやRAMに格納されるプログラムをCPUが実行することにより機能的に実現される。
シンクライアントサーバ40は、CPU(プロセッサ)、ROM、RAM、ユーザインタフェース、通信インタフェース、HDD等のハードウェアを備えて構成される(図5(a)参照)。
シンクライアントサーバ40は、サーバベース方式における通常のシンクライアントサーバと同様の機能を備えている。
具体的には、シンクライアント端末30の識別情報、及び端末使用ユーザのID情報を対応づけて記憶する端末使用ユーザ記憶手段41、端末使用ユーザ記憶手段41に記憶される情報を更新し、ユーザ管理を行うユーザ管理手段42、シンクライアント端末30から種々の入力情報を受信する入力情報受信手段43、受信した入力情報に基づき種々のアプリケーションを実行するアプリケーション実行手段44、アプリケーションの実行結果などを出力情報としてシンクライアント端末30に送信する出力情報送信手段45などを備えている。
またシンクライアントサーバ40は、認証印刷管理システムとして機能を備えている。
具体的には、入力情報受信手段43が受け付けた印刷指示に基づき、認証印刷ジョブを作成する印刷ジョブ作成手段46、シンクライアント端末30の識別情報、及び該シンクライアント端末30から利用可能なプリンタ装置10(以下、「利用可能プリンタ」という)の識別情報を対応づけて記憶する利用可能プリンタ記憶手段47、プリンタ装置10の識別情報、及び該プリンタ装置10に関してデフォルトでスプール先として選択されるスプーラ装置20(以下、「デフォルトスプーラ」という)の識別情報を対応づけて記憶するデフォルトスプーラ記憶手段48などを備えている。
また、ユーザのID情報、及び該ユーザの認証印刷ジョブを作成する際にジョブ対応プリンタ(該認証印刷ジョブに基づき印刷処理を実行できるプリンタ装置)として選択されるプリンタ装置10(以下、「ユーザ対応プリンタ」という)を対応づけて記憶するユーザ対応プリンタ記憶手段49、ユーザのID情報、及び該ユーザを権限ユーザとする認証印刷ジョブを保持するスプーラ装置20(以下、該ユーザの「関連スプーラ」という)の識別情報を対応づけて記憶する関連スプーラ記憶手段50、ユーザXに対応するプリンタ装置10が選択された場合、関連スプーラ記憶手段50を参照してユーザXの関連スプーラを特定し、デフォルトスプーラ記憶手段48を参照してユーザX対応プリンタ装置10のデフォルトスプーラを特定し、該特定した関連スプーラから該特定したデフォルトスプーラへユーザXの認証印刷ジョブが転送されるように制御するスプーラ管理手段51、スプーラ装置20とプリンタ装置10との間のデータ転送レートを記憶するデータ転送レート記憶手段52、プリンタ装置10から、ユーザを指定してジョブ要求先の問い合わせを受け付けた場合、関連スプーラ記憶手段50から該指定されたユーザの関連スプーラの識別情報を読み出し、該プリンタ装置10へ提供するジョブ要求先回答手段53などを備えている(図5(b)参照)。
これらのうち、デフォルトスプーラ記憶手段48、関連スプーラ記憶手段50、スプール管理手段51などを含む各手段によって、認証印刷管理システムにおけるスプーラ管理機能が実現されている。
図7(a)〜(c)、図8(a)〜(c)にそれぞれ、端末使用ユーザ記憶手段41、利用可能プリンタ記憶手段47、デフォルトスプーラ記憶手段48、ユーザ対応プリンタ記憶手段49、関連スプーラ記憶手段50、データ転送レート記憶手段52のデータ構造例を示す。この例では、プリンタ装置やスプーラ装置の識別情報として、装置名を用いている。
なお、利用可能プリンタ記憶手段47の記憶内容は、設計に応じて管理者等によって予め設定・記録される。また、デフォルトスプーラ記憶手段48の記憶内容は、各プリンタ装置10に対してデータ転送レートが十分に高いスプーラ装置20がデフォルトスプーラとなるように、管理者等によって予め設定・記録される。また、データ転送レート記憶手段52の記憶内容は、各装置間の通信経路のデータ転送レート(本実施形態の場合、通信ネットワークN1〜N3のデータ転送レート)等に基づき、管理者等によって予め設定・記録される。なお、データ転送レート記憶手段52については、スプール装置20とプリンタ装置10との間のデータ転送レートを従来技術を用いて予め測定し、設定するように構成してもよい。
なお、シンクライアントサーバ40が備える各手段は、シンクライアントサーバ40内のROMやRAM、外部の記憶媒体等に格納されるプログラムをCPUが実行することにより機能的に実現される。また、各記憶手段は、シンクライアントサーバ40が備えるROMやHDD等の不揮発性記憶装置上に実現される。
以下、図9〜図14に示すフローチャート等を参照して、認証印刷システム1における印刷処理の枠組みについて説明する。なお、本明細書において、フローチャート等に示す各工程(符号が付与されていない部分的な工程を含む)は処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更して又は並列に実行することができる。
(端末使用開始処理:図9〜10)
端末使用希望ユーザが、シンクライアント端末30のIDカードリーダにIDカードを差し込んでその使用開始を指示した場合、以下の端末使用開始処理が実行される。なお、IDカードリーダの構成は設計に応じて種々考えることができるが、ここでは、同じIDカードを用いて認証印刷処理も実行できるように、認証デバイス100と同様の方式を採用するものとする。
シンクライアント端末30のユーザ登録手段31は、端末使用希望ユーザのIDカードからIDカードリーダを介してID情報を読み出し、シンクライアントサーバ40に送信する(S100)。
シンクライアントサーバ40のユーザ管理手段42は、シンクライアント端末30からID情報を受信した場合(以下、受信したID情報を「使用開始ID情報」といい、使用開始ID情報を送信したシンクライアント端末30を「使用開始端末30」という)、所定の認証処理により端末使用希望ユーザの登録が可能であることを確認した後、使用開始端末30の識別情報と使用開始ID情報とを対応づけて、端末使用ユーザ記憶手段41に登録する(S101)。
これにより、端末使用ユーザとしての登録が行われ、以降、ユーザ管理手段42によって通常のシンクライアントシステム同様のユーザ管理処理が行われる。
次に、スプーラ管理手段51は、利用可能プリンタ記憶手段47を参照して、使用開始端末30の利用可能プリンタを特定し、端末使用ユーザ(使用開始ID情報)に対応するユーザ対応プリンタとして選択して、ユーザ対応プリンタ記憶手段49に記憶する(S102)。
利用可能プリンタが複数ある場合、デフォルトでユーザ対応プリンタとして選択するプリンタ装置を予め決定しておけばよい。また利用可能プリンタの稼働状況等に基づいてユーザ対応プリンタを選択する構成としてもよい。
次に、スプーラ管理手段51は、デフォルトスプーラ記憶手段48を参照して、ユーザ対応プリンタのデフォルトスプーラを特定し、端末使用ユーザ(使用開始ID情報)にユーザ対応スプーラに決定する(S103)。
次に、スプーラ管理手段51は、関連スプーラ記憶手段50を参照して、使用開始ID情報に対応する関連スプーラの特定を試みる(S104)。
関連スプーラが特定できない(関連スプーラが記憶されていない)場合、端末使用開始処理は終了する。
一方、関連スプーラが特定できた場合、スプーラ管理手段51は、データ転送レート記憶手段52を参照し、該特定した関連スプーラとユーザ対応プリンタとの間のデータ転送レートが、ユーザ対応スプーラとユーザ対応プリンタとの間のデータ転送レートよりも低いか否か、換言すれば、ジョブ転送によってデータ転送レートが改善されるか否かを判断する(S105)。
該特定した関連スプーラとユーザ対応プリンタとの間のデータ転送レートがユーザ対応スプーラとユーザ対応プリンタのデータ転送レート以上となる場合、端末使用開始処理は終了する。なお、該特定した関連スプーラがユーザ対応スプーラと一致する場合、S105の判断は常に「偽」となるから、S105の工程を省略して終了してよい。
一方、該特定した関連スプーラとユーザ対応プリンタとの間のデータ転送レートが、ユーザ対応スプーラとユーザ対応プリンタのデータ転送レートよりも低い場合、スプーラ管理手段51は、前記特定した関連スプーラから、ユーザ対応スプーラへ、使用開始ID情報に対応する認証印刷ジョブが転送されるように制御する(S106)。
具体的には、使用開始ID情報及びユーザ対応スプーラの識別情報を含む転送指示を作成し、前記特定した関連スプーラに対して送信する。以下、転送元となる前記特定した関連スプーラを「転送元スプーラ」といい、転送先となるユーザ対応スプーラを「転送先スプーラ」という。
転送元スプーラのジョブ管理手段22は、シンクライアントサーバ40から転送指示を受信した場合、転送指示を解析して使用開始ID情報及び転送先スプーラを特定し、ジョブ蓄積手段21から使用開始ID情報に対応する認証印刷ジョブを読み出して転送先スプーラに対して送信する(S107)。
転送先スプーラのジョブ管理手段22は、転送元スプーラから認証印刷ジョブを受信した場合、該認証印刷ジョブから権限ユーザのID情報などを抽出し、該認証印刷ジョブ、該抽出したID情報などを対応づけて、ジョブ蓄積手段21に記憶し、その後、転送元スプーラに対して保持成功通知を送信する(S108)。
転送元スプーラのジョブ管理手段22は、転送先スプーラから保持成功通知を受信した場合、ジョブ蓄積手段21から使用開始ID情報に対応する認証印刷ジョブを削除し、その後、シンクライアントサーバ40に対して転送完了通知を送信する(S109)。
シンクライアントサーバ40のスプーラ管理手段51は、転送元スプーラから転送完了通知を受信した場合、関連スプーラ記憶手段50から、使用開始ID情報及び転送元スプーラの組み合わせに関係する情報を削除する(S110)。
また、関連スプーラ記憶手段50を参照して、使用開始ID情報に転送先スプーラの識別情報が対応づけられているか否かを判断する(S111)。
対応づけられている場合、端末使用開始処理は終了する。
一方、対応づけられていない場合、スプーラ管理手段51は、新たに、使用開始ID情報、及び転送先スプーラの識別情報を対応づけて、関連スプーラ記憶手段50に記憶する(S112)。これにより、端末使用開始処理は終了する。
なお、ユーザがシンクライアント端末30のIDカードリーダからIDカードを抜いた場合は、従来同様、端末使用中止処理が実行される(シンクライアント端末30はID情報をシンクライアントサーバ40に送信し、シンクライアントサーバ40は端末使用ユーザ記憶手段41等から該ID情報に対応する情報を削除する)。
(認証印刷ジョブ蓄積/スプーラ管理処理:図11)
端末使用ユーザが、シンクライアント端末30おいて印刷指示を行った場合、以下の認証印刷ジョブ蓄積/スプーラ管理処理が実行される。
シンクライアント端末30の入力手段32は、ユーザから、印刷対象ファイル(文書ファイル、画像ファイルなど)の指定を含む印刷指示が入力されると、該印刷指示をシンクライアントサーバ40に送信する(S200)。
シンクライアントサーバ40の入力情報受信手段43が、シンクライアント端末30から印刷指示を受信すると(以下、かかる印刷指示を送信したシンクライアント端末30を「印刷指示端末30」という)(S201)、印刷ジョブ作成手段46は、端末使用ユーザ記憶手段41を参照して、印刷指示端末30に対応する端末使用ユーザのID情報を取得する(以下、かかる取得したID情報を「印刷指示ID情報」という)(S202)。
次に、印刷ジョブ作成手段46は、ユーザ対応プリンタ記憶手段49を参照して、印刷指示ID情報に対応するユーザ対応プリンタを特定し、前記受信した印刷指示により指定される印刷対象ファイルに基づき、印刷指示ID情報を権限ユーザのID情報として、ユーザ対応プリンタが解釈可能な形式で、認証印刷ジョブを作成する(S203)。
認証印刷ジョブは、通常のプリンタドライバと同様に作成することができ、例えば、ジョブID、印刷内容を記述する情報、権限ユーザのID情報、ユーザ対応プリンタの機種情報、ドキュメント名、印刷設定情報などの情報を含めることができる。なお、一つの認証印刷ジョブによって複数の権限ユーザを指定できるように構成してもよい。また、印刷指示により指定される印刷対象ファイルは予め作成され、シンクライアントサーバ40のメモリ内に記憶されているものとする。
次に、スプーラ管理手段51は、ユーザ対応スプーラ(ユーザ対応プリンタのデフォルトスプーラ)に対して前記作成した認証印刷ジョブを送信する(S204)。
ユーザ対応スプーラのジョブ管理手段22は、シンクライアントサーバ40から認証印刷ジョブを受信した場合、該認証印刷ジョブから権限ユーザのID情報などを抽出し、該認証印刷ジョブ、該抽出したID情報などを対応づけて、ジョブ蓄積手段21に記憶し、その後、シンクライアントサーバ40に対して保持成功通知を送信する(S205)。
シンクライアントサーバ40のスプーラ管理手段51は、ユーザ対応スプーラから保持成功通知を受信した場合、関連スプーラ記憶手段50を参照して、印刷指示ID情報にユーザ対応スプーラの識別情報が対応づけられているか否かを判断する(S206)。
対応づけられている場合、認証印刷ジョブ蓄積/スプーラ管理処理は終了する。
一方、対応づけられていない場合、スプーラ管理手段51は、新たに、印刷指示ID情報、及びジョブ受信スプーラの識別情報を対応づけて、関連スプーラ記憶手段50に記憶する(S207)。これにより、認証印刷ジョブ蓄積/スプーラ管理処理は終了する。
(認証印刷実行/スプーラ管理処理:図12〜13)
認証印刷実行希望ユーザが、プリンタ装置10に接続される認証デバイス100にIDカードを通すなどして、認証印刷の実行を指示した場合、以下の認証印刷実行/スプーラ管理処理が実行される。
プリンタ装置10のID読出手段13は、認証印刷実行希望ユーザのIDカードから認証デバイス100を介してID情報を読み出す(S300)。
次に、認証手段14は、S300において取得したID情報に基づいて、該ID情報を取得したユーザが権限ユーザであるか否かを判断する(認証処理を実行する)(S301)。
例えば、認証手段14がLDAP認証サービスのクライアントである場合、LDAP認証サービスを提供するディレクトリサーバ(図示せず)に前記取得したID情報を通知し、該通知に基づいてディレクトリサーバにおいて行われる認証の結果を受け取って、権限ユーザであるか否かを判断することが考えられる。また、IDカードからID情報を取得できたことをもってユーザ認証とする簡易な構成も考えることができる。
ID情報を取得したユーザが権限ユーザであることを認証できなかった場合(S302:NO)、認証印刷実行/スプーラ管理処理は終了する。
一方、認証できた場合(S302:YES)、ジョブ要求手段15は、シンクライアントサーバ40に対し、認証ユーザのID情報を指定して、ジョブ要求先を問い合わせる(S303)。
シンクライアントサーバ40のジョブ要求先回答手段53は、プリンタ装置10からジョブ要求先の問い合わせを受け付けた場合、関連スプーラ記憶手段50から、該問い合わせにおいて指定されたID情報に対応する関連スプーラの識別情報を読み出し、要求元のプリンタ装置10へ送信する(S304)。
プリンタ装置10のジョブ要求手段15は、シンクライアントサーバ40から問い合わせ結果としてスプーラ装置20の識別情報を受け付けた場合、認証ユーザのID情報などを含むようにジョブ要求を生成する(S305)。
ここで、前記取得したID情報と、スプーラ装置20において認証印刷ジョブに対応づけているID情報とが異なるタイプである場合(例えば、スプーラ装置20では認証印刷ジョブを権限ユーザのユーザ名に対応づけているが、IDカードから取得したID情報は権限ユーザの社員番号である場合)、ジョブ要求手段15は、同一ユーザに対応する種類の異なるID情報を予め対応づけたテーブルを参照して、スプーラ装置20において用いられているID情報を取得し、これを利用してジョブ要求を生成する。なお、ID情報の変換は、シンクライアントサーバ40において実行してもよい。
次に、ジョブ要求手段15は、前記受け付けた識別情報に基づき特定されるスプーラ装置20に対し、前記生成したジョブ要求を送信する(S306)。なお、複数のスプーラ装置20が特定された場合、認証印刷ジョブの受信を待たずに、順次、ジョブ要求を送信する構成としてもよく、又は、ジョブ要求を送信したスプーラ装置20からの認証印刷ジョブの受信をまって、次のスプーラ装置20へジョブ要求を送信する構成としてもよい。
スプーラ装置20のジョブ管理手段22は、プリンタ装置10からジョブ要求を受け付けた場合、該ジョブ要求から認証ユーザのID情報などを抽出し、ジョブ蓄積手段21を参照して該抽出した情報に対応する認証印刷ジョブを検索する(S307)。
そして、対応する認証印刷ジョブが検索により見つかった場合は、これを読み出して要求元プリンタ装置10に送信する(S308)。
なお、まず対応する認証印刷ジョブの一覧情報を作成してプリンタ装置10へ送信し、ユーザにその一覧情報に基づいて印刷を希望する認証印刷ジョブを選択させるように構成してもよい。
プリンタ装置10の受信手段11が、スプーラ装置20から認証印刷ジョブを受信した場合(S309)、印刷制御手段12は、従来と同様に、該認証印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する(S310)。すなわち、認証印刷ジョブを解析してラスタ形式の印刷イメージを1バンド分又は1ページ分生成してイメージバッファに格納し、認証印刷ジョブ中の制御コマンドに基づいて、所定単位分(例えば1パス分)の印刷イメージをイメージバッファから印刷エンジンに転送し、印刷エンジンを制御しながら印刷を実行する。
印刷が終了すると、ジョブ要求手段15は、認証印刷ジョブの送信元スプーラ装置20に対し、印刷終了通知を送信する(S311)。
スプーラ装置20のジョブ管理手段22は、プリンタ装置10から印刷終了通知を受け付けた場合、S308において送信した認証印刷ジョブ及びこれに関連する情報を、ジョブ蓄積手段21から削除する(S312)。なお、例えば、送信終了してから一定期間経過したことを条件として削除する構成としてもよい。
次に、ジョブ管理手段22は、前記抽出した認証ユーザのID情報を指定してジョブ削除通知をシンクライアントサーバ40に対して送信する(S313)。
シンクライアントサーバ40のスプーラ管理手段51は、スプーラ装置20からジョブ削除通知を受信した場合、該通知において指定されたID情報及び通知元スプーラ装置20の組み合わせに関係する情報を、関連スプーラ記憶手段50から削除する(S314)。これにより、認証印刷実行/スプーラ管理処理は終了する。
(実施例)
以下では、図7(b)(c)、図8(c)に示すように利用可能プリンタ記憶手段47、デフォルトスプーラ記憶手段48、データ転送レート記憶手段52が構成されていることを前提として、各スプーラ装置20にユーザXの認証印刷ジョブが保持されていない状況下で、ユーザXが、シンクライアント端末30Aにおいて印刷指示Pを行い、その後、シンクライアント端末30Bを使用し、更に、シンクライアント端末30Cを使用してから、プリンタ装置10Cにおいて認証印刷を実行する場合について説明する。
1)ユーザXが、シンクライアント端末30AのIDカードリーダにIDカードを差し込むことで、端末使用開始処理が実行される。該処理により、ユーザXがシンクライアント端末30Aの端末使用ユーザとして登録される。
また、スプーラ管理手段51は、利用可能プリンタ記憶手段47を参照して、シンクライアント端末30Aに対応するプリンタ装置10AをユーザXのユーザ対応プリンタとして選択し、ユーザ対応プリンタ記憶手段49に記憶する。また、デフォルトスプーラ記憶手段48を参照して、プリンタ装置10Aに対応するスプーラ装置20AをユーザXのユーザ対応スプーラに決定する。
次に、スプーラ管理手段51は、関連スプーラ記憶手段50を参照して、ユーザXのID情報に対応する関連スプーラを特定するが、この時点ではユーザXの認証印刷ジョブはいずれのスプーラ装置にも記憶されておらず、従ってユーザXの関連スプーラを特定できない(ユーザXの関連スプーラは存在しない)ため、シンクライアント端末30Aに関する端末使用開始処理は終了する。
2)続いてユーザXがシンクライアント端末30Aにおいて印刷指示Pを入力することで、印刷指示Pに対する認証印刷ジョブ蓄積/スプーラ管理処理が実行される。
該処理において、印刷ジョブ作成手段46は、印刷指示Pにより指定される印刷対象ファイルに基づき、ユーザXを権限ユーザとして、ユーザ対応プリンタ10Aが解釈可能な形式で認証印刷ジョブP’を作成する。
次に、スプーラ管理手段51は、認証印刷ジョブP’をユーザ対応スプーラであるスプーラ装置20Aに送信する。これにより、スプーラ装置20Aに認証印刷ジョブP’が記憶され、保持成功通知がシンクライアントサーバ40に送信される。
スプーラ管理手段51は、スプーラ装置20Aから保持成功通知を受け付けると、ユーザXのID情報、及びスプーラ装置20Aの識別情報を対応づけて、関連スプーラ記憶手段50に登録する。これにより、印刷指示Pに対する認証印刷ジョブ蓄積/スプーラ管理処理は終了する。
3)続いてユーザXが、シンクライアント端末30AのIDカードリーダからIDカードを抜いてその使用を中止した後、シンクライアント端末30BのIDカードリーダにIDカードを差し込むことで、端末使用開始処理が実行される。該処理により、ユーザXがシンクライアント端末30Bの端末使用ユーザとして登録される。
また、スプーラ管理手段51は、利用可能プリンタ記憶手段47を参照して、シンクライアント端末30Bに対応するプリンタ装置10BをユーザXのユーザ対応プリンタとして選択し、ユーザ対応プリンタ記憶手段49に記憶する。また、デフォルトスプーラ記憶手段48を参照して、プリンタ装置10Bに対応するスプーラ装置20BをユーザXのユーザ対応スプーラに決定する。
次に、スプーラ管理手段51は、関連スプーラ記憶手段50を参照して、ユーザXのID情報に対応する関連スプーラを特定する。本実施例では、スプーラ装置20Aが関連スプーラとして特定される。
次に、スプーラ管理手段51は、データ転送レート記憶手段52を参照し、関連スプーラとして特定したスプーラ装置20Aとユーザ対応プリンタ10Bとの間のデータ転送レートV1が、ユーザ対応スプーラであるスプーラ装置20Bとユーザ対応プリンタ10Bとの間のデータ転送レートV2よりも低いか否かを判断する。
本実施例では、V1=V2=100MB/sであるので、シンクライアント端末30Bに関する端末使用開始処理は終了する。
4)続いてユーザXが、シンクライアント端末30BのIDカードリーダからIDカードを抜いてその使用を中止した後、部屋R1から部屋R2に移動し、シンクライアント端末30CのIDカードリーダにIDカードを差し込むことで、端末使用開始処理が実行される。該処理により、ユーザXがシンクライアント端末30Cの端末使用ユーザとして登録される。
また、スプーラ管理手段51は、利用可能プリンタ記憶手段47を参照して、シンクライアント端末30Cに対応するプリンタ装置10CをユーザXのユーザ対応プリンタとして選択し、ユーザ対応プリンタ記憶手段49に記憶する。また、デフォルトスプーラ記憶手段48を参照して、プリンタ装置10Cに対応するスプーラ装置20CをユーザXのユーザ対応スプーラに決定する。
次に、スプーラ管理手段51は、関連スプーラ記憶手段50を参照して、ユーザXのID情報に対応する関連スプーラを特定する。本実施例では、スプーラ装置20Aが関連スプーラとして特定される。
次に、スプーラ管理手段51は、データ転送レート記憶手段52を参照し、関連スプーラとして特定したスプーラ装置20Aとユーザ対応プリンタ10Cとの間のデータ転送レートV1が、ユーザ対応スプーラであるスプーラ装置20Cとユーザ対応プリンタ10Cとの間のデータ転送レートV2よりも低いか否かを判断する。
本実施例では、V1=10MB/s<V2=100MB/cであるので、スプーラ管理手段51は、スプーラ装置20Aに対し、ユーザ対応スプーラであるスプーラ装置20CへのユーザXの認証印刷ジョブの転送を指示する。
該指示により、スプーラ装置20Aからスプーラ装置20CへユーザXの認証印刷ジョブが転送される。
次に、スプーラ管理手段51は、転送完了後、関連スプーラ記憶手段50から、ユーザXのID情報及びスプーラ装置20Aの組み合わせに関係する情報を削除する。また、ユーザXのID情報及びスプーラ装置20Cの識別情報を対応づけて、関連スプーラ記憶手段50に登録する。これにより、シンクライアント端末30Cに関する端末使用開始処理は終了する。
6)続いてユーザXが、シンクライアント端末30CのIDカードリーダからIDカードを抜いてその使用を中止した後、プリンタ装置10C及び認証デバイス100Cの前に移動し、認証デバイス100CにIDカードを通すことで、認証印刷実行/スプーラ管理処理が実行される。
まず、プリンタ装置10Cのジョブ要求手段15は、シンクライアントサーバ40に対して、認証されたユーザXのID情報を指定して、ジョブ要求先を問い合わせる。
シンクライアントサーバ40のジョブ要求先回答手段53は、プリンタ装置10Cからジョブ要求先の問い合わせを受け付けた場合、関連スプーラ記憶手段50からユーザXのID情報に対応するスプーラ装置20Cの識別情報を読み出し、プリンタ装置10Cへ送信する。
プリンタ装置10Cのジョブ要求手段15は、シンクライアントサーバ40から問い合わせ結果としてスプーラ装置の識別情報を受け付けた場合、認証ユーザのID情報などを含むようにジョブ要求を作成し、前記受け付けた識別情報に基づき特定されるスプーラ装置20Cに対して送信する。
スプーラ装置20Cのジョブ管理手段22は、プリンタ装置10Cからジョブ要求を受け付けた場合、ジョブ蓄積手段21を参照してユーザXのID情報に対応する認証印刷ジョブを検索する。本実施例では、該検索により認証印刷ジョブP’が見つかり、プリンタ装置10Cに送信される。
この結果、プリンタ装置10Cでは、認証印刷ジョブP’に基づく印刷処理が実行される。
このように、本実施形態では、シンクライアントサーバ40において、ユーザごとにユーザ関連スプーラの識別情報を記憶しておき、ユーザがシンクライアント端末30の使用を開始した場合に該端末30の利用可能プリンタをユーザ対応プリンタとして選択し、該ユーザの関連スプーラからユーザ対応プリンタのデフォルトスプーラへ該ユーザの認証印刷ジョブを転送する構成を採用している。
かかる構成によれば、認証印刷ジョブがスプールされた後にユーザが使用するシンクライアント端末30を変更し、その結果、ユーザ対応プリンタがスプール時のものから変更された場合であっても、変更後のユーザ対応プリンタのデフォルトスプーラに該ユーザの認証印刷ジョブが転送されるため、認証印刷実行時に、データ転送レートの高いデフォルトスプーラから迅速に認証印刷ジョブを取得することができ、認証印刷処理を効率よく行うことができる。
特に、本実施形態では、端末使用開始処理においてユーザ対応プリンタを選択する構成としているので、シンクライアント端末の使用開始をトリガーとして、認証印刷が実行される前にジョブ転送を行うことができる。
また、本実施形態では、ユーザ対応プリンタとユーザ関連スプーラとの間のデータ転送レートが、ユーザ対応プリンタとそのデフォルトスプーラとの間のデータ転送レートよりも低いことを条件として、デフォルトスプーラへ認証印刷ジョブが転送されるように制御しているため、デフォルトスプーラへのジョブ転送によって、ジョブ取得時のデータ転送レートが改善されることを、確実に保証することができる。
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく種々に変形して適用することが可能である。
例えば、上記実施形態では、スプーラ管理手段51が、端末使用開始処理において、シンクライアント端末30の利用可能プリンタをユーザ対応プリンタとして選択する構成としているが、利用可能プリンタが複数ある場合、端末使用開始処理において又は他の処理において、ユーザが利用可能プリンタの中から所望のプリンタ装置をユーザ対応プリンタとして選択できるように構成してもよい。
また、上記実施形態では、ユーザ対応プリンタが選択された場合に常にジョブ転送を行うか否かを判断する構成としているが、例えば、ユーザごとにユーザ対応プリンタの選択履歴を記憶しておき、今回選択されたユーザ対応プリンタと前回選択されたユーザ対応プリンタとが異なる場合に、ジョブ転送を行うか否かを判断する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、端末使用開始処理において、ジョブ転送を行うか否かの判断やジョブ転送の指示を行う構成としているが、ユーザ対応プリンタが選択された後であれば、例えば定期的に行うなど、他のタイミングにおいてジョブ転送を行うか否かの判断やジョブ転送の指示を行う構成としてもよい。
また、上記実施形態では、スプーラ管理手段51が、データ転送レート記憶手段52を参照して、ユーザ対応プリンタとユーザ関連スプーラとの間のデータ転送レートV1が、ユーザ対応プリンタとそのデフォルトスプーラとの間のデータ転送レートV2よりも低い場合に、ユーザ関連スプーラからデフォルトスプーラへ認証印刷ジョブが転送されるように制御する構成としているが、本発明は必ずしもこのような構成に限られるものではない。例えば、データ転送レートV1が閾値以下であることなど、認証印刷ジョブを転送するための条件を更に付加してもよい。
また例えば、通常、ユーザ対応プリンタとそのデフォルトスプーラとの間のデータ転送レートV2は十分に高いと考えられるので、V1が閾値(例えば、予め定めた最低データ転送レート)より低いか否かに基づいて、データ転送の可否を判断する構成とすることも考えられる。
具体的には、シンクライアントサーバ40が、スプーラ装置とプリンタ装置の組み合わせに対応づけて、ジョブ転送の可否を記憶するジョブ転送可否記憶手段54を備えるように構成する(図14(a)参照)。
図14(b)にジョブ転送可否記憶手段54のデータ構造の例を示す。
ジョブ転送可否記憶手段54の記憶内容は、各装置間の通信経路のデータ転送レート(上記実施形態の場合、通信ネットワークN1〜N3のデータ転送レート)に基づき、管理者等によって予め設定・記録される。例えば、最低データ転送レートを50MB/sと定めた場合、スプーラ装置Aとプリンタ装置A又はプリンタ装置Bの組み合わせに対しては、両者間のデータ転送レートは100MB/sであり、最低データ転送レート以上なのでジョブ転送する必要はないことから、ジョブ転送「否」が対応づけられる。一方、スプーラ装置Aとプリンタ装置Cの組み合わせに対しては、両者間のデータ転送レートは10MB/sであり(通信ネットワークN3を経由するため)、最低データ転送レートより低いのでジョブ転送する必要があることから、ジョブ転送「可」が対応づけられる。
このような構成を採用した場合、スプーラ管理手段51は、上記実施形態のS105〜S106に代えて、以下のような処理を実行する。すなわち、ジョブ転送可否記憶手段54を参照して、ユーザ関連スプーラとユーザ対応プリンタの組み合わせに対してジョブ転送「可」が対応づけられているか否かを判断し、ジョブ転送「可」が対応づけられている場合に、ユーザ関連スプーラからユーザ対応プリンタのデフォルトスプーラへユーザの認証印刷ジョブが転送されるように制御する。かかる構成によれば、簡易な枠組みにてジョブ転送を制御することができる。
また、上記実施形態では、スプーラ管理手段51がデータ転送を行うか否かを判断する構成としているが、例えば、スプーラ装置20においてデータ転送を行うか否かを判断する構成としてもよい。
具体的には、スプーラ管理手段51が、ユーザ関連スプーラに対し、条件付き転送を指示する。条件付き転送を指示されたユーザ関連スプーラは、自装置とユーザ対応プリンタとの間のデータ転送レートを測定し、その測定値が閾値(例えば、予め定めた最低データ転送レート)以下となる場合に、ユーザ対応プリンタのデフォルトスプーラへユーザXの印刷ジョブを転送する。データ転送レートの測定は従来技術と同様にして行えばよい。
かかる構成によれば、ユーザ関連スプーラとユーザ対応プリンタとの間のデータ転送レートの実測値に基づいてジョブ転送を行うか否かを判断できるので、その時点での通信ネットワークの込み具合に対して適応的にジョブ転送を制御することができる。
また、上記実施形態では、ユーザ対応プリンタのデフォルトスプーラが転送先となるように構成している。通常、ユーザ対応プリンタとそのデフォルトスプーラとの間のデータ転送レートは十分に高いので、このような構成は合理的であると考えられるが、デフォルトスプーラ以外のスプーラ装置が転送先となるように構成してもよい。例えば、ユーザ対応プリンタからジョブ要求可能なスプーラ装置が複数ある場合、それら複数のスプーラ装置の中から、ユーザ対応プリンタとの間のデータ転送レートがユーザ関連スプーラよりも高いスプーラ装置(必ずしもデフォルトスプーラでなくてもよい)を選択し、該選択したスプーラ装置へ認証印刷ジョブが転送されるように制御する構成とすることも考えられる。
なお、デフォルトスプーラを転送先とするか否かに限られず、複数のスプーラ装置へジョブ転送を行うように構成してもよい。ただし、転送先を少数(好ましくは1つ)にした場合、プリンタ装置10から認証印刷ジョブを要求するスプーラ装置をも少数に限定できるので、多数のスプーラ装置20からプリンタ装置10へいちどきに認証印刷ジョブが送信されることに起因するネットワーク帯域の占有を抑制でき、認証印刷処理のスループットの低下を防止することができる。
また、上記実施形態では、シンクライアントサーバ40が認証印刷管理システムとして機能を備える構成としているが、シンクライアントサーバ40と認証印刷管理システムとを別体に構成してもよい。同様に、シンクライアントサーバ40が備えるスプーラ管理機能について、他の機能と分離したスプーラ管理装置として構成してもよい。また例えば、端末30やプリンタ装置10が認証印刷管理システムの一部又は全部の機能(例えば、ジョブ蓄積手段21)を備える構成としてもよい。
また、上記実施形態では、サーバベース方式のシンクライアントシステムを前提として本発明を適用していることから、シンクライアントサーバ40が印刷ジョブ作成手段46を備える構成としているが、本発明は、シンクライアントシステムを前提としない印刷システムに対しても適用可能である。シンクライアントシステムを前提としない場合、各端末30に実装されるプリンタドライバ等がスプーラ管理機能を実現する各手段を備える。
また、上記実施形態では、利用可能プリンタ記憶手段47が、シンクライアント端末30の識別情報と利用可能プリンタの識別情報とを直接対応づけて記憶する構成としているが、本発明はこのような構成に限られるものではない。例えばシンクライアント端末30の識別情報と該シンクライアント端末30を設置している部屋の識別情報とを対応づけるとともに、各部屋の識別情報と、該部屋内の端末から利用可能なプリンタ装置の識別情報とを対応づけて記憶するように構成し、これにより、シンクライアント端末30と利用可能プリンタとを間接的に対応づける構成としてもよい。
また、上記実施携帯では、端末使用ユーザを権限ユーザとして認証印刷ジョブを作成しているが、端末使用ユーザが他のユーザを権限ユーザとして指定している場合は、該指定されたユーザのID情報を権限ユーザのID情報として認証印刷ジョブを作成する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、プリンタ装置10がシンクライアントサーバ40にジョブ要求先と問い合わせて、その問い合わせ結果に基づき特定されるスプーラ装置20に対して認証印刷ジョブを要求する構成としているが、例えば、プリンタ装置10において、ジョブ要求可能な全スプーラ装置に対して、又はブロードキャスト又はマルチキャストにより所定のネットワークセグメントの範囲内の全スプーラ装置に対して、認証印刷ジョブを要求する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、スプーラ管理手段51が、転送元スプーラに対してジョブ転送を指示する構成としているが、転送先スプーラに対してジョブ取得を指示する構成としてもよい。
認証印刷システム1の概略構成を示すブロック図である。 プリンタ装置10の構成を示すブロック図である。 スプーラ装置20の構成を示すブロック図である。 シンクライアント端末30の構成を示すブロック図である。 第1実施形態におけるシンクライアントサーバ40の構成を示すブロック図である。 ジョブ蓄積手段21のデータ構造例を示す図である。 端末使用ユーザ記憶手段41、利用可能プリンタ記憶手段47、デフォルトスプーラ記憶手段48のデータ構造例を示す図である。 ユーザ対応プリンタ記憶手段49、関連スプーラ記憶手段50、データ転送レート記憶手段52のデータ構造例を示す図である。 端末使用開始処理を説明するためのフローチャートである。 端末使用開始処理を説明するためのフローチャートである。 認証印刷ジョブ蓄積/スプーラ管理処理を説明するためのフローチャートである。 認証印刷実行/スプーラ管理処理を説明するためのフローチャートである。 認証印刷実行/スプーラ管理処理を説明するためのフローチャートである。 1変形例におけるシンクライアントサーバ40の構成、及び、ジョブ転送可否記憶手段54のデータ構造例を示すブロック図である。
符号の説明
1 認証印刷システム、10 プリンタ装置、11 受信手段、12 印刷制御手段、13 ID読出手段、14 認証手段、15 ジョブ要求手段、20 スプーラ装置、21 ジョブ蓄積手段、22 ジョブ管理手段、30 シンクライアント端末、31 ユーザ登録手段、32 入力手段、33 出力手段、40 シンクライアントサーバ、41 端末使用ユーザ記憶手段、42 ユーザ管理手段、43 入力情報受信手段、44 アプリケーション実行手段、45 出力情報送信手段、46 印刷ジョブ作成手段、利用可能プリンタ記憶手段、48 デフォルトスプーラ記憶手段、49 ユーザ対応プリンタ記憶手段、50 関連スプーラ記憶手段、51 スプーラ管理手段、52 データ転送レート記憶手段、53 ジョブ要求先回答手段、54 ジョブ転送可否記憶手段、100 認証デバイス

Claims (10)

  1. プリンタ装置の識別情報、及び該プリンタ装置に関してデフォルトでスプール先として選択されるスプーラ装置(以下、「デフォルトスプーラ」という)の識別情報を対応づけて記憶するデフォルトスプーラ記憶手段と、
    ユーザのID情報、及び該ユーザの印刷ジョブを保持するスプーラ装置(以下、「関連スプーラ」という)の識別情報を対応づけて記憶する関連スプーラ記憶手段と、
    ユーザXに対応するプリンタ装置が選択された場合、関連スプーラ記憶手段を参照してユーザXの関連スプーラを特定し、デフォルトスプーラ記憶手段を参照してユーザX対応プリンタ装置のデフォルトスプーラを特定し、該特定した関連スプーラから該特定したデフォルトスプーラへユーザXの印刷ジョブが転送されるように制御するスプーラ管理手段とを備えることを特徴とする印刷管理システム。
  2. クライアント端末の識別情報、及び該クライアント端末から利用可能なプリンタ装置(以下、「利用可能プリンタ」という)の識別情報を対応づけて記憶する利用可能プリンタ記憶手段を備え、
    前記スプーラ管理手段は、ユーザXがクライアント端末の使用を開始した場合、利用可能プリンタ記憶手段を参照して該クライアント端末の利用可能プリンタを特定し、ユーザX対応プリンタ装置として選択することを特徴とする請求項1記載の印刷管理システム。
  3. スプーラ装置とプリンタ装置との間のデータ転送レートを記憶するデータ転送レート記憶手段を備え、
    前記スプーラ管理手段は、データ転送レート記憶手段を参照して、前記特定した関連スプーラとユーザX対応プリンタ装置との間のデータ転送レートが、前記特定したデフォルトスプーラとユーザX対応プリンタ装置との間のデータ転送レートよりも低い場合に、前記特定した関連スプーラから前記特定したデフォルトスプーラへユーザXの印刷ジョブが転送されるように制御することを特徴とする請求項1又は2記載の印刷管理システム。
  4. スプーラ装置とプリンタ装置の組み合わせに対応づけて、ジョブ転送の可否を記憶するジョブ転送可否記憶手段を備え、
    前記スプーラ管理手段は、ジョブ転送可否記憶手段を参照して、前記特定した関連スプーラとユーザX対応プリンタ装置の組み合わせに対してジョブ転送「可」が対応づけられている場合に、前記特定した関連スプーラから前記特定したデフォルトスプーラへユーザXの印刷ジョブが転送されるように制御することを特徴とする請求項1又は2記載の印刷管理システム。
  5. 前記スプーラ管理手段は、前記特定した関連スプーラに対し、該関連スプーラとユーザX対応プリンタ装置との間のデータ転送レートの測定値が所定閾値以下の場合に前記特定したデフォルトスプーラへユーザXの印刷ジョブを転送するという、条件付き転送を指示することを特徴とする請求項1又は2記載の印刷管理システム。
  6. スプーラ装置とプリンタ装置との間のデータ転送レートを記憶するデータ転送レート記憶手段と、
    ユーザのID情報、及び該ユーザの印刷ジョブを保持するスプーラ装置(以下、「関連スプーラ」という)の識別情報を対応づけて記憶する関連スプーラ記憶手段と、
    ユーザXに対応するプリンタ装置が選択された場合、関連スプーラ記憶手段を参照してユーザXの関連スプーラを特定し、データ転送レート記憶手段を参照してユーザX対応プリンタ装置との間のデータ転送レートが該特定した関連スプーラよりも高いスプーラ装置を選択し、該特定した関連スプーラから該選択したスプーラ装置へユーザXの印刷ジョブが転送されるように制御するスプーラ管理手段とを備えることを特徴とする印刷管理システム。
  7. 印刷ジョブ、及び該印刷ジョブの権限ユーザのID情報を対応づけて保持し、プリンタ装置から、認証されたユーザを指定して印刷ジョブの要求を受け付けた場合、該指定されるユーザを権限ユーザとする印刷ジョブを該プリンタ装置へ提供するスプーラ装置を複数備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の印刷管理システム。
  8. 当該印刷管理システムがシンクライアントサーバ上に実装されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の印刷管理システム。
  9. ユーザXに対応するプリンタ装置が選択された場合に実行する工程として、
    ユーザのID情報、及び該ユーザの印刷ジョブを保持するスプーラ装置(以下、「関連スプーラ」という)の識別情報を対応づけて記憶する関連スプーラ記憶手段を参照して、ユーザXの関連スプーラを特定する工程と、
    プリンタ装置の識別情報、及び該プリンタ装置に関してデフォルトでスプール先として選択されるスプーラ装置(以下、「デフォルトスプーラ」という)の識別情報を対応づけて記憶するデフォルトスプーラ記憶手段を参照して、ユーザX対応プリンタ装置のデフォルトスプーラを特定する工程と、
    該特定した関連スプーラから該特定したデフォルトスプーラへユーザXの印刷ジョブが転送されるように制御する工程とを備えることを特徴とするスプーラ管理方法。
  10. 請求項9記載のスプーラ管理方法をコンピュータで実行させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110389727A (zh) * 2018-04-17 2019-10-29 京瓷办公信息系统株式会社 图像形成系统以及图像形成方法

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