JP2008225809A - 日程作成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 所定期間内に総所要時間が異なる複数の業務の業務情報を割り付けて、当該所定期間内における業務の実施スケジュールを作成する日程作成装置であって、前記業務情報に対応して当該業務を実行するための総所要時間及び当該業務の開始希望時刻を記憶した記憶部と、前記所定期間、開始希望時刻及び総所要時間に基づき、前記所定期間内に業務を実行した場合の余裕時間を業務情報ごとに算出し、当該余裕時間が長いほど先行する順として割付順序を決定する割付順序決定手段と、前記決定した割付順序にて前記所定期間に前記業務情報を割り付ける割付手段と、前記割付手段が割り付けた結果を出力する出力部を具備する。
【選択図】 図1
Description
すなわち、医療機関の担当者が予約時間割りを作成する日付を指定すると、当日に対応したレコードのうち、最も先頭にあるレコードから順次、種々の制約条件を満たすように割り付けて診療予約時間割りを作成している。
このため、コンピュータにより自動的に日程を作成する際に、割り付けできなくなる可能性が増大していた。
更に、開始希望時刻がない業務は、総所要時間が長い順に割り付けることにより、開始時刻を調整できる時間範囲が少ない業務情報を先行して割り付けるので、調整できる時間範囲が少ない業務情報の割り付けが後段になることを防ぐため、割り付けできなくなる可能性を低減できる。
図1は、日程作成装置1の全体ブロック図を示している。日程作成装置1は、キーボード及びマウス等で構成され医療機関の担当者が適宜操作する入力部2と、ROM/RAM等のメモリ装置等で構成され医療機関にて健診日程を作成するための各種設定情報や各種プログラムを記憶している記憶部3と、液晶ディスプレイ又はCRTディスプレイ等で構成され医療機関の担当者に作成した健診日程などを表示する出力部5と、CPU、MCU、ICなどの演算装置等で構成され日程作成装置の全体を制御する制御部4から構成される。
図3は、業務単位情報32を例示したものである。図3の情報には、業務単位aはリソースαを要し7Fにて90分かかる、業務単位bはリソースβを要し2Fにて50分かかる、業務単位cはリソースγを要し2Fにて40分かかる、業務単位dはリソースδを要し2Fにて50分かかる、業務単位eはリソースεを要し6Fにて25分かかる、業務単位はリソースζを要し2Fにて40分かかることが示されている。
ここで、リソースとは、各業務単位を実施するために必要となる検査機器やスタッフなどを意味し、日程を作成する際にあまり制約とならない受付などの業務単位については省略される。例えば、心機能検査はリソースとして心臓超音波検査装置を必要とし、胸部循環器検査はリソースとして胸部X線撮像装置を必要とし、運動負荷検査はリソースとして負荷心電計を必要とする。
所要時間は、該当する業務単位の実施に必要な時間であり、これまでの経験等に基づき現に実行可能な長さが設定される。本実施の形態では、所要時間を5分刻みで設定している。
フロアは、医療機関内において業務単位が実施される場所の階数を示している。医療機関が複数の建物に分かれているのであれば棟でも良く、同一階であっても離れている場合は北ブロックや南ブロックなど区分してもよい。
図4(a)のテーブルにおいて、業務情報#1のレコードは男性の受診者アより2006年3月1日の8時からのコースAを受け付けた、業務情報#2のレコードは男性の受診者イから2006年3月1日のコースBを受け付けた、業務情報#3のレコードは男性の受診者ウより2006年3月1日のコースCを受け付けた、業務情報#4のレコードは女性の受診者エより2006年3月1日の9時からのコースAを受け付けた、業務情報#5のレコードは女性の受診者オより2006年3月1日の9時からのコースBを受け付けた、業務情報#6のレコードは男性の受診者カより2006年3月1日の8時30分からのコースCを受け付けた、業務情報#7のレコードは女性の受診者キより2006年3月1日のコースAを受け付けたことを夫々表している。
図4(b)のテーブルには、業務情報#1は業務単位a,b,c,dで構成され、業務情報#2は業務単位a,b,c,d,eで構成され、業務情報#3は業務単位a,b,c,d,e,fで構成され、業務情報#4は業務単位a,b,c,dで構成され、業務情報#5は業務単位a,b,c,d,eで構成され、業務情報#6は業務単位a,b,c,d,e,fで構成され、業務情報#7は業務単位a,b,c,dで構成されることが記憶されている。図4(b)のテーブルのように健康診断の業務の内容を業務情報として記憶することで受診者の希望に応じて健診コースをアレンジして受け付けた場合でも対応することができる。
リソース数は、医療機関が有する検査機器の数やスタッフの人数などであり、同時に使用可能なリソースの上限数はこの値で規定される。したがって、同一時刻に同一リソースを使用した業務単位の割り付け可能な数が制限される。
図5は、制約条件36の内容を示す図である。図5(a)は、リソース数の設定を例示したものであり、医療機関がリソースα,β,γ,δ,ζを夫々2つづつ、リソースεを1つ有していることが示されている。
先行関係は、特定の業務単位を別の特定の業務単位より先に行わなければならないという条件である。
図5(b)は、先行関係の設定を例示したものであり、業務単位aは業務単位b,fに先行して行われなければならず、業務単位bは業務単位fに先行して行われなければならず、業務単位cは業務単位dの直前且つ業務単位fに先行して行われなければならず、業務単位dは業務単位fに先行して行われなければならず、業務単位eは業務単位fに先行して行われなければならないことが示されている。
最適化条件は、待ち時間、フロア移動回数等である。必須条件を満たす割り付けの候補が複数存在する場合は、待ち時間が少ない候補がより良く、フロア移動回数が少ない候補がより良い。そこで、各候補について待ち時間及びフロア移動回数を算出して両者がより少ない候補を採用する。
最適化条件は、プログラムである割付手段46に含ませて予め設定される。
図1に戻って、制御部4は、記憶部3から受付情報設定手段40、割付GUI手段42、割付順序決定手段44、割付手段46等の各種プログラム及び各種設定を読み出して、これらに従って健診日程を作成するための処理を行い、作成した健診日程の情報を出力部5へ出力する。
このとき割付手段46は、割付順序決定手段44から入力された割付順序に従い、業務情報を単位として順次割り付けを行う。
受診者が特定の業務単位の除外を希望している場合、当該業務単位が申込項目表示領域845にて選択指定された状態で項目削除ボタン855が押下される。受付情報設定手段40は、当該業務単位を申込項目表示領域845から追加項目表示領域840へ移動させる。
このように特定の業務単位を追加したり除外したりして、健診コースとして初期設定された業務情報を編集して受診者の希望に応じた業務情報を構成することができる。
続いて、表示されている各情報が編集されて変更ボタン860が押下されると、受付情報設定手段40は、これらの情報を記憶部3の受付情報34に上書きする。
また、削除ボタン865が押下されると、受付情報設定手段40は、受付情報表示領域815にて選択指定されている受付情報を記憶部3の受付情報34から削除する。
要は、時間帯が同じであれば、開始希望時刻と総所要時間から分かる健康診断の終了時刻から終業時刻までの時間(余裕時間と称する)が長い業務情報の順序を先にすれば良い。本実施の形態においては、全ての業務情報に対して終業時刻が共通であることから、ステップS64のように「時間帯が同じであれば総所要時間の短い順に」とすることにより計算量を最小化することができる。
〔条件1〕開始希望時刻が設定されている業務情報を開始希望時刻が設定されていない業務情報より優先する。
〔条件2〕開始希望時刻が設定されている業務情報間では、開始希望時刻の時間帯が早い業務情報を開始希望時刻の時間帯が遅い業務情報より優先する。
〔条件3〕開始希望時刻の時間帯が同一の業務情報間では、余裕時間が長い業務情報を余裕時間が短い業務情報より優先する。
〔条件4〕開始希望時刻が設定されていない業務情報間では、総所要時間が長い業務情報を総所要時間が短い業務情報より優先する。
ステップS55における割り付けが成功したのであれば(ステップS56にてYES)、ステップS57にてカウンタiを1だけ増加させて、カウンタiが業務情報の数を越えていなければ(ステップS56にてNO)ステップS55に戻り次の割付順序の業務情報の割付処理が行われる。カウンタiが業務情報の数を越えていれば(ステップS56にてYES)全業務情報の割り付けに成功した旨をメッセージ領域930に表示し、一時記憶している割付結果を日程表示領域940に表示して処理を終了する。
一方、ステップS55における割り付けが失敗したのであれば(ステップS56にてNO)、割り付けが失敗した旨をメッセージ領域930に表示して処理を終了する。割り付けが失敗した場合、担当者は、再び受付情報設定手段40を起動し、受付順が最も遅い受診者の希望日を変更するなどの受付情報34の変更を行った上で割り付けをやり直す。
n番目の業務単位が制約を満たしていない場合、制約を満たせる最小の待ち時間を(n−1)番目の業務単位とn番目の業務単位の間に挿入して仮割付を更新する。
ここで仮割付の結果の一部が終業時刻を越えた場合は手順3へ戻りn番目の業務単位を選出し直す。
〔手順11〕一時記憶している割付候補がなければ割り付け失敗としてステップS55の処理を終了する。
手順5により待ち時間を最小とする業務単位の並びが選別され、更に手順6により待ち時間が同じ業務単位の並びの中からフロア移動回数を最小とする業務単位の並びが選別される。
また、手順5における最小待ち時間との比較及び手順6における最小移動回数との比較は枝刈り条件にもなっており、業務単位の並びの探索を途中で打ち切って処理時間を短縮している。
条件1により、開始希望時刻が設定されている業務情報#1,4,5,7は、開始希望時刻が設定されていない業務情報#2,3,8に優先される。
条件2により、開始希望時刻が設定されている業務情報#1,4,5,7の間で、開始希望時刻が08〜09時の時間帯である業務情報#1,7は、開始希望時刻が09〜10時の時間帯である業務情報#4,5に優先される。
条件3により、開始希望時刻の時間帯が同じ08〜09時である業務情報#1,7の間で、総所要時間が230分である業務情報#1は、総所要時間が355分である業務情報#7に優先され、開始希望時刻の時間帯が同じ09〜10時である業務情報#4,5の間で、総所要時間が230分である業務情報#4は、総所要時間が255分である業務情報#5に優先される。
条件4により、開始希望時刻が設定されていない業務情報#2,3,8の間で、総所要時間が長い業務情報が優先されて業務情報#3,2,8の順序となる。
以上により割付順序は業務情報#1,7,4,5,3,2,8の順と決定される。
一般に、割り付けの処理が進むとリソースを競合しない時間帯は少なくなり、リソースを競合しない時間帯がなくなって割り付けが行き詰れば割付結果を破棄してやり直さなくてはならない。また、割り付けが行き詰らないまでも待ち時間やフロア移動回数等が多い質の悪い割り付けが生じやすくなる。
そこで、割り付けの処理が進んでもリソースの競合を生じにくい割付順序を決定して割り付けの行き詰まりや質の低下を防ぐ。
開始希望時刻が設定されていない業務情報については、日程作成装置1が業務情報の開始時刻を任意に決定できるので、競合を回避しやすい。一方、開始希望時刻が設定されている業務情報については、開始時刻が開始希望時刻に固定されるため競合を回避しにくい。そのため、開始時刻に自由がない「開始希望時刻が設定されている業務情報」を先に、開始時刻に自由がある「開始希望時刻が設定されていない業務情報」を後に割り付けることにより行き詰まりや質の低下を減少させることができる(条件1)。
また、限りある営業時間の中では総所要時間が短いほど開始時刻の任意性は高い。例えば、総所要時間が355分の業務情報#3と総所要時間が255分の業務情報#2とを比較すると、業務情報#3は開始時刻を08:00〜11:05までの185分の間で任意に決定できるのに対し、業務情報#2は開始時刻を08:00〜12:45までの285分と、より長い時間範囲の間で任意に決定できる。そのため、開始希望時刻が設定されていない業務情報について、開始時刻の自由度が低い「総所要時間が長い業務情報」を先に、開始時刻の自由度が高い「総所要時間が短い業務情報」を後に割り付けることにより行き詰まりや質の低下を減少させることができる(条件4)。
開始希望時刻に業務情報の総所要時間を加えた時刻から終業時刻までの余裕時間は、待ち時間が生じない限り当該業務情報が割り付かない時間であるから、余裕時間は後から割り付ける業務情報との間でリソースの競合を生じにくい時間となる。例えば、業務情報#1の余裕時間である11:50〜17:00は業務情報#7を割り付ける際、容易にリソースの競合を回避できる時間帯となる。業務情報#1の余裕時間の中でも特に図中で業務情報#7の総所要時間と重複している11:50〜14:25は、業務情報#7に待ち時間を生じさせることがないことから重要である。このように、リソースが競合しにくい時間をより多く残す「余裕時間が多い業務情報」を先に、そうでない「余裕時間が少ない業務情報」を後に割り付けることにより行き詰まりや質の低下を減少させることができる。
業務情報を複数のグループに開始希望時刻の時間帯にて仕分けし、そのグループ内で条件3を適用すれば、総所要時間の長い業務情報は各グループに分散するので、総所要時間の長い業務情報に対して低い割付順序が集中することが緩和される。更にこのとき、余裕時間が短く総所要時間が長い業務情報とは開始希望時刻が早いものであることから、開始希望時刻が近いもの同士を同じグループとし、開始希望時刻が早いグループを先の順序とすることで行き詰まりや質の低下を減少させることができる。
割付手段46は業務情報#1,7,4,5,3,2,8の順に割り付けを行い、その結果、業務情報#1は08:00を開始時刻として業務単位a,b,c,dの順に割り付けられ、業務情報#7は08:30を開始時刻として業務単位e,a,b,c,d,fの順に割り付けられ、業務情報#4は09:00を開始時刻として業務単位c,d,a,bの順に割り付けられ、業務情報#5は09:00を開始時刻として業務単位c,d,e,a,bの順に割り付けられ、業務情報#3は10:30を開始時刻として業務単位c,d,e,a,b,fの順に割り付けられ、業務情報#2は12:00を開始時刻として業務単位a,e,b,c,dの順に割り付けられ、業務情報#8は12:00を開始時刻として業務単位c,d,a,bの順に割り付けられ、割り付け成功となった。
図11(b)は、条件2,3を適用せずに、開始希望時刻が設定されている業務情報について時間帯の遅い業務情報を優先しつつ各時間帯おいて余裕時間の短い業務情報を優先し、業務情報#5,4,7,1,3,2,8の順に割り付けを行った割付結果である。業務情報#7を割り付ける段階で図中斜線部の時間帯10:25〜10:30において既に業務情報#5,4がリソースαを消費していたため、業務単位aを割り付けることができず、割り付け失敗となった。
図11(c)は、条件4を適用せずに開始希望時刻が設定されていない業務情報について総所要時間が短い業務情報を総所要時間が長い業務情報に優先し、業務情報#1,7,4,5,8,2,3の順に割り付けを行った割付結果である。業務情報#3を割り付ける段階で図中斜線部の時間帯12:55〜13:30において既に業務情報#8,2がリソースαを消費していたため、業務単位aを割り付けることができず、割り付け失敗となった。
以上、割付順序決定手段44が出力する割付順序を用いなければ割り付けに行き詰る業務情報であっても、割付順序決定手段44が出力する割付順序を用いれば割り付けが行き詰らない例を示した。このように、本発明によれば業務情報を割り付けできなくなる可能性を減じることができる。
2 入力部
3 記憶部
4 制御部
5 出力部
30 健診コース情報
32 業務単位情報
34 受付情報
36 制約条件
40 受付情報設定手段
42 割付GUI手段
44 割付順序決定手段
45 所要時間算出手段
46 割付手段
80 受付画面
90 割付画面
Claims (5)
- 所定期間内に総所要時間が異なる複数の業務の業務情報を割り付けて、当該所定期間内における業務の実施スケジュールを作成する日程作成装置であって、
前記業務情報に対応して当該業務を実行するための総所要時間及び当該業務の開始希望時刻を記憶した記憶部と、
前記所定期間、開始希望時刻及び総所要時間に基づき、前記所定期間内に業務を実行した場合の余裕時間を業務情報ごとに算出し、当該余裕時間が長いほど先行する順として割付順序を決定する割付順序決定手段と、
前記決定した割付順序にて前記所定期間に前記業務情報を割り付ける割付手段と、
前記割付手段が割り付けた結果を出力する出力部を具備することを特徴とした日程作成装置。 - 前記割付順序決定手段は、前記業務の開始希望時刻が記憶されている業務情報について前記余裕時間が長い業務情報ほど先行させ、その後に前記開始希望時刻が記憶されていない業務情報について前記総所要時間が長いほど先行する順として前記割付順序を決定する請求項1に記載の日程作成装置。
- 前記割付順序決定手段は、
前記所定期間を複数の時間帯に区分し、前記開始希望時刻に対応する業務情報を前記時間帯ごとに仕分け、
早い時間帯の業務情報ほど割付順序を先行させ、同一の時間帯内においては余裕時間が長い業務情報ほど先行させて前記割付順序を決定する請求項1または請求項2に記載の日程作成装置。 - 更に、前記業務情報を構成する1または複数の業務単位を設定する設定手段と、
前記業務単位ごとの所要時間を総て加算して前記総所要時間を算出する所要時間算出手段を有する請求項1乃至請求項3に記載の日程作成装置。 - 前記業務は、健康診断コースである請求項1乃至請求項4に記載の日程作成装置。
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