JP2008225299A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】省電力化を図りつつ、ウォーミングアップに要する時間を短くすることができる定着装置および画像形成装置を提供すること。
【解決手段】定着装置90は、無端ベルト状をなし循環回転可能に設けられ、マイクロ波を吸収して発熱する定着ベルト91と、定着ベルト91の外周面に押圧される回転可能な加圧ローラ92と、定着ベルト91に向けマイクロ波を照射することにより定着ベルト91を発熱させるマイクロ波照射手段とを有し、未定着像Tを担持する記録媒体Pを定着ベルト91と加圧ローラ92とで狭持しながら搬送することにより、記録媒体Pを加熱・加圧して、未定着像Tを記録媒体Pに定着させるように構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関するものである。
電子写真方式を採用するプリンタ、複写機、ファクシミリなどの画像形成装置には、トナーにより形成されたトナー像を未定着状態で担持する紙等の記録媒体を加熱および加圧することにより、そのトナー像を記録媒体に定着させる定着装置が備えられている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載の定着装置は、互いに圧接してニップ部を形成しつつ回転する定着ローラおよび加圧ローラと、定着ローラの内側に配設されたハロゲンヒータ等の発熱源とを有している。そして、ハロゲンヒータから発生した熱により定着ローラを加熱した状態で、未定着像を担持した記録媒体をニップ部に通過させつつ、記録媒体を加熱および加圧して、記録媒体上に形成されたトナー像を記録媒体に定着させる。
しかしながら、かかる定着装置では、ハロゲンヒータで発生した熱を空気を介して定着ローラに伝達するため、熱の伝達効率が低く、ウォーミングアップ時間の長時間化を招いてしまう。
また、定着ローラは、肉厚が厚く、熱容量が比較的大きいため、この点でも、ウォーミングアップ時間に長時間化を招いてしまう。
特開2004−302461号公報
本発明の目的は、省電力化を図りつつ、ウォーミングアップに要する時間を短くすることができる定着装置および画像形成装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の定着装置は、無端ベルト状をなし循環回転可能に設けられ、マイクロ波を吸収して発熱する定着ベルトと、
前記定着ベルトの外周面に押圧される回転可能な加圧ローラと、
前記定着ベルトに向けマイクロ波を照射することにより前記定着ベルトを発熱させるマイクロ波照射手段とを有し、
未定着像を担持する記録媒体を前記定着ベルトと前記加圧ローラとで狭持しながら搬送することにより、前記記録媒体を加熱・加圧して、前記未定着像を前記記録媒体に定着させるように構成されていることを特徴とする。
これにより、定着ベルトの発熱層自体がマイクロ波を吸収して発熱するため、熱のロスを少なくして、ウォーミングアップ時間の短縮化を図ることができる。また、定着ベルトの厚さを比較的薄く、定着ベルトの熱容量を低くすることができ、この点でも、ウォーミングアップ時間の短縮化を図ることができる。さらに、定着ベルト自体が発熱するため、熱の損失が少なく、省電力化を図ることができる。
本発明の定着装置では、前記定着ベルトは、マイクロ波を吸収して発熱するマイクロ波吸収材料を主材料とする繊維が集合してなるシートを含む基層を備えることが好ましい。
これにより、定着ベルトの機械的強度を優れたものとしつつ定着ベルトの発熱効率を向上させることができる。
本発明の定着装置では、前記繊維のマイクロ波吸収材料は、炭化ケイ素および/または炭素であることが好ましい。
これにより、定着ベルトの機械的強度を極めて優れたものとしつつ、定着ベルトの発熱効率をさらに向上させることができる。
本発明の定着装置では、前記シートは、織物または編物として形成されていることが好ましい。
これにより、定着ベルトの機械的強度を極めて優れたものとしつつ、定着ベルトの発熱効率をさらに向上させることができる。
本発明の定着装置では、前記シートには、耐熱性を有する樹脂が含浸されていることが好ましい。
これにより、定着ベルトの機械的強度を向上させることができる。
本発明の定着装置では、前記定着ベルトは、前記基層の外周面側に設けられた弾性層と、前記弾性層の外周面側に設けられた離型層とを備え、前記弾性層および前記離型層のうちの少なくとも一方の層には、マイクロ波を吸収して発熱するマイクロ波吸収材料を主材料とする微粒子および/または短繊維が含まれていることが好ましい。
これにより、記録媒体上の未定着像と定着ベルトとの密着性と、定着ベルトの発熱効率とをそれぞれ向上させることができる。その結果、定着特性を向上させることができる。
本発明の定着装置では、前記定着ベルトの内周面に摺動可能に圧着される背面支持部材を有し、前記加圧ローラは、前記背面支持部材に向け前記定着ベルトの外周面に押圧されるように構成されていることが好ましい。
これにより、定着ベルトと加圧ローラとの圧接により形成されたニップ部の形状の変動を防止するとともに、定着ベルトの内周面に背面支持部材を摺動させながら案内して、定着ベルトを安定的に循環回転させる(定着ベルトの走行安定性を高める)ことができる。
本発明の定着装置では、前記マイクロ波照射手段は、マイクロ波を発生させるマイクロ波形成部と、前記発生されたマイクロ波を前記定着ベルトに向けて照射するマイクロ波照射部とを有することが好ましい。
マイクロ波を発生させる部位(前記マイクロ波形成部)と、マイクロ波を照射する部位(前記マイクロ波照射部)とを分けることにより、マイクロ波を照射する部位の小型化を図ることができる。このため、マイクロ波を照射する部位を配設する際の自由度を高めることができる。
本発明の定着装置では、前記マイクロ波形成部は、ダイヤモンド弾性表面波素子を有することが好ましい。
ダイヤモンド弾性表面波素子は、発振するマイクロ波の周波数帯域が狭いため、マイクロ波を発熱層の発熱に効率的に用いることができる。そのため、定着装置をより省電力なものとすることができる。
本発明の定着装置では、前記マイクロ波照射手段は、前記定着ベルトと前記加圧ローラとの圧接部、または、それより前記定着ベルトの回転方向における上流側での領域に向けて、マイクロ波を照射するよう構成されていることが好ましい。
これにより、発熱層の発熱温度を抑えつつ、ニップ部を定着に必要な温度に昇温させることができる。そのため、定着装置をより省電力なものとすることができる。
本発明の定着装置では、前記定着ベルトの回転速度は、可変となっており、
前記マイクロ波照射手段は、マイクロ波の照射領域および/または照射強度を前記回転速度に応じて変化させるよう構成されていることが好ましい。
これにより、定着ベルトの回転速度によらず、ニップ部を所定の温度(定着に適した温度)に維持することができる。
本発明の定着装置では、前記定着ベルトの回転速度は、可変となっており、
前記マイクロ波照射手段は、マイクロ波を照射する領域を前記回転速度に応じて前記定着ベルトの周方向に変化させるよう構成されていることが好ましい。
これにより、定着ベルトの回転速度によらず、ニップ部を所定の温度(定着に適した温度)に維持することができる。
本発明の定着装置では、前記マイクロ波照射手段は、前記定着ベルトの内側に設けられていることが好ましい。
これにより、照射されたマイクロ波を定着ベルトの各部で遮蔽することができる。このため、マイクロ波を遮蔽するための部材を別途設けなくても、前記定着ベルトの外側に漏れ出るマイクロ波の量を少なくして、定着装置の安全性をより高めることができる。
本発明の定着装置では、前記未定着像には、マイクロ波を吸収して発熱するマイクロ波吸収材料が含有されており、前記マイクロ波照射手段は、前記記録媒体上の前記未定着像にもマイクロ波を照射するよう構成されていることが好ましい。
これにより、未定着像をより効率的に加熱することができる。そのため、定着速度を高めても、定着処理を確実に行うことができる。
本発明の定着装置では、前記加圧ローラは、マイクロ波を吸収して発熱するように構成されており、
前記マイクロ波照射手段は、前記加圧ローラにもマイクロ波を照射して発熱させるよう構成されていることが好ましい。
これにより、未定着像をより効率的に加熱することができる。そのため、定着速度を高めても、定着処理を確実に行うことができる。
本発明の画像形成装置は、未定着像を担持する記録媒体を加熱・加圧することにより前記未定着像を前記記録媒体に定着させる定着装置を有し、
前記定着装置は、
無端ベルト状をなし循環回転可能に設けられ、マイクロ波を吸収して発熱する定着ベルトと、
前記定着ベルトの外周面に押圧される回転可能な加圧ローラと、
前記定着ベルトに向けマイクロ波を照射することにより前記定着ベルトを発熱させるマイクロ波照射手段とを有し、
未定着像を担持する記録媒体を前記定着ベルトおよび前記加圧ローラで狭持しながら搬送することにより、前記記録媒体を加熱・加圧して、前記未定着像を前記記録媒体に定着させるように構成されていることを特徴とする。
これにより、省電力化を図りつつ、ウォーミングアップに要する時間を短くすることができる。
以下、本発明の定着装置および画像形成装置の好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態を説明する。
(画像形成装置)
図1は、本発明にかかる画像形成装置の第1実施形態を示す全体構成の模式的断面図である。
図1に示す画像形成装置10は、主として露光・現像・転写・定着を含む一連の画像形成プロセスによって画像を記録媒体に記録するものである。このような画像形成装置10は、図1に示すように、静電的な潜像を担持し図示矢印方向に回転する感光体20を有し、その回転方向に沿って順次、帯電ユニット30、露光ユニット40、現像ユニット50、中間転写体61、クリーニングユニット75が配設されている。また、画像形成装置10には、図1にて下部に、紙などの記録媒体Pを収容する給紙トレイ82が設けられ、その給紙トレイ82に対して記録媒体Pの搬送方向下流に、中間転写体61、定着装置90が記録媒体Pの搬送方向に沿って順次配設されている。また、画像形成装置10には、記録媒体の両面に画像を形成する場合に、定着装置90によって一方の面に定着処理された記録媒体Pを表裏反転させて、後述する二次転写位置へ帰還させるための搬送部88が設けられている。
感光体20は、円筒状の導電性基材(図示せず)と、その外周面上に形成された感光層(図示せず)とを有し、その軸線まわりに図1中矢印方向に回転可能となっている。
帯電ユニット30は、コロナ帯電などにより感光体20の表面を一様に帯電するための装置である。
露光ユニット40は、図示しないパーソナルコンピュータなどのホストコンピュータから画像情報を受けこれに応じて、一様に帯電された感光体20上に、レーザを照射することによって、静電的な潜像を形成する装置である。
現像ユニット50は、ブラック現像装置51と、マゼンタ現像装置52と、シアン現像装置53と、イエロー現像装置54との4つの現像装置を有し、これらの現像装置を感光体20上の潜像に対応して選択的に用いて、前記潜像をトナー像として可視化する装置である。ブラック現像装置51はブラック(K)トナー、マゼンタ現像装置52はマゼンタ(M)トナー、シアン現像装置53はシアン(C)トナー、イエロー現像装置54はイエロー(Y)トナーを用いて現像を行う。
本実施形態におけるYMCK現像ユニット50は、前述した4つの現像装置51、52、53、54を選択的に感光体20に対向するように、回転可能となっている。具体的には、このYMCK現像ユニット50は、軸50aを中心として回転可能な保持体55の4つの保持部55a、55b、55c、55dにそれぞれ4つの現像装置51、52、53、54が保持されており、保持体55の回転により、4つの現像装置51、52、53、54が相対位置関係を維持したまま、感光体20に選択的に対向するようになっている。
中間転写体61は、エンドレスベルト状の中間転写ベルト70を有し、この中間転写ベルト70は、一次転写ローラ60、従動ローラ72、駆動ローラ71で張架されており、駆動ローラ71の回転により、図1に示す矢印方向に、感光体20とほぼ同じ周速度にて回転駆動される。
一次転写ローラ60は、感光体20に形成された単色のトナー像を中間転写ベルト70に転写するための装置である。
中間転写ベルト70上には、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローのうちの少なくとも1色のトナー像が担持され、例えばフルカラー画像の形成時に、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローの4色のトナー像が順次重ねて転写されて、フルカラーのトナー像が形成される。本実施形態では、駆動ローラ71が、後述する二次転写ローラ80のバックアップローラとしても機能する。また、一次転写ローラ60、駆動ローラ71、従動ローラ72は、基体73によって支持されている。
二次転写ローラ80は、中間転写ベルト70上に形成された単色やフルカラーなどのトナー像を、紙、フィルム、布等の記録媒体Pに転写するための装置である。
定着装置90は、前記トナー像の転写を受けた記録媒体Pを加熱および加圧することにより、前記トナー像を記録媒体Pに融着させて永久像として定着させるための装置である。なお、定着装置90については、後に詳述する。
クリーニングユニット75は、一次転写ローラ60と帯電ユニット30との間で感光体20の表面に当接するゴム製のクリーニングブレード76を有し、一次転写ローラ60によって中間転写ベルト70上にトナー像が転写された後に、感光体20上に残存するトナーをクリーニングブレード76により掻き落として除去するための装置である。
搬送部88は、定着装置90によって一方の面に定着処理された記録媒体Pを挟持搬送する搬送ローラ対88A、88Bと、搬送ローラ対88A、88Bによって搬送される記録媒体Pを表裏反転しつつレジローラ86へ向け案内する搬送路88Cとを備えている。これにより、記録媒体の両面に画像形成する場合に、定着装置90によって一方の面に定着処理された記録媒体Pを表裏反転して二次転写ローラ80へ帰還させる。
次に、このように構成された画像形成装置10の動作を説明する。
まず、図示しないホストコンピュータからの指令により、感光体20、現像ユニット50に設けられた現像ローラ(図示せず)、および中間転写ベルト70が回転を開始する。そして、感光体20は、回転しながら、帯電ユニット30により順次帯電される。
感光体20の帯電された領域は、感光体20の回転に伴って露光位置に至り、露光ユニット40によって、第1色目、例えばイエローYの画像情報に応じた潜像が前記領域に形成される。
感光体20上に形成された潜像は、感光体20の回転に伴って現像位置に至り、イエロー現像装置54によってイエロートナーで現像される。これにより、感光体20上にイエロートナー像が形成される。このとき、YMCK現像ユニット50は、イエロー現像装置54が、前記現像位置にて感光体20と対向している。
感光体20上に形成されたイエロートナー像は、感光体20の回転に伴って一次転写位置(すなわち、感光体20と一次転写ローラ60との対向部)に至り、一次転写ローラ60によって、中間転写ベルト70に転写(一次転写)される。このとき、一次転写ローラ60には、トナーの帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧(一次転写バイアス)が印加される。なお、この間、二次転写ローラ80は、中間転写ベルト70から離間している。
前述の処理と同様の処理が、第2色目、第3色目および第4色目について繰り返して実行されることにより、各画像信号に対応した各色のトナー像が、中間転写ベルト70に重なり合って転写される。これにより、中間転写ベルト70上にはフルカラートナー像が形成される。
一方、記録媒体Pは、給紙トレイ82から、給紙ローラ84、レジローラ86によって二次転写ローラ80へ搬送される。
中間転写ベルト70上に形成されたフルカラートナー像は、中間転写ベルト70の回転に伴って二次転写位置(すなわち、二次転写ローラ80と駆動ローラ71との対向部)に至り、二次転写ローラ80によって記録媒体Pに転写(二次転写)される。このとき、二次転写ローラ80は中間転写ベルト70に押圧されるとともに二次転写電圧(二次転写バイアス)が印加される。
記録媒体Pに転写されたフルカラートナー像は、定着装置90によって加熱および加圧されて記録媒体Pに融着される。その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対87によって画像形成装置10の外部へ排出される。
一方、感光体20は一次転写位置を経過した後に、クリーニングユニット75のクリーニングブレード76によって、その表面に付着しているトナーが掻き落とされ、次の潜像を形成するための帯電に備える。掻き落とされたトナーは、クリーニングユニット75内の残存トナー回収部に回収される。
記録媒体の両面に画像形成する場合には、定着装置90によって一方の面に定着処理された記録媒体Pを一旦排紙ローラ対87により挟持した後に、排紙ローラ対87を反転駆動するとともに、搬送ローラ対88A、88Bを駆動して、当該記録媒体Pを搬送路88Cを通じて表裏反転して二次転写ローラ80へ帰還させ、前述と同様の動作により、記録媒体Pの他方の面に画像を形成する。
(定着装置)
ここで、図2ないし図7に基づいて、本発明にかかる定着装置の一例として定着装置90を詳細に説明する。
図2は、図1に示す画像形成装置に備えられた定着装置を一部破断して示す模式的斜視図、図3は、図2におけるA−A線断面図、図4は、図2におけるB−B線断面図、図5は、図3および図4に示す定着装置に備えられたマイクロ波照射ユニットの電気的構成を示すブロック図、図6は、図3および図4に示す定着装置に備えられたマイクロ波照射ユニットを示す模式的断面図、図7は、図6に示すマイクロ波照射ユニットを示す模式的斜視図である。
各図に示すように、定着装置90は、マイクロ波を吸収して発熱する定着ベルト91と、この定着ベルト91に圧接する加圧ローラ92と、マイクロ波を定着ベルト91に照射するマイクロ波照射ユニット(マイクロ波照射手段)93と、これら各部を収容するハウジング94とを有している。また、ハウジング94には、未定着像が担持された記録媒体Pを内部に供給するための給紙口941と、画像が定着された記録媒体Pを外部に排出するための排出口942が、それぞれ、各ローラ91、92の軸方向と略平行となるようにスリット状に設けられている。なお、以下では、出力するマイクロ波の使用可能な周波数は、特に限定されないが、ISMバンドとして定められているため2.45GHzとするのが好ましい。
この定着装置90では、定着ベルト91および加圧ローラ92の圧接により形成されるニップ部Nにて、未定着のトナー像T(未定着像)を担持する記録媒体Pが狭持されながら搬送される。これにより、記録媒体Pが加熱および加圧されて、トナー像Tが記録媒体Pに定着される。なお、本実施形態では、ニップ部Nに搬送される記録媒体Pは定着ベルト91側にトナー像Tを担持している。
特に、このような定着装置90では、空気などの媒体を介することなく定着ベルト91自体がマイクロ波を吸収して発熱するため、熱のロスを少なくして、ウォーミングアップ時間の短縮化およびお省電力化を図ることができる。また、定着ベルト91の厚さは比較的薄く、定着ベルト91の熱容量を低くすることができ、この点でも、ウォーミングアップ時間の短縮化を図ることができる。
以下、定着装置90を構成する各部を順次説明する。
定着ベルト91(筒体97)は、図2〜図4に示すように、無端ベルト状をなし循環回転可能に設けられ、その内側から背面支持部材96により支持されている。
特に、定着ベルト91は、マイクロ波を吸収して発熱するものである。言い換えすれば、定着ベルト91は、マイクロ波を吸収して発熱するマイクロ波吸収材料(誘電損失の比較的大きい高誘電損失材料)を含むものである。
マイクロ波吸収材料としては、特に限定されないが、例えば、インジウムティンオキサイド(ITO)、インジウム、すず、SiC(炭化ケイ素)、Cr、二酸化マンガン、PZT等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。これらの材料を含む定着ベルト91では、マイクロ波が照射されたときに、分子が激しく運動し、この分子同士の摩擦によって自己発熱する。これにより、定着ベルト91の外周面を必要な温度に迅速に昇温することができる。
また、これらの材料の中でも、マイクロ波吸収材料は、SiCが好適である。SiCは、マイクロ波の照射により、特に効率よく発熱する。また、熱伝導率が大きいため、必要な温度に迅速かつ均一に昇温することができる。また、SiCは、耐熱性に優れているという利点もある。
より具体的に説明すると、定着ベルト91は、無端ベルト状(エンドレスベルト状)をなす基層97Bと、基層97Bの外周面を覆うように設けられた弾性層97Cと、弾性層97Cの外周面を覆うように設けられた離型層97Dとを有している。
基層97Bは、マイクロ波を吸収して発熱するマイクロ波吸収材料を主材料とする繊維(長繊維)が集合してなるシートを含んでいる。そのため、基層97Bは、マイクロ波を吸収して発熱する発熱層として機能する。このように構成された基層97Bは、定着ベルト91の機械的強度を優れたものとしつつ定着ベルト91の発熱効率を向上させることができる。
また、基層97Bの前記繊維(長繊維)のマイクロ波吸収材料は、SiC(炭化ケイ素)および/または炭素であるのが好ましい。すなわち、前記繊維は、SiC繊維および/または炭素繊維であるのが好ましい。これにより、定着ベルト91の機械的強度を極めて優れたものとしつつ、定着ベルト91の発熱効率をさらに向上させることができる。
また、基層97Bの前記繊維のフィラメント径としては、特に限定されないが、10〜20μ程度であるのが好ましい。また、基層97Bの前記繊維のフィラメント数としては、特に限定されないが、50〜100[本/ヤーン]程度であるのが好ましい。
また、前記シートは、不織布として形成されていてもよいが、織物または編物として形成されているのが好ましい。これにより、定着ベルト91の機械的強度を極めて優れたものとしつつ、定着ベルト91の発熱効率をさらに向上させることができる。特に、この場合、かかるシートは、シートを構成する繊維が主に定着ベルト91の周方向またはこれに直角な方向に配向するように構成されているのが好ましい。これにより、定着ベルト91の周方向およびこれに直角な方向での伸びを防止することができる。
また、前記シートには、耐熱性を有するポリイミド樹脂等の樹脂が含浸されているのが好ましい。これにより、定着ベルト91の機械的強度を向上させることができる。
この場合、前記シートには、前述したようなマイクロ波吸収材料を主材料とする微粒子および/または短繊維(前述した短繊維よりも繊維長の短いもの)が含浸されているのが好ましい。これにより、定着ベルト91の発熱効率をより高めることができる。ここで、短繊維としては、炭素繊維、カーボンナノチューブを用いるのが好ましい。
このように構成された基層97Bは、マイクロ波照射ユニット93によって照射されたマイクロ波を、効率よく吸収して発熱する。この熱により、定着ベルト91が直接加熱される。本実施形態では、定着ベルト91のニップ部N近傍に向けてマイクロ波が照射されるので、ニップ部N近傍の温度を定着に必要な温度に迅速に昇温させることができる。
このようなマイクロ波吸収材料を含む基層97Bは、例えば、前述したようなマイクロ波吸収材料を主材料とする繊維が集合してなるシートに耐熱性樹脂を含浸し、円筒状に成形する方法が好適に用いられる。このような方法によれば、比較的簡単に高強度な定着ベルト91を製造することができる。
基層97Bの厚さは、特に限定されないが、0.3〜2mm程度であるのが好ましく、0.5〜1mm程度であるのがより好ましい。これにより、基層97Bにおいて、トナーを溶解するのに必要な発熱量を得ることができるとともに、十分な機械的強度を確保することができる。
なお、基層97Bの厚さが前記下限値より薄い場合、マイクロ波吸収材料の種類によっては、基層97Bを透過するマイクロ波の割合が大きくなるおそれがある。この場合、十分な発熱量が得られない可能性がある。一方、基層97Bの厚さを前記上限値より厚くしてもよいが、それに見合った効果は得られず、マイクロ波吸収材料の使用量が無駄に多くなるだけでなく、定着ベルト91の柔軟性(弾性)が低下するおそれがある。
基層97Bの外周面上には、弾性層97Cが形成されている。定着ベルト91は、この弾性層97Cの弾性により、ニップ部Nの幅を大きいものとし、優れた定着性を発揮し、高品位な画像を得ることができる。
弾性層97Cを構成する材料(弾性材料)としては、特に限定されないが、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムのような各種ゴム材料(特に加硫処理したもの)や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマーが挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。これらの中でも、弾性層97Cを構成する材料としては、例えば、Siゴム、EPDM、フッ素ゴムなどを好適に用いることができる。
また、弾性層97Cは、マイクロ波吸収材料を含有しているのが好ましい。これにより、この弾性層97Cに含まれるマイクロ波吸収材料が、基層97Bを透過して弾性層97Cに照射されたマイクロ波を吸収して熱を発生する。そして、この熱が、基層97Bで発生する熱に加わることにより、定着ベルト91を定着に必要な温度に迅速に昇温させることができる。また、基層97Bを透過したマイクロ波を、定着ベルト91を加熱するエネルギーとして有効に利用することができる。このため、トナー像Tを記録媒体Pに定着するのに要するエネルギーの低減を図ることができる。
なお、マイクロ波吸収材料としては、前述の基層97Bのマイクロ波吸収材料と同様のものを用いることができるが、マイクロ波を吸収して発熱するマイクロ波吸収材料を主材料とする微粒子および/または短繊維が弾性層97Cに含まれているのが好ましい。これにより、記録媒体P上の未定着像と定着ベルト91との密着性と、定着ベルト91の発熱効率とを向上させることができる。その結果、定着特性を向上させることができる。
特に、マイクロ波吸収材料を含有する弾性層97Cの形態としては、マトリックスとなる弾性材料中に、粒状または短繊維状のマイクロ波吸収材料が分散されたものが好適である。かかる弾性層97Cは、例えば、分散媒に弾性材料とマイクロ波吸収材料とを分散させた処理液を調製し、この処理液を基層97Bの外周面に供給し、その後分散媒を除去することにより形成することができる。かかる方法により、粒状のマイクロ波吸収材料(マイクロ波吸収粒子)を弾性材料中に分散させてなる弾性層97Cを、比較的容易に形成することができる。
この場合、弾性層97Cにおけるマイクロ波吸収材料の含有量は、1〜10wt%程度であるのが好ましく、1〜5wt%程度であるのがより好ましい。これにより、弾性層97Cを、その柔軟性および耐久性を十分に確保しつつ、マイクロ波を吸収して十分な熱量で発熱するようにすることができる。
また、弾性層97Cの厚さは、後述する加圧ローラ92の弾性層98Bの厚さより小さいのが好ましい。これにより、弾性層97Cの耐久性と、基層97Bから定着ベルト91の外周面への熱伝導性とを優れたものとすることができる。
なお、弾性層97Cの厚さは、特に限定されないが、例えば、0.5〜3mm程度であるのが好ましく、0.5〜1.5mm程度であるのがより好ましい。
このような弾性層97Cの外周面上には、離型層97Dが形成されている。
離型層97Dを構成する材料(離型材料)としては、例えば、フッ素ゴムや、パーテトラフロロエチレン(PTFE)、パーフルオロアルコキシ樹脂(PFA)などのフッ素樹脂を好適に用いることができる。
また、離型層97Dは、前述した弾性層97Cと同様に、マイクロ波吸収材料を含有しているのが好ましい。これにより、この離型層97Dに含まれるマイクロ波吸収材料が、弾性層97Cを透過して離型層97Dに照射されたマイクロ波を吸収して熱を発生する。そして、この熱が、基層97Bで発生する熱に加わることにより、定着ベルト91を定着に必要な温度に迅速に昇温させることができる。また、基層97Bおよび弾性層97Cを透過したマイクロ波を、定着ベルト91を加熱するエネルギーとして有効に利用することができる。このため、トナー像Tを記録媒体Pに定着するのに要するエネルギーの低減を図ることができる。
なお、マイクロ波吸収材料には、前述の基層97Bを構成するマイクロ波吸収材料と同様のものを用いることができるが、弾性層97Cと同様、マイクロ波を吸収して発熱するマイクロ波吸収材料を主材料とする微粒子および/または短繊維が離型層97Dに含まれているのが好ましい。
特に、マイクロ波吸収材料を含有する離型層97Dの形態としては、マトリックスとなる離型材料中に、粒状または短繊維状のマイクロ波吸収材料が分散されたものが好適である。かかる離型層97Dは、例えば、分散媒に離型材料とマイクロ波吸収材料とを分散させた処理液を調製し、この処理液を弾性層97Cの外周面に供給し、その後分散媒を除去することにより形成することができる。かかる方法により、粒状のマイクロ波吸収材料(マイクロ波吸収粒子)を離型材料中に分散させてなる離型層97Dを、比較的容易に形成することができる。
この場合、離型層97Dにおけるマイクロ波吸収材料の含有量は、0.5〜5wt%程度であるのが好ましく、0.5〜2wt%程度であるのがより好ましい。これにより、離型層97Dを、その柔軟性および強度を十分に確保しつつ、マイクロ波を吸収して十分な熱量で発熱するようにすることができる。
また、離型層97Dの厚さは、10〜80μm程度であるのが好ましく、20〜50μm程度であるのがより好ましい。これにより、離型層97Dに必要な強度を保ちつつ、弾性層97Cの弾性を十分に発揮させることができる。
このような定着ベルト91をその内側から支持する背面支持部材96は、ハウジング94の定着側部材94Bに両端が固定された固定軸95に固定され、定着ベルト91の内周面に軸線方向のほぼ全域に亘って摺動可能に圧着されている。
そして、背面支持部材96は、加圧ローラ92と協働して定着ベルト91を狭持するように設けられている。言い換えすれば、加圧ローラ92が背面支持部材96に向け定着ベルト91の外周面に押圧されている。したがって、ニップ部Nは、背面支持部材96の加圧ローラ92側の面(定着ベルト91との摺動面)の形状に応じた形状をなす。なお、背面支持部材96の定着ベルト91との摺動面の形状は、定着装置90に要求される条件に応じて設計されるものであり、特に限定されない。
このように背面支持部材96を設けることにより、ニップ部Nの形状の変動を防止するとともに、定着ベルト91の内周面に背面支持部材96を摺動させながら案内して、定着ベルト91を安定的に循環回転させる(定着ベルト91の走行安定性を高める)ことができる。
本実施形態では、背面支持部材96は、定着ベルト91をその軸方向での移動を規制するように1対のガイド部961が設けられている。これにより、定着ベルト91を周方向に安定して循環回転(走行)させることができる。
ここで、背面支持部材96は、マイクロ波を透過させる材料で構成されているのが好ましい。言い換えすれば、背面支持部材96の構成材料としては、マイクロ波に対して透過性を有するもの、すなわち、マイクロ波を反射および吸収し難い材料(低誘電率材料)であるのが好ましい。これにより、定着ベルト91の内側に配設されているマイクロ照射ユニット93から出射されたマイクロ波を、定着ベルト91へと効率よく到達させ発熱させることができる。また、定着ベルト91に到達するマイクロ波の強度を高めることができるので、定着ベルト91の外周面を定着に必要な温度に迅速に昇温させることができる。
さらに、背面支持部材96の構成材料としては、熱伝導率の低い材料であるのが好ましい。これにより、定着ベルト91で発生した熱が、背面支持部材96を介して外部に逃げるのが防止される。その結果、定着ベルト91の外周面を所定の温度で容易に保持することができる。
このような材料としては、例えば、各種ガラス、各種セラミック、各種高耐熱性樹脂またはこれらの複合物等を用いることができる。
また、背面支持部材96の厚さは、特に限定されないが、加圧ローラ92による押圧に耐え得る必要な強度を確保しつつ、熱容量をできるだけ小さくすることが好ましい。
このような背面支持部材96に支持された定着ベルト91に圧接する加圧ローラ92は、円柱状をなし、定着ベルト91の外周面に押圧されるとともに、ハウジング94に回転可能に支持されている。
加圧ローラ92は、図2〜図4に示すように、円柱体98と、円柱体98の軸を貫通するように設けられた回転軸99とを有する。また、回転軸99は、ハウジング94の加圧側部材94Aに固定された一対の軸受100、100により回転可能に支持されている。これにより、加圧ローラ92は、回転軸99を回転中心として回転可能になっている。
また、図2に示すように、軸受100には、略コ字状の加圧レバー101が、開放側が定着ベルト91側となるように係合されている。さらに、この加圧レバー101の一端部には、他端部がハウジングの内壁面に取り付けられた加圧スプリング102の一端部が取り付けられている。この加圧スプリング102の弾性力によって、加圧レバー101および軸受100は定着ベルト91側に付勢される。そして、軸受100に支持された加圧ローラ92は、定着ベルト91に圧接されることとなる。
加圧ローラ92が有する円柱体98は、円柱状をなす金属製の基部(芯金)98Aと、基部98Aの外周面を覆う弾性層98Bと、弾性層98Bの外周面を覆う離型層98Cとを有している。
弾性層98Bを構成する材料としては、例えば、Siゴム、EPDM、フッ素ゴム等を好適に用いることができる。
また、弾性層98Bの厚さは、0.3〜10mm程度であるのが好ましく、0.6〜8mm程度であるのがより好ましい。これにより、弾性層98Bの耐久性を優れたものとしつつ、ニップ部Nの幅を十分なものとすることができる。
また、離型層98Cを構成する材料としては、例えば、PTFE、PFAなどを好適に用いることができる。
また、離型層98Cの厚さは、10〜80μm程度であるのが好ましく、20〜50μm程度であるのがより好ましい。これにより、離型層98Cに必要な強度を保ちつつ、弾性層98Bの弾性を十分に発揮させることができる。
定着ベルト91(筒体97)の内側には、図4に示すように、定着ベルト91に向けマイクロ波を照射することにより定着ベルト91(発熱層)を発熱させるマイクロ波照射ユニット93(マイクロ波照射手段)が配設されている。
このマイクロ波照射ユニット93は、図5に示すように、マイクロ波を発生させるマイクロ波形成部931と、形成したマイクロ波を所定の方向に反射するマイクロ波照射部932とを有している。このように、マイクロ波を発生させる部位と、マイクロ波を照射する部位とを分けることにより、マイクロ波を照射する部位の小型化を図ることができる。このため、マイクロ波を照射する部位を配設する際の自由度を高めることができる。
マイクロ波形成部931は、図5に示すように、マイクロ波の基準信号を形成する発振器(発振部)939と、発振器939で発生したマイクロ波を増幅する増幅器(増幅部)940と、増幅器940に逆流するマイクロ波(マイクロ波の照射対象からの反射波)を遮蔽するとともに、順方向に流れるマイクロ波を放射パターン935に出力するアイソレータ943とを有している。
一方、マイクロ波照射部932は、図6に示すように、誘電体材料で構成された基板934と、基板934の表面に設けられ、導電性材料で構成された放射パターン(放射部)935と、反射器(集中部)936とを有している。
アイソレータ943は、固定軸95に設けられた図示しない貫通孔内に挿通したリードを介して、放射パターン935と電気的に接続されている。そして、アイソレータ943から出力されたマイクロ波が、リードを介して放射パターン935に入力され、これにより、放射パターン935からマイクロ波が発生する。
発振器939としては、例えば、各種弾性表面波(SAW)発振器、マグネトロン、クライスロン、ジャイロトロンのような各種マイクロ波発振器等が挙げられるが、特に、弾性表面波発振器が好適に用いられる。弾性表面波発振器は、前述のマイクロ波発振器等の他の発振器に比べて小型であるため、定着装置90の内容積を小さく抑えることができる。これにより、定着装置90の小型化を図ることができる。
また、弾性表面波発振器は、発振の立ち上がりが急峻であることから、これを発振器として用いることにより、マイクロ波照射ユニット93の動作をオン状態としてから基層97Bが発熱するまでの時間を短縮することができる。これにより、ニップ部Nを形成する定着ベルト91の外周面を、トナー像Tの定着に必要な温度に迅速に昇温させることができる。
弾性表面波発振器としては、例えば、水晶、サファイア、ホウ酸リチウム、リン酸アルミニウム、酸化テルル、ニオブ酸カリウム、酸化亜鉛、窒化アルミニウム、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、ニオブ酸カリウム、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸バリウム等の圧電材料で構成された層(圧電体層)の表面または内部に、圧電体層を励振するための電極(Interdigital Transducer:IDT)を形成してなるものが挙げられる。
このような弾性表面波発振器では、電極を介して圧電体層に高周波電圧を印加することにより、圧電体層の表面に逆圧電効果による変位を生じさせ、この変位に伴ってマイクロ波のような電磁波を発生させることができる。
また、弾性表面波発振器は、特に、上記のような圧電体層とダイヤモンド層とを積層したダイヤモンド弾性表面波発振器を用いるのが好ましい。ダイヤモンド弾性表面波発振器は、定着ベルト91の加熱用途に使用される波長のマイクロ波を発振することができる。さらに、発振するマイクロ波の周波数帯域が狭いため、前記波長のマイクロ波を効率よく発振する。このため、定着ベルト91の外周面の昇温に必要な電力を最小限とすることができる。
なお、発振器939が形成するマイクロ波の周波数は、1.5〜5GHz程度であるのが好ましく、2〜3GHz程度であるのがより好ましい。このような周波数帯域のマイクロ波を用いることにより、マイクロ波が照射された領域において、マイクロ波吸収材料にマイクロ波が効率よく吸収される。このため、マイクロ波吸収材料を効率よく加熱することができる。
マイクロ波照射部932は、図6および図7に示すように、定着ベルト91(筒体97)の内側に配設され、支持部材933によって固定軸95に固定されている。これにより、定着ベルト91が回転しても、マイクロ波照射部932は回転せず、一定の位置にマイクロ波を照射することができる。なお、本実施形態では、図4に示すように、定着ベルト91のニップ部N近傍に向けてマイクロ波を照射するように、マイクロ波照射部932が固定されている。
基板934は、誘電体材料で構成され、放射パターン935を支持するものであり、放射パターン935の表面がニップ部N側に向くように、支持部材933により固定軸95に連結されている。
放射パターン935は、略矩形状のパターンを複数直列に並べたパターンで形成されている。この放射パターン935において、略矩形状のパターンの一辺の長さは、放射するマイクロ波の波長と基板934の誘電率に応じて設定される。例えば、基板934の誘電率が4、発生させるマイクロ波の波長122mmである場合、パターンの一辺の長さは15mmに設定する。
基板934の放射パターン935が形成された面と反対側の面上には、略全面にわたって、導電性材料で構成された接地パターン937が形成されている。この接地パターン937の一端は、電気的に接地されている。
このような基板934、放射パターン935および接地パターン937により、マイクロ波を放射するアンテナが構成されている。
反射器936は、支持部材933によって、基板934と固定軸95との間に固定されている。
反射器936は、円弧状をなす板材によって構成され、円弧の凹面が、マイクロ波を照射すべき方向(本実施形態では、定着ベルト91のニップ部N近傍方向)に向かって開口するように配設されている。
また、円弧状をなす板材は、導電性材料で構成されている。このような反射器936によれば、放射パターン935の表面に対する側面方向およびニップ部N側と反対方向に放射されたマイクロ波を、反射器936の凹面で効率よく反射させ、ニップ部N側で集中させることができる。これにより、この方向に放射されたマイクロ波を、定着ベルト91のニップ部N近傍に対応する領域を発熱させるエネルギーとして有効に利用することができる。
ここで、この反射器936で反射されたマイクロ波が集中する位置は、放射パターン935から放射されるマイクロ波の波長、反射器936の曲率、放射パターン935と反射器936の凹面との距離等によって決まる。したがって、これらパラメータが、マイクロ波が集中する位置が、定着ベルト91の加熱すべき領域(本実施形態では、基層97Bのニップ部N近傍に対応する領域)となるように、適宜設定されるのが好ましい。
また、反射器936の端部には、その表面が反射器936の凹面と連続するように遮蔽板938が接続されている。遮蔽板938は、金属等のマイクロ波を反射する材料で構成された板材によって構成されている。これにより、放射パターン935の側面方向に放射されたマイクロ波のうち、反射器936によってニップ部N側に方向転換できないマイクロ波を反射させ、このマイクロ波がハウジング94の外に漏洩するのを防止することができる。なお、遮蔽板938は、マイクロ波を吸収する材料によって構成するようにしてもよい。
このようなマイクロ波照射ユニット93では、発振器939がマイクロ波の基準信号を発振し、このマイクロ波が増幅器940に出力される。増幅器940は、入力されたマイクロ波(基準信号)を、マイクロ波吸収材料が振動する高周波出力レベルまで増幅し、アイソレータ943に出力する。そして、アイソレータ943に入力されたマイクロ波のうち、順方向に流れるマイクロ波は放射パターン935に出力され、放射パターン935から放射される。
放射されたマイクロ波のうち、ニップ部N側に進行するマイクロ波は、背面支持部材96を透過し、基層97Bに吸収される。
一方、放射パターン935の表面に対する側面方向およびニップ部Nと反対方向に進行するマイクロ波は、反射器936および遮蔽板938で反射される。このうち反射器936で反射されたマイクロ波は、背面支持部材96を透過し、基層97Bのニップ部N近傍に対応する領域で焦点を結ぶ。
なお、この画像形成装置10には、外装ハウジングの開閉蓋が開放されたときに、マイクロ波照射ユニット93の動作をOFFとするインターロック機能が備えられているのが好ましい。これにより、画像形成装置10の駆動中に誤って開閉蓋を開放してしまい、マイクロ波の外部への漏洩が防止され、高い安全性を得ることができる。
また、特に、発振器939が弾性表面波発振器である場合、発振の立ち上がり、および、立ち下がりが急峻であるため、開閉蓋が開放された瞬間にマイクロ波の発振が停止され、また、開閉蓋が閉じられ、インターロックが解除されると、直ちにマイクロ波を発振させることができる。したがって、より高い安全性を得ることができるとともに、ウォーミングアップ時間を短縮することができる。
以上のような定着装置90を構成する各部のうち、少なくともマイクロ波を照射するマイクロ波照射部932は、ハウジング94内に収容されている。
ハウジング94は、加圧側部材94Aおよび定着側部材94Bの2つの部材で構成されているが、それぞれの部材は、マイクロ波を透過させ難い材料によって構成されたシールド層を有している。ハウジング94が、このようなシールド層を有していることにより、マイクロ波照射部932から放射されたマイクロ波が外部に漏出するのが防止される。これにより、このマイクロ波が、誘電体である人体、または他の周辺電子機器に、影響を与えるのを防止することができる。
なお、ハウジング94は、このようなシールド層によって全体が構成されたものであってもよく、樹脂等よりなる基材の表面にシールド層を被覆したもの、シールド層を基材として、この表面に樹脂等を被覆したものであってもよい。
マイクロ波を透過させ難い材料としては、具体的には、マイクロ波を反射するもの、または、マイクロ波を吸収するものが用いられる。
マイクロ波を反射する材料としては、電磁波を反射し得る材料であれば特に限定されないが、例えば、Ni、Sn、Cr、Al、Cu、Au、Fe等の金属、またはこれらの金属を含有する合金(例えば、ステンレス鋼)等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、これら金属によって構成されるシールド層の形態としては、薄膜形状、メッシュ形状等が挙げられる。
なお、本実施形態では、マイクロ波照射部932が定着ベルト91の内側に配設されているので、照射されたマイクロ波が定着ベルト91の各部で遮蔽され易い。このため、定着ベルト91の外部に漏れ出るマイクロ波の強度を低下させることができ、定着装置90の安全性をより高めることができるという利点もある。
次に、このような定着装置90の動作(作用)について説明する。
この定着装置90では、加圧ローラ92の回転軸99を回転駆動すると、加圧ローラ92の円柱体98が回転し、これに追従して、定着ベルト91が回転する。一方、記録媒体Pが、ハウジング94の給紙口941からハウジング94の内部に供給され、定着ベルト91および加圧ローラ92の圧接により形成されるニップ部Nを通過した後、排出口942からハウジング94の外部に排出されるように走行する。
このとき、マイクロ波照射ユニット93をオン状態にすると、マイクロ波形成部931が、マイクロ波を形成する。マイクロ波形成部931によって形成されたマイクロ波は、リードを介して放射パターン935に出力され、放射パターン935から放射される。放射されたマイクロ波のうち、ニップ部N側に進行するマイクロ波は、背面支持部材96を透過し、基層97Bに照射される。また、放射パターン935の側面側およびニップ部N側と反対側に進行するマイクロ波は、反射器936で反射され、基層97Bのニップ部N近傍に対応する領域で焦点を結ぶ。これにより、基層97Bのマイクロ波を照射された領域は、マイクロ波を吸収して発熱する。
ここで、基層97Bで吸収されず、透過したマイクロ波は、弾性層97Cに照射される。このとき、弾性層97Cがマイクロ波吸収材料を含む場合には、弾性層97Cがマイクロ波を吸収して発熱する。また、弾性層97Cで吸収されず、透過したマイクロ波は、離型層97Dに照射される。このとき、離型層97Dがマイクロ波吸収材料を含む場合には、離型層97Dがマイクロ波を吸収して発熱する。そして、これら基層97B、弾性層97Cおよび離型層97Dで発生した熱は、定着ベルト91の外周面のニップ部N近傍に伝達し、この領域を定着に必要な温度に昇温させる。
このような状態で、定着ベルト91が回転すると、この昇温された領域がニップ部Nに移動する。そして、ニップ部Nにトナー像Tを担持した記録媒体Pを通過させると、トナー像Tが加熱されて溶解するとともに、定着ベルト91と加圧ローラ92とが圧接することにより、トナー像Tが記録媒体Pに定着される。
以上のように、この定着装置90では、定着ベルト91のニップ部N近傍に対応する領域にマイクロ波を照射し、この領域のマイクロ波吸収材料を自己発熱させることによって、ニップ部Nを形成する定着ベルト91の外周面の温度を、定着に必要な温度に昇温させる。そして、発熱源が定着ベルト91の一部を構成していることにより、空気等の媒体を介さず定着ベルトの外周面を加熱することができる。このため、ニップ部Nを形成する定着ベルト91の外周面を、定着に必要な温度に迅速に昇温させることができる。その結果、ウォーミングアップ時間の短縮化を図ることができる。
また、マイクロ波を、ニップ部近傍に対応する領域に局所的に照射した場合、ニップ部N近傍以外の領域はほとんど加熱されない。このため、マイクロ波が、ニップ部Nの加熱のために有効に利用されることとなり、トナー像Tを記録媒体Pに定着させるのに要するエネルギーを抑制することができる。
また、マイクロ波照射部932が定着ベルト91の内側に配設されているため、マイクロ波照射ユニット93が占めるスペースを小さくすることができる。これにより、定着装置の小型化を図ることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図8は、本発明の第2実施形態にかかる定着装置を模式的に示す断面図である。
以下、第2実施形態について、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図8に示す定着装置90は、マイクロ波照射ユニット93のマイクロ波照射部932が定着ベルト91の外側に配設されている以外は、前述した第1実施形態にかかる定着装置と同様である。
すなわち、本実施形態では、マイクロ波照射ユニット93のマイクロ波照射部932が、ハウジング94内の定着ベルト91の外側に配設されている。より具体的には、マイクロ波照射部932は、ニップ部Nに対し記録媒体Pの走行方向の上流側、かつ、記録媒体Pよりも定着ベルト91側となるように配設されている。
また、マイクロ波照射部932が備える基板934は、放射パターン935側の面が基層97Bのニップ部N近傍に対応する領域に向くように配設されている。
さらに、反射器936は、その凹面で反射されるマイクロ波が、基層97Bのニップ部N近傍に対応する領域で焦点を結ぶように配設されている。
また、マイクロ波照射部932は、定着ベルト91の他、記録媒体Pに担持されたトナー像Tにもマイクロ波が照射されるよう構成されている。
また、定着ベルト91において、背面支持部材96は、前述したようにマイクロ波を透過させる材料で構成されているのが好ましい。これにより、定着ベルト91のニップ部N付近を効率よく発熱させることができる。
次に、このような定着装置90の動作(作用)について説明する。
この定着装置90では、マイクロ波照射ユニット93をオン状態にすると、マイクロ波形成部931がマイクロ波を形成する。マイクロ波形成部931によって形成されたマイクロ波は、リードを介して放射パターン935に出力され、放射パターン935から放射される。放射されたマイクロ波のうち、ニップ部N側に進行するマイクロ波は、離型層97Dおよび弾性層97Cを順次透過し、基層97Bに照射される。また、放射パターン935の表面に対する側面側およびニップ部N側と反対側に進行するマイクロ波は、反射器936で反射され、離型層97Dおよび弾性層97Cを順次透過し、基層97Bのニップ部N近傍に対応する領域で焦点を結ぶ。これにより、基層97Bのマイクロ波を照射された領域は、マイクロ波を吸収して発熱する。
また、離型層97Dがマイクロ波吸収材料を含む場合には、離型層97Dがマイクロ波を吸収して発熱する。また、弾性層97Cがマイクロ波吸収材料を含む場合には、弾性層97Cがマイクロ波を吸収して発熱する。
このようにしてニップ部Nが加熱される。一方、ニップ部Nにトナー像Tを担持した記録媒体Pを通過させると、トナー像Tが加熱されて溶解するとともに、定着ベルト91と加圧ローラ92とが圧接することにより、トナー像Tが記録媒体Pに定着される。
また、記録媒体Pに担持されたトナー像Tにマイクロ波が照射されるため、トナー像Tはマイクロ波を吸収して発熱する。このため、トナー像Tを担持した記録媒体Pがニップ部Nを通過して加熱される際、トナー像Tが溶解するのに要する時間をより短縮することができる。したがって、ニップ部Nに、より速い速度で記録媒体Pを通過させても、トナー像Tを確実に溶解し、記録媒体Pに定着させることができる。その結果、印字速度の向上を図ることができる。
以上のような第2実施形態においても、前記第1実施形態と同様の作用・効果が得られる。
また、この第2実施形態では、特に、マイクロ波照射部932が定着ベルト91の外側に配設されているので、マイクロ波照射部932の大きさを、定着ベルト91の内容積に制限されずに、自由に設計することができるという効果も得られる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図9は、本発明の第3実施形態にかかる定着装置を示す模式的断面図である。
以下、第3実施形態について、前述した第1実施形態および第2実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図9に示す定着装置90は、加圧ローラ92が基部98Aと弾性層98Bとの間に発熱層98Dを有する以外は、前述した第2実施形態にかかる定着装置と同様である。
すなわち、本実施形態では、加圧ローラ92の円柱体98は、円柱状をなす基部98Aと、基部98Aの外周面を覆うように設けられた発熱層98Dと、発熱層98Dの外周面を覆うように設けられた弾性層98Bと、弾性層98Bの外周面を覆うように設けられた離型層98Cとを有している。
発熱層98Dの構成は、定着ベルト91における基層97Bと同様である。
また、マイクロ波照射部932は、定着ベルト91の他、加圧ローラ92にもマイクロ波が照射されるよう構成されている。
加圧ローラ92が、上記のような発熱層98Dを有していると、マイクロ波照射ユニット93から出射されたマイクロ波のうち、加圧ローラ92に到達したマイクロ波を発熱層98Dが吸収する。これにより、発熱層98Dが発熱し、この熱によって加圧ローラ92の外周面が加熱される。この状態で、加圧ローラ92が回転すると、外周面のうちの加熱された領域がニップ部Nに移動する。そして、ニップ部Nにトナー像Tを担持した記録媒体Pを通過させると、定着ベルト91の発熱量に加圧ローラ92の発熱量が加わり、トナー像Tをより速やかに溶解することができる。これにより、ウォーミングアップ時間のさらなる短縮化を図ることができる。また、ニップ部Nに、より速い速度で記録媒体Pを通過させても、トナー像Tを確実に溶解し、記録媒体Pに定着させることができる。その結果、印字速度の向上を図ることができる。
また、定着ベルト91から外れて放射されたマイクロ波を、トナー像Tを溶解させるエネルギーとして、有効に利用することができる。
なお、基部98Aは、マイクロ波を反射する材料で構成されているのが好ましい。これにより、発熱層98Dで吸収されずに透過したマイクロ波が、基部98Aで反射されて、再び発熱層98Dに到達する。このため、発熱層98Dにマイクロ波が吸収される確率が増大し、発熱層98Dで発生する熱量が大きくなる。これにより、ニップ部Nを形成する加圧ローラ92の外周面を、定着に必要な温度に、より迅速に昇温させることができる。また、マイクロ波のエネルギーを有効に利用することができる。
基部98Aを構成する材料、すなわち、マイクロ波を反射させる材料としては、例えば、電磁波を反射し得る材料であれば特に限定されないが、例えば、Ni、Sn、Cr、Al、Cu、Au、Fe等の金属、またはこれらの金属を含有する合金(例えば、ステンレス鋼)等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、基部98Aを、マイクロ波を反射する材料で構成する代わりに、基部98Aと発熱層98Dとの間に、マイクロ波を反射するマイクロ波反射層を設けるようにしてもよい。かかる構成においても、発熱層98Dを透過したマイクロ波が、マイクロ波反射層で反射されて、再び発熱層98Dに到達することができる。このため、基部98Aをマイクロ波を反射させる材料で構成した場合と同様の効果を得ることができる。
なお、この場合には、基部98Aを構成する材料は特に問わないので、基部98Aを構成する材料の選択の幅を広げることができる。例えば、基部98Aを、セラミック等の比較的熱伝導率が低い材料で構成することにより、発熱層98Dで発生した熱が、基部98Aを介して外部に逃げるのが防止される。このため、加圧ローラ92の外周面を迅速に昇温させることができる。
以上のような第3実施形態においても、前記第1実施形態および前記第2実施形態と同様の作用・効果が得られる。
また、この第3実施形態では、特に、加圧ローラ92が発熱層98Dを有しているので、ニップ部Nにおいてトナー像Tを加熱するための発熱量が増大する。このため、より短時間で確実にトナー像Tの定着を行うことができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図10は、本発明の第4実施形態にかかる定着装置を示す模式的断面図である。
以下、第4実施形態について、前述した第1〜3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図10に示す定着装置90は、マイクロ波照射部932が定着ベルト91の内側と外側の双方に設けられている以外は、前述した第3実施形態にかかる定着装置と同様である。
すなわち、本実施形態では、マイクロ波照射部932が2つのマイクロ波照射部(マイクロ波照射部932Aとマイクロ波照射部932B)を有している。そして、図10に示すように、定着ベルト91の内側にマイクロ波照射部932Aが配設され、定着ベルト91の外側にマイクロ波照射部932Bが配設されている。
このうち、マイクロ波照射部932Aは、定着ベルト91のニップ部N近傍に向けてマイクロ波を照射するように固定されている。
一方、マイクロ波照射部932Bは、定着ベルト91のうち、定着ベルト91の回転方向におけるニップ部Nより上流側の領域に向けて、マイクロ波を照射するように固定されている。
そして、このようなマイクロ波照射部932は、定着ベルト91のニップ部Nからその上流側の比較的広範囲にわたる領域に向けて、マイクロ波を照射するよう構成されている。
ここで、マイクロ波照射部932は、定着ベルト91のマイクロ波を照射される領域が、定着ベルト91の回転速度に応じて変化するのが好ましい。これにより、定着ベルト91の回転速度によらず、ニップ部Nを所定の温度(定着に適した温度)に維持することができる。
マイクロ波照射部932によるマイクロ波の照射領域は、定着ベルト91の回転速度に応じて、マイクロ波照射部932Aの動作およびマイクロ波照射部932Bの動作の少なくとも一方を制御することにより変化させることができる。
例えば、定着ベルト91の回転速度が特に大きい場合には、各マイクロ波照射部932A、932Bの双方を動作させる。これにより、定着ベルト91の比較的広範囲にわたって、マイクロ波を照射することができる。その結果、基層97Bの発熱量が増大し、定着ベルト91の外周面が所定の温度に昇温するまでの時間を短縮することができる。
一方、定着ベルト91の回転速度が特に小さい場合には、各マイクロ波照射部932A、932Bのうちの一方を動作させる。これにより、定着ベルト91のマイクロ波を照射される領域が縮小する。その結果、基層97Bの発熱量が低下し、定着ベルト91の外周面が所定の温度に昇温するまでの時間を延長することができる。
したがって、定着ベルト91の回転速度によらず、極大の温度に加熱された状態で、トナー像Tを記録媒体Pに定着させることができる。その結果、より短時間でかつ確実に定着工程を行うことができるとともに、定着工程で消費されるエネルギーの低減を図ることができる。
なお、定着ベルト91のマイクロ波を照射させる領域を変化させる代わりに、照射するマイクロ波の強度を変化させるようにしてもよく、その双方を変化させるようにしてもよい。
以上のような第4実施形態においても、前述した第1〜3実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。
また、この第4実施形態では、特に、定着ベルト91の回転速度によらず、ニップ部Nを所定の温度(定着に適した温度)に維持することができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
図11は、本発明の第5実施形態にかかる定着装置を示す模式的断面図である。
以下、第5実施形態について、前述した第1〜4実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図11に示す定着装置90は、定着ベルト91の回転速度が可変になっていて、定着ベルト91のマイクロ波が照射される領域が、定着ベルト91の周速に応じて移動するよう構成されている以外は、前述した第1実施形態にかかる定着装置と同様である。
すなわち、本実施形態では、図11に示すように、定着ベルト91を回転させる回転機構901と、加圧ローラ92を回転させる回転機構902と、各回転機構901、902と電気的に接続され、定着ベルト91と加圧ローラ92のそれぞれの回転速度を制御する制御部903とを有している。
また、マイクロ波照射部932を固定軸95に支持する支持部材933は、固定軸95に対して回動自在に支持されている。このため、マイクロ波照射部932を、固定軸95を回動中心として回動させることにより、マイクロ波の照射方向を変更することができるようになっている。なお、支持部材933と制御部903とは、電気的に接続されており、マイクロ波の照射方向は、制御部903により制御される。
制御部903では、回転機構901、回転機構902および支持部材933のそれぞれの動作を協調制御する。例えば、定着ベルト91の回転速度と加圧ローラ92の回転速度は、等速度になるように制御されるのが好ましい。これにより、ニップ部Nを記録媒体Pが円滑に通過することができる。
ここで、マイクロ波照射部932は、定着ベルト91のうち、定着ベルト91の回転方向におけるニップ部Nより上流側の領域に向けて、マイクロ波を照射するように固定軸95に対して支持されているのが好ましい。これにより、定着ベルト91のマイクロ波を照射された領域が回転して、ニップ部Nに移動するまでの時間と、基層97Bが発熱し、この熱が定着ベルト91の外周面に伝達されるまでの時間との差が短縮される。その結果、定着ベルト91の外周面が、より極大の温度に近い温度に加熱された状態で、トナー像Tを記録媒体Pに定着させることができる。したがって、より短時間でかつ確実に定着工程を行うことができるとともに、定着工程で消費されるエネルギーの低減を図ることができる。
ところで、定着ベルト91の回転速度が特に大きい場合には、定着ベルト91の基層97Bがマイクロ波を吸収して発熱し、この熱が外周面に伝達されたとき、この外周面がすでにニップ部Nを通り過ぎた後であることが想定される。この場合、定着ベルト91のニップ部N近傍の温度が十分に昇温せず、トナー像Tの定着が不十分になるおそれがある。
一方、定着ベルト91の回転速度が特に小さい場合には、定着ベルト91の基層97Bがマイクロ波を吸収して発熱し、この熱が外周面に伝達されたとき、この外周面がニップ部Nに未だ到達していないという状態になることが想定される。この場合も、定着ベルト91のニップ部N近傍の温度が十分に昇温せず、トナー像Tの定着が不十分になるおそれがある。
かかる観点から、定着ベルト91のマイクロ波を照射される領域を定着ベルト91の回転速度に応じて定着ベルト91の周方向に変化させるのが好ましい。これにより、定着ベルト91の回転速度によらず、定着ベルト91のマイクロ波を照射された領域が回転して、ニップ部Nに移動するまでの時間と、基層97Bが発熱し、この熱が定着ベルト91の外周面に伝達されるまでの時間とをほぼ等しくすることができる。その結果、定着ベルト91の外周面が、極大の温度に加熱された状態で、トナー像Tを記録媒体Pに定着させることができる。
以上のような第5実施形態においても、前述した第1実施形態および第2実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。
また、この第5実施形態では、特に、定着ベルト91の回転速度によらず、定着ベルト91の外周面が極大の温度に加熱された状態で、トナー像Tを記録媒体Pに定着させることができ、ニップ部Nを所定の温度(定着に適した温度)に維持することができる。
以上、本発明の定着装置および画像形成装置について、好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、本発明の定着装置および画像形成装置を構成する各部は、同様の機能を発揮する任意のものと置換、または、その他の構成を追加することもできる。
また、定着装置の構成は、前記各実施形態で説明した複数の構成を組み合わせたものでもよい。
本発明にかかる画像形成装置の第1実施形態を示す全体構成の模式的断面図である。 図1に示す画像形成装置に備えられた定着装置を一部破断して示す模式的斜視図である。 図2におけるA−A線断面図である。 図2におけるB−B線断面図である。 図3および図4に示す定着装置に備えられたマイクロ波照射ユニットの電気的構成を示すブロック図である。 図3および図4に示す定着装置に備えられたマイクロ波照射ユニットを示す模式的断面図である。 図6に示すマイクロ波照射ユニットを示す模式的斜視図である。 本発明の第2実施形態にかかる定着装置を示す模式的断面図である。 本発明の第3実施形態にかかる定着装置を示す模式的断面図である。 本発明の第4実施形態にかかる定着装置を示す模式的断面図である。 本発明の第5実施形態にかかる定着装置を示す模式的断面図である。
符号の説明
10‥‥‥画像形成装置 20‥‥‥感光体 30‥‥‥帯電ユニット 40‥‥‥露光ユニット 50‥‥‥現像ユニット 50a‥‥‥軸 51‥‥‥ブラック現像装置 52‥‥‥マゼンタ現像装置 53‥‥‥シアン現像装置 54‥‥‥イエロー現像装置 55‥‥‥保持体 55a〜55d‥‥‥保持部 60‥‥‥一次転写ローラ 61‥‥‥中間転写体 70‥‥‥中間転写ベルト 71‥‥‥駆動ローラ 72‥‥‥従動ローラ 73‥‥‥基体 75‥‥‥クリーニングユニット 76‥‥‥クリーニングブレード 80‥‥‥二次転写ローラ 82‥‥‥給紙トレイ 84‥‥‥給紙ローラ 86‥‥‥レジローラ 87‥‥‥排紙ローラ対 88‥‥‥搬送部 88A、88B‥‥‥搬送ローラ対 88C‥‥‥搬送路 90‥‥‥定着装置 91‥‥‥定着ベルト 92‥‥‥加圧ローラ 93‥‥‥マイクロ波照射ユニット 931‥‥‥マイクロ波形成部 932、932A、932B‥‥‥マイクロ波照射部 933‥‥‥支持部材 934‥‥‥基板 935‥‥‥放射パターン 936‥‥‥反射器 937‥‥‥接地パターン 938‥‥‥遮蔽板 939‥‥‥発振器 940‥‥‥増幅器 941‥‥‥給紙口 942‥‥‥排出口 943‥‥‥アイソレータ 94‥‥‥ハウジング 94A‥‥‥加圧側部材 94B‥‥‥定着側部材 95‥‥‥固定軸 96‥‥‥背面支持部材 97‥‥‥筒体 97B‥‥‥基層 97C‥‥‥弾性層 97D‥‥‥離型層 98‥‥‥円柱体 98A‥‥‥基部 98B‥‥‥弾性層 98C‥‥‥離型層 98D‥‥‥発熱層 99‥‥‥回転軸 100‥‥‥軸受 101‥‥‥加圧レバー 102‥‥‥加圧スプリング T‥‥‥トナー像 P‥‥‥記録媒体 N‥‥‥ニップ部 901、902‥‥‥回転機構 903‥‥‥制御部

Claims (16)

  1. 無端ベルト状をなし循環回転可能に設けられ、マイクロ波を吸収して発熱する定着ベルトと、
    前記定着ベルトの外周面に押圧される回転可能な加圧ローラと、
    前記定着ベルトに向けマイクロ波を照射することにより前記定着ベルトを発熱させるマイクロ波照射手段とを有し、
    未定着像を担持する記録媒体を前記定着ベルトと前記加圧ローラとで狭持しながら搬送することにより、前記記録媒体を加熱・加圧して、前記未定着像を前記記録媒体に定着させるように構成されていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着ベルトは、マイクロ波を吸収して発熱するマイクロ波吸収材料を主材料とする繊維が集合してなるシートを含む基層を備える請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記繊維のマイクロ波吸収材料は、炭化ケイ素および/または炭素である請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記シートは、織物または編物として形成されている請求項2または3に記載の定着装置。
  5. 前記シートには、耐熱性を有する樹脂が含浸されている請求項2ないし4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記定着ベルトは、前記基層の外周面側に設けられた弾性層と、前記弾性層の外周面側に設けられた離型層とを備え、前記弾性層および前記離型層のうちの少なくとも一方の層には、マイクロ波を吸収して発熱するマイクロ波吸収材料を主材料とする微粒子および/または短繊維が含まれている請求項2ないし5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 前記定着ベルトの内周面に摺動可能に圧着される背面支持部材を有し、前記加圧ローラは、前記背面支持部材に向け前記定着ベルトの外周面に押圧されるように構成されている請求項1ないし6のいずれかに記載の定着装置。
  8. 前記マイクロ波照射手段は、マイクロ波を発生させるマイクロ波形成部と、前記発生されたマイクロ波を前記定着ベルトに向けて照射するマイクロ波照射部とを有する請求項1ないし7のいずれかに記載の定着装置。
  9. 前記マイクロ波形成部は、ダイヤモンド弾性表面波素子を有する請求項8に記載の定着装置。
  10. 前記マイクロ波照射手段は、前記定着ベルトと前記加圧ローラとの圧接部、または、それより前記定着ベルトの回転方向における上流側での領域に向けて、マイクロ波を照射するよう構成されている請求項1ないし9のいずれかに記載の定着装置。
  11. 前記定着ベルトの回転速度は、可変となっており、
    前記マイクロ波照射手段は、マイクロ波の照射領域および/または照射強度を前記回転速度に応じて変化させるよう構成されている請求項1ないし10のいずれかに記載の定着装置。
  12. 前記定着ベルトの回転速度は、可変となっており、
    前記マイクロ波照射手段は、マイクロ波を照射する領域を前記回転速度に応じて前記定着ベルトの周方向に変化させるよう構成されている請求項1ないし11のいずれかに記載の定着装置。
  13. 前記マイクロ波照射手段は、前記定着ベルトの内側に設けられている請求項1ないし12のいずれかに記載の定着装置。
  14. 前記未定着像には、マイクロ波を吸収して発熱するマイクロ波吸収材料が含有されており、前記マイクロ波照射手段は、前記記録媒体上の前記未定着像にもマイクロ波を照射するよう構成されている請求項1ないし13のいずれかに記載の定着装置。
  15. 前記加圧ローラは、マイクロ波を吸収して発熱するように構成されており、
    前記マイクロ波照射手段は、前記加圧ローラにもマイクロ波を照射して発熱させるよう構成されている請求項1ないし14のいずれかに記載の定着装置。
  16. 未定着像を担持する記録媒体を加熱・加圧することにより前記未定着像を前記記録媒体に定着させる定着装置を有し、
    前記定着装置は、
    無端ベルト状をなし循環回転可能に設けられ、マイクロ波を吸収して発熱する定着ベルトと、
    前記定着ベルトの外周面に押圧される回転可能な加圧ローラと、
    前記定着ベルトに向けマイクロ波を照射することにより前記定着ベルトを発熱させるマイクロ波照射手段とを有し、
    未定着像を担持する記録媒体を前記定着ベルトおよび前記加圧ローラで狭持しながら搬送することにより、前記記録媒体を加熱・加圧して、前記未定着像を前記記録媒体に定着させるように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
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