JP2008225070A - フィルタ製造裝置及びこれらを用いた表示用パネル製造方法 - Google Patents

フィルタ製造裝置及びこれらを用いた表示用パネル製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008225070A
JP2008225070A JP2007063446A JP2007063446A JP2008225070A JP 2008225070 A JP2008225070 A JP 2008225070A JP 2007063446 A JP2007063446 A JP 2007063446A JP 2007063446 A JP2007063446 A JP 2007063446A JP 2008225070 A JP2008225070 A JP 2008225070A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stage
head unit
inkjet head
gap
camera
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007063446A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Hara
保彦 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi High Technologies Corp
Hitachi High Tech Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi High Technologies Corp, Hitachi High Tech Corp filed Critical Hitachi High Technologies Corp
Priority to JP2007063446A priority Critical patent/JP2008225070A/ja
Publication of JP2008225070A publication Critical patent/JP2008225070A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Optical Filters (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

【課題】ギャップ量を検出することが困難な場合でもインクジェットヘッドと表示用パネルとの間のギャップ量を規定の範囲に収めながら塗工処理を行う。
【解決】フレーム及びステージを制御してインクジェットヘッドユニットとステージとの間の相対的な位置関係を制御しながら、複数のギャップ検出手段を用いて表示用パネルとの間のギャップ量を検出し、検出されたギャップ量が規定のギャップ量の範囲に収まるようにインクジェットヘッドユニットのステージに対する高さ位置を、両者の相対的な位置関係と関連付けて記憶する。フレーム及びステージを制御することによって両者の相対的な位置関係を制御すると共に相対的な位置関係における高さ位置として予め記憶しておいた高さ位置となるようにインクジェットヘッドユニットのステージに対する高さ位置を制御しながら複数のインクジェットヘッドの吐出状態を制御して塗工処理を行う。
【選択図】図10

Description

本発明は、液晶パネル等の表示用パネルで使用されるカラーフィルタなどをインクジェット法を用いて製造するフィルタ製造裝置及びこれらを用いた表示用パネル製造方法に係り、特にインクジェットヘッドと表示用パネルとの間のギャップ量を規定の範囲に収めながらインクジェット塗工処理を行なうことのできるフィルタ製造裝置及びこれらを用いた表示用パネル製造方法に関する。
最近では、液晶ディスプレイ装置などの表示用パネルで使用されるカラーフィルタなどをインクジェット法を用いて製造する製造方法が種々提案されている。このインクジェット法では、RGBの各色のインクを吐出する複数のインクジェットヘッドをガラス基板に対して相対的に移動させ、ガラス基板上の各色要素(RGB)に対応する位置に所定色のインクを吐出して各色要素を製造している。このようなインクジェット法を用いたカラーフィルタ製造方法及び裝置を記載したものとして、例えば、特許文献1に記載のようなものが知られている。
特開2006−245174公報
図1は、従来のインクジェット法を用いたカラーフィルタ製造裝置の一例の概略構成を示す図である。図に示すように、このカラーフィルタ製造裝置は、XYθステージ10、スライドフレーム20、インクジェットヘッドユニット30、制御部40から構成される。XYθステージ10は、ガラス基板50(一点鎖線で示す)を搭載し、搭載した状態でガラス基板50をインクジェットヘッドユニット30に対して相対的にX方向、Y方向、θ方向に移動する。インクジェットヘッドユニット30は、XYθステージ10を通過可能なように構成された門型のスライドフレーム20によって保持され、XYθステージ10上のガラス基板50に対して各色(RGB)に対応したインクを吐出する。なお、インクジェットヘッドユニット30もXYθステージ10と同様にX方向(図1の縦方向)の、Y方向(図1の横方向)、θ方向に移動制御可能に構成されている。制御部40は、図示していないリニアスケールなどからの基準クロックパルス信号に基づいてインクジェットヘッドユニット30を制御し、インクジェットヘッドユニット30から各色のインクを吐出し、ガラス基板50上にカラーフィルタを形成する。
特許文献1に記載されたものは、ガラス基板の厚さが薄くなると共に大型化した場合でも、大型ガラス基板の位置補正を可能とし、位置補正のコスト的負担を軽減するために、ステージ上に設けられた反射板(バーミラー)とレーザ測定器を用いてガラス基板の搭載されたステージの位置決めを行っている。また、特許文献1に記載されたものは、ガラス基板の所定箇所に形成されたアライメントマークのデータをアライメントカメラで取得し、ガラス基板が所定の位置となるようにステージを移動制御している。
図2は、図1のインクジェットヘッドユニットの概略構成を示す図である。インクジェットヘッドユニット30の両側には、ヘッドレティクル311,312が設けられている。インクジェットヘッドユニット30は、このヘッドレティクル311又は312の位置を基準として、予め位置調整の行なわれた複数のインクジェットヘッド(図2では図示せず)が配列されて構成されている。また、このヘッドレティクル311又は312と、ステージ10の所定箇所とを位置合わせすることによって、ステージに対する複数のインクジェットヘッドの各位置合わせは行なわれたものと見なしてインクジェット塗工処理を行なっている。
すなわち、従来のインクジェットヘッドユニット30は、複数のインクジェットヘッドをガラス基板50と平行な面で位置調整して配列すると共に各インクジェットヘッドのノズルによって形成される面が平面となるように各ノズルの高さ位置(ガラス基板に対するギャップ量)を位置調整している。ところが、インクジェットヘッドユニット30は、門型のスライドフレーム20に設けられたガントリ(図示せず)に設置する際に誤差が生じたり、特定のインクジェットヘッドを交換するなどのメンテナンスによって各インクジェットヘッドの設置位置に誤差が生じたりすることがある。このような場合、インクジェットヘッドユニット30をガンドリから取外し、専用の位置決め装置(アライナ)を用いて各インクジェットヘッドの位置調整を行なう必要が有った。
また、インクジェットヘッドユニット30の別の両側には、ギャップ検出窓を備えたギャップ測定部321〜324が設けられている。ギャップ測定部321〜324には、これらのギャップ検出窓を介してガラス基板50との間のギャップ量を検出するギャップ検出センサ331〜334が設けられている。インクジェット塗工処理を行なう場合には、複数のインクジェットヘッドとガラス基板50との間のギャップ量が規定のギャップ量の範囲に収まっていなければならない。
従来は、インクジェットヘッドユニット30に設けられたギャップ測定部321〜324の4つのギャップ検出窓によって形成される面と、インクジェットヘッドユニット30の各インクジェットヘッドの各ノズルによって形成される面とが、それぞれ平面になっているものと見なして、ギャップ検出センサ331〜334で検出したギャップ検出窓とガラス基板50との間のギャップ量を測定し、このギャップ量が規定のギャップ量の範囲に収まるようにインクジェットヘッドユニット30の高さ位置を調整しながら、インクジェット塗工処理を行なっている。
インクジェットヘッドユニット30の側面には、3点支持用の支持部材341〜343が設けられている。インクジェットヘッドユニット30は、門型のスライドフレーム20に沿ってスライド自在に設けられたガントリ(図示せず)を介して保持されている。すなわち、ガンドリは、支持部材341〜343をそれぞれ保持すると共に各支持部材341〜343の高さ位置を調整可能な駆動手段を備えている。従って、従来はインクジェットヘッドユニット30の支持部材341〜343の高さを制御することによって、ギャップ検出窓とガラス基板50との間のギャップ量を調整し、インクジェットヘッドとガラス基板50との間のギャップ量が規定のギャップ量の範囲に収まるようにしている。
ところが、インクジェットヘッドユニット30に設けられたギャップ測定部321〜324は、インクジェットヘッドユニット30の側面に設けられているので、インクジェットヘッドユニット30が図1の点線位置301,302に移動した場合、ギャップ測定部321〜324及びギャップ検出センサ331〜334の一部がガラス基板50からはみ出してしまい正確なギャップ量を検出することができないという問題があった。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、ギャップ量を検出することが困難な場合でもインクジェットヘッドと表示用パネルとの間のギャップ量を規定の範囲に収めながらインクジェット塗工処理を行なうことのできるフィルタ製造裝置及びこれらを用いた表示用パネル製造方法を提供することを目的とする。
本発明のフィルタ製造裝置の第1の特徴は、所定の位置に配設された複数のインクジェットヘッドから構成されるインクジェットヘッドユニット手段と、表示用パネルを搭載して、前記インクジェットヘッドユニット手段に対して相対的に移動制御されるステージ手段と、前記インクジェットヘッドユニット手段を前記ステージ手段に対して相対的に移動制御するフレーム手段と、前記インクジェットヘッドユニット手段に設けられた複数のギャップ検出窓を介して前記表示用パネルとの間のギャップ量を検出する複数のギャップ検出手段と、前記フレーム手段及び前記ステージ手段を制御して前記インクジェットヘッドユニット手段と前記ステージ手段との間の相対的な位置関係を制御しながら、前記複数のギャップ検出手段を用いて前記表示用パネルとの間のギャップ量を検出し、検出されたギャップ量が規定のギャップ量の範囲に収まるように前記インクジェットヘッドユニット手段の前記ステージ手段に対する高さ位置を記憶しておき、前記フレーム手段及び前記ステージ手段を移動制御することによって前記インクジェットヘッドユニット手段と前記ステージ手段との間の相対的な位置関係を制御すると共に前記相対的な位置関係における高さ位置として予め記憶された高さ位置となるように前記インクジェットヘッドユニット手段の前記ステージ手段に対する高さ位置を制御しながら前記複数のインクジェットヘッドの吐出状態を制御して前記表示用パネルにフィルタを製造する制御手段とを備えたことにある。
ギャップ検出窓及びギャップ検出手段は、インクジェットヘッドユニット手段の側面に複数個、例えば4箇所設けられているので、インクジェットヘッドの塗工処理時には、このギャップ検出窓及びギャップ検出手段の一部が表示用パネルからはみ出して、正確なギャップ量を検出することができない場合があった。この発明では、フレーム手段及びステージ手段を制御してインクジェットヘッドユニット手段とステージ手段との間の相対的な位置関係を制御しながら、複数のギャップ検出手段を用いて表示用パネルとの間のギャップ量を検出し、検出されたギャップ量が規定のギャップ量の範囲に収まるようにインクジェットヘッドユニット手段のステージ手段に対する高さ位置を、両者の相対的な位置関係と関連付けて記憶する。そして、フレーム手段及びステージ手段を制御することによって両者の相対的な位置関係を制御すると共に相対的な位置関係における高さ位置として予め記憶しておいた高さ位置となるようにインクジェットヘッドユニット手段のステージ手段に対する高さ位置を制御しながら複数のインクジェットヘッドの吐出状態を制御して塗工処理を行うようにした。これによって、ギャップ量を検出することが困難な場合でもインクジェットヘッドと表示用パネルとの間のギャップ量を規定の範囲に収めながらインクジェット塗工処理を行なうことができる。
本発明のフィルタ製造裝置の第2の特徴は、前記第1の特徴に記載のフィルタ製造裝置において、前記ステージ手段の表面に前記インクジェットヘッドユニット手段の各インクジェットヘッドのノズル面との間のギャップ量を検出するギャップ検出手段を設け、前記制御手段は、前記ギャップ検出手段によって検出されたギャップ量が所定のギャップ量の範囲に収まるように前記インクジェットヘッドのノズル面の高さ位置を調整することにある。この発明は、ステージ手段の表面にギャップ検出手段を新たに設け、このギャップ検出手段でインクジェットヘッドのノズル面との間のギャップ量を検出し、各インクジェットヘッドのノズル面の高さ位置を調整するようにしたものである。これによって、各インクジェットヘッドのノズル面によって平面を形成することが可能となり、インクジェットヘッドユニット手段と表示用パネルとの間のギャップ量を規定の範囲に収めることによって、各インクジェットヘッドと表示用パネルとの間のギャップ量を高精度に位置決めすることができる。
本発明のフィルタ製造裝置の第3の特徴は、前記第1又は第2の特徴に記載のフィルタ製造裝置において、前記インクジェットヘッドユニット手段を視認可能に前記ステージ手段側にカメラ手段を設け、前記制御手段は、前記カメラ手段によって撮像された前記インクジェットヘッドユニット手段の映像に基づいて前記インクジェットヘッドユニット手段における前記複数のインクジェットヘッドの各ノズルの位置を特定することにある。この発明は、ステージ手段側に設けられたカメラ手段を用いてインクジェットヘッドユニット手段を撮像し、撮像された映像に基づいてインクジェットヘッドの各ノズルの位置を特定するようにしたものである。これによって、インクジェットヘッドユニット手段をガンドリから取り外さなくても、また、専用の位置決め装置(アライナ)を用いなくてもよくなり、インクジェットヘッドの各ノズルの位置調整を行うことができるようになる。この発明は、ステージ手段の中心付近にステージ手段の中心位置を示すステージレティクル手段を新たに設け、アライメントカメラ手段でステージレティクル手段を認識することによって、表示用パネルの位置を間接的にステージ手段の座標系に投影したり、塗工カメラ手段でステージレティクル手段を認識することによって、インクジェットヘッドユニット手段の位置を間接的にステージ手段の座標系に投影するようにしたものである。これによって、インクジェットヘッドユニット手段をステージ手段の座標系の所定位置に位置決めすることができる。
本発明のフィルタ製造裝置の第4の特徴は、前記第3の特徴に記載のフィルタ製造裝置において、前記ステージ手段の中心付近に前記ステージ手段の中心位置を示すステージレティクル手段を設け、前記表示用パネルに設けられたアライメントマークを認識するアライメントカメラ手段又は前記インクジェットヘッドユニット手段に設けられた塗工カメラ手段で前記ステージレティクル手段を認識することによって、前記アライメントカメラ手段又は前記塗工カメラ手段の位置を前記ステージ手段の座標系に投影することにある。この発明は、ステージ手段の上空に設けられているアライメントカメラ手段又は塗工カメラ手段を用いてステージレティクル手段及び前記カメラ手段の位置を認識することによって、ステージ手段側に設けられたカメラ手段の位置をステージ手段の座標系に投影するようにしたものである。これによって、インクジェットヘッドユニット手段をステージ手段側に設けられたカメラ手段の真上に位置決めすることができる。
本発明のフィルタ製造裝置の第5の特徴は、前記第4の特徴に記載のフィルタ製造裝置において、前記アライメントカメラ手段又は前記塗工カメラ手段を用いて前記ステージレティクル手段及び前記カメラ手段の位置を認識することによって、前記カメラ手段の位置を前記ステージ手段の座標系に投影することにある。
本発明のフィルタ製造裝置の第6の特徴は、前記第5の特徴に記載のフィルタ製造裝置において、前記カメラ手段を用いて前記インクジェットヘッドユニット手段に設けられているヘッドレティクル手段を認識することによって、前記インクジェットヘッドユニット手段の位置を前記ステージ手段の座標系に投影することにある。前記第5の特徴に記載の発明によって、ステージ手段側に設けられたカメラ手段の位置は、ステージ手段の座標系に投影されているので、この発明では、さらに、ステージ手段側に設けられたカメラ手段を用いてインクジェットヘッドユニット手段の側面に設けられているヘッドレティクル手段を認識してインクジェットヘッドユニット手段の位置をステージ手段の座標系に投影するようにしたものである。これによって、インクジェットヘッドユニット手段とステージ手段との間の相対的な位置関係を正確に制御することができる。
本発明の表示用パネル製造方法の特徴は、前記第1の特徴から第6の特徴に記載のフィルタ製造裝置を用いて表示用パネルにフィルタを製造することにある。これは、前記フィルタ製造装置を用いて、表示用パネルにフィルタを形成するようにした表示パネル製造方法に関するものである。
本発明によれば、ギャップ量を検出することが困難な場合でもインクジェットヘッドとガラス基板との間のギャップ量を規定の範囲に収めながらインクジェット塗工処理を行なうことができるという効果がある。
図3は、本発明の一実施の形態に係るインクジェット法を用いたカラーフィルタ製造装置の概略構成を示す図である。カラーフィルタ製造裝置は、XYθステージ10、スライドフレーム20、インクジェットヘッドユニット30、制御部40から構成される。XYθステージ10は、ガラス基板50(一点鎖線で示す)を搭載し、搭載した状態でガラス基板50をインクジェットヘッドユニット30に対して相対的にX方向(図3の縦方向)、Y方向(図3の横方向)、θ方向に移動する。
XYθステージ10の側面であって、インクジェットヘッドユニット30のスライド方向と同一方向の側面のいずれか一方(図3ではXYθステージ10の左側側面)には、XYθステージ10とスライドフレーム20上のインクジェットヘッドユニット30と位置を関連付けるためのステージカメラ101が設けられている。このステージカメラ101は、インクジェットヘッドユニット30側、すなわちXYθステージ10の上空側を視認可能に設置されているので、倒立カメラとも呼ばれる。
XYθステージ10の四隅であって、スライドフレーム20の下側を直交して移動する側面のいずれか一方(図3では、XYθステージ10の上側面)に沿った2箇所に、XYθステージ10がインクジェットヘッドユニット30のスライド方向と直交して移動するように位置決めするためのステージレティクル103,105が埋め込まれている。また、XYθステージ10の中心にもガラス基板50の中心位置と関連付けるためのステージセンタレティクル107が埋め込まれている。XYθステージ10のステージレティクル105とステージセンタレティクル107との間のステージ表面には、インクジェットヘッドユニット30の各インクジェットヘッドのノズル面とXYθステージ10の表面との間のギャップ量を計測するギャップ検出器109が埋め込まれている。
インクジェットヘッドユニット30は、XYθステージ10を通過可能なように構成された門型のスライドフレーム20によって保持され、XYθステージ10上のガラス基板50に対して各色(RGB)に対応したインクを吐出する。
図4は、図3のインクジェットヘッドユニットの概略構成を示す図である。インクジェットヘッドユニット30の基本的構成は、図2に示したものと同じである。インクジェットヘッドユニット30の両側には、ヘッドレティクル311,312が設けられている。インクジェットヘッドユニット30は、このヘッドレティクル311,312の位置を基準として、予め位置調整の行なわれた120個のインクジェットヘッドR2/1,R4/3,・・・,R40/39,G2/1,G4/3,・・・,G40/39,B2/1,B4/3,・・・,B40/39が規則的に配列されて構成されている。40個のインクジェットヘッドR2/1,R4/3,・・・,R40/39は、赤色用のヘッドであり、40個のインクジェットヘッドG2/1,G4/3,・・・,G40/39は緑色用のヘッドであり、40個のインクジェットヘッドB2/1,B4/3,・・・,B40/39は、青色用のヘッドである。
図5は、図4のインクジェットヘッドのノズル配置を示す図である。図では、2個のインクジェットヘッドを1組として示している。すなわち、インクジェットヘッドR2/1は、図5に示すインクジェットヘッドR1とインクジェットヘッドR2の2個で構成されていることを意味する。1つのインクジェットヘッドR1は、n個のノズルR1−1〜R1−nを含んで構成されている。同じく、インクジェットヘッドR2は、n個のノズルR2−1〜R2−nを含んで構成されている。n個のノズルR1−1〜R1−n,R2−1〜R2−nは、それぞれ所定距離だけ位置がずれるように3列配置で設けられている。ノズルの数は1つのヘッドで約330個程度である。従って、1列に約110個のノズルが存在する。また、それぞれの各列のノズルの両端部には、未使用のノズルが存在するが、図示していない。
インクジェットヘッドユニット30の各インクジェットヘッドR2/1,R4/3,・・・,R40/39,G2/1,G4/3,・・・,G40/39,B2/1,B4/3,・・・,B40/39と、ヘッドレティクル311,312との間では、専用の位置決め装置(アライナ)によって予め位置合わせが行なわれている。この位置決め装置(アライナ)による位置合わせは、ヘッドレティクル311又は312と、各各インクジェットヘッドR2/1,R4/3,・・・,R40/39,G2/1,G4/3,・・・,G40/39,B2/1,B4/3,・・・,B40/39に設けられているn個のノズル中の所定のノズル位置を特定することによって行う。例えば、インクジェットヘッドR1については、両端に位置するノズルR1−1とノズルR1−nの位置を特定することによって、残りのノズルR1−2〜R1−(n−1)の位置を演算によって合わせ込んでいる。また、ヘッドレティクル311,312は、XYθステージ10の所定箇所、すなわち、ステージカメラ101との間で予め位置合わせが行なわれている。従って、XYθステージ10に対する各インクジェットヘッドR2/1,R4/3,・・・,R40/39,G2/1,G4/3,・・・,G40/39,B2/1,B4/3,・・・,B40/39の位置の特定は行なわれたものと見なされる。この実施の形態では、インクジェットヘッドユニット30が門型のスライドフレーム20に設けられたガントリに設置される際に生じる誤差を修正したり、特定のインクジェットヘッドの交換などによってその設置位置に誤差が生じたりした場合の誤差を修正することができるように構成されている。
また、図4に示すように、インクジェットヘッドユニット30は、複数のインクジェットヘッドR2/1,R4/3,・・・,R40/39,G2/1,G4/3,・・・,G40/39,B2/1,B4/3,・・・,B40/39の各ノズル面によって平面が形成されるように、予め各ヘッドのノズル面の位置調整が行なわれて配設されている。従って、特定のインクジェットヘッドの交換などによってその設置位置に誤差が生じて、各インクジェットヘッドの各ノズル面によって平面が形成されないという状態が発生する場合がある。この実施の形態では、各インクジェットヘッドのノズル面によって平面が形成されるように、各インクジェットヘッドのノズル面の高さ位置(ガラス基板に対するギャップ量)が一定となるように、各インクジェットヘッドのノズル面の位置を調整できるようにしている。すなわち、この実施の形態では、各インクジェットヘッドR2/1,R4/3,・・・,R40/39,G2/1,G4/3,・・・,G40/39,B2/1,B4/3,・・・,B40/39の各ノズル面とXYθステージ10の表面部との間のギャップ量をギャップ検出器109で測定し、それが所定のギャップ量の範囲に収まるように調整可能になっている。
インクジェットヘッドユニット30の別の両側には、ギャップ検出窓を備えたギャップ測定部321〜324が設けられている。ギャップ測定部321〜324には、これらのギャップ検出窓を介してガラス基板50との間のギャップ量を検出するギャップ検出センサ331〜334が設けられている。このギャップ測定部321〜324の4つのギャップ検出窓によって形成される面と、インクジェットヘッドユニット30の各インクジェットヘッドR2/1,R4/3,・・・,R40/39,G2/1,G4/3,・・・,G40/39,B2/1,B4/3,・・・,B40/39の各ノズル面によって形成される平面とが、それぞれ平面になっているものと見なして、ギャップ検出センサ331〜334で検出したギャップ検出窓とガラス基板50との間のギャップ量を測定し、このギャップ量が規定のギャップ量の範囲に収まるようにインクジェットヘッドユニット30の高さ位置を調整しながら、インクジェット塗工処理を行なっている。
インクジェットヘッドユニット30の高さ位置の調整は、インクジェットヘッドユニット30の側面に設けられた3点支持用の支持部材341〜343によって行なわれる。すなわち、インクジェットヘッドユニット30は、門型のスライドフレーム20に沿ってスライド自在に設けられたガントリ(図示せず)を介して保持されている。このガンドリは、支持部材341〜343をそれぞれ保持すると共に各支持部材341〜343の高さ位置を調整可能な駆動手段を備えている。従って、インクジェットヘッドユニット30の支持部材341〜343の高さを制御することによって、ギャップ検出窓とガラス基板50との間のギャップ量を調整し、各インクジェットヘッドのノズル面によって形成される平面とガラス基板50との間のギャップ量が規定のギャップ量の範囲に収まるように制御している。
制御部40は、XYθステージ10、スライドフレーム20、インクジェットヘッドユニット30、ガラス基板50などの位置合わせを行なったり、図示していないリニアスケールなどからの基準クロックパルス信号に基づいてインクジェットヘッドユニット30を制御してインクジェットヘッドユニット30から各色のインクを吐出し、ガラス基板50上にカラーフィルタを形成したりする。塗工カメラ32は、スライドフレーム20に沿ってスライド自在に設けられたガントリ上に設けられたカメラであり、XYθステージ10上のレティクルなどを視認して、位置の確認や位置決め等を行なうためのものである。塗工カメラ32は、スライドフレーム20のスライド方向、すなわちインクジェットヘッドユニット30の移動に伴って移動する。
図6は、XYθステージ上のレティクルを走行軸に対して平行にする動作の一例を示す図である。前述のようにXYθステージ10には、インクジェットヘッドユニット30のスライド方向と直交して移動するように位置決めするためのステージレティクル103,105が埋め込まれている。このステージレティクル103,105を塗工カメラ32を用いて視認し、ステージレティクル103とステージレティクル105がX座標上で同じ位置となるようにして、XYθステージ10上のステージレティクル103,105を結ぶ直線を走行軸と平行となるようにXYθステージ10のθ方向の位置決めを行なう。
まず、制御部40は、XYθステージ10がY軸方向に移動した場合でも両方のステージレティクル103,105を視認可能な位置に塗工カメラ32を移動させる。図では、インクジェットヘッドユニット30と共に塗工カメラ32をXYθステージ10の側面方向に移動すると共にXYθステージ10のステージレティクル103が塗工カメラ32の視野に入るようにXYθステージ10はX軸方向に移動する。ステージレティクル103が塗工カメラ32の視野に入った時点で、制御部40は、この位置で塗工カメラ32を用いてステージレティクル103のX軸方向における座標を読み取る。次に、XYθステージ10がY軸方向を矢印601の方向に移動して、ステージレティクル105が塗工カメラ32の視野に入るようにする。ステージレティクル105が塗工カメラ32の視野に入った時点で、制御部40は、この位置で塗工カメラ32を用いてステージレティクル105のX軸方向における座標を読み取る。制御部40は、ステージレティクル103とステージレティクル105のX軸方向における座標位置に基づいて、ステージレティクル103,105を結ぶ直線と走行軸とが平行となるようにXYθステージ10をθ方向に所定角度だけ回転制御する。上述のようにして、XYθステージ10上のステージレティクル103,105を走行軸に対して平行にする動作が終了した時点で、今度は、インクジェットヘッドユニット30の側面に設けられているヘッドレティクル311,312を結ぶ直線と走行軸とが平行となるようにインクジェットヘッドユニット30の傾きを制御する。これによって、インクジェットヘッドユニット30もXYθステージ10のY軸方向の走行軸に平行となる。
図7は、XYθステージ上のステージカメラと塗工カメラとの光軸を合わせる場合の一例を示す図である。図7(A)は、XYθステージ10に取り付けられたステージカメラ101と、塗工カメラ32の関係を示すものであり、塗工カメラ32の視野にステージカメラ101が入るような位置関係において、図6の矢印605の方向からXYθステージ10及び塗工カメラ32を見た図である。XYθステージ10の側面にステージカメラ101が取り付けられており、このステージカメラ101の上空(上側)には、両面にマークが切ってある円柱状のレティクル108が設けられている。図7(B)は、レティクル108の概略構成を示す図である。ステージカメラ101は、このレティクル108を下側から観察することになる。一方、このレティクル108を塗工カメラ32が上側から観察する。これによって、塗工カメラ32とステージカメラ101の光軸を合わせることができる。図7(A)には、インクジェットヘッドユニット30の一部が示され、その側面には、ギャップ測定部321のギャップ検出窓が示されている。ギャップ測定部321のギャップ検出窓の下面と、各インクジェットヘッドR2/1,R4/3,・・・,R40/39,G2/1,G4/3,・・・,G40/39,B2/1,B4/3,・・・,B40/39の各ノズル面によって形成される平面309との間の距離(ギャップ)g1と、この各ノズル面によって形成される平面309とガラス基板50の表面との間の距離(ギャップ)g2とを合計した値と、レティクル108の厚さはほぼ同じとなるように設定されている。例えば、ギャップg1の厚さが約500[μm]で、ギャップg2の厚さが約300[μm]の場合には、レティクル108の厚さは約800[μm]である。これによって、XYθステージ10上のステージカメラ101と塗工カメラ32との光軸を正確に合わせることができる。
図8は、塗工カメラとXYθステージとの位置を関連付ける処理の一例を示す図である。図8において、XYθステージ10上のステージセンタレティクル107を囲む点線四角形32bは、塗工カメラ32の視覚領域である。まず、塗工カメラ32をステージセンタレティクル107の上空に位置させる。ステージセンタレティクル107は、XYθステージ10の中心位置に埋め込まれたものなので、塗工カメラ32でステージセンタレティクル107を視認することによって、塗工カメラ32の位置をステージ10のXY座標系に投影することができる。
図8において、XYθステージ10上のステージカメラ101を囲む点線四角形32aは、塗工カメラ32の視覚領域である。次に、XYθステージ10及びスライドフレーム20を駆動して、塗工カメラ32をステージカメラ101の上空に位置させる。そして、前述のように、レティクル108を用いてステージカメラ101と塗工カメラ32との光軸を合わせる。これによって、XYθステージ10上に設けられたステージカメラ101の位置をXYθステージ10の座標系に投影することができると共に塗工カメラ32の位置もXYθステージ10の座標系に投影することができる。なお、塗工カメラ32の視覚領域32c内にギャップ検出器109が入るように塗工カメラ32を移動させ、ギャップ検出器109のXYθステージ10上における座標位置を把握する。これは、ギャップ検出器109を用いてインクジェットヘッドユニット30の各インクジェットヘッドのノズル面を調整するために、ギャップ検出器109のだいたいの座標位置を把握しておくことが必要だからである。
図9は、XYθステージに搭載されたガラス基板の位置決め処理の一例を示す図である。図9は、ガラス基板50がXYθステージ10に搭載された状態を示す。この場合、ガラス基板50の四隅にはアライメントマーク501〜504が設けられている。各アライメントマーク501〜504の上空には、4個のアライメントカメラFL,FR,RL,RR(図示せず)が対応して設けられているので、これらの各アライメントカメラFL,FR,RL,RRがステージセンタレティクル107を認識するように順次アライメントカメラFL,FR,RL,RRの視覚領域をステージセンタレティクル107上に移動させて、XYθステージ10と各アライメントカメラFL,FR,RL,RRとの相対的な位置を関連付ける。その後、アライメントカメラFL,FR,RL,RRの視覚領域FL1,FR1,RL1,RR1内に各アライメントマーク501〜504が位置するようにして、各アライメントマーク501〜504の位置を特定する。アライメントカメラFL,FR,RL,RRによってアライメントマーク501〜504の座標位置が特定されると、XYθステージ10に搭載されたガラス基板50がどれだけ中心からずれているか、またガラス基板50かどれだけ回転しているかを認識することができるので、これらの値に応じてXYθステージ10をθ方向に回転制御することによって、ガラス基板50はXYθステージ10の移動軸と平行に移動するようになる。
図10は、ギャップ測定部及びギャップ検出センサの一部がガラス基板からはみ出す場合でも適切なギャップ量で塗工を行なう方法の一例を示す図である。従来は、図1に示すように、インクジェットヘッドユニット30が図1の点線位置301,302に移動した場合、ギャップ測定部321〜324及びギャップ検出センサ331〜334の一部がガラス基板50からはみ出して、正確なギャップ量を検出することができないという問題があった。この実施の形態では、このような場合でも適切なギャップ量で塗工を行なうことができるようにした。
図10に示すように、インクジェットヘッドユニット30のギャップ測定部321〜324がガラス基板50内に完全に収まるような位置に移動し、その位置におけるギャップ量をギャップ検出センサ331〜334で検出し、各ギャップ検出センサ331〜334の検出値の平均値が所定のギャップ量の範囲に収まるように、インクジェットヘッドユニット30の高さ位置を調整し、その高さ位置1aを記憶する。次に、XYθステージ10をY方向(矢印601の方向)に移動する。このXYθステージ10の移動によって、インクジェットヘッドユニット30は、点線で示すインクジェットヘッドユニット303の位置に移動するので、この位置におけるギャップ量をギャップ検出センサ331〜334で検出してその平均値が所定のギャップ量の範囲に収まるように、インクジェットヘッドユニット30の高さ位置を調整し、その高さ位置1bを記憶する。以下、同様にXYθステージ10をY方向(矢印601の方向)に移動して、各位置におけるインクジェットヘッドユニット30の高さ位置1c〜1fを順次記憶する。
次に、インクジェットヘッドユニット30をX方向(矢印606の方向)に移動する。インクジェットヘッドユニット30の移動によって、インクジェットヘッドユニット30は、点線で示すインクジェットヘッドユニット304の位置に移動するので、この位置におけるギャップ量をギャップ検出センサ331〜334で検出してその平均値が所定のギャップ量の範囲に収まるように、インクジェットヘッドユニット30の高さ位置を調整し、その高さ位置2aを記憶する。以下、同様にXYθステージ10を−Y方向(矢印601とは反対方向)に移動して、各位置におけるインクジェットヘッドユニット30の高さ位置2b〜2fを順次記憶する。
次に、インクジェットヘッドユニット30をX方向(矢印606の方向)に移動する。インクジェットヘッドユニット30の移動によって、インクジェットヘッドユニット30は、点線で示すインクジェットヘッドユニット305の位置に移動するので、この位置におけるギャップ量をギャップ検出センサ331〜334で検出してその平均値が所定のギャップ量の範囲に収まるように、インクジェットヘッドユニット30の高さ位置を調整し、その高さ位置3aを記憶する。以下、同様にXYθステージ10をY方向(矢印601の方向)に移動して、各位置におけるインクジェットヘッドユニット30の高さ位置3b〜3fを順次記憶する。このようにして記憶されたインクジェットヘッドユニット30の高さ位置1a〜1f,2a〜2f,3a〜3fに基づいて、塗工を行う。
図11は、塗工時におけるインクジェットヘッドユニットの高さ位置の制御の一例を示す図である。図10で記憶した各位置におけるインクジェットヘッドユニット30の高さ位置1a〜1f,2a〜2f,3a〜3fに設定される矩形領域を割り当てる。図11では、この矩形領域に図10の高さ位置1a〜1f,2a〜2f,3a〜3fがそれぞれ割り当ててある。すなわち、各矩形領域1a〜1f,2a〜2f,3a〜3fに順番にインクジェット塗工を施す場合には、インクジェットヘッドユニット30の高さ位置を1a〜1f,2a〜2f,3a〜3fの順に位置決めする。なお、インクジェットヘッドユニット30によるインクジェット塗工時は、XYθステージ10は±Y方向に移動するので、矩形領域1a〜1f,2a〜2f,3a〜3fの各隣り合う領域で高さ位置が異なる場合、その切り替わり部分で急激にインクジェットヘッドユニット30の高さ位置を変更しなければならないので、隣り合う矩形領域間に短い矩形領域を設け、両者の間のインクジェットヘッドユニット30の高さ位置を滑らかに変化させるようにしても良い。
図12は、インクジェットヘッドユニットの各インクジェットヘッドのノズル位置を修正する場合の一例を示す図である。インクジェットヘッドユニット30の各インクジェットヘッドR2/1,R4/3,・・・,R40/39,G2/1,G4/3,・・・,G40/39,B2/1,B4/3,・・・,B40/39と、ヘッドレティクル311又は312との間は、専用の位置決め装置(アライナ)によって予め位置合わせが行なわれているが、インクジェットヘッドユニット30をガントリに設置する際に誤差が生じたり、特定のインクジェットヘッドの交換などによってその設置位置に誤差が生じたりするので、この実施の形態では、XYθステージ10上に設けられたステージカメラ101を用いて、各インクジェットヘッドのノズルの位置合わせを行っている。この位置合わせは、ヘッドレティクル311又は312と、各各インクジェットヘッドR2/1,R4/3,・・・,R40/39,G2/1,G4/3,・・・,G40/39,B2/1,B4/3,・・・,B40/39に設けられているn個のノズル中の所定のノズル位置を特定することによって行う。例えば、図5に示すようなインクジェットヘッドR1については、両端に位置するノズルR1−1とノズルR1−nの位置を特定することによって、残りのノズルR1−2〜R1−(n−1)の位置を演算によって合わせ込み、インクジェットヘッドR2については、両端に位置するノズルR2−1とノズルR2−nの位置を特定することによって、残りのノズルR2−2〜R2−(n−1)の位置を演算によって合わせ込む。
この処理は、図12に示すように、インクジェットヘッドユニット30がXYθステージ10に設けられているステージカメラ101の上空に位置するようにインクジェットヘッドユニット30及びXYθステージ10を移動させる。インクジェットヘッドユニット30を構成する各インクジェットヘッドR2/1,R4/3,・・・,R40/39,G2/1,G4/3,・・・,G40/39,B2/1,B4/3,・・・,B40/39の位置は、インクジェットヘッドユニット30の側面に設けられたヘッドレティクル311の位置を基準として、予め位置調整が行なわれているので、各インクジェットヘッドR2/1,R4/3,・・・,R40/39,G2/1,G4/3,・・・,G40/39,B2/1,B4/3,・・・,B40/39のノズル面を認識し、このノズル面に存在する両端部のノズル位置を測定することによって、全てのノズルの位置を演算によって合わせ込む。これよって、インクジェットヘッドユニット30をガントリに設置後であっても、インクジェットヘッドユニット30内の各インクジェットヘッドR2/1,R4/3,・・・,R40/39,G2/1,G4/3,・・・,G40/39,B2/1,B4/3,・・・,B40/39の各ノズル位置の調整を行なうことができる。
図13は、インクジェットヘッドユニットの各インクジェットヘッドのノズル面の高さを調整する場合の一例を示す図である。図4に示したようにインクジェットヘッドユニット30は、複数のインクジェットヘッドR2/1,R4/3,・・・,R40/39,G2/1,G4/3,・・・,G40/39,B2/1,B4/3,・・・,B40/39で構成され、各インクジェットヘッドのノズル面によって平面が形成されるように、予め各ヘッドのノズル面の高さ位置の調整が行なわれて配設されている。ところが、特定のインクジェットヘッドの交換などによってその設置位置に誤差が生じて、各インクジェットヘッドの各ノズル面によって平面が形成されないという状態が発生する場合がある。そこで、この実施の形態では、各インクジェットヘッドのノズル面によって平面が形成されるように、各インクジェットヘッドのノズル面の高さ位置(ガラス基板に対するギャップ量)を調整している。
まず、図13に示すように、インクジェットヘッドユニット30がXYθステージ10に設けられているギャップ検出器109の上空に位置するようにインクジェットヘッドユニット30及びXYθステージ10を移動させる。インクジェットヘッドユニット30を構成する各インクジェットヘッドR2/1,R4/3,・・・,R40/39,G2/1,G4/3,・・・,G40/39,B2/1,B4/3,・・・,B40/39の位置は、インクジェットヘッドユニット30の側面に設けられたヘッドレティクル311,312の位置を基準として、予め位置調整が行なわれているので、各インクジェットヘッドR2/1,R4/3,・・・,R40/39,G2/1,G4/3,・・・,G40/39,B2/1,B4/3,・・・,B40/39のノズルの存在しない面を各インクジェットヘッドのノズル面と見なして、ギャップ検出器109でそのギャップ量を検出する。ギャップ検出器109で検出されたギャップ量に基づいて各インクジェットヘッドR2/1,R4/3,・・・,R40/39,G2/1,G4/3,・・・,G40/39,B2/1,B4/3,・・・,B40/39のノズル面の高さを調整する。図示していないが、インクジェットヘッドの高さ調整は、インクジェットヘッドユニット30の標準機能して設けられているので、ここではその説明は省略する。
なお、上述の実施の形態では、図12のノズル位置の調整を先に説明したが、図13のインクジェットヘッドの高さ調整を行った後にノズル位置の調整を行う方が好ましい。また、座標系の投影処理の順番は一例であり、この順番は適宜変更可能であり、適宜最適な処理を組み合わせてもよい。
上述の実施の形態では、フィルタ製造装置として、インクジェット法を用いたカラーフィルタ製造裝置を例に説明したが、これ以外に、マスクを使用せず、電子ビームやレーザビームを使用して被露光体上にCADデータのパターンを直接描画する露光装置などにも適用可能である。この種の露光装置は、レーザ光源と、レーザ光源から発射されるレーザビームを往復走査する露光光学系と、被露光体を載置した状態で搬送する搬送手段とを備え、CADデータ及び基準クロック信号(制御用パルス)に基づいてレーザ光源の発射状態を制御しながらレーザビームを往復走査すると共に被露光体をレーザビームの走査方向と直交する方向に搬送して、被露光体上に機能パターンに相当するCADデータのパターンを二次元的に形成するものである。
従来のインクジェット法を用いたカラーフィルタ製造裝置の一例の概略構成を示す図である。 図1のインクジェットヘッドユニットの概略構成を示す図である。 本発明の一実施の形態に係るインクジェット法を用いたカラーフィルタ製造装置の概略構成を示す図である。 図3のインクジェットヘッドユニットの概略構成を示す図である。 図4のインクジェットヘッドのノズル配置を示す図である。 XYθステージ上のレティクルを走行軸に対して平行にする動作の一例を示す図である。 XYθステージ上のステージカメラと塗工カメラとの光軸を合わせる場合の一例を示す図である。 塗工カメラとXYθステージとの位置を関連付ける処理の一例を示す図である。 XYθステージに搭載されたガラス基板の位置決め処理の一例を示す図である。 ギャップ測定部及びギャップ検出センサの一部がガラス基板からはみ出す場合でも適切なギャップ量で塗工を行なう方法の一例を示す図である。 塗工時におけるインクジェットヘッドユニットの高さ位置の制御の一例を示す図である。 インクジェットヘッドユニットの各インクジェットヘッドのノズル位置を修正する場合の一例を示す図である。 インクジェットヘッドユニットの各インクジェットヘッドのノズル面の高さを調整する場合の一例を示す図である。
符号の説明
10 XYθステージ
20 スライドフレーム
30 インクジェットヘッドユニット
40 制御部
50 ガラス基板
101 ステージカメラ
103,105 ステージレティクル
107 ステージセンタレティクル
108 レティクル
109 ギャップ検出器
311,312 ヘッドレティクル
R2/1,R4/3,R40/39 インクジェットヘッド
G2/1,G4/3,G40/39 インクジェットヘッド
B2/1,B4/3,B40/39 インクジェットヘッド
R1−1〜R1−n ノズル
R2−1〜R2−n ノズル
321〜324 ギャップ測定部
331〜334 ギャップ検出センサ
341〜343 支持部材
32 塗工カメラ
501〜504 アライメントマーク
FL1,FR1,RL1,RR1 視覚領域
1a〜1f,2a〜2f,3a〜3f 高さ位置

Claims (7)

  1. 所定の位置に配設された複数のインクジェットヘッドから構成されるインクジェットヘッドユニット手段と、
    表示用パネルを搭載して、前記インクジェットヘッドユニット手段に対して相対的に移動制御されるステージ手段と、
    前記インクジェットヘッドユニット手段を前記ステージ手段に対して相対的に移動制御するフレーム手段と、
    前記インクジェットヘッドユニット手段に設けられた複数のギャップ検出窓を介して前記表示用パネルとの間のギャップ量を検出する複数のギャップ検出手段と、
    前記フレーム手段及び前記ステージ手段を制御して前記インクジェットヘッドユニット手段と前記ステージ手段との間の相対的な位置関係を制御しながら、前記複数のギャップ検出手段を用いて前記表示用パネルとの間のギャップ量を検出し、検出されたギャップ量が規定のギャップ量の範囲に収まるように前記インクジェットヘッドユニット手段の前記ステージ手段に対する高さ位置を記憶しておき、前記フレーム手段及び前記ステージ手段を移動制御することによって前記インクジェットヘッドユニット手段と前記ステージ手段との間の相対的な位置関係を制御すると共に前記相対的な位置関係における高さ位置として予め記憶された高さ位置となるように前記インクジェットヘッドユニット手段の前記ステージ手段に対する高さ位置を制御しながら前記複数のインクジェットヘッドの吐出状態を制御して前記表示用パネルにフィルタを製造する制御手段と
    を備えたことを特徴とするフィルタ製造装置。
  2. 請求項1に記載のフィルタ製造裝置において、
    前記ステージ手段の表面に前記インクジェットヘッドユニット手段の各インクジェットヘッドのノズル面との間のギャップ量を検出するギャップ検出手段を設け、前記制御手段は、前記ギャップ検出手段によって検出されたギャップ量が所定のギャップ量の範囲に収まるように前記インクジェットヘッドのノズル面の高さ位置を調整することを特徴とするフィルタ製造装置。
  3. 請求項1又は2に記載のフィルタ製造裝置において、
    前記インクジェットヘッドユニット手段を視認可能に前記ステージ手段側にカメラ手段を設け、
    前記制御手段は、前記カメラ手段によって撮像された前記インクジェットヘッドユニット手段の映像に基づいて前記インクジェットヘッドユニット手段における前記複数のインクジェットヘッドの各ノズルの位置を特定することを特徴とするフィルタ製造装置。
  4. 請求項3に記載のフィルタ製造裝置において、前記ステージ手段の中心付近に前記ステージ手段の中心位置を示すステージレティクル手段を設け、前記表示用パネルに設けられたアライメントマークを認識するアライメントカメラ手段又は前記インクジェットヘッドユニット手段に設けられた塗工カメラ手段で前記ステージレティクル手段を認識することによって、前記アライメントカメラ手段又は前記塗工カメラ手段の位置を前記ステージ手段の座標系に投影することを特徴とするフィルタ製造裝置。
  5. 請求項4に記載のフィルタ製造裝置において、前記アライメントカメラ手段又は前記塗工カメラ手段を用いて前記ステージレティクル手段及び前記カメラ手段の位置を認識することによって、前記カメラ手段の位置を前記ステージ手段の座標系に投影することを特徴とするフィルタ製造裝置。
  6. 請求項5に記載のフィルタ製造裝置において、前記カメラ手段を用いて前記インクジェットヘッドユニット手段に設けられているヘッドレティクル手段を認識することによって、前記インクジェットヘッドユニット手段の位置を前記ステージ手段の座標系に投影することを特徴とするフィルタ製造裝置。
  7. 請求項1から6のいずれか1に記載のフィルタ製造裝置を用いて表示用パネルにフィルタを製造することを特徴とする表示用パネル製造方法。
JP2007063446A 2007-03-13 2007-03-13 フィルタ製造裝置及びこれらを用いた表示用パネル製造方法 Pending JP2008225070A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007063446A JP2008225070A (ja) 2007-03-13 2007-03-13 フィルタ製造裝置及びこれらを用いた表示用パネル製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007063446A JP2008225070A (ja) 2007-03-13 2007-03-13 フィルタ製造裝置及びこれらを用いた表示用パネル製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008225070A true JP2008225070A (ja) 2008-09-25

Family

ID=39843769

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007063446A Pending JP2008225070A (ja) 2007-03-13 2007-03-13 フィルタ製造裝置及びこれらを用いた表示用パネル製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008225070A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012200703A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Seiko Epson Corp 印刷装置
JP2013237005A (ja) * 2012-05-15 2013-11-28 Sumitomo Heavy Ind Ltd 薄膜形成装置及び薄膜形成装置の調整方法
JP2015128902A (ja) * 2015-01-14 2015-07-16 セイコーエプソン株式会社 印刷装置
JP2021502230A (ja) * 2017-09-07 2021-01-28 トランジションズ オプティカル リミテッドTransitions Optical Limited 光学基板をコーティングするためのコーティングシステム、その方法、およびコーティングされた光学基板

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0949920A (ja) * 1995-08-04 1997-02-18 Canon Inc カラーフィルタ製造装置および方法ならびにカラーフィルタ
JP2002273974A (ja) * 2001-03-19 2002-09-25 Seiko Epson Corp プリンタヘッドの制御方法とインクジェットプリンタ
JP2005031144A (ja) * 2003-07-07 2005-02-03 Seiko Epson Corp ギャップ調整装置、これに使用されるキャリブレーション用治具、およびギャップ調整装置を備えた液滴吐出装置、並びに電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器
JP2006258845A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Dainippon Printing Co Ltd パターン形成装置、ヘッドの補正方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0949920A (ja) * 1995-08-04 1997-02-18 Canon Inc カラーフィルタ製造装置および方法ならびにカラーフィルタ
JP2002273974A (ja) * 2001-03-19 2002-09-25 Seiko Epson Corp プリンタヘッドの制御方法とインクジェットプリンタ
JP2005031144A (ja) * 2003-07-07 2005-02-03 Seiko Epson Corp ギャップ調整装置、これに使用されるキャリブレーション用治具、およびギャップ調整装置を備えた液滴吐出装置、並びに電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器
JP2006258845A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Dainippon Printing Co Ltd パターン形成装置、ヘッドの補正方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012200703A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Seiko Epson Corp 印刷装置
JP2013237005A (ja) * 2012-05-15 2013-11-28 Sumitomo Heavy Ind Ltd 薄膜形成装置及び薄膜形成装置の調整方法
JP2015128902A (ja) * 2015-01-14 2015-07-16 セイコーエプソン株式会社 印刷装置
JP2021502230A (ja) * 2017-09-07 2021-01-28 トランジションズ オプティカル リミテッドTransitions Optical Limited 光学基板をコーティングするためのコーティングシステム、その方法、およびコーティングされた光学基板
JP2022103275A (ja) * 2017-09-07 2022-07-07 トランジションズ オプティカル リミテッド 光学基板をコーティングするためのコーティングシステム、その方法、およびコーティングされた光学基板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108568382B (zh) 液滴排出装置、液滴排出方法、程序和计算机存储介质
US8473086B2 (en) Substrate reworking by liquid drop ejection means
US8196543B2 (en) Defect repairing apparatus, defect repairing method, program, and computer-readable recording medium
JP5663342B2 (ja) 塗布方法および塗布装置
US20090309905A1 (en) Droplet Discharging and Drawing Apparatus
EP3405972B1 (en) Inkjet printing system and method for processing substrates
CN107768278B (zh) 液滴排出装置和液滴排出条件修正方法
JP2006245174A (ja) 位置決めステージ、パターン形成装置、検査装置、位置補正方法、基板支持部
JP2008225070A (ja) フィルタ製造裝置及びこれらを用いた表示用パネル製造方法
US7290489B2 (en) Substrate inspecting apparatus and control method thereof
JP2002365810A (ja) 分割逐次近接露光装置
JP2010099597A (ja) 塗布装置および塗布方法
JP2006239976A (ja) パターン形成装置、位置補正方法
JP2008168207A (ja) 吐出不良検出装置およびその方法
JP2011131156A (ja) 描画データ補正装置の描画データ補正方法、描画データ補正装置およびこれを備えた液滴吐出装置
JP2008225071A (ja) フィルタ製造裝置及びこれらを用いた表示用パネル製造方法
JP5439049B2 (ja) 吐出装置及び吐出方法
JP2009135297A (ja) アライメントマークの検出装置及び方法
JP4244636B2 (ja) 液滴吐出装置、電気光学装置、電気光学装置の製造方法および電子機器
KR20210063535A (ko) 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
JP2009131789A (ja) インキ吐出印刷装置
JPH11258416A (ja) カラーフィルタ製造装置および方法ならびにカラーフィルタ
JP4735272B2 (ja) 露光装置
KR102510910B1 (ko) 메인터넌스 유닛 및 이를 구비하는 기판 처리 장치
JP2007086684A (ja) 露光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090930

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111019

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120424