JP2008224885A - 運転模擬試験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被験者の視覚に違和感を与えることなく、周囲環境を表示するための画像処理の負荷を低減可能な運転模擬試験装置を提供する。
【解決手段】運転模擬試験装置1は、模擬車両の傍に設置されたスクリーン上に、当該模擬車両から見える画像を表示する表示装置9と、模擬車両が走行する仮想空間の分割領域ごとに、当該分割領域から所定距離よりも遠方に見える背景画像を記憶した記憶装置11と、仮想空間における模擬車両の走行位置を認識し、記憶装置から当該走行位置を含む分割領域に対応する背景画像を読み出して、表示装置が当該背景画像をスクリーン上に表示するように制御する制御装置12と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、被験者の運転操作に応じて車両の運動を模擬する運転模擬試験装置に関する。
車両の開発や運転者の訓練などを目的として、被験者の運転操作に応じて車両の運動を模擬体感することができるドライビングシミュレータが知られている。例えば、従来技術に係るドライビングシミュレータが、下記の特許文献1および特許文献2に示されている。これらの従来技術に係るドライビングシミュレータでは、コンピュータグラフィックスにより車両の周囲環境を3次元的に表示している。
特開2001−268595号公報 特開平11−272158号公報
しかしながら、従来技術に係るドライビングシミュレータでは、ドライビングシミュレータのコンピュータの処理能力に限界があるため、画像データベースに収まっている全ての周囲環境(建造物や車両など)をリアルタイムに処理できず、自車から所定距離以内の自車周辺エリアにある周囲環境に限定して画像変換処理が行われる。よって、自車周辺エリアの外側にある周囲環境については自車周辺エリアの外側から内側に入ったときに画像変換処理が行われることとなり、このような周囲環境は自車の走行に伴い唐突にスクリーン上に出現するため、運転者に違和感を与えてしまう。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、被験者の視覚に違和感を与えることなく、周囲環境を表示するための画像処理の負荷を低減可能な運転模擬試験装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明に係る運転模擬試験装置は、模擬車両の傍に設置されたスクリーン上に、当該模擬車両から見える画像を表示する表示装置と、模擬車両が走行する仮想空間の分割領域ごとに、当該分割領域から所定距離よりも遠方に見える背景画像を記憶した記憶装置と、仮想空間における模擬車両の走行位置を認識し、記憶装置から当該走行位置を含む分割領域に対応する背景画像を読み出して、投影装置が当該背景画像をスクリーン上に表示するように制御する制御装置と、を備えることを特徴とする。
上述した運転模擬試験装置によれば、模擬車両が仮想空間のある位置を走行している時に、模擬車両の傍に設置されたスクリーン上には、模擬車両の走行位置を含む分割領域に対応して記憶された背景画像が表示される。このため、模擬車両がその分割領域を走行している間、この分割領域から所定距離よりも遠方に見える背景画像がスクリーン上に常に表示されているため、被験者の視覚に違和感を与えることを防止することができる。また、模擬車両がその分割領域を走行している間は、スクリーン上に表示される背景画像を変化させる必要がないため、所定距離よりも遠方の背景を表示させるための画像処理が省略され、画像処理の負荷を低減することができる。
上述した運転模擬試験装置において、制御装置は、仮想空間における模擬車両の走行位置が一の分割領域から他の分割領域に移動した場合に、投影装置がスクリーン上に表示する背景画像を一の分割領域に対応する背景画像から他の分割領域に対応する背景画像に切り換えるように制御することが好ましい。この構成によれば、仮想空間における模擬車両の走行位置が一の分割領域から他の分割領域に移動した場合に、スクリーン上に表示される背景画像が一の分割領域に対応する背景画像から他の分割領域に対応する背景画像に切り換えられる。すなわち、スクリーン上に表示される背景画像は、仮想空間における模擬車両の走行位置が一の分割領域から他の分割領域に移動するタイミングにのみ切り換えられるため、被験者の視覚に違和感を与えることを防止することができる。また、仮想空間における模擬車両の走行位置が一の分割領域から他の分割領域に移動した場合のみ、スクリーン上に表示される背景画像を切り換えられるための画像処理を行えばよいため、画像処理の負荷を低減することができる。
上述した運転模擬試験装置において、分割領域に対応する背景画像は、当該分割領域の端から見える画像であることが好ましい。この構成により、背景画像を構成する道路標識や信号機などは比較的に大きく表示されるため、被験者にとって認識しやすくなっており、被験者の視覚に違和感を与えることを防止することができる。
上述した運転模擬試験装置において、記憶装置は、各分割領域に対応する背景画像を模擬車両からの方向ごとに記憶していることが好ましい。この構成のように、各分割領域に対応する背景画像が模擬車両からの方向ごとに記憶されている場合には、背景画像を模擬車両の周囲に好適に表示することができる。
本発明によれば、被験者の視覚に違和感を与えることなく、周囲環境を表示するための画像処理の負荷を低減可能な運転模擬試験装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
本実施の形態では、本発明に係る運転模擬試験装置を、被験者の運転操作に応じて車両の運動を模擬するドライビングシミュレータに適用する。本実施の形態に係るドライビングシミュレータは、車両モデルが内部に設置されるドームを備え、ドームを並進運動するためのXY並進機構、ドームをチルト運動するためのヘキサポッド、ドーム内で車両モデルをチルト運動するためのシェーカを備えている。を備えている。
図1〜図5を参照して、本実施の形態に係るドライビングシミュレータ1について説明する。図1は、本実施の形態に係るドライビングシミュレータの全体を示す斜視図である。図2は、図1のドームの内部及びヘキサポッドを示す正面図である。図3は、本実施の形態に係るドライビングシミュレータの構成図である。図4および図5は、ドライビングシミュレータの画像処理を説明するための模式図である。
ドライビングシミュレータ1は、被験者の運転操作に応じて車両の運動状態を算出し、その算出した運動状態を被験者が体感できるようにドーム(車両モデル)に対して各種運動を行う。そのために、ドライビングシミュレータ1は、主なものとして、ドーム2、XY並進機構3、ヘキサポッド4、ターンテーブル5、シェーカ6、車両モデル7、スクリーン8、プロジェクタ9、スピーカ10、データベース11、コンピュータ12を備えている。
なお、本実施の形態では、ドライビングシミュレータ1が特許請求の範囲に記載する運転模擬試験装置に相当し、車両モデル7が特許請求の範囲に記載する模擬車両に相当し、プロジェクタ9が特許請求の範囲に記載する表示装置に相当し、データベース11が特許請求の範囲に記載する記憶装置に相当し、コンピュータ12が特許請求の範囲に記載する制御装置に相当する。
ドーム2は、略球面形状であり、底面に円形状のターンテーブル5が設けられる。ターンテーブル5の上面には、車両モデル7の4輪の位置にそれぞれシェーカ6が設置され、この4個のシェーカ6によって車両モデル7が支持される。ドーム2内の車両モデル7の周りには、スクリーン8が設けられる。スクリーン8は、車両モデル7の全周360°に設けられる。また、ドーム2内の上方には、各スクリーン8に投影可能な位置及び角度でプロジェクタ9がそれぞれ設けられる。
XY並進機構3は、ドーム2をX方向及びX方向に直交するY方向にそれぞれ並進運動させるための機構である。XY並進機構3には、X方向に沿って6対のレール3aが敷設され、各レール3aの間にベルト3bがそれぞれ1本づつ設けられる。また、XY並進機構3には、6対のレール3aの上にY方向に沿って1対のレール3cが配置され、レール3cの間にベルト3dが設けられる。レール3cは、レール3a上をX方向に沿って移動自在に設けられ、下部に6本のベルト3bが取り付けられている。レール3c上には、ヘキサポッド4の台座となる移動台3eが配置される。移動台3eは、レール3c上をY方向に沿って移動自在に設けられ、下面にベルト3dが取り付けられている。
6本のベルト3bは、X並進駆動モータ3fによってそれぞれ回転駆動され、レール3cをX方向に並進移動させる。X並進駆動モータ3fは、モータ制御部3gから駆動電流がそれぞれ供給されると、駆動電流に応じてそれぞれ回転する。モータ制御部3gは、コンピュータ12からのX並進制御信号をそれぞれ受信すると、そのX並進制御信号に応じて駆動電流をそれぞれ供給する。ベルト3dは、Y並進駆動モータ3hによって回転駆動され、移動台3eをY方向に並進移動させる。Y並進駆動モータ3hは、モータ制御部3iから駆動電流が供給されると、駆動電流に応じて回転する。モータ制御部3iは、コンピュータ12からのY並進制御信号を受信すると、そのY並進制御信号に応じて駆動電流を供給する。
ヘキサポッド4は、ドーム2をピッチ方向、ロール方向、ヨー方向にそれぞれチルト運動するための機構である。ヘキサポッド4は、6本の油圧シリンダ4aを備えており、油圧シリンダ4aが移動台3eとターンテーブル5の支持台5aとの間に配設される。油圧シリンダ4aは、油圧制御部4bから作動油圧がそれぞれ供給されると、作動油圧に応じてそれぞれ伸縮する。油圧制御部4bは、コンピュータ12からのヘキサポッドシリンダ制御信号をそれぞれ受信すると、そのヘキサポッドシリンダ制御信号に応じて作動油圧をそれぞれ供給する。6本の油圧シリンダ4aがそれぞれ伸縮することによって、ターンテーブル5(ドーム2)が移動台3eに対して三次元的に傾く。なお、図3には、油圧シリンダ4a及び油圧制御部4bを1個づつしか描いていないが、実際には6個づつある。
ターンテーブル5は、シェーカ6を介してドーム2(車両モデル7)を円旋回運動するための機構である。ターンテーブル5は、円形状であり、支持台5aに対して回転自在に取り付けられている。支持台5aの内部には、回転駆動モータ5bが設けられる。回転駆動モータ5bは、モータ制御部5cから駆動電流が供給されると、駆動電流に応じて回転してターンテーブル5を回転させる。モータ制御部5cは、コンピュータ12からの回転制御信号を受信すると、その回転制御信号に応じて駆動電流を供給する。ターンテーブル5の周端部にはドーム2の側面が取り付けられるので、ターンテーブル5が回転するとドーム2全体が回転し、スクリーン8やプロジェクタ9なども回転する。
4個のシェーカ6は、車両モデル7の各車輪の位置をそれぞれ支持するとともに上方方向に移動し、ドーム2内で車両モデル7をピッチ方向、ロール方向、バウンス方向(上下方向)にそれぞれチルト運動するための機構である。シェーカ6は、車両モデル7の車輪部分をそれぞれ支持する。シェーカ6は、回転軸6cを中心として回転自在にそれぞれ取り付けられる。油圧シリンダ(不図示)に作動油圧がそれぞれ供給されると、シェーカ6が回転軸6c回りに回転し、車両モデル7の各車輪部分を上下方向に移動させる。4つのシェーカ6がそれぞれ回転軸6c回りに回転することによって、車両モデル7がターンテーブル5に対して三次元的に傾く。
車両モデル7は、車両の車体及び車両の内装などを備えており、被験者が着座して各種運転操作を行うことができる。そのために、車両モデル7には、操作部7aやメータ7bなどが装備されている。操作部7aは、アクセルペダル、ブレーキペダル、ステアリングホイール、シフトレバーなどから構成される。また、操作部7aには、アクセルペダル、ブレーキペダル、ステアリングホイールの各操作量を検出するための各センサやシフトレバーのシフトポジションを検出するためのセンサが設けられている。操作部7aの各センサでは、それぞれ検出した検出値を検出信号としてコンピュータ12にそれぞれ送信する。また、操作部7aのアクセルペダル、ブレーキペダル、ステアリングホイール、シフトレバーには、操作反力発生部7cによって被験者が体感する操作反力が与えられる。操作反力発生部7cは、コンピュータ12から操作反力信号をそれぞれ受信すると、各操作反力信号に応じて操作反力をそれぞれ発生させる。メータ7bは、スペードメータ、タコメータ、シフトポジションの表示部などから構成される。メータ7bでは、コンピュータ12から各メータや表示部に対する各車両情報信号をそれぞれ受信すると、各車両情報信号に応じて各メータをそれぞれ駆動したり、表示部を表示する。
プロジェクタ9では、コンピュータ12から画像信号をそれぞれ受信すると、各画像信号に応じて模擬画像(模擬走行路を走行した場合に車両内から見える景色の画像)を各スクリーン8にそれぞれ投影する。被験者は、スクリーン8に投影されている模擬画像を見ながら走行路や標識、信号、他車両、歩行者などの情報を取得し、その情報に応じた運転操作を行う。スピーカ10では、コンピュータ12から音信号を受信すると、各音信号に応じて模擬音(走行中に運転者に聞こえる音(排気音、エンジン音、風切音、ロードノイズなどを合成した音))を出力する。データベース11は、模擬走行路を走行した場合の各走行位置における車両内から見える景色の画像情報、模擬走行路を走行した場合の道路情報(勾配、凹凸、路面摩擦係数など)、走行中に運転者に聞こえる音情報などを格納したデータベースであり、コンピュータ12に接続される。
コンピュータ12は、ドライビングシミュレータ1を統括制御するコンピュータである。コンピュータ12では、車両運動算出、被験者に運転操作を体感させるための運転制御、プロジェクタ9による画像表示をするための画像処理、スピーカ10から音出力するための音処理、ドーム2(車両モデル7)に対する各種運動するための駆動制御などを行う。
車両運動算出について説明する。コンピュータ12では、操作部7aの各センサからの検出信号を受信するとともに、データベース11から模擬走行路において現在走行中の道路の環境情報を取り入れる。そして、コンピュータ12では、一定時間毎に、アクセルペダル、ブレーキペダル、ステアリングホイールの各操作量やシフトポジション及び現在走行している道路の環境情報に基づいて、車体の運動方程式により模擬走行路を走行している車両の運動を算出する。車両の運動としては、車両に作用する加速度(直進走行の場合には前後加速度のみが発生、旋回走行の場合には前後加速度及び横加速度が発生)、車両のピッチ角、ロール角、ヨー角、車速、エンジン回転数などである。
運転制御について説明する。コンピュータ12では、算出によって求めた車速やエンジン回転数及びシフトポジションなどを車両情報信号としてメータ7bに送信する。また、コンピュータ12では、算出によって求めた車両の運動情報に基づいて、アクセルペダル、ブレーキペダル、ステアリングホイール及びシフトレバーの各操作反力をそれぞれ算出し、各操作反力を操作反力信号として操作反力発生部7cにそれぞれ送信する。
画像処理について説明する。コンピュータ12では、算出によって求めた車両の運動情報に基づいて、模擬走行路における現在の走行位置を算出する。そして、コンピュータ12では、データベース11から現在の走行位置における車両内から見える景色の画像情報を取得する。そして、コンピュータ12では、取得した画像情報に基づいて各プロジェクタ9用の画像信号をそれぞれ生成し、各画像信号をプロジェクタ9にそれぞれ送信する。
音処理について説明する。コンピュータ12では、データベース11から走行中に運転者に聞こえる音情報を取り入れる。そして、コンピュータ12では、取り入れた音情報に基づいて、車速や道路の環境情報などに応じて運転者に聞こえる合成音を生成し、その合成音を音信号としてスピーカ10に送信する。
駆動制御について説明する。コンピュータ12では、車両に作用する加速度が求められると、この加速度を目標加速度fAA(s)とする。コンピュータ12では、式(1)により目標加速度fAA(s)に応じた並進模擬加速度fSA(s)を算出するとともに、式(2)により目標加速度fAA(s)に応じたチルト模擬加速度fTA(s)を算出する。LP(s)はローパスフィルタであり、HP(s)はハイパスフィルタである。
Figure 2008224885
さらに、コンピュータ12では、式(3)によりチルト模擬加速度fTA(s)からチルト角αを算出する。なお、9.8は、重力加速度である。
Figure 2008224885
コンピュータ12では、並進模擬加速度fSA(s)を進行方向に応じてX方向の加速度とY方向の加速度に分解する。そして、コンピュータ12では、X方向の並進模擬加速度からX方向の並進制御量を算出するとともに、Y方向の並進模擬加速度からY方向の並進制御量を算出する。さらに、コンピュータ12では、X方向の並進制御量を与えるために必要なX並進駆動モータ3fのモータトルクを算出し、X並進駆動モータ3fのモータトルクに応じてX並進制御信号を設定し、各X並進制御信号を対応するモータ制御部3gにそれぞれ送信する。また、コンピュータ12では、Y方向の並進制御量を与えるために必要なY並進駆動モータ3hのモータトルクを算出し、Y並進駆動モータ3hのモータトルクに応じてY並進制御信号を設定し、Y並進制御信号をモータ制御部3iに送信する。
また、コンピュータ12では、チルト角αを与えるために必要なヘキサポッド4の各油圧シリンダ4aのシリンダ長をそれぞれ算出する。さらに、コンピュータ12では、各シリンダ長に応じてヘキサポッドシリンダ制御信号をそれぞれ設定し、各ヘキサポッドシリンダ制御信号を対応する油圧制御部4bにそれぞれ送信する。
次に、図4および図5を参照して、スクリーン8上に周囲の風景の画像を表示するための画像処理について説明する。図4および図5は、車両モデル7が走行する仮想空間をマップ状に表している。
図4に示されるように、仮想空間はメッシュ状に区切られ、ブロック状に分割された多数の分割領域とされている。コンピュータ12は、車両モデル7が存在する分割領域B1を中心として経線方向の5ブロックおよび緯線方向に5ブロックに広がる周辺領域(図4にて白抜きされた領域)と、この周辺領域よりも外側に広がる遠方領域(図4にてハッチングされた領域)とを区別して認識している。
周辺領域に関しては、コンピュータ12は、周辺領域に存在する道路、道路標識、信号機、建造物などの周囲環境のデータをデータベース11から読み出して、コンピュータグラフィックスによりこれらの周囲環境を被験者の視点から見た周辺画像を生成する。一方、遠方領域に関しては、コンピュータ12は、車両モデル7が走行中の分割領域から見える背景画像(いわゆる書割り画像)をデータベース11から読み出す。そして、コンピュータ12は、周辺画像および背景画像が合成された合成画像を生成し、各プロジェクタ9に合成画像を出力する。この結果、車両モデル7の周囲の風景を模した画像が、プロジェクタ9からスクリーン8に向けて投影される。なお、周辺画像および背景画像の境界において両画像の画質の差異が目立ちやすいが、この境界において両画像の輝度や色の差異を緩和する画像処理を行うことにより、両画像を馴染ませてもよい。
背景画像の表示方法について説明する。データベース11には、各分割領域ごとに、その分割領域の周囲の背景画像であって、その分割領域から所定距離よりも遠方に見える背景画像のデータが記憶されている。より詳しく説明すると、データベース11には、各分割領域ごとに、各分割領域から2ブロック相当の距離よりも遠方に見える、北側の背景画像P、東側の背景画像P、南側の背景画像P、および西側の背景画像Pのデータが記憶されている。コンピュータ12は、仮想空間における車両モデル7の走行位置を認識し、車両モデル7の走行位置が分割領域B1に含まれる場合には、データベース11から分割領域B1に対応する4枚の背景画像P,P,P,Pを読み出して、これらの背景画像がスクリーン8上に表示されるように制御する。
上述したドライビングシミュレータ1によれば、車両モデル7が仮想空間のある位置を走行している時に、車両モデル7の傍に設置されたスクリーン8上には、車両モデル7の走行位置を含む分割領域に対応して記憶された背景画像が表示される。このため、車両モデル7がその分割領域を走行している間、この分割領域から所定距離よりも遠方に見える背景画像がスクリーン8上に常に表示されているため、被験者の視覚に違和感を与えることを防止することができる。また、車両モデル7がその分割領域を走行している間は、スクリーン8上に表示される背景画像を変化させる必要がないため、所定距離よりも遠方の背景を表示させるための画像処理が省略され、画像処理の負荷を低減することができる。
なお、ある分割領域からある方向に見える背景画像は、その分割領域のその方向の端から見える画像である。より詳しく説明すると、北側の背景画像Pは分割領域B1の北端の境界点(×1)から見える画像であり、東側の背景画像Pは分割領域B1の東端の境界点(×2)から見える画像であり、南側の背景画像Pは分割領域B1の南端の境界点(×3)から見える画像であり、西側の背景画像Pは分割領域B1の西端の境界点(×4)から見える画像である。よって、車両モデル7がある分割領域内を走行している場合には、背景画像を構成する道路標識や信号機などは比較的に大きく表示されるため、被験者にとって認識しやすくなっている。また、背景画像を構成する道路標識や信号機などが比較的に大きく表示されることにより、背景画像の粗さが目立ち難いため、被験者の視覚に違和感を与えることを防止することができる。
図5に示されるように、仮想空間における車両モデル7の走行位置が分割領域B1から分割領域B2に移動すると、コンピュータ12は、スクリーン8上に表示される背景画像を、分割領域B1に対応する背景画像から分割領域B2に対応する背景画像に切り換える。すなわち、コンピュータ12は、分割領域B2に対応して記憶された4枚の背景画像P,P,P,Pをデータベース11から読み出して、コンピュータグラフィックスにより生成された周辺画像にこれらの背景画像を合成し、各プロジェクタ9に合成画像を出力する。
分割領域B1に対応する4枚の背景画像と同様に、分割領域B2に対応する4枚の背景画像は、分割領域B2から2ブロック相当の距離よりも遠方に見える、北側の背景画像P、東側の背景画像P、南側の背景画像P、および西側の背景画像Pである。また、北側の背景画像Pは分割領域の北端の境界点(×5)から見える画像であり、東側の背景画像Pは分割領域の東端の境界点(×6)から見える画像であり、南側の背景画像Pは分割領域の南端の境界点(×1)から見える画像であり、西側の背景画像Pは分割領域の西端の境界点(×8)から見える画像である。
上述したように、スクリーン8上に表示される背景画像は、仮想空間における車両モデル7の走行位置が一の分割領域から他の分割領域に移動するタイミングにのみ切り換えられるため、車両モデル7が分割領域の内側を走行している間は、被験者の視覚に違和感を与えることを防止することができる。また、仮想空間における車両モデル7の走行位置が一の分割領域から他の分割領域に移動したタイミングにのみ、スクリーン8上に表示される背景画像を切り換えられるための画像処理を行えばよいため、画像処理の負荷を低減することができる。
また、上述したように、データベース11は、各分割領域に対応する背景画像を車両モデル7からの方向ごとに記憶している。各分割領域に対応する背景画像が車両モデル7からの方向ごとに記憶されている場合には、背景画像を車両モデル7の周囲に好適に表示することができる。
本実施の形態に係るドライビングシミュレータの全体を示す斜視図である。 ドームの内部及びヘキサポッドを示す正面図である。 本実施の形態に係るドライビングシミュレータの構成図である。 ドライビングシミュレータの画像処理を説明するための第1模式図である。 ドライビングシミュレータの画像処理を説明するための第2模式図である。
符号の説明
1…ドライビングシミュレータ、2…ドーム、3…XY並進機構、4…ヘキサポッド、5…ターンテーブル、6…支持部、7…車両モデル、8…スクリーン、9…プロジェクタ、10…スピーカ、11…データベース、12…コンピュータ

Claims (4)

  1. 模擬車両の傍に設置されたスクリーン上に、当該模擬車両から見える画像を表示する表示装置と、
    前記模擬車両が走行する仮想空間の分割領域ごとに、当該分割領域から所定距離よりも遠方に見える背景画像を記憶した記憶装置と、
    前記仮想空間における前記模擬車両の走行位置を認識し、前記記憶装置から当該走行位置を含む分割領域に対応する背景画像を読み出して、前記投影装置が当該背景画像を前記スクリーン上に表示するように制御する制御装置と、
    を備えることを特徴とする運転模擬試験装置。
  2. 前記制御装置は、前記仮想空間における前記模擬車両の走行位置が一の分割領域から他の分割領域に移動した場合に、前記投影装置が前記スクリーン上に表示する背景画像を一の分割領域に対応する背景画像から他の分割領域に対応する背景画像に切り換えるように制御することを特徴とする請求項1に記載の運転模擬試験装置。
  3. 前記分割領域に対応する背景画像は、当該分割領域の端から見える画像であることを特徴とする請求項1または2に記載の運転模擬試験装置。
  4. 前記記憶装置は、前記各分割領域に対応する背景画像を前記模擬車両からの方向ごとに記憶していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の運転模擬試験装置。
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