JP2008224518A - 振動検出プローブ - Google Patents
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Abstract
【課題】 共振周波数におけるピークを低く抑え、測定可能な周波数の範囲を広くすることのできる振動検出プローブを提供すること
【解決手段】 ハウジング2と、そのハウジング内に軸方向に移動可能に配置されたスライド軸21と、振動検出時に測定対象物に接触して振動する接触子3と、接触子とスライド軸との間に配置された一対の永久磁石40と、スライド軸を接触子側に向けて付勢するバネ25と、接触子に接続された加速度センサ35と、を備えて構成した。一対の永久磁石は、同極が対向して反発力を生じ、接触子とスライド軸の間に所定の空間を形成させる。
【選択図】 図2
【解決手段】 ハウジング2と、そのハウジング内に軸方向に移動可能に配置されたスライド軸21と、振動検出時に測定対象物に接触して振動する接触子3と、接触子とスライド軸との間に配置された一対の永久磁石40と、スライド軸を接触子側に向けて付勢するバネ25と、接触子に接続された加速度センサ35と、を備えて構成した。一対の永久磁石は、同極が対向して反発力を生じ、接触子とスライド軸の間に所定の空間を形成させる。
【選択図】 図2
Description
この発明は、振動検出プローブに関するもので、測定対象物に接触してその測定対象物の振動を検出するための振動検出プローブに関する。
従来、この種の振動検出センサユニットとしては、特許文献1や特許文献2に開示されたものがある。各特許文献に開示されたセンサユニットは、測定対象物である振動物体に接触する部分がバネで付勢された可動部となっており、この可動部に振動を電気信号に変換する圧電素子等を設け、可動部を振動物体に押し当てて使用するようになっている。これらはほぼ同軸上に配置される。特許文献1,2に示される装置はその一例であり、検出針が可動部の主部をなし、可動部の検出針が測定対象物に接触する側とは反対側の端部に振動検出素子が備えられている。
ただし A(f):周波数fにおける出力振幅
B(f):周波数fにおける入力振幅
実公平5−24192号公報
特開2004−125676
B(f):周波数fにおける入力振幅
測定対象物に可動部を接触させて計測を行なう場合、ある周波数で共振を生じてしまい、その共振周波数付近では振動を正確に測定することができないという問題がある。そこで、特許文献2に記載の発明では、共振周波数を高くすることで、(式1)で計算される値(利得)が0dB付近にある領域を広くしている。
しかし、共振周波数におけるピークは高く、共振周波数以前に徐々に利得が増加し始めるため共振周波数よりも小さい周波数で利得が大きくなる。そして、0dBを大きく外れることは、入力振幅に対し出力振幅が大きく増大または減少していることを示し、実質的に精度良く測定できる周波数領域は、共振周波数よりも十分に低い周波数までとなる。
この発明は、共振周波数のピークを低く抑え、実質的に測定可能な周波数の範囲を広くすることのできる振動検出プローブを提供することを目的とする。
この発明による振動検出プローブは、筒状のハウジングと、そのハウジング内に軸方向に移動可能に配置されたスライド軸と、振動検出時に測定対象物に接触して振動する接触子と、前記接触子と前記スライド軸との間に配置され、前記接触子と前記スライド軸とを同軸上に接続する連係部材と、前記スライド軸を、前記接触子側に向けて付勢する付勢手段と、前記接触子に接続された振動検出素子と、を備えた振動検出プローブにおいて、連係部材は、同極を向かい合わせにした一対の磁石とした。連係部材は、一対のリング状磁石とすることができる。
振動検出素子は、実施形態では加速度センサを用いたが、圧電素子その他の各種のセンサを用いることができる。付勢手段は、実施形態ではコイルスプリングとしたが、板バネその他の各種バネや、ゴムその他の弾性体等、各種のものを利用できる。
本発明では、スライド軸と接触子との間に同極を向かい合わせにした一対の永久磁石を配置したため、両永久磁石間には反発力が生じ、一定の空間が確保される。これにより、振動エネルギーを吸収することができ、周波数特性のピーク高さを抑制でき、測定に用いることのできる帯域を広く取ることが可能になる。
本発明は、共振周波数におけるピークを抑えることで、測定可能な周波数の範囲が広くなる。
図1,図2は、振動検出プローブの好適な一実施形態を示している。図1は、振動検出プローブ1を備えた振動検出装置の概略構成を示している。振動検出プローブ1は、両端が開口された円筒状のハウジング2と、そのハウジング2の一端に装着される接触子3と、を備えている。接触子3は、ハウジング2内に挿入されたスプリング(バネ)の弾性復元力を受けて、ハウジング2の一端より突出する方向へ付勢力を受ける。
ハウジング2の外周面の一部には、ネジ部4が形成される。1つの固定用ナット5aをネジ部4に装着した状態の振動検出プローブ1を、接触子3側より治具6に形成された貫通孔7に挿入するとともに、接触子3側から他の固定用ナット5bをネジ部4に装着することで、振動検出プローブ1を治具6に固定する。2つの固定ナット5a,5bの位置を調整することで、治具6に対して振動検出プローブ1を上下方向の所望の位置で固定できる。治具6は、油圧シリンダーやエアシリンダーなどに接続され、下方に向けて付勢されている。或いは、治具6をロボットアームなどに連係させ、振動検出プローブ1を任意の位置に移動させるとともに、所定の圧力で測定対象物8に対して押圧することもできる。
図1に示すように、内蔵するスプリング(バネ)により先端側へ付勢される接触子3の先端は、油圧シリンダーなどの付勢力を受けて測定対象物8に対して所定の圧力で接触される。これにより、測定対象物8が振動すると、接触子3も測定対象物8とともに振動する。この振動は、後述する振動検出プローブ1に内蔵された振動検出素子(加速度センサ)により検出される。この振動検出手段の出力である検出信号は、ケーブル10を介してセンサアンプ11に入力される。その入力された信号は、センサアンプ11で増幅され、A/D変換器12でデジタル信号に変換後、計測器13に与えられ、そこにおいて振動が計測される。
図2に示すように、ハウジング2内には、筒状のスライド軸21が、軸方向に移動可能に実装される。ハウジング2の軸心と、スライド軸21の軸心とは一致している。このスライド軸21の下端に、接触子3が接続されている。
スライド軸21の上方側は、下方側に比べて外径が小さく設定されており、その境界部分に段差部21aが形成される。さらに、スライド軸21の上方のハウジング2内の所定位置に、ストッパー部材22が固定される。そして、スライド軸21の上方側にコイルスプリング等のバネ24が挿入される。そのバネ24の両端は、ストッパー部材22と段差部21aと、に接触する。これにより、バネ24の弾性復元力により、ストッパー部材22とスライド軸21が離反する方向に付勢され、ひいては、スライド軸21の下端に接続された接触子3が下方(ハウジング2から突出する方向)に向けて付勢される。
ハウジング2の下端には、接触子押さえ25が装着されている。この接触子押さえ25は、リング状で先端(下方)に行くほど内径が徐々に小さくなるように形成されている。これにより、接触子3がハウジングから離脱するのを抑制する。ハウジング2,スライド軸21,ストッパー部材22並びに接触子押さえ25は、いずれもステンレス鋼を用いて形成される。もちろん、各部材の材質を適宜異ならせても良い。
接触子3は、ハウジング2(接触子押さえ25)の下端から外部に突出して測定対象物8に接触する円柱状の接触端子33と、その接触端子33の平坦面状の接触面33aと反対側に連続する基部34と、を備えている。基部34は、円錐台形状をしており、その外径は、接触端子33側に行くほど小さくなる。これにより、この基部34の外周面が接触子押さえ25の内周面に接触し、それ以上の接触子3の先端側への移動が抑止される。また基部34と接触端子33は、同一金属で一体に形成しているが、異なる金属で形成しても良い。そして、使用する金属としては、例えば、アルミニウム合金等を用いることができる。
接触子3の基部34の表面34a(接触面33aと反対側の面)に、加速度センサ35が固定される。この固定方法は、本実施形態では、表面34aにネジ穴を形成し、そのネジ穴を利用して加速度センサ35を固定する。
加速度センサ35とハウジング2の上端に設けたコネクタ45は、リード配線46にて接続される。このコネクタ45にケーブル10を連結することで、加速度センサ35の出力信号をセンサアンプ11に入力することができる。
接触子3とスライド軸21との間に、連係部材として、一対のリング状の永久磁石40を配置した。つまり、接触子3とスライド軸21の対向面に、それぞれ永久磁石40を接着等により固定する。それら両永久磁石40は、同極同士が対向するように配置する。これにより、両永久磁石40間には反発力が生じ、互いに離反する方向に力が働く。よって、バネ24の弾性復元力によりスライド軸21が接触子3側に付勢されて移動すると、両永久磁石40間の反発力を受けて接触子3に対して付勢力が働く。これにより、接触子3は測定対象物8に対して所定の圧力で接触する。
一方、接触子3を測定対象物8に接触させた場合、その測定対象物8の振動に追従して接触子3も上下移動する。すると、接触子3が上方に移動した場合、両永久磁石40の間隔が狭くなろうとし、反発力が強まり、スライド軸21を上方に押し上げる。このようにして、両永久磁石40の間には、常時空間が生じるように設定される。
このように常時空間が生じるために、本実施形態では、リング状の永久磁石40として、表面磁束密度が2800ガウスで吸着力が2.6kgのものを用いた。そして、バネ24により発生する付勢力は、約1kgに設定している。このように一対の永久磁石40を設けることにより、後述するように、共振周波数におけるピークを小さくすることができる。このように共振周波数におけるピークが小さくなることから、ピークに向けての山が小さくなり、仮にピークの値が大きい振動検出プローブと共振周波数が同じ場合でも0dB付近の値をとる範囲が広くなる。
本実施形態の効果を実証するため、以下に示す実験を行なった。まず、実施品として、接触子3は、アルミニウム合金A5056を用い、その質量は、0.005[kg]とした。加速度センサ35(振動センサ)の共振周波数は、47kHzとした。ステンレス鋼からなるスライド軸21の重量は、0.04[kg]とした。バネ24のバネ定数は、980[N/m]とした。
永久磁石40は、内径が13[mm],外形が18[mm],高さが2[mm]のリング状とした。永久磁石40は、実施形態と同様に、表面磁束密度が2800ガウスで吸着力が2.6kgのものを用いた。また、比較例として、一対の永久磁石に替えて、1個のリング状のハイパーゲル(弾性係数:2.29[MPa],損失係数:0.24)からなる弾性部材を用いた。この弾性部材の両端をそれぞれ接触子とスライド軸に接着した。なお、弾性部材の高さは、5[mm]とした。
本実施形態の振動検出プローブの周波数−振幅特性は、図3に示すようになる。これに対し、比較例の振動検出プローブの周波数−振幅特性は、図4に示すようになる。これらの図から明らかなように、本実施形態ではピークの高さが低く抑えられ、平坦と認められる帯域が広く確保できていることが確認できた。
1 振動検出プローブ
2 ハウジング(固定部)
3 接触子(可動部)
8 測定対象物
24 バネ(付勢手段)
33 接触端子
33a 接触面
34 基部
35 加速度センサ(振動検出素子)
40 永久磁石
2 ハウジング(固定部)
3 接触子(可動部)
8 測定対象物
24 バネ(付勢手段)
33 接触端子
33a 接触面
34 基部
35 加速度センサ(振動検出素子)
40 永久磁石
Claims (2)
- 筒状のハウジングと、
そのハウジング内に軸方向に移動可能に配置されたスライド軸と、
振動検出時に測定対象物に接触して振動する接触子と、
前記接触子と前記スライド軸との間に配置され、前記接触子と前記スライド軸とを同軸上に接続する連係部材と、
前記スライド軸を、前記接触子側に向けて付勢する付勢手段と、
前記接触子に接続された振動検出素子と、
を備えた振動検出プローブにおいて、
前記連係部材は、同極を向かい合わせにした一対の磁石であることを特徴とする振動検出プローブ。 - 前記連係部材は、一対のリング状磁石であることを特徴とする請求項1に記載の振動検出プローブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007065235A JP2008224518A (ja) | 2007-03-14 | 2007-03-14 | 振動検出プローブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007065235A JP2008224518A (ja) | 2007-03-14 | 2007-03-14 | 振動検出プローブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008224518A true JP2008224518A (ja) | 2008-09-25 |
Family
ID=39843317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007065235A Withdrawn JP2008224518A (ja) | 2007-03-14 | 2007-03-14 | 振動検出プローブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008224518A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101094639B1 (ko) | 2009-08-31 | 2011-12-20 | 경상대학교산학협력단 | 축결함측정장치 |
CN115157323A (zh) * | 2022-09-05 | 2022-10-11 | 阳信瑞鑫集团有限公司 | 一种用于机械臂的便携式振动测量装置 |
-
2007
- 2007-03-14 JP JP2007065235A patent/JP2008224518A/ja not_active Withdrawn
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KR101094639B1 (ko) | 2009-08-31 | 2011-12-20 | 경상대학교산학협력단 | 축결함측정장치 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20100601 |